JP2019101288A - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents
画像形成装置およびその制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019101288A JP2019101288A JP2017233502A JP2017233502A JP2019101288A JP 2019101288 A JP2019101288 A JP 2019101288A JP 2017233502 A JP2017233502 A JP 2017233502A JP 2017233502 A JP2017233502 A JP 2017233502A JP 2019101288 A JP2019101288 A JP 2019101288A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- toner
- image
- fixing
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/65—Apparatus which relate to the handling of copy material
- G03G15/6582—Special processing for irreversibly adding or changing the sheet copy material characteristics or its appearance, e.g. stamping, annotation printing, punching
- G03G15/6585—Special processing for irreversibly adding or changing the sheet copy material characteristics or its appearance, e.g. stamping, annotation printing, punching by using non-standard toners, e.g. transparent toner, gloss adding devices
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/20—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
- G03G15/2003—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
- G03G15/2014—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
- G03G15/2017—Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means
- G03G15/2021—Plurality of separate fixing and/or cooling areas or units, two step fixing
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/20—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
- G03G15/2003—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
- G03G15/2014—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
- G03G15/2039—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/00362—Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
- G03G2215/00789—Adding properties or qualities to the copy medium
- G03G2215/00805—Gloss adding or lowering device
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
Description
Yは、光沢度である。aおよびbは、所与の定数である。Sは、次の式(2)に従って表される。
T1は、加熱ユニットに導入される記録媒体の温度である。T2は、加熱ユニットから排出される記録媒体の温度である。Tmは、画像を構成するトナーの貯蔵弾性率が106Paとなる温度である。t1は、定着ユニットにおける画像の定着の終了から、記録媒体が加熱ユニットに導入されるまでの時間である。t2は、定着ユニットにおける画像の定着の終了から、記録媒体が加熱ユニットから排出されるまでの時間である。t3は、定着ユニットにおける画像の定着の終了から、トナーの温度がTmまで低下するまでの時間である。
図1は、画像形成装置の一例であるMFP500の構成を模式的に示す図である。図1では、画像形成装置の一例として、タンデム型のカラー画像形成ユニットを搭載した画像形成装置が例示される。
図2は、図1のMFP500の定着ユニット60およびその近傍の構成を模式的に示す図である。図2に示されるように、定着ユニット60は、加熱部60Aと加圧部60Bとを含む。加熱部60Aは、加熱ローラー601と定着ローラー602とを含む。加熱ローラー601と定着ローラー602には、定着ベルト605が張架されている。図2では、説明を容易にするために、加熱ローラー601と定着ローラー602との配列が、図1に対して時計回りに90度回転された状態で示されている。
図3は、MFP500のハードウェア構成を模式的に示す図である。
MFP500における画像形成で利用されるトナーの調製方法について説明する。
MFP500において利用されるトナーは、トナー母体粒子として、少なくとも結着樹脂とワックスとを含む。以下に、これらのそれぞれについて説明する。
トナー粒子を構成する結着樹脂の種類は、特に限定されない。つまり、トナー粒子を構成する結着樹脂は、結着樹脂として公知である種々の物質によって実現され得る。結着樹脂は、例えば、スチレン樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、オレフィン樹脂、アミド樹脂、または、エポキシ樹脂である。
MFP500では、トナーに含有されるワックスとして公知のワックスが採用され得る。ワックスは、たとえば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなどのポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどの、分枝鎖状炭化水素ワックスを含む。ワックスは、パラフィンワックス、サゾールワックスなどの長鎖炭化水素系ワックス、ジステアリルケトンなどのジアルキルケトン系ワックス、カルナバワックス、モンタンワックス、ベヘン酸ベヘネート、トリメチロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1,18−オクタデカンジオールジステアレート、トリメリット酸トリステアリル、ジステアリルマレエートなどのエステル系ワックス、エチレンジアミンベヘニルアミド、トリメリット酸トリステアリルアミドなどのアミド系ワックスなどであってもおい。これらの物質の中でも、光沢ムラを抑制する観点から、マイクロクリスタリンワックスなどの分枝鎖状炭化水素ワックスが特に好ましい。
トナー粒子に着色剤が含有される場合において、着色剤としては、一般に知られている染料および顔料を用いることができる。
トナー粒子に荷電制御剤が含有される場合、公知の正帯電制御剤または負帯電制御剤が使用され得る。
トナーは、流動性、帯電性、クリーニング性などの改良の観点から、外添剤を添加され得る。
MFP500において用いられるトナーは、磁性または非磁性の一成分現像剤として使用され得るが、キャリアと混合されることによって二成分現像剤として使用されてもよい。
MFP500において利用されるトナー粒子の平均粒径は、たとえば、体積基準のメジアン径で3〜9μmであることが好ましく、より好ましくは3〜8μmである。粒径は、例えば、トナー粒子が後述する乳化凝集法に従って製造される場合、使用される凝集剤の濃度、有機溶媒の添加量、融着時間、および/または重合体の組成によって制御され得る。
MFP500において利用されるトナー粒子は、転写効率の向上の観点から、平均円形度が0.930〜1.000であることが好ましく、より好ましくは0.950〜0.995である。トナー粒子の平均円形度は、たとえば、「FPIA−2100」(Sysmex社製)を用いて測定される。
平均円形度は、たとえば、各トナー粒子の円形度が加算されることによって得られた値が、全トナー粒子数で除されることによって、算出される。
MFP500において利用されるトナーの粘弾性特性は、たとえば、粘弾性測定装置(レオメーター)「RDA−II型」(レオメトリックス社製)を用いて測定される。測定条件の一例を以下に示す。
測定試料:トナーを加熱・溶融後に直径約10mm,高さ1.5〜2.0mmの円柱状試料に成型して使用する。
測定歪の設定:初期値を0.1%に設定し、自動測定モードにて測定を行う。
[4−9]トナー軟化点
MFP500において利用されるトナーの軟化点(Tsp)は、90〜110℃であることが好ましい。軟化点(Tsp)が上記範囲であることにより、定着時にトナーに加わる熱の影響をより低減させることができる。これにより、着色剤に負担をかけずに画像形成が行えるので、より広く安定した色再現性を発現させることが期待される。
(m2)連鎖移動剤の種類や添加量により結着樹脂の分子量を調整する。
トナーの軟化点(Tsp)は、たとえば、「フローテスターCFT−500」(島津製作所社製)を用いて測定される。測定では、トナーは、高さ10mmの円柱形状に成形される。測定機は、トナーを、昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーより1.96×106Paの圧力を加え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押し出す。これにより、測定機は、当該フローテスターのプランジャー降下量−温度間の曲線(軟化流動曲線)を描く。一例では、最初に流出する温度が、溶融開始温度として特定される。降下量5mmに対する温度が、軟化点温度として特定される。
トナーの製造方法として、たとえば、混練・粉砕法、乳化分散法、懸濁重合法、分散重合法、乳化重合法、乳化重合凝集法、ミニエマルジョン重合凝集法、カプセル化法、または、その他の公知の方法が採用され得る。好ましくは、トナーの製造方法として、画像の高画質化を達成するために小粒径化されたトナーを得る必要があることを考慮して、製造コストおよび製造安定性の観点から、乳化重合凝集法が採用される。乳化重合凝集法は、乳化重合法によって製造された結着樹脂よりなる微粒子(以下、「結着樹脂微粒子」ともいう)の分散液を、着色剤よりなる微粒子(以下、「着色剤微粒子」ともいう。)の分散液と混合し、pH調整による微粒子表面の反発力と電解質体よりなる凝集剤の添加による凝集力とのバランスを取りながら緩慢に凝集させ、平均粒径および粒度分布を制御しながら会合を行うと同時に、加熱撹拌することで微粒子間の融着を行って形状制御を行うことによって、トナーを製造する方法である。
(工程2−1)主ワックスおよび内添剤などを含有したコア用の結着樹脂よりなるコア用結着樹脂微粒子を得て、当該微粒子の分散液を調製するコア用結着樹脂微粒子重合工程
(工程2−2)シェル用の結着樹脂よりなるシェル用結着樹脂微粒子を得た後、当該微粒子の分散液を調製する、シェル用結着樹脂微粒子重合工程
(工程3)コア用結着樹脂微粒子と着色剤微粒子とを水系媒体中で凝集、融着させることにより、コア粒子となるべき会合粒子を形成する、凝集・融着工程
(工程4)会合粒子を熱エネルギーにより熟成させることによって形状を制御し、これにより、コア粒子を得る、第1の熟成工程
(工程5)コア粒子の分散液中に、シェル層を形成すべきシェル用結着樹脂微粒子を添加することによりコア粒子の表面に当該シェル用結着樹脂微粒子を凝集、融着させ、これにより、コア−シェル構造の粒子を形成する、シェル層形成工程
(工程6)コア−シェル構造の粒子を熱エネルギーにより熟成させることにより当該粒子の形状を制御し、これにより、コア−シェル構造のトナー粒子を得る、第2の熟成工程
(工程7)冷却されたトナー粒子の分散系(水系媒体)からトナー粒子を固液分離し、当該トナー粒子から界面活性剤などを除去するろ過、洗浄工程
(工程8)洗浄処理されたトナー粒子を乾燥する乾燥工程
トナーの製造方法は、必要に応じて、(工程8)の乾燥工程の後に、次の(工程9)を含む。
以下、各工程の内容を説明する。
この工程では、水系媒体中に着色剤を添加して分散機によって分散処理することにより、着色剤が微粒子状に分散された着色剤微粒子の分散液を調製する処理が行われる。具体的には、着色剤の分散処理は、界面活性剤濃度を臨界ミセル濃度(CMC)以上にした状態の水系媒体中で行われる。分散処理に使用する分散機は特に限定されないが、好ましくは、超音波分散機、機械式ホモジナイザー、マントンゴーリン、もしくは、圧力式ホモジナイザー等の加圧分散機、サンドグラインダ、または、ゲッツマンミルもしくはダイヤモンドファインミルなどの媒体型分散機である。
サンプル比重1.05(球状粒子換算)
溶媒屈折率1.33
溶媒粘度0.797(30℃)、1.002(20℃)
0点調整測定セルには、たとえば、イオン交換水が投入される。
この工程は、重合処理を行って主ワックスおよび内添剤などを含有したコア用の結着樹脂よりなるコア用結着樹脂微粒子の分散液を調製する処理を含む。
上記着色剤微粒子分散液として使用される水系媒体において、または、コア用結着樹脂微粒子の重合の媒体として使用される水系媒体において、用いられる界面活性剤について説明する。
水溶性の重合開始剤は、たとえば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、アゾビスアミノジプロパン酢酸塩、アゾビスシアノ吉草酸およびその塩、過酸化水素である。
本実施の形態では、得られるコア用の結着樹脂の分子量を調整することを目的として、一般的に用いられる連鎖移動剤を用いることができる。連鎖移動剤は、特に限定されるものではなく、例えば、n−オクチルメルカプタン、n−デシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン等のメルカプタン、n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル等のメルカプトプロピオン酸エステル、ターピノーレン、および、α−メチルスチレンダイマーである。
この工程は、たとえば、上記(2−1)のコア用結着樹脂微粒子重合工程と同様の、重合処理、および、シェル用の結着樹脂よりなるシェル用結着樹脂微粒子の分散液を調製する処理を含む。
この工程は、コア用結着樹脂微粒子と着色剤微粒子とを水系媒体中で凝集、融着させてコア粒子となるべき会合粒子を形成する処理を含む。この工程における凝集、融着の方法は、たとえば、(工程1)で得られた着色剤微粒子、および、(工程2−1)で得られたコア用結着樹脂微粒子を用いた、塩析/融着法が好ましい。
この工程では、会合粒子を熱エネルギーにより熟成させる処理が行われる。(工程3)凝集・融着工程の加熱温度、ならびに、(工程4)の第1の熟成工程の加熱温度および時間が制御されることにより、粒径が一定で分布が狭く形成されたコア粒子表面が、平滑かつ均一的な形状を有する。具体的には、(工程3)の凝集・融着工程では、加熱温度を低めにしてコア用結着樹脂微粒子同士の融着の進行を抑制させて均一化を促進させ、第1の熟成工程で加熱温度を低めに、かつ、時間を長くすることにより、コア粒子の表面が均一な形状になるように、制御される。
この工程では、コア粒子の分散液中にシェル用結着樹脂微粒子の分散液を添加してコア粒子の表面にシェル用結着樹脂微粒子を凝集、融着させ、コア粒子の表面にシェル用結着樹脂微粒子を被覆させてコア−シェル構造の粒子を形成するシェル化処理が行われる。
この工程では、(工程5)のシェル層形成工程によりコア−シェル構造の粒子が所定の粒径になった段階で塩化ナトリウムなどの停止剤を添加して粒子成長を停止させ、その後もコア粒子に付着させたシェル用結着樹脂微粒子を融着させるために数時間加熱撹拌を継続する。コア粒子の表面を被覆するシェル用結着樹脂微粒子による層の厚さを100〜300nmとする。このようにして、コア粒子の表面にシェル用結着樹脂微粒子を固着させてシェル層を形成し、丸みを帯び、しかも形状の揃ったコア−シェル構造のトナー粒子が形成される。
この工程では、先ず、トナー粒子の分散液を冷却する処理が行われる。冷却処理条件としては、1〜20℃/minの冷却速度で冷却することが好ましい。冷却処理方法としては特に限定されるものではなく、反応容器の外部より冷媒を導入して冷却する方法、または、冷水を直接反応系に投入して冷却する方法を例示することができる。
この工程では、洗浄処理されたトナーケーキを乾燥する処理が行われる。この工程で使用される乾燥機としては、スプレードライヤー、真空凍結乾燥機、減圧乾燥機などを挙げることができ、静置棚乾燥機、移動式棚乾燥機、流動層乾燥機、回転式乾燥機、撹拌式乾燥機などを使用することが好ましい。乾燥処理されたトナー粒子の水分は、5質量%以下であることが好ましく、さらに好ましくは2質量%以下とされる。
この工程では、(工程8)の乾燥工程で乾燥処理されたトナー粒子に対して外添剤を添加する処理が行われる。外添剤は、例えば、ヘンシェルミキサー、コーヒーミルなどの機械式の混合装置を用いることによって添加される。
<樹脂分散液の製造例(1)>
テレフタル酸85質量部、トリメリット酸6質量部、ビスフェノールAプロピレンオキシド付加物250質量部、を、撹拌機、温度計、冷却管、窒素ガス導入管を備えた反応容器に入れ、反応容器中を乾燥窒素ガスで置換した後、チタンテトラブトキサイド0.1質量部を添加し、窒素ガス気流下で約180℃で8時間撹拌反応を行った。さらに、チタンテトラブトキサイド0.2質量部を添加し温度を約220℃に上げ6時間撹拌反応を行った後、10mmHgまで減圧した反応容器内で反応を行なうことにより、ポリエステル樹脂〔A1〕を得た。ポリエステル樹脂〔A1〕のガラス転移点(Tg)は59℃、重量平均分子量(Mw)は9,000であった。
ドデカン二酸315質量部、1,6−ヘキサンジオール220質量部を、撹拌機、温度計、冷却管、窒素ガス導入管を備えた反応容器に入れ、反応容器中を乾燥窒素ガスで置換した後、チタンテトラブトキサイド0.1質量部を添加し、窒素ガス気流下で約180℃で8時間撹拌反応を行った。さらに、チタンテトラブトキサイド0.2質量部を添加し温度を約220℃に上げ6時間撹拌反応を行った後、10mmHgまで減圧された反応容器内で反応を行うことにより、ポリエステル樹脂〔B1〕を得た。ポリエステル樹脂〔B1〕の融点(Tm)は72℃、重量平均分子量(Mw)は14,000であった。
フィッシャートロプシュワックス「FNP−0090」(日本精鑞社製、融点89℃)200質量部を95℃に加温し溶融させた。これを、さらに、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムが3質量%の濃度となるようイオン交換水800質量部に溶解させた界面活性剤水溶液に投入した後、超音波ホモジナイザーを用いて分散処理を行った。固形分濃度は20質量%に調整した。これにより、水系媒体中にワックスの微粒子が分散されたワックス分散液を調製した。
後述するトナー(1)は、以下のように製造された。
図4は、用紙P上に形成された画像におけるトナーの状態を説明するための図である。図4には、状態(1)〜(3)が示される。状態(1)は、定着ユニット60における定着処理前を表わす。状態(2)は、定着ユニット60における定着処理中を表わす。状態(3)は、定着ユニット60における定着処理後を表わす。
(光沢度の変化)
図5は、光沢度と、MFP500における画像形成条件との関係の一例を示す図である。図5のグラフにおいて、縦軸(y)は、用紙P上に形成された画像の光沢度である。本明細書上の光沢度は、たとえば、GMX-203(株式会社村上色彩技術研究所製の光沢計)によって計測された値である。横軸(x)は、関数Sの対数(LogS)を表わす。光沢度は、LogSの値に従って変化する。
S=(T1+T2-2×Tm)×(t2-t1)×1/2+(T2-Tm)×(t3-t2)×1/2 …(A)
式(A)において、T1は、第1温度センサー621によって計測される温度である。T2は、第2温度センサー622によって計測される温度である。Tmは、用紙P上の画像を構するトナーの貯蔵弾性率が106Paとなる温度である。MFP500は、トナーとして、たとえば、上記<トナー(1)の製造例>において説明された「トナー(1)」を利用する。
(関数Sの説明)
図6は、関数Sの意味を説明するための図である。図6において、線Lは、定着ユニット60における定着処理前後の、用紙P上のトナーの温度変化の典型例を表わす。
式(A)の右辺の、最初の3項「(T1+T2-2×Tm)×(t2-t1)×1/2」は、時刻TBから時刻TCまでのハッチングを付された部分を台形として擬制する。当該台形の面積は、時刻TBにおける垂線(長さ:T1−Tm)を下底とし、時刻TCにおける垂線(長さ:T2−Tm)を上底とし、時刻TBから時刻TCまでの時間の長さ(TC−TB)を高さとすることによって求められる。
図7は、値Sについての6つの変数について、具体例の7つの組を表わす図である。7つの組のそれぞれは、例(1)〜(7)として示される。図7には、例(1)〜(7)のそれぞれについて、6種類の変数(t1,t2,t3,T1,T2,T3)の値と、当該6種類の変数に従った値Sと、各例に従った画像形成後の画像の光沢度とが示されている。図7には、さらに、補助ヒーター610における「ヒーターの点灯態様」が示される。補助ヒーター610は、1本以上のガラス管ヒーターを含む。「ヒーターの点灯態様」は、1本以上のガラス管ヒーターのうち、点灯させるヒーターの本数、および、表面温度についての条件を含む。
図7に示された光沢度は、以下の条件に従って取得された。
定着ユニット60のニップ部において、荷重は2000Nであり、通紙速度は300mm/secであり、NIP長さは20mmである。用紙PにおけるトナーTNの付着量は、8g/m2である。トナーTNとしては、上記のトナー(1)を用いる。
図9は、図5の式(B)に従った、光沢度と値Sとの対応関係を表わす図である。図9に示された情報は、たとえば記憶部72に格納される。
図10は、CPU101によって実行される、用紙P上の画像の光沢度を制御するための処理のフローチャートである。一例では、図10の処理は、CPU101が所与のプログラムを実行することによって実現される。
Claims (5)
- 記録媒体上に形成された画像を定着するように構成された定着ユニットと、
前記定着ユニットによって定着処理を施された記録媒体を加熱するように構成された加熱ユニットと、
記録媒体上の画像の光沢度を設定するように構成されたコントローラーとを備え、
前記コントローラーは、設定された前記光沢度に応じて、前記加熱ユニットによる加熱量を制御するように構成されている、画像形成装置。 - 前記コントローラーは、前記光沢度と、前記加熱ユニットによる加熱の温度および時間との関係を表わす式(1)に従って、前記光沢度に対応する前記加熱ユニットの加熱量を設定するように構成されており、
Y=a×LogS+b …(1)
Yは、光沢度であり、
aおよびbは、所与の定数であり、
Sは、次の式(2)に従って表され、
S=(T1+T2-2×Tm)×(t2-t1)×1/2+(T2-Tm)×(t3-t2)×1/2 …(2)
であり、
T1は、前記加熱ユニットに導入される記録媒体の温度であり、
T2は、前記加熱ユニットから排出される記録媒体の温度であり、
Tmは、前記画像を構成するトナーの貯蔵弾性率が106Paとなる温度であり、
t1は、前記定着ユニットにおける前記画像の定着の終了から、前記記録媒体が前記加熱ユニットに導入されるまでの時間であり、
t2は、前記定着ユニットにおける前記画像の定着の終了から、前記記録媒体が前記加熱ユニットから排出されるまでの時間であり、
t3は、前記定着ユニットにおける前記画像の定着の終了から、前記トナーの温度がTmまで低下するまでの時間である、請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記コントローラーは、
前記光沢度に関する設定として高光沢モードおよび低光沢モードの指定を受け付け可能であり、
前記低光沢モードの指定を受付けた場合には、前記Sの値を10≦S≦50に制御するように構成されている、請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記加熱ユニットは、記録媒体の第1の面を対向するように設けられ、
前記記録媒体の第2の面を冷却するように構成された冷却ユニットをさらに備える、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 記録媒体上に形成された画像を定着するように構成された定着ユニットと、前記定着ユニットによって定着処理を施された記録媒体を加熱するように構成された加熱ユニットとを備えた画像形成装置の制御方法であって、
記録媒体上の画像の光沢度の設定を読み出すステップと、
設定された前記光沢度に応じて、前記加熱ユニットによる加熱の温度および時間を制御するステップとを備える、画像形成装置の制御方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017233502A JP2019101288A (ja) | 2017-12-05 | 2017-12-05 | 画像形成装置およびその制御方法 |
US16/207,608 US10558159B2 (en) | 2017-12-05 | 2018-12-03 | Image forming device and method for controlling the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017233502A JP2019101288A (ja) | 2017-12-05 | 2017-12-05 | 画像形成装置およびその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019101288A true JP2019101288A (ja) | 2019-06-24 |
Family
ID=66658009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017233502A Pending JP2019101288A (ja) | 2017-12-05 | 2017-12-05 | 画像形成装置およびその制御方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10558159B2 (ja) |
JP (1) | JP2019101288A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020076922A (ja) * | 2018-11-09 | 2020-05-21 | コニカミノルタ株式会社 | 定着ベルト 定着装置 画像形成装置 画像形成方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007004034A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像定着方法、画像定着装置、及び画像形成装置 |
US20120039643A1 (en) * | 2010-08-12 | 2012-02-16 | Xerox Corporation | Fixing systems including image conditioner and image pre-heater and methods of fixing marking material to substrates |
JP2012108482A (ja) * | 2010-10-27 | 2012-06-07 | Ricoh Co Ltd | 画像形成システム、画像形成方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4659504B2 (ja) * | 2005-04-01 | 2011-03-30 | キヤノン株式会社 | 像加熱装置 |
US7310493B2 (en) * | 2005-06-24 | 2007-12-18 | Xerox Corporation | Multi-unit glossing subsystem for a printing device |
JP5273426B2 (ja) * | 2007-06-26 | 2013-08-28 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
-
2017
- 2017-12-05 JP JP2017233502A patent/JP2019101288A/ja active Pending
-
2018
- 2018-12-03 US US16/207,608 patent/US10558159B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007004034A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像定着方法、画像定着装置、及び画像形成装置 |
US20120039643A1 (en) * | 2010-08-12 | 2012-02-16 | Xerox Corporation | Fixing systems including image conditioner and image pre-heater and methods of fixing marking material to substrates |
JP2012108482A (ja) * | 2010-10-27 | 2012-06-07 | Ricoh Co Ltd | 画像形成システム、画像形成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20190171138A1 (en) | 2019-06-06 |
US10558159B2 (en) | 2020-02-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6613948B2 (ja) | 定着装置、画像形成装置、および、画像形成装置の制御方法 | |
CA2597149C (en) | Toner composition | |
US20070042285A1 (en) | Electrostatic image developing toner and image forming method | |
KR101896051B1 (ko) | 정전하상 현상용 토너, 이 토너를 채용한 토너 공급 수단과 화상 형성 장치, 및 이 토너를 이용한 화상 형성 방법 | |
JP2009163026A (ja) | 静電潜像現像用トナーとそれを用いた画像形成方法 | |
JP4609143B2 (ja) | 静電荷像現像用トナーの製造方法 | |
US7829253B2 (en) | Toner composition | |
JP2020086032A (ja) | トナーおよびトナーの製造方法 | |
CN107015453B (zh) | 静电荷像显影用调色剂 | |
JP2011170229A (ja) | 静電荷像現像用トナー、及び、トナーの製造方法 | |
JP2008064837A (ja) | 静電潜像現像用トナーとそれを用いた画像形成方法 | |
JP2001265145A (ja) | トナーおよび画像形成方法 | |
US10558159B2 (en) | Image forming device and method for controlling the same | |
US9029057B2 (en) | Single component developer composition | |
JP2020129043A (ja) | 画像形成方法 | |
JP2009204669A (ja) | 静電荷像現像用トナーとその製造方法 | |
JP4626583B2 (ja) | 電子写真用フルカラートナー、その製造方法、それを用いた電子写真用現像剤、及び画像形成方法 | |
JP7196429B2 (ja) | 定着装置、画像形成装置、および印刷物の生産方法 | |
JP2010210862A (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用トナーの製造方法 | |
JP2020129024A (ja) | 画像形成システム及び画像形成方法 | |
JP5696583B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP6497159B2 (ja) | 画像形成装置およびその制御方法 | |
JP6187491B2 (ja) | 定着装置、画像形成装置及び定着方法 | |
JP2009271342A (ja) | 静電荷像現像用トナーとその製造方法 | |
JP2005227678A (ja) | 静電荷現像用トナーの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201013 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210824 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210907 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220201 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20220726 |