JP2019116787A - スラブ形成用型枠構造体、及び床スラブの構築方法 - Google Patents

スラブ形成用型枠構造体、及び床スラブの構築方法 Download PDF

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林 茂雄
Shigeo Hayashi
茂雄 林
阿部 和明
Kazuaki Abe
和明 阿部
佳男 ▲高▼木
佳男 ▲高▼木
Yoshio Takagi
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Abstract

【課題】本発明の目的は、施工作業性の向上を図ったスラブ形成用型枠構造体、及び床スラブの構築方法を提供することにある。【解決手段】スラブ形成用型枠構造体1は、床スラブYを形成するためのものであり、上面にコンクリートCが打設されるパネル3が設置される枠状部4と、該枠状部を支持する支柱6と、を備え、枠状部が、相互に離間して配置された一対の横材7、7と、横材の軸方向に離間して平行配置されているとともに、一対の横材のうち一方に固定された複数の第1縦材8と、横材の軸方向に離間して平行配置されているとともに、一対の横材のうち他方に固定された複数の第2縦材9と、を有し、第1縦材と第2縦材とが互いの長手方向にスライド可能に設けられ、スライドされた任意の位置で固定可能に設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、スラブ形成用型枠構造体、及び床スラブの構築方法に関する。
従来、基礎部や下階の床スラブから上方に離れた位置にコンクリートを打設して床スラブを形成するためにコンクリート構造物構築用型枠が用いられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された従来のコンクリート構造物構築用型枠は、図14、図15に示すように、上面にコンクリートCが打設される堰板102と、この堰板102を支保する複数の大引103、根太104、及びパイプサポート105と、を備えて構成されている。ここで、このようなコンクリート構造物構築用型枠100を構築する際には、基礎部101から立設したパイプサポート105の上に大引103を設置し、大引103の上に大引103の長手方向と直交するように根太104を設置して、根太104の上に堰板102を敷き詰めて、これらを固定する。そして、堰板102の上面にコンクリートCを打設して床スラブYを形成していた。
また、近年では、大引及び根太を予め一体に接合して形成されたスラブ型枠も利用されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2には、各建築物により形成する床スラブの大きさ(面積)が異なることから、サイズの異なる複数種のスラブ型枠を用いて、所望の大きさの床スラブを形成する技術が記載されている。
特開2016−84603号公報 特表2009−500542号公報
しかしながら、特許文献2に記載された従来のスラブ型枠を用いて床スラブを形成する場合には、サイズの異なる複数種のスラブ型枠を用いることから、施工作業が煩雑になる場合があった。即ち、施工作業性が悪かった。
本発明の目的は、施工作業性の向上を図ったスラブ形成用型枠構造体、及び床スラブの構築方法を提供することにある。
上記目的は、以下の本発明によって解決される。
即ち、本発明は、床スラブを形成するためのスラブ形成用型枠構造体であって、上面にコンクリートが打設されるパネルが設置される枠状部と、該枠状部を支持する支柱と、を備え、前記枠状部が、相互に離間して配置された一対の横材と、前記横材の軸方向に離間して平行配置されているとともに、前記一対の横材のうち一方に固定された複数の第1縦材と、前記横材の軸方向に離間して平行配置されているとともに、前記一対の横材のうち他方に固定された複数の第2縦材と、を有し、前記第1縦材と前記第2縦材とが互いの長手方向にスライド可能に設けられ、スライドされた任意の位置で固定可能に設けられていることを特徴とするものである。
以上のような本発明によれば、第1縦材と第2縦材とが互いの長手方向にスライド可能に設けられ、スライドされた任意の位置で固定可能に設けられている。即ち、第1縦材と第2縦材とがスライド伸縮可能に設けられているから、第1縦材と第2縦材とをスライド伸縮させて、第1縦材及び第2縦材の軸寸法を調節することで、種々の大きさの枠状部を形成することができる。このように、第1縦材及び第2縦材の軸寸法を調節した枠状部を用いることで、種々の大きさの床スラブに対応させることができる。これにより、施工作業性の向上を図ることができる。また、枠状部が、一対の横材のうち一方に固定された複数の第1縦材と、一対の横材のうち他方に固定された複数の第2縦材と、を有し、第1縦材と第2縦材とが互いの長手方向にスライド可能に設けられ、スライドされた任意の位置で固定可能に設けられているので、各部材が飛散する等が防止され、安全性の向上を図ることができる。
また、本発明においては、前記支柱には前記横材が設置される設置台が設けられ、前記設置台と前記横材とを位置決めするための第1位置決め部が、前記設置台と前記横材とのうち少なくとも何れか一方に設けられているのが好ましい。
これによれば、設置台と横材とのうち少なくとも何れか一方に第1位置決め部が設けられていることで、支柱の設置台と横材とを適切な位置に位置決めすることができる。
また、本発明においては、前記枠状部が複数設けられ、隣接する前記横材同士を軸方向に連結する連結台を有し、前記連結台には、前記軸方向に対向配置された前記横材の各端部が載置される板状の台座と、前記軸方向に直交する方向に対向配置されて、互いの間に前記隣接する前記横材を位置決めする立設壁部と、が設けられていることが好ましい。
これによれば、隣接する一対の横材が台座に載置された状態で、隣接する横材を立設壁部間に進入させつつ台座に載置させることで、隣接する一対の横材を適切な位置に位置決めすることができる。
また、本発明においては、前記支柱には前記連結台が設置される設置台が設けられ、 前記設置台と前記連結台とを位置決めするための第2位置決め部が、前記設置台と前記連結台とのうち少なくとも何れか一方に設けられていることが好ましい。
これによれば、設置台と連結台とのうち少なくとも何れか一方に第2位置決め部が設けられていることで、支柱の設置台と連結台とを適切な位置に位置決めすることができる。
また、本発明においては、前記第1縦材と前記第2縦材とのうち何れか一方の先端部に着脱可能な先端部品を有し、前記先端部品には、前記第1縦材及び前記第2縦材の軸に対して略垂直に立ち上がる立ち上がり部が設けられていることが好ましい。
これによれば、第1縦材と第2縦材とのうち何れか一方の先端部に着脱可能な先端部品を有し、第1縦材と第2縦材とのうち何れか一方の先端部に先端部品を装着することで、例えばバルコニーの立上がり壁を含む床スラブを形成するためのスラブ形成用型枠構造体とすることができる。このように先端部品を着脱することで、スラブ形成用型枠構造体を、種々の場所の床スラブに共通して用いることができるから、複数種のスラブ形成用型枠構造体を製造し管理する場合に比して、製造コストや管理コストの低減をより一層、図ることができる。
また、本発明においては、第1縦材と第2縦材とのうち何れか一方から他方に向けて突出形成されて、他方に当接する当接部が複数設けられていることが好ましい。
これによれば、複数の当接部が設けられていることで、第1縦材と第2縦材とのうち何れか一方が他方に対して、当接部の突出方向に位置決めされる。また、当接部が設けられていることで、第1縦材と第2縦材の接触面積が小さくされるから、小さな力で、第1縦材と第2縦材とのうち何れか一方が他方に対してスライド移動させることができる。従って、作業性の向上を図ることができる。
また、本発明によれば、請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載のスラブ形成用型枠構造体を用いた床スラブの構築方法であって、前記第1縦材と前記第2縦材とのうち何れか一方を他方に対してスライドさせて、任意の位置で前記第1縦材と前記第2縦材とを互いに固定して前記枠状部を形成し、形成した前記枠状部を前記支柱で支持し、前記枠状部の上に前記パネルを設置して、前記パネルの上にコンクリートを打設することを特徴とする床スラブの構築方法である。
これによれば、前記第1縦材と前記第2縦材とのうち何れか一方を他方に対してスライドさせて、任意の位置で前記第1縦材と前記第2縦材とを互いに固定して前記枠状部を形成する。このように、第1縦材及び第2縦材の軸寸法を調節した枠状部を用いることで、種々の大きさの床スラブに対応させることができる。従って、複数種のスラブ形成用型枠構造体を製造し管理する場合に比して、製造コストや管理コストの低減を図ることができる。
本発明によれば、第1縦材及び第2縦材の軸寸法を調節することで、種々の大きさの枠状部を形成することができる。これにより、枠状部を種々の大きさの床スラブに対応させることができるから、施工作業性の向上を図ることができる。また、枠状部が、一対の横材のうち一方に固定された複数の第1縦材と、一対の横材のうち他方に固定された複数の第2縦材と、を有し、第1縦材と第2縦材とが互いの長手方向にスライド可能に設けられ、スライドされた任意の位置で固定可能に設けられているので、各部材が飛散する等が防止され、安全性の向上を図ることができる。
本発明の一実施の形態にかかるスラブ形成用型枠構造体を用いて形成された床スラブを示す側面図である。 前記スラブ形成用型枠構造体を示す斜視図である。 前記スラブ形成用型枠構造体を図1とは別の方向から示す斜視図である。 図2に示された第1位置決め部を拡大して示す図である。 (A)〜(D)は、前記スラブ形成用型枠構造体を構成する枠状部を示す平面面図である。 図2に示された枠状部の要部を拡大して示す図である。 図6のI−I線に沿う断面図である。 図2に示された連結台を拡大して示す図である。 図8に示された連結台を示す斜視図である。 前記スラブ形成用型枠構造体に装着される先端部品を模式的に示す斜視図である。 前記スラブ形成用型枠構造体を用いて床スラブを形成する様子を示す上面図である。 前記枠状部の変形例を示す断面図である。 前記枠状部の他の変形例を示す斜視図である。 特許文献1に開示された従来のコンクリート構造物構築用型枠を用いて床スラブを形成する様子を示す側面図である。 図14の次工程を示す図であり、床スラブの完成状態を示す側面図である。
以下、本発明の例示的一態様であるスラブ形成用型枠構造体を、図1〜図11を参照して説明する。
スラブ形成用型枠構造体は、図1に示すように、コンクリートCを打設して立上がり壁Sを含む床スラブYを形成するためのものである。以下では、ベランダの床スラブYの先端部に位置する立上がり壁Sを立上がり壁の一例として説明するが、立上がり壁として、屋上の端部に形成された手すり壁(パラペット)にも適用できる。
スラブ形成用型枠構造体1は、図1〜図3に示すように、設置部2(基礎部や下階の床スラブ)に対向配置されて上面にコンクリートCが打設されるパネル3(図1に示す)と、該パネル3を支持する複数の枠状部4と、複数の枠状部4を連結する複数の連結台5(図3に示す)と、該枠状部4を支持する複数のパイプサポート6(支柱)と、を備えて構成されている。複数の枠状部4は、後述する大引き7(横材)の軸方向に互いに連結されている。以下では、図2、図3に示す後述する腰管8(第1縦材)及び補助管9(第2縦材)の軸方向及びスライド方向を「前後方向」と記し、スライド方向に直交する大引き7の軸方向を「左右方向」と記し、「前後方向」及び「左右方向」に直交する方向であり、パイプサポート6の立設方向を「上下方向」と記す場合がある。図2、図3に示す一例では、枠状部4は2組のみ記載されているが、種々の大きさの床スラブYに対応させるように、枠状部4は1組或いは3組以上設けられていてもよい。
各枠状部4は、パイプサポート6に支持されて設置部2に対向配置されている。各枠状部4は、図2、図3に示すように、一対の大引き71、72(横材)と、複数(3本)の角筒状の腰管8(第1縦材)と、各腰管8をスライド挿入させる複数(3本)の補助管9(第2縦材)と、各腰管8が各補助管9にスライド挿入された任意の位置でこれら腰管8と補助管9とを固定するスライド固定部10と、を備えている。
一対の大引き71、72は、前後に対向して配置されている。一対のうち一方(以下、「第1大引き71」と記す場合がある)は、建築物Bの外壁Wに近接して設けられ、一対のうち他方(以下、「第2大引き72」と記す場合がある)は、建築物Bの外壁Wから前方に離間した位置に設けられている。第1大引き71及び第2大引き72は、略同一形状乃至略同一構成を有している。以下では、「第1大引き71」及び「第2大引き72」を総称して「大引き7」と記す場合がある。
各大引き71、72は、図2、図3に示すように、上下に対向して設けられた対向壁73と、対向壁73を連結する長方形状の板壁74と、を有し、断面が略コ字状となるように形成されている。第1大引き71は、対向壁73が板壁74より前方に位置する向きで、軸が左右方向に延在するように配置され、第2大引き72は、対向壁73が板壁74より後方に位置する向きで、軸が左右方向に延在するように配置されている。各大引き71、72の断面は、軸方向の何れの位置においても略同じ形状となるように形成されている。
また、各大引き71、72には、第1位置決め部75が設けられている。第1位置決め部75は、図4に示すように、各大引き71、72と該大引き7が設置されるパイプサポート6とを位置決めするためのものであるとともに、各大引き71、72と各大引き71、72が設置される連結台5とを位置決めするためのものである。各第1位置決め部75は、左右方向の両端に位置する腰管8及び補助管9の固定位置より、各大引き71、72の軸方向の各端部側に隣接した位置に設けられている。各第1位置決め部75は、各大引き71、72の対向壁73から下方に凸状に突出形成されている。
このような第1位置決め部75がパイプサポート6の(後述の)設置台60に形成された中央の孔部64に嵌められることで、各大引き71、72と各パイプサポート6は適切な位置に位置決めされる。また、第1位置決め部75が(後述の)連結台5の位置決め受け部50に嵌められることで、隣接する大引き7、7は、それぞれ左右方向の適切な位置に位置決めされる。なお、本実施形態では、各大引き71、72の対向壁73から下方に凸状に突出形成された第1位置決め部75は各大引き71、72に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。第1位置決め部は、各パイプサポート6や連結台5に設けられていてもよい。
このような各大引き71、72は、図5(A)、(B)に示すように、軸寸法L1が880mm、断面における板壁74の上下寸法L2が80mm、断面における対向壁73の左右寸法L3が40mm、位置決め部75の出寸法L4が30mmとなるように形成されている。
各3本の腰管8は、図5(A)、(B)、(D)に示すように、軸が前後方向に沿う向きで、左右方向に等間隔をあけて設けられている。また、各腰管8は、後端が第1大引き71から後方に僅かに突出した位置で、第1大引き71の上面に溶接固定されている。各3本の腰管8のうち、左右の両端に位置する腰管8は、第1大引き71の各端部から所定寸法だけ離間した位置に固定されている。
このような各腰管8は、図5(A)、(D)に示すように、軸寸法L5が1200mm、縦断面における上下寸法L6が80mm、縦断面における左右寸法L7が40mmとなるように形成されている。
3本の補助管9は、図5(A)、(B)、(C)に示すように、軸が前後方向に沿う向きで、左右方向に等間隔をあけて設けられている。また、各補助管9は、前端が第2大引き72から前方に所定寸法だけ突出した位置で、第2大引き72の上面に溶接固定されている。各補助管9は、各腰管8をスライド挿入可能な形状に設けられ、各腰管8と同軸に設けられている。また、各補助管9は、断面がL字状に形成されて各腰管8を左右の両側に挟んで支持する一対のスライド部90、90と、一対のスライド部90、90の前端に設けられて一対のスライド部90、90を支持する支持壁91と、を一体に有して構成されている。一対のスライド部90、90は、左右に対向して設けられた左右壁92、92と、左右壁92、92の各下端に連続して設けられた下壁93、93と、を有して形成されている。各補助管9の左右壁92、92は各腰管8の左右の両側に位置し、各下壁93、93は各腰管8の下方側に位置している。各補助管9の断面は、軸方向の何れの位置においても略同じ形状となるように形成されている。
また、図7に示すように、各補助管9に各腰管8がスライド挿入された状態で、各補助管9の左右壁92、92の各内面92a、92aと各腰管8の左右の各外面80a、80aとが、軸方向の何れの位置においても接触するような寸法に形成されている。
このような各補助管9は、図5(A)、(C)に示すように、軸寸法L8が855mm、縦断面における上下寸法L9が83.6mm、縦断面における左右寸法L10が47.4mmとなるように形成されている。
スライド固定部10は、図6、図7に示すように、各腰管8及び各補助管9を左右方向に貫通する複数のボルト孔11と、ボルト孔11に貫通するボルト12と、ボルト12に螺合されるナット13と、を備えて構成されている。ボルト孔11は、各腰管8の前端部に等間隔をあけて2個形成され、各補助管9の全体に等間隔をあけて8個形成されている。そして、各腰管8が各補助管9にスライド挿入された任意のボルト孔11の位置でボルト12及びナット13を用いてボルト締結されている。このようなスライド固定部10により、各補助管9に各腰管8がスライド挿入された任意の位置で固定されて、各腰管8及び各補助管9の軸寸法が調節される。
各連結台5は、図8、図9に示すように、左右に隣接する大引き7、7の各端部同士が載置される板状の台座51と、台座51それぞれに連続される一対の樋状部52、52と、を一体に有して構成されている。
一対の樋状部52、52は、台座51において、左右に向かい合う縁から延出された長方形板状の延出板53と、延出板53の前後の両縁それぞれから上方に立設されて、互いの間に各大引き71、72を位置させる立設壁部54、54と、を有して構成されている。
また、延出板53には、大引きに形成された第1位置決め部75を挿入させるための貫通孔である位置決め受け部50が形成されている。
このような連結台5に、隣接する第1大引き71、及び隣接する第2大引き72がそれぞれ載置され、隣接する大引き7、7を立設壁部54、54間に進入させつつ台座51に載置させ、各大引き71、72に形成された第1位置決め部75が位置決め受け部50に挿入されることで、隣接する大引き7、7が、上下方向、左右方向、及び前後方向の適切な位置に位置決めされる。
さらに各連結台5には、各台座51に、図8、図9に示すように、各台座51と該台座51が設置されるパイプサポート6とを位置決めするための第2位置決め部55が設けられている。第2位置決め部55は、各台座51が設置されるパイプサポート6の設置台60に形成された中央の孔部64に嵌められるように、各台座51から下方に凸状に突出形成された第1凸部56と、パイプサポート6の設置台60に形成された4隅の孔部に嵌められるように、各台座51から下方に凸状に突出形成された4個の第2凸部57と、を有して構成されている。各第2凸部57は、台座51に連続された第2凸部形成片(不図示)が曲げられて形成されている。このような第2位置決め部55は、パイプサポート6の設置台60に形成された孔部64、65に嵌められて、各台座51と各パイプサポート6は適切な位置に位置決めされる。なお、本実施形態では、第2位置決め部55は各台座51に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。第2位置決め部は各パイプサポート6に形成されていてもよい。
各スラブ形成用型枠構造体1は、図10に示すように、各補助管9の先端部に着脱可能なアタッチメント14(先端部品)をさらに有している。アタッチメント14は、図1に示すように、バルコニー等の床スラブYに連続された立上がり壁Sを形成するためのものである。アタッチメント14は、補助管9の軸と同軸に取り付けられる棒状のアタッチメント本体15と、アタッチメント本体15の先端から略垂直に立ち上がる立ち上がり部16と、を備えて略L字状に形成されている。
パイプサポート6は、筒状の下管61と、該下管61に挿抜自在に内嵌される上管62と、下管61と上管62とを任意の位置で固定する固定部63と、を備えて構成されている。上管62には、上端に位置して、各連結台5の台座51や各大引き71、72を設置するための設置台60が設けられている。
続いて、バルコニーの立上がり壁Sを含む床スラブYを形成するためのスラブ形成用型枠構造体1の組立て手順を、図10、図11を参照して説明する。
まず、パイプサポート6の上管62を下管61に挿入し、固定部63で所望の挿入位置で固定する。こうして、複数のパイプサポート6が同じ高さになるように調整する。各枠状部4の各補助管9の先端部にアタッチメント14を装着しておく。また、複数の枠状部4のうち、一部(図示例では11個)の枠状部4A(4)の各補助管9に各腰管8に任意の第1位置までスライド挿入し、第1の位置で、各補助管9と各腰管8とをボルト12とナット13を用いて固定する。残りの一部(図示例では4個)の枠状部4B(4)の各補助管9に各腰管8に任意の第2位置までスライド挿入し、第2の位置で、各補助管9と各腰管8とをボルト12とナット13を用いて固定する。このようにして、前後方向の寸法(軸寸法)が異なる複数(2種類)の枠状部4を形成しておく。
次に、各枠状部4の第1大引き71が建築物Bの外壁Wに沿うとともに、各腰管8及び各補助管9の軸方向が前後方向に沿う格好で、第1位置決め部75をパイプサポート6の設置台60の中央の孔部64に挿入しつつ、各枠状部4を各パイプサポート6の設置台60に設置する。左右に隣接する大引き7、7を連結台5の台座51に近付け、各樋状部52に各大引き7をそれぞれ挿入する。この際、各大引き7の第1位置決め部75を位置決め受け部50に挿入する。こうして、各大引き7を連結台5に対して、上下方向、左右方向、及び前後方向に位置決めする。さらに、連結台5の第2位置決め部55の第1凸部56をパイプサポート6の中央の孔部64に嵌め込み、4隅の第2凸部57をパイプサポート6の4隅の孔部65に嵌め込んで、連結台5とパイプサポート6を適宜な位置に位置決めする。これにより、枠状部4、連結台5、及びパイプサポート6が位置決めされる。こうして、パイプサポート6により枠状部4が支持される。この後、図10に示すように、各枠状部4の上面に設置部2と対向するようにパネル3A(3)を水平に設置する。また、アタッチメント14の立ち上がり部13に支持させつつパネル3B(3)を垂直に設置する。そして、コンクリートCを打設する。こうして、バルコニーの立上がり壁Sを含む床スラブYを形成する。
上述した実施形態によれば、腰管8(第1縦材)と補助管9(第2縦材)とが互いの長手方向にスライド可能に設けられ、スライドされた任意の位置で固定可能に設けられている。即ち、腰管8と補助管9とがスライド伸縮可能に設けられているから、腰管8と補助管9とをスライド伸縮させて、腰管8及び補助管9の軸寸法を調節することで、種々の大きさの枠状部4を形成することができる。このように、腰管8及び補助管9の軸寸法を調節した枠状部4を用いることで、種々の大きさの床スラブYに対応させることができる。従って、施工作業性の向上を図ることができる。また、複数種のスラブ形成用型枠構造体1を製造し管理する場合に比して、製造コストや管理コストの低減を図ることができる。
さらに、枠状部4が、一対の大引き7、7(一対の横材)のうち第1大引き71(一方)に固定された複数の腰管8(第1縦材)と、一対の大引き7、7(一対の横材)のうち第2大引き72(他方)に固定された複数の補助管9(複数の第2縦材)と、を有し、腰管8(第1縦材)と補助管9(第2縦材)とが互いの長手方向にスライド可能に設けられ、スライドされた任意の位置で固定可能に設けられているので、各部材が飛散する等が防止され、安全性の向上を図ることができる。
また、パイプサポート6(支柱)には大引き7(横材)が設置される設置台60が設けられ、設置台60と大引き7とを位置決めするための第1位置決め部75が、設置台60と大引き7とのうち少なくとも何れか一方に設けられている。これによれば、設置台60と大引き7とのうち少なくとも何れか一方に第1位置決め部75が設けられていることで、パイプサポート6の設置台60と大引き7とを適切な位置に位置決めすることができる。
また、枠状部4が複数設けられ、隣接する大引き7(横材)同士を軸方向に連結する連結台5を有し、連結台5には、軸方向に対向配置された大引き7の各端部が載置される板状の台座51と、軸方向に直交する方向に対向配置されて、互いの間に隣接する大引き7を位置決めする立設壁部54、54と、が設けられている。これによれば、隣接する一対の大引き7が台座51に載置された状態で、隣接する大引き7を立設壁部54、54間に進入させつつ台座51に載置させることで、隣接する一対の大引き7を適切な位置に位置決めすることができる。
また、パイプサポート6(支柱)には連結台5が設置される設置台60が設けられ、 設置台60と連結台5とを位置決めするための第2位置決め部55が、設置台60と連結台5とのうち少なくとも何れか一方に設けられている。これによれば、パイプサポート6(支柱)の設置台60と連結台5とを適切な位置に位置決めすることができる。
また、腰管8(第1縦材)と補助管9(第2縦材)とのうち何れか一方の先端部に着脱可能なアタッチメント14(先端部品)を有し、アタッチメント14には、腰管8及び補助管9の軸に対して略垂直に立ち上がる立ち上がり部16が設けられている。これによれば、腰管8と補助管9とのうち何れか一方の先端部に着脱可能なアタッチメント14を有し、腰管8と補助管9とのうち何れか一方の先端部にアタッチメント14を装着することで、例えばバルコニーの立上がり壁Sを含む床スラブYを形成するためのスラブ形成用型枠構造体1とすることができる。このようにアタッチメント14を着脱することで、スラブ形成用型枠構造体1を、種々の場所の床スラブYに共通して用いることができるから、施工作業性の向上を図りつつ、複数種のスラブ形成用型枠構造体を製造し管理する場合に比して、製造コストや管理コストの低減をより一層、図ることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形例も本発明に含まれる。
上述した実施形態では、各枠状部4の各補助管9の先端部にアタッチメント14を装着し、バルコニーの立上がり壁Sを含む床スラブYを形成していたが、本発明はこれに限定されるものではない。アタッチメント14を取り外した状態で、フラットな床スラブを形成するためのスラブ形成用型枠構造体としてもよい。
また、上述した実施形態では、図7に示すように、各補助管9に各腰管8がスライド挿入された状態で、各補助管9の左右壁92、92の各内面92aと各腰管8の左右の各外面80aとが、軸方向の何れの位置においても接触するような寸法に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。図12に示すように、各補助管19に各腰管18がスライド挿入された状態で、補助管19の左右壁92、92から腰管18に向けて突出形成されて、腰管18の左右の外面80aに当接する当接部17が設けられていてもよい。または、当接部17は、腰管18の左右の外面80aから補助管19の左右壁92、92の内面92aに向けて突出形成されていていてもよい。これによれば、当接部17が設けられていることで、腰管18(第1縦材)が補助管19(第2縦材)にスライド挿入された状態で、腰管18が補助管19に対して、当接部17の突出方向である腰管18と補助管19の軸に直交する方向に位置決めされる。また、当接部17が設けられていることで、腰管18と補助管19の接触面積が小さくされるから、小さな力で、腰管18を補助管19に対してスライド移動させることができる。従って、作業性の向上を図ることができる。
さらに、各腰管18は、図12に示すように、その内部に上下に延在形成されて各腰管18を補強するための補強壁20を有していてもよい。補強壁20は、左右方向の中央部に位置していてもよい。
上述した実施形態では、各腰管8が各補助管9にスライド挿入された任意のボルト孔11の位置でボルト12及びナット13を用いてボルト締結されている。これにより、各補助管9に各腰管8がスライド挿入された任意の位置で固定されて、各腰管8及び各補助管9の軸寸法が調節されるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、各補助管9に軸方向に連続される長孔(不図示)が形成され、各腰管8から棒状に突出された螺子部が長孔に挿入されて、各腰管8が各補助管9にスライド挿入された任意の位置で螺子部にナット13を螺合させて、各腰管8と各補助管9とを固定してもよい。
または、図13に示すように、長孔110の内縁に形成されているとともに該長孔110が延在する前後方向に形成された複数の歯部112と、歯部112に歯合するギア部111と、を備え、ギア部111は、順方向への回転を許容し、逆方向への回転を規制するようなラチェット機構を有していてもよい。これにより、各補助管9に各腰管8がスライド挿入された任意の位置で固定されて、各腰管8及び各補助管9の軸寸法が調節されてもよい。
また、上述した実施形態では、各腰管8が各補助管9に挿入される一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。各補助管9が各腰管8に挿入されるように構成されていてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び、目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 スラブ形成用型枠構造体
3 パネル
4 枠状部
5 連結台
6 パイプサポート(支柱)
7 一対の大引き(横材)
8、18 複数の腰管(第1縦材)
9、19 複数の補助管(第2縦材)
14 アタッチメント(先端部品)
16 立ち上がり部
51 台座
54 立設壁部
55 第2位置決め部
60 設置台
75 第1位置決め部
C コンクリート
S 立上がり壁
Y 床スラブ

Claims (7)

  1. 床スラブを形成するためのスラブ形成用型枠構造体であって、
    上面にコンクリートが打設されるパネルが設置される枠状部と、
    該枠状部を支持する支柱と、を備え、
    前記枠状部が、相互に離間して配置された一対の横材と、前記横材の軸方向に離間して平行配置されているとともに、前記一対の横材のうち一方に固定された複数の第1縦材と、前記横材の軸方向に離間して平行配置されているとともに、前記一対の横材のうち他方に固定された複数の第2縦材と、を有し、
    前記第1縦材と前記第2縦材とが互いの長手方向にスライド可能に設けられ、スライドされた任意の位置で固定可能に設けられていることを特徴とするスラブ形成用型枠構造体。
  2. 前記支柱には前記横材が設置される設置台が設けられ、
    前記設置台と前記横材とを位置決めするための第1位置決め部が、前記設置台と前記横材とのうち少なくとも何れか一方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスラブ形成用型枠構造体。
  3. 前記枠状部が複数設けられ、
    隣接する前記横材同士を軸方向に連結する連結台を有し、
    前記連結台には、前記軸方向に対向配置された前記横材の各端部が載置される板状の台座と、前記軸方向に直交する方向に対向配置されて、互いの間に前記隣接する前記横材を位置決めする立設壁部と、が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスラブ形成用型枠構造体。
  4. 前記支柱には前記連結台が設置される設置台が設けられ、
    前記設置台と前記連結台とを位置決めするための第2位置決め部が、前記設置台と前記連結台とのうち少なくとも何れか一方に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のスラブ形成用型枠構造体。
  5. 前記第1縦材と前記第2縦材とのうち何れか一方の先端部に着脱可能な先端部品を有し、
    前記先端部品には、前記第1縦材及び前記第2縦材の軸に対して略垂直に立ち上がる立ち上がり部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載のスラブ形成用型枠構造体。
  6. 前記第1縦材と前記第2縦材とのうち何れか一方から他方に向けて突出形成されて、前記他方に当接する当接部が複数設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載のスラブ形成用型枠構造体。
  7. 請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載のスラブ形成用型枠構造体を用いた床スラブの構築方法であって、
    前記第1縦材と前記第2縦材とのうち何れか一方を他方に対してスライドさせて、任意の位置で前記第1縦材と前記第2縦材とを互いに固定して前記枠状部を形成し、
    形成した前記枠状部を前記支柱で支持し、前記枠状部の上に前記パネルを設置して、前記パネルの上にコンクリートを打設することを特徴とする床スラブの構築方法。
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