JP2019104817A - 耐火性エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]エポキシ樹脂、硬化促進剤、熱膨張性黒鉛および無機充填剤を含有する、耐火性エポキシ樹脂組成物。
[2]前記硬化促進剤が塩基系硬化促進剤である、上記[1]に記載の耐火性エポキシ樹脂組成物。
[3]前記塩基硬化促進剤がイミダゾール骨格を有する、上記[1]または[2]に記載の耐火性エポキシ樹脂組成物。
[4]前記硬化促進剤が酸系である、上記[1]に記載の耐火性エポキシ樹脂組成物。
[5]前記硬化促進剤が前記エポキシ樹脂100質量部を基準として10質量部以下の範囲である、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の耐火性エポキシ樹脂組成物。
[6]前記熱膨張性黒鉛が前記エポキシ樹脂100質量部を基準として20〜350質量部の範囲である、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の耐火性エポキシ樹脂組成物。
[7]前記無機充填剤が前記エポキシ樹脂100質量部を基準として50〜400質量部の範囲である、上記[1]〜[6]のいずれかに記載の耐火性エポキシ樹脂組成物。
[8]上記[1]〜[7]のいずれかに記載の耐火性エポキシ樹脂組成物を成形してなる、成形体。
[9]建具に使用する上記[8]に記載の成形体。
上記中和された熱膨張性黒鉛の市販品としては、例えば、UCAR CARBON社製の「GRAFGUARD#160」、「GRAFGUARD#220」、東ソー社製の「GREP−EG」等が挙げられる。
表1に示した配合により、耐火性エポキシ樹脂組成物を準備した。表1に示した各成分の詳細は次の通りである。各表の単位は質量部である。
(1)エポキシ化合物
ビスフェノールF型エポキシ化合物(三菱化学株式会社製「E807」)
(2)硬化剤
ヘキサメチレンジアミン誘導体(三菱化学株式会社製「FL052」)
(3)硬化促進剤
1,2−ジメチルイミダゾール(四国化成株式会社製「1.2DMZ」)
トリフェニルホスフィン(北興化学工業株式会社製「ホクコーTPP」)
ナフテン酸コバルト(東栄化工株式会社製「ナフテン酸コバルト8%」)
(4)熱膨張性黒鉛
熱膨張性黒鉛(東ソー社製「GREP−EG」)
(5)無機充填剤
ポリリン酸アンモニウム(クラリアント社製「AP−422」)
炭酸カルシウム(備北粉化株式会社製「BF−300」)
表1の配合に従い、ビスフェノールF型エポキシ化合物60質量部、ヘキサメチレンジアミン誘導体40質量部、1,2−ジメチルイミダゾール4質量部、熱膨張性黒鉛100質量部、ポリリン酸アンモニウム50質量部、炭酸カルシウム50質量部を、合計300gとなるようにはかりとり、室温(25℃)にて混練ロールで混練して耐火性エポキシ樹脂組成物を得た。
得られた耐火性エポキシ樹脂組成物を、25cm×25cm×1.5mmになるように2枚のポリエチレンテレフタレートシートではさみ、加熱電気プレスを使用して、40℃、30秒加圧して耐火性エポキシ樹脂組成物シートを作成した。
上記耐火性エポキシ樹脂組成物シート1枚を60℃オーブンで4時間加温することにより硬化させ、実施例1のエポキシ樹脂シートを作成した。また、シート厚さ評価のために硬化前のシートを20枚作成し、それらを重ねて60℃オーブンで4時間加温することにより硬化させた。
実施例1の場合と比較して、1,2−ジメチルイミダゾールの使用量を0.05質量部に変更し、熱膨張性黒鉛の使用量を100質量部から30質量部に変更し、ポリリン酸アンモニウムの使用量を50質量部から150質量部に変更したこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行い、実施例2のエポキシ樹脂シートを作成した。
(実施例3)
実施例1の場合と比較して、1,2−ジメチルイミダゾールの使用量を7質量部に変更し熱膨張性黒鉛の使用量を100質量部から220質量部に変更し、ポリリン酸アンモニウムの使を50質量部から150質量部に変更し、炭酸カルシウムの使用量を50質量部から150質量部に変更した。それ以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行い、実施例3のエポキシ樹脂シートを作成した。
(実施例4)
実施例1の場合と比較して、1,2−ジメチルイミダゾールに代えてトリフェニルホスフィンを3質量部使用したこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行い、実施例4のエポキシ樹脂シートを作成した。
(実施例5)
実施例1の場合と比較して、1,2−ジメチルイミダゾールに代えてナフテン酸コバルトを2質量部使用したこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行い、実施例5のエポキシ樹脂シートを作成した。
実施例1の場合と比較して、1,2−ジメチルイミダゾールを使用しなかったこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行い、比較例1のエポキシ樹脂シートを作成した。
(比較例2)
実施例1の場合と比較して、熱膨張性黒鉛を使用しなかったこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行い、比較例2のエポキシ樹脂シートを作成した。
(比較例3)
実施例1の場合と比較して、ポリリン酸アンモニウムおよび炭酸カルシウムを使用しなかったこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行い、比較例3のエポキシ樹脂シートを作成した。
上記の実施例1〜5および比較例1〜3のエポキシ樹脂シートの成形体を硬化速度および耐火性について以下のように評価した。結果を表1に示す。
[硬化速度評価]
上記混練後のエポキシ樹脂組成物を、B型粘度計を用いて回転数60rpmでの粘度を測定した。混練直後と、混練後40℃のオーブンにて60分加温した上記エポキシ樹脂組成物の粘度を測定し、その粘度比を評価した。
上記粘度比は以下の方法にて算出される。
粘度比=(加温後の粘度)÷(混練直後の粘度)
上記粘度比が1.3より大きい場合を◎、1.0〜1.3の場合を○、1.0未満の場合を×と評価した。
上記エポキシ樹脂シートから98mm×98mm×1.5mmの試験片を切り出し、上記試験片を電気炉にて600℃で30分間加熱した。
加熱後、試験片の形状が保持されている場合を○、加熱後の試験片を逆さまにしても形状が保持されている場合を◎、加熱後、試験片の形状が保持されておらず崩れた場合を×と評価した。
20枚重ねて加温を行った上記エポキシ樹脂シートのうち、一番下に配置したシートの縁部4箇所の厚みをダイヤルゲージで測定し、その平均値を算出した。さらに中央部分の厚みをダイヤルゲージで測定した。
周囲の厚みと中央部分の厚みの差が0.5mm未満の場合を○、0.5mm以上の場合を×と評価した。
Claims (9)
- エポキシ樹脂、硬化促進剤、熱膨張性黒鉛および無機充填剤を含有する、耐火性エポキシ樹脂組成物。
- 前記硬化促進剤が塩基系硬化促進剤である、請求項1に記載の耐火性エポキシ樹脂組成物。
- 前記塩基硬化促進剤がイミダゾール骨格を有する、請求項1または2に記載の耐火性エポキシ樹脂組成物。
- 前記硬化促進剤が酸系硬化促進剤である、請求項1に記載の耐火性エポキシ樹脂組成物。
- 前記硬化促進剤が前記エポキシ樹脂100質量部を基準として10質量部以下の範囲である、請求項1〜4のいずれかに記載の耐火性エポキシ樹脂組成物。
- 前記熱膨張性黒鉛が前記エポキシ樹脂100質量部を基準として20〜350質量部の範囲である、請求項1〜5のいずれかに記載の耐火性エポキシ樹脂組成物。
- 前記無機充填剤が前記エポキシ樹脂100質量部を基準として50〜400質量部の範囲である、請求項1〜6のいずれかに記載の耐火性エポキシ樹脂組成物。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の耐火性エポキシ樹脂組成物を成形してなる、成形体。
- 建具に使用されるための、請求項8に記載の成形体。
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JP2017237674A JP2019104817A (ja) | 2017-12-12 | 2017-12-12 | 耐火性エポキシ樹脂組成物 |
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JP2006348229A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Shin Etsu Chem Co Ltd | エポキシ樹脂組成物 |
WO2017154931A1 (ja) * | 2016-03-07 | 2017-09-14 | セメダイン株式会社 | 構造物の防火構造体、硬化性組成物、耐火材、及び防火構造体形成工法 |
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2017
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