JP7478014B2 - 消毒保管庫 - Google Patents

消毒保管庫 Download PDF

Info

Publication number
JP7478014B2
JP7478014B2 JP2020070053A JP2020070053A JP7478014B2 JP 7478014 B2 JP7478014 B2 JP 7478014B2 JP 2020070053 A JP2020070053 A JP 2020070053A JP 2020070053 A JP2020070053 A JP 2020070053A JP 7478014 B2 JP7478014 B2 JP 7478014B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circulation path
evaporator
disposed
storage chamber
blower fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020070053A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021166569A (ja
Inventor
勇一 與語
祐輔 石川
泰光 渡辺
佑哉 鈴木
亜美 黒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Corp
Original Assignee
Hoshizaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Corp filed Critical Hoshizaki Corp
Priority to JP2020070053A priority Critical patent/JP7478014B2/ja
Publication of JP2021166569A publication Critical patent/JP2021166569A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7478014B2 publication Critical patent/JP7478014B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

この発明は、庫内に収容した保管物を加熱空気により消毒および乾燥を行う消毒保管庫に関するものである。
病院や学校その他レストラン等の厨房施設では、洗浄後の水滴が付着して濡れた状態の食器や箸、その他ナイフやフォーク等の什器等(以下保管物という)を庫内の収納室に収納して、消毒状態で乾燥させる消毒保管庫が好適に使用されている。すなわち、消毒保管庫は、電気ヒータに代表される庫内ヒータや、該庫内ヒータにより加熱された空気を強制的に収納室に循環させる送風ファンを備えており、水滴の付いた保管物を保管した収納室に庫内ヒータで加熱した熱風を送り込み、保管物を熱風で高温に加熱して殺菌消毒と乾燥とを行うようになっている。このような消毒保管庫は、保管物を乾燥する過程において熱風で消毒するので極めて衛生的である。
ところで、厨房施設等では、熱風による消毒乾燥が終了した保管物に冷たい料理を盛り付ける等の配膳に使ったり、料理の盛り付けを先行して行って一時的に保管した後に料理を提供するタイミングに合わせて再加熱を行うといった需要が存在する。しかし、乾燥終了後の保管物は高温状態であるので、冷たい料理を盛り付けたり、料理を一時的に保管する等の配膳には適さない問題がある。このような場合には、例えば消毒保管庫の扉を全開して収納室内に庫外の空気を取り入れれば、保管物が冷えるまでの時間を短縮することはできるが、この場合は折角消毒した収納室内の保管物に庫外の空気が触れることになり、衛生面での懸念が生じる。そこで、加熱乾燥機能に加えて冷却機能を付帯させ、保管物の消毒乾燥をした後に、該保管物を配膳に適した温度まで冷却する消毒保管庫が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されている消毒保管庫は、収納室内に外部空気を取り入れて一次冷却を行った後に、冷却装置により二次冷却を行うよう構成されている。
特開2003-310527号公報
ところで、特許文献1に開示の消毒保管庫では、外部空気を取入口から保管室内へ導入して一次冷却しているが、冷却媒体が常温の空気であるために保管物の冷却に時間を要する難点がある。また、保管室内に取り入れられる外部空気は浮遊菌(雑菌)や埃その他夾雑物を含んでいるから、消毒した保管物を再汚染することになる。また、冷却装置を利用する場合には蒸発器で急速に空気を冷却することで、蒸発器の表面に結露や霜が発生することがある。また、このような蒸発器の表面に発生した結露水や、冷却運転終了後の蒸発器の昇温に伴って融解した除霜水といった水分が庫内に滴下すると、消毒乾燥した保管物に付着してその衛生状態を損ないかねない。このため、特許文献1のように、蒸発器を収納した断熱箱を庫外に設置し、蒸発器での結露水や除霜水を庫外で蒸発させるよう構成することが考えられる。このように、蒸発器を収納した断熱箱を庫外に設置することで、結露水や除霜水を、同じく庫外に設置したドレンパンに導いて、圧縮機などの熱を利用して蒸発させることが可能になる。しかしながら、庫外に設置したドレンパンに導いて蒸発する構成では、消毒保管庫の設置場所や環境温度などの設置環境によって単位時間当りの蒸発量の差が大きくなり易く、その条件によっては結露水や除霜水を十分に蒸発させ難い場合もあり、水分が残留することにより消毒保管庫の周辺環境の衛生状態の低下を招く懸念がある。
すなわち本発明は、前述した従来技術に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、外気を取り入れることなく保管物を効果的に冷却すると共に、冷却運転で生じた結露水や除霜水といった水分を効率良く蒸発させることができる消毒保管庫を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、第1の発明は、
筐体の内部に画成されて物品を収納する収納室と、前記筐体の内部に前記収納室と連通するよう画成された空気の循環経路と、前記循環経路内に配置された庫内ヒータと、前記循環経路内に配置された送風ファンと、を備え、前記庫内ヒータで加熱した空気が前記送風ファンにより前記循環経路を介して前記収納室に循環するよう構成された消毒保管庫において、
前記循環経路内に位置するよう蒸発器が配置され、当該蒸発器で冷却した空気が前記送風ファンにより前記循環経路を介して前記収納室に循環するよう構成されると共に、
前記蒸発器から滴下する滴下水を受ける受け皿が前記循環経路内に配置されていることを要旨とする。
この発明では、庫内に外気を導入することなく蒸発器を冷却して冷却運転を開始して、保管物を衛生的に冷却することができる。また、蒸発器と、この蒸発器から滴下する滴下水を受ける受け皿とを循環経路内に配置することで、庫内ヒータで加熱した熱風で収納室に収納した物品を加熱して乾燥する際に、蒸発器や受け皿に受けた滴下水も同時に加熱することができ、効率良く蒸発させて乾燥させることができる。また、庫内ヒータの熱を利用することで、消毒保管庫の設置環境の影響を受けることなく受け皿に受けた滴下水を蒸発させることができる。
第2の発明は、
前記収納室内から着脱可能な貯留タンクを備え、前記受け皿と前記貯留タンクとを排水管で接続するよう構成したことを要旨とする。
この発明では、蒸発器を冷却する冷却運転時に受け皿から溢れた水を貯留タンクに一時的に貯留しておくことができるから、受け皿の容量を必要以上に大きくする必要がなく、受け皿を省スペースに設置することができる。また、貯留タンクを収納室内から着脱可能にすることで、受け皿から溢れて貯留タンクに貯留した水を、作業者が必要に応じて廃棄することができる。また、貯留タンクが収納室内に位置することで、庫内ヒータで加熱した熱風で収納室に収納した物品を加熱して乾燥する際に、貯留タンクも同時に加熱することができ、貯留タンクに溜まった水も効率良く蒸発させることができる。
第3の発明は、
前記受け皿における貯留部側に吸水性部材を配置したことを要旨とする。
この発明では、受け皿における滴下水の貯留部に吸水性部材を配置することで、コンパクトな受け皿により多くの水を溜めることができる。
第4の発明は、
前記受け皿における滴下水の貯留部にヒートシンクを配置したことを要旨とする。
この発明では、受け皿における滴下水の貯留部にヒートシンクを配置することで、庫内ヒータで加熱した熱風で収納室に収納した物品を加熱して乾燥する際に、熱風をヒートシンクで受けて受け皿の水を効率良く加熱して蒸発させることができる。
第5の発明は、
前記受け皿を加熱する加熱ヒータを当該受け皿に設けると共に、当該受け皿における滴下水の貯留状況により検出状態が変化する検出手段を設け、
前記検出手段の検出状態に基づいて前記加熱ヒータにより前記受け皿を加熱するようにしたことを要旨とする。
この発明では、受け皿を加熱する加熱ヒータを設けることで、受け皿に滴下水が溜まった状態に応じて、当該加熱ヒータで受け皿を直接加熱して効率良く蒸発させることができる。
第6の発明は、
前記受け皿を加熱する加熱ヒータを当該受け皿に設け、
前記収納室を加熱する前記庫内ヒータによる加熱運転時に、前記受け皿を加熱する加熱ヒータにより前記受け皿を加熱するよう加熱制御することを要旨とする。
この発明では、収納室を加熱する庫内ヒータによる加熱運転時に、受け皿を加熱する加熱ヒータを加熱制御することで、庫内ヒータで加熱した熱風で収納室に収納した物品を加熱して乾燥する際に、同時に加熱ヒータで受け皿を直接加熱してより効率良く蒸発させることが可能になる。
第7の発明は、
前記受け皿における滴下水の貯留部側を前記送風ファンにより送風される加熱空気が流通するように案内する案内板を、前記循環経路において当該受け皿の配置位置に対応して設けるようにしたことを要旨とする。
この発明では、庫内ヒータで加熱した熱風で収納室に収納した物品を加熱して乾燥する際に、熱風を受け皿に効率的に導くことができ、受け皿の滴下水をより効率良く蒸発させることができる。
第8の発明は、
前記収納室を形成する天井板の上方に画成した前記循環経路に前記蒸発器を配置すると共に、当該蒸発器の下方に位置するように前記受け皿を前記天井板に一体的に設けたことを要旨とする。
この発明では、収納室を形成する天井板に受け皿を一体的に設けることで、天井板を取り外すだけで蒸発器の配設位置周辺のメンテナンスなどの作業を行うことが可能になる。また、受け皿の固定用のブラケットが不要になるから、部品点数の削減や組み立て工数の低減を図り得る。
第9の発明は、
前記受け皿を熱伝導性の支持部材を介して前記庫内ヒータで支持するよう構成したことを要旨とする。
この発明では、受け皿を熱伝導性の支持部材を介して庫内ヒータで支持することで、庫内ヒータの熱が受け皿に直接伝わるようにすることができ、受け皿の滴下水をより効率的に蒸発させることができる。
第10の発明は、
前記筐体の一面を形成する外壁パネルに、前記庫内ヒータ、前記送風ファンおよび前記蒸発器を作動するための構成部材が集約して取り付けられると共に、当該外壁パネルおいて前記循環経路を画成する面側に、当該庫内ヒータ、送風ファンおよび蒸発器が位置するように構成され、
前記筐体の他の面を形成する外壁パネルを組み付けた形成した基体に対して、前記庫内ヒータ、前記送風ファンおよび前記蒸発器を取り付けた前記外壁パネルを着脱可能に取り付け得るように構成したことを要旨とする。
この発明では、着脱パネルに対して加熱運転や冷却運転に用いる構成部材を事前に取り付けておくことができ、筐体の組み付け作業を簡略化できる。特に、筐体への組み付け前に冷媒循環用の配管の状態を事前に確認することができるから、冷媒漏れなどの不具合を防止できる。
第11の発明は、
前記循環経路において、前記庫内ヒータおよび送風ファンが設置される第1の空間と、当該第1の空間に連通して当該送風ファンにより庫内ヒータで加熱した空気が送られる第2の空間とを備え、
前記第1の空間に前記蒸発器が設置されていることを要旨とする。
この発明では、循環経路において庫内ヒータおよび送風ファンを設置した第1の空間に蒸発器を配置することで、加熱と冷却の双方で送風ファンを共用することができる。また、蒸発器を覆う断熱箱が不要になり、断熱箱内での結露を生じさせないようにすることができ、蒸発器周辺の衛生状態をより良好に保つことができる。更に、消毒保管庫の機械室内のスペースを空けて各種部品を余裕を持って配置できる。
本発明に係る消毒保管庫によれば、外気を取り入れることなく保管物を効果的に冷却し得ると共に、蒸発器で生じる結露水や除霜水といった水分を効率良く蒸発させて、良好な衛生環境を維持することができる。
実施例に係る消毒保管庫を示す概略斜視図である。 実施例に係る消毒保管庫を示す概略縦断正面図である。 実施例に係る消毒保管庫の上部における概略縦断正面図であって、上面パネルを半筐体に取り付ける状態を示している。 (a)は、ドレンパンと吸水性部材と分離した状態を示す概略斜視図であり、(b)は、ドレンパンの貯留部に吸水性部材を配置した状態を示す概略断面図である。 (a)は、ドレンパンの貯留部にヒートシンクを配置した状態を示す概略平面図であり、(b)は、(a)の概略断面図である。 送風ファンから送風される空気の流れを示す概略説明図である。 加熱ヒータを取り付けたドレンパンを示す概略底面図である。 滴下水検出センサを配設したドレンパンを示す概略断面図である。 変更例に係るドレンパンを示す概略断面図であって、ドレンパンに設けた支持部材を庫内ヒータで支持した状態を示している。 変更例に係る消毒保管庫の上部における概略縦断正面図であって、送風ガイドの天井板にドレンパンを設けた状態を示している。
次に、本発明に係る消毒保管装置につき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しながら詳細に説明する。実施例では、保管物である食器等を収容した食器籠を載置する棚が、上下複数段に設けられた食器カートを庫内に収容し、庫内で熱風を循環させることによって、食器カートに載せた食器籠内の食器等を消毒乾燥するカートイン仕様の消毒保管庫を挙げて説明するが、消毒保管庫は、庫内に設けた棚に食器籠を載置するよう構成した消毒保管庫等、その他の構成のものであってもよい。
図1は、消毒保管庫10を示す概略図である。消毒保管庫10は、外装と内装との間に断熱材を充填した複数の外壁パネル32,34,36,38により構成された断熱箱構造の筐体12と、当該筐体12の内部に画成されて保管物を収納する収納室14と、当該筐体の内部に収納室14と連通するよう画成された空気の循環経路16と、当該循環経路16内に配置された庫内ヒータ(加熱装置)18と、当該環経路16内に位置するよう蒸発器22が配置された冷却装置20と、循環経路16内に配置されて庫内ヒータ18で加熱した熱風および冷却装置20で冷却した冷風を、循環経路16を介して収納室14に循環させる送風ファン28と、を備えている。
具体的に、筐体12は、当該筐体12の上面を形成する上部パネル32と、当該筐体12の下面を形成する下部パネル34と、当該筐体12の左右の側面を構成する左右のサイドパネル36と、当該筐体12の背面を形成する背面パネル38とから、略矩形箱状に形成されており、各パネル32,34,36,38により、図示しない食器カートを出し入れ可能な出入口10aが筐体12の前面に形成されている。また、左右のサイドパネル36には、扉40が支持されており、当該扉40により出入口10aを開閉し得るようになっている。
収納室14と循環経路16とは、筐体の上部パネル2の内部に配置した送風ガイド44により区画されている。この送風ガイド44は、図2に示すように、筐体12の上部内面(上部パネル32)に対向する天井板46と、筐体12の側部内面(左右のサイドパネル36)に対向する左右の側板48とを備えている。すなわち、送風ガイド44の天井板46と上部パネル32との間に、循環経路16の上部空間(第1の空間)16aが画成されると共に、送風ガイド44の側板48と左右のサイドパネル36との間に、循環経路16の側部空間(第2の空間)16bが画成されて、当該上部空間16aおよび側部空間16bにより循環経路16が下向きのコ字状に連通した形態で形成されている。そして、送風ガイド44により画成された循環経路16の内側に、消毒・乾燥の対象となる食器等の保管物を収納する収納室14が画成されている。
また、送風ガイド44の天井板46および左右の側板48には、循環経路16(上部空間16a、側部空間16b)と収納室14側とを連通する開口(吸込口46a、吹出口48a)が形成されている。ここで、天井板46の開口46aは、上部空間16aに配置された送風ファン28の空気吸込部に対応するよう当該天井板46の略中央に形成してある。すなわち、天井板46の開口が収納室14内の空気を循環経路16に吸い込む吸込口46aとなって、送風ファン28の運転に伴って収納室14内の空気が循環経路16の上部空間16aに吸い込まれると共に、左右の側板48の開口が吹出口48aとなって、循環経路16に吸い込まれた空気が収納室14に吹き出すようになっている。なお、吹出口48aは側板48の適宜位置に複数形成されており、当該吹出口48aを介して収納室14全体に空気が効率良く吹き出されるようになっている。
庫内ヒータ18は、循環経路16の上部空間16aにおいて、送風ファン28(吸込口46a)を囲むように環状に形成されている。ここで、送風ファン28は、シロッコファン等から構成されており、庫外(上部パネル32の上面)に配置したファンモータ28aと、該モータ28aで回転駆動される羽根車28bとからなり、該羽根車28bが、上部空間16aにおける庫内ヒータ18の内側に配置されて、該ファンモータ28aにより羽根車28bを回転駆動することで、庫内ヒータ18で加熱された上部空間16aの空気を、左右の側部空間16bへ向けて送るよう構成される。
冷却装置20は、冷媒を圧縮する圧縮機24と、圧縮機24から圧送された冷媒を冷却して液化させる凝縮器26と、凝縮器26にて液化させた液化冷媒を気化させる蒸発器22とを備えている。冷却装置20は、圧縮機24、凝縮器26および蒸発器22が冷媒管によって接続されて、冷媒がこの順で循環する冷凍回路を構成している。実施例の冷却装置20は、冷凍回路において並列の関係で接続された複数(実施例では2つ)の蒸発器22を備え、環状の庫内ヒータ18の内側において、羽根車28bを挟むように蒸発器22が循環経路16の上部空間16aに配置されて、送風ファン28(羽根車28b)の作動(回転)によって送られる空気との熱交換を行い得るよう構成される。すなわち、蒸発器22は、送風ファン28の作動により空気が流れる位置に配置されて、庫内ヒータ18で加熱した熱風により保管物を消毒乾燥する加熱運転と、冷却装置20の蒸発器22で冷却した冷風での冷却運転とで、送風ファン28を共用するよう構成される。
すなわち、図2に矢印で示すように、庫内ヒータ18で加熱された熱風や冷却装置20の蒸発器22で冷却された冷風は、循環経路16の上部空間16aに沿って左右方向に送出され、循環経路16の側部空間16b内を下方へ移動し、その側部空間16bの移動途中で送風ガイド44の吹出口48aから収納室14に吹き出され、送風ガイド44の吸込口46aを介して庫内ヒータ18や蒸発器22が位置する上部空間16aに戻る。なお、吸込口46aの近傍に、庫内温度を検出する庫内温度センサ(庫内温度検出手段)52が配設されている。
図3に示すように、消毒保管庫10は、庫内ヒータ18および冷却装置20を制御する制御装置60を有している。制御装置60には、庫内ヒータ18や送風ファン28の他に、冷却装置20を構成する圧縮機24や、冷凍回路の冷媒管に設けられた各種電磁弁(図示せず)、凝縮器26に風を送って冷媒の凝縮を促進する凝縮器用ファン27などの各種アクチュエータが接続されると共に、庫内温度センサ52などの各種センサが接続されている。そして、制御装置60は、各種センサ52,82での検出情報(温度など)に基づいて、庫内ヒータ18や送風ファン28、冷却装置20の動作を制御する。
制御装置60は、加熱運転の実行時に、送風ファン28を作動(ON)すると共に、庫内温度センサ52で検出される庫内温度に基づいて庫内ヒータ18をON-OFF制御することで、収納室14の温度を、予め設定された加熱温度(例えば、90℃)に保持し、庫内ヒータ18で加熱した熱風を収納室14に循環して保管物を加熱する。そして制御装置60は、予め設定した加熱時間だけ庫内温度を加熱温度に保持した後に、送風ファン28および庫内ヒータ18をOFF制御し、熱風により保管物を消毒乾燥する加熱運転を終了させるよう構成される。そして、前記制御装置55は、前記加熱運転を終了した後に、前記冷却装置20による冷却運転を開始して庫内を冷却するよう構成される。実施例では、圧縮機24を駆動(ON)すると共に送風ファン28を作動(ON)することで、蒸発器22で冷却された冷風を庫内に循環して保管物を冷却し、収納室14の温度を予め設定された加熱温度(例えば、20℃)に保持する。そして制御装置60は、予め設定した冷却時間だけ庫内温度を冷却温度に保持した後に、送風ファン28および圧縮機24をOFF制御し、熱風により保管物を冷却する冷却運転を終了させるよう構成される。なお、加熱運転や冷却運転を行う条件や、当該加熱運転や冷却運転を終了する終了条件は一例であり、これに限られるものではない。
ここで、筐体12は、当該筐体12の上面(一面)を形成する上部パネル32に、庫内ヒータ18や送風ファン28、蒸発器22を作動するための構成部材24,26,27,28aが集約して取り付けられている。具体的には、庫内ヒータ18や送風ファン28、冷却装置20、制御装置60が上部パネル32に固定されると共に、これら各部材18,20,28,60にでき的に配線接続される庫内温度センサ52などの部材が上部パネル32に取り付けられている。そして、この上部パネル32において循環経路16の上部空間16aを画成する下面側に、当該庫内ヒータ18、送風ファン28および蒸発器22の熱風や冷風を循環させる循環構成部材が位置するように取り付けられると共に、庫内温度センサ52や滴下水検出センサ82などの加熱運転や冷却運転時に庫内状態(収納室14や循環経路16の状態)を検出する各種センサが取り付けられている。そして、上部パネル32において循環経路16の上部空間16aとは反対を向く上面側に、送風ファン28を駆動するファンモータ28aや、冷却装置20を構成する圧縮機24や凝縮器26、凝縮器用ファン27、制御装置60などの前記循環構成部材を作動するための構成部材が配置してある。すなわち、上部パネル32の上面側は、消毒保管庫10を作動するための構成部材24,26,27,28aを設置する機械室となっている。
筐体12を構成する他の外壁パネル34,36,38を組み付けて上方が開口するように形成した半筐体12aに対して、当該半筐体12aの上方開口を塞ぐように上部パネル32を着脱可能に取り付け得るよう構成されている。具体的には、半筐体12aの上方開口を塞ぐようにサイドパネル36および背面パネル38の上端部に上部パネル32を載置した状態で、当該上部パネル32をサイドパネル36および背面パネル38にねじ固定し得るようになっている。すなわち、庫内ヒータ18や送風ファン28、蒸発器22を作動するための構成部材24,26,27,28aが集約してユニット化した上部パネル32を、半筐体12aに取り付けることで、消毒保管庫10の筐体12を形成し得るようになっている。
また、蒸発器22の下方には、上方に開口する箱状のドレンパン(受け皿)70が循環経路16(より詳しくは上部空間16a)に配置されている。これにより、冷却運転に際して蒸発器22に生じた結露水や冷却運転後に霜などの融解によって生ずる除霜水といった蒸発器22から滴下する水(以下、滴下水という)を、ドレンパン70で受けて一時的に貯留し得るようになっている。
また、図4に示すように、このドレンパン70は、蒸発器22に対向する貯留部70a側に吸水性部材66を配置して、蒸発器22から滴下する滴下水を吸水性部材66で吸収し得るように構成することができる。このような吸水性部材66としては、細孔などによる毛細管現象を利用して水を吸い上げ可能で、庫内ヒータ18による加熱時の庫内(より詳しくは循環経路16の上部空間16a)の雰囲気温度以上の耐熱性を有するものを好適に採用することができる。すなわち、毛細管現象によりドレンパン70の貯留部70aに貯留した滴下水を吸水性部材66で吸い上げることで、ドレンパン70に貯留可能な水量を増やすことができると共に、表面積が増大することで滴下水の蒸発を促すことができる。このような吸水性部材66としては、各種化学繊維などからなる不織布やフェルト、織物であったり、素焼きの陶器、珪藻土、合成樹脂発泡体などを好適に採用することができる。なお、実施例では、吸水性部材として不織布製のフィルタをドレンパン70に配置してある。
また、図5に示すように、このドレンパン70は、蒸発器22に対向する貯留部70a側にヒートシンク68を配置して、庫内ヒータ18で加熱した熱風をヒートシンク68で受けるように構成することができる。ドレンパン70の貯留部70aに、このヒートシンク68と、前述した吸水性部材66とを隣接して配置して、両者を併用するようにしてもよい。なお、図4および図5では、吸水性部材66およびヒートシンク68を単独で設置した状態を示している。このようなヒートシンク68は、金属などの熱伝導性部材で構成されており、ドレンパン70の底壁78に載置される支持板68aと、当該支持板68aから突出する板状または突起状の複数の風受け部68bとを備えている。この風受け部68bは、ドレンパン70における滴下水の貯留上限(後述する排水管92の接続位置)よりも上方まで突出するよう形成することが好ましい。このように構成することで、ドレンパン70に貯留した滴下水の水面より上方に風受け部68bを突出させることができ、加熱運転時には、庫内ヒータ18で加熱された熱風を風受け部68bで受けて貯留した滴下水に熱を効率よく伝えることができ、滴下水の蒸発を促すことができる。
また、ドレンパン70における滴下水の貯留部70a側を送風ファン28により送風される加熱空気が流通するように案内する案内板84が循環経路16において当該ドレンパン70の配置位置に対応して設けられている。具体的に、ドレンパン70における前壁72および後壁74には、この案内板としての平板状のブラケット84が夫々取り付けられており、当該ブラケット84の上端を筐体12の上部パネル32に固定するようになっている。このブラケット84は、蒸発器22の側面を覆う大きさに形成されると共に、当該ブラケット84の間に蒸発器22が位置するように構成されている。すなわち、庫内ヒータ18による加熱時に送風ファン28により送風された熱風は、ブラケット84の間を通るように案内されて、ドレンパン70の貯留部70a側を流通するようになっている。このように、熱風をドレンパン70に効率的に導くことで、ドレンパン70に溜まった滴下水を効率良く蒸発させることができると共に、ブラケット84の間に位置する蒸発器22に熱風が導かれることで、蒸発器22の除霜や蒸発器22の表面の乾燥を促すことにも繋がる。
また、ドレンパン70には、当該ドレンパン70を加熱する加熱ヒータ80が設けられており、当該加熱ヒータ80によりドレンパン70を加熱して貯留部70aに貯留した滴下水を加熱して蒸発を促すようになっている。この加熱ヒータ80は、前記制御装置60に接続されており、当該制御装置60の制御に基づいて加熱ヒータ80に通電してドレンパン70を加熱し得るようになっている。ここで、制御装置60は、前記庫内ヒータ18による加熱運転時に加熱ヒータ80に通電して、当該加熱ヒータ80の熱によりドレンパン70を加熱するよう加熱制御している。庫内ヒータ18のON-OFF制御と同期して加熱ヒータ80をON-OFF制御することができる。このように、庫内ヒータ18と加熱ヒータ80とを同期して加熱制御することで、加熱制御の負荷を軽減することができる利点がある。また、庫内ヒータ18と加熱ヒータ80とを個別にON-OFF制御するようにしてもよい。例えば、庫内ヒータ18のON-OFF制御に同期することなく、加熱運転の間、加熱ヒータ80をONしてドレンパン70を加熱するようにすることもできる。すなわち、収納室14の温度変化に与える影響の少ない加熱ヒータ80を利用して、庫内ヒータ18をOFFにしている間もドレンパン70を加熱することで、ドレンパン70に貯留した滴下水を効果的に蒸発させることができるようになる。この場合、加熱運転の間、加熱ヒータ80で常時加熱している必要はなく、加熱ヒータ80を庫内ヒータ18とは個別にON-OFF制御するようにしてもよい。
また、この実施例では、ドレンパン70における貯留部70aを形成する底壁78の下面側に加熱ヒータ80が蛇行状に設けられており、ドレンパン70における底壁78の略全面を加熱ヒータ80で加熱し得るようになっている。ここで、加熱ヒータ80の取付位置は特に限定されるものではない。また、加熱ヒータ80として防水性のあるヒータを採用することで、ドレンパン70の貯留部70aの内側に加熱ヒータ80が位置するように設けることもできる。
また、ドレンパン70には、当該ドレンパン70における滴下水の貯留状況により検出状態が変化する滴下水を検出する滴下水検出センサ(検出手段)82が設けられている。この滴下水検出センサ82は、制御装置60に接続されており、当該滴下する滴下水検出センサ82によるドレンパン70に貯留した滴下水の検出状態に基づいて加熱ヒータ80ON-OFF制御して加熱するよう構成されている。すなわち、ドレンパン70に滴下水が貯留した状態で、当該ドレンパン70を加熱ヒータ80で加熱して貯留した滴下水を速やかに蒸発させることが可能に構成されている。この滴下水検出センサ82としては、ドレンパン70の温度を検出可能なバイメタルサーモスタットなどの温度センサや、ドレンパン70の貯留部70aに貯留した滴下水の水位を検出可能な電極式センサなどの水位センサを好適に採用できる。
ここで、滴下水検出センサ82として電極式センサなどの水位センサを採用する構成では、図8(a)に示すように、当該電極式センサの電極をドレンパン70の貯留部70aに臨むように設置して、当該貯留部70aに貯留した滴下水の水位を検出し得るよう構成する。すなわち、ドレンパン70の貯留部70aに貯留した滴下水の水位に応じて滴下水検出センサ82としての電極式センサの検出状態が変化するように構成し、ドレンパン70の貯留部70aに貯留した滴下水が、当該電極式センサの電極に触れる状態となることで加熱ヒータ80をONにして加熱すると共に、電極に滴下水が触れない状態となることで加熱ヒータ80をOFFにして加熱しないようにすることで、電極を位置させた一定の水位以上で滴下水が貯留部70aに貯留している場合に、加熱ヒータ80の加熱により貯留した滴下水を速やかに蒸発させることが可能になる。
また、滴下水検出センサ82としてバイメタルサーモスタットなどの温度センサを採用する構成では、図8(b)に示すように、ドレンパン70の外面側に当該サーモスタットを設置し、ドレンパン自体の温度を検出し得るよう構成する。ここで、ドレンパン70の貯留部70aに滴下水が貯留されている状態では、滴下水に吸収される熱量が増加することでドレンパン70の温度上昇が抑制される一方で、貯留されている滴下水が低下した状態では、滴下水に吸収される熱量が減少してドレンパン70が温度上昇し易くなることから、貯留部70aに貯留されている水量に応じてドレンパン70の温度が変化する。すなわち、ドレンパン70の貯留部70aに貯留した滴下水の水量に応じて滴下水検出センサ82としてのバイメタルサーモスタットの検出状態が変化するように構成する。この実施形態では、ドレンパン70の温度が100℃になることで滴下水検出センサ82の検出状態が切り替わるようにしてある。この滴下水検出センサ82としてバイメタルサーモスタットを用いる場合は、例えば、加熱運転時に伴って加熱ヒータ80をONにして加熱すると共に、当該サーモスタットが所定温度(100℃)を検出することで加熱ヒータ80をOFFにして加熱しないようにすることで、滴下水が貯留部70aに貯留している場合に、加熱ヒータ80の加熱により貯留した滴下水を速やかに蒸発させることができる。なお、加熱運転時に加熱ヒータ80をONにするタイミングは、庫内ヒータ18をONにするタイミングと同時であっても、異なるタイミングにしてもよい。
また、図2に示すように、送風ガイド44における側板48の下方には、排水管92を介してドレンパン70に繋がった貯留タンク90が配設されている。この貯留タンク90は、上方に開口する箱状に形成されて、排水管92の下端側の端部開口が貯留タンク90内で開口するようになっている。そして、この排水管92の上端がドレンパン70の側壁76に接続すると共に、上端側の端部開口がドレンパン70の貯留部70a内で開口するようになっており、ドレンパン70に貯留した滴下水を貯留タンク90に導いて、滴下水がドレンパン70から循環経路16に溢れないようなっている。
この貯留タンク90は、図2に示すように、排水管92の端部開口が貯留タンク90内に臨んで、排水管92を通った滴下水を貯留可能な貯留位置から収納室14側に引き出して取り外し得るようになっており、当該貯留タンク90の滴下水を作業者が適宜に廃棄し得るようになっている。また、この貯留タンク90は、その全体または一部を金属などの熱伝導性部材で形成することが好ましい。このような熱伝導性部材で貯留タンク90を形成することで、加熱運転時に熱を貯留タンク90に伝え、貯留した滴下水の蒸発を促すことができる。ここで、排水管92は、ドレンパン70に固定された第1管92aと、側部空間16bに位置するようサイドパネル36に固定された第2管92bとから構成されて、上面パネル32を半筐体12aに固定した後に、第1管92aと第2管92bとを接続して排水管92を形成するようになっている。
(実施例の作用)
次に、実施例に係る消毒保管庫10の作用について説明する。この消毒保管庫10は、筐体12の内部に形成した循環経路16(上部空間16a)に、庫内ヒータ18、送風ファン28および蒸発器22を配置すると共に、当該蒸発器22から滴下する滴下水を受けるドレンパン70を、当該循環経路16(上部空間16a)に配置してある。このため冷却運転時に蒸発器22で結露して滴下する結露水や蒸発器22に付着した霜などが冷却運転後に溶けて滴下する除霜水といった蒸発器22からの滴下水をドレンパン70で受け止めて貯留することができる。そして、このドレンパン70は、循環経路16に配置してあるから、加熱運転時に庫内ヒータ18で加熱した熱風で収納室14に収納した保管物を加熱して乾燥する際に、ドレンパン70に受けた滴下水も同時に加熱することができるから、ドレンパン70に貯留した滴下水を効率良く蒸発させることができる。このため、消毒保管庫10の庫内(収納室14)に外気を導入することなく冷却装置20による冷却運転を開始して保管物を衛生的に冷却することができると共に、冷却運転に伴って蒸発器22で生じる結露水や除霜水といった滴下水をドレンパン70で一時的に受け止めて、加熱運転時に庫内ヒータ18で加熱した熱風により効率良く蒸発させることができるから、良好な衛生状態を保つことができる。また、庫内ヒータ18の熱を利用することで、消毒保管庫10の設置環境の影響を受けることなくドレンパン70に受けた滴下水を蒸発させることができる。
しかも、循環経路16において庫内ヒータ18や送風ファン28を設置した上部空間16aに蒸発器22を配置してあるから、加熱運転と冷却運転の双方で送風ファン28を共用することができ、加熱運転および冷却運転を可能な消毒保管庫10の構成部品を削減して、コストの低減を図り得る利点がある。また、蒸発器22を覆うような断熱箱が不要になるから、蒸発器22を配置した断熱箱内での結露の発生といった懸念を生じさせないようにすることができ、蒸発器22の設置位置周辺の衛生状態をより良好に保つことができる。更に、蒸発器22を消毒保管庫10の庫内に配置することで、消毒保管庫10の機械室に圧縮機24や凝縮器26といった構成部品を、スペースを空けて余裕を持ったレイアウトで配置できる。これにより、消毒保管庫10の機械室の通気性を高め、機械室内の温度上昇を抑制して部品の長寿命化を図り得ると共に、機械室などのメンテナンス等の作業性を高めることができる利点がある。
また、ドレンパン70における貯留部70a側に吸水性部材66を配置する場合には、容量の小さなコンパクトなドレンパン70により多くの水を溜めることができる。そして、吸水性部材66に水を吸収させることで、熱風に晒される表面積を増大させることができ、ドレンパン70の滴下水の蒸発速度を高めて効率良く蒸発させることができる利点がある。またドレンパン70における貯留部70a側にヒートシンク68を配置する場合には、庫内ヒータ18で加熱した熱風で収納室14に収納した保管物を加熱して乾燥する際に、ヒートシンク68の風受け部68bで熱風を受けることができる。このように風受け部68bに熱風が接することで、滴下水に浸かっているヒートシンク68が全体的に熱せられることで、ドレンパン70の滴下水の蒸発速度を高めて効率良く蒸発させることができる利点がある。
そして、吸水性部材66やヒートシンク68によりドレンパン70の水を速やかに蒸発させることで、庫内ヒータ18の熱エネルギーを収納室14の昇温により効率的に利用できるから、加熱運転時にドレンパンを乾燥しつつ収納室14の昇温速度を高めることができ、雑菌の増殖を効果的に抑制すると共に加熱運転の時間を短縮することが可能になる。また、実施例ではドレンパン70に排水管92を介して貯留タンク90を接続してあるが、吸水性部材66やヒートシンク68を設けてドレンパン70の乾燥速度を向上することにより、ドレンパン70から滴下水が溢れるのを効果的に防止できるようになるから、貯留タンク90や排水管92といった予備的な滴下水の貯留用の設備を省略することも可能になる。このような貯留タンク90や排水管92といった予備的な設備を省略できることで、消毒保管庫10の製造コストの低減や組み立て工数の低減に寄与することができる。
また、ドレンパン70の前壁72および後壁74に取り付けた平板状のブラケット84により、当該ドレンパン70を上部パネル32に固定するよう構成したことで、庫内ヒータ18による加熱時に送風ファン28により送風された熱風を、ドレンパン70の貯留部70a上を通るようにブラケット84の間に案内することができる。このように、庫内ヒータ18で加熱した熱風で収納室14に収納した保管物を加熱して乾燥する際に、熱風をドレンパン70に効率的に導くことができるから、ドレンパン70の滴下水をより効率良く蒸発させることができる。また、ブラケット84の間に蒸発器22が位置していることで、加熱運転時に熱風を蒸発器22に効率良く接するようにできるから、蒸発器22の表面の乾燥も同時に効率良く行うことができ、蒸発器22からドレンパン70へ水が滴下すること自体を抑制し得る利点がある。
更に、ドレンパン70を加熱する加熱ヒータ80を当該ドレンパン70に設けると共に、当該ドレンパン70に貯留した滴下水を検出する滴下水検出センサ82を設けてある。これにより、ドレンパン70に滴下水が溜まった際には、滴下水検出センサ82よるドレンパン70の滴下水の検出に基づいて加熱ヒータ80でドレンパン70を直接加熱することができるから、ドレンパン70に溜まった水を速やかに効率良く蒸発させることができる。
更に、庫内ヒータ18による加熱運転時に加熱ヒータ80に通電して、当該加熱ヒータ80の熱によりドレンパン70を加熱するようにすることで、庫内ヒータ18による熱風と加熱ヒータ80によるドレンパン70の直接的な加熱を同時に行うことで、ドレンパン70の水をより効率良く蒸発させることができる。このとき、庫内ヒータ18と加熱ヒータ80とを同期するように加熱制御することで、制御装置60による加熱制御の負荷を軽減することができる。また、庫内ヒータ18と加熱ヒータ80とを個別にON-OFF制御するようにして、庫内ヒータ18をOFFにしている間に加熱ヒータ80でドレンパン70を加熱するようにすることで、収納室14の温度を保ちつつドレンパン70に貯留した滴下水を効果的に蒸発させることができる。
実施例では滴下水検出センサ82によりドレンパン70に貯留した水を検出し得るようにしてあるが、庫内ヒータ18による加熱運転時に加熱ヒータ80で加熱するようにすることで、滴下水検出センサ82を設けることなくドレンパン70に溜まった水の蒸発を確実に蒸発させることができるようになる。また、滴下水検出センサ82でドレンパン70に溜まった水を検出する場合には、ドレンパン70が傾いて取り付けられているなどの設置状態によって当該水検出センサ82が誤検出し、加熱ヒータ80を必要なタイミングで加熱できないことが懸念されることから、このような不具合に対する対策が別に必要となる場合がある。このような滴下水検出センサ82を省略可能になることで、誤検出による不具合の発生を防止できる。
また、実施例ではドレンパン70に排水管92を介して貯留タンク90を接続してあるが、加熱ヒータ80でドレンパン70を加熱して乾燥することにより、ドレンパン70からの水のオーバーフローを防止できるようになり、貯留タンク90や排水管92といった付加的な設備を省略することも可能になる。このような貯留タンク90や排水管92といった付加的な設備を省略できることで、消毒保管庫10の製造コストの低減や組み立て工数の低減に寄与することができる。
また、ドレンパン70と貯留タンク90とを排水管92で接続してあるから、冷却運転時にドレンパン70から溢れた水を貯留タンク90に一時的に貯留しておくことができる。このためドレンパン70の容量を必要以上に大きくする必要がなく、循環経路16においてドレンパン70を設置するためのスペースを省スペースにすることができる。また、貯留タンク90を収納室14側から着脱可能にすることで、収納室14で保管物の取り出しなどの作業を行っている作業者が必要に応じて貯留タンク90を取り外して、貯留した滴下水を廃棄することができ、日常的なメンテナンス作業を容易に行い得る。また、貯留タンク90が収納室14内に位置することで、加熱運転時に庫内ヒータ18で加熱した熱風で保管物を加熱して乾燥する際に貯留タンク90を同時に加熱できるから、当該貯留タンク90に貯留した滴下水も加熱運転時に効率良く蒸発させることができる。
また、庫内ヒータ18や送風ファン28、蒸発器22を作動するための構成部材24,26,27,28aを上部パネル32に集約して取り付けて、他の外壁パネル34,36,38により上方が開口するように形成した半筐体12aに対してこの上部パネル32を載置した状態で、当該上部パネル32を半筐体12aに固定している。このように、筐体12の一面を形成する上部パネル32に庫内ヒータ18や送風ファン28、冷却装置20を事前に取り付けておくことで、筐体12の組み付け作業を簡略化できる。特に、筐体12への組み付け前に冷却装置20の冷媒を充填したり、冷媒循環用の冷媒管の状態を事前に確認することができるから、冷媒漏れなどの不具合を未然に防止できる。また筐体12の上部に位置する機械室での作業を簡略化できるから、筐体12の組み付け作業の作業を効率的に行うことができる。
(変更例)
本願は、前述した各実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、冷却装置に2つの蒸発器を備える構成としたが、該蒸発器の数は1つまたは3つ以上とすることもできる。
(2) 実施例では、循環経路を上部空間(第1の空間)および側部空間(第2の空間)からコ字状に形成したが、循環経路の形態はこれに限られるものではなく、例えば上部空間のみからなるようにしてもよく、筐体の内部に形成されていればその他の形態で形成するようにしてもよい。
(3) 実施例では、循環経路において庫内ヒータおよび送風ファンが設置される上部空間(第1の空間)に蒸発器を設置するようにしたが、例えば庫内ヒータ、送風ファンおよび蒸発器の何れかを側部空間(第2の空間)に設置するなど、循環経路において、庫内ヒータ、送風ファンおよび蒸発器を設置する空間を異ならせるようにしてもよい。すなわち、送風ファンにより送られる庫内ヒータの熱風が循環する循環経路に蒸発器を配置するようにすればよい。
(4) 実施例の貯留タンクや吸水性部材、ヒートシンクは、任意に設置することができる。すなわちドレンパン(受け皿)の容量や、消毒保管庫の設置環境など蒸発器から水が滴下する水量などの要因に応じて、貯留タンクや吸水性部材、ヒートシンクを適宜に選択して設置することができる。
(5) 実施例では、ドレンパン(受け皿)に加熱ヒータを設けて、当該加熱ヒータでドレンパンを加熱するようにしたが、庫内ヒータで加熱した熱風だけでドレンパンの水を蒸発するようにしてもよい。
(6) 実施例では、ドレンパン(受け皿)を固定するブラケットを利用して、送風ファンにより送風される熱風をドレンパンの貯留部70aに案内するようにしたが、当該ドレンパンの固定用のブラケットとは別に、送風ファンにより送風される加熱空気を貯留部70aに案内する案内板を設けるようにしてもよい。
(7) 実施例では、蒸発器の下方に配置したドレンパン(受け皿)をブラケットで上部パネルに固定するようにしたが、図9に示すように、ドレンパン70の対向する側壁(例えば前壁72と後壁74)に金属などの熱伝導性部材からなる支持部材94を設けて、当該支持部材94を庫内ヒータ18に引っ掛けるなどして支持するよう構成してもよい。この場合は、ドレンパン70を固定するブラケット84を省略することも可能である。このように、ドレンパン70を熱伝導性の支持部材を介して庫内ヒータ18で支持することで、庫内ヒータ18の熱をドレンパン70に直接伝えることができる。すなわち、ドレンパン70の貯留部70aに対する庫内ヒータ18で加熱した熱風の送風と、庫内ヒータ18によるドレンパン70の直接的な加熱により、ドレンパン70に貯留した滴下水をより効率的に蒸発させることができる。またドレンパン70を直接加熱するための加熱ヒータ80を設ける必要がないから、ドレンパン70を直接加熱する構成を採用する場合でも、部品点数の削減や組み立て工数の低減を図り得る。
(8) また、図10に示すように、循環経路16を形成する送風ガイド44の天井板46に、蒸発器22の下方に位置するようにドレンパン(受け皿)100を一体的に設けるようにしてもよい。具体的には、天井板46の上面側に、蒸発器22の下部を囲むように壁部102を形成することで、蒸発器22から滴下する滴下水を貯留可能な貯留部100aを形成することで、ドレンパン100を天井板46と一体的に形成することができる。なお、ドレンパン100を形成する壁部102に排水管92(第1管92a)の上端を接続すると共に、当該排水管92の上端側の端部開口をドレンパン100の貯留部100a内で開口するように形成することで、ドレンパン100に貯留した滴下水を貯留タンク90に流すことができる。このように、収納室14を形成する天井板46にドレンパン100を一体的に設けることで、天井板46を取り外すだけで蒸発器22の配設位置周辺のメンテナンスなどの作業を行うことが可能になる。また、ドレンパン100の固定用のブラケットが不要になるから、部品点数の削減や組み立て工数の低減を図り得る。
(9) 実施例では、カートインタイプの消毒保管庫について説明したが、食器等の保管物(物品)を載置する棚が収納室内に設けられて食器カートを搬入不可能な消毒保管庫に実施例の構成を適用することもできる。
12 筐体,12a 半筐体,14 収納室,16 循環経路
16a 上部空間(第1の空間),16b 側部空間(第2の空間),18 庫内ヒータ
24 圧縮機(構成部材),26 凝縮器(構成部材),27 凝縮器用ファン(構成部材)
28 送風ファン,28a ファンモータ(構成部材),32 上部パネル(外壁パネル)
34 下部パネル(外壁パネル),36 側部パネル(外壁パネル)
38 背面パネル(外壁パネル),46 天井板,60 制御装置(構成部材)
66 吸水性部材,68 ヒートシンク,70 ドレンパン(受け皿),70a 貯留部
80 加熱ヒータ,82 水検出センサ(検出手段),84 ブラケット(案内板)
90 貯留タンク,94 支持部材


Claims (10)

  1. 筐体(12)の内部に画成されて物品を収納する収納室(14)と、前記筐体(12)の内部に前記収納室(14)と連通するよう画成された空気の循環経路(16)と、前記循環経路(16)内に配置された庫内ヒータ(18)と、前記循環経路(16)内に配置された送風ファン(28)と、を備え、前記庫内ヒータ(18)で加熱した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成された消毒保管庫において、
    前記循環経路(16)内に位置するよう蒸発器(22)が配置され、当該蒸発器(22)で冷却した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成されると共に、
    前記蒸発器(22)から滴下する滴下水を受ける受け皿(70)が前記循環経路(16)内に配置されており、
    前記収納室(14)内から着脱可能な貯留タンク(90)を備え、前記受け皿(70)と前記貯留タンク(90)とを排水管(92)で接続するよう構成した
    ことを特徴とする消毒保管庫。
  2. 筐体(12)の内部に画成されて物品を収納する収納室(14)と、前記筐体(12)の内部に前記収納室(14)と連通するよう画成された空気の循環経路(16)と、前記循環経路(16)内に配置された庫内ヒータ(18)と、前記循環経路(16)内に配置された送風ファン(28)と、を備え、前記庫内ヒータ(18)で加熱した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成された消毒保管庫において、
    前記循環経路(16)内に位置するよう蒸発器(22)が配置され、当該蒸発器(22)で冷却した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成されると共に、
    前記蒸発器(22)から滴下する滴下水を受ける受け皿(70)が前記循環経路(16)内に配置されており、
    前記受け皿(70)における貯留部(70a)側に吸水性部材(66)を配置した
    ことを特徴とする消毒保管庫。
  3. 筐体(12)の内部に画成されて物品を収納する収納室(14)と、前記筐体(12)の内部に前記収納室(14)と連通するよう画成された空気の循環経路(16)と、前記循環経路(16)内に配置された庫内ヒータ(18)と、前記循環経路(16)内に配置された送風ファン(28)と、を備え、前記庫内ヒータ(18)で加熱した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成された消毒保管庫において、
    前記循環経路(16)内に位置するよう蒸発器(22)が配置され、当該蒸発器(22)で冷却した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成されると共に、
    前記蒸発器(22)から滴下する滴下水を受ける受け皿(70)が前記循環経路(16)内に配置されており、
    前記受け皿(70)における滴下水の貯留部(70a)にヒートシンク(68)を配置した
    ことを特徴とする消毒保管庫。
  4. 筐体(12)の内部に画成されて物品を収納する収納室(14)と、前記筐体(12)の内部に前記収納室(14)と連通するよう画成された空気の循環経路(16)と、前記循環経路(16)内に配置された庫内ヒータ(18)と、前記循環経路(16)内に配置された送風ファン(28)と、を備え、前記庫内ヒータ(18)で加熱した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成された消毒保管庫において、
    前記循環経路(16)内に位置するよう蒸発器(22)が配置され、当該蒸発器(22)で冷却した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成されると共に、
    前記蒸発器(22)から滴下する滴下水を受ける受け皿(70)が前記循環経路(16)内に配置されており、
    前記受け皿(70)を加熱する加熱ヒータ(80)を当該受け皿(70)に設けると共に、当該受け皿(70)における滴下水の貯留状況により検出状態が変化する検出手段(82)を設け、
    前記検出手段(82)の検出状態に基づいて前記加熱ヒータ(80)により前記受け皿(70)を加熱するようにした
    ことを特徴とする消毒保管庫。
  5. 筐体(12)の内部に画成されて物品を収納する収納室(14)と、前記筐体(12)の内部に前記収納室(14)と連通するよう画成された空気の循環経路(16)と、前記循環経路(16)内に配置された庫内ヒータ(18)と、前記循環経路(16)内に配置された送風ファン(28)と、を備え、前記庫内ヒータ(18)で加熱した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成された消毒保管庫において、
    前記循環経路(16)内に位置するよう蒸発器(22)が配置され、当該蒸発器(22)で冷却した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成されると共に、
    前記蒸発器(22)から滴下する滴下水を受ける受け皿(70)が前記循環経路(16)内に配置されており、
    前記受け皿(70)を加熱する加熱ヒータ(80)を当該受け皿(70)に設け、
    前記収納室(14)を加熱する前記庫内ヒータ(18)による加熱運転時に、前記受け皿(70)を加熱する加熱ヒータ(80)により前記受け皿(70)を加熱するよう加熱制御する
    ことを特徴とする消毒保管庫。
  6. 筐体(12)の内部に画成されて物品を収納する収納室(14)と、前記筐体(12)の内部に前記収納室(14)と連通するよう画成された空気の循環経路(16)と、前記循環経路(16)内に配置された庫内ヒータ(18)と、前記循環経路(16)内に配置された送風ファン(28)と、を備え、前記庫内ヒータ(18)で加熱した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成された消毒保管庫において、
    前記循環経路(16)内に位置するよう蒸発器(22)が配置され、当該蒸発器(22)で冷却した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成されると共に、
    前記蒸発器(22)から滴下する滴下水を受ける受け皿(70)が前記循環経路(16)内に配置されており、
    前記受け皿(70)における滴下水の貯留部(70a)側を前記送風ファン(28)により送風される加熱空気が流通するように案内する案内板(84)を、前記循環経路(16)において当該受け皿(70)の配置位置に対応して設けるようにした
    ことを特徴とする消毒保管庫。
  7. 筐体(12)の内部に画成されて物品を収納する収納室(14)と、前記筐体(12)の内部に前記収納室(14)と連通するよう画成された空気の循環経路(16)と、前記循環経路(16)内に配置された庫内ヒータ(18)と、前記循環経路(16)内に配置された送風ファン(28)と、を備え、前記庫内ヒータ(18)で加熱した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成された消毒保管庫において、
    前記循環経路(16)内に位置するよう蒸発器(22)が配置され、当該蒸発器(22)で冷却した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成されると共に、
    前記蒸発器(22)から滴下する滴下水を受ける受け皿(70)が前記循環経路(16)内に配置されており、
    前記収納室(14)を形成する天井板(46)の上方に画成した前記循環経路(16)に前記蒸発器(22)を配置すると共に、当該蒸発器(22)の下方に位置するように前記受け皿(70)を前記天井板(46)に一体的に設けた
    ことを特徴とする消毒保管庫。
  8. 筐体(12)の内部に画成されて物品を収納する収納室(14)と、前記筐体(12)の内部に前記収納室(14)と連通するよう画成された空気の循環経路(16)と、前記循環経路(16)内に配置された庫内ヒータ(18)と、前記循環経路(16)内に配置された送風ファン(28)と、を備え、前記庫内ヒータ(18)で加熱した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成された消毒保管庫において、
    前記循環経路(16)内に位置するよう蒸発器(22)が配置され、当該蒸発器(22)で冷却した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成されると共に、
    前記蒸発器(22)から滴下する滴下水を受ける受け皿(70)が前記循環経路(16)内に配置されており、
    前記受け皿(70)を熱伝導性の支持部材(94)を介して前記庫内ヒータ(18)で支持するよう構成した
    ことを特徴とする消毒保管庫。
  9. 筐体(12)の内部に画成されて物品を収納する収納室(14)と、前記筐体(12)の内部に前記収納室(14)と連通するよう画成された空気の循環経路(16)と、前記循環経路(16)内に配置された庫内ヒータ(18)と、前記循環経路(16)内に配置された送風ファン(28)と、を備え、前記庫内ヒータ(18)で加熱した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成された消毒保管庫において、
    前記循環経路(16)内に位置するよう蒸発器(22)が配置され、当該蒸発器(22)で冷却した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成されると共に、
    前記蒸発器(22)から滴下する滴下水を受ける受け皿(70)が前記循環経路(16)内に配置されており、
    前記筐体(12)の一面を形成する外壁パネル(32)に、前記庫内ヒータ(18)、前記送風ファン(28)および前記蒸発器(22)を作動するための構成部材(24,26,27,28a)が集約して取り付けられると共に、当該外壁パネル(32)おいて前記循環経路(16)を画成する面側に、当該庫内ヒータ(18)、送風ファン(28)および蒸発器(22)が位置するように構成され、
    前記筐体(12)の他の面を形成する外壁パネル(34,36,38)を組み付けた形成した半筐体(12a)に対して、前記庫内ヒータ(18)、前記送風ファン(28)および前記蒸発器(22)を取り付けた前記外壁パネル(32)を着脱可能に取り付け得るように構成した
    ことを特徴とする消毒保管庫。
  10. 筐体(12)の内部に画成されて物品を収納する収納室(14)と、前記筐体(12)の内部に前記収納室(14)と連通するよう画成された空気の循環経路(16)と、前記循環経路(16)内に配置された庫内ヒータ(18)と、前記循環経路(16)内に配置された送風ファン(28)と、を備え、前記庫内ヒータ(18)で加熱した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成された消毒保管庫において、
    前記循環経路(16)内に位置するよう蒸発器(22)が配置され、当該蒸発器(22)で冷却した空気が前記送風ファン(28)により前記循環経路(16)を介して前記収納室(14)に循環するよう構成されると共に、
    前記蒸発器(22)から滴下する滴下水を受ける受け皿(70)が前記循環経路(16)内に配置されており、
    前記循環経路(16)において、前記庫内ヒータ(18)および送風ファン(28)が設置される第1の空間(16a)と、当該第1の空間(16a)に連通して当該送風ファン(28)により庫内ヒータ(18)で加熱した空気が送られる第2の空間(16b)とを備え、
    前記第1の空間(16a)に前記蒸発器(22)が設置されている
    ことを特徴とする消毒保管庫。
JP2020070053A 2020-04-08 2020-04-08 消毒保管庫 Active JP7478014B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020070053A JP7478014B2 (ja) 2020-04-08 2020-04-08 消毒保管庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020070053A JP7478014B2 (ja) 2020-04-08 2020-04-08 消毒保管庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021166569A JP2021166569A (ja) 2021-10-21
JP7478014B2 true JP7478014B2 (ja) 2024-05-02

Family

ID=78079170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020070053A Active JP7478014B2 (ja) 2020-04-08 2020-04-08 消毒保管庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7478014B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115265070B (zh) * 2022-06-23 2024-04-26 深圳市美晶科技有限公司 一种双通道恒温恒湿冷风机及其的制造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013076805A1 (ja) 2011-11-22 2013-05-30 富士通株式会社 吸着式ヒートポンプシステム及び吸着式ヒートポンプの駆動方法
JP2017009147A (ja) 2015-06-18 2017-01-12 ホシザキ株式会社 貯蔵庫
JP2017113239A (ja) 2015-12-24 2017-06-29 株式会社アイホー 消毒保管庫
JP2019115569A (ja) 2017-12-27 2019-07-18 ホシザキ株式会社 消毒保管庫

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013076805A1 (ja) 2011-11-22 2013-05-30 富士通株式会社 吸着式ヒートポンプシステム及び吸着式ヒートポンプの駆動方法
JP2017009147A (ja) 2015-06-18 2017-01-12 ホシザキ株式会社 貯蔵庫
JP2017113239A (ja) 2015-12-24 2017-06-29 株式会社アイホー 消毒保管庫
JP2019115569A (ja) 2017-12-27 2019-07-18 ホシザキ株式会社 消毒保管庫

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021166569A (ja) 2021-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2423652C2 (ru) Холодильный аппарат с модульной конструкцией управляющей системы и испарителя
JP2004521307A (ja) 冷蔵機器内での熱利用
JP7478014B2 (ja) 消毒保管庫
US20200011003A1 (en) Closet apparel drying, dehumidifying and sanitizing unit
EP2026691A1 (en) A dishwasher with an improved drying arrangement
JP3603943B2 (ja) 冷蔵庫
JP4100756B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP2019115569A (ja) 消毒保管庫
JP2002031467A (ja) 蒸発装置
US20090151383A1 (en) Refrigeration Device With a Siphon
WO2002037038A1 (en) A defrosting method and a refrigeration appliance using thereof
JP2007107759A (ja) 冷却貯蔵庫
KR101810693B1 (ko) 냉장고 및 그의 제어방법
JP3708249B2 (ja) 配膳車
JP2004239474A (ja) ショーケースの結露水排出構造
KR100310118B1 (ko) 공기조화기
JP2014016120A (ja) 冷蔵庫
JP3789294B2 (ja) 冷蔵庫
JP2020118324A (ja) 冷凍機および消毒保管庫
KR200381151Y1 (ko) 기능성 신발장
JP2003202176A (ja) 冷蔵庫
JPH06159907A (ja) 冷蔵庫
JP2005074090A (ja) ショーケース
KR20200144205A (ko) 자동화 습도 조절 장치를 구비한 냉장용 쇼케이스
JP6917249B2 (ja) 冷却庫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240123

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240419

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7478014

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150