JP2019113844A - 光反射材 - Google Patents

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淳之介 村上
Junnosuke Murakami
淳之介 村上
匡徳 寺田
Masanori Terada
匡徳 寺田
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Abstract

【課題】可視光領域中の短波長域での反射率が高く、かつ可視光領域中の中波長域〜長波長域での反射率が高い光反射材を提供する。【解決手段】基材2と、基材2の一方の表面上に配置された第1の光反射層3と、第1の光反射層3の基材側とは反対の表面上に配置された第2の光反射層4とを備え、第1の光反射層3が、アルミニウムを含み、第2の光反射層4が、銀を含む。第2の光反射層4の第1の光反射層側とは反対の表面上に配置された低屈折率層5と、低屈折率層5の第2の光反射層側とは反対の表面上に配置された高屈折率層6とをさらに備えることが好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、基材と光反射層とを備える光反射材に関する。
携帯電話、スマートフォン、パソコン、及びテレビ等の液晶表示ディスプレイには、通常、バックライト装置が備えられている。このバックライト装置には、発光ダイオード(LED)等の光源、拡散シート、導光板、及び光反射材(光反射フィルム)等が備えられている。
光反射材には、光源から発せられた光を効率よく液晶パネルに到達させるために、金属を含む層(光反射層)が備えられている。
下記の特許文献1には、基体と、該基体上に形成されており、かつ銀、銀合金、アルミニウム又はアルミニウム合金を含む光反射層とを備える光反射板が開示されている。この光反射板では、光反射層の表面における算術平均粗さが0.10〜0.30μmであり、かつ、算術平均うねりが0.30〜2.50μmである。
WO2009/013944A1
従来の光反射材では、可視光領域中の短波長域での光の反射率が低いことがある。そのため、従来の光反射材を液晶ディスプレイのバックライト装置の部材として用いた場合、バックライトの青味の程度が低いことがある。また、近年、液晶ディスプレイのバックライトとして、青味を有する光が好まれている。
本発明者は、光反射材において可視光領域中の短波長域での光の反射率を高めた場合、中波長域〜長波長域での反射率が低くなるという課題を見出した。
本発明者は、従来の光反射材では、可視光領域中の短波長域での反射率と、中波長域〜長波長域での反射率との双方を高めることは困難であるという課題を見出した。
従来の光反射材において、可視光領域中の短波長域での反射率と、中波長域〜長波長域での反射率との双方を高めることには着目されていない。
本発明の目的は、可視光領域中の短波長域での反射率が高く、かつ可視光領域中の中波長域〜長波長域での反射率が高い光反射材を提供することである。
本発明の広い局面によれば、基材と、該基材の一方の表面上に配置された第1の光反射層と、該第1の光反射層の前記基材側とは反対の表面上に配置された第2の光反射層とを備え、前記第1の光反射層が、アルミニウムを含み、前記第2の光反射層が、銀を含む、光反射材が提供される。
本発明に係る光反射材のある特定の局面では、前記第1の光反射層の厚みが15nm以上である。
本発明に係る光反射材のある特定の局面では、前記第2の光反射層の厚みが15nm以上50nm以下である。
本発明に係る光反射材のある特定の局面では、前記光反射材は、前記第2の光反射層の前記第1の光反射層側とは反対の表面上に配置された低屈折率層と、該低屈折率層の前記第2の光反射層側とは反対の表面上に配置された高屈折率層とをさらに備え、前記低屈折率層は、前記高屈折率層よりも低い屈折率を有し、前記高屈折率層は、前記低屈折率層よりも高い屈折率を有する。
本発明に係る光反射材のある特定の局面では、前記低屈折率層の屈折率が1.3以上1.6以下であり、前記高屈折率層の屈折率が2.0以上2.4以下である。
本発明に係る光反射材は、液晶ディスプレイにおいて、光を反射するために好適に用いられる。
本発明によれば、可視光領域中の短波長域での反射率が高く、かつ可視光領域中の中波長域〜長波長域での反射率が高い光反射材を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る光反射材を模式的に示す断面図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る光反射材は、基材と、該基材の一方の表面上に配置された第1の光反射層と、該第1の光反射層の上記基材側とは反対の表面上に配置された第2の光反射層とを備える。本発明に係る光反射材では、基材と、第1の光反射層と、第2の光反射層とがこの順で積層されている。本発明に係る光反射材では、上記第1の光反射層が、アルミニウムを含み、上記第2の光反射層が、銀を含む。
本発明では、上記の構成が備えられているので、可視光領域中の短波長域での反射率を高くすることができ、かつ可視光領域中の中波長域〜長波長域での反射率を高くすることができる。
したがって、本発明に係る光反射材では、可視光領域での平均反射率を高くすることができる。
従来の光反射材では、可視光領域中の短波長域での反射率を高め、かつ可視光領域中の中波長域〜長波長域での反射率を高める検討は行われていなかった。
本発明者は、光反射材において、可視光領域中の短波長域での光の反射率を高めた場合、中波長域〜長波長域での反射率が低くなるという課題を見出した。
本発明者は、従来の光反射材では、可視光領域中の短波長域での反射率と、中波長域〜長波長域での反射率との双方を高めることは困難であるという課題を見出した。
本発明者らは、鋭意検討した結果、可視光領域中の短波長域での反射率を高くすることができ、かつ可視光領域中の中波長域〜長波長域での反射率を高くすることができる光反射材の構成を見出した。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光反射材を模式的に示す断面図である。
図1に示す光反射材1は、基材2と、第1の光反射層3と、第2の光反射層4と、低屈折率層5と、高屈折率層6とを備える。
第1の光反射層3は、基材2の一方の表面上に配置されている。
第2の光反射層4は、第1の光反射層3の基材2側とは反対の表面上に配置されている。
低屈折率層5は、第2の光反射層4の第1の光反射層3側とは反対の表面上に配置されている。
高屈折率層6は、低屈折率層5の第2の光反射層4側とは反対の表面上に配置されている。
基材2と、第1の光反射層3と、第2の光反射層4と、低屈折率層5と、高屈折率層6とは、この順に並んで配置されている。
本発明に係る光反射材では、屈折率層は備えられていなくてもよく、低屈折率層と高屈折率層とは備えられていなくてもよい。
光反射材1は、1層の第1の光反射層3と、1層の第2の光反射層4とを備える。第1の光反射層及び第2の光反射層はそれぞれ、1層であってもよく、多層であってもよい。
光反射材1は、1層の低屈折率層5と、1層の高屈折率層6とを備える。低屈折率層及び高屈折率層はそれぞれ、1層であってもよく、多層であってもよい。
以下、光反射材を構成する各層の詳細を説明する。
(基材)
基材は、第1の光反射層と第2の光反射層とを支持する基材である。
基材は、基材本体と、該基材本体の表面上に下地層とを有してもよい。該下地層上に、第1の光反射層が積層されていてもよい。上記基材が下地層を有すると、基材本体の耐腐食性を高めることができ、また、基材と第1の光反射層との密着力を高めることができる。
上記基材は、樹脂フィルムであることが好ましい。上記基材が、上記基材本体と上記下地層とを有する場合には、上記基材本体は、樹脂フィルムであることが好ましい。
上記樹脂フィルムの材料としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、シクロオレフィンポリマー樹脂、シクロオレフィンコポリマー樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、及びポリウレア樹脂等が挙げられる。上記樹脂フィルムの材料は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記下地層の材料としては、無機酸化物層、無機亜酸化物層、及び樹脂層等が挙げられる。上記下地層の材料は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記基材の厚みは、好ましくは15μm以上、より好ましくは23μm以上、好ましくは188μm以下、より好ましくは125μm以下である。上記基材の厚みが上記下限以上であると、光反射材の取扱性が高くなる。上記基材の厚みが上記上限以下であると、光反射材全体の厚みをより一層薄くすることができる。
上記基材が、上記基材本体と上記下地層とを有する場合には、上記基材本体の厚みは、好ましくは15μm以上、より好ましくは23μm以上、好ましくは188μm以下、より好ましくは125μm以下である。上記基材本体の厚みが上記下限以上であると、光反射材の取扱性が高くなる。上記基材本体の厚みが上記上限以下であると、光反射材全体の厚みをより一層薄くすることができる。
上記基材及び上記基材本体は、それぞれ、各種安定剤、白色顔料、アンチブロッキング剤、及び屈折率調整剤等を含んでいてもよい。
(第1の光反射層及び第2の光反射層)
第1の光反射層は、基材の一方の表面上に配置される層である。上記第1の光反射層は、アルミニウムを含む。上記第1の光反射層は、アルミニウムを含む層である。
第2の光反射層は、上記第1の光反射層の上記基材側とは反対の表面上に配置される層である。上記第2の光反射層は、銀を含む。上記第2の光反射層は、銀を含む層である。
本発明では、アルミニウムを含む上記第1の光反射層が備えられているので、可視光領域中の短波長域での反射率を高くすることができる。本発明では、銀を含む上記第2の光反射層が備えられているので、可視光領域中の中波長域〜長波長域での反射率を高くすることができる。本発明では、アルミニウムを含む上記第1の光反射層と、銀を含む上記第2の光反射層との双方が備えられているので、可視光領域中の短波長域での反射率を高くすることができ、かつ可視光領域中の中波長域〜長波長域での反射率を高くすることができる。
アルミニウムを含む上記第1の光反射層、又は銀を含む上記第2の光反射層が備えられない場合、可視光領域中の短波長域での反射率と、中波長域〜長波長域での反射率との双方を高めることは困難である。
上記第1の光反射層に含まれるアルミニウムは、アルミニウム単体であってもよく、アルミニウム合金であってもよい。上記第1の光反射層に含まれるアルミニウムとして、これらの化合物の内の1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。上記第1の光反射層に含まれるアルミニウムは、アルミニウム単体であることが好ましい。
上記第2の光反射層に含まれる銀は、銀単体であってもよく、銀合金であってもよい。上記第2の光反射層に含まれる銀として、これらの化合物の内の1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。上記第2の光反射層に含まれる銀は、銀単体であることが好ましい。
上記第1の光反射層は、本発明の効果を阻害しない限り、アルミニウム以外の金属元素を含んでもよい。上記アルミニウム以外の金属元素としては、例えば、Mn、Cu、及びSi等が挙げられる。
上記第2の光反射層は、本発明の効果を阻害しない限り、銀以外の金属元素を含んでもよい。上記銀以外の金属元素としては、例えば、Ni、Pd、Cu、及びAu等が挙げられる。
上記第1の光反射層100重量%中、上記アルミニウムの含有量は、好ましくは99重量%以上、より好ましくは99.5重量%以上、好ましくは99.99重量%以下、より好ましくは99.9重量%以下である。上記アルミニウムの含有量が上記下限以上であると、可視光領域中の短波長域での反射率を効果的に高めることができる。上記アルミニウムの含有量が上記上限以下であると、可視光領域中の中波長域〜長波長域での反射率の低下を抑えることができる。
上記第2の光反射層100重量%中、上記銀の含有量は、好ましくは99重量%以上、より好ましくは99.5重量%以上、好ましくは99.99重量%以下、より好ましくは99.9重量%以下である。上記銀の含有量が上記下限以上であると、可視光領域中の中波長域〜長波長域での反射率を効果的に高めることができる。上記銀の含有量が上記上限以下であると、可視光領域中の短波長域での反射率の低下を抑えることができる。
上記第1の光反射層の厚みは、好ましくは15nm以上、より好ましくは30nm以上、更に好ましくは45nm以上、好ましくは500nm以下、より好ましくは200nm以下、更に好ましくは100nm以下である。上記第1の光反射層の厚みが上記下限以上であると、可視光領域中の短波長域での反射率をより一層効果的に高めることができる。上記第1の光反射層の厚みが上記上限以下であると、可視光領域中の中波長域〜長波長域での反射率の低下を抑えることができる。
上記第2の光反射層の厚みは、好ましくは15nm以上、より好ましくは20nm以上、更に好ましくは30nm以上、好ましくは50nm以下、より好ましくは45nm以下、更に好ましくは40nm以下である。上記第2の光反射層の厚みが上記下限以上であると、可視光領域中の中波長域〜長波長域での反射率をより一層効果的に高めることができる。上記第2の光反射層の厚みが上記上限以下であると、光が効果的に上記第1の光反射層に到達することができるので、可視光領域中の短波長域での反射率の低下を抑えることができる。
可視光領域中の短波長域での反射率をより一層効果的に高める観点からは、上記第1の光反射層の波長350nm〜450nmにおける反射率は、好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、更に好ましくは90%以上である。
可視光領域中の短波長域での反射率の低下を抑える観点からは、上記第2の光反射層の波長350nm〜450nmにおける反射率は、好ましくは25%以上、より好ましくは40%以上、更に好ましくは60%以上である。
可視光領域中の中波長域〜長波長域での反射率の低下を抑える観点からは、上記第1の光反射層の波長380nm〜780nmにおける反射率は、好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、更に好ましくは90%以上である。
可視光領域中の中波長域〜長波長域での反射率をより一層効果的に高める観点からは、上記第2の光反射層の波長380nm〜780nmにおける反射率は、好ましくは45%以上、より好ましくは70%以上、更に好ましくは85%以上である。
ここで、上記光反射材において、上記基材側の表面を第1の表面とし、上記第2の光反射層側の表面を第2の表面とする。上記第1の表面と上記第2の表面とは対向している。上記第1の表面は上記光反射材の一方の表面であり、上記第2の表面は上記光反射材の他方の表面である。
可視光領域中の短波長域での反射率をより一層効果的に高める観点からは、上記光反射材の上記第2の表面の波長350nm〜450nmにおける反射率は、好ましくは83.5%以上、より好ましくは84%以上、更に好ましくは86%以上、特に好ましくは88%以上である。
可視光領域中の中波長域〜長波長域での反射率をより一層効果的に高める観点からは、上記光反射材の上記第2の表面の波長380nm〜780nmにおける反射率は、好ましくは90%以上、より好ましくは92%以上、更に好ましくは94%以上である。
上記波長350nm〜450nmにおける反射率、及び波長380nm〜780nmにおける反射率は、分光光度計(例えば日立ハイテク社製「U−4100」)を用いて測定することができる。
上記波長350nm〜450nmにおける反射率、及び波長380nm〜780nmにおける反射率は、上記光反射材の上記第1の光反射層又は上記第2の光反射層と同等の厚みを有する第1の光反射層又は上記第2の光反射層をそれぞれ作製して、測定されてもよい。
上記光反射材の上記第2の表面の算術平均高さSaは、好ましくは0.1nm以上、より好ましくは1nm以上、好ましくは50nm以下、より好ましくは30nm以下である。上記算術平均高さSaが上記下限以上及び上記上限以下であると、可視光領域における短波長域の反射率をより一層効果的に高めることができる。
上記算術平均高さSaは、三次元表面粗計(例えば菱化システム社製「VertScan2.0」)を用いて測定することができる。上記算術平均高さSaは、ISO 25178に準拠して測定される。
上記第1の光反射層及び上記第2の光反射層のそれぞれの形成方法としては、スパッタリング(反応性スパッタリング法、RFスパッタリング法)、及び蒸着法(プラズマ蒸着法等、真空蒸着法(EB蒸着法、イオンプレーティング法、IAD法))等が挙げられる。上記光反射材の上記第2の表面の算術平均高さを良好に上記の好ましい範囲とする観点からは、上記第1の光反射層及び上記第2の光反射層はそれぞれ、スパッタリングにより形成されていることが好ましく、スパッタリング膜であることが好ましい。スパッタリング法では、光反射層を適度に薄く形成することができ、厚みが薄くても、均一な光反射層を形成することができる。
(低屈折率層及び高屈折率層)
本発明に係る光反射材は、上記第2の光反射層の上記第1の光反射層側とは反対の表面上に配置された低屈折率層と、上記低屈折率層の上記第2の光反射層側とは反対の表面上に配置された高屈折率層とを備えることが好ましい。上記低屈折率層と上記高屈折率層とを備えることにより、光の干渉を利用して反射率を高めることができる。
上記低屈折率層は、上記高屈折率層よりも低い屈折率を有する。上記高屈折率層は、上記低屈折率層よりも高い屈折率を有する。
上記低屈折率層の屈折率は、好ましくは1.3以上、より好ましくは1.35以上、好ましくは1.6以下、より好ましくは1.55以下である。上記低屈折率層の屈折率が上記下限以上及び上記上限以下であると、低屈折率層と高屈折率層との屈折率差を広げることができるので、より光の干渉の効果が得られ、反射率を高めることができる。
上記高屈折率層の屈折率は、好ましくは2.0以上、より好ましくは2.1以上、好ましくは2.4以下、より好ましくは2.3以下である。上記高屈折率層の屈折率が上記下限以上及び上記上限以下であると、高屈折率層と低屈折率層との屈折率差を広げることができるので、より光の干渉の効果が得られ、反射率を高めることができる。
上記高屈折率層の屈折率と上記低屈折率層の屈折率との差の絶対値は、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.6以上、好ましくは1.2以下、より好ましくは1.0以下である。上記差の絶対値が上記下限以上及び上記上限以下であると、より光の干渉の効果が得られ、反射率を高めることができる。
上記低屈折率層及び上記高屈折率層の屈折率は、分光エリプソメーター(例えば日本セミラボ社製「SE−2000」)を用いて分光エリプソメトリー法により測定することができる。
上記低屈折率層及び上記高屈折率層の材料としては、屈折率調整機能を有する限り特に限定されず、ZrO、TiO、SiO、及びMgFなどの無機材料;アクリル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂及びシロキサンポリマーなどの有機材料;並びに、上記無機材料と上記有機材料との混合物が挙げられる。上記低屈折率層及び上記高屈折率層の材料は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
可視光領域での反射率が高いことから、上記低屈折率層及び上記高屈折率層の材料は、TiO、又はSiOであることが好ましい。
上記低屈折率層及び上記高屈折率層の厚みはそれぞれ、上記の好ましい屈折率の範囲を満足するように適宜調整されることが好ましい。
上記低屈折率層の厚みは、好ましくは50nm以上、より好ましくは70nm以上、好ましくは150nm以下、より好ましくは125nm以下である。上記低屈折率層の厚みが上記下限以上及び上記上限以下であると、可視光領域での反射率の低下を抑えることができる。
上記高屈折率層の厚みは、好ましくは30nm以上、より好ましくは45nm以上、好ましくは95nm以下、より好ましくは80nm以下である。上記高屈折率層の厚みが上記下限以上及び上記上限以下であると、可視光領域での反射率の低下を抑えることができる。
上記低屈折率層及び上記高屈折率層のそれぞれの形成方法としては、スパッタリング(反応性スパッタリング法、RFスパッタリング法)、及び蒸着法(プラズマ蒸着法等、真空蒸着法(EB蒸着法、イオンプレーティング法、IAD法))等が挙げられる。上記光反射材の上記第2の表面の算術平均高さを良好に上記の好ましい範囲とする観点からは、上記低屈折率層及び上記高屈折率層はそれぞれ、スパッタリングにより形成されていることが好ましく、スパッタリング膜であることが好ましい。スパッタリング法では、屈折率層を適度に薄く形成することができ、厚みが薄くても、均一な屈折率層を形成することができる。
(光反射材)
本発明に係る光反射材は、液晶ディスプレイの部材として好適に用いられる。本発明に係る光反射材は、液晶ディスプレイにおいて、光を反射するために好適に用いられる。本発明に係る光反射材は、液晶ディスプレイのバックライト装置において、光源から発せられた光を液晶パネルに到達させるための光反射材として好適に用いられる。近年、液晶ディスプレイのバックライトとして、青味を有する光が好まれている。本発明に係る光反射材を液晶ディスプレイの部材として用いると、青みを有するバックライトを得ることができる。
上記液晶ディスプレイとしては、携帯電話、スマートフォン、パソコン、及びテレビ等が挙げられる。
上記光源としては、発光ダイオード(LED)等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明する。本発明は以下の実施例に限定されない。
(実施例1)
第1の光反射層の形成:
基材として、ポリエチレンフィルム(東レ社製「ルミラー T60」、厚み75μm)を用いた。基材を真空装置内に設置し、5.0×10−4Pa以下となるまで真空排気した。続いて、アルゴンガスを導入して、DCマグネトロンスパッタリング法により、基材の表面上に、第1の光反射層としてAl層(厚み15nm)を形成して、基材と第1の光反射層との積層体を得た。
第2の光反射層の形成:
基材と第1の光反射層との積層体を真空装置内に設置し、5.0×10−4Pa以下となるまで真空排気した。続いて、アルゴンガスを導入して、DCマグネトロンスパッタリング法により、第1の光反射層の基材側とは反対の表面上に、第2の光反射層としてAg層(厚み15nm)を形成して、光反射材を得た。
(実施例2〜5)
第1の光反射層及び第2の光反射層の厚みを表2に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして光反射材を得た。
(実施例6)
実施例1と同様にして、基材と第1の光反射層と第2の光反射層との積層体を得た。
低屈折率層の形成:
基材と第1の光反射層と第2の光反射層との積層体を真空装置内に設置し、5.0×10−4Pa以下となるまで真空排気した。続いて、アルゴンガスを導入して、MFマグネトロンスパッタリング法により、第2の光反射層の第1の光反射層側とは反対の表面上に、低屈折率層としてSiO層(厚み45nm、屈折率1.48)を形成して、低屈折率層を備える積層体を得た。
高屈折率層の形成:
得られた低屈折率層を備える積層体を真空装置内に設置し、5.0×10−4Pa以下となるまで真空排気した。続いて、アルゴンガスを導入して、MFマグネトロンスパッタリング法により、低屈折率層の第2の光反射層側とは反対の表面上に、高屈折率層としてTiO層(厚み55nm、屈折率2.20)を形成して、光反射材を得た。
(実施例7〜10)
第1の光反射層及び第2の光反射層の厚みを表2に示すように変更したこと以外は、実施例6と同様にして光反射材を得た。
(実施例11)
基材をポリエチレンフィルム(東洋紡社製「コスモシャインA4100」、厚み75μm)に変更したこと以外は、実施例10と同様にして光反射材を得た。
(実施例12)
基材をポリエチレンフィルム(東洋紡社製「東洋紡エステルE5100」、厚み75μm)に変更したこと以外は、実施例10と同様にして光反射材を得た。
(実施例13)
第2の光反射層の材料をAg−Pd合金(Ag98重量%,Pd2重量%)に変更したこと以外は、実施例2と同様にして光反射材を得た。
(実施例14)
第1の光反射層の厚みを表3に示すように変更したこと以外は、実施例13と同様にして光反射材を得た。
(実施例15)
第2の光反射層の材料をAg−Pd合金(Ag98重量%,Pd2重量%)に変更したこと以外は、実施例10と同様にして光反射材を得た。
(実施例16)
第2の光反射層の材料をAPC−TR(フルヤ金属社製、Ag−Pd−Cu合金)に変更したこと以外は、実施例2と同様にして光反射材を得た。
(比較例1,2)
第1の光反射層を形成しなかったこと、単層の第2の光反射層の厚みを表4に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして光反射材を得た。
(比較例3)
第2の光反射層を形成せず、単層の第1の光反射層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして光反射材を得た。
(比較例4,5)
第1の光反射層を形成しなかったこと、単層の第2の光反射層の厚み(比較例5)を表4に示すように変更したこと以外は、実施例6と同様にして光反射材を得た。
(比較例6)
第2の光反射層を形成せず、単層の第1の光反射層を形成したこと以外は、実施例6と同様にして光反射材を得た。
(比較例7)
単層の第2の光反射層の材料をAg−Pd合金(Ag98重量%,Pd2重量%)に変更したこと以外は、比較例2と同様にして光反射材を得た。
(比較例8)
単層の第2の光反射層の材料をAPC−TR(フルヤ金属社製、Ag−Pd−Cu合金)に変更したこと以外は、比較例2と同様にして光反射材を得た。
(評価)
(1)反射率
上記光反射材の上記第2の表面(第2の光反射層側の表面、又は高屈折率層側の表面)の波長350nm〜450nmおける反射率、及び波長380nm〜780nmにおける反射率を、分光光度計(日立ハイテク社製「U−4100」)を用いて測定した。
反射率は以下の表1の判定基準に従って、A〜Eの5段階で評価した。A>B>C>D>Eの順で、反射率の結果に優れている。
Figure 2019113844
(2)算術平均高さSa
上記光反射材の上記第2の表面(第2の光反射層側の表面、又は高屈折率層側の表面)の算術平均高さSaを、三次元表面粗計(菱化システム社製「VertScan2.0」)を用いて、ISO 25178に準拠して評価した。
光反射材の構成及び結果を下記の表2〜4に示す。
Figure 2019113844
Figure 2019113844
Figure 2019113844
1…光反射材
2…基材
3…第1の光反射層
4…第2の光反射層
5…低屈折率層
6…高屈折率層

Claims (6)

  1. 基材と、
    該基材の一方の表面上に配置された第1の光反射層と、
    該第1の光反射層の前記基材側とは反対の表面上に配置された第2の光反射層とを備え、
    前記第1の光反射層が、アルミニウムを含み、
    前記第2の光反射層が、銀を含む、光反射材。
  2. 前記第1の光反射層の厚みが15nm以上である、請求項1に記載の光反射材。
  3. 前記第2の光反射層の厚みが15nm以上50nm以下である、請求項1又は2に記載の光反射材。
  4. 前記第2の光反射層の前記第1の光反射層側とは反対の表面上に配置された低屈折率層と、
    該低屈折率層の前記第2の光反射層側とは反対の表面上に配置された高屈折率層とをさらに備え、
    前記低屈折率層は、前記高屈折率層よりも低い屈折率を有し、
    前記高屈折率層は、前記低屈折率層よりも高い屈折率を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光反射材。
  5. 前記低屈折率層の屈折率が1.3以上1.6以下であり、
    前記高屈折率層の屈折率が2.0以上2.4以下である、請求項4に記載の光反射材。
  6. 液晶ディスプレイにおいて、光を反射するために用いられる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光反射材。
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