JP2019100369A - 燃料ガス供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レセプタクルとタンク口金の両逆止弁に逆流防止機能の低下が起きてしまうような事態を回避する。【解決手段】外部の燃料ガス供給機器の接続を受けるレセプタクルと燃料ガスタンクとの間のガス充填管路に、燃料ガスタンクの側の第1逆止弁と、レセプタクルの側の第2逆止弁と備え、第2逆止弁は、燃料ガスの逆流防止機能の維持に関与する耐久性が前記第1逆止弁より低く設定されている。こうした上で、ガス消費機器へのガス供給の際に、燃料ガスの充填管路ガス圧が燃料ガスタンクのタンク内圧より予め規定した差圧以上低下していると、第2逆止弁に逆流防止機能の低下に起因した故障が起きていると判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料ガス供給装置に関する。
燃料ガス供給装置は、燃料電池などのガス消費機器への燃料ガスのガス供給を図るガス供給系と、燃料ガスタンクへのガス充填をはかるガス充填系を備える。ガス充填系では、ガス充填ノズルに装着されるレセプタクルと、このレセプタクルと充填管路で接続された燃料ガスタンクのタンク口金とにそれぞれ逆止弁を配設し、ガス供給時のみならず、ガス充填の際にも逆流防止が図られている(例えば、特許文献1)。
特開2014−92213号公報
逆止弁の逆流防止機能の低下は、耐久性にほぼ依存して起こる。仮にガスリークがあった場合、このガスリークをもたらす逆流防止機能の低下がレセプタクルの逆止弁に起きているのか、タンク口金の逆止弁に起きているのか、或いは、レセプタクルとタンク口金の両逆止弁に起きているかの判断が難しい。そして、レセプタクルとタンク口金の両逆止弁に逆流防止機能の低下が起きた状況下でガス充填を行おうとすると、レセプタクルに装着されたガス充填ノズルの側でガスリークが検知されてしまい、レセプタクルからのガス充填ノズルの取り外しがロックされるような事態が起き得る。こうしたことから、レセプタクルとタンク口金の両逆止弁に逆流防止機能の低下が起きてしまうような事態を回避することが要請されるに到った。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料ガス供給装置が提供される。この燃料ガス供給装置は、ガス消費機器に燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置であって、外部の燃料ガス供給機器の接続を受けるレセプタクルと、前記燃料ガスを貯留する燃料ガスタンクと、前記レセプタクルと前記燃料ガスタンクとの間のガス充填管路の前記燃料ガスタンクの側に設けられ、前記燃料ガスタンクの側からのガス逆流を防止する第1逆止弁と、前記ガス充填管路の前記レセプタクルの側に設けられ、前記燃料ガスの逆流防止機能の維持に関与する耐久性が前記第1逆止弁より低く設定された第2逆止弁と、前記第1逆止弁と前記第2逆止弁との間の前記ガス充填管路における充填管路ガス圧を検出するガス圧検出部と、前記充填管路ガス圧が、前記ガス消費機器への燃料ガス供給時の前記燃料ガスタンクのタンク内圧より予め規定した差圧以上低下していると、前記第2逆止弁に前記逆流防止機能の低下に起因した故障が起きていると判定する故障判定部と、を備える。
この形態の燃料ガス供給装置では、レセプタクルの側の第2逆止弁と燃料ガスタンクの側の第1逆止弁とについての逆流防止機能の維持に関与する耐久性の高低設定により、継続使用過程において、第2逆止弁が第1逆止弁より早く逆流防止機能の低下を来す。仮に、レセプタクルの側の第2逆止弁が逆流防止機能の低下を来せば、ガス充填管路における充填管路ガス圧は、ガス消費機器への燃料ガス供給時の燃料ガスタンクのタンク内圧より低下する。そして、第2逆止弁が逆流防止機能の低下に起因した故障の有無は、充填管路ガス圧とタンク内圧の対比を経た故障判定部による判定される。このため、燃料ガスタンクの側の第1逆止弁が逆流防止機能の低下を来す前に、レセプタクルの側の第2逆止弁が逆流防止機能の低下した旨の故障報知や、これに伴うに第2逆止弁の修理や交換などが可能となる。この結果、この形態の燃料ガス供給装置によれば、レセプタクルの側の第2逆止弁と燃料ガスタンクの側の第1逆止弁の両逆止弁に逆流防止機能の低下が起きてしまうような事態を回避することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、燃料電池をガス消費機器として燃料ガス供給装置と共に搭載した車両の運転制御装置や運転制御方法等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての燃料電池システムの概略構成を示す説明図である。 タンク口金における逆止弁とレセプタクルにおける逆止弁の概略構成を示す説明図である。 逆流防止機能の低下に起因した故障の有無判定を行う故障判定処理を示すフローチャートである。
図1は本発明の一実施形態としての燃料電池システム10の概略構成を示す説明図である。燃料電池システム10は、車両20に、燃料電池100と、水素ガス供給系120と、モータ駆動のコンプレッサ150を含む空気供給系160と、図示しない冷却系と、制御装置200とを備える。燃料電池100は、ガス消費機器の一例であって、電解質膜の両側にアノードとカソードの両電極を接合させた図示しない膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly/MEA)を備える発電モジュールを積層して構成され、前輪FWと後輪RWの間において車両床下に位置する。そして、この燃料電池100は、後述の水素ガス供給系120と空気供給系160から供給された水素ガス中の水素と空気中の酸素との電気化学反応を起こして発電し、その発電電力にて前後輪の図示しない駆動用モータ等の負荷を駆動する。
水素ガス供給系120は、燃料電池100に燃料ガスとしての水素ガスを供給する燃料ガス供給装置を構成し、水素ガスを高圧貯留する二つの水素ガスタンク110fおよび水素ガスタンク110rと、燃料電池100に到る燃料ガス供給管路120Fと、当該流路末端の供給側マニホールド121と、レセプタクル122から充填側マニホールド123に到る水素充填管路120Rと、未消費の水素ガス(アノードオフガス)を大気放出する放出管路124とを備える他、燃料ガス供給管路120Fには、燃料電池100の側からインジェクター125と減圧バルブ126を備え、放出管路124には排出流量調整バルブ127を備える。減圧バルブ126は、後述の制御装置200の制御を受けて駆動し、減圧後の水素ガスをインジェクター125に流す。インジェクター125は、後述の制御装置200の制御を受けて駆動し、水素ガスの流量を調整した上で、燃料電池100に水素ガスを噴出供給する。
水素ガスタンク110fおよび水素ガスタンク110rは、樹脂製ライナーの外周に熱硬化性樹脂含有の繊維を巻回した繊維強化層を有する樹脂製の燃料ガスタンクである。そして、水素ガスタンク110fおよび水素ガスタンク110rは、この順に車両前後に車両20に搭載されて、図示しない水素ガスステーションから高圧で充填供給された水素ガスをそれぞれ貯留する。また、水素ガスタンク110fおよび水素ガスタンク110rは、タンクごとにタンク口金111f、111rを装着して備え、それぞれのタンク口金に、メインバルブ112f、112rと、開閉バルブ113f、113rと、逆止弁114f、114rと、タンク内温度を検出する温度センサー115f、115rを備える。そして、このタンク口金111f、111rは、上記の開閉バルブと逆止弁をメインバルブに分岐して内蔵し、燃料電池100に到るガス供給管となる供給側タンク管路116f、116rおよび燃料ガス供給管路120Fを介して、水素ガスタンク110f、110rから燃料電池100にタンク内ガスの放出供給と遮蔽を実行する。
メインバルブ112f、112rは、車両搭載前の状態において流路開放側に手動操作され、流路開放を維持する。開閉バルブ113f、113rは、後述の制御装置200の制御下で開閉駆動し、ガス供給管を構成する供給側タンク管路116f、116rにて、供給側マニホールド121に接続される。逆止弁114f、114rは、タンク口金におけるガス充填用の口金内充填管路118f、118rに組み込まれ、ガス充填管路を構成する充填側タンク配管117f、117rにて、充填側マニホールド123と接続されている。この逆止弁114f、114rは、水素ガスタンク110f、110rの側からのガス逆流を防止することで、ガス通過を充填側マニホールド123の側からのみに規制し、本発明の第1逆止弁に該当する。こうした管路構成により、水素ガスタンク110fおよび水素ガスタンク110rは、燃料ガス供給管路120Fの供給側マニホールド121から分岐した供給側タンク管路116f、116rを介して燃料電池100に接続され、この燃料電池100に対して並列に接続されることになる。この場合、供給側および充填側の上記の各タンク管路は、タンク交換に際して、供給側マニホールド121、充填側マニホールド123の側、或いはタンク口金111f、111rの側において着脱される。温度センサー115f、115rは、タンク交換に際して、図示しない信号線にて後述の制御装置200と接続され、タンク搭載後には、検出したタンク内温度を制御装置200に出力する。開閉バルブ113f、113rにあっても、タンク交換に際して、図示しない信号線にて後述の制御装置200と接続され、タンク搭載後には、制御装置200の制御下で開閉駆動する。
上記管路構成を備える水素ガス供給系120は、後述の制御装置200にて供給タンクとして選択された水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rのいずれか、もしくは両者の水素ガスタンクからの水素ガスを、制御装置200の制御下でなされるインジェクター125での流量調整と減圧バルブ126での減圧(調圧)とを経た上で、燃料電池100のアノードに供給しつつ、放出管路124の排出流量調整バルブ127で調整された流量で、アノードオフガスを後述の放出管路162から大気放出する。インジェクター125は、ガス流量を流量ゼロから調整可能であり、流量ゼロとすることで燃料ガス供給管路120Fの閉塞を図る。なお、インジェクター125の上流側に、流量調整バルブを設けることもでき、インジェクター125を水素ガスの噴出供給用とすることもできる。
また、水素ガス供給系120におけるレセプタクル122は、既存のガソリン車両における車両側方の燃料給油箇所に相当するガス充填箇所に位置し、車両外装側カバーで覆われている。このレセプタクル122は、口金内充填管路118f、118に接続されたガス充填管路たる水素充填管路120Rの管路末端に設けられている。そして、図示しない水素ガスステーションでの水素ガス充填に際して、レセプタクル122は、外部の燃料ガス供給機器であるガス充填用のガス充填ノズルGsの接続を受け、高圧で充填供給された水素ガスを、充填側マニホールド123および充填側タンク配管117f、117rを経て、水素ガスタンク110f、110rに導く。こうしたガス充填に際して、水素ガスタンク110f、110rごとの温度センサー115f、115rは、タンク内温度を制御装置200およびステーション内制御装置に出力し、充填ガス量や充填圧の確認に用いられる。
レセプタクル122は、ガス充填用のレセプタクル内充填管路122aに逆止弁122bを組み込んで備える。この逆止弁122bは、タンク口金111f、111rにおける既述した逆止弁114f、114rと同様、水素ガスタンク110f、110rの側からのガス逆流を防止する逆止弁であり、本発明の第2逆止弁に該当する。図2は、タンク口金111f、111rにおける逆止弁114f、114rとレセプタクル122における逆止弁122bの概略構成を示す説明図である。逆止弁114f、114rおよび逆止弁122bは、弁ボディ部Vbに組み込んだポペットVp先端のポペットテーパー部Vptを樹脂シートVjの受け座に向けてスプリングVsで付勢することで、ポペットテーパー部Vptを樹脂シートVjの受け座面に密着させ、水素ガスタンク110f、110rの側からのガス逆流を防止する。本実施形態では、レセプタクル122における逆止弁122bの耐久性、詳しくは逆流防止機能の維持に関与する耐久性をタンク口金111f、111rにおける逆止弁114f、114rより10〜20%ほど低く設定している。このように耐久性を高低設定することで、燃料電池システム10の継続使用過程において、レセプタクル122の逆止弁122bがタンク口金111f、111rの逆止弁114f、114rより早く逆流防止機能の低下を来すことになる。
こうした耐久性の高低設定に当たり、本実施形態では、ポペットテーパー部Vptの面粗度を、レセプタクル122の逆止弁122bがタンク口金111f、111rの逆止弁114f、114rより小さくした。この場合、面粗度の設定に代わり、樹脂シートVjの耐摩耗性を、レセプタクル122の逆止弁122bがタンク口金111f、111rの逆止弁114f、114rより小さく手法や、樹脂シートVjに対するポペットテーパー部Vptの面圧を、レセプタクル122の逆止弁122bがタンク口金111f、111rの逆止弁114f、114rより小さく手法、樹脂シートVjにおける受け座の面粗度を、レセプタクル122の逆止弁122bがタンク口金111f、111rの逆止弁114f、114rより小さく手法などを用いてもよい。
この他、水素ガス供給系120は、ガス供給管路に含まれる供給側マニホールド121に供給管路ガス圧を検出する供給管路ガス圧センサー131を備え、ガス充填管路に含まれる充填側マニホールド123には、充填管路ガス圧を検出する充填管路ガス圧センサー132を備える。供給管路ガス圧センサー131の検出した供給管路ガス圧は、ガス供給時の水素ガスタンク110f、110rのタンク内圧に想到する。
空気供給系160は、コンプレッサ150を経て燃料電池100に到る酸素供給管路161と、未消費の空気(カソードオフガス)を大気放出する放出管路162と、当該管路の排出流量調整バルブ163とを備える。この空気供給系160は、酸素供給管路161の開口端から取り込んだ空気を、コンプレッサ150にて流量調整した上で燃料電池100のカソードに供給しつつ、放出管路162の排出流量調整バルブ163で調整された流量でカソードオフガスを放出管路162を経て大気放出する。
制御装置200は、論理演算を実行するCPUやROM、RAM等を備えたいわゆるマイクロコンピュータで構成され、アクセル等のセンサー入力やガス充填に伴うセンサー入力、温度センサー115f、115rのセンサー入力、タンク内ガスの放出供給の際の供給管路ガス圧センサー131や充填管路ガス圧センサー132のセンサー入力等を受けて、インジェクター125や上記の各種のバルブの開閉制御を含む燃料電池100の種々の制御を司る。
図3は、逆流防止機能の低下に起因した故障の有無判定を行う故障判定処理を示すフローチャートである。この故障判定処理は、車両20における図示しないイグニッションスイッチがオン操作される度に制御装置200にて実行され、まず、供給系および充填系のガス圧を供給管路ガス圧センサー131と充填管路ガス圧センサー132から読み込む(ステップS10)。イグニッションスイッチのオン操作に伴い、燃料電池100へのタンク内ガスの放出供給が行われることから、ステップS10での供給管路ガス圧P1と充填管路ガス圧P2の検出およびその読み込みは、燃料電池100へのタンク内ガスの放出供給の際に行われることになる。
ガス圧読み込みに続き、制御装置200は、供給管路ガス圧P1と充填管路ガス圧P2の差分が予め規定した基準圧力値P0を越えているか否かを判定する(ステップS20)。この基準圧力値P0は、次のように定めた。タンク口金111f、111rの逆止弁114f、114rおよびレセプタクル122の逆止弁122bに逆流防止機能の低下が起きていなければ、燃料電池100へのタンク内ガスの放出供給の際、供給管路ガス圧P1と充填管路ガス圧P2は同じガス圧となる。ところが、供給管路ガス圧センサー131と充填管路ガス圧センサー132における圧力検出精度や検出ガス圧の読み取り誤差がある場合には、供給管路ガス圧P1と充填管路ガス圧P2が必ずしも同じガス圧となるとは限らない。こうしたことを考慮して、基準圧力値P0を、圧力検出精度や検出ガス圧の読み取り誤差があった場合に起き得る供給管路ガス圧P1と充填管路ガス圧P2の差分圧力とした。
ステップS20で供給管路ガス圧P1と充填管路ガス圧P2の差分が基準圧力値P0以下であると判定すると、制御装置200は、故障判定処理を終了する。その一方、ステップS20で供給管路ガス圧P1と充填管路ガス圧P2の差分が基準圧力値P0を越えていると判定すると、制御装置200は、充填管路ガス圧P2が供給管路ガス圧P1より予め規定した差圧(基準圧力値P0)以上低下していることになるので、レセプタクル122の逆止弁122bに逆流防止機能の低下に起因した故障が起きているとして故障報知を行い(ステップS30)、故障判定処理を終了する。こうしたことから、故障判定処理におけるステップS20〜30の処理が、本発明における故障判定部を構築する。ステップS30の故障報知は、レセプタクル122の逆止弁122bに逆流防止機能の低下に起因した故障が起きている旨や、車両販売店・車両修理工場への車両搬送を指示する旨のナビ画面へのテキスト表示制御、或いは、警告灯の点滅表示制御などで実行される。
以上説明した本実施形態の燃料電池システム10は、レセプタクル122における逆止弁122bの逆流防止機能の維持に関与する耐久性をタンク口金111f、111rにおける逆止弁114f、114rより10〜20%ほど低く設定することで、燃料電池システム10の継続使用過程において、レセプタクル122の逆止弁122bがタンク口金111f、111rの逆止弁114f、114rより早く逆流防止機能の低下を来すようにした。その上で、本実施形態の燃料電池システム10は、充填管路ガス圧P2が供給管路ガス圧P1より予め規定した差圧(基準圧力値P0)以上低下していれば(ステップS20:高低判定)、レセプタクル122の逆止弁122bに逆流防止機能の低下に起因した故障が起きているとして故障報知を行う(ステップS30)。このため、タンク口金111f、111rの逆止弁114f、114rが逆流防止機能の低下を起こしていない状況で、レセプタクル122の逆止弁122bの機能低下の故障報知を通して、逆止弁122bの修理や交換などを可能とする。この結果、本実施形態の燃料電池システム10によれば、レセプタクル122の逆止弁122bとタンク口金111f、111rの逆止弁114f、114rとに逆流防止機能の低下が起きてしまうような事態を回避することができる。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
既述した実施形態では、車両20に搭載された燃料電池システム10について説明したが、天然ガスの燃焼エネルギーにて駆動する内燃機関への天然ガス供給を図る燃料ガス供給装置や燃料ガス供給システム、或いはいわゆる天然ガス車両等にも適用できる。また、ガス消費機器である燃料電池100を住居等の電力の発電に用いる固定式の燃料電池システムに適用してもよい。また、燃料電池100とは異なるガス消費機器に燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置として適用してもよい。
既述した実施形態では、レセプタクル122における逆止弁122bの耐久性をタンク口金111f、111rにおける逆止弁114f、114rより10〜20%ほど低く設定したが、逆止弁122bが逆止弁114f、114rより早く逆流防止機能の低下を来すのであれば、上記数値範囲に限らない。
既述した実施形態では、逆止弁122bをレセプタクル122に組み込み、逆止弁114f、114rをそれぞれタンク口金111f、111rに組み込んだが、これに限らない。例えば、逆止弁122bを、レセプタクル122の側となるように水素充填管路120Rに設けたり、逆止弁114f、114rを、水素ガスタンク110f、110rの側となるように供給側タンク管路116f、116rに設けてもよい。
既述した実施形態では、供給管路ガス圧センサー131により、ガス供給を行う際の供給管路ガス圧P1を検出したが、ガス供給の元となる水素ガスタンク110f、110rのタンク内圧を供給管路ガス圧P1に代用して用いてもよい。
既述した実施形態では、二つの水素ガスタンクを車両前後方向に搭載したが、これらタンクを車両幅方向に搭載することもできる。これに加え、三つ以上の水素ガスタンクを搭載した形態や、単一の水素ガスタンクを搭載した形態とすることもできる。
10…燃料電池システム
20…車両
100…燃料電池
110f、110r…水素ガスタンク
111f、111r…タンク口金
112f、112r…メインバルブ
113f、113r…開閉バルブ
114f、114r…逆止弁
115f、115r…温度センサー
116f、116r…供給側タンク管路
117f、117r…充填側タンク配管
118f、118r…口金内充填管路
120…水素ガス供給系
120F…燃料ガス供給管路
120R…水素充填管路
121…供給側マニホールド
122…レセプタクル
122a…レセプタクル内充填管路
122b…逆止弁
123…充填側マニホールド
124…放出管路
125…インジェクター
126…減圧バルブ
127…排出流量調整バルブ
131…供給管路ガス圧センサー
132…充填管路ガス圧センサー
150…コンプレッサ
160…空気供給系
161…酸素供給管路
162…放出管路
163…排出流量調整バルブ
200…制御装置
FW…前輪
RW…後輪
Gs…ガス充填ノズル
Vb…弁ボディ部
Vj…樹脂シート
Vpt…ポペットテーパー部
Vs…スプリング

Claims (1)

  1. ガス消費機器に燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置であって、
    外部の燃料ガス供給機器の接続を受けるレセプタクルと、
    前記燃料ガスを貯留する燃料ガスタンクと、
    前記レセプタクルと前記燃料ガスタンクとの間のガス充填管路の前記燃料ガスタンクの側に設けられ、前記燃料ガスタンクの側からのガス逆流を防止する第1逆止弁と、
    前記ガス充填管路の前記レセプタクルの側に設けられ、前記燃料ガスの逆流防止機能の維持に関与する耐久性が前記第1逆止弁より低く設定された第2逆止弁と、
    前記第1逆止弁と前記第2逆止弁との間の前記ガス充填管路における充填管路ガス圧を検出するガス圧検出部と、
    前記充填管路ガス圧が、前記ガス消費機器への燃料ガス供給時の前記燃料ガスタンクのタンク内圧より予め規定した差圧以上低下していると、前記第2逆止弁に前記逆流防止機能の低下に起因した故障が起きていると判定する故障判定部と、を備える燃料ガス供給装置。
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