JP2019095351A - 水分検出素子、呼気ガス検出装置、呼気検査システム及び結露除去方法 - Google Patents

水分検出素子、呼気ガス検出装置、呼気検査システム及び結露除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】呼気認識機能を実現する水分検出素子のロバスト性を向上させることを課題とする。【解決手段】絶縁性の材料で構成される絶縁部4と、電圧が印加される印加電極2と、印加電極2に印加された電圧によって、絶縁部4の表面に付着した水分子を介した電気経路に流れる電流に応じた電圧信号を出力する検出電極3と、印加電極2及び検出電極3に対して、電気的に絶縁されている導電性の導電膜6と、を有し、印加電極2、検出電極3及び導電膜6は、絶縁部4上に備えられていることを特徴とする。さらに、結露を検出すると、印加電極2に直流電圧が印加されることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、呼気の測定に用いられる水分検出素子、呼気ガス検出装置、呼気検査システム及び結露除去方法の技術に関する。
将来における自動車の自動運転化において、自動と手動運転と切り替える際、必ず飲酒の有無、人の状態検知等が必要となる。
従来のアルコール検査装置は被検者の呼気を導入することで、該呼気に含まれるアルコール濃度を測定するものである。このアルコール検査装置において、呼気は、人の呼気を認識する機能がないため、自分の呼気の代わりに外気等を吹き込むことで、なりすまし等が発生するおそれがある。
このような、なりすまし防止のため、アルコール検査装置に導入された空気が呼気であることを検査する必要がある。人の呼気は、外気と異なり水蒸気が飽和状態となっているため、アルコール検査装置に導入された空気の水蒸気量が測定される。すなわち、水分を測定することで、導入された空気が人の呼気であるか否かを判定することができ、なりすましを防止することができる。
また、このような技術に実用化において、装置の環境に対するロバスト性の確保が重要となり、故障率低減等の対策が必要となる。
従来のアルコール検査装置では、人の呼気であるか否かを判定するために、導入された外気の流量を測定したり、酸素ガスの検知を行ったりしている。
例えば、特許文献1に記載のアルコール検出装置が開示されている。この特許文献1には、「複合ガスセンサよりなるアルコール検出装置101において、装置本体部7の上流側にファン6を配置し、それよりも下流側に温度センサ9、湿度センサ11、アルコール検出センサ12及び酸素センサ13をこの順で配置し、アルコール検出センサ12と酸素センサ13の発熱による影響が温度センサ9と湿度センサ11に及ばないようにする」アルコール検出装置が開示されている(要約参照)。
特開2011−53049号公報
ここで、特許文献1に記載のアルコール検出装置に備えられている湿度センサは、アルコールセンサに対して影響を及ぼすと考えられる空気中の水分量の変化を常時モニタする目的で設置されている。また、特許文献1に記載のアルコール検出装置に備えられている湿度センサとして、容量変化型湿度センサ(センサ素子の導電率や静電容量変化をみるもの)が用いられている。従って、特許文献1に記載のアルコール検出装置は、飽和水蒸気を検知することで、人の呼気が導入されたか否かを判定する目的で設置されているものではない。
また、特許文献1に記載のアルコール検出装置は、ファンが備えられているため、小型化ができず、モバイル化に不適である。さらに、特許文献1に記載のアルコール検出装置は、飽和水蒸気検知をしていないため、導入された外気が人の呼気であるか否かを検知するには不十分である。
また、アルコール検査装置を小型化・低消費電力化することで携帯化を実現しようとすると、微細パターン電極を利用することになるため、大気中の塵によりセンサエラーが発生する。また、詳細は後記するが、このような塵によるエラーに対し、印加電極と、検出電極との幅を広げることで塵によるセンサエラーを防止することができる。しかし、印加電極と、検出電極との幅を広げると、水分検出の感度が低下してしまう。
また、結露対策でヒータ層を導入すると、新たにヒータ層が必要となり、プロセスコストが増加してしまう。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、呼気認識機能を実現する水分検出素子のロバスト性を向上させることを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明の一の手段は、絶縁性の材料で構成されている絶縁部と、電圧が印加される印加部と、前記印加部に印加された電圧によって、前記絶縁部の表面に付着した水分子を介した電気経路に流れる電流に応じた電圧信号を出力する出力部と、前記印加部及び前記出力部に対して、電気的に絶縁されている導電性の導電部と、を有し、前記印加部、前記出力部及び前記導電部は、前記絶縁部上に備えられていることを特徴とする。
さらに、本発明の他の手段は、絶縁性の材料で構成されている絶縁部と、電圧が印加される印加部と、前記印加部に印加された電圧によって、前記絶縁部の表面に付着した水分子を介した電気経路に流れる電流に応じた電圧信号を出力する出力部と、を有し、呼気の導入前において、前記印加部と、前記出力部との間の電位が所定値以上である場合、前記印加部に対して直流電流が印加されることを特徴とする。
その他の解決手段については実施形態中において適宜記載する。
本発明によれば、呼気認識機能を実現する水分検出素子のロバスト性を向上させることができる。
本実施形態に係る水分検出素子1の構造を示す図である。 本実施形態に係る水分検出素子1が水分を検出する原理(水分付着前)を説明するための図である。 本実施形態に係る水分検出素子1が水分を検出する原理(水分付着後)を説明するための図である。 電極間距離と、塵付着によるエラー発生頻度との関係を示す表である。 水分検出素子1の一部を拡大した図である。 電極間距離と、出力電圧voとの関係を示す表である。 印加電極2、検出電極3、導電膜6の配置の変形例を示す図(その1)である。 印加電極2、検出電極3、導電膜6の配置の変形例を示す図(その2)である。 印加電極2、検出電極3、導電膜6の配置の変形例を示す図(その3)である。 印加電極2、検出電極3、導電膜6の配置の変形例を示す図(その4)である。 印加電極2、検出電極3、導電膜6の配置の変形例を示す図(その5)である。 本実施形態に係る水分検出素子1の結露除去方法を説明する図である。 導電膜6を備えていない水分検出素子の結露除去方法を説明する図である。 比較例における湿度センサTを基板21の上方からみた平面図である。 比較例における湿度センサTのA−A断面の透視説明図である。 平面配置構造を有する呼気センサ100の基本構成例を示す図である。 平面配置構造を有するヘルスケア向けの呼気センサ100の構成例を示す図である。 ワイヤボンディングを用いたパッケージ200aの断面模式図である。 フリップチップを用いたパッケージ200bの断面模式図である。 本実施形態に係る呼気検査システムZの機能ブロックの例を示す図である。 本実施形態で用いられる計測制御装置400の構成例を示す機能ブロック図である。 本実施形態で用いられる解析装置500の構成例を示す機能ブロック図である。 本実施形態で行われる呼気検出処理の手順を示すフローチャートである。 出力電圧voの時間変化を示すグラフである。 本実施形態で行われる結露除去処理の手順を示すフローチャートである。 本実施形態で行われるガス検出処理の手順を示すフローチャート(その1)である。 本実施形態で行われるガス検出処理の手順を示すフローチャート(その2)である。 ガスセンサ101が出力する検出信号の時間変化を示すグラフである。 モバイルタイプの呼気検査装置700aの例(例1)を示す図である。 モバイルタイプの呼気検査装置700bの例(例2)を示す図である。 自動車801の車内に備えられるタイプの呼気検査装置700cの例を示す図である。 本実施形態で行われるなりすまし防止処理の手順を示すフローチャート(その1)である。 本実施形態で行われるなりすまし防止処理の手順を示すフローチャート(その2)である。 低温タイプ及び高温タイプを有する水分検出素子1Wの上面図の例を示す図である。 低温タイプの水分検出素子1fの断面模式図である。 高温タイプの水分検出素子1gの断面模式図である。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
[水分検出素子1]
(水分検出素子1の構造)
図1は、本実施形態に係る水分検出素子1の構造を示す図である。
図1に示すように、水分検出素子(水分検出部)1は電源5(図2及び図3参照)に接続され、印加電極(印加部)2と、検出電極(出力部)3と、導電膜(導電部)6と、絶縁部4とを有している。
印加電極2は、電源5によって交流電圧viが印加される電極である。
検出電極3は、水分の検出時に(交流)出力電圧(電圧信号)voを検出する電極である。
絶縁部4は、親水性の絶縁物の基板で構成されており、具体的には、絶縁性金属酸化物等、少なくとも表面が酸化物で構成されている。なお、絶縁部4の形状は基板状でなくてもよい。
なお、図1に示すように、印加電極2及び検出電極3は、櫛歯形の形状を有している。そして、印加電極2及び検出電極3は、絶縁部4上で、互いの櫛歯がかみ合って対向するように離間して設置されている。このようにすることで、水分付着部(反応部位)の面積を大きくすることができる。
そして、印加電極2と、検出電極3との間には、導電性の膜である導電膜(導電部)6が設置されている。導電膜6は、印加電極2とも検出電極3とも電気的に接続していない。つまり、導電膜6は、印加電極2及び検出電極3に対して電気的に絶縁(独立)している。
例えば、特許文献1に記載の静電容量式湿度センサは、空気中の湿度を測定することを目的としている。
これに対し、本実施形態に係る水分検出素子1は、高湿度(ほぼ、飽和状態)の呼気の検出を目的としている。従って、本実施形態の水分検出素子1は、空気中の水分量を測定することを目的とせず、高湿度の空気(呼気)を検出できればよい。
(水分検出原理)
図2及び図3は、本実施形態に係る水分検出素子1が水分を検出する原理を説明するための図である。図2は水分付着前における水分検出素子1の原理を示す断面模式図であり、図3は水分付着後における水分検出素子1の原理を示す断面模式図である。なお、図2及び図3のそれぞれは、図1のD−D断面模式図を示す。
なお、図2及び図3で示される各構成は、図1に示されている各構成と同様であるので、同一の符号を付して説明を省略する。
図2で示されるように、水分付着前では、検出電極3と、印加電極2との間は通電されていない。従って、印加電極2には交流電圧viが印加されているが、検出電極3から電圧は検出されない。
そして、図3に示すように、水分子11が水分検出素子1の絶縁部4に十分に付着すると、検出電極3と、印加電極2とは、水分子11及び導電膜6をパスとして通電するようになる。すると、検出電極3から印加電極2に加えられた交流電圧viが検出(出力)される。検出(出力)された電圧(出力電圧vo)に基づき水分検出素子1は水分を検出する。出力電圧voは交流電圧である。
このように、呼気に含まれる水分子11が絶縁部4に付着することで、この水分子11及び導電膜6をパスとして通電が行われる。これにより、検出電極3で出力電圧voが検出される。従って、本実施形態に係る水分検出素子1は、水分子11が付着できるほどの広さの絶縁部4があればよく、小型化を実現することができる。
また、水分(水分子11)が絶縁部4に付着する前は、出力電圧voはほぼ0であるのに対し、水分(水分子11)の付着後では出力電圧voが、(理論的には)ほぼ交流電圧viと同じとなる。これにより、優れたS/N(Signal/Noise)比を実現することができる。
なお、絶縁部4の表面は、図2及び図3に示すように凹凸のある構造を有している。このように、絶縁部4の表面が凹凸を有することにより、絶縁部4の表面積を増やすことができる。すなわち、絶縁部4の表面が凹凸を有することにより、より多くの水分子11を付着させることができる。これにより、出力電圧voを増加させることができ、高感度化を図ることができる。
さらに、絶縁部4が、少なくとも表面が、親水性の高い酸化物で構成されるようにすることで、水分を付着させやすくすることができる。なお、親水性の高い酸化物とは、絶縁性金属酸化物、すなわち、表面に酸素原子が配置されているものである。
ここで、図4を参照して、電極間距離と、塵付着によるエラー発生頻度との関係を説明する。
図4は、電極間距離と、塵付着によるエラー発生頻度との関係を示す表である。
ここで、電極間距離とは、印加電極2と、検出電極3との距離である。また、図4に示す結果は、図1に示す水分検出素子1から導電膜6を省略した水分検出素子が用いられている。そして、塵付着によるエラー発生頻度は、20個の水分検出素子のうち、何個の水部検出素子で塵付着によるエラーが検出されたかを示している。
図4に示すように、電極間距離が10μmの場合、0.5年間で12個の水分検出素子でエラーが検出され、電極間距離が15μmの場合、0.5年間で3個の水分検出素子でエラーが検出されている。そして、電極間距離が20μmとなると、1.5年間で塵によるエラーを検出した水分検出素子が0個となっている。
これは、大気中に存在する塵のほとんどが20μm以下の大きさを有することによる。
しかし、印加電極2と、検出電極3との間の距離が大きくなると、印加電極2及び検出電極3間に付着する水分量が多くなるため、水分検出素子の感度が低下する。言い換えれば、印加電極2と、検出電極3との間の距離が大きくなると、印加電極2及び検出電極3間が導通するために、多量の水分が必要となるため、水分検出素子の感度が低下してしまう。
逆に、印加電極2と、検出電極3との間の距離が小さくなると、少ない水分で印加電極2と、検出電極3とが導通するため、感度が向上する。しかし、塵による導通も生じやすくなるため、エラーが生じる確率も上昇する。つまり、感度と、塵によるエラーとはトレードオフの関係となっている。
そこで、本実施形態では、図1に示すように、印加電極2と、検出電極3との間に、印加電極2及び検出電極3に対して絶縁されている導電性の導電膜6が配置される。
このような導電膜6が配置されることで、水分が付着する部分の面積が小さくなり、少ない水分でも印加電極2及び検出電極3間が導通する。また、導電膜6は、印加電極2及び検出電極3に対して絶縁されているので、導電膜6上に塵がのっても印加電極2及び検出電極3が導通することはない。
すなわち、図1に示す水分検出素子1によれば、塵付着によるエラーの発生を抑えつつ、感度を良好に保つことができる。
図5は、図1に示す水分検出素子1の一部を拡大した図である。
図5に示すaは、印加電極2及び検出電極3間の距離(この距離を電極間距離と称す)であり、図4を参照して説明した通り、a≧20μmであることが望ましい。
a≧20μmであれば、導電膜6と印加電極2との間、及び、導電膜6と検出電極3との間の距離bはどのような距離でもよい。ただし、導電膜6と印加電極2との間、及び、導電膜6と検出電極3との間の距離bは、小さければ小さいほど感度が良好となる。従って、導電膜6と印加電極2との間、及び、導電膜6と検出電極3との間の距離は、製造コストとの兼ね合いで、なるべく小さい距離とすることが望ましい。
図6は、電極間距離と、出力電圧voとの関係を示す表である。
ここで、電極間距離は、図4における電極間距離aのことである。この表は、以下の処理の結果を示すものである。まず、導電膜6なしの水分検出素子及び導電膜6ありの水分検出素子1に、飽和水蒸気で印加電極2及び検出電極3の間が導通させられた。そして、ピーク電圧が3Vの交流電圧viが印加電極2に印加された。表は、この結果、検出電極3で検出された出力電圧voを示している。出力電圧voの値が高ければ高いほど、感度が良好であることを示している。
導電膜6なしの場合、電極間距離が10μmの場合、2.8Vの出力電圧voが得られているのに対し、電極間距離が15μm、20μmと大きくなるに従って、出力電圧voは、2.5V、2.2Vと低下している。印加電極2、検出電極3間が導通しているのにもかかわらず、出力電圧voが低下しているのは、電極間距離が大きくなると、水分子11に由来する抵抗が大きくなるためである。
これに対して、導電膜6ありの水分検出素子1の場合、電極間距離が20μmで2.8Vの出力を得ることができた。これは、導電膜6なしの水分検出素子において、電極間距離が10μmの場合と同等の感度である。ただし、導電膜6ありの水分検出素子1では、図5に示すbをb=5μmとした。つまり、導電膜6と印加電極2との間、及び、導電膜6と、検出電極3との間の距離(図5の距離b)を5μmずつとした。
このように、本実施形態に係る水分検出素子1によれば、塵にエラーの発生を抑えつつ、検出感度を良好に保つことができる。つまり、水分検出素子1のロバスト性が向上する。さらに、図1に示す水分検出素子1は、これまでの水分検出素子と比較して、小型化が可能である上、大きな電圧を印加する必要がないことから低消費電力化を実現することができる。
(変形例)
ここまでの水分検出素子1では、図1に示すように、印加電極2及び検出電極3が櫛歯形の形状を有しており、印加電極2及び検出電極3は、互いの櫛歯がかみ合って対向するように離間して設置されている。そして、導電膜6が、印加電極2及び検出電極3の間に配置されている。
しかしながら、導電膜6が、印加電極2及び検出電極3の間に、印加電極2及び検出電極3と電気的に絶縁されている状態で配置されていればよく、図1の形式に限らなくてもよい。
図7A〜図7Eは、印加電極2、検出電極3、導電膜6の配置の変形例を示す図である。
まず、図7Aに示す水分検出素子1aは、印加電極2及び検出電極3の間に、長方形の導電膜6a(6)の長手方向が印加電極2及び検出電極3の方向を向くように配置されている。
また、図7Bに示す水分検出素子1bでは、印加電極2及び検出電極3の間に、長方形の導電膜6b(6)の短手方向が印加電極2及び検出電極3の方向を向くように配置されている。
さらに、図7Cに示す水分検出素子1cに示す導電膜6c(6)は、図2に示す導電膜6が短手方向に細分化された形状となっている。図7Cに示す水分検出素子1cには、このような形状の導電膜6c(6)が、印加電極2と検出電極3との間に複数設けられている。
また、図7Dに示す水分検出素子1dに示す導電膜6d(6)は、図2に示す導電膜6が長手方向に細分化された形状となっている。図7Dに示す水分検出素子1dには、このような形状の導電膜6d(6)が、印加電極2と検出電極3との間に複数設けられている。
そして、図7Eに示す水分検出素子1eでは、半円形の導電膜6e1,6e2(6)が互いに向かい合うように配置され、さらに、導電膜6e1,6e2の内側に円形の導電膜6e3(6)が配置されている。そして、導電膜6e1の外側に印加電極2、導電膜6e2の外側に検出電極3が配置されている。なお、印加電極2において導電膜6e1に対向している箇所、及び、検出電極3において導電膜6e2に対向している箇所は、それぞれ導電膜6e1,6e2の外径に沿った形状となっている。
なお、図7Cに示す水分検出素子1cは、図1及び図2に示す水分検出素子1より塵に対するロバスト性が向上している。すなわち、図1及び図2に示す水分検出素子1は、導電膜6と印加電極2、及び、導電膜6と検出電極3の2箇所に塵が付着すると、印加電極2と、検出電極3とが導通してしまう。しかしながら、水分検出素子1cは、例えば、導電膜6c1と印加電極2との間、及び、導電膜6c2と検出電極3との間の2箇所に塵が付着しても、その他の導電膜6cが導通していない。そのため、印加電極2と、検出電極3とが導通しない。つまり、水分検出素子1cは、水分検出素子1よりも多くの塵が付着しないと、印加電極2及び検出電極3が導通しない。よって、ロバスト性が向上する。
同様に、図7Dに示す水分検出素子1dは、図1及び図2に示す水分検出素子1より塵に対するロバスト性が向上している。水分検出素子1cは、例えば、導電膜6d1と印加電極2との間、及び、導電膜6d2と検出電極3との間の2箇所に塵が付着しても、その他の導電膜6dが導通していない。そのため、印加電極2と、検出電極3とが導通しない。つまり、水分検出素子1dは、水分検出素子1よりも多くの塵が付着しないと、印加電極2及び検出電極3が導通しない。よって、ロバスト性が向上する。
図7Bに示す水分検出素子1bや、図7Eに示す水分検出素子1eも同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態に係る水分検出素子1は、図2及び図3に示すように印加電圧として交流電圧viを用いている。このようにすることで、本実施形態に係る水分検出素子1は高速化を図ることができる。すなわち、印加電圧として直流電圧を用いると、水分検出素子1と、水分とにおける等価回路中のコンデンサ成分による電圧の立ち上がりの遅れが生じる。そして、これによる検出の遅れが生じる。これに対し、印加電圧として交流電圧viを用いると、等価回路中のコンデンサ成分の影響が小さくなるため、検出の遅れが小さくなる。特に、印加電圧としての交流電圧viの周波数として、高周波(数MHz規模)の周波数を用いることで、検出を高速化することができる。
[結露除去]
図8は、本実施形態に係る水分検出素子1の結露除去方法を説明する図である。なお、図8は、図1のD−D断面模式図に相当する。
なお、図8は、図3と同様の図であるため、各構成には図3と同一の符号を付して説明を省略する。
結露している状態とは、呼気が導入される前において、図8に示すように既に水分子11が絶縁部4に付着し、水分子11及び導電膜6を介して、印加電極2と、検出電極3とが導通している状態である。
このような場合、印加電極2に印加される直流電圧Viと、出力電圧Voとの電位差が小さくなっている。出力電圧Voは直流電圧である。呼気導入前に、直流電圧Viと、出力電圧Voとの電位差が小さくなっている場合、電源5は、一定の直流電流を印加電極2に印加する(図8の太矢印)。実際には、電源5は、直流成分をバイアスさせた交流電流を印加電極2に印加する。なお、本実施形態では、交流には小文字(「v」等)を用い、直流には大文字(「V」等)を用いることとする。
このようにすることで、水分子11及び導電膜6に直流電流が流れ、その時に発生するジュール熱により、水分子11が蒸発する。このようにすることで、結露を除去することができる。換言すれば、水分子11のパスを電流経路とみなし、このパスに、直流電流を流すことで、水分子11の抵抗に由来するジュール熱により、水分子11が蒸発する。このようすることで、結露による影響を除くことができ、水分検出素子1のロバスト性を向上させることができる。
なお、本結露除去方法は、図9のように導電膜6を有さない水分検出素子1zに対しても有効である。
導電膜6を有さない水分検出素子1zにおける結露除去方法は図8と同様であるため、説明を省略する。
(比較例における湿度センサTの例)
次に、比較例における湿度センサTの例について図10A及び図10Bを参照して説明する。なお、図10A及び図10Bに示す湿度センサTは、特開2008−39508号公報に記載のものである。ただし、図10Bについては、特開2008−39508号公報の図面を一部変更している。
図10Aは、湿度センサTを基板21の上方からみた平面図である。また、図10Bは、図10AのA−A断面図である。
なお、図10A及び図10Bでは、説明のために一部を拡大して誇張して示している。また、以下の説明において、ある層が他の層の上に存在すると記述される場合には、ある層が他の層の真上に存在する場合と、ある層と他の層との間に第3の層が介在される場合とを示す。
また、図10A及び図10Bにおいて、本比較例の説明に必要な部分以外の説明は、適宜簡略化する。
図10A及び図10Bに示すように、湿度センサTは、基板面21aの上に設けられた湿度検出部30と、出力部29と、ヒータ制御部28と、から構成されている。
図10A及び図10Bに示すように、湿度検出部30は、基板面21aの上に、ヒータ22、絶縁膜23、下部電極24、感湿部材25及び上部電極26が順に積層されて構成されている。
下部電極24及び上部電極26は、感湿部材25の静電容量を検出し、その検出された静電容量に対応するレベルの電圧信号を出力する出力部29と電気的に接続されている。ヒータ22はヒータ制御部28と電気的に接続されている。
基板面21aの上には、ヒータ22が、例えば、PolySi薄膜により形成されている。このヒータ22の上面を覆って、例えば、プラズマCVD法により酸化けい素からなる絶縁膜23が形成されている。
また、基板面21aの上には、ヒータ22の外側であって、後述する上部電極26の下面の4角近傍に、4つのパッド21p〜21sが形成されている。
各パッド21p〜21sには、はんだボールからなるバンプ20がそれぞれ形成されている。
この絶縁膜23の上面には、下部電極24が、真空蒸着法などによりアルミニウムを付着させ、所定の形状(本比較例では蛇腹状)にパターニングして薄膜状に形成されている。下部電極24は、バンプ20qを介して、出力部29と電気的に接続されている。
この下部電極24を覆って、湿度に応じて静電容量が変化する感湿部材25が形成されている。
感湿部材25の上面には、水分を透過可能に構成された上部電極26が、感湿部材25に接触した状態で設けられている。上部電極26は、バンプ20sを介して、出力部29と電気的に接続されている。また、バンプ20r及びバンプ20sは、下部電極24に対して所定の間隔を保持している。
基板21上のヒータ22により、湿度検出部30に結露などによりセンサ特性の変動が生じた場合でも、ヒータ22を発熱させて水分を除去することにより、迅速に元のセンサ特性に戻すことができる。
しかしながら、図10Bに示すように、比較例における湿度センサTでは、ヒータ22が所定の層として設けられている。つまり、湿度センサTにおける層の数が多くなる。そのため、フォトマスク数や、製造のための工程数が多くなり、製造コストが増加してしまう。
また、図10Bに示すように、ヒータ22を別途設ける必要があり、湿度センサTの小型化が困難になってしまう。
一方、本実施形態の図8及び図9に示す結露除去方法によれば、ヒータを別途設ける必要がないため、ヒータ層が不要となり、水分検出素子1を小型化することができる。これにより、モバイル化等が可能となる。また、ヒータが不要となることから、製造コストを削減することができる。
[呼気センサ100]
次に、水分検出素子1を利用した呼気センサ100について説明する。
(平面配置構造)
図11は、平面配置構造を有する呼気センサ100の基本構成例を示す図である。
図11に示す平面配置構造を有する呼気センサ(呼気ガス検出装置)100a(100)では、平面構造を有する回路基板に水分検出素子1が配置されている。さらに、呼気センサ100aでは、水分検出素子1の周囲に小型のガスセンサ(ガス検出部)101が複数種類配置されている。水分検出素子1は、図1及び図7A〜図7Eのいずれかに示すものである。
水分検出素子1の周囲に配置されるガスセンサ101は、アルコール用のガスセンサ101c、アセトアルデヒド用のガスセンサ101d、水素用のガスセンサ101f等である。なお、アルコールには種々の物質が含まれるが、本実施例では、一例として、エタノールを用いて説明する。
ちなみに、アルコール(エタノール)用のガスセンサ101cは飲酒の有無(呼気中のアルコールの有無)等を検出する。また、アセトアルデヒド用のガスセンサ101dはアルコールの代謝物であり悪酔いの有無、水素用のガスセンサ101fは消化器系の活性化の有無等を検出する。なお、ここで「有無」とは、呼気中に所定量以上の成分が含まれているか否か等である。
なお、水分検出素子1、ガスセンサ101c,101d,101fは、図11の配列でなくてもよい。ただし、水分検出素子1は、なるべく呼気センサ100aの中心に近い位置に配置されるのが好ましい。
図12は、平面配置構造を有するヘルスケア向けの呼気センサ100の構成例を示す図である。図12において、図11と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図12に示す平面配置構造を有する呼気センサ(ガス検出装置)100b(100)では、平面構造を有する回路基板の中心に水分検出素子1が配置されている。さらに、呼気センサ100bでは、水分検出素子1の周囲に小型のガスセンサ(ガス検出部)101が複数種類配置されている。水分検出素子1は、図1及び図7A〜図7Eのいずれかに示すものである。
水分検出素子1の周囲に配置されるガスセンサ101は、一酸化炭素用のガスセンサ101a、一酸化窒素用のガスセンサ101b、アルコール用のガスセンサ101c、アセトアルデヒド用のガスセンサ101d、アセトン用のガスセンサ101e、水素用のガスセンサ101f等を含んで構成される。なお、アルコールには種々の物質が含まれるが、本実施形態では、一例として、エタノールを用いて説明する。
なお、水分検出素子1、ガスセンサ101a〜101fは、図12に示す配置でなくてもよい。ただし、水分検出素子1は、なるべく呼気センサ100bの中心に近い位置に配置されるのが好ましい。
ちなみに、一酸化炭素用のガスセンサ101aは喫煙の有無、一酸化窒素用のガスセンサ101bは肺炎等の呼吸系における炎症の有無、アセトン用のガスセンサ101eは糖尿病の有無等を検出できる。なお、ここで「有無」とは、呼気中に所定量以上の成分が含まれているか否か等である。
図12では、6種類のガスセンサ101を有した構成となっているが、これらのすべてを備える必要はなく、目的に応じて1種類または数種類のガスセンサ101を有する構成としてもよい。あるいは、目的に応じて使用するガスセンサ101が切替可能な構成となっていてもよい。さらに、図12に示す例で用いられているガスセンサ101に限らず、例えば、二酸化炭素用のガスセンサ101等が配置されてもよい。
図11及び図12に示す呼気センサ100a,100bによれば、後記するように水分検出素子1によって導入された呼気が人の呼気であるか否かを判定しつつ、ガス検出を行うことができる。
[パッケージ200例]
次に、図13A及び図13Bを参照して、本実施形態に係る呼気センサ100のパッケージ200の例を示す。
図13Aは、ワイヤボンディングを用いた呼気センサパッケージ(以下、パッケージ200aと称する)の断面模式図である。
パッケージ200aは、箱型の本体部201、蓋部202を有している。セラミック製の本体部201の内部には呼気センサ100が設置されている。また、本体部201は、外部に外側印加電極211及び外側検出電極212を有している。さらに、本体部201は、内部に内側印加電極221及び内側検出電極222を有している。外側印加電極211と内側印加電極221とは、本体部201に内蔵されている本体内配線231によって接続されている。同様に、外側検出電極212と内側検出電極222とは、本体部201に内蔵されている本体内配線231によって接続されている。
そして、内側印加電極221は、導電性ワイヤ232によるワイヤボンディング及び呼気センサ100の回路基板上の配線によって水分検出素子1の印加電極2(図1〜図3参照)と接続している。同様に、内側検出電極222は、導電性ワイヤ232によるワイヤボンディング及び呼気センサ100の回路基板上の配線によって水分検出素子1の検出電極3(図1〜図3参照)と接続している。
また、蓋部202はメッシュが設けられており、パッケージ200aの外部に存在する塵等が水分検出素子1に付着するのを防止する。このような、メッシュが蓋部202に設けられることにより、水分検出素子1に塵が付着するのを防ぐことができるので、塵に由来するエラーの発生が、さらに低減する。
図13Bは、フリップチップを用いた呼気センサパッケージ(以下、パッケージ200bと称する)の断面模式図である。
パッケージ200bは、箱型の本体部201b、蓋部202を有している。本体部201bは、さらに、側壁部203と、底部204とを有している。側壁部203、底部204は、ともにセラミック製である。なお、図13Bに示すように、側壁部203は、脚部を兼ねている。
底部204に載置されるようにして呼気センサ100が設置されている。また、側壁部203は、外部に外側印加電極211及び外側検出電極212を有している。さらに、側壁部203は、内部に内側印加電極221及び内側検出電極222を有している。外側印加電極211と内側印加電極221とは、側壁部203に内蔵されている本体内配線231によって接続されている。同様に、外側検出電極212と内側検出電極222とは、側壁部203に内蔵されている本体内配線231によって接続されている。
そして、内側印加電極221は、フリップチップ形式によって呼気センサ100の回路基板上の印加端子(不図示)に接続している。この印加端子は、呼気センサ100の回路基板上の配線を介して水分検出素子1の印加電極2(図1、図2参照)と接続している。同様に、内側検出電極222は、フリップチップ形式によって呼気センサ100の回路基板上の検出端子(不図示)に接続している。この検出端子は、呼気センサ100の回路基板上の配線を介して水分検出素子1の検出電極3(図1、図2参照)と接続している。
なお、図13Aと同様に、蓋部202にはメッシュが設けられている。このメッシュは、図13Aと同様の構成、効果を有するため、ここでの説明を省略する。
なお、呼気が導入される呼気導入口に蓋部202に設けられているようなメッシュが備えられている場合、パッケージ200a,200bにおいて蓋部202を省略可能である。
[呼気検査システムZ]
図14は、本実施形態に係る呼気検査システムZの機能ブロックの例を示す図である。
呼気検査システムZは、呼気検出装置300と、解析装置(解析部)500と、送信装置601と、記憶装置602とを含む。
呼気検出装置300は、呼気センサ100及び計測制御装置400を有している。呼気センサ100は、水分検出素子1と、ガスセンサ101とを有しているが、図11、図12で説明済みであるので、ここでの説明を省略する。
計測制御装置400は、交流電源410(図15参照)の周波数を変換して出力する。
また、呼気検出装置300は、取得したアナログ信号を、A/D(Analog/Digital)変換器301a,301bでディジタル信号に変換して解析装置500へ出力する。取得したアナログ信号とは、水分検出素子1から取得した出力電圧voの電圧信号や、ガスセンサ101から取得した検出信号である。
解析装置500は、呼気センサ100における水分検出素子1から出力電圧voの電圧信号を取得するとともに、ガスセンサ101から検出信号を取得する。そして、解析装置500は、水分検出素子1から取得した出力電圧voや、ガスセンサ101から取得した検出信号等を基に、呼気中におけるガスの含有率を解析する。なお、本実施形態では、解析装置500が呼気センサ100から出力電圧vo及び検出信号を取得するとしている。しかしながら、これに限らず、計測制御装置400が呼気センサ100から出力電圧vo及び検出信号を取得し、解析装置500へ取得した出力電圧vo及び検出信号をわたすようにしてもよい。
記憶装置602は、データベースサーバ等である。記憶装置602には、解析装置500が水分検出素子1から取得した出力電圧voや、ガスセンサ101から取得した検出信号が検査時刻とともに保持されたり、解析装置500による解析結果が保持されたりする。
送信装置601は、解析装置500による解析結果(ドライバの状態に関する情報等)を図示しない中央情報センタ等に通知する。
(計測制御装置400)
図15は、本実施形態で用いられる計測制御装置400の構成例を示す機能ブロック図である。
計測制御装置400は、メモリ401、CPU(Central Processing Unit)402、入力装置403、AC/ACインバータ回路404を有する。さらに、計測制御装置400は、交流端子405、AC/DCコンバータ回路406及び直流端子407を有する。
メモリ401には、プログラムがCPU402によって実行されることで、制御部411が具現化している。
制御部411は、入力装置403を介して入力された情報に基づいてAC/ACインバータ回路404や、AC/DCコンバータ回路406に指示を送る。
AC/ACインバータ回路404は、制御部411から送られた指示に基づいて、交流電源410から入力された交流電圧の周波数及び電圧を変換し、交流端子405へ出力する。交流端子405には、水分検出素子1が接続される。
また、AC/DCコンバータ回路406は、制御部411から送られた指示に基づいて、交流電源410から入力された交流電圧の電圧を変換し、さらに交流電流を直流電流に変換して直流端子407へ出力する。直流端子407には、ガスセンサ101(図14参照)が接続される。
また、AC/DCコンバータ回路406の出力は、スイッチ408を介してAC/ACインバータ回路404の出力側に備えられている加算器409に接続している。スイッチ408は、制御部411によって開閉が制御されている。制御部411は、呼気導入前において、スイッチ408はONになっている。このとき、水分検出素子1に印加される直流電圧Viと、出力電圧Voの電位差が所定値以下の場合、スイッチ408をONにした状態で交流電圧に直流電圧がバイアスされた電圧が所定時間、印加電極2に印加される。水分検出素子1に印加される直流電圧Viと、出力電圧Voの電位差が所定値以下の場合とは、すなわち、結露が生じている場合である。
それ以外の場合では、スイッチ408はOFF状態になっている。
なお、水分検出素子1に結露が生じている場合、直流端子407の出力電圧を、直接水分検出素子1に印加するようにしてもよい。
また、図15に示す計測制御装置400の構成は一例であり、図15に示す構成に限らない。例えば、水晶発振器を用いて交流信号(交流電圧vi)が発生されてもよい。
ちなみに、図15に示す計測制御装置400が図2及び図3の電源5に相当する。
(解析装置500)
図16は、本実施形態で用いられる解析装置500の構成例を示す機能ブロック図である。
解析装置500は、例えば、PC(Personal Computer)であり、メモリ501、CPU502、送受信装置503、表示装置(表示部)504を有する。さらに、解析装置500は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置505、撮像装置(撮像部)506等を有している。なお、後記するなりすまし防止処理が行われない場合、撮像装置506は省略可能である。
メモリ501には、記憶装置505に格納されているプログラムがロードされる。そして、ロードされたプログラムが、CPU502によって実行されることで、処理部511、及び処理部511を構成する各部512〜515が具現化されている。
水分測定処理部512は、水分検出素子1(図14参照)から送られた検出信号を基に呼気に含まれる水分の測定に関する処理を行う。
ガス測定処理部513は、ガスセンサ101(図14参照)から送られた検出信号を基に呼気に含まれる各種ガスの測定に関する処理を行う。
判定処理部514は、ガス測定処理部513の測定結果に基づいて、例えば、被検者が飲酒をしていないか否かの判定を行う。
認証処理部515は、後記するなりすまし防止処理を行う。
なお、呼気検査システムZで、ガスの測定を行わない場合は、ガス測定処理部513を省略可能である。
なお、図14に示す呼気検査システムZでは、呼気検出装置300、解析装置500、送信装置601及び記憶装置602をそれぞれ別の装置としているが、これに限らない。例えば、呼気検出装置300、解析装置500、送信装置601及び記憶装置602のうち、少なくとも2つが1つの装置となっていてもよい。
例えば、呼気検出装置300、解析装置500、送信装置601及び記憶装置602のすべてが1つの装置に備えられていてもよい。
あるいは、解析装置500、送信装置601及び記憶装置602の部分が、1つの装置に備えられていてもよい。
[フローチャート]
次に、図17〜図21を参照して、本実施形態に係る呼気検査システムZの処理手順を示す。適宜、図14〜図16を参照する。
(呼気検出処理)
図17は、本実施形態で行われる呼気検出処理の手順を示すフローチャートである。
まず、ユーザが呼気検査システムZの電源をONとする(S101)ことにより、呼気検査システムZは、結露除去処理を行う(S102)。結露除去処理は後記して説明する。
結露除去処理が完了すると、水分測定処理部512は、表示装置504にユーザに対して呼気導入を促す画面(呼気導入要求画面)を表示する(S103)。
そして、印加電極2への交流電圧viの印加が開始される(S104)。なお、印加される交流電圧viは計測制御装置400の交流端子405から出力されるものである。
その後、被検者が呼気導入口に呼気を導入することで、呼気導入が開始される(S105)。
そして、水分測定処理部512が、水分検出素子1からの出力電圧voの測定を開始することで水分測定が開始される(S106)。この際、水分測定処理部512は、時刻0から現在時刻までの電圧値の差を出力電圧voとして算出するものとする。
その後、水分測定処理部512は、水分検出素子1からの出力電圧voが第1の閾値vth1以上となったか否かを判定する(S111)。
ステップS111の結果、水分検出素子1からの出力電圧voが第1の閾値vth1未満である場合(S111→No)、呼気強度不足として、被検者に呼気導入を継続させる(S112)。そして、水分測定処理部512はステップS111に処理を戻す。
ステップS111の結果、出力電圧voが第1の閾値vth1以上である場合(S111→Yes)、水分測定処理部512は、水分検出素子1からの出力電圧voが第2の閾値vth2以上となったか否かを判定する(S113)。なお、第1の閾値vth1<第2の閾値vth2である。また、出力電圧voは、実際には交流電圧となるので、水分測定処理部512は、出力電圧voの電圧ピークが第2の閾値vth2以上となった回数が所定回数を超えたか否かによって、ステップS112の判定を行う。このことは、後記して説明する。
ステップS113の結果、出力電圧voが第2の閾値vth2未満である場合(S113→No)、水分測定処理部512は、呼気強度不足として、被検者に呼気導入を継続させる(S114)。そして、水分測定処理部512はステップS113に処理を戻す。
ステップS113の結果、出力電圧voが第2の閾値vth2以上である場合(S113→Yes)、水分測定処理部512は、呼気強度が十分であると判定する(S121)。その後、被検者は呼気導入を終了する(S122)。このとき、呼気検出装置300は、ブザーや、音声や、画面表示等で呼気導入を終了させる旨を被検者に通知する。
図18は、水分検出素子1の出力電圧voの時間変化を示すグラフである。
図18において、横軸は時間(sec)を示し、縦軸は出力電圧vo(任意単位)を示している。
まず、時刻t0で被検者が呼気導入を始めると(図17のステップS105)、出力電圧voが上昇し始め、時刻t11で出力電圧voが第1の閾値vth1を超える(図17のステップS111;Yes)。
その後、出力電圧voは上昇し続け、時刻t12で電圧ピークが15回、第2の閾値vth2を超える(図17のステップS113;Yes)。このときの回数は任意に決めることができる。この回数は、周波数により異なるが、出力電圧voが第1の閾値vth1を超えた後、おおよそ1秒から3秒に相当するピーク数とする。
ちなみに、第2の閾値vth2は、導入された空気(呼気)中に水分が含まれていることが確認されるのに十分な出力電圧voである。
その後、時刻t13で被検者は呼気導入を終了する(図17のステップS122)。
(結露除去処理)
図19は、本実施形態で行われる結露除去処理の手順を示すフローチャートである。
まず、直流電圧Viが印加電極2に印加され(S201)、水分測定処理部512は、検出電極3における出力電圧(直流)Voを測定する。前記したように、ステップS201で印加される直流電圧Viは、計測制御装置400の交流端子405から出力される電圧である。なお、ステップS201で実際に印加される電圧は、前記したように、交流電圧に直流電圧をバイアスさせたものである。
そして、水分測定処理部512は、Vi―Voが第3の閾値Vth3未満であるか否かを判定する(S202)。ちなみに、Vi、Voは、バイアス電圧の値を示している。
ステップS202の結果、Vi―Voが第3の閾値Vth3以上である場合(S202→No)、水分測定処理部512は、結露が生じていない、もしくは、結露が除去されたと判定し、図17の処理へリターンする。
ステップS202の結果、Vi―Voが第3の閾値Vth3未満である場合(S202→Yes)、水分測定処理部512は、結露が生じていると判定する。
そして、水分測定処理部512は、印加回数nが所定回数Nより大きいか否かを判定する(S203)。
ステップS203の結果、印加回数nが所定回数Nより大きい場合(S203→Yes)、水分測定処理部512はエラー通知を行う(S204)。エラー通知は、表示装置504にエラーが検出された旨の情報が表示されてもよいし、図示しない警報装置から発報されてもよい。エラー通知を行った後、呼気検査システムZは処理を終了する。
ステップS203の結果、印加回数nが所定回数N以下の場合(S203→No)、水分測定処理部512は、水分検出素子1に直流電流を一定時間印加する(S205)。なお、前記したように、ステップS205では、実際には直流電流をバイアスした交流電流が印加される。
その後、水分測定処理部512は、nを1加算し(n←n+1)(S206)、ステップS201へ処理を戻す。
(ガス検出処理)
図20A及び図20Bは、本実施形態で行われるガス検出処理の手順を示すフローチャートである。図20A及び図20Bに示す処理では図17に示す処理が利用されている。なお、図20A及び図20Bでは、検出するガスがアルコールである場合を示しているが、アルコール以外のガスも同様の手順で検出することができる。実際のアルコール検出では、アルコール以外に、代謝物であるアセトアルデヒド、呼気中の濃度が約10ppmと高い水素がガス測定の対象となる。そして、アルコール、アセトアルデヒド及び水素のガス濃度を基に、アルコールのガス濃度が算出される。このようにすることで、正確なアルコールのガス濃度を算出することが可能となる。ここでも、この手法を用いることとし、ガスセンサ101として、アルコール用のガスセンサ101c、アセトアルデヒド用のガスセンサ101d及び水素用のガスセンサ101fが使用される。以下、アルコール用のガスセンサ101c、アセトアルデヒド用のガスセンサ101d及び水素用のガスセンサ101fの各ガスセンサ101をガスセンサ101c、101d、101fと称する。また、図20A及び図20Bのフローチャートで、図17と同様の処理については同一のステップ番号を付す。
まず、図20AにおけるステップS101〜S112までは、図17のステップS101〜S112までの処理と同様の処理であるため、ここでの説明を省略する。
ステップS111の結果、出力電圧voが第1の閾値vth1以上である場合(S111→Yes)、ガス測定処理部513はガスセンサ101c,101d,101fからの出力測定(ガス測定)を開始する(S301)。
その後、水分測定処理部512は、ステップS113の処理を行う。ステップS113〜S122の処理は、図17のステップS113〜S122と同様の処理であるため、ここでの説明を省略する。
ステップS122で呼気導入が終了されるとともに、ガス測定処理部513はガスセンサ101c,101d,101fからの出力測定(ガス測定)を終了する(S311)。
その後、ガス測定処理部513は、ガスセンサ101c,101d,101fからの出力開始から出力終了までの出力曲線からガスセンサ101c,101d,101fのガス飽和信号値を算出する(S321)。ステップS321の処理については後記する。
さらに、ガス測定処理部513は、算出した各ガス飽和信号値を基に、差分進化法により飽和状態での各ガス濃度(飽和ガス濃度)を算出する(図20BのS322)。各ガスとは、アルコール、アセトアルデヒド、水素等である。このように、複数の飽和ガス濃度を基に、差分進化法を用いて、あるガスの飽和ガス濃度を算出することで、精度の高い飽和ガス濃度を算出することができる。
そして、判定処理部514は、ステップS322で算出した各飽和ガス濃度のうち、アルコールの飽和ガス濃度(アルコール濃度)が基準値以上であるか否かを判定する(S323)。
ステップS323の結果、アルコール濃度が基準値未満である場合(S323→No)、判定処理部514は、被検者が飲酒をしていないと判定する(S324)。
ステップS323の結果、アルコール濃度が基準値以上である場合(S323→Yes)、判定処理部514は、被検者が飲酒をしていると判定する(S325)。
図21は、(半導体)ガスセンサ101が出力する検出信号の時間変化を示すグラフである。図21において、縦軸が検出信号(V)を示し、横軸は時間(sec)を示している。
図21における時刻t11は、図18における時刻t11である。すなわち、図21では、時刻t11において水分検出素子1からの出力電圧voがvth1を超えたことを示している。そして、ガス測定処理部513は、水分検出素子1からの出力電圧voがvth1を超えた時刻t11において、ガス測定を開始する(図20AのステップS301)。なお、呼気導入の検知前にガスセンサ101が反応し始めているため、時刻t11は原点よりやや+側にある。
そして、図21における時刻t12は、図18における時刻t12である。すなわち、図21では、時刻t12において検出信号が値E1に到達するとともに、水分検出素子1からの出力電圧voがvth2を超えたことを示している。そして、ガス測定処理部513は、時刻t12においてガス測定を終了する(図20AのS311)。そして、ガス測定処理部513は、時刻t12の時点でのガスセンサ101からの検出信号の値E1を基にガス飽和信号値E2を推測する。なお、ガスの検出信号は所定のトレンドで上昇するので、時刻t11と、時刻t12と、検出信号の値E1と、からガス飽和信号値E2を推測することができる。呼気導入開始からガス飽和信号値E2の算出までの時間はおよそ3秒である。
また、上記以外の方法として、以下のような手法が用いられてもよい。ガスセンサ101におけるセンサ部分の周囲には図示しないカバーが設けられていることが多い。このカバー内の空間が小さくなると、導入するガス量が少なくてもカバー内の空間が導入したガスと同じ濃度になる。すなわち、ガスセンサ101におけるカバー内空間のサイズが小さくなるにつれ、飽和するまでの時間が短くなる。従って、ガスセンサ101におけるカバー内空間のサイズが小さい場合、図21に示すように、検出信号の値E1からガス飽和信号値E2を推測しなくてもよい。すなわち、ガス測定処理部513は、ガス飽和信号値E2を直接取得するようにしてもよい。このようなアルコール検知の場合、ガス測定処理部513は、呼気導入後、3〜5秒待機する。そして、測定対象であるアルコール用のガスセンサ101cの検出信号がピーク値に達した時に、ガス測定処理部513は、アセトアルデヒド用のガスセンサ101d及び水素用のガスセンサ101fの検出信号を取得する。そして、ガス測定処理部513は、それぞれのガスセンサ101c,101d,101fから直接取得したガス飽和信号値を基に、差分進化法をベースとした濃度計算を行う。そして、ガス測定処理部513は、アルコール、アセトアルデヒド及び水素の正確なガス飽和濃度を算出する。
なお、時刻t11から時刻t12までは1〜2秒程度である。すなわち、1〜2秒程度の測定でガス測定を行うことができ、大幅な時間短縮を可能とする。
このように、本実施形態の水分検出素子1を利用した呼気検査システムZによれば、大変短い時間にガス(例えば、アルコール)の検査を行うことができる。特に、導入された呼気が、本当に呼気であるか否かを判定するとともに、飲酒の有無を短い測定時間で判定することができる。
[呼気検査装置700]
次に、図22〜図24を参照して、本実施形態に係る呼気センサ100を備えた呼気検査装置700の例を示す。
(モバイルタイプ)
図22は、モバイルタイプの呼気検査装置700a(700)の例(例1)を示す図である。
図22に示す呼気検査装置(携帯端末)700aは、例えば、名刺サイズの大きさを有する。
呼気検査装置700aは、呼気導入口(呼気導入部)701及び表示画面702を有している。呼気検査装置700aの内部には図14に示す呼気検出装置300、解析装置500、送信装置601、記憶装置602が搭載されている。また、表示画面702は、図16の表示装置504に相当する。
すなわち、呼気導入口701から呼気検査装置700aの内部に導入された呼気は、内部の呼気センサ100によって呼気及びガスの検出が行われる。そして、呼気検査装置700aによる検査結果が表示画面702に表示される。
なお、呼気検査装置700aの内部に搭載される呼気センサ100は、図11に示す呼気センサ100aでもよいし、図12に示す呼気センサ100bでもよい。
図23は、モバイルタイプの呼気検査装置700bの例(例2)を示す図である。
図23に示す呼気検査装置(携帯端末)700b(700)は、呼気導入装置710がスマートフォン720に装着されるタイプのものである。
呼気導入装置710は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等によってスマートフォン720と接続されるものである。
なお、図23に示す呼気検査装置700bでは、図14の呼気検出装置300が呼気導入装置710に搭載されている。また、解析装置500、送信装置601、記憶装置602はスマートフォン720にアプリケーションの形式で搭載されている。
呼気導入装置710には呼気導入口(呼気導入部)711が備えられている。
すなわち、呼気導入口711から呼気導入装置710の内部に導入された呼気は、内部の呼気センサ100(図14参照)によって呼気及びガスの検出が行われる。そして、スマートフォン720で行われた呼気検査の結果がスマートフォン720の表示画面722に表示される。ちなみに、表示画面722は図16の表示装置504に相当する。
なお、図23に示すように、呼気導入装置710には、スマートフォン720に装着した際に、スマートフォン720のカメラ(撮像部)721を遮らないよう、開口部712が設けられている。このようにすることで、スマートフォン720のカメラ721が使用可能となり、後記するなりすまし防止処理を行うことができる。なお、カメラ721は図16の撮像装置506に相当する。
水分検出素子1を小型化できることにより、図22に示す呼気検査装置700aや、図23に示す呼気検査装置700bのように、呼気検査装置700を小型化することができる。このように呼気検査装置700aを小型化することで、家庭用として使用することができたり、自転車に装着したりすることで、気軽に使用できるヘルスケア用品を提供することができる。
図24は、自動車801の車内に備えられるタイプの呼気検査装置700cの例を示す図である。
図24に示すように、呼気検査装置700c(700)では、呼気導入装置730が自動車801の車内に備えられている。なお、図24に示すシステムでは、図14の呼気検出装置300が呼気導入装置730に搭載されている。また、解析装置500、送信装置601、記憶装置602は、図示しないECU(Engine Control Unit)に搭載されている。
呼気導入装置730には呼気導入口(不図示)が備えられている。
すなわち、呼気導入装置730に導入された呼気は、内部の呼気センサ100(図14参照)や、ECUによって呼気及びガスの検出が行われる。そして、アルコールが検出されると、ECUは、図示しないエンジンを始動させない、アクセルペダルが踏み込めないようにする等といったインターロック機能を実行する。
(なりすまし防止処理)
図25A及び図25Bは、本実施形態で行われるなりすまし防止処理の手順を示すフローチャートである。図25A及び図25Bは、例えば、図23に示すようにカメラ721を使用することができる呼気検査システムZで行われる処理である。また、図25A及び図25Bは、自動車801(図24参照)の運転前等に行われる処理である。
図25A及び図25Bにおいて、適宜図16を参照する。
まず、呼気検査システムZの電源ON後、解析装置500の認証処理部515は、認証ボタンの操作を促す情報(認証ボタン操作要求画面)を表示装置504に表示する(S401)。
次に、認証処理部515は、認証ボタンが操作されたか否かを判定する(S402)。認証ボタンは、図23の例であればスマートフォン720の表示画面722に表示されるボタンであり、ユーザが操作するものである。
ステップS402の結果、認証ボタンが操作されなければ(S402→No)、認証処理部515はステップS401へ処理を戻す。
ステップS402の結果、認証ボタンが操作されると(S402→Yes)、撮像装置506が顔画像の撮像を行う(S403)。このときに撮像される顔画像を顔画像Aとする。
その後、認証処理部515は、撮像された顔画像Aが認証可能な顔画像であるか否かを判定する(S404)。認証可能な顔画像とは、後に撮像される顔画像Bと比較して、同一人物であるか否かを判定することができる顔画像であるか否かである。具体的には、目、鼻、口、輪郭等が写っているか等である。
ステップS404の結果、認証可能な顔画像ではない場合(S404→No)、認証処理部515は、再撮像を促す情報(再撮像要求画面)を表示装置504に表示し(S405)、ステップS402へ処理を戻す。
ステップS404の結果、認証可能な顔画像である場合(S404→Yes)、呼気検査システムZは、図20AのステップS102以降の処理を行うことで飲酒判定処理を行う(S411)。
次に、認証処理部515は、ステップS411の飲酒判定処理の結果を用いて、飲酒をしているか否かを判定する(S412)。
ステップS412の結果、飲酒をしている場合(S412→Yes)、認証処理部515は、運転が不可である旨の情報(運転不可画面)を表示装置504に表示する(S413)。
その後、認証処理部515は、顔画像Aを保存し(S414)、ステップS411の結果(飲酒判定結果)を記憶装置505に保存する(S415)。
ステップS412の結果、飲酒をしていない場合(S412→No)、認証処理部515は、顔画像Aと、飲酒判定処理の結果(飲酒判定結果)を表示装置504に表示する(S421)。なお、呼気検査システムZが図24に示すようなシステムである場合、ステップS412で「Yes」の判定がなされると、呼気検査システムZはインターロックを行ってもよい。
そして、認証処理部515は、認証ボタンの操作を促す情報(認証ボタン操作要求画面)を表示装置504に表示する(S422)。認証ボタンは、ステップS402で表示されるものと同様のものである。
次に、認証処理部515は、認証ボタンが操作されたか否かを判定する(S423)。
ステップS423の結果、認証ボタンが操作されなければ(S423→No)、認証処理部515はステップS422へ処理を戻す。
ステップS423の結果、認証ボタンが操作されると(S423→Yes)、撮像装置506は顔画像の撮像を行う(S424)。このときに撮像される顔画像を顔画像Bとする。
その後、認証処理部515は、撮像された顔画像Bが認証可能な顔画像であるか否かを判定する(S425)。認証可能な顔画像については、ステップS404と同様であるので、ここでの説明を省略する。
ステップS425の結果、認証可能な顔画像ではない場合(S425→No)、認証処理部515は、再撮像を促す情報(再撮像要求画面)を表示装置504に表示する(S426)。その後、認証処理部515はステップS423へ処理を戻す。
ステップS425の結果、認証可能な顔画像である場合(S425→Yes)、認証処理部515は、顔画像A及び顔画像Bを比較する。これによって、認証処理部515は、顔画像A及び顔画像Bが同一人物の顔画像であるか否かを判定する(図25BのS431)。
ステップS431の結果、顔画像A及び顔画像Bが同一人物の顔画像である場合(S431→Yes)、認証処理部515は顔画像A及び顔画像Bを記憶装置505に保存する(S432)。その後、認証処理部515は、ステップS411の飲酒判定処理の結果(飲酒判定結果)を顔画像A,Bにひも付けて記憶装置505に保存し(S433)、処理を終了する。
ステップS431の結果、顔画像A及び顔画像Bが同一人物の顔画像でない場合(S431→No)、呼気検査システムZは、図20AのステップS102以降の処理を行うことで飲酒判定処理を行う(S441)。
次に、認証処理部515は、ステップS441の飲酒判定処理の結果を用いて、飲酒をしているか否かを判定する(S442)。
ステップS442の結果、飲酒をしていない場合(S442→No)、認証処理部515は、顔画像Bを記憶装置505に保存する(S432)。
その後、認証処理部515は、ステップS422の飲酒判定処理の結果(飲酒判定結果)を顔画像Bにひも付けて記憶装置505に保存し(S433)、処理を終了する。
ステップS442の結果、飲酒をしている場合(S442→Yes)、認証処理部515は、運転が不可である旨の情報(運転不可画面)を表示装置504に表示する(S443)。なお、呼気検査システムZが図24に示すようなシステムである場合、ステップS442で「Yes」の判定がなされると、呼気検査システムZはインターロックを行ってもよい。
その後、認証処理部515は、顔画像Bを保存し(S444)、ステップS441の結果(飲酒判定結果)を顔画像Bとひも付けて記憶装置505に保存する(S445)。
例えば、ステップS402の認証ボタン押下は事務所等を出発する直前に行われ、ステップS423の認証ボタン押下はアクセルペダルを踏む直前等に行われるとよい。
なお、タクシー等、プロドライバが運転する自動車801(図24参照)の場合、認証処理部515は、顔画像や、飲酒判定結果をタコメータの情報と連動して保存するようにしてもよい。一般ドライバの場合でも、顔画像や、飲酒判定結果が、飲酒検査のエビデンスとして保存されるようにしてもよい。
このようななりすまし防止処理で、呼気導入前の顔画像Aと、呼気導入後の顔画像Bと比較されることにより、なりすましによる飲酒運転等を防止することができる。例えば、顔画像Aは乗車前に撮像される顔画像であり、顔画像Bは乗車後に撮像される顔画像である。
(高温タイプ及び低温タイプ)
図26A〜図26Cは、低温タイプ及び高温タイプを有する水分検出素子1Wの例を示す図である。図26Aは水分検出素子1Wの上面図を示す。また、図26Bは図26AのB−B断面模式図を示し、図26Cは図26AのC−C断面模式図を示す。
絶縁部4の凹凸構造は、図26Bに示す低温環境下(所定の温度以下の環境下)で使用する低温タイプと、図26Cに示す高温環境下(所定の温度以上の環境下)で使用する高温タイプとで区別することができる。
すなわち、図26Bに示すように低温タイプの水分検出素子1fは、図26Cに示す高温タイプの水分検出素子1gより絶縁部4f(4)の凹凸を小さくしている。逆に、高温タイプでは図26Cに示すように、図26Bに示す低温タイプより絶縁部4g(4)の凹凸を大きくしている。なお、低温タイプの水分検出素子1f、高温タイプの水分検出素子1gとも、絶縁部4の形状以外は図1〜図3に示す水分検出素子1と同様なので、絶縁部4以外の要素については同一の符号を付して説明を省略する。
高温では飽和水蒸気量が大きくなるため、呼気の湿度(相対湿度)が低くなる。このため、高温タイプでは、図26Cに示すように絶縁部4gの凹凸を大きくすることで、水分(水分子11(図2参照))が付着しやすいようにしている。このようにすることで、呼気の湿度が低い高温環境下でも適切に動作する水分検出素子1gを提供することができる。
逆に、低温では飽和水蒸気量が小さくなるため、呼気の湿度(相対湿度)が高くなる。このような状態では、絶縁部4の凹凸を大きくすると、水分(水分子11)が付着しすぎることになる。このため、低温タイプの水分検出素子1fでは、図26Bに示すように、絶縁部4fの凹凸を小さくすることで、高温タイプの水分検出素子1gよりも水分(水分子11)が付着しにくいようにしている。このようにすることで、呼気の湿度が高くなる低温環境下でも、適切に動作する水分検出素子1fを提供することができる。
また、図26Aに示すように、低温タイプの水分検出素子1fと、高温タイプの水分検出素子1gとに、電源5から交流電圧viが印加されている。このような構成とすることで、低温環境下及び高温環境下のいずれでも使用できる水分検出素子1Wを提供することができる。
なお、図26A〜図26Cの例では、絶縁部4の凹凸の大きさを低温タイプ及び高温タイプの2種類としたが、3種類以上としてもよい。すなわち、体温タイプから高温タイプとなるにつれて、凹凸を大きくすることで、低温タイプと、高温タイプの中間の温度に適した絶縁部4を有する水分検出素子1Wが提供されてもよい。なお、環境気温に応じて、低温タイプの水分検出素子1fと、高温タイプの水分検出素子1gとを切替可能としてもよい。
ここで、絶縁部4の凹凸は図26B及び図26Cに示すような山形としてもよいが、これに限らず、例えば、突起状としてもよい。あるいは、ランダムな形状にする等、山形や突起状以外の形状で絶縁部4の凹凸が形成されてもよい。
なお、絶縁部4の凹凸の大きさとは、凹凸の高さと深さとの差や、起伏の大きさである。
また、導電膜6は金属を想定しているが、導電性を有していればよく、金属に限らない。例えば、グラファイト等が導電膜6として用いられてもよい。
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を有するものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した各構成、機能、各部411,511〜515、記憶装置505,602等は、それらの一部またはすべてを、例えば集積回路で設計すること等によりハードウェアで実現してもよい。また、図4に示すように、前記した各構成、機能等は、CPU502等のプロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、HD(Hard Disk)に格納すること以外に、メモリ501や、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、IC(Integrated Circuit)カードや、SD(Secure Digital)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に格納することができる。
また、各実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてよい。
1,1a〜1g,1W 水分検出素子(水分検出部)
2 印加電極(印加部)
3 検出電極(出力部)
4 絶縁部
5 電源
6,6a〜6d,6c1,6c2,6d1,6d2 導電膜(導電部)
100,100a,100b 呼気センサ(呼気ガス検出装置)
101,101a〜101f ガスセンサ(ガス検出部)
202 蓋部(メッシュを含む)
500 解析装置(解析部)
504 表示装置(表示部)
506 撮像装置(撮像部)
513 ガス測定処理部(ガス測定部)
701,711 呼気導入口(呼気導入部)
700a,700b 呼気検査装置(携帯端末)
721 カメラ(撮像部)
Z 呼気検査システム

Claims (17)

  1. 絶縁性の材料で構成されている絶縁部と、
    電圧が印加される印加部と、
    前記印加部に印加された電圧によって、前記絶縁部の表面に付着した水分子を介した電気経路に流れる電流に応じた電圧信号を出力する出力部と、
    前記印加部及び前記出力部に対して、電気的に絶縁されている導電性の導電部と、
    を有し、
    前記印加部、前記出力部及び前記導電部は、前記絶縁部上に備えられている
    ことを特徴とする水分検出素子。
  2. 前記導電部は、前記印加部及び前記出力部との間で、複数に分割されて配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の水分検出素子。
  3. 前記印加部に印加される電圧は、交流電圧である
    ことを特徴とする請求項1に記載の水分検出素子。
  4. 絶縁性の材料で構成されている絶縁部と、
    電圧が印加される印加部と、
    前記印加部に印加された電圧によって、前記絶縁部の表面に付着した水分子を介した電気経路に流れる電流に応じた電圧信号を出力する出力部と、
    を有し、
    呼気の導入前において、前記印加部と、前記出力部との間の電位が所定値以上である場合、前記印加部に対して直流電流が印加される
    ことを特徴とする水分検出素子。
  5. 前記印加部及び前記出力部に対して、電気的に絶縁されている導電性の導電部
    を有することを特徴とする請求項4に記載の水分検出素子。
  6. 前記絶縁部は、少なくとも表面に酸素原子を配置した構造で構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項4に記載の水分検出素子。
  7. 前記絶縁部は、
    前記水分子が付着する面に凹凸が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項4に記載の水分検出素子。
  8. 前記絶縁部の凹凸は、
    所定の温度以上の環境下で用いられるものは、前記所定の温度以下の環境下で用いられるものよりも、前記絶縁部の凹凸の大きさが大きい
    ことを特徴とする請求項7に記載の水分検出素子。
  9. 前記水分検出素子の上方にメッシュが備えられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項4に記載の水分検出素子。
  10. 絶縁性の材料で構成された絶縁部上に、電圧が印加される印加部と、前記印加部に印加された電圧によって、前記絶縁部の表面に付着した水分子を介した電気経路に流れる電流に応じた電圧信号を出力する出力部と、前記印加部及び前記出力部に対して、電気的に絶縁されている導電性の導電部とが配置された水分検出部と、
    外気に含まれるガスの濃度を測定するガス検出部と、
    前記水分検出部から出力される前記電圧信号と、前記ガス検出部から出力される検出信号とについて解析を行う解析部と、
    前記解析部により解析される結果を表示する表示部と
    を備え、
    前記解析部は、前記水分検出部から出力される前記電圧信号を基に、導入された前記外気が人の呼気である場合、前記ガス検出部から導入された前記外気に含まれるガス濃度を算出する
    ことを特徴とする呼気ガス検出装置。
  11. 前記ガス検出部は、
    エタノール、アセトアルデヒド、水素ガスセンサのうち、少なくとも1つを有する
    ことを特徴とする請求項10に記載の呼気ガス検出装置
  12. 絶縁性の材料で構成された絶縁部上に、電圧が印加される印加部と、前記印加部に印加された電圧によって、前記絶縁部の表面に付着した水分子を介した電気経路に流れる電流に応じた電圧信号を出力する出力部と、前記印加部及び前記出力部に対して、電気的に絶縁されている導電性の導電部とが配置された水分検出部を備えるとともに、
    呼気が導入される呼気導入部と、
    前記水分検出部の周囲に設置され、所定の種類のガスの濃度を測定するガス測定部と、
    を有することを特徴とする呼気検査システム。
  13. 前記水分検出部、前記ガス測定部及び前記呼気導入部が、携帯端末に設置されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の呼気検査システム。
  14. 前記水分検出部から前記電圧信号を取得し、前記ガス測定部から検出信号を取得し、前記電圧信号及び前記検出信号を解析する解析部
    を有し、
    前記解析部は、
    呼気が導入されることにより、前記水分検出部から取得した前記電圧信号が第1の閾値を超えると、前記ガス測定部から前記検出信号を取得することを開始し、
    前記水分検出部から取得した前記電圧信号が、前記第1の閾値より大きい第2の閾値を超えると、前記ガス測定部から前記検出信号を取得することを停止し、
    前記ガス測定部から前記検出信号を取得することを開始したときの前記検出信号の信号値と、前記ガス測定部から前記検出信号を取得することを停止したときの前記検出信号の信号値と、を基に、前記呼気中における前記ガスの飽和濃度を算出する
    ことを特徴とする請求項12に記載の呼気検査システム。
  15. 撮像部と、解析部とを備え、
    前記ガスの飽和濃度の算出の前後に、前記撮像部によって撮像された顔画像が異なれば、再導入された呼気に基づいて、前記解析部が、前記ガスの飽和濃度を算出する
    ことを特徴とする請求項12に記載の呼気検査システム。
  16. 前記ガスは、アルコール、アセトアルデヒド及び水素であり、
    前記解析部は、
    前記アルコール、前記アセトアルデヒド及び前記水素の飽和濃度を基に、被検者における飲酒の有無を判定する
    ことを特徴とする請求項15に記載の呼気検査システム。
  17. 絶縁性の材料で構成されている絶縁部と、
    電圧が印加される印加部と、
    前記印加部に印加された電圧によって、前記絶縁部の表面に付着した水分子を介した電気経路に流れる電流に応じた電圧信号を出力する出力部と、
    を有する水分検出素子において、、
    呼気の導入前において、前記印加部と、前記出力部との間の電位が所定値以上である場合、前記印加部に対して直流電流が印加される
    ことを特徴とする結露除去方法。
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