JP2009257692A - 二重管熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクト化と配設作業性の向上を実現できる二重管熱交換器の提供。
【解決手段】 内管通路6aを有する内管6と、この内管6の外方に外管通路7aを有する外管7とからなる二重管部2と、二重管部2の一端で、内管通路6aと外管通路7aとをそれぞれ個別の外部配管に接続する接続コネクタ3と、二重管部2の他端で、内管通路6aと外管通路7aとを直列に接続する接続部4と、内管通路6aの高温高圧の液冷媒を低温低圧の気液混合冷媒にして外管通路7aに送り出す絞り部(オリフィスチューブ5)と、からなり、絞り部を、二重管部2の内管6に接続し、且つ、外管7に収容した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、二重管熱交換器に関する。
従来、自動車の車室内空調用冷凍サイクルでは、蒸気圧縮式冷凍サイクル方式が採用されており、圧縮機(コンプレッサ)、凝縮器(コンデンサ)、蒸発器(エバポレータ)等がこの順番で環状に接続されて構成されている。
また、蒸発器(エバポレータ)の凝縮器(コンデンサ)側には膨脹弁が設けられると共に、この膨脹弁で高温高圧の液冷媒を霧状の低圧低温の気液混合冷媒にした後で蒸発器(エバポレータ)に送ることにより、蒸発器(エバポレータ)での冷媒の気化を促すようにしている(特許文献1参照)。
特開2002−103952号公報
しかしながら、従来の発明にあっては、蒸発器(エバポレータ)の膨脹弁における冷媒の入力パイプと出力パイプが離間してそれぞれ配設されるため、設置スペースの拡大や配設作業性の悪化を招くという問題点があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、コンパクト化と配設作業性の向上を実現できる二重管熱交換器を提供することである。
請求項1記載の発明では、内管通路を有する内管と、この内管の外方に外管通路を有する外管とからなる二重管部と、上記二重管部の一端で、内管通路と外管通路とをそれぞれ個別の外部配管に接続するコネクタ部と、上記二重管部の他端で、内管通路と外管通路とを直列に接続する接続部と、上記内管通路の高温高圧の液冷媒を低温低圧の気液混合冷媒にして外管通路に送り出す絞り部と、からなり、上記絞り部を、二重管部の内管に接続し、且つ、外管に収容したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によって、二重管熱交換器のコンパクト化と配設作業性の向上を実現できる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
以下、実施例1を説明する。
図1は実施例1の二重管熱交換器を示す平面図、図2は同底面図、図3は同側断面図(一部省略)、図4は図3のS4−S4線における断面図、図5は実施例1の二重管部の拡大断面図(一部省略)、図6は実施例1の実施例1のコネクタ付近の拡大断面図、図7及び図8は二重管部のその他の例を示す図である。
先ず、全体構成を説明する。
図1〜3に示すように、実施例1の二重管熱交換器1では、二重管部2と、接続コネクタ3(請求項のコネクタ部に相当)と、接続部4と、オリフィスチューブ5(請求項の絞り部に相当)等から構成されている。
図3に示すように、二重管部2は、内管通路6aを有する内管6と、この内管6の外方に外管通路7aを有する外管7とから構成されている。
図4に示すように、内管6と外管7は複数(実施例3では3つ)の板状のリブ8で繋がった一体性成形部品となっており、強度が高く耐圧性に優れている。
なお、内管6と外管7をそれぞれ別体で構成した後、これら両者の間に間隔保持部材を介装して同軸に配置するようにしても良い。
また、リブ8は二重管部2の全長に亘って設けられているが、この限りではなく、その長さ、厚み、配置、形成数、形状等は適宜設定できる。
また、二重管部2の一端には、内管通路6aと外管通路7aとをそれぞれ後述する外部配管9,10に接続するための接続コネクタ3が設けられている。
接続コネクタ3は、略L字型に屈折した矩形状の本体3aと連通パイプ3bとから構成されている。
本体3aの締結面3cの一方には下方へ延設された後、側方へ開口された接続孔3dが形成され、ここに外管7の一端が連通接続されている。
一方、締結面3cの他方には、連通パイプ3bの一端が貫通配置されると共に、この連通パイプ3bの他端は接続孔3dを貫通した内管6の一端に連通接続されている。
さらに、締結面3cの中央にはボルト締結用の雌螺子孔3eが形成されている。
なお、接続コネクタ3の本体3aは一体成形部品となっているが、この限りではない。
図5に示すように、二重管部2の外管7の他端には、器状の接続部4が外側から被せられた状態で嵌着されて閉塞され、これにより、接続部4の内側に内管通路6aと外管通路7aとを直列に接続するリターン通路4aが形成されている。
内管6の他端には、内管6よりも大幅に小径の中心孔5aを有するオリフィスチューブ5が介装されている。
また、オリフィスチューブ5の中途部には、その外周の全周または一部を内側に凹設された溝5bが形成され、ここに内管6の一部を外側から加締めて形成された凹部6b(溝5bと共に請求項の規制部に相当)が加締め固定されている。
これにより、オリフィスチューブ5の内管6の軸方向への位置移動が規制されている。
さらに、内管6及びオリフィスチューブ5の接続部4側端部は、下方に行くに連れて低く傾斜した傾斜面5c(請求項の異物防止部に相当)が形成され、これにより、中心孔5aの開口端部の周縁が傾斜面5cに沿った傾斜状となっている。
その他の二重管熱交換器1の各部はアルミ製であり、その部材間の接合部位は、ろう付け、または溶接等で接合されている。
次に、作用を説明する。
<二重管熱交換器の作動について>
このように構成された二重管熱交換器1は、公知の車室内空調用冷凍サイクルに適用される。
車室内空調用冷凍サイクルは、図示しない圧縮機(コンプレッサ)、凝縮器(コンデンサ)、蒸発器(エバポレータ)等がこの順番で環状に接続されて構成され、二重管熱交換器1は、蒸発器(エバポレータ)の凝縮器側(コンデンサ)に介装される。
なお、冷凍サイクルの冷媒としては一般的なCO、あるいはHFC−134a等が採用される。
この際、図6に示すように、凝縮器(コンデンサ)側の外部配管9と、蒸発器(エバポレータ)側の外部配管10とが貫通固定された外部配管用の接続コネクタ11の締結面11aを接続コネクタ3の本体3aの締結面3cに当接させた状態とし、ボルト12を接続コネクタ11を介して接続コネクタ3の雌螺子孔3eに挿通して螺合することにより、両管6,7がそれぞれ対応する外部配管10,11に連通接続される。
なお、外部配管10,11には図示しないシール部材が介装されており、接続コネクタ3側とのシールが確保されている。
そして、図5、6に示すように、凝縮器(コンデンサ)側の外部配管9から送出された高温高圧の液冷媒(図中破線矢印で図示)は、先ず、接続コネクタ3の連通パイプ3bを介して内管6の内管通路6aに流入する。
次に、内管通路6aの冷媒は、オリフィスチューブ5の中心孔5aからリターン通路4aに排出され、低温低圧の気液混合冷媒に相変化する。
次に、リターン通路4aの冷媒は、外管7の外管通路7aに流入した後、接続コネクタ3を介して蒸発器(エバポレータ)側の外部配管10に排出される。
これにより、蒸発器(エバポレータ)での冷媒の気化を促進できる。
<コンパクト化について>
実施例1では、内管通路6aを有する内管6と、この内管6の外方に外管通路7aを有する外管7で二重管部2を構成しているため、コンパクト化を図ることができ、省スペース化を図れる。
<配設作業性について>
また、両接続コネクタ3,11の締結面3c,11aを当接させた状態とし、ボルト12を固定するという簡便な作業でもって、両管6,7をそれぞれ対応する外部配管10,11に連通接続でき、配設作業性を向上できる。
<異物混入について>
また、オリフィスチューブ5の中心孔5aのリターン通路4aに望んだ開口端部には、下方に行くに連れて低く傾斜した傾斜面5cが形成されているため、冷媒に混入した異物を傾斜面5cに沿って異物の自重または冷媒の表面張力で下方へ落下させることができ、異物が中心孔5aに詰まるのを防止できる。
<オリフィスチューブの固定について>
また、溝5bと凹部6bによる加締め固定でオリフィスチューブ5の内管6の軸方向への位置移動を規制でき、内管通路6aの内圧でオリフィスチューブ5が押圧されて位置ずれしたり、脱落するのを防止できる。
また、オリフィスチューブ5は、二重管部2の接続部4側端部に配置しているため、治具等を用いて容易に加締め固定できる。
さらに、オリフィスチューブ5を内管通路6aの中途部に設けた場合に比べて、冷媒を勢い良く大きな容積のリターン通路4aに直接排出でき、相変化を促進できる。
次に、効果を説明する。
以上、説明したように、実施例1の発明では、内管通路6aを有する内管6と、この内管6の外方に外管通路7aを有する外管7とからなる二重管部2と、二重管部2の一端で、内管通路6aと外管通路7aとをそれぞれ個別の外部配管に接続する接続コネクタ3と、二重管部2の他端で、内管通路6aと外管通路7aとを直列に接続する接続部4と、内管通路6aの高温高圧の液冷媒を低温低圧の気液混合冷媒にして外管通路7aに送り出す絞り部(オリフィスチューブ5)と、からなり、絞り部を、二重管部2の内管6に接続し、且つ、外管7に収容したため、配管のコンパクト化を図ることにより省スペースと配設作業性の向上を実現できる。
また、絞り部を二重管部2の端部に配置したため、中途部に設けた場合に比べて取付性を向上できる。
また、絞り部を二重管部2の接続部4側端部に接続したため、冷媒を一気により大きな容積を有するリターン通路4aに排出でき、気液変化が促進して好適となる。
また、絞り部は、内管6の軸方向への位置移動を規制する規制部(溝5b及び凹部6b)を備えるため、絞り部の位置ずれや脱落を防止できる。
また、二重管部2を一体成型部品で構成したため、製造性が良く耐圧性に優れるため、好適となる。
また、絞り部は、冷媒に混入した異物の詰まりを防止する異物防止部(傾斜面5c)を備えるため、絞り部への異物の詰まりを防止でき、信頼性を向上できる。
また、絞り部をオリフィスチューブ5で構成したため、簡便な構造でもって膨脹弁の機能を果たすことができる。
また、冷媒を車室内空調用冷凍サイクルの冷媒としたため、近年、車室内の拡大化に伴って狭小化するエンジンルーム内における配設スペースを容易に確保できると同時に、配設作業性の向上を図ることができる。
なお、二重管部2の形状は適宜設定でき、例えば、図7(a)に示すように四角形断面のアルミ製の母材に切削加工を施して内管通路6aと外管通路7aを形成した二重管部2を採用しても良い。
あるいは、図7(b)に示すように、内管6を外管7の一方側に寄せた位置に設けることもできる。
また、図8に示すように、傾斜面5cを中心孔5aの開口端部の周囲を半球状に内側に窪ませた面で代用しても良い。
以下、実施例2を説明する。
実施例2において、上述した実施例と同様の構成部材については同じ符号を付してその説明は省略し、相違点のみ詳述する。
図9は実施例2の二重管熱交換器を説明する図である。
図9に示すように、実施例2の二重管熱交換器1では、実施例1で説明したオリフィスチューブ5の代わりに、膨脹弁20を設けた例である。
実施例2では膨脹弁20を公知のものと同様の構造としている。
具体的には、膨脹弁20は、冷媒の流量を制御する弁部21と、パワーエレメント22とが備えられている。
弁部21は、ボディ21aを有し、そのボディ21aの側部には、内管6の内管通路6aに連通接続され、且つ、高温高圧の液冷媒を導入する入口ポート21bと、低温低圧の気液混合冷媒を導出する出口ポート21cとが一体に形成されている。
ボディ21aの中央部には、入口ポート21bに導入された冷媒を出口ポート21cへ流す弁孔21dが入口ポート21bおよび出口ポート21cの軸線とは直交する方向に設けられている。
ボディ21aは、弁孔21dからその軸線方向に延びて図の下方へ抜けるように弁孔21dよりも大径の孔21eが形成されている。
その孔21eには、断面三角形状の弁体21fが配置され、その弁体21fは、スプリング21gによって閉弁方向に付勢されている。
スプリング21gは、孔21eの開口部に圧入されたばね受け部材21hによって受けられており、ばね受け部材21hの圧入量によりばね荷重を調整することで、膨張弁20のセット値が調整されている。
ボディ21aは、また、弁孔21dからその軸線方向に延びて図の上方へ抜けるように弁孔21dよりも僅かに小径の孔21iが形成されると共に、この孔21iには、弁体21fと一体に形成されたシャフト21jが配置されている。
このシャフト21jは、入口ポート21bの延長線上に位置する部分が縮径されていて入口ポート21bから弁孔21dへ冷媒が流れる通路を確保している。
シャフト21jは、孔21iに位置する部分に溝が周設されていて、その溝にVパッキン21kが設けられ、入口ポート21bに導入された高圧の冷媒がボディ21aとの間のクリアランスを介してパワーエレメント22の側へ漏れることがないようにしている。
ボディ21aの上部中央には、シャフト21jを保持する筒状のガイド21mが突設されており、その外周面には、パワーエレメント22を結合するための雄螺子溝21nが形成されている。
パワーエレメント22は、厚い金属製の円盤状のアッパハウジング22aおよびロアハウジング22bと、これらによって囲まれた空間を仕切るよう配置された可撓性の金属薄板からなるダイヤフラム22cと、このダイヤフラム22cの弁部21側に配置されたディスク22dとが備えられている。
また、パワーエレメント22は、アッパハウジング22a、ロアハウジング22bおよびダイヤフラム22cの外周縁をたとえばTIG溶接などにより相互に溶着することによって形成される。
これにより、アッパハウジング22aとダイヤフラム22cとによって囲まれた感温室が形成され、その感温室内には、アッパハウジング22aに形成されたガス導入孔22eを介して飽和蒸気ガスなどが充填される。
ガス導入孔22eは、金属ボール22fをたとえば抵抗溶接することで閉止される。
このようにして、蒸発器(エバポレータ)を出た冷媒の温度を感知するための感温部が構成される。
ロアハウジング22bは、その中央部が開口されていて、その開口部には筒状のハブ22gが一体に形成されると共に、このハブ22gの内側には、ガイド21mに外設された雄螺子溝21nと螺合する雌螺子溝22hが形成されている。
また、ロアハウジング22bは、通気孔22jを有している。
この通気孔22jは、リターン通路4aを介した冷媒がダイヤフラム22cの下面側の空間に導入されるようにするもので、その導入量は、通気孔22jの大きさまたは数を変更することによって調整されている。
ダイヤフラム22cの図の下面は、ボディ21aから突出されたシャフト21jの端面がディスク22dを介して当接されていて、ダイヤフラム22cの変位を弁体21fへ伝達するようにしている。
その他、実施例1と同様に、出口ポート21cの端部は、下方に行くに連れて低く傾斜した傾斜状の傾斜面23が形成され、異物の詰まりを防止できるようになっている。
また、接続部4と外管7との間にはジョイント部24が介装されると共に、このジョイント部24は外管7に対して溶接24aで固定される一方、接続部4に対してクランプ24bで固定されている。
さらに、ジョイント部24と接続部4との部材間や、出口ポート21bと内管6との部材間にはそれぞれ環状のシール部材25が設けられてシール性が確保されている。
なお、前述した各接合部位の固定構造やシール部材の位置、設置数等は適宜設定できる。
<膨脹弁の作動について>
次に、膨張弁20の作動について説明する。
このように構成された二重管熱交換器1では、先ず、車両用空調装置が停止しているとき、パワーエレメント22の感温室に封入された飽和蒸気ガスは凝縮されて圧力が低くなっているので、ダイヤフラム22cは内側へ変位しており、その変位はディスク22d及びシャフト21jを介して弁体21fに伝達され、膨張弁20は全閉状態になる。
次に、車両用空調装置が起動すると、図示しない圧縮機(コンプレッサ)によって冷媒が吸引されるので、外管7の外管通路7a内の圧力が低下し、これがパワーエレメント22により感知されてダイヤフラム22cが外側へ変位し弁体21fをリフトさせるようになる。
一方、圧縮機(コンプレッサ)によって圧縮された冷媒は、図示しない凝縮器(コンデンサ)にて凝縮され、レシーバにて気液分離された液冷媒が内管6の内管通路6aを通じて膨張弁20の入口ポート21bに供給されるようになる。
そして、高温高圧の液冷媒(図中破線矢印で図示)は、膨張弁20を通過するとき膨張され、低温低圧の気液混合冷媒となって出口ポート21cから排出される。
最後に、出口ポート21cから排出された冷媒は、実施例1と同様に、リターン通路4aを介して外管7の外管通路7aを一端側に向かって流通した後、接続コネクタ3を介して蒸発機(エバポレータ)側の外部配管10へ排出される。
従って、実施例2では、実施例1の作用・効果に加えて、配設スペースの拡大や配設作業性の悪化を招くことなく、膨脹弁20を内蔵できるという効果を得ることができる。
以下、実施例3を説明する。
実施例3において、上述した実施例と同様の構成部材については同じ符号を付してその説明は省略し、相違点のみ詳述する。
図10は実施例3の二重管熱交換器を説明する図である。
図10に示すように、実施例3では、実施例1で説明したオリフィスチューブ5の代わりに、差圧弁30を設けた例である。
実施例3では、差圧弁30を公知のものと同様の構造としている。
具体的には、差圧弁30にはボディ30aが備えられ、内管6の外周にシール手段としての環状のシール部材30bが周設されている。
ボディ30aは、その中央部に軸線方向に設けられた弁孔30cと、この弁孔30cの上流側(図中右側)に設けられ、且つ、冷媒の入口ポートとなる横孔30dが設けられている。
弁孔30cの上流側には、これを開閉する弁体30eが軸線方向に進退自在に配置されると共に、この弁体30eは、上流側の圧力が開弁方向に受圧するように弁孔30cの内径よりも大きな外径を有し、ボディ30aに軸線方向に摺動自在に支持されている。
ボディ30aの上流側には、筒状のシリンダ30fが一体に形成されており、その中には、弁体30eと同軸上に延びて一体に形成されたピストン30gが配置されている。
このピストン30gは、シリンダ30fに遊嵌されるリング状のばね受け部材30hが圧入により嵌着されている。
弁体30e及びピストン30gは、その軸線方向に中央通路30iが形成され、この中央通路30iは、ピストン30gに形成されたオリフィス30jを介してその上流側の空間に連通し、また、横孔30pを介してピストン30gに周着されたばね受け部材30hの下流側の空間にも連通している。
ピストン30gの下流側の空間が中央通路30iおよび弁孔30cを介して冷媒の出口である下流側に連通しているので、差圧弁30が全閉しているときは、弁体30eとこれを支持しているボディ30aとの間のクリアランスを介して冷媒を最少流量で流すことができる。
シリンダ30fの上流側端部には、蓋30kが圧入されていて、ピストン30gと共に閉じた空間になっている。
この閉じた空間は、オリフィス30jを介して差圧弁30の下流側に連通され、この空間を構成するピストン30gが弁体30eと一体になっていることから、導入される上流側の冷媒の圧力が急激に変化しても、弁体30eの急激な開閉動作を抑制するようなダンパ室30mを構成している。
そして、ダンパ室30mの中には、ピストン30gを介して弁体30eを閉弁方向に付勢するスプリング30nが配置され、ピストン30gに周着されたばね受け部材30hの下流側の空間には、ばね受け部材30hおよびピストン30gを介して弁体30eを開弁方向に付勢するスプリング30oが配置されている。
これらスプリング30n、30oは、差圧弁30の正常動作範囲では、それらの合成荷重がこの差圧弁30の動作に寄与し、正常動作範囲を超えた異常高圧では、スプリング30nのみ差圧弁30の動作に寄与し、スプリング30oは、伸び切ってしまって差圧弁30の動作には何ら寄与しないよう設計してある。
なお、スプリング30nは、蓋30kのシリンダ30fへの圧入量を調節することによって設定荷重が調整され、スプリング30oは、ピストン30gとこれに嵌着されたばね受け部材30hとの軸線方向の相対位置を調整することによって設定荷重が調整される。
その他、実施例1と同様に、内管6の接続部4側端部は、内側へ屈折した鍔状の壁部31(請求項の規制部に相当)が形成されており、作動弁30が内管通路6の内圧によってリターン通路4a側へ位置ずれしたり、脱落するのを防止できるようになっている。
<差圧弁の作動について>
次に、作動弁30の作動について説明する。
このように構成された二重管熱交換器1では、先ず、高温・高圧の冷媒は、内管6の内管通路6aからボディ30aと一体のシリンダ30fと内管6との間の隙間を通り、横孔30dを介して差圧弁30に導入される。
このとき、弁体30eには、ボディ30aによって軸線方向に摺動自在に支持されている部分の断面積に上流側の冷媒の圧力が開弁方向に受圧し、弁孔30cの断面積には、下流側の冷媒の圧力が開弁方向に受圧している。
つまり、ボディ30aによって支持されている部分の断面積から弁孔30cの断面積を差し引いた面積に、この差圧弁の前後の差圧ΔPが開弁方向にかかっていることになる。
一方、弁体30eは、また、ダンパ室30m内のスプリング30nによって閉弁方向の荷重を受け、もう一方のスプリング30oによって開弁方向の荷重を受けている。
ここで、差圧弁30の前後の差圧が小さく、差圧ΔPによる弁体30eのリフト荷重がスプリング30n、30oの合成荷重よりも小さいときは、差圧弁30は、全閉状態にある。
この全閉状態では、弁体30eとこの弁体30を支持しているボディ30aとの間のクリアランスによる最小の絞り通路断面積が存在しているので、最少流量の冷媒がそのクリアランスを介してばね受け部材30hの下流側の空間に流れ、ここから、弁体30eに形成された横孔30p及び中央通路30iを介してこの差圧弁30の下流側(リターン通路4a側)へ流れていく。
次に、上流側の冷媒の圧力が高くなって差圧弁30の前後の差圧ΔPが大きくなり、その差圧ΔPによる弁体30eのリフト荷重がスプリング30n、30oの合成荷重よりも大きくなると、弁体30eが図中左側へリフトしていく。
弁体30eのリフトに応じて絞り通路断面積が増えていくので、その絞り通路断面積に応じた流量の冷媒が下流側に流れる。
このとき、高温高圧の液冷媒は、絞り通路を通過するときに絞り膨張し、低温低圧の気液二相状態の冷媒となって、この差圧弁30から出て行く。
差圧弁30を出た気液混合冷媒は、実施例1と同様に、リターン通路4aを介して外管7の外管通路7aを一端側に向かって流通した後、接続コネクタ3を介して蒸発機(エバポレータ)側の外部配管10へ排出される。
このとき、内管通路6aに導入される冷媒の圧力が急激に変化したときは、オリフィス30jの存在によって、ダンパ室30m内の圧力がその急激な圧力変化に追従することができないので、弁体30eの開閉方向の動きが緩慢になる。
これによって、冷凍サイクルが不安定になってハンチング現象が生じるのを抑制することができる。
従って、実施例3では、実施例1の作用・効果に加えて、配設スペースの拡大や配設作業性の悪化を招くことなく、差圧弁30を内蔵できるという効果を得ることができる。
以下、実施例4を説明する。
実施例4において、上述した実施例と同様の構成部材については同じ符号を付してその説明は省略し、相違点のみ詳述する。
図11は実施例4の二重管熱交換器を説明する平面図(一部省略)、図12は実施例4の二重管熱交換器の内部を説明する断面図(一部省略)、図13は図12のS13−S13線における断面図である。
図14は図12のS14−S14線における断面図、図15は二重管部2とヒートパイプのその他の接続例を説明する図である。
実施例4では、外管7の外管通路7aを流れる低温の冷媒を利用して被冷却体を冷却する例である。
なお、実施例4では、被冷却体を自動車のバッテリに適用した例を説明するが、被冷却体の種類は適宜設定できる。
具体的には、図11〜13に示すように、実施例4では、二重管熱交換器1と、複数の(実施例4では4つ)のヒートパイプ40と、受熱板41と、バッテリ42が備えられている。
図14に示すように、実施例4の二重管熱交換器1は、実施例1の図7(a)で説明した二重管部2が採用されている。
また、リブ8は1つのみ設けられているが、この限りではない。
さらに、二重管部2の外管7の各ヒートパイプ40と対応する位置には、円筒状に外部へ突出したボス部43が設けられると共に、このボス部43の外周部には雄螺子溝44が形成される一方、内周部には凹設された溝45が貫通孔46に望んで形成されている。
一方、ヒートパイプ40の先端(請求項の接触部に相当)は貫通孔46を貫通して外管通路7aに挿入配置される他、その中途部を拡管して形成されたフランジ部40aが、雌螺子溝44に螺合されたナット40bによって環状のシール部材46を介して溝45に押圧されることにより、外管通路7aのシール性が確保されている。
図13に示すように、ヒートパイプ40の他端側は、矩形状のバッテリ42に形成された半円形断面状の溝42a(請求項の接触部に相当)と平板状の受熱板41に形成された半円形断面状の溝41a(請求項の接触部に相当)に密着して挟まれた状態で設けられている。
なお、バッテリ42と受熱板41とは、複数の螺子48等の締結手段で共に固定されている。
ヒートパイプ40の両端部は閉塞される他、その内部には冷媒(水、アルコール、アンモニア、フロン、あるいは代替フロン等)が封入されている。
ヒートパイプ40は、公知のようにサイホンと同様の動作原理で作動する。
実施例1では、バッテリ42及び受熱板41と密着した加熱部側で冷媒の蒸発が生じ、冷媒の蒸気が外管7側に移動して凝縮し、ここで、蒸発潜熱の受け渡しが行われる。
その後、凝縮した冷媒はヒートパイプ40内に設けられた図示を省略するウィックの毛細管作用で加熱部側へ再び戻ることにより、加熱部側から外管7側への熱の移動が行われる。
バッテリ42は、図示を省略する車両の電動機(主に走行用モータ)に電気を供給するためのものであって、公知のように、繰り返し充放電が可能なニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、またはリチウムイオン電池等の二次電池が採用されている。
その他、ボス部43や受熱板41等は熱伝導性の高い素材(例えばアルミや銅)を用いて形成されている。
<バッテリの冷却について>
このように構成された二重管熱交換器1では、バッテリ42が発熱して発生した熱を、ヒートパイプ40を介して外管7の低温な冷媒と熱交換させて放熱させることにより、バッテリ42を冷却できる。
また、この際、受熱板41を介してバッテリ42全体を均一に冷却できる。
さらに、ヒートパイプ40の一端部を外管通路7aに挿入配置しているため、熱交換を効率良く行うことができる。
従って、実施例4では、外管7と被冷却体を熱的に接続し、且つ、外管7と被冷却体の外形に対応した接触部を有する連結部材(ヒートパイプ40)を備えるため、外管7の低温の冷媒でバッテリ42を冷却できる。
また、連結部材の外管7との接触部を外管通路7a内に挿入配置したため、熱交換を効率良く行うことができる。
また、連結部材をヒートパイプ40したため、バッテリ42の防水性や気密性に優れる。
また、被冷却体を自動車のバッテリ42としたため、近年の充放電の高効率に伴って高温化するバッテリの冷却仕様要求に対応でき、好適となる。
また、冷媒を車室内空調用冷凍サイクルの冷媒としたため、既存の車室内空調冷凍サイクルを利用してバッテリ42を冷却でき、専用の冷凍サイクルを別に設けた場合に比べて製造コストを低く抑えることができる上、実施が容易となる。
なお、実施例4では、車室内空調用冷凍サイクルの冷媒を利用してバッテリ42を冷却したが、バッテリ冷却用の冷凍サイクルを別途専用に設けることもできる。この際、エバポレータを省略して二重管熱交換器1が蒸発器となる。
また、ヒートパイプ40の形状、長さ、バッテリ42との配置等については適宜設定でき、例えば、図15(a)に示すように、外管7に凹部49aを形成して、ここにヒートパイプ40のフランジ部40aを接触部として当接させた状態で設けることもできる。
この際、ヒートパイプ40のフランジ部40aで外管7との接触積を増やして熱交換の効率を確保できると同時に、外管通路7aの気密性を向上できる。
あるいは、図15(b)に示すように、ヒートパイプ40の一端部に屈曲部49bを形成して、円形断面の外管7の外形に沿って密着した状態で設ける。
あるいは、図15(c)に示すように、外管7の外周部に内側へ窪んだ凹部を設けて、ここにヒートパイプ4にキャピラリーチューブを内蔵する感温筒構造を設けて、その先端を接触部として密着した状態で設けても良い。
なお、図15で説明したヒートパイプ40と外管7とは、いずれの場合も、ろう付け、溶接、またはブラケット等を用いて固定する。
以下、実施例5を説明する。
実施例5において、上述した実施例と同様の構成部材については同じ符号を付してその説明は省略し、相違点のみ詳述する。
図16は実施例5の二重管熱交換器を示す斜視図、図17は図16のS17−S17線における断面図である。
図16、17に示すように、実施例5では、二重管部2が蛇行状に形成され、この蛇行した蛇行部50が一対の受熱板51,52に挟まれて密着した状態で配置されている。
さらに、受熱板51,52の積層方向外面にはそれぞれ対向するバッテリ53,54が密着した状態で設けられている。
具体的には、一対の受熱板51,52には蛇行部50の形状に沿って互いに重ね合わせた際に円形断面となる半円形断面状の溝51a,52aがそれぞれ形成され、ここに蛇行部50が密着した状態で設けられている。
また、両受熱板51,52の外周縁部同士は図示しない溶接等により接合されている。
さらに、バッテリ53,54とそれぞれ対応する受熱板51,52とは図示しない螺子等の締結手段で固定されている。
<バッテリの冷却について>
このように構成された二重管熱交換器1では、バッテリ53,54が発熱して発生した熱を、受熱板51,52を介して外管7の外管通路7aの冷媒と熱交換させて放熱させることにより、バッテリ53,54を冷却できる。
また、バッテリ53,54全体がそれぞれ対応する受熱板51,52と密着しているため、バッテリ53,54を均一に冷却できる。
さらに、二重管部2を蛇行状に形成したため、少ないスペースで管路長を長く確保でき、冷却性能を向上できる。
従って、実施例5では、実施例5の作用・効果に加えて、二重管部2全体でもってバッテリ53,54を効率的に冷却できる。
以下、実施例6を説明する。
実施例6において、上述した実施例と同様の構成部材については同じ符号を付してその説明は省略し、相違点のみ詳述する。
図18は実施例6の外管と冷却パイプとの固定について説明する図、図19は外管と冷却パイプとの固定におけるその他の例を説明する図、図20は外管と冷却パイプのその他の例を説明する図である。
実施例6は、被冷却体を冷却パイプに適用した例である。
図18に示すように、実施例6では、二重管部2の外管7の外側に冷却パイプ60が密着した状態で配設されている。
具体的には、冷却パイプ60には、実施例5で説明したようなバッテリを冷却する流通媒体が流通するものである。
また、冷却パイプ60におけるバッテリ側との熱交換構造は適宜設定できるが、例えば、冷却パイプ60の下流側を蛇行状に形成して、実施例5で説明した蛇行部50に代用した構成が挙げられる。
また、冷却パイプ60には、内側に円弧状に凹設された溝61が冷却パイプ60の一部外周に密着した状態で設けられている。
なお、外管7と冷却パイプ60は、ろう付け、または溶接等により固定されている。
<冷却パイプの冷却について>
このように構成された二重管熱交換器1では、外管7の外管通路7aの冷媒で冷却パイプ60の流通媒体を冷却でき、これにより、冷却された流通媒体でバッテリを冷却できる。
従って、実施例6では、被冷却体冷却用の流通媒体が流れる冷却パイプ60を密着した状態で設けたため、外管7の冷媒で冷却パイプ60の流通媒体を直接冷却できる。
なお、冷却パイプの流通媒体はバッテリ冷却用の流通媒体に限らず、適宜設定でき、オイル、またはその他のものでも良い。
例えば、冷却パイプ60をエンジン、トランスミッション、またはパワーステアリングを冷却するオイルが流通するオイルクーラの配管に適用して、その内部を流通するオイルを冷却するようにしても良い。
また、二重管部2と冷却パイプ60との固定は適宜設定でき、図19に示すように、二重管部2と冷却パイプ60をC型クランプ62によるボルト63の緊縛で固定しても良い。
さらに、図20(a)に示すように、二重管部2を実施例1の図7(a)で説明したものを採用し、この二重管部2に冷却パイプ60の流通媒体が流通する通路64を形成して一体的に形成して熱交換させても良い。
あるいは、図20(b)に示すように、二重管部2の下端を半円形状に切削加工された溝65を形成して、ここに冷却パイプ60の一部を嵌合させた状態で設けても良い。
この際、これら両者はろう付けや溶接で固定しても良いし、冷却パイプ60を溝65に変形させて加締め固定することもできる。
以上、実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、二重管熱交換器の冷媒は車室内空調用冷凍サイクルの冷媒に限らず、専用の冷凍サイクルを別に設けて被冷却体を冷却するようにしても良い。
同様に、被冷却体の種類も温度条件により適宜設定でき、バッテリ以外の例としては走行用モータのインバータ回路等が挙げられる。
また、絞り部(オリフィスチューブ5、膨脹弁20、作動弁30)を内管通路6aの中途部や接続コネクタ3側端部に設けることもできる。
さらに、図21に示すように、二重管部2の外管7の内側に複数のリブ70を複数突出形成して熱交換を促進させても良い。
実施例1の二重管熱交換器を示す平面図である。 実施例1の二重管熱交換器を示す底面図である。 実施例1の二重管熱交換器を示す側断面図(一部省略)である。 図3のS4−S4線における断面図である。 実施例1の二重管部の拡大断面図(一部省略)である。 実施例1の実施例1のコネクタ付近の拡大断面図である。 実施例1の実施例1のコネクタ付近の拡大断面図である。 実施例1の実施例1のコネクタ付近の拡大断面図である。 実施例2の二重管熱交換器を説明する図である。 実施例3の二重管熱交換器を説明する図である。 実施例4の二重管熱交換器を説明する平面図(一部省略)である。 実施例4の二重管熱交換器の内部を説明する断面図(一部省略)である。 図12のS13−S13線における断面図である。 図12のS14−S14線における断面図である。 二重管部2とヒートパイプのその他の接続例を説明する図である。 実施例5の二重管熱交換器を示す斜視図である。 図16のS17−S17線における断面図である。 実施例6の外管と冷却パイプとの固定について説明する図である。 外管と冷却パイプとの固定におけるその他の例を説明する図である。 外管と冷却パイプのその他の接続例を説明する図である。 その他の実施例の二重管部を説明する図である。
符号の説明
1 二重管熱交換器
2 二重管部
3 接続コネクタ
3a 本体
3b 連通パイプ
3c 締結面
3d 接続孔
3e 雌螺子孔
4 接続部
4a リターン通路
5 オリフィスチューブ
5a 中心孔
5b 溝
5c 傾斜面
6 内管
6a 内管通路
6b 凹部
7 外管
7a 外管通路
8 リブ
9 凝縮器(コンデンサ)側の外部配管
10 蒸発器(エバポレータ)側の外部配管
11 外部配管用の接続コネクタ
11a 締結面
12 ボルト
20 膨脹弁
21 弁部
21a ボディ
21b 入口ポート
21c 出口ポート
21d 弁孔
21e 孔
21f 弁体
21g スプリング
21h ばね受け部材
21i 孔
21j シャフト
21k Vパッキン
21m ガイド
21n 雄螺子溝
22 パワーエレメント
22a アッパハウジング
22b ロアハウジング
22c ダイヤフラム
22d ディスク
22e ガス導入孔
22f 金属ボール
22g ハブ
22h 雌螺子溝
22i 通気孔
23 傾斜面
24 ジョイント部
24a 溶接
24b クランプ
25 シール部材
30 差圧弁
30a ボディ
30b シール部材
30c 弁孔
30d 横孔
30e 弁体
30f シリンダ
30g ピストン
30h ばね受け部材
30i 中央通路
30j オリフィス
30k 蓋
30m ダンパ室
30n スプリング
30o スプリング
30p 横孔
31 加締め部
40 ヒートパイプ
40a フランジ部
40b ナット
41 受熱板
41a 溝
42 バッテリ
42a 溝
43 ボス部
44 雄螺子溝
45 溝
46 貫通孔
47 シール部材
48 螺子
49a 凹部
49b 屈曲部
49c 凹部
50 蛇行部
51、52 受熱板
51a、52a 溝
53、54 バッテリ
60 冷却パイプ
61 溝
62 C型クランプ
63 ボルト
64 通路
65 溝

Claims (17)

  1. 内管通路を有する内管と、この内管6の外方に外管通路を有する外管とからなる二重管部と、
    前記二重管部の一端で、内管通路と外管通路とをそれぞれ個別の外部配管に接続するコネクタ部と、
    前記二重管部の他端で、内管通路と外管通路とを直列に接続する接続部と、
    前記内管通路の高温高圧の液冷媒を低温低圧の気液混合冷媒にして外管通路に送り出す絞り部と、からなり、
    前記絞り部を、二重管部の内管に接続し、且つ、外管に収容したことを特徴とする二重管熱交換器。
  2. 請求項1記載の二重管熱交換器において、
    前記絞り部を二重管部の端部に配置したことを特徴とする二重管熱交換器。
  3. 請求項2記載の二重管熱交換器において、
    前記絞り部を二重管部の接続部側端部に接続したことを特徴とする二重管熱交換器。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれかに記載の二重管熱交換器において、
    前記絞り部は、内管の軸方向への位置移動を規制する規制部を備えることを特徴とする二重管熱交換器。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれかに記載の二重管熱交換器において、
    前記二重管部を一体成型部品で構成したことを特徴とする二重管熱交換器。
  6. 請求項1〜5のうちのいずれかに記載の二重管熱交換器において、
    前記絞り部は、冷媒に混入した異物の詰まりを防止する異物防止部を備えることを特徴とする二重管熱交換器。
  7. 請求項1〜6のうちのいずれかに記載の二重管熱交換器において、
    前記絞り部をオリフィスチューブで構成したことを特徴とする二重管熱交換器。
  8. 請求項1〜7のうちのいずれかに記載の二重管熱交換器において、
    前記絞り部を膨脹弁で構成したことを特徴とする二重管熱交換器。
  9. 請求項1〜7のうちのいずれかに記載の二重管熱交換器において、
    前記絞り部を差圧弁で構成したことを特徴とする二重管熱交換器。
  10. 請求項1〜9のうちのいずれかに記載の二重管熱交換器において、
    前記外管と被冷却体を熱的に接続し、且つ、外管と被冷却体の外形に対応した接触部を有する連結部材を備えることを特徴とする二重管熱交換器。
  11. 請求項10記載の二重管熱交換器において、
    前記連結部材の外管との接触部を外管通路内に挿入配置したことを特徴とする二重管熱交換器。
  12. 請求項10または11記載の二重管熱交換器において、
    前記連結部材をヒートパイプとしたことを特徴とする二重管熱交換器。
  13. 請求項1〜9のうちのいずれかに記載の二重管熱交換器において、
    前記二重管部を一対の受熱板で挟んで密着した状態で設けると共に、この受熱板の積層方向外面に被冷却体を密着して設けたことを特徴とする二重管熱交換器。
  14. 請求項13記載の二重管熱交換器において、
    前記二重管部を蛇行状に形成したことを特徴とする二重管熱交換器。
  15. 請求項1〜9のうちのいずれかに記載の二重管熱交換器において、
    前記外管に、被冷却体冷却用の流通媒体が流れる冷却パイプを密着した状態で設けたことを特徴とする二重管熱交換器。
  16. 請求項10〜15のうちのいずれかに記載の二重管熱交換器において、
    前記被冷却体を自動車のバッテリとしたことを特徴とする二重管熱交換器。
  17. 請求項1〜16のうちのいずれかに記載の二重管熱交換器において、
    前記冷媒を車室内空調用冷凍サイクルの冷媒としたことを特徴とする二重管熱交換器。
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