JP2019100004A - 屋内設置用耐震シェルター - Google Patents

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Abstract

【課題】身体能力が低下している人であっても、内部への出入りが容易な屋内設置用耐震シェルターを提供する。【解決手段】床面の四角形を成す設置領域の四隅に、鉛直方向に沿ってそれぞれ立設された支持柱と、前記四角形の設置領域の4辺に沿って延び、互いに隣接する前記支持柱の上端部どうしをそれぞれ接続する複数の梁材と、を少なくとも備えた屋内設置用耐震シェルターであって、前記設置領域の1辺から鉛直方向に広がる、前記屋内設置用耐震シェルターの一面の上部と該一面に対して平行に広がる他面の上部との間に架設されたレール、およびこのレールに沿って移動可能に取り付けられ、搬送対象を鉛直方向に沿って上下動させるリフトを有する搬送装置を設けたことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、室内に設置することにより耐震空間を形成する屋内設置用耐震シェルターに関する。
近年、各地で大規模な地震が発生し、また、今後も太平洋の沿岸地域での巨大地震の発生が予測されている。こうした地震による人的災害のうち、家屋の損壊によって負傷する割合は相当に大きい。このため、耐震基準を満たしていない家屋等の耐震性を高める耐震補強工事が急がれている。
しかしながら、築年数が長い老朽化した家屋などでは、耐震補強工事が困難な物件も少なくない。また、家屋全体の耐震性を高める耐震補強工事は相当なコストが掛かり、経済的な理由から耐震補強工事を行えない事例も多い。
一般的に、日本の住宅の大部分を占める木造家屋の地震による影響は、揺れが次第に増幅していき、一定時間を経過した後に倒壊し、内部に間隙や空間が残ることも多い。このため、屋内の居住者は、落下物の直撃を受けず、火災の発生がない場合には、救出される例も多い。
このような事例に基づいて、コストの掛かる家屋全体の耐震補強工事ではなく、迅速に避難が困難な就寝中の地震による被災を軽減するために、寝室など家屋の特定部分だけを耐震補強することにより、低コストで家屋損壊による人的被害を軽減することも考えられる。
こうした簡易な耐震補強の一例として、在宅時に滞在時間の長い寝室内に、地震による家屋の損壊が生じても、一定の空間を確保する耐震シェルターを設置することがある。こうした耐震シェルターを、例えば寝室内のベッドを覆うように設置すれば、迅速に避難が困難な就寝中に発生した地震による人的被害を軽減することができる(例えば、特許文献1を参照)。
特許第5401138号公報
上述したような屋内設置用耐震シェルターの内部に、例えば寝台の傾斜機能などを有する介護用ベッドを設置して用いる場合、身体能力が低下している人が、介護用ベッドを覆うように設置された屋内設置用耐震シェルターに出入りすることは困難であり、身体能力が低下している人であっても、容易に出入り可能な屋内設置用耐震シェルターが望まれている。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、身体能力が低下している人であっても、内部への出入りが容易な屋内設置用耐震シェルターを提供することを目的とする。
本発明の屋内設置用耐震シェルターは、以下の構成を有する。
床面の四角形を成す設置領域の四隅に、鉛直方向に沿ってそれぞれ立設された支持柱と、前記四角形の設置領域の4辺に沿って延び、互いに隣接する前記支持柱の上端部どうしをそれぞれ接続する複数の梁材と、を少なくとも備えた屋内設置用耐震シェルターであって、前記設置領域の1辺から鉛直方向に広がる、前記屋内設置用耐震シェルターの一面の上部と該一面に対して平行に広がる他面の上部との間に架設されたレール、およびこのレールに沿って移動可能に取り付けられ、搬送対象を鉛直方向に沿って上下動させるリフトを有する搬送装置を設けたことを特徴とする。
また、本発明では、前記レールは、前記梁材に固定されていることが好ましい。
また、本発明では、前記レールは、前記一面よりも前記屋内設置用耐震シェルターの外側と、前記一面、または前記一面よりも前記屋内設置用耐震シェルターの内側との間で伸縮可能に形成されていることが好ましい。
また、本発明では、前記リフトを前記レールから取り外した時に、前記屋内設置用耐震シェルターの前記一面と前記他面との間の重心は、中央よりも前記他面寄りにあることが好ましい。
また、本発明では、前記設置領域の四隅にそれぞれ立設された前記支持柱のうち、少なくとも互いに隣接する2つの前記支持柱の下部どうしを接続する腰板を更に備えたことが好ましい。
また、本発明では、前記他面には前記腰板が形成されていることが好ましい。
また、本発明では、前記支持柱は、2枚の木製の板材を互いに直角に交差するように結合してなることが好ましい。
本発明によれば、身体能力が低下している人であっても、内部への出入りが容易な屋内設置用耐震シェルターを提供することができる。
屋内設置用耐震シェルターが設置される家屋の室内を示す説明図である。 本発明の一実施形態の屋内設置用耐震シェルターを斜め上方から見た時の外観斜視図である。 本発明の一実施形態の屋内設置用耐震シェルターを斜め下方から見た時の外観斜視図である。 本発明の屋内設置用耐震シェルターの断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態の屋内設置用耐震シェルターについて説明する。なお、以下に示す各実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
図1は、本発明の屋内設置用耐震シェルターが設置される家屋の室内を示す説明図である。屋内設置用耐震シェルター10は、例えば、4.5畳、6畳、8畳の広さの寝室1などに好適に設置することができ、介護用ベッド2などの寝具を覆うように床面3に設定される四角形(長方形)の設置領域Mに載置される。こうした屋内設置用耐震シェルターの設置領域Mとしては、例えば、寝室1の窓部4寄りの中央付近などが挙げられる。
図2は、本発明の第1実施形態の屋内設置用耐震シェルターを斜め上方から見た時の外観斜視図である。また、図3は、屋内設置用耐震シェルターを斜め下方から見た時の外観斜視図である。
以下に説明する屋内設置用耐震シェルター10は、主要な部材が例えば木質材料によって構成されている。ここでいう木質材料とは、例えば、無垢材、集成材、単板積層材、合板、パーティクルボード、ファイバーボードなどが挙げられる。
屋内設置用耐震シェルター10は、例えば、高さHが1600〜2200mm、幅Wが2200〜2600mm、奥行Dが1200〜1600mm程度の直方体を成している。
屋内設置用耐震シェルター10は、例えば矩形の設置面である設置領域Mの四隅に鉛直方向に沿って立設される支持柱11、即ち4本の支持柱11A,11B,11C,11Dを備えている。それぞれの支持柱11は、2枚の板材11a,11bを互いに直角に交差するように結合させた、断面L字型の長尺の部材である。これら2枚の板材11a,11bは、例えば、互いに同一の形状であればよい。板材11aと板材11bとの結合は、例えば、ネジ、釘、接着剤など、各種結合手段を用いることができる。また、L字状に屈曲した締結金具を介して結合させてもよい。本実施形態では、支持柱11を構成する板材11aと板材11bは、ネジRによって結合されている。
屋内設置用耐震シェルター10は、互いに隣接する支持柱11の上端部どうしをそれぞれ接続する梁材12、即ち4本の梁材12A,12B,12C,12Dを備えている。このうち、梁材12Aは、支持柱11Aと支持柱11Dとを上部で接続する。同様に、梁材12Bは支持柱11Aと支持柱11Bとを、梁材12Cは支持柱11Bと支持柱11Cとを、梁材12Dは支持柱11Cと支持柱11Dとを、それぞれ接続する。これら梁材12は、例えば、断面矩形の木製の角材からなる。
また、梁材12どうしは互いに連結され、4本の支持柱11の上部で四角枠状に形成されている。即ち、梁材12Aの一端部と梁材12Bの他端部とが互いに直角に結合されている。同様に、梁材12Bの一端部と梁材12Cの他端部、梁材12Cの一端部と梁材12Dの他端部、梁材12Dの一端部と梁材12Aの他端部が、それぞれ互いに直角に結合されている。
また、四角枠状に互いに結合された梁材12の内側で、互いに平行に配された2つの梁材12A、12Cどうしの間には、中間梁材13が形成されている。即ち、梁材12Aに対して所定の間隔を保って平行に配された中間梁材13Aと、梁材12Cに対して所定の間隔を保って平行に配された中間梁材13Bとを備えている。
本実施形態の屋内設置用耐震シェルター10は、支持柱11を2枚の木製の板材11aと板材11bとを互いに直角に交差するように結合して形成している。このように、支持柱11を2枚の板材11aおよび板材11bによって断面L字型に形成することにより、これと同一の断面積をもつ、断面が四角形の支持柱よりも座屈強度を高めることができる。
なお、本実施形態では、屋内設置用耐震シェルターを構成する支持柱の一例として、2枚の板材11a,11bを互いに直角に交差するように結合させた、断面L字型の支持柱を例示しているが、支持柱の形状はこれに限定されるものでは無く、角材からなる断面矩形の支持柱や、円柱材からなる断面円形の支持柱など、各種断面形状の支持柱も同様に適用することが可能である。
屋内設置用耐震シェルター10は、梁材12と中間梁材13の上部に載置され、設置領域Mの上部を覆う天板14を備えている。天板14は、例えば、木製の板材から形成され、4本の梁材12で形成された四角枠状の領域全体を隙間なく覆っている。このような天板14は、梁材12および中間梁材13に対して、締結具、例えば釘(図示略)などによって固定されればよい。
なお、この天板14は、1枚の板材から構成されていても、あるいは、複数の板材を組み合わせることで構成されていてもよい。また、本実施形態のように、天板14によって設置領域Mの上部全体を覆う構成以外にも、例えば、天板14の一部、例えば中心部分に開口を設けて、寝室1の照明光を屋内設置用耐震シェルター10の内部空間S内に導入可能な構成であってもよい。
屋内設置用耐震シェルター10は、設置領域Mの3辺に沿って延び、互いに隣接する支持柱11の下部どうしをそれぞれ接続する複数の腰板15を設けることが好ましい。本実施形態では、3枚の腰板15A,15B,15Cを備えている。このうち、腰板15Aは、支持柱11Aと支持柱11Bとを下部で接続する。同様に、腰板15Bは支持柱11Bと支持柱11Cとを、腰板15Cは支持柱11Cと支持柱11Dとをそれぞれ接続する。これら腰板15は、例えば、木製の板材からなる。なお、これらの腰板は、特に設けなくてもよい。
本実施形態の屋内設置用耐震シェルター10では、支持柱11Aと支持柱11Dとの間に広がる面、即ち、腰板を設けない設置領域Mの1辺M1(図1参照)から鉛直方向(Z方向)に広がる面を正面(一面)10P(図1参照)としている。この正面10P(図1参照)は、介護用ベッド2(図1参照)の使用者が内部空間Sに出入りする開放面とするために、支持柱11Aと支持柱11Dとの間に腰板15は設けない構成となっている。また、支持柱11Bと支持柱11Cとの間に広がる面、即ち、正面10Pに対して平行に広がる面を背面(他面)10Bとしている。
屋内設置用耐震シェルター10は、腰板15を設けない設置領域Mの1辺M1の両端にそれぞれ立設する支持柱11Aの底部と支持柱11Dの底部とを連結する連結具17を備えている。この連結具17は、薄板状の部材、例えば、ステンレス板、鋼板、アルミニウム板、合金板などから構成されている。連結具17を構成する薄板状の部材の厚みは、例えば、1mm〜5mm程度であればよい。
本発明の屋内設置用耐震シェルター10の正面10Pに連結具17を設けることにより、屋内設置用耐震シェルター10の上側から大きな荷重が加わっても、支持柱11Aと支持柱11Dの底部どうしが広がるように変形して屋内設置用耐震シェルター10が破損することを防止する。
図4は、本発明の屋内設置用耐震シェルターの断面図である。この図4は、屋内設置用耐震シェルターの中央付近を、正面に対して直角な面に沿って切断した時の断面を示している。
本発明の屋内設置用耐震シェルター10は、搬送装置20を備えている。本実施形態においては、搬送装置20は、例えば、身体能力が低下している人(搬送対象)を、屋内設置用耐震シェルター10の正面10Pの外側と、屋内設置用耐震シェルター10の内部空間Sに設置された介護用ベッド2との間で搬送するものである。
搬送装置20は、リフト移動レール(レール)21と、このリフト移動レール21に沿って移動可能に取り付けられたリフト22とを有する。
リフト移動レール21は、下面に長溝を有し、リフト22を吊下可能な、四角筒状の部材である。このリフト移動レール21は、屋内設置用耐震シェルター10の正面(一面)10Pの上部と、背面(他面)10Bの上部との間に架設されている。
より具体的には、本実施形態においては、リフト移動レール21は、屋内設置用耐震シェルター10の中央部分において、Y方向に沿って延びるように、梁材12A,12Cと、中間梁材13A,13Bのそれぞれの下面に取り付けられている。こうしたリフト移動レール21と梁材12A,12Cや中間梁材13A,13Bとは、例えば、ネジ部材によって締結されていればよい。
リフト移動レール21の正面10P側の端部には、屋内設置用耐震シェルター10の正面(一面)10Pよりも外側に向けて突出可能な伸縮部21aが形成されている。即ち、この伸縮部21aは、正面10Pよりも屋内設置用耐震シェルター10の外側と、正面(一面)Pとの間でリフト移動レール21を伸縮可能にするものである。
こうした伸縮部21aにより、リフト22は、伸縮部21aの伸長範囲内で、屋内設置用耐震シェルター10の外側まで移動可能にされる。なお、この伸縮部21aは、正面10Pよりも屋内設置用耐震シェルター10の外側と、正面10Pよりも屋内設置用耐震シェルター10の内側との間で伸縮可能な構成であってもよい。
なお、本実施形態では、リフト移動レール21の一方の端部は正面(一面)Pまで、また他方の端部は背面(他面)10Bまで、それぞれ延びているが、リフト移動レール21の端部の位置はこれに限定されるものではなく、例えば、リフト移動レール21の一方の端部や他方の端部は、屋内設置用耐震シェルター10内側にあってもよい。
リフト22は、リフト本体23と、このリフト本体23によって鉛直方向(Z方向)に上下動可能な支持部24とを有する。リフト本体23は、リフト移動レール21内をY方向に走行する走行装置(図示略)や、ワイヤ23aを巻き上げおよび繰り出すリール(図示略)などを備えている。
これらリフト本体23の走行装置やリールは、電動モータなどによって駆動されればよく、これらを操作するための操作盤(図示略)や、操作リモコン(図示略)などを更に備えていればよい。また、リフト本体23の走行時に警報音などを発する構成にすることも好ましい。
支持部24は、例えば、人が着座可能な椅子状の部材であり、上部がリフト本体23から延びるワイヤ23aに接続されている。支持部24は、例えば、樹脂や布材などから形成されていればよい。なお、支持部24は椅子状の部材以外にも、人を寝た姿勢で支持する担架状の部材や、屋内設置用耐震シェルター10の内部空間Sに重量物を吊架して搬入させるフック状の部材などであってもよく、支持部24の形状は限定されるものではない。
また、支持部24は、リフト本体23に対して水平回りで回動可能に取り付けられている。これにより、例えば、支持部24に人を乗せる時と、支持部24から人を車いす等に移乗させる時で、互いに支持部24の向きを変えることができる。
屋内設置用耐震シェルター10は、リフト22をリフト移動レール21から取り外した状態において、正面(一面)10Pと背面(他面)10Bとの間の重心(屋内設置用耐震シェルター10のY方向の重心)は、中央よりも背面(他面)10B寄りになるように形成されている。例えば、屋内設置用耐震シェルター10の正面10Pには腰板を設けず、背面10Bには腰板15Bを設けることによって、Y方向の重心を中央よりも背面10B寄りにすることができる。これ以外にも、背面10B側に重たい部材(錘)などを取り付けてもよい。
屋内設置用耐震シェルター10の内部、即ち、支持柱11、梁材12、腰板15で囲まれた略直方体状の内部空間Sには、例えば、身体能力が低下している人向けの介護用ベッド2が設置される。そして、屋内設置用耐震シェルター10は、例えば、地震などによって家屋が倒壊した際に、梁材12および天板14によって、家屋天井からの落下物や家屋天井そのものを受け止め、介護用ベッド2を含む内部空間Sを確保する。
以上の様な構成の本発明の屋内設置用耐震シェルター10によれば、屋内設置用耐震シェルター10の上部に搬送装置20を設けることによって、屋内設置用耐震シェルター10の内部と、屋内設置用耐震シェルター10の外部との間で、搬送対象を容易に移動させることができる。
例えば、介護用ベッド2を覆うように屋内設置用耐震シェルター10を設置して、身体能力の低下した人向けに利用する場合、こうした身体能力の低下した人は、屋内設置用耐震シェルター10に自力で出入りすることが困難である。このため、本発明の屋内設置用耐震シェルター10では、屋内設置用耐震シェルター10の上部に搬送装置20を設けることによって、身体能力の低下した人であっても、容易に屋内設置用耐震シェルター10に出入りすることができる。
例えば、搬送装置20に椅子型の支持部24を設け、介護用ベッド2に寝ていた人を、この支持部24に座らせる。そして、リフト本体23を操作してワイヤ23aを巻き上げて支持部24に座っている人を介護用ベッド2の上部に離間させた後、リフト本体23をリフト移動レール21に沿って走行させて、リフト本体23を屋内設置用耐震シェルター10の正面(一面)10Pよりも外側に出す。
この時、リフト移動レール21の伸縮部21aは、屋内設置用耐震シェルター10の正面10Pよりも外側に伸長する。この状態でリフト本体23を操作してワイヤ23aを繰り出し、支持部24に座っている人の足が床面に着地する位置まで支持部24を降下させる。この後、支持部24に座っている人は、例えば、車いすなどに容易に移乗することができる。このように、内部空間Sが限られた広さの屋内設置用耐震シェルター10内に車いすなどを入れなくても、介護用ベッド2に寝ていた人を容易に、かつ安全に屋内設置用耐震シェルター10の外側に移動させ、車いすなどに移乗させることができる。
また、本発明の屋内設置用耐震シェルター10によれば、リフト22をリフト移動レール21から取り外した状態において、正面(一面)10Pと背面(他面)10Bとの間の重心が中央よりも背面(他面)10B寄りになるように形成されているので、介護用ベッド2と屋内設置用耐震シェルター10とを相互に連結しなくでも、屋内設置用耐震シェルター10が傾くことを防止できる。
例えば、搬送対象を支持部24で支持した状態でリフト22を屋内設置用耐震シェルター10の中心よりも正面(一面)10P側まで移動させると、屋内設置用耐震シェルター10の正面10P側の上方に大きな荷重が加わるが、本発明の屋内設置用耐震シェルター10では、正面10Pとは反対側の背面10Bに腰板15Bを設けるなどして背面10B側の重量を正面10P側よりも増加させている。
これによって、重量のある介護用ベッド2を傾き防止用の錘として使うために屋内設置用耐震シェルター10と介護用ベッド2とを連結するための複雑な連結機構などを設けなくても、リフト本体23が正面10Pよりも外部まで移動させても屋内設置用耐震シェルター10が傾くことを防止できる。
また、屋内設置用耐震シェルター10の締結具などを除いた主要な構成部材を重量の大きな木製にしていることも、搬送装置20を備えた屋内設置用耐震シェルター10の傾き防止に寄与している。一例として、本実施形態の屋内設置用耐震シェルター10の重量は約250kgであり、搬送装置20のリフト22で人を移動させた場合でも、傾くことのない重量となっている。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 屋内設置用耐震シェルター
11 支持柱
12 梁材
13 中間梁材
14 天板
15 腰板
17 連結具
20 搬送装置
21 リフト移動レール
22 リフト
23 リフト本体
24 支持部
S 内部空間
M 設置領域

Claims (7)

  1. 床面の四角形を成す設置領域の四隅に、鉛直方向に沿ってそれぞれ立設された支持柱と、前記四角形の設置領域の4辺に沿って延び、互いに隣接する前記支持柱の上端部どうしをそれぞれ接続する複数の梁材と、を少なくとも備えた屋内設置用耐震シェルターであって、
    前記設置領域の1辺から鉛直方向に広がる、前記屋内設置用耐震シェルターの一面の上部と該一面に対して平行に広がる他面の上部との間に架設されたレール、およびこのレールに沿って移動可能に取り付けられ、搬送対象を鉛直方向に沿って上下動させるリフトを有する搬送装置を設けたことを特徴とする屋内設置用耐震シェルター。
  2. 前記レールは、前記梁材に固定されていることを特徴とする請求項1記載の屋内設置用耐震シェルター。
  3. 前記レールは、前記一面よりも前記屋内設置用耐震シェルターの外側と、前記一面、または前記一面よりも前記屋内設置用耐震シェルターの内側との間で伸縮可能に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の屋内設置用耐震シェルター。
  4. 前記リフトを前記レールから取り外した時に、前記屋内設置用耐震シェルターの前記一面と前記他面との間の重心は、中央よりも前記他面寄りにあることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一項記載の屋内設置用耐震シェルター。
  5. 前記設置領域の四隅にそれぞれ立設された前記支持柱のうち、少なくとも互いに隣接する2つの前記支持柱の下部どうしを接続する腰板を更に備えたことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一項記載の屋内設置用耐震シェルター。
  6. 前記他面には前記腰板が形成されていることを特徴とする請求項5記載の屋内設置用耐震シェルター。
  7. 前記支持柱は、2枚の木製の板材を互いに直角に交差するように結合してなることを特徴とする請求項1ないし6いずれか一項記載の屋内設置用耐震シェルター。
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