JP2020045244A - シート処理装置及び画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】折り処理されたシートを搬送する際にジャムの発生を抑制できる。【解決手段】シートを折るローラ214〜216と、ローラ214〜216による折り処理においてシートの折り位置を変更する折り基準ストッパ243と、これらのローラ214〜216により折り処理されたシートを搬送する搬送ローラ217、218と、折り処理されたシートを選択的に搬送可能な後処理装置側搬送パス258及び収納ボックス側搬送パス259と、折り処理されたシートを後処理装置側搬送パス258及び収納ボックス側搬送パス259のいずれか一方に振り分ける収納ゲート241と、を備え、収納ゲート241は、折り基準ストッパ243により折り位置を変更されたシートの搬送方向の調整後の長さに基づいて、折り処理されたシートを振り分ける。【選択図】図4
Description
本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置から画像形成されて排出されるシートを二つ折りや三つ折り等に折り処理するシート処理装置及び画像形成システムに関する。
従来、複写機等の画像形成装置によって画像が記録されたシートに対して付加的なシート処理を行うシート処理装置が知られている。これらのシート処理装置としては、シートを折る処理を行うシート折り装置やスティプルで綴じる綴じ処理や、ファイリングのための穿孔処理等を行う後処理装置等が知られている。シート処理装置のうち、シート折り装置と後処理装置は、例えばシート折り装置がシート搬送方向の上流側である前段(画像形成装置側)、綴じ処理や穿孔処理等を行う後処理装置がシート搬送方向の下流側である後段(排出最後尾側)の関係で配置されることがある。このようなシート折り装置において、ユーザが折り位置を調整可能なものが知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術は、折り処理されたシートの搬送方向の長さを個々に考慮したものではないため、例えば、調整値が上限や下限に設定されていた場合に、折り処理されたシートが想定長さを超えてしまったり、あるいは想定長さ未満になってしまう可能性がある。これらの場合、想定外の長さの折り処理されたシートを搬送することにより、ジャム(搬送不良)を発生させてしまう虞がある。
本発明は、折り処理されたシートを搬送する際にジャムの発生を抑制できるシート処理装置及び画像形成システムを提供することを目的とする。
本発明のシート処理装置は、シートを折る折り手段と、前記折り手段による折り処理においてシートの折り位置を変更する位置変更手段と、前記折り手段により折り処理されたシートを搬送する搬送手段と、前記折り処理されたシートを選択的に搬送可能な第1搬送経路及び第2搬送経路と、前記折り処理されたシートを前記第1搬送経路及び前記第2搬送経路のいずれか一方に振り分ける振分手段と、を備え、前記振分手段は、前記位置変更手段により折り位置を変更されたシートの搬送方向の長さに基づいて、前記折り処理されたシートを振り分けることを特徴とする。
また、本発明の画像形成システムは、シートに画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置により画像形成されたシートを処理する上記シート処理装置と、を備えることを特徴とする。
本発明のシート処理装置及び画像形成システムによれば、折り処理されたシートを搬送する際にジャムの発生を抑制できる。
以下、本発明の実施形態の画像形成システム1について、図1〜図15に基づいて説明する。図1に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置100と、シート折り装置(シート処理装置)200と、後処理装置(他のシート処理装置)300と、をそれぞれ別体にして備えている。これらのうち、シート折り装置200及び後処理装置300はオプション装置等として供給し、必要に応じて画像形成装置100に接続することができるものとする。但し、シート折り装置200及び後処理装置300は別体で構成されることには限られず、シート折り装置200及び後処理装置300は一つの筐体を構成するシート処理装置に収容されていてもよい。
画像形成装置100は、シート(PA)に画像を形成する装置である。シート折り装置200は画像形成装置100で画像形成され順次供給されるシートを二つ折りあるいは三つ折りなどに折り畳む紙折り機構を備え、画像処理後のシートにシート折り処理を施す。本実施形態のシート折り装置200は、シートの中心部等を1回折る二つ折りの他、2回折って、三つに折り畳むことができるよう構成される。また、シート折り装置200は画像形成装置100から搬入されたシートに折り処理を加えることなく素通りさせ、後処理装置300に引き渡すことができる。後処理装置300は、シート折り装置200の排出口に接続され、シート折り処理後のシートあるいは折り処理を施さないシートを排出口から受け取り、スティプル綴じ又はパンチ穴あけなどの後処理を施し、最終の排出スタッカ上にシートを収納する。
画像形成装置100の装置本体100Aの上部には、画像読取装置120と、画像読取装置120の読み取り位置に原稿を給送する原稿給送装置(ADF)110が設けられている。原稿給送装置110は、ユーザによってスタッカ111に載置された原稿Dを順次1枚ずつ画像読取装置120のプラテンガラス121に給送する。原稿給送装置110は、画像読取装置120上に回動機構等を介して開閉自在に設けられる。原稿給送装置110を開くことによりプラテンガラス121を露出させて、その上に読み取り対象の原稿を載置することができる。
画像読取装置120は、原稿給送装置110によってプラテンガラス121上に送り込まれた原稿や、プラテンガラス121に置かれた原稿を読み取り、読み取った画像情報に処理を加えて、画像読取装置120の下方に配置されるレーザスキャナ部130に送る。
レーザスキャナ部130は、帯電されている感光ドラム140にレーザ光を照射して、画像形成部である例えば感光ドラム140に静電潜像を形成する。静電潜像は、現像器141により現像され、トナー像となる。感光ドラム140上に形成されたトナー像は、供給カセット150a、150bから給送されたシートPAに転写チャージャ142によって転写される。トナー像を転写されたシートPAは、定着器143によって加熱加圧されて、トナー像が定着される。トナー像を定着されたシートPAは、本体排出ローラ対160によってシート折り装置200に排出される。また、シートPAの両面にトナー像を形成する場合、シートPAは、反転パス144で表裏反転されて感光ドラム140に給送できるようになっている。
シートPAは、本体排出ローラ対160を介して排出される時、本体排出口センサ161により検知される。本体排出口センサ161がシートPAの排出を検知すると、画像形成装置100のCPU289からシート折り装置200のCPU290に、本体排出信号ES(図5参照)が送信される。シート折り装置200のCPU290は、画像形成装置100のCPU289からの本体排出信号ESに基づいて、動作タイミングを決定する。また、CPU290は、サイズ信号SS、及び折りモード信号FS等に基づき、シート搬入口210に送り込まれたシートPAに対して実行する処理を決定する。
シート折り装置200のシート搬入口210にはシート搬入ローラ211Aが設けられており、シート搬入ローラ211Aより取り込まれたシートPAは、シート搬入ローラ211Aの直後に設けられた切換部材240(図3参照)により搬送経路が振り分けられる。
折り処理が指定されていない場合、シートPAは、シート折り装置200の通過搬送パス253を素通りして後処理装置300へ送られる。この通過搬送パス253は、ピンチローラ231、シート搬入ローラ211Aから成る搬入部253aと、ピンチローラ232、シート搬入ローラ211Bから成る搬出部253bから構成される(図3参照)。
また、シート折り装置200に折り処理が指定されている場合、シートPAは受入搬送パス250へ搬送され、サイズ信号SS及び折りモード信号FS(図5参照)に基づいて、図2(A)〜(C)に示すような折り処理を受ける。図2(A)〜(C)は、後述するように、シート折り装置200で内三つ折り処理(内三つ折り処理)、外三つ折り処理(1/3Z折り処理)、片袖折り処理(1/4Z折り処理)の各折り処理を受けたシートPAをそれぞれ示している。
また、折り処理指定の場合は、シート折り装置200内に取り込む受入搬送パス250へ搬送され、サイズ信号SS及び折りモード信号FSの情報で、内三つ折り処理、外三つ折り処理、片袖折り処理のいずれか選択された折り処理を行う。このとき内三つ折り処理が選択されている場合は、シート折り装置200内の収納ボックス(収納部)280に収納スタックされる。それ以外の折り処理の場合は、折り処理後に排出搬送パス252を通って通過搬送パス253に合流して後処理装置300へ送られて、更に綴じ処理、パンチ処理等がなされる。
後処理装置300は、シート折り装置200の搬出口に連結して据付けられ、シート折り装置200からのシートをスティプル綴じ、パンチ穴開け、捺印などの後処理を施す。その構造はシート折り装置200のシート搬出口に接続するシートの搬入口を設け、この搬入口とシート収納スタッカ301との間の搬送経路302にシートに後処理を施す後処理機構(ステープラ)304を配置する。図示のものは、後処理機構としてステープラ304を用いてスティプル綴じを行う場合を例示してある。搬送経路302には、シートを積載保持するスティプルトレイ303と、スティプルトレイ303に積載されたシート束にスティプル綴じを施すステープラ304とが配置されている。
ステープラ304としては種々のものが既に知られ、本実施形態ではそのいずれもが採用可能である他、このステープラ304に代えシートの一側縁を糊付けする糊付け装置も、シートに穴開けするパンチ装置も、あるいはシートに所定の捺印を施すスタンプ装置もそれぞれ適宜適用可能である。また、搬送経路302からは排出パス306が分岐して設けられ、排出パス306には第2収納スタッカ305が設けられている。第2収納スタッカ305は、シート折り装置200からのシートに後処理を施す必要がないとき、排出パス306を介して折りシートを収納する。
次に、シート折り装置200について説明する。本実施形態の画像形成システム1では、通常必要とされるシート折りの形態は、中折り(1/2二つ折り)、内三つ折り、外三つ折り、片袖折りとされている。まず、各シート折りの形態について説明する。
(中折り)
画像形成装置100から搬出されたシートを、搬送方向長さの1/2位置を折り目に折り畳む。このようにシート中央1/2位置を折り畳み、この折り畳んだシートの合わせ端をスティプル綴じ、あるいは糊綴じすることによって袋綴じ書類を作成できる。また、二つ折りしたシートに穴開け処理を施してファイリングする等種々の書類整理に用いられる。この場合には、画像形成装置100から搬出されたシートの1/2位置を搬送経路中に配置した折りロールで折り畳む。従って、搬送経路には、一対のシートの折りロールと、シートの先端若しくは後端を基準に折り目位置を割り出す規制手段とが必要となる。
画像形成装置100から搬出されたシートを、搬送方向長さの1/2位置を折り目に折り畳む。このようにシート中央1/2位置を折り畳み、この折り畳んだシートの合わせ端をスティプル綴じ、あるいは糊綴じすることによって袋綴じ書類を作成できる。また、二つ折りしたシートに穴開け処理を施してファイリングする等種々の書類整理に用いられる。この場合には、画像形成装置100から搬出されたシートの1/2位置を搬送経路中に配置した折りロールで折り畳む。従って、搬送経路には、一対のシートの折りロールと、シートの先端若しくは後端を基準に折り目位置を割り出す規制手段とが必要となる。
(内三つ折り)
画像形成装置100から搬出されたシートを、搬送方向長さ1/3位置を折り目にシートの先端側と後端側を同一方向に折り合わせる。図2(A)に示すように、シートの搬送方向先端側1/3位置を折り畳み、この折り合わせ片の上にシートの後端側1/3位置を重ね合わせる。このように三つ折りされたシートは、レターとして封筒に封入され使用されるに適している。従って、搬送経路には、第1の折りロールと、この折りロールで折られたシートを搬出する折りシート搬出経路と、この折りシート搬出経路に第2の折りロールとを配置する必要がある。
画像形成装置100から搬出されたシートを、搬送方向長さ1/3位置を折り目にシートの先端側と後端側を同一方向に折り合わせる。図2(A)に示すように、シートの搬送方向先端側1/3位置を折り畳み、この折り合わせ片の上にシートの後端側1/3位置を重ね合わせる。このように三つ折りされたシートは、レターとして封筒に封入され使用されるに適している。従って、搬送経路には、第1の折りロールと、この折りロールで折られたシートを搬出する折りシート搬出経路と、この折りシート搬出経路に第2の折りロールとを配置する必要がある。
(外三つ折り)
画像形成装置100から搬出されたシートを、搬送方向長さの1/3を折り目に先端側と後端側を反対方向に折り畳む。図2(B)に示すように、シートの搬送方向の先端側1/3位置と後端側1/3位置をそれぞれ反対側に折り畳む。このように三つ折りされたシートは、例えばダイレクトメールとして封筒に封入されて使用される。従って、搬送経路には、上流側に第1の折りロールが下流側に第2の折りロールを配置する必要がある。
画像形成装置100から搬出されたシートを、搬送方向長さの1/3を折り目に先端側と後端側を反対方向に折り畳む。図2(B)に示すように、シートの搬送方向の先端側1/3位置と後端側1/3位置をそれぞれ反対側に折り畳む。このように三つ折りされたシートは、例えばダイレクトメールとして封筒に封入されて使用される。従って、搬送経路には、上流側に第1の折りロールが下流側に第2の折りロールを配置する必要がある。
(片袖折り)
図2(C)に示すように、画像形成装置100から搬出されたシートを、搬送方向中央を1/2位置で二つに折り、次いでこの二つに折った一片を更に1/2位置で反対側に二つに折る。このように折り畳んだシートは、順次積み重ねた一連の文書をスティプル綴じあるいはパンチ穴開けしてファイリングする。これによって、大小サイズ、例えばA3サイズ文書をA4サイズ文書に揃えて綴じ合わせることができる。
図2(C)に示すように、画像形成装置100から搬出されたシートを、搬送方向中央を1/2位置で二つに折り、次いでこの二つに折った一片を更に1/2位置で反対側に二つに折る。このように折り畳んだシートは、順次積み重ねた一連の文書をスティプル綴じあるいはパンチ穴開けしてファイリングする。これによって、大小サイズ、例えばA3サイズ文書をA4サイズ文書に揃えて綴じ合わせることができる。
以下、シート折り装置200の構造及び動作につき、更に詳細に説明する。シート折り装置200は、図1、図3、図4に示すように、画像形成装置100から排出されたシートPAを取り込むシート搬入口210を備えている。また、シート折り装置200は、上部にシート搬入口210に送り込まれたシートPAを搬送するシート搬入ローラ211A及びピンチローラ231、並びにシート搬入ローラ211B及びピンチローラ232の二つのローラ対を備えている。二つのピンチローラ231、232は、ピンチローラユニット230を構成している。シート搬入口側のピンチローラ231の直後に配設された切換部材240は、シート折り装置200がシートの折り処理をするか否かによって、受入搬送パス250と通過搬送パス253とを選択的に切り換えるようになっている。
シート折り装置200がシートの折り処理をしない場合、切換部材240は、切り換わらないで実線の位置に制御され、通過搬送パス253を搬送路として選択する。この時は、シートPAは、ピンチローラユニット230と二つのシート搬入ローラ211A、211Bとで形成された水平な通過搬送パス253に案内されて、後処理装置300に送られる。また、ピンチローラユニット230は、通過搬送パス253にシートPAが詰まったとき、シートピン237を中心にして上方に開いて、詰まったシート(ジャムシート)を除去できるようになっている。
一方、シート折り装置200がシートPAの折り処理をする場合、シート折り装置200のCPU290(図5参照)は、切換部材ソレノイドSL1をONにして、切換部材240を実線の位置から破線の位置に切り換える。これにより、切換部材240によりシートPAの搬送路として受入搬送パス250が選択される。
受入搬送パス250には、搬入されたシートPAを検知する入口センサS1、シートの検知及びシートの詰まりを検知するパスセンサS2、搬入ローラ212とピンチローラ233とのローラ対、シート後端ストッパ242が順に配設されている。入口センサS1がシートPAを検知すると、折り処理をするための折り駆動モータM2が駆動を開始するようになっている。折り駆動モータM2は、第1ローラ214、第2ローラ215及び第3ローラ216を回転駆動する。
受入搬送パス250の下流に第1ローラ214、第2ローラ215、第3ローラ216が配置されている。第1ローラ214と第2ローラ215は互いに圧接し、第2ローラ215と第3ローラ216は互いに圧接している。受入搬送パス250と、第1ローラ214と第2ローラ215との圧接ローラ間とで、折り1ループ形成部255が形成されている。折り1ループ形成部255には、切換部材260を設置してある。この切換部材260は、除電ブラシも兼用しており、画像形成装置100側で帯電させられたシートPAの静電気を除去するようになっている。
また、第1ローラ214と第2ローラ215のニップの下流側には、折り搬送パス251が形成されている。また、折り搬送パス251と、第2ローラ215と第3ローラ216との圧接ローラ間とで折り2ループ形成部256が形成されている。
更に、受入搬送パス250の折り1ループ形成部255の下流側には、レジスト前センサS3、レジストSBローラ213及びピンチローラ234、レジスト後センサS4、折り1シート後方パス254が順に配設されている。ここで「SB」は「スイッチバック」を意味し、通常、レジストレーション時にこれら「SB」ローラの位置からシートPAがスイッチバック搬送(逆送り)される。レジストSBローラ213及びピンチローラ234は、シートPAのレジスト(レジストレーション)及びスキュー補正をするようになっている。折り1シート後方パス254は、シート搬送方向に長いシートの処理時に、長いシートの先頭部分を収納する部分である。
折り搬送パス251は、折りシートPAを重ね合わせる方向に湾曲した一対の板状部材で形成されている。シートPAを折り畳む折り手段としての第1ローラ214と第2ローラ215は、ニップでシートPAを挟んで搬送して、第1回目のシート折りをする。折り搬送パス251の最下流部分付近には、位置可変のレバー部材からなる折り基準ストッパ243が配設されている。この折り基準ストッパ243は、折り搬送パス251の曲率中心側に回動支点を有し、ストッパ移動モータM4で所定角度回転するようになっている。したがって、折り搬送パス251中での折り基準ストッパ243は、ストッパ移動モータM4によってその位置を調節することができる。
ここで、図4に示すように、折り基準ストッパ243は、位置変更手段に相当し、通常は実線で示す基準位置に位置する。例えば、折り位置を+1mm等のプラス側に調整する場合は、基準位置に対して奥側に変位した位置に折り基準ストッパ243aを位置させる。これにより、折り搬送パス251の奥行きが長くなるので、折り位置をプラス側に調整することができる。一方、例えば、折り位置を−1mm等のマイナス側に調整する場合は、基準位置に対して手前側に変位した位置に折り基準ストッパ243bを位置させる。これにより、折り搬送パス251の奥行きが短くなるので、折り位置をマイナス側に調整することができる。このように、折り基準ストッパ243は、第1ローラ214、第2ローラ215、第3ローラ216による折り処理において、シートの折り位置を変更可能である。尚、折り基準ストッパ243により調整可能な範囲は、折り搬送パス251の長さや折り基準ストッパ243の可動範囲に依存し、例えば、基準位置に対して、最大でプラスマイナス6〜10mm程度としている。
また、折り搬送パス251には、シート折り時に、揺動して、シート端の浮きによる耳折れを防止するシート押えガイド244が設けられている。更に、シート押えガイド244の下流側近傍には、シート折り時の、シート詰まりを検知する折りシート検出センサS5が設けられている。
第2ローラ215と第3ローラ216は、更に別のシートPAを折り畳む折り手段を構成し、ニップでシートPAを挟んで搬送して、第2回目のシート折りを行う。第1ローラ214、第2ローラ215、第3ローラ216は、この並びで互いに圧接された回転体対であり、複数の折り手段の構成の一例である。
搬送ローラ217と排出ピンチローラ235は、ニップでシートPAを挟んでシートPAに折り目を付けるようになっている。排出搬送パス252上には、搬送ローラ218、219、220、221、222、223と、これらのローラに対向して配置された搬送ピンチローラ236からなる複数のローラ対が設けられる。これらのローラ対により、折り処理が完了したシートPAを、排出搬送パス252を介して後処理装置300に搬送することができる。
搬送ローラ218の下流側には、収納ゲート241が設けられている。この収納ゲート241は、内三つ折り処理されたシートPAを選択的にその下部に設置された収納ボックス280に収納可能に案内するよう構成されている。また、収納ゲート241は、収納ゲート241を通過するシートPAを検知する折り部排出センサS6を有している。収納ボックス280の上部には、軸283を中心に回動する折りシート押え回動片282を介してシートの満杯を検知するフル検知センサS7が設けられている。更に、この収納ボックス280は、シート折り装置側に設けたガイドレール284によって、シート折り装置200に着脱できるようになっている。また、折りシート押え回動片282と一体のピニオン285を回動させるラック286の片側端部には台形突起287が設けてある。この台形突起287は、収納ボックス280を着脱するとき、シート折り装置の収納ボックス280を着脱用開口部端に突き当てるよう構成されている。これにより、折りシート押え回動片282を収納ボックス280内に回動退避させることができる。ラック286は、ばね288によって矢印方向に常時付勢されている。
片袖折り処理されたシートPAは、収納ゲート241を通過して搬送ローラ219、220、221、222、223と各搬送ピンチローラ236とからなる複数のローラ対で搬送される。更に、このシートPAは、水平な通過搬送パス253(搬出部253b)を経て、後処理装置300に搬送される。
通過搬送パス253に向かう合流点直後には、シート排出センサS8が設けられている。このシート排出センサS8は、通過搬送パス253の搬出側において折り処理されたシートの搬送を監視する。シート折り装置のCPU290は、シート排出センサS8の出力状態に応じ、後処理装置300にシート検知信号を送信する。
ここで、収納ゲート(振分手段)241の近傍の搬送経路について説明する。本実施形態では、第2ローラ215及び第3ローラ216から収納ゲート241までの搬送経路を搬送パス257とし、収納ゲート241から排出搬送パス252への搬送経路を後処理装置側搬送パス(第1搬送経路)258とし、収納ゲート241から収納ボックス280への搬送経路を収納ボックス側搬送パス(第2搬送経路)259としている。後処理装置側搬送パス258と収納ボックス側搬送パス259とは、折り処理されたシートを選択的に搬送可能である。収納ゲート241は、折り処理されたシートを後処理装置側搬送パス258及び収納ボックス側搬送パス259のいずれか一方に振り分ける。
搬送パス257において、収納ゲート241の上流側150mmの箇所には、シート長計測センサ(検知手段)S9が設けられている。搬送パス257を搬送されるシートの先端がシート長計測センサS9の検知部を通過してからシートの後端が通過するまでの間、シート長計測センサS9はオン状態になり、それ以外ではオフ状態になる。CPU290は、シート長計測センサS9がオン状態である時間を計測し、搬送パス257におけるシートの搬送速度(例えば、400mm/s)に基づいて、搬送されたシートの搬送方向の長さ(シート長)を算出して検知可能である。尚、本実施形態では、シート長計測センサS9の配置位置を収納ゲート241の上流側150mmの箇所としたが、これには限られず、他の箇所であってもよい。但し、後述するように、収納ゲート241においてシート長に基づいてシートの搬送経路を振り分ける際の基準となる所定長さ(例えば、110mm)よりも、収納ゲート241から上流側に離れた位置に配置するようにする。
図5はシート折り装置200の制御系の構成を示している。以下、図5のシート折り装置200の制御系につき、図3及び図4の部材を参照しつつ説明する。シート折り装置200のCPU290は、所定のインターフェース又は通信手段を介して画像形成装置100のCPU289に接続される。そして、シート折り装置200のCPU290は、画像形成装置100のCPU289から送られてくる本体排出信号ES、サイズ信号SS、折りモード信号FS等の情報信号に基づいて、シート折り装置200を制御する。CPU290には、各部のシーケンス、即ち制御手順を記憶したROM204と、必要に応じて一時的に種々の情報が記憶されるRAM203とが接続される。尚、本実施形態では、所定サイズのシートに所定の折り処理を施す場合、折り基準ストッパ243の位置を調整することにより、シートの折り位置を変更可能になっている。例えば、同一の折り箇所数の折り処理を施す場合は、シートの折り位置は一定であるが、ユーザ設定により折り位置を任意に変更可能である。
シート折り装置200全体を制御する制御部としてのCPU290には、シート搬送及び折り処理を制御するために、以下のセンサが接続されている。これらのセンサは、リミットスイッチとレバー等を組合せた機械又は電気的なセンサや、あるいは光学センサ等から構成される。
折り基準ホーム検知センサHS1は、折り基準ストッパ243を駆動するストッパ移動モータM4の駆動軸に同軸固定されたマスク板の回転を検知することにより、折り基準ストッパ243のホームポジションを検知する。
入口センサS1は、受入搬送パス250の入口近くでシートPAを検知する。パスセンサS2は受入搬送パス250を通過するシートPAを検知するとともに、シートPAが詰まり(ジャム)等の検出にも用いられる。レジスト前センサS3は、レジストSBローラ213とピンチローラ234に到達する直前のシートの先端を検知する。レジスト後センサS4は、レジストSBローラ213とピンチローラ234を通過したシートの先端を検知する。
折りシート検出センサS5は、シート押えガイド244の下流側近傍に配設され、シート折り時のシート詰まり(ジャム)を検知する。折り部排出センサS6は、収納ゲート241を通過するシートPAを検知する。フル検知センサS7は、折りシート押え回動片282を介して収納ボックス280内のシートPAが満杯であることを検知する。シート排出センサS8は、折り処理されたシートPAが後処理装置300に搬送されるのを検知する。接続検知センサS295は、シート折り装置上流側に画像形成装置100が接続されているか否かを検知する。シート長計測センサS9は、搬送パス257を搬送されるシートの先端が検知部を通過してからシートの後端が通過するまでの間、オン状態になり、それ以外ではオフ状態になる。CPU290は、搬送パス257におけるシートの搬送速度に基づいて、搬送されたシートのシート長を算出可能である。
また、CPU290には、以下のモータが接続されている。搬送モータM1は各搬送系のローラ211A、212、217〜223、211B等を、タイミングベルトを介して回転駆動する。折り駆動モータM2は、第1ローラ214、第2ローラ215及び第3ローラ216を回転駆動するモータで、例えばブラシレスモータ等から構成される。レジストモータM3は、シートのスキュー補正及び折り処理のためレジストSBローラ213を他のローラとは別に回転駆動するモータで、例えばパルスモータから構成される。ストッパ移動モータM4は、折り基準ストッパ243を回転駆動するモータで、例えばパルスモータから構成される。
また、CPU290には、次のソレノイドが接続されている。切換部材ソレノイドSL1は、切換部材240を図3中の実線の位置と破線の位置とに切り換える。離間ソレノイドSL2はON状態で、ピンチローラ233を搬入ローラ212から離間させるよう動作する。加圧ソレノイドSL3はON状態でピンチローラ233を搬入ローラ212に圧接するよう動作する。押えソレノイドSL4は、ON状態でシート押えガイド244を介してシートPAを押えるよう動作する。
ラチェットソレノイドSL5は、レジストモータM3が励磁状態で静止したとき、ON状態に制御されることにより、レジストモータM3のクラッチ部を作動させ、レジストSBローラ213をレジストモータM3と連結させる。収納ゲートソレノイドSL6は、ON状態で収納ゲート241を収納ボックス側に切り換えるよう動作する。1回目折りフラッパソレノイドSL8は切換部材260を作動させる。
また、CPU290には、表示部(表示手段)291が設けられている。表示部291は、例えば、シート折り装置200の上面に設けられた液晶パネルからなる。表示部291には、例えば、折り処理後のシートが収納ゲート241により振り分けられた後処理装置側搬送パス258及び収納ボックス側搬送パス259のいずれか一方の搬送パスを表示し、ユーザに成果物の排出先を知らしめる。尚、本実施形態では、成果物の排出先を示す表示部291がシート折り装置200に設けられている場合について説明したが、これには限られない。例えば、画像形成装置100に設けられた表示部に成果物の排出先を示すようにしてもよい。
以下、シート折り装置200の基本的な動作につき、図1、図3〜図12を参照し、更に詳細に説明する。画像形成装置100から排出され、折り処理が指定されたシートPAは、折りモードに従って、前述した内三つ折り、外三つ折り、片袖折りのいずれかの折り処理を受ける。
本実施形態では、画像形成装置100の電源が投入されると、これに連動してシート折り装置200の電源も入るよう電源廻りが配線されているものとする。シート折り装置200の電源が投入されると、CPU290は、センサ及びソレノイド等のアクチュエータ類の状態を予め設定された初期値と比較して画像形成装置100のCPU289側と通信し、必要に応じてシート折り装置200の初期動作を行う。この初期確認と同時に、CPU290は搬送モータM1及び折り駆動モータM2を始動させる。
シートPAが画像形成装置100からシート折り装置200のシート搬入口210に搬送されると、画像形成装置100のCPU289からシート折り装置のCPU290に本体排出信号ES、サイズ信号SS、折りモード信号FSの情報が入力される。これらの入力情報に基づき、シートPAは、図6(A)に示すように、シート折り装置200のシート搬入口210の直後にある切換部材240によってシート折り装置200内への受入搬送パス250へ案内される。
受入搬送パス250に搬送されてきたシートPAは、入口センサS1、パスセンサS2で検知され、更に、搬入ローラ212及びピンチローラ233により搬送され、その先端がレジスト前センサS3によって検知される。その後、シートPAは、レジスト前センサS3がONになった後、ピンチローラ234と回転を停止したレジストSBローラ213とのニップに突き当てられる。更に、図6(B)に示すように、シートPAは搬入ローラ212とピンチローラ233によって所定時間搬送され、折り1ループ形成部255にループ(撓み)が形成される。このときレジストモータM3が励磁状態で回転を静止し、クラッチ部のラチェットソレノイドSL5がONになり、レジストSBローラ213はレジストモータM3と連結される。
シートPAにループが形成された後、ピンチローラ233の加圧ソレノイドSL3をOFF、ピンチローラ233の離間ソレノイドSL2をONとすると、搬入ローラ212に対向するピンチローラ233の圧接が解除される。これによりシートPAに自由度が与えられる。これにより、シートPAはレジストSBローラ213とピンチローラ234とのニップを基準にして、スキュー補正されて、レジスト処理が完了する。このようにして、シートPAが斜めになっている場合、真っ直ぐに修正される(レジストレーション処理)。
上記レジスト(レジストレーション)処理の後、シートPAは、折りモード信号FSに基づき、図2で説明した内三つ折り、外三つ折り、片袖折りのいずれかの折り処理を受ける。以下、シート折り装置200がこれらの折り処理を行う時の動作を説明する。
<内三つ折り処理>
図6及び図7を参照して、内三つ折り処理につき説明する。図6(A)〜(D)、図7(A)、(B)は、図2を簡略化した形式で折り処理中のシートPA及びシート折り装置200の要部の動きを逐次示したものである。
図6及び図7を参照して、内三つ折り処理につき説明する。図6(A)〜(D)、図7(A)、(B)は、図2を簡略化した形式で折り処理中のシートPA及びシート折り装置200の要部の動きを逐次示したものである。
上記のスキュー補正後、離間ソレノイドSL2がOFFしてピンチローラ233が搬入ローラ212に再度圧接し、図6(C)に示すように、レジストモータM3が正転駆動して、レジストSBローラ213がシートPAを折り1シート後方パス254へ送り込む。レジストモータM3の回転は、クラッチ部のラチェットソレノイドSL5がONになり、レジストSBローラ213に確実に伝達される。
レジストモータM3は、パルスモータであり、シートの搬送量をCPU290によってパルスカウント制御されて、搬入ローラ212の下流搬送路にあるシート後端ストッパ242をシートの後端が通過するまで回転して停止する。そのシートの後端がシート後端ストッパ242を通過するのに相当するパルス量は、シートサイズ、折りモードにより設定され、レジスト後センサS4がシートの先端を検知するのを始点にパルスカウントされる。
シートの後端がシート後端ストッパ242を通過した時点で、レジストSBローラ213のラチェットソレノイドSL5をONとしたままの状態で、レジストSBローラ213のレジストモータM3を逆転させる。これにより、シートPAは、レジストSBローラ213の逆転により逆送されて、後端(上端)がシート後端ストッパ242に受け止められて、折り1ループ形成部255の空間にループ(撓み)を形成される。そして、図6(D)に示すように、シートPAは第1ローラ214と第2ローラ215のローラ面に倣う形で二つの折ローラ間にニップされる。
続いて、シートPAは二つの折りローラ214、215に挟持され搬送されるが、レジスト後センサS4が再度シート端を検知してから所定時間後、ラチェットソレノイドSL5及びレジストモータM3がOFFに制御される。これによりレジストSBローラ213は、回転自在になり、シートの移動に従動回転して、シートPAに必要以上のストレス(引っ張り力)が加わらなくなる。なお、同様の目的で、レジストSBローラ213の駆動伝達を切る代わりにピンチローラ234をレジストSBローラ213から離間させる制御を行ってもよい。
以上のようにして、シートPAは、第1ローラ214と第2ローラ215に受け渡され、二つのこれらのローラ対によりニップ搬送され、第1回目の折り処理を受ける。シートPAは、折り部分を先頭にして送られ、折りシート検出センサS5で検知されて、その下流の折り搬送パス251上に設けられて所定位置に移動設定された折り基準ストッパ243に受け止められる。この結果、図7(A)に示すように、シートPAには折り2ループ形成部256によってループ(撓み)が形成される。
特に、内三つ折り処理では、折り2ループ形成部256によりシートPAにループを形成するとき、ループ側に第1回目の折り処理されたシート端面が来るため、第2回目の折り処理時にシート端面を巻き込まれて、シート端面に耳折れ等が発生しやすい。このため、内三つ折り処理では、折りシート検出センサS5で検知し所定時間経過後、押えソレノイドSL4をONにして、シート押えガイド244を作動させ、第1回目の折り処理されたシート端面を押え、端面の浮きによる巻き込みを防止する。シートPAは、第1回目の折り処理の後、今度は図7(B)に示すように、第2ローラ215と第3ローラ216のローラ面に倣う形で折りローラ215、216間に挟まれながら搬送されることにより、第2回目の折り処理を受け、内三つ折り処理が完了する。
<外三つ折り処理>
次に、外三つ折り処理につき、図8及び図9を参照して説明する。図8(A)〜(D)、図9(A)、(B)は、図2を簡略化した形式で折り処理中のシートPA及びシート折り装置200の要部の動きを逐次示したものである。
次に、外三つ折り処理につき、図8及び図9を参照して説明する。図8(A)〜(D)、図9(A)、(B)は、図2を簡略化した形式で折り処理中のシートPA及びシート折り装置200の要部の動きを逐次示したものである。
シート折り装置200は、内三つ折り処理(図6(A)、(B)参照)と同様に、図8(A)、(B)に示すように、シートPAのスキュー補正を行う。その後、離間ソレノイドSL2をOFFに制御し、ピンチローラ233を搬入ローラ212に再度圧接させ、レジストSBローラ213のレジストモータM3を正転駆動させる。これによって、レジストSBローラ213とピンチローラ234とがシートPAを搬送する。このとき、CPU290(図1参照)は、不図示のカウンタでレジストモータM3のパルスをカウントしてシートの搬送量を検知し、シートPAをシート搬送方向長さLの((1/3)−α)相当を送り込んだ時点でレジストモータM3を停止させる。
ここで、レジストSBローラ213のラチェットソレノイドSL5がONのままレジストSBローラ213のレジストモータM3が励磁状態で回転を停止する。これにより、シートPAの下端(先端)がレジストSBローラ213とピンチローラ234とに挟まれたままになる。そして、加圧ソレノイドSL3をONとすると、搬入ローラ212とピンチローラ233の搬送力が上がり、シートPAは搬入ローラ212とピンチローラ233によって更に搬送される。すると、図8(C)に示すように、折り1ループ形成部255の空間にシートのループ(撓み)が発生する。搬入ローラ212とピンチローラ233とによるシートの搬送が継続されて、シートのループは次第に大きくなり、図8(D)に示すように、第1ローラ214と第2ローラ215のローラ面に倣う形で二つの折りローラ214、215の間に挟まれて、折り畳まれる。このようにして、シートPAは第1回目の折り処理を受ける。このときCPU290は、シートPAに必要以上の引っ張り力を加えないようにするため、次のような制御を行う。即ち、内三つ折り処理の場合と同様、レジストSBローラ213を回転自在とし、かつ加圧ソレノイドSL3をOFFにして、ピンチローラ233を搬入ローラ212から離間させる。
第1回目の折り処理後、シートPAは内三つ折り処理と同様に、折られた部分を先頭に搬送されて、所定位置に移動設定された折り基準ストッパ243に先頭を受け止められる。これにより、図9(A)に示すように、シートPAには折り2ループ形成部256の空間にループ(撓み)を生じる。このとき、第1回目の折り処理をされたシートの端部は、折り2ループ形成部256に生じたシートのループと、シートPAを間にして反対側にあるため、内三つ折り処理のようにシート端部が巻き込まれることがない。このため、外三つ折り処理においては、前述のようにシート押えガイド244を用いてシートPAを押える必要がない。
折り2ループ形成部256に生じたシートのループは、第1回目の折り処理と同様に、図9(B)に示すように、第2ローラ215と第3ローラ216のローラ面に倣う形で二つの折りローラ215、216の間に挟まれ、折り畳まれる。以上のようにして、シートPAは第2回目の折り処理を受け、外三つ折り処理が完了する。
<片袖折り処理>
以下、片袖折り処理につき、図10〜図12を参照して説明する。図10(A)〜(D)、図11(A)〜(D)、図12(A)、(B)は、図2を簡略化した形式で折り処理中のシートPA及びシート折り装置200の要部の動きを逐次示したものである。
以下、片袖折り処理につき、図10〜図12を参照して説明する。図10(A)〜(D)、図11(A)〜(D)、図12(A)、(B)は、図2を簡略化した形式で折り処理中のシートPA及びシート折り装置200の要部の動きを逐次示したものである。
シート折り装置200は、上述の内三つ折り処理及び外三つ折り処理と同様に、図10(A)、(B)に示すように、シートPAのスキュー補正を行う。その後、ピンチローラ233の離間ソレノイドSL2がOFFとされ、ピンチローラ233は搬入ローラ212に再度圧接される。また、ピンチローラ233の加圧ソレノイドSL3がONとされ、これによりピンチローラ233と搬入ローラ212は、搬送力を上げてシートPAを搬送する。その後、レジストモータM3が励磁状態で回転を停止し、ラチェットソレノイドSL5をONとすると、レジストSBローラ213は、レジストモータM3によって回転できる状態になる。搬入ローラ212とピンチローラ233により受入搬送パス250を搬送されたシートPAは、静止状態のレジストSBローラ213及びピンチローラ234に当接して、折り1ループ形成部255にループ(撓み)が形成される。
その後、シートPAは、図10(C)に示すように、ループの部分が第1ローラ214と第2ローラ215とに挟まれて搬送され始める。このとき、シートPAに必要以上のストレス(引っ張り力)が加わらないように制御する。このため、シートPAが第1ローラ214と第2ローラ215に受け渡される時点(ピンチローラ233が搬入ローラ212に再圧接してから所定時間経過した時点)で、ラチェットソレノイドSL5及びレジストモータM3をOFFとする。この結果、レジストSBローラ213は、回転自在になり、シートPAの移動に従動回転して、シートPAに必要以上のストレス(引っ張り力)を加えることがない。また、加圧ソレノイドSL3がOFFになって、搬入ローラ212とピンチローラ233との圧接が解除されるので、シートPAにストレスが加わることがない。
更に搬送を続けると、シートPAは第1ローラ214と第2ローラ215のローラ面に倣う形で二つの折りローラ間に挟まれて搬送され、第1回目の折り処理を受ける。このとき、レジストSBローラ213とピンチローラ234のニップと、第1ローラ214と第2ローラ215のニップとの搬送パス長が、シートPAの搬送方向長さLのほぼ1/4の長さに相当している。これによって、図10(D)に示すように、シートPAの搬送方向長さLのほぼ1/4相当部分での第1回目の折り処理が行われる。
このとき、図11(A)に示すように、下流の折り搬送パス251上の折り基準ストッパ243は、片袖折り処理に対応した位置に移動しており、搬送されたシートPAの折り部分を受け止める。シートPAは第1回目の折り部を折り基準ストッパ243に受け止められて、図11(B)に示すように、二つの折りローラ214、215間にニップされて、更に搬送されるため、折り2ループ形成部256にループを形成される。そして、図11(C)に示すように、シートPAは第2ローラ215と第3ローラ216により第2回目の折り処理を受ける。以上のようにして、シートPAに対して片袖折り処理が行われる。
片袖折り処理が完了したシートPAは、図11(D)に示すように、搬送ローラ217から排出搬送パス252上の搬送ローラ218に受け渡される。前述のように、搬送ローラ218の直後には収納ゲート241が設けられており、折り処理後のシートの経路を選択的に切り換えることができる。
片袖折り処理が選択されている場合、例えば後処理装置300の上部のステープラ304により綴じ処理を行うことができる。このため、本実施形態では、片袖折り処理されたシートPAは、図12(A)に示すように、収納ゲート241により排出搬送パス252方向へシートPAを搬送するよう制御する。即ち、片袖折り処理が選択されている場合には、図12(B)に示すように、シートPAはそのまま排出搬送パス252から通過搬送パス253までの経路を搬送される。シート排出センサS8がシートPAを検出すると、シート検知信号がシート折り装置のCPU290から後処理装置300へ送信される。以上のようにして、シート折り装置200の折り処理が完了する。
尚、片袖折り処理を除いた折り処理後は、収納ゲートソレノイドSL6がONして収納ゲート241が収納ボックス280側に切り換わり、折り部排出センサS6でシートPAが確認され収納ボックス280に収納されて折り処理が完了する。収納ボックス280には、フル検知センサS7が有り、スタック満杯検知をする。
また、内三つ折り処理、外三つ折り処理、片袖折り処理以外の折処理されたシートは、収納ゲート241を通過して搬送ローラと搬送ピンチローラの各ローラ対で搬送され、ピンチローラユニット230とそれに対向するシート搬入ローラ211から形成される水平な通過搬送パス253に合流し、後処理装置300に搬送される。通過搬送パス253の合流点直後には、シート排出センサS8が有り、折り処理されたシートの搬送を監視して、CPU290は、後処理装置300に用紙検知信号を送信する。
次に、本実施形態のシート折り装置200において、収納ゲート241によりシートの搬送経路を選択する手順について、詳細に説明する。
例えば、外三つ折り処理又は片袖折り処理の際には、通常は折り処理されたシートは後処理装置300に搬送されるため、折り処理後に第2ローラ215及び第3ローラ216から搬送されたシートは、図13において点線で示されるように、搬送パス257から後処理装置側搬送パス258を搬送される。このとき、折り処理後のシートの搬送方向の長さが短すぎて、例えば110mm未満であると、排出搬送パス252の例えば搬送ローラ221、222間より短い場合は、搬送されずジャムを発生してしまう可能性がある。
その一方、例えば、内三つ折り処理の際には、通常は折り処理されたシートは収納ボックス280に搬送されるため、折り処理後に第2ローラ215及び第3ローラ216から搬送されたシートは、図14において点線で示されるように、搬送パス257から収納ボックス側搬送パス259を搬送される。このとき、折り処理後のシートの搬送方向の長さが長すぎて、例えば110mm以上であると、収納ボックス280に入りきらず、ジャムを発生してしまう可能性がある。
そこで、本実施形態では、折り処理された後の実際のシートのシート長を計測可能なシート長計測センサS9を有し、計測した実際のシート長に基づいて折り処理されたシートをジャムの発生しない搬送経路に振り分けるようにしている。具体的には、CPU290は、所定サイズのシートに所定の折り処理を施す場合において、折り基準ストッパ243により折り位置を変更されたシートの搬送方向の長さが所定長さ以上であるときは、そのシートを図13に示すように後処理装置側搬送パス258に振り分ける。また、CPU290は、折り基準ストッパ243により折り位置を変更されたシートの搬送方向の長さが所定長さ未満であるときは、そのシートを図14に示すように収納ボックス側搬送パス259に振り分ける。これにより、折り処理後にサイズが通常とは異なってしまっても、ジャムの発生を抑制することができる。
本実施形態のシート折り装置200において、ジャムの発生の有無に基づいて、収納ゲート241によりシートの搬送経路を選択する手順について、図15に示すフローチャートに沿って説明する。
まず、指定された折り処理が実行される(ステップS1)。そして、折り処理後のシートが搬送パス257に沿って搬送され、CPU290はシート長計測センサS9の検知結果と既知の搬送速度とに基づいてシート長を計測する(ステップS2)。そして、CPU290は、このシートの折り処理後の指定された搬送経路が、収納ボックス280への搬送経路であるか否かを判断する(ステップS3)。
CPU290は、このシートの折り処理後の指定された搬送経路が収納ボックス280への搬送経路であると判断した場合は(ステップS3のYES)、このシートのシート長は所定長さ以上であるか否かを判断する(ステップS4)。CPU290は、このシートのシート長は所定長さ以上であると判断した場合は(ステップS4のYES)、このシートは収納ボックス280に入りきらず搬送するとジャムを発生してしまうので、搬送経路を後処理装置側搬送パス258に切り換える(ステップS5)。その後、シートを搬送し(ステップS6)、後処理装置300に搬送する。また、シート折り装置200の表示部291に、シートが、指定された収納ボックス280ではなく後処理装置300に搬送される旨を表示する(ステップS7)。これにより、シートが指定された排出先ではない排出先に排出されても、ユーザがシートを見失うことを防止できる。
ステップS4において、CPU290は、このシートのシート長は所定長さ以上でないと判断した場合は(ステップS4のNO)、このシートは収納ボックス280に入りジャムは発生しないので、搬送経路を切り換えることなくシートを搬送し(ステップS6)、収納ボックス280に収納する。また、シート折り装置200の表示部291に、シートが指定された通りの収納ボックス280に搬送される旨を表示する(ステップS7)。
また、ステップS3において、CPU290は、このシートの折り処理後の搬送経路が収納ボックス280への搬送経路でないと判断した場合、即ち後処理装置300への搬送経路であると判断した場合は(ステップS3のNO)、このシートのシート長は所定長さ未満であるか否かを判断する(ステップS8)。CPU290は、このシートのシート長は所定長さ未満であると判断した場合は(ステップS8のYES)、このシートは排出搬送パス252で搬送されずジャムを発生してしまうので、搬送経路を収納ボックス側搬送パス259に切り換える(ステップS9)。その後、シートを搬送し(ステップS10)、収納ボックス280に収納する。また、シート折り装置200の表示部291に、シートが、指定された後処理装置300ではなく収納ボックス280に搬送される旨を表示する(ステップS11)。これにより、シートが指定された排出先ではない排出先に排出されても、ユーザがシートを見失うことを防止できる。
ステップS8において、CPU290は、このシートのシート長は所定長さ未満でないと判断した場合は(ステップS8のNO)、このシートは排出搬送パス252で搬送されてジャムは発生しないので、搬送経路を切り換えることなくシートを搬送し(ステップS10)、後処理装置300に搬送する。また、シート折り装置200の表示部291に、シートが指定された通りの後処理装置300に搬送される旨を表示する(ステップS11)。
上述したように本実施形態によれば、CPU290は、折り基準ストッパ243により折り位置を変更されたシートの搬送方向の長さに基づいて、折り処理されたシートを、後処理装置側搬送パス258と収納ボックス側搬送パス259に振り分ける。これにより、折り処理されたシートを搬送する際に、折り処理後にサイズが通常とは異なってしまっても、ジャムの発生を抑制することができる。また、通常時に振り分けられる搬送経路ではジャムを発生してしまうために折り位置の調整範囲を狭くしなければならない場合でも、本実施形態によればジャムを発生しない搬送経路に振り分けられるので、折り位置の調整範囲を広げることができる。
また、上述した実施形態では、シート折り装置200がCPU290を有し、このCPU290がシートの折り処理等の動作を制御する場合について説明したが、これには限られず、シート折り装置200はCPU290を有していなくてもよい。この場合、画像形成装置100のCPU289が、シート折り装置200の折り処理等の動作を制御するようにする。
また、上述した実施形態では、CPU290は検知手段としてシート長計測センサS9を利用して、搬送されたシートが所定長さを検知する場合について説明したが、これには限られない。例えば、CPU290が折り処理を実行する前に、予め設定された各種のパラメータ、例えば、シートサイズ、折り処理の種類、折り位置の調整量等に基づいて、折り処理後のシート長を予測し、そのシート長の予測値が所定長さより長いか否かを検知するようにしてもよい。この場合、検知手段としてシート長計測センサS9を用いなくても、折り処理後のシート長に起因するジャムの発生を防止することができる。
1…画像形成システム、100…画像形成装置、200…シート処理装置、214…第1ローラ(折り手段)、215…第2ローラ(折り手段)、216…第3ローラ(折り手段)、217…搬送ローラ(搬送手段)、218…搬送ローラ(搬送手段)、241…収納ゲート(振分手段)、243…折り基準ストッパ(位置変更手段)、258…後処理装置側搬送パス(第1搬送経路)、259…収納ボックス側搬送パス(第2搬送経路)、280…収納ボックス(収納部)、291…表示部(表示手段)、300…後処理装置(他のシート処理装置)、PA…シート、S9…シート長計測センサ(検知手段)。
Claims (6)
- シートを折る折り手段と、
前記折り手段による折り処理においてシートの折り位置を変更する位置変更手段と、
前記折り手段により折り処理されたシートを搬送する搬送手段と、
前記折り処理されたシートを選択的に搬送可能な第1搬送経路及び第2搬送経路と、
前記折り処理されたシートを前記第1搬送経路及び前記第2搬送経路のいずれか一方に振り分ける振分手段と、を備え、
前記振分手段は、前記位置変更手段により折り位置を変更されたシートの搬送方向の長さに基づいて、前記折り処理されたシートを振り分ける、
ことを特徴とするシート処理装置。 - 前記振分手段は、前記折り処理された前記シートの搬送方向の長さが所定長さ未満であるときは、前記シートを収納可能な収納部に搬送する前記第2搬送経路に振り分ける、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。 - 前記折り処理されたシートの搬送方向の長さを検知可能な検知手段を備える、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート処理装置。 - 前記振分手段により振り分けられた搬送経路を表示する表示手段を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート処理装置。 - 前記第1搬送経路は、前記折り処理されたシートを他のシート処理装置に搬送する経路である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート処理装置。 - シートに画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置により画像形成されたシートを処理する上記請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート処理装置と、を備える、
ことを特徴とする画像形成システム。
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JP2018177715A Pending JP2020045244A (ja) | 2018-09-21 | 2018-09-21 | シート処理装置及び画像形成システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020045244A (ja) |
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2018
- 2018-09-21 JP JP2018177715A patent/JP2020045244A/ja active Pending
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