JP2019116882A - サーモアクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】感温部に接続された電気コードが通過する開口を、容易に閉塞できるサーモアクチュエータを提供すること。【解決手段】サーモアクチュエータ(10)は、電気コード(31、31)が通ると共にケース(60)の一端を塞いだ弾性を有する閉鎖部材(32)と、感温部(40)を強制的に加熱可能な加熱部(33)と、を有する。ケース(60)の一端は、電気コード(31、31)が通ることが可能な開口を有した底板(71)を有し、この底板(71)のなかの、ケース(60)の内部を向いている底面(73)は、平坦面である。閉鎖部材(32)は、ケース(60)に縮径されることなく、自己の弾性により、底板(71)の底面(73)に対して密着している。【選択図】図5

Description

本発明は、感温部を強制的に加熱することができるサーモアクチュエータに関する。
サーモアクチュエータは、周囲温度が所定の温度を超えた場合に、ロッドが進出する部品であって、例えば、エンジンの排気ガスの熱を回収する排熱回収装置に搭載される。このようなサーモアクチュエータのなかには、周囲温度が低い場合であっても、加熱により強制的にロッドを進出可能なものがある(例えば、特許文献1、図3参照)。
図8は、特許文献1の図3を反転させ、再掲して符号を振り直したものである。サーモアクチュエータ100は、筒状の第1のケース半体101と、第1のケース半体101に対して支持体102と共に収納された感温部103と、感温部103の側面に配置されたヒータ104(加熱部104)と、ヒータ104から第1のケース半体101の端部101aを通り外部へ延びた2本の電気コード105、105と、電気コード105、105を保持すると共に端部101aを塞いでいる閉塞部材106と、感温部103に一部が収納されたピストン103aと、ピストン103aの先端に接しているロッド107と、ロッド107を後退位置に保持するコイルばね108と、ロッド107及びコイルばね108が収納され第1のケース半体101に溶接された筒状の第2のケース半体109と、有する。
第1のケース半体101の一部には、筒状のジャケット201が設けられ、このジャケット201には、第1の配管202と、第2の配管203が接続されている。
排気ガスの熱により温められた冷却水は、第1の配管202からジャケット201の内部に導入され、ジャケット201と第1のケース半体101に囲まれた領域を通過し、第2の配管203から排出される。ジャケット201内の冷却水が、所定の温度を超えたことが感知されると、感温部103はピストン103aを進出させる。進出したピストン103aはロッド107を押し、ロッド107は第2のケース半体109から進出する。冷却水の温度が所定の温度よりも下がると、コイルばね108の付勢力によりロッド107と共にピストン103aは後退する。
冷却水の温度が所定の温度よりも低い場合であっても、ヒータ104が感温部103を加熱することにより、ロッド107を進出させることもできる。
特開2016−205574号公報
第1のケース半体101の端部101aを塞ぐ閉鎖部材106は、弾性を有しており、端部101aの開口の径よりも縮径された状態で、端部101aに嵌め込まれている。これにより、閉鎖部材106には径方向に広がろうとする自己の復元力が生じる。閉鎖部材106は、端部101aの開口の内周面に密着する。
閉鎖部材106が端部101aに嵌め込まれた構成にするために、例えば、閉鎖部材106を圧縮しながら端部101aの開口に押し込む作業が必要となる。この端部101aの開口をより容易に閉塞することが望ましい。
本発明は、ケースの中の感温部に接続された電気コードが通過する開口を、容易に閉塞できるサーモアクチュエータの提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、筒状のケースと、このケースに収納されたピストンと、周囲温度に応じて前記ピストンを駆動可能に前記ケースに収納された感温部と、この感温部を強制的に加熱可能に前記ケースに収納された加熱部と、この加熱部から前記ケースの一端を通り外部へ延びた電気コードと、この電気コードが通ると共に前記ケースの一端を塞いだ弾性を有する閉鎖部材と、を含むサーモアクチュエータにおいて、
前記ケースの一端は、前記電気コードが通ることが可能な開口を有した、底板を有し、
この底板のなかの、前記ケースの内部を向いている底面は、平坦面であり、
前記閉鎖部材は、前記ケースに縮径されることなく、自己の弾性により、前記底板の底面に対して密着している、ことを特徴とするサーモアクチュエータが提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記ケースは、前記底板を有している有底筒状の第1のケース半体と、この第1のケース半体の開放端に一端が組み付けられた筒状の第2のケース半体と、からなり、
前記閉鎖部材と前記加熱部と前記感温部とは、前記第1のケース半体に対し前記底板側から前記開放端へ向かって、この順に位置しており、
前記第1のケース半体、又は、第2のケース半体は、前記感温部を支持し、
前記感温部は、前記加熱部を介して前記閉鎖部材を、前記底板の前記底面に対し密着させる方向へ押し付けてなる。
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記第1のケースと前記第2のケースの組付け構造は、第1のケース半体に対して第2のケース半体を取り外し可能な締結構造である。
請求項4に記載のごとく、好ましくは、前記ケースに収納された有底筒状の収納体を、更に含み、この収納体は、前記ケースの長手方向に延び一端を開放した筒部と、この筒部の他端を閉鎖した平板状の底部と、からなり、
この底部は、前記ケースの前記底板の底面に対して反対側に位置するとともに、前記感温部に接しており、
前記筒部の開放された一端は、前記ケースの前記底板の底面を向いており、
前記閉鎖部材は、前記収納体の前記筒部の前記一端側に位置し、
前記加熱部は、前記収納体の前記底部側に位置し、
前記収納体と、この収納体の内部にそれぞれ組み込まれた構成の前記加熱部と前記閉鎖部材との、集合体は副組立部品をなしている。
請求項5に記載のごとく、好ましくは、前記収納体の前記底部と前記加熱部の前記加熱面との間に介在した伝熱体を、更に含み、
この伝熱体は、弾性と熱伝導性とを有している。
請求項1に係る発明では、ケースの一端は、電気コードが通ることが可能な開口を有した底板を有する。底板のなかの、ケースの内部を向いている底面は、平坦面である。閉鎖部材は、ケースに縮径されることなく、自己の弾性により、底板の底面に対して密着している。即ち、閉鎖部材は、底板の底面の鉛直方向に圧縮され、底面に対して密着している。閉鎖部材を縮径する必要はないため、容易に開口を閉塞できる。
請求項2に係る発明では、ケースは、第1のケース半体と、第2のケース半体とからなる。第1のケース半体、又は、第2のケース半体は、感温部を支持している。感温部は、加熱部を介して閉鎖部材を、底板の底面に対し密着させる方向へ押し付けている。即ち、第1のケース半体に第2のケース半体が組み付けられた状態において、加熱部は、閉鎖部材により、感温部に向けて押し付けられている。そのため、加熱部が発した熱を、感温部へ効率よく伝えることができる。
加えて、上記の通り、閉鎖部材は、底板の開口を閉鎖している。即ち、閉鎖部材は、開口を閉鎖するのみならず、加熱部を押しつけている。加熱部を押し付けるばね等の別個の弾性部材を用いる必要がないため、部品点数を増やすことなく、加熱部の感温部に向けての押しつけを可能としている。
請求項3に係る発明では、第1のケース半体と第2のケース半体は、取外し可能な締結構造である。閉鎖部材は、底板の底面に密着しているのみであり、底板の開口の内周面には、密着していない。そのため、第1のケース半体と、第2のケース半体の締結を解除すると、第1のケース半体の底面と、閉鎖部材の密着も解除される。第1のケース半体から、閉鎖部材を容易に分離できるため、サーモアクチュエータのメンテナンス性が高くなる。
請求項4に係る発明では、加熱部と閉鎖部材と、収納とは、一体的に組み付けられたサブアセンブリ(部分組立品)となる。加熱部と閉鎖部材を個別にケースに収納する場合とを比較すると、ケースに対する加熱部と閉鎖部材の収納が容易である。
請求項5に係る発明では、加熱部の加熱面と、感温部に接している底板との間は、弾性を有している伝熱体が介在している。そのため、加熱面や感温部にうねりがあっても、加熱面と感温部との間に空気が侵入することが抑制される。結果、加熱部が発した熱を、感温部へ効率よく伝えることができる。
本発明の実施例1によるサーモアクチュエータを搭載した排熱回収装置の斜視図である。 図1に示されたサーモアクチュエータの分解斜視図である。 図1に示されたサーモアクチュエータの断面図である。 図2に示されたサブアセンブリの分解斜視図である。 図2の5−5線断面図である 本発明の実施例2によるサーモアクチュエータを説明する図である。 本発明の実施例3によるサーモアクチュエータを説明する図である。 従来技術によるサーモアクチュエータの断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図中Frは前、Rrは後、Lは左、Rは右、Upは上、Dnは下を示している。
<実施例1>
図1には、本発明の実施例によるサーモアクチュエータ10が搭載された排熱回収装置11が示されている。
この排熱回収装置11は、エンジンから排出された排気ガスが導入される導入部12と、この導入部12から導入された排気ガス及び冷却水の熱交換を行う熱交換器13と、この熱交換器13に接続された接続管14と、熱交換器13に冷却水を導入する導入管21と、熱交換器13から冷却水を排出する第1の配管22と、この第1の配管22に接続されたサーモアクチュエータ10と、サーモアクチュエータ10の内部を通過した冷却水を排出する第2の配管23と、導入部12に接続され熱交換器13を迂回して排気ガスを流すことのできるバイパス管15と、バイパス管15及び接続管14が接続するバルブ室16と、このバルブ室16に接続され、バイパス管15又は熱交換器13を通過した排気ガスが排出される排出部17と、からなる。
サーモアクチュエータ10は、熱交換器13を通過した冷却水の温度に応じて作動する。バルブ室16内には、バイパス路15の末端を開閉するバルブ(図示せず)が設けられている。バルブが閉じられた状態で、排気ガスは、熱交換器13の内部を通過し、排気ガスと冷却水との熱交換が行われる。
このサーモアクチュエータ10は、冷却水の温度に応じて作動するが、後述するヒータユニット30により強制的に加熱されて作動可能である。
図2を参照する。サーモアクチュエータ10は、感温部40と、感温部40により駆動されるロッド51と、感温部40を加熱可能なヒータユニット30と、これらの部品が収納されるケース60と、からなる。
ケース60は、有底筒状の第1のケース半体61と、この第1のケース半体61の開放端に一端が組み付けられた筒状の第2のケース半体62と、からなる。
第1のケース半体61と第2のケース半体62の組付け構造は、第1のケース半体61に対して第2のケース半体62を取り外し可能な締結構造である。
第1のケース半体61の開放端側には、第1のフランジ63が設けられている。第1のフランジ63には、2つの第1のボルト穴64、64が開けられている。同様に、第2のケース半体62の開放端側には、第2のフランジ65が設けられている。第2のフランジ65には、2つの第2のボルト穴66、66が開けられている。第1のケース半体61と、第2のケース半体62とは、2組のボルト67及びナット68で締結される。
なお、第1のケース半体61と第2のケース半体62との締結には、溶接やかしめ等の任意の方法を採用してもよい。
第1のケース半体61の閉鎖端側には、底板71が設けられており、底板71は、ヒータユニット30の電気コード31、31が通ることが可能な開口72を有している。
第1のケース半体61には、筒状の接続部24が設けられている。接続部24には、第1の配管22と、第2の配管23とが接続している。
図3を参照する。感温部40は、内部に封入されたワックスの体積変化に応じて形状変化するスリーブ41と、一部がスリーブ41に埋もれロッド51に接続しているピストン42と、ピストン42が通過可能な穴が開けられ感温部40を塞ぐ蓋部43と、からなる。
感温部40は、感温部40の径よりも大きい径を有する拡径部81と、この拡径部81の径よりも大きい径を有するフランジ部82と、を備える。
第1のフランジ63の内周面と、拡径部81の外周面との間は、シール部材83によって、シールされている。フランジ部82は、第1のフランジ63と、第2のフランジ65によって挟まれている。これにより、感温部40は、ケース60に支持され、ケース60内での位置が定まる。
なお、感温部40は、第1のケース半体61、又は、第2のケース半体62のいずれか一方に支持される構成でもよい。
感温部40は、第1のケース半体61の閉鎖端側(開放端側の反対側)の端部において、ヒータユニット30が差し込まれる有底筒状の差込部84を有する。
底板71の開口72は、閉鎖部材32により塞がれている。この閉鎖部材32は、ヒータユニット30の一部を構成する。ヒータユニット30については、後述する。
第2のケース半体62には、ロッド51と、ロッド51を支持する軸受部52と、ロッド51を後退位置に保持するコイルばね53とが、収納されている。
ロッド51の先端には、フック部材54が設けられている。ロッド51の末端には、コイルばね53の一端を支持する鍔部55が設けられている。
軸受部52は、ブッシュ56と、このブッシュ56を第2のケース半体62に固定する固定部57と、からなる。固定部57は、コイルばね53の内径受けの役割、及び、ロッド段差部が当接してロッド51の進出限を規定する役割を有する。
第2のケース半体62には、ロッド51のうち第2のケース半体62から露出した部位を覆い可撓性を有するブーツ58が取付けられている。
図4及び図5を参照する。ヒータユニット30は、円板状のヒータ33と、このヒータ33の一面に接続されている2本の電気コード31、31と、2本の電気コード31、31を保持する保持穴32a、32aが開けられている円柱状の閉鎖部材32と、閉鎖部材32とヒータ33との間に介在する樹脂製のカラー35と、ヒータ33の他面33a(加熱面33a)に接してヒータ33の熱を伝える伝熱体36と、これらの部品が収納される有底筒状の収納体90と、からなる。
即ち、収納体90と、この収納体90の内部にそれぞれ組み込まれた部品の集合体は、サブアセンブリをなす。このサブアセンブリによって、ヒータユニット30が構成されている。
収納体90は、一端を開放した筒部91と、筒部91の他端を閉鎖した平板状の底部92と、からなる。
伝熱体36は、収納体90の底部92とヒータ33の加熱面との間に介在している。この伝熱体36は、弾性と熱伝導性とを有している。
図5を参照する。底部92は、第1のケース半体61の底板71の底面73に対して反対側に位置すると共に、感温部40に接している。筒部91の開放された一端は、底板71の底面73を向いている。閉鎖部材32は、収納体90の筒部91の一端側に位置し、ヒータ33は、収納体90の底部92側に位置している。
即ち、閉鎖部材32とヒータ33と感温部40とは、第1のケース半体61に対し、底板71側から第1のケース半体61の開放端へ向かって、この順に位置している。
筒部91は、第1のケース半体61の長手方向に長い。筒部91には、開放端側において、筒部91の中心に向かって突出したかしめ部93が形成されている。
かしめ部93は、閉鎖部材32が収納体90から抜けることを防止する。かしめ部93は、連続的に形成されているが、断続的に形成されてもよい。
底板71のなかの、第1のケース半体61の内部を向いている底面73は、平坦面である。感温部40は、ヒータ33を介して閉鎖部材32を、底板71の底面73に対し密着させる方向へ押し付けている。そのため、閉鎖部材32は、第1のケース半体61の開口72に縮径されることなく、自己の弾性により、底板71の底面73に対して密着している。
次に、本発明の効果について説明する。
図5を参照する。第1のケース半体61は、電気コード31、31が通ることが可能な開口72を有した底板71を有する。底板71のなかの、第1のケース半体61の内部を向いている底面73は、平坦面である。閉鎖部材32は、第1のケースの開口72に縮径されることなく、自己の弾性により、底板71の底面73に対して密着している。即ち、閉鎖部材32は、底板71の底面73の鉛直方向に圧縮され、底面73に対して密着している。閉鎖部材32を縮径する必要はないため、容易に開口72を閉塞できる。
図3を参照する。感温部40は、第1のケース半体61と、第2のケース半体62とに挟まれて支持されている。感温部40は、ヒータ33を介して閉鎖部材32を、底板71の底面73に対し密着させる方向へ押し付けている。即ち、第1のケース半体61に第2のケース半体62が組み付けられた状態において、ヒータ33は、閉鎖部材32により、感温部40に向けて押し付けられている。そのため、ヒータ33が発した熱を、感温部40へ効率よく伝えることができる。
上記の通り、閉鎖部材32は、開口72を閉鎖するのみならず、ヒータ33を押しつけている。ヒータ33を押し付けるばね等の別個の弾性部材は不要のため、部品点数を増やすことなく、ヒータ33の感温部40に向けて、押しつけを可能としている。
加えて、ヒータ33の加熱面33aと、感温部40に接している底部92との間には、弾性を有している伝熱体36が介在している。そのため、そのため、加熱面33aや底部92にうねりがあっても、加熱面33aと底部92との間に空気が侵入することが抑制される。結果、ヒータ33が発した熱を、感温部40へ効率よく伝えることができる。
図2及び図3を参照する。第1のケース半体61と第2のケース半体62は、取外し可能な締結構造である。閉鎖部材32は、底板71の底面73に密着しているのみであり、底板71の開口72の内周面には、密着していない。そのため、第1のケース半体61と、第2のケース半体62の締結を解除すると、第1のケース半体61の底面73と閉鎖部材32との密着も解除される。第1のケース半体61から、閉鎖部材32を容易に分離できるため、サーモアクチュエータ10のメンテナンス性が高くなる。
図2及び図4を参照する。ヒータユニット30は、一体的に組み付けられたサブアセンブリ(部分組立品)である。収納体90を設けず、ヒータ33と閉鎖部材32を個別に第1のケース半体61に収納する場合とを比較すると、第1のケース半体61に対する、ヒータ33及び閉鎖部材32の収納が容易である。
次に、本発明の実施例2、実施例3について説明する。
<実施例2>
図6(a)、図6(b)を参照する。実施例2では、ヒータユニット30Aと感温部40Aとが実施例1と異なる。その他の構成については、実施例1のサーモアクチュエータ10と同様であり、符号を流用すると共に説明を省略する。
図6(a)には、感温部40Aに接しているヒータユニット30Aが示されている。図6(b)には、ヒータユニット30Aを含む断面が示されている。
ヒータユニット30Aの閉鎖部材32Aは、円柱状の本体部37と、この本体部37の一端に設けられた円柱状の突出部38と、からなる。
突出部38の径は、本体部37の径よりも小さく、突出部38の側面部は、開口72の内周面に、接触していない。突出部38は、開口72から突出している。
感温部40Aには、実施例1の差込部84(図2参照)が設けられていない。感温部40Aの先端面85に対して、ヒータユニット30Aの底部92が接している。収納体の筒部91は、感温部40Aに接していない。
<実施例3>
図7(a)、図7(b)を参照する。実施例3では、実施例1の収納体90(図4参照)を廃し、収納体90に収納されていた閉鎖部材32等の部品は、感温部40Bに収納されている。その他の構成については、実施例1のサーモアクチュエータ10と同様であり、符号を流用すると共に説明を省略する。図7(a)には、閉鎖部材32等の部品を収納した感温部40Bが示されている。図7(b)には、感温部40Bを含む断面が示されている。
感温部40Bは、筒状の収納部86が設けられている。収納部86に対して、伝熱体36、ヒータ33、カラー35、閉鎖部材32が収納されて構成される。収納部86には、かしめ部87が形成されている。
尚、本発明のサーモアクチュエータは、実施の形態では排熱回収装置に適用したが、EGR(Exhaust Gas Recirculation)クーラやコージェネレーションシステム、熱電発電装置への適用も可能である。さらに、これらのように、排気ガスの熱と媒体との間で熱交換を行うもの以外の物にも適用が可能である。
本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明のサーモアクチュエータは、排熱回収装置に好適である。
10…サーモアクチュエータ
11…排熱回収装置
30、30A…ヒータユニット
31…電気コード
32…閉鎖部材
32a…保持穴
33…ヒータ(加熱部)
35…カラー
36…伝熱体
37…本体部
38…突出部
40、40A、40B…感温部
42…ピストン
60…ケース
61…第1のケース半体
62…第2のケース半体
63…第1のフランジ
64…第1のボルト穴
65…第2のフランジ
66…第2のボルト穴
67…ボルト
68…ナット
71…底板
72…開口
73…底面
81…拡径部
82…フランジ部
83…シール部材
84…差込部
85…先端面
86…収納部
87…かしめ部
90…収納体
91…筒部
92…底部
93…かしめ部

Claims (5)

  1. 筒状のケースと、このケースに収納されたピストンと、周囲温度に応じて前記ピストンを駆動可能に前記ケースに収納された感温部と、この感温部を強制的に加熱可能に前記ケースに収納された加熱部と、この加熱部から前記ケースの一端を通り外部へ延びた電気コードと、この電気コードが通ると共に前記ケースの一端を塞いだ弾性を有する閉鎖部材と、を含むサーモアクチュエータにおいて、
    前記ケースの一端は、前記電気コードが通ることが可能な開口を有した、底板を有し、
    この底板のなかの、前記ケースの内部を向いている底面は、平坦面であり、
    前記閉鎖部材は、前記ケースに縮径されることなく、自己の弾性により、前記底板の底面に対して密着している、ことを特徴とするサーモアクチュエータ。
  2. 前記ケースは、前記底板を有している有底筒状の第1のケース半体と、この第1のケース半体の開放端に一端が組み付けられた筒状の第2のケース半体と、からなり、
    前記閉鎖部材と前記加熱部と前記感温部とは、前記第1のケース半体に対し前記底板側から前記開放端へ向かって、この順に位置しており、
    前記第1のケース半体、又は、前記第2のケース半体は、前記感温部を支持し、
    前記感温部は、前記加熱部を介して前記閉鎖部材を、前記底板の前記底面に対し密着させる方向へ押し付けてなる、ことを特徴とする請求項1記載のサーモアクチュエータ。
  3. 前記第1のケースと前記第2のケースの組付け構造は、前記第1のケース半体に対して前記第2のケース半体を取り外し可能な締結構造である、ことを特徴とする請求項2記載のサーモアクチュエータ。
  4. 前記ケースに収納された有底筒状の収納体を、更に含み、この収納体は、前記ケースの長手方向に延び一端を開放した筒部と、この筒部の他端を閉鎖した平板状の底部と、からなり、
    この底部は、前記ケースの前記底板の底面に対して反対側に位置するとともに、前記感温部に接しており、
    前記筒部の開放された一端は、前記ケースの前記底板の底面を向いており、
    前記閉鎖部材は、前記収納体の前記筒部の前記一端側に位置し、
    前記加熱部は、前記収納体の前記底部側に位置し、
    前記収納体と、この収納体の内部にそれぞれ組み込まれた構成の前記加熱部と前記閉鎖部材との、集合体は副組立部品をなしていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載のサーモアクチュエータ。
  5. 前記収納体の前記底部と前記加熱部の前記加熱面との間に介在した伝熱体を、更に含み、
    この伝熱体は、弾性と熱伝導性とを有していることを特徴とする請求項4記載のサーモアクチュエータ。
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