JP2019104278A - 車両用二層流空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本開示は、送風ユニットと空調ユニットとが上下方向に異なるよう配置されたとしても、2つの空気流の混合を防止し、高い分離性を確保できる車両用二層流空調装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係る車両用二層流空調装置1は、インテーク部と、送風部2と、ダクト部3と、転向部4と、仕切板5と、温度調和部と、を有する車両用二層流空調装置において、第一仕切部5Aと第二仕切部5Bとの境界箇所7、境界箇所7よりも上流側の箇所、及び、境界箇所7よりも下流側の箇所の少なくともいずれか一つの箇所に、上側空間11Aと下側空間11Bとの圧力差を低減する圧力調整構造を有する。【選択図】図2

Description

本開示は、空調ケース内の空気通路を外気側の第1通路と内気側の第2通路とに仕切る仕切板を有する、いわゆる内外気二層流モードの設定が可能な車両用空調装置に関する。
車両用空調装置は、求められる商品性向上の為、暖房性能・冷房性能・窓晴れ性能がそれぞれ成立できるように進化してきた。近年はさらに、燃費向上ニーズの高まりによって、暖房時に外気を導入しせっかく温めた空気を車外に放出するのは非効率と考えられて、可能な限り排気を抑える内気混入方式を採用する車種が増えてきた。しかし、窓晴れ性能との両立を考慮すると内気混入率を単に上昇させる手法には限界があり、窓晴れ性能を犠牲にせず暖房性能をより効率的に維持できる方法として、外気をデフロスターに吹き出し、内気を足元に吹き出す、内外気2層流方式の車両用空調装置が開発された。
内外気二層流モードの設定が可能な車両用空調装置が開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。特許文献1の車両用空調装置は、内気と外気とを同時に、かつ、上下に分離しつつ送風可能な送風機ユニットと、蒸発器、ヒーターコア及び各種ドアを内部に有する空調ユニットとを備える。送風機ユニットから送風される内気が、蒸発器を通流する際に外気に混合されることを防止または抑制するため、仕切壁に段差a、b(特許文献1の図1に図示。)を設けることが開示されている。
特許文献1に開示される車両用空調装置は、一例として、送風機ユニットと空調ユニットとが車両横方向(左右方向)に配置された、いわゆる横置き式の空調装置の形態として開示されている。横置き式の空調装置について、より具体的な形態が示されている(例えば、特許文献2を参照。)。
特許文献2の、特に図2によれば、空調装置は、送風機とこの送風機の左右方向に配置された空調ユニットとを備える。送風機に取り込まれた空気は、まず車両左右方向に吹出され、次にケースの側壁9により車両前後方向に転向されて、蒸発器23を通流する。蒸発器23を通流した空気は、必要に応じてヒーターコア24を通流し、温度調和されて、車室内へと吹出される。
また、特許文献2では、送風空気が蒸発器23に対して均一に流入することを目的として、仕切壁28を設けて蒸発器の上流側を複数の流路に分割(図2では上下に分割)し、さらに各個別流路への送風量を調整するための風量割合調整手段26(回動式ダンパ)を設けることが開示されている。
特開平11−208240号公報 特開平11−245644号公報
外気層と内気層に分かれる車両用二層流空調装置では、それぞれの吸気部分から内気通路と外気通路の空気が混ざり合う事無くベント・デフロスター・フットの各開口に吹き出されるのが理想である。しかしHVACユニットの構造上、可動部分・熱交換機周辺部分を常に2層に密閉することは技術的に難しい。
特許文献1で示される車両用空調装置では、ユニットの上下方向の位置について、送風ユニットにおける吹出口の中央と空調ユニットにおける蒸発器の中央とが略同じ位置に配置されている。このため、送風機から蒸発器に向かって延びる仕切壁15aは、略水平なものとして開示されている。一方、特許文献2で示される車両用空調装置では、送風ユニットが空調ユニットよりも下方に配置されている。このように、送風ユニットの吹出口に対する空調ユニットの蒸発器の上下方向の位置関係は、車両のレイアウト条件によって変わり得るものとなっている。
さて、特許文献1の車両用空調装置が、特許文献2の車両用空調装置のように送風ユニットが空調ユニットに対して相対的に下方に配置された場合、次のような問題が発生することを発明者らは見出した。
すなわち、送風ユニット(送風部)2から吹出された2つの空気流は、図14に示すように、空調ユニット(温度調和部)6へ向かう途中のダクト部3において斜め上方に向かうよう方向付けされ、次に図13に示すように蒸発器9の上流の転向部4において車両左右方向から車両前後方向へと転向される。ここで、図14に示すように、2つの空気流のうち、上層流れ(上側空気流路10A及び上側空間11Aの空気流れ)は、斜め上方に向かうよう方向付けされた勢いを保持したまま車両前後方向へと転向される一方、下層流れ(下側空気流路10B及び下側空間11Bの空気流れ)は、仕切板5によって斜め上方に向かうよう方向付けされた流れを強制的に水平方向に向かうよう転向される。このため、ダクト部3の終端部から蒸発器9の上流端の領域31,32において、仕切板5の上側空間11Aには空気圧力(静圧)が低い圧力低下部31が出現し、下側空間11Bには空気圧力(静圧)が高い圧力上昇部32が出現する。ここで、空調ケース内の仕切板5と蒸発器9との間には、車両振動による当接を防止するために若干の隙間Cを設ける必要がある。このため、空気圧力の高い下側空間11Bの空気が、仕切板5と蒸発器9との間の隙間Cを通過し、空気圧力の低い上側空間11Aへと漏れ出てしまう。
このように、上層流れと下層流れとの2つの空気流を分離して通流したいところ、送風ユニット(送風部)2の吹出口と空調ユニット(温度調和部)6の蒸発器9との上下方向の位置がずれることで、分離性が悪化するおそれがある。
本開示は、送風ユニットと空調ユニットとが上下方向に異なるよう配置されたとしても、2つの空気流の混合を防止し、高い分離性を確保できる車両用二層流空調装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用二層流空調装置は、内気と外気の両方を区分して同時に吸入する内外気2層流モードを選択可能なインテーク部と、前記内気と前記外気とを同時に、かつ上下に分離しつつ送風可能な送風部と、前記送風部から送風された空気が内部流路を流れるとともに車両の左右方向に向けられ、かつ、下流に向かって上に傾斜するダクト部と、空気の流れ方向において前記ダクト部の内部流路よりも断面積の大きな内部空間を有し、前記ダクト部の内部流路を流れた空気の流れ方向を車両の前後方向に転向する転向部と、下流に向かって上に傾斜して形成され、前記ダクト部の内部流路を前記外気用の上側空気流路及び前記内気用の下側空気流路に分割する第一仕切部、および前記第一仕切部よりも低角に傾斜して、または水平に形成され、前記転向部の内部空間を前記上側空気流路とつながる上側空間と前記下側空気流路とつながる下側空間とに分割する第二仕切部を有する仕切板と、前記転向部を流れた空気が内部を流れるとともに車両の前後方向に上流面及び下流面が向けられた蒸発器を収容する温度調和部と、を有する車両用二層流空調装置において、前記第一仕切部と前記第二仕切部との境界箇所、該境界箇所よりも上流側の箇所、及び、該境界箇所よりも下流側の箇所の少なくともいずれか一つの箇所に、前記上側空間と前記下側空間との圧力差を低減する圧力調整構造を有することを特徴とする。
本発明に係る車両用二層流空調装置では、前記圧力調整構造は、前記境界箇所よりも上流側の箇所から前記境界箇所よりも下流側の箇所に至るところにおいて、前記第一仕切部の前記下側空気流路側及び前記第二仕切部の前記下側空間側の面の形状を、前記下側空気流路側及び前記下側空間側が凹になり、かつ、前記上側空気流路側及び前記上側空間側が凸になるように湾曲させた構造であることが好ましい。このような構造によって、仕切板の、ダクト部内の斜め上方に向けて配置された部位(第一仕切部)と転向部内の略水平方向に配置された部位(第二仕切部)との境界箇所の下面が滑らかになるため、蒸発器上流近傍における上側空間と下側空間との空気の圧力差を縮小することができ、2つの空気流の混合を防止して、高い分離性を確保できる。
本発明に係る車両用二層流空調装置では、前記圧力調整構造は、さらに、前記境界箇所よりも上流側の箇所から前記境界箇所よりも下流側の箇所に至るところにおいて、前記第一仕切部の前記上側空気流路側及び前記第二仕切部の前記上側空間側の面の形状を、前記下側空気流路側及び前記下側空間側が凹になり、かつ、前記上側空気流路側及び前記上側空間側が凸になるように湾曲させた構造と、前記境界箇所よりも下流側の箇所に、前記上側空間側に起立して前記蒸発器の上流面の一部を覆う蓋を設けた構造とであることが好ましい。第一仕切部及び第二仕切部の形状を、上側空気流路側及び上側空間側が凸になるように湾曲すると、蒸発器を通過した上側空間の空気の一部が下側空間に流入するおそれがあるが、蓋を設けることで、上側空間の空気が蒸発器の下流において下側空間に流入することを防止し、より確実に2つの空気流の混合を防止できる。
本発明に係る車両用二層流空調装置では、前記圧力調整構造は、前記境界箇所よりも上流側の箇所において、前記第一仕切部の形状を前記下側空気流路側が凹になり、かつ、前記上側空気流路側が凸になるように湾曲させた構造であることが好ましい。このような構造によって、仕切板の、ダクト部内の斜め上方に向けて配置された部位(第一仕切部)と転向部内の略水平方向に配置された部位(第二仕切部)との境界箇所が滑らかになるため、蒸発器上流近傍における上側空間と下側空間との空気の圧力差を縮小することができ、2つの空気流の混合を防止して、高い分離性を確保できる。
本発明に係る車両用二層流空調装置では、前記圧力調整構造は、前記第一仕切部の前記下側空気流路側の面に、空気流れの角度を低角側に傾ける下層空気流変更部材が取り付けられた構造であることが好ましい。下層空気流変更部材によって下側空間の圧力上昇部が境界箇所よりも上流側に移動して仕切板と蒸発器との間の隙間から離間することとなるため、蒸発器上流近傍における上側空間と下側空間との空気の圧力差を縮小することができ、2つの空気流の混合を防止することができる。
本発明に係る車両用二層流空調装置では、前記圧力調整構造は、前記上側空気流路の天井面に、空気流れの角度を低角側に傾ける上層空気流変更部材が取り付けられた構造であることが好ましい。上層空気流変更部材によって仕切板と蒸発器との間の隙間のうち仕切板の上面近傍により多くの空気を流し、空気圧(静圧)を上昇して、下側空間の空気圧(静圧)との圧力差を縮小することができ、2つの空気流の混合を防止することができる。
本発明に係る車両用二層流空調装置では、前記圧力調整構造は、前記仕切板から前記上側空間側に起立し、前記上側空間に流れ込んだ空気流れの一部を、車両後方に流れ方向を転向する空気流転向ガイドであることが好ましい。上側空間を流れる空気の一部を仕切板の上面近傍に流し、空気圧(静圧)を上昇して、下側空間の空気圧(静圧)との圧力差を縮小することができ、2つの空気流の混合を防止することができる。
本発明に係る車両用二層流空調装置では、前記空気流転向ガイドは、上端に水平壁を有することが好ましい。水平壁によって上側空間の第二仕切部に近い部分の空気圧(静圧)をより上昇させることができるため、上側空間と下側空間との空気の圧力差をより縮小することができ、2つの空気流の混合をより確実に防止することができる。
本発明に係る車両用二層流空調装置では、前記ダクト部と前記転向部は一体的に形成され、かつ、前記第一仕切部と前記第二仕切部は一体的に形成されることが好ましい。空気流れをスムーズにすることができる。
本開示によれば、送風ユニットと空調ユニットとが上下方向に異なるよう配置されたとしても、2つの空気流の混合を防止し、高い分離性を確保できる車両用二層流空調装置を提供することができる。
本実施形態に係る車両用二層流空調装置の一例を示す断面図であり、第一例の圧力調整構造を有する形態である。 図1の車両用二層流空調装置の概念図である。 本実施形態に係る車両用二層流空調装置の一例を示す断面図であり、第二例の圧力調整構造を有する形態である。 図3の車両用二層流空調装置の概念図である。 本実施形態に係る車両用二層流空調装置の一例を示す概念図であり、第三例の圧力調整構造を有する形態である。 本実施形態に係る車両用二層流空調装置の一例を示す断面図であり、第四例の圧力調整構造を有する形態である。 図6の車両用二層流空調装置の概念図である。 本実施形態に係る車両用二層流空調装置の一例を示す断面図であり、第五例の圧力調整構造を有する形態である。 図8の車両用二層流空調装置の概念図である。 本実施形態に係る車両用二層流空調装置の一例を示す断面図であり、第六例の圧力調整構造を有する形態である。 図10の車両用二層流空調装置の概念図である。 空気流転向ガイド及びその周辺を示す斜視図であり、(a)は空気流転向ガイドが側壁だけを有する形態、(b)は空気流転向ガイドが側壁及び水平壁を有する形態である。 従来の車両用二層流空調装置の一例を示す断面図である。 図13の車両用二層流空調装置の概念図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の一態様を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。本発明の効果を奏する限り、種々の形態変更をしてもよい。
本明細書において、図1、図3、図6、図8、図10及び図13の断面図は、車両用二層流空調装置1,100の上側流路10Aの一部及び上側空間11Aを通る水平断面図である。また、図2、図4、図5、図7、図9、図11及び図14の概念図は、車両用二層流空調装置1,100を蒸発器9の上流面9aで切断して上流側(車両前方)を見た図、すなわち蒸発器9の上流面9aから該上流面9aの法線方向に向かって見た図であり、風の流れ及び仕切板5の構造を説明するために、送風部2及びダクト部3ではケース内を透視している。
図1は、本実施形態に係る車両用二層流空調装置の一例を示す断面図であり、第一例の圧力調整構造を有する形態である。図2は、図1の車両用二層流空調装置の概念図である。車両用二層流空調装置は、後述する送風機8を稼働することで、図1、図2内に矢印で示されるように、空気を吸引し、送風する。本実施形態に係る車両用二層流空調装置1は、内気14と外気13の両方を区分して同時に吸入する内外気2層流モードを選択可能なインテーク部(不図示)と、内気と外気とを同時に、かつ上下に分離しつつ送風可能な送風部2と、送風部2から送風された空気が内部流路10を流れるとともに車両の左右方向に向けられ、かつ、下流に向かって上に傾斜するダクト部3と、空気の流れ方向においてダクト部3の内部流路10よりも断面積の大きな内部空間11を有し、ダクト部3の内部流路10を流れた空気の流れ方向を車両の前後方向に転向する転向部4と、下流に向かって上に傾斜して形成され、ダクト部3の内部流路10を外気用の上側空気流路10A及び内気用の下側空気流路10Bに分割する第一仕切部5A、および第一仕切部5Aよりも低角に傾斜して、または水平に形成され、転向部4の内部空間11を上側空気流路10Aとつながる上側空間11Aと下側空気流路10Bとつながる下側空間11Bとに分割する第二仕切部5Bを有する仕切板5と、転向部4を流れた空気が内部を流れるとともに車両の前後方向に上流面9a及び下流面9bが向けられた蒸発器9を収容する温度調和部6と、を有する車両用二層流空調装置において、第一仕切部5Aと第二仕切部5Bとの境界箇所7、境界箇所7よりも上流側の箇所、及び、境界箇所7よりも下流側の箇所の少なくともいずれか一つの箇所に、上側空間11Aと下側空間11Bとの圧力差を低減する圧力調整構造を有する。
車両用二層流空調装置1は、内外気2層流モードを有する。内外気2層流モードは、デフロスト吹出口から低湿度の外気を吹き出し、かつ、フット吹出口から車室内を循環して暖められた内気を吹き出すモードである。車両用二層流空調装置1は、内外気2層流モードに加えて、全外気モード及び全内気モードを有していてもよい。全外気モードは、ベント吹出口、デフロスト吹出口及びフット吹出口のうち少なくとも一つの開放された吹出口から外気を吹き出すモードである。全内気モードは、ベント吹出口、デフロスト吹出口及びフット吹出口のうち少なくとも一つの開放された吹出口から内気を吹き出すモードである。
インテーク部(不図示)は、車室外の空気(外気)を導入する外気導入口及び車室内の空気(内気)を導入する内気導入口がケースに開口されているとともに、ケース内に外気導入口及び内気導入口を開閉する内外気切換えドアが配置されている。インテーク部は、内外気切換えドアの開閉によって、内気及び外気の両方を区分して同時に吸入する内外気2層流モード、外気だけを吸入する全外気モード、又は内気だけを吸入する全内気モードなどの送風モードを選択することができる。
送風部2は、スクロールケーシングの内部に送風機8を有する。送風機8は、図2に示すように、第1インペラ8Aと第2インペラ8Bとを有することが好ましい。第1インペラ8Aは、内外気2層流モードにおいて、インテーク部の外気導入口から導入された空気(外気)13を上側空気流路10Aへ向けて送風する。第2インペラ8Bは、内外気2層流モードにおいて、インテーク部の内気導入口から導入された空気(内気)14を下側空気流路10Bへ向けて送風する。
ダクト部3は、送風部2と転向部4とを接続する部分である。ダクト部3の内部流路10は、送風機8から送風された空気を下流に流す筒状の空気通路である。内部流路10は、第一仕切部5Aによって上下に分割される。内部流路10のうち、第一仕切部5Aの上側は、上側空気流路10Aであり、内外気2層流モードにおいて外気が流れる。内部流路10のうち、第一仕切部5Aの下側は、下側空気流路10Bであり、内外気2層流モードにおいて内気が流れる。
転向部4は、ダクト部3と温度調和部6とを接続する部分である。転向部4の内部空間11は、ダクト部3からの送風空気の流れ方向を蒸発器9の上流面9aに向かう方向へ変更する空気通路である。内部空間11は、第二仕切部5Bによって上下に分割される。内部空間11のうち、第二仕切部5Bの上側は、上側空間11Aであり、内外気2層流モードにおいて外気が流れる。内部空間11のうち、第二仕切部5Bの下側は、下側空間11Bであり、内外気2層流モードにおいて内気が流れる。
仕切板5は、少なくとも、ダクト部3の内部流路10に配置される第一仕切部5Aと、転向部4の内部空間11に配置される第二仕切部5Bとを有する。第二仕切部5Bは、図2では、水平に形成された形態を示したが、第一仕切部5Aよりも低角に傾斜していてもよい。本明細書において、第一仕切部5Aよりも低角に傾斜とは、第一仕切部5Aの傾斜よりも傾斜角度が小さいことをいい、下流に向かって上に傾斜するプラス傾斜及び下流に向かって下に傾斜するマイナス傾斜を含む。また、仕切板5は、第一仕切部5A及び第二仕切部5Bに加えて、温度調和部6に配置される第三仕切部5Cを有していることが好ましい。
本実施形態に係る車両用二層流空調装置1では、ダクト部3と転向部4は一体的に形成され、かつ、第一仕切部5Aと第二仕切部5Bは一体的に形成されることが好ましい。空気流れをスムーズにすることができる。
温度調和部6では、必要に応じて、蒸発器によって、転向部4から送られてきた空気が冷却される。また、温度調和部6には、蒸発器9の下流に加熱用熱交換器(不図示)が収容されていてもよい。
圧力調整構造は、上側空間11Aと下側空間11Bとの圧力差を低減するための構造である。これによって、下側空間11Bの空気が上側空間11Aに流入することを防止することができる。その結果、限界内気混入率20%を下回ることができ、デフ吹き出しによる窓曇りを抑制することができる。圧力調整構造は、例えば、下側空間11Bでの空気圧力(静圧)の上昇を防止する形態(例えば、図1及び図2に示す第一例の圧力調整構造、図3及び図4に示す第二例の圧力調整構造、並びに図5に示す第三例の圧力調整構造を含む。)、下側空間11Bでの空気圧力(静圧)の上昇位置を上流側に移動させる形態(例えば、図6及び図7に示す第四例の圧力調整構造を含む。)、上側空間11Aでの空気圧力(静圧)を上昇させる形態(例えば、図8及び図9に示す第五例の圧力調整構造、並びに図10及び図11に示す第六例の圧力調整構造を含む。)を包含する。次に、圧力調整構造のより具体的な例を説明する。
(第一例の圧力調整構造)
本実施形態に係る車両用二層流空調装置1では、図1及び図2に示すように、圧力調整構造は、境界箇所7よりも上流側の箇所から境界箇所7よりも下流側の箇所に至るところにおいて、第一仕切部5Aの下側空気流路10B側及び第二仕切部5Bの下側空間11B側の面の形状を、下側空気流路10B側及び下側空間11B側が凹になり、かつ、上側空気流路10A側及び上側空間11A側が凸になるように湾曲させた構造20であることが好ましい。このような構造20によって、仕切板5の、ダクト部3内の斜め上方に向けて配置された部位(第一仕切部5A)と転向部4内の略水平方向に配置された部位(第二仕切部5B)との境界箇所7の下面が滑らかになるため、下側空間11Bでの空気圧力(静圧)の上昇を防止することができる。その結果、蒸発器9上流近傍における上側空間11Aと下側空間11Bとの空気の圧力差を縮小することができ、2つの空気流の混合を防止して、高い分離性を確保できる。
圧力調整構造として第一仕切部5Aの下側空気流路10B側及び第二仕切部5Bの下側空間11B側の面の形状を湾曲させた構造20を有するとき、第一仕切部5A及び第二仕切部5Bの形状は、例えば、図1及び図2に示すように、境界箇所7の上側空気流路10A側及び上側空間11A側に角部20aを有し、境界箇所7の近傍で仕切板5が肉厚になっていてもよい。
(第二例の圧力調整構造)
図3は、本実施形態に係る車両用二層流空調装置の一例を示す断面図であり、第二例の圧力調整構造を有する形態である。図4は、図3の車両用二層流空調装置の概念図である。本実施形態に係る車両用二層流空調装置1では、図3及び図4に示すように、圧力調整構造は、第一仕切部5Aの下側空気流路10B側及び第二仕切部5Bの下側空間11B側の面の形状を湾曲させた構造20に加えて、さらに、境界箇所よりも上流側の箇所から境界箇所よりも下流側の箇所に至るところにおいて、第一仕切部5Aの上側空気流路10A側及び第二仕切部5Bの上側空間11A側の面の形状を、下側空気流路側10B及び下側空間11B側が凹になり、かつ、上側空気流路10A側及び上側空間10B側が凸になるように湾曲させた構造26と、境界箇所7よりも下流側の箇所に、上側空間11A側に起立して蒸発器9の上流面9aの一部を覆う蓋21を設けた構造とであることが好ましい。すなわち、第二例では、圧力調整構造として第一仕切部5A及び第二仕切部5Bの形状を上側及び下側の両面において湾曲させた構造20,26と蓋21とを有する。第一仕切部5A及び第二仕切部5Bの形状を、上側空気流路側及び上側空間側の面が凸になるように湾曲すると、凸にしない形態(例えば、上側空気流路10A側及び上側空間11A側に角部20aを有する形態)に対して、上側空間11Aが下側空間11Bに対して拡大することとなる。ここで、第三仕切部5Cの形状を湾曲させずに、かつ、上下方向を第二仕切り部5Bと同じ位置に配置すると、上側空間11Aが拡大した領域を通過した上層の空気(例えば外気13)が、蒸発器9を通過したのち下側空間11Bに流入することとなる。すなわち、外気13の一部が、内気14に流入することとなり、高い分離性を確保することが困難となる。ここで、本実施形態のように蓋21を設けることで、上側空間の空気(外気13)が蒸発器の下流において下側空間を通流する空気(内気14)に流入することを防止し、より確実に2つの空気流の混合を防止できる。
圧力調整構造として第一仕切部5A及び第二仕切部5Bの上側及び下側の両面の形状を湾曲させた構造20,26と蓋21とを有するとき、第一仕切部5A及び第二仕切部5Bの形状は、図3及び図4に示すように、境界箇所7の上側空気流路10A側及び上側空間11A側に角部20a(図1及び図2に図示。)を有さず、仕切板5の板厚を略一定とすることが好ましい。仕切板5を、樹脂材を射出して成形する場合、板厚を略一定とすることで、射出後の冷却工程における意図しない変形を抑制できる。
蓋21は、第二仕切部5Bから立設させて設けられることが好ましい。蓋21は、第一仕切部及び第二仕切部の形状を上側空気流路側及び上側空間側が凸になるように湾曲した部分に配置され、湾曲することで上下方向に拡大された上側空間11Aを覆うことが好ましい。
(第三例の圧力調整構造)
図5は、本実施形態に係る車両用二層流空調装置の一例を示す断面図であり、第三例の圧力調整構造を有する形態である。本実施形態に係る車両用二層流空調装置1では、図5に示すように、圧力調整構造は、境界箇所7よりも上流側の箇所において、第一仕切部5Aの形状を下側空気流路10B側が凹になり、かつ、上側空気流路10A側が凸になるように湾曲させた構造22であることが好ましい。このような構造22によって、仕切板5の、ダクト部3内の斜め上方に向けて配置された部位(第一仕切部5A)と転向部4内の略水平方向に配置された部位(第二仕切部5B)との境界箇所7が滑らかになるため、下側空間11Bでの空気圧力(静圧)の上昇を防止することができる。その結果、蒸発器9上流近傍における上側空間11Aと下側空間11Bとの空気の圧力差を縮小することができ、2つの空気流の混合を防止して、高い分離性を確保できる。
(第四例の圧力調整構造)
図6は、本実施形態に係る車両用二層流空調装置の一例を示す断面図であり、第四例の圧力調整構造を有する形態である。図7は、図6の車両用二層流空調装置の概念図である。図6では、下層空気流変更部材24の透視図を点線で示す。本実施形態に係る車両用二層流空調装置1では、図6及び図7に示すように、圧力調整構造は、第一仕切部5Aの下側空気流路10B(図7に図示)側の面に、空気流れの角度を低角側に傾ける下層空気流変更部材24が取り付けられた構造であることが好ましい。図7に示すように、下層空気流変更部材24によって下側空間11Bの圧力上昇部32が境界箇所7よりも上流側に移動して仕切板5と蒸発器9との間の隙間Cから離間することとなるため、蒸発器9上流近傍における上側空間11Aと下側空間11Bとの空気の圧力差を縮小することができ、2つの空気流の混合を防止することができる。
下層空気流変更部材24は、板状部材であることが好ましい。また、下層空気流変更部材24は、第一仕切部5Aの傾斜よりも低角に傾斜して、又は水平に形成されることが好ましい。図7では、一例として、下層空気流変更部材24が下流に向かって下に傾斜するマイナス傾斜である形態を示したが、本発明はこれに限定されず、下層空気流変更部材24が下流に向かって上に傾斜するプラス傾斜である形態(不図示)、又は下層空気流変更部材24が水平である形態(不図示)であってもよい。
(第五例の圧力調整構造)
図8は、本実施形態に係る車両用二層流空調装置の一例を示す断面図であり、第五例の圧力調整構造を有する形態である。図9は、図8の車両用二層流空調装置の概念図である。本実施形態に係る車両用二層流空調装置1では、圧力調整構造は、上側空気流路10Aの天井面に、空気流れの角度を低角側に傾ける上層空気流変更部材23が取り付けられた構造であることが好ましい。上層空気流変更部材23によって仕切板5と蒸発器との間の隙間Cのうち仕切板5の上面近傍により多くの空気を流し、空気圧(静圧)を上昇して、下側空間の空気圧(静圧)との圧力差を縮小することができ、2つの空気流の混合を防止することができる。
上層空気流変更部材23は、板状部材であることが好ましい。また、上層空気流変更部材23は、ダクト部3の天井面の傾斜よりも低角に傾斜して、又は水平に形成されることが好ましい。図9では、一例として、上層空気流変更部材23が下流に向かって下に傾斜するマイナス傾斜である形態を示したが、本発明はこれに限定されず、上層空気流変更部材23が下流に向かって上に傾斜するプラス傾斜である形態(不図示)、又は上層空気流変更部材23が水平である形態(不図示)であってもよい。
(第六例の圧力調整構造)
図10は、本実施形態に係る車両用二層流空調装置の一例を示す断面図であり、第六例の圧力調整構造を有する形態である。図11は、図10の車両用二層流空調装置の概念図である。本実施形態に係る車両用二層流空調装置1では、圧力調整構造は、仕切板5から上側空間11A側に起立し、上側空間11Aに流れ込んだ空気流れの一部を、車両後方に流れ方向を転向する空気流転向ガイド25であることが好ましい。
図12は、空気流転向ガイド及びその周辺を示す斜視図であり、(a)は空気流転向ガイドが側壁だけを有する形態、(b)は空気流転向ガイドが側壁及び水平壁を有する形態である。空気流転向ガイド25は、図12(a)(b)に示すように、仕切板5から上側空間11A側に起立する側壁25aを有する。空気流転向ガイド25の側壁25aに沿って上側空間11Aを流れる空気の一部を仕切板5の上面近傍に流し、空気圧(静圧)を上昇して、下側空間の空気圧(静圧)との圧力差を縮小することができ、2つの空気流の混合を防止することができる。
空気流転向ガイド25は、図12(a)に示すように、水平壁25bを有さず、側壁25aだけを有していてもよいが、本実施形態に係る車両用二層流空調装置1では、空気流転向ガイド25は、図12(b)に示すように、上端に水平壁25bを有することがより好ましい。図10及び図11では、一例として空気流転向ガイド25が図12(b)に示すように側壁25a及び水平壁25bを有する形態を示した。水平壁25bによって上側空間11Aの第二仕切部5Bに近い部分の空気圧(静圧)をより上昇させることができるため、上側空間11Aと下側空間11Bとの空気の圧力差をより縮小することができ、2つの空気流の混合をより確実に防止することができる。
本実施形態に係る車両用二層流空調装置は、複数の圧力調整構造を有していてもよい。複数の圧力調整構造を有する形態は、例えば、圧力調整構造として、第一例の構造及び第四例の構造を有する形態、第一例の構造及び第五例の構造を有する形態、第一例の構造及び第六例の構造を有する形態、第一例の構造、第四例の構造及び第五例の構造を有する形態、第一例の構造、第四例の構造及び第六例の構造を有する形態、第一例の構造、第五例の構造及び第六例の構造を有する形態、第一例の構造、第四例の構造、第五例の構造及び第六例の構造を有する形態、第二例の構造及び第四例の構造を有する形態、第二例の構造及び第五例の構造を有する形態、第二例の構造及び第六例の構造を有する形態、第二例の構造、第四例の構造及び第五例の構造を有する形態、第二例の構造、第四例の構造及び第六例の構造を有する形態、第二例の構造、第五例の構造及び第六例の構造を有する形態、第二例の構造、第四例の構造、第五例の構造及び第六例の構造を有する形態、第三例の構造及び第四例の構造を有する形態、第三例の構造及び第五例の構造を有する形態、第三例の構造及び第六例の構造を有する形態、第三例の構造、第四例の構造及び第五例の構造を有する形態、第三例の構造、第四例の構造及び第六例の構造を有する形態、第三例の構造、第五例の構造及び第六例の構造を有する形態、第三例の構造、第四例の構造、第五例の構造及び第六例の構造を有する形態、第四例の構造及び第五例の構造を有する形態、第四例の構造及び第六例の構造を有する形態、第四例の構造、第五例の構造及び第六例の構造を有する形態、並びに、第五例の構造及び第六例の構造を有する形態である。
また、これまでの説明で、ダクト部3と転向部4は一体的に形成され、かつ、第一仕切部5Aと第二仕切部5Bは一体的に形成されることが好ましいとしたが、本実施形態に係る車両用二層流空調装置はこの形態に限らない。例えば、ダクト部3と転向部4は別体として形成されるとともに転向部4と温度調和部6とは一体的に形成され、かつ、第一仕切部5Aと第二仕切部5Bは別体として形成される形態も、本実施形態に係る車両用二層流空調装置は排除しない。他の例として、ダクト部3と転向部4は別体として形成されるとともに、第一仕切部5Aと第二仕切部5Bは一体的に形成されていてもよい。ダクト3、転向部4、空気調和部6、仕切板5について、一体的に形成するか別体として成形するかは、生産性やコスト等の観点から、適宜選択される。
1 車両用二層流空調装置
2 送風部
3 ダクト部
4 転向部
5 仕切板
5A 第一仕切部
5B 第二仕切部
5C 第三仕切部
6 温度調和部
7 境界箇所
8 送風機
8A 第1インペラ
8B 第2インペラ
9 蒸発器
9a 上流面
9b 下流面
10 内部流路
10A 上側空気流路
10B 下側空気流路
11 内部空間
11A 上側空間
11B 下側空間
13 空気(外気)
14 空気(内気)
20 構造
20a 角部
21 蓋
22 構造
23 上層空気流変更部材
24 下層空気流変更部材
25 空気流転向ガイド
25a 側壁
25b 水平壁
26 構造
31 圧力低下部
32 圧力上昇部
C 隙間

Claims (9)

  1. 内気と外気の両方を区分して同時に吸入する内外気2層流モードを選択可能なインテーク部と、
    前記内気(14)と前記外気(13)とを同時に、かつ上下に分離しつつ送風可能な送風部(2)と、
    前記送風部(2)から送風された空気が内部流路(10)を流れるとともに車両の左右方向に向けられ、かつ、下流に向かって上に傾斜するダクト部(3)と、
    空気の流れ方向において前記ダクト部(3)の内部流路(10)よりも断面積の大きな内部空間(11)を有し、前記ダクト部(3)の内部流路(10)を流れた空気の流れ方向を車両の前後方向に転向する転向部(4)と、
    下流に向かって上に傾斜して形成され、前記ダクト部(3)の内部流路(10)を前記外気用の上側空気流路(10A)及び前記内気用の下側空気流路(10B)に分割する第一仕切部(5A)、および前記第一仕切部(5A)よりも低角に傾斜して、または水平に形成され、前記転向部(4)の内部空間(11)を前記上側空気流路(10A)とつながる上側空間(11A)と前記下側空気流路(10B)とつながる下側空間(11B)とに分割する第二仕切部(5B)を有する仕切板(5)と、
    前記転向部(4)を流れた空気が内部を流れるとともに車両の前後方向に上流面(9a)及び下流面(9b)が向けられた蒸発器(9)を収容する温度調和部(6)と、
    を有する車両用二層流空調装置(1)において、
    前記第一仕切部(5A)と前記第二仕切部(5B)との境界箇所(7)、該境界箇所(7)よりも上流側の箇所、及び、該境界箇所(7)よりも下流側の箇所の少なくともいずれか一つの箇所に、前記上側空間(11A)と前記下側空間(11B)との圧力差を低減する圧力調整構造を有することを特徴とする車両用二層流空調装置。
  2. 前記圧力調整構造は、前記境界箇所(7)よりも上流側の箇所から前記境界箇所(7)よりも下流側の箇所に至るところにおいて、前記第一仕切部(5A)の前記下側空気流路(10B)側及び前記第二仕切部(5B)の前記下側空間(11B)側の面の形状を、前記下側空気流路(10B)側及び前記下側空間(11B)側が凹になり、かつ、前記上側空気流路(10A)側及び前記上側空間(11A)側が凸になるように湾曲させた構造(20)であることを特徴とする請求項1に記載の車両用二層流空調装置。
  3. 前記圧力調整構造は、さらに、
    前記境界箇所よりも上流側の箇所から前記境界箇所よりも下流側の箇所に至るところにおいて、前記第一仕切部(5A)の前記上側空気流路(10A)側及び前記第二仕切部(5B)の前記上側空間(11A)側の面の形状を、前記下側空気流路側(10B)及び前記下側空間(11B)側が凹になり、かつ、前記上側空気流路(10A)側及び前記上側空間(10B)側が凸になるように湾曲させた構造(26)と、
    前記境界箇所(7)よりも下流側の箇所に、前記上側空間(11A)側に起立して前記蒸発器(9)の上流面(9a)の一部を覆う蓋(21)を設けた構造とであることを特徴とする請求項2に記載の車両用二層流空調装置。
  4. 前記圧力調整構造は、前記境界箇所(7)よりも上流側の箇所において、前記第一仕切部(5A)の形状を前記下側空気流路(10B)側が凹になり、かつ、前記上側空気流路(10A)側が凸になるように湾曲させた構造(22)であることを特徴とする請求項1に記載の車両用二層流空調装置。
  5. 前記圧力調整構造は、前記第一仕切部(5A)の前記下側空気流路(10B)側の面に、空気流れの角度を低角側に傾ける下層空気流変更部材(24)が取り付けられた構造であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の車両用二層流空調装置。
  6. 前記圧力調整構造は、前記上側空気流路(10A)の天井面に、空気流れの角度を低角側に傾ける上層空気流変更部材(23)が取り付けられた構造であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の車両用二層流空調装置。
  7. 前記圧力調整構造は、前記仕切板(5)から前記上側空間(11A)側に起立し、前記上側空間(11A)に流れ込んだ空気流れの一部を、車両後方に流れ方向を転向する空気流転向ガイド(25)であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の車両用二層流空調装置。
  8. 前記空気流転向ガイド(25)は、上端に水平壁(25b)を有することを特徴する請求項7に記載の車両用二層流空調装置。
  9. 前記ダクト部(3)と前記転向部(4)は一体的に形成され、かつ、前記第一仕切部(5A)と前記第二仕切部(5B)は一体的に形成されることを特徴する請求項1〜8のいずれか一つに記載の車両用二層流空調装置。
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