JP2019105305A - 制震ゴムダンパーの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 成形後に中子が取り出し難い【解決手段】第1中子310と第3中子410は、それぞれ第1板材311,411と、第2板材312,412とで構成されている。第1板材311,411は、第1基部310a,410aから延びるにつれて薄くなっている。第2板材312,412は、第1基部310a,410aから延びるにつれて厚くなっている。【選択図】図8

Description

本発明は、制震ゴムダンパーの製造方法に関する。
例えば、特開2009−74294号公報には、左右の柱材(補強材)と下側の横架材とが接合する仕口と、左右の柱材(補強材)と上側の横架材とが接合する仕口との両方にダンパーを設置した建物の制震構造が開示されている。ここでダンパーには、2枚の金属板の間に粘弾性体を介在させた制震ゴムダンパーが例示されている。
特開2009−74294号公報
ところで、特開2009−74294号公報には開示されていないが、2枚の金属板の間に粘弾性体を介在させた制震ゴムダンパーを製造する場合、金属板の上にゴム成形領域を囲むように中子を配置する。そして、ゴム成形領域にゴム素材を配置し、さらに金属板を重ねてプレスしつつゴム素材を成形するとともに、2枚の金属板にゴムを加硫接着させるとよい。
しかし、制震ゴムダンパーは、2枚の金属板が引っ張られたり圧縮されたりする。本発明者は、地震時に受ける圧縮荷重に対しては金属板の座屈を考慮する必要があると考えている。この点を考慮し、本発明者は、金属板をゴム成形領域から少し離れた位置で折り曲げて、金属板の曲げ剛性を高めることを考えている。金属板をゴム成形領域から少し離れた位置で折り曲げると、中子を脱型する方向などに制約が生じるなど、成型が格段に難しくなる。さらに、本発明者は、3枚の金属板を対向させ、かつ、3枚の金属板の間にそれぞれゴムを加硫接着させることも検討している。
このような新規な形態の制震ゴムダンパーの製造方法は確立されていない。
ここで提案される制震ゴムダンパーの製造方法の一実施形態は、以下の工程、
予め定められた矩形のゴム成形領域を有する第1プレートを配置する工程;
ゴム成形領域の第1辺と、第1辺に隣接した第2辺および第3辺とに沿った成形面を有する板状の第1中子を、第1プレートの上に置く工程;
ゴム成形領域の第1辺に対向した第4辺に沿った成形面を有する板状の第2中子を、第1プレートの上に置く工程;
第1中子と第2中子で囲まれたゴム成形領域にゴム素材を配置する工程;
ゴム成形領域を覆うように第1中子と第2中子の上に、第2プレートを置く工程;および、
第1プレートと第2プレートとで挟み、ゴム素材を成形するとともに、第1プレートと第2プレートとにゴム素材を加硫接着させる工程;を含んでいる。
ここで、第1中子は、
ゴム成形領域の第1辺に沿った成形面を含む第1基部と、
ゴム成形領域のうち第2辺に沿った成形面を含む第1櫛部と、
ゴム成形領域のうち第3辺に沿った成形面を含む第2櫛部と、
を有している。
さらに、第1中子は、第1基部と第1櫛部と第2櫛部とを含む形状で、厚さ方向に重ねられた第1板材と第2板材とを備えている。
ここで、第1櫛部と第2櫛部において、第1板材は、第1基部から延びるにつれて薄くなっており、第2板材は、第1基部から延びるにつれて厚くなっている。
かかる制震ゴムダンパーの製造方法では、第1中子は、ゴム成形領域のうち第2辺に沿った成形面を含む第1櫛部と、ゴム成形領域のうち第3辺に沿った成形面を含む第2櫛部とを有しているが、成形後に取り出しやすい。
ここで提案される制震ゴムダンパーの製造方法の他の一実施形態として、
第1中子は、
ゴム成形領域の第1辺に沿った成形面を含む第1基部と、
ゴム成形領域の第2辺に沿った成形面を含む第1櫛部と
を有し、かつ、
第1基部と第1櫛部を含む形状で、厚さ方向に重ねられた第1板材と第2板材とを備えていてもよい。
この場合、第1櫛部において、第1板材は、基部から延びる方向につれて薄くなり、第2板材は、基部から延びる方向につれて厚くなっているとよい。
また、第2中子は、
ゴム成形領域の第4辺に沿った成形面を含む第2基部と、
ゴム成形領域の第3辺に沿った成形面を含む第2櫛部と
を有し、かつ、
第2基部と第2櫛部を含む形状で、厚さ方向に重ねられた第3板材と第4板材とを備えていてもよい。
この場合、第2櫛部において、第3板材は、第2基部から延びる方向につれて薄くなり、第4板材は、第2基部から延びる方向につれて厚くなっているとよい。
かかる制震ゴムダンパーの製造方法では、第1中子は、ゴム成形領域の第2辺に沿った成形面を含む第1櫛部を有しており、第2中子は、ゴム成形領域の第3辺に沿った成形面を含む第2櫛部を有しているが、それぞれ成形後に取り出しやすい。
図1は、ここで提案される制震ゴムダンパー200が取付けられた建物100を示す正面図である。 図2は、制震ゴムダンパー200の正面図である。 図3は、図2に示された制震ゴムダンパー200の長手方向に沿ったIII−III断面図である。 図4は、図2に示された制震ゴムダンパー200のIV−IV断面を示す断面図である。 図5は、制震ゴムダンパー200の第1粘弾性体213と第2粘弾性体214の成形時を示す平面図である。 図6は、第1粘弾性体213と第2粘弾性体214の成形に用いられる各部材の分解図である。 図6Aには、第1サイドプレート211の上面図と正面図が図示されている。 図6Bには、第1中子310を構成する第1板材311と第2板材312と、第2中子320の上面図と正面図がそれぞれ図示されている。 図6Cには、中間プレート301の上面図と正面図が図示されている。 図6Dには、第3中子410を構成する第1板材411と第2板材412と、第4中子420の上面図と正面図がそれぞれ図示されている。 図6Eには、第2サイドプレート212の上面図と正面図が図示されている。 図7は、第2サイドプレート212の上に第3中子410と第4中子420とゴム素材G2が配置された状態を示す平面図である。 図8は、成形時に重ねられた第2サイドプレート212と、第3中子410と、第4中子420と、中間プレート210と、第1中子310と、第4中子420と、第1サイドプレート211を示す側面図である。 図9は、第1中子と第2中子の他の変形例を示す平面図である。 図10は、第1中子と第2中子の他の変形例を示す平面図である。
以下、ここで提案される制震ゴムダンパーの製造方法を図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、各図面は、一例を示すのみであり、特に言及されない限りにおいて本発明を限定しない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
〈建物100〉
図1は、ここで提案される制震ゴムダンパー200が取付けられた建物100を示す正面図である。建物100は、図1に示すように、下部構造材102と、複数の柱103,104と、上部構造材105とを備えている。
下部構造材102は、図示は省略するが、例えば、建物の基礎の上に配置され、基礎に設けられたアンカーボルトに固定されている。複数の柱103,104は、下部構造材102に接合され、下部構造材102から上方に立ち上げられている。図1では、下部構造材102に接合された複数の柱のうち2本の柱103,104が図示されているが、下部構造材102には、他にも複数の柱が接合されている。上部構造材105は、複数の柱103,104に支持されており、下部構造材102の上方に配置されている。
制震ゴムダンパー200は、下部構造材102と一対の柱103,104と上部構造材105とが接続された角部B1〜B4のうち、少なくとも一つの角部に取付けられている。ここで、制震ゴムダンパー200は、当該角部を構成している下部構造材102と柱103,104または上部構造材105と柱103,104に取付けられている。なお、図1に示す形態では、下部構造材102と、複数の柱のうち一対の柱103,104と、上部構造材105とで囲まれた矩形の空間A1において、下部構造材102と一対の柱103,104と上部構造材105とが接続された4つの角部B1〜B4に、制震ゴムダンパー200がそれぞれ取付けられている。
〈制震ゴムダンパー200〉
図2は、制震ゴムダンパー200の正面図である。図3は、図2に示された制震ゴムダンパー200の長手方向に沿ったIII−III断面図である。図4は、図2に示された制震ゴムダンパー200のIV−IV断面を示す断面図である。
制震ゴムダンパー200は、図4に示すように、中間プレート210と、第1サイドプレート211と、第2サイドプレート212と、第1粘弾性体213と、第2粘弾性体214とを備えている。
なお、ここで、図2に示された制震ゴムダンパー200の向きを基準に、上、下、左、右、前、後の向きが設定されている。上、下、左、右、前、後の向きは、図中、U、D、L、R、F、Rrの矢印でそれぞれ表されている。
第1サイドプレート211は、図3に示すように、中間プレート210の一方の面に対向している。第2サイドプレート212は、中間プレート210の他方の面に対向している。図4に示すように、第1粘弾性体213は、中間プレート210と第1サイドプレート211との間に配置され、中間プレート210と第1サイドプレート211とにそれぞれ加硫接着されている。第2粘弾性体214は、中間プレート210と第2サイドプレート212との間に配置され、中間プレート210と第2サイドプレート212とにそれぞれ加硫接着されている。
〈第1取付部210a、第2取付部211a、212a〉
中間プレート210は、図2に示すように、第1粘弾性体213と第2粘弾性体214とが接着された部位から第1の方向D1に沿ってはみ出ている。そして、当該はみ出た部位の端部に第1取付部210aが設けられている。
第1サイドプレート211と第2サイドプレート212は、第1の方向D1とは反対の第2の方向D2において、第1粘弾性体213または第2粘弾性体214とが接着された部位からはみ出ている。そして、当該はみ出た部位の端部に第2取付部211a、212aが設けられている。
つまり、中間プレート210と、第1サイドプレート211と第2サイドプレート212とは、図2および図3に示すように、第1粘弾性体213と第2粘弾性体214とが接着された部位から一直線に沿って伸びている。第1取付部210aと第2取付部211a、212aとは、当該一直線に沿って延びた中間プレート210と、第1サイドプレート211と第2サイドプレート212とのそれぞれの端部に設けられている。
この実施形態では、制震ゴムダンパー200は、図1に示すように、下部構造材102と一対の柱103,104と上部構造材105とが接続された角部B1〜B4のうち、一つの角部に取付けられる。図1では、4つの角部B1〜B4にそれぞれ制震ゴムダンパー200が取り付けられている。制震ゴムダンパー200は、角部B1〜B4に取り付けられるため、中間プレート210の第1取付部210aは一方向に向いた取付面210a1,210a2を有している。第1サイドプレート211と第2サイドプレート212の第2取付部211a、212a(図3参照)は、取付面210a1,210a2に対して直交した他の方向に向いた第2取付面211a1、212a1を有している。つまり、中間プレート210に設けられた第1取付部210aの取付面210a1,210a2の法線方向と、第1サイドプレート211と第2サイドプレート212に設けられた第2取付部211a、212aの取付面211a1、212a1の法線方向とは、直交する向きに向けられている。
また、この実施形態では、第1取付部210aは、図2および図3に示すように、中間プレート210の端部に沿った長さ方向の中間部において、2つに分けられている。第1取付部210aの長さ方向の一方には、中間プレート210の正面側に向けて折り曲げられた取付面210a1が設けられている。他方には、中間プレート210の背面側に向けて折り曲げられた取付面210a2が設けられている。ここで、中間プレート210の正面側は、中間プレート210に対して第1サイドプレート211が設けられた側である。背面側は、中間プレート210に対して第2サイドプレート212が設けられた側である。
取付面210a1,210a2は、中間プレート210に第1粘弾性体213および第2粘弾性体214が接着された面に対して、それぞれ直角に折り曲げられている。また、当該折り曲げられた角部には、部分的に反対側に折り曲げられたリブ210a3が設けられている。当該リブ210a3によって、取付面210a1,210a2を形成するのに折り曲げられた角部に所要の剛性が確保されている。また、異なる向きに折り曲げられる取付面210a1,210a2との境には、切り欠き210a4が設けられている。
図3に示すように、第1サイドプレート211の取付面211a1は、第1サイドプレート211に第1粘弾性体213が接着された側とは反対側に向けて直角に折り曲げられている。第2サイドプレート212の取付面212a1は、第2サイドプレート212に第2粘弾性体214が接着された側とは反対側に向けて直角に折り曲げられている。取付面211a1,212a1を形成するのに折り曲げられた角部には、部分的に反対側に折り曲げられたリブ211a2,212a2が設けられている。当該リブ211a2,212a2が設けられていることによって、当該角部に所要の剛性が確保されている。
〈中間プレート210の折れ曲った部位210b,210c〉
図4に示されているように、中間プレート210は、幅方向において、第1粘弾性体213および第2粘弾性体214が接着されるゴム成形領域の外側に延びている。中間プレート210の幅方向の縁には、それぞれ長さ方向(D1の方向)に沿って折れ曲った部位210b,210cを備えている。幅方向の両側の折れ曲った部位210b,210cは、互いに異なる向きに折れ曲げられている。ここでは、折れ曲った部位210bは、第1サイドプレート211側に折れ曲っている。折れ曲った部位210cは、第2サイドプレート212側に折れ曲っている。中間プレート210の縁には、折れ曲った部位210b,210cの端に切り欠き210b1,210c1が設けられている。また、中間プレート210には、第1サイドプレート211および第2サイドプレート212に対向する面にそれぞれゴム成形領域Cが設定されている。また、ゴム成形領域Cよりも取付面210a1,210a2が設けられた側に延びた部位の予め定められた位置に、ピン孔210eが形成されている。ゴム成形領域Cの中心には、成形時に余剰のゴムを抜くための貫通孔210fが形成されている。
〈第1サイドプレート211の折れ曲がった部位211b,211c〉
第1サイドプレート211は、第1サイドプレート211に沿って第2の方向D2に直交する方向において、第1粘弾性体213が接着された部位からはみ出ており、第2の方向D2に沿って折れ曲がった部位211b,211cを有している。かかる折れ曲がった部位211b,211cは、第1サイドプレート211が概ね直角に折れ曲っている。この折れ曲がった部位211b,211cによって、第1サイドプレート211に所要の曲げ剛性が確保されている。また、第1サイドプレート211の縁には、折れ曲がった部位211b,211cの端に切り欠き211b1,211c1,211c2が設けられている。第1サイドプレート211には、中間プレート210に対向する面にゴム成形領域Cが形成されている。ゴム成形領域Cよりも取付面211a1が設けられた側に延びた部位の予め定められた位置にピン孔211dが形成されている。ゴム成形領域Cの中心部には、成形時に余剰のゴムを抜くための貫通孔211fが形成されている。
〈第2サイドプレート212の折れ曲がった部位212b,212c〉
第2サイドプレート212は、第2サイドプレート212に沿って第2の方向D2に直交する方向において、第2粘弾性体214が接着された部位からはみ出ており、第2の方向D2に沿って折れ曲がった部位212b,212cを有している。かかる折れ曲がった部位212b,212cは、第2サイドプレート212が概ね直角に折れ曲っている。この折れ曲がった部位212b,212cによって、第2サイドプレート212に所要の曲げ剛性が確保されている。また、第2サイドプレート212の縁には、折れ曲がった部位212b,212cの端に、いくつか切り欠き212b1,212c1,212c2が設けられている(図6E参照)。第2サイドプレート212には、中間プレート210に対向する面にゴム成形領域Cが形成されている。ゴム成形領域Cよりも取付面212a1が設けられた側に延びた部位の予め定められた位置にピン孔212dが形成されている。ゴム成形領域Cの中心には、成形時に余剰のゴムを抜くための貫通孔212fが形成されている。
この実施形態では、上述した中間プレート210、第1サイドプレート211および第2サイドプレート212は、それぞれ所要の厚さの鋼板を、所定の形状に切り出し、プレス成形することによって作製される。
〈第1粘弾性体213,第2粘弾性体214〉
第1粘弾性体213と第2粘弾性体214には、高減衰性を有する粘弾性ゴム(制震ゴム)が好適に採用されうる。高減衰性を有する粘弾性ゴム(制震ゴム)には、例えば、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、ブタジエンゴム素材(BR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)、クロロプレンゴム(CR)、あるいは、これらのゴムのうち複数のゴム素材を混合したゴム素材に、高減衰性を発揮する添加剤を加えて生成された高減衰性ゴム組成物を用いることができる。高減衰性を発揮する添加剤としては、例えば、カーボンブラックなど、種々の添加剤が知られている。中間プレート210、第1サイドプレート211および第2サイドプレート212と、第1粘弾性体213および第2粘弾性体214との接着は、それぞれ加硫接着によって接着されているとよい。
ところで、かかる制震ゴムダンパー200では、中間プレート210に対して、第1サイドプレート211と、第2サイドプレート212とがそれぞれ対向している。そして、中間プレート210と第1サイドプレート211との間に第1粘弾性体213が加硫接着されている。第1粘弾性体213は、予め定められた矩形のゴム成形領域に沿った矩形形状に成形されている。また、中間プレート210と第2サイドプレート212との間に第2粘弾性体214が加硫接着されている。第2粘弾性体214は、予め定められた矩形のゴム成形領域に沿った矩形形状に成形されている。
第1粘弾性体213と第2粘弾性体214とを成形するには、中間プレート210と第1サイドプレート211との間、中間プレート210と第2サイドプレート212との間に、それぞれ金型を配置する必要がある。
しかし、第1粘弾性体213と第2粘弾性体214が成形されるゴム成形領域は、図4に示されているように、中間プレート210の折れ曲った部位210b,210cおよび第1サイドプレート211と第2サイドプレート212の折れ曲った部位211b,212bの内側の狭い空間にある。このため成形のための金型(中子)の構造や、成形後に、金型(中子)を取り外すことなどが難しい。
さらに、第1粘弾性体213は、中間プレート210と第1サイドプレート211とに加硫接着される。第2粘弾性体214は、中間プレート210と第2サイドプレート212に加硫接着される。第1粘弾性体213が成形される際には、中間プレート210と第1サイドプレート211とは第1粘弾性体213となるゴム素材に圧着される。第2粘弾性体214が成形される際には、中間プレート210と第2サイドプレート212とは、第2粘弾性体214となるゴム素材に圧着される。第1粘弾性体213を成形するために中間プレート210と第1サイドプレート211との間に配置される金型(中子)や、第2粘弾性体214を成形するために中間プレート210と第2サイドプレート212との間に配置される金型(中子)には、大きな摩擦力が作用している場合がある。このため、金型(中子)を取り外すには、大きな力が必要になる場合がある。
〈制震ゴムダンパー200の製造方法〉
図5は、制震ゴムダンパー200の第1粘弾性体213と第2粘弾性体214の成形時を示す平面図である。制震ゴムダンパー200の製造方法において、一番上に重ねられる第1サイドプレート211が重ねられる前の状態が示されている。
図6は、第1粘弾性体213と第2粘弾性体214の成形に用いられる各部材の分解図である。なお、図6では、各部材の上面図と正面図がそれぞれ図示されている。各部材の上面図は正面図の下に図示されている。図6の上、下、左、右、前、後の向きは、図2に準じて設定されている。ここでは、第2サイドプレート212と第2粘弾性体214と中間プレート210と第1粘弾性体213と第1サイドプレート211とが重ねられた成形後の制震ゴムダンパー200において、図2のように第1サイドプレート211が一番上に見えるように配置する。図2のように第1サイドプレート211が一番上に見える状態を制震ゴムダンパー200の「正面」と称する。この際、中間プレート210の折れ曲った部位210cが折れ曲った側の側面を「上面」と称する。中間プレート210の折れ曲った部位210bが折れ曲った側の側面を「下面」と称する。
第1粘弾性体213と第2粘弾性体214の成形には、図6に示されているように、第1サイドプレート211と、第1中子310と、第2中子320と、中間プレート210と、第3中子410と、第4中子420と、第2サイドプレート212とを備えている。このうち、第1中子310は、第1板材311と、第2板材312とを備えている。また、第3中子410は、第1板材411と、第2板材412とを備えている。
図6Aには、第1サイドプレート211の上面図と正面図が図示されている。図6Bには、第1中子310を構成する第1板材311と第2板材312と、第2中子420の上面図と正面図がそれぞれ図示されている。図6Cには、中間プレート301の上面図と正面図が図示されている。図6Dには、第3中子410を構成する第1板材411と第2板材412と、第4中子420の上面図と正面図がそれぞれ図示されている。図6Eには、第2サイドプレート212の上面図と正面図が図示されている。図6A〜図6Eの上、下、左、右、前、後の向きは、図2に準じて設定されている。
〈ゴム成形領域C〉
ここで、中間プレート210と、第1サイドプレート211と、第2サイドプレート212は、それぞれ矩形のゴム成形領域Cを有している。この実施形態では、ゴム成形領域Cは、対向する中間プレート210と、第1サイドプレート211と、第2サイドプレート212において重なる位置に設けられている。第1サイドプレート211と第2サイドプレート212の間に配置される中間プレート210には、両面にゴム成形領域Cが設けられている。
制震ゴムダンパー200の製造方法では、ゴム成形領域Cを上に向けて第2サイドプレート212が、プレス機のダイ(図示省略)の上に配置される。ダイには、制震ゴムダンパー200の製造する際に重ねられる、第2サイドプレート212、中間プレート210、第1サイドプレート211を所定位置に納めるための窪みが形成されている。
第2サイドプレート212の上に、第3中子410と第4中子420が重ねられる。そして、第3中子410と第4中子420とで囲まれた、第2サイドプレート212のゴム成形領域Cにゴム素材を配置する。
図7は、第2サイドプレート212の上に第3中子410と第4中子420とゴム素材G2が配置された状態を示す平面図である。なお、ダイは図示が省略されている。
次に、中間プレート210が重ねられ、中間プレート210の上に、第1中子310と第2中子320とが重ねられ、中間プレート210のゴム成形領域Cに第1粘弾性体213となるゴム素材G1が配置される。図5は、換言すると、中間プレート210のゴム成形領域Cにゴム素材G1が配置された状態が示されている。なお、ダイは図示が省略されている。また、図5に示されているように、中間プレート210の上に、第1中子310と、第2中子320と、ゴム素材G1とが置かれた上に、第1サイドプレート211が重ねられる。
〈第1中子310〉
第1中子310は、図5,図6Aおよび図6Cに示されているように、中間プレート210のゴム成形領域Cの第1辺C1と、第1辺C1に隣接した第2辺C2および第3辺C3とに沿った成形面310a1,310b1,310c1を有する板状の部材である。この実施形態では、第1中子310は、第1基部310aと、第1櫛部310bと、第2櫛部310cとを有している。
第1基部310aは、ゴム成形領域C(図5,図6Aおよび図6C参照)の第1辺C1に沿った成形面310a1を含んだ部位である。この実施形態では、第1基部310aは、中間プレート210および第1サイドプレート211よりも幅が少し狭く、中間プレート210の折れ曲った部位210bと、第1サイドプレート211の折れ曲った部位211b,211cとの間に収まる略矩形の板部である。第1櫛部310bは、ゴム成形領域Cのうち第2辺C2に沿った成形面310b1を含む部位である。第2櫛部310cは、ゴム成形領域Cのうち第3辺C3に沿った成形面310c1を含む部位である。この実施形態では、第1櫛部310bは、第1基部310aからゴム成形領域Cの第2辺C2に沿って延びている。第2櫛部310cは、第1基部310aからゴム成形領域Cの第3辺C2に沿って延びている。なお、この実施形態では、第1櫛部310bと第2櫛部310cは、それぞれゴム成形領域Cの第2辺C2または第3辺C3よりも短い。
第1中子310は、図6Bに示されているように、第1基部310aと第1櫛部310bと第2櫛部310cとを含む形状で、厚さ方向に重ねられた第1板材311と第2板材312とを備えている。ここでは、第1板材311を中間プレート210の上に配置し、その上に第2板材312が配置されている。第1板材311と第2板材312は、重ねられた状態で、中間プレート210と第1サイドプレート211との間隙に収まる所定の厚さになる。第1櫛部310bと第2櫛部310cにおいて、第1板材311は、第1基部310aから延びるにつれて薄くなっている。第2板材312は、第1基部310aから延びる方向につれて厚くなっている。
この実施形態では、第1中子310の第1板材311と第2板材312には、それぞれ幅方向の縁に、切り欠き311a,312aが形成されている。これらの切り欠き311a,312aは、ゴム素材G1が形成された後で、中間プレート210と第1サイドプレート211の間隙から第1板材311と第2板材312を取り出す際に用いられうる。また、第1基部310aでは、第2板312の角に切り欠き312bが形成されている。第1板材311と第2板材312が重ねられた状態では、第2板材312の角の切り欠き312bから第1板材311が露出している。また、第1中子310の第1基部310aには、ピン孔310dが形成されている。かかるピン孔310dに対応するピン孔は、第1サイドプレート211、第3中子410、第2サイドプレート212にもそれぞれ形成されている。
〈第2中子320〉
第2中子320は、ゴム成形領域C(図5,図6A,図6C参照)の第1辺C1に対向した第4辺C4に沿った成形面320a1を有する板状の部材である。第2中子320は、第2基部320aと、第3櫛部320bと、第4櫛部320cとを備えている。第2基部320aは、第4辺C4に沿った成形面を含んでいる。第3櫛部320bは、ゴム成形領域Cの第2辺C2に沿った成形面320b1を有し、第2基部320aから第1中子310の第1櫛部310bに当たる位置まで延びている。第4櫛部320cは、ゴム成形領域Cの第3辺C3に沿った成形面320c1を有し、第2基部320aから第1中子310の第2櫛部310cに当たる位置まで延びている。この実施形態では、第1中子310の第1櫛部310bの先端と、第2櫛部310cの先端は、幅方向の中央部が尖っている。対する第2中子320の第3櫛部320bの先端と第4櫛部320cの先端は、第1櫛部310bの先端と第2櫛部310cの先端がそれぞれ収まるように真ん中が凹んでいる。
第2基部320aは、中間プレート210の取付面210a1を避けるように、幅方向の片側に偏って中間プレート210に沿って延びている。そして、第2基部320aの先端部320a2は、中間プレート210からはみ出ている。
また、第2基部320aには、中間プレート210のピン孔210eと位置に対応するピン孔320eが形成されている。
また、第2基部320aの幅方向の縁には、切り欠き320dが形成されている。これらの切り欠き320dは、ゴム素材G1が形成された後で、中間プレート210と第1サイドプレート211との間隙から第2中子320を取り出す際に用いられうる。
また、第2中子320の上面には、第1サイドプレート211を受けるための段差320fが形成されている。
〈第3中子410〉
第3中子410は、図7に示されているように、第2サイドプレート212と中間プレート210との間に配置される部材である。第3中子410は、第1中子310と似た構造を備えている。つまり、第3中子410は、図6Dおよび図7に示されているように、第2サイドプレート212のゴム成形領域C(図6C,図6E参照)の第1辺C1と、第1辺C1に隣接した第2辺C2および第3辺C3とに沿った成形面410a1,410b1,410c1を有する板状の部材である。この実施形態では、第3中子410は、第1基部410aと、第1櫛部410bと、第2櫛部410cとを有している。
第1基部410aは、ゴム成形領域C(図6C,図6E参照)の第1辺C1に沿った成形面410a1を含んだ部位である。この実施形態では、第1基部410aは、中間プレート210および第2サイドプレート212よりも幅が少し狭く、中間プレート210の折れ曲った部位210bと、第2サイドプレート212の折れ曲った部位212b,212cとの間に収まる略矩形の板部である。第1櫛部410bは、ゴム成形領域Cのうち第2辺C2に沿った成形面410b1を含む部位である。第2櫛部410cは、ゴム成形領域Cのうち第3辺C3に沿った成形面410c1を含む部位である。この実施形態では、第1櫛部410bは、第1基部410aからゴム成形領域Cの第2辺C2に沿って延びている。第2櫛部410cは、第1基部410aからゴム成形領域Cの第3辺C2に沿って延びている。なお、この実施形態では、第1櫛部410bと第2櫛部410cは、それぞれゴム成形領域Cの第2辺C2または第3辺C3よりも短い。
第3中子410は、図6Dに示されているように、第1基部410aと第1櫛部410bと第2櫛部410cとを含む形状で、厚さ方向に重ねられた第1板材411と第2板材412とを備えている。ここでは、第1板材411を中間プレート210の上に配置し、その上に第2板材412が配置されている。第1板材411と第2板材412は、重ねられた状態で、中間プレート210と第1サイドプレート211との間隙に収まる所定の厚さになる。第1櫛部410bと第2櫛部410cにおいて、第1板材411は、第1基部410aから延びるにつれて薄くなっている。第2板材412は、第1基部410aから延びる方向につれて厚くなっている。
この実施形態では、第3中子410の第1板材411と第2板材412の幅方向の縁には、それぞれ切り欠き411a,412aが形成されている。これらの切り欠き411a,412aは、ゴム素材G1が形成された後で、中間プレート210と第2サイドプレート212の間隙から第1板材411と第2板材412を取り出す際に用いられうる。また、第1基部410aでは、第2板材412の角に切り欠き412bが形成されている。第1板材411と第2板材412が重ねられた状態では、第2板材412の角の切り欠き412bから第1板材411が露出している。また、第3中子410の第1基部410aには、第1サイドプレート211、第1中子310、第2サイドプレート212のピン孔211d,310d,212dに対応した予め定められた位置にピン孔410dが形成されている。
〈第4中子420〉
第4中子420は、ゴム成形領域Cの第1辺C1に対向した第4辺C4に沿った成形面420a1を有する板状の部材である。第4中子420は、第2基部420aと、第3櫛部420bと、第4櫛部420cとを備えている。第2基部420aは、第4辺C4に沿った成形面を含んでいる。第3櫛部420bは、ゴム成形領域Cの第2辺C2に沿った成形面420b1を有し、第2基部420aから第3中子410の第1櫛部410bに当たる位置まで延びている。第4櫛部420cは、ゴム成形領域Cの第3辺C3に沿った成形面420c1を有し、第2基部420aから第3中子410の第2櫛部410cに当たる位置まで延びている。この実施形態では、第3中子410の第1櫛部410bの先端と、第2櫛部410cの先端は、それぞれ幅方向の中央部が尖っている。対する第4中子420の第3櫛部420bの先端と第4櫛部420cの先端は、第1櫛部410bの先端と第2櫛部410cの先端がそれぞれ収まるように真ん中が凹んでいる。
第2基部420aは、中間プレート210の取付面210a2を避けるように、幅方向の片側に偏って中間プレート210に沿って延びている。第4中子420は、第2中子320とは幅方向において反対側に偏って延びている。そして、第2基部420aの先端部420a2は、中間プレート210からはみ出ている。
また、第2基部420aには、中間プレート210のピン孔210eと位置に対応するピン孔420eが形成されている。
また、第2基部420aの幅方向の縁には、切り欠き420dが形成されている。これらの切り欠き420dは、ゴム素材G1が形成された後で、中間プレート210と第2サイドプレート212との間隙から第4中子420を取り出す際に用いられうる。
また、第2中子420の下面には、第2サイドプレート212を受けるための段差420fが形成されている。
この実施形態では、第1中子310の第1板材311と第2板材312とのうち、第2板材312は、第1サイドプレート211に対向するように重ねられる(図8参照)。第2板材312には、第1サイドプレート211に対向する側の面に突起312dが設けられている。この突起312dによって、第2板材312と第1サイドプレート211との接触面積が小さくなっている。
また、第3中子410の第1板材411と第2板材412とのうち、第1板材411の基端側は、第1中子310(第1中子310の第1板材311)に対向するように重ねられる(図8参照)。第3中子410の第1板材411には、第1中子310に対向する側の面に突起411dが設けられている。この突起411dによって、第1板材411と第1中子310との接触面積が小さくなっている。
また、第4中子420は、中間プレート210に対向するように重ねられる(図8参照)。第4中子420には、中間プレート210に対向する側の面に突起420gが設けられている。この突起420gによって、第4中子420と中間プレート210との接触面積が小さくなっている。
このように、第1中子310〜第4中子420には、適宜に中間プレート210、第1サイドプレート211または第2サイドプレート212に当たる部位に、適宜に、突起が設けられているとよい。突起312d,411d,420g各部材の接触面積が小さく抑えられ、
図8は、成形時に重ねられた第2サイドプレート212と、第3中子410と、第4中子420と、中間プレート210と、第1中子310と、第4中子420と、第1サイドプレート211を示す側面図(上面図)である。ここでは、第2サイドプレート212と、中間プレート210と、第1サイドプレート211の折れ曲った部位は、適宜に図示が省略されている。図8に示されているように、第1中子310と第3中子410は、それぞれ第1板材311,411と、第2板材312,412とで構成されている。第1板材311,411は、第1基部310a,410aから延びるにつれて薄くなっている。第2板材312,412は、第1基部310a,410aから延びるにつれて厚くなっている。この実施形態では、第1中子310と第4中子420の第1基部310a,410aでは、第1板材311,411が厚くなっている。そして、図3、図5で示されているように、第2板材312,412の角の切り欠き312b,412bから露出した部位において、第1板材311c,411cは重なっている。
〈制震ゴムダンパー200の成形手順〉
制震ゴムダンパー200の製造では、予め定められた矩形のゴム成形領域Cを有する第2サイドプレート212をプレス機のダイ(図示省略)に配置する。
次に、図7に示されているように、第2サイドプレート212の上に、第3中子410と第4中子420を配置する。第3中子410と第4中子420は、何れを先に配置されてもよい。第3中子410と第4中子420は、同時に第2サイドプレート212の上に配置されてもよい。次に、第3中子410と第4中子420で囲まれたゴム成形領域Cに第2粘弾性体214(図3参照)となるゴム素材G2を配置する。
次に、ゴム成形領域Cを覆うように第3中子410と第4中子420の上に、中間プレート210を置く。さらに、図6に示されているように、第1中子310と第2中子320を中間プレート210の上に置く。第1中子310と第2中子320は、何れを先に配置されてもよい。また、第1中子310と第2中子320は、同時に第2サイドプレート212の上に配置されてもよい。次に、第1中子310と第2中子320で囲まれたゴム成形領域Cに第1粘弾性体213(図3参照)となるゴム素材G1を配置する。そして、ゴム成形領域Cを覆うように第1中子310と第2中子320の上に、第1サイドプレート211を置く。
なお、重ねられた各部材のピン孔(211d,310d,410d,212d,210e,320e,420eなど)には、それぞれピン501〜504が装着されるとよい。例えば、図7および図8に示されているように、第2サイドプレート212に第3中子410と第4中子420を重ねた際に、第2サイドプレート212のピン孔212bと第2中子のピン孔410dと、第4中子420のピン孔420eにそれぞれピン501〜504を装着し、かかるピン501〜504に、中間プレート210と、第1中子310(第1板材311,第2板材312)と、第2中子320と、第1サイドプレート211とのピン孔をそれぞれ合わせて装着するとよい。これによって、第2サイドプレート212と、第3中子410(第1板材411,第2板材412)と、第4中子420と、中間プレート210と、第1中子310(第1板材311,第2板材312)と、第2中子320と、第1サイドプレート211とが所定の位置にずれずに重ねられる。
なお、この実施形態では、ピン501〜504が用いられているが、ピンは必須ではない。例えば、中間プレート210、第1サイドプレート211、第2サイドプレート212、第1中子310、第2中子320、第3中子410および第4中子420に応じた溝や突起などをプレス機のダイなどに設け、これらの部材がプレス機のダイの所定位置に配置されるように構成してもよい。この場合、脱型後に、ピン501〜504を外す工程が省略でき、第1中子310、第2中子320、第3中子410および第4中子420を取り外す作業が簡単になりうる。
次に、プレス機によって、第1サイドプレート211と、中間プレート210と、第2サイドプレート212とを挟むようにプレスする。そして、予め定められた成形温度でゴム素材を成形するとともに、第1サイドプレート211と中間プレート210とにゴム素材G1を加硫接着させる。また、中間プレート210と第2サイドプレート212とにゴム素材G2を加硫接着させる。このため、第1サイドプレート211と、中間プレート210と、第2サイドプレート212とのゴム成形領域Cにそれぞれ接着剤が塗布されているとよい。または、ゴム素材G1,G2のゴム成形領域Cに対向する面に接着剤が塗布されているとよい。
図5および図6Bに示されているように、第1中子310は、板状の部材であり、中間プレート210のゴム成形領域Cの第1辺C1と、第1辺C1に隣接した第2辺C2および第3辺C3とに沿った成形面310a1,310b1,310c1を有している。第2中子320は、板状の部材であり、ゴム成形領域Cの第1辺C1に対向した第4辺C4に沿った成形面320a1を有している。第1中子310と第2中子320で囲まれたゴム成形領域Cに収容されたゴム素材G1は、ゴム成形領域Cに応じた形状に成形されるとともに、中間プレート210と第1サイドプレート211に加硫接着される。また、成形時に中間プレート210と第1サイドプレート211とに挟まれて圧縮される。この際、余剰のゴムは、中間プレート210と第1サイドプレート211のゴム成形領域Cの中心部にそれぞれ形成された貫通孔210f,211fから出ていく。ゴム素材G1は、第1中子310と第2中子320で囲まれたゴム成形領域Cに収容しやすいように、ゴム成形領域Cよりも少し外形寸法が小さいとよい。また、ゴム素材G1は、ゴム成形領域Cの所要の容積を満たすのに十分な体積(又は重量)を有しているとよい。これによって、成形時に、第1中子310と第2中子320で囲まれたゴム成形領域Cに十分にゴムが充填される。
また、図6Dおよび図7に示されているように、第3中子410は、板状の部材であり、第2サイドプレート212のゴム成形領域Cの第1辺C1と、第1辺C1に隣接した第2辺C2および第3辺C3とに沿った成形面410a1,410b1,410c1を有している。第4中子420は、板状の部材であり、ゴム成形領域Cの第1辺C1に対向した第4辺C4に沿った成形面420a1を有している。第3中子410と第4中子420で囲まれたゴム成形領域Cに収容されたゴム素材G2は、ゴム成形領域Cに応じた形状に成形されるとともに、中間プレート210と第2サイドプレート212に加硫接着される。また、成形時に中間プレート210と第2サイドプレート212とに挟まれて圧縮される。この際、余剰のゴムは、中間プレート210と第2サイドプレート212のゴム成形領域Cの中心部にそれぞれ形成された貫通孔210f,212fから出ていく。ゴム素材G2は、第3中子410と第4中子420で囲まれたゴム成形領域Cに収容しやすいように、ゴム成形領域Cよりも少し外形寸法が小さいとよい。また、ゴム素材G2は、ゴム成形領域Cの所要の容積を満たすのに十分な体積(又は重量)を有しているとよい。これによって、成形時に、第3中子410と第4中子420で囲まれたゴム成形領域Cに十分にゴムが充填される。
また、制震ゴムダンパー200は、ゴム素材G1,G2が成形され、加硫接着された後(換言すると、第1粘弾性体213と第2粘弾性体214が成形された後)、プレス機から取り出される。そして、この実施形態では、ピン501〜504が取り外され、第1サイドプレート211と中間プレート210との間に配置された第1中子310と第2中子320が取り除かれる。また、第2サイドプレート212と中間プレート210との間に配置された第3中子410と第4中子420が取り除かれる。
図8に示されているように、第1中子310の第1板材311と第2板材312は、第1基部310aと第1櫛部310bと第2櫛部310cとを含む形状で、厚さ方向に重ねられている。そして、第1櫛部310bと第2櫛部310cにおいて、第1板材311は、第1基部310aから延びるにつれて薄くなっている。第2板材312は、第1基部310aから延びるにつれて厚くなっている。第1中子310は、成形されたゴムとの接触面積が小さい第1板材311を先に抜くとよい。第1板材311は、第1基部310aから延びるにつれて薄くなっているので、少し動くと軽い力で抜けるようになる。
第3中子410の第1板材411と第2板材412は、同様に第1基部410aと第1櫛部410bと第2櫛部410cとを含む形状で、厚さ方向に重ねられている。そして、第1櫛部410bと第2櫛部410cにおいて、第1板材411は、第1基部410aから延びるにつれて薄くなっている。第2板材412は、第1基部410aから延びるにつれて厚くなっている。第3中子410は、成形されたゴムとの接触面積が小さい第1板材411を先に抜くとよい。第1板材411は、第1基部310aから延びるにつれて薄くなっているので、少し動くと軽い力で抜けるようになる。
この実施形態では、第1中子310と第3中子410の第1基部310a,410aでは、第1板材311,411が厚くなっている。さらに第1板材311,411は、図3、図5で示されているように、第2板材312,412の角の切り欠き312b,412bから露出した部位311c,411cにおいて重なっている。かかる第2板材312,412の角の切り欠き312b,412bから露出した部位311c,411cを、合せてプライヤーなどで摘まみつつ引き出すとよい。第2板材312と第4中子420は、それぞれゴムとの接触面積が小さいのでプライヤーなどで摘まみつつ引き出すことができる。また、第1中子310と第3中子410の第1板材311,411の幅方向の縁に形成された切り欠き311a,411aに棒を挿して掻き出してもよい。
第1板材311,412が引き出されると、スペースに余裕が生じ、第2板材312,412は、より軽い力で引き出される。このように、第1中子310と第4中子420は2枚の板材で構成されており、一方は、第1櫛部310bと第2櫛部310cにおいて、第1板材311は、第1基部310aから延びるにつれて薄くなっている。このため、成形されたゴムとの接触面積が小さい一方の板材311,411を先に抜くとよい。もう一方の板材312,412を抜きやすくなる。この制震ゴムダンパー200は、第1サイドプレート211と中間プレート210と第2サイドプレート212とが、それぞれゴム成形領域Cから少し離れた位置で折り曲げられており、中子の抜き取る方向などに制約があるが、中子の抜き取りが容易である。
ここで提案される制震ゴムダンパー200は、中間プレート210、第1サイドプレート211および第2サイドプレート212の3枚の金属板を対向させ、かつ、3枚の金属板の間にそれぞれゴムを加硫接着させる形態が例示されている。制震ゴムダンパー200の製造方法が適用される制震ゴムダンパーは、かかる形態に限定されない。
制震ゴムダンパーは、例えば、2枚の金属板の間にゴムを加硫接着させる形態でもよい。また、さらに多くの金属板(例えば、4枚、5枚など)の間にそれぞれゴムを加硫接着させる形態にも適用されうる。この場合でも、ゴム成形領域の第1辺と、第1辺に隣接した第2辺および第3辺とに沿った成形面を有する板状の第1中子と、ゴム成形領域の第1辺に対向した第4辺に沿った成形面を有する板状の第2中子とを用いるとよい。
そして、第1中子は、ゴム成形領域の第1辺に沿った成形面を含む第1基部と、ゴム成形領域のうち第2辺に沿った成形面を含む第1櫛部と、ゴム成形領域のうち第3辺に沿った成形面を含む第2櫛部とを有しているとよい。さらに、第1中子は、第1基部と第1櫛部と第2櫛部とを含む形状で、厚さ方向に重ねられた第1板材と第2板材とを備えているとよい。また、第1櫛部と第2櫛部において、第1板材は、第1基部から延びるにつれて薄くなっており、第2板材は、第1基部から延びるにつれて厚くなっているとよい。これによって、成形後に、第1中子が取り出しやすくなり、金属板が、それぞれゴム成形領域から少し離れた位置で折り曲げられており、中子の抜き取る方向などに制約がある場合でも、中子の抜き取りが可能になる。ここで、上述した形態では、第1中子310と、第3中子410が第1中子に相当する。また、上述した形態では、第2中子320と、第4中子420が第2中子に相当する。
また、上述したように第1中子310の第1櫛部と第2櫛部のうち少なくとも1本の櫛部は、第2辺または第3辺よりも短くてもよい。
この場合、第2中子は、第4辺に沿った成形面を含む第2基部と、第2辺または第3辺に沿った成形面を有し、第2基部から第1中子の櫛部に当たる位置まで延びた少なくとも1本の櫛部とを備えているとよい。この場合でも、第1中子の櫛部は、第2中子の櫛部よりも長いとよい。第1中子を抜き取る際の制約において、第1中子の第1櫛部や第2櫛部を長くできない場合には、第2中子に対応する櫛部を設けてもよい。
図9は、第1中子と第2中子の他の変形例を示す平面図である。
図9に示されている形態では、第1中子310は、ゴム成形領域Cのうち第2辺C2に沿った成形面310b1を含む第1櫛部310bと、ゴム成形領域Cのうち第3辺C3に沿った成形面310c1を含む第2櫛部310cとを備えている。第1櫛部310bと第2櫛部310cは、いずれも第2辺C2または第3辺C3と略同じ長さである。他方、第2中子320には、第4辺に沿った成形面320a1を含む基部320aは有するが、櫛部に相当する部位はほとんどない。図示は省略するが、この場合も、第1中子310は、第1基部310aと第1櫛部310bと第2櫛部310cとを含む形状で、厚さ方向に重ねられた第1板材311と第2板材312(図6B参照)とを備えているとよい。そして、第1櫛部310bと第2櫛部310cにおいて、第1板材311は、第1基部310aから延びるにつれて薄くなっており、第2板材312は、第1基部310aから延びるにつれて厚くなっているとよい。このような場合でも、成形後に第1中子310を抜き取り易くなる。
図10は、第1中子と第2中子の他の変形例を示す平面図である。
図10に示された形態では、第1中子310は、ゴム成形領域Cの第1辺C1に沿った成形面310a1を含む第1基部310aと、ゴム成形領域Cの第2辺C2に沿った成形面310b1を含む第1櫛部310bとを有している。そして、第1基部310aと第1櫛部310bを含む形状で、厚さ方向に重ねられた第1板材と第2板材とを備えている。第1櫛部310bにおいて、第1板材は、基部から延びる方向につれて薄くなり、第2板材は、基部から延びる方向につれて厚くなっている。
かかる第1中子310は、成形後、第1板材を先に抜き取ることで抜き取りが容易になる。
他方、第2中子320は、ゴム成形領域Cの第4辺C4に沿った成形面320a1を含む第2基部320aと、ゴム成形領域Cの第3辺C3に沿った成形面324c1を含む第2櫛部324cとを有している。そして、第2基部320aと第2櫛部324cを含む形状で、厚さ方向に重ねられた第3板材と第4板材とを備えている。第2櫛部324cにおいて、第3板材は、第2基部320aから延びる方向につれて薄くなり、第4板材は、第2基部320aから延びる方向につれて厚くなっている。
かかる第2中子320は、成形後、第3板材を先に抜き取ることで抜き取りが容易になる。
例えば、図9における第1中子310の一方の櫛部310cが長くせざるを得ない事情があるような場合で、かつ、第2中子320において当該一方の櫛部に対向する櫛部を長くできる場合に、図10のような形態を取りうる。図10の形態では、第1基部320aから長く延びる第1櫛部310bを含む第1中子310は、2枚の板材が重ねられた形態であるとよい。第2基部420aから長く延びる第2櫛部324cを含む第2中子320についても、2枚の板材が重ねられた形態であるとよい。
図10に示された形態では、第1中子310の第1櫛部310bは、第2辺よりも短い。第2中子320は、第2基部320aから第2辺C2に沿った成形面324b1を有し、第1中子310の第1櫛部310bに当たる位置まで延びた第3櫛部324bを備えている。ここで、第1中子310の第1櫛部310bは、第2中子320の第3櫛部324bよりも長い。このように、第1中子310の第1櫛部310bは、第2辺C2よりも短くてもよい。
なお、図9に示されているように、第1中子310の第1櫛部310bは、第2辺C2と同じ長さでもよい。この場合、第2中子320は、第3櫛部324bに相当する部位がなくてもよい。
また、図10に示された形態では、第2中子320の第2櫛部324cは、第3辺よりも短い。第1中子310は、第1基部310aから第3辺C3に沿った成形面314cを有し、第2中子320の第2櫛部324cに当たる位置まで延びた第4櫛部314cを備えている。ここで、第2中子320の第2櫛部324cは、第1中子310の第4櫛部314cよりも長い。このように、第2中子320の第2櫛部324cは、第3辺C3よりも短くてもよい。
なお、図9に示された第1中子310の第2櫛部310cのように、第2中子320の第2櫛部324cは、第3辺C3と同じ長さでもよい。この場合、図10に示された形態では、第1中子320は第4櫛部314cに相当する部位がなくてもよい。
以上のとおり、ここで提案される制震ゴムダンパーの製造方法について、種々説明したが、ここで提案される制震ゴムダンパーの製造方法は、特に言及されない限りにおいて、上述した実施形態や変形例に限定されない。また、種々言及した実施形態や変形例の各構成は、互いに阻害しない関係であれば、適宜に組み合わせることができる。
ここで提案される製造方法で製造された制震ゴムダンパーは、例えば、中間プレートを梁に取り付け、第1サイドプレートと第2サイドプレートとを柱に取り付けてもよい。また、中間プレートを柱に取り付けて、第1サイドプレートと第2サイドプレートを梁に取り付けてもよい。
200 制震ゴムダンパー
210 中間プレート
210a 取付部
210a1,210a2 取付面
210a3 リブ
210a4 切り欠き
210b,210c 折れ曲った部位
210b1,210c1 切り欠き
211 第1サイドプレート
211a,212a 第2取付部
211a1,212a1 第2取付面
211a2,212a2 リブ
211b,211c 折れ曲った部位
211b1,211c1,211c2 切り欠き
212 第2サイドプレート
212b,212c 折れ曲った部位
212b1,212c1,212c2 切り欠き
213,214 粘弾性体
310 第1中子
310a 第1基部
310a1,310b1,310c1 成形面
310b 第1櫛部
310c 第2櫛部
311 第1板材
312 第2板材
320 第2中子
320a 第2基部
320a1,320b1,320c1 成形面
320a2 先端部
320b 第3櫛部
320c 第4櫛部
410 第3中子
410a 第1基部
410a1,410b1,410c1 成形面
410b 第1櫛部
410c 第2櫛部
411 第1板材
412 第2板材
420 第4中子
420a 第2基部
420a1,420b1,420c1 成形面
420a2 先端部
420b 第1櫛部
420c 第2櫛部
501〜504 ピン

Claims (5)

  1. 予め定められた矩形のゴム成形領域を有する第1プレートを配置する工程と、
    前記ゴム成形領域の第1辺と、前記第1辺に隣接した第2辺および第3辺とに沿った成形面を有する板状の第1中子を、前記第1プレートの上に置く工程と、
    前記ゴム成形領域の前記第1辺に対向した第4辺に沿った成形面を有する板状の第2中子を、前記第1プレートの上に置く工程と、
    前記第1中子と前記第2中子で囲まれた前記ゴム成形領域にゴム素材を配置する工程と、
    前記ゴム成形領域を覆うように前記第1中子と前記第2中子の上に、第2プレートを置く工程と、
    前記第1プレートと前記第2プレートとで挟み、前記ゴム素材を成形するとともに、前記第1プレートと前記第2プレートとに前記ゴム素材を加硫接着させる工程と
    を含み、
    ここで、
    前記第1中子は、
    前記ゴム成形領域の前記第1辺に沿った成形面を含む第1基部と、
    前記ゴム成形領域のうち前記第2辺に沿った成形面を含む第1櫛部と、
    前記ゴム成形領域のうち前記第3辺に沿った成形面を含む第2櫛部と、
    を有し、かつ、
    前記第1基部と前記第1櫛部と前記第2櫛部とを含む形状で、厚さ方向に重ねられた第1板材と第2板材とを備え、
    前記第1櫛部と前記第2櫛部において、前記第1板材は、前記第1基部から延びるにつれて薄くなっており、前記第2板材は、前記第1基部から延びるにつれて厚くなっている、
    制震ゴムダンパーの製造方法。
  2. 前記第1中子の前記第1櫛部と前記第2櫛部のうち少なくとも1本の櫛部は、前記第2辺または前記第3辺よりも短く、
    前記第2中子は、
    前記第4辺に沿った成形面を含む第2基部と、
    前記第2辺または前記第3辺に沿った成形面を有し、前記第2基部から前記第1中子の前記櫛部に当たる位置まで延びた少なくとも1本の櫛部と
    を備え、
    前記第1中子の櫛部は、前記第2中子の櫛部よりも長い、
    請求項1に記載された制震ゴムダンパーの製造方法。
  3. 予め定められた矩形のゴム成形領域を有する第1プレートを配置する工程と、
    前記ゴム成形領域の第1辺と、前記第1辺に隣接した第2辺とに沿った成形面を有する板状の第1中子を、前記第1プレートの上に置く工程と、
    前記ゴム成形領域の前記第1辺に対向した第4辺と、前記第2辺に対向した第3辺とに沿った成形面を有する板状の第2中子を、前記第1プレートの上に置く工程と、
    前記第1中子と前記第2中子で囲まれた前記ゴム成形領域にゴム素材を配置する工程と、
    前記ゴム成形領域を覆うように前記第1中子と前記第2中子の上に、第2プレートを置く工程と、
    前記第1プレートと前記第2プレートとで挟み、前記ゴム素材を成形するとともに、前記第1プレートと前記第2プレートとに前記ゴム素材を加硫接着させる工程と
    を含み、
    ここで、
    前記第1中子は、
    前記ゴム成形領域の前記第1辺に沿った成形面を含む第1基部と、
    前記ゴム成形領域の前記第2辺に沿った成形面を含む第1櫛部と
    を有し、かつ、
    前記第1基部と前記第1櫛部を含む形状で、厚さ方向に重ねられた第1板材と第2板材とを備え、
    前記第1櫛部において、前記第1板材は、前記基部から延びる方向につれて薄くなり、前記第2板材は、前記基部から延びる方向につれて厚くなっており、
    前記第2中子は、
    前記ゴム成形領域の前記第4辺に沿った成形面を含む第2基部と、
    前記ゴム成形領域の前記第3辺に沿った成形面を含む第2櫛部と
    を有し、かつ、
    前記第2基部と前記第2櫛部を含む形状で、厚さ方向に重ねられた第3板材と第4板材とを備え、
    前記第2櫛部において、前記第3板材は、前記第2基部から延びる方向につれて薄くなり、前記第4板材は、前記第2基部から延びる方向につれて厚くなっている、
    制震ゴムダンパーの製造方法。
  4. 前記第1中子の前記第1櫛部は、前記第2辺よりも短く、
    前記第2中子は、
    前記第2基部から前記第2辺に沿った成形面を有し、前記第1中子の前記第1櫛部に当たる位置まで延びた第3櫛部を備え、
    前記第1中子の第1櫛部は、前記第2中子の第3櫛部よりも長い、
    請求項3に記載された制震ゴムダンパーの製造方法。
  5. 前記第2中子の前記第2櫛部は、前記第3辺よりも短く、
    前記第1中子は、
    前記第1基部から前記第3辺に沿った成形面を有し、前記第2中子の前記第2櫛部に当たる位置まで延びた第4櫛部を備え、
    前記第2中子の第2櫛部は、前記第1中子の第4櫛部よりも長い、
    請求項3または4に記載された制震ゴムダンパーの製造方法。
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