JP2019111712A - プリンタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一実施形態に係るプリンタは、筐体と、筐体内に設けられ、帯状の印字媒体を巻回してロール状としたロール体を収容する収容部と、収容部に収容されたロール体の周囲に形成される筐体内の空間に配置された通信ユニットと、を備える。
【選択図】図10
Description
例えば、特許文献1に記載されたプリンタは、無線通信を行うために、アンテナケースを外部に露出したUSB(Universal Serial Bus)コネクタに差し込む必要がある。そのため、特許文献1に記載されたプリンタでは、USBコネクタがプリンタの小型化の障害となる。
また、特許文献2に記載されたプリンタでは、無線通信モジュールが内蔵されているものの、当該無線通信モジュールは、基板アセンブリの最上部に設けられているため、無線通信モジュールの位置によって上ケースの位置(高さ)が定まる構造となっている。そのため、特許文献2に記載されたプリンタでは、無線通信モジュールが、プリンタの小型化の観点で有効な位置に配置されているとは言い難い。
前記筐体内に設けられ、帯状の印字媒体を巻回してロール状としたロール体を収容する収容部と、
前記収容部に収容された前記ロール体の周囲に形成される前記筐体内の空間に配置された通信ユニットと、
を備えたプリンタである。
「UP」はプリンタを水平面に置いたときの上方を意味し、「LO」はプリンタを水平面に置いたときの下方を意味する。
「LH」及び「RH」は、プリンタの前後方向及び上下方向に直行する方向(以下「幅方向」という。)を意味する。
印字媒体の搬送経路上の任意の基準に対して収容部側を「搬送方向上流側」といい、当該基準に対して排出口側を「搬送方向下流側」という。
本実施形態の印字媒体について説明する。図1は、本実施形態の印字媒体の概略図である。
台紙PMは、仮着面PMaと、仮着面PMaと反対側の非仮着面PMbと、を有する。仮着面PMaには、複数枚のラベルPLが所定間隔毎に仮着されている。非仮着面PMbには、所定間隔毎に基準マークMが形成されている。基準マークMは、ラベルPLの基準位置を示している。
本実施形態のプリンタの構成について説明する。図2は、本実施形態のプリンタカバーが閉鎖位置にあるときのプリンタの斜視図である。図3は、本実施形態のプリンタカバーが開放位置にあるときのプリンタの斜視図である。図4は、図3の支持カバーがプリンタカバーの内部を開放したときのプリンタの斜視図である。
閉鎖位置とは、プリンタカバー3が筐体8内を閉鎖する位置である。開放位置とは、プリンタカバー3が筐体8内を開放する位置である。
プリンタカバー3が閉鎖位置に位置する場合、プラテンローラ10とサーマルヘッド12とが対向する。プリンタカバー3が開放位置に位置する場合、プラテンローラ10とサーマルヘッド12とが互いに離間している。
プリンタカバー3が、閉鎖位置から開放位置に向かって回動する場合、前端部3aは、フロントパネル2及び筐体8の前端部から離間する方向に回動する。プリンタカバー3が、開放位置から閉鎖位置に向かって回動する場合、前端部3aは、フロントパネル2及び筐体8の前端部に近づく方向に回動する。
プリンタカバー3の上面は、プリンタカバー3が閉鎖位置にあるときに上方UPを向き、かつ、プリンタカバー3が開放位置にあるときに後方RRを向く。プリンタカバー3の上面は、傾斜面3cである。プリンタカバー3の上面の傾斜方向は、後端部3bが前端部3aより上方UPに位置する方向である。
プリンタカバー3の下面は、プリンタカバー3が閉鎖位置にあるときに下方LOを向き、かつ、プリンタカバー3が開放位置にあるときに前方FRを向く。
収容部6は、筐体8の後端部側に位置する。収容部6は、筐体8内に設けられ、帯状の印字媒体Pを巻回してロール状としたロール紙R(ロール体の一例)を収容するように構成される。プリンタカバー3が開放位置(図3)にある場合、収容部6は、プリンタ1の外部からアクセス可能になり、ユーザがロール紙Rを収容部6にセットすることができる。
プラテンローラ10は、ステッピングモータ(不図示)に接続されている。プラテンローラ10は、ステッピングモータの制御に従って、筐体8に対して回転することにより、印字媒体Pを搬送するように構成される。
台紙排出口2bは、ラベル排出口2aの下方LOに位置し、ラベルPLが剥離された後の台紙PMを排出するように構成される。
タッチパネルディスプレイ4は、プリンタカバー3の上面に沿って配置される。つまり、プリンタカバー3が閉鎖位置に位置する場合、タッチパネルディスプレイ4は、プリンタカバー3の上面の傾斜方向に傾斜する。
図4に示すように、制御基板21は、プリンタカバー3の内部に設けられている。つまり、プリンタカバー3が開放位置に位置する場合、制御基板21は、前後方向(FR−RR方向)において、タッチパネルディスプレイ4と支持カバー20との間に位置する。
支持カバー20及び制御基板21は、幅方向(LH−RH方向)において、プリンタカバー3のほぼ中央に位置する。
本実施形態の無線通信ユニットの着脱機構について説明する。
本実施形態の制御基板の構造について説明する。図5は、図3の制御基板の斜視図である。図5に示すように、制御基板21は、第1コネクタ21aと、コントローラ21bと、を有する。
第1コネクタ21aは、無線通信ユニット(不図示)のコネクタと接続可能である。
表示制御機能を実現するコントローラ21bは、表示情報をタッチパネルディスプレイ4に表示させる。ユーザがタッチパネルディスプレイ4に表示された操作キー画像に触れると、指示受付機能を実現するコントローラ21bは、ユーザが触れた操作キー画像に対応する指示を受け付ける。
印字制御機能を実現するコントローラ21bは、ステッピングモータの駆動(つまり、プラテンローラ10の回転)、及び、サーマルヘッド12の発熱を制御する。
本実施形態の無線通信ユニットの構造について説明する。図6は、本実施形態の無線通信ユニットの上方斜視図である。図7は、図6の無線通信ユニットの下方斜視図である。
図6Aは、本実施形態の無線通信ユニット22の外観を示している。図6Bは、無線通信ユニット22の内部構造を示している。
第1部分22aは、前後方向(FR−RR方向)に延在している。第1部分22aには、第2コネクタ22cが配置される。第2コネクタ22cは、第1部分22aの上方UPに突出している(図6Aを参照)。
第2部分22bは、上下方向(UP−LO方向)に延在している。第2部分22bには、アンテナカバー22dが配置される(図6Aを参照)。
アンテナ22daは、上下方向(UP−LO方向)に延在している。アンテナ22daの上端は、第2コネクタ22cの上端より上方UPに位置する。アンテナ22daは、無線通信用の電波を送受信するように構成される。
ケーブル22dbは、アンテナ22daと、第2コネクタ22cと、に接続されている。
本実施形態の無線通信ユニットの着脱について説明する。図8は、図5の制御基板に図6の無線通信ユニットを接続する方法を示す図である。図9は、図8の無線通信ユニットが制御基板に接続されたときの図2のプリンタカバーの断面図である。
プリンタカバー3の内部を閉鎖した支持カバー20の凹凸面20aaは、無線通信ユニット22の下面(つまり、第1部分22aの下面)に当接する。これにより、制御基板21に接続された無線通信ユニット22が下方LOから支持される。
制御基板21に接続された無線通信ユニット22(つまり、プリンタカバー3に装着された無線通信ユニット22)の上端は、プリンタカバー3の下面に当接する。これにより、制御基板21に接続された無線通信ユニット22が上方UPから支持される。
つまり、プリンタカバー3及び支持カバー20は、制御基板21に接続された無線通信ユニット22の上下方向(UP−LO方向)の位置を規定する。これにより、制御基板21からの無線通信ユニット22の脱離を防止することができる。
プリンタカバー3に装着された無線通信ユニット22は、収容部6の上方UPに位置する。収容部6は、プリンタ1内において最も大きな空間SP2を形成する。つまり、制御基板21に接続された無線通信ユニット22の下方LOには、プリンタ1内において最も大きな空間SP2が形成される。
このように、無線通信ユニット22が制御基板21に接続されたときに、無線通信ユニット22の周囲には空間SP1及びSP2が存在する。空間SP1及びSP2には、電波干渉を引き起こし得る部材が存在しない。換言すると、無線通信ユニット22は、プリンタ1の内部において、電波干渉を引き起こし得る部材から最も遠い位置(つまり、電波干渉の可能性が最も低い位置)に配置される。したがって、無線通信ユニット22の電波干渉を防ぐことができる。
また、電波を遮蔽しないように、プリンタカバー3および筐体8は、金属等の導電体ではなく、合成樹脂材料によって形成されていることが好ましい。
本実施形態の搬送経路について説明する。図10は、実施形態のプリンタの断面図である。
剥離部15において台紙PMから剥離されたラベルPLの搬送経路は、剥離部15とラベル排出口2aとの間の経路である。
剥離部15においてラベルPLが剥離した台紙PMの搬送経路は、剥離部15と台紙排出口2bとの間の経路である。台紙PMの搬送経路において、台紙PMは、第1ニップローラ16と、第2ニップローラ17と、を経由する。
印字媒体Pの搬送経路の一部であるガイド板19の下方LOには、バッテリ18を収容するバッテリハウジング7が断面U字状の形態で形成されている。
第1補助ローラ13は、ステッピングモータ(不図示)に接続されている。第1補助ローラ13は、ステッピングモータの制御に従って、筐体8に対して回転する。第2補助ローラ14は、第1補助ローラ13に従動回転する。第1補助ローラ13及び第2補助ローラ14は、印字媒体Pを挟持しながら回転することにより、印字媒体Pの搬送を補助するように構成される。
プラテンローラ10は搬送経路の下方LOに位置し、サーマルヘッド12は搬送経路の上方UPに位置する。プリンタカバー3が閉鎖位置(図2)にあるときに、プラテンローラ10及びサーマルヘッド12は、互いに対向する。
剥離部15は、プラテンローラ10及びサーマルヘッド12に対して搬送方向下流側に位置する。
第1ニップローラ16は、第2ニップローラ17に従動回転する。第2ニップローラ17は、ステッピングモータ(不図示)に接続されている。第2ニップローラ17は、ステッピングモータの制御に従って、筐体8に対して回転する。第1ニップローラ16及び第2ニップローラ17は、台紙PMを挟持しながら回転することにより、剥離部15から台紙排出口2bに向かって台紙PMを搬送するように構成される。
印字媒体Pがサーマルヘッド12とプラテンローラ10との間を通過するときに、発熱した発熱素子が印字面PLaに押し当てられる。発熱素子の熱により、印字面PLaの発熱層が発色する。その結果、印字面PLaに印字情報が印字される。
台紙PMは、剥離部15において鋭角に折り返され、第1ニップローラ16及び第2ニップローラ17を経由して、台紙排出口2bから排出される。
上述したように、本実施形態のプリンタ1では、無線通信ユニット22は、収容部6に収容されたロール紙Rの周囲に形成される筐体8内の空間に配置されている。
図10において、筐体8を水平面に配置した場合にラベル排出口2aが向く方向が前方FRであり、ラベル排出口2aが向く方向とは反対側の方向が後方RRである。このとき、無線通信ユニット22は、ロール紙Rの外周面の近傍であって、ロール紙Rの仮想中心軸Rcに対して後方かつ上方にある第1空間S1内の位置(第1の位置の例)に配置されている。そのため、本実施形態では、無線通信ユニット22は、プリンタ1の小型化の観点から無線通信ユニット22が有効な位置に配置されている。すなわち、プリンタカバー3の傾斜面3cが平面であるのに対し、収容部6内のロール紙の形状に対応して形成されているプリンタカバー3の内壁3wが断面円弧状となっている。そのため、プリンタカバー3の上方UPの外壁と、プリンタカバー3の内壁3wとの間には、必然的に空間が生じ、当該空間内に無線通信ユニット22が配置されている。したがって、無線通信ユニット22をプリンタ1に内蔵したことによるプリンタ1の大型化が生じておらず、結果的に、無線通信ユニット22の配置は、プリンタ1の小型化に寄与している。
次に、無線通信ユニットの他の配置例について、図11〜13を参照して説明する。図11〜13はそれぞれ、変形例に係るプリンタ1の断面図であって、無線通信ユニットの別の配置例を示す図である。
図11〜13の各図においても図10と同様に、筐体8を水平面に配置した場合にラベル排出口2aが向く方向が前方FRであり、ラベル排出口2aが向く方向とは反対側の方向が後方RRである。
図11に示すように、第2空間S2は、収容部6の底壁6aと、筐体8の底壁8aおよび後壁8bと、によって囲まれた空間である。第2空間S2では、底壁6aが断面円弧状であるのに対して、底壁8aと後壁8bはプリンタ1の外観を構成することから断面L字状であるため、必然的にロール紙Rの外周面の近傍に第2空間S2が生ずる。そこで、図11に示す配置例では、筐体8内のデッドスペースであった第2空間S2に無線通信ユニット22を配置させる。そのため、無線通信ユニット22を内蔵させることによってプリンタ1の大型化を生じさせないようにすることができる。
なお、第2空間S2内に無線通信ユニット22を配置させるために、収容部6の底壁6aの一部(特に、後端側の湾曲部分)をロール紙Rに向けて開放可能とするように構成してもよい。
図12に示すように、第3空間S3は、収容部6の底壁6aと、バッテリハウジング7と、ロール紙Rと、によって囲まれた空間である。第3空間S3では、ロール紙Rが断面円弧状であるのに対して、底壁6aとバッテリハウジング7の壁が全体として断面L字状であるため、必然的にロール紙Rの外周面の近傍に第3空間S3が生ずる。そこで、図12に示す配置例では、筐体8内のデッドスペースであった第3空間S3に無線通信ユニット22を配置させる。そのため、無線通信ユニット22を内蔵させることによってプリンタ1の大型化を生じさせないようにすることができる。
図13に示すように、第4空間S4は、プリンタカバー3の内壁3wと、制御基板21と、によって囲まれた空間である。第4空間S4では、制御基板21が平面状であるのに対し、収容部6内のロール紙の形状に対応して形成されているプリンタカバー3の内壁3wが断面円弧状であるため、必然的にロール紙Rの外周面の近傍に第4空間S4が生ずる。そこで、図13に示す配置例では、筐体8内のデッドスペースであった第4空間S4に無線通信ユニット22を配置させる。そのため、無線通信ユニット22を内蔵させることによってプリンタ1の大型化を生じさせないようにすることができる。
なお、第4空間S4内に無線通信ユニット22を配置させるために、プリンタカバー3の内部を開放させるための支持カバーの位置は適宜調整される。
なお、無線通信ユニット22は、第1空間S1内の位置(第1の位置の例)に配置することが好ましい。筐体8内の空間S1〜S4の中で、第1空間S1は最も上方UPに位置するため、電波の受信状態が最も良好になるためである。
例えば、上記実施形態では、プリンタが無線通信ユニットを筐体内に配置させる場合について説明したが、その限りではない。有線で行う通信ユニット(例えば、電話やファクシミリ用の通信ユニット)を配置する場合にも適用可能である。
上述の実施形態では、台紙PM及びラベルPLを有する印字媒体Pを例示したが、印字媒体Pはこれに限られるものではない。印字媒体Pは、例えば、台紙PMを有していないラベルPLであってもよい。
上述の実施形態では、サーマルヘッド12が印字を行う例を示したが、印字を行う手段は、サーマルヘッド12に限られない。本実施形態は、インクリボンを用いて印字を行う場合にも適用可能である。
Claims (4)
- 筐体と、
前記筐体内に設けられ、帯状の印字媒体を巻回してロール状としたロール体を収容する収容部と、
前記収容部に収容された前記ロール体の周囲に形成される前記筐体内の空間に配置された通信ユニットと、
を備えたプリンタ。 - 前記筐体を水平面に配置した場合に前記印字媒体の排出口が向く方向を前方とし、前記排出口が向く方向とは反対側の方向を後方としたときに、
前記通信ユニットは、
前記ロール体の外周面の近傍であって、前記ロール体の仮想中心軸に対して後方かつ上方にある第1の位置、
前記ロール体の外周面の近傍であって、前記ロール体の仮想中心軸に対して後方かつ下方にある第2の位置、
前記ロール体の外周面の近傍であって、前記ロール体の仮想中心軸に対して前方かつ下方にある第3の位置、又は、
前記ロール体の外周面の近傍であって、前記ロール体の仮想中心軸に対して前方かつ上方にある第4の位置、のいずれかの位置に配置される、
請求項1に記載されたプリンタ。 - 前記通信ユニットは、前記第1の位置に配置される、
請求項2に記載されたプリンタ。 - 前記筐体は、合成樹脂材料によって形成されている、
請求項1から3のいずれか1項に記載されたプリンタ。
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