JP2010160115A - 液体検出センサ及び車両用ワイパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出感度を向上させることができる液体検出センサを提供する。
【解決手段】液体検出センサ2は、フロントガラスの車室内側の表面に貼り付けられた第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13を備えている。第1の電極11と第2の電極12とは異なる電位に設定されるとともに、グランド電極13は、第1の電極11及び第2の電極12に共通して設けられている。液体検出センサ2は、第2の電極12よりも低電位に設定された第1の電極11とグランド電極13との間の静電容量の変化に基づいてフロントガラスの車室外側の表面への液体の付着を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス体の液体付着面に付着した液体を検出する液体検出センサ、及び該液体検出センサを備えた車両用ワイパ装置に関するものである。
従来、車両には、降雨時に車両用ワイパを自動的に作動させる車両用ワイパ装置を備えたものがある。この装置は、例えば、車両のフロントガラスの車室外側の表面(液体付着面)に付着した雨滴等の液体を検出する液体検出センサを備え、該液体検出センサにてウインドシールドの表面に液体が付着したことを検出すると、その検出結果に基づいて車両用ワイパが自動的に作動されるように構成されている。
そして、液体検出センサとしては、例えば特許文献1に記載されているように、フロントガラスの車室外側の表面に貼り付けられた一対の電極間の静電容量の変化に基づいて液体の付着を検出するものが知られている。また、例えば特許文献2及び特許文献3に記載された液体検出センサでは、フロントガラスを構成する2枚のガラス板の間に配置された一対の電極を用いて検出される静電容量の変化に基づいてフロントガラスへの液体の付着を検出する。
特開昭62−129749公報 特開平5−264496号公報 特開2000−75052号公報
車両用ワイパによる自動払拭動作を降雨状況に一層適したものとするためには、フロントガラスに付着した液体の量をより正確に検出するべく、液体検出センサの検出感度を高感度化することが望まれる。
液体検出センサでは、フロントガラスに液体が付着していないときと付着したときとの一対の電極間の静電容量の変化を検出するため、フロントガラスに液体が付着していないときと付着したときとの静電容量の変化量が大きいほど検出感度が高くなる。ところで、液体検出センサの一対の電極はコンデンサを構成しており、コンデンサの静電容量Cは、コンデンサを構成する電極間の電位差をV、コンデンサに蓄えられる電荷をQとすると、「C=Q/V」にて表される。また、静電容量Cは、コンデンサを構成する電極間の比誘電率をε、真空誘電率をε0、電極の面積をS、電極間の距離をdとすると、「C=ε・ε0・(S/d)」と表される。従って、一対の電極間の静電容量の変化量は、電極の形状に依存し、電極材料や電極間の電位差には依存しないことがわかる。そして、電極は、フロントガラス等の運転者の視界に入る部位に設けられることが多いため、液体が付着していないときと付着したときとの静電容量の変化量を大きくするために電極の面積を大きくする等、その形状を変更するには制約が大きい。そのため、どのように液体検出センサの検出感度を高感度化するかが問題となっていた。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、検出感度を向上させることができる液体検出センサ、及び該液体検出センサを用いた車両用ワイパ装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、液体が付着する液体付着面を有するガラス体に設けられ異なる電位に設定された2つの電極と、前記ガラス体に設けられるとともにグランドに接続され2つの前記電極に対して共通して設けられたグランド電極とを備え、2つの前記電極のうち低電位に設定された一方の電極と前記グランド電極との間の静電容量の変化に基づいて前記液体付着面への前記液体の付着を検出することをその要旨としている。
同構成によれば、低電位の電極とグランド電極とを用いて検出される静電容量は、高電位の電極とグランド電極との間に蓄えられる電荷の影響を受けて、液体付着面に液体が付着していないときと付着しているときとの変化量が大きくなる。従って、液体付着面に付着した液体の検出感度を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、液体が付着する液体付着面を有するガラス体に設けられ電圧が印加される第1の電極と、前記ガラス体に設けられグランドに接続されたグランド電極とを備え、前記電極と前記グランド電極との間の静電容量の変化に基づいて前記液体付着面への前記液体の付着を検出する液体検出センサであって、前記ガラス体に設けられ前記第1の電極よりも高い電圧が印加される第2の電極を備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、低電位の第1の電極とグランド電極とを用いて検出される静電容量は、高電位の第2の電極とグランド電極との間に蓄えられる電荷の影響を受けて、液体付着面に液体が付着していないときと付着しているときとの変化量が大きくなる。従って、液体付着面に付着した液体の検出感度を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の液体検出センサにおいて、前記電極及び前記グランド電極は、前記ガラス体の表面に設置されていることをその要旨としている。
同構成によれば、電極及びグランド電極のガラス体への設置が容易となる。また、電極及びグランド電極の交換も容易に行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の液体検出センサにおいて、前記ガラス体は車両のウインドシールドであり、前記電極及び前記グランド電極は、前記ウインドシールドにおける車室内側の表面に設置されていることをその要旨としている。
同構成によれば、2つの電極及びグランド電極は、ウインドシールドにおける車室内側の面に設置されているため、低電位の電極とグランド電極との間には、ウインドシールドが介在されることになる。低電位の電極とグランド電極とを用いて検出される静電容量は、高電位の電極とグランド電極との間に蓄えられる電荷の影響を受けて、液体付着面に液体が付着していないときと付着しているときとの変化量が大きくなるため、低電位の電極とグランド電極との間にウインドシールドが介在されたとしても、液体付着面に付着した液体を高感度に検出することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の液体検出センサを備え、前記液体検出センサの検出結果に基づいて、自動的に車両用ワイパを駆動して前記液体付着面を払拭することをその要旨としている。
同構成によれば、検出感度が高感度化された液体検出センサの検出結果に基づいて、自動的に車両用ワイパが駆動されるため、車両用ワイパは、液体付着面に付着した液体の量に応じて適切に駆動される。
本発明によれば、検出感度を向上させることができる液体検出センサ、及び該液体検出センサを用いた車両用ワイパ装置を提供することができる。
車両用ワイパ装置の電気的構成を示す概略図。 静電容量検出回路の電気的構成図。 フロントガラスにおける電極の配置エリアを説明するための説明図。 第1の電極、第2の電極及びグランド電極の平面図。 第1の電極、第2の電極及びグランド電極が設置されたフロントガラスの断面図。 (a)〜(c)は別の形態の第1の電極、第2の電極及びグランド電極が設置されたフロントガラスの断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両用ワイパ装置1を構成する液体検出センサ2は、3つの電極(即ち、第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13)と、静電容量検出回路4と、雨滴量判定回路5とから構成されている。
第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13は、図3に示すように、車両のフロントガラス21における車両用ワイパ22にて払拭されるワイパ払拭エリア23(図3において破線で囲まれた領域)内に設定された配置エリア24に設けられている。尚、図3では、図面が複雑化されることを避けるため、第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13の図示を省略している。配置エリア24は、ワイパ払拭エリア23の中央よりやや上方に設けられるとともに、第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13は、配置エリア24内において、フロントガラス21における車両室内側の表面21aに貼り付けられている(図5参照)。
図4に示すように、第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13は透明電極よりなるとともに、略四角形の枠状をなす第1の電極11の内側にグランド電極13が配置され、更にグランド電極13の内側に第2の電極12が配置されている。尚、図4では、各電極11〜13の形状を理解し易くするために、各電極11〜13にハッチングを施している。
第2の電極12は、図4において中央で上下方向に延びる帯状の中心部12aと、該中心部12aの長手方向の複数個所から該中心部12aと直交するように該中心部12aの幅方向の両側に延びる複数の延設部12bとから構成されている。延設部12bは、中心部12aの先端部(図4において上側の端部)と、該先端部から一定間隔毎の3箇所との合計4箇所から延設されるとともに、中心部12aの短手方向の幅と延設部12bの短手方向の幅とは等しく形成されている。また、前記グランド電極13は、第2の電極12を囲繞するように該第2の電極12の周縁部に沿って延びており、中心部12aの両側で延設部12bに応じた凹凸形状をなしている。このグランド電極13は、その幅が、第2の電極12を構成する中心部12aの短手方向の幅と等しく形成されている。
前記第1の電極11は、第2の電極12及びグランド電極13を囲繞する略四角形の枠状をなす囲繞部11aと、該囲繞部11aから内側に向かって延設された6つの延設部11bとから構成されている。囲繞部11aは、図4における下側の一辺の長手方向の中央部に開口部11cを有するとともに、該開口部11cから、前記中心部12aの基端部(図4における下側の端部)及びグランド電極13の一端部が囲繞部11aの外側に若干突出している。また、各延設部11bは、グランド電極13における延設部12b間で該延設部12bに沿って凹むように形成された部位の内側に向かって延びており、延設部12bと平行をなしている。即ち、第2の電極12の櫛歯状の部位と第1の電極11の櫛歯状の部位とが互いに噛み合い、その間にグランド電極13が介在されている。そして、囲繞部11aの幅及び延設部11bの幅は、第2の電極12を構成する中心部12aの短手方向の幅と等しく形成されている。また、第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13は、その厚さが等しく形成されるとともに、第1の電極11とグランド電極13との間、及びグランド電極13と第2の電極12との間には、それぞれ一定の幅の隙間が設けられている。
上記のような第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13は、それぞれ前記静電容量検出回路4に電気的に接続されている。図2に示すように、静電容量検出回路4は、インピーダンスブリッジを備えた構成となっている。詳述すると、静電容量検出回路4は、増幅器31を備えるとともに、該増幅器31の一方側の入力端子(図2において下側の入力端子)には、第1のインピーダンス32及び交流電源33を介して第1の電極11が接続されている。第1の電極11には、交流電源33から一定の電圧が印加される。また、交流電源33には、アンプ34を介して第2の電極12が接続されており、アンプ34は、交流電源33から供給される電源電圧を所定の電圧値に昇圧して第2の電極12に印加する。従って、第2の電極12には、第1の電極11よりも高い電圧が印加される。また、増幅器31の一方側の入力端子(図2において下側の入力端子)は、第2のインピーダンス35を介してグランドGNDに接続(即ち車体に接地)されるとともに、同増幅器31の他方側の入力端子(図2において上側の入力端子)には、グランド電極13が接続されている。更に、グランド電極13は、第3のインピーダンス36を介してグランドGNDに接続されている。そして、本実施形態の1つのグランド電極13は、第1の電極11及び第2の電極12に対して共通して設けられている。また、増幅器31の出力端子は、整流回路37に接続されるとともに、該整流回路37は、雨滴量判定回路5(図1参照)に接続されている。
このような静電容量検出回路4では、第1の電極11とグランド電極13とを用いて検出される静電容量Cの変化を検出し、その検出結果に応じた電圧信号である検出信号S1を、電気的に接続された雨滴量判定回路5(図1参照)に出力する。即ち、静電容量検出回路4は、増幅器31において、第1の電極11及びグランド電極13を用いて検出される静電容量Cの変化によるインピーダンスブリッジの電圧出力を増幅し、整流回路37において、増幅器31にて増幅された電圧出力を整流して検出信号S1として雨滴量判定回路5に出力する。
ここで、図2及び図5を参照して、静電容量検出回路4における第1の電極11及びグランド電極13を用いた静電容量Cの変化の検出について詳述する。
交流電源33から電圧が印加されたことにより第1の電極11とグランド電極13との間には電位差V1が生じるとともに、アンプ34を介して交流電源33から電圧が印加されたことにより第2の電極12とグランド電極13との間には、電位差V1よりも大きな電位差V2が生じる。すると、第1の電極11とグランド電極13との間には、電位差V1に比例した電荷Q1が蓄えられるとともに、第2の電極12とグランド電極13との間には、電位差V2に比例した電荷Q2が蓄えられる。尚、電位差V1は一定に保たれている。
そして、フロントガラス21の車室外側の表面21bにおいて、電極11〜13が配置された配置エリア24内に水滴41が付着すると、第1の電極11からグランド電極13に向かう電気力線α1(実線の矢印)上、及び第2の電極12からグランド電極13に向かう電気力線α2(破線の矢印)上に水滴41が配置される。水滴41の比誘電率は空気の比誘電率よりも高いことから、第1の電極11とグランド電極13との間には、電荷Q1に加えて電位差V1に比例した電荷ΔQ1が蓄えられる。また、水滴41には、第2の電極12とグランド電極13との電位差V2に比例したΔQ2が蓄えられる。そして、第1の電極11とグランド電極13との間の電位差V1は一定であるため、第1の電極11とグランド電極13とを利用して検出される静電容量Cの変化量ΔCは、下記のように表される。
ΔC=(ΔQ1+ΔQ2)/V1=ΔQ1/V1+ΔQ2/V1
即ち、本実施形態の液体検出センサ2においては、一対の電極を用いて検出される従来の液体検出センサを用いた場合に比べて、フロントガラス21の車室外側の表面21bに水滴41が付着した場合に検出される静電容量Cの変化量ΔCが、ΔQ2/V1だけ大きくなる。そして、ΔQ2は、第2の電極12とグランド電極13との間の電位差V2に比例する値であることから、第1の電極11とグランド電極13とを利用して検出される静電容量の変化量ΔCは、V2/V1に比例して増大する。即ち、本実施形態の液体検出センサ2においては、液体の検出感度がV2/V1に比例して向上される。
尚、図5では、代表として、第2の電極12の両側に第1の電極11及びグランド電極13がそれぞれ配置されている部位の断面を図示しているが、配置エリア24におけるその他の部位に水滴41が付着した場合においても同様に第1の電極11とグランド電極13とを利用して検出される静電容量Cの変化量はΔQ2/V1だけ増大される。
図1に示すように、前記雨滴量判定回路5は、車両用ワイパ装置1の制御を行うワイパ制御回路51に電気的に接続されている。この雨滴量判定回路5は、静電容量検出回路4から入力された検出信号S1に基づいて、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した雨滴等の液体の量が、車両用ワイパ22による払拭を必要とする量か否かを判定する。本実施形態では、雨滴量判定回路5は、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した液体の量が車両用ワイパ22による払拭を必要とする量か否かを判定するための閾値を持っている。そして、雨滴量判定回路5は、検出信号S1と閾値とを比較し、検出信号S1の電圧値が予め設定された当該閾値より小さい場合には、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した液体の量は車両用ワイパ22による払拭を必要とする量ではないと判定する。一方、検出信号S1の電圧値が前記閾値以上の値である場合には、雨滴量判定回路5は、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した液体の量は車両用ワイパ22による払拭を必要とする量であると判定し、車両用ワイパ22によるフロントガラス21の払拭が必要であることを示す払拭指令信号S2をワイパ制御回路51に出力する。
ワイパ制御回路51には、車両用ワイパ22を往復回動運動させるための駆動源となるワイパモータ52が電気的に接続されており、該ワイパ制御回路51は、車両用ワイパ22の動作を制御すべくワイパモータ52の駆動を制御する。
上記のように構成された車両用ワイパ装置1においては、フロントガラス21の車室外側の表面21bに雨滴等の液体が付着して該液体が所定量以上になったことが液体検出センサ2にて検出されると、該液体検出センサ2の雨滴量判定回路5からワイパ制御回路51に払拭指令信号S2が出力される。ワイパ制御回路51は、払拭指令信号S2が入力されると、ワイパモータ52を駆動して車両用ワイパ22を作動させる。これにより、車両用ワイパ22によってフロントガラス21の表面21bに付着した液体が払拭される。
車両用ワイパ22によってフロントガラス21の表面21bが払拭されると、第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13はワイパ払拭エリア23内に設置されているため、これら電極11〜13の近傍の液体が減少する。そして、液体検出センサ2では、第1の電極11とグランド電極13とを用いて検出される静電容量Cに応じた検出信号S1に基づいて、雨滴量判定回路5において、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した液体の量が車両用ワイパ22による払拭を必要とする量か否かが判定される。雨滴量判定回路5は、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した液体の量が車両用ワイパ22による払拭を必要とする量であると判定した場合には、払拭指令信号S2をワイパ制御回路51に出力し、ワイパ制御回路51は、該払拭指令信号S2に基づいて引き続きワイパモータ52を駆動して車両用ワイパ22による払拭作動を継続する。一方、雨滴量判定回路5は、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した液体の量が車両用ワイパ22による払拭を必要とする量ではないと判定した場合には、払拭指令信号S2の出力を停止し、ワイパ制御回路51によってワイパモータ52の駆動が停止される。このとき、ワイパモータ52は、車両用ワイパ22が格納位置に配置された後に停止される。このように、本実施形態の車両用ワイパ装置1は、液体検出センサ2の検出結果に基づいて自動的に車両用ワイパ22を駆動する。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)低電位の第1の電極11とグランド電極13とを用いて検出される静電容量Cは、フロントガラス21における車室外側の表面21bに雨滴等の液体が付着したときに高電位の第2の電極12とグランド電極13との間に蓄えられる電荷ΔQ2の影響を受けて、フロントガラス21の表面21bに液体が付着していないときと付着しているときとの変化量が大きくなる。従って、フロントガラス21における車室外側の表面21bに付着した液体の検出感度を向上させることができる。そして、検出感度が高感度化された液体検出センサ2の検出結果に基づいて、自動的に車両用ワイパ22が駆動されるため、車両用ワイパ22は、フロントガラス21の表面21bに付着した液体の量に応じて適切に駆動される。
(2)第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13は、フロントガラス21における車室内側の表面21aに設置されている。従って、第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13のフロントガラス21への設置を容易に行うことができる。また、第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13の交換も容易に行うことができる。
(3)第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13は、フロントガラス21における車室内側の表面21aに設置されているため、第1の電極11とグランド電極13との間には、フロントガラス21が介在されることになる。第1の電極11とグランド電極13とを用いて検出される静電容量Cは、フロントガラス21における車室外側の表面21bに雨滴等の液体が付着したときに第2の電極12とグランド電極13との間に蓄えられる電荷ΔQ2の影響を受けて、フロントガラス21の表面21bに液体が付着していないときと付着しているときとの変化量が大きくなるため、第1の電極11とグランド電極13との間にフロントガラス21が介在されたとしても、フロントガラス21の表面21bに付着した液体を高感度に検出することができる。
(4)第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13は、フロントガラス21における車室内側の表面21aに貼り付けられているため、車両用ワイパ22が干渉することがない。従って、電極11〜13の劣化が抑制される。
(5)第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13は、フロントガラス21において車両用ワイパ22にて払拭されるワイパ払拭エリア23内に配置されている。従って、ワイパ払拭エリア23に付着した液体を検出することができ、作動された車両用ワイパ22によってフロントガラス21付着した液体を的確に払拭することができる。
(6)第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13は透明電極よりなるため、これら電極11〜13によって運転者の視界が妨げられることが抑制され、運転者の視界を良好に維持することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13は、透明電極よりなるが、不透明な電極よりなるものであってもよい。
・第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13の形状は上記実施形態の形状に限らない。例えば、第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13を、直線状に延びる帯状とし、3本の電極11〜13を平行に配置してもよい。この場合、図6(a)に示すように、第2の電極12の両側に第1の電極11とグランド電極13とをそれぞれ配置してもよいし、図6(b)に示すように、第1の電極11の両側に第2の電極12とグランド電極13とをそれぞれ配置してもよいし、図6(c)に示すように、グランド電極13の両側に第1の電極11と第2の電極12とをそれぞれ配置してもよい。図6(a)乃至図6(c)に図示した何れの場合においても、上記実施形態と同様に液体検出センサ2の高感度化を図ることができる。また、第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13は、互いの間に一定の間隔の隙間を有するような渦巻状であってもよい。
・上記実施形態では、第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13は、フロントガラス21の車室内側の表面21aに貼り付けられている。しかしながら、電極11〜13の配置位置はこれに限らない。電極11〜13は、フロントガラス21の車室外側の表面21bに貼り付けられてもよい。また、電極11〜13は、フロントガラス21を構成する2枚のガラス板の間に配置されてもよい。
・上記実施形態では、第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13は、ワイパ払拭エリア23内に設けられている。しかしながら、第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13は、フロントガラス21においてワイパ払拭エリア23の外に設けられてもよい。
・車両用ワイパ装置1は、液体検出センサ2において検出される静電容量Cに基づき、フロントガラス21に付着した液体の量に応じて車両用ワイパ22の払拭速度を変更するように構成されてもよい。
・静電容量検出回路4の構成は、上記実施形態の構成に限らない。静電容量検出回路4は、第1の電極11とグランド電極13とを用いて静電容量Cの検出が可能な構成であればよい。
・上記実施形態では、液体検出センサ2は、車両のフロントガラス21を払拭する車両用ワイパ装置1に備えられ、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した液体を検出している。しかしながら、液体検出センサ2は、車両のリヤガラス(ウインドシールド)を払拭する車両用ワイパ装置に備えられ、リヤガラスの車室外側の表面に付着した液体を検出するものであってもよい。この場合、第1の電極11、第2の電極12及びグランド電極13は、リヤガラスに設けられる。また、液体検出センサ2は、ガラス体の表面に付着した液体の検出に用いられるのであれば、車両用ワイパ装置以外の装置に備えられてもよい。
上記各実施形態及び上記各変更例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の液体検出センサにおいて、前記ガラス体は、前記液体付着面の一部に車両用ワイパにて払拭されるワイパ払拭エリアを有する車両のウインドシールドであり、前記電極及び前記グランド電極は、前記ワイパ払拭エリア内に設けられたことを特徴とする液体検出センサ。同構成によれば、ワイパ払拭エリアに付着した液体を検出することができるため、作動された車両用ワイパによって付着した液体を的確に払拭することが可能となる。
(ロ)請求項1乃至請求項4及び前記(イ)の何れか1項に記載の液体検出センサにおいて、前記電極及び前記グランド電極は透明電極よりなることを特徴とする液体検出センサ。同構成によれば、視界を良好に維持することができる。
2…液体検出センサ、11…電極としての第1の電極、12…電極としての第2の電極、13…グランド電極、21…ガラス体及びウインドシールドとしてのフロントガラス、21a…ウインドシールドにおける車室内側の表面としての表面、21b…液体付着面としての表面、22…車両用ワイパ、C…静電容量、GND…グランド。

Claims (5)

  1. 液体が付着する液体付着面を有するガラス体に設けられ異なる電位に設定された2つの電極と、前記ガラス体に設けられるとともにグランドに接続され2つの前記電極に対して共通して設けられたグランド電極とを備え、
    2つの前記電極のうち低電位に設定された一方の電極と前記グランド電極との間の静電容量の変化に基づいて前記液体付着面への前記液体の付着を検出することを特徴とする液体検出センサ。
  2. 液体が付着する液体付着面を有するガラス体に設けられ電圧が印加される第1の電極と、前記ガラス体に設けられグランドに接続されたグランド電極とを備え、前記電極と前記グランド電極との間の静電容量の変化に基づいて前記液体付着面への前記液体の付着を検出する液体検出センサであって、
    前記ガラス体に設けられ前記第1の電極よりも高い電圧が印加される第2の電極を備えたことを特徴とする液体検出センサ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液体検出センサにおいて、
    前記電極及び前記グランド電極は、前記ガラス体の表面に設置されていることを特徴とする液体検出センサ。
  4. 請求項3に記載の液体検出センサにおいて、
    前記ガラス体は車両のウインドシールドであり、
    前記電極及び前記グランド電極は、前記ウインドシールドにおける車室内側の表面に設置されていることを特徴とする液体検出センサ。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の液体検出センサを備え、
    前記液体検出センサの検出結果に基づいて、自動的に車両用ワイパを駆動して前記液体付着面を払拭することを特徴とする車両用ワイパ装置。
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