JP2019112737A - 開口部を有するシート状物およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)最外層用樹脂液を離型性基材上に塗布して、ポリウレタン樹脂からなる最外層を形成する工程、
(2)最外層上に内層用樹脂液を塗布して、ポリウレタン樹脂からなる内層を形成する工程、
(3)内層と繊維質基材とを貼り合わせる工程、
(4)離型性基材を剥離する工程、および、
(5)針エンボス加工により、開口部を形成する工程、
を含むものである。
JIS L1099 A−1法に準拠して測定した。測定値が2000g/m2・h以上であれば、シート状物として十分な透湿度であるといえ、数値が大きいほど透湿度が高いことを示す。
幅70mm、長さ300mmの大きさの試験片をタテ、ヨコ各方向からそれぞれ1枚採取し、裏面に幅70mm、長さ300mm、厚み10mmの大きさのウレタンフォームを添えた。ウレタンフォームの下面中央に直径4.5mmのワイヤーを設置した状態で、平面摩耗試験機T−TYPE(株式会社大栄科学精器製作所製)に固定し、綿布(JIS L3102:綿帆布No.6)をかぶせた摩擦子がワイヤー上をワイヤーと平行に往復動するように、該摩擦子に荷重19.6Nをかけて摩耗試験を行った。摩擦子は試験片の表面上140mmの間を60往復/分の速さで3000回往復摩耗させた。試験片を下記の基準に従って判定した。△以上で合格である。
(判定基準)
○:樹脂層に亀裂、破れがない
△:樹脂層に亀裂が発生した
×:樹脂層に破れが発生した
パネラーによる触感による官能評価を行い、下記の基準に従って判定した。△以上で合格である。
(判定基準)
○:全面において、滑らかな触感である
△:開口部において、やや滑らかさに欠ける触感である(バリの存在をやや感じる)
×:開口部において、滑らかさに欠ける触感である(バリの存在を感じる)
幅100mm、長さ100mmの大きさの試験片を1枚採取した。広口試薬瓶(共栓付250mL瓶、硬質ガラス製)の中に、試験片を試薬瓶の側面に沿わせて入れ、110℃に調整された乾燥機内に400時間静置して熱処理した。熱処理後、試薬瓶を乾燥機から取り出し室温まで冷却した後、試薬片を試薬瓶から取り出した。試験片を下記の基準に従って判定した。△以上で合格である。
(判定基準)
○:変化なし
△:ややシボ流れがみられる
×:明らかにシボ流れがみられる
処方1(最外層用樹脂組成物)
ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂 100部
(クリスボンNY−328、大日本インキ化学工業株式会社製)
ジメチルホルムアミド(DMF) 40部
カーボンブラック顔料 15部
(DIALAC BLACK L−1770S、大日本インキ化学工業株式会社製)
架橋剤 2部
(バーノックDN950、大日本インキ化学工業株式会社製)
調製方法
ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂にカーボンブラック顔料、架橋剤を添加し撹拌、分散させた。次いで、ジメチルホルムアミドを加え、粘度を2000mPa・s(B型粘度計、ローター:No.3、10rpm、23℃)に調整して、最外層用樹脂組成物を調製した。
製造例1のウレタンポリオールプレポリマー 100部
ウレタン硬化剤 5部
(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート)
カーボンブラック顔料 2部
(ポリトンブラック、大日本インキ化学工業株式会社製)
アミン系ウレタン化触媒 1部
(TOYOCAT−DT、TOSOH株式会社製)
当量比(ウレタン硬化剤のイソシアネート基/製造例1のウレタンポリオールプレポリマーの水酸基)は1.2であった。
調製方法
60℃に加熱溶融した製造例1のウレタンポリオールプレポリマーに、カーボンブラック顔料、アミン系ウレタン化触媒を添加し撹拌、分散させた。次いで、40℃に加熱溶融したウレタン硬化剤を添加し撹拌して、内層用樹脂組成物を調製した。なお調製後、直ちに、塗布操作に供した。
60℃に保温した1Lの4ツ口フラスコに、数平均分子量2000のポリエステルポリオール(クラレポリオールP2010、株式会社クラレ製)を80部、数平均分子量2000のポリカーボネートポリオール(クラレポリオールC2090、株式会社クラレ製)を50部、数平均分子量1000のポリエーテルポリオール(PTMG1000、三洋化成工業株式会社製)を10部入れて撹拌した後、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を15部入れてイソシアネート基が無くなるまで80℃にて撹拌し、ウレタンポリオールプレポリマーを得た。このとき、当量比(各ポリオールの水酸基の和/MDIのイソシアネート基)は1.25であった。また得られたウレタンポリオールプレポリマーの軟化温度は40℃、数平均分子量は17000であった。
処方2の当量比を1.05とした以外は、実施例1と同様にしてシート状物を得た。
処方2の当量比を1.1とした以外は、実施例1と同様にしてシート状物を得た。
処方2の当量比を1.25とした以外は、実施例1と同様にしてシート状物を得た。
処方1の架橋剤を5部、処方2の当量比を1.3とし、針エンボス加工温度を220℃とした以外は、実施例1と同様にしてシート状物を得た。
処方1の架橋剤を6部、処方2の当量比を1.4とし、針エンボス加工温度を240℃とした以外は、実施例1と同様にしてシート状物を得た。
処方2の当量比を1.07とした以外は、実施例1と同様にしてシート状物を得た。
処方2の当量比を1.21とした以外は、実施例1と同様にしてシート状物を得た。
処方2の当量比を1.28とした以外は、実施例1と同様にしてシート状物を得た。
処方2の当量比を1.35、内層の厚さを170μm、針エンボス加工温度を240℃とした以外は、実施例1と同様にしてシート状物を得た。
処方1の架橋剤を0部、処方2の当量比を1.3、内層の厚さを170μm、針エンボス加工温度を240℃とした以外は、実施例1と同様にしてシート状物を得た。
最外層用樹脂組成物を機械発泡により1.2倍に発泡させた以外は、実施例1と同様にしてシート状物を得た。
Claims (7)
- 繊維質基材と、前記繊維質基材の片面に積層されたポリウレタン樹脂からなる内層および最外層と、を備え、表面に複数の開口部を有するシート状物であって、
前記最外層が無孔質であり、前記最外層の熱溶融温度が前記内層の軟化温度よりも高く、且つ、前記開口部は、前記最外層が開口中心に向かって傾斜してなる開口周縁部を含む、シート状物。 - 前記最外層の熱溶融温度が180〜240℃である、請求項1に記載のシート状物。
- 前記内層の軟化温度が140〜200℃である、請求項1または2に記載のシート状物。
- 前記開口周縁部の開き角度が45〜60度である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート状物。
- 前記開口部の大きさは0.001〜0.197mm2である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート状物。
- 前記開口部が、前記最外層と前記内層とを貫通して設けられ、シート状物の表面における開口部の占める割合である開口率が0.2%以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート状物。
- 繊維質基材と、前記繊維質基材の片面に積層されたポリウレタン樹脂からなる内層および最外層と、を備えるシート状物に、針エンボス加工によって複数の開口部を形成する、開口部を有するシート状物の製造方法であって、
前記最外層が無孔質であり、且つ、前記最外層の熱溶融温度が針エンボス加工温度よりも高く、且つ、前記針エンボス加工温度が前記内層の軟化温度よりも高い、シート状物の製造方法。
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