JP2019110790A - コンバイン制御システム - Google Patents

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【課題】コンバインの旋回精度を確保しやすいコンバイン制御システムを提供する。【解決手段】穀粒を貯留する穀粒タンク14を有するコンバインを制御するコンバイン制御システムAであって、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量が上限値に達したことを検知する検知部25と、コンバインの旋回精度を示す情報である旋回精度情報を取得する取得部26と、取得部26により取得された旋回精度情報に基づいて、コンバインの旋回精度が低下したか否かを判定する判定部27と、判定部27によりコンバインの旋回精度が低下したと判定された場合に上限値を減少させる上限値減少部30と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、穀粒を貯留する穀粒タンクを有するコンバインを制御するコンバイン制御システムに関する。
特許文献1には、穀粒を貯留する穀粒タンク(特許文献1では「グレンタンク」)を有するコンバインの発明が記載されている。このコンバインは、自動走行によって圃場での収穫作業を行うように構成されている。
また、このコンバインは、穀粒タンク内の穀粒量を検出する穀粒量センサを備えている。そして、穀粒タンク内の穀粒量が設定値以上となると、このコンバインは、穀粒を排出するために、トラックの近傍へ自動的に移動走行する。尚、このトラックは、圃場外に駐車している。
特開2001−69836号公報
一般に、コンバインは、圃場における未刈領域での刈取走行と、既刈領域での旋回走行と、を繰り返すことにより、圃場での収穫作業を行う。ここで、穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量が比較的大きい場合、遠心力の作用や、機体の沈み込みによる滑り等によって、コンバインの旋回精度が低下することがある。尚、旋回精度とは、予定されている旋回経路に対する実際の旋回軌跡のずれの小ささの度合いである。
特許文献1に記載のコンバインは、穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量が比較的大きくなり、旋回精度が低下した場合であっても、穀粒タンク内の穀粒量が設定値以上となるまで走行し続ける。このとき、このコンバインは、旋回精度が低下した状態で走行し続けることとなる。これにより、既刈領域での旋回走行が、予定されている旋回経路から大きくずれがちである。その結果、未刈領域での刈取走行が非効率的になることや、刈り残しが生じること等が想定される。
また、コンバインが手動操作される場合であっても、旋回精度が低下した状態で走行し続けると、上記と同様に、未刈領域での刈取走行が非効率的になることや、刈り残しが生じること等が想定される。
本発明の目的は、コンバインの旋回精度を確保しやすいコンバイン制御システムを提供することである。
本発明の特徴は、
穀粒を貯留する穀粒タンクを有するコンバインを制御するコンバイン制御システムであって、
前記穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量が上限値に達したことを検知する検知部と、
前記コンバインの旋回精度を示す情報である旋回精度情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記旋回精度情報に基づいて、前記コンバインの旋回精度が低下したか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記コンバインの旋回精度が低下したと判定された場合に前記上限値を減少させる上限値減少部と、を備えることにある。
本発明であれば、コンバインの旋回精度が低下した場合、上限値減少部が、穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量の上限値を減少させる。これにより、穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量が、旋回精度が低下する程度まで大きくなりにくくなる。即ち、穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量の上限値が減少した後は、コンバインの旋回精度を確保しやすい。
従って、本発明であれば、コンバインの旋回精度を確保しやすい。
さらに、本発明において、
前記取得部は、1つの旋回経路における前記コンバインによるリトライの回数である第1リトライ回数を取得するように構成されており、
前記判定部は、前記穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量が所定重量以上である状態において、前記第1リトライ回数が所定の第1回数に達した場合、前記コンバインの旋回精度が低下したと判定すると好適である。
コンバインが旋回しているとき、コンバインの位置が、予定されている旋回経路から外側にずれた場合、1回または複数回のリトライをすることによって、予定されている旋回経路に復帰できることがある。
ここで、圃場での収穫作業において、リトライの累積回数をカウントし、その累積回数が所定の閾値以上となった場合に、コンバインの旋回精度が低下したと判定される構成が考えられる。
しかしながら、この構成では、1つの旋回経路におけるリトライの回数が比較的少なく、穀粒の貯留重量の上限値を減少させる必要がない場合であっても、作業を続けるに従い、リトライの累積回数は増加していく。そして、リトライの累積回数が所定の閾値に達すると、コンバインの旋回精度が低下したと判定されてしまう。
これにより、穀粒の貯留重量の上限値を減少させる必要がないにもかかわらず、コンバインの旋回精度が低下したと判定され、穀粒の貯留重量の上限値が減少し、作業効率が低下してしまう事態が想定される。
ここで、上記の構成によれば、穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量が所定重量以上であるときに、1つの旋回経路において所定の第1回数以上の回数のリトライが行われた場合、判定部は、コンバインの旋回精度が低下したと判定する。
これにより、1つの旋回経路におけるリトライの回数が比較的少なく、穀粒の貯留重量の上限値を減少させる必要がない場合に、コンバインの旋回精度が低下したと判定されてしまうことを回避できる。従って、この構成によれば、コンバインの作業効率を確保しやすい。
さらに、本発明において、
前記取得部は、前記コンバインによる旋回動作におけるリトライの累積回数である第2リトライ回数を取得するように構成されており、
前記判定部は、前記穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量が所定重量以上である状態において、前記第2リトライ回数が所定の第2回数に達した場合、前記コンバインの旋回精度が低下したと判定すると好適である。
1つの旋回経路におけるリトライの回数が比較的少ない場合であっても、圃場での収穫作業においてリトライが比較的頻繁に行われることがある。この場合には、穀粒の貯留重量の上限値を減少させれば、コンバインの旋回精度を確保できる可能性がある。
ここで、例えば、1つの旋回経路におけるリトライの回数が所定の閾値以上となった場合にコンバインの旋回精度が低下したと判定される構成が考えられる。しかしながら、この構成では、圃場での収穫作業においてリトライが比較的頻繁に行われている場合であっても、1つの旋回経路におけるリトライの回数が少ない場合には、コンバインの旋回精度が低下したと判定されず、穀粒の貯留重量の上限値の減少が行われない事態が想定される。
ここで、上記の構成によれば、圃場での収穫作業において、穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量が所定重量以上であるときに、所定の第2回数以上の回数のリトライが行われた場合、判定部は、コンバインの旋回精度が低下したと判定する。
これにより、圃場での収穫作業においてリトライが比較的頻繁に行われているにもかかわらず、コンバインの旋回精度が低下したと判定されない事態を回避できる。即ち、圃場での収穫作業においてリトライが比較的頻繁に行われている場合には、穀粒の貯留重量の上限値の減少が確実に行われることとなる。従って、この構成によれば、コンバインの旋回精度を確保しやすい。
さらに、本発明において、
前記取得部は、前記コンバインによる旋回動作のうち、リトライが行われた旋回動作の回数であるリトライ旋回回数を取得するように構成されており、
前記判定部は、前記穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量が所定重量以上である状態において、前記リトライ旋回回数が所定の第3回数に達した場合、前記コンバインの旋回精度が低下したと判定すると好適である。
コンバインが作業者の操縦によって旋回する場合、1つの旋回経路におけるリトライの回数、及び、リトライの累積回数は、作業者の操縦技術の優劣に依存する。即ち、作業者の操縦技術が比較的優れている場合には、1つの旋回経路におけるリトライの回数、及び、リトライの累積回数は少なくなりやすい。また、作業者の操縦技術が比較的劣っている場合には、1つの旋回経路におけるリトライの回数、及び、リトライの累積回数は多くなりやすい。
従って、1つの旋回経路におけるリトライの回数、または、リトライの累積回数に基づいてコンバインの旋回精度が判定される構成では、穀粒の貯留重量の上限値を減少させる必要がない場合であっても、作業者の操縦技術が比較的劣っていることにより、コンバインの旋回精度が低下したと判定されてしまう事態が想定される。
これにより、穀粒の貯留重量の上限値を減少させる必要がないにもかかわらず、コンバインの旋回精度が低下したと判定され、穀粒の貯留重量の上限値が減少し、作業効率が低下してしまう。
ここで、上記の構成によれば、圃場での収穫作業において、穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量が所定重量以上であるときに、リトライを含む旋回動作が、所定の第3回数以上の回数行われた場合、判定部は、コンバインの旋回精度が低下したと判定する。
1つの旋回経路におけるリトライの回数、及び、リトライの累積回数に比べて、リトライを含む旋回動作の回数は、作業者の操縦技術の優劣によって変化しにくい。従って、上記の構成によれば、穀粒の貯留重量の上限値を減少させる必要がない場合に、作業者の操縦技術が比較的劣っていることによってコンバインの旋回精度が低下したと判定されてしまうことを回避できる。即ち、この構成によれば、コンバインの作業効率を確保しやすい。
さらに、本発明において、
前記取得部は、前記コンバインの目標旋回半径と、前記コンバインの実旋回半径と、を取得するように構成されており、
前記判定部は、前記穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量が所定重量以上である状態において、前記目標旋回半径と前記実旋回半径との差が所定値以上である場合、前記コンバインの旋回精度が低下したと判定すると好適である。
この構成によれば、いわゆる滑り量に着目することで、穀粒タンクにおける過積載の度合いを正確に把握することができる。これにより、コンバインの旋回精度が低下したことを正確に判定できる。
さらに、本発明において、
前記判定部により前記コンバインの旋回精度が低下したと判定された場合、前記上限値減少部は、前記上限値を、前記判定部により前記コンバインの旋回精度が低下したと判定された時点での前記穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量に変更すると好適である。
上限値減少部による上限値の減少量が比較的大きい場合、上限値が減少した後は、穀粒タンクからの穀粒の排出が頻繁に必要となる。これにより、コンバインによる収穫作業の効率が低下してしまう。
また、上限値減少部による上限値の減少量が比較的小さい場合、上限値が減少した後に、穀粒の貯留重量が上限値以下であってもコンバインの旋回精度が低下する事態が起こりがちである。即ち、上限値が減少したにもかかわらず、コンバインの旋回精度の低下を防止できない事態が起こりがちである。
ここで、上記の構成によれば、上限値減少部が穀粒の貯留重量の上限値を減少させる場合、上限値は、コンバインの旋回精度が低下したと判定された時点での穀粒の貯留重量に変更される。これにより、上限値の減少による収穫作業の効率の低下を抑制しつつ、旋回精度の低下を確実に防止しやすくなる。
さらに、本発明において、
前記判定部により前記コンバインの旋回精度が低下したと判定された場合に穀粒排出動作を開始させる排出制御部を備えると好適である。
圃場における収穫作業の途中でコンバインの旋回精度が低下した場合には、穀粒の貯留重量が大きいことが原因でコンバインの旋回精度が低下した可能性がある。
ここで、上記の構成によれば、コンバインの旋回精度が低下した場合には穀粒が排出される。これにより、旋回精度の低下の原因が穀粒の貯留重量が大きいことである場合には、コンバインの旋回精度を改善することが可能となる。
コンバインの左側面図である。 制御部に関する構成を示すブロック図である。 圃場における周回走行を示す図である。 外周領域及び作業対象領域を示す図である。 刈取走行経路に沿った刈取走行を示す図である。 コンバインが刈取走行経路から離脱する様子を示す図である。 コンバインが刈取走行経路に沿った自動走行へ復帰する様子を示す図である。 リトライが行われた旋回動作を示す図である。 第1リトライ回数が第1回数に達する場合の例を示す図である。 第2リトライ回数が第2回数に達する場合の例を示す図である。 リトライ旋回回数が第3回数に達する場合の例を示す図である。 目標旋回半径と実旋回半径との差が所定値以上である場合の例を示す図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、図1に示す矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」とする。また、図1に示す矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。
〔コンバインの全体構成〕
図1に示すように、普通型のコンバイン1は、クローラ式の走行装置11、運転部12、脱穀装置13、穀粒タンク14、収穫装置H、搬送装置16、穀粒排出装置18、衛星測位モジュール80を備えている。
走行装置11は、コンバイン1における下部に備えられている。コンバイン1は、走行装置11によって自走可能である。
また、運転部12、脱穀装置13、穀粒タンク14は、走行装置11の上側に備えられている。運転部12には、コンバイン1の作業を監視する作業者が搭乗可能である。尚、作業者は、コンバイン1の機外からコンバイン1の作業を監視していても良い。
穀粒排出装置18は、穀粒タンク14の上側に設けられている。また、衛星測位モジュール80は、運転部12の上面に取り付けられている。
収穫装置Hは、コンバイン1における前部に備えられている。そして、搬送装置16は、収穫装置Hの後側に設けられている。また、収穫装置Hは、刈取装置15及びリール17を有している。
刈取装置15は、圃場の植立穀稈を刈り取る。また、リール17は、回転駆動しながら収穫対象の植立穀稈を掻き込む。この構成により、収穫装置Hは、圃場の穀物を収穫する。そして、コンバイン1は、刈取装置15によって圃場の植立穀稈を刈り取りながら走行装置11によって走行する刈取走行が可能である。
刈取装置15により刈り取られた刈取穀稈は、搬送装置16によって脱穀装置13へ搬送される。脱穀装置13において、刈取穀稈は脱穀処理される。脱穀処理により得られた穀粒は、穀粒タンク14に貯留される。穀粒タンク14に貯留された穀粒は、必要に応じて、穀粒排出装置18によって機外に排出される。
このように、コンバイン1は、穀粒を貯留する穀粒タンク14を有している。
また、図1に示すように、運転部12には、通信端末4が配置されている。通信端末4は、種々の情報を表示可能に構成されている。本実施形態において、通信端末4は、運転部12に固定されている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、通信端末4は、運転部12に対して着脱可能に構成されていても良いし、通信端末4は、コンバイン1の機外に位置していても良い。
ここで、コンバイン1は、図3に示すように圃場における外周側の領域で穀物を収穫しながら周回走行を行った後、図5に示すように圃場における内側の領域で刈取走行を行うことにより、圃場の穀物を収穫するように構成されている。
そして、この収穫作業において、コンバイン1は、コンバイン制御システムAによって制御される。以下では、コンバイン制御システムAの構成について説明する。
〔コンバイン制御システムの構成〕
図2に示すように、コンバイン制御システムAは、衛星測位モジュール80と、制御部20と、重量センサ14Sと、を備えている。尚、制御部20及び重量センサ14Sは、コンバイン1に備えられている。また、上述の通り、衛星測位モジュール80も、コンバイン1に備えられている。
制御部20は、自車位置算出部21、経路算出部22、走行制御部23、領域算出部24、検知部25、取得部26、判定部27、排出制御部28、上限値設定部29、上限値減少部30、リトライ監視部31、実旋回半径算出部32、目標旋回半径算出部33を有している。
図1に示すように、衛星測位モジュール80は、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)で用いられる人工衛星GSからのGPS信号を受信する。そして、図2に示すように、衛星測位モジュール80は、受信したGPS信号に基づいて、コンバイン1の自車位置を示す測位データを自車位置算出部21へ送る。
自車位置算出部21は、衛星測位モジュール80により出力された測位データに基づいて、コンバイン1の位置座標を経時的に算出する。算出されたコンバイン1の経時的な位置座標は、走行制御部23、領域算出部24、実旋回半径算出部32、目標旋回半径算出部33へ送られる。
領域算出部24は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、図4に示すように、外周領域SA及び作業対象領域CAを算出する。
より具体的には、領域算出部24は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、圃場の外周側における周回走行でのコンバイン1の走行軌跡を算出する。そして、領域算出部24は、算出されたコンバイン1の走行軌跡に基づいて、コンバイン1が穀物を収穫しながら周回走行した圃場の外周側の領域を外周領域SAとして算出する。また、領域算出部24は、算出された外周領域SAの内側を、作業対象領域CAとして算出する。
例えば、図3においては、圃場の外周側における周回走行のためのコンバイン1の走行経路が矢印で示されている。図3に示す例では、コンバイン1は、3周の周回走行を行う。そして、この走行経路に沿った刈取走行が完了すると、圃場は、図4に示す状態となる。
図4に示すように、領域算出部24は、コンバイン1が穀物を収穫しながら周回走行した圃場の外周側の領域を外周領域SAとして算出する。また、領域算出部24は、算出された外周領域SAの内側を、作業対象領域CAとして算出する。
そして、図2に示すように、領域算出部24による算出結果は、経路算出部22へ送られる。
図2に示すように、経路算出部22は、刈取走行経路算出部22a及び旋回経路算出部22bを有している。刈取走行経路算出部22aは、領域算出部24から受け取った算出結果に基づいて、図4に示すように、作業対象領域CAにおける刈取走行のための走行経路である刈取走行経路LIを算出する。尚、図4に示すように、本実施形態においては、刈取走行経路LIは、互いに平行な複数の平行線である。
図2に示すように、刈取走行経路算出部22aにより算出された刈取走行経路LIは、走行制御部23へ送られる。
走行制御部23は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の位置座標と、刈取走行経路算出部22aから受け取った刈取走行経路LIと、に基づいて、コンバイン1の自動走行を制御する。より具体的には、走行制御部23は、図5に示すように、刈取走行経路LIに沿った自動走行によって刈取走行が行われるように、コンバイン1の走行を制御する。
また、図2に示すように、旋回経路算出部22bは、自車位置算出部21からコンバイン1の位置座標を受け取るように構成されている。そして、旋回経路算出部22bは、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の位置座標と、領域算出部24から受け取った算出結果と、に基づいて、図5に示すように、外周領域SAにおけるUターン経路LU(本発明に係る「旋回経路」に相当)を算出する。
詳述すると、図5に示すように、Uターン経路LUは、2つの刈取走行経路LIの端部同士を繋ぐように、U字状に算出される。また、旋回経路算出部22bは、コンバイン1が現在走行している刈取走行経路LIと、コンバイン1が次に走行する予定の刈取走行経路LIと、を繋ぐように、Uターン経路LUを算出する。
尚、本実施形態においては、Uターン経路LUは半円状である。ただし、本発明はこれに限定されない。例えば、Uターン経路LUは、直線部分を含んだU字状であっても良い。また、Uターン経路LUは、互いに隣接する2つの刈取走行経路LIを繋ぐ走行経路に限定されず、1つまたは複数の刈取走行経路LIを挟んだ2つの刈取走行経路LIを繋ぐ走行経路であっても良い。
図2に示すように、旋回経路算出部22bにより算出されたUターン経路LUは、走行制御部23へ送られる。
走行制御部23は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の位置座標と、旋回経路算出部22bから受け取ったUターン経路LUと、に基づいて、コンバイン1の自動走行を制御する。より具体的には、走行制御部23は、Uターン経路LUに沿った自動走行によって旋回が行われるように、コンバイン1の走行を制御する。
また、重量センサ14Sは、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量を検知する。重量センサ14Sによる検知結果は、検知部25、判定部27、上限値減少部30へ送られる。
上限値設定部29は、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量の上限値を設定する。上限値設定部29により設定された上限値は、検知部25へ送られる。
検知部25は、重量センサ14Sから受け取った検知結果と、上限値設定部29から受け取った上限値と、に基づいて、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量が上限値に達しているか否かを監視する。そして、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量が上限値に達した場合、検知部25は、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量が上限値に達したことを検知する。
このように、コンバイン制御システムAは、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量が上限値に達したことを検知する検知部25を備えている。
検知部25による検知結果は、排出制御部28へ送られる。
穀粒タンク14における穀粒の貯留重量が上限値に達したことを検知部25が検知した場合、排出制御部28は、コンバイン1に穀粒排出動作を開始させる。尚、穀粒排出動作とは、穀粒タンク14から穀粒を排出するための動作である。
〔コンバイン制御システムを利用した収穫作業の流れ〕
以下では、コンバイン制御システムAを利用した収穫作業の例として、コンバイン1が、図3に示す圃場で収穫作業を行う場合の流れについて説明する。
最初に、作業者は、コンバイン1を手動で操作し、図3に示すように、圃場内の外周部分において、圃場の境界線に沿って周回するように刈取走行を行う。図3に示す例では、コンバイン1は、3周の周回走行を行う。この周回走行が完了すると、圃場は、図4に示す状態となる。
領域算出部24は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、図3に示す周回走行でのコンバイン1の走行軌跡を算出する。そして、図4に示すように、領域算出部24は、算出されたコンバイン1の走行軌跡に基づいて、コンバイン1が植立穀稈を刈り取りながら周回走行した圃場の外周側の領域を外周領域SAとして算出する。また、領域算出部24は、算出された外周領域SAの内側を、作業対象領域CAとして算出する。
次に、刈取走行経路算出部22aは、領域算出部24から受け取った算出結果に基づいて、図4に示すように、作業対象領域CAにおける刈取走行経路LIを設定する。
そして、作業者が自動走行開始ボタン(図示せず)を押すことにより、図5に示すように、刈取走行経路LIに沿った自動走行が開始される。このとき、走行制御部23は、刈取走行経路LIに沿った自動走行によって刈取走行が行われるように、コンバイン1の走行を制御する。
刈取走行経路LIに沿った自動走行が開始されると、旋回経路算出部22bは、図5に示すように、外周領域SAにおけるUターン経路LUを算出する。旋回経路算出部22bは、コンバイン1が現在走行している刈取走行経路LIと、コンバイン1が次に走行する予定の刈取走行経路LIと、を繋ぐように、Uターン経路LUを算出する。
コンバイン1が現在走行している刈取走行経路LIの端部に到達すると、走行制御部23は、Uターン経路LUに沿った自動走行によって旋回が行われるように、コンバイン1の走行を制御する。これにより、コンバイン1は、現在走行している刈取走行経路LIの端部から、次に走行する予定の刈取走行経路LIの端部へ移動することができる。
そして、コンバイン1が次に走行する予定の刈取走行経路LIの端部へ移動し、刈取走行経路LIに沿った刈取走行を再開すると、旋回経路算出部22bは、再び、コンバイン1が現在走行している刈取走行経路LIと、コンバイン1が次に走行する予定の刈取走行経路LIと、を繋ぐように、Uターン経路LUを算出する。
従って、例えば、コンバイン1が、複数の刈取走行経路LIのうち、走行の順番が1番目である刈取走行経路LIを走行しているとき、旋回経路算出部22bは、走行の順番が1番目である刈取走行経路LIと、走行の順番が2番目である刈取走行経路LIと、を繋ぐUターン経路LUを算出する。
また、例えば、コンバイン1が、複数の刈取走行経路LIのうち、走行の順番が2番目である刈取走行経路LIを走行しているとき、旋回経路算出部22bは、走行の順番が2番目である刈取走行経路LIと、走行の順番が3番目である刈取走行経路LIと、を繋ぐUターン経路LUを算出する。
尚、本実施形態においては、図3から図5に示すように、圃場外に運搬車CVが駐車している。そして、外周領域SAにおいて、運搬車CVの近傍位置には、停車位置PPが設定されている。
運搬車CVは、コンバイン1が穀粒排出装置18から排出した穀粒を収集し、運搬することができる。穀粒排出の際、コンバイン1は停車位置PPに停車し、穀粒排出装置18によって穀粒を運搬車CVへ排出する。
コンバイン1が刈取走行を続け、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量が上限値に達すると、検知部25は、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量が上限値に達したことを検知する。
検知部25が、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量が上限値に達したことを検知すると、排出制御部28は、図6に示すように、コンバイン1に穀粒排出動作を開始させる。
尚、本実施形態においては、図6に示す刈取走行経路LI上の位置P1において、検知部25が、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量が上限値に達したことを検知したものとする。これにより、図6に示すように、刈取走行経路LI上の位置P1において、コンバイン1が穀粒排出動作を開始する。
より具体的には、コンバイン1は、刈取走行経路LI上の位置P1において、刈取走行経路LIから離脱する。続けて、コンバイン1は、停車位置PPへ移動するために、外周領域SAを走行する。そして、コンバイン1は、停車位置PPに停車し、穀粒排出装置18によって穀粒を運搬車CVへ排出する。
穀粒を排出した後、図7に示すように、コンバイン1は刈取走行経路LIに沿った自動走行へ復帰する。そして、作業対象領域CAにおける全ての刈取走行経路LIに沿った刈取走行が完了すると、圃場の全体が収穫済みとなる。
〔判定部及び上限値減少部に関する構成〕
ところで、コンバイン1がUターン経路LUに沿った旋回動作を行う場合、コンバイン1がUターン経路LUを逸脱することがある。コンバイン1がUターン経路LUを逸脱した場合、走行制御部23は、図8に示すように、コンバイン1がリトライを行うように、コンバイン1を制御する。尚、リトライとは、旋回中に停車し、後進してから、改めて旋回を行うことである。
走行制御部23は、コンバイン1にリトライを実行させる際、図2に示すように、リトライの実行を示す信号を、リトライ監視部31へ送る。この信号には、圃場においてリトライが実行される位置を示す情報が含まれている。
ここで、リトライ監視部31は、第1リトライ回数カウント部31a、第2リトライ回数カウント部31b、リトライ旋回回数カウント部31cを有している。第1リトライ回数カウント部31aは、走行制御部23から受け取った信号に基づいて、第1リトライ回数をカウントする。尚、第1リトライ回数とは、1つのUターン経路LUにおけるコンバイン1によるリトライの回数である。
そして、取得部26は、第1リトライ回数カウント部31aから、第1リトライ回数を取得するように構成されている。取得された第1リトライ回数は、取得部26から判定部27へ送られる。
このように、取得部26は、1つのUターン経路LUにおけるコンバイン1によるリトライの回数である第1リトライ回数を取得するように構成されている。
判定部27は、重量センサ14Sから受け取った検知結果と、取得部26から受け取った第1リトライ回数と、に基づいて、コンバイン1の旋回精度が低下したか否かを判定する。
より具体的には、判定部27は、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量が所定重量以上である状態において、第1リトライ回数が所定の第1回数に達した場合、コンバイン1の旋回精度が低下したと判定する。
尚、この所定重量は、例えば、穀粒タンク14における貯留空間のうちの50%に相当する量の穀粒の重量であっても良いし、それ以外の重量であっても良い。
また、本実施形態において、この第1回数は4回に設定されている。ただし、本発明はこれに限定されず、第1回数は4回以外の回数であっても良い。
また、旋回精度とは、予定されている旋回経路に対する実際の旋回軌跡のずれの小ささの度合いである。特に、本実施形態における旋回精度は、Uターン経路LUに対するコンバイン1の実際の旋回軌跡のずれの小ささの度合いを意味する。
図2に示すように、判定部27による判定結果は、排出制御部28及び上限値減少部30へ送られる。
判定部27によりコンバイン1の旋回精度が低下したと判定された場合、上限値減少部30は、穀粒の貯留重量の上限値を、判定部27によりコンバイン1の旋回精度が低下したと判定された時点での穀粒の貯留重量に変更させる指示信号を、上限値設定部29へ送る。上限値設定部29は、この指示信号に従って穀粒の貯留重量の上限値を再設定する。これにより、穀粒の貯留重量の上限値は減少することとなる。
このように、コンバイン制御システムAは、判定部27によりコンバイン1の旋回精度が低下したと判定された場合に上限値を減少させる上限値減少部30を備えている。また、判定部27によりコンバイン1の旋回精度が低下したと判定された場合、上限値減少部30は、上限値を、判定部27によりコンバイン1の旋回精度が低下したと判定された時点での穀粒タンク14における穀粒の貯留重量に変更する。
また、判定部27によりコンバイン1の旋回精度が低下したと判定された場合、排出制御部28は、コンバイン1に穀粒排出動作を開始させる。
このように、コンバイン制御システムAは、判定部27によりコンバイン1の旋回精度が低下したと判定された場合に穀粒排出動作を開始させる排出制御部28を備えている。
図8に示す例では、コンバイン1が、1つのUターン経路LUに沿った旋回動作を行っている。このとき、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量は、所定重量以上であるとする。この旋回動作では、コンバイン1がUターン経路LUを逸脱したため、位置Q1、位置Q2、位置Q3において、リトライが行われている。そして、図8に示すように、位置Q3において行われたリトライにより、コンバイン1はUターン経路LU上に復帰している。
即ち、図8に示す例では、第1リトライ回数は3回である。ここで、上述の通り、本実施形態において、第1回数は4回に設定されている。従って、第1リトライ回数は、第1回数に達していない。そのため、判定部27は、コンバイン1の旋回精度は低下していないと判定する。
また、図9に示す例では、コンバイン1が、1つのUターン経路LUに沿った旋回動作を行っている。このとき、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量は、所定重量以上であるとする。この旋回動作では、コンバイン1がUターン経路LUを逸脱したため、位置Q4、位置Q5、位置Q6、位置Q7において、リトライが行われている。
即ち、図9に示す例では、第1リトライ回数が4回に達している。そのため、判定部27は、コンバイン1の旋回精度が低下したと判定する。
判定部27によってコンバイン1の旋回精度が低下したと判定された時点で、上限値減少部30は、穀粒の貯留重量の上限値を現在の穀粒の貯留重量に変更させる指示信号を、上限値設定部29へ送る。上限値設定部29は、この指示信号に従って穀粒の貯留重量の上限値を再設定する。これにより、穀粒の貯留重量の上限値は減少することとなる。
これと同時に、排出制御部28は、コンバイン1に穀粒排出動作を開始させる。これにより、コンバイン1は、4回目のリトライの直後に旋回動作を中止し、停車位置PPへ移動する。そして、コンバイン1は、停車位置PPに停車し、穀粒排出装置18によって穀粒を運搬車CVへ排出する。
また、図2に示す第2リトライ回数カウント部31bは、走行制御部23から受け取った信号に基づいて、第2リトライ回数をカウントする。尚、第2リトライ回数とは、コンバイン1による旋回動作におけるリトライの累積回数である。
そして、取得部26は、第2リトライ回数カウント部31bから、第2リトライ回数を取得するように構成されている。取得された第2リトライ回数は、取得部26から判定部27へ送られる。
このように、取得部26は、コンバイン1による旋回動作におけるリトライの累積回数である第2リトライ回数を取得するように構成されている。
判定部27は、重量センサ14Sから受け取った検知結果と、取得部26から受け取った第2リトライ回数と、に基づいて、コンバイン1の旋回精度が低下したか否かを判定する。
より具体的には、判定部27は、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量が所定重量以上である状態において、第2リトライ回数が所定の第2回数に達した場合、コンバイン1の旋回精度が低下したと判定する。
また、本実施形態において、この第2回数は6回に設定されている。ただし、本発明はこれに限定されず、第2回数は6回以外の回数であっても良い。
また、リトライ旋回回数カウント部31cは、走行制御部23から受け取った信号に基づいて、リトライ旋回回数をカウントする。尚、リトライ旋回回数とは、コンバイン1による旋回動作のうち、リトライが行われた旋回動作の回数である。
そして、取得部26は、リトライ旋回回数カウント部31cから、リトライ旋回回数を取得するように構成されている。取得されたリトライ旋回回数は、取得部26から判定部27へ送られる。
このように、取得部26は、コンバイン1による旋回動作のうち、リトライが行われた旋回動作の回数であるリトライ旋回回数を取得するように構成されている。
判定部27は、重量センサ14Sから受け取った検知結果と、取得部26から受け取ったリトライ旋回回数と、に基づいて、コンバイン1の旋回精度が低下したか否かを判定する。
より具体的には、判定部27は、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量が所定重量以上である状態において、リトライ旋回回数が所定の第3回数に達した場合、コンバイン1の旋回精度が低下したと判定する。
また、本実施形態において、この第3回数は4回に設定されている。ただし、本発明はこれに限定されず、第3回数は4回以外の回数であっても良い。
次に、第2リトライ回数が第2回数に達する場合の例として、コンバイン1が図10に示す圃場で収穫作業を行う場合の流れについて説明する。
図10に示す例では、コンバイン1が、圃場における収穫作業を行っている。図10に示す作業対象領域CAのうち、既刈領域CA2は、既に刈取作業が完了している領域である。そして、コンバイン1は、作業対象領域CAにおける未刈領域CA1の植立穀稈を刈り取る。
コンバイン1が図10に示す位置P2に位置している時点で、コンバイン1の穀粒タンク14における穀粒の貯留重量は、所定重量以上であるとする。そして、走行制御部23の制御により、コンバイン1は、位置P2から、刈取走行経路LIに沿った刈取走行を行う。
図10に示す例では、刈取走行経路LIに沿った刈取走行に伴い、第1Uターン経路LU1、第2Uターン経路LU2、第3Uターン経路LU3の3つのUターン経路LUが算出される。
図10に示すように、コンバイン1は、位置P2から刈取走行経路LIに沿った刈取走行を行い、第1Uターン経路LU1において旋回動作を行う。尚、第1Uターン経路LU1において旋回動作を行うまで、コンバイン1は、この圃場において旋回動作におけるリトライを一度も行っていないものとする。
図10に示す例では、第1Uターン経路LU1での旋回動作において、3回のリトライが行われる。ここで、上述の通り、本実施形態において、第1回数は4回に設定されている。即ち、第1Uターン経路LU1において、第1リトライ回数は第1回数に達していない。
また、第2リトライ回数カウント部31bによってカウントされている第2リトライ回数は、第1Uターン経路LU1での旋回動作によって3回となる。ここで、上述の通り、本実施形態において、第2回数は6回に設定されている。即ち、第1Uターン経路LU1での旋回動作において、第2リトライ回数は第2回数に達していない。
また、リトライ旋回回数カウント部31cによってカウントされているリトライ旋回回数は、第1Uターン経路LU1での旋回動作によって1回となる。ここで、上述の通り、本実施形態において、第3回数は4回に設定されている。即ち、第1Uターン経路LU1での旋回動作において、リトライ旋回回数は第3回数に達していない。
従って、第1Uターン経路LU1での旋回動作において、判定部27は、コンバイン1の旋回精度は低下していないと判定する。
次に、コンバイン1は、刈取走行経路LIに沿った刈取走行を行い、第2Uターン経路LU2において旋回動作を行う。図10に示す例では、第2Uターン経路LU2での旋回動作において、1回のリトライが行われる。
即ち、第2Uターン経路LU2において、第1リトライ回数は第1回数に達していない。
また、第2リトライ回数カウント部31bによってカウントされている第2リトライ回数は、第2Uターン経路LU2での旋回動作によって4回となる。即ち、第2Uターン経路LU2での旋回動作において、第2リトライ回数は第2回数に達していない。
また、リトライ旋回回数カウント部31cによってカウントされているリトライ旋回回数は、第2Uターン経路LU2での旋回動作によって2回となる。即ち、第2Uターン経路LU2での旋回動作において、リトライ旋回回数は第3回数に達していない。
従って、第2Uターン経路LU2での旋回動作において、判定部27は、コンバイン1の旋回精度は低下していないと判定する。
次に、コンバイン1は、刈取走行経路LIに沿った刈取走行を行い、第3Uターン経路LU3において旋回動作を行う。図10に示す例では、第3Uターン経路LU3での旋回動作において、2回のリトライが行われる。
第3Uターン経路LU3における2回目のリトライが行われた時点では、第3Uターン経路LU3において、第1リトライ回数は第1回数に達していない。
また、リトライ旋回回数カウント部31cによってカウントされているリトライ旋回回数は、第3Uターン経路LU3での旋回動作によって3回となる。即ち、第3Uターン経路LU3での旋回動作において、リトライ旋回回数は第3回数に達していない。
しかしながら、第3Uターン経路LU3における2回目のリトライが行われた時点で、第2リトライ回数カウント部31bによってカウントされている第2リトライ回数は6回に達する。
従って、第3Uターン経路LU3での旋回動作において、判定部27は、コンバイン1の旋回精度が低下したと判定する。
判定部27によってコンバイン1の旋回精度が低下したと判定された時点で、上限値減少部30は、穀粒の貯留重量の上限値を現在の穀粒の貯留重量に変更させる指示信号を、上限値設定部29へ送る。上限値設定部29は、この指示信号に従って穀粒の貯留重量の上限値を再設定する。これにより、穀粒の貯留重量の上限値は減少することとなる。
これと同時に、排出制御部28は、コンバイン1に穀粒排出動作を開始させる。これにより、コンバイン1は、第3Uターン経路LU3での旋回動作における2回目のリトライの直後に旋回動作を中止し、停車位置PPへ移動する。そして、コンバイン1は、停車位置PPに停車し、穀粒排出装置18によって穀粒を運搬車CVへ排出する。
次に、リトライ旋回回数が第3回数に達する場合の例として、コンバイン1が図11に示す圃場で収穫作業を行う場合の流れについて説明する。
図11に示す例では、コンバイン1が、圃場における収穫作業を行っている。図11に示す作業対象領域CAのうち、既刈領域CA2は、既に刈取作業が完了している領域である。そして、コンバイン1は、作業対象領域CAにおける未刈領域CA1の植立穀稈を刈り取る。
コンバイン1が図11に示す位置P3に位置している時点で、コンバイン1の穀粒タンク14における穀粒の貯留重量は、所定重量以上であるとする。そして、走行制御部23の制御により、コンバイン1は、位置P3から、刈取走行経路LIに沿った刈取走行を行う。
図11に示す例では、刈取走行経路LIに沿った刈取走行に伴い、第4Uターン経路LU4、第5Uターン経路LU5、第6Uターン経路LU6、第7Uターン経路LU7、第8Uターン経路LU8の5つのUターン経路LUが算出される。
図11に示すように、コンバイン1は、位置P3から刈取走行経路LIに沿った刈取走行を行い、第4Uターン経路LU4において旋回動作を行う。尚、第4Uターン経路LU4において旋回動作を行うまで、コンバイン1は、この圃場において旋回動作におけるリトライを一度も行っていないものとする。
図11に示す例では、第4Uターン経路LU4での旋回動作において、1回のリトライが行われる。ここで、上述の通り、本実施形態において、第1回数は4回に設定されている。即ち、第4Uターン経路LU4において、第1リトライ回数は第1回数に達していない。
また、第2リトライ回数カウント部31bによってカウントされている第2リトライ回数は、第4Uターン経路LU4での旋回動作によって1回となる。ここで、上述の通り、本実施形態において、第2回数は6回に設定されている。即ち、第4Uターン経路LU4での旋回動作において、第2リトライ回数は第2回数に達していない。
また、リトライ旋回回数カウント部31cによってカウントされているリトライ旋回回数は、第4Uターン経路LU4での旋回動作によって1回となる。ここで、上述の通り、本実施形態において、第3回数は4回に設定されている。即ち、第4Uターン経路LU4での旋回動作において、リトライ旋回回数は第3回数に達していない。
従って、第4Uターン経路LU4での旋回動作において、判定部27は、コンバイン1の旋回精度は低下していないと判定する。
次に、コンバイン1は、刈取走行経路LIに沿った刈取走行を行い、第5Uターン経路LU5において旋回動作を行う。図11に示す例では、第5Uターン経路LU5での旋回動作において、1回のリトライが行われる。
即ち、第5Uターン経路LU5において、第1リトライ回数は第1回数に達していない。
また、第2リトライ回数カウント部31bによってカウントされている第2リトライ回数は、第5Uターン経路LU5での旋回動作によって2回となる。即ち、第5Uターン経路LU5での旋回動作において、第2リトライ回数は第2回数に達していない。
また、リトライ旋回回数カウント部31cによってカウントされているリトライ旋回回数は、第5Uターン経路LU5での旋回動作によって2回となる。即ち、第5Uターン経路LU5での旋回動作において、リトライ旋回回数は第3回数に達していない。
従って、第5Uターン経路LU5での旋回動作において、判定部27は、コンバイン1の旋回精度は低下していないと判定する。
次に、コンバイン1は、刈取走行経路LIに沿った刈取走行を行い、第6Uターン経路LU6において旋回動作を行う。図11に示す例では、第6Uターン経路LU6での旋回動作において、リトライは行われない。
即ち、第6Uターン経路LU6において、第1リトライ回数は第1回数に達していない。
また、第2リトライ回数カウント部31bによってカウントされている第2リトライ回数は、第6Uターン経路LU6での旋回動作によっては増加せず、2回のままである。即ち、第6Uターン経路LU6での旋回動作において、第2リトライ回数は第2回数に達していない。
また、リトライ旋回回数カウント部31cによってカウントされているリトライ旋回回数は、第6Uターン経路LU6での旋回動作によっては増加せず、2回のままである。即ち、第6Uターン経路LU6での旋回動作において、リトライ旋回回数は第3回数に達していない。
従って、第6Uターン経路LU6での旋回動作において、判定部27は、コンバイン1の旋回精度は低下していないと判定する。
次に、コンバイン1は、刈取走行経路LIに沿った刈取走行を行い、第7Uターン経路LU7において旋回動作を行う。図11に示す例では、第7Uターン経路LU7での旋回動作において、2回のリトライが行われる。
即ち、第7Uターン経路LU7において、第1リトライ回数は第1回数に達していない。
また、第2リトライ回数カウント部31bによってカウントされている第2リトライ回数は、第7Uターン経路LU7での旋回動作によって4回となる。即ち、第7Uターン経路LU7での旋回動作において、第2リトライ回数は第2回数に達していない。
また、リトライ旋回回数カウント部31cによってカウントされているリトライ旋回回数は、第7Uターン経路LU7での旋回動作によって3回となる。即ち、第7Uターン経路LU7での旋回動作において、リトライ旋回回数は第3回数に達していない。
従って、第7Uターン経路LU7での旋回動作において、判定部27は、コンバイン1の旋回精度は低下していないと判定する。
次に、コンバイン1は、刈取走行経路LIに沿った刈取走行を行い、第8Uターン経路LU8において旋回動作を行う。図11に示す例では、第8Uターン経路LU8での旋回動作において、1回のリトライが行われる。
このリトライが行われた時点で、第1リトライ回数は第1回数に達していない。また、この時点で、第2リトライ回数カウント部31bによってカウントされている第2リトライ回数は5回となる。即ち、この時点で、第2リトライ回数は第2回数に達していない。
しかしながら、このリトライが行われた時点で、リトライ旋回回数カウント部31cによってカウントされているリトライ旋回回数は4回に達する。
従って、第8Uターン経路LU8での旋回動作において、判定部27は、コンバイン1の旋回精度が低下したと判定する。
判定部27によってコンバイン1の旋回精度が低下したと判定された時点で、上限値減少部30は、穀粒の貯留重量の上限値を現在の穀粒の貯留重量に変更させる指示信号を、上限値設定部29へ送る。上限値設定部29は、この指示信号に従って穀粒の貯留重量の上限値を再設定する。これにより、穀粒の貯留重量の上限値は減少することとなる。
これと同時に、排出制御部28は、コンバイン1に穀粒排出動作を開始させる。これにより、コンバイン1は、第8Uターン経路LU8での旋回動作において、リトライの直後に旋回動作を中止し、停車位置PPへ移動する。そして、コンバイン1は、停車位置PPに停車し、穀粒排出装置18によって穀粒を運搬車CVへ排出する。
また、上述の通り、図2に示す制御部20は、実旋回半径算出部32及び目標旋回半径算出部33を有している。
図2に示すように、目標旋回半径算出部33は、刈取走行経路算出部22aにより算出された刈取走行経路LIを取得する。また、目標旋回半径算出部33は、旋回経路算出部22bにより算出されたUターン経路LUを取得する。
そして、目標旋回半径算出部33は、取得した刈取走行経路LI及びUターン経路LUと、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の位置座標と、に基づいて、コンバイン1が次に走行する予定のUターン経路LUの旋回半径を算出する。
目標旋回半径算出部33によって算出された旋回半径は、コンバイン1が次にUターン経路LUに沿って旋回する際の目標旋回半径TRである。即ち、目標旋回半径算出部33は、コンバイン1が次にUターン経路LUに沿って旋回する際の目標旋回半径TRを算出する。
また、実旋回半径算出部32は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、コンバイン1の実旋回半径ARを算出する。
そして、取得部26は、目標旋回半径算出部33から、算出された目標旋回半径TRを取得するように構成されている。また、取得部26は、実旋回半径算出部32から、算出された実旋回半径ARを取得するように構成されている。
このように、取得部26は、コンバイン1の目標旋回半径TRと、コンバイン1の実旋回半径ARと、を取得するように構成されている。
取得された目標旋回半径TR及び実旋回半径ARは、取得部26から判定部27へ送られる。判定部27は、目標旋回半径TRと実旋回半径ARとの差を算出する。
そして、判定部27は、重量センサ14Sから受け取った検知結果と、目標旋回半径TRと実旋回半径ARとの差と、に基づいて、コンバイン1の旋回精度が低下したか否かを判定する。
より具体的には、判定部27は、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量が所定重量以上である状態において、目標旋回半径TRと実旋回半径ARとの差が所定値以上である場合、コンバイン1の旋回精度が低下したと判定する。尚、この所定値は、コンバイン1の機種等に応じて適宜設定可能である。
ここで、図12に示す例では、コンバイン1が、1つのUターン経路LUに沿った旋回動作を行っている。このとき、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量は、所定重量以上であるとする。
図12に示す例では、Uターン経路LUに沿った旋回動作が行われる前に、目標旋回半径算出部33によって、目標旋回半径TRが算出される。そして、Uターン経路LUに沿った旋回動作が開始されると、実旋回半径算出部32によって、実旋回半径ARが算出される。
この旋回動作においては、目標旋回半径TRと実旋回半径ARとの差が所定値以上であるとする。即ち、この旋回動作の途中で、判定部27は、コンバイン1の旋回精度が低下したと判定する。
判定部27によってコンバイン1の旋回精度が低下したと判定された時点で、上限値減少部30は、穀粒の貯留重量の上限値を現在の穀粒の貯留重量に変更させる指示信号を、上限値設定部29へ送る。上限値設定部29は、この指示信号に従って穀粒の貯留重量の上限値を再設定する。これにより、穀粒の貯留重量の上限値は減少することとなる。
これと同時に、排出制御部28は、コンバイン1に穀粒排出動作を開始させる。これにより、コンバイン1は、リトライを行うことなく旋回動作を中止し、停車位置PPへ移動する。そして、コンバイン1は、停車位置PPに停車し、穀粒排出装置18によって穀粒を運搬車CVへ排出する。
尚、図12に示す例において、仮に、目標旋回半径TRと実旋回半径ARとの差が所定値以上でなかった場合には、コンバイン1はリトライを行うこととなる。
ところで、以上で説明した第1リトライ回数、第2リトライ回数、リトライ旋回回数は、何れも、コンバイン1の旋回精度を示す情報である。従って、第1リトライ回数、第2リトライ回数、リトライ旋回回数は、何れも、本発明に係る「旋回精度情報」に相当する。
また、目標旋回半径TRと実旋回半径ARとの差も、コンバイン1の旋回精度を示す情報である。従って、目標旋回半径TRと実旋回半径ARとの差も、本発明に係る「旋回精度情報」に相当する。
即ち、取得部26は、旋回精度情報を取得するように構成されている。また、判定部27は、取得部26により取得された旋回精度情報に基づいて、コンバイン1の旋回精度が低下したか否かを判定する。
このように、コンバイン制御システムAは、コンバイン1の旋回精度を示す情報である旋回精度情報を取得する取得部26を備えている。また、コンバイン制御システムAは、取得部26により取得された旋回精度情報に基づいて、コンバイン1の旋回精度が低下したか否かを判定する判定部27を備えている。
以上で説明した構成であれば、コンバイン1の旋回精度が低下した場合、上限値減少部30が、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量の上限値を減少させる。これにより、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量が、旋回精度が低下する程度まで大きくなりにくくなる。即ち、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量の上限値が減少した後は、コンバイン1の旋回精度を確保しやすい。
従って、以上で説明した構成であれば、コンバイン1の旋回精度を確保しやすい。
尚、以上に記載した実施形態は一例に過ぎないのであり、本発明はこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
〔その他の実施形態〕
(1)走行装置11は、ホイール式であっても良いし、セミクローラ式であっても良い。
(2)上記実施形態においては、刈取走行経路算出部22aにより算出される刈取走行経路LIは、互いに平行な複数の平行線であるが、本発明はこれに限定されず、刈取走行経路算出部22aにより算出される刈取走行経路LIは、互いに平行な複数の平行線でなくても良い。例えば、刈取走行経路算出部22aにより算出される刈取走行経路LIは、渦巻き状の走行経路であっても良い。
(3)上記実施形態においては、作業者は、コンバイン1を手動で操作し、図3に示すように、圃場内の外周部分において、圃場の境界線に沿って周回するように刈取走行を行う。しかしながら、本発明はこれに限定されず、コンバイン1が自動で走行し、圃場内の外周部分において、圃場の境界線に沿って周回するように刈取走行を行うように構成されていても良い。
(4)本発明に係る「旋回経路」は、2つの刈取走行経路LIを繋ぐ走行経路に限定されない。旋回のための走行経路であるならば、本発明に係る「旋回経路」に相当する。例えば、コンバイン1が刈取走行経路LIから離脱した後、停車位置PPへ移動するまでに行われる旋回のための経路も、本発明に係る「旋回経路」に相当する。
(5)本発明に係る「第1リトライ回数」は、2つの刈取走行経路LIを繋ぐ走行経路におけるリトライの回数に限定されない。1つの旋回経路におけるリトライの回数であるならば、本発明に係る「第1リトライ回数」に相当する。例えば、コンバイン1が刈取走行経路LIから離脱した後、停車位置PPへ移動するまでに行われる旋回のための経路におけるリトライの回数が、第1リトライ回数として扱われても良い。
(6)本発明に係る「第2リトライ回数」は、2つの刈取走行経路LIを繋ぐ走行経路での旋回動作におけるリトライの累積回数に限定されない。コンバイン1による旋回動作におけるリトライの累積回数であるならば、本発明に係る「第2リトライ回数」に相当する。例えば、第2リトライ回数には、コンバイン1が刈取走行経路LIから離脱した後、停車位置PPへ移動するまでに行われる旋回のための経路におけるリトライの回数が含まれていても良い。
(7)本発明に係る「リトライ旋回回数」は、2つの刈取走行経路LIを繋ぐ走行経路での旋回動作のうち、リトライが行われた旋回動作の回数に限定されない。コンバイン1による旋回動作のうち、リトライが行われた旋回動作の回数であるならば、本発明に係る「リトライ旋回回数」に相当する。例えば、リトライ旋回回数には、コンバイン1が刈取走行経路LIから離脱した後、停車位置PPへ移動するまでに行われる旋回のための経路における旋回動作のうち、リトライが行われた旋回動作の回数が含まれていても良い。
(8)本発明に係る「目標旋回半径」及び「実旋回半径」は、2つの刈取走行経路LIを繋ぐ走行経路における目標旋回半径TR及び実旋回半径ARに限定されない。コンバイン1の旋回経路における目標旋回半径TR及び実旋回半径ARであるならば、本発明に係る「目標旋回半径」及び「実旋回半径」に相当する。例えば、コンバイン1が刈取走行経路LIから離脱した後、停車位置PPへ移動するまでに行われる旋回のための経路における目標旋回半径TR及び実旋回半径ARに基づいて、コンバイン1の旋回精度が低下したか否かが判定されても良い。
(9)Uターン経路LUに沿った旋回動作は、作業者がコンバイン1を手動操作することによって行われても良い。この場合、旋回経路算出部22bによって算出されたUターン経路LUが通信端末4にガイダンスとして表示される構成であっても良い。また、この場合、リトライが行われるときに、作業者による手動操作に応じて、リトライの実行を示す信号がリトライ監視部31へ送られるように構成されていても良い。
(10)刈取走行経路LIに沿った刈取走行は、作業者がコンバイン1を手動操作することによって行われても良い。
(11)自車位置算出部21、経路算出部22、走行制御部23、領域算出部24、検知部25、取得部26、判定部27、排出制御部28、上限値設定部29、上限値減少部30、リトライ監視部31、実旋回半径算出部32、目標旋回半径算出部33のうち、一部または全てがコンバイン1の外部に備えられていても良いのであって、例えば、コンバイン1の外部に設けられた管理サーバに備えられていても良い。
(12)排出制御部28は設けられていなくても良い。
(13)判定部27によりコンバイン1の旋回精度が低下したと判定された場合、上限値減少部30は、判定部27によりコンバイン1の旋回精度が低下したと判定された時点での穀粒タンク14における穀粒の貯留重量とは無関係に、上限値を減少させても良い。
(14)実旋回半径算出部32は設けられていなくても良い。
(15)目標旋回半径算出部33は設けられていなくても良い。
(16)第1リトライ回数カウント部31aは設けられていなくても良い。
(17)第2リトライ回数カウント部31bは設けられていなくも良い。
(18)リトライ旋回回数カウント部31cは設けられていなくても良い。
(19)通信端末4は設けられていなくても良い。
(20)上記実施形態において、判定部27は、穀粒タンク14における穀粒の貯留重量が所定重量以上である状態において、第1リトライ回数が所定の第1回数に達した場合、コンバイン1の旋回精度が低下したと判定する。ここで、この第1回数は、圃場におけるエリア毎に個別に設定されていても良い。例えば、圃場内の北側のエリアにおける第1回数が、圃場内の南側のエリアにおける第1回数よりも多い回数、あるいは、少ない回数に設定されていても良い。また、例えば、ぬかるみ等により圃場表面の状態が不良なエリアにおける第1回数が、圃場表面の状態が良好なエリアにおける第1回数よりも多い回数、あるいは、少ない回数に設定されていても良い。
また、本実施形態において、この第1回数は4回に設定されている。ただし、本発明はこれに限定されず、第1回数は4回以外の回数であっても良い。
本発明は、普通型のコンバインだけでなく、自脱型のコンバインにも利用可能である。
1 コンバイン
14 穀粒タンク
25 検知部
26 取得部
27 判定部
28 排出制御部
30 上限値減少部
A コンバイン制御システム
AR 実旋回半径
LU Uターン経路(旋回経路)
TR 目標旋回半径

Claims (7)

  1. 穀粒を貯留する穀粒タンクを有するコンバインを制御するコンバイン制御システムであって、
    前記穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量が上限値に達したことを検知する検知部と、
    前記コンバインの旋回精度を示す情報である旋回精度情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記旋回精度情報に基づいて、前記コンバインの旋回精度が低下したか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記コンバインの旋回精度が低下したと判定された場合に前記上限値を減少させる上限値減少部と、を備えるコンバイン制御システム。
  2. 前記取得部は、1つの旋回経路における前記コンバインによるリトライの回数である第1リトライ回数を取得するように構成されており、
    前記判定部は、前記穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量が所定重量以上である状態において、前記第1リトライ回数が所定の第1回数に達した場合、前記コンバインの旋回精度が低下したと判定する請求項1に記載のコンバイン制御システム。
  3. 前記取得部は、前記コンバインによる旋回動作におけるリトライの累積回数である第2リトライ回数を取得するように構成されており、
    前記判定部は、前記穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量が所定重量以上である状態において、前記第2リトライ回数が所定の第2回数に達した場合、前記コンバインの旋回精度が低下したと判定する請求項1または2に記載のコンバイン制御システム。
  4. 前記取得部は、前記コンバインによる旋回動作のうち、リトライが行われた旋回動作の回数であるリトライ旋回回数を取得するように構成されており、
    前記判定部は、前記穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量が所定重量以上である状態において、前記リトライ旋回回数が所定の第3回数に達した場合、前記コンバインの旋回精度が低下したと判定する請求項1から3の何れか一項に記載のコンバイン制御システム。
  5. 前記取得部は、前記コンバインの目標旋回半径と、前記コンバインの実旋回半径と、を取得するように構成されており、
    前記判定部は、前記穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量が所定重量以上である状態において、前記目標旋回半径と前記実旋回半径との差が所定値以上である場合、前記コンバインの旋回精度が低下したと判定する請求項1から4の何れか一項に記載のコンバイン制御システム。
  6. 前記判定部により前記コンバインの旋回精度が低下したと判定された場合、前記上限値減少部は、前記上限値を、前記判定部により前記コンバインの旋回精度が低下したと判定された時点での前記穀粒タンクにおける穀粒の貯留重量に変更する請求項1から5の何れか一項に記載のコンバイン制御システム。
  7. 前記判定部により前記コンバインの旋回精度が低下したと判定された場合に穀粒排出動作を開始させる排出制御部を備える請求項1から6の何れか一項に記載のコンバイン制御システム。
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