JP2019107063A - ミシン - Google Patents

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    • D05BSEWING
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Abstract

【課題】従来よりも被縫製物の位置合わせ時の作業性及び縫製時の作業性を両立したミシンを提供すること。【解決手段】ミシンは、ベッド部、搬送部、縫製部、プロジェクタ、及び制御部を備える。プロジェクタは、ベッド部に向けて投影画像を投影するよう構成される。制御部は、搬送部及び縫製部により縫製が実行されていない所定の場合、プロジェクタに対し、縫製予定位置を示す第一オブジェクト及び被縫製物の位置合わせの基準位置を示す第二オブジェクトを含む第一画像を投影させる第一制御を行う(S1)。制御部は、搬送部及び縫製部により縫製が実行されている場合、プロジェクタに対し、第二オブジェクトを含まず、第一オブジェクトを含む第二画像を投影させる第二制御を行う(S5)。【選択図】図4

Description

本発明は、ミシンに関する。
被縫製物の位置合わせの基準位置を示すポイントマークを投影可能なミシンが知られている(例えば特許文献1)。特許文献1に記載のミシンは、マーキングライトを発光することで、テーブルに載置される布の基準位置にポイントマークを照射し、縫製終了後、マーキングライトを消灯する。
特開2009−207734号公報
従来のミシンでは、マーキングライトが縫製の邪魔になる場合がある。
本発明の目的は、従来よりも被縫製物の位置合わせ時の作業性及び縫製時の作業性を両立したミシンを提供することである。
本発明の一態様に係るミシンは、ベッド部と、送り歯を有し、前記ベッド部に載置された被縫製物を前記送り歯により搬送方向に搬送するよう構成された搬送部と、針棒を有し、前記搬送部によって搬送された前記被縫製物に対し、前記針棒に装着された縫針を上下動させて縫目を形成するよう構成された縫製部と、前記ベッド部に向けて投影画像を投影するよう構成されたプロジェクタと、前記搬送部と、前記縫製部と、前記プロジェクタとを制御部を備え、前記制御部は、前記搬送部及び前記縫製部により縫製が実行されていない所定の場合、前記プロジェクタに対し、縫製予定位置を示す第一オブジェクト及び前記被縫製物の位置合わせの基準位置を示す第二オブジェクトを含む第一画像を投影させる第一制御を行い、前記搬送部及び前記縫製部により縫製が実行されている場合、前記プロジェクタに対し、前記第二オブジェクトを含まず、前記第一オブジェクトを含む第二画像を投影させる第二制御を行う。
本態様のミシンは、縫製が実行されているか否かに応じて、投影される画像に含まれるオブジェクトを変更する。ミシンは、非縫製時に縫製予定位置を示す第一オブジェクトと被縫製物の位置合わせの基準位置を示す第二オブジェクトとを含む第一画像を投影することで、一方のオブジェクトを含む画像を投影する場合に比べ被縫製物の位置合わせ時の作業性を向上できる。ミシンは、縫製中に投影される第二画像に含まれるオブジェクトを少なくすることで、縫製中と、位置合わせ時である非縫製時とで画像に含まれるオブジェクトが変わらない場合に比べ、縫製時の作業性を高められる。つまりミシンは、被縫製物の縫製時の作業性を損なうこと無く、位置合わせ時の作業性を改善できる。
ミシン1の斜視図である。 押え棒53が第一位置にある場合の頭部5下部の左側面図である。 ミシン1の電気的構成を示すブロック図である。 第一実施形態のメイン処理のフローチャートである。 投影範囲RPと第一画像G1、第二画像G2の相対位置を示す、針落ち位置PN近傍の平面図である。 第二実施形態のメイン処理のフローチャートである。 第三実施形態のメイン処理のフローチャートである。 投影範囲RPと第一画像G1、第二画像G2の相対位置を示す、針落ち位置PN近傍の平面図である。 第四実施形態のメイン処理のフローチャートである。
以下、第一から第四実施形態のミシン1について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本開示が採用し得る技術的特徴を説明するために用いるものであり、記載している装置の構成等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
図1から図3を参照して、第一から第四実施形態のミシン1に共通する物理的構成について説明する。以下の説明では、図1の上側、下側、左側、及び右側が、各々ミシン1の上方、下方、左方、及び右方である。つまり、後述の液晶ディスプレイ(以下、LCDと言う。)31が配置された面がミシン1の前面である。ベッド部2及びアーム部4の長手方向がミシン1の左右方向である。脚柱部3が配置されている側が右側である。脚柱部3の伸長方向がミシン1の上下方向である。
図1に示すように、ミシン1は、ベッド部2、脚柱部3、及びアーム部4を主に備える。ベッド部2はミシン1の土台部であり、左右方向に延びる。脚柱部3は、ベッド部2の右端部から上方へ延びる。アーム部4は、脚柱部3の上部から左方へ延びる。アーム部4の左端部は頭部5である。
図2に示すように、ベッド部2はベッド部2の上面に針板11を備える。針板11は、頭部5に設けられる針棒51の下方に配設される。針板11は、縫針52が挿通可能な針穴(図示略)を有する。縫製時、針棒51の下端に装着された縫針52の針先が、針棒51の上下動に伴い針穴を挿通する。ベッド部2と針板11の上面には、被縫製物C(図5参照)が載置される。被縫製物Cは、例えば、加工布である。縫針52の針先が、針棒51の上下動に伴い、被縫製物Cに刺さる位置を針落ち位置とも言う。ミシン1は、ベッド部2内に、下軸、搬送部21(図3参照)、及び釜機構等を備える。下軸は後述の主軸34(図3参照)の回転と同期して回転駆動される。搬送部21は、送り量調整モータ22(図3参照)を有する。送り量調整モータ22はパルスモータであり、搬送部21が被縫製物Cを搬送する送り量と送り方向とを調節するよう構成されている。搬送部21は、送り歯24を有し、ベッド部2に載置された被縫製物Cを送り歯24により搬送方向に搬送するよう構成されている。通常の直線縫いにおける搬送方向は後方であり、搬送方向上流側及び下流側は各々、前側及び後ろ側である。釜機構は下軸の回転に伴い駆動する周知の機構である。釜機構は針棒51の下端に装着された縫針52と協働し、被縫製物Cに縫目を形成する。
脚柱部3は、内部にミシン1の制御部80(図3参照)とミシンモータ33(図3参照)を備える。ミシンモータ33は、アーム部4内に設けられる主軸34を回転駆動する。主軸34と下軸とはタイミングベルト(図示略)で連結される。脚柱部3の前面には、LCD31、及びタッチパネル32が設けられる。LCD31には、コマンド、イラスト、設定値、及びメッセージ等の様々な項目を含む画像が表示される。タッチパネル32は、LCD31の前面側に設けられ、接近、接触又は押圧された位置を検知可能である。タッチパネル32は、指又は専用のタッチペン等を用いた操作の入力を受け付ける。ミシン1のCPU81(図3参照)は、検知された位置に基づき、画像中で選択された項目を認識する。以下、ユーザによるタッチパネル32の操作を、パネル操作と言う。ユーザはパネル操作によって、縫製したい模様と実行すべきコマンド等を選択できる。
脚柱部3の右側面に、コネクタ40が設けられる。コネクタ40は、超音波ペン90を取り外し可能に接続する。超音波ペン90は、コネクタ96、ケーブル93、ペン本体91、及びペン先92を備える。図3に示すように、超音波ペン90は更にスイッチ97、信号出力回路98、及び超音波発信器99を備える。コネクタ96は、コネクタ40と接続できる。ケーブル93は、ペン本体91とコネクタ96とを接続する。ミシン1は、コネクタ40、コネクタ96、及びケーブル93を介して超音波ペン90に電力を供給すると共に、超音波ペン90から出力される電気信号を取得する。ペン本体91は、筒状でありペン本体91の内部に、スイッチ97、信号出力回路98、及び超音波発信器99を収容する。スイッチ97は、ペン本体91に対するペン先92の位置に応じてON/OFFする。スイッチ97は、信号出力回路98及び超音波発信器99の出力状態を切り替える。ペン先92はペン本体91に入り込んで、スイッチ97がONになると、信号出力回路98はケーブル93を介してミシン1に電気信号を出力し、超音波発信器99は超音波を発信する。
アーム部4の上部には、開閉可能なカバー42が設けられる。図示しないがカバー42の下方には、上糸が巻回された糸駒が収容される。縫製時、糸駒に巻回された上糸は、糸駒から、頭部5に設けられた所定の経路を経由して、針棒51に装着された縫針52に供給される。アーム部4の内部には左右方向に延びる主軸34が設けられる。主軸34は、ミシンモータ33(図3参照)により回転駆動される。アーム部4の前面左下部には、スタート/ストップスイッチ43及び押えスイッチ44を含む各種スイッチが設けられる。スタート/ストップスイッチ43は、縫製開始又は縫製停止の指示の入力に使用される。押えスイッチ44は、押え棒53の上昇又は下降の指示の入力に使用される。
図1から図3に示すように、ミシン1は、頭部5に、針棒51、押え棒53、針棒上下動機構55、押え上下部77、左右一対の照明部39及びプロジェクタ58を備える。縫針52は、針棒51の下端に取り外し可能に装着される。押え足54は、押え棒53の下端部に取り外し可能に装着される。針棒上下動機構55は、主軸34の回転により針棒51を上下方向に駆動させる。押え上下部77は、押えモータ71を駆動源として、押え棒53を、ベッド部2に接近した第一位置(図2)と、第一位置よりもベッド部2から離間した第二位置とに移動可能に構成される。縫製部30は、針棒51を有し、搬送部21によって搬送された被縫製物Cに対し、針棒51に装着された縫針52を上下動させて縫目を形成するよう構成されている。照明部39は、光源35を有し、ベッド部2に向けて発光するよう構成された公知の照明装置(例えば、特開2009−225899号参照)である。光源35は、例えば、白色LEDであり、針棒51の下方(針落ち位置PN、図5参照)及びその周辺部を照らす。照明部39は前後方向に延びる。照明部39は針棒51の左右両側に設けられる。
プロジェクタ58は、ベッド部2(被縫製物C)上の所定の投影範囲RP(図5参照)に画像を投影するよう構成されている。プロジェクタ58は、筒状の筐体と、筐体内に収容された液晶パネル59、光源56(図3参照)、及び結像レンズ(図示略)とを備える。筐体は頭部5内の機枠に固定される。光源56はLEDである。液晶パネル59は、光源56からの光を変調し、投影画像を表す画像データに基づき、投影画像の画像光を形成する。結像レンズは、液晶パネル59によって形成された画像光を、ベッド部2上の投影範囲RPに結像する。本例の投影範囲RPは針落ち位置PNと、針落ち位置PNよりも搬送方向上流側の範囲とを含む、左右方向に長い矩形範囲である。針落ち位置PNは、投影範囲RPの後ろ右部に位置する。本例のプロジェクタ58は、ベッド部2上の被縫製物Cに対して斜め上方から投影画像を投影するので、投影画像には画像の歪みを補正する処理がされる。本例のプロジェクタ58の投影範囲RPの大きさ(例えば矩形範囲の長辺と短辺とのドット数)が予めフラッシュメモリ84に記憶されている。
頭部5の下端の後部に、超音波を受信(検出)する受信器94、95が左右方向に離間して設けられる。受信器94と受信器95とは同一構成を有する。ミシン1は、超音波ペン90から発信された超音波を、受信器94、95で検出(受信)できる。
図3を参照し、ミシン1の電気的構成について説明する。ミシン1は制御部80を備える。制御部80は、CPU81、ROM82、RAM83、フラッシュメモリ84、入出力インターフェイス(I/F)85、及び駆動回路61から67を備える。CPU81はバス86を介してROM82、RAM83、フラッシュメモリ84、及び入出力I/F85と接続される。入出力I/F85は、駆動回路61から67と電気的に接続される。
CPU81は、ミシン1の主制御を司り、ROM82に記憶された各種プログラムに従って、縫製、及び投影に関わる各種演算と処理を実行する。ROM82は、図示しないが、プログラム記憶エリアを含む複数の記憶エリアを備える。プログラム記憶エリアには、ミシン1を動作させるための各種プログラムが記憶される。例えば、後述するメイン処理等のプログラムは、プログラム記憶エリアに記憶される。RAM83には、CPU81が演算処理した演算結果等を収容できる。フラッシュメモリ84は、ミシン1が各種処理を実行するための各種パラメータを記憶する。パラメータは、例えば、ワールド座標系、及びプロジェクタ58の投影座標系を相互に対応させる変数を含む。ワールド座標系は、空間全体を示し、重心等の影響を受けることのない座標系である。
駆動回路61はミシンモータ33に接続し、CPU81からの制御信号に従ってミシンモータ33を駆動する。駆動回路62は送り量調整モータ22に接続し、CPU81からの制御信号に従って送り量調整モータ22を駆動する。駆動回路63は押えモータ71に接続し、CPU81からの制御信号に従って押えモータ71を駆動する。駆動回路64は、CPU81からの制御信号に従ってLCD31を駆動し、LCD31に画像、操作画面等を表示させる。駆動回路65には、受信器94、95で検出された超音波の信号を増幅してCPU81に伝達する増幅回路が含まれる。駆動回路66は、CPU81からの制御信号に従って光源35を発光させる。駆動回路67は、CPU81からの制御信号に従ってプロジェクタ58の液晶パネル59を駆動し、液晶パネル59に投影画像を表示させる。
入出力I/F85には、更に、プロジェクタ58の光源56、タッチパネル32、スタート/ストップスイッチ43、押えスイッチ44、及び超音波ペン90が接続される。光源56はCPU81からの制御信号に従って点灯し、液晶パネル59に表示される投影画像をベッド部2上で搬送される被縫製物C上に投影できる。タッチパネル32は、指又は専用のタッチペン等を用いた操作の入力位置を示す座標データをCPU81に出力できる。CPU81は、タッチパネル32から取得した座標データに基づき、LCD31に表示した操作画面において選択された項目を認識し、対応する処理を実行する。スタート/ストップスイッチ43、押えスイッチ44は各々、ミシン1に対する操作の入力をタッチパネル32とは別に受け付けて、CPU81に出力できる。CPU81は、スタート/ストップスイッチ43に対する操作の入力を受け付けた時、縫製動作を開始又は停止するように制御信号を出力する。CPU81は、押えスイッチ44に対する操作の入力を受け付けた時、押え棒53を第一位置又は第二位置に移動するように制御信号を出力する。超音波ペン90の信号出力回路98は、入出力I/F85を介してCPU81に電気信号を出力可能である。
図4及び図5を参照して、第一実施形態のメイン処理について説明する。メイン処理では、直線縫いを行う場合に、ミシンモータ33を駆動し、縫製を行っているか否かで、プロジェクタ58によりベッド部2に投影される投影画像の内容、及び照明部39の動作を切り替える処理が実行される。本例の制御部80は、タッチパネル32を介してメイン処理開始の指示が取得された場合に、ROM82のプログラム記憶エリアに記憶されたメイン処理を実行するためのプログラムを、RAM83に読み出す。CPU81は、RAM83に読み出したプログラムに含まれる指示に従って、以下のステップを実行する。メイン処理を実行するのに必要な各種パラメータは、フラッシュメモリ84に記憶されている。メイン処理の過程で得られた各種データは、適宜RAM83に記憶される。本例では、公知技術(例えば、特開2009−291416号公報参照)を用いて、予め被縫製物Cの厚みが検出され、検出された厚みを用いて、各画像系の座標が算出される。被縫製物Cの厚みの取得方法及び各画像系の座標の算出方法は適宜変更されてよい。
図4に示すように、制御部80は、駆動回路67及び光源56を制御して、ベッド部2に向けて第一図形及び第二図形を含む第一画像を投影させる第一制御を行う(S1)。第一図形は、縫製予定位置を示す。第二図形は、被縫製物Cの位置合わせの基準位置を示す。図5(A)に示すように、本例の第一図形P1は、針落ち位置PNから前側に延びる線分であり、被縫製物Cが搬送方向に搬送された場合に縫目が形成される予定の位置を示す。第二図形P2は、第一図形P1から所定距離右方に離間した線分である。所定距離は例えば、被縫製物Cの縫い代の長さである。第二図形P2は、第一図形P1よりも前方に延びる。各図形P1、P2の色は、被縫製物Cの色に応じて決定されてよい。例えば、第一図形P1の色は赤色であり、第二図形P2の色は白色である。第一画像G1を投影するための画像データは、例えば、投影範囲RPに対する第一図形P1を示す画像データ及び投影範囲RPに対する第二図形P2を示す画像データを合成することで生成される。第一画像G1を投影するための画像データは、例えば、予めフラッシュメモリ84等に記憶されてもよい。各図形は適宜変更されてよく、図5(B)に示すように、第二図形P21は、投影範囲RP全体に形成される格子状の図形であってもよい。この場合第一画像G1では、第一図形P1が第二図形P21の一部と重なるが、第一図形P1は第二図形P21と異なる色で投影されるため、両者を区別できる。
制御部80は、駆動回路66を制御して、光源35の光量を第一光量として照明部39に発光させる第三制御を行う(S2)。光量は、一定の面を一定時間内に通過する光束の総量のことであり、明るさを表す。第一光量は、縫製時の光量である後述の第二光量よりも小さい。光量の調整方法は、照明部39の光源35の種類に応じて適宜設定されてよい。光源35がLEDである場合、制御部80は、例えば、光源35を点滅させるONとOFFの比率を変えることで光量を調整する。ユーザは、例えば、投影された第一画像G1を参照し、縫製開始位置を針落ち位置PNに配置し、被縫製物Cの右端を第二図形P2に合わせて被縫製物Cの位置合わせを行った後、スタート/ストップスイッチ43を押下して、縫製開始の指示を入力する。
制御部80は縫製開始指示を取得するまで待機する(S3:NO)。制御部80は、スタート/ストップスイッチ43を介して縫製開始指示を受け付けたことを条件として(S3:YES)、駆動回路61を制御し、搬送部21及び縫製部30により縫製を実行させる(S4)。制御部80は、駆動回路67及び光源56を制御して、プロジェクタ58に対して、ベッド部2に向けて第二図形を含まず、第一図形を含む第二画像を投影させる第二制御を実行する(S5)。本例の制御部80は、第一画像に替えて第二画像を投影する。つまり、S5の処理では、制御部80は、第一画像の投影を終了し、第二画像のみを投影する。図5(C)に示すように、本例の第二画像G2は、第二図形P2(P21)を含まず、第一図形P1と第三図形P3を含む。第三図形P3は、第一図形P1及び第二図形P2(P21)とは異なる。第三図形P3は、第一図形P1とは重複しない位置に投影される。本例の第三図形P3は、文字「STOP」と該文字を囲う左右方向に長い楕円状の図形とを含む。第三図形P3は、投影範囲RPの右前部に配置される。制御部80は、駆動回路66を制御して、光量を第二光量として照明部39の光源35を発光させる第四制御を実行する(S6)。
ユーザは、スタート/ストップスイッチ43を押下する操作、又は第三図形P3が投影されている部分を超音波ペン90で選択する操作によりミシン1に縫製停止指示を入力する。制御部80は、信号出力回路98、及び受信器94、95から出力される信号を用いた公知の方法(例えば、特開2014−087506号公報参照)によって、超音波ペン90により第三図形P3が選択されたかを特定できる。制御部80は、縫製停止指示を取得するまで縫製動作を継続する(S7:NO)。スタート/ストップスイッチ43の押下が検出された場合、又は投影された第三図形P3の選択が検出された場合(S7:YES)、制御部80は、駆動回路61を制御して縫製を停止する停止制御を実行する(S8)。本例の制御部80は、縫製停止指示を取得した場合(S7:YES)、停止制御に加え(S8)、第一制御を実行する。即ち制御部80は、S1の処理と同様に、駆動回路67及び光源56を制御して、第一図形P1及び第二図形P2を含む第一画像G1を投影させる第一制御を実行する(S9)。本例の制御部80は、第二画像G2に替えて第一画像G1を投影する。つまり、S9の処理では、制御部80は、第二画像G2の投影を終了し、第一画像G1を投影する。S1の処理と、S9の処理とで、第一図形及び第二図形の少なくとも何れかが変更されてもよい。制御部80は、S2の処理と同様に、駆動回路66を制御して、光量を第一光量として照明部39の光源35を発光させる第三制御を実行する(S10)。制御部80は以上でメイン処理を終了する。
図6を参照して、第二実施形態のメイン処理について説明する。第二実施形態のメイン処理は、S8の処理とS9の処理との間でS11の処理が実行される点で、第一実施形態のメイン処理と異なる。第一実施形態と同様な処理については説明を省略し、以下、第一実施形態と異なるS11の処理について説明する。S11では、押え棒53が第二位置にあるかを判断する(S11)。押え棒53が第二位置にある時、押え棒53の下端に装着された押え足54は、被縫製物Cから離間する。制御部80は、押え棒53が第一位置にある状態で押えスイッチ44が押下されたか否かにより、押え棒53が第二位置にあるかを判断する。制御部80は、縫製停止後(S8)、押えスイッチ44が押下されるまで待機し(S11:NO)、押えスイッチ44が押下された場合(S11:YES)、制御部80は第一実施形態と同様のS9及びS10の処理を実行する。以上のように、第二実施形態のメイン処理では、制御部80は、搬送部21及び縫製部30により縫製が実行されず、且つ、押え棒53が第二位置にある場合、第一制御を行う(S9)。
図7及び図8を参照して、第三実施形態のメイン処理について説明する。図7に示すように、第三実施形態のメイン処理は、S2の処理とS3の処理との間に、S21からS23が実行され、且つ、S5の処理とS7の処理との間において、S6の処理が省略されている点で第一実施形態のメイン処理と異なる。第一実施形態と同様な処理については説明を省略し、以下、第一実施形態と異なるS21からS23の処理について説明する。S21では、制御部80は、押え棒53が第一位置にあるかを判断する(S21)。押え棒53が第一位置にある時、押え棒53の下端に装着された押え足54は、被縫製物Cと接触し、被縫製物Cを下方に押圧する。
制御部80は、押え棒53が第二位置にある状態で押えスイッチ44が押下されたかにより、押え棒53が第一位置にあるかを判断する。制御部80は、押えスイッチ44が押下されるまで待機し(S21:NO)、押え棒53が第二位置にある状態で押えスイッチ44が押下された場合(S21:YES)、ベッド部2に向けて第一図形を含む第二画像を投影させる(S22)。S5の処理と同様に、制御部80は、第一画像に替えて第二画像を投影する。図8(A)に示すように、第二画像G2は、針落ち位置PNから前側に延びる第一図形P1のみを含む。制御部80は、駆動回路66を制御して、光量を第二光量として照明部39の光源35を発光させた後(S23)、S3からS5の処理を実行する。制御部80は、S23の処理で、光量を第二光量として照明部39の光源35を発光させたので、S5の処理とS7の処理との間では、光量を変更しない。以上のように第三実施形態のメイン処理では、制御部80は、搬送部21及び縫製部30により縫製が実行されている場合に加え、搬送部21及び縫製部30により縫製が実行されず、且つ、押え上下部77により、押え棒53が第二位置から第一位置へ移動された場合にも(S21:YES)、第二制御を行う(S22)。
図8及び図9を参照して、第四実施形態のメイン処理について説明する。図9に示すように、第四実施形態のメイン処理は、第三実施形態のメイン処理と同様にS2の処理とS3の処理との間に、S21からS23を含み、且つ、S5の処理とS7の処理との間において、S6の処理が省略されている点で第一実施形態のメイン処理と異なる。第四実施形態のメイン処理は、第二実施形態のメイン処理と同様にS8の処理とS9の処理との間に、S11を含む点で第一実施形態のメイン処理と異なる。第一実施形態と異なるS21からS23の処理及びS11の処理については、説明済みであるので詳しい説明を省略する。
例えば、パッチワークにおける菱形状の被縫製物Cに所定の縫い代を設けて縫目が形成される場合、第四実施形態のメイン処理のS1では、制御部80は、駆動回路67及び光源56を制御して、図8(B)に示す第一図形P1と、第二図形P2とを含む第一画像G1を投影させ(S1)、駆動回路66を制御して、光量を第一光量として照明部39の光源35を発光させる(S2)。押え棒53が第一位置に配置され(S21:YES)、縫製開始前のS23では制御部80は、図8(A)に示す第一図形P1のみの第二画像G2を投影させる(S22)。この時の第二画像G2には第二図形P22及び第三図形P3が含まれない。制御部80は、駆動回路66を制御して、光量を第二光量として照明部39の光源35を発光させる(S23)。制御部80は、縫製開始指示を取得した場合に(S3:YES)、駆動回路61を制御して縫製を開始し(S4)、駆動回路67及び光源56を制御して、図5(C)に示す第一図形P1と、第三図形P3とを含む第二画像G2を投影させる(S5)。
制御部80は、縫製停止指示を取得した場合に(S7:YES)、駆動回路61を制御して縫製を停止する(S8)。押え棒53が第一位置にある状態で押えスイッチ44が押下された場合、すなわち、押え棒53が第二位置にある時(S11:YES)、制御部80は、駆動回路67及び光源56を制御して、図8(C)に示す第一図形P1と、第二図形P22とを含む第一画像G1を投影させる(S9)。制御部80は、駆動回路66を制御して、光量を第一光量として照明部39の光源35を発光させる(S10)。ユーザは、被縫製物Cの角部に対応して縫製方向を変更する場合、縫針52を被縫製物Cに刺した状態で、押え棒53を第二位置に移動させ、縫針52を中心に被縫製物Cを回転させる。ユーザは、図8(C)に示すように、投影画像中の第一図形P1及び第二図形P22を目印として、被縫製物Cを回転させる。制御部80は以上でメイン処理を終了する。引き続き縫製が実行される場合には、メイン処理が新たに起動される。
第一から第四実施形態において、ミシン1、ベッド部2、送り歯24、搬送部21、針棒51、縫製部30、プロジェクタ58、制御部80は各々、本発明のミシン、ベッド部と、送り歯、搬送部、針棒、縫製部、プロジェクタ、制御部の一例である。S1の処理は本発明の第一制御である。S5の処理は本発明の第二制御である。スタート/ストップスイッチ43は、本発明の操作部の一例である。押え棒53、押え上下部77は各々、本発明の押え棒、押え上下部の一例である。受信器94、95は本発明の検出部の一例である。光源35、照明部39は各々、本発明の光源、照明部の一例である。S2、S10の処理は、第三制御の一例である。S6の処理は、第四制御の一例である。
ミシン1は、縫製が実行されているか否かに応じて、投影される画像に含まれる図形(オブジェクト)を変更する。ミシン1は、非縫製時に縫製予定位置を示す第一図形P1と被縫製物Cの位置合わせの基準位置を示す第二図形P2(P21、P22)とを含む第一画像G1を投影する(S1、S9)。故にミシン1は、一方の図形を含む画像を投影する場合に比べ被縫製物Cの位置合わせ時の作業性を向上できる。ミシン1は、縫製中に投影される第二画像G2に含まれる図形を少なくすることで、縫製中と、非縫製時とで画像に含まれる図形が変わらない場合に比べ、縫製時の作業性を高められる。つまりミシン1は、被縫製物Cの縫製時の作業性を損なうこと無く、位置合わせ時の作業性を改善できる。
ミシン1は、スタート/ストップスイッチ43を更に備える。制御部80は、スタート/ストップスイッチ43を介して縫製開始指示を受け付けたことを条件として、搬送部21及び縫製部30により縫製を実行させ、且つ、プロジェクタ58に対し、第二画像G2を投影させる(S5)。故にミシン1は、ユーザがS5の処理を開始させるための指示と、縫製開始指示とを別々に入力する手間が省ける。ミシン1は、縫製時に確実に、第二画像G2を投影できる。更に制御部80は、縫製中にスタート/ストップスイッチ43又は超音波ペン90を介して縫製停止指示を受け付けたことを条件として、縫製を停止する停止制御に加え(S8)、第一制御を実行する(S9)。故に、ミシン1は、縫製が停止された場合に、プロジェクタ58の制御を第一制御に自動的に切り替えることができる。故にユーザは、次の縫製の準備を迅速に行うことができる。
第三及び第四実施形態のミシン1は、下端に押え足54を装着可能な押え棒53と、押え棒53を、ベッド部2に接近した第一位置と、第一位置よりもベッド部2から離間した第二位置とに移動可能に構成された押え上下部77を備える。制御部80は、搬送部21及び縫製部30により縫製が実行されず、且つ、押え棒53が第二位置にある場合、第一画像G1を投影する第一制御を行う(S2、S9)。制御部80は、搬送部21及び縫製部30により縫製が実行されている場合第二制御を行う(S5)。制御部80は、搬送部21及び縫製部30により縫製が実行されず、且つ、押え上下部77により、押え棒53が第二位置から第一位置へ移動された場合にも、第二画像G2を投影する第二制御を行う(S22)。故に押え棒53が第二位置から第一位置に移動された場合、押え棒53の下端に装着された押え足54は、被縫製物Cを下方に押圧する。これにより、被縫製物Cは針落ち位置PN付近において位置決めされる。つまり、押え棒53が第二位置から第一位置に移動された場合、被縫製物Cの位置合わせは終了していると想定される。ミシン1は、押え棒53が第二位置から第一位置に移動されたことを契機として、自動的にプロジェクタ58による制御を第一制御から第二制御に切り替えることができる。ユーザは、押え棒53が第二位置から第一位置に移動された後(S21:YES)、縫製開始までの間に、第一光量に比べ比較的大きい光量で照明された状態で、被縫製物Cの位置合わせ状況を確認できる。つまり、ミシン1は、押え棒53が第二位置から第一位置に移動させた状態で被縫製物Cの位置合わせの状態を確認するために、ユーザが照明部39の光量を変更する手間を省くことができる。
第二及び第四実施形態のミシン1の制御部80は、縫製停止制御によって搬送部21及び縫製部30により縫製が実行されず(S8)、且つ、押え棒53が第一位置から第二位置に移動された場合(S11:YES)、第一画像G1を投影する第一制御を行う(S9)。一般に、ユーザは縫製途中で縫製方向を変更する場合、一端縫製を停止後、縫針52が被縫製物Cに刺さった状態で押え棒53を第二位置に移動させる。ユーザは、被縫製物Cの向きを変更後、ミシン1による縫製を再開させる。故にミシン1は、押え棒53の上下方向の位置に応じて、プロジェクタ58の制御を変更できる。本例のミシン1は、被縫製物Cの向きの基準となる第二図形P2(P21)を含む第一画像G1を投影できるので、ユーザは、投影された画像を参照して、被縫製物Cの位置合わせができる。S11の処理を実行することでミシン1は、縫製が停止されても、押え棒53が第一位置にある場合にはプロジェクタ58の制御を第二制御のまま維持できる。縫製が停止された場合に、被縫製物Cの配置が変更されることなく縫製が再開される場合を考慮し、制御部80はS11において押え棒53が第二位置にない場合に(S11:NO)、縫製再開の指示を取得したかを判断してもよい。この場合制御部80は、縫製開始の指示を取得した場合には縫製を再開し、S7に処理を戻し、縫製開始の指示を取得しない場合には、処理をS11に戻してもよい。
第一から第四実施形態のミシン1の制御部80は、第二制御で、プロジェクタ58に対し、第一図形P1と、第一図形P1及び第二図形P2(P21、P22)とは異なる第三図形P3とを含む第二画像G2を投影させる(S5)。故にミシン1は、第一画像G1と、第二画像G2とで、第一図形P1を共通させつつ、縫製が実行されているかに応じて、プロジェクタ58により投影される画像に含まれる図形を変更できる。
第一から第四実施形態のミシン1は、投影された第三図形P3に対する選択を検出するよう構成された受信器94、95を備える。制御部80は、投影された第三図形の選択が検出された場合(S7:YES)、縫製を停止する停止制御を実行する(S8)。故にミシン1は、縫製時に縫製停止を指示するための第三図形P3を投影できる。ユーザは、投影された第三図形P3を選択することで、縫製停止の指示を入力できる。
第一から第四実施形態のミシン1の制御部80は、投影された第三図形P3の選択が検出された場合(S7:YES)、停止制御に加え(S8)、第一制御を実行する(S9)。故に、ミシン1は、縫製が停止された場合に、プロジェクタ58の制御を第一制御に自動的に切り替えることができる。故にユーザは、次の縫製の準備を迅速に行うことができる。
第一から第四実施形態のミシン1の制御部80は、第二制御において、第三図形P3を、第一図形P1とは重複しない位置に投影させる(S5)。故にミシン1は 第三図形P3を、第一図形P1と重複する位置に投影する場合に比べ、第一図形P1と、第三図形P3とを区別しやすい。
第一から第四実施形態のミシン1は、光源35を有し、ベッド部2に向けて発光する照明部39を備える。制御部80は、第一制御を実行している期間に、光源35の光量を第一光量として照明部39に発光させる第三制御(S2)を実行する。制御部80は、第二制御を実行している期間に、光源35の光量を第一光量よりも大きい第二光量として照明部39に発光させる第四制御を実行する(S6)。故にミシン1は、プロジェクタ58によって投影される画像に応じて、光源35の光量を制御できる。縫製時には、光源35の光量が比較的大きいことが好ましい。一方で、投影された画像を視認しやすくするためには、光源35の光量が比較的小さいことが好ましい。ミシン1は、投影する画像に適した光量で照明部39の光源35を発光させることができる。
本発明のミシンは、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更が加えられてもよい。例えば、以下の変形が適宜加えられてもよい。
(A)ミシン1の構成は適宜変更してよい。ミシン1は、工業用ミシン及び多針ミシンであってもよい。プロジェクタは各々、種類、取付位置等は適宜変更されてよい。投影範囲の位置関係は適宜変更されてよい。操作部の種類、取付位置はタッチパネル等適宜変更されてよい。検出部の種類、取付位置等は適宜変更されてよいし、適宜省略されてよい。例えば、ミシンは検出部として撮影部(例えば、COMS)を備え、スイッチのON/OFFにより先端部が発光する公知の発光ペン及び指などの指示体を含む画像を撮影し、該撮像画像を用いて指示体の指示位置を検出することで、第三オブジェクトの選択を検出してもよい。
(B)メイン処理を実行させるための指令を含むプログラムは、制御部80がプログラムを実行するまでに、ミシン1の記憶機器に記憶されればよい。従って、プログラムの取得方法、取得経路及びプログラムを記憶する機器の各々は、適宜変更してもよい。制御部80が実行するプログラムは、ケーブル又は無線通信を介して、他の装置から受信し、フラッシュメモリ等の記憶装置に記憶されてもよい。他の装置は、例えば、PC、及びネットワーク網を介して接続されるサーバを含む。
(C)ミシン1のメイン処理(図4、図6、図7及び図9参照)の各ステップは、制御部80によって実行される例に限定されず、一部又は全部が他の電子機器(例えば、ASIC)によって実行されてもよい。メイン処理の各ステップは、複数の電子機器(例えば、複数のCPU)によって分散処理されてもよい。メイン処理の各ステップは、必要に応じて順序の変更、ステップの省略、及び追加が可能である。ミシン1上で稼動しているオペレーティングシステム(OS)等が、制御部80からの指令に基づきメイン処理の一部又は全部を行う態様も、本開示の範囲に含まれる。例えば、メイン処理に以下の(C−1)から(C−3)の変更が適宜加えられてもよい。
(C−1)第一オブジェクト、第二オブジェクト、及び第三オブジェクトは各々、適宜変更されてよい。オブジェクトは、図形、模様、文字等、画像で表されるものであればよい。第二オブジェクトは、針落ち位置を中心とする、所定角度の間隔の放射線状であってもよい。第一オブジェクトは、実線、点線、鎖線等であってもよいし、幅、色等は適宜変更されてよい。第一オブジェクトは、形成予定の縫目の種類に応じた実用模様を表す模様であってもよい。第一画像には、少なくとも第一オブジェクト及び第二オブジェクトが含まれていればよく、他のオブジェクトが含まれてもよい。第二画像は、第二オブジェクトを含まず、第一オブジェクトを含めばよい。縫製時に投影される第二画像に含まれるオブジェクトの画素数(面積)は、第一画像に含まれるオブジェクトの画素数(面積)より少ないことが好ましい。第二画像は、第三オブジェクトを含まなくてよい。
(C−2)第三オブジェクトの構成は適宜変更されてよい。第三オブジェクトの選択を検出された場合の処理は、適宜変更されてよい。例えば、第三オブジェクトの選択を検出された場合に、縫製条件を変更してもよく、縫製速度を例えば、減速又は加速してもよい。第三オブジェクトは、第一オブジェクトと重複してもよい。第一図形P1を第一オブジェクトとし、第二図形P21を第二オブジェクトとし、第二図形P2を第三オブジェクトとしてもよい。この場合、図5(B)の画像G1が第一画像であり、図5(A)の画像G1が第二画像であってもよい。このように各画像が設定された場合、ユーザは第二図形P2を基準として被縫製物の右端から縫目形成位置までの距離を一定に保った状態で、縫目が形成されるように操作できる。制御部は、第三オブジェクトの選択を検出しなくてもよい。
(C−3)第一制御は、搬送部及び縫製部により縫製が実行されていない所定の場合に実行されればよく、搬送部及び前記縫製部により縫製が実行されていない全期間に実行されなくてもよい。第二制御は、搬送部及び縫製部により縫製が実行されている全期間に実行されなくてもよい。例えば、ミシンは、搬送部及び縫製部により縫製が実行されている期間に、プロジェクタの制御を第二制御から第一制御に切り替える指示を受け付け、指示が取得された場合に、プロジェクタの制御を切り替えてもよい。制御部は、押え上下部により押え棒が移動されたことに応じて、プロジェクタの制御を切り替えなくてもよい。制御部は、縫製停止中において、押え上下部により押え棒が第一位置から第二位置に移動された場合に、第一制御及び第三制御の少なくとも何れかを実行し、第二位置から第一位置に移動された任意の場合に、第二制御及び第四制御の少なくとも何れかを実行してもよい。投影された第三オブジェクトの選択が検出された場合、縫製を停止する停止制御を行い、第一制御及び第三制御の少なくとも何れかを実行しなくてもよい。第三制御及び第四制御は適宜省略してもよく、例えば、メイン処理が実行されている期間の照明部の光源の光量は一定でもよい。制御部は、第一制御と第二制御とで、プロジェクタの光源の光量を変更してもよい。第一制御におけるプロジェクタの光源の光量は、第二制御におけるプロジェクタの光源の光量よりも大きくてもよい。
1:ミシン、2:ベッド部、21:搬送部、24:送り歯、30:縫製部、35:光源、39:照明部、51:針棒、53:押え棒、58:プロジェクタ、77:押え上下部、80:制御部、84:フラッシュメモリ、94、95:受信部

Claims (9)

  1. ベッド部と、
    送り歯を有し、前記ベッド部に載置された被縫製物を前記送り歯により搬送方向に搬送するよう構成された搬送部と、
    針棒を有し、前記搬送部によって搬送された前記被縫製物に対し、前記針棒に装着された縫針を上下動させて縫目を形成するよう構成された縫製部と、
    前記ベッド部に向けて投影画像を投影するよう構成されたプロジェクタと、
    前記搬送部と、前記縫製部と、前記プロジェクタとを制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記搬送部及び前記縫製部により縫製が実行されていない所定の場合、前記プロジェクタに対し、縫製予定位置を示す第一オブジェクト及び前記被縫製物の位置合わせの基準位置を示す第二オブジェクトを含む第一画像を投影させる第一制御を行い、
    前記搬送部及び前記縫製部により縫製が実行されている場合、前記プロジェクタに対し、前記第二オブジェクトを含まず、前記第一オブジェクトを含む第二画像を投影させる第二制御を行うことを特徴とするミシン。
  2. 操作部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記操作部を介して縫製開始指示を受け付けたことを条件として、前記搬送部及び前記縫製部により縫製を実行させ、且つ、前記プロジェクタに対し、前記第二制御を実行することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記制御部は、
    前記搬送部及び前記縫製部により縫製が実行されている場合、前記操作部を介して縫製停止指示を受け付けたことを条件として、縫製を停止する停止制御を実行し、且つ、前記第一制御を実行することを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 下端に押え足を装着可能な押え棒と、
    前記押え棒を、前記ベッド部に接近した第一位置と、前記第一位置よりも前記ベッド部から離間した第二位置とに移動可能に構成された押え上下部とを更に備え、
    前記制御部は、
    前記搬送部及び前記縫製部により縫製が実行されず、且つ、前記押え棒が前記第二位置にある場合、前記第一制御を行い、
    前記搬送部及び前記縫製部により縫製が実行されている場合に加え、前記搬送部及び前記縫製部により縫製が実行されず、且つ、前記押え上下部により、前記押え棒が前記第二位置から前記第一位置へ移動された場合にも、前記第二制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  5. 前記制御部は、
    前記第二制御で、前記プロジェクタに対し、前記第一オブジェクトと、前記第一オブジェクト及び前記第二オブジェクトとは異なる第三オブジェクトとを含む前記第二画像を投影させることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のミシン。
  6. 投影された前記第三オブジェクトに対する選択を検出するよう構成された検出部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記投影された第三オブジェクトの選択が検出された場合、縫製を停止する停止制御を実行することを特徴とする請求項5に記載のミシン。
  7. 前記制御部は、
    前記投影された第三オブジェクトの選択が検出された場合、前記停止制御に加え、前記第一制御を実行することを特徴とする請求項6に記載のミシン。
  8. 前記制御部は、
    前記第二制御において、前記第三オブジェクトを、前記第一オブジェクトとは重複しない位置に投影させることを特徴とする請求項5から7の何れかに記載のミシン。
  9. 光源を有し、前記ベッド部に向けて発光する照明部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記第一制御を実行している期間に、前記光源の光量を第一光量として前記照明部に発光させる第三制御と、
    前記第二制御を実行している期間に、前記光源の光量を前記第一光量よりも大きい第二光量として前記照明部に発光させる第四制御とを実行することを特徴とする請求項1から8の何れかに記載のミシン。
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