JP2019103604A - 免荷装置および免荷システム - Google Patents

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Abstract

【課題】対象者の動作を妨げず、対象者の動作に追従することができる免荷装置および免荷システムを提供することを目的とする。【解決手段】対象者に繋がれるベルトの繰り出し及び引き戻しを駆動する駆動部と、駆動部がベルトに与える力を計測する第1センサと、第1センサの計測値と、ベルトに与えるべき力の目標値と、を比較した結果に基づいて駆動部を制御する制御部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、免荷装置および免荷システムに関する。
リハビリテーションの歩行練習は、免荷、部分免荷荷重、全荷重、の各条件下で行う場合がある。例えば免荷条件での歩行練習では、患肢の状態に適した負荷を与えながら歩行動作を行うために、対象者を上方からベルトで吊り上げて練習をアシストする免荷装置が用いられる場合がある(例えば、特許文献1、2)。
特開2015−027383号公報 特開2016−093221号公報
しかしながら、対象者を上方からベルトで吊り上げてしゃがみ動作や歩行練習等のアシストを行う従来の免荷装置では、ベルトが固定されている上方の点を基準とした動作になる。一方、対象者は、例えば座位の場合、臀部を中心として運動を行う。このため、従来の免荷装置では、実行したい動作練習に追従できない場合が多い。また、従来の免荷装置では、上方に立ち上がる動作をした場合に、ベルトの駆動が追従できずに、ベルトが緩み、且つ、安全を担保できない場合があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、対象者の動作を妨げず、対象者の動作に追従し、安全を担保することができる免荷装置および免荷システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様の免荷装置は、対象者に繋がれるベルトの繰り出し及び引き戻しを駆動する駆動部と、前記駆動部が前記ベルトに与える力を計測する第1センサと、前記第1センサの計測値と、前記ベルトに与えるべき力の目標値と、を比較した結果に基づいて前記駆動部を制御する制御部と、を備える。
本発明の一態様の免荷システムは、上記の免荷装置と、前記対象者に装着されるスリングと、前記スリングに装着され、前記対象者に繋がれるベルトと、画像を表示する表示部と、前記目標値を設定する操作部と、を備える。
本発明の一態様の免荷システムは、対象者の位置が、第1の位置から第2の位置に変化したときであっても、前記対象者にかかる前記第1の位置の免荷量と前記第2の位置の免荷量が同じになるように制御する免荷装置、を備える。
本発明によれば、対象者の動作を妨げず、対象者の動作に追従することができる。
本発明の一実施形態に係る免荷システムの外観を示す斜視図である。 同実施形態に係る患者保持部とフレームとの構成例を示す図である。 同実施形態に係る免荷システムの構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係る免荷システムの使用手順例を示すフローチャートである。 準備の際の使用例を示す斜視図である。 図4のステップS3、S4の使用例を示す斜視図である。 図4のステップS5の使用例を示す斜視図である。 図4のステップS7の使用例を示す斜視図である。 本実施形態に係るしゃがみ動作の目標値を設定して制御する免荷システムの他の使用手順例を示すフローチャートである。 段差昇降動作の際の免荷システムの状態を示す斜視図である。 対象者の起立動作を示す側面図である。 患者保持部を利用した歩行動作の際の免荷システムの状態を示す斜視図である。 患者保持部を利用しない歩行動作の際の免荷システムの状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る表示部上に表示される画像の一例を示す図である。 本実施形態に係る表示部上に表示される練習中の免荷量推移の画像例を示す図である。 本実施形態に係る表示部上に表示される重心動揺の表示例を示す図である。 免荷装置が天井に取り付けられている走行レールを走行するように取り付けられて構成例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。また、本実施形態では、練習を行う対象者(患者)を対象者EPという。また、本実施形態では、対象者EPのリハビリテーションを補助する理学療法士や作業療法士等の補助者を補助者SPという。
図1は、本実施形態に係る免荷システム1(リフティング)の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、免荷システム1は、免荷装置2、表示装置3、操作部4、ベルト5、スリング6、フレーム部7、およびセンサ8(第2センサ)を備える。また、フレーム部7は、キャスター部71、患者保持部72、フレーム73、および脚74を備える。
図1において、免荷システム1の前後方向をx軸方向、免荷システム1の左右方向をy軸方向、フレームの高さ方向をz軸方向とする。
免荷装置2は、表示装置3が出力する設定情報、操作部4が出力する操作指示に応じて、ベルト5にかかる負荷を検出し、検出した結果に基づきベルト5に一定の負荷をかけるように制御することで、対象者EP(図1では不図示)に対する免荷(Non Weight Bearing;NWB)量を制御する。さらに、免荷装置2は、ベルト5、スリング6等に取り付けられているセンサ8が出力する加速度やモータトルクに基づいて、対象者EPの転倒を予見してベルト5の駆動を緊急停止する。免荷装置2は、例えば、ベルト5、スリング6等に取り付けられているセンサ8が出力する加速度やモータトルクの値が所定の時間内に所定値以上変化した場合、ベルト5の駆動を緊急停止する。なお、センサ8、センサ8の検出値については、後述する。
表示装置3は、免荷装置2が出力する画像情報を表示する。表示装置3は、画面上に設けられたタッチパネルセンサ等によって入力された設定情報を免荷装置2に出力する。なお、表示装置3の操作は、補助者SP(図1では不図示)が行う。なお、表示装置3は、音声出力装置(スピーカー等)を備えていてもよい。また、表示装置3は、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。表示装置3がスマートフォン、タブレット端末等の場合、表示装置3は、無線通信によって免荷装置2が出力する画像情報を受信し、設定情報を免荷装置2に送信するようにしてもよい。また、表示装置3は、フレーム73から取り外し可能に取り付けられていてもよく、補助者SPが手に持って使用したり、補助者SPの近くの台(不図示)の上において使用してもよい。
操作部4は、停止操作部41、ベルト上下操作部42を備える。操作部4は、補助者SPが操作した操作指示を免荷装置2に出力する。なお、操作指示、停止操作部41、ベルト上下操作部42については、後述する。
ベルト5は、対象者EPが着用するスリング6への取り付け部51も含む。ベルト5は、図1に示すように、ベルトの繰り出し及び引き戻しが可能なように、対象者EPの上方からベルト5を吐き出すフレーム73によって可動可能なように吊り下げられている。また、ベルト5は、スリング6を装着している対象者EPに繋がれる。また、ベルト5には、センサ8、ベルト巻き込みストッパー29が取り付けられている。ベルト巻き込みストッパー29は、ベルト5が全て巻き込まれてしまうのを防ぐ。
スリング6は、対象者EPが着用する。スリング6は、例えば、ベルト5に取り付けて使用する吊り具である。
キャスター部71は、本体を移動、歩行時の移動の際に使用される。キャスター部71は、脚74に取り付けられている。
患者保持部72は、例えば歩行器のように、対象者EPの体幹を預ける持ち手やテーブル面等を有している。患者保持部72は、歩行練習等の場合に、図1のようにxy平面に平行な状態にして使用される。また、患者保持部72は、後述するように、対象者EPがしゃがんだり起立したりするしゃがみ動作練習等を行う場合に、yz平面に折りたたんで収納することができる。また、患者保持部72は、練習の種類に応じて、図2に示すように取り外すことが可能な構成になっている。図2は、本実施形態に係る患者保持部72とフレーム73との構成例を示す図である。図2に示すように、免荷システム1は、ピン75を抜くことで、フレーム73から患者保持部72を取り外すことが可能な構成になっている。また、免荷システム1は、フレーム73に患者保持部72に取り付け、ピン75を差し込むことで、フレーム73に患者保持部72を取り付け可能に構成になっている。
図1に戻って、フレーム部7の説明を続ける。
フレーム73は、免荷システム1を保持する構造体である。また、フレーム73は、免荷システム1の収納時に、折りたたむことができる構成になっている。
脚74の幅Lは、車椅子がフレーム73内に入り込める幅に広げることができる。また、脚74の幅Lは、2つの椅子を横に並べてフレーム73内に入り込める幅に広げることができる。
センサ8は、例えば、追従免荷のためのモータのトルクセンサ、転倒検知のための加速度センサである。センサ8は、ベルト5、スリング6、ベルト巻き込みストッパー29の少なくとも1つに取り付けられている。なお、ベルト巻き込みストッパー29とは、ベルト5が全て巻き込まれてしまうのを防ぐストッパーである。センサ8が加速度センサの場合は、ベルト5あるいはスリング6の加速度を常に計測し、計測した検出値を免荷装置2に出力する。また、センサ8がモータのトルクセンサの場合は、ベルト5のトルクを常に計測し、計測した検出値を免荷装置2に出力する。なお、免荷装置2は、訓練中の身体動作状況を、このセンサ8でセンシングするようにしてもよい。また、センサ8は、ベルト5を吐き出すフレーム73に取り付けるセンサ(タッチセンサなど)であってもよい。なお、免荷装置2が通信部(不図示)を備える場合、センサ8は、検出値を無線通信で免荷装置2に送信するようにしてもよい。
図3は、本実施形態に係る免荷システム1の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、免荷装置2は、電源部21、電源供給部22、主電源部23、記憶部24、センサ部25(第1センサ)、制御部26、駆動部27、およびブレーキ部28を備える。表示装置3は、表示部31、設定操作部32を備える。操作部4は、停止操作部41、ベルト上下操作部42を備える。
電源部21は、電池である。電池は、一次電池であっても、二次電池であってもよい。電源部21は、免荷装置2の各構成要素に電力を供給する。
電源供給部22は、商用電源が供給される電源ケーブルとコンセントのプラグである。なお、電源供給部22は、商用電源の電圧値を、免荷装置2で使用する電圧値に変圧する変圧部を有している。なお、電源部21の電池が二次電池の場合、電源供給部22は、二次電池の充電を行うようにしてもよい。
主電源部23は、電源のオン状態とオフ状態を切り換えるスイッチである。
記憶部24は、患者情報記憶部241、パラメータ設定値記憶部242を備える。
患者情報記憶部241は、例えば、複数の対象者EPそれぞれの対象者(患者)を識別するための識別番号、対象者名、疾患情報、練習の種類を示す情報と訓練結果情報等を記憶する。患者情報記憶部241は、訓練結果情報を、対象者EP毎に、例えば、練習中の免荷量の推移、センサ8の検出値等を時系列情報として記憶する。
パラメータ設定値記憶部242は、設定操作部32を補助者SPが操作した設定情報を記憶する。設定情報は、免荷量[kgf(重量キログラム)]、練習時間等の設定値、練習結果表示内容等の設定を記録する。練習結果表示内容の設定値は、例えば、センサ8、センサ部25のいずれを用いてリアルタイムに計測した結果を、表示装置3に表示させるかを示す設定である。
センサ部25は、例えば、駆動部27が有するモータのトルクを検出するセンサである。センサ部25は、検出した計測値を制御部26に出力する。
停止操作部41は、緊急停止釦である。停止操作部41は、緊急停止釦が操作されたとき、停止指示を制御部26に出力する。
ベルト上下操作部42は、ベルト5の長さを伸ばす釦と、ベルト5の長さを縮める釦とを有する。ベルト上下操作部42は、例えば緊急停止等のとき、ベルト5の長さを伸ばすか縮める可変指示を制御部26に出力する。
制御部26は、電源がオン状態にされたとき、表示部31にパラメータの設定画面の画像を表示させる。制御部26は、パラメータ設定後、表示部31に免荷動作を開始させる「開始ボタン」の画像を表示させる。制御部26は、設定操作部32が出力する開始指示に応じて、駆動部27を制御して免荷動作を開始する。制御部26は、設定操作部32が出力する設定情報に含まれる免荷量と、センサ部25の計測値に基づいて、駆動部27を制御してベルト5の動作を制御する。例えば、制御部26は、センサ部25の計測値に基づいて、ベルト5が下方向に引っ張られているのか否かを判別して、ベルト5が下方向に引っ張られている場合に、トルクを追加するように制御することで免荷量が適切になるように、すなわちベルト5に一定の負荷をかけるように制御する。制御部26は、停止操作部41が出力する停止指示に応じて、ベルト5を停止するように駆動部27、ブレーキ部28を制御する。制御部26は、ベルト上下操作部42が出力するベルト5の長さに対する可変指示に応じて、駆動部27を制御する。制御部26は、練習中に、免荷量、ベルトの伸び量、練習開始から現時点までの練習時間等を表示部31に表示させる。制御部26は、センサ8が出力する検出値に基づいて、対象者EPの転倒やベルト5に加わる衝撃を予見してベルト5の駆動を緊急停止するように駆動部27、ブレーキ部28を制御する。例えば、制御部26は、センサ部25の計測値が所定の時間内に所定値以上変化した場合に、対象者EPの転倒を予見して、ブレーキ部28を制御してベルト5の駆動を緊急停止する。また、制御部26は、センサ部25の計測値が所定の時間内に所定値以上変化した場合に、ブレーキ部28を制御してベルト5の駆動を緊急停止する。制御部26は、対象者EP毎に、練習中の免荷量の推移、センサ8の検出値等を時系列情報として、患者情報記憶部241に記憶させる。
駆動部27は、制御部26の制御に応じてベルト5を駆動する。駆動部27は、モータ、駆動回路等を有する。
ブレーキ部28は、制御部26の制御に応じてベルト5を停止させ保持する。ブレーキ部28は、例えば機械式のブレーキである。
表示部31は、例えば、液晶表示装置、または有機EL(Electro Luminescence)表示装置である。表示部31は、制御部26が出力する画像を表示する。
設定操作部32は、例えば、表示部31上に設けられているタッチパネルセンサである。設定操作部32は、補助者SPが操作して設定した設定情報を制御部26に出力する。なお、設定操作部32は、機械式の釦であってもよい。
次に、免荷システム1の使用手順例を、図4〜図8を用いて説明する。
図4は、本実施形態に係る免荷システム1の使用手順例を示すフローチャートである。図5は、準備の際の使用例を示す斜視図である。図6は、図4のステップS3、S4の使用例を示す斜視図である。図7は、図4のステップS5の使用例を示す斜視図である。図8は、図4のステップS7の使用例を示す斜視図である。
準備として、補助者SPは、以下を行う。
まず、対象者EPにスリング6を装着する。なお、対象者EPが、自分でスリングを装着してもよい。
次に、図5に示すように、補助者SPは、スリング6を装着した対象者EPを、免荷システム1の本体に近づける。なお、補助者SPは、免荷システム1の本体を対象者EPに近づけるようにしてもよい。
次に、補助者SPは、免荷装置2の主電源部23を操作して、電源をオン状態にする。
(ステップS1)制御部26は、主電源部23が操作されて電源がオン状態になったことを検出する。続けて、補助者SPは、スリング6にベルト5を装着する。
(ステップS2)制御部26は、パラメータ設定画面の画像を表示部31上に表示させる。
(ステップS3)図6に示すように、補助者SPは、表示部31上に表示されているパラメータ設定画面を見ながら、設定操作部32を操作して免荷量等のパラメータ設定を行う。なお、パラメータ設定には、目標値が含まれている。続けて、設定操作部32は、設定された設定情報を制御部26に出力する。
(ステップS4)制御部26は、開始釦の画像を表示部31上に表示させる。続けて、設定操作部32は、図6に示すように、表示部31上に表示されている開始釦の画像が補助者SP(不図示)によって押されたことを検出する。続けて、設定操作部32は、開始釦が押されたことを示す開始指示を制御部26に出力する。なお、補助者SPは、ベルト5を緊急停止させることができるように、操作部4を手で持ち、例えば免荷システム1の横に立つ。
(ステップS5)制御部26は、設定操作部32が出力する開始指示に応じて、免荷動作を開始する。すなわち、制御部26は、設定されたパラメータに基づいて、ベルト5の免荷量をセンサ部25の検出値に基づいて制御する。図7に示すように、対象者EPは、補助者SPの指示に応じて指定された動作の練習を開始する。
(ステップS6)制御部26は、設定情報に基づいて、免荷動作が終了したか否かを判別する。制御部26は、免荷動作が終了したと判別した場合(ステップS6;YES)、処理を終了する。なお、免荷動作の練習の終了後、補助者SPは、免荷システム1を折りたたんで、収納場所に収納する。制御部26は、免荷動作が終了していないと判別した場合(ステップS6;NO)、ステップS7の処理に進める。
(ステップS7)制御部26は、図8に示すように、免荷動作中に対象者EPが危険動作を行った場合、操作部4の停止操作部41が補助者SPによって操作されたことを検出する。なお、危険動作とは、例えば、対象者EPが転倒を招く虞のある動作、対象者EPの転倒動作等である。停止操作部41が操作された場合、停止操作部41は、停止指示を制御部26に出力する。制御部26は、停止操作部41が操作されたか否かを判別する。制御部26は、停止操作部41が操作されたと判別した場合(ステップS7;YES)、ステップS8の処理に進める。制御部26は、停止操作部41が操作されていないと判別した場合(ステップS7;NO)、ステップS12の処理に進める。
(ステップS8)制御部26は、停止指示に応じて、駆動部27を制御して、ベルト5の駆動を停止させるように制御する。
(ステップS9)制御部26は、停止指示に応じて、ブレーキ部28を制御して、ブレーキをオン状態に制御する。続けて、制御部26は、免荷動作を再開する再開釦の画像を、表示部31上に表示させる。なお、制御部26は、ベルト5の緊急停止時に、徐々にベルト5を停止させるように制御した後にブレーキ部28によって停止させる。
(ステップS10)制御部26は、操作部4のベルト上下操作部42を補助者SPによって操作され、ベルト5の長さを調整するように指示されたことを検出する。制御部26は、ベルト上下操作部42が出力する可変指示に応じて、駆動部27とブレーキ部28を制御して、ベルト5の長さを調整する。続けて、制御部26は、免荷動作を再開するとき、設定操作部32が補助者SPによって操作され、再開釦の画像が押されたことを検出する。続けて、設定操作部32は、再開釦の画像が選択されたことを検出して、再開指示を制御部26に出力する。続けて、制御部26は、設定操作部32の再開釦の画像が選択されたか否か、すなわち免荷動作を再開するか否かを判別する。制御部26は、免荷動作を再開すると判別した場合(ステップS10;YES)、ステップS11の処理に進める。制御部26は、免荷動作を再開しないと判別した場合(ステップS10;NO)、ステップS10の処理を繰り返す。
(ステップS11)制御部26は、ブレーキ部28を制御して、ブレーキをオフ状態に制御する。続けて、制御部26は、駆動部27を制御して、ベルト5の駆動を再開させるように制御する。処理後、制御部26は、ステップS6の処理に戻す。
(ステップS12)制御部26は、センサ部25の計測値と目標値とを比較して、ベルト5の免荷量調整を開始する。ここで、目標値とは、駆動部27が有するモータに対する目標値であり、例えば5[kgf]である。制御部26は、センサ部25の計測値が目標値以上である場合(ステップS12;YES)、ステップS13の処理に進める。制御部26は、センサ部25の計測値が目標値未満である場合(ステップS12;NO)、ステップS14の処理に進める。
なお、免荷動作の開始時に、急に免荷を開始した場合、対象者EPは、いきなりひっぱられると恐怖感を抱く場合がある。このため、制御部26は、免荷動作の開始時に、徐々に免荷量を加えるように、制御を開始する。なお、例えば、所定の時間をかけて所定の免荷となるように開始することで、ゆっくり免荷を開始する。
(ステップS13)制御部26は、ベルト5を繰り出したり送り出したりするように駆動部27を制御する。処理後、制御部26は、ステップS6の処理に戻す。
(ステップS14)制御部26は、ベルト5を巻取るように駆動部27を制御する。処理後、制御部26は、ステップS6の処理に戻す。
上述した処理によって、免荷装置2は、対象者EPの位置が、第1の位置から第2の位置に変化したときであっても、対象者EPにかかる第1の位置の免荷量と第2の位置の免荷量が同じになるように制御する。なお、第1の位置と第2の位置の例については、後述する。
次に、図4〜図8に示した利用シーンにおける免荷システム1の効果を説明する。
フレーム73の脚74の幅L(図1)は、車椅子がフレーム73内に入れるようにしてある。これにより、補助者SPが、スリング6を装着した対象者EPを、免荷システム1の本体に近づける場合(図5)、補助者SPは、免荷システム1に対象者EPを車椅子に乗せたまま運ぶことができる。この結果、本実施形態の免荷システム1によれば、補助者SPと対象者EPの負担を低減することができる。
また、本実施形態では、補助者SPが、表示部31上に表示されているパラメータ設定画面を見ながら、設定操作部32を操作して免荷量等のパラメータ設定を行う(ステップS3、図6)。これにより、本実施形態の免荷システム1によれば、対象者EPの身体能力に応じた設定を行うことが可能になる。
また、本実施形態では、制御部26が、免荷動作の開始時に、徐々に免荷量を加えるように、ゆっくり免荷を開始するようにした(ステップS12)。これにより、本実施形態によれば、免荷動作の開始時、対象者EPに恐怖感を与えることを防ぐことができる。
また、本実施形態では、目標値とセンサ部25の計測値とを比較することで、対象者EPが図7のように上下運動を行った場合等に、対象者EPの免荷量を一定に保つことができる。
また、図7のように上下運動において、対象者EPが下方向に動作する場合、下方向に移動するのが難しくなる。すなわち、対象者EPは、しゃがみにくくなる。これにより、本実施形態によれば、負荷をかけた練習を行うことが可能になる。このように、本実施形態によれば、下方向に移動するのが難しくなるため、対象者EPの急な膝折れ等を防止することができるので、より安全な練習を対象者EPが行うことができる。本実施形態では、対象者EPがしゃがむ前の体の位置を第1の位置、しゃがんだ後の体の位置を第2の位置という。
また、本実施形態では、制御部26は、ベルト5の緊急停止時に、徐々にベルト5を停止させるように制御するようにした(ステップS8、S9)。これにより、本実施形態によれば、緊急停止の際に急激にストップしないため、対象者EPに加わる衝撃を低減することができる。
また、本実施形態では、ベルト5、スリング6、およびベルト巻き込みストッパー29の少なくとも1つにセンサ8を取り付けて、対象者EPに加わる加速度等を検出するようにした。そして、本実施形態では、転倒等による急激な加速度を検出したとき、ベルト5を緊急停止させる。これにより、本実施形態によれば、対象者EPの転倒を防ぐことができる。
制御部26は、例えば、センサ8の検出値に基づいて、ベルト5の傾きが閾値(例えば15度)以上になった場合、ベルト5の動作を停止するように制御してもよい。
また、本実施形態では、操作部4が停止操作部41を備えるようにした。そして、免荷操作の練習中、補助者SPが操作部4を手に持つことで、緊急時に補助者SPがベルト5の動作を停止させる指示を操作することができる。制御部26は、この停止指示に応じて、ベルト5を停止させるように制御することで、対象者EPの転倒を防ぐことができる。
また、本実施形態では、フレーム73の脚74、患者保持部72等を折りたたみ可能に構成してある。これにより、本実施形態によれば、収納時、小さく折りたたんで収納することができる。
次に、しゃがみ動作の意図が対象者EPにあると判別した場合に、しゃがみ動作の目標値を設定して制御する免荷システム1の他の使用手順例を説明する。
図9は、本実施形態に係るしゃがみ動作の目標値を設定して制御する免荷システム1の他の使用手順例を示すフローチャートである。なお、図4と同様の処理については、同じ符号を用いて説明を省略する。また、以下の処理は、準備が終了した後に行われる。
(ステップS1〜S5)制御部26は、ステップS1〜S5の処理を行う。制御部26は、処理後、ステップS101の処理に進める。なお、パラメータ設定には、免荷の目標値と、しゃがみ動作時の目標値が含まれている。
(ステップS101)制御部26は、ステップS3で設定された目標値、例えば5kgfに設定する。続けて、制御部26は、自部が有するカウンタCの値を0に設定する。制御部26は、処理後、ステップS6の処理に進める。
(ステップS6〜S7)制御部26は、ステップS6〜S7の処理を行う。制御部26は、停止操作部41が操作されたか否かを判別する。制御部26は、停止操作部41が操作されたと判別した場合(ステップS7;YES)、ステップS8の処理に進める。制御部26は、停止操作部41が操作されていないと判別した場合(ステップS7;NO)、ステップS102の処理に進める。
(ステップS102)制御部26は、センサ部25の計測値と免荷の目標値(例えば5kgf)とを比較して、ベルト5の免荷量調整を開始する。制御部26は、センサ部25の計測値が目標値である5kgf以上である場合(ステップS102;YES)、ステップS103の処理に進める。制御部26は、センサ部25の計測値が目標値未満である場合(ステップS102;NO)、ステップS104の処理に進める。
(ステップS103)制御部26は、ベルト5を一定量、繰り出したり送り出したりするように駆動部27を制御する。続けて、制御部26は、カウンタCの値に1を加算する。制御部26は、処理後、ステップS105の処理に進める。
(ステップS104)制御部26は、ベルト5を巻取るように駆動部27を制御する。続けて、処理部26は、目標量を、ステップS3で設定された免荷の目標量(例えば5kgf)に戻す。処理後、制御部26は、ステップS6の処理に戻す。
(ステップS105)制御部26は、カウンタCの値が5以上であるか否かを判別することで、対象者EPにしゃがむ意図があるか否かを判別する。制御部26は、カウンタCの値が5以上であると判別した場合(ステップS105;YES)、ステップS106の処理に進める。制御部26は、カウンタCの値が5未満であると判別した場合(ステップS105;NO)、ステップS6の処理に戻す。
(ステップS106)制御部26は、目標値をステップS3で設定されたしゃがみ動作の目標量(例えば2kgf)に変更する。これにより、例えば、しゃがみ動作の際の目標値が2kgfに設定され、しゃがみこんだ状態、しゃがみこみから元の立ち位置に立ち上がったときの目標値が5kgfになる。処理後、制御部26は、ステップS6の処理に戻す。
次に、各種の免荷動作の練習における免荷システム1の動作、状態を説明する。
(I)立位から床にあるモノを拾う動作
まず、図7に示したように、対象者EPが立位から床にあるモノを拾う動作について説明する。
このような練習では、対象者EPが床にあるモノを拾っている状態から立ち上がり、立位になる動作が求められる。この動作に対応するため、本実施形態の免荷システム1では、ベルト5の長さは、床から免荷システム1の上端まで伸ばすことが可能な長さに構成されている。
また、本実施形態の免荷システム1では、「立位から床にあるモノを拾う動作」において、図7に示すように、立ち上がり動作等を阻害しないように、患者保持部72を折りたたんで収納できるように構成している。
ここで、人は重力に逆らう方向(上方向)に対しての動作は難しいため、アシスト機能が必要である。一方、下方向への動作は、重力に負けないように、ゆっくりと動作する必要がある。しかし、身体機能が弱った対象者EPは、自重に耐えられず下方向に崩れる場合がある。
比較例の免荷システムでは、このような「立位から床にあるモノを拾う動作」を行う場合、上方向の動作に対して免荷がかかっていたが、下方向への移動の際にベルトの動作が対象者EPの動作に追従しなかった。このため、比較例の免荷システムでは、適切な免荷量をかけた「立位から床にあるモノを拾う動作」の練習を対象者EPが行うことができなかった。
これに対して、本実施形態では、このような「立位から床にあるモノを拾う動作」において、制御部26が、下方向の動作の際、計測値と目標値を比較して、例えば負荷を追加するように制御する。なお、制御部26は、図9を用いて説明したように、しゃがみ動作の意図があると判別して、しゃがみ動作を行う前の立位に対する目標値(例えば5kgf)に加え、しゃがみ動作中用の別の目標値(例えば2kgf)を設定してベルト5に免荷をかけるように制御するようにしてもよい。本実施形態では、しゃがみ動作中に用いる別の目標値を設定することで、しゃがみ動作中にベルト5に適切な免荷をかけるように制御することができる。なお、しゃがみこんだ状態(第2の位置)、しゃがみこみから元の立ち位置に立ち上がったときの位置(第1の位置)において、制御部26は、立位の目標値(例えば5kgf)になるように制御する。このように、本実施形態では、対象者EPが第1の位置と、第2の位置の免荷量が、ほぼ等しくなるように制御部26がセンサ部25の計測値に基づいてベルト5にかかる免荷を制御する。このように、しゃがみ動作を行う前の立位に対する目標値に加え、しゃがみ動作にベルト5に免荷をかけるように制御することで、本実施形態では、上方向と下方向の両方の動作に対して適切に免荷をかけることができる。これにより、本実施形態によれば、適切な免荷量をかけた「立位から床にあるモノを拾う動作」の練習を対象者EPが行うことができる。そして、このような「立位から床にあるモノを拾う動作」は、日常生活において重要な動作である。比較例の免荷システムでは行えなかった「立位から床にあるモノを拾う動作」を、本実施形態によれば行うことができる。
(II)段差昇降動作
図10は、段差昇降動作の際の免荷システム1の状態を示す斜視図である。図10において、符号101は、段差である。
図10に示すように、対象者EPが段差101を昇ったり降りたりする動作を繰り返す練習を「段差昇降動作」という。
比較例の免荷システムでは、「段差昇降動作」の練習を行う場合、対象者EPが段差101に昇る際にベルトの動作が対象者EPの動作に追従せず、ベルトが緩む。この結果、比較例の免荷システムでは、ベルトの緩みが練習の安全を担保できていなかった。
この動作に対応するため、本実施形態の免荷システム1では、制御部26が、対象者EPが段差101に昇る際にベルト5の動作を、対象者EPの動作に追従するように制御する。これにより、本実施形態によれば、「段差昇降動作」の際、ベルト5が練習を阻害することを防ぐことができる。また、本実施形態の免荷システム1では、「段差昇降動作」を阻害しないように、免荷システム1は、患者保持部72を折りたたんで収納できるように構成している。本実施形態では、対象者EPが段差101に昇る前の体の位置を第1の位置、段差101に昇った位置を体の第2の位置という。
(III)起立動作
図11は、対象者の起立動作を示す側面図である。図11において、符号111は、椅子である。
図11に示すように、対象者EPが椅子111から立ち上がったり座ったりする動作を繰り返す練習を「起立動作」という。
比較例の免荷システムでは、「起立動作」の練習を行う場合、対象者EPが椅子111から立ち上がる際にベルトの動作が対象者EPの動作に追従せず、ベルトが緩む場合があった。
この動作に対応するため、本実施形態の免荷システム1では、制御部26が、立ち上がり動作にも追従可能な反応速度でベルト5の動作を制御する。また、免荷装置2の制御部26は、立ち上がり動作時の急激なベルト5の変化量に対応可能な巻き取り速度で制御する。これにより、本実施形態によれば、「起立動作」の際、ベルト5が追従するため、転倒時の安全確保が可能となる。本実施形態では、対象者EPが椅子111に座る前の体の位置を第1の位置、椅子111に座った位置を体の第2の位置という。
また、本実施形態の免荷システム1は、フレーム部7の脚74の間隔を調整可能に構成している。これにより、免荷システム1は、脚間に椅子を横に2つ並べて配置できる間隔に、脚を広げることができる。この結果、本実施形態によれば、椅子から椅子に移動する移乗練習を対象者EPが行うことができる。
(IV)歩行動作
図12は、患者保持部を利用した歩行動作の際の免荷システム1の状態を示す斜視図である。図13は、患者保持部を利用しない患者保持部を利用した歩行動作の際の免荷システム1の状態を示す斜視図である。
図12、図13に示すように、対象者EPが前や後ろに進む動作の練習を「歩行動作」という。
比較例の免荷システムでは、「歩行動作」の練習を行う場合、歩行中に対象者EPが体幹を起こしたり、対象者EPを寝かしたりする際に、ベルトの動作が対象者EPの動作に追従せず、ベルトが緩む場合があった。
また、比較例の免荷システムでは、「歩行動作」の練習を行う場合、歩行中のベルトの上下動作に追従できないため、免荷量を適切にかけられないタイミングが発生していた。このため、比較例の免荷システムでは、歩行動作の練習には不向きであった。
このような練習に対して、本実施形態の免荷システム1では、患者保持部72を備え、かつ患者保持部72をz軸方向に折りたためるように構成した。この結果、本実施形態によれば、対象者EPは、図12に示すように患者保持部72に体を預けて練習を行うことができる。また、本実施形態によれば、対象者EPは、図13に示すように患者保持部72を使用せずに練習を行うことができる。すなわち、対象者EPと免荷システム1本体との向きを変える際、持ち手である患者保持部72を使用するか使用しないかを選択できる。
また、本実施形態では、図12のように、対象者EPが免荷システム1を移動させて練習できるように、免荷装置2が電源部21を備えている。そして、本実施形態では、免荷装置2の制御部26は、「歩行動作」時の対象者EPによる上下運動にも追従可能な反応速度でベルト5の動作を制御する。これにより、本実施形態によれば、ベルト5を動作に追従するように制御しているので、安全に歩行動作の練習を対象者EPが行うことができる。また、本実施形態によれば、ベルト5を動作に追従するように制御しているので、適切な免荷量を得ながら歩行動作の練習を対象者EPが行うことができる。
なお、本実施形態の免荷システム1は、例えば、本体の上部に撮像部と、キャスター部71を駆動するキャスター駆動部とを、さらに備えるようにしてもよい。この場合、撮像部は、撮像した画像を制御部26に出力する。そして、制御部26は、撮像部が撮像した画像に基づいて対象者EPの位置を把握するようにしてもよい。さらに、制御部26は、把握した対象者EPの位置に応じて、キャスター駆動部によってキャスター部71を駆動するようにしてもよい。これにより、制御部26は、対象者EPの移動に追従させて、本体を移動させるように制御するようにしてもよい。
次に、表示部31上に表示する画像の例を説明する。
図14は、本実施形態に係る表示部31上に表示される画像の一例を示す図である。
符号g1が示す画像は、練習中のベルト伸び量と、練習時間の表示例を示す画像である。このように、制御部26は、練習開始からの時間をカウントして、練習時間を表示させるようにしてもよい。また、制御部26は、駆動部27への指示値やセンサ部25の計測値に基づいて、ベルト5の伸び量を検出し、検出した値を表示させるようにしてもよい。
符号g2が示す画像は、対象者EPの体幹の左右方向の傾きを示す画像である。制御部26は、ベルト5またはスリング6に取り付けられているセンサ8の検出値に基づいて、対象者EPの体幹の左右方向の傾きを検出するようにしてもよい。そして、制御部26は、左右方向の傾きの閾値と検出値を比較して、検出値が左右方向の傾きの閾値未満の場合、体幹の左右方向の傾きを表示部31上に表示させて対象者EPに注意を促すようにしてもよい。
符号g3が示す画像は、対象者EPの体幹の前後方向の傾きを示す画像である。制御部26は、ベルト5またはスリング6に取り付けられているセンサ8の検出値に基づいて、対象者EPの体幹の前後方向の傾き、左右方向の傾きのうち少なくとも1つを検出するようにしてもよい。そして、制御部26は、前後方向の傾きの閾値と検出値を比較して、検出値が前後方向の傾きの閾値未満の場合、体幹の前後方向の傾きを表示部31上に表示または音で報知させて対象者EPに注意を促すようにしてもよい。
符号g4が示す画像は、免荷量を設定する画像である。この画像において、補助者SPは、符号g41を選択することで免荷量を増加し、符号g42を選択することで免荷量を減少させる。また、練習を行っている場合は、符号g4が示す画像は、練習中の免荷量を表示するようにしてもよい。例えば、歩行中など随時、免荷量が変化する動作を練習する際、表示部31上に免荷量を表示することで、補助者SPが目視で対象者EPの免荷量の変化を確認することができる。
図15は、本実施形態に係る表示部31上に表示される練習中の免荷量推移の画像例を示す図である。図15において、横方向は時刻、縦方向は免荷量を示す。また、符号g11は、今回行った練習中の免荷量の推移を示す図である。符号g12は、過去に行った練習中の免荷量の推移を示す図である。このように、制御部26は、練習後との免荷量の変化を時系列に患者情報記憶部241に記憶させ、記憶させた免荷量の推移を、表示部31上に表示させるようにしてもよい。例えば、過去の練習が入院時であり、今回の練習が退院時であってもよい。なお、図15に示す例では、今回行った練習の免荷量の推移と、過去に行った練習の免荷量の推移の両方を表示させる例を示したが、いずれか一方であってもよい。このように、制御部26は、免荷量の推移を、時系列表示させることができる。また、制御部26は、2つのことなる時点の練習における免荷量の推移を表示させることで、比較表示させることができる。
図16は、本実施形態に係る表示部31上に表示される重心動揺の表示例を示す図である。符号g21は、例えば一回の練習中における体幹の重心動揺の変化である。制御部26は、センサ8が出力する検出値を取得する。この計測値は、対象者EPの体幹の位置情報に相当する。これにより、制御部26は、動作の練習中における対象者EPの体幹の重心動揺を計測することができる。そして、制御部26は、練習中、または練習後に計測した重心動揺を表示部31上に表示させる。なお、ベルト5またはスリング6にセンサ8を取り付ける例を説明したが、これに限らない。センサ8は、対象者EPの腰部、骨盤部等に取り付けられていてもよい。なお、補助者SPが、センサ8の取り付けを行う。さらに、センサ8は、ベルトの排出長さをセンシングするようにしてもよい。各部に取り付けたセンサ8の検出結果を組み合わせることで精度向上を図ることができる。
以上のように、本実施形態の免荷装置2は、設定された免荷量を検知し、コントロールする制御部26と駆動部27を備えている。これにより、本実施形態によれば、対象者EPの動作にベルト5の動作を追従させることができるので、対象者EPの動作を妨げることを防ぐことができる。
また、本実施形態では、センサ部25によって過負荷を検知し、センサ8によって加速度を検知し、停止操作部41によって緊急停止できるようにした。これにより、本実施形態によれば、上記構成により対象者EPの動作に自由が生まれるが、転倒時などの安全確保することもできる。
また、本実施形態では、免荷量を自由に変更できるため、アシスト・負荷をコントロールすることが可能となる。これにより、本実施形態によれば、上下方向への動作等に対して適切な補助・負荷を与えることができる。
また、本実施形態では、センサ部25で計測した練習中の計測値や、センサ8が検出した練習中の検出値を患者情報記憶部241に記憶させるようにした。これにより、本実施形態によれば、入院から退院までの回復度が定量的に計測できるだけでなく、練習直後にフィードバックすることで、次の練習方針を検討することも可能となる。すなわち、本実施形態によれば、対象者EPの動作の記録を行うことができ、対象者EPの動作に対してフィードバックを行うことができる。
また、本実施形態によれば、ベルト5の動作を対象者EPの動作に追従するように制御するようにしたので、対象者EPに今までできなかった練習を行わせることが可能となる。また、本実施形態によれば、転倒等の安全性を確保するようにしたので、女性の補助者SPの補助でも、体格の良い男性患者の練習が可能となる。このように、本実施形態によれば、補助者SPの負担を低減することができる。
また、本実施形態によれば、転倒等の安全性を確保するようにしたので、対象者EPは、安全に安心して難しい練習を早期に「チャレンジ」できる。また、本実施形態によれば、対象者EP、今の練習内容を確認できるので、次の練習内容が分かりやすくなる。
また、本実施形態では、練習中の免荷量の推移や、体幹の角度等の情報を表示部31上に表示させるようにした。これにより、本実施形態によれば、対象者EPの家族や補助者SPは、表示された結果表示を見て、客観的に対象者EPの動作状況を把握することができる。
なお、上述した例では、免荷装置2が記憶部24を備え、練習中の情報を表示部31上に表示させる例を示したが、これに限らない。例えば、免荷装置2は、さらに通信部を備えていてもよい。この場合、制御部26は、練習中にセンサ部25、センサ8から取得した情報を通信部から送信するようにしてもよい。そして、送信先は、サーバ装置、スマートフォンやタブレット端末等であってもよい。そして、受信した情報は、サーバ装置に接続されている表示装置、スマートフォンの表示部、タブレット端末の表示部上に表示させるようにしてもよい。これにより、対象者EPの家族は、練習に立ち会わなくても、練習中の状況を知ることができる。
なお、上述した例では、設定操作部32がタッチパネルである例を説明したが、これには限られない。操作部4は、例えば、マウス、キーボード等の入力装置を備えていてもよい。
また、上述した例では、操作部4は、補助者SPが手に持つタイプの例を説明したが、これに限らない。操作部4は、例えばフットペダル等、補助者SPが足で操作できるタイプであってもよい。
また、上述した例では、図1等に示した免荷システム1において、フレーム部7に免荷装置2が取り付けられている例を説明したが、これには限られない。免荷システム1は、フレーム部7を備えず、免荷装置2が天井に取り付けられている走行レールを走行するように取り付けられて構成されていてもよい。図17は、免荷装置2が天井に取り付けられている走行レール202を走行するように取り付けられて構成例を示す図である。図17に示す例では、走行レール202がやぐら201に取り付けられている例である。図17に示す例では、免荷装置2が、走行レール202を紙面に対して左右に走行可能に構成されている。また、走行レール202が、紙面に対して奥行き方向に移動可能に構成されている。この場合、表示装置3は、タブレット端末等であり、補助者SPが手に持って使用するようにしてもよい。また、この場合、練習において、z軸方向に折りたたみ可能な患者保持部72を備える歩行器(不図示)を併用してもよい。
また、走行レール202に免荷装置2が取り付けられている場合、免荷システム1は、免荷装置2、ベルト5、スリング6、表示部31、設定操作部32を少なくとも備える。なお、免荷システム1は、センサ8を備えていてもよい。
これにより、本実施形態によれば、すでに天井に走行レール202が設置してある施設の場合、免荷装置2だけを導入することで、上述した各種の動作の練習を行うことができる。
なお、本発明における制御部26の機能の全てまたは一部を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより制御部26が行う処理の全てまたは一部を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
[付記]
前記制御部は、前記対象者が前記免荷装置を使用している間に前記第1センサが計測した計測値の変化を表示部に表示させる、免荷装置。
前記対象者が前記免荷装置を使用している間の前記第1センサが計測した計測値を記憶し、前記第2センサが検出した検出値の少なくとも1つの情報を記憶する記憶部、を備え、前記制御部は、前記練習後に、前記記憶部が記憶した情報を表示部に表示させる、免荷装置。
前記免荷装置と前記表示部が取り付けられ、折りたたみ可能な患者保持部と、脚間の幅を調整可能な脚と、を有し、前記ベルト5の繰り出し及び引き戻しが可能なように前記対象者の上方から取り付けられているフレーム部、を備える免荷システム。
1…免荷システム、2…免荷装置、3…表示装置、4…操作部、5…ベルト、6…スリング、21…電源部、22…電源供給部、23…主電源部、24…記憶部、241…患者情報記憶部、242…パラメータ設定値記憶部、25…センサ部、26…制御部、27…駆動部、28…ブレーキ部、31…表示部、32…設定操作部、41…停止操作部、42…ベルト上下操作部、7…フレーム部、71…キャスター部、72…患者保持部、73…フレーム、74…脚、75…ピン、8…センサ、202…走行レール

Claims (6)

  1. 対象者と接続可能なベルトの繰り出しまたは引き戻しを行う駆動部と、
    前記駆動部が前記ベルトに与える力を計測する第1センサと、
    前記第1センサの計測値と目標値と、を比較した結果に基づいて前記駆動部を制御する制御部と、
    を備える免荷装置。
  2. 前記ベルトの駆動を停止させる操作部、を備え、
    前記制御部は、前記操作部が操作された結果に応じて、前記ベルトの駆動を停止させるように制御する、請求項1に記載の免荷装置。
  3. 前記対象者の体幹の状態を検出する第2センサ、を備え、
    前記制御部は、前記第2センサが検出した検出値に基づいて、前記ベルトの駆動を制御し、前記対象者が前記免荷装置を使用している間に前記第2センサが検出した検出値の変化を表示部に表示させる、請求項1または請求項2に記載の免荷装置。
  4. 前記ベルトの動作を停止させるブレーキ部、を備え、
    前記制御部は、前記第1センサが計測した計測値、前記第2センサが検出した検出値の少なくとも1つに基づいて、前記駆動部を制御して前記ベルトの駆動を徐々に停止させ、前記駆動部による停止後に、前記ブレーキ部を制御して前記ベルトを停止させる、請求項3に記載の免荷装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の免荷装置と、
    前記対象者に装着されるスリングと、
    前記スリングに装着され、前記対象者に繋がれるベルトと、
    画像を表示する表示部と、
    前記目標値を設定する操作部と、
    を備える免荷システム。
  6. 対象者の位置が、第1の位置から第2の位置に変化したときであっても、前記対象者にかかる前記第1の位置の免荷量と前記第2の位置の免荷量が同じになるように制御する免荷装置、
    を備える免荷システム。
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