JP2019110205A - 回路素子及び回路素子の使用方法 - Google Patents

回路素子及び回路素子の使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】論理セルへの変更後のショート不良を防止しつつ、デカップリング容量の増大を実現すること。【解決手段】PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタを夫々備える3つ以上のサイトが拡散層の幅方向に隣接して配置されるマルチサイト構造を有し、前記マルチサイト構造は、論理セルに変更可能な論理セル変更可能部と、前記論理セル変更可能部を前記幅方向で挟む一対のデカップリングセル部とを備え、前記論理セル変更可能部は、前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるPMOSトランジスタの夫々のゲートが繋がる第1のサイト境界と、前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるNMOSトランジスタの夫々のゲートが繋がる第2のサイト境界とを有し、前記論理セル変更可能部と前記一対のデカップリングセル部の夫々との境目は、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの間に位置する、回路素子。【選択図】図14

Description

本発明は、回路素子及び回路素子の使用方法に関する。
論理回路の形成に使われていないPMOS(P-channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ及びNMOS(N-channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを使って、バイパスコンデンサを形成する技術が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。例えば、PMOSトランジスタのゲートが接地電位に接続されると共にソース及びドレインが電源電位に接続され、NMOSトランジスタのゲートが電源電位に接続されると共にソース及びドレインが接地電位に接続される。これにより、電源電位と接地電位との間にバイパスコンデンサが形成される。電源電位と接地電位との間に形成されるバイパスコンデンサは、デカップリングコンデンサとも称される。
また、このようなデカップリングコンデンサとして機能するフィラーセルを、インバータセル等の論理セルに変更するため、メタル配線層の配線を修正する技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。論理セルが配置されていない空き領域に、多数のフィラーセルが配置される。これにより、レイアウト完了後に論理修正が必要になっても、フィラーセルを所望の論理セルに変更することによって、その論理修正に対処することが可能となる。
特開平2−241061号公報 特開平10−107235号公報 特開2008−263185号公報
ところで、電源ノイズの抑制効果を高めるため、デカップリングコンデンサとして機能するフィラーセルが持つデカップリング容量をより増大させたい場合がある。デカップリング容量の大きさは、フィラーセルが備えるトランジスタの拡散層の幅の大きさで決まるため、デカップリング容量を増大させるには、拡散層の幅を大きくすることが考えられる。一方、トランジスタのゲートやLIC(Local Inter Connect)は、製造ルール上、半導体集積回路の平面視で拡散層から突き出ることが求められる。したがって、拡散層の幅を大きくする場合には、半導体集積回路の平面視で拡散層から突き出るように、ゲートやLICを拡散層の幅方向に伸ばすことになる。
しかしながら、論理セルが配置されていない空き領域には、自動配置ツールにより多数のフィラーセルが予め配置されている。したがって、拡散層の幅方向に隣り合って配置されるフィラーセルの間でゲートやLICが繋がるまで、ゲートやLICを伸ばしすぎると、それらのフィラーセルは、論理セルへの変更後、不要な箇所でショートするショート不良を起こすおそれがある。
そこで、本開示は、論理セルへの変更後のショート不良を防止しつつ、デカップリング容量の増大を実現する、回路素子及び回路素子の使用方法を提供する。
本開示は、
PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタを夫々備える3つ以上のサイトが拡散層の幅方向に隣接して配置されるマルチサイト構造を有し、
前記マルチサイト構造は、論理セルに変更可能な論理セル変更可能部と、前記論理セル変更可能部を前記幅方向で挟む一対のデカップリングセル部とを備え、
前記論理セル変更可能部は、前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるPMOSトランジスタの夫々のゲートが繋がる第1のサイト境界と、前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるNMOSトランジスタの夫々のゲートが繋がる第2のサイト境界とを有し、
前記論理セル変更可能部と前記一対のデカップリングセル部の夫々との境目は、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの間に位置する、回路素子を提供する。
また、本開示は、
PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタを夫々備える3つ以上のサイトが拡散層の幅方向に隣接して配置されるマルチサイト構造を有する回路素子の使用方法であって、
前記マルチサイト構造は、論理セルに変更可能な論理セル変更可能部と、前記論理セル変更可能部を前記幅方向で挟む一対のデカップリングセル部とを備え、
前記論理セル変更可能部は、前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるPMOSトランジスタの夫々のゲートが繋がる第1のサイト境界と、前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるNMOSトランジスタの夫々のゲートが繋がる第2のサイト境界とを有し、
前記論理セル変更可能部と前記一対のデカップリングセル部の夫々との境目は、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの間に位置し、
設計装置は、前記論理セル変更可能部の金属配線層の配線を変更することによって、前記論理セル変更可能部の少なくとも一部を論理セルに変更する、回路素子の使用方法を提供する。
本開示によれば、論理セルへの変更後のショート不良を防止しつつ、デカップリング容量の増大を実現する、回路素子及び回路素子の使用方法を提供することができる。
デカップリングセルとECセルを使用した場合の設計フローの一例を示す図である。 デカップリングセルの構成の一例を示す図である。 ECセルの構成の一例を示す図である。 ECデカップリングセルの構成の一例を示す図である。 論理セルの一つであるインバータセルの構成の一例を示す図である。 ECデカップリングセルをインバータセルに変更した後の状態の一例を示す図である。 論理セルとECデカップリングセルとが隣接するレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。 論理セルとデカップリングセルとが隣接するレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。 デカップリングセル同士が隣接するレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。 ECデカップリングセル同士が隣接するレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。 図10の構成において、拡散層の幅を仮に最大化した時のレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。 デカップリングセルとECセルを使用した場合の配置例を示す図である。 図12の配置レイアウトで論理障害が発生した場合において、ECセルが論理セルに変更した状態の一例を示す図である。 マルチサイトECデカップリングセルのレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。 マルチサイトECデカップリングセルの回路の一例を示す図である。 3個のECデカップリングセルが隣接するレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。 マルチサイトECデカップリングセルを使用した場合の配置例を示す図である。 図17の配置レイアウトで論理障害が発生した場合において、マルチサイトECデカップリングセルが論理セルに変更した状態の一例を示す図である。 マルチサイトECデカップリングセルを使用した場合の設計フローの一例を示す図である。 論理セル変更前の5シングルサイトのマルチサイトECデカップリングセルのレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。 論理セル変更前の4シングルサイトのマルチサイトECデカップリングセルのレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。 論理セル変更後の5シングルサイトのマルチサイトECデカップリングセルのレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。 論理セル変更後の5シングルサイトのマルチサイトECデカップリングセルの回路の一例を示す図である。 サイト数の多いマルチサイトECデカップリングセルの配置例を示す図である。 図24の構成において、論理セル変更可能部の場所を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
まず、本発明の実施形態を説明する前に、本発明の関連技術であるデカップリングセル及びEC(Engineering Change)セルについて説明する。
半導体集積回路では、電源ノイズ抑制用のデカップリングセルと、半導体集積回路の製造後の障害対応用のECセルとが、半導体基板上に配置されるように設計されている。ECセルは、スペアセル、リペアセル、ECO(Engineering Change Order)セルなどとも称される。
デカップリングセル及びECセルは、基板、拡散層及びポリゲート等のトランジスタが形成される層(バルク層)と、そのバルク層に接続される配線層(金属配線層)とを用いて形成される。一般的に、バルク層の製造コストは、金属配線層の製造コストに比べて高い。
デカップリングセルは、回路動作時に流れる電流に起因した過渡的な電源電圧の変動(電源ノイズ)を抑制する。LSI(Large Scale Integrated circuit)の高速化や高機能化に伴って、トランジスタの増加や高密度化が進んでいることから、電源ノイズは、増加傾向にある。そのため、電源ノイズを抑制するには、より多くのデカップリングセルを搭載し、デカップリング容量をより多くすることが求められる。
一方、ECセルは、バルク層を変更せずに金属配線層の配線を変更することで、否定論理積(NAND)、否定論理和(NOR)、反転(インバータ)などの論理演算を行う多種多様な論理セルに変更可能である。そのため、設計変更による製造コストを抑えることができる。また、予測不能な場所の障害に対応するため、論理セルが配置されていない空きスペースに、複数のECセルが均等に予め配置される。
図1は、デカップリングセルとECセルを使用した場合の設計フローの一例を示す図である。
ステップS10にて、設計装置は、空きスペースに配置するECセルとデカップリングセルとの割合と、その配置位置とを決定する。ステップS20,S30にて、設計装置は、決定した割合で、決定した配置位置に、ECセルとデカップリングセルを配置する。ステップS40にて、半導体製造装置は、ECセルとデカップリングセルが配置された半導体集積回路を製造する。ステップS50にて、設計装置は、製造された半導体集積回路の検査工程において、製造された半導体集積回路に論理障害が発生しているか否かを検査する。ステップS60にて、設計装置は、論理障害が発生していることが検出された場合、論理障害が検出された論理セルに比較的近い領域に配置されているECセルを特定する。ステップS70にて、設計装置は、金属配線層の配線を変更するメタル改版を行うことで、特定したECセルを論理セルに変更して、検出された論理障害に対処する。
図2は、デカップリングセルの構成の一例を示す図である。図2(A)は、デカップリングセルのレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。図2(B)は、デカップリングセルの回路図である。
なお、“Pch”は、PMOSトランジスタを表し、“Nch”は、NMOSトランジスタを表す。
デカップリングセルでは、P型拡散層20に形成されるドレイン27及びソース28は、LIC34及びビア29を経由し、金属配線35を介して電源レールVDDに接続される。P型拡散層20の上に形成されるゲート23は、ビア29を経由し、金属配線35を介して電源レールVSSに接続される。一方、N型拡散層30に形成されるドレイン31及びソース32は、LIC34及びビア29を経由し、金属配線35を介して電源レールVSSに接続される。N型拡散層30の上に形成されるゲート24は、ビア29を経由し、金属配線35を介して電源レールVDDに接続される。
金属配線35は、夫々、P型拡散層20及びN型拡散層30よりも上層に形成される金属配線層に形成される。
LIC34は、夫々、半導体基板に形成される不純物拡散領域の間を接続するための配線、又は不純物拡散領域からの引き出し配線である。P型拡散層20及びN型拡散層30は、不純物拡散領域である。LIC34は、例えば、電源レールVDD又は電源レールVSSが形成される金属配線層よりも下層の導電層に形成される局所配線である。
電源レールVDDは、第1の電源レールの一例であり、例えば、電源の正極側に接続される電源配線である。電源レールVSSは、電位が第1の電源レールよりも低い第2の電源レールの一例であり、例えば、電源の負極側に接続される接地配線である。
拡散層の幅Wの方向で隣り合う電源レールVDDと電源レールVSSとの間に形成される一つのセルは、シングルサイト構造のセルと呼ばれる。デカップリングセルは、シングルサイト構造のセルである。また、デカップリングセルの容量の大きさは、拡散層の幅Wの大きさで決定される。そのため、電源ノイズの抑制効果を高めるには、拡散層の幅Wは、可能な限り大きくすることが好ましい。
PMOSトランジスタのゲート23及びLIC34は、製造ルール上、半導体集積回路の平面視でP型拡散層20から突き出るように形成されている。同様に、NMOSトランジスタのゲート24及びLIC34は、製造ルール上、半導体集積回路の平面視でN型拡散層30から突き出るように形成されている。
図3は、ECセルの構成の一例を示す図である。図3(A)は、ECセルのレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。図3(B)は、ECセルの回路図である。
ECセルでは、P型拡散層20の上に形成されるゲート23は、ビア29を経由し、金属配線35を介して電源レールVDDに接続され、N型拡散層30の上に形成されるゲート24は、ビア29を経由し、金属配線35を介して電源レールVSSに接続される。これ以外の回路構成については、図2に示されるデカップリングセルと同様である。
また、上述のECセル及びデカップリングセルの他にも、ECセルとデカップリングセルの両機能を組み合わせたECデカップリングセルと呼ばれるセルがある。ECデカップリングセルは、金属配線層の配線を変更することによって、論理セルに変更可能なデカップリングセルである。ECデカップリングセルを利用することで、半導体集積回路の製造後の障害対応が行われる。
図4は、ECデカップリングセルの構成の一例を示す図である。図4(A)は、ECデカップリングセルのレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。図4(B)は、ECデカップリングセルの回路図である。
ECデカップリングセルは、論理セルへの変更後のショート不良(詳細は後述)を防ぐため、拡散層の幅Wは、図2に示されるデカップリングセルよりも短い。これ以外の回路構成については、図2に示されるデカップリングセルと同様である。
図5は、論理セルの一つであるインバータセルの構成の一例を示す図である。図5(A)は、インバータセルのレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。図5(B)は、インバータセルの回路図である。
インバータセルでは、P型拡散層20に形成されるソース28は、LIC34及びビア29を経由し、金属配線35を介して電源レールVDDに接続される。N型拡散層30に形成されるソース32は、LIC34及びビア29を経由し、金属配線35を介して電源レールVSSに接続される。P型拡散層20の上に形成されるゲート23及びN型拡散層30の上に形成されるゲート24は、互いにポリシリコン層で接続されており、ビア29を経由し、インバータセルの入力部INに相当する金属配線35に接続される。P型拡散層20に形成されるドレイン27は、LIC34及びビア29を経由し、インバータセルの出力部OUTに相当する金属配線35に接続される。N型拡散層30に形成されるドレイン31は、LIC34及びビア29を経由し、インバータセルの出力部OUTに相当する金属配線35に接続される。
図6は、図4のECデカップリングセルをインバータセルに変更した後の状態の一例を示し、つまり、図5と同じ回路構成のインバータセルに変更された後のECデカップリングセルの構成の一例を示す。図6(A)は、インバータセルに変更された後のECデカップリングセルのレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。図6(B)は、インバータセルに変更された後のECデカップリングセルの回路図である。
図4のECデカップリングセルにおいて、PMOSトランジスタのソース28とNMOSトランジスタのゲート24とを繋ぐ金属配線35は削除される。また、PMOSトランジスタのゲート23とNMOSトランジスタのドレイン31とを繋ぐ金属配線35は削除される。そして、PMOSトランジスタのゲート23とNMOSトランジスタのゲート24とを繋ぐ金属配線35を図6のように形成することによって、その金属配線35に、図6に示されるような入力部INが形成される。また、PMOSトランジスタのドレイン27とNMOSトランジスタのドレイン31とを繋ぐ金属配線35を形成することによって、その金属配線35に、図6に示されるような出力部OUTが形成される。
ここで、ECデカップリングセルは、論理セルへの変更後のショート不良を防ぐことが求められるため、デカップリング容量を最大化することが難しい。次に、この点について説明する。
ECセル、ECデカップリングセル及び論理セルでは、自身と隣接する他のサイトとの間でショート不良が起こらないように、ゲートやLICの突出しは、他のサイトとのサイト境界から或る程度のスペースを空けて位置する(例えば、図7参照)。ゲートやLICの突出しとは、ゲートやLICが平面視で拡散層から突き出る部分である。このように、ショート不良の発生を防ぐため、ゲートやLICの突出しは、他のサイトとのサイト境界から或る程度のスペースを空けて位置するため、拡散層の幅Wの最大化は制限される。しかしながら、ゲートやLICの突出しがサイト境界から離れているため、ECセル、ECデカップリングセル及び論理セルのうち、隣接するセル同士がどの組合せでもショート不良は発生しない。
例えば、図7は、論理セルとECデカップリングセルとが隣接するレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。論理セルのゲート23a及びLIC34a1,34a2がP型拡散層20から突き出る部分と、ECデカップリングセルのゲート23b及びLIC34b1,34b2がP型拡散層20から突き出る部分とは、サイト境界から離れている。
図8は、論理セルとデカップリングセルとが隣接するレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。デカップリングセルはその容量を最大化するため、上述の通り、拡散層の幅Wが大きい分、ゲート23b及びLIC34b1,34b2の突出しはサイト境界まで伸びている。しかしながら、デカップリングセルが論理セルと隣接していても、当該論理セルのゲート23a及びLIC34a1,34a2の突出しは、サイト境界から離れるように位置しているため、ショート不良は発生しない。
図9は、デカップリングセル同士が隣接するレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。デカップリングセル同士が隣接している場合、ゲート23aとゲート23b、LIC34a1とLIC34b1、LIC34a2とLIC34b2は、互いにサイト境界で繋がる。しかしながら、デカップリングセルは金属配線の変更が行われないセルであり、ゲート及びLICは、隣り合うデカップリングセル間で電位が元々同じであるため、ショート不良にはならない。
図7,8,9に対し、図10は、ECデカップリングセル同士が隣接するレイアウトの一例を示す図である。図10は、隣り合うECデカップリングセルの夫々をインバータセルに変更した後の状態の一例を示す。図10(A)は、インバータセルに変更された後の、隣り合うECデカップリングセルのレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。図10(B)は、インバータセルに変更された後の、隣り合うECデカップリングセルの回路図である。
図10の構成において、ECデカップリングセルの容量を最大化するには、拡散層の幅Wを大きくすることが考えられる。拡散層の幅Wを大きくする場合、製造ルール上、半導体集積回路の平面視で拡散層から突き出るように、ゲートやLICを拡散層の幅方向に伸ばすことになる。しかしながら、ゲート23a,23bやLIC34a1,34a2,34b1,34b2を伸ばしすぎると、拡散層の幅方向に隣り合って配置されるECデカップリングセルの間でゲートやLICが図11のように繋がることになる。この繋がった状態で、隣り合うECデカップリングセルが、論理セルへ変更されると、ショート不要な箇所でショートするショート不良を起こすおそれがある。
図11は、図10の構成において、拡散層の幅Wを仮に最大化した時のレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。図11(A)は、インバータセルに変更された後の、隣り合うECデカップリングセルのレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。図11(B)は、インバータセルに変更された後の、隣り合うECデカップリングセルの回路図である。
図10では、隣り合うECデカップリングセルの間でゲートとLICは離れているため、隣り合うECデカップリングセルの少なくとも一方がインバータセルに変更されても、ショート不良にはならない。しかし、図11では、例えば、隣り合うECデカップリングセルの両方がインバータセルに変更されると、入力部IN1が入力部IN2にショートし、出力部OUT1が電源レールVDDにショートし、出力部OUT2が電源レールVDDにショートしてしまう。そのため、図10(B)の回路図のような論理変更ができない。
また、ECデカップリングセルを仮に使用しない場合、従来の技術では、予測不能な論理障害発生時の回路変更に対処するためには、ECセルを多く配置せざるをえない。ECセルを多く配置する分、配置可能なデカップリングセルが少なくなり、デカップリング容量を増やすことができない。
例えば、図12は、デカップリングセルとECセルを使用した場合の配置例を示す図である。図12において、“EC”は、ECセルを、“CAP”は、デカップリングセルを、“論理”は、論理回路を形成する論理セルを示す。
図13は、図12の配置レイアウトで論理障害が発生した場合において、ECセルが論理セルに変更した状態の一例を示す図である。図13に示されるように、論理セルに変更されるECセルはごく一部で、論理セルに変更されずに使用されないECセルは、全て無駄になっている。図13中の「×」の箇所は、無駄になっているECセルを示す。
そこで、本開示は、論理障害発生時の回路変更をメタル改版で可能としつつ、デカップリングセルの搭載量及びデカップリング容量の最大化が可能な回路素子及び回路素子の使用方法を提供する。
具体的には、メタル改版で論理セルに変更可能なマルチサイト構造の回路素子であるデカップリングセル(以降、「マルチサイトECデカップリングセル」と称する)が提供される。
図14は、マルチサイトECデカップリングセルのレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。図15は、マルチサイトECデカップリングセルの回路の一例を示す図である。
マルチサイトECデカップリングセル10は、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタを夫々備える3つ以上のサイトが拡散層の幅方向に隣接して配置されるマルチサイト構造を有する回路素子の一例である。マルチサイト構造は、論理セルに変更可能な論理セル変更可能部50と、論理セル変更可能部50を拡散層の幅方向で挟む一対のデカップリングセル部41,42とを備える。電源レールVDDと電源レールVSSは、拡散層の幅方向で交互に配置されている。
論理セル変更可能部50は、第1のサイト境界63と、第2のサイト境界62とを有する。第1のサイト境界63は、拡散層の幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるPMOSトランジスタの夫々のゲートが繋がる部分である。第2のサイト境界62は、拡散層の幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるNMOSトランジスタの夫々のゲートが繋がる部分である。
例えば、第1のサイト境界63では、隣り合う一方のPMOSトランジスタのゲート23aと他方のPMOSトランジスタのゲート23bとが、互いにポリシリコン層23abで繋がる。ゲート23a,23bは、共通のビア29を経由し、共通の金属配線35を介して、第2のサイト境界62に位置する共通の電源レールVSSに接続される。一方、第2のサイト境界62では、隣り合う一方のNMOSトランジスタのゲート24aと他方のNMOSトランジスタのゲート24bとが、互いにポリシリコン層24abで繋がる。ゲート24a,24bは、共通のビア29を経由し、共通の金属配線35を介して、第1のサイト境界63に位置する共通の電源レールVDDに接続される。
このように、隣り合うPMOSトランジスタの夫々のゲートが互いに繋がることで同電位で固定され、隣り合うNMOSトランジスタの夫々のゲートが互いに繋がることで同電位で固定されるので、論理セルへ変更後のサイト境界でのショート不良は起こらない。
また、論理セル変更可能部50と一対のデカップリングセル部41,42の夫々との境目は、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの間に位置するPN境界とする。
例えば、一方のデカップリングセル部41が備えるPMOSトランジスタのゲート23及びLIC34は、論理セル変更可能部50が備えるNMOSトランジスタのゲート24a及びLIC34と、PN境界71で非接続である。PN境界71は、第1の境目の一例である。他方のデカップリングセル部42が備えるNMOSトランジスタのゲート24及びLIC34は、論理セル変更可能部50が備えるPMOSトランジスタのゲート23b及びLIC34と、PN境界72で非接続である。PN境界72は、第2の境目の一例である。PN境界71,72の存在によって、PN境界71,72の夫々で隣り合うPMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの間で、夫々のゲート及びLICを配置するスペースを確保することができる。そのため、論理セルへ変更後のPN境界でのショート不良も起こらない。
したがって、サイト境界でもPN境界でもショート不良は起こらないので、図14のマルチサイトECデカップリングセル10は、P型拡散層20及びN型拡散層30の夫々の幅W1を最大化できる。そのため、幅W1は、図4に示されるECデカップリングセルが単に3個隣接する図16の構成での拡散層の幅W2に比べて、大きくすることが可能となり、デカップリング容量を増やすことができる。つまり、論理セルへ変更後のショートを防止しつつ、拡散層の幅の最大化によってデカップリング容量の増大を実現できる。
図14に示されるように、論理セル変更可能部50において、拡散層の幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるPMOSトランジスタの夫々のLIC34は、第1のサイト境界63で繋がる。拡散層の幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるPMOSトランジスタの夫々は、第1のサイト境界63で繋がるLIC34を経由して、電源レールVDDに接続されるP型拡散層20を有する。夫々のP型拡散層20には、ドレイン27及びソース28が形成されている。同様に、論理セル変更可能部50において、拡散層の幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるNMOSトランジスタの夫々のLIC34は、第2のサイト境界62で繋がる。拡散層の幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるNMOSトランジスタの夫々は、第2のサイト境界62で繋がるLIC34を経由して、電源レールVSSに接続されるN型拡散層30を有する。夫々のN型拡散層30には、ドレイン31及びソース32が形成されている。
また、論理セル変更可能部50が論理セルに変更する際に隣接する他のセルとのショート不良の発生を防止するため、マルチサイトECデカップリングセル10の拡散層の幅方向での両端は、デカップリングセル構造とする。図14の構成では、一対のデカップリングセル部41,42は、マルチサイト構造の拡散層の幅方向での両端に位置する。
マルチサイトECデカップリングセル10の一方の端部側に位置する一方のサイト境界61は、拡散層の幅方向でデカップリングセル部41に隣接する他のシングルサイトとの境界を表す。デカップリングセル部41のPMOSトランジスタのゲート23及びLIC34は、夫々、サイト境界61まで伸びていてもよい。
当該一方の端部側で隣接する他のシングルサイトのセルがデカップリングセル以外のセルの場合、当該セルに形成されるPMOSトランジスタのゲート及びLICは、図8の様にサイト境界から離れるように位置しているため、ショート不良は発生しない。また、当該一方の端部側で隣接する他のシングルサイトのセルがデカップリングセルの場合、当該セルは、金属配線の変更が行われないセルである。よって、ゲート及びLICは、図9の様に隣り合うデカップリングセル間で電位が元々同じであるため、ショート不良にはならない。
デカップリングセル部41は、デカップリングコンデンサを形成するPMOSトランジスタを備える。当該PMOSトランジスタでは、P型拡散層20に形成されるドレイン27及びソース28は、LIC34及びビア29を経由し、金属配線35を介して、サイト境界61に位置する電源レールVDDに接続される。P型拡散層20の上に形成されるゲート23は、ビア29を経由し、金属配線35を介して、第2のサイト境界62に位置する電源レールVSSに接続される。
一方、マルチサイトECデカップリングセル10の他方の端部側に位置する他方のサイト境界64は、拡散層の幅方向でデカップリングセル部42に隣接する他のシングルサイトとの境界を表す。デカップリングセル部42のNMOSトランジスタのゲート24及びLIC34は、夫々、サイト境界64まで伸びていてもよい。
当該一方の端部側で隣接する他のシングルサイトのセルがデカップリングセル以外のセルの場合、当該セルに形成されるNMOSトランジスタのゲート及びLICは、図8のPMOSトランジスタと同様にサイト境界から離れるように位置している。そのため、ショート不良は発生しない。また、当該一方の端部側で隣接する他のシングルサイトのセルがデカップリングセルの場合、当該セルは、金属配線の変更が行われないセルである。よって、ゲート及びLICは、図9のPMOSトランジスタと同様に隣り合うデカップリングセル間で電位が元々同じであるため、ショート不良にはならない。
デカップリングセル部42は、デカップリングコンデンサを形成するNMOSトランジスタを備える。当該NMOSトランジスタでは、N型拡散層30に形成されるドレイン31及びソース32は、LIC34及びビア29を経由し、金属配線35を介して、サイト境界64に位置する電源レールVSSに接続される。N型拡散層30の上に形成されるゲート24は、ビア29を経由し、金属配線35を介して、第1のサイト境界63に位置する電源レールVDDに接続される。
図17は、マルチサイトECデカップリングセルを使用した場合の配置例を示す図である。図17において、“EC CAP”は、マルチサイトECデカップリングセルを、“論理”は、論理回路を形成する論理セルを示す。設計装置100は、論理セルが配置されていない空き領域の全てに、マルチサイトECデカップリングセルを一様に配置する。比較的サイト数の少ないマルチサイトECデカップリングセルを利用することで、図17のように、複数のマルチサイトECデカップリングセルを比較的狭い空きスペースに無駄なく配置することが可能となる。
図18は、図17の配置レイアウトで論理障害が発生した場合において、マルチサイトECデカップリングセルが論理セルに変更した状態の一例を示す図である。設計装置100は、論理障害が検出された少なくとも一つの論理セルに隣接する少なくとも一つのマルチサイトECデカップリングセルにおいて、論理セル変更可能部の金属配線層を変更する。設計装置100は、その論理セル変更可能部の金属配線層を変更することで、その論理セル変更可能部の少なくとも一部のセルを、検出された論理障害を補償可能な所望の論理セルに変更する。
設計装置100は、例えば、メモリ、CPU(Central Processing Unit)を備えるコンピュータである。設計装置100の各機能は、メモリに記憶されたプログラムがCPUに実行させる処理により実現される。
図19は、マルチサイトECデカップリングセルを使用した場合の設計フローの一例を示す図である。
ステップS130にて、設計装置100は、複数のマルチサイトECデカップリングセルを、論理セルが配置されていない空きスペースに一様に配置する。ステップS140にて、半導体製造装置は、マルチサイトECデカップリングセルが配置された半導体集積回路を製造する。ステップS150にて、設計装置100は、製造された半導体集積回路の検査工程において、製造された半導体集積回路に論理障害が発生しているか否かを検査する。ステップS160にて、設計装置100は、論理障害が発生していることが検出された場合、論理障害が検出された論理セルに比較的近い領域(好ましくは、隣接した領域)に配置されているマルチサイトECデカップリングセルを特定する。ステップS170にて、設計装置100は、特定したマルチサイトECデカップリングセルの論理セル変更可能部の金属配線層の配線を変更するメタル改版を行うことで、検出された論理障害に対処する。具体的には、設計装置100は、その論理セル変更可能部の少なくとも一部のセルを、検出された論理障害を補償可能な所望の論理セルに変更する。
したがって、本実施形態におけるマルチサイトECデカップリングセルを利用することで、メタル改版によってマルチサイトECデカップリングセルを論理セルに変更できる。また、論理セルへ変更したマルチサイトECデカップリングセル以外のマルチサイトECデカップリングセルは、デカップリングセルとして用いることができる。その結果、デカップリングセルの搭載量を増やすことが可能となる。また、図10,11に示されるようなECデカップリングセルに比べて、マルチサイトECデカップリングセルは、拡散層の幅Wを大きくできるため、デカップリング容量を増やすことが可能となる。
図20は、論理セル変更前の5シングルサイト(奇数サイト)のマルチサイトECデカップリングセル11のレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。マルチサイトECデカップリングセル11は、図14のマルチサイトECデカップリングセル10の変形例である。図20のマルチサイトECデカップリングセル11では、一つのシングルサイト当たりに、ゲートが互いに接続された4つのPMOSトランジスタと、ゲートが互いに接続された4つのNMOSトランジスタとが備えられている。マルチサイトECデカップリングセル11は、論理セルに変更可能な論理セル変更可能部51と、論理セル変更可能部51を拡散層の幅方向で挟む一対のデカップリングセル部43,44とを備える。論理セル変更可能部51において、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとのペアが2つある(Pch1とNch1とのペア、Pch2とNch2とのペア)。2つのペアにより、複数の複雑な論理回路へ変更が可能となる。
図21は、論理セル変更前の4シングルサイト(偶数サイト)のマルチサイトECデカップリングセル12のレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。マルチサイトECデカップリングセル12は、図14のマルチサイトECデカップリングセル10の変形例である。図21のマルチサイトECデカップリングセル12では、一つのシングルサイト当たりに、ゲートが互いに接続された4つのPMOSトランジスタと、ゲートが互いに接続された4つのNMOSトランジスタとが備えられている。マルチサイトECデカップリングセル12は、論理セルに変更可能な論理セル変更可能部52と、論理セル変更可能部51を拡散層の幅方向で挟む一対のデカップリングセル部45,46とを備える。論理セル変更可能部52において、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとのペアが1つある(Pch1とNch1とのペア、あるいはPch2とNch1とのペア)。このペアにより、複雑な論理回路への変更が可能となる。
図22は、論理セル変更後の5シングルサイトのマルチサイトECデカップリングセル11のレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。図23は、論理セル変更後の5シングルサイトのマルチサイトECデカップリングセル11の回路の一例を示す図である。図22,23は、論理セル変更可能部の一部を4入力のNANDセルへ変更した実施例を示す。図22において、点線の四角で囲った部分が、4入力のNANDセルへ変更した箇所を示す。“Pch*”は、PMOSトランジスタを表し、“Nch*”は、NMOSトランジスタを表す。*は、数字を表す。A1〜A4は、NANDセルの入力部を表し、Xは、NANDセルの出力部を表す。
図24は、サイト数の多いマルチサイトECデカップリングセルの配置例を示す。図25は、図24の構成において、論理セル変更可能部の場所を示す図である。空きスペースに合うような比較的サイト数の多いマルチサイトECデカップリングセルを利用することで、論理セル変更可能部に含まれる論理セルに変更可能な部分を多く確保することができる。これにより、障害のあった論理セルに最も近い領域を障害対処用に利用することができる。
また、奇数サイト及び偶数サイトのマルチサイトECデカップリングセルを混在させて配置することで、空きスペースに隙間なく配置することが更に容易になる。
以上、回路素子及び回路素子の使用方法を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタを夫々備える3つ以上のサイトが拡散層の幅方向に隣接して配置されるマルチサイト構造を有し、
前記マルチサイト構造は、論理セルに変更可能な論理セル変更可能部と、前記論理セル変更可能部を前記幅方向で挟む一対のデカップリングセル部とを備え、
前記論理セル変更可能部は、前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるPMOSトランジスタの夫々のゲートが繋がる第1のサイト境界と、前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるNMOSトランジスタの夫々のゲートが繋がる第2のサイト境界とを有し、
前記論理セル変更可能部と前記一対のデカップリングセル部の夫々との境目は、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの間に位置する、回路素子。
(付記2)
前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるPMOSトランジスタの夫々のローカルインターコネクトは、前記第1のサイト境界で繋がり、
前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるNMOSトランジスタの夫々のローカルインターコネクトは、前記第2のサイト境界で繋がる、付記1に記載の回路素子。
(付記3)
前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるPMOSトランジスタの夫々は、前記第1のサイト境界で繋がるローカルインターコネクトを経由して、第1の電源レールに接続されるP型拡散層を有し、
前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるNMOSトランジスタの夫々は、前記第2のサイト境界で繋がるローカルインターコネクトを経由して、電位が前記第1の電源レールよりも低い第2の電源レールに接続されるN型拡散層を有する、付記2に記載の回路素子。
(付記4)
前記一対のデカップリングセル部は、前記マルチサイト構造の前記幅方向での両端に位置する、付記1から3のいずれか一項に記載の回路素子。
(付記5)
前記一対のデカップリングセル部のうち、一方のデカップリングセル部は、デカップリングコンデンサを形成するPMOSトランジスタを備え、他方のデカップリングセル部は、デカップリングコンデンサを形成するNMOSトランジスタを備える、付記1から4のいずれか一項に記載の回路素子。
(付記6)
前記境目は、前記論理セル変更可能部と前記一方のデカップリングセル部との間に位置する第1の境目と、前記論理セル変更可能部と前記他方のデカップリングセル部との間に位置する第2の境目とを含み、
前記一方のデカップリングセル部が備えるPMOSトランジスタのゲート及びローカルインターコネクトは、前記論理セル変更可能部が備えるNMOSトランジスタのゲート及びローカルインターコネクトと前記第1の境目で非接続であり、
前記他方のデカップリングセル部が備えるNMOSトランジスタのゲート及びローカルインターコネクトは、前記論理セル変更可能部が備えるPMOSトランジスタのゲート及びローカルインターコネクトと前記第2の境目で非接続である、付記5に記載の回路素子。
(付記7)
前記一対のデカップリングセル部の夫々が備えるトランジスタのゲート及びローカルインターコネクトは、前記幅方向に隣接する他のサイトとの境界まで伸びている、付記1から6のいずれか一項に記載の回路素子。
(付記8)
PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタを夫々備える3つ以上のサイトが拡散層の幅方向に隣接して配置されるマルチサイト構造を有する回路素子の使用方法であって、
前記マルチサイト構造は、論理セルに変更可能な論理セル変更可能部と、前記論理セル変更可能部を前記幅方向で挟む一対のデカップリングセル部とを備え、
前記論理セル変更可能部は、前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるPMOSトランジスタの夫々のゲートが繋がる第1のサイト境界と、前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるNMOSトランジスタの夫々のゲートが繋がる第2のサイト境界とを有し、
前記論理セル変更可能部と前記一対のデカップリングセル部の夫々との境目は、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの間に位置し、
設計装置は、前記論理セル変更可能部の金属配線層の配線を変更することによって、前記論理セル変更可能部の少なくとも一部を論理セルに変更する、回路素子の使用方法。
10,11,12 マルチサイトECデカップリングセル
20 P型拡散層
23,24 ゲート
27,31 ドレイン
28,32 ソース
29 ビア
30 N型拡散層
34 LIC
35 金属配線
41〜46 デカップリングセル部
50〜52 論理セル変更可能部
61,62,63,64 サイト境界
71,72 PN境界
100 設計装置

Claims (8)

  1. PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタを夫々備える3つ以上のサイトが拡散層の幅方向に隣接して配置されるマルチサイト構造を有し、
    前記マルチサイト構造は、論理セルに変更可能な論理セル変更可能部と、前記論理セル変更可能部を前記幅方向で挟む一対のデカップリングセル部とを備え、
    前記論理セル変更可能部は、前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるPMOSトランジスタの夫々のゲートが繋がる第1のサイト境界と、前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるNMOSトランジスタの夫々のゲートが繋がる第2のサイト境界とを有し、
    前記論理セル変更可能部と前記一対のデカップリングセル部の夫々との境目は、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの間に位置する、回路素子。
  2. 前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるPMOSトランジスタの夫々のローカルインターコネクトは、前記第1のサイト境界で繋がり、
    前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるNMOSトランジスタの夫々のローカルインターコネクトは、前記第2のサイト境界で繋がる、請求項1に記載の回路素子。
  3. 前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるPMOSトランジスタの夫々は、前記第1のサイト境界で繋がるローカルインターコネクトを経由して、第1の電源レールに接続されるP型拡散層を有し、
    前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるNMOSトランジスタの夫々は、前記第2のサイト境界で繋がるローカルインターコネクトを経由して、電位が前記第1の電源レールよりも低い第2の電源レールに接続されるN型拡散層を有する、請求項2に記載の回路素子。
  4. 前記一対のデカップリングセル部は、前記マルチサイト構造の前記幅方向での両端に位置する、請求項1から3のいずれか一項に記載の回路素子。
  5. 前記一対のデカップリングセル部のうち、一方のデカップリングセル部は、デカップリングコンデンサを形成するPMOSトランジスタを備え、他方のデカップリングセル部は、デカップリングコンデンサを形成するNMOSトランジスタを備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の回路素子。
  6. 前記境目は、前記論理セル変更可能部と前記一方のデカップリングセル部との間に位置する第1の境目と、前記論理セル変更可能部と前記他方のデカップリングセル部との間に位置する第2の境目とを含み、
    前記一方のデカップリングセル部が備えるPMOSトランジスタのゲート及びローカルインターコネクトは、前記論理セル変更可能部が備えるNMOSトランジスタのゲート及びローカルインターコネクトと前記第1の境目で非接続であり、
    前記他方のデカップリングセル部が備えるNMOSトランジスタのゲート及びローカルインターコネクトは、前記論理セル変更可能部が備えるPMOSトランジスタのゲート及びローカルインターコネクトと前記第2の境目で非接続である、請求項5に記載の回路素子。
  7. 前記一対のデカップリングセル部の夫々が備えるトランジスタのゲート及びローカルインターコネクトは、前記幅方向に隣接する他のサイトとの境界まで伸びている、請求項1から6のいずれか一項に記載の回路素子。
  8. PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタを夫々備える3つ以上のサイトが拡散層の幅方向に隣接して配置されるマルチサイト構造を有する回路素子の使用方法であって、
    前記マルチサイト構造は、論理セルに変更可能な論理セル変更可能部と、前記論理セル変更可能部を前記幅方向で挟む一対のデカップリングセル部とを備え、
    前記論理セル変更可能部は、前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるPMOSトランジスタの夫々のゲートが繋がる第1のサイト境界と、前記幅方向に隣り合うサイトが夫々備えるNMOSトランジスタの夫々のゲートが繋がる第2のサイト境界とを有し、
    前記論理セル変更可能部と前記一対のデカップリングセル部の夫々との境目は、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの間に位置し、
    設計装置は、前記論理セル変更可能部の金属配線層の配線を変更することによって、前記論理セル変更可能部の少なくとも一部を論理セルに変更する、回路素子の使用方法。
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