JP2019115569A - 消毒保管庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗浄後の濡れた食器等の物品を庫内に収納して、熱風の循環により消毒と乾燥とを行う消毒保管庫は極めて有用であるが、乾燥直後に物品をユーザーが取り出すと、熱い思いをすることがある。このため消毒乾燥のプログラムが終了した後に庫内を冷却して、該物品を冷却する試みがなされているが、冷却にかなりの時間を要したり、製造コストが上昇したりする課題があった。【解決手段】ブライン冷却回路におけるブライン液を循環させるブラインパイプ70を消毒保管庫の壁面74に配設することにより、該壁面74を急速に冷却するように構成した。これにより、庫内に収納した物品の除熱が速やかに達成される。【選択図】図3
Description
この発明は、洗浄後の食器等の物品を熱風による消毒および乾燥を行って保管する消毒保管庫において、消毒乾燥のプログラム終了後に庫内の物品の除熱を速やかに行い得る技術に関するものである。
食器洗浄機等により洗浄した後の濡れた食器等の物品(以下「食器」という)を通気棚に載置し、庫内に熱風を循環させて該食器の消毒と乾燥とを行って保管する消毒保管庫が、病院や学校の給食設備その他大規模のレストラン等で好適に使用されている。これは、洗浄した後の食器を自然乾燥させる暇がなかったり、拭き取る手間がなかったりする大規模の厨房施設では、濡れた食器の水分が蒸発した後も残留の恐れがある雑菌を積極的に消毒し、また高温乾燥させることで清潔な食器を提供し得る点で極めて有用である。
本発明は消毒保管庫の改良に関するものであるので、消毒保管庫の基本的な構成を先に説明する。図5は一般的な消毒保管庫の縦断正面図であって、縦長の箱状筐体10の内部に間隔を保持して収納した隔壁16により、該筐体10の内部を隔壁外方の熱風循環路12と隔壁内方の物品収納室14とに画成分離している。前記物品収納室14には、通気棚34が所要間隔で水平に多段配置され、該通気棚34に食器39を収納する通気カゴ36が載せられる。
前記筐体10における天板26の内側と、前記隔壁16の外側(水平部位)との間には、モータ20により回転される送風ファン38と電気ヒータ18とが配設されて、前記熱風循環路12で高温の熱風を循環させ得るようになっている。
図5に示すように、前記物品収納室14の下方は全面的に開放され、前記電気ヒータ18と送風ファン38とにより生起された熱風を、前記熱風循環路12を介して該物品収納室14へ導入する熱風流入口22になっている。また、前記隔壁16の水平部16aには熱風流出口24が開設されて、前記物品収納室14へ導入された熱風を該熱風流出口24から前記熱風循環路12へ流出させ得るようになっている。なお、熱風流出口24には、所要メッシュのネットを張設してもよい。
前記筐体10の天板26には、図5に示すように、矩形の排気口28が開設され、該排気口28を介して前記熱風循環路12に連通するようになっている。前記天板26の上には、前記排気口28と整列して角筒状のダクト32が設けられ、該ダクト32の内部には、図5に示すように矩形板状のダンパ30が枢支されて、前記排気口28を該ダンパ30により開閉自在に閉成し得るようになっている。なお、前記ダンパ30は、ソレノイド42にプランジャを介して連結され、該ソレノイド42により開閉駆動される。すなわち、前記電気ヒータ18およびモータ20により生起された熱風は、前記熱風流入口22を介して前記物品収納室14へ流入した後に、前記熱風流出口24から流出して前記熱風循環路12を循環する。そして、前記ダクト32のダンパ30を開放すると、前記物品収納室14の熱風は前記排気口28およびダクト32を介して外部へ排出される。また、消毒保管庫の筐体10に開放している前面開口は、図1に示すように、2枚のドア48により開閉自在に閉成される。
図6は、図5に示す消毒保管庫の電気的な制御系の概略を示すブロック図である。前記電気ヒータ18およびモータ20は、リレーボックス45を介して、図6に示すコントロールパネル46に設けたコントローラボード56に接続されている。また、前記ダンパ30を開閉駆動するソレノイド42は、前記コントローラボード56に接続されている。また、後述する温度センサ50は、前記コントローラボード56に接続されて、夫々の検出値を常時入力している。そしてユーザーによる各種の指令は、操作盤60を操作することで、各対応の指令は前記コントローラボード56へ入力指示される。
次に、図5に示した消毒保管庫の各運転段階を、図7のタイミングチャートを参照して説明する。図7の縦軸は、前記電気ヒータ18およびモータ20のON・OFF状態と、前記ダクト32におけるダンパ30の開閉状態とを示し、横軸は時間の推移による運転状態を示している。図7において、消毒保管庫に通電すると昇温運転が開始され、前記電気ヒータ18およびモータ20への通電がONされて、熱風を図5の矢印方向に循環させ庫内を昇温させる。また、前記ソレノイド42は通電付勢されないので、前記ダクト32のダンパ30は前記排気口28を閉成したままである。なお、図5に示すように、前記電気ヒータ18および送風ファン38が配置される空間で、かつ前記熱風流出口24の近傍にサーミスタに代表される第1の温度センサ50が設けられると共に、前記熱風循環路12に第2の温度センサ50が設けられていて、庫内温度の変化はこれら温度センサ50,50により監視されている。
前記温度センサ50が予め定めた庫内の上昇温度を検出すると、前記コントローラボード56は前記電気ヒータ18をON・OFFする間欠通電に切り換え、これにより消毒運転に移行する。この消毒運転中は、前記電気ヒータ18の間欠通電とモータ20の通電とが継続されるが、前記ダクト32は引き続き閉成されている。これは、前記物品収納室14に充満している蒸気を逃さないで庫内に閉じ込めておき、湿熱効果により通気カゴ36内の食器39を効率良く消毒するためである。
庫内温度が設定値に到達して前記昇温運転が終了した後は、予め設定した時間だけ前記電気ヒータ18をON・OFFして設定温度による制御を行う。すなわち設定温度に到達してからは、設定時間のカウントダウンを開始し、例えば消毒運転は15分で終了して、次の乾燥運転に切り換わる。この消毒運転が終了すると、図7に示すように、前記ダンパ30を開放して庫内の熱風を前記排気口28から外気へ排出する。但し、前記電気ヒータ18はON・OFFの間欠通電を継続し、またモータ20も引き続き通電(ON)されているので、庫内の消毒された後の食器39はしっかりと乾燥される。前記カウントダウンされている設定時間がアップすると、前記電気ヒータ18への通電はOFFされ、該電気ヒータ18の温度を下げるために、例えば1分間のクールダウン運転に移行する。この1分間が経過すると、前記モータ20の通電がOFFされると共に、前記ダンパ30も閉成して、前記クールダウン運転を終了する。
前述のように消毒保管庫は、食器を高温の熱風に接触させて消毒および乾燥を行った後に、次の使用に備えて引き続き庫内で保管するものである。ところで、消毒乾燥のプログラムを終えた直後の食器は高温になっているため、プログラム終了から時間を経ないで熱い状態にある食器を取り出そうとすると、ユーザーが熱い思いをする場合がある。
このため従来は、消毒乾燥プログラムの最終ステップでダンパを開放すると共にファンを回転させて庫内に外気を取り入れて食器を冷却させる試みがなされている。しかし、その冷却効果は充分ではなく、プログラム運転が終了してから空冷しないで放置(例えば60分)した場合と、外気の取り入れによる冷却を行った場合とでは、5℃程度の差しかないのが実情である。従って、プログラム運転が終了した直後に庫内から食器を取り出し使用に供しようとすると、食器は未だ熱い状態を保っている恐れが依然として残っている。
なお、特開2017−113239号公報には、冷却ユニット41に冷却ファン42の風を接触させて熱交換を行い、庫内を冷却する技術が開示されている。しかし前記技術では、冷却ユニット41における冷却装置4と庫内(処理室)2とを熱的に分離するためのシャッター装置6を必要とし、構造が複雑化し、部品数も増加してコストアップになる欠点がある。また、特開2003−310527号公報には、吸気ファン31で空気を庫内に循環させる一次冷却装置3と、圧縮機、凝縮器、熱交換器、ファン等からなる二次冷却装置4とを備え、庫内の食器を積極的に冷却する構成が開示されている。しかし、この構成では、一次冷却のために外気を庫内に取り入れる吸気ファン31を必要としており、同じく部品点数の増加によりコストが増大してしまう欠点がある。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため請求項1に記載の発明は、
筐体の内部に物品収納室を備え、電気ヒータおよび送風ファンにより熱風を前記物品収納室へ循環供給して、該物品収納室に収納した物品の消毒乾燥を行うようにした消毒保管庫において、
ブラインタンクに貯留したブライン液をブラインパイプで循環させるブライン冷却回路を備え、
前記ブラインパイプは前記物品収納室の壁面に配設されて、該壁面を冷却することで該物品収納室の物品を冷却するよう構成したことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、ブライン冷却回路のブライン液が流通するブラインパイプにより、消毒保管庫の壁面が冷却されるので、庫内に収納した物品は速やかに除熱される。このためユーザーが物品を扱う際に、熱い思いをすることがない。
筐体の内部に物品収納室を備え、電気ヒータおよび送風ファンにより熱風を前記物品収納室へ循環供給して、該物品収納室に収納した物品の消毒乾燥を行うようにした消毒保管庫において、
ブラインタンクに貯留したブライン液をブラインパイプで循環させるブライン冷却回路を備え、
前記ブラインパイプは前記物品収納室の壁面に配設されて、該壁面を冷却することで該物品収納室の物品を冷却するよう構成したことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、ブライン冷却回路のブライン液が流通するブラインパイプにより、消毒保管庫の壁面が冷却されるので、庫内に収納した物品は速やかに除熱される。このためユーザーが物品を扱う際に、熱い思いをすることがない。
請求項2に記載の発明では、前記ブラインパイプは、前記物品収納室における壁面の全体に配設されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明では、前記ブラインパイプは、前記物品収納室における壁面の下方に配設されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明では、前記ブライン冷却回路は、冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機からの気化冷媒を凝縮して液化させる凝縮器と、該凝縮器からの冷媒を体積膨張させる膨張手段と、該膨張手段からの冷媒を蒸発させて断熱冷却させる蒸発器と、前記蒸発器を収納すると共にブライン液を貯留したブラインタンクと、該ブラインタンクのブライン液を前記ブラインパイプで循環させるポンプとからなることを要旨とする。
請求項5に記載の発明では、前記ブライン液は前記ブラインパイプを充満している状態に充填されていて、前記ポンプによりブライン液が循環している間も該ブライン液は前記ブラインタンクに存在していることを要旨とする。
請求項6に記載の発明では、前記消毒保管庫は、筐体の内部を外側の熱風循環路および内側の物品収納室に分離する隔壁と、前記筐体と隔壁との間に配設されて、前記熱風循環路へ熱風を循環供給する電気ヒータおよび送風ファンと、前記物品収納室に開設されて、前記熱風循環路を流通する熱風を該物品収納室へ導入する熱風流入口と、前記隔壁に開設されて、前記物品収納室へ導入された熱風を前記熱風循環路へ流出させる熱風流出口と、前記筐体の天板に開設されて前記熱風循環路に連通する排気口をダンパにより開閉自在に閉成するダクトとからなることを要旨とする。
ブラインパイプを循環するブライン液により庫内の壁面冷却を行うようにしたので、庫内壁面という熱容量の大きい対象物であっても短時間で冷却させることができ、従って庫内の物品は速やかに除熱がなされる。
次に、本発明に係る消毒保管庫につき好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、実施例に係る消毒保管庫の基本構造は、図5〜図7に関して説明した通りであるので、既出の部材については同じ参照符号を付して説明は省略する。
図3は本発明の実施例1に係る消毒保管庫の背面図であり、図2は実施例で使用されるブライン冷却回路の概略図である。すなわち、前記ブライン冷却回路で2次冷却されたブライン液を循環させるブラインパイプが、消毒保管庫における背壁面に配設され、熱風による庫内の消毒乾燥プログラムが終了次第、前記背壁面が冷却されるようになっている。
(ブライン冷却回路について)
図2はブライン冷却回路62の概略を示すもので、このブライン冷却回路62は気化冷媒による1次冷却回路64と、ブライン液による2次冷却回路66とから基本的に構成されている。前記ブライン冷却回路62において、図2の左側に位置する1次冷却回路64は、冷媒を圧縮する圧縮機CMと、該圧縮機CMからの気化冷媒を凝縮して液化させる凝縮器CDと、該凝縮器CDからの冷媒を体積膨張させる膨張手段EVと、該膨張手段EVからの冷媒を蒸発させて断熱冷却させる蒸発器EVAとから基本的に構成されている。なお、図2において符号FMは、前記凝縮器CDを空冷するファンを駆動するファンモータを示している。
図2はブライン冷却回路62の概略を示すもので、このブライン冷却回路62は気化冷媒による1次冷却回路64と、ブライン液による2次冷却回路66とから基本的に構成されている。前記ブライン冷却回路62において、図2の左側に位置する1次冷却回路64は、冷媒を圧縮する圧縮機CMと、該圧縮機CMからの気化冷媒を凝縮して液化させる凝縮器CDと、該凝縮器CDからの冷媒を体積膨張させる膨張手段EVと、該膨張手段EVからの冷媒を蒸発させて断熱冷却させる蒸発器EVAとから基本的に構成されている。なお、図2において符号FMは、前記凝縮器CDを空冷するファンを駆動するファンモータを示している。
図2のブライン冷却回路62において、右側に位置する2次冷却回路66は、前記1次冷却回路64の蒸発器EVAを内部に収納し、かつブライン液(凝固点が低く、氷点下でも凍らない)を貯留するブラインタンク68と、該ブラインタンク68のブライン液が流通するブラインパイプ70と、該ブライン液を前記ブラインタンク68とブラインパイプ70との間に循環させる循環ポンプPMとから基本的に構成されている。
このように、1次冷却回路64と2次冷却回路66とからなるブライン冷却回路62の動作について説明する。1次冷却回路64の圧縮機CMを運転すると圧縮された気化冷媒は、管路72を介して凝縮器CDに流入し、ここで凝縮されて液化冷媒になる。この液化冷媒は、管路系に設けた膨張手段EV(膨張弁やキャピラリーチューブ)で圧力を解放されて体積膨張し、前記蒸発器EVAで蒸発して断熱冷却(潜熱を奪う)を行う。前記蒸発器EVAは、図2に示すように、前記ブラインタンク68のブライン液に浸漬されているから、該蒸発器EVAによりブライン液は冷却される、但し、ブライン液は氷点下でも凍らないので液体を維持し、前記循環ポンプPMの駆動により該ブライン液はブラインパイプ70を循環する。前記ブラインパイプ70は、図2に示す如く、蛇行させてあるので、該ブラインパイプ70が配置された個所は充分に冷却される。
図2のブライン冷却回路62に示したブラインパイプ70は、図3に示す消毒保管庫における筐体10の背面に配設されて、前記物品収納室14を冷却し得るようになっている。すなわち図2の背面図において、前記物品収納室14の裏になる壁面74の全面に前記ブラインパイプ70が蛇行状態で密着配置されている。なお、図3に示す筐体下部の機械室76には、前記2次冷却回路66でブライン液を循環させるポンプPMおよび前記ブラインタンク68が配設されている。
図3において符号78は、前記ブラインタンク68の内部を大気圧と等しくするための空気孔を示している。この空気孔78の開設位置は、前記ブラインパイプ70内のブライン液が全てブラインタンク68へ帰還しても、該ブライン液が該空気孔78から外部へ漏出しない高さに設定されている。ここで、前記空気孔78をブラインタンク68に設ける理由を更に説明する。2次冷却回路66において、循環ポンプPMを停止させると、ブラインパイプ70中のブライン液は重力によりブラインタンク68に帰還する。しかし、ブライン液の帰還中にブライン循環経路の圧力が大気圧より低くなってしまうと、該ブライン液はブラインタンク68へ戻らなくなり途中で停滞してしまう。そこで、前記空気孔78を設けてブラインパイプ70を常に大気圧下に開放しておくことで、ブライン液を該ブラインパイプ70に残留させることなく、全てブラインタンク68へ戻すようにしたものである。なお、冷却時にブラインパイプ70には、大気中の湿度が凝縮して結露するが、この結露水は図3に示す排水口80から排水ホース(図示せず)を介してドレンパン82に貯留させるようになっている。
なお、前記ブライン液の量は前記ブラインパイプ70における全ての内容積よりも多く存在するものとすることで、前記循環ポンプPMが駆動されてブライン液が該ブラインパイプ70を循環している間も、前記ブラインタンク68にはブライン液が常に貯留されている状態になっている。
(制御について)
図3に関して説明したように、消毒保管庫における筐体10の裏側、すなわち物品収納室14の背面になる壁面74には、2次冷却回路66のブラインパイプ70が密着的に配設されている。前記ブライン冷却回路62の運転は、図7に関して説明した消毒運転プログラムの完了前に、図2に示す1次冷却回路64の圧縮機CMを起動し、前記ブラインタンク68内の蒸発器EVAを介して該ブラインタンク68に貯留したブライン液を冷却する。このとき、1次冷却回路64に設けた前記循環ポンプPMは停止させたままであるので、ブライン液は前記ブラインパイプ70を循環していない。消毒乾燥のプログラムが終了すると庫内の冷却運転に切り換わって前記循環ポンプPMが起動し、ブラインタンク68で充分冷却されたブライン液はブラインパイプ70を循環する。これにより前記ブラインパイプ70が密着配置された前記物品収納室14の背壁面74は冷却され、これにより該物品収納室14における庫内温度は一気に低下するので、庫内に収納された食器39も速やかに温度低下する。なお、この冷却運転時は、図5に示すダクト32のダンパ30を閉成して、庫内冷却の速度を高めておく。
図3に関して説明したように、消毒保管庫における筐体10の裏側、すなわち物品収納室14の背面になる壁面74には、2次冷却回路66のブラインパイプ70が密着的に配設されている。前記ブライン冷却回路62の運転は、図7に関して説明した消毒運転プログラムの完了前に、図2に示す1次冷却回路64の圧縮機CMを起動し、前記ブラインタンク68内の蒸発器EVAを介して該ブラインタンク68に貯留したブライン液を冷却する。このとき、1次冷却回路64に設けた前記循環ポンプPMは停止させたままであるので、ブライン液は前記ブラインパイプ70を循環していない。消毒乾燥のプログラムが終了すると庫内の冷却運転に切り換わって前記循環ポンプPMが起動し、ブラインタンク68で充分冷却されたブライン液はブラインパイプ70を循環する。これにより前記ブラインパイプ70が密着配置された前記物品収納室14の背壁面74は冷却され、これにより該物品収納室14における庫内温度は一気に低下するので、庫内に収納された食器39も速やかに温度低下する。なお、この冷却運転時は、図5に示すダクト32のダンパ30を閉成して、庫内冷却の速度を高めておく。
先に述べた図3の実施例1の構成は、所期の課題を解決する技術として極めて優れている。しかし、庫内における背壁面74の全体を冷却するためのものであるから、多量のブライン液と、それに見合った容量の大きな循環ポンプPMを必要としてやや不経済であった。そこで実施例2では、図4に示すように、2次冷却回路66におけるブラインパイプ70を前記背壁面74の下方に密着配置するようにした。このようにブラインパイプ70を壁面下部に配設することで、少量のブライン液でも冷却可能であり、循環ポンプPMとブラインタンク68も低容量の物でブライン液を循環させることができ、低コストでかつ少スペースの冷却回路が実現できる。また、ブラインパイプ70が熱源と離れているため、熱の影響を受け難いという利点がある。
ブライン冷却装置を筐体の下部に配置すると共に、ブラインタンク68に空気孔78を設けることにより、循環ポンプPMの停止時は壁面のブラインパイプ70内のブライン液をブラインタンク68に溜めておくことが可能である。これにより、消毒・乾燥運転時はブラインパイプ70内に液がないため庫内の昇温速度は早くなり、また冷却運転時は冷却されたブライン液がブラインタンク68内に多量にあることよって冷却速度が早くなる。なお、ブラインの冷却は乾燥運転中にも行うことができる。このため、庫内の冷却運転開始と同時に冷たいブラインを循環させることができるため、早々に庫内の冷却ができる利点がある。
10 筐体,12 熱風循環路,14 物品収納室,16 隔壁,18 電気ヒータ,
22 熱風流入口,24 熱風流出口,26 天板,28 排気口,
30 ダンパ,32 ダクト,38 送風ファン,39 食器(物品),
62 ブライン冷却回路,68 ブラインタンク,70 ブラインパイプ,
74 壁面、背壁面(壁面),CD 凝縮器,CM 圧縮機,EV 膨張手段,
EVA 蒸発器,PM 循環ポンプ(ポンプ)
22 熱風流入口,24 熱風流出口,26 天板,28 排気口,
30 ダンパ,32 ダクト,38 送風ファン,39 食器(物品),
62 ブライン冷却回路,68 ブラインタンク,70 ブラインパイプ,
74 壁面、背壁面(壁面),CD 凝縮器,CM 圧縮機,EV 膨張手段,
EVA 蒸発器,PM 循環ポンプ(ポンプ)
Claims (6)
- 筐体(10)の内部に物品収納室(14)を備え、電気ヒータ(18)および送風ファン(38)により熱風を前記物品収納室(14)へ循環供給して、該物品収納室(14)に収納した物品(39)の消毒乾燥を行うようにした消毒保管庫において、
ブラインタンク(68)に貯留したブライン液をブラインパイプ(70)で循環させるブライン冷却回路(62)を備え、
前記ブラインパイプ(70)は前記物品収納室(14)の壁面(74)に配設されて、該壁面(74)を冷却することで該物品収納室(14)の物品(39)を冷却するよう構成した
ことを特徴とする消毒保管庫。 - 前記ブラインパイプ(70)は、前記物品収納室(14)における壁面(74)の全体に配設されている請求項1記載の消毒保管庫。
- 前記ブラインパイプ(70)は、前記物品収納室(14)における壁面(74)の下方に配設されている請求項1記載の消毒保管庫。
- 前記ブライン冷却回路(62)は、冷媒を圧縮する圧縮機(CM)と、該圧縮機(CM)からの気化冷媒を凝縮して液化させる凝縮器(CD)と、該凝縮器(CD)からの冷媒を体積膨張させる膨張手段(EV)と、該膨張手段(EV)からの冷媒を蒸発させて断熱冷却させる蒸発器(EVA)と、前記蒸発器(EVA)を収納すると共にブライン液を貯留したブラインタンク(68)と、該ブラインタンク(68)のブライン液を前記ブラインパイプ(70)で循環させるポンプ(PM)とからなる請求項1〜3の何れか一項に記載の消毒保管庫。
- 前記ブライン液は前記ブラインパイプ(70)を充満している状態に充填されていて、前記ポンプ(PM)によりブライン液が循環している間も該ブライン液は前記ブラインタンク(68)に存在している請求項4記載の消毒保管庫。
- 前記消毒保管庫は、筐体(10)の内部を外側の熱風循環路(12)および内側の物品収納室(14)に分離する隔壁(16)と、前記筐体(10)と隔壁(16)との間に配設されて、前記熱風循環路(12)へ熱風を循環供給する電気ヒータ(18)および送風ファン(38)と、前記物品収納室(14)に開設されて、前記熱風循環路(12)を流通する熱風を該物品収納室(14)へ導入する熱風流入口(22)と、前記隔壁(16)に開設されて、前記物品収納室(14)へ導入された熱風を前記熱風循環路(12)へ流出させる熱風流出口(24)と、前記筐体(10)の天板(26)に開設されて前記熱風循環路(12)に連通する排気口(28)をダンパ(30)により開閉自在に閉成するダクト(32)とからなる請求項1〜5の何れか一項に記載の消毒保管庫。
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