JP7076299B2 - 非空気圧タイヤ - Google Patents
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Description
以下、本開示の実施形態1について、図面を参照しながら説明する。タイヤ幅方向は、非空気圧タイヤTの回転中心である軸心Oと平行な方向である。タイヤ径方向は、非空気圧タイヤTの直径方向である。タイヤ周方向CDは、軸心O周りの方向である。タイヤ赤道面Cは、軸心Oに直交する面でかつタイヤ幅方向の中心に位置する面である。タイヤ子午面は、軸心Oを含む面でかつタイヤ赤道面Cと直交する面である。なお、各図において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
実施形態1では、タイヤ径方向外端部3cの表面積A’が、タイヤ径方向内端部3aの表面積Aと等しくなっているものの、変形例1では、タイヤ径方向外端部3cの表面積A’は、タイヤ径方向内端部3aの表面積A以上である。これにより、タイヤ径方向外端部3cが接地する際の接地圧を低減でき、接地圧分散が小さくなるため、乗り心地と耐久性を向上できる。
実施形態では、支持構造体SS中、隣り合う第1連結部31と第2連結部32が、タイヤ周方向CDから見ると、略X字状に配置されているものの、変形例2では、隣り合う2つの連結部がタイヤ周方向CDから見て、同一形状である。
実施形態1では、支持構造体SSを構成する樹脂が、単一の樹脂であるものの、変形例3では、内側環状部1、外側環状部2および連結部3のうち、一つの部材または二つの部材が連結部3と異なる樹脂で構成されている。
実施形態1では、内側環状部1が補強繊維により補強されているものの、変形例4では、内側環状部1が補強繊維により補強されていない。
実施形態1では、幅方向補強層7が、外側環状部2に埋められているものの、変形例5では、幅方向補強層7が、外側環状部2の外周面に設けられている。
図6に示すように、変形例6における非空気圧タイヤTでは、連結構造部30が、中間環状部4を備える。具体的には、連結構造部30が、中間環状部4と、中間環状部4と内側環状部1とを連結し、タイヤ周方向CDに各々独立して設けられた複数の内側連結部5と、中間環状部4と外側環状部2とを連結し、タイヤ周方向CDに各々独立して設けられた複数の外側連結部6とを備える。中間環状部4は、内側環状部1の外側に同心円状に設けられている。中間環状部4は、外側環状部2の内側に同心円状に設けられている。中間環状部4の形状は、円筒形状であることができ、多角形筒状であることもできるものの、厚みが一定の円筒形状であることが好ましい。中間環状部4の厚みは、タイヤ断面高さHの3%~10%が好ましい。中間環状部4は、補強繊維で補強されていてもよい。
非空気圧タイヤTの構造は、たとえば、特開2016-37243号公報やWO2015/194087に記載されたような構造であってもよい。
PPDI末端プレポリマー(Chemtura社製のアジプレン LFP E560)と、1,4-ブタンジオール(ナカライテスク社製)と、必要に応じてPCD(旭化成社製、数平均分子量1000)とを表1にしたがって配合し、80℃で予熱し、攪拌・混合し、支持構造体SS成形用の金型に注型した。130℃のオーブンで16時間キュアし、支持構造体SSを得た。支持構造体SSにおける外側環状部2の外周面に、接着剤を塗布し、未加硫トレッドゴムを貼り付け、加硫装置90を用いて未加硫トレッドゴムの加硫接着を170℃でおこない、非空気圧タイヤTを得た。
TDI末端プレポリマー(ソフランウイズ社製のUTM-6)と、TDI末端プレポリマー(ソフランウイズ社製のUTM-1)とを70℃で予熱し、3,3’-ジクロロ-4,4’-ジアミノジフェニルメタン(以下、「MOCA」という。クミアイ化学工業社製のイハラキュアミンMT)を130℃で予熱し、これらを攪拌・混合し、100℃に予熱した支持構造体SS成形用の金型に注型した。オーブン内にて、100℃で1時間、70℃で16時間キュアし、支持構造体SSを得た。ここまでの手順以外は、実施例1と同様の方法で、非空気圧タイヤTを作製した。
TDI末端プレポリマー(ソフランウイズ社製のUTM-6)を70℃で予熱し、3,3’-ジクロロ-4,4’-ジアミノジフェニルメタン(以下、「MOCA」という。クミアイ化学工業社製のイハラキュアミンMT)を130℃で予熱し、これらを攪拌・混合し、100℃に予熱した支持構造体SS成形用の金型に注型した。オーブン内にて、100℃で1時間、70℃で16時間キュアし、支持構造体SSを得た。ここまでの手順以外は、実施例1と同様の方法で、非空気圧タイヤTを作製した。
HDI末端プレポリマー及びポリオールからなるシステム液(アクソンジャパン社製のPX245およびPX245/L)を23℃で攪拌・混合し、70℃に予熱した支持構造体SS成形用の金型に注型した。オーブン内にて、70℃で16時間キュアし、支持構造体SSを得た。ここまでの手順以外は、実施例1と同様の方法で、非空気圧タイヤTを作製した。
熱可塑性ポリウレタンエラストマーのペレット(BASFジャパン社製のエラストラン)を、220℃で溶融しながら70℃の金型に射出成形をおこない、支持構造体SSを得たこと以外は、実施例1と同様の方法で、非空気圧タイヤTを作製した。
熱可塑性ポリウレタンエラストマーのペレット(日本ミラクトラン社製のミラクトランXN-2002)を、200℃で溶融しながら70℃の金型に射出成形をおこない、支持構造体SSを得たこと以外は、実施例1と同様の方法で、非空気圧タイヤTを作製した。
非空気圧タイヤTの連結部3から、幅4mm、厚み2mmの試験片を切り出し、引張モードにて、10Hzの負荷をかけ、25℃、150℃の貯蔵弾性率を測定した。測定のために、上島製作所製「全自動粘弾性アナライザー VR-7110」を使用した。
東洋ゴム工業株式会社に所属するパネラーが、乗り心地硬さ、ばね上振動、ハーシュネスの三項目を非空気圧タイヤTについて評価し、これらを総合し、乗り心地として5段階で表1に示した。これらの評価の基準として、東洋ゴム工業株式会社製の空気入りタイヤを用いた。乗り心地硬さ、ばね上振動、ハーシュネスそれぞれにおいて、空気入りタイヤより著しく劣る場合を1、空気入りタイヤより劣る場合を2、空気入りタイヤと同等の場合を3、空気入りタイヤより優れる場合を4、空気入りタイヤより大きく優れる場合を5として評価した。5が、乗り心地に最も優れる。ハーシュネスは、周波数15~30Hz程度の入力に対する乗り心地を示す指標である。ばね上振動は、周波数15Hz未満の入力に対する乗り心地を示す指標である。乗り心地硬さは、両者の複合路面(ハーシュネスとばね上振動とを生じさせることが可能な路面)での乗り心地と、操舵時の手応えや応答性とを含めた指標である。
非空気圧タイヤTから、支持構造体SSの外側環状部2とトレッドゴム8とからなる幅25mmの試験片を切り出した。試験片における一方の端部の、外側環状部2とトレッドゴム8との界面で予め剥がしておき、精密万能試験機(島津製作所製のオートグラフ)の上下チャックで、剥がした外側環状部2とトレッドゴム8とをそれぞれ挟み込み、25℃、引張速度50mm/minで180度剥離試験を実施した。その結果を、5段階で評価した。完全なゴム/樹脂界面での剥離の場合を1、外側環状部2における剥離面の2割以上5割未満がゴムに被覆されている場合を2、剥離面の5割以上8割未満がゴムに被覆されている場合を3、剥離面の8割以上10割未満がゴムに被覆されている場合を4、剥離面全面がゴムに被覆されている場合を5として評価した。5が、接着強さに最も優れる。
2 外側環状部
3 連結部
3a タイヤ径方向内端部
3b タイヤ径方向中央部
3c タイヤ径方向外端部
5 内側連結部
6 外側連結部
30 連結構造部
31 第1連結部
32 第2連結部
SS 支持構造体
T 非空気圧タイヤ
CD タイヤ周方向
WD タイヤ幅方向
RD タイヤ径方向
WD1 タイヤ幅方向一方側
WD2 タイヤ幅方向他方側
t 板厚
w 板幅
A タイヤ径方向内端部の表面積
A’ タイヤ径方向外端部の表面積
B タイヤ径方向中央部の表面積
Claims (4)
- 車両からの荷重を支持する支持構造体と、
前記支持構造体よりもタイヤ径方向で外側に位置し、タイヤ周方向に沿って延びるトレッドゴムとを備え、
前記支持構造体は、内側環状部と、前記内側環状部の外側に同心円状に設けられた外側環状部と、前記内側環状部と前記外側環状部とを連結する連結構造部とを備え、
前記連結構造部が、少なくとも樹脂で構成され、前記樹脂がポリウレタンであり、
前記樹脂における150℃の貯蔵弾性率が8MPa以上である、
非空気圧タイヤ。 - 前記樹脂における25℃の貯蔵弾性率が160MPa以下である、請求項1に記載の非空気圧タイヤ。
- 前記連結構造部が、前記内側環状部と前記外側環状部とを連結し、前記タイヤ周方向に各々独立して設けられた複数の連結部を備えている、請求項1または2に記載の非空気圧タイヤ。
- 前記複数の連結部が、前記内側環状部のタイヤ幅方向一方側から前記外側環状部のタイヤ幅方向他方側へ向かって延設される第1連結部と、前記内側環状部の前記タイヤ幅方向他方側から前記外側環状部の前記タイヤ幅方向一方側へ向かって延設される第2連結部とが前記タイヤ周方向に沿って配列されて構成されている、請求項3に記載の非空気圧タイヤ。
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JP2019218002A JP2019218002A (ja) | 2019-12-26 |
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JP2017501922A (ja) | 2013-11-22 | 2017-01-19 | コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン | 非空気入りタイヤのためのポリウレタン支持材 |
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