JP2019107740A - 基軸ホルダ及び電動工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を正確な挿着位置及び挿着方向で保持できる基軸ホルダ及び、基軸ホルダを備えた電動ドライバを提供することを目的とする。【解決手段】ビットホルダ1を、回転治具5の六角径断面である基軸6が軸方向先端側Lfから挿入される六角挿入穴11を有するホルダーボディ10と、ホルダーボディ10に対して外嵌するとともに、軸方向Lに対して回転可能なスリーブ50と、基軸6の外平面6aに対して、少なくとも三方向から当接して調心するアライメントボール22と、軸方向Lを中心とする周方向のスリーブ50の回転に伴って、アライメントボール22を同期して六角挿入穴11の径中心方向に向かって案内する案内溝54とを備え、六角挿入穴11の基端に、少なくとも使用状態において、挿入された基軸6の基端テーパ部8を調心状態で支持する頂部サポート30を設けた。【選択図】図7

Description

この発明は、例えば、ドライバビットやドリルビット等の回転治具の基軸を挿入して保持する基軸ホルダ及び、基軸ホルダを備えた電動ドライバなどの電動工具に関する。
従来より、電動ドライバ等の先端に配置する基軸ホルダとして、保持した回転治具の基軸が不用意に抜け出さない基軸ホルダが提案されている(特許文献1参照)。
この基軸ホルダは、回転治具の基軸を着脱自在に挿着可能な基軸挿入孔及び基軸の外面に形成した係止溝に係止する鋼球を移動可能に配置する貫通孔を有するホルダ本体と、貫通孔に配置する鋼球と、ホルダ本体に対してスライド自在に被嵌した筒状の外嵌部材と、該外嵌部材をホルダ本体の基端側に向けて付勢するバネで構成されている。
この基軸ホルダの基軸挿入孔に基軸を挿入すると、外嵌部材は鋼球を基軸挿入孔の内周面から出没させて係止溝と係止して、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸の不用意な抜け出しを防止することができる。
しかしながら、このような基軸を挿入できる基軸挿入孔は、基軸よりわずかに大きく形成しているため、挿着状態や使用の際において、基軸の挿着位置や挿着方向が回転中心からわずかにズレるおそれがあった。特に、ドリルビットでマークポイント(下穴)を形成する際において基軸の挿着位置が回転中心からズレるおそれがあった。
このように、基軸の挿着位置や挿着方向が回転中心からわずかにズレると、回転する回転治具自体も回転中心からずれ、精度よく回転力をネジや被削孔部材等に作用させることができなかった。
特開2006−198755号公報
そこでこの発明は、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を正確な挿着位置及び挿着方向で保持できる基軸ホルダ及び、基軸ホルダを備えた電動ドライバを提供することを目的とする。
この発明は、回転治具の六角径断面である基軸が先端側から挿入される基軸挿入孔を有するホルダ本体と、前記ホルダ本体に対して外嵌するとともに、軸方向に対して回転可能な外嵌部材と、前記基軸の外面に対して、少なくとも三方向から当接して調心する当接調心手段と、前記軸方向を中心とする周方向の前記外嵌部材の移動に伴って、前記当接調心手段を同期して前記基軸挿入孔の径中心方向に向かって案内する案内手段とが備えられ、前記基軸挿入孔の基端に、少なくとも使用状態において、挿入された前記基軸の基端部を調心状態で支持する基端部調心支持手段が設けられた基軸ホルダであることを特徴とする。
上記回転治具とは、回転するドリルビットや、プラスやマイナスのドライバビットなどとすることができ、上記回転治具の基軸は工具シャンクともいう。
上記当接調心手段は、径中心方向に移動して基軸の外面に当接する手段、あるいは径中心方向に延びるなどの変形によって基軸の外面に当接する手段とすることができる。
この発明により、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を正確な挿着位置及び挿着方向で保持することができる。
詳述すると、ホルダ本体の前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸の基端部は、少なくとも使用状態において、基端部調心支持手段によって調心状態で支持される。また、前記外嵌部材の周方向の移動に伴う前記案内手段によって前記当接調心手段は、同期して径中心方向に向かって案内される。前記案内手段によって同期して径中心方向に向かって案内された前記当接調心手段は、少なくとも三方向から前記基軸の外面に当接する。
したがって、少なくとも使用状態において、基端部調心支持手段によって調心状態で基端部が支持されるとともに、前記基軸の外面に対して少なくとも三方向から前記当接調心手段が当接する基軸を基軸挿入孔において精度よく調心して保持する、つまり前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を正確な挿着位置及び挿着方向で保持することができる。
なお、少なくとも使用状態で調心支持するとは、回転する回転治具を作用させた使用状態のみならず、使用状態に加えて回転治具を回転させた状態においても調心支持することや、使用状態に加えて回転させない挿着状態(通常状態)においても調心支持することを含むものとする。
この発明の態様として、前記案内手段は、前記軸方向を中心とする周方向の前記外嵌部材の移動に伴って、前記基軸挿入孔の径中心方向への前記当接調心手段の同期した案内に加え、前記軸方向の基端側に案内する構成であってもよい。
この発明により、前記基軸に対して、前記軸方向の基端側に向かう方向の力を作用させることができる。
したがって、例えば、軸方向の基端側に、軸方向の移動によって噛合するようなラチェットギアを設け、前記当接調心手段を同期させて前記軸方向の基端側に案内することで、前記ラチェットギアと噛合させて周方向の回転を規制するなど、前記外嵌部材の周方向の移動を前記軸方向の作用に変換することができる。
またこの発明の態様として、前記案内手段は、前記外嵌部材の内面に形成された案内溝で構成され、前記当接調心手段は、前記案内溝に回転自在に嵌合する球体で構成されてもよい。
この発明により、簡易な構造で、球体で構成された前記当接調心手段を同期して径中心方向に向かって案内し、前記基軸の外面に対して少なくとも三方向から前記当接調心手段を当接させ、前記基軸を基軸挿入孔において確実に精度よく調心して保持することができる。
またこの発明の態様として、前記球体が、弾性変形可能、且つ高硬度を有する樹脂製であってもよい。
この発明により、適度な弾性及び強度を有する球体の前記当接調心手段を当接させ、前記基軸を基軸挿入孔において確実に精度よく調心して保持することができる。
上述の弾性変形可能、且つ高硬度を有する樹脂製は、シンジオタクチック・ポリスチレン(SPS)、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)あるいはポリエチレンテレフタレート(PET)などの結晶性エンプラや、ポリカーボネート(PC)や変性ポリフェニレンエーテル(mPPE)などの非晶性エンプラを含むエンジニアリング・プラスチック(エンプラ)や、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、フッ素樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)、あるいはポリエーテルニトリル(PEN)などの結晶性スーパーエンプラや、ポリサルホン(PSF)、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリアリレート(PAR)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルイミド(PEI)あるいは熱可塑性ポリイミド(PI)などの非晶性スーパーエンプラなどを含むスーパーエンジニアリング・プラスチック(スーパーエンプラ)などを含むものとする。
またこの発明の態様として、前記基軸の前記基端部が基端側の中心に向かって突出する先細り状の突出形状であり、基端部調心支持手段が、基端側の中心に向かって突出する先細り状の突出形状である前記基端部の頂部を、前記軸方向を中心として支持する頂部調心支持手段で構成されてもよい。
この発明により、基端側の中心に向かって突出する先細り状の突出形状である前記基端部の頂部を、前記頂部調心支持手段により前記軸方向を中心として支持するため、少なくとも使用状態において、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を正確な挿着位置及び挿着方向で保持することができる。
またこの発明の態様として、前記頂部調心支持手段に、前記基端部を前記先端側に付勢する支持付勢手段が備えられてもよい。
この発明により、例えば、振動が作用するような使用状態であっても、前記支持付勢手段によって前記先端側に付勢された前記頂部調心支持手段によって前記基端部を安定して支持することができる。
またこの発明の態様として、前記頂部調心支持手段を、前記支持付勢手段を備え、前記頂部を付勢調心支持する前記付勢調心支持手段と、前記付勢調心支持手段で前記頂部が付勢調心支持された前記基端部の頂部付近に当接して調心支持する当接調心支持手段とで構成してもよい。
この発明により、まず、基軸の装着状態において前記支持付勢手段によって前記頂部を先端側に付勢する前記付勢調心支持手段で付勢調心支持することができ、この状態で、振動が生じるような使用によって押し付けられることで、前記当接調心支持手段に前記基端部の頂部付近が当接して調心支持することができる。そのため、例えば、基軸の芯振れ等によって前記基軸がわずかにずれて装着された場合であっても、前記付勢調心支持手段で付勢調心支持することでわずかなズレを吸収して修正し、ズレが修正された先端部の頂部付近に前記当接調心支持手段が当接して調心支持するため、高精度で調心支持することができる。
またこの発明の態様として、前記外嵌部材を前記軸方向の基端側に向かって付勢する外嵌部材付勢手段が備えられてもよい。
この発明により、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を正確な挿着位置及び挿着方向で保持する保持状態を維持することができる。
詳述すると、周方向の移動に伴って前記案内手段により前記当接調心手段を同期して径中心方向に向かって案内する前記外嵌部材を前記外嵌部材付勢手段によって前記軸方向の基端側に向かって付勢する、つまり、前記当接調心手段を同期して径中心方向に向かって案内する前記外嵌部材には外嵌部材付勢手段によって基端側に向かう付勢力が作用しているため、不用意に前記外嵌部材が周方向に回転し、前記当接調心手段による前記基軸の外面に対する当接状態が解消されることを防止することができる。したがって、振動が作用するような使用状態においても、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を正確な挿着位置及び挿着方向で保持することができる。
またこの発明の態様として、前記基軸の外周面に形成された周方向の係止溝に対して、少なくとも三方向から係止する係止手段と、該係止手段を径中心方向に向かって押圧する押圧手段とが備えられてもよい。
この発明により、前記当接調心手段が外面に当接することで、前記基軸挿入孔において正確な挿着位置及び挿着方向で保持された前記基軸が不用意に抜け出ることを防止することができる。
またこの発明の態様として、前記係止手段は、球体で構成され、前記押圧手段が、前記外嵌部材の前記軸方向の基端側の移動に応じて前記係止手段を径中心方向に向かって押圧する構成であってもよい。
この発明により、簡易な構造により、適度な弾性を有する状態で球体で構成された前記係止手段を径中心方向に向かって押圧して、前記係止溝に係止させて、前記基軸を抜け止めすることができる
またこの発明は、駆動装置と、該駆動装置の回転力を軸心上に伝達する回転伝達手段とが備えられるとともに、上述の基軸ホルダが前記回転伝達手段によって回転可能に備えられた電動工具であることを特徴とする。
この発明により、基軸が調心され、正確な挿着位置及び挿着方向で保持した回転治具を回転させることができる。
この発明によれば、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を正確な挿着位置及び挿着方向で保持できる基軸ホルダ及び、基軸ホルダを備えた電動ドライバを提供することができる。
基軸ホルダを備えた電動工具の正面図。 基軸ホルダの斜視図。 基軸ホルダの各構成要素の正面や背面、及び側面や断面を併記した分解説明図。 基軸ホルダの各構成要素の分解斜視図による説明図。 スリーブの片断面斜視図。 基軸ホルダの縦断面図による説明図。 基軸ホルダの縦断面図による説明図。 アライメントホールの位置におけるビットホルダの断面図による説明図。
この発明の一実施の形態を以下図面に基づいて詳述する。
図1はビットホルダ1を備えた電動工具Kの正面図を示し、図2はビットホルダ1の斜視図を示している。なお、図1ではビットホルダ1を概略形状で図示しており、図2では六角挿入穴11に挿入する基軸6の軸方向基端側Lbの一部を図示している。図2はグリップリング24の図示を省略している。
また、図3はビットホルダ1の各構成要素の正面や背面、及び側面や断面を併記した分解説明図を示している。
詳しくは、ホルダーボディ10は縦断面図と、抜け止めホール12の位置の断面図及びアライメントホール13の位置の断面図及び正面図とを示し、抜止めボール21及びアライメントボール22は三方向に配置した状態の側面図及び正面図を示し、頂部サポート30を構成するピンケース31、調心スプリング32、サポートピン33、及びスプリングワッシャ34は縦断面図及び正面図を示し、弾性リング23、グリップリング24、スリーブ50及びストップリング27は縦断面図及び正面図を示し、規制リング40及びラチェットリング60は縦断面図及び背面図を示している。なお、図3において、抜止めボール21、アライメントボール22、頂部サポート30を構成するピンケース31乃至スプリングワッシャ34については他の構成要素に比べて拡大して図示している。また、図3において、ラチェットボール25の図示を省略している。
図4はビットホルダ1の各構成要素の分解斜視図による説明図を示している。詳しくは、図4(a)はビットホルダ1の各構成要素の正面側からの分解斜視図を示し、図4(b)はビットホルダ1の各構成要素の背面側からの分解斜視図を示している。
図5はスリーブ50の背面側上方から見た片断面斜視図を示している。
図6,7はビットホルダ1に回転治具5を装着する状態、つまり基軸6をビットホルダ1に挿入して保持する状態についての説明図を示している。詳しくは、図6(a)はビットホルダ1に基軸6を挿入する前の縦断面図を示し、図6(b)は基軸6を挿入している状態の縦断面図を示し、図7(a)は回転治具5の挿入時の付勢調心支持状態の縦断面図を示し、図7(b)は回転治具5の挿入完了状態の縦断面図を示している。
さらに、図6(c)は図6(a)におけるa部拡大図を示し、図6(d)は図6(a)におけるb部拡大図を示し、図7(c)は図7(a)におけるc部拡大図を示し、図7(d)は図7(b)におけるd部拡大図を示している。
図8は、アライメントホール13の位置におけるビットホルダ1の断面図による説明図を示している。
詳しくは、図8(a)はアライメントボール22が径外側に配置された状態のアライメントホール13の位置におけるビットホルダ1の断面図を示し、図8(b)はアライメントボール22が径内側に案内された状態のアライメントホール13の位置におけるビットホルダ1の断面図を示し、図8(c)は図8(b)におけるd部拡大図を示している。
本発明のビットホルダ1は、電動工具Kの先端に装備されるものである。例えば、この電動工具Kは、利用者が使用時に握るハンドル部2aを備えたハウジング2、及び該ハウジング2の内部に配置された正逆転回転可能なモータMと、図示省略する回転伝達機構を備えている。
そして、ビットホルダ1はハウジング2の前方に配置され、回転治具5の基軸6を保持するものである。なお、ハンドル部2aに配置したトリガ2bを操作することで、ハウジング内部に設置された、正逆転回転可能なモータMの回転駆動力が回転伝達機構によって伝達され、ビットホルダ1が回転する構成である。
ビットホルダ1について説明する前に、ビットホルダ1で保持する回転治具5について説明する。図2、図6及び図7に示すように、ドライバビットやドリルビットなどの回転治具5の軸方向基端側Lbの基軸6は六角形状であり、縦断面において円弧状の溝である係止溝7が周方向に形成され、基軸6の基端テーパ部8は後端側に向かって先細り状の略円錐状に突出されている。
なお、基軸6における平面状の外面を外平面6aとし、基端テーパ部8の先端を頂部8aとしている。また、係止溝7は、後述する抜止めボール21の径よりわずかに大きな径の断面円弧状で形成されている。
上述の電動工具Kに装備されるビットホルダ1は、図3及び図4に示すように、主要部品であるホルダーボディ10、抜止めボール21、アライメントボール22、頂部サポート30、規制リング40、弾性リング23、グリップリング24、スリーブ50、ラチェットボール25、コイルスプリング26、ラチェットリング60及びストップリング27を組み付けて構成している。なお、図3において、これらビットホルダ1を構成する要素の中心を通る軸方向Lにおけるホルダーボディ10側を軸方向基端側Lb、ストップリング27側を軸方向先端側Lfとしている。
ホルダーボディ10は、径外側に向かって二方向に延びるフランジ15を軸方向基端側Lbに有する略円筒状の大径後胴部10aと、大径後胴部10aの軸方向先端側Lfに配置され、大径後胴部10aより小径である小径前胴部10bとで構成され、軸方向先端側Lfから長さの半分程度まで六角挿入穴11が内部に形成されている。
小径前胴部10bには、軸方向先端側Lfからアライメントホール13と抜け止めホール12とが形成されている。さらに、小径前胴部10bの軸方向先端側Lfの外面には、後述するストップリング27が係合する係合溝16が設けられている。
六角挿入穴11は、軸方向先端側Lfが開放された正面視六角形断面穴であり、後方に向かって凹状となる円柱状の空間である。また、六角挿入穴11の軸方向基端側Lbには、縮径された調心空間14が形成されている。なお、六角挿入穴11は、基軸6が挿入されるため、わずかに基軸6より大きな六角形断面で形成されている。
調心空間14は、六角挿入穴11の基端部から軸方向基端側Lbに縮径する傾斜面15aを有する縮径部15と、縮径部15によって六角挿入穴11より縮径された小径部16と、小径部16の基端部において形成され、後述する頂部サポート30を装着する装着凹部17とで構成されている。
抜け止めホール12は、後述する抜止めボール21を径方向に移動可能に収容するとともに、ホルダーボディ10の径外側と六角挿入穴11とを連通する径方向の貫通孔であり、周方向において対向する三か所に設けられている。
なお、抜け止めホール12は、収容される抜止めボール21よりわずかに大きな径で形成している。また、抜け止めホール12の径内側には、収容された抜止めボール21が六角挿入穴11に落下しないようにストッパが設けられている。また、抜け止めホール12は、収容する抜止めボール21の直径より短い溝深さで形成されており、収容した抜止めボール21の径内側が六角挿入穴11に露出することとなる。
アライメントホール13は、後述するアライメントボール22を径方向に移動可能に嵌め込むとともに、ホルダーボディ10の径外側と六角挿入穴11とを連通する径方向の貫通孔であり、周方向において等間隔で三ケ所に設けられている。
なお、アライメントホール13は、収容されるアライメントボール22よりわずかに大きな径で形成している。また、周方向において等間隔に設けられる三ケ所は、六角形断面の六角挿入穴11における外面である平面部分に対応する箇所に形成されている。
さらに、アライメントホール13の径内側には、収容されたアライメントボール22が六角挿入穴11に落下しないようにストッパが設けられている。また、アライメントホール13は、収容するアライメントボール22の直径より短い溝深さで形成されており、収容したアライメントボール22の径外側が露出することとなる。
また、抜止めボール21が収容される抜け止めホール12と、アライメントボール22が収容されるアライメントホール13は、それぞれ周方向に等間隔で三か所形成されているが、抜け止めホール12とアライメントホール13とは周方向に重ならない位置に形成されている。具体的には、各抜け止めホール12と各アライメントホール13とは、正面視において周方向に60度ずつずれて配置されている。
ホルダーボディ10の抜け止めホール12に収容される抜止めボール21は、基軸6に形成された係止溝7に係止する鋼球であり、抜け止めホール12の数に併せて3個設けている。なお、抜止めボール21は、図6(d)に示すように、係止溝7の円弧径に比べて小さな径で形成している。
ホルダーボディ10のアライメントホール13に収容されるアライメントボール22は、基軸6の外平面6aに当接する球体であり、アライメントホール13の数に併せて3個設けている。
アライメントボール22は、弾性変形可能、且つ高硬度を有するエンプラ製であるが、要求性能に応じてスーパーエンプラ製であってもよい。なお、抜止めボール21もエンプラやスーパーエンプラで構成してもよい。さらに、アライメントボール22は鋼球で構成してもよい。
ホルダーボディ10の六角挿入穴11の基端に形成された装着凹部17に装着される頂部サポート30は、ピンケース31、調心スプリング32、サポートピン33、及びスプリングワッシャ34で構成されている。
ピンケース31は、装着凹部17の内径と略同径の外径を有する中空の有底円筒状であり、軸方向先端側Lfが開放され、軸方向基端側Lbに底部を有している。また、軸方向先端側Lfの周縁部には外径側に拡大され、装着状態において装着凹部17から小径部16に突出するフランジ部31aを有し、中空の内部に内部空間31bを有している。
調心スプリング32は、ピンケース31の内部空間31bに後述するサポートピン33の小径軸部33bに外嵌されて収容され、サポートピン33を軸方向先端側Lfに付勢するコイルスプリングである。
サポートピン33は、軸方向先端側Lfのサポート部33aと、軸方向基端側Lbに配置され、サポート部33aより小径な小径軸部33bとが一体構成されており、サポート部33aの軸方向先端側Lfには、軸方向基端側Lbに向かう略円錐状のサポート凹部33cを設けている。
小径軸部33bは、内部空間31bを形成するピンケース31の内面に対してわずかに小径な外径を有している。サポート凹部33cは、基軸6の基端テーパ部8の頂部8aに対して頂角がわずかに広い略円錐形状で形成している。
スプリングワッシャ34は、所定の厚みを有し、内径側が外径側に比べて軸方向先端側Lfに突出する正面視リング状の板バネを構成している。なお、リング状を構成する外形は、六角挿入穴11の小径部16の内径程度に形成され、内径はサポートピン33のサポート凹部33cの軸方向先端側Lfと略同径で形成されている。
このように各要素が構成された頂部サポート30は、小径軸部33bに調心スプリング32を嵌めつけたサポートピン33を内部空間31bに挿入したピンケース31を装着凹部17に装着するとともに、正面側からスプリングワッシャ34を小径部16に挿着することで組み付けられるとともに、六角挿入穴11に組み込むことができる。そして、スプリングワッシャ34によって、調心スプリング32により軸方向先端側Lfへ付勢されたサポートピン33の軸方向先端側Lfの位置を規制している。
規制リング40は、スリーブ50の後端側収容空間51cに配置され、ビットホルダ1の組み付け状態において、ホルダーボディ10の大径後胴部10aの軸方向先端側Lfに外嵌するリング本体41と、リング本体41の軸方向先端側Lfであって、スリーブ50の中間収容空間51bに配置され、リング本体41より小径な縮径部42と、縮径部42の先端において径内側に突出するリングフランジ43とで構成されている。
弾性リング23は、ホルダーボディ10の小径前胴部10bの外径と略同径の内径及び、規制リング40の縮径部42の外径と略同径の外径を有する、片断面が円形の正面視リング状のOリングであり、適宜の弾性を有するゴムで構成されている。
グリップリング24は、後述するスリーブ50の外周に形成された嵌込溝52に嵌合される、片断面が円形の正面視リング状のOリングであり、適宜の弾性を有するゴムで構成されている。
ラチェットボール25は、スリーブ50に設けられた挿入孔53に収容可能な鋼球であり、挿入孔53の数にあわせて三個備えられている。
スリーブ50は、軸方向先端側Lfからホルダーボディ10に外嵌する円筒状であり、後述するラチェットリング60及びコイルスプリング26が軸方向先端側Lfから収容される前胴部50aと、アライメントボール22及び弾性リング23が配置される中胴部50b、規制リング40が収容される後胴部50cとが軸方向Lに沿って軸方向先端側Lfから後端側に向かってこの順で配置され、一体化された円筒状であり、軸方向Lに貫通する貫通空間51を内部に形成している。
そして、貫通空間51において、前胴部50aに対応する箇所を先端側収容空間51aとし、中胴部50bに対応する箇所を中間収容空間51bとし、後胴部50cに対応する箇所を後端側収容空間51cとしている。
前胴部50aは、後述するラチェットリング60の外径よりわずかに大きな内径を有する円筒状であり、前胴部50aの軸方向Lの中央付近の外周面に、グリップリング24が嵌め込まれる嵌込溝52が周方向に形成されている。また、嵌込溝52の溝底部と先端側収容空間51aとを連通し、後述するラチェットボール25が挿入される挿入孔53が周方向に三か所、所定間隔を隔てて設けられている。なお、挿入孔53は、収容するラチェットボール25の直径より浅い溝深さで形成されている。
中胴部50bは、前胴部50aや後胴部50cの内径より小径で、上述の規制リング40の縮径部42が後方から挿入される円筒状であり、中胴部50bの内面側の先端から、軸方向先端側Lf且つ内面側に向かって先端側収容空間51aに突出する正面リング状の案内突出部55が設けられている。なお、案内突出部55の内面には、アライメントボール22を案内する案内溝54が形成されている。
案内溝54は、アライメントボール22が径合可能な、案内突出部55の内面に形成された断面略1/4円弧状の溝であり、周方向に少しの間隔を隔てて等間隔で三か所設けられている。本実施形態においては、ひとつの案内溝54が約115度程度の周方向長さで形成されている。
なお、ビットホルダ1に対して正面視時計回りに回転させて締め付けるスリーブ50における中胴部50bの内面に形成された案内溝54は、背面視反時計回りの後方より前方側に向かって径方向に徐々に深くなり、軸方向先端側Lfに向かって徐々に浅くなる溝形状で形成している。
換言すると、案内溝54は、径方向の溝深さは、背面視反時計回りの後方より前方側に向かって徐々に深くなり、軸方向Lの溝深さは、背面視反時計回りの後方より前方側に向かって徐々に浅くなるように、周方向に沿って溝断面形状が変化するように形成されている。
また、中胴部50bの内面と案内突出部55の後端側の面との隅部分は、弾性リング23が収容されるように断面円弧状に形成されている。
後胴部50cは、規制リング40のリング本体41の外径と略同径の内面を有する円筒状である。
コイルスプリング26は、スリーブ50の先端側収容空間51aにおいて、前胴部50aの内面と案内突出部55の径外側との間に配置され、軸方向Lに付勢するコイルスプリングである。
ラチェットリング60は、スリーブ50の先端側収容空間51aに配置される略リング体であり、正面視円形の正面リング部61と、正面リング部61の外周縁から軸方向Lの後方に延びる外周部62と、正面リング部61の内周縁から軸方向Lの後方に延びる内周部63と、内周部63の後端から径内側に突出する内側リング部64が一体構成されている。
なお、内周部63は、外周部62の軸方向Lの長さに対して半分程度の長さで形成されている。また、内側リング部64の内周円は、小径前胴部10bの外径と略同径で形成されている。
外周部62の外周面には、挿入孔53に収容されたラチェットボール25が径合するラチェットギア65が周方向に形成されている。
ストップリング27は、ホルダーボディ10の先端に設けられた係合溝16に係合する正面視C型のCリングである。
各要素が上述のような構成であるビットホルダ1は、以下で説明するように組み付けられる。
まず、上述したように、ピンケース31の内部空間31bに、調心スプリング32が外嵌するサポートピン33の小径軸部33bを軸方向先端側Lfから収容するとともに、六角挿入穴11の装着凹部17に挿入する。そして、軸方向先端側Lfから小径部16にスプリングワッシャ34を圧入することで頂部サポート30は組み付けられるとともに、ホルダーボディ10に頂部サポート30が組み付けられる。
また、中胴部50bの内面と案内突出部55の後端側の面との隅部分に配置されるように、弾性リング23を貫通空間51の後方から挿入するとともに、さらにその後方から規制リング40を挿入する。この状態では、規制リング40のリング本体41がスリーブ50の後端側収容空間51cに圧入され、スリーブ50と規制リング40とは略一体化することとなる。
また、中胴部50bの内面と案内突出部55の後端側の面との隅部分と規制リング40のリング本体41の軸方向先端側Lf及び縮径部42の外面とで囲まれた空間に弾性リング23が収容され、スリーブ50及び規制リング40に対して、弾性リング23の軸方向Lの移動が規制された状態となる。
このように、弾性リング23及び規制リング40が組み付けられたスリーブ50を、抜け止めホール12に抜止めボール21を収容し、アライメントホール13をアライメントボール22に収容したホルダーボディ10の軸方向先端側Lfから外嵌するように装着する。
さらに、正面リング部61の背面、外周部62の内面及び内周部63の外面との間にコイルスプリング26の軸方向先端側Lfを収容したラチェットリング60をスリーブ50の先端側収容空間51aに軸方向先端側Lfから収容する。このとき、内側リング部64の内周がホルダーボディ10の大径後胴部10aと略同径で形成しているため、ラチェットリング60は大径後胴部10aに対して圧入され、ホルダーボディ10とラチェットリング60とは回転が固定された状態となる。
この状態で、スリーブ50の挿入孔53にラチェットボール25を収容するとともに、その外径側から嵌込溝52にグリップリング24を装着する。また、大径後胴部10aに装着されたラチェットリング60の軸方向先端側Lfに露出した係合溝16にストップリング27を装着することで、ビットホルダ1の組み付けは完了する。
なお、この組み付け状態では、係合溝16に嵌合したストップリング27によってホルダーボディ10に対して軸方向先端側Lfの位置が規制されたラチェットリング60を反力とするコイルスプリング26によって、スリーブ50及び、スリーブ50を略一体化された規制リング40は、軸方向基端側Lbに付勢された状態となる。
そのため、抜け止めホール12に収容された抜止めボール21が径外側に移動しようとすると、コイルスプリング26によって軸方向Lの後方に付勢されたスリーブ50及び規制リング40によって位置規制された弾性リング23が径外側に移動する抜止めボール21に当接し、抜止めボール21の径外側の移動を規制することとなる。
また、溝深さが直径より浅く形成された挿入孔53に収容されたラチェットボール25は、図6(c)に示すように、径外側が、嵌込溝52に嵌合したグリップリング24によって径内側に押さえつけられているため、挿入孔53の内側に配置されたラチェットリング60の外周部62の外面に形成されたラチェットギア65に対して、グリップリング24で付勢された状態で係合することとなる。
また、このようなビットホルダ1の組み付け状態では、アライメントホール13に収容されたアライメントボール22の径外側は、スリーブ50の案内溝54に係止している。より詳しくは、周方向に沿って所定の長さで形成され、径方向位置及び軸方向Lの位置が周方向に変化する案内溝54において、背面視の反時計回り後方位置に係止している(図8(a)参照)。
なお、上述したように、案内溝54における背面視の反時計回り後方位置は、前方位置に比べて径方向の深さが深く、軸方向Lの深さが浅いため、当該後方位置に係止したアライメントボール22は径方向外側位置に配置され、アライメントホール13によって軸方向Lの位置が規制されたアライメントボール22を介して、スリーブ50は軸方向Lの後方位置に配置されることとなる。
続いて、このように組み付けられたビットホルダ1に対して基軸6を挿着する挿着動作について図6乃至図8とともに説明する。
まず、図6(a)に示すように、六角挿入穴11に対して、軸方向先端側Lfから基軸6を挿入する。
このとき、六角挿入穴11に対して径内側に突出している抜止めボール21を基軸6の基端テーパ部8のテーパー面で径外側に押しのけながら、基軸6を挿入することとなるが、抜止めボール21の外側は、スリーブ50及び規制リング40に組み付けられた弾性リング23によって径外側の移動が規制されているため、弾性リング23が組み付けられたスリーブ50及び規制リング40を、コイルスプリング26の付勢力に抗して、軸方向先端側Lfに移動させることで、図6(b)に示すように、弾性リング23も軸方向先端側Lfに移動し、つまり、弾性リング23が当接することによる抜止めボール21の径外側の移動の規制を解放し、抜止めボール21を径外側に移動させて六角挿入穴11に基軸6を挿入することができる。
そして、六角挿入穴11に対して基軸6が所定の位置まで挿入されると、つまり、基軸6の係止溝7が抜け止めホール12に対応する位置まで挿入し、コイルスプリング26の付勢力によってスリーブ50及び規制リング40の軸方向先端側Lfへの移動を解消すると、抜け止めホール12に収容された抜止めボール21はグリップリング24によって、径外側の移動が規制され、抜止めボール21が係止溝7に係合し、六角挿入穴11に対する基軸6の不用意な抜出しを規制することができる(図7(b)参照)。
このとき、基端テーパ部8の頂部8aは、図7(c)に示すように、頂部サポート30を構成するサポートピン33のサポート凹部33cに挿入され、軸方向基端側Lbに押し付けられるものの、サポートピン33は調心スプリング32によって軸方向先端側Lfに付勢されているため、基軸6の頂部8aは、調心スプリング32によって軸方向先端側Lfに向かう付勢力が作用した状態で付勢調心支持されることとなる。なお、この状態では、図7(c)に示すように、基軸6の基端テーパ部8は縮径部15を形成する傾斜面15aとは当接されていない。
また、このように、基軸6の不用意な抜け出しが防止された状態において、スリーブ50を正面視時計回り、すなわち背面視反時計回りに所定角度分回転させると、図8(b)に示すように、周方向位置がアライメントホール13によって規制されたアライメントボール22に対して、スリーブ50の案内溝54が背面視反時計回りに相対移動し、アライメントボール22が案内溝54の背面視反時計回り前方位置に係止することとなる。
なお、このようなスリーブ50の正面視時計回りの回転において、挿入孔53に収容されたラチェットボール25は、嵌込溝52に嵌め込まれたグリップリング24によって径内側に押圧されており、ラチェットリング60のラチェットギア65と係合しているため、ラチェット音を生じながら回転することとなる。
なお、上述したように、案内溝54における背面視の反時計回り前方位置は、後方位置に比べて径方向の深さが浅いため、図8(c)に示すように、当該前方位置に係止したアライメントボール22は径方向内側位置に押し出され、基軸6の外平面6aに対して、径方向内側向きの圧力が作用する様に当接することとなる。また、案内溝54における背面視の反時計回り前方位置は、後方位置に比べて軸方向Lの深さが深いため、アライメントホール13によって軸方向Lの位置が規制されたアライメントボール22を介して、スリーブ50は軸方向Lの前方位置に配置されることとなる。
このように、案内溝54によって径内側に向かって押し出されたアライメントボール22は、基軸6の外平面6aに対して周方向における三方向から径内側に押圧するため、基軸6は、三方向のアライメントボール22によって調心されることとなる。
上述のように、基端テーパ部8の頂部8aが頂部サポート30で付勢調心支持されるとともに、基軸6の外平面6aに対して周方向における三方向のアライメントボール22によって径内側に押圧されて調心された基軸6が、使用によって負荷が作用し、軸方向基端側Lb押し込まれると、図7(b),(d)に示すように、頂部8aが頂部サポート30によって付勢調心された基端テーパ部8が縮径部15の傾斜面15aに当接し、軸方向基端側Lb及び中心に向かって傾斜する傾斜面15aによって高精度で当接調心されることとなる。
このように、回転治具5の六角径断面である基軸6が軸方向先端側Lfから挿入される六角挿入穴11を有するホルダーボディ10と、ホルダーボディ10に対して外嵌するとともに、軸方向Lに対して回転可能なスリーブ50と、基軸6の外平面6aに対して、少なくとも三方向から当接して調心するアライメントボール22と、軸方向Lを中心とする周方向のスリーブ50の回転に伴って、アライメントボール22を同期して六角挿入穴11の径中心方向に向かって案内する案内溝54とが備えられ、六角挿入穴11の基端に、少なくとも使用状態において、挿入された基軸6の基端テーパ部8を調心状態で支持する頂部サポート30が設けられたビットホルダ1は、六角挿入穴11に挿入された基軸6を正確な挿着位置及び挿着方向で保持することができる。
詳述すると、ホルダ本体の六角挿入穴11に挿入された基軸6の基端テーパ部8は、少なくとも使用状態において、頂部サポート30によって調心状態で支持される。また、スリーブ50の周方向の回転に伴う案内手段によってアライメントボール22は、同期して径中心方向に向かって案内される。案内手段によって同期して径中心方向に向かって案内されたアライメントボール22は、少なくとも三方向から基軸6の外平面6aに当接する。
したがって、少なくとも使用状態において、頂部サポート30によって調心状態で基端テーパ部8が支持されるとともに、基軸6の外平面6aに対して少なくとも三方向からアライメントボール22が当接する基軸6を六角挿入穴11において精度よく調心して保持する、つまり六角挿入穴11に挿入された基軸6を正確な挿着位置及び挿着方向で保持することができる。
なお、少なくとも使用状態で調心支持するため、回転する回転治具5を作用させた使用状態のみならず、使用状態に加えて回転治具5を回転させた状態においても、使用状態に加えて回転させない挿着状態(通常状態)においても調心支持することができる。
また、案内溝54は、軸方向Lを中心とする周方向のスリーブ50の回転に伴って、六角挿入穴11の径中心方向へのアライメントボール22の同期した案内に加え、軸方向基端側Lbに案内する構成であるため、基軸6に対して、軸方向基端側Lbに向かう方向の力を作用させることができる。
したがって、例えば、軸方向基端側Lbに、軸方向Lの移動によって噛合するようなラチェットギアを設けてもよく、この場合、アライメントボール22を同期させて軸方向基端側Lbに案内することで、ラチェットギアと噛合させて周方向の回転を規制するなど、外嵌部材の周方向の回転を軸方向Lの作用に変換することができる。
また、案内溝54がスリーブ50の案内突出部55の内面に形成され、アライメントボール22は、案内溝54に回転自在に嵌合する球体で構成されているため、簡易な構造で、球体で構成されたアライメントボール22を同期して径中心方向に向かって案内し、基軸6の外平面6aに対して少なくとも三方向からアライメントボール22を当接させ、基軸6を六角挿入穴11において確実に精度よく調心して保持することができる。
また、アライメントボール22が、弾性変形可能、且つ高硬度を有する樹脂製であるため、適度な弾性及び強度を有する球体のアライメントボール22を当接させ、基軸6を六角挿入穴11において確実に精度よく調心して保持することができる。
また、基軸6の基端テーパ部8が軸方向基端側Lbの中心に向かって突出する先細り状の突出形状であり、頂部サポート30が、軸方向基端側Lbの中心に向かって突出する先細り状の突出形状である基端テーパ部8の頂部8aを、軸方向Lを中心として支持するよう構成されているため、軸方向基端側Lbの中心に向かって突出する先細り状の突出形状である基端テーパ部8の頂部8aを、頂部サポート30により軸方向Lを中心として支持し、少なくとも使用状態において、六角挿入穴11に挿入された基軸6を正確な挿着位置及び挿着方向で保持することができる。
また、頂部サポート30に、サポートピン33を介して基端テーパ部8を軸方向先端側Lfに付勢する調心スプリング32が備えられているため、例えば、振動が作用するような使用状態であっても、調心スプリング32によって軸方向先端側Lfに付勢された頂部サポート30によって基端テーパ部8を安定して支持することができる。
また、頂部8aを付勢調心支持する頂部サポート30と、頂部サポート30で頂部8aが付勢調心支持された基端テーパ部8の頂部8a付近に当接して調心支持する傾斜面15aとを備えているため、まず、基軸6の装着状態において調心スプリング32によって頂部8aを先端側に付勢する頂部サポート30で付勢調心支持することができる。
この状態で、振動が生じるような使用によって基軸6が軸方向基端側Lbに押し付けられることで、傾斜面15aに基端テーパ部8の頂部8a付近が当接して調心支持することができる。そのため、例えば、基軸6の芯振れ等によって基軸6がわずかにずれて装着された場合であっても、頂部サポート30で付勢調心支持することでわずかなズレを吸収して修正し、ズレが修正された先端部の頂部8a付近に傾斜面15aが当接して調心支持するため、高精度で調心支持することができる。
また、スリーブ50を軸方向基端側Lbに向かって付勢するコイルスプリング26が備えられているため、六角挿入穴11に挿入された基軸6を正確な挿着位置及び挿着方向で保持する保持状態を維持することができる。
詳述すると、周方向の回転に伴って案内手段によりアライメントボール22を同期して径中心方向に向かって案内するスリーブ50を調心スプリング32によって軸方向基端側Lbに向かって付勢する、つまり、アライメントボール22を同期して径中心方向に向かって案内するスリーブ50にはコイルスプリング26によって軸方向基端側Lbに向かう付勢力が作用しているため、不用意に外嵌部材が周方向に回転し、アライメントボール22による基軸6の外平面6aに対する当接状態が解消されることを防止することができる。したがって、振動が作用するような使用状態においても、六角挿入穴11に挿入された基軸6を正確な挿着位置及び挿着方向で保持することができる。
また、基軸6の外周面に形成された周方向の係止溝7に対して、少なくとも三方向から係止する抜止めボール21と、抜止めボール21を径中心方向に向かって押圧する弾性リング23とが備えられているため、アライメントボール22が外面に当接することで、六角挿入穴11において正確な挿着位置及び挿着方向で保持された基軸6が不用意に抜け出ることを防止することができる。
また、抜止めボール21は、球体で構成され、弾性リング23が、スリーブ50の軸方向基端側Lbの回転に応じて抜止めボール21を径中心方向に向かって押圧する構成であるため、簡易な構造により、適度な弾性を有する状態で球体で構成された抜止めボール21を径中心方向に向かって押圧して、係止溝7に係止させて、基軸6を抜け止めすることができる
また、モータMと、モータMの回転力を軸心上に伝達する回転伝達手段とが備えられるとともに、上述のビットホルダ1が回転伝達手段によって回転可能に備えられた電動工具Kは、基軸6が調心され、正確な挿着位置及び挿着方向で保持した回転治具5を回転させることができる。
なお、六角挿入穴11に調心された状態で装着された回転治具5をビットホルダ1から取り外す場合は、スリーブ50を正面視反時計まわりに回転させることで、三方向からのアライメントボール22による調心は解消されるが、抜止めボール21が係止溝7に係合しているため、スリーブ50を一旦軸方向先端側Lfに移動させ、つまり、グリップリング24による抜止めボール21の径外方向の移動規制を解消してから回転治具5を軸方向先端側Lfに移動させることでビットホルダ1から回転治具5を取り外すことができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、この発明の回転治具は回転治具5に対応し、
以下同様に、
基軸は基軸6に対応し、
外面は外平面6aに対応し、
頂部は頂部8aに対応し、
基軸挿入孔は六角挿入穴11に対応し、
ホルダ本体はホルダーボディ10に対応し、
外嵌部材はスリーブ50に対応し、
当接調心手段はアライメントボール22に対応し、
軸方向は軸方向Lに対応し、
案内手段は案内溝54に対応し、
基端部は基端テーパ部8に対応し、
基端部調心支持手段は頂部サポート30に対応し、
基軸ホルダはビットホルダ1に対応し、
案内溝は案内溝54に対応し、
頂部調心支持手段は頂部サポート30および傾斜面15aに対応し、
支持付勢手段は調心スプリング32に対応し、
付勢調心支持手段は頂部サポート30に対応し、
当接調心支持手段は傾斜面15aに対応し、
外嵌部材付勢手段はコイルスプリング26に対応し、
係止溝は係止溝7に対応し、
係止手段は抜止めボール21に対応し、
押圧手段は弾性リング23に対応し、
駆動装置はモータMに対応し、
電動工具は電動工具Kに対応するも、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述のビットホルダ1は、電動工具Kのみならず、振動ドリルや電動ドライバ等の回転電動工具に装着してもよい。
また、スリーブ50と規制リング40とを一体構成してもよい。
上記回転治具5とは、回転するドリルビットや、プラスやマイナスのドライバビットなどとすることができ、上記回転治具5の基軸6は工具シャンクともいう。
径中心方向に移動して基軸6の外平面6aに当接して調心するアライメントボール22の代わりに、複数の部品を組み付けて構成してもよい。さらには、径中心方向に延びるなどの変形によって基軸6の外平面6aに当接する手段としてもよい。
また、上述のビットホルダ1では、3つのアライメントボール22を周方向に等間隔に配置し、六角形断面の基軸6の外平面6aに当接させて調心したが、六角形断面における角部に当接させて調心してもよいし、6個のアライメントボール22で調心するように構成してもよい。
さらには、アライメントボール22を備えず、3個以上の抜止めボール21を周方向に等間隔で配置し、係止する係止溝7に対して調心するように構成してもよい。
なお、六角挿入穴11の基端に頂部サポート30を装着する装着凹部17の代わり、基端テーパ部8が当接するような、後方に向かって凸な円錐状の調心凹部を設けてもよい。
1…ビットホルダ
5…回転治具
6…基軸
6a…外平面
7…係止溝
8…基端テーパ部
8a…頂部
10…ホルダーボディ
11…六角挿入孔
15a…傾斜面
21…抜止めボール
22…アライメントボール
23…弾性リング
26…コイルスプリング
30…頂部サポート
32…調心スプリング
50…スリーブ
54…案内溝
K…電動工具
L…軸方向
M…モータ

Claims (11)

  1. 回転治具の六角径断面である基軸が先端側から挿入される基軸挿入孔を有するホルダ本体と、
    前記ホルダ本体に対して外嵌するとともに、軸方向に対して回転可能な外嵌部材と、
    前記基軸の外面に対して、少なくとも三方向から当接して調心する当接調心手段と、
    前記軸方向を中心とする周方向の前記外嵌部材の回転に伴って、前記当接調心手段を同期して前記基軸挿入孔の径中心方向に向かって案内する案内手段とが備えられ、
    前記基軸挿入孔の基端に、少なくとも使用状態において、挿入された前記基軸の基端部を調心状態で支持する基端部調心支持手段が設けられた
    基軸ホルダ。
  2. 前記案内手段は、
    前記軸方向を中心とする周方向の前記外嵌部材の回転に伴って、前記基軸挿入孔の径中心方向への前記当接調心手段の同期した案内に加え、前記軸方向の基端側に案内する構成である
    請求項1に記載の基軸ホルダ。
  3. 前記案内手段は、前記外嵌部材の内面に形成された案内溝で構成され、
    前記当接調心手段は、前記案内溝に回転自在に嵌合する球体で構成された
    請求項1または2に記載の基軸ホルダ。
  4. 前記球体が、弾性変形可能、且つ高硬度を有する樹脂製である
    請求項3に記載の基軸ホルダ。
  5. 前記基軸の前記基端部が基端側の中心に向かって突出する先細り状の突出形状であり、
    基端部調心支持手段が、基端側の中心に向かって突出する先細り状の突出形状である前記基端部の頂部を、前記軸方向を中心として支持する頂部調心支持手段で構成された
    請求項1乃至4のうちいずれかに記載の基軸ホルダ。
  6. 前記頂部調心支持手段に、前記基端部を前記先端側に付勢する支持付勢手段が備えられた
    請求項5のうちいずれかに記載の基軸ホルダ。
  7. 前記頂部調心支持手段を、
    前記支持付勢手段を備え、前記頂部を付勢調心支持する前記付勢調心支持手段と、
    前記付勢調心支持手段で前記頂部が付勢調心支持された前記基端部の頂部付近に当接して調心支持する当接調心支持手段とで構成した
    請求項6のうちいずれかに記載の基軸ホルダ。
  8. 前記外嵌部材を前記軸方向の基端側に向かって付勢する外嵌部材付勢手段が備えられた
    請求項1乃至7のうちいずれかに記載の基軸ホルダ。
  9. 前記基軸の外周面に形成された周方向の係止溝に対して、少なくとも三方向から係止する係止手段と、
    該係止手段を径中心方向に向かって押圧する押圧手段とが備えられた
    請求項1乃至8のうちいずれかに記載の基軸ホルダ。
  10. 前記係止手段は、球体で構成され、
    前記押圧手段が、前記外嵌部材の前記軸方向の基端側の回転に応じて前記係止手段を径中心方向に向かって押圧する構成である
    請求項9に記載の基軸ホルダ。
  11. 駆動装置と、該駆動装置の回転力を軸心上に伝達する回転伝達手段とが備えられるとともに、
    請求項1乃至10のうちいずれかひとつに記載の基軸ホルダが前記回転伝達手段によって回転可能に備えられた
    電動工具。
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