JP2019108186A - シート処理装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ジャムが発生しないように、シートの折り処理を制御するシート処理装置を提供する。【解決手段】第1の折り処理が実行されたシートにさらに第2の折り処理を実行すると、当該第2の折り処理が実行されたシートの搬送においてジャムが発生するか否かを判定する。ジャムが発生すると判定された場合、第1の折り処理の結果に基づいて第2の折り処理の実行を制御する。【選択図】図17

Description

本発明は、折り処理を実行可能なシート処理装置および制御方法に関する。
後処理装置は、画像形成装置と連携して、画像形成装置によって画像が形成された記録用紙に対して、記録用紙をソートしたり、記録用紙を折ったり、ステープルで綴じたりする後処理を行う。特許文献1には、このような後処理を行う際にユーザーが入力した後処理装置の調整パラメータを用いて後処理位置などを調整する技術について記載されている。
特開2009−120271号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、ユーザーの設定した調整値によっては、折り処理された用紙の用紙長が、ジャムが発生してしまう用紙長となってしまう場合があり、再びジャムを発生させてしまう可能性がある。
本発明の目的は、このような従来の問題点を解決することにある。上記の点に鑑み、本発明は、ジャムが発生しないように、シートの折り処理を制御するシート処理装置および制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るシート処理装置は、シート上の第1の位置に対する第1の折り処理の実行と前記シート上の第2の位置に対する第2の折り処理の実行を制御する制御手段と、前記第1の折り処理が実行されたシートの状態に基づいて、当該第1の折り処理が実行されたシートにさらに前記第2の折り処理を実行した後の搬送においてジャムが発生するか否かを判定する判定手段と、を備え、前記制御手段は、前記判定手段によりジャムが発生すると判定された場合、前記第1の折り処理の結果に基づいて前記第2の折り処理の実行を制御することを特徴とする。
本発明によれば、ジャムが発生しないように、シートの折り処理を制御することができる。
画像形成装置の構成を示す図である。 紙折り処理を説明するための図である。 紙折りユニットの構成を示す図である。 紙折りユニットの構成を示す図である。 搬入ローラ周辺の構成を示す図である。 シート押えガイド周辺の構成を示す図である。 シート押えガイド周辺の構成を示す図である。 シート後端ストッパ周辺の構成を示す図である。 シート後端ストッパ周辺の構成を示す図である。 折り基準ストッパの機能を説明するための図である。 レジストSBローラの駆動伝達機構を説明するための図である。 折シート収納ボックスのフル検知機構の構成を示す図である。 1/3内三ツ折り処理された用紙の搬送を説明するための図である。 1/3Z折り処理された用紙の搬送を説明するための図である。 1/4Z折り処理された用紙の搬送を説明するための図である。 折り処理用紙長測定センサの配置を示す図である。 折り処理の制御を示すフローチャートである。 二回目の折り予定位置を説明するための図である。 二回目の折り予定位置を説明するための図である。 ジャムの発生有無の判定の基準となる値を示す図である。 紙折りユニット制御部のブロック構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は本実施形態におけるシート処理装置を用いた画像形成装置1を示し、図2はシート処理装置における紙折りの手順(紙折りの形態)を示す説明図、図3はシート処理装置の全体構成図をそれぞれ示す。
まず、本実施形態における画像形成装置の全体システムを説明する。図1は画像形成ユニット100と、このユニットから搬出された画像シートを折り畳むシート処理ユニット200(以下紙折りユニットと云う)と、この紙折りユニット200から搬出されたシートにステープル綴じなどの後処理を施す後処理ユニット300とを備えた画像形成装置1を示す。画像形成ユニット100はインクジェット、静電ドラム、オフセットドラムなどの印刷部を内蔵し、スキャナ部120で読み取った画像を印刷部でシート上に印刷する複写装置或いは外部のPCから送られた画像データを印刷部でシート上に印刷するプリンタ装置から構成される。
紙折りユニット200は画像形成ユニット100で画像形成され順次搬出されるシートを2つ折り或いは3つ折りなどに折り畳む紙折り機構を備え、画像処理後のシートを綴じ合わせ、或いはファイリング等の使用条件に応じて紙折り処理を施す。後処理ユニット300は紙折りユニット200の排紙口に接続され、紙折り処理後のシート或いは折り処理を施さないシートを上記排紙口から受け取りステープル綴じ、パンチ穴明けなどの後処理を施し、最終の排紙スタッカ上にシートを収納する。
以上のようなプリント処理システムは種々の構造のものが広く知られ、画像形成ユニット及び後処理ユニットの一例を図1に従って説明する。図示の画像形成ユニット100は複写機装置の構成を示し、オリジナル原稿を給送する原稿給送部(ADF)110と、スキャナ部120と画像形成部130を含んで構成されている。そこで原稿給送部110はスタッカ上に載置した一連の原稿を順次1枚ずつ分離してスキャナ部120のプラテンに給送し、スキャナ部120で読み取った後、この原稿を排紙スタッカに収納する通常のドキュメントフィーダとして構成されている。
そして、スキャナ部120で読み取った画像データは画像処理が施され画像形成部130へ送られる。画像形成部130は受信した画像信号に応じてレーザ光を感光ドラム140上に照射出力する。このレーザ光照射により感光ドラム140上に静電潜像が形成される。静電潜像は現像器141によりトナー像に現像されて、給紙カセット150aまたは150b等から給送された用紙等のシートに転写チャージャ142で転写される。トナー像が転写した用紙PAは、定着器143にて定着処理される。定着処理された用紙PAは、本体排紙ローラ160にて連結された紙折りユニット200に排出される。
このとき、本体排紙口センサ161にて用紙PAの排出が検知され、本体排紙信号ESが本体CPUから、紙折りユニット200の紙折りユニット制御部290に送信される。紙折りユニット200の紙折りユニット制御部290は、画像形成ユニット100からの本体排紙信号ESで動作タイミングを取り、サイズ信号DSおよび折りモード信号FSで、シート搬入口210へ搬送されたシートの処理を判断する。
紙折りユニット200の入口にあるシート搬入ローラ211より取り込まれた用紙PAは、シート搬入ローラ211の直後に設けられた搬入ゲート240により搬送経路が振り分けられる。折り処理が指定されていない場合は、紙折りユニット200上部のピンチローラ231、232で構成されるピンチローラユニット230で形成される第4搬送パス253で紙折りユニット200を素通りして用紙後処理ユニット300(以下、後処理ユニットと称する)へ送られる。
また、折り処理指定の場合は、紙折りユニット200内に取り込む第1搬送パス250へ搬送され、サイズ信号SSおよび折りモード信号FSの情報で、1/3内三ツ折り処理、1/3Z折り処理、1/4Z折り処理のいずれか選択された折り処理を行う。このとき1/3内三ツ折り処理が選択されている場合は、紙折りユニット200内の折りシート収納ボックス280に収納スタックされる。それ以外の折り処理の場合は、折り処理後に第3搬送パス252を通って第4搬送パス253に合流し後処理ユニット300へ送られて、さらに綴じ処理、パンチ処理等がなされる。
後処理ユニット300は紙折りユニット200の搬出口に連結して据付けられ、紙折りユニット200からのシートをステープル綴じ、パンチ穴開け、捺印などの後処理を施す。その構造は紙折りユニット200のシート搬出口にシートの搬入口を設け、この搬入口とシート収納スタッカ301との間の搬送経路302にシートに後処理を施す後処理機構(ステープラ)304を配置する。図示のものは後処理機構としてステープラを用いてステープル綴じを行う場合を例示してある。搬送経路302にはシートを積載保持するステープルトレイ303、このトレイ上に積載されたシート束にステープル綴じを施すステープラ304が配置されている。
このステープラ304としては種々のものがあり、本発明はそのいずれもが採用可能である他、このステープラ304に代えてシートの一側縁を糊付けする糊付け装置も、シートに穴開けするパンチ装置も、或いはシートに所定の捺印を施すスタンプ装置も使用可能であり、後処理ユニット300の仕様に応じてこれ等を搬送経路302に組み込む。第2収納スタッカ305は、紙折りユニット200からのシートに後処理を施す必要がないとき、排紙パス306を介して折りシートを収納するようになっている。
次に、紙折りユニット200について説明する。まず図1に基づいて説明した画像形成装置では通常必要とされる紙折りの形態は1/2二つ折り、1/3Z折り、1/3内三つ折り及び1/4Z折りとされている。この紙折りの各形態について説明する。
(1/2二つ折り)
画像形成ユニット100から搬出されたシートを搬送方向長さの1/2位置を折り目に折り畳む。このようにシート中央1/2位置を折り畳み、この折り畳んだシートの合わせ端をステップル綴じ、或いは糊綴じすることによって袋綴じ書類が作成できる。また2つ折りしたシートに穴開け処理を施してファイリングする等種々の書類整理に用いられる。この場合には画像形成ユニット100から搬出されたシートの1/2位置を搬送経路中に配置した折りロールで折り畳む。従って搬送経路には、一対のシートの折りロールと、シートの先端若しくは後端を基準に折り目位置を割り出す規制部とが必要となる。
(1/3内三つ折り)
シートの搬送方向長さ1/3位置を折り目にシートの先端側と後端側を同一方向に折り合わせる。図2(a)に示すようにシートの搬送方向先端側1/3位置を折り畳み、この折り合わせ片の上にシートの後端側1/3位置を重ね合わせる。このように三つ折りされたシートはレターとして封筒に封入され使用されるに適している。従って搬送経路には第1の折りロールと、この折りロールで折られたシートを搬出する折りシート搬出経路と、この折りシート搬出経路に第2の折りロールを配置する必要がある。
(1/3Z折り)
シートの搬送方向長さの1/3を折り目に先端側と後端側を反対方向に折り畳む。図2(b)に示すようにシートの搬送方向の先端側1/3位置と後端側1/3位置をそれぞれ反対側に折り畳む。このように三つ折りされたシートは例えばダイレクトメールとして封筒に封入されて使用される。従って搬送経路には上流側に第1の折りロールを、下流側に第2の折りロールを配置する必要がある。
(1/4Z折り)
図2(c)に示すようにシートの搬送方向中央を1/2位置で二つに折り、次いでこの二つに折った一片を更に1/2位置で反対側に二つに折る。このように折り畳んだシートは順次積み重ねた一連の文書をステープル綴じ或いはパンチ穴開けしてファイリングする。これによって大小サイズ、例えばA3サイズ文書をA4サイズ文書に揃えて綴じ合わせることが出来る。
次に、図1に示す紙折りユニットの詳細な説明について図3にその全体構成を示す。紙折りユニット200は、画像形成ユニット100から排出された用紙PAを取り込むシート搬入口210と、入口部分には取り込んだ用紙PAを搬送するシート搬送ローラ211とピンチローラ231および232の二つのローラ対で構成されたピンチローラユニット230がある。シート搬入口側のローラ対の直後に搬入ゲート240があり、折り処理の有無で搬送経路を切り替える。
折り処理が無い場合は、搬入ゲート240は切り替わらず用紙PAはピンチローラユニット230と、それに対向する搬送ローラ211から形成される水平な第4搬送パス253で後処理ユニット300へ送られる。またピンチローラユニット230は、ヒンジ構造を採り上方に開閉可能で用紙の搬送ジャム等のトラブルに対応している。
折り処理が選択されている場合は、搬入ゲートソレノイドSL1がONし搬入ゲート240が切り替わり、折り処理をするためのシートの搬送経路250(以下第1搬送パスと云う)に用紙PAが搬送される。搬入ゲート240を通過した後の第1搬送パス250上に、搬入された用紙PAを検知する入口センサSS1がある。入口センサSS1で用紙を検知すると折り処理をするための折り駆動モータM2が駆動開始する。入口センサSS1の下流には紙折り部へ用紙PAを取り込む構成となる搬入ローラ212とピンチローラ233のローラ対があり、そのローラ対の手前に用紙検知および搬送ジャム検知用のパスセンサSS2がある。また、そのローラ対の下流に後述するシート後端ストッパ242がある。
さらに、その第1搬送パス250の下流に第1ロール214、第2ロール215、第3ロール216が配置され、第1ロール214と第2ロール215間、および第2ロール215と第3ロール216間が圧接し、圧接ローラ間と搬送パスで形成された空間スペースを有する。第1搬送パス250と第1ロール214、第2ロール215の圧接ローラ間で折り1ループ形成部255を形成し、紙折部の先頭部に相当するこの部分には除電ブラシ260を設置して本体側で発生帯電した紙折りに影響する用紙面の静電気を除去している。
また、第1ロール214、第2ロール215の圧接ロール間を経た反対側の下流搬送路である折シート搬送経路251(以下第2搬送パスと云う)と第2ロール215、第3ロール216の圧接ローラ間で折り2ループ形成部256を形成する。また、第1搬送パス250の折り1ループ形成部255の下流側には、レジストSBローラ213及びピンチローラSB234のローラ対があり、そのローラ対の直前にはレジスト前センサSS3、直後にはレジスト後センサSS4が配置され、搬送用紙PAのレジスト及びスキュー補正をする。さらにその下流に折り1シート後方パス254を有し、搬送方向に長い用紙の処理時に収納する搬送パスである。
第2搬送パス251には、第1ロール214と第2ロール215の圧接ローラ間で紙折りされた状態の用紙が搬送され、第2搬送パス215の最下流部分付近には後述する位置可変のレバー部材からなる突き当てストッパである折基準ストッパ243(突き当てストッパ部材)が配置される。このレバー部材は上記湾曲ガイド部材の曲率中心側に回動支点を有し、ストッパ移動モータM4で所定角度回転するようになっている。
従って、第2搬送パス中に折り基準ストッパ243はストッパ移動モータM4でその位置を調節することができる。また折り2ループ形成部256の近傍の第2搬送パス251上に後述するシート押えガイド244が有り、揺動して紙折り時の用紙端の浮きによる耳折れ等を防止する。さらにシート押えガイド244の近傍下流側に折りシート検出センサSS5が有り、紙折り時の用紙ジャム等の監視を行う。第2搬送パス251は図示のように湾曲した湾曲ガイド部材で構成され、折りシートを重ね合わせる方向に湾曲した板状部材で構成されている。
第2ロール215、第3ロール216の圧接ローラ間でニップ搬送して第二の紙折りがされ、その直後に排出ローラ217と排出ピンチローラ235のローラ対で折り目を確実につけるよう折り部分を加圧し搬送する。折処理が完了した後は、シート搬出経路252(以下第3搬送パスと云う)を搬送ローラ218、219、220、221、222、223と搬送ピンチローラ236の各ローラ対で後処理ユニット300に搬送される。
第3搬送パス252上の搬送ローラ218直後には収納ゲート241が設けられ、内3ツ折処理および1/3Z折処理された用紙を選択的にその下部に設置された折りシート収納ボックス280にガイドし、スタックする。また収納ゲート241には折り部排出センサSS6が有り、収納ゲート241を通過し搬送収納されたことを確認する。折りシート収納ボックス280の上部にはフル検知センサSS7が有り折りシート押えフラッパ282を介して、収納満杯検知をする。さらにこの折りシート収納ボックス280は、紙折りユニット側に設けたガイドレールで着脱可能になっている。また、折りシート押えフラッパ282を回動させるラックの片側端部には台形突起があり、折りシート収納ボックス280を着脱する際、紙折りユニットの折りシート収納ボックス280を着脱用開口部端に上述の台形突起を当てて折りシート押えフラッパ282を、折りシート収納ボックス280内に回動退避させる。
内3ツ折および1/3Z折処理以外の折処理された用紙は、収納ゲート241を通過して搬送ローラと搬送ピンチローラの各ローラ対で搬送され、ピンチローラユニット230とそれに対向するシート搬送ローラ211から形成される水平な第4搬送パス253に合流し、後処理ユニット300に搬送される。第4搬送パス253の合流点直後には、シート排出センサSS8が有り、折り処理された用紙の搬送を監視して、紙折り装置制御部290は後処理ユニット300に用紙検知信号を送信する。
紙折りユニット200内の上部および下部の適宜位置に、保守のため用紙搬送パス含む機構部を引き出し可能とする、引き出し上レール201と引き出し下レール202が設置されている。また、紙折りユニット200内の最下部には紙折りユニット200の駆動用電源部を含む紙折り装置制御部290が納められている。さらに紙折りユニット外装の最下部に装置重量を支え移動可能とするキャスターが装着されている。
<ストッパ構造の説明>
(レジストSBローラ)
レジストSBローラ213は、パルスモータからなるレジストモータM3で単独駆動され、他の搬送ローラとは別駆動されている。また、レジストSBローラ213にはピンチローラ234が圧接し用紙をニップ搬送するが、レジストモータM3により任意に停止可能である。用紙が搬入ローラ212で取り込まれ搬送されてきた際、レジストSBローラ213が停止状態にあると、用紙先端はレジストSBローラ213とピンチローラ234の圧接ラインに届いた所で停止させられ、レジストSBローラ213は用紙ストッパとして機能する。また、レジストSBローラ213とピンチローラ234のローラ対が用紙をニップ搬送途中にレジストモータM3が停止した場合も、用紙はそのニップ点で搬送が停止し上記同様、レジストSBローラ213は用紙ストッパとして機能する。このとき、パルスモータであるレジストモータM3を励磁しておくことで確実な用紙ストッパとすることができる。
(シート後端ストッパ)
図9及び図8(a)、(b)で説明する。図9は、シート後端ストッパ242周辺の構成を示す図であり、図8(b)は、第1搬送パス250に設けられたシート後端ストッパ242の部分断面図である。シート後端ストッパ242は、第1搬送パス250外の上流側に回転中心を持つ揺動可能な三角形状のレバーでパスガイド面の一部を切り欠き、第1搬送パス250内に進退可能に設置されている。また、シート後端ストッパ242は、常時、第1搬送パス250内に位置するよう自身の重心位置による自重モーメントが作用している。シート後端ストッパ242の位置は搬入ローラ212の下流側に有り、用紙が搬入ローラ212により送られるときは、用紙先端がシート後端ストッパ242のレバー斜面に沿いレバーをパスガイド外に押し出しながら進む。用紙後端がシート後端ストッパ242を通過すると、再度、シート後端ストッパ242は、自身の自重モーメントで搬送パス内に復帰する。このとき、図8(b)の図示のように三角形状をしたシート後端ストッパ242の一辺が搬送パスの搬送方向に対して直交する姿勢となる。
従って、用紙後端がシート後端ストッパ242を通過後、レジストSBローラ213が逆転して用紙を逆方向に搬送したときは、シート後端ストッパ242が用紙ストッパとして機能する。また、シート後端ストッパ242は、図8(a)のようにユニット化されてパスガイドに位置可変にネジで固定され、ストッパ位置を調整可能にしている。
(折基準ストッパ)
図10にて折り基準ストッパの機能および構成を説明する。折り処理において第1の折り処理が第1ロール、第2ロールにて行われて、第2の折り処理のために、第2搬送パス251へ折り部分を先頭にニップ搬送されてくる。このとき、第2搬送パス251の下流側に位置可変に配置された折り基準ストッパ243が折り部分に当り、用紙の搬送を阻止して折りループ形成部256にループを形成させ、第2ロール、第3ロールでの第2の折り処理を促す。この折り基準ストッパ243の機能は、その位置を可変にして第2の折り位置を決定して、1/3内三ツ折り処理、1/3Z折り処理、1/4Z折り処理等の複数の折りモードを可能にする。
図10で示すように、折り基準ストッパ243は、パルスモータからなるストッパ移動モータM4で直接駆動され、そのストッパ位置については、モータ軸に同軸固定されたマスク板の回転を検知する折り基準ホーム検知センサHS1を配置することで初期位置が定められ、その初期位置からの移動量をパルスカウントして制御する。
<シート押えガイド>
図6及び図7(a)、(b)で説明する。図6は、シート押えガイド244周辺の斜視図を示し、図7(a)は、第2搬送パス251の断面で折りロール側の搬送パスの入口部を示す。シート押えガイド244の構成は、図7(b)のように第2搬送パスガイド251の片側に固定された支軸で回動可能に支持され、押えソレノイドSL4がONで回動動作して用紙を押え、OFFでバネ力復帰する。また、シート押えガイド244は、用紙搬送方向に回動自在の複数個の押えコロを有していて用紙を押えた際の搬送抵抗を極力低減している。
また、図7(a)のように通常、シート押えガイド244は、第1の折り処理された用紙を第2搬送パス251へガイドする位置にあり、第2の折り処理を行う際に第1の折り処理した用紙端面の浮きによる巻き込みでの耳折れ等を防止するために、シート押えガイド244は、第1ロール側から第3ロール側へ反転して用紙を押える。折り部分が折りシート検出センサSS5で検知された時点から、折りモードにより個々に設定された所定時間経過後を反転タイミングとして、押えソレノイドSL4が作動する。
<搬送駆動系の説明>
図4は、紙折りユニット200の搬送駆動系を示し、以下説明する。
(上部搬送駆動系)
上部搬送系である第4搬送パス253は、折り処理指定がない場合、紙折りユニットの折り処理搬送系をバイパスする独立した搬送系である。搬送パスの前後にシート搬送ローラ211が配置され、単独の搬送モータM1でタイミングベルトによって駆動伝達される。但し、折り処理され、更に後処理のある場合は折り処理後、第4搬送パス253に合流して後処理ユニット300へ送られる。
(折り部搬送駆動系)
折り部搬送駆動系は、後述するレジストSBローラ駆動を除いてブラシレスモータである折り駆動モータM2により駆動される。駆動伝達は、折り駆動モータ軸に固定されたM2ギアG7と一体のプーリP1からタイミングベルトを介して第3ロールギアG6と一体化された第3プーリP2に伝達され、第3ロールギアG6、第2ロールギアG5、第1ロールギアG4とギア伝達駆動される。また、折り駆動モータ軸に固定されたM2ギアG7は、第1ギアG1、第2ギアG2、第3ギアG3を介し、搬入ローラ212を駆動する。
第1ロールギアG4と一体化された第1プーリP3から、第1伝達ギアG8と一体化された第1伝達ギアプーリP4にタイミングベルトを介して伝達駆動され、回転方向を反転させるため第1伝達ギアG8から第2伝達ギアG9へギア伝達し、第2伝達ギアG9が同軸固定された搬送ローラ219を駆動する。搬送ローラ218、219、220、221、222、223および搬出ローラ217には、搬送ローラプーリP6が同軸固定されており、搬送ローラ219に同軸固定された搬送ローラプーリP6から第3搬送パス252の搬送ローラ220、221、222、223へ順次ベルト駆動伝達される。更に、搬送ローラ219に同軸固定された搬送ローラプーリP6から分岐して、搬出ローラ217、搬送ローラ218に順次ベルト駆動が伝達される。
(レジストSBローラ駆動系)
図10、図11(a)、(b)にてレジストSBローラ213の駆動伝達機構を説明する。レジストSBローラ213は、上述したように搬送用紙のスキュー補正および折り処理のためレジストモータM3で単独駆動され、他の搬送ローラとは別駆動されている。また、レジストモータM3からレジストSBローラ213への駆動伝達のために、図11(b)に示すように、鋸歯形つめクラッチ機構が採られている。つめクラッチの一方のギア一体ラチェットG10は、レジストモータM3に直結する伝達ギアと一体になってレジストSBローラ軸261に対し回転自在に嵌合位置決めされている。つめクラッチの他方の軸固定ラチェットG11は、レジストSBローラ軸261に平行ピンを介して一体に回転し、軸固定ラチェットに平行ピンが嵌合する軸方向長穴を設け、噛み合いを外すのに必要最小限の軸方向移動が可能である。この状態でレジストモータM3を正逆転させるとクラッチのつめ形状が鋸歯形のため、一方向はそのまま駆動伝達できるが、その反対方向回転では、軸方向の力が働いてクラッチのつめが外れてしまう。
このため、軸固定ラチェットを噛み合わせる方向にレジストSBローラ軸261へ押圧スプリング263を入れてバネ付勢し、更に、ラチェットソレノイドSL5でラチェット押えレバー262を介して軸固定ラチェットの背面を噛み合わせ方向に押圧のON/OFFを可能にしている。レジストSBローラ213主体で用紙搬送する場合は、ラチェットソレノイドSL5をONして軸固定ラチェットの背面をラチェット押えレバー262で噛み合いを確保している。
レジストSBローラ213の機能として、(1)スキュー補正のための用紙先端突き当てローラ機能、(2)1/3内三ツ折り処理時の正逆搬送機能、(3)1/3Z折り処理時のニップ搬送し位置決めした用紙の静止保持機能、(4)折りロールニップ搬送時の完全追従性(折りロールの負荷にならないため)がある。
上記機能のうち特に(4)の機能のために上述の機構を採用している。つまり、レジストSBローラ213に用紙がニップされた状態で折り処理がされる場合、折り機能が正常に行われるためには、折りロールに用紙を受け渡した以降は折りロールが主体となり、レジストSBローラ213は、折りロールで用紙が搬送されるままに完全追従する必要がある。このため、図示のように鋸歯形つめクラッチ機構を採用して、レジストSBローラ213に用紙がニップされた状態での折りロールニップ搬送時は、ラチェットソレノイドSL5をOFF状態とし、折りロールの搬送力でクラッチの噛み合いが外れレジストSBローラ213が空転するようにした。上記(4)の機能を満足するために、クラッチを使用せずにレジストSBローラ213の相手のピンチローラ234の圧接を解除するようにしても良く、解除タイミング等で確実性が得られればよい。
<搬入ローラ構成>
図5にて搬入ローラの構成の説明をする。搬入ローラ212とピンチローラ233のローラ対があり、ピンチローラ233は、不図示の装置フレームに固定されたピンチ軸267に揺動可能に嵌合支持されたピンチレバー264に回転自在に支持され、不図示のバネで搬入ローラ212に圧接している。特に、用紙先端レジスト時は加圧ソレノイドSL3がONし、ピンチ軸に揺動可能に嵌合支持された加圧アーム265を介してピンチローラ233を加圧圧接し搬送力を高めてレジストのための用紙ループの形成を可能にする。
また、レジスト後に用紙のスキュー補正時および搬入ローラ212から折りロールへ用紙受け渡し後は用紙をフリーにするために、搬入ローラ212からピンチローラ233を離間する必要がある。このため離間ソレノイドSL2をONして不図示の搬送フレームに固定された離間アーム軸269で揺動可能に嵌合支持された離間アーム266でピンチレバーをピンチローラ233が離間する方向に回転させる。
<折りシート収納ボックスフル検知機構>
図12にて折シート収納ボックスのフル検知機構の構成を説明する。折りシート収納ボックスの上部に回転自在に嵌合支持されたフラッパ軸283に、折りシート押えフラッパ282が固定支持されている。折りシート収納ボックスの奥側背面にはラック286が配置され、このラック286の移動でピニオンギア287を介してフラッパ軸283に平行ピンで固定支持されるフラッパギア284を回転させ、折りシート押えフラッパ282が反時計回転してスタック用紙面に当接する。フラッパギア284の平行ピン溝は、回転方向に遊びを有し、また、遊びを吸収するようフラッパギアバネ285が内蔵されていて、スタック用紙面に当接した際の折りシート押えフラッパ282の撓みを防止する。
折りシート収納ボックス280の奥側背面に対向する不図示の装置フレームにはフラッパソレノイドSL7が配置固定され、フラッパソレノイドSL7がONするとフラッパSOLレバーを介してラックが移動し上記の動きで折りシート押えフラッパ282が回動してフル検知動作をする。フラッパ軸283にはセンサマスク板289が固定されており、フル検知センサSS7が対向配置されていて、フル検知時はフル検知センサが遮光された状態になる。尚、シート押えフラッパ282は、シートの自由端側を押える側に取付けられている。
<紙折りユニットの動作説明>
紙折処理を中心に紙折りユニットの動作説明を図13、図14、図15で行う。基本的な動作としては、本体から出力排紙された用紙で紙折り処理が指定されたものについて指定された折りモードに従って、上述説明した1/3内三ツ折り、1/3Z折り、1/4Z折りの折り処理を行う。
(初期動作)
本体電源ONで紙折りユニット200側の電源もONし、センサおよびソレノイド等のアクチュエータ類の状態を、あらかじめ設定された初期値と比較し本体側と通信して必要ならば初期動作を行う。以上の初期確認と同時に、搬送モータM1および折り駆動モータM2が駆動開始する。
(用紙の取り込み)
本体から、紙折りユニット200のシート搬入口210に用紙が搬送される際、本体CPUから紙折りユニット200の紙折り装置制御部290に排紙信号ES、サイズ信号DS、折りモード信号FSの情報が入力される。この入力された情報に基づき、紙折りユニット200のシート搬入口直後にある搬入ゲート240により紙折りユニット200内への第1搬送パス250へガイドされる。
(用紙のレジスト処理)
第1搬送パス250に搬送されてきた用紙PAは、入口センサSS1、パスセンサSS2の検知により搬送状態を監視され、更に搬入ローラ212で送られて、用紙先端がレジスト前センサSS3で検知される。レジスト前センサSS3がON後、レジストSBローラ213に突き当てた状態で更に搬入ローラ212が所定時間駆動し搬送路内で用紙ループが形成される。このとき、レジストモータM3は励磁状態で静止し、クラッチ部のラチェットソレノイドSL5がONしてレジストSBローラ213を固定保持する。
用紙ループが形成された後、加圧ソレノイドSL3がOFF、離間ソレノイドSL2がONして搬入ローラ212に対向するピンチローラ233が圧接解除され用紙PAは自由度を与えられてレジストSBローラ213と対向するピンチローラSB234の当接ラインを基準にスキュー補正されレジスト処理が完了する。
(紙折処理)
レジスト処理後、紙折り処理工程に入るが、指定された折モード情報に基づいて工程が以下のようになる。
[1/3内三ツ折り処理]
スキュー補正後、離間ソレノイドSL2がOFFしてピンチローラ233が搬入ローラ212に再度圧接し、レジストモータM3が正転駆動して用紙PAを送り込む。この駆動時には、クラッチ部のラチェットソレノイドSL5がONして確実に駆動伝達する。レジストモータM3は、パルスモータで搬送量をパルスカウント制御され、搬入ローラ212の下流搬送路にあるシート後端ストッパ242を用紙後端が通過するまで駆動して停止する。その用紙後端がシート後端ストッパ242を通過するのに相当するパルス量は用紙サイズ、折りモードにより設定され、レジスト後センサSS4で用紙先端検知を始点にパルスカウントする。
シート後端ストッパ242を用紙後端が通過した時点で、ラチェットソレノイドSL5はONのままレジストモータM3を逆転駆動させる。用紙PAは逆送され、後端がシート後端ストッパ242に突き当たり、折り1ループ形成部255で用紙ループを生じる。図13(a)に示すように、用紙PAは、第1ロール214と第2ロール215のローラ面に倣う形で二つの折ローラ間にニップされる。
この二つの折ロールでニップ搬送するとき、レジスト後センサSS4で再度用紙端を検知した所定時間後、ラチェットソレノイドSL5およびレジストモータM3をOFFしてレジストSBローラ213を従動回転させ、用紙に必要以上のストレスを掛けないようにしている。同様な目的で、駆動伝達を切る代わりにレジストSBローラ213の相手のピンチローラSB234を離間させても良い。
以上のように、用紙PAが第1ロール214と第2ロール215に受け渡され、二つの折りロール主体でニップ搬送し、折りロール間で第一の折り処理が行われる。紙折りされた状態で紙折り部分を先頭に用紙PAは送られ、折りシート検出センサSS5で検知され、その下流の第2搬送パス251上に設けられ所定位置に移動設定された折り基準ストッパ243に当接して折り2ループ形成部256に用紙ループを生じる。
特に1/3内三ツ折り処理では、折り2ループ形成部256に用紙ループを生じる際、用紙ループ側に第一の折り処理された用紙端面が来るため、第二の折り処理時に用紙端面を巻き込み耳折れ等が発生しやすい。このため1/3内三ツ折り処理では、折りシート検出センサSS5で検知し所定時間経過後、押えソレノイドSL4をONしシート押えガイド244を作動させ第一の折り処理された用紙端面を押えて、端面の浮きによる巻き込みでの耳折れ等を防止する。図13(b)に示すように、第一の折り処理と同様に、第2ロール215と第3ロール216のローラ面に倣う形で用紙PAが折りローラ間にニップされて第二の折り処理が行われる。そして、図13(c)に示すように、紙折りされた状態で搬出ローラ217にニップされて折り部分が加圧されると、1/3内三ツ折り処理が完了する。 折り部分の加圧後は、用紙PAは、折りシート収納ボックス280に積載される。
[1/3Z折り処理]
上述の、内3ツ折り処理と同様にして用紙PAのスキュー補正を行い、ピンチローラ233を搬入ローラ212に再度圧接し、レジストモータM3が正転駆動してレジストSBローラ213で用紙PAを搬送する。このとき搬送量をパルスカウントして用紙PAの搬送方向の紙長さLの(1/3−α)相当を送り込んだ時点でレジストモータM3を停止させる。
ラチェットソレノイドSL5はONのまま、レジストモータM3が励磁状態で停止し、用紙PAをレジストSBローラ213でニップした状態で、加圧ソレノイドSL3をONして搬送力を上げ、搬入ローラ212で更に用紙PAを搬送すると折り1ループ形成部255で用紙ループを生じる。用紙ループが大きくなると、図14(a)に示すように、第1ロール214と第2ロール215のローラ面に倣う形で用紙PAが二つの折りロール間にニップされて第一の折り処理が行われる。このとき、用紙に必要以上のストレスを掛けないように内3ツ折り処理と同様にレジストSBローラ213を従動回転させ、搬入ローラ212側も加圧ソレノイドSL3をOFFさせる。
第一の折り処理後は、1/3内三ツ折り処理と同様に紙折りされた状態で紙折り部分を先頭に用紙PAは送られ、所定位置に移動設定された折り基準ストッパ243に当接して折り2ループ形成部256に用紙ループを生じる。このとき第一の折り処理された用紙端面は、折り2ループ形成部256の用紙ループと用紙を隔てて逆側にあるため内3ツ折り処理のような用紙端面の巻き込み等の恐れがないため、シート押えガイド244を作動させて用紙を押える必要はない。
第一の折り処理と同様に、図14(b)(c)に示すように、第2ロール215と第3ロール216のローラ面に倣う形で用紙PAが折ロール間にニップされて第二の折り処理が行われ紙折りされた状態で搬出ローラ217にニップされ折り部分が加圧されて1/3Z折り処理が完了する。折り部分の加圧後は、用紙PAは、折りシート収納ボックス280に積載される。
[1/4Z折り処理]
スキュー補正後、離間ソレノイドSL2がOFFしてピンチローラ233が搬入ローラ212に再度圧接し、かつ加圧ソレノイドSL3をONし搬入ローラ212の搬送力を上げて用紙PAを搬送する。レジストモータM3が励磁状態で静止し、ラチェットソレノイドSL5はONで、レジストSBローラ213は保持固定されている。搬入ローラ212で第1搬送パス250を搬送された用紙PAは、静止状態のレジストSBローラ213に当接して折り1ループ形成部255に用紙ループを形成する。このとき用紙に必要以上のストレスを掛けないように、用紙PAが第1ロール214と第2ロール215に受け渡されるピンチローラ233が搬入ローラ212に再圧接時点を始点とした所定時間経過時点で、1/3内三ツ折り処理と同様にレジストSBローラ213を従動回転させ、搬入ローラ212側も加圧ソレノイドSL3をOFFさせる。
用紙ループが大きくなると、図15(a)に示すように、第1ロール214と第2ロール215のローラ面に倣う形で用紙PAが二つの折りロール間にニップされて第一の折り処理が行われる。このときレジストSBローラ213と、第1ロール214と第2ロール215のニップ点までの搬送パス長が用紙PAの搬送方向の紙長さLの1/4相当としてあり、用紙PAの紙長さLの1/4相当部分での折り処理が可能となる。
このとき、下流の第2搬送パス251上の折基準ストッパ243は、1/4Z折り処理に対応した位置に移動していて搬送された用紙PAの折り部分に当接する。更に二つの折りロール間にニップされ搬送された用紙PAは折り2ループ形成部256に用紙ループを生じ、図15(b)に示すように、第2ロール215と第3ロール216にて第一の折り処理と同様に第二の折り処理が行われる。更に紙折りされた状態で搬出ローラ217にニップされ折り部分が加圧されて1/4Z折り処理が完了する。
折り処理が完了した用紙PAは、搬出ローラ217から第3搬送パス252上の搬送ローラ218に受け渡される。搬送ローラ218の直後には収納ゲート241があり、紙折り処理後用紙の経路を選択的に切り分ける。1/4Z折り処理が選択されている場合は収納ゲート241は切り替わらず、図15(c)に示すように、用紙PAは、そのまま第3搬送パス252上を搬送され上部の第4搬送パス253に合流し、シート排出センサSS8で搬送が確認され、紙折りユニット制御部290からのシート排紙信号と共に紙折り処理後用紙が後処理ユニット300へ送られて折り処理が完了する。
1/4Z折り処理を除いた紙折り処理後の用紙の場合、収納ゲートソレノイドSL6がONして収納ゲート241が折シート収納ボックス側に切り替わり、折り部排出センサSS6で用紙PAが確認され折りシート収納ボックス280に収納されて折り処理が完了する。折りシート収納ボックス280には、フル検知センサSS7が有りスタック満杯検知をする。
図16に示すように、紙折りユニット200には、折り処理を行った用紙の用紙長を検出可能な折り処理用紙長測定センサ401、402、403を有している。折り処理用紙長測定センサ401は、シート後端ストッパ242での用紙の後端を検出する。また、折り処理用紙長測定センサ402は、折り基準ストッパ243での用紙の端部を検出する。また、折り処理用紙長測定センサ403は、レジストSBローラ213での用紙の先端を検出する。
本実施形態では、1/3内三ツ折り処理や1/3Z折り処理のように、搬出ローラ217から折りシート収納ボックス280に積載される搬送経路の場合、一度折り処理した用紙の用紙長と二回目の折り位置とから、ジャムが発生するか否かを判定する。そして、ジャムが発生すると判定された場合、二回目の折り位置を変更する。
また、1/4Z折り処理のように、搬出ローラ217から第3搬送パス252を搬送する経路の場合、一度折り処理した用紙の用紙長と二回目の折り位置とから、ジャムが発生するか否かを判定する。そして、ジャムが発生すると判定された場合、二回目の折り位置を変更する。そのような構成により、ジャムの発生を防ぐことができる。
つまり、本実施形態では、折り処理された用紙の用紙長を計測し、その用紙長で予定の搬送経路へと搬送した場合にジャムが発生するかを判断する。発生しないと判断した場合にはそのまま折り処理を継続し、発生すると判断した場合には、ジャムが発生しないように、二回目の折り位置を変更する。
図21は、紙折りユニット200の紙折りユニット制御部290のブロック構成を示す図である。制御部2101は、CPU2106、ROM2107、RAM2108を含み、紙折りユニット200の動作を統括的に制御する。また、制御部2101は、画像形成装置1として示されるシステム内の他の装置、例えば、画像形成ユニット100や後処理ユニット300それぞれに搭載される制御部と連携して動作する場合もある。ROM2107には、各種モータやローラの回転数や搬送量、駆動電流値などの制御量を含む設定値の他、本実施形態の動作を実現するためのプログラムを記憶する。CPU2106は、ROM2107に記憶されたプログラムをRAM2108に読み出して実行することで本実施形態の動作を実現する。モータ2103、センサ2104、ソレノイド2105は、図3や図4等で説明した各種のモータ、センサ、ソレノイドを含む。
図17は、折り処理の制御を示すフローチャートである。図17の処理は、例えば、紙折りユニット200の紙折りユニット制御部290のCPU2106がROM2107に記憶されたプログラムをRAM2108に読み出して実行することにより実現される。
S101において、CPU2106は、一回目の折り処理を実行する。例えば、1/3内三ツ折り処理では、レジストモータM3の逆転駆動により用紙を逆送し、後端がシート後端ストッパ242に突き当たり、そして、用紙が第1ロール214と第2ロール215の間にニップされる。また、例えば、1/3Z折り処理では、用紙をレジストSBローラ213でニップした状態で、搬入ローラ212で用紙を搬送し、そして、用紙が第1ロール214と第2ロール215の間にニップされる。例えば、1/4Z折り処理では、搬入ローラ212で第1搬送パス250を搬送された用紙は、静止状態のレジストSBローラ213に当接し、そして、用紙が第1ロール214と第2ロール215の間にニップされる。 S102において、CPU2106は、各ローラの回転数やセンサの検知結果に基づいて、一回目の折り処理が実行された用紙の長さを測定する。1/3内三ツ折り処理の場合、例えば、CPUは、折り処理用紙長測定センサ401による用紙の検知から折り処理用紙長測定センサ402による用紙の検知までのレジストSBローラ213の駆動量、及び、折り処理用紙長測定センサ403の検知結果、に基づいて一回目の折り処理が実行された用紙の長さを測定する。上記の駆動量(以下における駆動量も同じ)とは、例えば、回転数や単位時間当りの搬送量である。ここで測定される用紙長は、図18に示す用紙長1801に対応する。
また、1/3Z折り処理の場合、例えば、CPU2106は、レジストモータM3が励磁状態で停止してから折り処理用紙長測定センサ402による用紙の検知までの搬入ローラ212の駆動量、及び、折り処理用紙測定センサ401の検知結果、に基づいて一回目の折り処理が実行された用紙の長さを測定する。
また、4/1Z折り処理の場合、例えば、CPU2106は、レジスト前センサSS3による用紙の検知から折り処理用紙長測定センサ402による用紙の検知までの搬入ローラ212の駆動量、及び、折り処理用紙測定センサ401の検知結果、に基づいて一回目の折り処理が実行された用紙の長さを測定する。ここで測定される用紙長は、図19に示す用紙長1901に対応する。
S103において、CPU2106は、二回目の折り処理を行う位置を確認する。例えば、CPU2106は、図18、図19に示すように、ROM2107から用紙サイズに対応付けられた用紙端からの長さを取得する。S104において、CPU2106は、S102での測定結果とS103での二回目の折り処理を行う位置とに基づいて、このまま二回目の折り処理を行うと搬送路上でジャムが発生するか否かを判定する。例えば、CPU2106は、1/3内三ツ折り処理の場合、S102で測定された用紙長から、S103で取得された用紙端からの長さを差し引いた用紙長が110mm以上であるか否かに基づいて判定する。その場合、図18の用紙長1802のように110mm以上であれば、ジャムが発生すると判定する。一方、図18の用紙長1803のように110mm未満であれば、ジャムが発生しないと判定する。1/3Z折り処理についての判定処理も、図18と同じ判定基準に基づいて行われる。
また、1/4Z折り処理の場合、例えば、CPU2106は、S102での測定された用紙長から、S103で取得された用紙端からの長さの半分を差し引いた用紙長が120mm以上であるか否かに基づいて判定する。その場合、図19の用紙長1902のように120mm以上であれば、ジャムが発生しないと判定する。一方、図19の用紙長1903のように120mm未満であれば、ジャムが発生すると判定する。
1/3内三ツ折り処理及び1/3Z折り処理の場合には、図13(c)に示すように、折り処理後には、用紙は、折りシート収納ボックス280に積載される。そのため、折り処理後の用紙長が所定長(例えば、図21に示す110mm)以上であれば、折りシート収納ボックス280に落下することができなくなってジャムを引き起こしてしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、折りシート収納ボックス280に積載する1/3内三ツ折り処理及び1/3Z折り処理の場合には、所定長以上であればジャムが発生すると判定する。
一方、1/4Z折り処理の場合には、図15(c)に示すように、折り処理後には、用紙は、第3搬送パス252上を搬送される。そのため、折り処理後の用紙長が所定長(例えば、図21に示すローラ間距離120mm)以下であれば、ローラが用紙を搬送できなくなる若しくは搬送力が不足してしまい、ジャムを引き起こしてしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、第3搬送パス252上を搬送する1/4Z折り処理の場合には、所定長未満であればジャムが発生すると判定する。
S104でジャムが発生しないと判定された場合、S105において、CPU2106は、二回目の折り処理を実行し、その後、図17の処理を終了する。一方、S104でジャムが発生すると判定された場合、S106において、CPU2106は、二回目の折処理の実行予定位置を変更する。例えば、1/3内三ツ折り処理及び1/3Z折り処理の場合、二回目の折り処理の実行予定位置を、用紙長が所定長未満となるような位置に変更する。また、例えば、1/4Z折り処理の場合、二回目の折り処理の実行予定位置を、用紙長が所定長以上となるような位置に変更する。
S107において、CPU2106は、二回目の折り処理を実行する。例えば、第2ロール215と第3ロール216のローラ面に倣う形で用紙が折ロール間にニップされて第二の折り処理が行われる。このとき、CPU2106は、例えば、ストッパ移動モータM4により折り基準ストッパ243の位置を変更することにより、S106で変更された位置に二回目の折り処理を実行する。
S108において、CPU2106は、S107で実行された折り位置に折り処理を実行するための設定値、以降の用紙に対して折り処理を実行するための設定値としてROM2107に保存する。以降の用紙とは、例えば、折り処理のジョブを連続的に実行する場合に、後続するジョブの実行対象となる用紙をいう。また、設定値とは、例えば、各ローラの搬送量やモータの駆動量、折り基準ストッパ243の位置である。S108の処理後、図17の処理を終了する。以上のように、本実施形態によれば、ジャムが発生しないように、シートの折り処理を制御することができる。
1 画像形成装置: 200 シート処理ユニット: 290 紙折りユニット制御部

Claims (9)

  1. シート上の第1の位置に対する第1の折り処理の実行と前記シート上の第2の位置に対する第2の折り処理の実行を制御する制御手段と、
    前記第1の折り処理が実行されたシートの状態に基づいて、当該第1の折り処理が実行されたシートにさらに前記第2の折り処理を実行した後の搬送においてジャムが発生するか否かを判定する判定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記判定手段によりジャムが発生すると判定された場合、前記第1の折り処理の結果に基づいて前記第2の折り処理の実行を制御する、
    ことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記第1の折り処理が実行されたシートの搬送方向の長さに基づいて、ジャムが発生するか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記判定手段は、前記長さが所定長以上であればジャムが発生すると判定することを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記長さが前記所定長未満となるよう前記第2の位置を決定し、当該決定された前記第2の位置に対して前記第2の折り処理が実行されるよう制御することを特徴とする請求項3に記載のシート処理装置。
  5. 前記判定手段は、前記長さが所定長未満であればジャムが発生すると判定することを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
  6. 前記制御手段は、前記長さが前記所定長以上となるよう前記第2の位置を決定し、当該決定された前記第2の位置に対して前記第2の折り処理が実行されるよう制御することを特徴とする請求項5に記載のシート処理装置。
  7. 前記制御手段により決定された前記第2の位置を記憶する記憶手段、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された当該第2の位置を用いて、他のシートに対する前記第2の折り処理の実行を制御することを特徴とする請求項4又は6に記載のシート処理装置。
  8. 前記判定手段は、前記シートに対して行われる折り処理に応じた判定基準により当該判定を行うことを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  9. シートに対して折り処理を実行するシート処理装置において実行される制御方法であって、
    シート上の第1の位置に対する第1の折り処理の実行と前記シート上の第2の位置に対する第2の折り処理の実行を制御する制御工程と、
    前記第1の折り処理が実行されたシートの状態に基づいて、当該第1の折り処理が実行されたシートにさらに前記第2の折り処理を実行した後の搬送においてジャムが発生するか否かを判定する判定工程と、を有し、
    前記制御工程では、前記判定工程においてジャムが発生すると判定された場合、前記第1の折り処理の結果に基づいて前記第2の折り処理の実行を制御する、
    ことを特徴とする制御方法。
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