JP7478013B2 - 消毒保管庫 - Google Patents

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Description

この発明は、庫内に収容した保管物を加熱空気により消毒および乾燥を行う消毒保管庫に関するものである。
病院や学校その他レストラン等の厨房施設では、洗浄後の水滴が付着して濡れた状態の食器や箸、その他ナイフやフォーク等の什器等(以下保管物という)を庫内の収納室に収納して、消毒状態で乾燥させる消毒保管庫が好適に使用されている。すなわち、消毒保管庫は、電気ヒータに代表される加熱装置としての庫内ヒータや、該庫内ヒータにより加熱された空気を強制的に収納室に循環させる送風ファンを備えており、水滴の付いた保管物を保管した収納室に庫内ヒータで加熱した熱風を送り込み、保管物を熱風で高温に加熱して殺菌消毒と乾燥とを行うようになっている。このような消毒保管庫は、保管物を乾燥する過程において熱風で消毒するので極めて衛生的である。
ところで、厨房施設等では、熱風による消毒乾燥が終了した保管物に冷たい料理を盛り付ける等の配膳に使ったり、料理の盛り付けを先行して行って一時的に保管した後に料理を提供するタイミングに合わせて再加熱を行うといった需要が存在する。しかし、乾燥終了後の保管物は高温状態であるので、冷たい料理を盛り付けたり、料理を一時的に保管する等の配膳には適さない問題がある。このような場合には、例えば消毒保管庫の扉を全開して収納室内に庫外の空気を取り入れれば、保管物が冷えるまでの時間を短縮することはできるが、この場合は折角消毒した収納室内の保管物に庫外の空気が触れることになり、衛生面での懸念が生じる。そこで、加熱乾燥機能に加えて冷却機能を付帯させ、保管物の消毒乾燥をした後に、該保管物を配膳に適した温度まで冷却する消毒保管庫が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されている消毒保管庫は、収納室内に外部空気を取り入れて一次冷却を行った後に、冷凍装置により二次冷却を行うよう構成されている。
特開2003-310527号公報
ところで、大規模な厨房施設では、取り扱う保管物の数も増え、庫内の収納室が大きくなることから、庫内ヒータや送風ファン、冷凍装置を備えた加熱冷却ユニットを、1つの消毒保管庫に複数台備えるよう構成して、複数台の加熱冷却ユニットにより1つの収納室を加熱したり冷却することが行われる。この複数台の加熱冷却ユニットは、それぞれ庫内ヒータや送風ファン、冷凍装置を制御する制御装置を備えており、加熱冷却ユニット毎に設定された制御条件に基づいて制御装置が加熱冷却ユニットを制御される。
このため、加熱冷却ユニット毎に制御装置の設定操作を行う必要があるため、作業者の負担が大きくなっていた。また、加熱冷却ユニット毎に異なる制御条件が設定された状態では、その制御条件で加熱冷却ユニットが個別に動作することになり、乾燥消毒や冷却が適切に行われなくなる難点がある。
すなわち本発明は、前述した従来技術に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、複数台の加熱冷却ユニットを適切な制御状態で動作させることができる消毒保管庫を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1の発明に係る発明は、
筐体の内部に物品を収納する収納室が画成されて、当該収納室内の物品を加熱空気によって加熱して消毒乾燥する消毒保管庫において、
前記収納室内の空気を加熱する加熱装置と、
前記収納室内の空気を冷却する冷凍装置と、
前記加熱装置で加熱した加熱空気および前記冷凍装置で冷却した冷却空気を前記収納室に循環させる送風ファンと、
前記ヒータ、前記送風ファンおよび前記冷凍装置の動作を制御する制御装置と、
前記制御装置による制御条件を設定可能な設定操作部と、を夫々有する複数台の加熱冷却ユニットを備え、
前記複数台の加熱冷却ユニットにおける前記制御装置が通信可能に構成され、
前記設定操作部により前記制御条件として加熱運転時の設定加熱温度および設定加熱時間を設定し得ると共に、冷却運転時の設定冷却温度および設定冷却時間を設定し得るよう構成され、
前記複数台の加熱冷却ユニットの何れかの前記設定操作部を操作して制御条件を設定した際に、他の加熱冷却ユニットの前記制御装置が、当該設定操作部の操作により設定された制御条件に基づいて対応する前記ヒータ、前記送風ファンおよび前記冷凍装置を制御するよう構成されたことを要旨とする。
この発明では、複数台の加熱冷却ユニットの何れかの設定操作部を操作して制御条件を設定することで、当該設定操作部の操作により設定された制御条件に同期するように、他の加熱冷却ユニットの制御装置が対応するヒータ、送風ファンおよび冷凍装置を制御する。このため、加熱冷却ユニット毎に制御装置の設定操作を行う必要がなく、作業者の負担を軽減できると共に、設定操作の失念などといった人為的ミスを無くすことができる。また、各加熱冷却ユニットが同一の制御条件で同期して適切な制御状態で動作することができ、乾燥消毒や冷却を適切に行うことができる。
請求項2に係る発明は、
前記複数台の加熱冷却ユニットとして第1の加熱冷却ユニットおよび第2の加熱冷却ユニットを備えると共に、加熱冷却ユニット毎に前記収納室(14)内の温度を測定する庫内温度検出手段を備え、
前記第1の加熱冷却ユニットの前記冷凍装置を構成する凝縮器ファンの送風方向の下流側に、前記第2の加熱冷却ユニットの冷凍装置が位置するよう配置されて、
前記庫内温度検出手段が検出する温度が停止温度の場合には、前記第2の加熱冷却ユニットに対応する前記冷凍装置による冷却運転を停止し、前記庫内温度検出手段が検出する温度が再開温度となることで当該冷凍装置による冷却運転を再開するよう構成したことを要旨とする。
この発明では、加熱運転の終了後のように、庫内温度検出手段が検出する庫内の温度が停止温度の場合には、第1の加熱冷却ユニットの凝縮器ファンからの熱で高負荷状態となる第2の加熱冷却ユニットによる冷却運転を停止することで、第2の加熱冷却ユニットを保護し得ると共に、庫内の温度が再開温度まで低下することで、第1および第2の加熱冷却ユニットを利用して効率良く冷却することができる。
請求項3に係る発明は、
前記複数台の加熱冷却ユニットとして第1の加熱冷却ユニットおよび第2の加熱冷却ユニットを備え、
前記第1および第2の加熱冷却ユニットは、前記冷凍装置を構成する圧縮機から吐出される冷媒の温度を検出する吐出側温度検出手段を備え、
前記第1および第2の加熱冷却ユニットの何れかの前記吐出側温度検出手段が検出する温度が所定温度以上の場合に、当該所定温度以上を検出した加熱冷却ユニットに対応する前記冷凍装置による冷却運転を停止し、前記吐出側温度検出手段が検出する温度が再開温度となることで当該冷凍装置による冷却運転を再開するよう構成したことを要旨とする。
この発明では、加熱運転の終了後のように、第1および第2の加熱冷却ユニットの何れかの吐出側温度検出手段が検出する温度が所定温度以上となる場合には、当該所定温度以上を検出した加熱冷却ユニットに対応する前記冷凍装置による冷却運転を停止することで、高負荷状態となっている加熱冷却ユニットを保護し得ると共に、吐出側温度検出手段が検出する温度が再開温度まで低下することで、第1および第2の加熱冷却ユニットで効率良く冷却することができる。
請求項4に係る発明は、
前記第1および第2の加熱冷却ユニットの前記吐出側温度検出手段が検出する温度が所定温度以上の場合に、当該所定温度以上を検出した加熱冷却ユニットに対応する前記冷凍装置の前記圧縮機の動作を停止する一方で凝縮器ファンの運転を継続するよう構成したことを要旨とする。
この発明では、圧縮機の動作を停止した状態で凝縮器ファンの運転を継続することで、冷凍回路にある冷媒を冷却して圧縮機の冷却を促進することができる。
請求項5に係る発明は、
前記第1および第2の加熱冷却ユニットの前記冷凍装置は、
前記収納室を冷却する第1蒸発器および第2蒸発器と、
凝縮器を前記第1蒸発器に繋ぐ冷媒管を開閉する第1蒸発器開閉手段と、
前記凝縮器を前記第2蒸発器に繋ぐ冷媒管を開閉する第2蒸発器開閉手段と、
前記凝縮器で凝縮した凝縮冷媒を、前記第1蒸発器および第2蒸発器を迂回するように圧縮機に流通可能に設けたバイパス管と、
前記液バイパス管を開閉するバイパス開閉手段と、を備え、
前記第1および第2の加熱冷却ユニットの前記制御装置の夫々は、
前記吐出側温度検出手段が検出する温度が所定温度以上の場合に、前記圧縮機の動作を停止して、前記圧縮機に凝縮冷媒を流通させると共に前記第1蒸発器および第2蒸発器の双方への凝縮冷媒の流通を停止する第2の負荷軽減運転を行うよう各部を制御することを要旨とする。
この発明では、吐出側温度検出手段が検出する温度が所定温度以上の場合に、圧縮機の動作を停止しつつ当該圧縮機に凝縮冷媒を流通することで、高負荷状態となっている加熱冷却ユニットを保護しつつ圧縮機を早期に冷却することができる。また、第1蒸発器および第2蒸発器に残留して収納室内の雰囲気温度で加熱された冷媒が圧縮機に流入するのを防止できるから、圧縮機を早期に冷却することができる。
請求項6に係る発明は、
前記吐出側温度検出手段が第1の高負荷温度を検出した場合に、前記圧縮機を運転した状態のまま、前記圧縮機に凝縮冷媒を流通させると共に前記第1蒸発器および第2蒸発器の一方で冷却する第1の負荷軽減運転を行うよう各部を制御し、
前記第1の負荷軽減運転において、前記吐出側温度検出手段が第1の高負荷温度より低温の復帰温度を検出した場合には、前記圧縮機への凝縮冷媒の流通を停止すると共に前記第1および第2蒸発器の双方で冷却する通常冷却運転を行うよう各部を制御し、
前記第1の負荷軽減運転において、前記吐出側温度検出手段が前記所定温度として第1の高負荷温度より高温の第2の高負荷温度を検出した場合に、前記圧縮機の動作を停止して、前記凝縮冷媒を前記圧縮機に流通させると共に前記第1蒸発器および第2蒸発器の双方の冷却を停止する第2の負荷軽減運転を行うよう各部を制御することを要旨とする。
この発明では、第1の負荷軽減運転では、圧縮機を運転したまま凝縮冷媒を圧縮機に流通させることで、高負荷状態となっている加熱冷却ユニットの圧縮機を早期に冷却しつつ、当該高負荷状態となった加熱冷却ユニットを一方の蒸発器のみで冷却することで、負荷を軽減した状態で冷却運転することができる。すなわち、第1の負荷軽減運転では、高負荷状態となっている加熱冷却ユニットを保護しつつ冷却能力の低下を抑制することができ、その後に復帰温度で低下することで、速やかに2台の加熱冷却ユニットによる冷却運転を行うことができる。
また、加熱冷却ユニットへ掛かる負荷がより高い状態となった場合には、第2の負荷軽減運転により、当該加熱冷却ユニットの圧縮機の動作を停止しつつ凝縮冷媒により圧縮機を冷却し、第1蒸発器および第2蒸発器の双方への凝縮冷媒の流通を停止することで、第1蒸発器および第2蒸発器に残留して収納室内の雰囲気温度で加熱された冷媒が圧縮機に流入するのを防止できるから、圧縮機を早期に冷却することができる。すなわち、第2の負荷軽減運転では、より負荷の高い状態となっている加熱冷却ユニットを適切に保護しつつ速やかに冷却運転が可能な状態まで圧縮機を冷却することができる。
請求項7に係る発明は、
前記第2の負荷軽減運転において所定の再開条件を満たした場合に、動作を停止した前記圧縮機に凝縮冷媒を流通させつつ当該圧縮機の動作を再開すると共に前記第1蒸発器および第2蒸発器の一方で冷却する経過運転を行うよう各部を制御し、
前記経過運転における前記圧縮機の最低運転時間を、前記第1の負荷軽減運転における圧縮機の最低運転時間より短く設定したことを要旨とする。
この発明では、第2の負荷軽減運転後に圧縮機の運転を再開した場合には、圧縮機を運転したまま凝縮冷媒を圧縮機に流通させることで、高負荷状態となっている加熱冷却ユニットの圧縮機を早期に冷却しつつ、当該高負荷状態となった加熱冷却ユニットを一方の蒸発器のみで冷却することで、負荷を軽減した状態で冷却運転することができる。すなわち、第2の負荷軽減運転後は、圧縮機の運転を停止した加熱冷却ユニットに掛かる負荷を抑制しながら冷却運転を行うことで、当該加熱冷却ユニットを保護しつつ冷却能力の低下を抑制することができる。また、経過運転における圧縮機の最低運転時間を、第1の負荷軽減運転における圧縮機の最低運転時間より短く設定することで、圧縮機の運転を停止した加熱冷却ユニットに掛かる負荷が高まった場合には、速やかに第2の負荷軽減運転により圧縮機の運転を停止することができ、高負荷な状態になりやすい加熱冷却ユニットを適切に保護することができる。
請求項8に係る発明は、
前記第1の負荷軽減運転において、前記吐出側温度検出手段が前記所定温度として第1の高負荷温度より高温の第2の高負荷温度を検出した場合に、前記第1蒸発器および第2蒸発器の双方への凝縮冷媒の流通を停止した状態で、前記圧縮機の駆動により冷媒を該圧縮機に回収するポンプダウン運転を行った後に、前記圧縮機の動作を停止して前記第2の負荷軽減運転を行うよう各部を制御することを要旨とする。
この発明では、第2の負荷軽減運転を行う前にポンプダウン運転を行うことで、第1蒸発器および第2蒸発器に残留する冷媒や冷凍機油を回収することができる。このため、第1蒸発器および第2蒸発器に残留する冷媒や冷凍機油が、収納室内の雰囲気温度で加熱されるのを防ぐことができ、圧縮機の運転再開後に高温の冷媒が圧縮機に流入するのを防ぐと共に、冷凍機油が加熱されて劣化するのを防止することができる。
請求項9に係る発明は、
前記複数台の加熱冷却ユニットとして第1の加熱冷却ユニットおよび第2の加熱冷却ユニットを備え、
前記第1の加熱冷却ユニットの前記冷凍装置を構成する凝縮器ファンの空気取込口が機械室の前面側に設けられると共に、当該空気取込口から空気を取り込んで送風する凝縮器ファンの送風方向の下流側に配置された前記第2の加熱冷却ユニットの冷凍装置を構成する凝縮器ファンに対応して、機械室の前面側に空気取込口が開口するように延在する吸気用ダクトを配置したことを要旨とする。
この発明では、第1の加熱冷却ユニットの凝縮器ファンの送風方向の下流側に位置する第2の加熱冷却ユニットの凝縮器ファンに、吸気用ダクトを介して機外の空気を取り込むことができる。このため、第1の加熱冷却ユニットの凝縮器ファンの熱により第2の加熱冷却ユニットが高負荷状態になるのを抑制することができ、冷却能力が低下するのを防ぐことができる。また、吸気用ダクトにエアフィルタを取り付けることで、フィルタ交換の作業性も向上することができる。
請求項10に係る発明は、
前記複数台の加熱冷却ユニットとして第1の加熱冷却ユニットおよび第2の加熱冷却ユニットを備え、
前記第1および第2の加熱冷却ユニットを構成する凝縮器ファンの夫々で機外の空気を対応する凝縮器に送風して冷却すると共に、
前記第1の加熱冷却ユニットの凝縮器ファンの送風方向と、前記第2の加熱冷却ユニットの凝縮器ファンの送風方向とを逆向きにするよう構成したことを要旨とする。
この発明では、第1および第2の加熱冷却ユニットを構成する凝縮器ファンの夫々で機外の空気を対応する凝縮器に送風して冷却すると共に、第1および第2の加熱冷却ユニットの凝縮器ファンの送風方向を逆向きにすることで、各加熱冷却ユニットの凝縮器ファンの熱により他方の加熱冷却ユニットが高負荷状態になるのを抑制することができ、冷却能力が低下するのを防ぐことができる。
請求項11に係る発明は、
前記第2の加熱冷却ユニットにおける前記凝縮器ファンを、当該第2の加熱冷却ユニットの前記冷凍装置を構成する圧縮機より前記第1の加熱冷却ユニット側に位置するよう配置して、双方の加熱冷却ユニットの凝縮器ファンの送風方向が向き合うよう構成したことを要旨とする。
この発明では、第1および加熱冷却ユニットの凝縮器ファンの送風方向が向き合うようにすることで、各加熱冷却ユニットの凝縮器ファンの熱により他方の加熱冷却ユニットが高負荷状態になるのを抑制することができ、冷却能力が低下するのを防ぐことができる。
本発明に係る消毒保管庫によれば、複数台の加熱冷却ユニットを同期した制御状態で動作させることができ、収納室内の保管物の乾燥消毒や冷却が適切に行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る消毒保管庫を示す概略斜視図である。 消毒保管庫を示す概略縦断正面図である。 消毒保管庫の機械室を示す概略縦断側面図である。 第1および第2の加熱冷却ユニットにおける冷凍装置の冷凍回路を示す概略図である。 各加熱冷却ユニットの制御ブロック図である。 加熱運転における各加熱冷却ユニットの庫内温度センサの検出温度に基づく設定加熱時間の計測開始タイミングを示すグラフ図である。 冷却運転における冷凍装置の動作タイミングを示すタイミングチャート図である。 第2の実施形態に係る消毒保管庫の機械室を示す概略縦断側面図である。 第3の実施形態に係る消毒保管庫の機械室を示す概略縦断側面図である。
次に、本発明に係る消毒保管装置につき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しながら詳細に説明する。実施例では、保管物である食器等を収容した食器籠を載置する棚が、上下複数段に設けられた食器カートを庫内に収容し、庫内で熱風を循環させることによって、食器カートに載せた食器籠内の食器等を消毒乾燥するカートイン仕様の消毒保管庫を挙げて説明するが、消毒保管庫は、庫内に設けた棚に食器籠を載置するよう構成した消毒保管庫等、その他の構成のものであってもよい。
(第1の実施形態)
図1は、消毒保管庫10を示す概略図である。消毒保管庫10は、外装と内装との間に断熱材を充填した外壁パネル32,34,36により構成された断熱箱構造の筐体12と、当該筐体12の内部に画成されて保管物を収納する収納室14と、当該収納室14内の空気を加熱する庫内ヒータ(加熱装置)18と、当該収納室14内の空気を冷却する冷凍装置60と、収納室14内の空気を循環させる送風ファン28と、を有する加熱冷却ユニットU1,U2を複数台備えている。すなわち、各加熱冷却ユニットU1,U2の庫内ヒータ18で加熱した加熱空気および冷凍装置27で冷却した冷却空気は、送風ファン28の作動により収納室14内を循環するよう構成されている。
ここで、図1に示すように、この消毒保管庫10は、2台の消毒保管庫を連結することで収納室14の容積を拡大した連結タイプの消毒保管庫である。すなわち、消毒保管庫10の筐体12は、扉40により開閉可能な出入口13の反対が開口するよう形成した第1の筐体12Aおよび第2の筐体12Bを、夫々の出入口13と反対側の開口が繋がるように連結して構成されており、当該第1の筐体12Aおよび第2の筐体12Bの夫々に加熱冷却ユニットU1,U2が対応して1台ずつ備えられている。具体的に、第1の筐体12Aおよび第2の筐体12Bの夫々は、当該筐体12Aの上面を形成する上部パネル32と、当該筐体12の下面を形成する下部パネル34と、当該筐体12の左右の側面を構成する左右のサイドパネル36とから、貫通するように開口した略矩形箱状に形成されている。そして、左右のサイドパネル36には、収納室14への出入口13となる開口側に扉40が支持されており、当該扉40により当該出入口13を開閉し得るようになっている。そして、第1の筐体12Aおよび第2の筐体12Bを、それぞれの出入口13と反対側の開口を向き合うようにして並べた状態で、当該第1の筐体12Aおよび第2の筐体12Bの各外壁パネル32,34,36をボルト等で連結することで、消毒保管庫10の筐体12を形成している。すなわち、消毒保管庫10の筐体12には、この第1の筐体12Aおよび第2の筐体12Bにより単一の収納室14が画成されると共に、前後両側の扉40を開閉することで、前後両側から収納室14内にアクセスし得るようになっている。
なお、第1の筐体12Aおよび第2の筐体12Bを連結した消毒保管庫10において、便宜的に、第1の筐体12Aおよび第2の筐体12Bの各出入口10a側を前面側とし、第1の筐体12A側を前側とし、第2の筐体12B側を後側として指称する場合がある。また、第1の筐体12Aおよび第2の筐体12Bの内部構造に関しても同一構造とされていることから、以下の説明では、第1の筐体12Aを基準にして説明し、第2の筐体12Bに関する説明は省略して必要に応じて補充して説明するものとする。なお、この実施形態において、第1の筐体12Aおよび第2の筐体12Bの夫々を同一の大きさで形成してあるが、両筐体12A,12Bにより単一の収納室14を画成するように連結可能な構成であれば、任意の大きさや形状で形成することができる。
各筐体12A,12Bの内部の空間は、上部パネル2の内部に配置した送風ガイド44により収納室14と循環経路16とに区画されている。この送風ガイド44は、図2に示すように、各筐体12A,12Bの上部内面(上部パネル32)に対向する天井板46と、各筐体12A,12Bの側部内面(左右のサイドパネル36)に対向する左右の側板48とを備えている。すなわち、送風ガイド44の天井板46と上部パネル32との間に、循環経路16の上部空間(第1の空間)16aが画成されると共に、送風ガイド44の側板48と左右のサイドパネル36との間に、循環経路16の側部空間(第2の空間)16bが画成されて、当該上部空間16aおよび側部空間16bにより循環経路16が下向きのコ字状に連通した形態で形成されている。そして、各筐体12A,12Bに対応して設けられた加熱冷却ユニットU1,U2の庫内ヒータ8や冷凍装置60を構成する蒸発器62A,62B、送風ファン28が循環経路16(上部空間16a)に夫々配置されると共に、各筐体12A,12Bの送風ガイド44により画成された循環経路16の内側に、消毒・乾燥の対象となる食器等の保管物を収納する収納室14が画成されている。なお、第1の筐体12Aに対応して設けられた加熱冷却ユニットを第1の加熱冷却ユニットU1とし、第2の筐体12Aに対応して設けられた加熱冷却ユニットを第2の加熱冷却ユニットU2とする。
また、送風ガイド44の天井板46および左右の側板48には、各筐体12A,12Bの循環経路16(上部空間16a、側部空間16b)と収納室14側とを連通する開口(吸込口46a、吹出口48a)が形成されている。ここで、天井板46の開口46aは、各筐体12A,12Bに対応して上部空間16aに配置された送風ファン28の空気吸込部に対応するよう当該天井板46の略中央に形成してある。すなわち、天井板46の開口が収納室14内の空気を循環経路16に吸い込む吸込口46aとなって、送風ファン28の運転に伴って収納室14内の空気が循環経路16の上部空間16aに吸い込まれると共に、左右の側板48の開口が吹出口48aとなって、循環経路16に吸い込まれた空気が収納室14に吹き出すようになっている。なお、吹出口48aは側板48の適宜位置に複数形成されており、当該吹出口48aを介して収納室14全体に空気が効率良く吹き出されるようになっている。
各加熱冷却ユニットU1,U2の庫内ヒータ18は、対応する筐体12A,12Bに形成した循環経路16の上部空間16aにおいて、送風ファン28(吸込口46a)を囲むように環状に形成されている。ここで、送風ファン28は、シロッコファン等から構成されており、庫外(上部パネル32の上面)に配置したファンモータ28aと、該モータ28aで回転駆動される羽根車28bとからなり、該羽根車28bが、上部空間16aにおける庫内ヒータ18の内側に配置されて、該ファンモータ28aにより羽根車28bを回転駆動することで、庫内ヒータ18で加熱された上部空間16aの空気を、左右の側部空間16bへ向けて送るよう構成される。
各加熱冷却ユニットU1,U2の冷凍装置60は、冷媒を圧縮する圧縮機64と、圧縮機64から圧送された冷媒を冷却して液化させる凝縮器66と、凝縮器66で凝縮した液化冷媒を減圧して低圧の凝縮冷媒とする膨張手段としての膨張弁68A,68Bと、膨張弁68A,68Bにより減圧した液化冷媒を気化させる蒸発器62A,62Bとを備えている。また凝縮器66の対応位置には、当該凝縮器66に風を送って圧縮機64で圧縮した高温の冷媒の凝縮(すなわち温熱の放出)を促進する凝縮器ファン67が設けられている。各冷凍装置60は、圧縮機64、凝縮器66、膨張弁68A,68Bおよび蒸発器62A,62Bを冷媒管70で接続して、冷媒がこの順で循環する冷凍回路を構成している。
各加熱冷却ユニットU1,U2の冷凍装置60は、冷凍回路において並列の関係で接続された複数(実施例では2つ)の蒸発器62A,62Bを備え、該蒸発器62A,62Bが、対応する筐体12A,12Bに形成した循環経路16の上部空間16aにおいて、羽根車28bと庫内ヒータ18との間に配置されて、羽根車28bの作動(回転)によって送られる空気との熱交換を行い得るよう構成される。収納室14(上部空間16a)の空気を冷却する第1蒸発器62Aと第2蒸発器62Bとが、羽根車28bを挟んで各加熱冷却ユニットU1,U2毎に配置され、第1蒸発器62Aと第2蒸発器62Bとにより冷却された冷却空気を羽根車28bによって送風するよう構成される。すなわち、各加熱冷却ユニットU1,U2において、蒸発器62A,62Bは、送風ファン28の作動により空気が流れる位置に配置されて、庫内ヒータ18で加熱した熱風により保管物を消毒乾燥する加熱運転と、冷凍装置60で冷却した冷風で保管物を冷却する冷却運転とで、送風ファン28を共用し得るよう構成される。なお、第1蒸発器62Aの上流側に配設される膨張弁を第1膨張弁68Aと指称すると共に、第2蒸発器62Bの上流側に配設される膨張弁を第2膨張弁68Bと指称する。
すなわち、図2に矢印で示すように、各加熱冷却ユニットU1,U2の庫内ヒータ18で加熱された熱風や冷凍装置60の蒸発器62A,62Bで冷却された冷風は、対応する筐体12A,12Bに形成した循環経路16の上部空間16aに沿って左右方向に送出され、循環経路16の側部空間16b内を下方へ移動し、その側部空間16bの移動途中で送風ガイド44の吹出口48aから収納室14に吹き出され、送風ガイド44の吸込口46aを介して庫内ヒータ18や蒸発器62A,62Bが位置する上部空間16aに戻る。なお、各筐体12A,12Bには、吸込口46aの近傍に、庫内温度を検出する庫内温度センサ(庫内温度検出手段)98が配設されている。
ここで、第1の筐体12Aおよび第2の筐体12Bにより1つの収納室14を画成するよう構成されており、第1および第2の加熱冷却ユニットU1,U2により1つの収納室14を加熱および冷却するようになっている。
ここで、各筐体12A,12Bは、当該筐体12の上面(一面)を形成する上部パネル32に、庫内ヒータ18や送風ファン28、蒸発器62A,62Bを作動するための構成部材24,26,27,28aが集約して取り付けられている。具体的には、庫内ヒータ18や送風ファン28、冷凍装置60、制御装置100が上部パネル32に固定されると共に、これら各部材18,20,28,60に配線接続される各種センサなどの部材が上部パネル32に取り付けられている。そして、この上部パネル32において循環経路16の上部空間16aを画成する下面側に、当該庫内ヒータ18、送風ファン28および蒸発器62A,62Bの熱風や冷風を循環させる循環構成部材が位置するように取り付けられると共に、上部パネル32において循環経路16の上部空間16aとは反対を向く上面側に、送風ファン28を駆動するファンモータ28aや、冷凍装置60を構成する圧縮機64や凝縮器66、凝縮器ファン67、制御装置100などの循環構成部材を作動するための作動用構成部材28a,64,66,67,100が配置してある。すなわち、上部パネル32の上面側は、消毒保管庫10を作動するための構成部材24,26,27,28aを設置する機械室50となっている。
ここで、各筐体12A,12Bにおける上部パネル32の上面側には、当該上部パネル32の各筐体12A,12Bの出入口10a側の縁部に位置する前面板52が設けられると共に、当該上部パネル32の左右側縁部に位置する側面板54が設けられており、当該前面板52および側面板54で機械室50を囲むようになっている。そして、各筐体12A,12Bの前面板52には、筐体前面側に開口する空気取込口52aが形成されており、第1の筐体12Aの空気取込口52aの形成位置に対応して第1の加熱冷却ユニットU1を構成する冷凍装置60の凝縮器ファン67が配置されると共に、第2の筐体12Bの空気取込口52aの形成位置に対応して第2の加熱冷却ユニットU2を構成する冷凍装置60の凝縮器ファン67が配置されている。すなわち、機械室50には、第1の加熱冷却ユニットU1を構成する凝縮器ファン67の送風方向と、第2の加熱冷却ユニットU2を構成する凝縮器ファン67の送風方向とが逆向きになるよう配置されており、各凝縮器ファン67により対応する空気取込口52aを介して機外部から取り込んだ空気を凝縮器66に向けて送風して、冷媒を効果的に凝縮できるようにしている。
また、各筐体12A,12Bには、機械室50前面を形成する前面板52に、各対応の加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100による加熱運転制御および冷却運転制御の制御条件を設定可能な設定操作部58A,58Bが設けられている。すなわち、第1の筐体12Aに設けた設定操作部58Aを操作することで、第1の加熱冷却ユニットU1の制御装置100により当該第1の加熱冷却ユニットU1が運転制御され、第2の筐体12Bに対応する設定操作部58Bを操作することで、第2の加熱冷却ユニットU2の制御装置100により当該第2の加熱冷却ユニットU2が運転制御されるようになっている。
ここで、設定操作部58A,58Bの図示しないボタンの操作により、加熱運転時の設定加熱温度T1および設定加熱時間を設定し得ると共に、冷却運転時の設定冷却温度および設定冷却時間を設定し得るよう構成されている。すなわち、各加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100は、加熱運転時には庫内温度センサ98の検出温度が設定加熱温度T1を維持するように庫内ヒータ18を制御し、冷却転時には庫内温度センサ98の検出温度が設定冷却温度を維持するように圧縮機64や蒸発器62A,62B,電磁弁80B,80B、バイパス弁92を制御する。そして、設定加熱温度T1で設定加熱時間が経過することで、加熱運転を終了すると共に、設定冷却温度で設定冷却時間が経過することで、冷却運転を終了するようにと共に、各加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100が制御している。
なお、実施例では、消毒保管庫10において加熱運転および冷却運転を行っていない状態で、加熱運転または冷却運転を開始するよう何れかの設定操作部58A,58Bの運転ボタンを操作した場合に、各制御装置100が運転ボタンの操作に応じた加熱運転または冷却運転を行うよう各加熱冷却ユニットU1,U2を制御する。また、設定操作部58A,58Bの停止ボタンを操作した場合には、各制御装置100が加熱運転または冷却運転を停止するよう各加熱冷却ユニットU1,U2を制御する。
また、設定操作部58A,58Bには、当該設定操作部58A,58Bの操作により設定した設定情報を表示する表示部59A,59Bが対応して設けられている。なお、第1の加熱冷却ユニットU1(第1の筐体12A)に対応する設定操作部58Aした場合に、その設定情報が第1の加熱冷却ユニットU1に対応する表示部59Aに表示され、
第2の加熱冷却ユニットU2(第2の筐体12B)に対応する設定操作部58Bした場合に、その設定情報が第2の加熱冷却ユニットU2に対応する表示部59Bに表示されるようになっている。
また、表示部59A,59Bには、各加熱冷却ユニットU1,U2の庫内温度センサ98が検出する温度を対応の表示部59A,59Bに表示するようになっている。ここで、各加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100は、各設定操作部58A,58Bの表示部59A,59Bに同じ温度表示をするよう制御する。具体的に、加熱運転において、各加熱冷却ユニットU1,U2の庫内温度センサ98が設定加熱温度T1を検出する前は、各庫内温度センサ98が検出する検出温度の内で、温度の低い検出温度を各設定操作部58A,58Bの表示部59A,59Bに表示すると共に、各加熱冷却ユニットU1,U2の庫内温度センサ98が設定加熱温度T1を検出した後は、当該設定加熱温度T1の検出タイミングが遅い庫内温度センサ98の検出温度を各設定操作部58A,58Bの表示部59A,59Bに表示するよう構成される。また、冷却運転において、各加熱冷却ユニットU1,U2の庫内温度センサ98が検出する検出温度の内で、温度の高い検出温度を各設定操作部58A,58Bの表示部59A,59Bに表示するよう構成される。
次に、前述した各加熱冷却ユニットU1,U2における冷凍装置60の冷凍回路の構成について説明する。なお、各加熱冷却ユニットU1,U2の冷凍回路は同一構成となるよう構成されている。図4に示すように、各冷凍装置60において冷媒が循環する冷媒管70は、圧縮機64と凝縮器66とを接続する第1接続管路72と、凝縮器66と膨張弁68A,68Bとを接続する第2接続管路74と、膨張弁68A,68Bと蒸発器62A,62Bとを接続する第3接続管路76と、蒸発器62A,62Bと圧縮機64とを接続する第4接続管路78とを備える。
図4に示すように、第2接続管路74は、後述のバイパス管90の接続位置より下流において、第1管路74aと第2管路74bとに分岐し、第1管路74aが、第1電磁弁(第1蒸発器開閉手段)80Aを介して第1膨張弁68Aの入口側に接続されると共に、第2管路74bが、第2電磁弁(第1蒸発器開閉手段)80Bを介して第2膨張弁68Bの入口側に接続されている。第1電磁弁80Aおよび第2電磁弁80Bは、第1および第2蒸発器62A,62Bへの冷媒の入口側に配設される開閉弁であって、各電磁弁80A,80Bを夫々独立して開閉することで、第1および第2蒸発器62A,62Bへの液化冷媒の供給および供給遮断を選択的に行い得るよう構成される。
第4接続管路78の上流部は、第1蒸発器62Aの出口側に接続される第1流出管路78aと、第2蒸発器62Bの出口側に接続される第2流出管路78bとに分岐されている。第1流出管路78aに、第1蒸発器62Aから流出する冷媒ガスの温度を検出する第1感温部82aが配設され、該第1感温部82aの検出温度に基づいて第1膨張弁68Aの開度が調節される。また、第2流出管路78bに、第2蒸発器62Bから流出する冷媒ガスの温度を検出する第2感温部82bが配設され、該第2感温部82bの検出温度に基づいて第2膨張弁68Bの開度が調節される。第4接続管路78には、チェック弁84が接続されて、該チェック弁84より下流側から上流側へ冷媒が逆流するのを防止している。また、圧縮機64とチェック弁84との間の第4接続管路78に、管内の冷媒を気体と液体とに分離させ、ガス冷媒を圧縮機64に戻すためのアキュムレータ86が接続されている。
また、図4に示すように、第2接続管路74には、第1管路74aおよび第2管路74bより上流側に、バイパス管(負荷抑制手段)90の入口側(一端)が接続されると共に、該バイパス管90には、電磁弁などのバイパス弁(バイパス開閉手段)92が介挿されている。バイパス管90は、バイパス弁92より下流側において第1バイパス管路90aと第2バイパス管路90bとに分岐し、第1バイパス管路90aの出口側(他端)がチェック弁84とアキュムレータ86との間の第4接続管路78に接続されると共に、第2バイパス管路90bの出口側が圧縮機64に接続される。これにより、バイパス弁92を開放して凝縮器66から流出する低温の液化冷媒を、第1バイパス管路90aを介して第4接続管路78に供給する(所謂、液バイパスする)ことで該第4接続管路内の冷媒ガスを冷却すると共に、第2バイパス管路90bを介して圧縮機64に供給する(所謂、液インジェクションする)ことで該圧縮機64を冷却するよう構成される。
また各加熱冷却ユニットU1,U2は、吐出側温度センサ(吐出側温度検出手段)94と、高圧圧力センサ(高圧圧力検出手段)95と、吸入側温度センサ(吸入側温度検出手段)96と、低圧圧力センサ(低圧圧力検出手段)97と、を有している。吐出側温度センサ94は、圧縮機64の吐出口周辺に設けられ、圧縮機64から吐出される冷媒の温度である吐出温度を検出する。高圧圧力センサ95は、圧縮機64の吐出口周辺に設けられ、圧縮機64から吐出される冷媒の圧力である高圧圧力を検出する。吸入側温度センサ96は、圧縮機64の吸入口周辺に設けられ、圧縮機64に吸入される冷媒の温度である吸入温度を検出する。低圧圧力センサ97は、圧縮機64の吸入口周辺に設けられ、圧縮機64に吸入される冷媒の圧力である低圧圧力を検出する。
各加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100は、図5に示すように、庫内ヒータ18、送風ファン28、圧縮機64、第1電磁弁80A、第2電磁弁80B、バイパス弁92および凝縮器ファン67などの各種アクチュエータ18,28,64,80A,80B,92,67が接続されると共に、吐出側温度センサ94、高圧圧力センサ95、吸入側温度センサ96、低圧圧力センサ97、庫内温度センサ98などの各種センサが接続されている。そして、制御装置100は、各種センサ94,95,96,97,98での検出情報(温度や圧力など)に基づいて、各種アクチュエータ18,28,64,80A,80B,92,67の動作を制御する。
ここで、図4に示すように、各加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100は通信線102で接続されており、何れかの加熱冷却ユニットU1,U2に対応する設定操作部58A,58Bを操作して加熱運転や冷却運転の制御条件が設定された際に、その設定データを相互に送受信可能に構成されている。すなわち、第1の加熱冷却ユニットU1に対応する設定操作部58A,58Bを操作して対応する制御装置100での加熱運転や冷却運転の制御条件を設定した際には、その設定データが第2の加熱冷却ユニットU2の制御装置100に送信されて、第1の加熱冷却ユニットU1の設定操作部58Aの操作により設定された制御条件に基づいて、第2の加熱冷却ユニットU2の制御装置100が加熱運転や冷却運転を行うように対応する庫内ヒータ18や送風ファン28、冷凍装置60を制御する。同様に、第2の加熱冷却ユニットU2に対応する設定操作部58Bを操作して対応する制御装置100での加熱運転や冷却運転の制御条件を設定した際には、その設定データが第1の加熱冷却ユニットU1の制御装置100に送信されて、第2の加熱冷却ユニットU2の設定操作部の操作により設定された制御条件に基づいて、第1の加熱冷却ユニットU1の制御装置100が加熱運転や冷却運転を行うように対応する庫内ヒータ18や送風ファン28、冷凍装置60を制御するようになっている。すなわち、第1および第2の加熱冷却ユニットU1,U2に対応した双方の設定操作部58A,58Bを操作することなく、当該第1および第2の加熱冷却ユニットU1,U2を同一の制御条件で同期して加熱運転や冷却運転を行うことができ、作業者の負担を軽減できると共に、作業者の操作による設定操作の失念などといった人為的ミスを防止できる。
各加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100による加熱運転の制御は、各加熱冷却ユニットU1,U2が備える各種センサ94,95,96,97,98の検出に基づいて、対応する各種アクチュエータ18,28,64,80A,80B,92,67の動作を制御することで行われる。具体的に、各加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100は、対応する送風ファン28を作動(ON)すると共に、対応する加熱冷却ユニットU1,U2が備える庫内温度センサ98で検出される庫内温度に基づいて庫内ヒータ18をON-OFF制御することで、何れかの加熱冷却ユニットU1,U2に対応する設定操作部を操作して設定された設定加熱温度T1(例えば、90℃)に保持する。
ここで、各加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100は、庫内温度センサ98での検出温度が設定加熱温度T1となった際に、他方の加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100の制御装置100に対して設定温度到達情報を送信するよう構成されている。そして、図6に示すように、各加熱冷却ユニットU1,U2の庫内温度センサ98の検出温度が設定加熱温度T1となった場合には、当該設定加熱温度T1となったタイミングが遅い加熱冷却ユニットU1,Uを基準にして、何れかの加熱冷却ユニットU1,U2に対応する設定操作部58A,58Bを操作して設定された設定加熱時間(例えば、10分)が経過するまで間、庫内温度を設定加熱温度T1に保持し、その後に各加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100が対応の庫内ヒータ18をOFF制御し、熱風により保管物を消毒乾燥する加熱運転を終了させるよう構成される。すなわち、加熱運転の開始に伴って、第1の加熱冷却ユニットU1の庫内温度センサ98の検出温度が設定加熱温度T1を検出した後に、第2の加熱冷却ユニットU2の庫内温度センサ98の検出温度が設定加熱温度T1を検出した場合は、第2の加熱冷却ユニットU2が設定加熱温度T1を検出したタイミングから設定加熱時間が経過するまでの間、第1および第2の加熱冷却ユニットU1,U2の夫々で設定加熱温度T1を維持するよう各制御装置100が庫内ヒータ18を制御する。第2の加熱冷却ユニットU2の庫内温度センサ98の検出温度が設定加熱温度T1を検出した後に、第1の加熱冷却ユニットU1の庫内温度センサ98の検出温度が設定加熱温度T1を検出した場合も同様である。なお、図6における実線および二点鎖線は、第1の加熱冷却ユニットU1の庫内温度センサ98および第2の加熱冷却ユニットU2の庫内温度センサ98が検出する温度変化を示している。
すなわち、収納室14の容積が大きくなると、その収納室14内の温度斑が生じ易くなることから、各加熱冷却ユニットU1,U2が個別に加熱運転を終了すると、庫内温度が設定加熱温度T1に維持されない状態になることが懸念される。このように、加熱運転の開始から設定加熱温度T1となったタイミングが遅い加熱冷却ユニットU1,U2を基準にして、各加熱冷却ユニットU1,U2の加熱時間を同期して加熱運転の終了タイミングを合わせることで、庫内温度(収納室14の温度)を設定加熱温度T1に維持することができ、熱風による保管物の消毒乾燥を適切に行うことが可能になる。
各加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100は、加熱運転を終了した後に、図7に示すように、冷凍装置60による通常の冷却運転NDを開始して庫内を冷却するよう構成される。実施例では、圧縮機64や凝縮器ファン67を駆動(ON)すると共に送風ファン28を作動(ON)することで、蒸発器62A,62Bで冷却された冷風を庫内に循環して保管物を冷却する。具体的に、各加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100は、対応する加熱冷却ユニットU1,U2が備える庫内温度センサ98で検出される庫内温度に基づいて圧縮機64をON-OFF制御することで、何れかの加熱冷却ユニットU1,U2に対応する設定操作部を操作して設定された設定冷却温度T2(例えば、20℃)に保持する。ここで、この実施形態では、冷却運転において圧縮機64をON-OFF制御する際に、圧縮機64を連続して運転する標準の最低運転時間、および圧縮機64を連続して運転停止する標準の最低運転停止時間は何れも2.5minに定めてある。なお、標準の最低運転時間および最低運転停止時間の長さは一例であり、圧縮機64の仕様に応じて適宜に決定することができる。
各加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100は、加熱運転終了後のように収納室14内の温度が高く、冷却運転において圧縮機64に掛かる負荷が高くなる状態では、圧縮機64の負荷を軽減する負荷軽減運転RD1,RD2を個別に実行するように構成されている。この負荷軽減運転は、各加熱冷却ユニットU1,U2の吐出側温度センサ94で検出される冷媒の吐出温度に基づいて、負荷抑制手段としての第1電磁弁80A、第2電磁弁80Bおよびバイパス弁92の開閉および圧縮機64の運転停止および運転再開を各加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100が制御することで、圧縮機64に掛かる負荷を抑制するようにしている。
具体的に、図7に示すように、各制御装置100は、冷却運転の開始後、吐出側温度センサ94が検出する冷媒の吐出温度が圧縮機64に高負荷が掛かっている第1の高負荷温度TAとなった場合(第1の高負荷状態)は、圧縮機64を運転した状態のまま、当該圧縮機64に凝縮器66で凝縮した凝縮冷媒を流通させると共に第1蒸発器62Aおよび第2蒸発器62Bの一方で冷却する第1の負荷軽減運転RD1を行うよう第1電磁弁80A、第2電磁弁80Bおよびバイパス弁92を開閉制御する。この第1の高負荷温度TAは特に限定されるものではないが、この実施形態では圧縮機64の仕様上の上限温度(例えば100℃)に対してマージンを持たせた温度(80℃)に設定してある。また、この第1の負荷軽減運転RD1において圧縮機64を連続して運転する最低運転時間は、標準の最低運転時間(2.5min)に設定してあるが、異なる時間に設定してもよい。
具体的に、図7に示すように、冷却運転の開始後に吐出側温度センサ94が第1の高負荷温度TA(80℃)を検出した加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100は、バイパス弁92を開放すると共に第1電磁弁80Aの開放状態を維持する一方で、第2電磁弁80Bを閉鎖するようして第1の負荷軽減運転RD1を行う。これにより、凝縮器66で凝縮した冷媒がバイパス管90を介して第4接続管路78に流通する液バイパスおよび圧縮機64に流通する液インジェクションが行われ、低温の凝縮冷媒により圧縮機64を冷却しつつ、第1蒸発器62Aに流通する凝縮冷媒を気化させて冷却を行う一方で第2蒸発器62Bでの冷却が停止する。このように、第1の負荷軽減運転RD1では、凝縮器66で凝縮した凝縮冷媒を流通させて圧縮機64を冷却しつつ、一方の蒸発器62Bへの冷媒の供給を停止することで、収納室14の雰囲気温度により加熱されて圧縮機64に戻るガス冷媒の冷媒量を減少させることで、圧縮機64の高負荷を低減し、圧縮機64の加熱を防ぐようになっている。
そして、図7に示すように、各制御装置100は、第1の負荷軽減運転RD1を行っている間に、吐出側温度センサ94が検出する冷媒の吐出温度が第1の高負荷温度TAより低温の復帰温度まで低下した場合(復帰可能状態)に、圧縮機64を運転した状態(ON)のまま、圧縮機64への凝縮冷媒の流通を停止すると共に第1蒸発器62Aおよび第2蒸発器62Bの双方で冷却する通常の冷却運転NDに復帰するよう第1電磁弁80A、第2電磁弁80Bおよびバイパス弁92を開閉制御する。この復帰温度は特に限定されるものではないが、この実施形態では片方の蒸発器62Aのみで冷却する第1の負荷軽減運転RD1から双方の蒸発器62A,64Bで冷却する冷却運転ND復帰し得るように75℃に設定してある。
具体的に、第1の負荷軽減運転RD1において吐出側温度センサ94が復帰温度(75℃)を検出した加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100は、バイパス弁92を閉鎖すると共に、第1電磁弁80Aおよび第2電磁弁80Bの夫々を開放状態にするようして双方の蒸発器62A,64Bで冷却する通常の冷却運転NDに復帰させる。これにより、凝縮器66で凝縮した凝縮冷媒による圧縮機64の冷却が終了すると共に、第1蒸発器62Aおよび第2蒸発器62Bにおいて流通する凝縮冷媒を気化させて冷却が行われ、2つの蒸発器62A,64Bを利用した高い冷却能力で速やかに収納室14内を冷却することができる。
ここで、第1の負荷軽減運転RD1を行っている間に復帰可能状態となった場合には、その後に第1の高負荷状態となることで再び第1の負荷軽減運転RD1を行うよう制御装置100が第1電磁弁80A、第2電磁弁80Bおよびバイパス弁92を開閉制御する。すなわち、冷却運転の開始後に、吐出側温度センサ94が検出する冷媒の吐出温度が後述する第2の高負荷温度TBを超えない間は、当該吐出側温度センサ94に対応する加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100は、当該吐出側温度センサ94の検出温度に基づいて2つの蒸発器62A,62Bで冷却する冷却運転の間に、1つの蒸発器62Aで冷却する第1の負荷軽減運転RD1を繰り返すように第1電磁弁80A、第2電磁弁80Bおよびバイパス弁92を開閉制御している。
そして、図7に示すように、各制御装置100は、第1の負荷軽減運転RD1を行っている間に、吐出側温度センサ94が検出する冷媒の吐出温度が第1の高負荷温度TAより高温の第2の高負荷温度TBまで上昇した場合(第2の高負荷状態)に、圧縮機64の駆動により冷媒を圧縮機64に回収するポンプダウン運転(PD)を行うと共に、当該ポンプダウン運転の終了後に圧縮機64の運転を停止して冷却する第2の負荷軽減運転RD2を行うよう第1電磁弁80A、第2電磁弁80Bおよびバイパス弁92を開閉制御する。この第2の高負荷温度TBは特に限定されるものではないが、この実施形態では第1の高負荷温度TA(80℃)より高く、第2の負荷軽減運転RD2を行っている間に圧縮機64の仕様上の上限温度(例えば100℃)まで自然に上昇しない温度(95℃)に設定してある。ここで、この実施形態では、ポンプダウン運転を5min実行するようにしてあるが、当該ポンプダウン運転を終了する条件は適宜に決定できる。
このポンプダウン運転は、第1および第2電磁弁80A,80Bを閉鎖した状態で圧縮機64を駆動して、蒸発器62A,62Bに残留する冷媒および該冷媒に含まれる冷凍機油を圧縮機64に回収するようになっている。このように、蒸発器62A,62Bで気化した高温のガス冷媒を圧縮機64に回収することにより、第2の負荷軽減運転RD2後に圧縮機64の運転を再開した際に、収納室14内の雰囲気温度で加熱された高温のガス冷媒が圧縮機64に流入するのを防止すると共に、蒸発器62A,62Bに残留した冷凍機油が高温に曝されて劣化するのを防止している。
具体的に、図7に示すように、第1の負荷軽減運転RD1において吐出側温度センサ94が第2の高負荷温度TB(95℃)を検出した加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100は、第1および第2電磁弁80A,80Bを閉鎖した状態で圧縮機64を駆動することでポンプダウン運転を行うよう第1電磁弁80A、第2電磁弁80Bおよびバイパス弁92を開閉制御する。
そして、低圧圧力センサ97の検出圧力が、予め設定したポンプダウン終了圧力まで低下することで、制御装置100は圧縮機64の運転を停止して第2の負荷軽減運転RD2を行うよう構成される。すなわち、第2の負荷軽減運転RD2では、圧縮機64の運転を停止(OFF)して、当該圧縮機64に凝縮器66で凝縮した凝縮冷媒を流通させると共に第1蒸発器62Aおよび第2蒸発器62Bの双方の冷却を停止するよう第2の高負荷温度TB(95℃)を検出した加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100が第1電磁弁80A、第2電磁弁80Bおよびバイパス弁92を開閉制御する。これにより、圧縮機64を停止した状態で、凝縮器66で凝縮した冷媒がバイパス管90を介して第4接続管路78に流通する液バイパスおよび圧縮機64に流通する液インジェクションが行われ、低温の凝縮冷媒により圧縮機64を冷却しつつ、蒸発器62A,62Bに残留する冷媒および該冷媒に含まれる冷凍機油の回収が行われる。すなわち、第2の負荷軽減運転RD2では、圧縮機64の運転を停止した状態で、凝縮器66で凝縮した凝縮冷媒を流通させて圧縮機64を冷却しつつ、2つの蒸発器62A,62Bへの冷媒の供給を停止することで、収納室14の雰囲気温度により加熱されたガス冷媒が圧縮機64に戻るのを防止して、圧縮機64の高負荷を低減し、圧縮機64の加熱を防ぐようになっている。
図7に示すように、各制御装置100は、第2の負荷軽減運転RD2を行っている間に、圧縮機64を運転再開する所定の再開条件を満たした場合(経過運転ED可能状態)に、圧縮機64に凝縮冷媒を流通させつつ当該圧縮機64の運転を再開すると共に第1蒸発器62Aおよび第2蒸発器62Bの一方で冷却する経過運転EDを行うよう第1電磁弁80A、第2電磁弁80Bおよびバイパス弁92を開閉制御する。この実施形態では、吐出側温度センサ94が検出する冷媒の吐出温度が所定の再開温度TC以下になると共に、圧縮機64の運転停止からの経過時間が所定の再開可能時間TMを経過していることを再開条件として第2の負荷軽減運転RD2から経過運転EDに移行するよう各制御装置100が制御している。この再開温度TCおよび再開可能時間TMは特に限定されるものではないが、第2の高負荷状態となってから短時間で圧縮機64の運転を再開すると圧縮機64が加熱されやすく、短時間で第2の高負荷状態となってしまうことが懸念される。このため、この実施形態では、運転停止後の圧縮機64の温度や冷媒温度が安定することが見込まれる再開温度TC(65℃)および再開可能時間TM(15min)に設定してある。
具体的に、第2の負荷軽減運転RD2において吐出側温度センサ94が再開温度TC以下(65℃)を検出すると共に圧縮機64の運転停止から再開可能時間TMが経過した加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100は、圧縮機64の運転を再開すると共にバイパス弁92を開放し、更に第1電磁弁80Aの開放する一方で、第2電磁弁80Bの閉鎖を維持するようして経過運転EDを行う。すなわち、経過運転EDでは、前述した第1の負荷軽減運転RD1と同様に、凝縮器66で凝縮した冷媒がバイパス管90を介して第4接続管路78に流通する液バイパスおよび圧縮機64に流通する液インジェクションが行われ、低温の凝縮冷媒により圧縮機64を冷却しつつ、第1蒸発器62Aに流通する凝縮冷媒を気化させて冷却を行う一方で第2蒸発器62Bでの冷却が停止する。このように、経過運転EDでは、凝縮器66で凝縮した凝縮冷媒を流通させて圧縮機64を冷却しつつ、一方の蒸発器62Bへの冷媒の供給を停止することで、収納室14の雰囲気温度により加熱されて圧縮機64に戻るガス冷媒の冷媒量を減少させることで、圧縮機64の高負荷を低減して圧縮機64の加熱を防ぎつつ、第1蒸発器62Aにより収納室14を冷却し得るようになっている。
また、この経過運転EDにおいて圧縮機64を連続して運転する最低運転時間は、第1の負荷軽減運転RD1において圧縮機64を連続して運転する最低運転時間より短い時間に設定してある。なお、この実施形態では経過運転EDにおける最低運転時間を2minに設定してあるが、圧縮機64の仕様上の許容される時間に設定することができる。このように、経過運転EDにおける圧縮機64の最低運転時間を、第1の負荷軽減運転RD1における圧縮機64の最低運転時間より短く設定することで、圧縮機64の運転を停止した加熱冷却ユニットU1,U2に掛かる負荷が高まった場合には、速やかに第2の負荷軽減運転RD2により圧縮機64の運転を停止することができ、高負荷な状態になりやすい環境にある加熱冷却ユニットU1,U2を適切に保護することができる
ここで、第2の負荷軽減運転RD2を行っている間に圧縮機64の冷却に伴って吐出側温度センサ94が検出する冷媒の吐出温度が第1の高負荷温度TA(80℃)や復帰温度(75℃)となった場合(第1の高負荷状態、復帰可能状態)に、第2の負荷軽減運転RD2を維持するようになっており、圧縮機64の運転停止時状態および第1蒸発器62Aおよび第2蒸発器62Bによる冷却停止状態を維持するようになっている。すなわち、各制御装置100は、第2の負荷軽減運転RD2を行う場合には、経過運転ED可能状態となるまで蒸発器62A,62Bによる冷却を行うことなく圧縮機64を運転停止して、当該圧縮機64の冷却を行うように制御している。また、経過運転EDを行っている間に圧縮機64の加熱に伴って吐出側温度センサ94が検出する冷媒の吐出温度が第1の高負荷温度TA(80℃)や復帰温度(75℃)となった場合(第1の高負荷状態、復帰可能状態)に、経過運転EDを維持するようになっており、圧縮機64を運転しつつ、第1蒸発器62Aに流通する凝縮冷媒を気化させて冷却を行う一方で第2蒸発器62Bでの冷却が停止するようになっている。
そして、第2の負荷軽減運転RD2を行っている間に経過運転ED可能状態となって経過運転EDに移行行した場合には、その後に第2の高負荷状態となることで再び第2の負荷軽減運転RD2を行うよう制御装置100が第1電磁弁80A、第2電磁弁80Bおよびバイパス弁92を開閉制御する。すなわち、冷却運転の開始後に、吐出側温度センサ94が検出する冷媒の吐出温度が後述する第2の高負荷温度TBを超えた場合は、後述する通常運転可能状態となるまでの間、当該吐出側温度センサ94に対応する加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100は、当該吐出側温度センサ94の検出温度に基づいて経過運転EDと第2の負荷軽減運転RD2とを繰り返すように第1電磁弁80A、第2電磁弁80Bおよびバイパス弁92を開閉制御している。このように、各制御装置100は、加熱運転の終了直後のように、第2の負荷軽減運転RD2を行う必要性が高い第2の高負荷状態となった場合には、高負荷な状態になりやすい環境にある加熱冷却ユニットU1,U2の圧縮機64の保護を優先して行うようになっている。
図7に示すように、各制御装置100は、経過運転EDの何れかを行っている間に、収納室14内が冷却されるのに伴って圧縮機64の負荷が軽減し、所定の通常運転可能条件を満たした場合(通常運転可能状態)に、第1蒸発器62Aおよび第2蒸発器62Bの一方で冷却しつつ、吐出側温度センサ94が検出する冷媒の吐出温度に基づいて圧縮機64に凝縮器66で凝縮した凝縮冷媒を流通させて圧縮機64を冷却する通常冷却運転NDを行うよう第1電磁弁80A、第2電磁弁80Bおよびバイパス弁92を開閉制御する。この実施形態では、吐出側温度センサ94が検出する冷媒の吐出温度が所定の通常運転可能温度TD以下になると共に、所定の連続運転時間TRの間、圧縮機64が連続して運転していることを通常運転可能条件として経過運転EDから通常冷却運転NDに移行するよう各制御装置100が制御している。この通常運転可能温度TDおよび連続運転時間TRは特に限定されるものではないが、運転している間に圧縮機64の温度や冷媒温度が大幅に変動しないことが見込まれる通常運転可能温度TD(80℃)および連続運転時間TR(5min)に設定してある。
具体的に、経過運転EDにおいて吐出側温度センサ94が通常運転可能温度TD以下(80℃)を検出している間に、圧縮機64の運転が連続運転時間TRの間継続することで、経過運転EDを行っている加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100は、第2電磁弁80Bを開放して第1蒸発器62Aおよび第2蒸発器62Bに凝縮冷媒を流通して、2つの蒸発器62A,62Bにより冷却を行うと共に、吐出側温度センサ94の検出温度に応じてバイパス弁92を開閉制御する。具体的には、吐出側温度センサ94の検出温度が開放温度TEになることでバイパス弁92を開放し、凝縮器66で凝縮した冷媒をバイパス管90を介して第4接続管路78に流通する液バイパスおよび圧縮機64に流通する液インジェクションを行って圧縮機64を冷却する一方で、吐出側温度センサ94の検出温度が閉鎖温度TFになることでバイパス弁92を閉鎖して凝縮器66で凝縮した冷媒を第1および第2蒸発器62A,62Bに流通させて冷却能力を最大限発揮するよう制御している。この開放温度TEおよび閉鎖温度TFは特に限定されるものではないが、この実施形態では冷却能力を最大限発揮し得るようにすることを目的として開放温度TEを85℃に、閉鎖温度TFを80℃に設定してある。
そして、各制御装置100は、冷却運転の終了条件(設定冷却時間の経過、停止ボタンの操作)が成立すると、圧縮機64の駆動により冷媒を圧縮機64に回収するポンプダウン運転(PD)を行うと共に、当該ポンプダウン運転の終了後に圧縮機64の運転を停止して冷却運転を終了するようになっている。このポンプダウン運転は、前述と同様に、第1および第2電磁弁80A,80Bを閉鎖した状態で圧縮機64を駆動して、蒸発器62A,62Bに残留する冷媒および該冷媒に含まれる冷凍機油を圧縮機64に回収する。このように、蒸発器62A,62Bで気化した高温のガス冷媒を圧縮機64に回収することにより、次回に加熱運転終了後に冷却運転を行う際に、収納室14内の雰囲気温度で加熱された高温のガス冷媒が圧縮機64に流入するのを防止すると共に、蒸発器62A,62Bに残留した冷凍機油が高温に曝されて劣化するのを防止している。
(実施例の作用)
次に、実施例に係る消毒保管庫10の作用について説明する。第1の筐体12Aおよび第2の筐体12Bの夫々の出入口10a側に設けた設定操作部58A,58Bの何れかを操作して加熱運転や冷却運転の制御条件が設定されると、操作された設定操作部58A,58Bに対応する加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置から他方の加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置に対して設定データが送信される。すなわち、第1の加熱冷却ユニットU1に対応する設定操作部58Aを操作して加熱運転や冷却運転の制御条件を設定した際には、その設定データが第2の加熱冷却ユニットU2の制御装置100に送信され、第2の加熱冷却ユニットU2に対応する設定操作部58Bを操作して加熱運転や冷却運転の制御条件を設定した際には、その設定データが第1の加熱冷却ユニットU1の制御装置100に送信されて、各制御装置100が同じ制御条件で制御を行うよう同期する。
このように、複数台の加熱冷却ユニットU1,U2の何れかの設定操作部58A,58Bを操作して制御条件を設定することで、操作された設定操作部58A,58Bに対応する制御装置100が設定された制御条件で庫内ヒータ18や送風ファン28、冷凍装置60を制御して加熱運転や冷却運転を行うと共に、設定操作部58A,58Bが操作されていない加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100が、操作により設定された制御条件に同期するように対応する庫内ヒータ18や送風ファン28、冷凍装置60を制御して加熱運転や冷却運転を行う。このため、加熱冷却ユニットU1,U2毎に制御装置100の設定操作を行う必要がなく、作業者の負担を軽減できると共に、設定操作の失念などといった人為的ミスを無くすことができる。また、各加熱冷却ユニットU1,U2が同一の制御条件で同期して適切な制御状態で動作することができ、一方の加熱冷却ユニットU1,U2で加熱運転や冷却運転をしている途中で、他方の加熱冷却ユニットU1,U2の加熱運転や冷却運転が終了する不一致を防止でき、乾燥消毒や冷却を効率良く行うことができる。
ここで、加熱運転において各加熱冷却ユニットU1,U2の庫内温度センサ98での検出温度が設定加熱温度T1となった場合に、当該設定加熱温度T1となったタイミングが遅い加熱冷却ユニットU1,U2を基準にして、設定加熱温度T1となったタイミングから設定加熱時間が経過するまでの間、各加熱冷却ユニットU1,U2の庫内温度センサ98の検出温度が設定加熱温度T1を維持するように各制御装置100により庫内ヒータ18が制御される。収納室14の容積が大きくなると、その収納室14内の温度斑が生じ易くなることから、各加熱冷却ユニットU1,U2が個別に加熱運転を終了すると、庫内温度が設定加熱温度T1に維持されない状態になることが懸念される。このように、加熱運転の開始から設定加熱温度T1となったタイミングが遅い加熱冷却ユニットU1,U2を基準にして、各加熱冷却ユニットU1,U2の設定加熱時間を同期して加熱運転の終了タイミングを合わせることで、設定加熱時間の間、庫内温度を設定加熱温度T1に維持することができ、熱風による保管物の消毒乾燥を適切に行うことが可能になる。
また、加熱運転時には、各加熱冷却ユニットU1,U2の庫内温度センサ98が設定加熱温度T1を検出する前は、各庫内温度センサ98が検出する検出温度の内で、温度の低い検出温度を各設定操作部58A,58Bの表示部59A,59Bに表示すると共に、各加熱冷却ユニットU1,U2の庫内温度センサ98が設定加熱温度T1を検出した後は、当該設定加熱温度T1の検出タイミングが遅い庫内温度センサ98の検出温度を各設定操作部58A,58Bの表示部59A,59Bに表示する。これにより、温度斑が生じ易い収納室14内の温度を、設定加熱温度T1になっていると誤認させることを防止できる利点がある。
また、加熱運転の終了後のように、第1および第2の加熱冷却ユニットU1,U2の何れかの吐出側温度センサ94が検出する温度が所定温度以上(実施形態では、第2の高負荷温度TB(95℃))となった場合には、当該第2の高負荷温度TBを検出した加熱冷却ユニットU1,U2に対応する冷凍装置60の圧縮機64の運転を停止して冷却運転を停止することで、高負荷状態となっている加熱冷却ユニットU1,U2を保護し得ると共に、吐出側温度センサ94が検出する温度が再開温度TC(65℃)まで低下することで、圧縮機64の運転を再開して第1および第2の加熱冷却ユニットU1,U2で効率良く冷却することができる。また圧縮機64の動作を停止した状態で凝縮器ファン67の運転を継続することで、冷凍回路にある冷媒を冷却することができるから圧縮機64の冷却を促進することができる。
吐出側温度センサ94が検出する温度が所定温度以上(実施形態では、第2の高負荷温度TB(95℃))の場合に、圧縮機64の動作を停止しつつ当該圧縮機64に凝縮冷媒を流通し得るようにすることで、高負荷状態(第2の高負荷状態)となっている加熱冷却ユニットU1,U2を保護しつつ圧縮機64を早期に冷却することができる。また、第1蒸発器および第2蒸発器に残留して収納室14内の雰囲気温度で加熱された冷媒が圧縮機64に流入するのを防止できるから、圧縮機64を早期に冷却することができる。
ここで、消毒保管庫10は、冷却運転において圧縮機64の負荷を軽減する第1の負荷軽減運転RD1と第2の負荷軽減運転RD2を、各加熱冷却ユニットU1,U2の制御装置100が個別に実行可能に構成してある。この第1の負荷軽減運転RD1では、圧縮機64を運転したまま凝縮冷媒を圧縮機に流通させることで、高負荷状態(第1の高負荷状態)となっている加熱冷却ユニットU1,U2の圧縮機64を早期に冷却しつつ、当該高負荷状態(第1の高負荷状態)となった加熱冷却ユニットU1,U2を一方の蒸発器(第1蒸発器62A)のみで冷却することで、負荷を軽減した状態で冷却運転することができる。すなわち、第1の負荷軽減運転RD1では、高負荷状態となっている加熱冷却ユニットU1,U2を保護しつつ冷却能力の低下を極力抑制することができ、その後に復帰温度で低下することで、速やかに2台の加熱冷却ユニットU1,U2による冷却運転を行うことができる。このように、第1の負荷軽減運転RD1を行うことで、冷却能力を維持しながら設備保護を図ることができる。
また、加熱冷却ユニットU1,U2へ掛かる負荷がより高い状態(第2の高負荷状態)となった場合には、第2の負荷軽減運転RD2により、当該加熱冷却ユニットU1,U2の圧縮機64の動作を停止しつつ凝縮冷媒により圧縮機を冷却し、第1蒸発器62Aおよび第2蒸発器62Bの双方への凝縮冷媒の流通を停止することで、第1蒸発器62Aおよび第2蒸発器62Bに残留して収納室内の雰囲気温度で加熱された冷媒が圧縮機に流入するのを防止できるから、圧縮機64を早期に冷却することができる。すなわち、第2の負荷軽減運転RD2では、より負荷の高い状態(第2の高負荷状態)となっている加熱冷却ユニットU1,U2を適切に保護しつつ速やかに冷却運転が可能な状態まで圧縮機64を冷却することができる。このように、第2の負荷軽減運転RD2を行うことで、極端に負荷が高い状態(第2の高負荷状態)となった場合の設備保護を図ることができると共に、速やかな冷却能力の回復を図ることができる。
更に、第2の負荷軽減運転RD2を行う前にポンプダウン運転を行うことで、第1蒸発器62Aおよび第2蒸発器62Bに残留する冷媒や冷凍機油を回収することができる。このため、第1蒸発器62Aおよび第2蒸発器62Bに残留する冷媒や冷凍機油が、収納室14内の雰囲気温度で加熱されるのを防ぐことができ、圧縮機64の運転再開後に高温の冷媒が圧縮機64に流入するのを防ぐと共に、冷凍機油が加熱されて劣化するのを防止することができる。
第2の負荷軽減運転RD2後に圧縮機64の運転を再開した場合には、圧縮機64を運転したまま凝縮冷媒を圧縮機64に流通させる経過運転EDを行うことで、第1の負荷軽減運転RD1と同様に、高負荷状態となっている加熱冷却ユニットU1,U2の圧縮機64を早期に冷却しつつ、当該高負荷状態となった加熱冷却ユニットU1,U2を一方の蒸発器(第1蒸発器62A)のみで冷却することで、負荷を軽減した状態で冷却運転することができる。すなわち、第2の負荷軽減運転RD2後は、圧縮機64の運転を停止した加熱冷却ユニットU1,U2に掛かる負荷を抑制しながら冷却運転を行うことで、当該加熱冷却ユニットU1,U2を保護しつつ冷却能力の低下を抑制することができる。また、経過運転EDにおける圧縮機64の最低運転時間(2min)を、第1の負荷軽減運転RD1における圧縮機64の最低運転時間(2.5min)より短く設定することで、圧縮機64の運転を停止した加熱冷却ユニットU1,U2に掛かる負荷が高まった場合には、速やかに第2の負荷軽減運転RD2を行って圧縮機64の運転を停止することができ、高負荷な状態になりやすい加熱冷却ユニットU1,U2を適切に保護することができる。
第1および第2の加熱冷却ユニットU1,U2を構成する凝縮器ファン67の夫々で機外の空気を対応する凝縮器66に送風して冷却するよう構成すると共に、第1の加熱冷却ユニットU1の凝縮器ファン67の送風方向と、第2の加熱冷却ユニットU2の凝縮器ファン67の送風方向とを逆向きにするよう構成したことで、各加熱冷却ユニットU1,U2の凝縮器ファン57により効率良く凝縮器66を冷却することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る消毒保管庫について説明する。なお前述した第1の実施形態に係る消毒保管庫10の構成と異なる部分について基本的に説明し、第1の実施形態と同一部材には、同じ符号を付すものとする。
第2の実施形態の消毒保管庫110は、図8に示すように、第1の筐体12Aの上部パネル32の上面側に第1の加熱冷却ユニットU1の作動用構成部材28a,64,66,67,100が配置されて、第1の筐体12Aにおける機械室50を画成する前面板52の空気取込口52aの形成位置に対応して、第1の加熱冷却ユニットU1の凝縮器ファン67が位置している。すなわち、第1の加熱冷却ユニットU1の凝縮器ファン67の送風方向の下流側に、第2の筐体12Bの上部パネル32の上面側に配置された第2の加熱冷却ユニットU2の作動用構成部材28a,64,66,67,100が位置するようになっている。
ここで、図8に示すように、第2の加熱冷却ユニットU2の凝縮器ファン67は、第2の筐体12Bの上部パネル32の上面側において第1の加熱冷却ユニットU1側(第1の筐体12A側)に、第1の加熱冷却ユニットU1側(第1の筐体12A側)から取り込んだ空気を第2の加熱冷却ユニットU2の凝縮器66に送風する姿勢で配置されている。すなわち、第1および第2の加熱冷却ユニットU1の各凝縮器ファン67は、同じ向き送風するよう設置されている。
また、第2の加熱冷却ユニットU2における凝縮器ファン67の空気取込側(第1の加熱冷却ユニットU1側)には、機械室50の前面側に空気取込口112aが開口するように延在する吸気用ダクト112が設けられ、当該凝縮器ファン67の作動に伴って吸気用ダクト112を介して機械室50の前面側から機外の空気を取り込むようになっている。
より具体的には、吸気用ダクト112は、第2の加熱冷却ユニットU2における凝縮器ファン67の空気取込側から第1の筐体12Aの前面側に至る間を、第1の加熱冷却ユニットU1の上方を掛け渡すように延在して設けられて、空気取込口112aが第1の筐体12Aの前面側で開口するようになっている。また、吸気用ダクト112の空気吸込口112aには、塵埃を捕集可能なエアフィルタ114が着脱可能に設けられており、第1の筐体12Aの前面側からエアフィルタ114を着脱交換になっている。
ここで、吸気用ダクト112の素材は特に限定されるものではなく、各種樹脂材や発泡材、金属材など適宜に選択することができる。また、吸気用ダクト112は断熱性を備えるよう構成することで、当該吸気用ダクト112を通過する空気が第1の加熱冷却ユニットU1の排熱で暖められるのを防止できより好ましい。吸気用ダクト112に対する断熱性は、当該吸気用ダクト112をポリウレタンフォームなどの従来公知の断熱材で形成したり、吸気用ダクト112の外面あるいは内面に断熱材を接着等により接合することで実現できる。ここで、第1の加熱冷却ユニットU1の上方を掛け渡すように延在する吸気用ダクト112では、当該吸気用ダクト112の下面側に断熱材を設けることでより好ましい。
すなわち、第1の加熱冷却ユニットU1の凝縮器ファン67の送風方向の下流側に位置する第2の加熱冷却ユニットU2の凝縮器ファン67に、吸気用ダクト112を介して機外の空気を取り込むことができる。このため、第1の加熱冷却ユニットU1により暖められた空気を第2の加熱冷却ユニットU2の凝縮器ファン67が取り込むのを防止できるから、送風方向の下流側に位置する第2の加熱冷却ユニットU2の圧縮機64が高負荷状態になるのを抑制することができる。これにより、第2の加熱冷却ユニットU2による冷却運転を持続させ得るから、冷却能力が低下するのを防ぐことができる。また、吸気用ダクト112にエアフィルタ114を取り付けることで、フィルタ交換の作業性も向上することができる。
ここで、第2の実施形態の消毒保管庫110は、第2の筐体12Bの出入口10aを断熱材を充填した外壁パネルで塞いだ型開き式として構成するようにすることができる。このような型開き式の消毒保管庫110として構成し、第2の筐体12Bの出入口10aからの収納室14内への保管物の出し入れを不能な構成とすることで、厨房施設などの壁面に寄せた状態で消毒保管庫110を設置するように設置スペースの有効利用を図りつつ、吸気用ダクト112を介して第2の筐体12B側の第2の加熱冷却ユニットU2の凝縮器66の凝縮を効率良く行い得ると共に圧縮機64が高負荷状態になるのを抑制することができる利点がある。なお、型開き式の消毒保管庫110として構成した場合には、第2の加熱冷却ユニットU2に対応する設定操作部58Bを、第1の筐体12Aの前面板52などのように操作可能な適宜位置に設けることができる。
また、第2の実施形態では、第2の加熱冷却ユニットU2の制御装置100は、庫内温度センサ98が検出する温度が停止温度を超える場合に、第2の加熱冷却ユニットU2に対応する冷凍装置60による冷却運転を停止し、庫内温度センサ98が検出する温度が停止温度を下回ることで当該冷凍装置60による冷却運転を再開するよう構成されている。ここで、この停止温度は特に限定されるものではないが、この実施形態では閾値となる停止温度が60℃に設定してある。ここで、収納室14内の温度が停止温度を超えているか否かを判断する基準となる第1の加熱冷却ユニットU1の制御装置100および第2の加熱冷却ユニットU2の制御装置100は通信線102を介して繋がっているから、第1の加熱冷却ユニットU1および第2の加熱冷却ユニットU2の何れの庫内温度センサ98の検出温度を基準としてもよい。また、第1の加熱冷却ユニットU1および第2の加熱冷却ユニットU2の各庫内温度センサ98が検出する検出温度の平均値を基準にして停止温度を超えているか否かを判断するようにしてもよい。
このように、加熱運転の終了後のように、収納室14内の温度が高くなっている状況では、第1の加熱冷却ユニットU1の凝縮器ファン67からの排熱で高負荷状態となりやすい第2の加熱冷却ユニットU2による冷却運転を停止することで、第2の加熱冷却ユニットU2を保護し得ると共に、収納室14内の温度が停止温度を下回る状況になった場合には、第1および第2の加熱冷却ユニットU1,U2を利用して効率良く冷却することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る消毒保管庫について説明する。なお前述した第2の実施形態に係る消毒保管庫10の構成と異なる部分について基本的に説明し、第2の実施形態と同一部材には、同じ符号を付すものとする。
第3の実施形態の消毒保管庫120は、図9に示すように、第2の加熱冷却ユニットU2の凝縮器ファン67は、第2の筐体12Bの上部パネル32の上面側において第1の加熱冷却ユニットU1側(第1の筐体12A側)に配置されると共に、第2の加熱冷却ユニットU2側(第2の筐体12B側)から取り込んだ空気を第1の加熱冷却ユニットU1側(第1の筐体12A側)に向けて送風する姿勢で設置されている。そして、第2の加熱冷却ユニットU2の凝縮器ファン67の空気取込側に隣接して対応する凝縮器66が配置されている。また、第1の加熱冷却ユニットU1の凝縮器ファン67と、第2の加熱冷却ユニットU2の凝縮器ファン67とは、これら凝縮器ファン67の送風方向(前後方向)に並ぶように配置され、双方の凝縮器ファン67の送風方向が向き合うように構成してある。
すなわち、第1の加熱冷却ユニットU1では、凝縮器ファン67の作動により機外から取り込んだ空気を対応する凝縮器66に送風することにより、当該凝縮器66での熱交換を促して冷媒を凝縮すると共に、第2の加熱冷却ユニットU1では、凝縮器ファン67の作動により第2の加熱冷却ユニットU2側(第2の筐体12B側)から空気を吸い込むことで、凝縮器66の周りに空気の流動を生み出し、当該凝縮器66での熱交換を促して冷媒を凝縮するようになっている。そして、第1および第2の加熱冷却ユニットU1,U2の凝縮器ファン67の送風方向が向き合うことにより、各凝縮器ファン67から送風された空気を拡散させて、機械室50内に熱が篭もらないようにしている。
このように、第1および加熱冷却ユニットU1,U2の凝縮器ファン67の送風方向が向き合うようにして、機械室50内に熱が篭もらないようにすることで、各加熱冷却ユニットU1,U2の凝縮器ファン67で送風された熱により他方の加熱冷却ユニットU1,U2が高負荷状態になるのを抑制することができ、冷却能力が低下するのを防ぐことができる。ここで、第3の実施形態の消毒保管庫120に関しても、第2の実施形態の消毒保管庫120と同様に、第2の筐体12Bの出入口10aを断熱材を充填した外壁パネルで塞いだ型開き式として構成するようにすることで、設置スペースの有効利用を図りつつ第2の筐体12B側の第2の加熱冷却ユニットU2の凝縮器66の凝縮を効率良く行い得ると共に圧縮機64が高負荷状態になるのを抑制することが可能になる。なお、型開き式の消毒保管庫120として構成した場合には、第2の加熱冷却ユニットU2に対応する設定操作部58Bを、第1の筐体12Aの前面板52などのように操作可能な適宜位置に設けることができる。
(変更例)
本願は、前述した各実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 各実施形態では、冷凍装置が2つの蒸発器を備える構成としたが、該蒸発器の数は3つ以上であってもよい。また、3つ以上の蒸発器を備える構成では、吐出側温度センサで検出される冷媒温度によって冷媒が循環する蒸発器の数を制限する場合に、圧縮機へ戻る冷媒量が減少するものであればよく、同時に複数の蒸発器への冷媒の供給を停止するものであってもよい。
(2) 各実施形態では、液バイパス管を分岐して凝縮器から流出する低温の液化冷媒を、第4接続管路および圧縮機に供給するよう構成したが、第4接続管路および圧縮機の何れか一方にのみ液化冷媒を供給する構成を採用することができる。すなわち、実施例における第1バイパス管を省略したり、第2バイパス管を省略する構成を採用することができ、第1バイパス管および第2バイパス管の何れか一方を省略する構成であっても、圧縮機の温度が、正常に運転可能な上限値を超えてしまうのを防ぐことができる。
(3) 各実施形態では、加熱冷却ユニットを2台備えるよう構成し、一方の加熱冷却ユニットの設定操作部を操作して制御条件を設定した際に、他方の加熱冷却ユニットの制御装置が同期して制御を行うよう構成したが、3台以上の加熱冷却ユニットを備えるようにしてもよい。すなわち、複数台の加熱冷却ユニットの何れかの設定操作部を操作して制御条件を設定した際に、他の加熱冷却ユニットの制御装置が、当該設定操作部の操作により設定された制御条件に基づいて対応するヒータ、送風ファンおよび冷凍装置を制御するよう構成することができる。
(4) 第2の実施形態において、第2の加熱冷却ユニットの制御装置は、庫内温度検出手段が検出する温度が停止温度を超える場合に、第2の加熱冷却ユニットに対応する冷凍装置による冷却運転を停止し、庫内温度検出手段が検出する温度が停止温度を下回ることで当該冷凍装置による冷却運転を再開するよう構成したが、当該庫内温度検出手段の検出温度に基づく加熱冷却ユニットの運転停止および運転細管に関する制御構成を、第1の実施形態に係る消毒保管庫に適用することも可能である。
(5) 各実施形態では、冷却運転において圧縮機に掛かる負荷が高くなる状態で、圧縮機の負荷を軽減する負荷軽減運転として、第1の負荷軽減運転RD1、第2の負荷軽減運転RD2および経過運転EDを行い得るよう構成したが、第1の負荷軽減運転RD1を省略するようにしてもよく、第2の負荷軽減運転RD2および経過運転EDを省略するようにしてもよい。
(6) 各実施形態では、圧縮機の運転を停止した際に、凝縮器ファンの運転を継続するようにしたが、凝縮器ファンの運転を停止するようにしてもよい。
(7) 各実施形態では、第2の負荷軽減運転RD2を行う前に、ポンプダウン運転を行うようにしたが、当該ポンプダウン運転を省略することも可能である。
(8) 各実施形態では、加熱冷却ユニットの何れかの設定操作部を操作して制御条件を設定した際に、加熱運転と冷却運転の夫々において各加熱冷却ユニットを同期して作動するよう構成したが、加熱運転および冷却運転の何れか一方を同期させるようにしてもよい。
(9) 各実施形態では、カートインタイプの消毒保管庫について説明したが、食器等の保管物(物品)を載置する棚が収納室内に設けられて食器カートを搬入不可能な消毒保管庫に実施例の構成を適用することもできる。
12 筐体,14 収納室14,18 庫内ヒータ(加熱装置),28 送風ファン
60 冷凍装置,62A 第1蒸発器,62B 第2蒸発器,64 圧縮機,
67 凝縮器ファン,80A 第1電磁弁(第1蒸発器開閉手段)
80B 第2電磁弁(第2蒸発器開閉手段),90 バイパス管
92 バイパス弁(バイパス開閉手段),94 吐出側温度センサ(吐出側温度検出手段)
98 庫内温度センサ(庫内温度検出手段),100 制御装置,112 吸気用ダクト
U1,U2 第1および第2の加熱冷却ユニット

Claims (11)

  1. 筐体(12)の内部に物品を収納する収納室(14)が画成されて、当該収納室(14)内の物品を加熱空気によって加熱して消毒乾燥する消毒保管庫において、
    前記収納室(14)内の空気を加熱する加熱装置(18)と、
    前記収納室(14)内の空気を冷却する冷凍装置(60)と、
    前記加熱装置(18)で加熱した加熱空気および前記冷凍装置(60)で冷却した冷却空気を前記収納室(14)に循環させる送風ファン(28)と、
    前記ヒータ、前記送風ファン(28)および前記冷凍装置(60)の動作を制御する制御装置(100)と、
    前記制御装置(100)による制御条件を設定可能な設定操作部(58A,58B)と、を夫々有する複数台の加熱冷却ユニット(U1,U2)を備え、
    前記複数台の加熱冷却ユニット(U1,U2)における前記制御装置(100)が通信可能に構成され、
    前記設定操作部(58A,58B)により前記制御条件として加熱運転時の設定加熱温度および設定加熱時間を設定し得ると共に、冷却運転時の設定冷却温度および設定冷却時間を設定し得るよう構成され、
    前記複数台の加熱冷却ユニット(U1,U2)の何れかの前記設定操作部(58A,58B)を操作して制御条件を設定した際に、他の加熱冷却ユニット(U1,U2)の前記制御装置(100)が、当該設定操作部(58A,58B)の操作により設定された制御条件に基づいて対応する前記加熱装置(18)、前記送風ファン(28)および前記冷凍装置(60)を制御するよう構成された
    ことを特徴とする消毒保管庫。
  2. 前記複数台の加熱冷却ユニットとして第1の加熱冷却ユニット(U1)および第2の加熱冷却ユニット(U2)を備えると共に、加熱冷却ユニット(U1,U2)毎に前記収納室(14)内の温度を測定する庫内温度検出手段(98)を備え、
    前記第1の加熱冷却ユニット(U1)の前記冷凍装置(60)を構成する凝縮器ファン(67)の送風方向の下流側に、前記第2の加熱冷却ユニット(U2)の冷凍装置(60)が位置するよう配置されて、
    前記庫内温度検出手段(98)が検出する温度が停止温度を超える場合に、前記第2の加熱冷却ユニット(U2)に対応する前記冷凍装置(60)による冷却運転を停止し、前記庫内温度検出手段(98)が検出する温度が停止温度を下回ることで当該冷凍装置(60)による冷却運転を再開するよう構成した請求項1記載の消毒保管庫。
  3. 前記複数台の加熱冷却ユニットとして第1の加熱冷却ユニット(U1)および第2の加熱冷却ユニット(U2)を備え、
    前記第1および第2の加熱冷却ユニット(U1,U2)は、前記冷凍装置(60)を構成する圧縮機(64)から吐出される冷媒の温度を検出する吐出側温度検出手段(94)を備え、
    前記第1および第2の加熱冷却ユニット(U1,U2)の何れかの前記吐出側温度検出手段(94)が検出する温度が所定温度以上の場合に、当該所定温度以上を検出した加熱冷却ユニット(U1,U2)に対応する前記冷凍装置(60)による冷却運転を停止し、前記吐出側温度検出手段(94)が検出する温度が再開温度となることで当該冷凍装置(60)による冷却運転を再開するよう構成した請求項1または2記載の消毒保管庫。
  4. 前記第1および第2の加熱冷却ユニット(U1,U2)の前記吐出側温度検出手段(94)が検出する温度が所定温度以上の場合に、当該所定温度以上を検出した加熱冷却ユニット(U1,U2)に対応する前記冷凍装置(60)の前記圧縮機(64)の動作を停止する一方で凝縮器ファン(67)の運転を継続するよう構成した請求項3記載の消毒保管庫。
  5. 前記第1および第2の加熱冷却ユニット(U1,U2)の前記冷凍装置(60)は、
    前記収納室(14)を冷却する第1蒸発器(62A)および第2蒸発器(62B)と、
    凝縮器(66)を前記第1蒸発器(62A)に繋ぐ冷媒管(70)を開閉する第1蒸発器(62A)開閉手段(80A)と、
    前記凝縮器(66)を前記第2蒸発器(62B)に繋ぐ冷媒管を開閉する第2蒸発器開閉手段(80B)と、
    前記凝縮器(66)で凝縮した凝縮冷媒を、前記第1蒸発器(62A)および第2蒸発器(62B)を迂回するように圧縮機(64)に流通可能に設けたバイパス管(90)と、
    前記液バイパス管(90)を開閉するバイパス開閉手段(92)と、を備え、
    前記第1および第2の加熱冷却ユニット(U1,U2)の前記制御装置(100)の夫々は、
    前記吐出側温度検出手段(94)が検出する温度が所定温度以上の場合に、前記圧縮機(64)の動作を停止して、前記圧縮機(64)に凝縮冷媒を流通させると共に前記第1蒸発器(62A)および第2蒸発器(62B)の双方への凝縮冷媒の流通を停止する第2の負荷軽減運転を行うよう各部を制御する請求項3または4記載の消毒保管庫。
  6. 前記吐出側温度検出手段(94)が第1の高負荷温度を検出した場合に、前記圧縮機(64)を運転した状態のまま、前記圧縮機(64)に凝縮冷媒を流通させると共に前記第1蒸発器(62A)および第2蒸発器(62B)の一方で冷却する第1の負荷軽減運転を行うよう各部を制御し、
    前記第1の負荷軽減運転において、前記吐出側温度検出手段(94)が第1の高負荷温度より低温の復帰温度を検出した場合には、前記圧縮機(64)への凝縮冷媒の流通を停止すると共に前記第1および第2蒸発器(62B)の双方で冷却する通常冷却運転を行うよう各部を制御し、
    前記第1の負荷軽減運転において、前記吐出側温度検出手段(94)が前記所定温度として第1の高負荷温度より高温の第2の高負荷温度を検出した場合に、前記圧縮機(64)の動作を停止して、前記凝縮冷媒を前記圧縮機(64)に流通させると共に前記第1蒸発器(62A)および第2蒸発器(62B)の双方の冷却を停止する第2の負荷軽減運転を行うよう各部を制御する請求項5記載の消毒保管庫。
  7. 前記第2の負荷軽減運転において所定の再開条件を満たした場合に、動作を停止した前記圧縮機(64)に凝縮冷媒を流通させつつ当該圧縮機(64)の動作を再開すると共に前記第1蒸発器(62A)および第2蒸発器(62B)の一方で冷却する経過運転を行うよう各部を制御し、
    前記経過運転における前記圧縮機(64)の最低運転時間を、前記第1の負荷軽減運転における圧縮機(64)の最低運転時間より短く設定した請求項6記載の消毒保管庫。
  8. 前記第1の負荷軽減運転において、前記吐出側温度検出手段(94)が前記所定温度として第1の高負荷温度より高温の第2の高負荷温度を検出した場合に、前記第1蒸発器(62A)および第2蒸発器(62B)の双方への凝縮冷媒の流通を停止した状態で、前記圧縮機(64)の駆動により冷媒を該圧縮機(64)に回収するポンプダウン運転を行った後に、前記圧縮機(64)の動作を停止して前記第2の負荷軽減運転を行うよう各部を制御する請求項6または7記載の消毒保管庫。
  9. 前記複数台の加熱冷却ユニットとして第1の加熱冷却ユニット(U1)および第2の加熱冷却ユニット(U2)を備え、
    前記第1の加熱冷却ユニット(U1)の前記冷凍装置(60)を構成する凝縮器ファン(67)の空気取込部が機械室(50)の前面側に設けられると共に、当該空気取込部から空気を取り込んで送風する凝縮器ファン(67)の送風方向の下流側に配置された前記第2の加熱冷却ユニット(U2)の冷凍装置(60)を構成する凝縮器ファン(67)に対応して、機械室(50)の前面側に空気取込口(112a)が開口するように延在する吸気用ダクト(112)を配置した請求項1~8の何れか一項に記載の消毒保管庫。
  10. 前記複数台の加熱冷却ユニットとして第1の加熱冷却ユニット(U1)および第2の加熱冷却ユニット(U2)を備え、
    前記第1および第2の加熱冷却ユニット(U1,U2)を構成する凝縮器ファン(67)の夫々で機外の空気を対応する凝縮器(66)に送風して冷却すると共に、
    前記第1の加熱冷却ユニット(U1)の凝縮器ファン(67)の送風方向と、前記第2の加熱冷却ユニット(U2)の凝縮器ファン(67)の送風方向とを逆向きにするよう構成した請求項1~9の何れか一項に記載の消毒保管庫。
  11. 前記第2の加熱冷却ユニット(U2)における前記凝縮器ファン(67)を、当該第2の加熱冷却ユニット(U2)の前記冷凍装置(60)を構成する圧縮機(64)より前記第1の加熱冷却ユニット(U1)側に位置するよう配置して、双方の加熱冷却ユニット(U1,U2)の凝縮器ファン(67)の送風方向が向き合うよう構成した請求項10記載の消毒保管庫。
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