JP2019112990A - シリンダヘッド - Google Patents

シリンダヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP2019112990A
JP2019112990A JP2017246170A JP2017246170A JP2019112990A JP 2019112990 A JP2019112990 A JP 2019112990A JP 2017246170 A JP2017246170 A JP 2017246170A JP 2017246170 A JP2017246170 A JP 2017246170A JP 2019112990 A JP2019112990 A JP 2019112990A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow passage
plug hole
cylinder head
injection valve
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017246170A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6939517B2 (ja
Inventor
邦彦 坂田
Kunihiko Sakata
邦彦 坂田
篤史 駒田
Atsushi Komada
篤史 駒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017246170A priority Critical patent/JP6939517B2/ja
Priority to US16/209,031 priority patent/US10655560B2/en
Priority to CN201811557187.XA priority patent/CN109958520B/zh
Publication of JP2019112990A publication Critical patent/JP2019112990A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6939517B2 publication Critical patent/JP6939517B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/42Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
    • F02F1/4285Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads of both intake and exhaust channel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/02Arrangements for cooling cylinders or cylinder heads
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/12Arrangements for cooling other engine or machine parts
    • F01P3/16Arrangements for cooling other engine or machine parts for cooling fuel injectors or sparking-plugs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/242Arrangement of spark plugs or injectors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/26Cylinder heads having cooling means
    • F02F1/36Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/26Cylinder heads having cooling means
    • F02F1/36Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
    • F02F1/38Cylinder heads having cooling means for liquid cooling the cylinder heads being of overhead valve type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/26Cylinder heads having cooling means
    • F02F1/36Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
    • F02F1/40Cylinder heads having cooling means for liquid cooling cylinder heads with means for directing, guiding, or distributing liquid stream 
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/02Arrangements for cooling cylinders or cylinder heads
    • F01P2003/024Cooling cylinder heads

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】プラグ孔の周囲において、冷却水による冷却効果に偏りが生じることを抑制する。
【解決手段】シリンダヘッドにおいては、複数の燃焼室のそれぞれに対応するプラグ孔35毎に2つの吸気ポート37と2つの排気ポート39とが設けられている。2つの吸気ポート37はプラグ孔35の一方側に配置されており、2つの排気ポート39はプラグ孔35の他方側に配置されている。シリンダヘッドのウォータージャケット40は、シリンダヘッドの外部に連通しているとともに2つの吸気ポート37間を延びている吸気ポート間流路部60と、シリンダヘッドの外部に連通しているとともに2つの排気ポート39間を延びている排気ポート間流路部80と、吸気ポート間流路部60及び排気ポート間流路部80に連通しているとともに、プラグ孔35を取り囲むように区画されている中央流路部50とを備えている。
【選択図】図5

Description

この発明は、シリンダヘッドに関する。
特許文献1に開示されたシリンダヘッドにおいては、内燃機関の複数の気筒のそれぞれに対応して、プラグ孔が上下方向(気筒の軸線方向)に貫通している。このプラグ孔には点火プラグが挿通され、点火プラグの先端側の一部が気筒内に露出する。上記シリンダヘッドにおいては、1つの気筒(1つのプラグ孔)につき2つの吸気ポートと2つの排気ポートとが設けられている。2つの吸気ポートと2つの排気ポートとは、プラグ孔を取り囲むように配置されていて、2つの吸気ポートがプラグ孔よりも一方側、2つの排気ポートがプラグ孔よりも他方側に位置している。
上記シリンダヘッドには、冷却水が流通するウォータージャケットが設けられている。ウォータージャケットは、全体として、シリンダヘッド内を気筒の配列方向に延びている。そして、冷却水は、ウォータージャケット内において、吸気ポートの周囲、排気ポートの周囲、及びプラグ孔の周囲を気筒の配列方向に流れるようになっている。
特開2013−15039号公報
上記シリンダヘッドでは、気筒の配列方向の一方側が、冷却水の流通方向の上流側となる。そのため、プラグ孔の周囲における気筒の配列方向の一方側が冷却されやすく、気筒の配列方向の他方側が冷却されにくい。したがって、プラグ孔の周囲においては、気筒の配列方向の一方側と他方側とで、冷却水による冷却効果に偏りが生じてしまう。
上記課題を解決するためのシリンダヘッドは、冷却水が流通するウォータージャケットが内部に区画されたシリンダヘッドであって、内燃機関の複数の気筒のそれぞれに対応して点火プラグが挿通されるプラグ孔が貫通しており、前記プラグ孔毎に2つの吸気ポートと2つの排気ポートとが設けられており、2つの前記吸気ポートが前記プラグ孔よりも一方側に配置されているとともに2つの前記排気ポートが前記プラグ孔よりも他方側に配置されており、前記ウォータージャケットは、当該シリンダヘッドの外部に連通しているとともに2つの前記吸気ポートの間を延びている吸気ポート間流路部と、当該シリンダヘッドの外部に連通しているとともに2つの前記排気ポートの間を延びている排気ポート間流路部と、前記吸気ポート間流路部及び前記排気ポート間流路部に連通しているとともに、前記プラグ孔を取り囲むように区画されている中央流路部と、前記中央流路部に連通しているとともに当該シリンダヘッドの外部へ向けて延びている排出流路部とを備えている。
上記構成では、シリンダヘッドの外部から吸気ポート間流路部及び排気ポート間流路部に冷却水を導入すると、プラグ孔が、吸気ポートの側と排気ポートの側との両側から冷却される。そのため、プラグ孔の周囲において、冷却水による冷却効果に偏りが生じることを抑制できる。
上記シリンダヘッドにおいて、前記吸気ポート間流路部の流路断面積は、当該吸気ポート間流路部における前記中央流路部側の端部で最小になっており、前記排気ポート間流路部の流路断面積は、当該排気ポート間流路部における前記中央流路部側の端部で最小になっていてもよい。
上記構成によれば、吸気ポート間流路部の端部において、当該吸気ポート間流路部から中央流路部に流れる冷却水の流速を高めることができる。また、排気ポート間流路部の端部において、当該排気ポート間流路部から中央流路部に流れる冷却水の流速を高めることができる。そのため、中央流路部に冷却水を勢いよく導入でき、プラグ孔の周囲の冷却を促進できる。
上記シリンダヘッドにおいて、前記プラグ孔と2つの前記吸気ポートとの間に、燃料噴射弁を挿通するための噴射弁孔が前記プラグ孔と隣り合わせで設けられ、前記中央流路部の内面のうち、前記プラグ孔の周方向に延びる内周面は、当該プラグ孔を取り囲むように延びる円弧状の曲面と、当該曲面よりも前記プラグ孔側に向かって張り出している張出面とを備えており、前記張出面は、前記プラグ孔と前記排気ポートとの間に位置していてもよい。
上記構成においては、排気ポートと吸気ポートとの間という限られた領域内に、プラグ孔及び噴射弁孔の双方が位置することになる。そのため、プラグ孔と排気ポートとの間隔が狭くなりがちで、中央流路部におけるプラグ孔と排気ポートとの間の部位の流路断面積を確保しにくい。上記構成では、中央流路部の内周面が全体としてプラグ孔の周方向に延びている一方で、当該内周面のうちの張出面は、プラグ孔側に向かって張り出している。すなわち、中央流路部のうち、張出面で区画されている部位は、流路がプラグ孔側へと拡大されたようになっている。そして、この張出面は、プラグ孔と排気ポートとの間に位置しているので、中央流路部におけるプラグ孔と排気ポートとの間の部分において必要とされる流路断面積を確保できる。
上記シリンダヘッドにおいて、前記プラグ孔と2つの前記吸気ポートとの間に、燃料噴射弁を挿通するための噴射弁孔が前記プラグ孔と隣り合わせで設けられ、前記中央流路部は、前記プラグ孔及び前記噴射弁孔の双方を取り囲むように区画されているとともに、前記プラグ孔と前記噴射弁孔との間の領域に向けて突出する部位を有していてもよい。
プラグ孔と噴射弁孔との間の距離が僅かである場合、プラグ孔と噴射弁孔との間を横切るようなウォータージャケットを区画することは困難である。この場合、プラグ孔と噴射弁孔との間を冷却できず、これらの両者の間に熱がこもりやすい。この点、上記構成によれば、プラグ孔と噴射弁孔との間の距離が僅かであっても、プラグ孔の周囲を、噴射弁孔の側から冷却できる。また、噴射弁孔の周囲を、プラグ孔の側から冷却できる。したがって、プラグ孔と噴射弁孔との間に熱がこもってしまうことを抑制できる。
シリンダブロック及びシリンダヘッドを概略的に表した断面図。 シリンダヘッドにおけるウォータージャケットの形状を表した平面図。 図2の一部の拡大図。 図3の4−4矢視方向に対応するシリンダヘッドの断面図。 図2の一部の拡大図。
以下、シリンダヘッドの一実施形態を、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、直列4気筒の内燃機関のシリンダヘッドを例に説明する。
図1に示すように、内燃機関Wは、全体としてほぼ直方体状のシリンダブロック10を備えている。シリンダブロック10の上面からは、下側に向かって円筒状の気筒12が窪んでいる。気筒12の中心軸は上下方向に延びている。気筒12内にはピストン11が収容されている。ピストン11は、気筒12内で燃料が燃焼することに伴って、当該気筒12内を中心軸方向に往復移動する。気筒12は、シリンダブロック10の長手方向(図1の紙面と直交する方向)に一列に4つ設けられている。
図1に示すように、シリンダブロック10内には、冷却水が流通するウォータージャケット13が区画されている。ウォータージャケット13は、シリンダブロック10における4つの気筒12を取り囲むように延びる溝状になっており、シリンダブロック10の上面に開口している。具体的には、図2に示すように、ウォータージャケット13は、シリンダブロック10の短手方向(気筒12の配列方向と直交する方向)の一方側に、第1ブロック流路部13aを備えている。上側からの平面視で、第1ブロック流路部13aは、シリンダブロック10の長手方向に延びており、詳細には、4つの気筒12の円周形状に沿って波状に延びている。また、ウォータージャケット13は、シリンダブロック10の短手方向の他方側に、第2ブロック流路部13bを備えている。上側からの平面視で、第2ブロック流路部13bは、全体としてシリンダブロック10の長手方向に延びており、詳細には、4つの気筒12の円周形状に沿って波状に延びている。第1ブロック流路部13aと第2ブロック流路部13bは、互いにシリンダブロック10の長手方向の一方側(図2において左側)で連結されている。
図1に示すように、シリンダブロック10の短手方向の一方側(第1ブロック流路部13aの側)の側面からは、第1ブロック流路部13aに向けてブロック貫通孔15が延びている。ブロック貫通孔15は、シリンダブロック10の外部とウォータージャケット13(第1ブロック流路部13a)の内部とを連通している。なお、この実施形態では、ブロック貫通孔15が、シリンダブロック10におけるウォータージャケット13への冷却水の入り口となる。
図1に示すように、シリンダブロック10の上面には、全体として長方形板状のガスケット20が配置されている。ガスケット20には、大貫通孔21が厚み方向に貫通している。大貫通孔21は、気筒12と同一の径となっている。また、ガスケット20には、第1貫通孔22が厚み方向に貫通している。第1貫通孔22は、大貫通孔21よりもガスケット20の短手方向の一方側において、気筒12毎(1つの気筒12につき)に3つ設けられている。3つの第1貫通孔22は、第1ブロック流路部13aの延伸方向に沿って配置されている。また、ガスケット20には、第2貫通孔23が厚み方向に貫通している。第2貫通孔23は、大貫通孔21よりもガスケット20の短手方向の他方側において、気筒12毎に1つ設けられている。ガスケット20がシリンダブロック10の上面に配置された状態では、ガスケット20の大貫通孔21は、シリンダブロック10における気筒12の真上に位置している。また、ガスケット20の各第1貫通孔22は、シリンダブロック10における第1ブロック流路部13aの上側に位置している。さらに、ガスケット20の各第2貫通孔23は、シリンダブロック10における第2ブロック流路部13bの上側に位置している。すなわち、シリンダブロック10の上面における気筒12の開口やウォータージャケット13の開口が、ガスケット20によって塞がれないようになっている。
ガスケット20の上面には、シリンダヘッド30が配置されている。シリンダヘッド30は、全体としてほぼ直方体状である。シリンダヘッド30の下面からは上側に向かって燃焼室31が窪んでいる。燃焼室31は、下側ほど径の大きいテーパ状になっている。燃焼室31は、気筒12毎に設けられている。各燃焼室31は、シリンダヘッド30の長手方向に並んでいて、シリンダブロック10における各気筒12と対向して配置されている。各燃焼室31の中心軸は、各気筒12の中心軸と一致している。
シリンダヘッド30において、燃焼室31の上側には、噴射弁孔33がほぼ上下方向に貫通している。噴射弁孔33は、段付き形状となっており、上側の部位の内径が、下側の部位の内径よりも大きくなっている。噴射弁孔33は、燃焼室31の中心軸の近傍に位置している。詳細には、噴射弁孔33は、燃焼室31の中心軸よりもシリンダヘッド30の短手方向の一方側(第1ブロック流路部13aの側)に位置している。噴射弁孔33は、燃焼室31毎に設けられている。
各噴射弁孔33には、燃焼室31内に燃料を噴射するための燃料噴射弁32が挿通されている。燃料噴射弁32は、噴射弁孔33の内周面形状に合わせた段付き軸状である。燃料噴射弁32の下側の先端の一部は、燃焼室31の内部に露出している。
シリンダヘッド30において、燃焼室31の上側には、プラグ孔35がほぼ上下方向に貫通している。プラグ孔35は、段付き形状となっており、上側の部位の内径が、下側の部位の内径よりも大きくなっている。また、プラグ孔35の上側の部位の内径は、噴射弁孔33の上側の部位の内径よりも大きくなっている。プラグ孔35の下側の部位の内径は、噴射弁孔33の下側の部位の内径よりも大きくなっている。プラグ孔35は、燃焼室31の中心軸の近傍に位置している。詳細には、プラグ孔35は、燃焼室31の中心軸よりもシリンダヘッド30の短手方向の他方側(第2ブロック流路部13bの側)に位置している。プラグ孔35は、シリンダヘッド30の短手方向において噴射弁孔33と隣り合わせで設けられている。プラグ孔35は、燃焼室31毎に設けられている。
各プラグ孔35には、燃焼室31内の空気と燃料との混合気に対して点火を行うための点火プラグ34が挿通されている。点火プラグ34は、プラグ孔35の内周面形状に合わせた段付き軸状である。点火プラグ34の下側の先端の一部は、燃焼室31の内部に露出している。
シリンダヘッド30において、燃焼室31の上側からは、燃焼室31内に外気を導入するための吸気ポート37が延びている。吸気ポート37は、燃焼室31から、シリンダヘッド30における短手方向の一方側(第1ブロック流路部13aの側)の側面まで続いている。図2に示すように、吸気ポート37は、燃焼室31毎に2つ設けられている。燃焼室31毎の2つの吸気ポート37は、噴射弁孔33よりもシリンダヘッド30の短手方向の一方側に位置している。燃焼室31毎の2つの吸気ポート37は、シリンダヘッド30の長手方向に並んでいる。
図1に示すように、シリンダヘッド30において、燃焼室31の上側からは、燃焼室31から排気を排出するための排気ポート39が延びている。排気ポート39は、燃焼室31から、シリンダヘッド30における短手方向の他方側(第2ブロック流路部13bの側)の側面まで続いている。図2に示すように、排気ポート39は、燃焼室31毎に2つ設けられている。燃焼室31毎の2つの排気ポート39は、プラグ孔35よりもシリンダヘッド30の短手方向の他方側に位置している。燃焼室31毎の2つの排気ポート39は、シリンダヘッド30の長手方向に並んでいるとともに、プラグ孔35及び噴射弁孔33を挟んで燃焼室31毎の2つの吸気ポート37と対向する位置に配置されている。その結果として、燃焼室31毎の2つの吸気ポート37と2つの排気ポート39とは、上側からの平面視で、プラグ孔35及び噴射弁孔33を取り囲むように配置されている。
シリンダヘッド30内には、冷却水が流通する通路であるウォータージャケット40が区画されている。図2に示すように、ウォータージャケット40の一部は、燃焼室31毎の2つの吸気ポート37の間を延びている吸気ポート間流路部60となっている。図1に示すように、吸気ポート間流路部60の下端(上流端)は、燃焼室31よりも、シリンダヘッド30の短手方向の一方側において、シリンダヘッド30の下面に開口している。そして、吸気ポート間流路部60は、シリンダヘッド30の下面から、シリンダヘッド30の短手方向の中央側へ向けて斜め上方へと延び、燃焼室31毎の2つの吸気ポート37の間を通って、噴射弁孔33近傍まで至っている。なお、シリンダヘッド30がガスケット20の上面に配置された状態では、吸気ポート間流路部60の下端は、ガスケット20の第1貫通孔22と対向して配置されている。
図2に示すように、吸気ポート間流路部60は、下端から延伸方向の中央部までは流路断面積がほぼ一定である。一方、吸気ポート間流路部60は、その延伸方向の中央部から上端(下流端)までは、上端側ほど流路断面積が徐々に小さくなっている。そして、吸気ポート間流路部60は、上端において流路断面積が最小になっている。
ウォータージャケット40の一部は、燃焼室31毎に設けられている一対の吸気側流路部70となっている。一対の吸気側流路部70の1つは、吸気ポート間流路部60に対してシリンダヘッド30の長手方向の一方側に位置しており、一対の吸気側流路部70のもう1つは、吸気ポート間流路部60に対してシリンダヘッド30の長手方向の他方側に位置している。図示は省略するが、各吸気側流路部70の下端(上流端)は、シリンダヘッド30の下面に開口している。そして、吸気側流路部70は、シリンダヘッド30の下面から上側へと延びており、当該吸気側流路部70の上端は、吸気ポート間流路部60の上端とほぼ同じ高さに位置している。また、一対の吸気側流路部70は、上側からの平面視で、シリンダヘッド30の短手方向の中央側に向かうほど、吸気ポート間流路部60から離れるように延びている。換言すると、各吸気側流路部70は、吸気ポート37を取り囲むように湾曲して延びている。この実施形態では、各吸気側流路部70の上端の流路断面積が、他の部分の流路断面積よりも小さくなっている。なお、シリンダヘッド30がガスケット20の上面に配置された状態では、各吸気側流路部70の下端(上流端)は、ガスケット20の第1貫通孔22と対向して配置されている。
ウォータージャケット40の一部は、燃焼室31毎の2つの排気ポート39の間を延びている排気ポート間流路部80となっている。図1に示すように、排気ポート間流路部80の下端(上流端)は、燃焼室31よりも、シリンダヘッド30の短手方向の他方側において、シリンダヘッド30の下面に開口している。そして、排気ポート間流路部80は、シリンダヘッド30の下面から、シリンダヘッド30の短手方向の中央側に向けて斜め上方へと延び、燃焼室31毎の2つの排気ポート39の間を通って、プラグ孔35近傍まで至っている。なお、シリンダヘッド30がガスケット20の上面に配置された状態では、排気ポート間流路部80の下端は、ガスケット20の第2貫通孔23と対向して配置されている。
図2に示すように、排気ポート間流路部80は、下端から延伸方向の中央部までは流路断面積がほぼ一定である。一方、排気ポート間流路部80は、その延伸方向の中央部から上端(下流端)までは上端側ほど流路断面積が徐々に小さくなっている。そして、排気ポート間流路部80は、上端において流路断面積が最小になっている。
図1及び図2に示すように、ウォータージャケット40の一部は、4つの燃焼室31の上側でシリンダヘッド30の長手方向に一繋がりに延びている中央流路部50となっている。中央流路部50が長手方向に一繋がりに延びている結果として、当該中央流路部50は、各燃焼室31に対応する噴射弁孔33及びプラグ孔を取り囲むように区画されている。また、中央流路部50には、吸気ポート間流路部60の上端、吸気側流路部70の上端、及び排気ポート間流路部80の上端が繋がっている。
図1及び図2に示すように、ウォータージャケット40の一部は、中央流路部50よりもシリンダヘッド30の短手方向の他方側に位置する排出流路部90となっている。排出流路部90は、中央流路部50におけるシリンダヘッド30の長手方向の寸法とほぼ同じ寸法で、シリンダヘッド30の長手方向に延びている。排出流路部90におけるシリンダヘッド30の長手方向の一方側の端部は、シリンダヘッド30の外部に連通した出口部90aとなっている。排出流路部90は、隣り合う燃焼室31の一方に対応する排気ポート39と他方に対応する排気ポート39との間の部位で中央流路部50とシリンダヘッド30の短手方向に繋がっている。なお、排出流路部90は、シリンダヘッド30の短手方向の他方側ほど低くなるように配置されており、当該排出流路部90のほぼ全体が、中央流路部50よりも低い位置に配置されている。
図3に示すように、中央流路部50の内面のうち、噴射弁孔33の周囲で噴射弁孔33の周方向に延びている部分である第1内周面53は、噴射弁孔33の中心軸を中心とする円弧状の曲面となっている。第1内周面53は、燃焼室31毎の2つの吸気ポート37の側から噴射弁孔33を取り囲むようにして、噴射弁孔33の中心軸を中心とする周方向の一定範囲に亘って続いている。
図1及び図3に示すように、第1内周面53は、上側ほど内径の大きいテーパ状となっている。第1内周面53のテーパ角は、第1内周面53の上縁から噴射弁孔33までの距離として、第1内周面53の下縁から噴射弁孔33までの距離以上の距離が確保されるように定められている。換言すると、上述したように噴射弁孔33の上側の部分は下側の部分よりも内径が大きくなっているので、この内径の大きな部分に合わせて径方向外側に逃げるように、第1内周面53がテーパ状になっている。
図3に示すように、中央流路部50の内面のうち、プラグ孔35の周囲でプラグ孔35の周方向に延びている部位である第2内周面54は、全体としては、プラグ孔35の中心軸を中心とする円弧状の曲面となっている。第2内周面54は、燃焼室31毎の2つの排気ポート39の側からプラグ孔35を取り囲むようにして、プラグ孔35の中心軸を中心とする周方向の一定範囲に亘って続いている。第2内周面54の円弧の両端部は、シリンダヘッド30の短手方向におけるプラグ孔35と噴射弁孔33との間に位置していて、第1内周面53の円弧の両端部と繋がっている。
図1及び図3に示すように、第2内周面54は、上側ほど内径の大きいテーパ状になっている。第2内周面54のテーパ角は、第2内周面54の上縁からプラグ孔35までの距離として、第2内周面54の下縁からプラグ孔35までの距離以上の距離が確保されるように定められている。換言すると、上述したようにプラグ孔35の上側の部分は下側の部分よりも内径が大きくなっているので、この内径の大きな部分に合わせて径方向外側に逃げるように、第2内周面54がテーパ状になっている。
図3に示すように、第2内周面54は、プラグ孔35と、燃焼室31毎の2つの排気ポート39との間に位置する部位が張出面54aとなっている。この張出面54aは、第2内周面54における曲面の部位よりもプラグ孔35側に向かって張り出した平面となっている。図3及び図4に示すように、張出面54aは、第2内周面54の全体をプラグ孔35の中心軸を中心とする円弧状の曲面として構成した仮想第2内周面Zよりも、プラグ孔35側に向かって張り出している。また、図4に示すように、張出面54aは、上側に向かうほど、プラグ孔35側への張出の程度が大きくなっている。なお、図2、図3、及び図5では、張出面54aを、ドットを付して示している。
図3に示すように、中央流路部50における第1内周面53における円弧の両端と第2内周面54における円弧の両端とが接続されている箇所の近傍は、噴射弁孔33とプラグ孔35との間の領域に向かって突出した突出部50aとなっている。すなわち、中央流路部50は、上側から平面視した場合に円弧状の第1内周面53及び円弧状の第2内周面54の共通接線Pよりも、内側に突出した部位として突出部50aを有している。その結果として、第1内周面53及び第2内周面54は、上側から平面視した場合に、これら全体としてアラビア数字の「8」の字のような形状になっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態において、冷却水は、シリンダブロック10のブロック貫通孔15に導入される。そして、冷却水は、シリンダブロック10のブロック貫通孔15からシリンダブロック10のウォータージャケット13に流入し、当該ウォータージャケット13の全域に流通する。また、冷却水は、シリンダブロック10のウォータージャケット13からシリンダヘッド30のウォータージャケット40に流入する。具体的には、冷却水は、吸気ポート間流路部60の下端(上流端)、吸気側流路部70の下端(上流端)、及び排気ポート間流路部80の下端(上流端)を通じて、シリンダブロック10のウォータージャケット13からシリンダヘッド30のウォータージャケット40に流入する。
図5の矢印A1で示すように、吸気ポート間流路部60の下端を通じてウォータージャケット40に流入した冷却水は、吸気ポート間流路部60に沿ってシリンダヘッド30の短手方向に、吸気ポート間流路部60の上端側へ向けて流れる。そして、冷却水は、吸気ポート間流路部60から中央流路部50へと流れる。中央流路部50に流れた冷却水は、図5の矢印A2で示すように、シリンダヘッド30の長手方向に二手に分岐する。具体的には、冷却水は、燃焼室31毎の2つの吸気ポート37のそれぞれと、噴射弁孔33との間を通って、噴射弁孔33におけるシリンダヘッド30の長手方向の両側を排気ポート39の側へ流れる。図5の矢印A3で示すように、冷却水の一部は、中央流路部50における第1内周面53に沿って噴射弁孔33の周方向に流れる。冷却水は、中央流路部50における、プラグ孔35と噴射弁孔33との間の領域に向けて突出した突出部50aにも流れる。このように、冷却水は、噴射弁孔33を回り込むようにして、噴射弁孔33の周囲を噴射弁孔33の周方向に流れる。
図5の矢印B1で示すように、吸気側流路部70の下端を通じてウォータージャケット40に流入した冷却水は、吸気側流路部70に沿って中央流路部50に向けて流れる。そして、冷却水は、中央流路部50に流入する。図5の矢印B2で示すように、中央流路部50に流れ込んだ冷却水の一部は、噴射弁孔33及びプラグ孔35の側へ流れる。つまり、冷却水は、吸気ポート37を回り込むようにして、吸気ポート37の周囲を吸気ポート37の周方向に流れる。
図5の矢印C1で示すように、排気ポート間流路部80の下端を通じてウォータージャケット40に流入した冷却水は、排気ポート間流路部80に沿ってシリンダヘッド30の短手方向に、排気ポート間流路部80の上端側へ向けて流れる。そして、冷却水は、排気ポート間流路部80から中央流路部50へと流れる。中央流路部50に流れた冷却水は、図5の矢印C2で示すように、シリンダヘッド30の長手方向に二手に分岐する。具体的には、冷却水は、燃焼室31毎の2つの排気ポート39のそれぞれとプラグ孔35との間を通って、プラグ孔35におけるシリンダヘッド30の長手方向の両側を吸気ポート37側へと流れる。図5の矢印C3で示すように、冷却水の一部は、中央流路部50における第2内周面54に沿ってプラグ孔35の周方向に流れる。冷却水は、中央流路部50における、プラグ孔35と噴射弁孔33との間の領域に向けて突出した突出部50aにも流れる。このように、冷却水は、プラグ孔35を回り込むようにして、プラグ孔35の周囲をプラグ孔35の周方向に流れる。
吸気ポート間流路部60、吸気側流路部70、排気ポート間流路部80を通じて中央流路部50に流れた冷却水は、図5の矢印Dで示すように、隣り合う燃焼室31の一方に対応する排気ポート39と他方に対応する排気ポート39との間を通って排出流路部90に流入する。図5の矢印Eで示すように、排出流路部90において冷却水は、出口部90aに向けてシリンダヘッド30の長手方向の一方側へ流れる。そして、冷却水は、出口部90aからシリンダヘッド30の外部へと流出する。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)本実施形態によれば、燃焼室31毎の2つの吸気ポート37の側から噴射弁孔33を回り込むようにして、噴射弁孔33の周方向に冷却水を流すことができる。また、燃焼室31毎の2つの排気ポート39の側からプラグ孔35を回り込むようにして、プラグ孔35の周方向に冷却水を流すことができる。すなわち、プラグ孔35及び噴射弁孔33の周囲に対して、シリンダヘッド30の短手方向の両側から冷却水を流すことができる。したがって、プラグ孔35及び噴射弁孔33の周囲の全体に偏りなく冷却水を流すことができる。そのため、プラグ孔35及び噴射弁孔33の周囲において、冷却水による冷却効果に偏りが生じることを抑制できる。
(2)本実施形態によれば、吸気ポート間流路部60は、その上端(中央流路部50に繋がっている端部)で流路断面積が最小になっている。そのため、吸気ポート間流路部60から中央流路部50に冷却水を勢いよく流入させることができる。仮に冷却水の勢いが弱い場合、冷却水は、噴射弁孔33及びプラグ孔35の周囲を流れている間にシリンダヘッド30の熱で徐々に暖まってしまうおそれがある。この点、本実施形態のように、冷却水を勢いよく流せば、冷却水を低い温度のまま噴射弁孔33及びプラグ孔35の周囲で流すことができる。したがって、噴射弁孔33及びプラグ孔35の周囲の冷却を促進できる。また、本実施形態によれば、排気ポート間流路部80は、その上端(中央流路部50に繋がっている端部)で流路断面積が最小になっている。そのため、吸気ポート間流路部60と同様に、排気ポート間流路部80から中央流路部50に冷却水を勢いよく流入させることができ、噴射弁孔33及びプラグ孔35の周囲の冷却を促進できる。
(3)本実施形態のようにプラグ孔35と噴射弁孔33との間の距離が僅かである場合、プラグ孔35と噴射弁孔33との間を横切るようなウォータージャケットを区画することは困難である。この場合、プラグ孔35と噴射弁孔33との間を冷却できず、これらの両者の間に熱がこもりやすい。
この点、本実施形態における中央流路部50は、プラグ孔35と噴射弁孔33との間の領域に向けて突出した突出部50aを有している。そのため、プラグ孔35と噴射弁孔33との間の距離が僅かであっても、プラグ孔35の周囲を、噴射弁孔33の側から冷却できる。また、噴射弁孔33の周囲を、プラグ孔35の側から冷却できる。したがって、プラグ孔35と噴射弁孔33との間に熱がこもってしまうことを抑制できる。
(4)排気ポート39には、燃焼室31で燃焼した混合気が排気として流れる。そのため、排気ポート39は例えば吸気ポート37に比べて高温である。排気ポート39の熱がプラグ孔35の側に及ぶことを抑制する上では、中央流路部50におけるプラグ孔35と排気ポート39との間の流路断面積は極力大きくすることが好ましい。ここで、本実施形態では、燃焼室31毎の2つの吸気ポート37と2つの排気ポート39との間の限られた領域内にプラグ孔35及び噴射弁孔33がシリンダヘッド30の短手方向に並んでおり、プラグ孔35は排気ポート39の側に位置している。そのため、例えば燃焼室31毎の2つの吸気ポート37と2つの排気ポート39との間にプラグ孔35のみが設けられている場合に比べて、プラグ孔35と排気ポート39との間隔が狭くなりがちで、中央流路部50におけるプラグ孔35と排気ポート39との間の部位の流路断面積を確保しにくい。特に、本実施形態では、プラグ孔35の径は、噴射弁孔33の径よりも大きい。そのため、例えばプラグ孔35の径が噴射弁孔33の径と同程度に小さい場合に比べて、プラグ孔35と排気ポート39との間隔が狭くなりがちで、中央流路部50におけるプラグ孔35と排気ポート39との間の部分の流路断面積を確保しにくい。
この点、本実施形態では、中央流路部50における第2内周面54が全体としてプラグ孔35の周方向に延びている一方で、当該第2内周面54のうち、プラグ孔35と排気ポート39との間に位置している部位である張出面54aは、プラグ孔35側に向かって張り出している。すなわち、中央流路部50のうち、張出面54aで区画されている部位は、流路がプラグ孔35側へと拡大されたようになっている。そのため、中央流路部50におけるプラグ孔35と排気ポート39との間において流路断面積を極力大きくできる。
(5)本実施形態によれば、吸気ポート間流路部60と吸気側流路部70と中央流路部50とによって、吸気ポート37を周方向のほぼ全域に亘って取り囲んでいる。したがって、吸気ポート37の周囲の全体に偏りなく冷却水を流すことができる。そのため、吸気ポート37の周囲において、冷却水による冷却効果に偏りが生じることを抑制できる。
(6)本実施形態では、吸気ポート間流路部60と吸気側流路部70とを互いに独立の流路とし、これら吸気ポート間流路部60と吸気側流路部70とのそれぞれに対してシリンダブロック10のウォータージャケット13から冷却水を流入させている。そのため、吸気ポート間流路部60と吸気側流路部70とのそれぞれにおいて、冷却水を勢いよく流すことができ、吸気ポート37の周囲の冷却を促進できる。
(7)本実施形態によれば、吸気側流路部70は、その上端(中央流路部50に繋がっている端部)で流路断面積が最小になっている。そのため、吸気側流路部70から中央流路部50に勢いよく冷却水を流入させることができ、吸気ポート37の周囲の冷却を促進できる。
(8)本実施形態によれば、排気ポート間流路部80と中央流路部50と排出流路部90とによって、排気ポート39を周方向のほぼ全域に亘って取り囲んでいる。したがって、排気ポート39の周囲の全体に偏りなく冷却水を流すことができる。そのため、排気ポート39の周囲において、冷却水による冷却効果に偏りが生じることを抑制できる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・張出面54aは、第2内周面54の他の部位よりもプラグ孔35の側に張り出していること、及び、シリンダヘッド30における張出面54aとプラグ孔35との間に所定寸法以上の距離(所定量以上の肉厚)を確保できることを条件として、その形状を適宜変更可能である。上記所定寸法は、張出面54aとプラグ孔35との間において、シリンダヘッド30に最低限の強度を確保できる距離として定められる。上記条件を満たしていれば、張出面54aは、例えばプラグ孔35の側に凸となる曲面でもよい。
・燃焼室31毎に2つ設けられている張出面54aの何れか一方を廃止してもよく、また、両方を廃止してもよい。こうした場合でも、第2内周面54がプラグ孔35を取り囲んでいることから、プラグ孔35の周囲の全体に亘って冷却水を流すことができる。
・第2内周面54の形状は、当該第2内周面54がプラグ孔35を取り囲んでいることを条件として、適宜変更可能である。例えば、第2内周面54は、上側からの平面視で多角形状になっていてもよい。
・第2内周面54の形状は、上下方向に関しても、適宜変更可能である。つまり、第2内周面54は、下側ほど内径の小さくなるテーパ状でなくてもよい。例えば、第2内周面54は、上下方向に亘って同一の径を有する構成であってもよく、下側ほど内径の大きくなるテーパ状であってもよい。ただし、シリンダヘッド30における、プラグ孔35と第2内周面54との間に、所定寸法以上の距離(所定量以上の肉厚)を確保できることが条件である。上記所定寸法は、プラグ孔35と第2内周面54との間において、シリンダヘッド30に最低限の強度を確保できる距離として定められる。
・第1内周面53の形状は、当該第1内周面53が噴射弁孔33を取り囲んでいることを条件として、適宜変更可能である。例えば、第1内周面53は、上側からの平面視で多角形状になっていてもよい。第1内周面53が、噴射弁孔33を取り囲んでいれば、噴射弁孔33の周囲の全体に亘って冷却水を流すことができる。
・第1内周面53の形状は、上下方向に関しても、適宜変更可能である。つまり、第1内周面53は、下側ほど内径の小さくなるテーパ状でなくてもよく、上下方向に亘って同一の径を有する構成であってもよく、下側ほど内径の大きくなるテーパ状であってもよい。ただし、シリンダヘッド30における、噴射弁孔33と第1内周面53との間に、所定寸法以上の距離(所定量以上の肉厚)を確保できることが条件である。上記所定寸法は、噴射弁孔33と第1内周面53との間において、シリンダヘッド30に最低限の強度を確保できる距離として定められる。
・プラグ孔35と噴射弁孔33との間の間隔によっては、プラグ孔35と噴射弁孔33との間を横切るように中央流路部50を構成してもよい。換言すると、第1内周面53が噴射弁孔33をその周方向の全域に亘って取り囲み、第2内周面54がプラグ孔35をその周方向の全域に亘って取り囲んでいてもよい。
・中央流路部50は、プラグ孔35と噴射弁孔33との間の領域に向けて突出した突出部50aを有していなくてもよい。例えば、中央流路部50は、上側からの平面視で、第1内周面53と第2内周面54とが一つながりとなっていて、これらが全体として長孔形状となっていてもよい。中央流路部50が、プラグ孔35と噴射弁孔33の双方を全体として囲んでいれば、プラグ孔35及び噴射弁孔33の周囲の全体に冷却水を流すことができる。
・排出流路部90は、中央流路部50に連通しているとともにシリンダヘッド30の外部へ向けて延びていれば、その形状を適宜変更可能である。例えば、排出流路部90は、シリンダヘッド30の長手方向の中央で合流してシリンダヘッド30の短手方向の他方側へ延びるような形状でもよい。排出流路部90の出口部90aの位置は、排出流路部90の形状に合わせて適宜変更可能である。出口部90aは、例えばシリンダヘッド30の長手方向の他方側の端部に設けられていてもよいし、シリンダヘッド30の短手方向の端部に設けられていてもよい。
・吸気ポート間流路部60の延伸方向における当該吸気ポート間流路部60の流路断面積の変化のさせ方は、適宜変更可能である。例えば、吸気ポート間流路部60の流路断面積は、当該吸気ポート間流路部60の延伸方向の中央部と上端との間で最小になっていてもよい。吸気ポート間流路部60の流路断面積は、当該吸気ポート間流路部60の延伸方向の全域に亘って一定でもよい。吸気ポート間流路部60が設けられてさえいれば、噴射弁孔33に対して吸気ポート37の側から冷却水を導入できる。同様に、排気ポート間流路部80の延伸方向における当該排気ポート間流路部80の流路断面積の変化のさせ方は、適宜変更可能である。
・吸気側流路部70の形状は適宜変更可能である。吸気側流路部70がどのような形状であっても、吸気ポート間流路部60、排気ポート間流路部80、中央流路部50が設けられていれば、プラグ孔35及び噴射弁孔33の周囲の全体に冷却水を流すことができるし、吸気ポート間流路部60と中央流路部50によって吸気ポート37の周囲の一部に冷却水を流すことができる。ちなみに、吸気側流路部70は例えばつぎのように変更可能である。吸気側流路部70の下端を吸気ポート間流路部60の下端に繋げてもよい。この場合、吸気側流路部70の下端とシリンダブロック10のウォータージャケット13とを連通しなくてもよい。吸気側流路部70は、吸気ポート37を取り囲むようにL字状に屈曲していてもよい。吸気側流路部70は、吸気ポート37を間に挟んで吸気ポート間流路部60とは反対側で吸気ポート間流路部60と平行に延びる形状であってもよい。吸気側流路部70は、その下流端で流路断面積が最小になっていなくてもよい。さらに、吸気側流路部70を廃止してもよい。
・シリンダヘッド30において、プラグ孔35の形状は、点火プラグ34を挿通できる形状であることを条件として、適宜変更可能である。プラグ孔35は、例えば、その上下の両縁に亘って一定の径であってもよいし、テーパ状であってもよい。同様に、噴射弁孔33は、燃料噴射弁32を挿通可能な形状であることを条件として、適宜変更可能である。なお、プラグ孔35及び噴射弁孔33は、段付き軸状であることが必須ではなく、適宜形状を変更してよい。さらに、プラグ孔35及び噴射弁孔33は、上下方向に対して傾斜した方向に延びていてもよい。
・シリンダヘッド30において、噴射弁孔33及び燃料噴射弁32を、燃焼室31毎の2つの吸気ポート37と2つの排気ポート39との間に設けなくてもよい。この場合、2つの吸気ポート37と2つの排気ポート39との間には、プラグ孔35のみが配置され、中央流路部50のうちの第1内周面53が廃止された構成となる。
・シリンダブロック10は、気筒12及びウォータージャケット13を備えていることを条件に、当該シリンダブロック10の構成を適宜変更可能である。なお、ウォータージャケット13は、シリンダヘッド30のウォータージャケット40と連通可能に設けられている必要がある。シリンダブロック10においては、例えば、冷却水の入口となるブロック貫通孔15を第2ブロック流路部13bの側に設けてもよい。そして、ブロック貫通孔15によって、第2ブロック流路部13bとシリンダブロック10の外部とを連通してもよい。また、気筒12の数を変更してもよい。気筒12の数を変更した場合、それに合わせて、シリンダヘッド30における燃焼室31及び燃焼室31毎の各部位が追加または削減される。シリンダヘッド30のウォータージャケット40に関しても、燃焼室31毎の各流路が追加または削減される。
12…気筒、30…シリンダヘッド、32…燃料噴射弁、33…噴射弁孔、34…点火プラグ、35…プラグ孔、37…吸気ポート、39…排気ポート、40…ウォータージャケット、50…中央流路部、50a…突出部、53…第1内周面、54…第2内周面、54a…張出面、60…吸気ポート間流路部、80…排気ポート間流路部、90…排出流路部、W…内燃機関。

Claims (4)

  1. 冷却水が流通するウォータージャケットが内部に区画されたシリンダヘッドであって、
    内燃機関の複数の気筒のそれぞれに対応して点火プラグが挿通されるプラグ孔が貫通しており、
    前記プラグ孔毎に2つの吸気ポートと2つの排気ポートとが設けられており、2つの前記吸気ポートが前記プラグ孔よりも一方側に配置されているとともに2つの前記排気ポートが前記プラグ孔よりも他方側に配置されており、
    前記ウォータージャケットは、
    当該シリンダヘッドの外部に連通しているとともに2つの前記吸気ポートの間を延びている吸気ポート間流路部と、
    当該シリンダヘッドの外部に連通しているとともに2つの前記排気ポートの間を延びている排気ポート間流路部と、
    前記吸気ポート間流路部及び前記排気ポート間流路部に連通しているとともに、前記プラグ孔を取り囲むように区画されている中央流路部と、
    前記中央流路部に連通しているとともに当該シリンダヘッドの外部へ向けて延びている排出流路部とを備えている
    シリンダヘッド。
  2. 請求項1に記載のシリンダヘッドであって、
    前記吸気ポート間流路部の流路断面積は、当該吸気ポート間流路部における前記中央流路部側の端部で最小になっており、
    前記排気ポート間流路部の流路断面積は、当該排気ポート間流路部における前記中央流路部側の端部で最小になっている
    シリンダヘッド。
  3. 請求項1または2に記載のシリンダヘッドであって、
    前記プラグ孔と2つの前記吸気ポートとの間に、燃料噴射弁を挿通するための噴射弁孔が前記プラグ孔と隣り合わせで設けられ、
    前記中央流路部の内面のうち、前記プラグ孔の周方向に延びる内周面は、当該プラグ孔を取り囲むように延びる円弧状の曲面と、当該曲面よりも前記プラグ孔側に向かって張り出している張出面とを備えており、
    前記張出面は、前記プラグ孔と前記排気ポートとの間に位置している
    シリンダヘッド。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のシリンダヘッドであって、
    前記プラグ孔と2つの前記吸気ポートとの間に、燃料噴射弁を挿通するための噴射弁孔が前記プラグ孔と隣り合わせで設けられ、
    前記中央流路部は、前記プラグ孔及び前記噴射弁孔の双方を取り囲むように区画されているとともに、前記プラグ孔と前記噴射弁孔との間の領域に向けて突出する部位を有している
    シリンダヘッド。
JP2017246170A 2017-12-22 2017-12-22 シリンダヘッド Active JP6939517B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017246170A JP6939517B2 (ja) 2017-12-22 2017-12-22 シリンダヘッド
US16/209,031 US10655560B2 (en) 2017-12-22 2018-12-04 Cylinder head
CN201811557187.XA CN109958520B (zh) 2017-12-22 2018-12-19 汽缸盖

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017246170A JP6939517B2 (ja) 2017-12-22 2017-12-22 シリンダヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019112990A true JP2019112990A (ja) 2019-07-11
JP6939517B2 JP6939517B2 (ja) 2021-09-22

Family

ID=66950029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017246170A Active JP6939517B2 (ja) 2017-12-22 2017-12-22 シリンダヘッド

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10655560B2 (ja)
JP (1) JP6939517B2 (ja)
CN (1) CN109958520B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020070726A (ja) * 2018-10-29 2020-05-07 トヨタ自動車株式会社 シリンダヘッド
CN111075590A (zh) * 2019-12-26 2020-04-28 重庆隆鑫机车有限公司 加强冷却型气缸头及发动机
US11459975B1 (en) * 2021-07-06 2022-10-04 Caterpillar Inc. Cylinder head having cast-in coolant passages arranged for passive igniter cooling

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1294096B (de) * 1966-12-29 1969-04-30 Daimler Benz Ag Fluessigkeitsgekuehlter Zylinderkopf einer Brennkraftmaschine
DE2460972C2 (de) * 1974-12-21 1982-07-15 Mtu Motoren- Und Turbinen-Union Friedrichshafen Gmbh, 7990 Friedrichshafen Flüssigkeitsgekühlter Zylinderkopf
CN1009674B (zh) * 1987-01-15 1990-09-19 大发工业株式会社 汽缸头冷却水流路连通结构
JPS63186923U (ja) * 1987-05-26 1988-11-30
US20020124815A1 (en) * 2001-03-06 2002-09-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Cooling structure of cylinder head and method for manufacturing cylinder head
JP4220144B2 (ja) 2001-08-10 2009-02-04 ヤンマー株式会社 燃料噴射弁の冷却構造
JP3916056B2 (ja) * 2002-04-11 2007-05-16 いすゞ自動車株式会社 シリンダヘッド
JP4211405B2 (ja) 2003-01-21 2009-01-21 三菱自動車工業株式会社 エンジンの冷却構造
DE102010041105B4 (de) * 2010-09-21 2024-05-23 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Kühlmittelmantel für einen flüssigkeitsgekühlten Zylinderkopf
JP2013015039A (ja) 2011-07-01 2013-01-24 Suzuki Motor Corp シリンダヘッドの冷却構造
JP6303991B2 (ja) * 2014-11-13 2018-04-04 トヨタ自動車株式会社 シリンダヘッド
JP6187538B2 (ja) * 2015-05-15 2017-08-30 トヨタ自動車株式会社 シリンダヘッド
JP6406157B2 (ja) 2015-08-03 2018-10-17 トヨタ自動車株式会社 シリンダヘッド
CN206256969U (zh) * 2016-11-03 2017-06-16 丰田自动车株式会社 气缸盖冷却结构

Also Published As

Publication number Publication date
CN109958520A (zh) 2019-07-02
US20190195167A1 (en) 2019-06-27
JP6939517B2 (ja) 2021-09-22
CN109958520B (zh) 2020-12-15
US10655560B2 (en) 2020-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019112990A (ja) シリンダヘッド
CN110017205B (zh) 内燃机
KR100482120B1 (ko) 실린더 헤드의 워터 자켓
US10655558B2 (en) Internal combustion engine
JP2018080679A (ja) シリンダヘッド
US9790845B2 (en) Internal combustion engine
CN108443026B (zh) 汽缸盖
JP6777028B2 (ja) 内燃機関のシリンダヘッド
JP4147981B2 (ja) 直接筒内噴射式エンジンのインジェクタ配置構造
CN111102094B (zh) 汽缸盖
US7444981B2 (en) Internal-combustion engine and method of disposing ignition plug thereof
JP7274344B2 (ja) 内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた内燃機関
JP5177537B2 (ja) シリンダヘッド構造
JP2008095616A (ja) シリンダヘッドのウォータジャケット
JP7069740B2 (ja) 内燃機関
JP7110816B2 (ja) 内燃機関
JP6040641B2 (ja) 内燃機関
JP2016188624A (ja) 内燃機関
JP6713704B2 (ja) 内燃機関
JP2022129734A (ja) 内燃機関
JP2004156515A (ja) 内燃機関のシリンダヘッド冷却装置
JP2015137560A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP2012202392A (ja) 内燃機関のブローバイガス処理装置
JP2007278166A (ja) 内燃機関の吸気装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210816

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6939517

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151