JP2019098920A - 非空気圧タイヤ - Google Patents

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    • C08G18/65Low-molecular-weight compounds having active hydrogen with high-molecular-weight compounds having active hydrogen

Abstract

【課題】圧縮永久ひずみ率を低減することで、耐クリープ性を向上しつつ、タイヤ耐久性を向上した非空気圧タイヤを提供すること。【解決手段】内側環状部と、その内側環状部の外側に同心円状に設けられた外側環状部と、内側環状部と外側環状部とを連結し、タイヤ周方向に各々設けられた複数の連結部とを有する支持構造体を備える非空気圧タイヤにおいて、連結部の少なくとも一部を、80℃のN,N−ジメチルホルムアミドに1週間浸漬後の膨潤度が15〜70重量%である樹脂材料で構成する。【選択図】図2A

Description

本発明は、タイヤ構造部材として、車両からの荷重を支持する支持構造体を備える非空気圧タイヤ(non−pneumatic tire)に関するものであり、好ましくは空気入りタイヤの代わりとして使用することができる非空気圧タイヤに関するものである。
従来の非空気圧タイヤとしては、例えばソリッドタイヤ、スプリングタイヤ、クッションタイヤなどが存在するが、空気入りタイヤの優れた性能を有していない。例えば、非空気圧タイヤは走行時、繰り返しの荷重がかかる状況で、寸法や剛性の安定性が保たれ難い、あるいは空気入りタイヤに比して耐久性に劣るため、タイヤ走行距離が短くなるなどの課題があった。
下記特許文献1では、イミノ基および/または含窒素複素環とカルボニル含有基とを含有する側鎖を有する熱可塑性エラストマー(A)と、融点が280℃以下で、水酸基を2個以上有し、水酸基価が500以上であるポリオール化合物(B)とを含有する熱可塑性エラストマー組成物を原料として得られた非空気圧タイヤが記載されている。
また、下記特許文献2では、芳香族ジアミン及び脂肪族ジカルボン酸を重合させてなるポリアミド樹脂を50質量%以上、ガラス転移点が0℃以下である柔軟性成分を30質量%未満含む樹脂組成物からなる樹脂材料で骨格部材が形成されたタイヤが記載されている。
特開2016−3265号公報 特開2017−13681号公報
しかしながら、本発明者が鋭意検討した結果、上記特許文献に記載のタイヤでは、タイヤ構成材料がいずれも熱可塑性エラストマーを含むため、最終的に得られるタイヤの圧縮永久ひずみ率が大きくなることに起因して、タイヤの耐クリープ性が悪化するとともに、タイヤ耐久性も低くなる傾向があることが判明した。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧縮永久ひずみ率を低減することで、耐クリープ性を向上しつつ、タイヤ耐久性を向上した非空気圧タイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。すなわち、本発明に係る非空気圧タイヤは、車両からの荷重を支持する支持構造体を備える非空気圧タイヤにおいて、前記支持構造体は、内側環状部と、その内側環状部の外側に同心円状に設けられた外側環状部と、前記内側環状部と前記外側環状部とを連結し、タイヤ周方向に各々設けられた複数の連結部とを備え、前記連結部の少なくとも一部が樹脂材料で構成され、前記樹脂材料は、80℃のN,N−ジメチルホルムアミドに1週間浸漬後の膨潤度が15〜70重量%であることを特徴とする。
本発明の非空気圧タイヤは、内側環状部と、その内側環状部の外側に同心円状に設けられた外側環状部と、内側環状部と外側環状部とを連結する複数の連結部とを備えている。かかる連結部は、タイヤ走行時に繰り返しの荷重がかかるため、耐クリープ性の悪化およびタイヤ耐久性の悪化の両方が最も懸念される個所となっている。
しかしながら本発明の非空気圧タイヤは、前記連結部の少なくとも一部が、80℃のN,N−ジメチルホルムアミドに1週間浸漬後の膨潤度が15〜70重量%である樹脂材料で構成されている。かかる樹脂材料は、圧縮永久ひずみ率が小さいため、かかる樹脂材料を少なくとも連結部の一部に備えることにより、本発明に係る非空気圧タイヤは、耐クリープ性およびタイヤ耐久性の両方に優れる。
上記非空気圧タイヤにおいて、前記樹脂材料を構成するポリマーが化学架橋構造を含有するものであることが好ましい。ポリマーが化学架橋構造を含有する場合、ポリマー分子鎖の動きが制限されることにより、永久変形を与えるためにより大きな力を必要とする。その結果、かかる樹脂材料で少なくとも一部が構成された連結部を備える非空気圧タイヤは、耐クリープ性およびタイヤ耐久性の両方に優れる。
耐クリープ性およびタイヤ耐久性をさらに向上するために、上記非空気圧タイヤにおいて、前記樹脂材料を構成するポリマーが熱硬化性ポリウレタンであることが好ましい。
上記非空気圧タイヤにおいて、前記樹脂材料を構成するポリマーの架橋間分子量が10000〜32000g/molであることが好ましい。前記樹脂材料を構成するポリマーに化学架橋構造を導入し、さらに架橋間分子量を10000〜32000g/molに設定した場合、架橋密度が高くなり、永久変形を与えるためにさらに大きな力を必要とする。その結果、かかる樹脂材料で少なくとも一部が構成された連結部を備える非空気圧タイヤは、耐クリープ性およびタイヤ耐久性の両方に特に優れる。
上記非空気圧タイヤにおいて、前記樹脂材料を構成するポリマーの化学架橋構造が、多官能ポリオールに由来するものであることが好ましい。また、上記非空気圧タイヤにおいて、前記樹脂材料を構成するポリマーが、原料としてイソシアネート末端プレポリマーおよび多官能ポリオールを少なくとも含有し、前記イソシアネート末端プレポリマー100重量部に対して、前記多官能ポリオールを0.1〜5重量部含有するものであることが好ましい。さらに、上記非空気圧タイヤにおいて、前記樹脂材料を構成するポリマーが、原料として2官能鎖延長剤を含有し、前記多官能ポリオールと前記2官能鎖延長剤との比率((多官能ポリオール)/(鎖延長剤))が重量比で0.02〜5であることが好ましい。本発明に係る非空気圧タイヤがこれらの構成を備える場合、耐クリープ性およびタイヤ耐久性の両方がさらに向上するため好ましい。
本発明の非空気圧タイヤの一例を示す正面図 図1の非空気圧タイヤのA−A断面図 図1の非空気圧タイヤの一部を示す斜視図 図1の非空気圧タイヤの部分拡大図 図2Aの第1連結部を示す断面図 他の実施形態に係る非空気圧タイヤのタイヤ子午線断面図 他の実施形態に係る非空気圧タイヤのタイヤ子午線断面図
本発明に係る非空気圧タイヤは、内側環状部と、その内側環状部の外側に同心円状に設けられた外側環状部と、内側環状部と外側環状部とを連結し、タイヤ周方向に各々独立して設けられた複数の連結部とを備える支持構造体を備える。そして、連結部の少なくとも一部が樹脂材料で構成され、樹脂材料は、80℃のN,N−ジメチルホルムアミドに1週間浸漬後の膨潤度が15〜70重量%となるように設計されている。80℃のN,N−ジメチルホルムアミドに1週間浸漬後の膨潤度が15〜70重量%となるように樹脂材料を設計するためには、例えば化学架橋構造を有するポリマーで樹脂材料を構成することが好ましい。
本発明において、樹脂材料を構成するポリマーとして熱硬化性ポリマーを使用した場合、熱可塑性ポリマーに比して、最終的に得られるタイヤの耐クリープ性およびタイヤ耐久性が向上するため好ましい。熱硬化性ポリマーとしては、エポキシ、フェノール、ポリウレタン、シリコン、ポリイミドおよびメラミンなどが挙げられるが、本発明においては特に、熱硬化性ポリウレタンを使用することが好ましい。以下においては、樹脂材料を構成するポリマーとして熱硬化性ポリウレタンを例に挙げて説明する。
熱硬化性ポリウレタンは、イソシアネート成分および活性水素基含有化合物を少なくとも含有する。ただし、80℃のN,N−ジメチルホルムアミドに1週間浸漬後の膨潤度が15〜70重量%となるように樹脂材料を設計するために、さらにはポリマー中に化学架橋構造を導入するために、熱硬化性ポリウレタンの材料として、さらに多官能ポリオールを使用することが好ましい。また、多官能ポリオールに加えて、熱硬化性ポリウレタンの材料として、さらに鎖延長剤を含有することが好ましい。
ポリマーとして熱硬化性ポリウレタンを使用する場合、その製造方法として、ワンショット法およびプレポリマー法が挙げられる。ワンショット法では、イソシアネート成分および活性水素基含有化合物、必要に応じて多官能ポリオールおよび鎖延長剤を配合し、これらを同時に重合することができる。ただし、最終的に得られる非空気圧タイヤの耐クリープ性およびタイヤ耐久性を考慮した場合、プレポリマー法で熱硬化性ポリウレタンを製造することが好ましい。プレポリマー法では、例えばイソシアネート成分および活性水素基含有化合物を原料として、イソシアネート末端プレポリマーを製造し、これに多官能ポリオールおよび/または鎖延長剤を配合し、重合させることにより製造することができる。
イソシアネート成分としては、ポリウレタンの分野において公知の化合物を特に限定なく使用できる。例えば、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメリックMDI、カルボジイミド変性MDI、1,5−ナフタレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート(PPDI)、m−フェニレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート、エチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、4,4’−ジシクロへキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネートなどの脂環式ジイソシアネートが挙げられる。これらは1種で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。ただし、上記イソシアネート成分の中でも、得られる樹脂材料が剛直になり、圧縮永久ひずみ率を低減できることから、PPDIを使用することが好ましい。
活性水素基含有化合物としては、例えばポリカーボネート系ポリオール、ポリエーテル系ポリオール、ポリラクトン系ポリオールおよびポリエステル系ポリオールが挙げられる。ポリカーボネート系ポリオールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、ノナンジオールなどの多価アルコールと、ジエチレンカーボネート、ジプロピレンカーボネートなどとの脱アルコール反応により得られるポリオールが挙げられる。ポリエーテル系ポリオールとしては、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリヘキサメチレングリコールなどが挙げられる。ポリラクトン系ポリオールとしては、ポリカプロラクトングリコール、ポリプロピオラクトングリコール、ポリバレロラクトングリコールなどが挙げられる。ポリエステル系ポリオールは、テレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などのポリカルボン酸と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなどの多価アルコールのエステルが挙げられる。上記の中でも、得られる樹脂材料が剛直になり、圧縮永久ひずみ率が低減できることから、ポリカーボネート系ポリオールを使用することが好ましく、特に2官能のポリカーボネート系ジオールを使用することが好ましい。
多官能ポリオールは、少なくとも反応性官能基を3つ以上有するポリオールであり、トリメチロールプロパン、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、meso−エリトリトール、ペンタエリスリトール、テトラメチロールシクロヘキサン、メチルグルコシド、ソルビトール、マンニトール、ズルシトール、スクロース、2,2,6,6−テトラキス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサノール、トリエタノールアミン、さらにはこれらを開始剤として得られた3官能以上のポリカーボネート系ポリオール、ポリエーテル系ポリオール、ポリラクトン系ポリオールおよびポリエステル系ポリオールが挙げられる。これらの中でも、得られる樹脂材料が剛直になり、圧縮永久ひずみ率が低減できることから、トリメチロールプロパンおよびグリセリンを使用することが好ましく、特にトリメチロールプロパンを使用することが好ましい。熱硬化性ポリウレタンの化学架橋構造を最適化するため、特にはポリマーの架橋間分子量を10000〜32000g/molにするために、樹脂材料を構成するポリマーが、原料としてイソシアネート末端プレポリマーおよび多官能ポリオールを少なくとも含有し、イソシアネート末端プレポリマー100重量部に対して、多官能ポリオールを0.1〜5重量部含有することが好ましく、0.1〜2.5重量部含有することがより好ましい。
鎖延長剤としては、両末端に活性水素を有する2官能鎖延長剤を使用することが好ましい。具体的には、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、メチルオクタンジオール、1,9−ノナンジオールなどの脂肪族ジオール類;1,4−シクロヘキサンジオールなどの脂環族ジオール類;1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ヒドロキノン、レゾルシン、クロロヒドロキノン、ブロモヒドロキノン、メチルヒドロキノン、フェニルヒドロキノン、メトキシヒドロキノン、フェノキシヒドロキノン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルサルファイド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、ビスフェノールA、1,1−ジ(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェノキシ)エタン、1,4−ジヒドロキシナフタリン、2,6−ジヒドロキシナフタリンなどの芳香族ジオールなどが挙げられる。これらの中でも、1,4−ブタンジオールを使用することが好ましい。鎖延長剤を使用する場合、イソシアネート末端プレポリマー100重量部に対して、1〜5重量部含有することが好ましい。
なお、プレポリマー法を用いる場合、イソシアネート末端プレポリマーに多官能ポリオールおよび鎖延長剤を混合することにより熱硬化性ポリウレタンを製造することが好ましく、熱硬化性ポリウレタンの化学架橋構造を最適化するため、特にはポリマーの架橋間分子量を10000〜32000g/molにするために、多官能ポリオールと鎖延長剤との比率を重量比で0.02〜5とすることが好ましく、0.02〜1とすることがより好ましい。
非空気圧タイヤの耐クリープ性およびタイヤ耐久性を向上するために、本発明においては、樹脂材料を構成するポリマーが化学架橋構造を含有するものであることが好ましく、さらに樹脂材料を構成するポリマーの架橋間分子量が10000〜32000g/molであることがより好ましい。例えばポリマーが熱硬化性ポリウレタンである場合、ポリマーの架橋間分子量(Mc)は、以下の(式1)により計算可能である。
(Mc)=(熱硬化性ポリウレタンの全量)/(Wt/Mt) (式1)
(式1)中、Wtは多官能ポリオールの分子量であり、Wtは熱硬化性ポリウレタンの全量を100重量%としたときの多官能ポリオールの重量%である。
本発明では、樹脂材料に対し、粒状フィラーによる補強や、金属製リングなどによる補強を行うことが可能である。粒状フィラーとしては、カーボンブラック、シリカ、アルミナなどのセラミックス、その他の無機フィラーなどが挙げられる。
以下、本発明に係る非空気圧タイヤTの構成の一例を、図面を参照しながら説明する。
図1は、非空気圧タイヤTの一例を示す正面図である。図2Aは、図1のA−A断面図であり、図2Bは、非空気圧タイヤの一部を示す斜視図である。図3は、図1の一部を拡大して示す図である。ここで、Oは軸芯を、Hはタイヤ断面高さを、それぞれ示している。
非空気圧タイヤTは、車両からの荷重を支持する支持構造体SSを備えるものである。非空気圧タイヤTは、このような支持構造体SSを備えるものであればよく、その支持構造体SSの外側(外周側)や内側(内周側)に、トレッドに相当する部材、補強層、車軸やリムとの適合用部材などを備えていてもよい。
本実施形態で例示する非空気圧タイヤTは、図1の正面図に示すように、支持構造体SSが、内側環状部1と、その外側に同心円状に設けられた外側環状部2と、内側環状部1と外側環状部2とを連結し、タイヤ周方向CDに各々独立して設けられた複数の連結部3とを備えている。
内側環状部1は、ユニフォミティを向上させる観点から、厚みが一定の円筒形状であることが好ましい。また、内側環状部1の内周面には、車軸やリムとの装着のために、嵌合性を保持するための凹凸等を設けるのが好ましい。
内側環状部1の厚みは、連結部3に力を十分伝達しつつ、軽量化や耐久性の向上を図る観点から、タイヤ断面高さHの2〜10%が好ましく、3〜9%がより好ましい。
内側環状部1の内径は、非空気圧タイヤTを装着するリムや車軸の寸法などに併せて適宜決定される。ただし、一般の空気入りタイヤの代替を想定した場合、250〜500mmが好ましく、320〜440mmがより好ましい。
内側環状部1のタイヤ幅方向の幅は、用途、車軸の長さ等に応じて適宜決定されるが、一般の空気入りタイヤの代替を想定した場合、100〜300mmが好ましく、120〜250mmがより好ましい。
内側環状部1の引張モジュラスは、連結部3に力を十分伝達しつつ、軽量化や耐久性の向上、装着性を図る観点から、5〜180000MPaが好ましく、7〜50000MPaがより好ましい。なお、本発明における引張モジュラスは、JIS K7312に準じて引張試験を行い、10%伸び時の引張応力から算出した値である。
本発明における支持構造体SSは、連結部3の少なくとも一部が樹脂材料で構成されているが、支持構造体SSを製造する際に一体成形が可能となる観点から、内側環状部1、外側環状部2、及び連結部3は、補強構造を除いて基本的に同じ材質とすることが好ましい。
樹脂材料で形成された支持構造体SSは、内側環状部1、外側環状部2、および連結部3の少なくとも一部が、補強繊維により補強されていても良い。
補強繊維としては、長繊維、短繊維、織布、不織布などの補強繊維が挙げられるが、長繊維を使用する形態として、タイヤ幅方向に配列される繊維とタイヤ周方向に配列される繊維とから構成されるネット状繊維集合体を使用するのが好ましい。
補強繊維の種類としては、例えば、レーヨンコード、ナイロン−6,6などのポリアミドコード、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルコード、アラミドコード、ガラス繊維コード、カーボンファイバー、スチールコードなどが挙げられる。
外側環状部2の形状は、ユニフォミティを向上させる観点から、厚みが一定の円筒形状であることが好ましい。外側環状部2の厚みは、連結部3からの力を十分伝達しつつ、軽量化や耐久性の向上を図る観点から、タイヤ断面高さHの2〜20%が好ましく、10〜15%がより好ましい。
外側環状部2の内径は、その用途等応じて適宜決定される。ただし、一般の空気入りタイヤの代替を想定した場合、420〜750mmが好ましく、470〜680mmがより好ましい。
外側環状部2のタイヤ幅方向の幅は、用途等に応じて適宜決定されるが、一般の空気入りタイヤの代替を想定した場合、100〜300mmが好ましく、120〜250mmがより好ましい。
外側環状部2の引張モジュラスは、図1に示すように外側環状部2の外周に補強層7が設けられている場合には、内側環状部1と同程度に設定できる。このような補強層7を設けない場合には、連結部3からの力を十分伝達しつつ、軽量化や耐久性の向上を図る観点から、5〜180000MPaが好ましく、7〜50000MPaがより好ましい。
外側環状部2の引張モジュラスを高める場合、弾性材料を繊維等で補強した繊維補強材料が好ましい。外側環状部2を補強繊維により補強することで、外側環状部2とベルト層などとの接着も十分となる。
連結部3は、内側環状部1と外側環状部2とを連結するものであり、両者の間に適当な間隔を開けるなどして、タイヤ周方向CDに各々が独立するように複数設けられることが好ましい。
本実施形態では、複数の連結部3は、第1連結部31と第2連結部32とがタイヤ周方向CDに沿って配列されて構成されている。この際、第1連結部31と第2連結部32は、タイヤ周方向CDに沿って交互に配列されていることが好ましい。これにより、タイヤ転動時の接地圧分散をより小さくできる。
また、第1連結部31と第2連結部32との間のタイヤ周方向CDのピッチpは、ユニフォミティを向上させる観点から、一定とするのが好ましい。ピッチpは、0〜10mmが好ましく、0〜5mmがより好ましい。ピッチpが10mmよりも大きいと、接地圧が不均一となり、ノイズが増大する要因となり得る。
本実施形態では、第1連結部31は、内側環状部1のタイヤ幅方向一方側WD1から外側環状部2のタイヤ幅方向他方側WD2へ向かって延設されている。一方、第2連結部32は、内側環状部1のタイヤ幅方向他方側WD2から外側環状部2のタイヤ幅方向一方側WD1へ向かって延設されている。すなわち、隣り合う第1連結部31と第2連結部32は、タイヤ周方向CDから見ると、略X字状に配置されている。
タイヤ周方向CDから見た第1連結部31と第2連結部32は、図2Aに示すように、タイヤ赤道面Cに対して対称な形状であることが好ましい。そのため、以下では、主として第1連結部31について説明する。
本実施形態では、第1連結部31は、内側環状部1から外側環状部2へと延びる長尺板状をしている。第1連結部31は、板厚tが板幅wよりも小さく、板厚方向PTがタイヤ周方向CDを向いている。すなわち、第1連結部31は、タイヤ径方向RD及びタイヤ幅方向WDに延びる板状である。第1連結部31及び第2連結部32をこのような長尺板状とすることにより、仮に板厚tを薄くしても、板幅wを広く設定することで、第1連結部31及び第2連結部32は所望の剛性を得ることができるため、耐久性を向上できる。また、板厚tを薄くしつつ第1連結部31及び第2連結部32の数を増やすことで、タイヤ全体の剛性を維持しつつ、タイヤ周方向CDに隣り合う連結部同士の隙間を小さくすることができるため、タイヤ転動時の接地圧分散を小さくできる。
第1連結部31の板厚tは、長手方向PLに沿って一定としてもよいが、図3のように、第1連結部31の板厚tは、内側環状部1から外側環状部2へ向かって漸増していることが好ましい。この場合、第1連結部31のタイヤ径方向外側端での板厚tが板幅wよりも小さくなるように設定される。
板厚tは、内側環状部1および外側環状部2からの力を十分伝達しつつ、軽量化や耐久性の向上を図る観点から、8〜30mmが好ましく、10〜25mmがより好ましい。
図4は、図2Aの第1連結部31のみを示している。第1連結部31は、タイヤ径方向内端部3a、タイヤ径方向中央部3b、タイヤ径方向外端部3cで構成されている。タイヤ径方向中央部3bは、第1連結部31のタイヤ径方向高さをhとすると、第1連結部31のタイヤ径方向高さ中心31cからタイヤ径方向RDへ向かってhの±15〜35%の範囲である。
タイヤ径方向中央部3bでは、タイヤ幅方向WDの板幅wbは一定である。一方、タイヤ径方向内端部3aには、タイヤ径方向中央部3bの板幅wbよりも拡大させた内周側補強部33が設けられている。これにより、タイヤ径方向内端部3aでは、タイヤ径方向RDの内側へ向かって板幅waが漸増している。タイヤ周方向から見た第1連結部31は、タイヤ径方向内端部3aにタイヤ径方向中央部3bの板幅wbよりも拡大させた内周側補強部33を有しているため、第1連結部31が内側環状部1に結合されるタイヤ径方向内端部3aにおける応力集中を低減することができ、耐久性をさらに向上できる。
内周側補強部33は、第1連結部31のタイヤ幅方向WDの両側にそれぞれ設けられている。タイヤ幅方向WDの内側の内周側補強部33は、タイヤ赤道面Cに達している。また、タイヤ幅方向WDの外側の内周側補強部33は、非空気圧タイヤTのタイヤ幅方向一方側WD1の端部に達している。
内周側補強部33を含めたタイヤ径方向内端部3aの表面積Aは、タイヤ径方向中央部3bの表面積Bの0.5倍以上である。表面積Aが表面積Bの0.5倍より小さいと、タイヤ径方向内端部3aにおける応力集中が問題となるおそれがある。
本実施形態では、タイヤ径方向外端部3cには、タイヤ径方向中央部3bの板幅wbよりも拡大させた外周側補強部34が設けられている。これにより、タイヤ径方向外端部3cでは、タイヤ径方向RDの外側へ向かって板幅wcが漸増している。タイヤ周方向から見た第1連結部31は、タイヤ径方向外端部3cにタイヤ径方向中央部3bの板幅wbよりも拡大させた外周側補強部34を有しているため、第1連結部31が外側環状部2に結合されるタイヤ径方向外端部3cにおける応力集中を低減することができ、耐久性をさらに向上できる。
本実施形態では、外周側補強部34は、第1連結部31のタイヤ幅方向WDの両側にそれぞれ設けられている。タイヤ幅方向WDの内側の外周側補強部34は、タイヤ赤道面Cに達している。また、タイヤ幅方向WDの外側の外周側補強部34は、非空気圧タイヤTのタイヤ幅方向他方側WD2の端部に達している。
本実施形態では、外周側補強部34を含めたタイヤ径方向外端部3cの表面積A’は、タイヤ径方向中央部3bの表面積Bの0.5倍以上である。表面積A’が表面積Bの0.5倍より小さいと、タイヤ径方向外端部3cにおける応力集中が問題となるおそれがある。また、本実施形態では、タイヤ径方向外端部3cの表面積A’は、タイヤ径方向内端部3aの表面積Aと等しくなっている。
本実施形態では、タイヤ径方向内端部3aの表面積Aとタイヤ径方向外端部3cの表面積A’の合計は、タイヤ径方向中央部3bの表面積B以上である。これにより、タイヤ径方向内端部3a及びタイヤ径方向外端部3cにおける応力集中を効果的に低減することができる。また、耐久性と乗り心地のバランスを考慮した場合、タイヤ径方向内端部3aの表面積Aとタイヤ径方向外端部3cの表面積A’の合計は、タイヤ径方向中央部3bの表面積の2倍以下が好ましい。
本実施形態では、内周側補強部33及び外周側補強部34は、いずれも円弧状をしている。内周側補強部33及び外周側補強部34の円弧は、第1連結部31側に凸となっている。円弧の曲率半径は、5〜200mmが好ましい。
板幅wは、内側環状部1および外側環状部2からの力を十分伝達しつつ、軽量化や耐久性の向上を図る観点から、5〜25mmが好ましく、10〜20mmがより好ましい。また、板幅wは、耐久性を向上させつつ接地圧分散を小さくする観点から、板厚tの110%以上が好ましく、115%以上がより好ましい。
タイヤ径方向内端部3aの板幅waは、30〜140mmが好ましく、70〜140mmがより好ましい。また、タイヤ径方向中央部3bの板幅wbは、5〜70mmが好ましく、15〜35mmがより好ましい。また、タイヤ径方向中央部3cの板幅wcは、30〜140mmが好ましく、70〜140mmがより好ましい。
連結部3の数としては、車両からの荷重を十分支持しつつ、軽量化、動力伝達の向上、耐久性の向上を図る観点から、80〜300個が好ましく、100〜200個がより好ましい。図1には、第1連結部31を50個、第2連結部32を50個設けた例を示す。
連結部3の引張モジュラスは、内側環状部1および外側環状部2からの力を十分伝達しつつ、軽量化や耐久性の向上、横剛性の向上を図る観点から、5〜180000MPaが好ましく、7〜50000MPaがより好ましい。連結部3の引張モジュラスを高める場合、弾性材料を繊維等で補強した繊維補強材料が好ましい。
本実施形態では、図1に示すように、支持構造体SSの外側環状部2の外側に、その外側環状部2の曲げ変形を補強する補強層7が設けられている例を示す。また、本実施形態では、図1に示すように、補強層7の更に外側にトレッド8が設けられている例を示す。補強層7、トレッド8としては、従来の空気入りタイヤのベルト層と同様のものを設けることが可能である。なお、トレッド8は、樹脂で形成してもよい。また、トレッドパターンとして、従来の空気入りタイヤと同様のパターンを設けることが可能である。
本発明において、連結部3のタイヤ径方向外側端とトレッド8の間には、タイヤ幅方向の剛性を高める幅方向補強層をさらに配置することが好ましい。これにより、外側環状部2のタイヤ幅方向中央部での座屈を抑制して、連結部3の耐久性をさらに向上できる。幅方向補強層は、外側環状部2に埋設されるか、もしくは外側環状部2の外側に配置される。幅方向補強層としては、スチールコードやCFRP、GFRP等の繊維強化プラスチック製のコードをタイヤ幅方向に対して略平行に配列したもの、円筒状の金属製リングや高モジュラス樹脂製リングなどが例示される。
[他の実施形態]
(1)前述の実施形態では、タイヤ径方向外端部3cの表面積A’が、タイヤ径方向内端部3aの表面積Aと等しくなっているが、好ましくは、タイヤ径方向外端部3cの表面積A’は、タイヤ径方向内端部3aの表面積A以上である。これにより、タイヤ径方向外端部3cが接地する際の接地圧を低減でき、接地圧分散が小さくなるため、乗り心地と耐久性を向上できる。
図5に示す例では、タイヤ幅方向WDの内側の外周側補強部34が、タイヤ赤道面Cを越えて外側環状部2のタイヤ幅方向一方側WD1の端部に達している。これにより、第1連結部31のタイヤ径方向外端部3cは、外側環状部2にタイヤ幅方向WDの全体に亘って結合されている。なお、タイヤ幅方向WDの内側の外周側補強部34は、外側環状部2のタイヤ幅方向一方側WD1の端部に必ずしも達する必要はない。
(2)また、図6に示すように、タイヤ幅方向WDの内側の内周側補強部33が、タイヤ赤道面Cを越えて内側環状部1のタイヤ幅方向他方側WD2の端部に達するようにしてもよい。なお、タイヤ幅方向WDの内側の内周側補強部33は、内側環状部1のタイヤ幅方向他方側WD2の端部に必ずしも達する必要はない。
(3)前述の実施形態では、支持構造体SSが、内側環状部1、外側環状部2、および複数の連結部3を備えた例を示したが、内側環状部1と外側環状部2との間に、これらと同心円状に設けられた中間環状部を備えてもよい。
(4)前述の実施形態では、支持構造体SS中、隣り合う第1連結部31と第2連結部32が、タイヤ周方向CDから見ると、略X字状に配置された例を示したが、隣り合う2つの連結部がタイヤ周方向CDから見て、同一形状であってもよい。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。なお、実施例等における評価項目は下記のようにして測定を行った。
(1)樹脂材料の膨潤度
樹脂材料を80℃のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)に1週間浸漬させ、浸漬前の樹脂材料の重量に対する浸漬後(膨潤後)の重量の増加率を重量%で計算した。
(2)タイヤの耐クリープ性
2mm厚スポークを40本備えた、70mm幅、φ280であるラボタイヤを製造し、かかるラボタイヤに一定荷重を掛けて一昼夜放置後、残留変形量を測定することにより、タイヤ永久変形率を測定した。タイヤ永久変形率が低いほど、タイヤの耐クリープ性に優れることを意味する。結果を表1に示す。
(3)タイヤ耐久性
2mm厚スポークを40本備えた、70mm幅、φ280であるラボタイヤを製造し、FMVSS109に準拠し、ドラム試験機により次のようにして測定を行った。試験速度は80km/hで一定とし、漸増する4ステップに分かれた荷重を負荷しながら、故障が発生するまでの走行距離を測定した。比較例1での走行距離を100としたときの指数で示し、この値が大きいほど耐久性が優れる。
実施例1
反応容器にポリテトラメチラングリコール(三菱化学社製、PTMG1000(数平均分子量1000、官能基数2)を100重量%入れ、減圧脱水を1時間行い、反応容器内を窒素置換した。反応容器にp−フェニレンジイソシアネート(PPDI)を29重量%入れ、反応容器内の温度を90℃に保持しながら6時間反応させ、イソシアネート末端プレポリマーを製造した。
次に、イソシアネート末端プレポリマー100重量部に対して、ポリカーボネートジオール(旭化成社製、PCD(数平均分子量1000、官能基数2))を11.8重量部、多官能ポリオールとしてトリメチロールプロパン(TMP)を0.49重量部および鎖延長剤として1,4−ブタンジオール(1,4−BD)を3.89重量部添加し、混合・脱泡して混合液を製造した。かかる混合液を上記で製造したイソシアネート末端プレポリマーに添加し、ハイブリッドミキサー(クラボウ社製)で混合・脱泡し、図1などで示した支持構造体SS成型用の金型に注型した。その後、130℃で16時間キュアを行って、支持構造体SSを得た。指示構造体に補強層7とトレッド8とを設け、図1に示す形状の非空気圧タイヤTを製造した。
実施例2〜3および比較例2
混合液中のTMPおよび1,4−BDの配合量を表1に記載の量に変更したこと以外は、実施例1と同様に支持構造体SSおよび非空気圧タイヤTを製造した。
比較例1
混合液中にTMPを配合せず、PCDおよび1,4−BDのみを配合したこと以外は、実施例1と同様に支持構造体SSおよび非空気圧タイヤTを製造した。
Figure 2019098920
1 内側環状部
2 外側環状部
3 連結部
3a タイヤ径方向内端部
3b タイヤ径方向中央部
3c タイヤ径方向外端部
31 第1連結部
32 第2連結部
SS 支持構造体
T 非空気圧タイヤ
CD タイヤ周方向
WD タイヤ幅方向
RD タイヤ径方向
WD1 タイヤ幅方向一方側
WD2 タイヤ幅方向他方側
t 板厚
w 板幅
A タイヤ径方向内端部の表面積
A’ タイヤ径方向外端部の表面積
B タイヤ径方向中央部の表面積

Claims (7)

  1. 車両からの荷重を支持する支持構造体を備える非空気圧タイヤにおいて、
    前記支持構造体は、内側環状部と、その内側環状部の外側に同心円状に設けられた外側環状部と、前記内側環状部と前記外側環状部とを連結し、タイヤ周方向に各々設けられた複数の連結部とを備え、
    前記連結部の少なくとも一部が樹脂材料で構成され、
    前記樹脂材料は、80℃のN,N−ジメチルホルムアミドに1週間浸漬後の膨潤度が15〜70重量%であることを特徴とする非空気圧タイヤ。
  2. 前記樹脂材料を構成するポリマーが化学架橋構造を含有するものである請求項1に記載の非空気圧タイヤ。
  3. 前記樹脂材料を構成するポリマーが熱硬化性ポリウレタンである請求項1または2に記載の非空気圧タイヤ。
  4. 前記樹脂材料を構成するポリマーの架橋間分子量が10000〜32000g/molである請求項2または3に記載の非空気圧タイヤ。
  5. 前記樹脂材料を構成するポリマーの化学架橋構造が、多官能ポリオールに由来するものである請求項2〜4のいずれかに記載の非空気圧タイヤ。
  6. 前記樹脂材料を構成するポリマーが、原料としてイソシアネート末端プレポリマーおよび多官能ポリオールを少なくとも含有し、前記イソシアネート末端プレポリマー100重量部に対して、前記多官能ポリオールを0.1〜5重量部含有するものである請求項5に記載の非空気圧タイヤ。
  7. 前記樹脂材料を構成するポリマーが、原料として鎖延長剤を含有し、前記多官能ポリオールと前記鎖延長剤との比率((多官能ポリオール)/(鎖延長剤))が重量比で0.02〜5である請求項5または6に記載の非空気圧タイヤ。
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