JP2019103138A - 照明装置、読取装置、ラインセンサ装置、及び記録装置 - Google Patents

照明装置、読取装置、ラインセンサ装置、及び記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】棒状の導光体を通して光源からの光を照射する照明装置において、光源と導光体の入光面との間の距離の変動を抑制する。【解決手段】照明装置10は、回路基板15と、回路基板に対して移動可能な光源と、光源14A、14Bからの光を導く長尺方向に長い棒状の導光体11と、回路基板からの電力を光源に供給する可とう性配線16A、16Bと、を備える。導光体の長尺方向の端部11A、11Bが長尺方向へ移動しても、光源と導光体の入光面11a、11bとの間の距離の変動が抑えられるように、光源は長尺方向に移動可能に設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、照明装置、読取装置、ラインセンサ装置、及び記録装置に関する。
ラインセンサを用いる読取装置用の照明装置として、棒状の導光体を用いることにより、点光源からの光を線状の照射領域に照射するものが知られている。例えば、特許文献1では、ケースに取り付けられた棒状の導光体の端部に対して、主基板に接続されている光源基材上の光源からの光が照射される。
特開2009−94935号公報
導光体を通して照射される光の分布は、導光体と光源との間の距離に左右される。このため、照明装置からの光量分布の変動を抑えるためには、導光体と光源との間の距離の変動を抑えることが望まれる。導光体は温度変化により伸縮するため、導光体と光源との間の距離の変動を抑えることには改善の余地があった。
本発明は、棒状の導光体を通して光源からの光を照射する照明装置において、光源と導光体の入光面との間の距離の変動を抑制することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の照明装置は以下の構成を備える。すなわち、
回路基板と、前記回路基板に対して移動可能な光源と、前記光源からの光を導く長尺方向に長い棒状の導光体と、前記回路基板からの電力を前記光源に供給する可とう性配線と、を備え、
前記導光体の長尺方向の端部が前記長尺方向へ移動しても、前記光源と前記導光体の入光面との間の距離の変動が抑えられるように、前記光源は前記長尺方向に移動可能に設けられている
ことを特徴とする。
棒状の導光体を通して光源からの光を照射する照明装置において、光源と導光体の入光面との間の距離の変動を抑制することができる。
一実施形態に係る照明装置を有するラインセンサ装置の上面図。 一実施形態に係る照明装置を有するラインセンサ装置の断面図。 一実施形態に係る照明装置の模式図。 一実施形態に係る照明装置の模式図。 一実施形態に係る照明装置の模式図。 一実施形態に係る読取装置を備える記録装置の機能構成図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されない。本発明の一実施形態に係る照明装置は、ラインセンサ装置において用いることができる。まず、本発明の一実施形態に係る照明装置と、レンズアレイと、ラインセンサと、フレームとを備える、本発明の一実施形態に係るラインセンサ装置について簡単に説明する。
図1は、一実施形態に係るラインセンサ装置1の全体構造を概略的に示す上面図である。図中には、構造の理解の容易化のため、互いに直交するX方向、Y方向及びZ方向が示されている。ラインセンサ装置1は、X方向に延びた長尺状の構造を有する。X方向のことを、本明細書では長尺方向と呼ぶことがある。Z方向は、ラインセンサ装置1の高さ方向に対応する。ラインセンサ装置1は、ラインセンサ装置1から+Z方向に位置する読取対象の像を読み取ることができる。また、Y方向は、ラインセンサ装置1の幅方向に対応する。読取対象は特に限定されないが、例えば、原稿又は雑誌のような、平面上に文字又は画像が形成された記録媒体が挙げられる。
図1に示されるように、ラインセンサ装置1は、照明装置10、レンズアレイ2、ラインセンサ3、及びフレーム4を備える。照明装置10は、X方向に延びた形状を有しており、読取対象上のX方向に延びた照射領域に対して一度に光を照射することができる。照明装置10は、端部に位置する光源14A,14Bからの光を、導光体11を介して、照明装置10のX方向の各位置から読取対象に向けて照射する。一実施形態において、光は可視光波長を含む光である。また、光は可視光線だけでなく、X線、紫外線又は赤外線等を含んでいてもよい。さらなる実施形態において、光はX線、紫外線、及び赤外線のうちいずれか、2以上、又は全てであってもよい。
レンズアレイ2は、照明装置10から読取対象に向けて照射された光を集光し、ラインセンサ3に導く。レンズアレイ2は、X方向に延びた形状を有しており、読取対象上のX方向に延びた照射領域からの光を一度に集光することができる。レンズアレイ2は、例えば、それぞれがZ方向に延びたロッドレンズが、X方向に配列された構造を有するロッドレンズアレイでありうる。図1の例において、レンズアレイ2は、照明装置10とはY方向に離れて、フレーム4に固定されている。
ラインセンサ3は、レンズアレイ2により集光された光を検知する。ラインセンサ3は、X方向に延びた形状を有しており、レンズアレイ2により集光された光を一度に読み取ることができる。ラインセンサ3としては、例えばCMOSイメージセンサ等の公知の光電変換素子を用いることができる。図1の例において、ラインセンサ3は、レンズアレイ2とは−Z方向に離れて、フレーム4に固定されている。
フレーム4は、照明装置10、レンズアレイ2、及びラインセンサ3を保持及び収容することができる。フレーム4の構成は特に限定されない。図1に示すように、フレーム4は、X方向に延びた形状を有することができる。一実施形態において、フレーム4は、表面で乱反射した光がラインセンサ3に到達することによるノイズの生成を防ぐために、表面が黒色であるか、又は黒色の材料で形成されている。
ラインセンサ装置1の構成は、図1に示す構成に限定されない。例えば、ラインセンサ装置1が、照明装置10が設けられた第1のフレームと、レンズアレイ2及びラインセンサ3が設けられた第2のフレームとを備えていてもよい。この場合、第1のフレームと第2のフレームとを、読取対象を挟むように配置してもよい。この構成において、ラインセンサ3は、照明装置10から照射され、読取対象を透過し、レンズアレイ2により集光された光を、検知することができる。
以下、本実施形態に係る照明装置について、図1〜2を参照して詳しく説明する。図2は、一実施形態に係る長尺状の照明装置10の長尺方向中央付近における、長尺方向に垂直な面(Y−Z面)での断面図である。
本実施形態に係る照明装置10は、回路基板15と、回路基板15に対して移動可能な光源14Aと、光源14Aからの光を導く棒状の導光体11と、回路基板15からの電力を光源14Aに供給する可とう性配線16Aと、を備える。
回路基板15は、照明装置10の外部から供給された電力を、可とう性配線16Aを介して光源14Aに供給することができる。また、回路基板15は、光源14Aの発光を制御する信号を、可とう性配線16Aを介して光源14Aに供給してもよい。さらに、回路基板15は、別の配線16Bを介して、後述する光源14Bに、電力又は制御信号を供給してもよい。一実施形態において回路基板はフレームに固定される。図2の例において、回路基板15はフレーム4に保持されている。ここで、回路基板15の面はフレーム4に突き当てられている。また、図2のように、回路基板15はさらにラインセンサ3に接続されていてもよい。図2の例において、回路基板15は、その一面である上面にラインセンサ3を有しており、そしてフレーム4に固定されている。この場合、回路基板15は、ラインセンサ3の動作を制御する信号をラインセンサ3に供給したり、ラインセンサ3による検出結果を示す信号を受け取って照明装置10の外部に供給したりすることができる。
回路基板15の種類は特に限定されず、例えばプリント配線板であってもよく、またリジッド基板又はフレキシブル基板でありうる。回路基板15はまた、電気素子を有していてもよく、信号処理又は制御処理を行うための処理部を有していてもよい。
光源14Aは、光を発することができる。光源は、例えばLED等でありうるが、特に限定されない。照明装置10は、2以上の光源を有していてもよい。例えば、図1の例において、照明装置10は、光源14A及び光源14Bを有している。
導光体11は、長尺方向に長い、すなわち長尺方向に延びた棒状の導光体である。導光体11の内部は光が透過可能である。例えば、導光体11は、ポリアクリルのような透明材料で構成された、透明部材でありうる。
導光体11は、光源14Aからの光が入射する入光面を有する。図3の例において、光源14Aからの光が入射する第1の入光面は、導光体11の長尺方向の第1の端部11Aに位置し、例えば導光体11の長尺方向の端面11aでありうる。導光体11は、さらなる光源からの光が入射するさらなる入光面を有していてもよい。例えば、図3の例において、導光体11は、光源14Bからの光が入射する入光面を有している。光源14Bからの光が入射する第2の入光面は、導光体11の長尺方向の第1の端部11Aの反対側にある第2の端部11Bに位置し、例えば導光体11の長尺方向の端面11bでありうる。
図2の例において、導光体11はフレーム4に保持されている。ただし、導光体11は熱膨張等により伸長することがある。このように導光体11(及び場合によってはフレーム4)の長尺方向の長さが変化してもフレーム4に導光体11を保持できるように、本実施形態において、導光体11の第1の端部11Aはフレーム4に固定されていない。すなわち、導光体11の第1の端部11Aは、X方向におけるその位置が移動可能に、そしてフレーム4(又は回路基板15)に対して移動可能に(すなわち相対的な移動が可能なように)構成されている。導光体11の第2の端部11Bはフレーム4に固定されていてもよいし、固定されていなくてもよい。一実施形態において、導光体11の長尺方向の中央部において、導光体11はフレーム4に対して固定されている。別の一実施形態において、導光体11の長尺方向の第2の端部11Bにおいて、導光体11はフレーム4に対して固定されている。本明細書において、導光体11の長尺方向の端部とは、導光体11の長尺方向の末端から長尺方向に延びる導光体11の一部であって、その長尺方向の長さは、導光体11の長尺方向の長さの10%以内である。また、導光体11の中央部とは、導光体11の一部であって、導光体11の長尺方向の末端からの距離が導光体11の長尺方向の長さの10%以内である部分を含まない部分である。
また、導光体11は、長尺方向に延び、導光体11を通った光を外部に出射する出射面101と、長尺方向に延びた、出射面101とは異なる面である反射面102と、を有している。なお、棒状とは、長尺方向に延びた形状を有していることを意味する。図1に示す導光体11はまっすぐに延びているが、導光体11は曲がっていてもよい。また、棒状の導光体11は、その少なくとも一部が棒状の形状を有していればよい。
図1,2に示すように、導光体11には導光体カバー12が取り付けられていてもよい。導光体カバー12は、長尺方向に延びた形状を有し、長尺方向にわたって導光体11の反射面102を覆うように設けられている。導光体カバー12は、光不透過性である。一実施形態において、出射面101へと向かう光量を増やすために、導光体カバー12は白色でありうる。このような導光体カバー12の材料の例としては、酸化チタンを含有するポリカーボネートが挙げられる。一方、表面で乱反射した光がラインセンサ3に到達することによるノイズの生成を防ぐために、導光体カバー12は黒色であってもよい。
入光面から導光体11内に入射した光源14Aからの光は、導光体11内で全反射しながら長尺方向に導かれる。反射面102に到達した光は、全反射又は拡散反射される。導光体カバー12は、拡散反射された光が出射面101から出射するように、反射面102において光を拡散反射させるように構成されている。すなわち、導光体カバー12は、反射面102に到達した光を拡散反射させる機能を有し、拡散反射された光の少なくとも一部は導光体11及び出射面101を介して外部へと照射される。出射面101は、出射した光がライン状の照射領域に集中するように、凸形状を有していてもよい。なお、導光体カバー12の代わりに、又は導光体カバー12に加えて、反射面102の少なくとも一部に、到達した光を拡散反射させる、例えば粗面部又は白色塗装部のような拡散反射部が設けられていてもよい。
可とう性配線16Aは、回路基板15からの電力を光源14Aに供給することができる。また、回路基板15は、光源14Aの発光を制御する信号を、可とう性配線16Aを介して光源14Aに供給することができる。可とう性配線16Aは、可とう性を有しており電力を供給する配線を有していれば、その構成は特に限定されない。例えば、可とう性配線16Aは、ケーブル又はフレキシブル配線基板でありうる。一例において、可とう性配線16Aは、母材がポリイミド又はPET等の樹脂で、たとえばフィルム状のものである。本明細書においてフレキシブル配線基板は、可とう性の平面基材と、平面基材に設けられた配線パターンと、を有している。フレキシブル配線基板である可とう性配線16Aは、さらに電気素子を有していてもよい。照明装置10は、さらに、回路基板15からの電力又は制御信号を光源14Bに供給する配線16Bを有していてもよい。配線16Bの構成は、可とう性配線16Aと同様でありうるが、特に限定されない。
本実施形態において、光源14Aは回路基板15に対して移動可能に(すなわち相対的な移動が可能なように)構成されている。また、光源14Aは、回路基板15を保持するフレーム4に対して移動可能なように構成されている。一方、導光体11の長尺方向の端部(例えば端部11A)がX方向に移動しても、光源14AのX方向におけるその位置が移動して、光源14Aと導光体11の入光面との間の距離の変動が抑えられるように、光源14Aは導光体11に対して固定される。本実施形態においては、回路基板15と光源14Aとは可とう性配線16Aを介して接続される。このため、光源14Aが移動可能なように空間を確保しておくことにより、光源14Aを回路基板15に対して移動させながら、光源14Aと導光体11の入光面との間の距離の変動を抑えることができる。
例えば、光源14Aを導光体11の長尺方向の第1の端部11Aに対して固定することができ、また導光体11の長尺方向に沿って導光体11から離れる方向に、光源14A及び第1の端部11Aに接する空間を設けることができる。このような構成によれば、熱膨張により導光体11が伸長した場合であっても、光源14Aと導光体11の入光面との間の距離の変動を抑えながら、光源14Aを回路基板15に対して移動させることができるる。このような構成によれば、光源14Aが導光体11の伸長に追従して動くようにすることができる。また、同様に、熱収縮により導光体11が収縮した場合であっても、光源14Aと導光体11の入光面との間の距離の変動を抑えながら、光源14Aを回路基板15に対して移動させることができるる。
以下、光源14Aと導光体11との具体的な固定方法の例について、図3〜4を参照して説明する。図3は、導光体11の中心を通るX−Z方向の面における、照明装置10の断面図である。なお、フレーム4及び導光体カバー12等は省略されている。図3に示すように、一実施形態において、光源14Aは光源基材上に設けられる。光源14Aが設けられる光源基材の種類は特に限定されず、基板であってもよく、例えばプリント配線板であってもよいし、光源14Aを固定可能な板状部材であってもよい。一例として、図3に示すように、この光源基材は、回路基板15に接続しているフレキシブル配線基板16Aであってもよい。別の例として、図4に示すように、光源14Aが設けられる光源基材はリジッド配線基板19Aであってもよく、リジッド配線基板19Aはフレキシブル配線基板16Aのような可とう性配線を介して回路基板15に接続されていてもよい。この場合でも、可とう性配線は回路基板15からの電力を光源14Aに供給することができる。なお、図4において、導光体11は省略されている。
図3の例では、光源14Aは光源基材上に固定されており、また導光体11の第1の端部11Aも光源基材に固定されている。一実施形態においては、図3のように、フレキシブル配線基板16Aのような光源基材の表面は、導光体11の長尺方向の第1の端部11Aにある第1の端面11aに固定されている。第1の端面11aと光源基材の表面との固定方法は特に限定されず、ボルト及びナット、又はリベットのような締結部材を用いてこれらを固定してもよいし、接着剤等の接着部材を用いてこれらを固定してもよい。図3の例では、リベット17Aを用いて第1の端面11aとフレキシブル配線基板16Aの表面とが固定されている。
図3の例では、導光体11の第1の端部11Aにおける外径は、導光体11の中央部における外径よりも大きくなっている。また、導光体11は、長尺方向の端面11aに凹部11aaを有している。このような構成のために、第1の端面11aと光源基材とがリベット17Aを用いて固定され、さらに第1の端面11aと光源基材との間に、すなわち凹部11aaの内部に、光源14Aが固定されている。もっとも、このような構成は一例にすぎない。例えば、光源基材が光源14Aを収容する凹部を有していてもよく、この凹部の内部に光源14Aを固定することもできる。また、第1の端面11aと光源基材とを中空のスペーサを介して接続し、スペーサの内部に光源14Aを固定することもできる。一方、図3に示されるように、光源基材と第1の端面11aとの間に形成される閉じた空間に光源14Aを収容することにより、光源14Aからの光が光源基材と第1の端面11aとの接続部から漏れることを抑制することができる。このため、照明装置10からの光量分布の変動を抑えることができる。
図3の例において、照明装置10はさらなる光源14Bを有している。このようなさらなる光源14Bの取り付け方法は、特に限定されない。例えば、光源14Bと、光源からの光の入光面である第2の端面11bとの間の距離の変動が抑制されるように、光源14Bは導光体11に対して固定されていてもよい。一例として、光源14Bは、光源14Aと同様の方法で導光体11に対して固定されてもよい。すなわち、一方、導光体11の長尺方向の端部11BがX方向に移動しても、光源14BのX方向におけるその位置が移動して、光源14Bと導光体11の入光面との間の距離の変動が抑えられるように、光源14Bは導光体11に対して固定することができる。図3の例では、光源14Bは、光源14Aと同様に、フレキシブル配線基板16Bである光源基材に固定されている。そして、フレキシブル配線基板16Bは回路基板15に接続され、回路基板15からの電力を光源14Bに供給している。また、光源14Bは、第2の端面11bに設けられた凹部11baの内部に固定されており、第1の端面11aと光源基材とフレキシブル配線基板16Bとはリベット17Bを用いて固定されている。
一方で、別の例として、光源14Bは回路基板15に対して移動しないように、またフレーム4に対して移動しないように、設けられていてもよい。一例として、光源14Bを導光体11に対して固定し、さらにこれをフレーム4に固定することができる。
さらなる例において、フレーム4は、光源14Bを保持することができる。この場合、フレーム4は、導光体11が伸長する際に、フレーム4に対して第1の端部11Aが移動し、フレーム4に対して第2の端部11Bが移動しないように、導光体11を保持することができる。例えば、フレーム4に対して、光源14Bと第2の端部11Bとがそれぞれ固定されていてもよい。具体例としては、フレーム4に設けられたスロットに光源14Bが設けられた光源基材を固定することができる。また、図1に示されるように、フレーム4に設けられた切り欠き部4aに、切り欠き部4aと相補的な形状を有する第2の端部11Bに設けられた突出部11BAを挿入することにより、フレーム4に第2の端部11Bを固定することができる。このような構成において、熱膨張により導光体11が伸長した場合、第1の端部11Aは回路基板15(又はフレーム4)に対して移動するものの、第2の端部11Bは回路基板15(又はフレーム4)に対して移動しない。したがって、光源14Bと、入光面である第2の端部11Bの第2の端面11bとの間の距離の変動が抑えられる。また、光源14Bは回路基板15(又はフレーム4)に対して移動しないため、光源14Bと回路基板15との間を可とう性配線で接続することは必須ではない。
光源14Aと導光体11との具体的な配置関係の別の例について、図5を参照して説明する。図5は、導光体11の中心を通るX−Y方向の面における、照明装置10の断面図である。なお、フレーム4等は省略されている。光源14Aは、図3,4と同様に、フレキシブル配線基板16A又はリジッド配線基板19Aのような光源基材上に設けることができる。図5の例では、光源14Aはフレキシブル配線基板16A上に設けられている。一方で、図5の例においては、導光体11の長尺方向の第1の端部11Aに、支持部材18が固定されている。そして、支持部材18が光源基材に固定されている。このように、第1の端部11Aを、支持部材18を介して光源基材に固定することができる。
支持部材18の形状は、第1の端部11Aを光源基材に固定できるのであれば特に限定されないが、一実施形態において支持部材18は第1の端部11Aを周方向に取り巻く筒状部材である。光源基材と支持部材18と間の固定方法は特に限定されず、ボルト及びナット、又はリベットのような締結部材を用いてこれらを固定してもよいし、接着剤等の接着部材を用いてこれらを固定してもよい。図5の例では、リベット17Aを用いて第1の端面11aとフレキシブル配線基板16Aの表面とが接続されている。また、支持部材18と第1の端部11Aとの固定方法も特に限定されず、締結部材を用いる方法、接着部材を用いる方法、及び支持部材18と第1の端部11Aとを係合させる方法、等が挙げられる。図5の例では、第1の端部11Aに設けられた突出部11AAが、支持部材18に設けられた開口部と係合することにより、第1の端部11Aと支持部材18との間が固定されている。突出部11AAは、突出部11AAから外部に光が漏れることを抑制するために、出射面101とは異なる面に、例えば反射面102に、設けることができる。
このような構成において、光源14Aは、支持部材18の内部に設けることができ、またフレキシブル配線基板16Aのような光源基材と、光源14Aからの光の入光面である第1の端面11aとの間に設けることができる。図5の例において、光源14Aは、フレキシブル配線基板16Aと、第1の端部11Aと、支持部材18と、の間に形成されている閉じた空間に収容されているため、この部分からの光の漏れが抑制される。
図5の構成は、導光体カバー12と組み合わせて用いることが可能である。一実施形態において、照明装置10は、長尺方向にわたって導光体11の側面を覆う導光体カバー12を有している。ここで、導光体カバー12は、導光体11に取り付けられているが、導光体11の伸長が可能なように構成されている。例えば、図5に示すように、導光体カバー12は長尺方向の両端部に孔を有していてもよく、導光体11がこの孔に挿入されていてもよい。このような構成によれば、図1に示すように導光体カバー12が突起部121を介してフレーム4に固定されていても、なお導光体11が伸長する際に第1の端部11AはX方向にその位置が移動し、そのためフレーム4(又は回路基板15)に対して移動可能である。一方、図5の構成において第1の端部11Aは導光体カバー12に固定されていないため、導光体11が伸長すると、導光体11のうち導光体カバー12から突出している部分が長くなりうる。
一実施形態において、導光体カバー12の端部と、支持部材18の端部とは、導光体11の長尺方向に沿って重なっている。このような構成によれば、導光体11のうち導光体カバー12から突出している部分が長くなっても、この部分はなおX方向に移動する支持部材18により覆われる。したがって、導光体11が熱膨張等により伸長しても、光源14AはX方向においてその位置が移動し、一方で支持部材18と導光体カバー12との間から光が漏れることも抑制することができるため、照明装置10からの光量分布の変動を抑えることができる。図5のように、導光体カバー12の端部と支持部材18の端部とは互いに係合していてもよい。図5の例では、支持部材18の端部が、導光体カバー12の端部を覆っている。もっとも、導光体カバー12の端部が、支持部材18の端部を覆っていてもよい。また、図5の例では、支持部材18は、導光体11の周方向に延び、導光体11の長尺方向と平行な、導光体カバー12の端部との接触面181を有している。このような構成によれば、導光体11が伸長した際に、支持部材18と導光体カバー12との間から光がより漏れにくくなる。
一実施形態において、導光体11の長尺方向に沿って重なっている導光体カバー12の端部及び支持部材18の端部の双方は、少なくとも導光体11の出射面101を覆っている。さらなる実施形態において、導光体11の長尺方向に沿って重なっている導光体カバー12の端部及び支持部材18の端部の双方は、導光体11の周方向全体を覆っている。このような構成によれば、導光体11が伸長した際に、光源14からの強い光が光源14の周辺から外部へと漏れることを抑制することができる。
この実施形態において、照明装置10が光源14Bを有する場合、光源14Bの取り付け方法は特に限定されない。図5に示すように、光源14Bを有するフレキシブル配線基板16Bのような光源基材に、リベット17Bのような締結部材等を用いて、導光体カバー12を固定することができる。また、第2の端部11Bに設けられた突出部11BAを、導光体カバー12に設けられた開口部と係合させる等の方法で、第2の端部11Bと導光体カバー12との間を固定することができる。このように、導光体カバー12を支持部材として用いて、光源14Bを導光体11の第2の端部11Bに固定することができる。
図5の例では、光源14Bは、導光体カバー12の内部に設けられており、またフレキシブル配線基板16Bのような光源基材と、光源14Bからの光の入光面である第2の端面11bとの間に設けられている。図5の例において、光源14Bは、フレキシブル配線基板16Bと、第1の端部11Bと、導光体カバー12と、の間に形成されている閉じた空間に収容されているため、この部分からの光の漏れが抑制される。
一方、図3と同様に、第2の端部11Bは光源基材の表面に接するように固定されていてもよい。また、既に説明したように、光源14Bは回路基板15に対して移動しないように、またフレーム4に対して移動しないように、設けられていてもよい。例えば、フレーム4に対して、光源14Bと第2の端部11Bとがそれぞれ固定されていてもよい。一例として、光源14Bと第2の端部11Bとを、図1に示されるように導光体カバー12を介してフレーム4に固定することができる。
ラインセンサ装置1は、読取装置7において用いることができる。本発明の一実施形態に係る読取装置7は、ラインセンサ装置1と、ラインセンサ装置1によりより得られた読取データを出力する出力部と、を備える。この出力部は、例えば、回路基板15上に設けることができ、光の検出結果に応じたラインセンサ3からの信号を読取データとして受け取り、必要であれば信号処理を行った後で、外部に出力することができる。
上述の読取装置7は、記録装置の構成要素として用いることができる。図6は、本発明の一実施形態に係る記録装置8の概略構成図である。記録装置8は、媒体の読取を行う読取装置7と、読取装置7による読取結果に基づいて媒体に記録を行う記録部9aと、媒体を搬送する搬送部9bと、を備える。
記録部9aはインクジェット方式又は電子写真方式等の任意の方法で、媒体P(例えば紙)に文字又は画像等を記録することができる。また、搬送部9bとしては、媒体を上流から下流へと搬送する搬送ローラを用いることができる。一実施形態において、記録装置8はコピー処理を行うことができ、この場合記録部9aは、読取装置7が読み取った画像を、媒体に記録する。また、一実施形態において、記録装置8はフィードバック制御を行うことができる。例えば、読取装置7は、記録部9aにより記録が行われた後の媒体に対する読取を行い、読取データを記録部9aに送信することができる。この読取データに基づき、記録部9aは媒体への記録状態を確認することができ、次回記録時における記録パラメータを制御することができる。
本発明は、以上に例示された態様に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。また、本明細書に記載された個々の用語は、本発明を説明する目的で用いられたものに過ぎず、本発明は、その用語の厳密な意味に限定されるものでないことは言うまでもなく、その均等物をも含みうる。
10:照明装置、11:導光体、11a:入光面、14A:光源、15:回路基板、16A:フレキシブル配線基板(可とう性配線)

Claims (12)

  1. 回路基板と、前記回路基板に対して移動可能な光源と、前記光源からの光を導く長尺方向に長い棒状の導光体と、前記回路基板からの電力を前記光源に供給する可とう性配線と、を備え、
    前記導光体の長尺方向の端部が前記長尺方向へ移動しても、前記光源と前記導光体の入光面との間の距離の変動が抑えられるように、前記光源は前記長尺方向に移動可能に設けられている
    ことを特徴とする照明装置。
  2. 前記光源は光源基材上に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記導光体の長尺方向の端面に前記光源基材の表面が固定されていることを特徴とする、請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記導光体は前記長尺方向の端面に凹部を有し、前記光源は前記凹部の内部に固定されていることを特徴とする、請求項3に記載の照明装置。
  5. 前記導光体の長尺方向の端部に固定された支持部材をさらに備え、前記支持部材と前記光源基材とが固定されていることを特徴とする、請求項2に記載の照明装置。
  6. 長尺方向にわたって前記導光体の側面を覆う導光体カバーをさらに備え、前記導光体カバーの端部と前記支持部材の端部とが、前記導光体の長尺方向に沿って重なっていることを特徴とする、請求項5に記載の照明装置。
  7. 前記光源基材は、前記回路基板に接続しており、前記可とう性配線として働くフレキシブル配線基板であることを特徴とする、請求項2から6のいずれか1項に記載の照明装置。
  8. 前記導光体及び前記回路基板を保持するフレームをさらに備え、
    前記導光体は、長尺方向の第1の端部に前記光源からの光の入光面を有し、
    前記光源が前記フレームに対して移動可能なように、前記導光体の長尺方向の中央部、又は、前記第1の端部の反対側にある導光体の長尺方向の第2の端部において、前記導光体が前記フレームに固定されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の照明装置。
  9. さらなる光源を備え、
    前記導光体は、長尺方向の第1の端部に前記光源からの光の第1の入光面を有し、第2の端部に前記さらなる光源からの光の第2の入光面を有し、
    前記導光体の長尺方向の端部が前記長尺方向へ移動しても、前記光源と前記第1の入光面との間の距離の変動が抑えられるように、前記光源は前記長尺方向に移動可能に設けられ、
    前記導光体の長尺方向の端部が前記長尺方向へ移動しても、前記さらなる光源と前記第2の入光面との間の距離の変動が抑えられるように、前記さらなる光源は前記長尺方向に移動可能に設けられている
    ことを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の照明装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の照明装置と、
    前記照明装置から読取対象に向けて照射された光を集光するレンズアレイと、
    前記レンズアレイにより集光された光を検知するラインセンサと、
    を備えることを特徴とするラインセンサ装置。
  11. 請求項10に記載のラインセンサ装置と、
    前記ラインセンサ装置により得られた読取データを出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする読取装置。
  12. 媒体の読取を行う請求項11に記載の読取装置と、
    前記読取装置による読取結果に基づいて媒体に記録を行う記録手段と、
    媒体を搬送する搬送手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
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