JP2019114087A - 運転支援方法及び運転支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者と車両との一体感や運転操作に対する愉悦感を向上する。【解決手段】特定の運転者の運転技量を評価し(S4)、運転者の脳波を計測し(S1)、脳波の計測により得られた、運転者による特定の車両に対する運転操作開始時点t2の所定時間T1前の時点t1からの脳波信号の変化度合いに基づいて、運転操作に応答する車両の応答特性に対する運転者の予測性を評価し(S3)、評価された運転技量と予測性とに基づいて車両の運転支援を制御する(S5〜S11)。【選択図】図5

Description

本発明は、運転支援方法及び運転支援装置に関する。
特許文献1には、運転操作についての指標とする運転モデルと運転者の運転操作とを比較して運転者の運転技量を評価し、運転技量の評価結果に基づいて運転支援を行う運転支援システムが提案されている。
特開2013−149154号公報
運転技量に基づく運転支援では運転技量が高ければ運転支援は少なくなる。一方で、運転技量の高い運転者は、車両の特性が分かりにくい場合であっても車両の特性に合わせて適切に運転できるので、運転技量の評価結果に影響が現れず運転支援が少なくなることがある。このため、車両の特性が分かりにくく運転操作に対する準備が遅れているにも関わらず運転支援が少なくなり、運転者が車両との一体感を感じにくくなることがある。
本発明は、運転者と車両との一体感や運転操作に対する愉悦感を向上することを目的とする。
本発明の一態様に係る運転支援方法では、特定の運転者の運転技量を評価し、運転者の脳波を計測し、この脳波の計測により得られた、運転者による特定の車両に対する運転操作開始時点の所定時間前の時点からの脳波信号の変化度合いに基づいて、運転操作に応答する車両の応答特性に対する運転者の予測性を評価し、評価された運転技量と予測性とに基づいて車両の運転支援を行う。
本発明によれば、運転者と車両との一体感や運転操作に対する愉悦感を向上できる。
実施形態に係る運転支援装置の一例の構成例を示す図である。 運転操作に応答する車両の応答特性に対する運転者の予測性が高い場合の行動準備電位の波形の模式図である。 予測性が低い場合の行動準備電位の波形の模式図である。 図1に示すコントローラの機能構成の第1例を示すブロック図である。 運転技量と予測性とに基づく運転支援の第1例の説明図である。 第1実施形態の運転支援方法のフローチャートである。 図1に示すコントローラの機能構成の第2例を示すブロック図である。 運転技量と予測性とに基づく運転支援の第2例の説明図である。 第2実施形態の運転支援方法のフローチャートである。
以下、本発明の第1及び第2実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下に示す本発明の第1及び第2実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(第1実施形態)
(構成)
図1を参照する。実施形態の運転支援装置1は、コントローラ2と、周囲環境センサ群3と、車両センサ群4と、車両制御アクチュエータ群5と、脳活動センサ6と、を備える。
コントローラ2は、運転支援装置1が搭載される車両(以下「自車両」と表記することがある)の走行制御と、特定の運転者による特定の車両(すなわち自車両)の運転の運転支援を行う電子制御ユニットである。
コントローラ2は、プロセッサ20と、記憶装置21等の周辺部品とを含む。プロセッサ20は、例えばCPU(Central Processing Unit)、やMPU(Micro-Processing Unit)であってよい。
記憶装置21は、半導体記憶装置、磁気記憶装置及び光学記憶装置のいずれかを備えてよい。記憶装置21は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含んでよい。
なお、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路でコントローラ2を実現してもよい。例えば、コントローラ2はフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)等のプログラマブル・ロジック・デバイス(PLD:Programmable Logic Device)等を有していてもよい。
周囲環境センサ群3は、自車両の周囲環境を検出するセンサ群であり、自車両の周囲の物体を検出するためのカメラ30やレーダ31などのセンサや、周囲の地図情報を取得するための地図データベース(DB)32、GPS(全地球測位システム:Global Positioning System)受信機33を備える。
カメラ30は、自車両の周囲の所定の範囲を撮像して画像データを取得するイメージセンサである。
カメラ30は、例えば車室内のフロントウィンドウ上部に設けられたCCDの広角カメラからなる。カメラ30は、ステレオカメラや全方位カメラであってもよく、複数のイメージセンサを含むようにしてもよい。カメラ30は、取得した画像データから、自車両の周囲に存在する道路及び道路周辺の構造物、道路標示、標識、他車両、歩行者等を自車両の周囲状況として検出し、検出された自車両の周囲環境の情報をコントローラ2に出力する。
レーダ31としては、レーザレンジファインダ(LRF)や、ミリ波や超音波を用いた測距レーダを採用可能であり、例えばフロントグリル内に設けられたミリ波レーダからなる。レーダ31は、自車両の周囲の所定の範囲を走査し、自車両の周囲に存在する他車両等の障害物を検出する。レーダ31は、例えば障害物と自車両との相対位置(方位)、障害物の相対速度、自車両から障害物までの距離等を自車両の周囲状況として検出する。レーダ31は、検出された自車両の周囲環境の情報をコントローラ2に出力する。
地図データベース32としては、半導体メモリ又はディスクメディア等の記憶媒体が使用可能である。地図データベース32は、道路種別や道路線形、車線幅員、車両の通行方向、制限速度等を含む地図情報を記憶している。なお、地図情報のデータベースをサーバで管理し、更新された地図情報の差分データだけを、例えばテレマティクスサービスを通じて取得し、地図データベース32に記憶された地図情報の更新を行ってもよい。なお、地図データベース32は、コントローラ2の記憶装置21に内蔵されていてもよい。
GPS受信機33は、人工衛星から受信する電波に基づいて、自車両の緯度、経度及び高度を自車両の現在位置として取得する。コントローラ2は、GPS受信機33により取得した自車両の現在位置を地図DB43に記憶された地図と照合して、地図DB43に記憶された地図上における自車両の現在位置を取得する。また、コントローラ2は、自車両の現在位置の周囲の地図情報を地図データベース32から取得する。
コントローラ2は、地図上の自車両の現在位置から、運転者等により設定された目的地までの走行経路を設定し、設定した走行経路をディスプレイの表示やスピーカの音声により運転者に提示したり、設定した走行経路に沿って自車両の走行を制御したりすることができる。
以下、周囲環境センサ群3により検出又は取得される周囲環境の情報、自車両の現在位置情報、自車両の周囲の地図情報を「周囲環境情報」と表記することがある。
車両センサ群4は、自車両の走行状態を検出するセンサ群である。車両センサ群4は、車速センサ40と、加速度センサ41と、ヨーレートセンサ42と、操舵センサ43と、アクセルセンサ44と、ブレーキセンサ45を備える。
車速センサ40は、自車両の車輪速から車速を検出し、検出された車速をコントローラ2に出力する。
加速度センサ41は、自車両の前後方向の加速度及び車幅方向の加速度を検出する。ヨーレートセンサ42は、自車両に発生するヨーレートを検出する。
操舵センサ43は、自車両の運転操作としてステアリングホイールの操作量を検出する。操舵センサ43は、ステアリングホイールの操作量として、例えばステアリングホイールの現在の回転角度(操舵操作量)である現在の操舵角を検出してよい。操舵センサ43は、ステアリングホイールの操作量の情報をコントローラ2へ出力する。
アクセルセンサ44は、自車両の運転操作として運転者によるアクセルペダルの操作量(すなわち踏み込み量)を検出する。アクセルセンサ44は、アクセルペダルの操作量の情報をコントローラ2へ出力する。
ブレーキセンサ45は、自車両の運転操作として運転者によるブレーキペダルの操作量(すなわち踏み込み量)を検出する。ブレーキセンサ45は、ブレーキペダルの操作量の情報をコントローラ2へ出力する。
車両センサ群4が検出した、車速、加速度、ヨーレート、ステアリングホイールの操作量、アクセルペダルの操作量、及びブレーキペダルの操作量の情報を「車両情報」と表記することがある。
コントローラ2は、これら周囲環境情報及び車両情報に基づき自車両の走行を制御する。コントローラ2は、車両センサ群4から出力されるステアリングホイール、アクセルペダル、及びブレーキペダルの操作量の車両情報に基づいて、運転者の運転操作に応じて自車両の走行を制御する制御指令(制御信号)を出力する。制御指令は、例えば操舵量、アクセル開度、ブレーキ制動量の制御指令を含んでよい。
車両制御アクチュエータ群5は、コントローラ2からの制御指令に基づいて自車両の転舵機構、動力源、動力伝達装置又は制動装置などを駆動することにより、運転者の運転操作に応じた自車両の走行を実現する。
車両制御アクチュエータ群5は、例えばステアリングアクチュエータ50と、アクセルアクチュエータ51と、ブレーキアクチュエータ52を含んでよい。
ステアリングアクチュエータ50は、例えば自車両のステアリングシャフトや操向輪を操舵する電動モータを含み、コントローラ2から制御指令に基づき自車両の操舵方向及び操舵量を制御する。
アクセルアクチュエータ51は、例えば電子制御スロットルバルブを含み、コントローラ2からの制御指令に基づいて自車両のアクセル開度を制御する。
ブレーキアクチュエータ52は、例えばVDC(Vehicle Dynamics Control)等に用いられる油圧回路を含み、コントローラ2からの制御指令に基づいて自車両のブレーキの制動動作を制御する。
さらに、コントローラ2は、周囲環境センサ群3により検出又は取得される周囲環境情報に基づいて自車両の転舵機構、動力源、動力伝達装置又は制動装置などを駆動することにより、自車両を運転する運転者に対する運転支援を行う。
例えば、コントローラ2は、特定の運転シーンにおける走行速度や加速度、進行角度、旋回速度といった自車両の車両挙動や、アクセルペダルやブレーキペダル、ステアリングの操作モデルや操作タイミングといった自車両の操作態様の基準となる運転モデルに基づいて、自車両の走行が運転モデルに従うように操作介入を行う。
例えば、運転モデルは、カーブ路のような特定の運転シーンを走行する際の操舵角や操舵速度を表す操舵プロファイルや、ヨーレートや旋回速度などの車両挙動プロファイルを含んでよい。コントローラ2は、同様のカーブ路の走行を走行する際に、ステアリングアクチュエータ50を駆動して自車両の操舵角、操舵速度、ヨーレート、旋回速度が運転モデルに従うように操舵トルクを付与することにより、運転者の運転支援を行ってよい。
また、例えば運転モデルは、緊急制動時のような運転シーンにおけるブレーキ操作量や、操作速度、車両の減速度を表す減速プロファイルを含んでよい。コントローラ2は、緊急制動時に運転モデルに従うようにブレーキアクチュエータ52を駆動することにより、運転者の運転支援を行ってよい。
同様に、運転モデルは、特定の運転シーンにおけるアクセル操作量や、操作速度、車両の加速度を表す加速プロファイルを含んでよく、コントローラ2は、当該運転シーンにおいて運転モデルに従うようにアクセルアクチュエータ51を駆動することにより、運転者の運転支援を行ってよい。
このようなコントローラ2による自動的な運転支援は、運転者の運転技量が高い場合に少なくなることがある。運転技量が高い運転者による適切な運転操作に対しては、コントローラ2による操作介入の必要が少ないためである。
しかしながら、車両の応答特性は個々の車両によって異なり、応答特性を把握する能力も個々の運転者によって異なる。このため、特定の運転者にとって特定の車両の応答特性が分かりにくく、このために運転操作に対する準備が遅れることがある。
このように運転操作に対する準備が遅れているにも関わらず運転支援が少ないと、運転者は、車両との一体感や、運転操作に対する愉悦感(pleasure)や楽しみを感じにくくなることがある。
そこで、運転支援装置1は、特定の運転者にとっての特定の車両(すなわち自車両)の応答特性の分かり易さを、応答特性に対するこの運転者の予測性として評価する。そして、運転者の運転技量と予測性との両方に基づいて自車両の運転支援を制御する。例えば、運転技量と予測性とに基づいて運転支援の開始タイミングや運転支援量を変更する。以下、運転操作に応答する車両の応答特性に対する運転者の予測性を単に「予測性」と表記することがある。
コントローラ2は、車両センサ群4から出力される車両情報を受信し、車両情報に基づいて運転者の運転技量を評価する。例えば、コントローラ2は、車両情報に基づいて現実の車両状態を判定し、現実の車両状態と運転モデルの差に基づいて運転者の運転技量を評価してよい。
さらに、コントローラ2は、脳活動センサ6による運転者の脳波の計測に基づいて、運転操作に応答する特定の車両(自車両)の応答特性に対するこの運転者の予測性を評価する。
脳活動センサ6は、運転者の脳波を計測するセンサであり、運転者の頭部に取り付けられる複数の電極を有する。
脳活動センサ6は、これら複数の電極により検出した運転者の脳波信号をコントローラ2へ出力する。これらの複数の電極の頭部への取り付け方法は特に限定されないが、例えば脳活動センサ6は、運転者の頭部に配置しやすいように装着型の電極帽子を備えてよい。
コントローラ2は、運転操作開始時点以前の所定期間内に脳活動センサ6が取得した脳波信号に基づいて、運転操作に応答する自車両の応答特性に対する運転者の予測性を運転者毎に評価する。
コントローラ2は、例えば運転者の行動準備電位(「運動準備電位」と呼ばれることもある)に基づいて予測性を評価してよい。
図2Aに、予測性が高い場合(すなわち運転者にとって応答特性が分かり易い場合)の行動準備電位の波形を模式的に示す。図2Bに、予測性が低い場合(すなわち運転者にとって応答特性が分かりにくい場合)の行動準備電位の波形を模式的に示す。
図2A及び図2Bの実線70は行動準備電位の波形を示す。時点t2は、運転操作情報から検出された運転操作開始時点であり、時点t1は、運転操作開始時点t2より第1所定時間T1前の時点である。
第1所定時間T1は、例えば運転操作の行動の開始前に行動準備電位が変化し始める時点が時点t1となるように設定してよく、例えば2秒であってよい。
時点t1から運転操作開始時点t2までの期間において行動準備電位が減少する傾き(すなわち変化度合い)αに注目する。図2A及び図2Bから分かるように、予測性が高い場合の傾きαは、予測性が低い場合の傾きαよりも大きい。
このため、例えばコントローラ2は、時点t1からの行動準備電位が減少する傾きαに基づいて予測性を評価する。例えばコントローラ6は、時点t1から始まるある程度の期間の行動準備電位が減少する傾きαに基づいて予測性を評価してよい。例えばコントローラ6は、時点t1から運転操作開始時点t2までの期間において行動準備電位が減少する傾きαに基づいて予測性を評価してよい。例えば、傾きαの絶対値が閾値THより大きければ予測性が高いと判断し、傾きαの絶対値が閾値TH以下であれば予測性が低いと評価する。
また、コントローラ6は、時点t1からの行動準備電位の減少量に基づいて予測性を評価してもよい。例えばコントローラ6は、時点t1から始まるある程度の期間の行動準備電位の減少量に基づいて予測性を評価してもよい。例えばコントローラ6は、時点t1から運転操作開始時点t2までの期間における行動準備電位の減少量に基づいて予測性を評価してもよい。
図2A及び図2Bの点線71は、行動準備電位のベースラインを示す。コントローラ2は、運転操作開始時点t2よりも第2所定時間T2前の時点t0より前の行動準備電位の値に基づいて行動準備電位のベースライン71を設定してよい。
第2所定時間T2は、例えば運転操作の行動開始が行動準備電位に影響し始める期間よりも時点t0が早くなるように設定してよい。すなわち、第2所定時間T2は第1所定時間T1よりも長く、時点t0は時点t1よりも早い。第2所定時間T2は、例えば4秒であってよい。
ベースライン71と運転操作開始時点t2における行動準備電位の差分(すなわちベースライン71からの行動準備電位の減少量)βに注目する。予測性が高い場合の差分βは予測性が低い場合の差分βよりも大きくなる。
このため、コントローラ6は、ベースライン81と時点t1より後の行動準備電位との差分βに基づいて予測性を評価してよい。例えば、ベースライン81と時点t1から始まるある程度の期間後の行動準備電位との差分βに基づいて予測性を評価してよい。例えば、ベースライン81と運転操作開始時点t2における行動準備電位の差分βに基づいて予測性を評価してよい。
例えば、差分βが閾値TH2より大きければ予測性が高いと判断し、差分βが閾値TH2以下であれば予測性が低いと評価してよい。また、例えばコントローラ2は、時点t1から運転操作開始時点t2までの間に、ベースライン71と行動準備電位との差分が閾値TH2を超えた時に、予測性が高いと判断してもよい。
図1を参照する。コントローラ2は、評価した運転技量と予測性とに基づいて自車両の運転支援を制御する。例えば、コントローラ2は、運転技量と予測性とに基づいて、運転支援の開始タイミングや運転支援量を変更する。
このように、運転技量だけでなく、個々の運転者ごとに評価した予測性(応答特性の分かり易さ)に基づいて運転支援を制御することにより、運転者による運転操作の準備状態に合わせて運転支援を行うことができ、車両との一体感や、運転操作に対する愉悦感や楽しみを向上できる。
次に、コントローラ2の機能構成について説明する。図3を参照する。コントローラ2は、運転技量評価部80と、運転操作検出部81と、行動準備電位検出部82と、予測性評価部83と、運転支援制御部84を備える。
例えばコントローラ2は、図1の記憶装置21に格納されたコンピュータプログラムをプロセッサ20で実行することにより、運転技量評価部80、運転操作検出部81、行動準備電位検出部82、予測性評価部83、及び運転支援制御部84の機能を実現してよい。
運転技量評価部80は、車両センサ群4から出力される車両情報を受信し、車両情報に基づいて運転者の運転技量を評価する。運転技量評価部80は、運転技量の評価結果を運転支援制御部84へ出力する。
運転操作検出部81は、車両センサ群4から出力されるステアリングホイール、アクセルペダル、及びブレーキペダルの操作量の車両情報を受信する。運転操作検出部81は、これらの車両情報に基づいて運転者による運転操作が行われたか否かを判断し、運転操作が行われたと判断した場合には運転操作開始時点t2を検出する。運転操作検出部81は、運転操作開始時点t2の情報を予測性評価部83へ出力する。
行動準備電位検出部82は、脳活動センサ6が取得した脳波信号を受信する。行動準備電位検出部82は、受信した脳波信号に基づき運転者の脳に発生する行動準備電位を検出する。例えば行動準備電位検出部82は、脳波信号の周波数解析やパターン解析などに基づき行動準備電位を検出してよい。行動準備電位検出部82は、行動準備電位の情報を予測性評価部83へ出力する。
予測性評価部83は、運転操作開始時点t2より第1所定時間T1前の時点t1を決定する。予測性評価部83は、時点t1から運転操作開始時点t2までの期間において行動準備電位が減少する傾きαを算出する。
例えば、予測性評価部83は、行動準備電位の波形に最小二乗法等の統計処理を行うことにより傾きαを算出してよい。
予測性評価部83は、ベースライン71と運転操作開始時点t2における行動準備電位の差分βを算出してもよい。予測性評価部83は、運転操作開始時点t2よりも第2所定時間T2前の時点t0より前の行動準備電位の値に基づいて行動準備電位のベースライン71を設定してよい。
予測性評価部83は、1回の運転操作時に検出された行動準備電位の波形に基づいて傾きαや差分β、ベースライン71を算出してもよく、複数回の運転操作時に検出された行動準備電位の波形を平均した平均波形に基づいて傾きαや差分β、ベースライン71を算出してもよい。
そして、予測性評価部83は、傾きαや差分βに基づいて運転者の予測性を評価する。例えば、傾きαの絶対値が閾値THより大きければ予測性が高いと判断し、傾きαの絶対値が閾値TH以下であれば予測性が低いと評価する。差分βの絶対値が閾値TH2より大きければ予測性が高いと判断し、差分βの絶対値が閾値TH2以下であれば予測性が低いと評価する。
予測性評価部83は、予測性の評価結果を運転支援制御部84へ出力する。
運転支援制御部84は、車両センサ群4から出力される車両情報と、周囲環境センサ群3から出力される周囲環境情報とに基づいて、自車両を運転する運転者の運転支援を実行する。
例えば、運転支援制御部84は周囲環境情報に基づいて現在の自車両の運転シーンを特定する。運転支援制御部84は、現在の自車両の運転シーンに対応する運転モデルを特定する。
また、運転支援制御部84は、車両情報に基づいて現在の自車両の車両状態を判断する。車両状態は、例えば走行速度や加速度、進行角度、旋回速度といった自車両の車両挙動や、アクセルペダルやブレーキペダル、ステアリングの操作モデルや操作タイミングといった自車両の操作態様であってよい。
運転支援制御部84は、現在の自車両の車両状態が運転モデルに従うように操作介入を行うことにより、自車両を運転する運転者の運転支援を行う。
このとき、運転支援制御部84は、運転技量の評価結果と予測性の評価結果に基づいて、自車両を運転する運転者の運転支援を制御する。例えば運転支援制御部84は、タイミング変更部85と、支援量変更部86を備えてよい。
タイミング変更部85は、運転技量の評価結果と予測性の評価結果に基づいて、運転支援の開始タイミングを変更する。
例えば、運転技量が高い場合には、運転支援に基づく操作介入の機会を減らして運転者による運転操作を優先するために運転支援の開始を遅らせてよい。このため、タイミング変更部85は、運転技量が低い場合には運転技量が高い場合に比べて開始タイミングを早くしてよい。
また、予測性が低く自車両の応答特性が分かりにくい場合には運転者の運転操作に対する準備ができておらず運転操作が遅れることがあるため、運転支援の開始を早めてよい。
一方で、予測性が高く運転者が自車両の応答特性をよく予測できている場合には、運転者の運転操作に対する介入の機会をできるだけ減らすことにより、車両との一体感や、運転操作に対する愉悦感を向上させることができる。
このため、タイミング変更部85は、予測性が高い場合には予測性が低い場合に比べて開始タイミングを遅らせてよい。すなわち、予測性が低い場合には予測性が高い場合に比べて開始タイミングを早くしてよい。
支援量変更部86は、運転技量の評価結果と予測性の評価結果に基づいて、運転支援の運転支援量を変更する。支援量変更部86が変更する運転支援量は、例えば、運転者が操作したアクセルペダルやブレーキペダル、ステアリングなどの操作量に対して、運転支援による操作介入で加えられる操作量であってよい。
また、運転支援量は、例えば運転者の運転操作により生じる車両挙動に対して、運転支援による操作介入で加えられる車両挙動量であってよい。これら運転支援量は、運転者による運転操作やその結果生じる車両挙動を増加させる方向(すなわち、運転者による運転操作の方向と同方向)に加えられるものであってもよく、減少させる方向(すなわち、運転者による運転操作の方向と反対方向)に加えられるものであってもよい。
例えば、運転技量が高い場合には運転者による運転操作を優先するために運転支援量を少なくしてもよい。このため、支援量変更部86は、運転技量が低い場合には運転技量が高い場合に比べて運転支援量を多くしてよい。
例えば支援量変更部86は、運転支援量を定めるゲインを増減することにより運転支援量を増減してよい。例えば支援量変更部86は、運転支援制御部84による運転支援により加えられる運転支援量の上限を増加させることによって運転支援量を多くしてよく、運転支援量の上限を減少させることによって運転支援量を少なくしてよい。
また、予測性が低い場合には、運転者は運転操作に対する準備ができていないために操作量が減ることがあるため、運転支援量を多くしてよい。
一方で予測性が高く運転者が自車両の応答特性をよく予測できている場合には、運転者の運転操作に対する介入を減らすことにより、車両との一体感や、運転操作に対する愉悦感を向上させることができる。
このため、支援量変更部86は、予測性が低い場合には予測性が高い場合に比べて運転支援量を多くしてよい。
運転技量と予測性とに基づく運転支援の第1例を図4に示す。例えば、予測性が高い場合には、運転者の運転操作に対する操作介入の機会を減らして車両との一体感や、運転操作に対する愉悦感を向上させるために、運転支援の開始タイミングをできるだけ遅らせて運転操作が必要なタイミングの直前に運転支援を開始してよい。
一方で、予測性が低い場合には、早めに運転者を支援するために運転支援の開始タイミングを予測性が高い場合よりも早めてよい。
また、予測性が高く且つ運転技量が高い場合には、運転者の運転操作を優先することにより、車両との一体感や運転操作に対する愉悦感を向上させるために、運転支援量をより少なくしてよい。
一方で、予測性が低く且つ運転技量も低い場合には、運転支援の必要性が大きいため、運転支援量をより多くしてよい。
その他、予測性が高く且つ運転技量が低い場合や、予測性が低い且つ運転技量が高い場合には、運転支援量を中程度としてよい。例えば、予測性が高く且つ運転技量が高い場合よりも多く、予測性が低く且つ運転技量も低い場合より少なくしてよい。
支援量変更部86は、運転技量の評価結果と予測性の評価結果に基づいて、運転操作に応答する自車両の応答特性を変更してよい。すなわち、運転支援制御部84による運転支援には、運転操作に応答する自車両の応答特性(以下、単に「応答特性」と表記することがある)の制御を含んでよい。
例えば、運転技量の高い運転者は応答性の高い車両を好む傾向がある。このため、例えば支援量変更部86は、運転技量が高いと評価した場合には自車両の応答性を上げ、運転技量が低いと評価した場合には自車両の応答性を下げるように応答特性を変更してよい。
運転者の予測性が高い場合、すなわち運転者にとって自車両の応答特性が分かり易い場合は、自車両の応答性が高い方が車両との一体感や運転操作に対する愉悦感が向上する。このため、例えば支援量変更部86は、運転者の予測性が高いと評価した場合に自車両の応答性を上げるように応答特性を変更してよい。
反対に、運転者の予測性が低い場合、すなわち運転者にとって自車両の応答特性が分かりにくい場合は、応答性を上げるとかえって応答特性が分かりにくくなることがあり、車両との一体感や運転操作に対する愉悦感を損ねる虞がある。このため、例えば支援量変更部86は、運転者の予測性が低いと評価した場合に自車両の応答性を下げるように応答特性を変更してよい。
例えば支援量変更部86は、操舵操作に応答する応答特性を変更してよい。
ステアリングホイールの操舵角θと次式(1)により目標操舵角δを設定する場合、操舵角速度Δθに乗じる係数Kを変更することにより操舵操作に対する応答特性を変更できる。
δ=K0×θ+K×Δθ …(1)
なお、K0は係数を示す。
例えば、支援量変更部86は、係数Kを増加させて操舵操作に対する応答性を上げ、係数Kを減少させて操舵操作に対する応答性を下げてよい。
支援量変更部86は、同様の方法により加減速操作に対する応答特性を変更してもよい。
また、例えば支援量変更部86は、運転操作に対する応答遅延や、スペンションなどの剛性、タイヤの空気圧を変更することにより応答特性を変更してよい。例えば、スペンションの剛性を高めることで応答性を上げ、スペンションの剛性を下げることで応答性を下げてよい。タイヤの空気圧を減らすことで応答性を上げ、タイヤの空気圧を増やすことで応答性を上げてよい。
(動作)
次に、図5を参照して第1実施形態の運転支援方法の一例について説明する。
ステップS1において脳活動センサ6は、運転者の脳波を計測する。コントローラ2の行動準備電位検出部82(図3)は、脳活動センサ6が取得した脳波信号に基づき、運転者の脳に発生する行動準備電位を検出する。
ステップS2において運転技量評価部80は、車両センサ群4から出力された車両情報を取得する。
ステップS3において予測性評価部83は、行動準備電位検出部82が検出した行動準備電位に基づいて運転者の予測性を評価する。
ステップS4において運転技量評価部80は、車両センサ群4から取得した車両情報に基づいて運転者の運転技量を評価する。
ステップS5において運転支援制御部84は、運転者の予測性が高いか否かを判断する。予測性が高い場合(ステップS5:Y)に処理はステップS9へ進む。予測性が高低い場合(ステップS5:N)に処理はステップS6へ進む。
ステップS6において運転支援制御部84は、運転者の運転技量が高いか否かを判断する。運転技量が高い場合(ステップS6:Y)に処理はステップS8へ進む。運転技量が低い場合(ステップS6:N)に処理はステップS7へ進む。
ステップS7(予測性が低く且つ運転技量が低い場合)においてタイミング変更部85は、運転支援の開始タイミングを比較的早めのタイミングに設定する。支援量変更部86は、より多い運転支援量で運転支援を行うように運転支援量を増加させる。その後に処理は終了する。
ステップS8(予測性が低く且つ運転技量が高い場合)においてタイミング変更部85は、運転支援の開始タイミングを比較的早めのタイミングに設定する。支援量変更部86は、中程度の運転支援量で運転支援を行うように運転支援量を調整する。その後に処理は終了する。
ステップS9において運転支援制御部84は、運転者の運転技量が高いか否かを判断する。運転技量が高い場合(ステップS9:Y)に処理はステップS11へ進む。運転技量が低い場合(ステップS9:N)に処理はステップS10へ進む。
ステップS10(予測性が高く且つ運転技量が低い場合)においてタイミング変更部85は、運転支援の開始タイミングをできるだけ遅らせて運転操作が必要なタイミングの直前に設定する。支援量変更部86は、中程度の運転支援量で運転支援を行うように運転支援量を調整する。その後に処理は終了する。
ステップS11(予測性が高く且つ運転技量が高い場合)においてタイミング変更部85は、運転支援の開始タイミングをできるだけ遅らせて運転操作が必要なタイミングの直前に設定する。支援量変更部86は、より少ない運転支援量で運転支援を行うように運転支援量を減少させる。その後に処理は終了する。
(第1実施形態の効果)
(1)運転技量評価部80は、特定の運転者の運転技量を評価する。脳活動センサ6は、運転者の脳波を計測する。予測性評価部83は、脳波の計測により得られた、運転者による特定の車両に対する運転操作開始時点の所定時間前の時点からの脳波信号の変化度合いに基づいて、運転操作に応答する車両の応答特性に対する運転者の予測性を評価する。運転支援制御部84は、評価された運転技量と予測性とに基づいて車両の運転支援を制御する。
これにより、運転技量だけでなく、個々の運転者ごとに評価した予測性(応答特性の分かり易さ)に基づいて運転支援を制御することにより、例えば、運転技量は高いが特定の車両の応答特性が分かりにくく、このために運転操作に対する準備が遅れている場合であっても適切な運転支援を行うことができる。
同様に、運転技量は低くても車両の応答特性が分かりやすい場合のような場合にも、運転者に合わせて適切な運転支援を行うことができる。
このため、車両との一体感や、運転操作に対する愉悦感や楽しみを向上できる
(2)タイミング変更部85は、運転技量と予測性とに基づいて、運転支援の開始タイミングを変更する。これにより運転支援の開始タイミングを運転技量と予測性とに合わせることができる。
(3)タイミング変更部85は、運転技量が低い場合には運転技量が高い場合に比べて開始タイミングを早くする。これにより運転支援の開始タイミングを運転技量に合わせることができる。
(4)タイミング変更部85は、予測性が低い場合には予測性が高い場合に比べて開始タイミングを早くする。これにより運転支援の開始タイミングを予測性に合わせることができる。
(5)支援量変更部86は、運転技量と予測性とに基づいて、運転支援の運転支援量を変更する。これにより運転支援の運転支援量を運転技量と予測性とに合わせることができる。
(6)支援量変更部86は、運転技量が低い場合には運転技量が高い場合に比べて運転支援量を多くする。これにより運転支援量を運転技量に合わせることができる。
(7)支援量変更部86は、予測性が低い場合には予測性が高い場合に比べて運転支援量を多くする。これにより運転支援量を運転技量に合わせることができる。
(8)支援量変更部86は、運転技量が高い場合には運転技量が低い場合に比べて運転者の運転操作に応答する車両の応答性を上げる。これにより、車両の応答性を運転技量に合わせることができる。
(9)支援量変更部86は、予測性が高い場合には予測性が低い場合に比べて運転者の運転操作に応答する車両の応答性を上げる。これにより、車両の応答性を予測性に合わせることができる。
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態の運転支援装置1を説明する。第2実施形態のコントローラ2は、運転者の運転技量と予測性とに基づいて、所定の運転モデルに基づく運転支援の開始タイミングを変更する。
例えば、コントローラ2は、個々の運転者による運転時の走行速度や加速度、進行角度、旋回速度といった自車両の車両挙動のデータや、アクセルペダルやブレーキペダル、ステアリングの操作モデルや操作タイミングといった自車両の操作態様のデータを蓄積し、蓄積されたこれらのデータに基づいて、この運転者の運転モデルを所定の運転モデルとして生成してよい。このような個々の運転者の操作履歴に基づいて生成された運転モデルを、以下「自己運転モデル」と表記することがある。
また、自己運転モデル以外の標準的な運転モデルを設定して、運転操作に用いてもよい。このような標準的な運転モデルを「標準運転モデル」と表記することがある。標準運転モデルは、一人又は複数の標準的な運転者による運転時の車両挙動のデータや、自車両の操作態様のデータを蓄積し、蓄積されたこれらのデータに基づいて設定してもよく、理論的なシミュレーションに基づいて標準運転モデルを演算により決定してもよい。
また、第2実施形態のコントローラ2は、運転者の運転技量と予測性とに基づいて、所定の運転モデルに基づく運転支援の運転支援量を変更する。
例えば、コントローラ2は、運転者の運転技量と予測性とに基づいて所定の運転モデルを変更し、変更された運転モデルに従って自車両の運転支援を行ってよい。
また例えば、コントローラ2は、運転技量と予測性とに基づいて複数の所定の運転モデルのいずれかを選択し、選択した運転モデルに従って自車両の運転支援を行ってもよい。
図6を参照しつつ、第2実施形態のコントローラ2の機能構成について詳しく説明する。第1実施形態と同様の構成要素については同じ参照符号を付して説明を省略する。
コントローラ2は、自己運転モデルや標準運転モデルなどの運転モデルを記憶するための運転モデル記憶部91を備える。
また、運転支援制御部84は、運転モデル生成部90と、運転モデル選択部92と、運転モデル変更部93を備える。
運転モデル生成部90は、運転者毎に、個々の運転者による運転時の自車両の車両挙動のデータや自車両の操作態様のデータを蓄積し、蓄積されたこれらのデータに基づいて、この運転者の自己運転モデルを運転シーン毎について生成する。運転モデル生成部90は、生成した自己運転モデルを運転モデル記憶部91に格納する。
運転モデル選択部92は、周囲環境センサ群3から出力される周囲環境情報に基づいて自車両の現在の運転シーンを特定する。運転モデル選択部92は、運転モデル記憶部91に記憶されている運転シーンのうち、現在の自車両の運転シーンに対応する自己運転モデルを選択する。
タイミング変更部85は、運転技量の評価結果と予測性の評価結果に基づいて、運転モデル選択部92が選択した自己運転モデルに基づく運転支援の開始タイミングを変更する。
さらに運転モデル変更部93は、運転技量の評価結果と予測性の評価結果に基づいて、運転支援に使用する自己運転モデルを変更する。運転支援制御部84は、運転モデル変更部93が変更した自己運転モデルに基づいて自車両の運転支援を行う。
図7を参照して、運転技量と予測性に基づく開始タイミングと運転モデルの変更例を説明する。
運転技量が高く且つ予測性が高い場合には、運転者の運転操作に対する操作介入の機会を減らして、車両との一体感や運転操作に対する愉悦感を向上させるために、運転支援の開始タイミングをできるだけ遅らせて運転操作が必要なタイミングの直前に運転支援を開始してよい。
また、運転モデル変更部93は、運転モデル生成部90が生成した自己運転モデルをより高い運転レベルの運転モデルへ変更して、運転支援に使用する運転モデルとする。
ここでより高い運転レベルの運転モデルとは、例えば、より高い運転技量を要する運転モデル、運転技量がより高い運転者による運転モデル、難易度の高い運転モデルであってよい。
運転モデル変更部93は、例えば周囲環境の変化に応答する運転操作の応答性が上がるように運転モデルを修正することにより、運転モデルの運転レベルを上げてよい。また例えば、周囲環境の変化に応答する遅延を減らすことにより、運転モデルの運転レベルを上げてよい。
自分の運転技量よりもレベルの高い運転を体験させることにより、運転操作に対する愉悦感を運転者に感じさせることができる。
また運転モデル変更部93は、運転技量が低く且つ予測性が高い場合にも、運転モデル生成部90が生成した自己運転モデルをより高い運転レベルの運転モデルへ変更して、運転支援に使用する運転モデルとする。ただし、運転技量が高い場合よりも運転支援の開始タイミングを早める。
このように、運転技量が低くても、予測性が高く運転者が自車両の応答特性をよく予測できている場合には、運転操作に対する準備が整っており運転者には余裕がある。
このため、自己の運転技量よりもより高いレベルの運転を体験させることにより、運転操作に対する愉悦感を、運転技量が比較的低い運転者にも感じさせることができる。
このとき、運転支援の開始を早めて運転者に余裕を持たせることで、運転技量が比較的低い運転者が、運転レベルの高い運転支援に恐怖心や違和感を覚えることを回避し、より高いレベルの運転を心地よく体験させることができる。
一方で、予測性が低い場合には、自車両の応答特性が分かりにくいために運転者の運転操作に対する準備ができておらず、運転操作が遅れることがあるため運転支援の開始を早める。
自車両の応答特性が分かりにくく運転操作に対する準備ができてない場合に高いレベルの運転支援を行うと、運転技量が高い運転者であっても、かえって運転操作に対する愉悦感を損ねる虞がある。このため、運転モデル生成部90が生成した自己運転モデルを変更せずに、運転支援に使用する運転モデルとする。
運転技量が低い運転者の場合には、自己運転モデルをより低い運転レベルの運転モデルへ変更して、運転支援に使用することにより、自車両の応答特性が分かりにくいことによる不安感や違和感を軽減する。
なお、運転モデル変更部93は、自己運転モデルの代わりに、運転技量の評価結果と予測性の評価結果に基づいて標準運転モデルを変更してよい。運転支援制御部84は、運転モデル変更部93が変更した標準運転モデルに基づいて自車両の運転支援を行ってよい。
また、運転モデルの運転レベルを変更する代わりに、異なるレベルの複数の標準運転モデルを予め運転モデル記憶部91に用意してもよい。運転モデル変更部93は、異なるレベルの複数の標準運転モデルのうちいずれかのレベルの標準運転モデルを、運転支援に使用する運転モデルとして選択することにより、運転支援に使用する運転モデルの運転レベルを変更してもよい。
(動作)
図8を参照して第2実施形態の運転支援方法の一例について説明する。
ステップS21〜S26及びステップS29の処理は、図5のステップS1〜S6及びステップS9の処理と同様である。
ステップS27(予測性が低く且つ運転技量が低い場合)においてタイミング変更部85は、運転支援の開始タイミングを比較的早めのタイミングに設定する。運転モデル変更部93は、運転支援に使用する運転モデルを、自己運転モデルより低いレベルの運転モデルにする。その後に処理は終了する。
ステップS28(予測性が低く且つ運転技量が高い場合)においてタイミング変更部85は、運転支援の開始タイミングを比較的早めのタイミングに設定する。運転モデル変更部93は、運転支援に使用する運転モデルを、自己運転モデルと同等のレベルの運転モデルにする。その後に処理は終了する。
ステップS30(予測性が高く且つ運転技量が低い場合)においてタイミング変更部85は、運転支援の開始タイミングを比較的早めのタイミングに設定する。運転モデル変更部93は、運転支援に使用する運転モデルを、自己運転モデルより高いレベルの運転モデルにする。その後に処理は終了する。
ステップS31(予測性が高く且つ運転技量が高い場合)においてタイミング変更部85は、運転支援の開始タイミングをできるだけ遅らせて運転操作が必要なタイミングの直前に設定する。運転モデル変更部93は、運転支援に使用する運転モデルを、自己運転モデルより高いレベルの運転モデルにする。その後に処理は終了する。
(第2実施形態の効果)
(1)タイミング変更部85は、運転技量と予測性とに基づいて所定の運転モデルに基づく運転支援の開始タイミングを変更する。これにより、例えば運転者の運転履歴等に基づいて生成した運転モデルを用いた運転支援を、運転者の運転技量と予測性に合わせたタイミングで開始することができる。
(2)運転モデル変更部93は、運転技量と予測性とに基づいて所定の運転モデルに基づく運転支援の運転支援量を変更する。これにより、例えば運転者の運転履歴等に基づいて生成した運転モデルを用いた運転支援の運転支援量を運転者の運転技量と予測性に合わせることができる。
(3)運転モデル変更部93は、運転技量と予測性とに基づいて所定の運転モデルを変更する。運転支援制御部84は、変更された運転モデルに従って自車両の運転支援を行う。これにより、例えば運転者の運転履歴等に基づいて生成した運転モデルを運転技量と予測性とに基づいて補正し、運転支援に用いることができる。
(4)運転モデル変更部93は、運転技量と予測性とに基づいて複数の所定の運転モデルのいずれかを選択する。運転支援制御部84は、選択された運転モデルに従って自車両の運転支援を行う。これにより、例えば運転技量と予測性とに合わせて選択した運転モデルにより運転支援を行うことができる。
(変形例)
運転支援制御部84は、例えば運転モデル記憶部91に記憶された運転モデルを用いて自車両の自動運転制御を行ってもよい。例えば、運転モデル記憶部91に記憶された運転モデルを用いて自車両の車線変更を自動で行う自動車線変更を行ってもよい。
このとき、行動準備電位検出部82は、運転操作時の行動準備電位を検出して運転者の運転操作の意図を検出してよい。
運転支援制御部84は、運転操作の意図が検出されたときに運転モデルを用いた自動運転制御を開始してよい。
その際に、タイミング変更部85は、運転技量と予測性とに基づいて自動運転制御の開始タイミングを変更してよい。
運転モデル変更部93は、運転技量と予測性とに基づいて自動運転制御に用いる運転モデルの運転レベルを変更してもよい。
1…運転支援装置、2…コントローラ、3…周囲環境センサ群、4…車両センサ群、5…車両制御アクチュエータ群、6…脳活動センサ、20…プロセッサ、21…記憶装置、30…カメラ、31…レーダ、32…地図データベース、33…GPS受信機、40…車速センサ、41…加速度センサ、42…ヨーレートセンサ、43…操舵センサ、44…アクセルセンサ、45…ブレーキセンサ、50…ステアリングアクチュエータ、51…アクセルアクチュエータ、52…ブレーキアクチュエータ、80…運転技量評価部、81…運転操作検出部、82…行動準備電位検出部、83…予測性評価部、84…運転支援制御部、85…タイミング変更部、86…支援量変更部、90…運転モデル生成部、91…運転モデル記憶部、92…運転モデル選択部、93…運転モデル変更部

Claims (14)

  1. 特定の運転者の運転技量を評価し、
    前記運転者の脳波を計測し、
    前記脳波の計測により得られた、前記運転者による特定の車両に対する運転操作開始時点の所定時間前の時点からの脳波信号の変化度合いに基づいて、運転操作に応答する前記車両の応答特性に対する前記運転者の予測性を評価し、
    評価された前記運転技量と前記予測性とに基づいて前記車両の運転支援を制御することを特徴とする運転支援方法。
  2. 前記運転技量と前記予測性とに基づいて、前記運転支援の開始タイミングを変更することを特徴とする請求項1に記載の運転支援方法。
  3. 前記運転技量が低い場合には、前記運転技量が高い場合に比べて前記開始タイミングを早くすることを特徴とする請求項2に記載の運転支援方法。
  4. 前記予測性が低い場合には、前記予測性が高い場合に比べて前記開始タイミングを早くすることを特徴とする請求項2又は3に記載の運転支援方法。
  5. 前記運転技量と前記予測性とに基づいて、所定の運転モデルに基づく運転支援の開始タイミングを変更することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の運転支援方法。
  6. 前記運転技量と前記予測性とに基づいて、前記運転支援の運転支援量を変更することを特徴とする請求項1に記載の運転支援方法。
  7. 前記運転技量が低い場合には、前記運転技量が高い場合に比べて前記運転支援量を多くすることを特徴とする請求項6に記載の運転支援方法。
  8. 前記予測性が低い場合には、前記予測性が高い場合に比べて前記運転支援量を多くすることを特徴とする請求項6又は7に記載の運転支援方法。
  9. 前記運転技量と前記予測性とに基づいて、所定の運転モデルに基づく運転支援の運転支援量を変更することを特徴とする請求項6に記載の運転支援方法。
  10. 前記運転技量と前記予測性とに基づいて所定の運転モデルを変更し、変更された前記運転モデルに従って前記車両の運転支援を行うことを特徴とする請求項6に記載の運転支援方法。
  11. 前記運転技量と前記予測性とに基づいて複数の所定の運転モデルのいずれかを選択し、選択した前記運転モデルに従って前記車両の運転支援を行うことを特徴とする請求項6に記載の運転支援方法。
  12. 前記運転技量が高い場合には、前記運転技量が低い場合に比べて前記運転者の運転操作に応答する車両の応答性を上げることを特徴とする請求項6〜11のいずれか一項に記載の運転支援方法。
  13. 前記予測性が高い場合には、前記予測性が低い場合に比べて前記運転者の運転操作に応答する車両の応答性を上げることを特徴とする請求項6〜12のいずれか一項に記載の運転支援方法。
  14. 運転者の脳波を計測する脳波センサと、
    特定の運転者の運転技量を評価し、前記運転者による特定の車両に対する運転操作開始時点の所定時間前の時点から前記運転操作開始時点までの期間に、前記脳波センサにより得られた前記運転者の脳波信号に基づいて、運転操作に応答する前記車両の応答特性に対する前記運転者の予測性を評価し、評価された前記運転技量と前記予測性とに基づいて前記車両の運転支援を制御するコントローラと、
    を備えることを特徴とする運転支援装置。
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