JP7096635B2 - 水分検出素子、呼気ガス検出装置、呼気検査システム及び水分検出素子の製造方法 - Google Patents

水分検出素子、呼気ガス検出装置、呼気検査システム及び水分検出素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、呼気の測定に用いられる水分検出素子、呼気ガス検出装置、呼気検査システム及び水分検出素子の製造方法の技術に関する。
将来における自動車の自動運転化において、自動と手動運転と切り替える際、必ず飲酒の有無、人の状態検知等が必要となる。
従来のアルコール検査装置は被検者の呼気を導入することで、該呼気に含まれるアルコール濃度を測定するものである。このアルコール検査装置において、呼気は、人の呼気を認識する機能がないため、自分の呼気の代わりに外気等を吹き込むことで、不正利用等が発生するおそれがある。
このような、不正利用防止のため、アルコール検査装置に導入された空気が呼気であることを検査する必要がある。人の呼気は、外気と異なり水蒸気が飽和状態となっているため、アルコール検査装置に導入された空気の水蒸気量が測定される。すなわち、水分を測定することで、導入された空気が人の呼気であるか否かを判定することができ、不正利用を防止することができる。
また、このような技術の実用化において、装置の環境に対するロバスト性の確保が重要となり、故障率低減等の対策が必要となる。
従来のアルコール検査装置では、人の呼気であるか否かを判定するために、導入された外気の流量を測定したり、酸素ガスの検知を行ったりしている。
例えば、特許文献1に記載のアルコール検出装置が開示されている。この特許文献1には、「複合ガスセンサよりなるアルコール検出装置101において、装置本体部7の上流側にファン6を配置し、それよりも下流側に温度センサ9、湿度センサ11、アルコール検出センサ12及び酸素センサ13をこの順で配置し、アルコール検出センサ12と酸素センサ13の発熱による影響が温度センサ9と湿度センサ11に及ばないようにする」アルコール検出装置が開示されている(要約参照)。
特開2011-53049号公報
ここで、特許文献1に記載のアルコール検出装置に備えられている湿度センサは、アルコールセンサに対して影響を及ぼすと考えられる空気中の水分量の変化を常時モニタする目的で設置されている。また、特許文献1に記載のアルコール検出装置に備えられている湿度センサとして、容量変化型湿度センサ(センサ素子の導電率や静電容量変化をみるもの)が用いられている。従って、特許文献1に記載のアルコール検出装置は、飽和水蒸気を検知することで、人の呼気が導入されたか否かを判定する目的で設置されているものではない。
また、特許文献1に記載のアルコール検出装置は、ファンが備えられているため、小型化ができず、モバイル化に不適である。さらに、特許文献1に記載のアルコール検出装置は、飽和水蒸気検知をしていないため、導入された外気が人の呼気であるか否かを検知するには不十分である。
また、アルコール検査装置を小型化・低消費電力化することで携帯化を実現しようとすると、微細パターン電極を利用することになるため、大気中の塵によりセンサエラーが発生する。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、呼気認識機能を実現する水分検出素子のロバスト性を向上させることを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明は、絶縁性の材料で構成されている絶縁基板と、前記絶縁基板上に形成され、電圧が印加される印加部と、前記絶縁基板上に形成され、前記印加部に印加された電圧によって、前記絶縁基板の表面に付着した水分子を介した電気経路に流れる電流に応じた電圧信号を出力する出力部と、前記印加部及び前記出力部に対して、電気的に絶縁されているとともに、前記絶縁基板上に備えられている導電性の導電部と、を有し、前記印加部及び前記出力部の上部に絶縁性の材料で構成されている絶縁部が設けられており、前記導電部の上部には、前記絶縁部が設けられていることを特徴とする。
その他の解決手段は、実施形態中において適宜記載する。
本発明によれば、呼気認識機能を実現する水分検出素子のロバスト性を向上させることができる。
本実施形態に係る水分検出素子の構造を示す図である。 本実施形態に係る水分検出素子が水分を検出する原理(水分付着前)を説明するための図である。 本実施形態に係る水分検出素子が水分を検出する原理(水分付着後)を説明するための図である。 塵が付着した水分検出素子の状態を示す断面模式図である。 図1のD2-D2断面模式図である。 補助電極における絶縁膜の幅の例を示す図(その1)である。 補助電極における絶縁膜の幅の例を示す図(その2)である。 補助電極における絶縁膜の幅の例を示す図(その3)である。 水分検出素子の一部を拡大した図である。 電極間距離と、出力電圧voとの関係を示す表である。 ヒータを備えている水分検出素子の例を示す図である。 補助電極の分割数と、エラー発生頻度との関係を示すグラフである。 ヒータをオンにした後における結露除去時間と、補助電極の分割数との関係を示すグラフである。 ヒータをオフにした後における温度回復時間と、補助電極の分割数との関係を示すグラフである。 本実施形態に係る水分検出素子の製造方法を示す図(その1)である。 本実施形態に係る水分検出素子の製造方法を示す図(その2)である。 本実施形態に係る水分検出素子の製造方法を示す図(その3)である。 本実施形態に係る水分検出素子の製造方法を示す図(その4)である。 本実施形態に係る水分検出素子の製造方法を示す図(その5)である。 平面配置構造を有する呼気センサ100の基本構成例を示す図である。 平面配置構造を有するヘルスケア向けの呼気センサ100の構成例を示す図である。 ワイヤボンディングを用いたパッケージ200aの断面模式図である。 フリップチップを用いたパッケージ200bの断面模式図である。 本実施形態に係る呼気検査システムZの機能ブロックの例を示す図である。 本実施形態で用いられる計測制御装置400の構成例を示す機能ブロック図である。 本実施形態で用いられる解析装置500の構成例を示す機能ブロック図である。 本実施形態で行われる呼気検出処理の手順を示すフローチャートである。 出力電圧voの時間変化を示すグラフである。 本実施形態で行われる結露除去処理の手順を示すフローチャートである。 本実施形態で行われるガス検出処理の手順を示すフローチャート(その1)である。 本実施形態で行われるガス検出処理の手順を示すフローチャート(その2)である。 ガスセンサ101が出力する検出信号の時間変化を示すグラフである。 モバイルタイプの呼気検査装置700aの例(例1)を示す図である。 モバイルタイプの呼気検査装置700bの例(例2)を示す図である。 自動車801の車内に備えられるタイプの呼気検査装置700cの例を示す図である。 本実施形態で行われるなりすまし防止処理の手順を示すフローチャート(その1)である。 本実施形態で行われるなりすまし防止処理の手順を示すフローチャート(その2)である。 低温タイプ及び高温タイプを有する水分検出素子1Wの上面図の例を示す図である。 低温タイプの水分検出素子1fの断面模式図である。 高温タイプの水分検出素子1gの断面模式図である。 本実施形態に係る水分検出素子の第1変形例を示す図である。 本実施形態に係る水分検出素子の第2変形例を示す図である。 本実施形態に係る水分検出素子の第3変形例を示す図である。 本実施形態に水分検出素子の第4変形例を示す図(その1)である。 本実施形態に水分検出素子の第4変形例を示す図(その2)である。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図では、誇張や、変形等がされており、各図の間で各部の寸法が必ずしも一致していない。
[水分検出素子1]
(水分検出素子1の構造)
図1は、本実施形態に係る水分検出素子1の構造を示す図である。また、図2A及び図2Bは、本実施形態に係る水分検出素子1が水分を検出する原理を説明するための図である。図2Aは水分付着前における水分検出素子1の原理を示す断面模式図であり、図2Bは水分付着後における水分検出素子1の原理を示す断面模式図である。また、図2Cは、塵12が付着した水分検出素子1の状態を示す断面模式図である。なお、図2A~図2Cのそれぞれは、図1のD1-D1断面模式図を示す。そして、図2Dは、図1のD2-D2断面模式図である。
図1に示すように、水分検出素子(水分検出部)1は電源5(図2A及び図2B参照)に接続され、印加電極(印加部)2と、検出電極(出力部)3と、補助電極60と、絶縁基板4とを有している。
印加電極2は、電源5によって交流電圧viが印加される電極である。
検出電極3は、水分の検出時に(交流)出力電圧(電圧信号)voを検出する電極である。
絶縁基板4は、親水性の絶縁物の基板で構成されており、具体的には、絶縁性金属酸化物等、少なくとも表面が酸化物で構成されている。なお、絶縁基板4の形状は基板状でなくてもよい。
なお、図1に示すように、印加電極2及び検出電極3は、櫛歯形の形状を有している。そして、印加電極2及び検出電極3は、絶縁基板4上で、互いの櫛歯がかみ合って対向するように離間して設置されている。このようにすることで、水分付着部(反応部位)の面積を大きくし、感度を向上させることができる。
そして、図1、図2Aに示すように印加電極2と、検出電極3との間には、補助電極60が設置されている。そして、図2A、図2Dに示すように、補助電極60は、絶縁基板4上に設置され、導電性の膜である導電膜61と、この導電膜61の上に配置されている絶縁性の膜である絶縁膜(絶縁部)62とから構成されている。図2A及び図2Dに示すように絶縁膜62は導電膜61の上面にのみ形成されており、導電膜61の側面には形成されていない。
ここで、導電膜61は、印加電極2とも検出電極3とも電気的に接続していない。つまり、導電膜61は、印加電極2及び検出電極3に対して電気的に絶縁(独立)している。さらに、図1、図2A、図2Dに示すように印加電極2及び検出電極3の一部の上にも絶縁膜62が配置されている。ここで、図2A及び図2Dに示すように、絶縁膜62は印加電極2、検出電極3の上面にのみ形成されており、側面には形成されていない。
印加電極2及び検出電極3において、絶縁膜62が配置される箇所は、塵12の付着による短絡が生じる可能性のある箇所である。このようにすることで、絶縁膜62の量を減らすことができ、コストの削減を実現することができる。
なお、絶縁膜62は、金属酸化膜、ポリイミド、樹脂等で構成される。
例えば、特許文献1に記載の静電容量式湿度センサは、空気中の湿度を測定することを目的としている。
これに対し、本実施形態に係る水分検出素子1は、高湿度(ほぼ、飽和状態)の呼気の検出を目的としている。従って、本実施形態の水分検出素子1は、空気中の水分量を測定することを目的とせず、高湿度の空気(呼気)を検出できればよい。
(水分検出原理)
次に、図2A及び図2Bを参照して、本実施形態における水分検出素子1の水分検出原理を示す。
図2Aで示されるように、水分付着前では、検出電極3と、印加電極2との間は通電されていない。従って、印加電極2には交流電圧viが印加されているが、検出電極3から電圧は検出されない(vo=0)。
そして、図2Bに示すように、水分子11が水分検出素子1の絶縁基板4に十分に付着すると、検出電極3と、印加電極2とは、水分子11及び導電膜61をパスとして通電するようになる。すると、検出電極3から印加電極2に加えられた交流電圧viが検出(出力)される。検出(出力)された電圧(出力電圧vo)に基づき水分検出素子1は水分を検出する。出力電圧voは交流電圧である。
このように、呼気に含まれる水分子11が絶縁基板4に付着することで、この水分子11及び導電膜61をパスとして通電が行われる。これにより、検出電極3で出力電圧voが検出される。従って、本実施形態に係る水分検出素子1は、水分子11が付着できるほどの広さの絶縁基板4があればよく、小型化を実現することができる。
また、水分(水分子11)が絶縁基板4に付着する前は、出力電圧voが、ほぼ0であるのに対し、水分(水分子11)の付着後では出力電圧voが、(理論的には)ほぼ交流電圧viと同じとなる。これにより、優れたS/N(Signal/Noise)比を実現することができる。
なお、絶縁基板4の表面は、図2A及び図2Bに示すように凹凸のある構造を有している。このように、絶縁基板4の表面が凹凸を有することにより、絶縁基板4の表面積を増やすことができる。すなわち、絶縁基板4の表面が凹凸を有することにより、より多くの水分子11を付着させることができる。これにより、出力電圧voを増加させることができ、高感度化を図ることができる。
さらに、絶縁基板4が、少なくとも表面が、親水性の高い酸化物で構成されるようにすることで、水分を付着させやすくすることができる。なお、親水性の高い酸化物とは、絶縁性金属酸化物、すなわち、表面に酸素原子が配置されているものである。
なお、本実施形態に係る水分検出素子1は、図2A等に示すように印加電圧として交流電圧viを用いている。このようにすることで、本実施形態に係る水分検出素子1は高速化を図ることができる。すなわち、印加電圧として直流電圧を用いると、水分検出素子1と、水分とにおける等価回路中のコンデンサ成分による電圧の立ち上がりの遅れが生じる。そして、これによる検出の遅れが生じる。これに対し、印加電圧として交流電圧viを用いると、等価回路中のコンデンサ成分の影響が小さくなるため、検出の遅れが小さくなる。特に、印加電圧としての交流電圧viの周波数として、高周波(数MHz規模)の周波数を用いることで、検出を高速化することができる。
(塵12の付着時)
図2Cは、水分検出素子1に塵12が付着した様子を示す図である。
図2Cに示すように、塵12が水分検出素子1に付着しても塵12は絶縁膜62に付着するため、塵12による印加電極2と、検出電極3との短絡を防ぐことができる。
(絶縁膜62の配置例)
図3A~図3Cは補助電極60における絶縁膜62の幅の例を示す図である。
図3Aでは、導電膜61の幅>絶縁膜62の幅となっている。図3AにおけるW2×2がW1の10%以下程度であればよい。
図3Bでは、導電膜61の幅=絶縁膜62の幅となっている例である。
また、図3Cでは、導電膜61の幅<絶縁膜62の幅となっている例である。
なお、図3A~図3Cでは、導電膜61の幅と、絶縁膜62の幅との関係について示しているが、印加電極2の幅と、絶縁膜62の幅との関係、及び、検出電極3と、絶縁膜62の幅との関係も同様である。
本実施形態では、図1に示すように、印加電極2と、検出電極3との間に、印加電極2及び検出電極3に対して絶縁されている導電性の導電膜61が配置される。
このような導電膜61が配置されることで、水分が付着する部分の面積が小さくなり、少ない水分でも印加電極2及び検出電極3間が導通する。また、前記したように、絶縁膜62があるため、補助電極60上に塵12がのっても印加電極2及び検出電極3が導通することはない。
すなわち、図1に示す水分検出素子1によれば、塵12の付着によるエラーの発生を抑えつつ、感度を良好に保つことができる。
図4は、図1に示す水分検出素子1の一部を拡大した図である。
図4に示すaは、印加電極2及び検出電極3間の距離(この距離を電極間距離と称す)であり、a≧20μmであることが望ましい。なお、大気中の塵12のほとんどが20μm以下である。
a≧20μmであれば、補助電極60(導電膜61)と印加電極2との間、及び、補助電極60と検出電極3との間の距離bはどのような距離でもよい。ただし、補助電極60と印加電極2との間、及び、補助電極60と検出電極3との間の距離bは、小さければ小さいほど感度が良好となる。従って、補助電極60と印加電極2との間、及び、補助電極60と検出電極3との間の距離は、製造コストとの兼ね合いで、なるべく小さい距離とすることが望ましい。
図5は、電極間距離と、出力電圧voとの関係を示す表である。
ここで、電極間距離は、図4における電極間距離aのことである。この表は、以下の処理の結果を示すものである。まず、補助電極60(導電膜61)なしの水分検出素子及び補助電極60ありの水分検出素子1に、飽和水蒸気で印加電極2及び検出電極3の間が導通させられた。そして、ピーク電圧が3Vの交流電圧viが印加電極2に印加された。表は、この結果、検出電極3で検出された出力電圧voを示している。出力電圧voの値が高ければ高いほど、感度が良好であることを示している。
補助電極60なしの場合、電極間距離が10μmの場合、2.8Vの出力電圧voが得られているのに対し、電極間距離が15μm、20μmと大きくなるに従って、出力電圧voは、2.5V、2.2Vと低下している。印加電極2、検出電極3間が導通しているのにもかかわらず、出力電圧voが低下しているのは、電極間距離が大きくなると、水分子11に由来する抵抗が大きくなるためである。
これに対して、補助電極60ありの水分検出素子1の場合、電極間距離が20μmで2.8Vの出力を得ることができた。これは、補助電極60なしの水分検出素子において、電極間距離が10μmの場合と同等の感度である。ただし、補助電極60ありの水分検出素子1では、図4に示すbをb=5μmとした。つまり、補助電極60と印加電極2との間、及び、補助電極60と、検出電極3との間の距離(図4の距離b)を5μmずつとした。
このように、本実施形態に係る水分検出素子1によれば、塵12によるエラーの発生を抑えつつ、検出感度を良好に保つことができる。つまり、水分検出素子1のロバスト性が向上する。さらに、図1に示す水分検出素子1は、これまでの水分検出素子と比較して、小型化が可能である上、大きな電圧を印加する必要がないことから低消費電力化を実現することができる。
また、塵12は20μm以下のものが多いため、電極間距離を20μm以上とすることで、塵12によるエラーの発生を低減することができる。そして、図1に示す水分検出素子1によれば、絶縁膜62を導電膜61、印加電極2、検出電極3の上に備えている。このようにすることで、例えば、20μm以上の塵12が図2Cに示すように、印加電極2及び検出電極3上に付着しても、塵12によるエラーの発生を低減することができる。
(ヒータ8を備えている例)
図6は、ヒータ8を備えている水分検出素子1aの例を示す図である。
図6に示す水分検出素子1aでは、絶縁基板4a(4)と、絶縁基板4b(4)との間にヒータ8が備えられている。このようにすることで、絶縁基板4(4a)の表面に付着した水分子11を熱で蒸発させることができ、水分付着後の水分検出素子1aを、いちはやく使用可能な状態に戻すことができる。なお、絶縁基板4a,4bは、絶縁性を有するものであれば、同じ材質のものでもよいし、異なる材質のものでもよい。
なお、図6の例では、ヒータ8が絶縁基板4aと、絶縁基板4bとの間に挟持されているが、これに限らず、絶縁基板4の下面に設置される等してもよい。
(エラー発生頻度)
図7Aは、補助電極60の分割数と、エラー発生頻度との関係を示すグラフである。図7Aにおいて、横軸が補助電極60の分割数を示し、縦軸がエラー発生頻度を示している。
ここで、分割数とは図1のY方向への分割数である。例えば、図1の例では分割数「7」である。
また、図7AにおけるグラフL1は、絶縁膜62を備えていない水分検出素子(つまり、すべての導電膜61、印加電極2、検出電極3が露出している水分検出素子)におけるエラー発生頻度を示している。つまり、グラフG1では、補助電極60=導電膜61である。
そして、グラフL2は、絶縁膜62を備えている水分検出素子1におけるエラー発生頻度を示している。
図7Aに示すように、絶縁膜62を備えている水分検出素子1は、絶縁膜62を備えていない水分検出素子と比べて、エラー発生頻度を大幅に軽減することができる。塵12が付着した場合、絶縁膜62が備わっていないと、印加電極2、導電膜61、検出電極3が短絡してしまうおそれがある。しかし、絶縁膜62が備わっていると、図2Cに示すように、印加電極2、導電膜61、検出電極3が短絡してしまうのを防ぐことができる。
また、グラフL2に示すように、補助電極60の分割数が多いほど、エラー発生頻度が低下する。例えば、図26に示すように、1つの補助電極60が印加電極2と、検出電極3との間に存在する場合、1つの塵12によって印加電極2と補助電極60とが短絡され、別の塵12によって検出電極3と補助電極60とが短絡してしまうと、印加電極2と、検出電極3とが短絡してしまうことがある。
しかし、図1に示すように、補助電極60が分割されてしまうと、2つの塵12が同じ補助電極60の印加電極2側及び検出電極3側の双方に付着しない限り、印加電極2と、検出電極3とが短絡しない。
なお、図7Aでは、各分割数の補助電極60を有する水分検出素子1を40個ずつ用いた結果である。以下に示す図7B及び図7Cも同様である。また、図7Aでは、各分割数の補助電極60を有する水分検出素子1について、1年間エラー検出を行い、1つあたりの水分検出素子1についてのエラー発生頻度を算出したものである。
(結露除去時間)
図7Bは、ヒータ8をオンにした後における結露除去時間と、補助電極60の分割数との関係を示すグラフである。図7Bでは、横軸に補助電極60の分割数を示し、縦軸にヒータ8をオンにした後における結露除去時間を示している。なお、ヒータ8は40℃となるよう設定されている。
図7Bに示すように、補助電極60の分割数が増えれば増えるほど、結露除去時間が短くなっている。これは、1つあたりの補助電極60の表面積が小さくなるためである。また、補助電極60の分割数が多いほど、むらなく補助電極60の表面から水分が蒸発する。
(温度回復時間)
図7Cは、ヒータ8をオフにした後における温度回復時間と、補助電極60の分割数との関係を示すグラフである。温度回復時間とは、ヒータ8によって熱せられた絶縁基板4の表面が、十分に冷えるまでの時間である。具体的には、40℃に設定されたヒータ8によって絶縁基板4が十分に熱せられた後、室温(25℃)まで冷えるまでの時間である。
図7Cでは、横軸に補助電極60の分割数を示し、縦軸にヒータ8をオフにした後における温度回復時間を示している。
図7Cに示すように、補助電極60の分割数が増えれば増えるほど、温度回復時間が短くなっている。これは、図7Bと同様、1つあたりの補助電極60の表面積が小さくなるためである。
図7Aに示すように、補助電極60を分割することで塵12の付着によるエラー発生頻度を低下させることができる。また、図7B及び図7Cに示すように、補助電極60が分割されることにより、1つの補助電極60における熱容量が減少し、熱の吸収及び放射の時間が短縮される。これにより、再測定待ち時間を短縮することができ、測定効率を向上させることができる。
(水分検出素子1aの製造方法)
図8A~図8Eは、本実施形態に係る水分検出素子1aの製造方法を示す図である。なお、図8A~図8Eでは、水分検出素子1aの製造方法を示しているが、図1~図2Aに示す水分検出素子1も同様の手法で製造できる。なお、図8A~図8Eは、図1のD2-D2断面に相当するものを示している。
まず、絶縁基板4a,4b(4)の間にヒータ8が備えられた状態で印加電極2、検出電極3、導電膜61が、図1に示すような形状となるよう絶縁基板4a上に形成される(図8A)。ここで、絶縁基板4a,4bは、石英ガラス、ポリイミド、透明なプラスチック、透明な金属酸化物等、透明な絶縁材質で構成されている。また、ヒータ8も透明フィルムヒータ(透明導電膜)等の透明な部材で構成されている。絶縁基板4a,4b(4)の間にヒータ8が備えられた状態で印加電極2、検出電極3、導電膜61が、図1に示すような形状となるよう絶縁基板4a上に形成されているものを、水分検出素子準備体F1と称する。なお、印加電極2、検出電極3、導電膜61は、不透明な金属部材で構成されている。
このような、水分検出素子準備体F1の印加電極2、検出電極3、導電膜61側表面に露光した部分が可溶化するポジ型の絶縁感光材Pが塗布される(図8B)。露光した部分が可溶化するポジ型の絶縁感光材Pとして、例えば、感光性ポリイミド等がある。
そして、図8Cに示すように、露光した部分が可溶化するポジ型の絶縁感光材Pが塗布された水分検出素子準備体F1の裏面側から露光(白抜き矢印)が行われる。ここで、水分検出素子準備体F1の裏面側とは、印加電極2、検出電極3、導電膜61が形成されていない側のことである。
絶縁基板4a,4b及びヒータ8が透明で、印加電極2、検出電極3及び導電膜61が不透明であるので、印加電極2、検出電極3及び導電膜61がマスクとなる。この結果、図8Dに示すように、絶縁感光材Pのうち、印加電極2、検出電極3及び導電膜61の上に塗布されていない部分が可溶性(符号Mの部分)となる。
この工程の後、絶縁感光材Pの表面側において、印加電極2及び検出電極3の配線接続部(不図示)以外の部分にフォトマスクが形成される。ここで、表面側とは印加電極2、検出電極3、導電膜61が形成されている側のことである。また、配線接続部とは、印加電極2及び検出電極3において、配線が接続される部分である。その上で、表面側から、再度露光が行われることで、印加電極2及び検出電極3における配線接続部上の絶縁感光材Pが可溶性となる。このような工程を行い、後記する可溶性となった絶縁感光材Pを洗い流すが行われることで、印加電極2及び検出電極3において配線が接続される箇所の上には絶縁膜62が形成されないようにすることができる。つまり、印加電極2及び検出電極3において配線が接続される箇所が露出した状態となり、印加電極2及び検出電極3に配線を接続することが可能となる。
その後、ベーキングを行うことで、非可溶性となっている絶縁感光材Pの部分(図8Dの符号M1)が硬化する。そして、可溶性となった絶縁感光材Pを洗い流すことで、図8Eに示すように、印加電極2、検出電極3及び導電膜61の上に絶縁感光材P(すなわち、絶縁膜62)が形成される。
図8A~図8Eに示す製造方法によれば、簡易な方法で精度よく絶縁膜62を有する水分検出素子1aを製造することができる。
また、図8A~図8Eに示す製造方法に限らず、一般的なフォトリソグラフィによって絶縁膜62が形成されてもよい。つまり、レジスト形成→フォトマスクを利用した表面露光→現像→エッチング(または加工)によって水分検出素子1,1aが製造されてもよい。この場合、ヒータ8や、絶縁基板4は透明部材としなくてもよい。絶縁膜62が、金属酸化膜で構成される場合、このような一般的なフォトリソグラフィによる絶縁膜62の形成が行われる。
[呼気センサ100]
次に、水分検出素子1を利用した呼気センサ100について説明する。
(平面配置構造)
図9は、平面配置構造を有する呼気センサ100の基本構成例を示す図である。
図9に示す平面配置構造を有する呼気センサ(呼気ガス検出装置)100a(100)では、平面構造を有する回路基板に水分検出素子1が配置されている。さらに、呼気センサ100aでは、水分検出素子1の周囲に小型のガスセンサ(ガス検出部)101が複数種類配置されている。水分検出素子1は、図1、図6、後記する図24A~図28Bのいずれかに示すものである。
水分検出素子1の周囲に配置されるガスセンサ101は、アルコール用のガスセンサ101c、アセトアルデヒド用のガスセンサ101d、水素用のガスセンサ101f、等である。なお、アルコールには種々の物質が含まれるが、本実施例では、一例として、エタノールを用いて説明する。
ちなみに、アルコール(エタノール)用のガスセンサ101cは飲酒の有無(呼気中のアルコールの有無)等を検出する。また、アセトアルデヒド用のガスセンサ101dはアルコールの代謝物であり悪酔いの有無、水素用のガスセンサ101fは消化器系の活性化の有無等を検出する。なお、ここで「有無」とは、呼気中に所定量以上の成分が含まれているか否か等である。
なお、水分検出素子1、ガスセンサ101c,101d,101fは、図9の配列でなくてもよい。ただし、水分検出素子1は、なるべく呼気センサ100aの中心に近い位置に配置されるのが好ましい。
図10は、平面配置構造を有するヘルスケア向けの呼気センサ100の構成例を示す図である。図10において、図9と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図10に示す平面配置構造を有する呼気センサ(ガス検出装置)100b(100)では、平面構造を有する回路基板の中心に水分検出素子1が配置されている。さらに、呼気センサ100bでは、水分検出素子1の周囲に小型のガスセンサ(ガス検出部)101が複数種類配置されている。水分検出素子1は、図1、図6、後記する図24A~図28Bのいずれかに示すものである。
水分検出素子1の周囲に配置されるガスセンサ101は、一酸化炭素用のガスセンサ101a、一酸化窒素用のガスセンサ101b、アルコール用のガスセンサ101c、アセトアルデヒド用のガスセンサ101d、アセトン用のガスセンサ101e、水素用のガスセンサ101f、硫化水素用のガスセンサ101g、アンモニア用のガスセンサ101h等を含んで構成される。なお、アルコールには種々の物質が含まれるが、本実施例では、一例として、エタノールを用いて説明する。
なお、水分検出素子1、ガスセンサ101a~101hは、図10に示す配置でなくてもよい。ただし、水分検出素子1は、なるべく呼気センサ100bの中心に近い位置に配置されるのが好ましい。
ちなみに、一酸化炭素用のガスセンサ101aは喫煙の有無、一酸化窒素用のガスセンサ101bは肺炎等の呼吸系における炎症の有無、アセトン用のガスセンサ101eは糖尿病の有無等を検出できる。また、硫化水素用のガスセンサ101gは口臭の有無、アンモニア用のガスセンサ101hは、ピロリ菌や肝臓疾患の有無等を検出できる。なお、ここで「有無」とは、呼気中に所定量以上の成分が含まれているか否か等である。
図10では、8種類のガスセンサ101を有した構成となっているが、これらのすべてを備える必要はなく、目的に応じて1種類または数種類のガスセンサ101を有する構成としてもよい。あるいは、目的に応じて使用するガスセンサ101が切替可能な構成となっていてもよい。さらに、図10に示す例で用いられているガスセンサ101に限らず、例えば、二酸化炭素用のガスセンサ101等が配置されてもよい。
図9及び図10に示す呼気センサ100a,100bによれば、後記するように水分検出素子1によって導入された呼気が人の呼気であるか否かを判定しつつ、ガス検出を行うことができる。
[パッケージ200例]
次に、図11A及び図11Bを参照して、本実施形態に係る呼気センサ100のパッケージ200例を示す。
図11Aは、ワイヤボンディングを用いた呼気センサパッケージ(以下、パッケージ200aと称する)の断面模式図である。
パッケージ200aは、箱型の本体部201、蓋部202を有している。セラミック製の本体部201の内部には呼気センサ100が設置されている。また、本体部201は、外部に外側印加電極211及び外側検出電極212を有している。さらに、本体部201は、内部に内側印加電極221及び内側検出電極222を有している。外側印加電極211と内側印加電極221とは、本体部201に内蔵されている本体内配線231によって接続されている。同様に、外側検出電極212と内側検出電極222とは、本体部201に内蔵されている本体内配線231によって接続されている。
そして、内側印加電極221は、導電性ワイヤ232によるワイヤボンディング及び呼気センサ100の回路基板上の配線によって水分検出素子1の印加電極2(図1~図2B等参照)と接続している。同様に、内側検出電極222は、導電性ワイヤ232によるワイヤボンディング及び呼気センサ100の回路基板上の配線によって水分検出素子1の検出電極3(図1~図2B等参照)と接続している。
また、蓋部202はメッシュが設けられており、パッケージ200aの外部に存在する塵12等が水分検出素子1に付着するのを防止する。このような、メッシュが蓋部202に設けられることにより、水分検出素子1に塵12が付着するのを防ぐことができるので、塵12に由来するエラーの発生が、さらに低減する。
図11Bは、フリップチップを用いた呼気センサパッケージ(以下、パッケージ200bと称する)の断面模式図である。
パッケージ200bは、箱型の本体部201b、蓋部202を有している。本体部201bは、さらに、側壁部203と、底部204とを有している。側壁部203、底部204は、ともにセラミック製である。なお、図11Bに示すように、側壁部203は、脚部を兼ねている。
底部204に載置されるようにして呼気センサ100が設置されている。また、側壁部203は、外部に外側印加電極211及び外側検出電極212を有している。さらに、側壁部203は、内部に内側印加電極221及び内側検出電極222を有している。外側印加電極211と内側印加電極221とは、側壁部203に内蔵されている本体内配線231によって接続されている。同様に、外側検出電極212と内側検出電極222とは、側壁部203に内蔵されている本体内配線231によって接続されている。
そして、内側印加電極221は、フリップチップ形式によって呼気センサ100の回路基板上の印加端子(不図示)に接続している。この印加端子は、呼気センサ100の回路基板上の配線を介して水分検出素子1の印加電極2(図1、図2A等参照)と接続している。同様に、内側検出電極222は、フリップチップ形式によって呼気センサ100の回路基板上の検出端子(不図示)に接続している。この検出端子は、呼気センサ100の回路基板上の配線を介して水分検出素子1の検出電極3(図1、図2A等参照)と接続している。
なお、図11Aと同様に、蓋部202にはメッシュが設けられている。このメッシュは、図11Aと同様の構成、効果を有するため、ここでの説明を省略する。
なお、図22に示されるように、口元で呼気が導入される呼気導入装置730にメッシュが備えられている場合、パッケージ200a,200bにおいて蓋部202を省略可能である。
[呼気検査システムZ]
図12は、本実施形態に係る呼気検査システムZの機能ブロックの例を示す図である。
呼気検査システムZは、呼気検出装置300と、解析装置(解析部)500と、送信装置601と、記憶装置602とを含む。
呼気検出装置300は、呼気センサ100及び計測制御装置400を有している。呼気センサ100は、水分検出素子1と、ガスセンサ101とを有しているが、図9、図10で説明済みであるので、ここでの説明を省略する。
計測制御装置400は、交流電源410(図13参照)の周波数を変換して出力する。
また、呼気検出装置300は、取得したアナログ信号を、A/D(Analog/Digital)変換器301a,301bでディジタル信号に変換して解析装置500へ出力する。取得したアナログ信号とは、水分検出素子1から取得した出力電圧voの電圧信号や、ガスセンサ101から取得した検出信号である。
解析装置500は、呼気センサ100における水分検出素子1から出力電圧voの電圧信号を取得するとともに、ガスセンサ101から検出信号を取得する。そして、解析装置500は、水分検出素子1から取得した出力電圧voや、ガスセンサ101から取得した検出信号等を基に、呼気中におけるガスの含有率を解析する。なお、本実施形態では、解析装置500が呼気センサ100から出力電圧vo及び検出信号を取得するとしている。しかしながら、これに限らず、計測制御装置400が呼気センサ100から出力電圧vo及び検出信号を取得し、解析装置500へ取得した出力電圧vo及び検出信号をわたすようにしてもよい。
記憶装置602は、データベースサーバ等である。記憶装置602には、解析装置500が水分検出素子1から取得した出力電圧voや、ガスセンサ101から取得した検出信号が検査時刻とともに保持されたり、解析装置500による解析結果が保持されたりする。
送信装置601は、解析装置500による解析結果(ドライバの状態に関する情報等)を図示しない中央情報センタ等に通知する。
(計測制御装置400)
図13は、本実施形態で用いられる計測制御装置400の構成例を示す機能ブロック図である。
計測制御装置400は、メモリ401、CPU(Central Processing Unit)402、入力装置403、AC/ACインバータ回路404を有する。さらに、計測制御装置400は、交流端子405、AC/DCコンバータ回路406及び直流端子407を有する。
メモリ401には、プログラムがCPU402によって実行されることで、制御部411が具現化している。
制御部411は、入力装置403を介して入力された情報に基づいてAC/ACインバータ回路404や、AC/DCコンバータ回路406に指示を送る。
AC/ACインバータ回路404は、制御部411から送られた指示に基づいて、交流電源410から入力された交流電圧の周波数及び電圧を変換し、交流端子405へ出力する。交流端子405には、水分検出素子1が接続される。
また、AC/DCコンバータ回路406は、制御部411から送られた指示に基づいて、交流電源410から入力された交流電圧の電圧を変換し、さらに交流電流を直流電流に変換して直流端子407へ出力する。直流端子407には、ガスセンサ101(図12参照)が接続される。
また、AC/DCコンバータ回路406の出力は、スイッチ408を介してAC/ACインバータ回路404の出力側に備えられている加算器409に接続している。スイッチ408は、制御部411によって開閉が制御されている。呼気導入前において、スイッチ408はONになっている。このとき、水分検出素子1に印加される直流電圧Viと、出力電圧Voの電位差が所定値以下の場合(図17のS202→Yes)、スイッチ408をONにした状態で交流電圧に直流電圧がバイアスされた電圧が所定時間、印加電極2に印加される。水分検出素子1に印加される直流電圧Viと、出力電圧Voの電位差が所定値以下の場合とは、すなわち、結露が生じている場合である(詳細は後記する)。
それ以外の場合では、スイッチ408はOFF状態になっている。
なお、水分検出素子1に結露が生じている場合、直流端子407の出力電圧を、直接水分検出素子1に印加するようにしてもよい。
また、図13に示す計測制御装置400の構成は一例であり、図13に示す構成に限らない。例えば、水晶発振器を用いて交流信号(交流電圧vi)が発生されてもよい。
ちなみに、図13に示す計測制御装置400が図2A及び図2Bの電源5に相当する。
(解析装置500)
図14は、本実施形態で用いられる解析装置500の構成例を示す機能ブロック図である。
解析装置500は、例えば、PC(Personal Computer)であり、メモリ501、CPU502、送受信装置503、表示装置(表示部)504を有する。さらに、解析装置500は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置505、撮像装置(撮像部)506等を有している。なお、後記するなりすまし防止処理が行われない場合、撮像装置506は省略可能である。
メモリ501には、記憶装置505に格納されているプログラムがロードされる。そして、ロードされたプログラムが、CPU502によって実行されることで、処理部511、及び処理部511を構成する各部512~515が具現化されている。
水分測定処理部512は、水分検出素子1(図12参照)から送られた検出信号を基に呼気に含まれる水分の測定に関する処理を行う。
ガス測定処理部513は、ガスセンサ101(図12参照)から送られた検出信号を基に呼気に含まれる各種ガスの測定に関する処理を行う。
判定処理部514は、ガス測定処理部513の測定結果に基づいて、例えば、被検者が飲酒をしていないか否かの判定を行う。
認証処理部515は、後記するなりすまし防止処理を行う。
なお、呼気検査システムZで、ガスの測定を行わない場合は、ガス測定処理部513を省略可能である。
なお、図12に示す呼気検査システムZでは、呼気検出装置300、解析装置500、送信装置601及び記憶装置602をそれぞれ別の装置としているが、これに限らない。例えば、呼気検出装置300、解析装置500、送信装置601及び記憶装置602のうち、少なくとも2つが1つの装置となっていてもよい。
例えば、呼気検出装置300、解析装置500、送信装置601及び記憶装置602のすべてが1つの装置に備えられていてもよい。
あるいは、解析装置500、送信装置601及び記憶装置602の部分が、1つの装置に備えられていてもよい。
[フローチャート]
次に、図15~図19を参照して、本実施形態に係る呼気検査システムZの処理手順を示す。適宜、図12~図14を参照する。
(呼気検出処理)
図15は、本実施形態で行われる呼気検出処理の手順を示すフローチャートである。
まず、ユーザが呼気検査システムZの電源をONとする(S101)ことにより、呼気検査システムZは、結露除去処理を行う(S102)。結露除去処理は後記して説明する。
結露除去処理が完了すると、水分測定処理部512は、表示装置504にユーザに対して呼気導入を促す画面(呼気導入要求画面)を表示する(S103)。
そして、印加電極2への交流電圧viの印加が開始される(S104)。なお、印加される交流電圧viは計測制御装置400の交流端子405から出力されるものである。
その後、被検者が呼気導入口に呼気を導入することで、呼気導入が開始される(S105)。
そして、水分測定処理部512が、水分検出素子1からの出力電圧voの測定を開始することで水分測定が開始される(S106)。この際、水分測定処理部512は、時刻0から現在時刻までの電圧値の差を出力電圧voとして算出するものとする。
その後、水分測定処理部512は、水分検出素子1からの出力電圧voが第1の閾値vth1以上となったか否かを判定する(S111)。
ステップS111の結果、水分検出素子1からの出力電圧voが第1の閾値vth1未満である場合(S111→No)、呼気強度不足として、被検者に呼気導入を継続させる(S112)。そして、水分測定処理部512はステップS111に処理を戻す。
ステップS111の結果、出力電圧voが第1の閾値vth1以上である場合(S111→Yes)、水分測定処理部512は、水分検出素子1からの出力電圧voが第2の閾値vth2以上となったか否かを判定する(S113)。なお、第1の閾値vth1<第2の閾値vth2である。また、出力電圧voは、実際には交流電圧となるので、水分測定処理部512は、出力電圧voの電圧ピークが第2の閾値vth2以上となった回数が所定回数を超えたか否かによって、ステップS112の判定を行う。このことは、後記して説明する。
ステップS113の結果、出力電圧voが第2の閾値vth2未満である場合(S113→No)、水分測定処理部512は、呼気強度不足として、被検者に呼気導入を継続させる(S114)。そして、水分測定処理部512はステップS113に処理を戻す。
ステップS113の結果、出力電圧voが第2の閾値vth2以上である場合(S113→Yes)、水分測定処理部512は、呼気強度が十分であると判定する(S121)。その後、被検者は呼気導入を終了する(S122)。このとき、呼気検出装置300は、ブザーや、音声や、画面表示等で呼気導入を終了させる旨を被検者に通知する。
図16は、水分検出素子1の出力電圧voの時間変化を示すグラフである。
図16において、横軸は時間(sec)を示し、縦軸は出力電圧vo(任意単位)を示している。
まず、時刻t0で被検者が呼気導入を始めると(図15のステップS105)、出力電圧voが上昇し始め、時刻t11で出力電圧voが第1の閾値vth1を超える(図15のステップS111;Yes)。
その後、出力電圧voは上昇し続け、時刻t12で電圧ピークが15回、第2の閾値vth2を超える(図15のステップS113;Yes)。このときの回数は任意に決めることができる。この回数は、周波数により異なるが、出力電圧voが第1の閾値vth1を超えた後、おおよそ1秒から3秒に相当するピーク数とする。
ちなみに、第2の閾値vth2は、導入された空気(呼気)中に水分が含まれていることが確認されるのに十分な出力電圧voである。
その後、時刻t13で被検者は呼気導入を終了する(図15のステップS122)。
(結露除去処理)
図17は、本実施形態で行われる結露除去処理(図15のS102)の手順を示すフローチャートである。
まず、直流電圧Viが印加電極2に印加され(S201)、水分測定処理部512は、検出電極3における出力電圧(直流)Voを測定する。前記したように、ステップS201で印加される直流電圧Viは、計測制御装置400の交流端子405から出力される電圧である。なお、ステップS201で実際に印加される電圧は、前記したように、交流電圧に直流電圧をバイアスさせたものである。
そして、水分測定処理部512は、Vi―Voが第3の閾値Vth3未満であるか否かを判定する(S202)。ちなみに、Vi、Voは、バイアス電圧の値を示している。
ステップS202の結果、Vi―Voが第3の閾値Vth3以上である場合(S202→No)、水分測定処理部512は、結露が生じていない、もしくは、結露が除去されたと判定し、図15の処理へリターンする。
ステップS202の結果、Vi―Voが第3の閾値Vth3未満である場合(S202→Yes)、水分測定処理部512は、結露が生じていると判定する。
そして、水分測定処理部512は、印加回数nが所定回数Nより大きいか否かを判定する(S203)。
ステップS203の結果、印加回数nが所定回数Nより大きい場合(S203→Yes)、水分測定処理部512はエラー通知を行う(S204)。エラー通知は、表示装置504にエラーが検出された旨の情報が表示されてもよいし、図示しない警報装置から発報されてもよい。エラー通知を行った後、呼気検査システムZは処理を終了する。
ステップS203の結果、印加回数nが所定回数N以下の場合(S203→No)、水分測定処理部512は、水分検出素子1に直流電流を一定時間印加する(S205)。なお、前記したように、ステップS205では、実際には直流電流をバイアスした交流電流が印加される。
その後、水分測定処理部512は、nを1加算し(n←n+1)(S206)、ステップS201へ処理を戻す。
このようにすることで、水分子11及び導電膜6にバイアス分の直流電流が流れ、その時に発生するジュール熱により、水分子11が蒸発する。このようにすることで、結露を除去することができる。換言すれば、水分子11のパスを電流経路とみなし、このパスに、直流電流を流すことで、水分子11の抵抗に由来するジュール熱により、水分子11が蒸発する。
(ガス検出処理)
図18A及び図18Bは、本実施形態で行われるガス検出処理の手順を示すフローチャートである。図18A及び図18Bに示す処理では図15に示す処理が利用されている。なお、図18A及び図18Bでは、検出するガスがアルコールである場合を示しているが、アルコール以外のガスも同様の手順で検出することができる。実際のアルコール検出では、アルコール以外に、代謝物であるアセトアルデヒド、呼気中の濃度が約10ppmと高い水素がガス測定の対象となる。そして、アルコール、アセトアルデヒド及び水素のガス濃度を基に、アルコールのガス濃度が算出される。このようにすることで、正確なアルコールのガス濃度を算出することが可能となる。ここでも、この手法を用いることとし、ガスセンサ101として、アルコール用のガスセンサ101c、アセトアルデヒド用のガスセンサ101d及び水素用のガスセンサ101fが使用される。以下、アルコール用のガスセンサ101c、アセトアルデヒド用のガスセンサ101d及び水素用のガスセンサ101fの各ガスセンサ101をガスセンサ101c、101d、101fと称する。また、図18A及び図18Bのフローチャートで、図15と同様の処理については同一のステップ番号を付す。
まず、図18AにおけるステップS101~S112までは、図15のステップS101~S112までの処理と同様の処理であるため、ここでの説明を省略する。
ステップS111の結果、出力電圧voが第1の閾値vth1以上である場合(S111→Yes)、ガス測定処理部513はガスセンサ101c,101d,101fからの出力測定(ガス測定)を開始する(S301)。
その後、水分測定処理部512は、ステップS113の処理を行う。ステップS113~S122の処理は、図15のステップS113~S122と同様の処理であるため、ここでの説明を省略する。
ステップS122で呼気導入が終了されるとともに、ガス測定処理部513はガスセンサ101c,101d,101fからの出力測定(ガス測定)を終了する(S311)。
その後、ガス測定処理部513は、ガスセンサ101c,101d,101fからの出力開始から出力終了までの出力曲線からガスセンサ101c,101d,101fのガス飽和信号値を算出する(S321)。ステップS321の処理については後記する。
さらに、ガス測定処理部513は、算出した各ガス飽和信号値を基に、差分進化法により飽和状態での各ガス濃度(飽和ガス濃度)を算出する(図18BのS322)。各ガスとは、アルコール、アセトアルデヒド、水素等である。このように、複数の飽和ガス濃度を基に、差分進化法を用いて、あるガスの飽和ガス濃度を算出することで、精度の高い飽和ガス濃度を算出することができる。
そして、判定処理部514は、ステップS322で算出した各飽和ガス濃度のうち、アルコールの飽和ガス濃度(アルコール濃度)が基準値以上であるか否かを判定する(S323)。
ステップS323の結果、アルコール濃度が基準値未満である場合(S323→No)、判定処理部514は、被検者が飲酒をしていないと判定する(S324)。
ステップS323の結果、アルコール濃度が基準値以上である場合(S323→Yes)、判定処理部514は、被検者が飲酒をしていると判定する(S325)。
図19は、ガスセンサ101が出力する検出信号の時間変化を示すグラフである。図19において、縦軸が検出信号(V)を示し、横軸はガスセンサ101の応答時間(sec)を示している。
図19における時刻t11は、図16における時刻t11である。すなわち、図19では、時刻t11において水分検出素子1からの出力電圧voがvth1を超えたことを示している。そして、ガス測定処理部513は、水分検出素子1からの出力電圧voがvth1を超えた時刻t11において、ガス測定を開始する(図18AのステップS301)。なお、呼気導入の検知前にガスセンサ101が反応し始めているため、時刻t11は原点よりやや+側にある。
そして、図19における時刻t12は、図16における時刻t12である。すなわち、図19では、時刻t12において検出信号が値E1に到達するとともに、水分検出素子1からの出力電圧voがvth2を超えたことを示している。そして、ガス測定処理部513は、時刻t12においてガス測定を終了する(図18AのS311)。そして、ガス測定処理部513は、時刻t12の時点でのガスセンサ101からの検出信号の値E1を基にガス飽和信号値E2を推測する。なお、ガスの検出信号は所定のトレンドで上昇するので、時刻t11と、時刻t12と、検出信号の値E1と、からガス飽和信号値E2を推測することができる。呼気導入開始からガス飽和信号値E2の算出までの時間はおよそ3秒である。
また、上記以外の方法として、以下のような手法が用いられてもよい。ガスセンサ101におけるセンサ部分の周囲には図示しないカバーが設けられていることが多い。このカバー内の空間が小さくなると、導入するガス量が少なくてもカバー内の空間が導入したガスと同じ濃度になる。すなわち、ガスセンサ101におけるカバー内空間のサイズが小さくなるにつれ、飽和するまでの時間が短くなる。従って、ガスセンサ101におけるカバー内空間のサイズが小さい場合、図19に示すように、検出信号の値E1からガス飽和信号値E2を推測しなくてもよい。すなわち、ガス測定処理部513は、ガス飽和信号値E2を直接取得するようにしてもよい。このようなアルコール検知の場合、ガス測定処理部513は、呼気導入後、3~5秒待機する。そして、測定対象であるアルコール用のガスセンサ101cの検出信号がピーク値に達した時に、ガス測定処理部513は、アセトアルデヒド用のガスセンサ101d及び水素用のガスセンサ101fの検出信号を取得する。そして、ガス測定処理部513は、それぞれのガスセンサ101c,101d,101fから直接取得したガス飽和信号値を基に、差分進化法をベースとした濃度計算を行う。そして、ガス測定処理部513は、アルコール、アセトアルデヒド及び水素の正確なガス飽和濃度を算出する。
なお、時刻t11から時刻t12までは1~2秒程度である。すなわち、1~2秒程度の測定でガス測定を行うことができ、大幅な時間短縮を可能とする。
このように、本実施形態の水分検出素子1を利用した呼気検査システムZによれば、大変短い時間にガス(例えば、アルコール)の検査を行うことができる。特に、導入された呼気が、本当に呼気であるか否かを判定するとともに、飲酒の有無を短い測定時間で判定することができる。
[呼気検査装置700]
次に、図20~図22を参照して、本実施形態に係る呼気センサ100を備えた呼気検査装置700の例を示す。
(モバイルタイプ)
図20は、モバイルタイプの呼気検査装置700a(700)の例(第1例)を示す図である。
図20に示す呼気検査装置(携帯端末)700aは、例えば、名刺サイズの大きさを有する。
呼気検査装置700aは、呼気導入口(呼気導入部)701及び表示画面702を有している。呼気検査装置700aの内部には図12に示す呼気検出装置300、解析装置500、送信装置601、記憶装置602が搭載されている。また、表示画面702は、図14の表示装置504に相当する。
すなわち、呼気導入口701から呼気検査装置700aの内部に導入された呼気は、内部の呼気センサ100によって呼気及びガスの検出が行われる。そして、呼気検査装置700aによる検査結果が表示画面702に表示される。
なお、呼気検査装置700aの内部に搭載される呼気センサ100は、図9に示す呼気センサ100aでもよいし、図10に示す呼気センサ100bでもよい。
図21は、モバイルタイプの呼気検査装置700bの例(第2例)を示す図である。
図21に示す呼気検査装置(携帯端末)700b(700)は、呼気導入装置710がスマートフォン720に装着されるタイプのものである。
呼気導入装置710は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等によってスマートフォン720と接続されるものである。
なお、図21に示す呼気検査装置700bでは、図12の呼気検出装置300が呼気導入装置710に搭載されている。また、解析装置500、送信装置601、記憶装置602はスマートフォン720にアプリケーションの形式で搭載されている。
呼気導入装置710には呼気導入口(呼気導入部)711が備えられている。
すなわち、呼気導入口711から呼気導入装置710の内部に導入された呼気は、内部の呼気センサ100(図12参照)によって呼気及びガスの検出が行われる。そして、スマートフォン720で行われた呼気検査の結果がスマートフォン720の表示画面722に表示される。ちなみに、表示画面722は図14の表示装置504に相当する。
なお、図21に示すように、呼気導入装置710には、スマートフォン720に装着した際に、スマートフォン720のカメラ(撮像部)721を遮らないよう、開口部712が設けられている。このようにすることで、スマートフォン720のカメラ721が使用可能となり、後記するなりすまし防止処理を行うことができる。なお、カメラ721は図14の撮像装置506に相当する。
水分検出素子1を小型化できることにより、図20に示す呼気検査装置700aや、図21に示す呼気検査装置700bのように、呼気検査装置700を小型化することができる。このように呼気検査装置700aを小型化することで、家庭用として使用することができたり、自転車に装着したりすることで、気軽に使用できるヘルスケア用品を提供することができる。
図22は、自動車801の車内に備えられるタイプの呼気検査装置700cの例を示す図である。
図22に示すように、呼気検査装置700c(700)では、呼気導入装置730が自動車801の車内に備えられている。なお、図22に示すシステムでは、図12の呼気検出装置300が呼気導入装置730に搭載されている。また、解析装置500、送信装置601、記憶装置602は、図示しないECU(Engine Control Unit)に搭載されている。
呼気導入装置730には呼気導入口(不図示)が備えられている。
すなわち、呼気導入装置730に導入された呼気は、内部の呼気センサ100(図12参照)や、ECUによって呼気及びガスの検出が行われる。そして、アルコールが検出されると、ECUは、図示しないエンジンを始動させない、アクセルペダルが踏み込めないようにする等といったインターロック機能を実行する。
[第2実施形態]
(なりすまし防止処理)
図23A及び図23Bは、本実施形態で行われるなりすまし防止処理の手順を示すフローチャートである。図23A及び図23Bは、例えば、図21に示すようにカメラ721を使用することができる呼気検査システムZで行われる処理である。また、図23A及び図23Bは、自動車801(図22参照)の運転前等に行われる処理である。
図23A及び図23Bにおいて、適宜図14を参照する。
まず、呼気検査システムZの電源ON後、解析装置500の認証処理部515は、認証ボタンの操作を促す情報(認証ボタン操作要求画面)を表示装置504に表示する(S401)。
次に、認証処理部515は、認証ボタンが操作されたか否かを判定する(S402)。認証ボタンは、図21の例であればスマートフォン720の表示画面722に表示されるボタンであり、ユーザが操作するものである。図22の例であれば、認証ボタンは、図示しないカーナビの画面に表示されるボタンである。ちなみに、図21に示すようなモバイルタイプの呼気検査装置700bを図22のような自動車801の車内に備えられるタイプに適用する場合、以下のような構成が必要である。つまり、スマートフォン720と、車内に備えられている解析装置500とが近接通信等で通信可能となっている。そして、スマートフォン720から水分検出素子1や、ガス検出素子1等の検出信号、必用に応じてカメラ721で撮像された顔画像等が車内に備えられている解析装置500に送信される。
ステップS402の結果、認証ボタンが操作されなければ(S402→No)、認証処理部515はステップS401へ処理を戻す。
ステップS402の結果、認証ボタンが操作されると(S402→Yes)、撮像装置506が顔画像の撮像を行う(S403)。このときに撮像される顔画像を顔画像Aとする。
その後、認証処理部515は、撮像された顔画像Aが認証可能な顔画像であるか否かを判定する(S404)。認証可能な顔画像とは、後に撮像される顔画像Bと比較して、同一人物であるか否かを判定することができる顔画像であるか否かである。具体的には、目、鼻、口、輪郭等が写っているか等である。
ステップS404の結果、認証可能な顔画像ではない場合(S404→No)、認証処理部515は、再撮像を促す情報(再撮像要求画面)を表示装置504に表示し(S405)、ステップS402へ処理を戻す。
ステップS404の結果、認証可能な顔画像である場合(S404→Yes)、呼気検査システムZは、図18AのステップS102以降の処理を行うことで飲酒判定処理を行う(S411)。
次に、認証処理部515は、ステップS411の飲酒判定処理の結果を用いて、飲酒をしているか否かを判定する(S412)。
ステップS412の結果、飲酒をしている場合(S412→Yes)、認証処理部515は、運転が不可である旨の情報(運転不可画面)を表示装置504に表示する(S413)。なお、呼気検査システムZが図22に示すようなシステムである場合、ステップS412で「Yes」の判定がなされると、呼気検査システムZはインターロックを行ってもよい。
その後、認証処理部515は、顔画像Aを保存し(S414)、ステップS411の結果(飲酒判定結果)を記憶装置505に保存する(S415)。
ステップS412の結果、飲酒をしていない場合(S412→No)、認証処理部515は、顔画像Aと、飲酒判定処理の結果(飲酒判定結果)を表示装置504に表示する(S421)。
そして、認証処理部515は、図示しない認証ボタンの操作を促す情報(認証ボタン操作要求画面)を表示装置504に表示する(S422)。認証ボタンは、ステップS402で表示されるものと同様のものである。
次に、認証処理部515は、認証ボタンが操作されたか否かを判定する(S423)。
ステップS423の結果、認証ボタンが操作されなければ(S423→No)、認証処理部515はステップS422へ処理を戻す。
ステップS423の結果、認証ボタンが操作されると(S423→Yes)、撮像装置506は顔画像の撮像を行う(S424)。このときに撮像される顔画像を顔画像Bとする。
その後、認証処理部515は、撮像された顔画像Bが認証可能な顔画像であるか否かを判定する(S425)。認証可能な顔画像については、ステップS404と同様であるので、ここでの説明を省略する。
ステップS425の結果、認証可能な顔画像ではない場合(S425→No)、認証処理部515は、再撮像を促す情報(再撮像要求画面)を表示装置504に表示する(S426)。その後、認証処理部515はステップS423へ処理を戻す。
ステップS425の結果、認証可能な顔画像である場合(S425→Yes)、認証処理部515は、顔画像A及び顔画像Bを比較する。これによって、認証処理部515は、顔画像A及び顔画像Bが同一人物の顔画像であるか否かを判定する(図23BのS431)。
ステップS431の結果、顔画像A及び顔画像Bが同一人物の顔画像である場合(S431→Yes)、認証処理部515は顔画像A及び顔画像Bを記憶装置505に保存する(S432)。その後、認証処理部515は、ステップS411の飲酒判定処理の結果(飲酒判定結果)を顔画像A,Bにひも付けて記憶装置505に保存し(S433)、処理を終了する。
ステップS431の結果、顔画像A及び顔画像Bが同一人物の顔画像でない場合(S431→No)、呼気検査システムZは、図18AのステップS102以降の処理を行うことで再度、飲酒判定処理を行う(S441)。
次に、認証処理部515は、ステップS441の飲酒判定処理の結果を用いて、飲酒をしているか否かを判定する(S442)。
ステップS442の結果、飲酒をしていない場合(S442→No)、認証処理部515は、顔画像Bを記憶装置505に保存する(S432)。
その後、認証処理部515は、ステップS422の飲酒判定処理の結果(飲酒判定結果)を顔画像Bにひも付けて記憶装置505に保存し(S433)、処理を終了する。
ステップS442の結果、飲酒をしている場合(S442→Yes)、認証処理部515は、運転が不可である旨の情報(運転不可画面)を表示装置504に表示する(S443)。なお、呼気検査システムZが図22に示すようなシステムである場合、ステップS442で「Yes」の判定がなされると、呼気検査システムZはインターロックを行ってもよい。
その後、認証処理部515は、顔画像Bを保存し(S444)、ステップS441の結果(飲酒判定結果)を顔画像Bとひも付けて記憶装置505に保存する(S445)。
例えば、ステップS402の認証ボタン押下は事務所等を出発する直前に行われ、ステップS423の認証ボタン押下はアクセルペダルを踏む直前等に行われるとよい。
なお、タクシー等、プロドライバが運転する自動車801(図22参照)の場合、認証処理部515は、顔画像や、飲酒判定結果をタコメータの情報と連動して保存するようにしてもよい。一般ドライバの場合でも、顔画像や、飲酒判定結果が、飲酒検査のエビデンスとして保存されるようにしてもよい。
このようななりすまし防止処理で、呼気導入前の顔画像Aと、呼気導入後の顔画像Bと比較されることにより、なりすましによる飲酒運転等を防止することができる。例えば、顔画像Aは乗車前に撮像される顔画像であり、顔画像Bは乗車後に撮像される顔画像である。
[第3実施形態]
(高温タイプ及び低温タイプ)
図24A~図24Cは、低温タイプ及び高温タイプを有する水分検出素子1Wの例を示す図である。図24Aは水分検出素子1Wの上面図を示す。また、図24Bは図24AのB-B断面模式図を示し、図24Cは図24AのC-C断面模式図を示す。
絶縁基板4の凹凸構造は、図24Bに示す低温環境下(所定の温度以下の環境下)で使用する低温タイプと、図24Cに示す高温環境下(所定の温度以上の環境下)で使用する高温タイプとで区別することができる。
すなわち、図24Bに示すように低温タイプの水分検出素子1fは、図24Cに示す高温タイプの水分検出素子1gより絶縁基板4f(4)の凹凸を小さくしている。逆に、高温タイプでは図24Cに示すように、図24Bに示す低温タイプより絶縁基板4g(4)の凹凸を大きくしている。なお、低温タイプの水分検出素子1f、高温タイプの水分検出素子1gとも、絶縁基板4の形状以外は図1~図2Bに示す水分検出素子1と同様なので、絶縁基板4以外の要素については同一の符号を付して説明を省略する。
高温では飽和水蒸気量が大きくなるため、呼気の湿度(相対湿度)が低くなる。このため、高温タイプでは、図24Cに示すように絶縁基板4gの凹凸を大きくすることで、水分(水分子11(図2A参照))が付着しやすいようにしている。このようにすることで、呼気の湿度が低い高温環境下でも適切に動作する水分検出素子1gを提供することができる。
逆に、低温では飽和水蒸気量が小さくなるため、呼気の湿度(相対湿度)が高くなる。このような状態では、絶縁基板4の凹凸を大きくすると、水分(水分子11)が付着しすぎることになる。このため、低温タイプの水分検出素子1fでは、図24Bに示すように、絶縁基板4fの凹凸を小さくすることで、高温タイプの水分検出素子1gよりも水分(水分子11)が付着しにくいようにしている。このようにすることで、呼気の湿度が高くなる低温環境下でも、適切に動作する水分検出素子1fを提供することができる。
また、図24Aに示すように、低温タイプの水分検出素子1fと、高温タイプの水分検出素子1gとに、電源5から交流電圧viが印加されている。このような構成とすることで、低温環境下及び高温環境下のいずれでも使用できる水分検出素子1Wを提供することができる。
なお、図24A~図24Cの例では、絶縁基板4の凹凸の大きさを低温タイプ及び高温タイプの2種類としたが、3種類以上としてもよい。すなわち、体温タイプから高温タイプとなるにつれて、凹凸を大きくすることで、低温タイプと、高温タイプの中間の温度に適した絶縁基板4を有する水分検出素子1Wが提供されてもよい。なお、環境気温に応じて、低温タイプの水分検出素子1fと、高温タイプの水分検出素子1gとを切替可能としてもよい。
ここで、絶縁基板4の凹凸は図24B及び図24Cに示すような山形としてもよいが、これに限らず、例えば、突起状としてもよい。あるいは、ランダムな形状にする等、山形や突起状以外の形状で絶縁基板4の凹凸が形成されてもよい。
なお、絶縁基板4の凹凸の大きさとは、凹凸の高さと深さとの差や、起伏の大きさである。ここで、絶縁基板4の凹凸の高さは、ナノレベル、例えば、1nm~100nm程度である。
また、導電膜61は金属を想定しているが、導電性を有していればよく、金属に限らない。例えば、グラファイト等が導電膜61として用いられてもよい。
(変形例)
図25~図28Bに本実施形態に係る水分検出素子1の変形例を示す。図25~図28Bにおいて、図1や、図2Aと同様の構成については、図1や、図2Aと同一の符号を付して説明を省略する。
図25は、本実施形態に係る水分検出素子1の第1変形例を示す図である。
図25に示す水分検出素子1bは、印加電極2、検出電極3間において紙面縦方向(Y方向)に短冊状に分割された補助電極60bを有している。
図26は、本実施形態に係る水分検出素子1の第2変形例を示す図である。
図26に示す水分検出素子1cは、印加電極2、検出電極3間において、1つの補助電極60cを有している。
図27は、本実施形態に係る水分検出素子1の第3変形例を示す図である。
図27に示す水分検出素子1dは、印加電極2、検出電極3間における補助電極60dの形状が同じ形状を有していない。
図28A及び図28Bは、本実施形態に水分検出素子1の第4変形例を示す図である。
図28A及び図28Bに示す水分検出素子1eは、図1の水分検出素子1の補助電極60が省略されている。このように、補助電極60が省略されていても、印加電極2、検出電極3上に絶縁膜62が形成されていれば、塵12によるエラー発生を低減することができる。
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を有するものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した各構成、機能、各部411,511~515、記憶装置505,602等は、それらの一部またはすべてを、例えば集積回路で設計すること等によりハードウェアで実現してもよい。また、図14に示すように、前記した各構成、機能等は、CPU502等のプロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、HD(Hard Disk)に格納すること以外に、メモリ501や、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、IC(Integrated Circuit)カードや、SD(Secure Digital)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に格納することができる。
また、各実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてよい。
1,1a~1g,1W 水分検出素子(水分検出部)
2 印加電極(印加部)
3 検出電極(出力部)
4 絶縁基板
5 電源
60 補助電極
61 導電膜(導電部)
62 絶縁膜(絶縁部)
100,100a,100b 呼気センサ(呼気ガス検出装置)
101,101a~101f ガスセンサ(ガス検出部)
202 蓋部(メッシュを含む)
500 解析装置(解析部)
504 表示装置(表示部)
506 撮像装置(撮像部)
513 ガス測定処理部(ガス測定部)
701,711 呼気導入口(呼気導入部)
700a,700b 呼気検査装置(携帯端末)
721 カメラ(撮像部)
Z 呼気検査システム

Claims (14)

  1. 絶縁性の材料で構成されている絶縁基板と、
    前記絶縁基板上に形成され、電圧が印加される印加部と、
    前記絶縁基板上に形成され、前記印加部に印加された電圧によって、前記絶縁基板の表面に付着した水分子を介した電気経路に流れる電流に応じた電圧信号を出力する出力部と、
    前記印加部及び前記出力部に対して、電気的に絶縁されているとともに、前記絶縁基板上に備えられている導電性の導電部と、
    を有し、
    前記印加部及び前記出力部の上部に絶縁性の材料で構成されている絶縁部が設けられており、
    前記導電部の上部には、前記絶縁部が設けられている
    ことを特徴とする水分検出素子。
  2. 絶縁性の材料で構成されている絶縁基板と、
    前記絶縁基板上に形成され、電圧が印加される印加部と、
    前記絶縁基板上に形成され、前記印加部に印加された電圧によって、前記絶縁基板の表面に付着した水分子を介した電気経路に流れる電流に応じた電圧信号を出力する出力部と、
    前記印加部及び前記出力部に対して、電気的に絶縁されているとともに、前記絶縁基板上に備えられている導電性の導電部と、
    を有し、
    前記印加部及び前記出力部の上部に絶縁性の材料で構成されている絶縁部が設けられており、
    前記導電部の上部には、前記絶縁部が設けられており、
    前記導電部及び前記絶縁部は、前記印加部及び前記出力部との間で、複数に分割されて配置されている
    ことを特徴とする水分検出素子。
  3. 前記絶縁基板にヒータが設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水分検出素子。
  4. 前記印加部及び前記出力部において、塵が付着することによって短絡が生じる可能性のある範囲に、前記絶縁部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水分検出素子。
  5. 前記絶縁部は、有機膜、または金属酸化膜で構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水分検出素子。
  6. 前記印加部に印加される電圧は、交流電圧である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水分検出素子。
  7. 前記絶縁基板は、少なくとも表面に酸素原子を配置した構造で構成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の水分検出素子。
  8. 前記絶縁基板は、
    前記水分子が付着する面に凹凸が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水分検出素子。
  9. 絶縁性の材料で構成されている絶縁基板と、前記絶縁基板上に形成され、電圧が印加される印加部と、前記絶縁基板上に形成され、前記印加部に印加された電圧によって、前記絶縁基板の表面に付着した水分子を介した電気経路に流れる電流に応じた電圧信号を出力する出力部と、前記印加部及び前記出力部に対して、電気的に絶縁されているとともに、前記絶縁基板上に備えられている導電性の導電部と、を有し、前記印加部及び前記出力部の上部に絶縁性の材料で構成されている絶縁部が設けられているとともに、前記導電部の上部には、前記絶縁部が設けられている水分検出部と、
    外気に含まれるガスの濃度を測定するガス検出部と、
    前記水分検出部から出力される前記電圧信号と、前記ガス検出部から出力される検出信号とについて解析を行う解析部と、
    前記解析部により解析される結果を表示する表示部と、
    を備え、
    前記解析部は、
    前記水分検出部から出力される前記電圧信号を基に、導入された前記外気が人の呼気であると判定された後、前記ガス検出部から導入された前記外気に含まれるガス濃度を算出する
    ことを特徴とする呼気ガス検出装置。
  10. 前記ガス検出部は、
    エタノール、アセトアルデヒド及び水素ガスセンサのうち、少なくとも1つを有する
    ことを特徴とする請求項に記載の呼気ガス検出装置
  11. 絶縁性の材料で構成されている絶縁基板と、前記絶縁基板上に形成され、電圧が印加される印加部と、前記絶縁基板上に形成され、前記印加部に印加された電圧によって、前記絶縁基板の表面に付着した水分子を介した電気経路に流れる電流に応じた電圧信号を出力する出力部と、前記印加部及び前記出力部に対して、電気的に絶縁されているとともに、前記絶縁基板上に備えられている導電性の導電部と、を有し、前記印加部及び前記出力部の上部に絶縁性の材料で構成されている絶縁部が設けられているとともに、前記導電部の上部には、前記絶縁部が設けられている水分検出部を備えるとともに、
    呼気が導入される呼気導入部と、
    前記水分検出部の周囲に設置され、所定の種類のガスの濃度を測定するガス測定部と、
    を有することを特徴とする呼気検査システム。
  12. 前記水分検出部、前記ガス測定部及び前記呼気導入部が、携帯端末に設置されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の呼気検査システム。
  13. 透明の部材で構成され、絶縁性の材料で構成されている絶縁基板と、
    前記絶縁基板上に形成され、将来的に電圧が印加される、不透明な印加部と、
    前記絶縁基板上に形成され、前記印加部に印加された電圧によって、前記絶縁基板の表面に付着した水分子を介した電気経路に流れる電流に応じた電圧信号を、将来的に出力する、不透明な出力部と、
    を有する水分検出素子準備体の上部に、露光した部分が可溶化するポジ型の絶縁感光材を塗布する感光材塗布ステップと、
    前記絶縁基板下方から露光を行う露光ステップと、
    前記露光の結果、可溶化した感光材を除去する除去ステップと、
    を行い、
    前記感光材塗布ステップ前の水分検出素子準備体は、
    前記印加部及び前記出力部に対して、電気的に絶縁されているとともに、前記絶縁基板上に備えられている、不透明な導電性の導電部
    を有している
    とを特徴とする水分検出素子の製造方法。
  14. 前記絶縁基板に、透明な部材で構成されたヒータが備えられている
    ことを特徴とする請求項13に記載の水分検出素子の製造方法。
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