JP2012140417A - 油性ゲル状口唇化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、塗布時の使用感が良好で、ツヤ感に優れ、付着性を有しながらもべたつきが少なく、高い化粧持続効果を有する油性ゲル状口唇化粧料に関する。
【解決手段】 次の成分(A)〜(C);
(A)ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、(B)ペンタエリスリトールに炭素数14〜22の分岐脂肪酸をエステル化して得られる液状のテトラエステル、(C)デキストリン脂肪酸エステル、を配合したことを特徴とする油性ゲル状口唇化粧料に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチルと、ペンタエリスリトールと炭素数14〜22の分岐脂肪酸とのテトラエステル、及びデキストリン脂肪酸エステルを配合した油性ゲル状口唇化粧料に関するものであり、更に詳しくは、塗布時の使用感が良好で、ツヤ感に優れ、唇への付着性を有しながらも塗布後のべたつきが少なく、高い化粧持続効果を有する油性ゲル状口唇化粧料に関するものである。
油性ゲル状口唇化粧料は、ツヤ感、化粧膜の均一性、付着性の良さといった化粧効果だけではなく、伸び広がりの良さ、べたつきの無い使用感が求められており、様々な目的や用途に応じて検討がなされている。例えば、安定性に優れ、ツヤを著しく向上させることを目的として、ポリブテンとデキストリン脂肪酸エステル、および12−ヒドロキシステアリン酸を配合したオイルゲル化粧料(特許文献1参照)や、均一な色や光沢を与え、かつ化粧持続効果を高める目的で、アシル置換度2.0以下のデキストリン脂肪酸エステルと特定の溶解度パラメーターを有する油を含有した技術が開示されている(特許文献2参照)。また、塗布時の光沢だけでなく、潤い感の持続を向上する目的で、分岐型イソステアリン酸をエステル化して得られる液状エステル組成物とシリコーン樹脂を配合した油性化粧料(特許文献3参照)や、べたつきがなく、塗布時の透明感やツヤを向上させる目的として、高粘度油分と、特定のIOB値を有する半固形油分が特定の比率で配合された非固形口唇化粧料(特許文献4参照)などが挙げられる。
特開2002−3340号公報 特開2004−131475号公報 特開2006−111543号公報 特開2007−277189号公報
口紅やリップグロス等の油性ゲル状口唇化粧料は、軽いのびをもつ良好な使用感、塗布膜のツヤ、化粧効果の持続が求められる。それとともに、口唇という動きが大きい部位に適用されるものであることによる、特に口を開いたり閉じたりする際や、長い髪が貼り付いてしまうといった、べたつきを軽減させる技術が求められている。特許文献1のように、ポリブテンとデキストリン脂肪酸エステルや12−ヒドロキシステアリン酸を配合したものは、ツヤを著しく向上させるといった目的は満たすが、付着性が高いことから、のびが重くなり使用性の悪さや、べたつきがあった。特許文献2のように、アシル置換度2.0以下のデキストリン脂肪酸エステルと特定の溶解度パラメーターを有する油を配合したものは、均一な色や光沢を与え、かつ化粧持続効果を高めるといった目的は満たすが、べたつきの点で満足のいくものが得られなかった。また、特許文献3のように、分岐型イソステアリン酸をエステル化して得られる液状エステル組成物とシリコーン樹脂を配合したものは、光沢や潤い感の持続性を向上する目的は満たすが、口唇の動きに伴う柔軟性に劣るところがある。特許文献4のように、高粘度油分と、特定のIOB値を有する半固形油分を配合したものは、べたつきがなく、塗布時の透明感やツヤを向上させる目的は満たすが、伸び広がりの点で満足のいくものが得られていなかった。
かかる実情において、本発明者は、付着性の高い油と軽い感触を演出できる油とを組み合わせることで、上記問題点を解決することができると考え、鋭意研究を重ねた結果、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチルと、ペンタエリスリトールと炭素数14〜22の分岐脂肪酸とのテトラエステルとを組み合わせ、さらに、デキストリン脂肪酸エステルと組み合わせることにより、付着性を有しながらもべたつきが少なく、塗布時の使用感が良好でありながら、ツヤ感や化粧持続効果を有する油性ゲル状口唇化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(C);
(A)ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、
(B)ペンタエリスリトールと炭素数14〜22の分岐脂肪酸とのテトラエステル、
(C)デキストリン脂肪酸エステル、
を含有することを特徴とする油性ゲル状口唇化粧料に関するものである。
さらに成分(D)20℃における粘度が20Pa・s以上の液状のポリオレフィンの含有量が3質量%未満であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の油性ゲル状口唇化粧料。
本発明の油性ゲル状口唇化粧料は、塗布時の使用感が良好で、ツヤ感に優れ、付着性を有しながらもべたつきが少なく、高い化粧持続効果を有することができるものである。
本発明品に使用される容器の一例
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(A)ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチルは、ジペンタエリスリトールにイソステアリン酸を公知の方法でエステル化することによって得られる粘ちょう性の液状エステル油である。市販品としてはジペンタエリスリトールにイソステアリン酸をエステル化して得られる、サラコスDP−518N(日清オイリオグループ社製)等が挙げられる。
本発明における成分(A)ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチルの含有量は、特に限定されないが、30〜60質量%(以下、単に「%」で示す)が好ましく、さらに好ましくは35〜55%である。含有量がこの範囲であれば、ツヤ感に優れ、付着性も良好で、高い化粧持続効果を有する油性ゲル状口唇化粧料が得られる。
本発明に用いられる成分(B)ペンタエリスリトールと炭素数14〜22の分岐脂肪酸とのテトラエステルは、ペンタエリスリトールと、炭素数14〜22の分岐脂肪酸、例えばイソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソアラキン酸等のフルエステルである。このうちイソステアリン酸とのテトラエステルを配合したものが安定性や使用性の観点から好ましい。これらの市販品としては、CRODAMOL PTIS−LQ−(MV)(クローダ社製)、エステロール PT−ISHV(ナショナル美松社製)、サラコス 5418V(日清オイリオグループ社製)等が挙げられる。
本発明における成分(B)のペンタエリスリトールと炭素数14〜22の分岐脂肪酸とのテトラエステルの含有量は、特に限定されないが、30〜50%が好ましく、さらに好ましくは35〜45%である。含有量がこの範囲であると、使用感が良好で、ツヤ感に優れ、べたつきが少ない油性ゲル状口唇化粧料が得られる。
本発明に用いられる成分(C)のデキストリン脂肪酸エステルは、例えば、油溶性のもので炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和脂肪酸と、平均重合度10〜50のデキストリンとのエステル化合物が挙げられる。具体例としては、パルミチン酸デキストリン、パルミチン酸/2-エチルヘキサン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、パルミチン酸/ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、イソパルミチン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。市販品としてはレオパールKL2、レオパールTL2、レオパールTT2(以上、千葉製粉社製)等が挙げられる。
本発明における成分(C)デキストリン脂肪酸エステルの含有量は、特に限定されないが、3〜10%が好ましく、さらに好ましくは5〜8%である。含有量がこの範囲であると、塗布時の付着性が良好で、高い化粧持続効果を有する油性ゲル状口唇化粧料が得られる。
さらに、本発明において成分(A)ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチルと成分(B)ペンタエリスリトールと炭素数14〜22の分岐脂肪酸とのテトラエステルの含有量の和は70%以上であることが好ましい。含有量がこの範囲であると、塗布時の使用感が良好で、ツヤ感に優れ、付着性を有しながらも、べたつきが少なく、高い化粧持続効果を有する油性ゲル状口唇化粧料が得られる。
さらに、本発明には成分(D)20℃における粘度が20Pa・s以上の液状のポリオレフィンをの含有量が3%未満であることが好ましい。成分(D)は、通常化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、ポリイソブチレン、ポリブテン、重質流動イソパラフィンなどが挙げられる。市販品としては、精製ポリブテンHV−100F(SB)(20℃における粘度:37Pa・s)(日本ナチュラルプロダクツ社製)、、ポリブテン2000H(20℃における粘度:629Pa・s)(出光興産社製)、パールリーム18(20℃における粘度:26.7Pa・s)、パールリーム24(20℃における粘度:81.7Pa・s)、パールリーム46(20℃における粘度:342Pa・s)(以上、日本油脂社製)等が挙げられる。成分(D)を含有すると、ツヤ感に優れ、付着性も良好で、高い化粧持続効果を有する油性ゲル状口唇化粧料が得られるが、その含有量は3%未満であることが好ましく、さらに好ましくは1%未満である。含有量が3%を超えると、塗布時に重さを感じたり、べたつきを感じる場合がある。
尚、粘度はブルックフィールド型粘度計を使用して測定した。ブルックフィールド型粘度計は、例えば単一円筒型回転粘度計ビスメトロン(登録商標)(芝浦システム社製)等が挙げられる。測定方法は、測定試料を外径45mm、内径38mm、高さ82mmのガラス製ビンにエアスペースが生じないように充填し、ふたをして20℃恒温槽にて一昼夜放置する。翌日、単一円筒型回転粘度計ビスメトロン(登録商標)(芝浦システム社製)にて、付属の1〜4号ローターを用い、0.3〜30回転で1分後の測定値を読み取り、各々の乗数を乗し、粘度値を得た。
本発明の油性ゲル状口唇化粧料には、上記必須成分の他に、通常化粧料に配合される成分として、成分(A)〜(D)以外の油性成分、水性成分、粉体、界面活性剤、糖類、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、薬剤、美容成分、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で配合することができる。
油性成分としては成分(A)〜(D)以外の、化粧料に一般に使用される動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル油類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、ワセリン、イソドデカン、イソヘキサデカン、軽質イソパラフィン等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、ゲイロウ等のロウ類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、ホホバ油、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイルL−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、デカイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル、イソノナン酸イソトリデシル、トリメリト酸トリデシル、炭酸ジアルキル、コレステロール脂肪酸エステル、フィトステロール脂肪酸エステル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)等のエステル類、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステアリル・2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)等のアミノ酸系油剤、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、メタクリル変性ポリシロキサン、ステアリル変性メチルポリシロキサン、オレイル変性メチルポリシロキサン、ベヘニル変性メチルポリシロキサン、ポリビニルピロリドン変性メチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
粉体成分としては、化粧料に一般に使用される粉体として用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、炭化珪素、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、カオリン、ベントナイト、スメクタイト、ヘクトライト、モンモリロナイト等の粘土鉱物、およびそれらの有機変性物、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆合成金雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末、酸化チタン被覆ガラスフレーク等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体、あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられる。これら粉体はその一種又は二種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。なお、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の一種又は二種以上を用いて表面処理を施してあっても良い。
粉体の分散性向上を目的とした界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、レシチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2−ペンタンジオール等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。
本発明の油性ゲル状口唇化粧料の製造方法は特に限定されるものではないが、例えば、80〜90℃で溶解した成分(C)を含む油性成分を、成分(A)、(B)及びその他の成分と混合した後、冷却して充填することにより得ることができる。
本発明の油性ゲル状口唇化粧料は油性成分を主基剤としたものであり、形状は液状、ペースト状、固形等がある。また、剤型としては口紅、リップグロス、リップトリートメント、リップクリーム、口紅下地等が挙げられる。この中でも口紅、リップグロスに好適に使用できる。形状は皿に流し込むものや、塗布体付きの容器(アプリケーター)やチューブに入れて用いることができるが、液状又はペースト状の本発明の油性ゲル状口唇化粧料を、塗布体や指を使わずにチューブ等から直接口唇に塗布できる容器に充填したものであると、口紅の上から使用するリップグロスや、荒れた口唇に塗布する場合に、使用時の伸びの軽さや、塗布膜の厚さを得る点から好適である。特に、先端に、吐出孔を設けた傾斜状の塗布面を有した、チューブや筒状で加圧等により化粧料を吐出孔から直接に塗布することができる容器は、口唇への使用に適している。(図1参照)
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜7および比較例1〜5:油性ゲル状リップグロス(ペースト状)
表1に示す組成の油性ゲル状口唇化粧料を下記の製造方法により調製し、(イ)塗布時の使用感、(ロ)ツヤ感、(ハ)付着性、(ニ)べたつきのなさ、(ホ)化粧持続効果、の評価項目について評価を行い、その結果も併せて表1に示した。
※1:レオパール KL2(千葉製粉社製)
※2:レオパール MKL2(千葉製粉社製)
※3:サラコス DP−518N(日清オイリオグループ社製)
20℃における粘度 347Pa・s
※4:パールリーム 46(日本油脂社製)
20℃における粘度 342Pa・s
※5:精製ポリブテンHV−100F(SB)(日本ナチュラルプロダクツ社製)
20℃における粘度 37Pa・s
※6:CRODESTA PTIS−LQ−(MV)(クローダ社製)
20℃における粘度 0.35Pa・s
※7:CETIOL PEEH4(コグニス社製)
20℃における粘度 0.15Pa・s
※8:コスモール43V(日清オイリオ社製)
20℃における粘度 0.43Pa・s
※9:コスモール44V(日清オイリオ社製)
20℃における粘度は0.34Pa・s
(製造方法)
A:成分(1)〜(10)を100℃に加温して溶解する。
B:Aに成分(11)〜(12)を加え均一に分散する。
C:Bを脱泡後、成分(13)を加えて均一に混合したのち90℃にて、先端に、吐出孔を設けた傾斜状の塗布面を有したチューブ容器に流し込み冷却する。
(評価方法)
専門パネル20名が、試料を使用し、(イ)〜(ホ)の評価項目について、パネル各人が各項目について、下記5段階絶対評価にて評価し、評点を付け、各試料のパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
(イ)塗布時の使用感は、試料を塗布する時の伸び広がりの良さを、(ロ)〜(ニ)は塗布後の塗布膜について、(ホ)の化粧持続効果については試料塗布後通常の生活をして5時間後にツヤ感や色持ちを評価した。(ハ)付着性は塗布膜の密着性、(ニ)べたつきのなさは、試料塗布後に唇を閉じたり開いたりした時にべたつきや糸曳きが起きないかを評価のポイントとした。
(5段階絶対評価基準)
評点 : 評価
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
(4段階判定基準)
判定 : 評点の平均点
◎:4.5点以上
○:3.5点以上 4.5点未満
△:1.5点以上 3.5点未満
×:1.5点未満
表1の結果から明らかな如く、本発明の実施例1〜7の油性ゲル状口唇化粧料(リップグロス)は、比較例1〜5に比べ、塗布時の使用感が良好で、ツヤ感に優れ、付着性を有しながらもべたつきが少なく、高い化粧持続効果を有するものであった。成分(D)としてポリオレフィンを3%配合した実施例2は全ての評価項目において、良好なものであった。一方、成分(A)を同程度の粘度を有する重質流動イソパラフィンポリブテンに置き換えた比較例1は、ツヤ感は良好であるものの、特に塗布時の使用感が重くなり、べたつきのなさの点で満足のいくものが得られなかった。また、成分(B)をペンタエリスリトールと炭素数8の分岐脂肪酸とのテトラエステルで置き換えた比較例2では、特にツヤ感、付着性、化粧持続効果の点において満足のいく効果が得られなかった。さらに、成分(B)の代わりにジグリセリンと炭素数18の分岐脂肪酸とのトリエステル油を使用した比較例3では、特にべたつきのなさと化粧持続効果に不具合が生じており、成分(B)の代わりにジグリセリンと炭素数18の分岐脂肪酸とのテトラエステルで置き換えた比較例4では、特に塗布時の使用感やべたつきのなさ、化粧持続効果の点において満足のいくものが得られなかった。成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルを配合しない比較例5では、特に塗布時の使用感が重くなってしまい、べたつきを感じ、満足のいくものが得られなかった。
実施例8:油性ゲル状口唇化粧料;リップトリートメント
(成分) (%)
1.パルミチン酸デキストリン※1 7
2.ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル※3 50
3.テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル※6 35
4.ワセリン 5
5.重質流動イソパラフィン※4 1
6.無水ケイ酸※10 1
7.防腐剤 適量
8.ビタミンE 0.5
※10:AEROSIL R976S(日本アエロジル社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(5)を95℃に加温して溶解する。
B:Aに成分(6)〜(7)を加え均一に分散する。
C:Bを脱泡後、成分(8)を加えて均一に混合し、80℃にてチューブ容器に流し込み冷却する。
実施例8は、塗布時の使用感が良好で、ツヤ感に優れ、付着性を有しながらもべたつきが少なく、高い化粧持続効果を有する油性ゲル状口唇化粧料(リップトリートメント)であった。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)〜(C);
    (A)ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、
    (B)ペンタエリスリトールに炭素数14〜22の分岐脂肪酸をエステル化して得られる液状のテトラエステル、
    (C)デキストリン脂肪酸エステル、
    を含有することを特徴とする油性ゲル状口唇化粧料。
  2. 前記成分(A)を30〜60質量%、かつ、前記成分(B)を30〜50質量%含有することを特徴とする請求項1記載の油性ゲル状口唇化粧料。
  3. 前記成分(A)と前記成分(B)の含有量の和が化粧料中に70質量%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の油性ゲル状口唇化粧料。
  4. さらに成分(D)20℃における粘度が20Pa・s以上の液状のポリオレフィンの含有量が3質量%未満であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の油性ゲル状口唇化粧料。
  5. 先端に、吐出孔を有する傾斜状の面を有した容器であり、化粧料を前記の吐出孔から直接口唇に塗布することができる容器に充填されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の油性ゲル状口唇化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014129274A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Nippon Menaade Keshohin Kk 油性固形口唇化粧料
JP2015224243A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 株式会社ダリヤ 口唇化粧料
JP2019104710A (ja) * 2017-12-13 2019-06-27 東色ピグメント株式会社 油性化粧料
CN111840129A (zh) * 2019-04-25 2020-10-30 株式会社常盘 油性凝胶状化妆品

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