JP2019094862A - プラント制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リファレンスガバナによる最適値探索によって制御出力の目標値を導出する場合に、演算効率を向上させる。【解決手段】プラント制御装置は、プラントの制御出力が目標値に近付くようにプラントの制御入力を決定するフィードバックコントローラと、プラントの所定のパラメータに基づいて修正前目標値を算出する修正前目標値算出部と、目的関数の値が小さくなるように最適値探索を行うことによって目標値を導出するリファレンスガバナとを備える。リファレンスガバナは、前回導出された目標値における目的関数の値が今回算出された修正前目標値における目的関数の値よりも小さい場合には、前回導出された目標値を開始値として最適値探索を行い、前回導出された目標値における目的関数の値が今回算出された修正前目標値における目的関数の値よりも大きい場合には、今回算出された修正前目標値を開始値として最適値探索を行う。【選択図】図6
Description
本発明はプラント制御装置に関する。
制御対象であるプラントでは、制御出力が目標値に近付くようにフィードバック制御が行われる。しかしながら、実際の制御では、ハード又は制御上の制約に起因して、制御入力及び制御出力の少なくとも一部の状態量に制約がある。斯かる制約を無視して制御系の設計が行われると、過渡応答の悪化や制御の不安定化が生じるおそれがある。
制約充足性を改善するための手法としてリファレンスガバナが知られている。リファレンスガバナは、制約充足性を考慮し、プラントの所定のパラメータに基づいて算出される修正前目標値を修正して制御出力の目標値を導出する。具体的には、リファレンスガバナは所定の目的関数の値が小さくなるように最適値探索を行うことによって目標値を導出する。
特許文献1には、ディーゼルエンジンにおける過給圧及びEGR率の目標値をリファレンスガバナによって導出することが記載されている。
特許文献1に記載のリファレンスガバナでは、ディーゼルエンジンの運転条件を示す外生入力から過給圧及びEGR率の修正前目標値が算出され、常にこれら修正前目標値を開始値として最適値探索が行われる。
しかしながら、ディーゼルエンジンの運転状態がほとんど変化しない場合等には、過給圧及びEGR率の目標値の最適値もほとんど変化しないと考えられる。このため、常に修正前目標値から最適値探索が行われると、目標値を最適値に近付けるのに時間がかかる場合があり、演算効率が低下する。
そこで、上記課題に鑑みて、本発明の目的は、リファレンスガバナによる最適値探索によって制御出力の目標値を導出する場合に、演算効率を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明では、プラントの制御出力が目標値に近付くように該プラントの制御入力を決定するフィードバックコントローラと、前記プラントの所定のパラメータに基づいて修正前目標値を算出する修正前目標値算出部と、前記プラントの所定の状態量に関する制約条件の充足度を考慮して定められた目的関数の値が小さくなるように最適値探索を行うことによって前記目標値を導出するリファレンスガバナとを備える、プラント制御装置において、前記リファレンスガバナは、前回導出された目標値における前記目的関数の値が今回算出された修正前目標値における前記目的関数の値よりも小さい場合には、前回導出された目標値を開始値として最適値探索を行い、前回導出された目標値における前記目的関数の値が今回算出された修正前目標値における前記目的関数の値よりも大きい場合には、今回算出された修正前目標値を開始値として最適値探索を行うことを特徴とする、プラント制御装置が提供される。
本発明によれば、リファレンスガバナによる最適値探索によって制御出力の目標値を導出する場合に、演算効率を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<第一実施形態>
最初に図1〜図7を参照して、本発明の第一実施形態について説明する。本実施形態では、制御対象であるプラントが内燃機関である場合について説明する。
最初に図1〜図7を参照して、本発明の第一実施形態について説明する。本実施形態では、制御対象であるプラントが内燃機関である場合について説明する。
<内燃機関全体の説明>
図1は、第一実施形態に係るプラント制御装置が適用される内燃機関を概略的に示す図である。図1に示される内燃機関1は、圧縮自着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)であり、車両に搭載される。
図1は、第一実施形態に係るプラント制御装置が適用される内燃機関を概略的に示す図である。図1に示される内燃機関1は、圧縮自着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)であり、車両に搭載される。
図1を参照すると、内燃機関1は、機関本体100と、各気筒の燃焼室2と、燃焼室2内に燃料を噴射する電子制御式の燃料噴射弁3と、吸気マニホルド4と、排気マニホルド5と、ターボチャージャ7とを備える。吸気マニホルド4は吸気管6を介してターボチャージャ7のコンプレッサ7aの出口に連結される。コンプレッサ7aの入口は吸気管6を介してエアクリーナ8に連結される。吸気管6内には、DCモータのようなスロットル弁駆動アクチュエータによって駆動されるスロットル弁9が配置される。さらに、吸気管6周りには吸気管6内を流れる吸入空気を冷却するためのインタークーラ13が配置される。吸気マニホルド4及び吸気管6は、空気を燃焼室2に導く吸気通路を形成する。
一方、排気マニホルド5は排気管27を介してターボチャージャ7のタービン7bの入口に連結される。タービン7bの出口は、排気管27を介して、排気浄化触媒28を内蔵したケーシング29に連結される。排気マニホルド5及び排気管27は、燃焼室2における混合気の燃焼によって生じた排気ガスを排出する排気通路を形成する。排気浄化触媒28は、例えば、排気ガス中のNOxを還元浄化する選択還元型NOx低減触媒(SCR触媒)又はNOx吸蔵還元触媒である。また、排気通路には、排気ガス中の粒子状物質(PM)を低減するために、酸化触媒、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)等が配置されてもよい。
また、内燃機関1は、排気通路を流れる排気の一部をEGRガスとして吸気通路に流入させる排気ガス再循環(以下、「EGR」という)システムを備える。具体的には、排気マニホルド5と吸気マニホルド4とがEGR通路14を介して互いに連結される。EGR通路14内には電子制御式のEGR弁15が配置される。また、EGR通路14周りにはEGR通路14内を流れるEGRガスを冷却するためのEGRクーラ20が配置される。本実施形態におけるEGRシステムはいわゆる高圧ループ方式(HPL方式)のEGRシステムである。
EGR弁15の開度が変更されると、吸気通路に流入するEGRガスの量が変化する。このため、EGR弁15の開度が変更されると、EGR率が変化する。なお、EGR率とは、気筒内に供給される全ガス量(新気量とEGRガス量との合計)に対するEGRガス量の割合である。また、スロットル弁9の開度が変更されると、新気量が変化する。このため、スロットル弁9の開度が変更されると、EGR率が変化する。
燃料は電子制御式の吐出量可変な燃料ポンプ19によって燃料タンク33から燃料配管34を介してコモンレール18内に供給される。コモンレール18内に供給された燃料は各燃料供給管17を介して各燃料噴射弁3に供給される。
ターボチャージャ7のタービン7bには、可変ノズル7cが設けられている。ターボチャージャ7はいわゆる可変ノズルターボチャージャである。可変ノズル7cの開度が変更されると、タービンブレードに供給される排気ガスの流速が変化し、ひいてはタービン7bの回転数が変化する。このため、可変ノズル7cの開度が変更されると、過給圧が変化する。
内燃機関1の各種制御は電子制御ユニット(ECU)80によって実行される。ECU80はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス81によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)82、RAM(ランダムアクセスメモリ)83、CPU(マイクロプロセッサ)84、入力ポート85及び出力ポート86を備える。圧力センサ10、負荷センサ101及びエアフロメータ102の出力が、対応するAD変換器87を介して入力ポート85に入力される。一方、出力ポート86は、対応する駆動回路88を介して、燃料噴射弁3、スロットル弁駆動アクチュエータ、可変ノズル7c、EGR弁15及び燃料ポンプ19に接続されている。
圧力センサ10は、吸気通路においてインタークーラ13とスロットル弁9との間に配置され、スロットル弁9よりも上流側の吸気管6内を流れる吸気の圧力(過給圧)を検出する。負荷センサ101は、アクセルペダル120の踏込み量に比例した出力電圧を発生させる。したがって、負荷センサ101は機関負荷を検出する。エアフロメータ102は、吸気通路においてエアクリーナ8とコンプレッサ7aとの間に配置され、吸気管6内を流れる空気流量を検出する。さらに、入力ポート85には、クランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ108が接続され、クランク角センサ108によって機関回転数が検出される。
<プラント制御装置>
図2は、第一実施形態に係るプラント制御装置の目標値追従制御構造を示す図である。プラント制御装置は、目標値マップ95、リファレンスガバナ(RG)94、比較部91及びフィードバックコントローラ92を備える。なお、本実施形態では、ECU80がプラント制御装置として機能する。
図2は、第一実施形態に係るプラント制御装置の目標値追従制御構造を示す図である。プラント制御装置は、目標値マップ95、リファレンスガバナ(RG)94、比較部91及びフィードバックコントローラ92を備える。なお、本実施形態では、ECU80がプラント制御装置として機能する。
図2において破線で囲まれた部分は、制御出力(状態変数)xが目標値wfに近付くようにフィードバック制御を行う閉ループシステム90として機能する。閉ループシステム90が設計済である場合、図2の目標値追従制御構造を等価変形することによって図3のフィードフォワード制御構造が得られる。なお、図2及び図3におけるyは、とりうる値に制約がある状態量であり、プラント96の制御入力u及び制御出力xの少なくとも一部である。
比較部91は、目標値wfから制御出力xを減算して偏差e(=wf−x)を算出し、偏差eをフィードバックコントローラ92に入力する。目標値wfは後述するリファレンスガバナ94によって比較部91に入力され、制御出力xは、制御入力u及び外生入力dが入力されるプラント96から出力される。外生入力dはプラント96の所定のパラメータである。
フィードバックコントローラ92は、制御出力xが目標値wfに近付くように制御入力uを決定する。すなわち、フィードバックコントローラ92は、偏差eがゼロに近付くように制御入力uを決定する。フィードバックコントローラ92では、PI制御、PID制御等の公知の制御が用いられる。フィードバックコントローラ92は制御入力uをプラント96に入力する。また、状態フィードバックとして制御出力xがフィードバックコントローラ92に入力される。なお、制御出力xのフィードバックコントローラ92への入力は省略されてもよい。また、比較部91はフィードバックコントローラ92に組み込まれていてもよい。
上述したように、閉ループシステム90では、制御出力xが目標値wfに近付くようにフィードバック制御が行われる。しかしながら、実際の制御では、ハード又は制御上の制約に起因して、制御入力u及び制御出力xの少なくとも一部の状態量yに制約がある。このため、制約を考慮せずに算出された目標値が閉ループシステム90に入力されると、状態量yが制約に抵触し、過渡応答の悪化や制御の不安定化が生じるおそれがある。
そこで、本実施形態では、目標値マップ95及びリファレンスガバナ94を用いて制御出力xの目標値wfが算出される。外生入力dが目標値マップ95に入力されると、目標値マップ95は、外生入力dに基づいて修正前目標値rを算出し、修正前目標値rをリファレンスガバナ94に出力する。したがって、目標値マップ95は、プラント96の所定のパラメータに基づいて修正前目標値を算出する修正前目標値算出部として機能する。
リファレンスガバナ94は、状態量yに関する制約条件の充足度が高まるように修正前目標値rを修正して目標値wfを導出する。具体的には、リファレンスガバナ94は、状態量yに関する制約条件の充足度を考慮して定められた目的関数の値が小さくなるように最適値探索を行うことによって目標値wfを導出する。
本実施形態では、目的関数J(w)は下記の式(1)によって表される。
ここで、rは目標値マップ95から出力された修正前目標値であり、wは修正目標値であり、y(k)は状態量yの将来予測値であり、yLimは予め定められた状態量yの上限値であり、pは予め定められた重み係数である。また、kは離散時間ステップであり、Nhは予測ステップ数(予測ホライズン)である。
目的関数J(w)は、目標値の修正量を表す修正項(式(1)の右辺第一項)と、状態量yに関する制約条件の充足度を表すペナルティ関数(式(1)の右辺第二項)とを含む。修正項は、修正前目標値rと修正目標値wとの差の二乗である。このため、目的関数J(w)の値は、修正前目標値rと修正目標値wとの差が小さいほど、すなわち目標値の修正量が小さいほど小さくなる。また、ペナルティ関数は、状態量yの将来予測値y(k)が上限値yLimを超えた場合に超過量がペナルティとして目的関数J(w)に加えられるように構成されている。このため、目的関数J(w)の値は、状態量yの将来予測値y(k)が上限値yLimを超える量が小さいほど小さくなる。
リファレンスガバナ94はプラント96のモデルを用いて状態量yの将来予測値y(k)を算出する。例えば、状態量yの将来予測値y(k)は下記の式(2)によって算出される。
y(k+1)=f(y(k),w,d)…(2)
fは、状態量yの将来予測値y(k)を算出するために用いられるモデル関数である。最初に、算出時点の状態量であるy(0)を用いて、算出時点から1ステップ先の状態量の予測値y(1)が算出される。算出時点の状態量であるy(0)はセンサ等の検出器によって検出された検出値又は計算式等を用いて推定された推定値である。その後、算出時点からNhステップ先の状態量の予測値y(Nh)まで状態量の将来予測値y(k)が順次算出され、合計Nh個の状態量の将来予測値が算出される。なお、1ステップに相当する時間に予測ステップ数Nhを乗じた値が予測区間になる。
y(k+1)=f(y(k),w,d)…(2)
fは、状態量yの将来予測値y(k)を算出するために用いられるモデル関数である。最初に、算出時点の状態量であるy(0)を用いて、算出時点から1ステップ先の状態量の予測値y(1)が算出される。算出時点の状態量であるy(0)はセンサ等の検出器によって検出された検出値又は計算式等を用いて推定された推定値である。その後、算出時点からNhステップ先の状態量の予測値y(Nh)まで状態量の将来予測値y(k)が順次算出され、合計Nh個の状態量の将来予測値が算出される。なお、1ステップに相当する時間に予測ステップ数Nhを乗じた値が予測区間になる。
本実施形態では、制御対象であるプラント96は内燃機関1であり、プラント制御装置は過給圧及びEGR率を制御する。この場合、制御出力xは過給圧及びEGR率の二つの値である。このため、制御出力xの修正前目標値r及び目標値wは二次元ベクトルによって表される。制御出力xとして比較部91に入力される過給圧は圧力センサ10によって検出される。また、制御出力xとして比較部91に入力されるEGR率は、エアフロメータ102の出力、EGR弁15の開度等に基づいて公知の手法によって推定される。
過給圧及びEGR率を制御するための制御入力uはスロットル弁9の開度、EGR弁15の開度及び可変ノズル7cの開度である。外生入力dは、内燃機関1の運転パラメータである機関回転数及び燃料噴射量である。機関回転数はクランク角センサ108によって検出される。燃料噴射量は、負荷センサ101によって検出される機関負荷等に基づいてECU80によって決定される値である。目標値マップ95では、図4に示されるように、修正前目標値rが機関回転数NE及び燃料噴射量Qeの関数として示される。目標値マップ95はECU80のROM82に記憶される。
また、過給圧及びEGR率は制約条件として上限値を有する。このため、本実施形態では、状態量yは、制御出力xである過給圧及びEGR率である。このとき、目的関数J(w)は下記の式(3)によって表される。
ここで、rは目標値マップ95から出力された修正前目標値であり、wは修正目標値であり、x1(k)はEGR率の将来予測値であり、x1Limは予め定められたEGR率の上限値であり、x2(k)は過給圧の将来予測値であり、x2Limは予め定められた過給圧の上限値であり、p1及びp2は予め定められた重み係数である。また、kは離散時間ステップであり、Nhは予測ステップ数(予測ホライズン)である。
本実施形態では、修正される目標値が過給圧及びEGR率の二つの値であり、リファレンスガバナ94は勾配法による最適値探索を行うことによって目標値wfを導出する。図5は、勾配法による最適値探索を説明するための図である。図5に示されるx軸はEGR率の目標値を示し、図5に示されるy軸は過給圧の目標値を示している。また、図5に示される等高線は目的関数の値を示している。図5の例では、内側の等高線の値が外側の等高線の値よりも小さくなっている。
リファレンスガバナ94は、現在の修正目標値wから所定量だけずらされた4つの近傍目標値w1〜w4における目的関数J(w1)〜J(w4)の値から算出される勾配の方向に修正目標値wを移動させることを繰り返すことによって目標値wfを導出する。近傍目標値w1は、y軸の正の方向に微少量Δだけずらされた値である。近傍目標値w2は、y軸の負の方向に微少量Δだけずらされた値である。近傍目標値w3は、x軸の正の方向に微少量Δだけずらされた値である。近傍目標値w4は、x軸の負の方向に微少量Δだけずらされた値である。
4つの近傍目標値w1〜w4における目的関数J(w1)〜J(w4)の値を算出するとき、各近傍目標値についてのEGR率及び過給圧の将来予測値が上記式(2)を用いて算出される。なお、モデル関数はEGR率及び過給圧のそれぞれについて設定され、EGR率についてのモデル関数と過給圧についてのモデル関数は異なる。上記式(3)を用いて目的関数J(w1)〜J(w4)の値が算出されると、下記の式(4)によってx軸方向の傾斜▽xが算出され、下記の式(5)によってy軸方向の傾斜▽yが算出される。
▽x=(J(w3)−J(w4))/2Δ…(4)
▽y=(J(w1)−J(w2))/2Δ…(5)
▽x=(J(w3)−J(w4))/2Δ…(4)
▽y=(J(w1)−J(w2))/2Δ…(5)
次いで、図5に示されるように、x軸方向の傾斜▽xとy軸方向の傾斜▽yとの合成ベクトルとして勾配▽wが算出される。この結果、修正目標値wが、勾配▽wの方向(負の方向)に移動され、修正前目標値wbから修正後目標値waに更新される。本実施形態では、リファレンスガバナ94は、上述した方法による修正目標値wの更新を所定回数繰り返し、最終的な修正目標値wを目標値wfに設定する。
最適値探索を行う場合、最適値探索のための開始値、すなわち修正目標値wの初期値を設定する必要がある。例えば、目標値マップ95によって算出される修正前目標値rを開始値に設定することが考えられる。しかしながら、内燃機関1の運転状態がほとんど変化しない場合等には、過給圧及びEGR率の目標値の最適値もほとんど変化しないと考えられる。このため、常に修正前目標値rから最適値探索が行われると、目標値を最適値に近付けるのに時間がかかる場合があり、演算効率が低下する。
このため、本実施形態では、リファレンスガバナ94は、前回導出された目標値wfpにおける目的関数J(wfp)の値が今回算出された修正前目標値rcにおける目的関数J(rc)の値よりも小さい場合には、前回導出された目標値wfpを開始値として最適値探索を行う。また、リファレンスガバナ94は、前回導出された目標値wfpにおける目的関数J(wfp)の値が今回算出された修正前目標値rcにおける目的関数J(rc)の値よりも大きい場合には、今回算出された修正前目標値rcを開始値として最適値探索を行う。上記のように開始値を設定することによって、目標値を最適値に近付けることが容易となる。このため、リファレンスガバナ94による最適値探索によって制御出力の目標値を導出する場合に、演算効率を向上させることができる。
また、リファレンスガバナ94は、前回導出された目標値wfpにおける目的関数J(wfp)の値が今回算出された修正前目標値rcにおける目的関数J(rc)の値と等しい場合には、前回導出された目標値wfp又は今回算出された修正前目標値rcを開始値として最適値探索を行う。
図6は、第一実施形態における最適値探索を概略的に示す図である。図5と同様に、図6に示される等高線は目的関数の値を示している。図6の例でも、内側の等高線の値が外側の等高線の値よりも小さくなっている。図中の一点鎖線は前回の最適値探索の軌跡を示す。また、図中の実線は本実施形態における今回の最適値探索の軌跡を示し、図中の破線は本実施形態の比較例における今回の最適値探索の軌跡を示す。
なお、図6の例では、説明を簡略化するために、修正目標値の更新回数が実際の更新回数よりも少ない3回に設定されている。また、図6には前回の状態における目的関数の値のみが等高線によって示されているが、修正前目標値rが変化すると、等高線の軌跡も変化する。しかしながら、修正前目標値rの変化量が小さい場合には、等高線の軌跡の変化も小さいと考えられる。
図6の例では、前回導出された目標値wfpにおける目的関数J(wfp)の値が今回算出された修正前目標値rcにおける目的関数J(rc)の値よりも小さい。今回の最適値探索において、比較例では修正前目標値rcが開始値に設定され、本実施形態では目標値wfpが開始値に設定される。この結果、本実施形態では、比較例に比べて、今回導出された目標値wfcにおける目的関数J(wfc)の値を小さくすることができる。すなわち、本実施形態では、比較例に比べて、目標値wfcをより最適な値に近付けることができる。
<目標値導出処理>
以下、図7のフローチャートを参照して、上述した制御について詳細に説明する。図7は、第一実施形態における目標値導出処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは、目標値を導出するためにECU80によって所定の実行間隔で実行される。実行間隔は例えば10〜100msである。
以下、図7のフローチャートを参照して、上述した制御について詳細に説明する。図7は、第一実施形態における目標値導出処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは、目標値を導出するためにECU80によって所定の実行間隔で実行される。実行間隔は例えば10〜100msである。
最初に、ステップS101において、外生入力d(本実施形態では、機関回転数及び燃料噴射量)が取得される。次いで、ステップS102において、目標値マップ95によって外生入力dに基づいて修正前目標値rcが算出される。
次いで、ステップS103において、修正前目標値rcにおける目的関数J(rc)の値が、前回導出された目標値wfpにおける目的関数J(wfp)以下であるか否かが判定される。このとき、修正目標値wとして修正前目標値rcを用いてEGR率及び過給圧の将来予測値が上記式(2)によって算出され、算出された将来予測値を用いて目的関数J(rc)が上記式(3)によって算出される。また、修正目標値wとして目標値wfpを用いてEGR率及び過給圧の将来予測値が上記式(2)によって算出され、算出された将来予測値を用いて目的関数J(wfp)が上記式(3)によって算出される。
ステップS103において目的関数J(rc)の値が目的関数J(wfp)以下であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS104に進む。ステップS104では、修正目標値wが修正前目標値rcに設定される。すなわち、最適値探索のための開始値が修正前目標値rcに設定される。
次いで、ステップS106では、勾配法による最適値探索を行うべく、4つの近傍目標値w1〜w4における目的関数J(w1)〜J(w4)の値が算出される。具体的には、各近傍目標値を用いてEGR率及び過給圧の将来予測値が上記式(2)によって算出され、算出された将来予測値を用いて各目的関数が式(3)によって算出される。このとき、近傍目標値w1〜w4が修正目標値wとして式(2)及び式(3)に代入される。
次いで、ステップS107において、目的関数J(w1)〜J(w4)の値から算出された勾配の方向に修正目標値wが移動される。すなわち、修正目標値wが更新される。次いで、ステップS108において、更新回数Countに1が加算される。更新回数Countは、修正目標値wの更新が行われた回数を示す。更新回数Countの初期値は0である。
次いで、ステップS109において更新回数Countが所定回数N以上であるか否かが判定される。所定回数Nは例えば10〜200である。ステップS109において更新回数Countが所定回数N未満であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS106に戻る。したがって、更新回数Countが所定回数Nに達するまで、最適値探索が繰り返し行われる。
ステップS109において更新回数Countが所定回数N以上であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS110に進む。ステップS110では、目標値wfと前回導出された目標値wfpとが修正目標値wに設定される。前回導出された目標値wfpは次回のステップS103において用いられる。また、ステップS110では、更新回数Countがゼロにリセットされる。ステップS110の後、本制御ルーチンは終了する。
一方、ステップS103において目的関数J(rc)の値が目的関数J(wfp)よりも大きいと判定された場合、本制御ルーチンはステップS105に進む。ステップS105では、修正目標値wが前回導出された目標値wfpに設定される。すなわち、最適値探索のための開始値が前回導出された目標値wfpに設定される。ステップS105の後、本制御ルーチンはステップS106に進み、上記のように最適値探索が行われる。
<第二実施形態>
第二実施形態におけるプラント制御装置の構成及び制御は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態におけるプラント制御装置と同様である。このため、以下、本発明の第二実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第二実施形態におけるプラント制御装置の構成及び制御は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態におけるプラント制御装置と同様である。このため、以下、本発明の第二実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第一実施形態では、修正目標値wの更新が所定回数繰り返され、最終的な修正目標値wが目標値wfに設定される。しかしながら、修正目標値wの更新が所定回数繰り返される前に修正目標値wが最適値近傍に達する場合がある。特に、最適値探索のための開始値として前回導出された目標値wfpが用いられる場合、修正目標値wが最適値近傍に達するために必要な修正目標値wの更新回数が少ないと考えられる。
このため、第二実施形態では、リファレンスガバナ94は、修正目標値wの更新が所定回数繰り返される前であっても修正目標値wが最適値近傍に達したと判定したときには、最適値探索を終了し、最終的な修正目標値wを目標値wfに設定する。このことによって、リファレンスガバナ94の演算負荷を低減することができる。
第二実施形態では、リファレンスガバナ94は、修正目標値wにおける目的関数J(w)の値が4つの近傍目標値w1〜w4における目的関数J(w1)〜J(w4)の値よりも小さい場合に、修正目標値wが最適値近傍に達したと判定する。目的関数J(w1)〜J(w4)の値は第一実施形態と同様の方法で算出される。
<目標値導出処理>
図8は、第二実施形態における目標値導出処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは、目標値を導出するためにECU80によって所定の実行間隔で実行される。実行間隔は例えば10〜100msである。
図8は、第二実施形態における目標値導出処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは、目標値を導出するためにECU80によって所定の実行間隔で実行される。実行間隔は例えば10〜100msである。
ステップS201〜ステップS205は、図7のステップS101〜ステップS105と同様であることから説明を省略する。ステップS204又はステップS205の後、ステップS206において、図7のステップS106と同様に4つの近傍目標値w1〜w4における目的関数J(w1)〜J(w4)の値が算出される。
次いで、ステップS207において、修正目標値wにおける目的関数J(w)の値が近傍目標値w1〜w4における目的関数J(w1)〜J(w4)の値よりも小さいか否かが判定される。目的関数J(w)の値が目的関数J(w1)〜J(w4)の値よりも小さいと判定された場合、本制御ルーチンはステップS211に進む。
ステップS211では、目標値wfと前回導出された目標値wfpとが修正目標値wに設定される。前回導出された目標値wfpは次回のステップS203において用いられる。また、ステップS211では、更新回数Countがゼロにリセットされる。ステップS211の後、本制御ルーチンは終了する。
一方、ステップS207において目的関数J(w)の値が目的関数J(w1)〜J(w4)の少なくとも一つの値よりも大きいと判定された場合、本制御ルーチンはステップS208に進む。ステップS206及びステップS208〜ステップS210では、図7のステップS106〜ステップS109と同様に最適値探索が行われる。本制御ルーチンでは、目的関数J(w)の値が目的関数J(w1)〜J(w4)の値よりも小さくなるまで、又は更新回数Countが所定回数Nに達するまで、最適値探索が繰り返し行われる。
<第三実施形態>
第三実施形態におけるプラント制御装置の構成及び制御は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態におけるプラント制御装置と同様である。このため、以下、本発明の第三実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第三実施形態におけるプラント制御装置の構成及び制御は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態におけるプラント制御装置と同様である。このため、以下、本発明の第三実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第三実施形態では、第二実施形態と同様に、リファレンスガバナ94は、修正目標値wの更新が所定回数繰り返される前であっても修正目標値wが最適値近傍に達したと判定したときには、最適値探索を終了し、最終的な修正目標値wを目標値wfに設定する。このことによって、リファレンスガバナ94の演算負荷を低減することができる。
第三実施形態では、リファレンスガバナ94は、修正目標値wにおける目的関数J(w)の値が所定値以下である場合に、修正目標値wが最適値近傍に達したと判定する。
<目標値導出処理>
図9は、第三実施形態における目標値導出処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは、目標値を導出するためにECU80によって所定の実行間隔で実行される。実行間隔は例えば10〜100msである。
図9は、第三実施形態における目標値導出処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは、目標値を導出するためにECU80によって所定の実行間隔で実行される。実行間隔は例えば10〜100msである。
ステップS301〜ステップS305は、図7のステップS101〜ステップS105と同様であることから説明を省略する。ステップS304又はステップS305の後、ステップS306において、修正目標値wにおける目的関数J(w)の値が所定値A以下であるか否かが判定される。所定値Aはゼロよりも大きな数である。
ステップS306において修正目標値wにおける目的関数J(w)の値が所定値A以下であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS311に進む。ステップS311では、目標値wfと前回導出された目標値wfpとが修正目標値wに設定される。前回導出された目標値wfpは次回のステップS303において用いられる。また、ステップS311では、更新回数Countがゼロにリセットされる。ステップS311の後、本制御ルーチンは終了する。
一方、ステップS306において修正目標値wにおける目的関数J(w)の値が所定値Aよりも大きいと判定された場合、本制御ルーチンはステップS307に進む。ステップS307〜ステップS310では、図7のステップS106〜ステップS109と同様に最適値探索が行われる。本制御ルーチンでは、目的関数J(w)の値が所定値A以下になるまで、又は更新回数Countが所定回数Nに達するまで、最適値探索が繰り返し行われる。
以上、本発明に係る好適な実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。例えば、内燃機関1は火花点火式内燃機関(例えば、ガソリンエンジン)であってもよい。また、過給圧は、可変ノズル7cの代わりに、バイパス通路に設けられたウエストゲートバルブによって調整されてもよい。この場合、制御入力uとして、可変ノズル7cの開度の代わりにウエストゲートバルブの開度が用いられる。
また、内燃機関1は、HPL方式のEGRシステムの代わりに低圧ループ方式(LPL方式)のEGRシステムを備えてもよい。この場合、EGR通路14は排気浄化触媒28よりも下流側の排気通路とコンプレッサ7aよりも上流側の吸気通路とに接続される。
また、内燃機関1は、HPL方式のEGRシステム及びLPL方式のEGRシステムの両方を備えていてもよい。この場合、制御出力xは、HPL方式のEGRシステムを介して吸気通路に流入するEGRガスの量、LPL方式のEGRシステムを介して吸気通路に流入するEGRガスの量、及び過給圧である。また、制御入力uは、スロットル弁9の開度、HPL方式のEGRシステムのEGR弁の開度、LPL方式のEGRシステムのEGR弁の開度、及び可変ノズル7cの開度である。
上記のように制御出力xの数が3つの場合、制御出力xの修正前目標値r及び目標値wfは三次元ベクトルによって表される。この場合、リファレンスガバナ94は、修正目標値wから所定量だけずらされた6つの近傍目標値w1〜w6における目的関数J(w1)〜J(w6)の値から算出される勾配の方向に修正目標値wを移動させることを繰り返すことによって目標値wfを導出する。
また、最適値探索の手法は勾配法に限定されない。例えば、二分探索法のような他の手法によって最適値探索が行われてもよい。また、制御対象であるプラントは、制約条件を有する状態量の将来予測値が算出可能であれば、内燃機関に限定されない。例えば、車両に設けられたエアコンディショナーがプラントであり、車内温度の目標値がリファレンスガバナによって導出されてもよい。
1 内燃機関
80 電子制御ユニット(ECU)
92 フィードバックコントローラ
94 リファレンスガバナ
95 目標値マップ
80 電子制御ユニット(ECU)
92 フィードバックコントローラ
94 リファレンスガバナ
95 目標値マップ
Claims (1)
- プラントの制御出力が目標値に近付くように該プラントの制御入力を決定するフィードバックコントローラと、
前記プラントの所定のパラメータに基づいて修正前目標値を算出する修正前目標値算出部と、
前記プラントの所定の状態量に関する制約条件の充足度を考慮して定められた目的関数の値が小さくなるように最適値探索を行うことによって前記目標値を導出するリファレンスガバナと
を備える、プラント制御装置において、
前記リファレンスガバナは、前回導出された目標値における前記目的関数の値が今回算出された修正前目標値における前記目的関数の値よりも小さい場合には、前回導出された目標値を開始値として最適値探索を行い、前回導出された目標値における前記目的関数の値が今回算出された修正前目標値における前記目的関数の値よりも大きい場合には、今回算出された修正前目標値を開始値として最適値探索を行うことを特徴とする、プラント制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017226111A JP2019094862A (ja) | 2017-11-24 | 2017-11-24 | プラント制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017226111A JP2019094862A (ja) | 2017-11-24 | 2017-11-24 | プラント制御装置 |
Publications (1)
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JP2019094862A true JP2019094862A (ja) | 2019-06-20 |
Family
ID=66972755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017226111A Pending JP2019094862A (ja) | 2017-11-24 | 2017-11-24 | プラント制御装置 |
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Country | Link |
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-
2017
- 2017-11-24 JP JP2017226111A patent/JP2019094862A/ja active Pending
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