JP2019094585A - 衣類の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】衣類のシルエットや着心地を高度に保ちつつ、より生産性を向上させる。【解決手段】衣類の製造方法は、水溶性の接着物質を毛芯2に塗布する塗布工程と、塗布工程を経た毛芯2と表地4とを重ね合わせ、これらを立体プレス機により加熱しながらプレスすることにより表地4と毛芯2とを接着物質により貼り合わせるプレス工程と、プレス工程を経て貼り合わされた表地4と毛芯2とを縫着する縫製工程と、縫製工程を経て一体に縫着された表地4と毛芯2に蒸気を与えながらアイロンがけを行うことにより、前記接着物質を除去するアイロン工程と、を含む。【選択図】図1
Description
本発明は、スーツ(ジャケット、パンツ)などの衣類の製造方法に関するものである。
従来から、スーツのジャケットを仕立てる場合には、例えばジャケットの内部、すなわち表地の裏側の部分に毛芯を縫いつけることが行われている(非特許文献1)。毛芯とは、馬の尾毛や獣毛を素材とした、洋服を保型するための芯体の一種である。毛芯が用いられたジャケットは、美しいシルエットを形成し、全体にふっくらした温かみのある雰囲気を醸し出し、柔らかで、そして軽い着心地を生むという特徴がある。特に、獣毛やウールなど数種類の素材を組み合わせた「フル毛芯」は高級仕立てに使用されている。
東京メンズアパレル工業組合著、「紳士服・スーツ製造技術:周知慣用技術集」、東京メンズアパレル工業組合出版、1996年3月、p.42等
毛芯を用いたジャケットの製造では、まず、表地に毛芯を躾縫いすることで仮止めし、これらを立体プレス機でプレスして馴染ませることにより形状を安定させた後、熟練工が、表地と毛芯を本縫い、全ての縫製作業が完了した後に躾糸を抜糸することが行われている。このような製造方法において、上記の躾縫いや本縫いは、熟練の技術を要する作業であり、手間がかかる。そのため、生産性が必ずしも良いとは言えず、生産されたジャケットも比較的高価なものとなる。
このような事情から、近年では、表地に毛芯を接着剤で貼り合わせることにより、仕立ての手間とそれに要する費用を抑え、安価にジャケット(スーツ)を仕立てることが行われている。このような製法によれば、生産性を格段に向上させることができる。しかし、接着剤を使用するため、表地の風合いを損ない表地と毛芯との間に形成される空間が一定でなくなり、これにより毛芯独特の特性が損なわれ、表地に毛芯が縫いつけられたジャケットほどの美しいシルエットや着心地を得ることが難しいという課題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、スーツなどの衣類の製造方法に関し、衣類のシルエットや着心地を高度に保ちつつ、より生産性を向上させる技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、表地の裏側に毛芯が縫着された衣類の製造方法であって、水溶性の接着物質を毛芯に塗布する塗布工程と、前記塗布工程を経た毛芯と表地とを重ね合わせ、これらを立体プレス機により加熱しながらプレスすることにより表地と毛芯とを前記接着物質により貼り合わせるプレス工程と、前記プレス工程を経て貼り合わされた表地と毛芯とを縫着する縫製工程と、前記縫製工程を経て縫着された表地と毛芯に蒸気を与えながらアイロンがけを行うことにより前記接着物質を除去するアイロン工程と、を含むものである。前記水溶性の接着物質はデンプンであるのが好適である。
この方法によれば、表地と毛芯とを接着物質により貼り合わせるので、表地と毛芯とを躾縫いする工程の作業量を軽減することが可能となる。しかも、接着物質は水溶性であるため、当該接着物質は、アイロン工程において蒸気(スチーム)に溶けて毛芯から除去される。そのため、仕上がった衣類の表地と毛芯との間には良好な空間が保たれる。従って、この方法によれば、表地と毛芯とを躾縫いする工程の作業量を軽減して衣類の生産性を向上させることが可能となり、また、毛芯の特性を生かして衣類のシルエットや着心地を高度に保つことも可能となる。
上記衣類の製造方法において、より具体的には、前記塗布工程は、毛芯の基布に対して前記接着物質を溶質とする水溶液を散布する散布工程と、前記水溶液が散布された前記基布を乾燥させる乾燥工程とを含み、前記プレス工程では、前記基布を裁断して得られる毛芯を用いるものである。
例えば、基布から裁断した後の毛芯に接着物質を塗布するようにしてもよいが、この場合には、毛芯の形状や大きさ等によって接着物質の塗布量の管理が難しくなる。この点、上記のように、基布に対して接着物質を溶質とする水溶液を散布して乾燥させるようにすれば、基布の形状や大きさ等は通常決まっているため、接着物質の塗布量の管理を行い易くなり、適切な量の接着物質をより確実に毛芯に塗布することが可能となる。
この場合、前記塗布工程は、乾燥させた前記基布に対してその厚み方向に押圧力を付与する加圧工程をさらに含むのが好適である。
この方法によれば、接着物質を基布に対して馴染ませることができる、換言すると基布に対して接着物質をより安定的に保持させることができるため、プレス工程における表地と毛芯との貼り合わせをより良好に行うことが可能となる。
なお、前記塗布工程において毛芯に塗布する接着物質の量は、1〜5g/m2の範囲内であるのが好適である。
すなわち、接着物質の塗布量が1g/m2未満の場合には、表地と毛芯との貼り合わせの強度が不足し、縫製工程の作業中に表地と毛芯とが分離し易くなり、他方、5g/m2を超えると、アイロン工程において接着物質が除去され難くなる。この点、上記のような範囲であれば、表地と毛芯との貼り合わせの強度を充分に確保しつつ、アイロン工程における接着物質の除去をより良好に行うことが可能となる。
また、前記立体プレス機が、熱源を備えた第1ゴテ部とこれに対向する第2ゴテ部とを備え、両ゴテ部の間に表地と毛芯とを挟み込んでプレスするものである場合には、前記プレス工程では、第1ゴテ部側に毛芯が配置されるように当該毛芯と表地とを重ねた状態でこれら毛芯と表地とをプレスするのが好適である。
この方法によれば、毛芯に塗布された接着物質に対して効果的に熱を与えることができ、これによって毛芯と表地とをより良好に貼り合せることが可能となる。
以上説明したように、本発明の衣類の製造方法によれば、衣類のシルエットや着心地を高度に保ちつつ、衣類の生産性を向上させることが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
図1は、本発明の実施形態にかかる衣類の製造方法を説明する工程図であり、具体的には、スーツのジャケットを構成する特定のパーツを製造する工程図である。すなわち、ジャケットの製造は、複数のパーツを製作し、これらを互いに縫着して合体させる事により行われるが、図1は、それら複数のパーツのうち、表地の裏側に芯地を重ね合わせ、これらを互いに縫着する(必要な場合にはさらに所定の形状に縫着する)ことにより形成される特定のパーツを製造する際の工程図である。
上記特定のパーツの表地としてはウール素材のものが用いられ、芯地としては毛芯が用いられている。毛芯としては、例えば馬の尾毛や獣毛を素材としたものや、獣毛やウールなど数種類の素材を組み合わせたのが用いられている。なお、芯地に胸増し芯、肩バス芯肩増し芯、フェルト及びスレキ等を縫着する場合もある。
図1に示す製造方法は、塗布工程、プレス工程、縫製工程およびアイロン工程を含む。以下、各工程について説明する。
[塗布工程]
塗布工程は、毛芯の基布1に水溶性の接着物質を塗布する工程である。水溶性の接着物質としては天然物由来のものが好ましく、当実施形態では、例えばデンプンを用いている。
塗布工程は、毛芯の基布1に水溶性の接着物質を塗布する工程である。水溶性の接着物質としては天然物由来のものが好ましく、当実施形態では、例えばデンプンを用いている。
この工程では、図2に示すような塗布装置10を用いて基布1にデンプン(接着物質)を塗布する。
塗布装置10は、基布1を搬送する搬送機構12と、デンプンを溶質とする水溶液を基布1に散布する散布装置14と、基布1を乾燥させる乾燥装置18とを備えている。
搬送機構12は、複数の搬送ローラ13を備えており、図外のロールから帯状の基布1を引き出しながら、当該基布1を水平に一定速度で搬送する。
散布装置14は、搬送機構12によって搬送される基布1の上方に配置されている。散布装置14は、前記水溶液を貯溜するとともに、一定時間に定量の水溶液を流下させるタンク17と、このタンク17から流下する水溶液を受ける第1ローラ15と、当該第1ローラ15に対向して配置され、第1ローラ15と反対方向に回転するブラシローラからなる第2ローラ16とを備えており、第1ローラ15の表面に沿って流下する水溶液を第2ローラ16のブラシで飛散させることによって基布1に向かって水溶液を散布する。
乾燥装置18は、ヒーター18aと加圧ローラ対18bとを備えており、水溶液が散布された基布1をヒーター18aにより加熱して乾燥させつつ、加圧ローラ対18bにより基布1を挟み込んで押圧する(厚み方向に押圧力を付与する)。これにより、基布1に散布された水溶液中のデンプンのみを基布1に残して水分を除去し、基布1に残ったデンプンを加圧ローラ対18bにより押圧することによって基布1に定着させる。
このように塗布工程では、デンプンを溶質とする水溶液を基布1に散布し、この基布1を乾燥させ、厚み方向に押圧力を付与することにより基布1にデンプンを塗布する。従って、塗布工程は、基布1に対して前記水溶液を散布する散布工程と、前記水溶液が散布された基布を乾燥させる乾燥工程と、基布1に対してその厚み方向に押圧力を付与する加圧工程とを含むと言える。
なお、基布1へのデンプン(接着物質)の塗布量は1〜5g/m2の範囲内が好適である。これは、1g/m2未満の場合には、後記プレス工程における表地4と毛芯2との貼り合わせの強度が不足して、後記縫製工程の作業中に表地4と毛芯2とが分離し易くなり、他方、5g/m2を超えると、後記アイロン工程において接着物質を除去することが難しくなるためである。
[プレス工程]
プレス工程は、図1に示すように、表地4と、前記基布1を裁断することにより形成された毛芯2とを準備し、これらを重ね合わせて立体プレス機20で加熱プレスしながら貼り合わせる工程である。当例では、例えば140°Cで10秒程度の加熱プレスを行う。これにより、毛芯2と表地4とを貼り合わせつつ互いを形状的に馴染ませる。つまり、毛芯2にはデンプンが塗布されているため、立体プレス機20により加熱プレスすると、このデンプンが溶けて当該毛芯2と表地4とが貼り合わされることとなる。これにより表地4に毛芯2を仮止めする。
プレス工程は、図1に示すように、表地4と、前記基布1を裁断することにより形成された毛芯2とを準備し、これらを重ね合わせて立体プレス機20で加熱プレスしながら貼り合わせる工程である。当例では、例えば140°Cで10秒程度の加熱プレスを行う。これにより、毛芯2と表地4とを貼り合わせつつ互いを形状的に馴染ませる。つまり、毛芯2にはデンプンが塗布されているため、立体プレス機20により加熱プレスすると、このデンプンが溶けて当該毛芯2と表地4とが貼り合わされることとなる。これにより表地4に毛芯2を仮止めする。
なお、立体プレス機20は、図外の熱源を備えた上側ゴテ部21(本発明の第1ゴテ部に相当する)と、これに対向し、熱源を備えていない下側ゴテ部22(本発明の第2ゴテ部に相当する)とを有し、これらゴテ部21、22の間に毛芯2と表地4とを挟み込んで加熱プレスするものであり、当例では、上側ゴテ部21側に毛芯2が配置されるように当該毛芯2と表地4とを重ねた状態でこれらを加熱プレスする。このようにすれば、毛芯2に塗布された接着物質がより溶け易くなり、毛芯2と表地4とを良好に貼り合させることが可能となる。
[縫製工程]
縫製工程は、仮止めされた毛芯2を表地4に本縫いするとともに、必要に応じてその他の縫製作業を行うことにより前記特定のパーツを形成する工程である。表地4に毛芯2を本縫いする作業は、手作業で例えば「ハ刺し」と呼ばれる縫い方で行われる。
縫製工程は、仮止めされた毛芯2を表地4に本縫いするとともに、必要に応じてその他の縫製作業を行うことにより前記特定のパーツを形成する工程である。表地4に毛芯2を本縫いする作業は、手作業で例えば「ハ刺し」と呼ばれる縫い方で行われる。
[アイロン工程]
アイロン工程は、前記特定のパーツにスチームアイロンをあて、当該パーツのシワを延ばして形状を整えるとともに、毛芯2と表地4とを貼り合わせているデンプンを除去する工程である。つまり、デンプンは水溶性であるため、前記パーツに蒸気(スチーム)を与えながらアイロンをかけると、自ずとデンプンが蒸気に溶けて当該蒸気とともに前記パーツから外部に飛散する。これにより当該パーツからデンプンが除去されることとなる。
アイロン工程は、前記特定のパーツにスチームアイロンをあて、当該パーツのシワを延ばして形状を整えるとともに、毛芯2と表地4とを貼り合わせているデンプンを除去する工程である。つまり、デンプンは水溶性であるため、前記パーツに蒸気(スチーム)を与えながらアイロンをかけると、自ずとデンプンが蒸気に溶けて当該蒸気とともに前記パーツから外部に飛散する。これにより当該パーツからデンプンが除去されることとなる。
以上、前記特定のパーツを製造する工程(塗布工程〜アイロン工程)について説明したが、最終的なジャケットが完成するには、さらに、上記各工程を経て得られる複数のパーツとそれ以外のパーツとを互いに縫着して合体させる工程(最終縫製工程)と、このジャケットに最終仕上げとしてスチームアイロンをあてる工程(最終仕上げ工程)とを経ることとなる。なお、最終仕上げ工程でジャケットにスチームアイロンをあてると、上記アイロン工程では除去されずに残っていた各パーツのデンプンがさらに除去される。これにより、毛芯2に塗布されているデンプンがより完全に除去されることとなる。
以上、本発明に係る衣類(ジャケット)の製造方法について説明したが、この製造方法では、上記の通り、毛芯2に予めデンプンを塗布しておき、プレス工程において表地4と毛芯2とを加熱プレスすることでこれらを貼り合わせるようにしているので、表地4と毛芯2とを躾縫いする工程の作業量を軽減することが可能となる。これによって、より効率良く衣類を製造することが可能となる。すなわち、従来の製造方法では、図3に示すように、毛芯2と表地4とを躾縫いし(躾縫い工程)、これらを加熱プレスした後(プレス工程)、毛芯2と表地4とを本縫いし(縫製工程)、アイロン工程へと移行している。躾縫い工程は、毛芯2と表地4とのいわゆる仮止めであるが、その作業は熟練の技術を要し、非常に手間がかかるものである。上記実施形態の製造方法によれば、プレス工程において表地4と毛芯2とを重ね合わせながら加熱プレスする必要はあるものの、技術と手間を要する躾縫い工程の作業量を軽減することが可能となる分、トータル的には、より効率良く衣類を製造することが可能となる。
しかも、表地4と毛芯2とを貼り合わせているデンプンは、縫製工程後のアイロン工程で除去されるので、仕上がった衣類の表地4と毛芯2との間には良好な空間が保たれる。すなわち、毛芯2と表地4とを躾縫いし、加熱プレスした後に本縫いを行う従来の製造方法(図3)と同様に、表地4と毛芯2との間に適度な空間を保つことができる。そのため、毛芯2の特性を生かした衣類のシルエットや着心地を従来製造方法と遜色ないレベルで高度に保つことができる。特に、上記実施形態の製造方法では、表地4と毛芯2との貼り合わせに水溶性であるデンプンを用い、アイロン工程で使用されるスチームアイロンの蒸気(スチーム)を利用して当該デンプンを除去するようにしているので、デンプンを除去するための特別な工程も必要ない。
従って、上記実施形態の製造方法によれば、毛芯2の特性を生かして衣類のシルエットや着心地を高度に保つことができる一方で、表地4と毛芯2とを躾縫いする工程の作業量を軽減して衣類の生産性を向上させることができる。
また、上記実施形態の製造方法によれば、毛芯2が裁断される前の基布1に対してデンプンを塗布するので、より適切な量のデンプンを毛芯2に塗布することができるという利点がある。換言すれば、表地4と毛芯2との貼り合わせを適切に行いつつデンプンをより確実に除去することができるという利点がある。すなわち、基布1から毛芯2を裁断した後に、当該毛芯2にデンプンを塗布することも考えられるが、この場合には、毛芯2の形状や大きさ等によってデンプンの塗布量の管理が難しくなる。この点、予め基布1にデンプンを塗布する上記実施形態の製造方法によれば、基布1の形状や大きさは通常決まっているため、デンプンの塗布量の管理がし易くなり、適切な量のデンプンをより確実に毛芯2に塗布することが可能となる。なお、基布1にデンプンを塗布する工程は、通常、当該基布1の製造段階で行われるものであり、人の手が介入するいわゆる仕立て作業といった衣類の生産段階において、その生産性を阻害するものではない。
また、塗布工程においては、乾燥させた基布1を加圧ローラ対18bにより挟み込んで押圧するようにしているので、基布1にデンプンを馴染ませることができる、すなわち基布1に対してデンプンをより安定的に保持させることができ、これによりプレス工程における表地4と毛芯2との貼り合わせをより良好に行うことが可能になるという利点もある。
ところで、以上説明した衣類(ジャケット)の製造方法は、本発明に係る衣類の製造方法の好ましい実施形態の例示であって、衣類の具体的な種類や、より具体的な製造方法、すなわち詳細な工程や各工程の詳細な内容は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明の製造方法をスーツのジャケットの製造に適用した例について説明したが、本発明は、スーツのパンツやスーツ以外の衣類についても、表地の裏側に毛芯が縫着されるタイプの衣類であれば適用可能である。
また、上記実施形態では、水溶性の接着物質としてデンプンを用いているが、品質等、条件的に許容される場合には、デンプン以外の接着物質、例えば水溶性樹脂などを用いてもよい。
1 基布
2 毛芯
4 表地
10 塗布装置
20 立体プレス機
2 毛芯
4 表地
10 塗布装置
20 立体プレス機
Claims (6)
- 表地の裏側に毛芯が縫着された衣類の製造方法であって、
水溶性の接着物質を毛芯に塗布する塗布工程と、
前記塗布工程を経た毛芯と表地とを重ね合わせ、これらを立体プレス機により加熱しながらプレスすることにより表地と毛芯とを前記接着物質により貼り合わせるプレス工程と、
前記プレス工程を経て貼り合わされた表地と毛芯とを縫着する縫製工程と、
前記縫製工程を経て縫着された表地と毛芯に蒸気を与えながらアイロンがけを行うことにより前記接着物質を除去するアイロン工程と、を含むことを特徴とする衣類の製造方法。 - 請求項1に記載の衣類の製造方法において、
前記水溶性の接着物質はデンプンである、ことを特徴とする衣類の製造方法。 - 請求項1又は2に記載の衣類の製造方法において、
前記塗布工程は、毛芯の基布に対して前記接着物質を溶質とする水溶液を散布する散布工程と、前記水溶液が散布された前記基布を乾燥させる乾燥工程とを含み、
前記プレス工程では、前記基布を裁断して得られる毛芯を用いる、ことを特徴とする衣類の製造方法。 - 請求項3に記載の衣類の製造方法において、
前記塗布工程は、乾燥させた前記基布に対してその厚み方向に押圧力を付与する加圧工程をさらに含むことを特徴とする衣類の製造方法。 - 請求項1乃至4の何れか一項に記載の衣類の製造方法において、
前記塗布工程において毛芯に塗布する接着物質の量は、1〜5g/m2の範囲内である、ことを特徴とする衣類の製造方法。 - 請求項1乃至5の何れか一項に記載の衣類の製造方法において、
前記立体プレス機は、熱源を備えた第1ゴテ部とこれに対向する第2ゴテ部とを備え、両ゴテ部の間に表地と毛芯とを挟み込んでプレスするものであり、
前記プレス工程では、第1ゴテ部側に毛芯が配置されるように当該毛芯と表地とを重ねた状態でこれら毛芯と表地とをプレスする、ことを特徴とする衣類の製造方法。
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2017
- 2017-11-21 JP JP2017223435A patent/JP2019094585A/ja active Pending
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