JP2019104710A - 油性化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】マット効果と使用感(伸び広がり、塗布面のきしみ感)が良好な油性化粧料の提供。【解決手段】(A)多糖脂肪酸エステル誘導体を含むゲル化剤、(B)ポリウレタン粉体(B−1)、ポリウレタン以外のポリマー成分からなる核部をポリウレタンが被覆してなる複合粉体(B−2)から選ばれる1種以上、を含有する油性化粧料。(B−2)成分の複合粉体は、(Bー2−1)シリコーン樹脂及び/又は(B−2−2)(メタ)アクリレート誘導体からなる核部をポリウレタンが被覆してなるものであることが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、油性化粧料に関する。
油性化粧料は、口紅、アイシャドウ、頬紅等が挙げられ、油剤原料を主成分として構成される。これら油性化粧料の中でも、艶感を抑えた、いわゆるマットタイプの化粧料においては、シリカを高配合する技術やシリコーン系化合物を化粧料の基材とする技術が採用されてきた。
油性化粧料の課題として、その溶融粘度の高さから色材の分散性が悪いことが挙げられてきたが、さらに、いわゆるマットタイプの化粧料において上記のような従来技術を採用することで、高配合のシリカによる塗布後のきしみ感やシリコーンと他の油剤との相溶性が低いことといった課題も挙げられてきた。
特許文献1は、デキストリン脂肪酸エステル及びウレタン樹脂粉体を含む油性固形化粧料の製造方法が記載されており、前記油性固形化粧料によると、外部衝撃に対する化粧料の強度、パフ等塗布具への化粧料の移行性及び塗布時の肌へのパウダリー感が得られることが記載されている。
特許文献2は、トリメリット酸トリエステル及びポリウレタンからなるプラスチックパウダーを含み、塗布面のきしみがない皮膚外用組成物が記載されている。
特許文献3は、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、ポリメチルセスキオキサン及び(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマーを含む化粧直し用乳化組成物が記載されている。
特開2010−70459号公報 特許第6097059号公報 特許第6219331号公報
本発明は、上記のような、いわゆる従来のマットタイプの油性化粧料にみられる課題を解決し、マット効果と使用感(伸び広がり、塗布面のきしみ感)が良好な化粧料を提供することを課題とする。
本発明は、(A)多糖脂肪酸エステル誘導体を含むゲル化剤、(B)ポリウレタン粉体(B−1)、ポリウレタン以外のポリマー成分からなる核部をポリウレタンが被覆してなる複合粉体(B−2)から選ばれる1種以上、を含有する油性化粧料を提供する。
本発明の油性化粧料は、各成分が均一に分散した安定性の高い化粧料が得られ、マット効果や使用感(伸び広がり、塗布面のきしみ感)に優れる。
<(A)成分>
本発明の化粧料に含まれる(A)成分は、ゲル化剤として公知の多糖脂肪酸エステル誘導体を含む。
(A)成分は、例えば、オクタン酸デキストリン、ラウリン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン、イソステアリン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステル;オクタン酸イヌリン、ラウリン酸イヌリン、ミリスチン酸イヌリン、パルミチン酸イヌリン、ステアリン酸イヌリン等のイヌリン脂肪酸エステル;ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
中でも、デキストリン脂肪酸エステルが好ましく、パルミチン酸デキストリンがより好ましい。
(A)成分として、多糖脂肪酸エステル誘導体を含んでいればその他公知の化粧料用のゲル化剤を含んでいてもよい。
例えば、12−ヒドロキシステアリン酸、金属石鹸、煙霧状無水ケイ酸、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、トリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリル、及び有機変性粘土鉱物等が挙げられる。
<(B)成分>
(B−1)成分のポリウレタン粉体は、ポリウレタン単体からなるものであるが、ポリウレタン単体からなる粒子表面に少量の微粒子シリカが埋没していてもよい。少量の微粒子シリカとは、ポリウレタン単体からなる粒子に対して5質量%以下で含有する微粒子シリカである。微粒子シリカを含有する場合、(B−1)成分として、ポリウレタン単体からなる粒子粉体と微粒子シリカを含有するポリウレタン粉体との混合物であってもよい。
(B−1)成分のポリウレタン粉体は、例えば、特許文献2、3に記載された(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー、特開2017−160126号公報に記載された(IPDI/ポリ(1,4−ブタンジオール)−14)クロスポリマー、(HDI/PPG/ポリカプロラクトン)クロスポリマー等を挙げることができる。また、市販品を使用することもでき、例えば、製品名「D−400」、「D−800」、「CS−400」(いずれも東色ピグメント(株)製)等が挙げられる。
(B−2)成分のポリウレタン複合粉体は、シリコーン樹脂からなる核部をポリウレタンが被覆してなる複合粉体(B-2-1)及び/又は(メタ)アクリレート誘導体からなる核部をポリウレタンが被覆してなる複合粉体(B-2-2)である。
本発明において、前記複合粉体の「シリコーン樹脂」は、化粧料成分として公知のシリコーン樹脂粉末を示す。
また本発明において、前記複合粉体の「(メタ)アクリレート誘導体」は、(メタ)アクリレートモノマーを含むアクリロイル基含有モノマーに由来するポリマーを示す。
(B-2-1)成分であるシリコーン樹脂を核部としてポリウレタンが被覆してなる複合粉体は、球状又は略球状のものが好ましい。
平均粒子径は、核部であるシリコーン樹脂よりも大きく、1〜30μmのものが好ましく、3〜15μmのものがより好ましい。具体的には、特開2008−1678号公報に記載されたシリコーン樹脂粉末を内包する有機合成球状粉体や製品名「US−450」(東色ピグメント(株)製)等を用いることができる。
(B-2-1)成分の前記複合粉体を構成するシリコーン樹脂として、粉末のものを用いるのが好ましい。
シリコーン樹脂粉末の平均粒子径は、0.3〜5μmのものが好ましく、0.3〜1μmのものを用いるのがより好ましい。
(B-2-1)成分として、以下のようなシリコーン樹脂粉末を内包するポリウレタン粉末からなる複合粉体を用いることができる。
シリコーン樹脂粉末を内包するポリウレタン粉末からなるポリウレタン複合粉体において、「内包」とは、ポリウレタン粉末内にシリコーン樹脂粉末が含有されていることを意味する。なお、前記「内包」は、シリコーン樹脂粉末を内包するポリウレタン粉末の製造時を基準とするものであるから、化粧料の製造時などにおいてシリコーン樹脂粉末を内包するポリウレタン粉末同士が擦れることでシリコーン樹脂粉末が露出されるようになった場合であっても、本発明のシリコーン樹脂粉末を内包するポリウレタン粉末に含まれることになる。
ポリウレタン粉末は公知のものであり、例えば、特開2010−163389号公報、特開2012−219221号公報、特開2016−199532号公報に記載されたポリオールとイソシアネート化合物を反応させて得ることができる。
シリコーン樹脂粉末は、例えば、特開2013−63954号公報に記載されている「(b)シリコーン骨格粉末」、特開2012−240994号公報に記載されている「(B)架橋型オルガノポリシロキサン重合物」、特開2013−227306号公報において「(C)油溶性樹脂」の内のシリコーン系樹脂などを使用することができるが、これらの中でもポリメチルシルセスキオキサン粉末が好ましい。
ポリメチルシルセスキオキサン粉末は、シリコーンKMP−590(信越化学社製;粒子径1〜3μm)、トスパール120A、トスパール145A、トスパール2000B(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)、MSP−N050(日興リカ(株)製;粒子径0.5μm)などの市販品を使用することができる。
シリコーン樹脂粉末とポリウレタン粉末の合計100質量%中のシリコーン樹脂粉末の含有割合は、2〜13質量%が好ましく、4〜10質量%がより好ましく、残部割合がポリウレタン粉末である。
このようなシリコーン樹脂粉末を内包するポリウレタン粉末からなる複合粉体は、ポリウレタンの重合反応時にシリコーン樹脂粉末を添加して重合反応させることで製造することができる。
(B-2-2)成分である(メタ)アクリレート誘導体を核部としてポリウレタンが被覆してなる複合粉体は、特開2008−1678号公報に記載されたPMMAを内包する有機合成球状粉体;特開2016−199532号公報に記載された、核部が(メタ)アクリレートモノマーを含むビニル基含有モノマーに由来するポリマーで、被覆部がイソシアネートプレポリマーを含むウレタン成分に由来するポリマーの多孔質樹脂粒子;特開2017−48323号公報に記載されている、コア部が(メタ)アクリレートモノマー単位を有するコア部形成架橋樹脂からなり、シェル部がポリウレタン及びポリウレアの少なくとも一方を含有するシェル部形成架橋樹脂からなる多孔質樹脂粒子;製品名「UP−611」(東色ピグメント(株)製)等を用いることができる。
(B)成分として、ポリウレタン粉体(B−1)とポリウレタン複合粉体(B−2)とを併用するのが好ましい。(B−1)と(B−2)とを併用する場合、(B−1)/(B−2)(質量比)は、4/1〜1/4で用いるのが好ましく、1/1〜1/4で用いるのがより好ましい。
また、ポリウレタン複合粉体(B−2)の中でも、シリコーン樹脂を核部とするポリウレタン複合粉体(B-2-1)と(メタ)アクリレート誘導体を核部とするポリウレタン複合粉体(B-2-2)とを併用してもよい。
(B−2)成分としては、(B-2-1)成分を用いるのが好ましい。
前記(B-2-1)と(B-2-2)を併用する場合、(B-2-1)/(B-2-2)(質量比)は1/1〜3/1で用いるのが好ましく、1/1〜1.5/1で用いるのがより好ましい。
<(C)成分>
本発明の油性化粧料は、(C)成分として、金属酸化物、群青、紺青、法定色素、及び天然色素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の着色剤を含むのが好ましい。
金属酸化物として、ベンガラ(酸化鉄)、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム等が挙げられる。
法定色素として、赤色104号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号、青色2号、赤色227号、赤色230号、黄色202号、緑色201号、緑色204号、青色205号、赤色401号、赤色504号、だいだい色402号、黄色403号、黄色407号、緑色401号、紫色401号、黒色401号等が挙げられる。
天然色素として、βカロチン、カルサミン、カルミン、クロロフィル、コチニール等が挙げられる。
本発明の油性化粧料は、(B)成分のポリウレタン粉体(B−1)やポリウレタン複合粉体(B−2)と併せて、分散剤用途や増量剤用途の球状シリカを、(B)成分/前記シリカ(質量比)は1/1〜1.5/1の範囲で用いることができる。前記範囲を超えると、油性化粧料のマット効果と使用感が低下する。
(B)成分と併せて使用できる球状シリカは、平均粒子径3〜5μmのものが好ましい。
本発明の化粧料は、その他以下に列挙した一般に化粧料に配合される各種成分を含有することができる。
炭化水素、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、固形パラフィン、セレシン、アルキッド、アクリル、スルホンアミド樹脂、ニトロセルロース;
ミネラルオイル、オリーブ油、アーモンド油、カカオ脂、マカデミアナッツ油、アボカド油、硬化パーム油、ヒマシ油、ヒマワリ油、月見草油、合成トリグリセライド、ロウ、ヒマワリ種子ロウ、ミツロウ、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル、直鎖・環状シリコーンオイル、ジメチルポリシロキサン、モノステアリン酸グリセリン、デカメチルシクロペンタンシロキサン、ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリフェニルメチルシロキサン、
ロジンペンタエリスリトットエステル、ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリイソオクタン酸グリセリン、ミリスチン酸イソプロピル、モノラウリン酸プロピレングリコール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリエチルヘキサノイン、フェニルトリメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、水添ポリイソブテン、マイクロクリスタリンワックスなどの油剤;
精製水、エタノール、イソプロパノール、多価アルコール、水溶性高分子、ベントナイト、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、酢酸エチル、酢酸ブチル、ブタノール;
グリセリン、プロピレングリコール、ソルビット、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジグリセリン、マンニトール、POEメチルグリコシド、生体高分子、蔗糖などの保湿剤;
エチルヘキサン酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルなどのエモリエント成分;
ミリスチン酸オクチルドデシル、ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール、モノオレイン酸ソルビタン、トリイソオクタン酸グリセリン、オクチルメトキシシンナメート、モノオレイン酸POEソルビタン、イソセチル、イソステアリン酸、ステアリン酸、パルミチン酸イソプロピル、クエン酸アセチルトリブチル、ジ安息香酸トリメチルペンタンジイル、ステアリルコニウムベントナイト;
メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロースなどのセルロース系増粘剤、グアーガム、ペクチン、プルラン、ゼラチン、ローカストビーンガム、カラギーナン、寒天、キサンタンガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、ポリエチレングリコール、ベントナイト、アルギン酸、アルギン酸プロピレングリコール、マクロゴール、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマー等の増粘剤;
防腐剤、乳化剤、安定化剤、可塑剤;
陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性イオン界面活性剤、蛋白質系界面活性剤;
薬効成分、ビタミンCジパルミテート、ビタミン類、アミノ酸、美白剤、殺菌剤;
カオリン、マイカ、セリサイト、アルミナ、ガラスフレーク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸、硫酸バリウム、などの顔料、
ナイロンパウダー、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル、ウールパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、シリコーンパウダー、でんぷん粉、アルミニウム粉末、球状ナイロン、球状ポリスチレン、雲母チタン、二酸化チタン、酸化チタン、酸化鉄、その他の粉体;
pH調整剤、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、金属イオン封止剤、クエン酸、クエン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、
紫外線吸収剤、抗酸化剤、香料、防腐剤、キレート剤、酸化防止剤、分散剤、褐色防止剤、緩衝剤、沈殿防止成分、ゲル化剤、有機変性粘土鉱物、使用性改質剤等が挙げられる。
本発明の油性化粧料は、上記の任意の化粧料成分を含有し、(A)〜(C)成分の含有量について、(A)成分5〜50質量%が好ましく、10〜30質量%がより好ましく、(B)成分10〜60質量%が好ましく、20〜50質量%がより好ましく、(C)成分0.05〜15質量%が好ましく、0.05〜12質量%が好ましい。残部は任意の化粧料成分とし、合計で100質量%にする。
本発明の油性化粧料は、(A)成分と(B)成分の合計量20〜70質量%が好ましく、25〜50質量%がより好ましい。
また、本発明の油性化粧料は、(A)成分と(B)成分と(C)成分の合計量30〜70質量%が好ましく、30〜55質量%がより好ましい。残部は任意の化粧料成分とし、合計で100質量%にする。
本発明の油性化粧料は、
(A)成分を含む油相と、(C)成分を含み(B)成分を含まない粉体相(I)とを混練して混練物を得る第1工程、
前記混練物に対して(B)成分を含み(C)成分を含まない粉体相(II)を添加して混合して化粧料組成物を得る第2工程、
前記化粧料組成物を加熱して攪拌しながら脱泡した後、容器に充填又は成型する第3工程、
を有している油性化粧料の製造方法によって得ることができる。
第1工程では、(A)成分を含む油相と、(C)成分を含み(B)成分を含まない粉体相(I)とを混練して混練物を得ることができる。
前記油相は、(A)成分以外に、任意の化粧料成分のうち液体やゲル状のものを含む。
それら化粧料成分と(A)成分とを、80〜100℃下でパドルミキサーを用いて溶融し、さらに、(C)成分を含み(B)成分を含まない粉体相(I)を油相に添加して、三本ローラーを用いて均一混合して、溶融状態の混練物を得る。
前記粉体相(I)は、(C)成分以外に、任意の化粧料成分のうち、顔料や、ジメチルシリル化シリカ等の分散剤用途のシリカを含んでいてもよい。
第2工程では、第1工程で得た前記混練物に対して(B)成分を含み(C)成分を含まない粉体相(II)を添加して80〜100℃下でパドルミキサーを用いて混合して、化粧料組成物を得る。
前記粉体相(II)は、(B)成分以外に、任意の化粧料成分のうち、シリカやタルク等の分散剤・増量剤用途の粉体、雲母チタン等といった、前記粉体相(I)以外の粉体を含んでいてもよい。
第3工程では、第2工程で得た前記化粧料組成物を80〜100℃に加熱して、真空脱泡機を用いて攪拌しながら脱泡した後、容器に充填又は成型する。
本発明の油性化粧料は、化粧料の種類にもよるが、前記の製造方法において、(B)成分を含む粉体相(II)と(C)成分を含む粉体相(I)との合計含有量が化粧料中30〜70質量%であることが好ましく、35〜50質量%であることがより好ましい。残部は、(A)成分を含む油相の含有量となる。
本発明の油性化粧料は、いわゆるマットタイプのメイクアップ化粧料に適用される。具体的には、口紅、アイシャドウ、コンシーラー、チーク、アイシャドウ等のメイクアップ化粧料とされるものが挙げられる。
使用成分
(A)パルミチン酸デキストリン:製品名「レオパール KL2」、千葉製粉株式会社製
(B−1)ポリウレタン粉体:製品名「D−400」、東色ピグメント株式会社製
(B-2-1)シリコーン樹脂からなる核部をポリウレタンが被覆してなる複合粉体:製品名「US−450」、東色ピグメント株式会社製
(B-2-2)(メタ)アクリレート誘導体からなる核部をポリウレタンが被覆してなる複合粉体:製品名「UP−611」、東色ピグメント株式会社製
シリカ1(球状):製品名「サンスフェア NP−30」、AGC エスアイテック株式会社製
シリカ2(球状):製品名「サンスフェア H−121」、AGC エスアイテック株式会社製
シリカ3(不定形):製品名「サイリシア 740」、富士シリシア製
タルク :製品名「JA−46R」、浅田製粉株式会社製
雲母チタン :製品名「YM−2300X」、株式会社ヤマグチマイカ製
実施例1〜2、比較例1〜5(コンシーラー)
(A)成分を含む油相を、90〜100℃下で溶融混合した。溶融した油相に、(C)成分を含む粉体相(I)を添加し、三本ローラーで3回混練して混練物を得た。前記混練物に、(B)成分を含む粉体相(II)を添加し、90℃前後に昇温後、攪拌脱泡(15分間)して、油状の化粧料組成物を得た。得られた化粧料組成物を、指定の容器に充填することで、実施例及び比較例の油性化粧料(コンシーラー)を得た。
実施例及び比較例の油性化粧料を用いて、下記項目を評価し、その結果を表1(数値は質量%)に示す。
Figure 2019104710

実施例3〜4、比較例6(口紅)
実施例1と同様の製造方法により、実施例及び比較例の油性化粧料(口紅)を得た。
実施例及び比較例の油性化粧料を用いて、下記項目を評価し、その結果を表2(数値は質量%)に示す。
Figure 2019104710
油性化粧料の評価
・化粧料の安定性(外観)
実施例及び比較例の化粧料を、40℃恒温槽内で1か月静置して、外観を目視観察した。
評価は、下記基準により評価した。
○:変化なし
×:変化あり(褐変した。)
・化粧料の安定性(硬度)
実施例及び比較例の化粧料を、物性測定器レオテックス:SD-700IIにより、前記化粧料を化粧料容器に充填後又は成型後に、30℃恒温槽内で6時間静置させた化粧料の硬度(初期値)及び前記化粧料を40℃恒温槽内で4週間静置後の硬度(経時値)を測定した。
評価は、下記基準により評価した。
○:−0.3≦式(1−経時値/初期値)≦0.3の範囲にあること。
×:式(1−経時値/初期値)が−0.3を下回る又は0.3を超える値であること。
・仕上がり(マット効果)評価
実施例及び比較例の化粧料を、化粧品評価の女性パネラー5名の顔表面に塗布し、コンシーラーを塗布後に前記塗布面を目視観察した。
評価は、不自然な艶のないマットな質感が得られたかを下記基準により評価した。
○:良好
△:普通
×:不良
・使用感(伸び、塗布後のきしみ感)評価
実施例及び比較例の化粧料を、化粧品評価の女性パネラー5名の顔表面に塗布し、塗布した際の使用感(伸び、塗布後のきしみ感)を、下記基準により評価した。
○:良好
△:普通
×:不良
実施例1〜4のほか、本発明の化粧料の処方例を以下に示す。
処方例1(アイシャドウ)
表3に示す各成分を、前記実施例1と同様の製造方法により、油性化粧料(アイシャドウ)を得た。
Figure 2019104710
処方例2(ファンデーション)
表4に示す各成分を、前記実施例1と同様の製造方法により、油性化粧料(ファンデーション)を得た。
Figure 2019104710
本発明の油性化粧料は、いわゆるマットタイプのメイクアップ化粧料に好適に利用することができる。

Claims (7)

  1. (A)多糖脂肪酸エステル誘導体を含むゲル化剤、
    (B)ポリウレタン粉体(B−1)、ポリウレタン以外のポリマー成分からなる核部をポリウレタンが被覆してなる複合粉体(B−2)から選ばれる1種以上、
    を含有する油性化粧料。
  2. (B−2)成分の複合粉体が、(B-2-1)シリコーン樹脂及び/又は(B-2-2)(メタ)アクリレート誘導体からなる核部をポリウレタンが被覆してなるものである、請求項1記載の油性化粧料。
  3. (B)成分を10〜60質量%含有する、請求項1又は2記載の油性化粧料。
  4. (B)成分が、(B−1)/(B−2)(質量比)=4/1〜1/4の範囲からなる、請求項1〜3のいずれか1項記載の油性化粧料。
  5. (B-2-1)シリコーン樹脂が粉末状のものである、請求項2記載の油性化粧料。
  6. (B-2-1)シリコーン樹脂が平均粒子径0.3〜5μmの粉末状のものである、請求項2又は5記載の油性化粧料。
  7. (C)金属酸化物、群青、紺青、法定色素、及び天然色素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の着色剤を含む、請求項1〜6のいずれか1項記載の油性化粧料。
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