JP2010223900A - 物体検知センサ及び車両用ワイパ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】検知感度を向上させることができる物体検知センサを提供する。
【解決手段】液体検知センサ2は、一対のセンサ電極11,12を備え、対をなすセンサ電極11,12間の静電容量の変化に基づいてセンサ電極11,12に近接する液体Rを検知する。そして、センサ電極11,12における液体Rが近接される検知面11d,12dには、表面プラズモン共鳴を起こす複数のナノ粒子を含むナノ粒子層32が設けられている。
【選択図】図7
【解決手段】液体検知センサ2は、一対のセンサ電極11,12を備え、対をなすセンサ電極11,12間の静電容量の変化に基づいてセンサ電極11,12に近接する液体Rを検知する。そして、センサ電極11,12における液体Rが近接される検知面11d,12dには、表面プラズモン共鳴を起こす複数のナノ粒子を含むナノ粒子層32が設けられている。
【選択図】図7
Description
本発明は、近接する物体を検知する物体検知センサ、及び該液体検知センサを用いた車両用ワイパ装置に関するものである。
従来、一対のセンサ電極間の静電容量の変化に基づいてセンサ電極に近接する導電性の物体を検知する物体検知センサは、例えば、降雨時に車両用ワイパを自動的に作動させる車両用ワイパ装置に利用されている。このような車両用ワイパ装置は、車両のフロントガラスの車室外側の表面に付着した雨滴等の液体を物体検知センサにて検知すると、その検知結果に基づいて車両用ワイパが自動的に作動されるように構成されている。そして、当該車両用ワイパ装置に用いられる物体検知センサにおいては、センサ電極は、特許文献1に記載されているようにフロントガラスの車室外側の表面に貼り付けられたり、特許文献2に記載されているようにフロントガラスを構成する2枚のガラス板の間に配置されたりする。
車両用ワイパによる自動払拭動作を降雨状況に一層適したものとするためには、フロントガラスに付着した液体の量をより正確に検知するべく、物体検知センサの検知感度を高感度化することが望まれる。
物体検知センサでは、フロントガラスに液体が付着していないときと付着したときとの一対のセンサ電極間の静電容量の変化を検出するため、フロントガラスに液体が付着していないときと付着したときとの静電容量の変化量が大きいほど検知感度が高くなる。ところで、物体検知センサの一対のセンサ電極はコンデンサを構成しており、コンデンサの静電容量Cは、コンデンサを構成するセンサ電極間の電位差をV、コンデンサに蓄えられる電荷をQとすると、「C=Q/V」にて表される。また、静電容量Cは、コンデンサを構成する電極間の比誘電率をε、真空誘電率をε0、電極の面積をS、センサ電極間の距離をdとすると、「C=ε・ε0・(S/d)」と表される。従って、一対のセンサ電極間の静電容量の変化量は、センサ電極の形状に依存し、センサ電極の材料やセンサ電極間の電位差には依存しないことがわかる。そして、センサ電極は、フロントガラス等の運転者の視界に入る部位に設けられることが多いため、液体が付着していないときと付着したときとの静電容量の変化量を大きくするためにセンサ電極の面積を大きくする等、その形状を変更するには制約が大きい。そのため、どのように物体検知センサの検知感度を高感度化するかが問題となっていた。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、検知感度を向上させることができる物体検知センサ、及び該物体検知センサを用いた車両用ワイパ装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、少なくとも一対のセンサ電極を備え、対をなす前記センサ電極間の静電容量の変化に基づいて前記センサ電極に近接する導電性の被検知体を検知する物体検知センサであって、前記センサ電極における前記被検知体が近接される検知面には、表面プラズモン共鳴を起こす複数のナノ粒子を含むナノ粒子層が設けられていることをその要旨としている。
同構成によれば、ナノ粒子層に含まれる複数のナノ粒子が表面プラズモン共鳴を起こすと、該表面プラズモン共鳴によって電場が増強され、センサ電極の検知面における電場がナノ粒子層に入射する入射光の電場に比べて大きくなる。従って、センサ電極の検知面に近接する被検知体に大きな電場をかけることができるため、対をなすセンサ電極を用いて検出される静電容量は、近接する被検知体があるときと無いときとの変化量が大きくなる。その結果、センサ電極に近接する被検知体の検知感度を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の物体検知センサにおいて、前記ナノ粒子は、金属粒子であることをその要旨としている。
同構成によれば、金属粒子よりなるナノ粒子は、可視光領域の入射光で表面プラズモン共鳴が起こる。従って、容易に表面プラズモン共鳴を利用してセンサ電極に近接する被検知体を高感度に検知することができる。
同構成によれば、金属粒子よりなるナノ粒子は、可視光領域の入射光で表面プラズモン共鳴が起こる。従って、容易に表面プラズモン共鳴を利用してセンサ電極に近接する被検知体を高感度に検知することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の物体検知センサにおいて、前記ナノ粒子層に含まれる複数の前記ナノ粒子は互いに電気的に絶縁されていることをその要旨としている。
同構成によれば、ナノ粒子層に入射光が入射することにより表面プラズモン共鳴が良好に起こる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の物体検知センサにおいて、前記センサ電極は透明電極よりなり、前記ナノ粒子層は、透明な薄膜状をなすことをその要旨としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の物体検知センサにおいて、前記センサ電極は透明電極よりなり、前記ナノ粒子層は、透明な薄膜状をなすことをその要旨としている。
同構成によれば、センサ電極及び該センサ電極の検知面に設けられるナノ粒子層は、何れも透明である。従って、被検知体を検知すべくセンサ電極が配置されたとしても、センサ電極が配置された場所の外観が損ねられることが抑制される。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の物体検知センサにおいて、前記センサ電極は、液体が付着する液体付着面を有するガラス体に設けられ、対をなす前記センサ電極間の静電容量の変化に基づいて前記液体付着面に付着した前記液体を検知することをその要旨としている。
同構成によれば、ガラス体の液体付着面に付着した液体を高感度に検知することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の物体検知センサにおいて、前記センサ電極は、前記ガラス体の表面に設置されていることをその要旨としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の物体検知センサにおいて、前記センサ電極は、前記ガラス体の表面に設置されていることをその要旨としている。
同構成によれば、センサ電極のガラス体への設置が容易となる。また、センサ電極の交換も容易に行うことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の物体検知センサにおいて、前記ガラス体は車両のウインドシールドであり、前記センサ電極は、前記ナノ粒子層が前記ウインドシールドとの間に介在されるように前記ウインドシールドにおける車室内側の表面に設置されていることをその要旨としている。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の物体検知センサにおいて、前記ガラス体は車両のウインドシールドであり、前記センサ電極は、前記ナノ粒子層が前記ウインドシールドとの間に介在されるように前記ウインドシールドにおける車室内側の表面に設置されていることをその要旨としている。
同構成によれば、対をなすセンサ電極の間には、ウインドシールドが介在されることになるが、表面プラズモン共鳴による電場増強作用によってセンサ電極の検知面における電場が増強されるため、ウインドシールドを通して該ウインドシールドにおける車室外側の表面に大きな電場をかけることができる。従って、液体付着面に液体が付着していないときと付着しているときとの対をなすセンサ電極間の静電容量の変化量を大きくすることができ、対をなすセンサ電極間にウインドシールドが介在されたとしても、液体付着面に付着した液体を高感度に検知することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項5乃至請求項7の何れか1項に記載の物体検知センサを備え、前記物体検知センサの検知結果に基づいて、自動的に車両用ワイパを駆動して前記液体付着面を払拭することをその要旨としている。
同構成によれば、検知感度が高感度化された物体検知センサの検知結果に基づいて、自動的に車両用ワイパが駆動されるため、車両用ワイパは、液体付着面に付着した液体の量に応じて適切に駆動される。
本発明によれば、検知感度を向上させることができる物体検知センサ、及び該物体検知センサを用いた車両用ワイパ装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両用ワイパ装置1を構成する物体検知センサとしての液体検知センサ2は、一対のセンサ電極(即ち、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12)と、静電容量検出回路4と、雨滴量判定回路5とを備えている。
図1に示すように、車両用ワイパ装置1を構成する物体検知センサとしての液体検知センサ2は、一対のセンサ電極(即ち、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12)と、静電容量検出回路4と、雨滴量判定回路5とを備えている。
第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12は、図3に示すように、車両のフロントガラス21における車両用ワイパ22にて払拭されるワイパ払拭エリア23(図3において破線で囲まれた領域)内に設定された配置エリア24に設けられている。尚、図3では、図面が複雑化されることを避けるため、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12の図示を省略している。配置エリア24は、ワイパ払拭エリア23の中央よりやや上方に設けられるとともに、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12は、配置エリア24内において、フロントガラス21における車両室内側の表面21aに貼り付けられている(図5参照)。
図4に示すように、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12は透明電極よりなるとともに、絶縁性を有する略長方形状の透明な貼着フィルム31上に配置されている。尚、図4では、各センサ電極11,12の形状を理解し易くするために、各センサ電極11,12にハッチングを施している。
第1のセンサ電極11は、図4において中央で上下方向に延びる帯状の中心部11aと、該中心部11aから該中心部11aと直交するように該中心部11aの幅方向の両側に延びる複数の延設部11bとから構成されている。延設部11bは、中心部11aの先端部(図4において上側の端部)と、該先端部から基端部側に離間した1箇所との合計2箇所から延設されるとともに、中心部11aの短手方向の幅と延設部11bの短手方向の幅とは等しく形成されている。
前記第2のセンサ電極12は、第1のセンサ電極11を囲繞する略四角形の枠状をなす囲繞部12aと、該囲繞部12aから内側に向かって延設された2つの延設部12bとから構成されている。囲繞部12aは、図4における下側の一辺の長手方向の中央部に開口部12cを有するとともに、該開口部12cから、前記中心部11aの基端部(図4における下側の端部)が囲繞部12aの外側に若干突出している。また、各延設部12bは、中心部11aの長手方向に隣り合う第1のセンサ電極11の延設部11b間に向かって延びており、延設部11bと平行をなしている。即ち、櫛歯状の第2のセンサ電極12と、第1のセンサ電極11の櫛歯状の部位とが互いに噛み合っている。そして、囲繞部12aの幅及び延設部12bの幅は、第1のセンサ電極11を構成する中心部11aの短手方向の幅と等しく形成されている。また、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12は、その厚さが等しく形成されるとともに、第1のセンサ電極11と第2のセンサ電極12との間には一定の幅の隙間が設けられている。
図5に示すように、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12の厚さ方向の一端面であって貼着フィルム31と反対側の端面である検知面11d,12dには、全面に亘って、ナノ粒子層32が設けられている。このナノ粒子層32は、表面プラズモン共鳴を起こす複数の金属ナノ粒子33(図6参照)を含む薄膜である。そして、ナノ粒子層32は、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12の検知面11d,12dに交互積層法により薄膜状に形成され、薄膜状をなすことにより透明になっている。
図5及び図6に示すように、金属ナノ粒子33は、本実施形態では、10〜100nmオーダーの大きさ(直径)の金の金属粒子である。そして、複数の金属ナノ粒子33は、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12の検知面11d,12d上で、隣り合う金属ナノ粒子33間にナノレベルの距離を置くことにより互いに絶縁されている。このようなナノ粒子層32では、可視光が照射されると表面プラズモン共鳴が起こる。
図5に示すように、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12が配置された貼着フィルム31上には、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12を覆うように全面に亘って接着剤よりなる粘着層34が形成されている。そして貼着フィルム31は、粘着層34を介して、前記配置エリア24(図3参照)内でフロントガラス21の車室内側の表面21aに貼り付けられる。これにより、図7に示すように、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12は、液体が付着するフロントガラス21側にそれぞれの検知面11d,12dが配置されるとともにそれぞれのナノ粒子層32がフロントガラス21との間に介在されるようにフロントガラス21における車室内側の表面21aに設置される。
図2に示すように、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12は、それぞれ前記静電容量検出回路4に電気的に接続されている。静電容量検出回路4は、インピーダンスブリッジを備えた構成となっている。詳述すると、静電容量検出回路4は、増幅器41を備えるとともに、該増幅器41の一方側の入力端子(図2において下側の入力端子)には、第1のインピーダンス42及び交流電源43を介して第1のセンサ電極11が接続されている。第1のセンサ電極11には、交流電源43から一定の電圧が印加される。また、増幅器41の一方側の入力端子(図2において下側の入力端子)は、第2のインピーダンス44を介してグランドGNDに接続(即ち車体に接地)されるとともに、同増幅器41の他方側の入力端子(図2において上側の入力端子)には、第2のセンサ電極12が接続されている。更に、第2のセンサ電極12は、第3のインピーダンス45を介してグランドGNDに接続されている。また、増幅器41の出力端子は、整流回路46に接続されるとともに、該整流回路46は、雨滴量判定回路5(図1参照)に接続されている。
このような静電容量検出回路4では、第1のセンサ電極11と第2のセンサ電極12とを用いて検出される静電容量Cの変化を検出し、その検出結果に応じた電圧信号である検出信号S1を、電気的に接続された雨滴量判定回路5(図1参照)に出力する。即ち、静電容量検出回路4は、増幅器41において、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12を用いて検出される静電容量C(図7参照)の変化によるインピーダンスブリッジの電圧出力を増幅し、整流回路46において、増幅器41にて増幅された電圧出力を整流して検出信号S1として雨滴量判定回路5に出力する。
ここで、静電容量検出回路4における第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12を用いた静電容量Cの変化の検出について詳述する。
まず、図8(a)乃至図8(d)を参照してナノ粒子層32の働きについて説明する。図8(a)に示すように、ナノ粒子層32に含まれるナノレベルの大きさ(直径)の金属ナノ粒子33は、特定の波長の光(振動電場)、例えば可視光領域の入射光Lが入射すると、図8(b)に示すように、該金属ナノ粒子33の表面に存在する自由電子eが集団的に振動する。そして、自由電子eの振動によって、図8(c)に示すように、金属ナノ粒子33では、分極を生じ電気的に不安定な状態となる。その結果、図8(d)に示すように、ナノレベルの距離を置いて隣り合う金属ナノ粒子33との間に電位差が生じ、当該金属ナノ粒子33間に大きな電場が発生する。このように、ナノ粒子層32に入射光Lが照射されると、金属ナノ粒子33の表面の自由電子eの振動に付随して金属ナノ粒子33の近傍に局在的な電場が発生する表面プラズモン共鳴が起こる。そして、本実施形態のナノ粒子層32に含まれる金属ナノ粒子33のように、10〜100nmオーダーの大きさの金属粒子は、可視光領域の入射光Lが照射されると表面プラズモン共鳴が起こり、その粒子表面では、入射光Lの電場に比べて2〜3桁程度大きな電場が生じる。
まず、図8(a)乃至図8(d)を参照してナノ粒子層32の働きについて説明する。図8(a)に示すように、ナノ粒子層32に含まれるナノレベルの大きさ(直径)の金属ナノ粒子33は、特定の波長の光(振動電場)、例えば可視光領域の入射光Lが入射すると、図8(b)に示すように、該金属ナノ粒子33の表面に存在する自由電子eが集団的に振動する。そして、自由電子eの振動によって、図8(c)に示すように、金属ナノ粒子33では、分極を生じ電気的に不安定な状態となる。その結果、図8(d)に示すように、ナノレベルの距離を置いて隣り合う金属ナノ粒子33との間に電位差が生じ、当該金属ナノ粒子33間に大きな電場が発生する。このように、ナノ粒子層32に入射光Lが照射されると、金属ナノ粒子33の表面の自由電子eの振動に付随して金属ナノ粒子33の近傍に局在的な電場が発生する表面プラズモン共鳴が起こる。そして、本実施形態のナノ粒子層32に含まれる金属ナノ粒子33のように、10〜100nmオーダーの大きさの金属粒子は、可視光領域の入射光Lが照射されると表面プラズモン共鳴が起こり、その粒子表面では、入射光Lの電場に比べて2〜3桁程度大きな電場が生じる。
図7に示すように、本実施形態の液体検知センサ2では、この表面プラズモン共鳴を利用してフロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した液体を高感度に検知する。詳述すると、外部からフロントガラス21に日光等の可視光領域の入射光L(振動電場)が照射されると、その入射光Lによってナノ粒子層32に含まれる複数の金属ナノ粒子33(図6参照)において表面プラズモン共鳴が起こり、第1のセンサ電極11の検知面11dと第2のセンサ電極12の検知面12dとにおける電場が増強される。従って、フロントガラス21において検知すべき液体が付着する車室外側の表面21bには強い電場がかかる。図7には、増強された電場の電気力線を矢印αにて図示している。そして、フロントガラス21の車室外側の表面21bに液体Rが付着すると、液体Rの比誘電率は空気の比誘電率よりも高いことから、液体Rには第1のセンサ電極11と第2のセンサ電極12との間の電位差に比例した電荷が蓄えられるとともに、液体Rに蓄えられた電荷に応じてセンサ電極11,12を用いて検出される静電容量Cが変化する。このとき、第1のセンサ電極11と第2のセンサ電極12との間の電場は、ナノ粒子層32における表面プラズモン共鳴によって増強されているため、表面プラズモン共鳴によって増強された電場の大きさに応じて、液体Rには、ナノ粒子層32が無い場合よりも多くの電荷が蓄えられる。よって、第1及び第2のセンサ電極11,12の検知面11d,12dにナノ粒子層32が設けられない場合に比べて、フロントガラス21の表面21bに液体Rが付着していないときと付着したときとの静電容量Cの変化量が大きくなる。その結果、表面プラズモン共鳴によって増幅された電場の大きさに応じて、液体Rの検知感度が高感度化される。
図1に示すように、前記雨滴量判定回路5は、車両用ワイパ装置1の制御を行うワイパ制御回路51に電気的に接続されている。この雨滴量判定回路5は、静電容量検出回路4から入力された検出信号S1に基づいて、フロントガラス21の車室外側の表面21b(図7参照)に付着した雨滴等の液体の量が、車両用ワイパ22による払拭を必要とする量か否かを判定する。本実施形態では、雨滴量判定回路5は、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した液体の量が車両用ワイパ22による払拭を必要とする量か否かを判定するための閾値を持っている。そして、雨滴量判定回路5は、検出信号S1と閾値とを比較し、検出信号S1の電圧値が予め設定された当該閾値より小さい場合には、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した液体の量は車両用ワイパ22による払拭を必要とする量ではないと判定する。一方、検出信号S1の電圧値が前記閾値以上の値である場合には、雨滴量判定回路5は、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した液体の量は車両用ワイパ22による払拭を必要とする量であると判定し、車両用ワイパ22によるフロントガラス21の払拭が必要であることを示す払拭指令信号S2をワイパ制御回路51に出力する。
ワイパ制御回路51には、車両用ワイパ22を往復回動運動させるための駆動源となるワイパモータ52が電気的に接続されており、該ワイパ制御回路51は、車両用ワイパ22の動作を制御すべくワイパモータ52の駆動を制御する。
上記のように構成された車両用ワイパ装置1においては、フロントガラス21の車室外側の表面21bに雨滴等の液体が付着して該液体が所定量以上になったことが液体検知センサ2にて検出されると、該液体検知センサ2の雨滴量判定回路5からワイパ制御回路51に払拭指令信号S2が出力される。ワイパ制御回路51は、払拭指令信号S2が入力されると、ワイパモータ52を駆動して車両用ワイパ22を作動させる。これにより、車両用ワイパ22によってフロントガラス21の表面21bに付着した液体が払拭される。
車両用ワイパ22によってフロントガラス21の表面21bが払拭されると、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12はワイパ払拭エリア23内に設置されているため、これらセンサ電極11,12の近傍の液体が減少する。そして、液体検知センサ2では、第1のセンサ電極11と第2のセンサ電極12とを用いて検出される静電容量Cに応じた検出信号S1に基づいて、雨滴量判定回路5において、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した液体の量が車両用ワイパ22による払拭を必要とする量か否かが判定される。雨滴量判定回路5は、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した液体の量が車両用ワイパ22による払拭を必要とする量であると判定した場合には、払拭指令信号S2をワイパ制御回路51に出力し、ワイパ制御回路51は、該払拭指令信号S2に基づいて引き続きワイパモータ52を駆動して車両用ワイパ22による払拭作動を継続する。一方、雨滴量判定回路5は、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した液体の量が車両用ワイパ22による払拭を必要とする量ではないと判定した場合には、払拭指令信号S2の出力を停止し、ワイパ制御回路51によってワイパモータ52の駆動が停止される。このとき、ワイパモータ52は、車両用ワイパ22が格納位置に配置された後に停止される。このように、本実施形態の車両用ワイパ装置1は、液体検知センサ2の検出結果に基づいて自動的に車両用ワイパ22を駆動する。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)入射光Lがナノ粒子層32に入射することによりナノ粒子層32に含まれる複数の金属ナノ粒子33が表面プラズモン共鳴を起こすと、該表面プラズモン共鳴によって電場が増強され、第1及び第2のセンサ電極11,12の検知面11d,12dにおける電場がナノ粒子層32に入射する入射光Lの電場に比べて2〜3桁程度大きくなる。従って、対をなすセンサ電極11,12の間にはフロントガラス21が介在されることになるが、表面プラズモン共鳴による電場増強作用によってセンサ電極11,12の検知面11d,12dにおける電場が増強されるため、フロントガラス21における車室外側の表面21bに付着した雨滴等の液体にフロントガラス21を通して大きな電場をかけることができる。従って、フロントガラス21の車室外側の表面21bに液体が付着していないときと付着しているときとのセンサ電極11,12間の静電容量Cの変化量を大きくすることができ、対をなすセンサ電極11,12間にウインドシールドが介在されたとしても、フロントガラス21の表面21bに付着した液体の検知感度を向上させることができる。そして、検知感度が高感度化された液体検知センサ2の検知結果に基づいて、自動的に車両用ワイパ22が駆動されるため、車両用ワイパ22は、フロントガラス21における車室外側の表面21bに付着した液体の量に応じて適切に駆動される。
(1)入射光Lがナノ粒子層32に入射することによりナノ粒子層32に含まれる複数の金属ナノ粒子33が表面プラズモン共鳴を起こすと、該表面プラズモン共鳴によって電場が増強され、第1及び第2のセンサ電極11,12の検知面11d,12dにおける電場がナノ粒子層32に入射する入射光Lの電場に比べて2〜3桁程度大きくなる。従って、対をなすセンサ電極11,12の間にはフロントガラス21が介在されることになるが、表面プラズモン共鳴による電場増強作用によってセンサ電極11,12の検知面11d,12dにおける電場が増強されるため、フロントガラス21における車室外側の表面21bに付着した雨滴等の液体にフロントガラス21を通して大きな電場をかけることができる。従って、フロントガラス21の車室外側の表面21bに液体が付着していないときと付着しているときとのセンサ電極11,12間の静電容量Cの変化量を大きくすることができ、対をなすセンサ電極11,12間にウインドシールドが介在されたとしても、フロントガラス21の表面21bに付着した液体の検知感度を向上させることができる。そして、検知感度が高感度化された液体検知センサ2の検知結果に基づいて、自動的に車両用ワイパ22が駆動されるため、車両用ワイパ22は、フロントガラス21における車室外側の表面21bに付着した液体の量に応じて適切に駆動される。
(2)本実施形態で用いた10〜100nmオーダーの大きさの金の金属ナノ粒子33は、可視光領域の入射光Lで表面プラズモン共鳴が起こる。従って、容易に表面プラズモン共鳴を利用してフロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した雨滴等の液体を高感度に検知することができる。
(3)ナノ粒子層32に含まれる複数金属ナノ粒子33同士は、互いの間にナノレベルの距離を置くことで互いに電気的に絶縁されている。したがって、ナノ粒子層32に入射光Lが入射することにより表面プラズモン共鳴が良好に起こる。
(4)第1及び第2のセンサ電極11,12及び該センサ電極11,12の検知面11d,12dに設けられるナノ粒子層32は、何れも透明である。従って、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した液体を検知すべく該フロントガラス21にセンサ電極11,12が配置されたとしても、センサ電極11,12及びナノ粒子層32は目立ちにくく、フロントガラス21の外観が損ねられることが抑制される。また、センサ電極11,12及びナノ粒子層32が何れも透明であるため、これらのセンサ電極11,12及びナノ粒子層32によって車両の運転者の視界が妨げられることが抑制され、同運転者の視界を良好に維持することができる。
(5)検知面11d,12dにそれぞれナノ粒子層32が設けられた第1及び第2のセンサ電極11,12は、フロントガラス21の車室内側の表面21aに設置されている。従って、第1及び第2のセンサ電極11,12のフロントガラス21への設置を容易に行うことができる。また、第1及び第2のセンサ電極11,12の交換も容易に行うことができる。
(6)第1及び第2のセンサ電極11,12は、ナノ粒子層32がフロントガラス21との間に介在されるようにフロントガラス21における車室内側の表面21aに設置されている。従って、車両用ワイパ22がセンサ電極11,12に干渉することがない。その結果、センサ電極11,12の劣化、及び車両用ワイパ22の劣化が抑制される。
(7)ナノ粒子層32に含まれる金属ナノ粒子33は、金のナノ粒子であり、一般的に入射光Lの入射によってより大きな表面プラズモン共鳴が起こる。従って、表面プラズモン共鳴による電場増強作用が大きく、第1及び第2のセンサ電極11,12の検知面11d,12dにおける電場がより大きくなる。従って、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した雨滴等の液体をより高感度に検知することができる。
(8)第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12は、フロントガラス21において車両用ワイパ22にて払拭されるワイパ払拭エリア23内に配置されている。従って、ワイパ払拭エリア23に付着した液体を検出することができ、作動された車両用ワイパ22によってフロントガラス21に付着した液体を的確に払拭することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12は、フロントガラス21の車室内側の表面21aに貼り付けられている。しかしながら、第1及び第2のセンサ電極11,12の配置位置はこれに限らない。例えば、第1及び第2のセンサ電極11,12は、フロントガラス21の車室外側の表面21bに貼り付けられてもよい。この場合、第1及び第2のセンサ電極11,12は、検知する液体との間にナノ粒子層32が介在されるように、検知面11d,12dがフロントガラス21と反対側を向くように配置する。このようにすると、表面プラズモン共鳴による電場増強作用によって、検知する液体に大きな電場をかけることができ、液体を高感度に検知することができる。更に、センサ電極11,12のフロントガラス21への設置及び交換を容易に行うことができる。また、第1及び第2のセンサ電極11,12は、フロントガラス21を構成する2枚のガラス板の間に配置されてもよい。この場合には、第1及び第2のセンサ電極11,12は、検知する液体との間にナノ粒子層32が介在されるように、検知面11d,12dがフロントガラス21の車室外側の表面21b側を向くように配置される。このようにしても、表面プラズモン共鳴による電場増強作用によって、検知する液体に大きな電場をかけることができ、液体を高感度に検知することができる。
・上記実施形態では、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12は、フロントガラス21の車室内側の表面21aに貼り付けられている。しかしながら、第1及び第2のセンサ電極11,12の配置位置はこれに限らない。例えば、第1及び第2のセンサ電極11,12は、フロントガラス21の車室外側の表面21bに貼り付けられてもよい。この場合、第1及び第2のセンサ電極11,12は、検知する液体との間にナノ粒子層32が介在されるように、検知面11d,12dがフロントガラス21と反対側を向くように配置する。このようにすると、表面プラズモン共鳴による電場増強作用によって、検知する液体に大きな電場をかけることができ、液体を高感度に検知することができる。更に、センサ電極11,12のフロントガラス21への設置及び交換を容易に行うことができる。また、第1及び第2のセンサ電極11,12は、フロントガラス21を構成する2枚のガラス板の間に配置されてもよい。この場合には、第1及び第2のセンサ電極11,12は、検知する液体との間にナノ粒子層32が介在されるように、検知面11d,12dがフロントガラス21の車室外側の表面21b側を向くように配置される。このようにしても、表面プラズモン共鳴による電場増強作用によって、検知する液体に大きな電場をかけることができ、液体を高感度に検知することができる。
・上記実施形態では、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12は、透明電極よりなるが、不透明な電極よりなるものであってもよい。また、上記実施形態では、ナノ粒子層32は、薄膜化されて透明に形成されているが、不透明であってもよい。
・上記実施形態では、金属ナノ粒子33は、10〜100nmオーダーの大きさの金の金属粒子であった。しかしながら、ナノ粒子層32に含まれる金属ナノ粒子は、10〜100nmオーダーの大きさの銀若しくは白金の金属粒子であってもよい。このようにしても、上記実施形態の(7)と同様の作用効果を得ることができる。また、ナノ粒子層32に含まれる金属ナノ粒子33は、表面プラズモン共鳴を起こすものであれば、金、銀及び白金以外の金属よりなるものであってもよい。また、ナノ粒子層32には、金属ナノ粒子33に代えて、表面プラズモン共鳴を起こす金属以外の物質のナノ粒子が含まれてもよい。
・上記実施形態では、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12は、ワイパ払拭エリア23内に配置されている。しかし、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12は、フロントガラス21において、ワイパ払拭エリア23の外に配置されてもよい。
・上記実施形態では、液体検知センサ2は、第1のセンサ電極11と第2のセンサ電極12との一対のセンサ電極を備えた構成とされている。しかしながら、液体検知センサ2は、複数対のセンサ電極を備えた構成であってもよい。また、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12の形状は上記実施形態の形状に限らない。例えば、第1及び第2のセンサ電極11,12は、直線状に延びる帯状をなし、互いに平行に配置されるものであってもよい。
・車両用ワイパ装置1は、液体検知センサ2において検出される静電容量に基づき、フロントガラス21に付着した液体の量に応じて車両用ワイパ22の払拭速度を変更するように構成されてもよい。
・静電容量検出回路4の構成は、上記実施形態の構成に限らない。静電容量検出回路4は、第1のセンサ電極11と第2のセンサ電極12とを用いて静電容量の検出が可能な構成であればよい。
・上記実施形態では、液体検知センサ2は、車両のフロントガラス21を払拭する車両用ワイパ装置1に備えられ、フロントガラス21の車室外側の表面21bに付着した液体を検出している。しかしながら、液体検知センサ2は、車両のリヤガラス(ウインドシールド)を払拭する車両用ワイパ装置に備えられ、リヤガラスの車室外側の表面に付着した液体を検出するものであってもよい。この場合、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12は、リヤガラスに設けられる。また、液体検知センサ2は、ガラス体の表面に付着した液体の検出に用いられるのであれば、車両用ワイパ装置以外の装置に備えられてもよい。
・上記実施形態では、液体検知センサ2は、ガラス体の表面に付着した液体を検知するものである。しかしながら、液体以外の導電性の被検知体を検知する物体検知センサに本発明を応用してもよい。この場合、物体検知センサは、検知面11d,12dにナノ粒子層32が設けられた対をなす第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12を用いて検出した静電容量の変化に基づいて、センサ電極11,12に近接する導電性の被検知体を検知するように構成される。そして、第1のセンサ電極11及び第2のセンサ電極12は、検知したい被検知体が近接するものに配置されればよい。
上記実施形態及び上記各変更例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)請求項2乃至請求項7の何れか1項に記載の物体検知センサにおいて、前記ナノ粒子は、可視光領域の入射光を受けて表面プラズモン共鳴を起こすことを特徴とする物体検知センサ。同構成によれば、ナノ粒子は、可視光領域の入射光で表面プラズモン共鳴を起こすため、ナノ粒子が表面プラズモン共鳴を起こすようにするために特別な装置等を必要としない。従って、容易に表面プラズモン共鳴を利用してセンサ電極に近接する被検知体を高感度に検知することができる。
(イ)請求項2乃至請求項7の何れか1項に記載の物体検知センサにおいて、前記ナノ粒子は、可視光領域の入射光を受けて表面プラズモン共鳴を起こすことを特徴とする物体検知センサ。同構成によれば、ナノ粒子は、可視光領域の入射光で表面プラズモン共鳴を起こすため、ナノ粒子が表面プラズモン共鳴を起こすようにするために特別な装置等を必要としない。従って、容易に表面プラズモン共鳴を利用してセンサ電極に近接する被検知体を高感度に検知することができる。
(ロ)請求項2乃至請求項7及び前記(イ)の何れか1項に記載の物体検知センサにおいて、前記ナノ粒子は、金、銀及び白金の何れかの金属粒子であることを特徴とする物体検知センサ。一般的に、金、銀及び白金は、可視光領域の入射光の照射によって、大きな表面プラズモン共鳴が得られることが知られている。従って、上記構成とすることにより、表面プラズモン共鳴による大きな電場増強作用が得られるため、センサ電極の検知面における電場をより大きくすることができる。その結果、センサ電極に近接する被検知体をより高感度に検知することができる。
(ハ)前記(イ)又は前記(ロ)に記載の物体検知センサを備え、前記物体検知センサの検知結果に基づいて、自動的に車両用ワイパを駆動して前記液体付着面を払拭することを特徴とする車両用ワイパ装置。
2…物体検知センサとしての液体検知センサ、11…センサ電極としての第1のセンサ電極、11d,12d…検知面、12…センサ電極としての第2のセンサ電極、21…ガラス体及びウインドシールドとしてのフロントガラス、22…車両用ワイパ、21a…ガラス体の表面及びウインドシールドにおける車室内側の表面としての表面、21b…ガラス体の表面及び液体付着面としての表面、32…ナノ粒子層、33…ナノ粒子としての金属ナノ粒子、C…静電容量、R…被検知体としての液体。
Claims (8)
- 少なくとも一対のセンサ電極を備え、対をなす前記センサ電極間の静電容量の変化に基づいて前記センサ電極に近接する導電性の被検知体を検知する物体検知センサであって、
前記センサ電極における前記被検知体が近接される検知面には、表面プラズモン共鳴を起こす複数のナノ粒子を含むナノ粒子層が設けられていることを特徴とする物体検知センサ。 - 請求項1に記載の物体検知センサにおいて、
前記ナノ粒子は、金属粒子であることを特徴とする物体検知センサ。 - 請求項1又は請求項2に記載の物体検知センサにおいて、
前記ナノ粒子層に含まれる複数の前記ナノ粒子は互いに電気的に絶縁されていることを特徴とする物体検知センサ。 - 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の物体検知センサにおいて、
前記センサ電極は透明電極よりなり、
前記ナノ粒子層は、透明な薄膜状をなすことを特徴とする物体検知センサ。 - 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の物体検知センサにおいて、
前記センサ電極は、液体が付着する液体付着面を有するガラス体に設けられ、
対をなす前記センサ電極間の静電容量の変化に基づいて前記液体付着面に付着した前記液体を検知することを特徴とする物体検知センサ。 - 請求項5に記載の物体検知センサにおいて、
前記センサ電極は、前記ガラス体の表面に設置されていることを特徴とする物体検知センサ。 - 請求項6に記載の物体検知センサにおいて、
前記ガラス体は車両のウインドシールドであり、
前記センサ電極は、前記ナノ粒子層が前記ウインドシールドとの間に介在されるように前記ウインドシールドにおける車室内側の表面に設置されていることを特徴とする物体検知センサ。 - 請求項5乃至請求項7の何れか1項に記載の物体検知センサを備え、
前記物体検知センサの検知結果に基づいて、自動的に車両用ワイパを駆動して前記液体付着面を払拭することを特徴とする車両用ワイパ装置。
Priority Applications (1)
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JP2009074211A JP2010223900A (ja) | 2009-03-25 | 2009-03-25 | 物体検知センサ及び車両用ワイパ装置 |
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CN114814985A (zh) * | 2022-05-06 | 2022-07-29 | 大陆汽车研发(重庆)有限公司 | 基于车辆的天气数据检测方法、装置和系统 |
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2009
- 2009-03-25 JP JP2009074211A patent/JP2010223900A/ja active Pending
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