JP2019094140A - カウンタウェイト着脱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇降装置のピストンロッドがその中心軸回りに回転した場合であっても、接続具が昇降時に対象物に対して干渉するのを回避可能なカウンタウェイト着脱装置を提供する。【解決手段】カウンタウェイト着脱装置1は、昇降装置2と、干渉回避装置3と、を備え、昇降装置2は、油圧シリンダ4であってピストンロッド16を有するものと、ピストンロッド16から径方向外側へ延びるようにそのピストンロッド16に接続された接続具5であってガイリンク120に対して隣接する隣接高さ領域Aを通って昇降するものとを含み、接続具5の回転範囲には、接続具5の少なくとも一部が隣接高さ領域A内に入ったときに当該接続具5がガイリンク120に対して干渉しない回転範囲である干渉回避範囲が含まれ、干渉回避装置3は、接続具5が隣接高さ領域Aに達するまでのいずれかの高さ位置において接続具5の回転範囲を干渉回避範囲に制限する回転制限部25を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、建設機械に設けられるカウンタウェイト着脱装置に関する。
建設機械のカウンタウェイトは、上部旋回体の旋回フレームの後部に対して着脱可能に構成されている。例えば、自走式クレーンでは、現場へ移動するときには旋回フレームからカウンタウェイトが取り外され、クレーン作業を行う前に現場で旋回フレームにカウンタウェイトが装着される。下記特許文献1には、そのような旋回フレームへのカウンタウェイトの着脱を行うためのカウンタウェイト着脱装置の一例が開示されている。
下記特許文献1には、クローラクレーンに設けられたカウンタウェイト着脱装置が開示されている。このカウンタウェイト着脱装置は、クローラクレーンの上部旋回体の旋回フレームに上下方向に伸縮するように設けられた脱着シリンダと、その脱着シリンダのピストンロッドの上端部に接続されてそのピストンロッドの径方向の両外側に延びるとともに旋回フレームの前後方向に延びるアームと、脱着シリンダの前後に配置されてアームから垂下された一対のリンクと、それらのリンクの下端部に下ビームを介して接続されたベースプレートとを有する。カウンタウェイトは、前記ベースプレート上に積み重ねられる。
そして、旋回フレームへのカウンタウェイトの装着時には、脱着シリンダが伸長してピストンロッドが上昇することにより、アームを上昇させて下ビーム、ベースプレート及びその上のカウンタウェイトを吊り上げた後、下ビームを旋回フレームにピン結合する。それによって、旋回フレームにカウンタウェイトが装着されるようになっている。旋回フレームからのカウンタウェイトの取り外し時には、この装着時と逆の手順でカウンタウェイトが取り外されるようになっている。
特開2006−219240号公報
しかしながら、前記特許文献1のカウンタウェイト着脱装置では、脱着シリンダのピストンロッドが昇降するときにアームが上部旋回体上の他の部材に干渉する虞がある。
具体的には、前記特許文献1に開示されたクレーンの上部旋回体は、吊作業時に旋回フレーム上でブームを後方から支えるためのライブマストを備えており、旋回フレームへのカウンタウェイトの着脱は、このライブマストが水平に倒伏した状態で行われる。アームは、ピストンロッドの昇降に伴って、この倒伏したライブマストの側方に近接した高さ領域を通って昇降する。ピストンロッドは、その中心軸回りに脱着シリンダのシリンダチューブに対して回転可能な状態でシリンダチューブに挿入されており、何らかの要因により当該ピストンロッドがシリンダチューブに対して回転する場合がある。この場合には、ピストンロッドに接続された前記アームも共に回転し、当該アームの前端付近もしくは後端付近の部位がライブマストに対して干渉する虞がある。
本発明の目的は、カウンタウェイトを昇降する昇降装置のシリンダのピストンロッドがその中心軸回りに回転した場合であっても、そのピストンロッドに接続された接続具が昇降時に所定の対象物に対して干渉するのを回避することが可能なカウンタウェイト着脱装置を提供することである。
本発明により提供されるのは、建設機械の上部旋回体の旋回フレームにカウンタウェイトを着脱するためのカウンタウェイト着脱装置である。このカウンタウェイト着脱装置は、前記上部旋回体に設けられ、前記カウンタウェイトを前記旋回フレームに対する取り付け位置とその取り付け位置の下方の取り外し位置との間で昇降する昇降装置と、前記昇降装置に隣接する前記上部旋回体上の所定の対象物と前記昇降装置との干渉を回避するための干渉回避装置と、を備え、前記昇降装置は、上下方向に伸縮するように前記上部旋回体に設けられた油圧シリンダであって、昇降するピストンロッドを有するものと、前記ピストンロッドから径方向外側へ延びるようにそのピストンロッドに接続された接続具であって、前記ピストンロッドの昇降に伴って、前記対象物に対して隣接する高さ領域である隣接高さ領域を通って昇降するものと、前記接続具の昇降に伴って前記カウンタウェイトが昇降するように前記接続具と前記カウンタウェイトとを連結する連結部材と、を含み、前記接続具は、前記ピストンロッドとともに当該ピストンロッドの中心軸回りに回転可能に構成され、この接続具の前記中心軸回りの回転範囲には、当該接続具の少なくとも一部が前記隣接高さ領域内に入ったときに当該接続具が前記対象物に干渉する回転範囲である干渉範囲と、当該接続具の少なくとも一部が前記隣接高さ領域内に入ったときに当該接続具が前記対象物に対して干渉しない回転範囲である干渉回避範囲とが含まれ、前記干渉回避装置は、前記接続具が上昇又は下降により前記隣接高さ領域に達するまでのいずれかの高さ位置において当該接続具の回転範囲を前記干渉回避範囲内に制限する回転制限部を有する。
このカウンタウェイト着脱装置では、昇降装置の油圧シリンダのピストンロッドがその中心軸回りに回転した場合であっても、干渉回避装置の回転制限部により、接続具が上昇又は下降により隣接高さ領域に達するまでのいずれかの高さ位置において当該接続具の回転範囲が前記干渉回避範囲に制限されるため、当該接続具が前記対象物に対して干渉するのを回避することができる。従って、前記対象物に対して隣接する隣接高さ領域を通って接続具が昇降するときに、対象物に対して接続具が干渉するのを回避することができる。
前記回転制限部は、前記接続具が前記隣接高さ領域へ移動する過程でその接続具の少なくとも一部が前記隣接高さ領域内に入った状態において当該接続具の回転範囲を前記干渉回避範囲内に制限することが好ましい。
この構成によれば、接続具が隣接高さ領域へ移動する過程でその接続具の少なくとも一部が隣接高さ領域内に入ったときに当該接続具が対象物に対して干渉するのを回避することができる。
前記回転制限部は、前記接続具が前記対象物に干渉する手前の回転位置である干渉回避位置にあるときに前記接続具に当接することにより前記接続具が前記干渉回避位置を越えて前記対象物側へ向かう当該接続具の回転を阻止する回転阻止部を有することが好ましい。
この構成によれば、回転阻止部により、接続部が干渉回避位置を越えて対象物側へ向かう当該接続具の回転を阻止できるので、前記隣接高さ領域において対象物に対する接続具の干渉を確実に回避できる。
前記回転制限部は、前記干渉回避位置を越えて前記対象物側へ回転した前記接続具が前記隣接高さ領域へ向かって移動するときにその接続具に対して当接することにより当該接続具を前記干渉回避位置へ案内する案内面を有することが好ましい。
この構成によれば、接続具が前記隣接高さ領域へ向かって移動するのに伴ってその接続具を案内面によって案内してスムーズに干渉回避位置へ移行させることができる。
前記案内面は、前記隣接高さ領域へ向かう前記接続具の移動を前記干渉回避位置へ向かう当該接続具の回転に変換する傾斜を有することが好ましい。
この構成によれば、接続具が隣接高さ領域へ向かって移動するだけで、その接続具に接触する案内面により接続具を干渉回避位置へ回転させることができる。
前記接続具は、前記ピストンロッドの径方向に沿って前記ピストンロッドから一方側へ延びる第1部分と、前記ピストンロッドから前記第1部分と反対側へ延びる第2部分とを有し、前記回転阻止部は、前記第1部分に接触することにより前記接続具の回転を阻止する第1阻止部と、前記第2部分に接触することにより前記接続具の回転を阻止する第2阻止部とを有することが好ましい。
この構成によれば、ピストンロッドの中心軸回りの一方向きとその一方向きに対して逆向きのいずれの向きへの接続具の回転も、接続具の第1部分の第1阻止部に対する接触と接続具の第2部分の第2阻止部に対する接触とにより、阻止することができる。
前記建設機械は、前記旋回フレーム上に起伏可能に設けられて吊荷を吊る起伏部材と、前記起伏部材の後方で前記旋回フレームに設けられたマストと、前記マストの先端部と前記起伏部材とを繋ぐガイリンクとを備えたクレーンであり、前記カウンタウェイト着脱装置は、前記旋回フレームの幅内に配置され、前記対象物は、前記旋回フレーム上で倒伏したマストに沿うように配置された格納状態の前記ガイリンクであってもよい。
この構成によれば、カウンタウェイト着脱装置が旋回フレームの幅内に配置されているので、旋回フレームの幅を輸送時の制限幅一杯まで拡大することができ、旋回フレームを大型で高い剛性を有する構造にすることができる。しかも、この構成では、カウンタウェイト着脱装置が旋回フレームの幅内に配置されたことに起因して格納状態のガイリンクに近接することになった場合であっても、接続具の回転範囲を格納状態のガイリンクに対して当該接続具が干渉しない干渉回避範囲に制限することができ、接続具が格納状態のガイリンクに対して干渉するのを回避できる。
以上説明したように、本発明によれば、カウンタウェイトを昇降する昇降装置の油圧シリンダのピストンロッドがその中心軸回りに回転した場合であっても、そのピストンロッドに接続された接続具が昇降時に所定の対象物に対して干渉するのを回避することが可能なカウンタウェイト着脱装置を提供できる。
本発明の一実施形態によるカウンタウェイト着脱装置が適用されるクレーンの概略的な側面図である。 図1に示したクレーンの旋回フレーム上におけるカウンタウェイト、カウンタウェイト着脱装置、マスト及びガイリンクの配置を上から見た状態で示す図である。 カウンタウェイト着脱装置によりカウンタウェイトが旋回フレームに取り付けられた状態を示す側面図である。 カウンタウェイト着脱装置によりカウンタウェイトが旋回フレームから取り外されて地上に降ろされた状態を示す側面図である。 カウンタウェイト着脱装置によりカウンタウェイトが旋回フレームに取り付けられた状態を後方から見た図である。 カウンタウェイト着脱装置によりカウンタウェイトが旋回フレームから取り外されて地上に降ろされた状態を後方から見た図である。 カウンタウェイトを地上に降ろした状態におけるカウンタウェイト着脱装置の斜視図である。 カウンタウェイト着脱装置の接続具がガイリンクよりも上側の位置で回動した状態を上方から見た図である。 カウンタウェイト着脱装置の接続具が図8の位置から降下して正規の回動位置に矯正された状態を上方から見た図である。 図9に示したカウンタウェイト着脱装置を後方から見た図である。 本発明の一変形例によるカウンタウェイト着脱装置及びそれが取り付けられたクレーンの上部旋回体の後部の側面図であって、カウンタウェイトを地上に降ろした状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態による着脱装置1が適用されるクレーン100の概略的な側面図である。クレーン100は、本発明における建設機械の一例である。まず、このクレーン100の構成について説明する。
クレーン100は、自走可能な下部走行体101と、その下部走行体101上に旋回可能に搭載される上部旋回体102とを備えている。上部旋回体102は、下部走行体101上に旋回可能に搭載されて当該上部旋回体102のベースとなる旋回フレーム110と、旋回フレーム110の前端部に起伏可能となるように取り付けられた起伏部材としてのブーム112と、そのブーム112を起伏させるための起伏装置113とを有する。
起伏装置113は、マスト114と、一対のガイリンク120とを有する。
マスト114は、旋回フレーム110の幅方向に延びる軸回りに回動可能に旋回フレーム110に取り付けられた基端部と、その基端部と反対側の端部である先端部とを有する。当該マスト114は、前記軸回りに回動することにより旋回フレーム110上で起伏可能となっている。
一対のガイリンク120は、旋回フレーム110の幅方向においてマスト114の両側に分かれて配置され、マスト114の先端部とブーム112の先端部とを繋ぐものである。このガイリンク120は、本発明における対象物の一例である。各ガイリンク120は、旋回フレーム110の幅方向に延びる軸回りに回動可能となるようにマスト114の先端部に取り付けられた基端部を有する。起伏装置113では、マスト114をそのマストが倒伏する方向に回動させることによりガイリンク120を介してブーム112の先端部を後方へ引っ張り、それによってブーム112を起立させる。また、起伏装置113では、マスト114をそのマストが起立する方向に回動させることによりガイリンク120を介してブーム112の先端部を後方から支えつつそのブーム112が前方へ倒伏する方向に回動するのを許容する。
吊り作業を行うクレーン100の通常の作業状態では、図1に示すように、マスト114が後方へ向かって斜め上へ延び、そのマスト114の先端部とブーム112の先端部とが一対のガイリンク120を介して連結されているが、例えばクレーン100の輸送等に際して当該クレーン100の分解又は組み立てを行うときには、一対のガイリンク120とブーム112の先端部との接続が解除され、マスト114は旋回フレーム110上で略水平に倒伏されるとともに、一対のガイリンク120はそのマスト114の両側に沿うように配置されてマスト114に格納される(図2参照)。
旋回フレーム110の後部には、クレーン100の安定性を確保するためにカウンタウェイト130が搭載される。この旋回フレーム110に搭載されるカウンタウェイト130には、縦方向に積み上げられる複数のカウンタウェイトが含まれる。そのうちの最下部のカウンタウェイトは、旋回フレーム110の幅方向両外側に広がる形状を有するウェイトベース130aである。このウェイトベース130a上に他のカウンタウェイト130bが積載される。
他のカウンタウェイト130bは、図5及び図6に示すように、ウェイトベース130aの幅方向の中央領域をあけてその両側にそれぞれ積載される。そして、ウェイトベース130aが旋回フレーム110の後部に取り付けられることにより、そのウェイトベース130a及びその上に積み重ねられた他のカウンタウェイト130bが旋回フレーム110に搭載されるようになっている。
具体的に、旋回フレーム110の後部には、その下面から下方に突出するように一対の前側被取付ブラケット112a及び一対の後側被取付ブラケット112bが設けられている(図4及び図6参照)。一対の後側被取付ブラケット112bは、旋回フレーム110の後端部の左側部と右側部とに分かれて設けられている。また、一対の前側被取付ブラケット112aは、旋回フレーム110の後部において後側被取付ブラケット112bから前方へ離間した位置でその旋回フレーム110の後部の左側部と右側部とに分かれて設けられている。
ウェイトベース130aの前記中央領域には、一対の前側取付ブラケット134aと、一対の後側取付ブラケット134bとが設けられている(図4及び図6参照)。一対の前側取付ブラケット134aは、ウェイトベース130aの前部の上面上に立設されており、当該ウェイトベース130aの幅方向の中心に対して左右対称に互いに離間して配置されている。また、一対の後側取付ブラケット134bは、ウェイトベース130aの後部の上面上に立設されており、当該ウェイトベース130aの幅方向の中心に対して左右対称に互いに離間して配置されている。そして、一対の前側取付ブラケット134aが前記一対の前側被取付ブラケット112aにピン結合されるとともに、一対の後側取付ブラケット134bが前記一対の後側被取付ブラケット112bにピン結合されることによって、ウェイトベース130aが旋回フレーム110の後部に取り付けられるようになっている。そして、前側取付ブラケット134aと前側被取付ブラケット112aとのピン結合、及び、後側取付ブラケット134bと後側被取付ブラケット112bとのピン結合は、解除可能であり、それらのピン結合を解除することにより、ウェイトベース130aを旋回フレーム110から取り外せるようになっている。
また、ウェイトベース130aの前記中央領域には、一対の前側吊上用ブラケット136aと、一対の後側吊上用ブラケット136bとが設けられている(図4及び図6参照)。一対の前側吊上用ブラケット136aは、ウェイトベース130aの前部において前記一対の前側被取付ブラケット112aに対して後側に隣接するとともにその前側被取付ブラケット112aに対して当該ウェイトベース130aの幅方向内側に隣接する位置に立設されている。また、一対の後側吊上用ブラケット136bは、ウェイトベース130aの後部において前記一対の後側被取付ブラケット112bに対して前側に隣接するとともにその後側被取付ブラケット112bに対して当該ウェイトベース130aの幅方向内側に隣接する位置に立設されている。
本実施形態によるカウンタウェイト着脱装置1は、以上のような構成のクレーン100の上部旋回体102に設けられ、旋回フレーム110の後部にカウンタウェイト130を着脱するための装置である。以下、カウンタウェイト着脱装置1を着脱装置1と略称する。
クレーン100には、一対の着脱装置1が設けられている。一対の着脱装置1は、旋回フレーム110の後部において左右に分かれて設置されており、いずれも旋回フレーム110の後部の幅内に設けられている。具体的には、一対の着脱装置1は、図2に示すように、マスト114の左右両側で、旋回フレーム110の幅方向において一対のガイリンク120のさらに外側に配置されている。着脱装置1は、旋回フレーム110の幅方向においてガイリンク120に隣接して配置されている。一対の着脱装置1は同様に構成されているため、代表して一方の着脱装置1についてその構成を説明する。
着脱装置1は、昇降装置2と、干渉回避装置3とを備える(図6参照)。
昇降装置2は、旋回フレーム110の後部に設置され、カウンタウェイト130を旋回フレーム110に対する取り付け位置(図3及び図5参照)とその取り付け位置の下方の取り外し位置(図4及び図6参照)との間で昇降するものである。取り外し位置は、カウンタウェイト130が地面G上に降ろされた位置である。昇降装置2は、油圧シリンダ4と、接続具5と、前側連結部材6と、後側連結部材7とを有する。
油圧シリンダ4は、カウンタウェイト130を昇降させるための昇降手段である。油圧シリンダ4は、上下方向に伸縮するように旋回フレーム110の後部の側部110aに取り付けられている。油圧シリンダ4は、シリンダチューブ14と、ピストンロッド16とを有する。
シリンダチューブ14は、略円筒状であり、その中心軸が上下方向に延びる姿勢で旋回フレーム110の側部110aに固定されている。ピストンロッド16は、その中心軸が上下方向に延びる姿勢でシリンダチューブ14内に挿入されているとともにそのシリンダチューブ14から上側へ突出している。油圧シリンダ4は、シリンダチューブ14に供給される油圧によりピストンロッド16をその中心軸に沿ってシリンダチューブ14に対して進退させ、それによってピストンロッド16を昇降させるようになっている。ピストンロッド16は、その中心軸回りにシリンダチューブ14に対して回転可能となっている。
接続具5は、天秤状であり、ピストンロッド16の先端部(上端部)からそのピストンロッド16の径方向の両外側へ延びるようにそのピストンロッド16の先端部に接続されている。ピストンロッド16の先端部は、旋回フレーム110の前後方向における当該接続具5の中央部に固定されている。接続具5は、ピストンロッド16に固定されており、ピストンロッド16が昇降するときにはそのピストンロッド16とともに昇降し、ピストンロッド16がその中心軸回りに回転するときにはそのピストンロッド16とともに当該ピストンロッド16の中心軸回りに回転するようになっている。
接続具5は、ピストンロッド16の昇降に伴って当該接続具5が格納状態のガイリンク120に対して旋回フレーム110の幅方向外側に隣接する高さ領域である隣接高さ領域A(図10参照)を通って昇降するようになっている。具体的に、前記隣接高さ領域Aは、倒伏した格納状態のガイリンク120のうち旋回フレーム110の幅方向において接続具5に隣り合う部位の上縁と下縁との間の高さ領域である。接続具5は、当該接続具5の上端から下端までの範囲の少なくとも一部が隣接高さ領域Aに入った状態でピストンロッド16の中心軸回りに回転した場合には、当該接続具5の前端部もしくは後端部がガイリンク120側へはみ出て格納状態のガイリンク120に対して干渉する可能性がある(図8参照)。すなわち、接続具5の前記中心軸回りの回転範囲には、隣接高さ領域Aにおいて当該接続具5が格納状態のガイリンク120に対して干渉する回転範囲である干渉範囲と、隣接高さ領域Aにおいて当該接続具5が格納状態のガイリンク120に対して干渉しない回転範囲である干渉回避範囲とが含まれる。
また、接続具5は、旋回フレーム110の幅方向における当該接続具5の内側の端面を構成する内側板5aと、旋回フレーム110の幅方向における当該接続具5の外側の端面を構成する外側板5bとを有する。内側板5aと外側板5bは、互いに平行でそれらの間に間隔をあけて配置されている。内側板5a及び外側板5bは、前記ピストンロッド16の中心軸に対して直交する方向に延びる下縁部を有する。旋回フレーム110の幅方向外側を向く外側板5bの外側面と当該外側板5bの下端面との間の角部5c(図10参照)は、C面取りされている。これにより、この角部5cが後述の前側制限部26及び後側制限部27に当たったときのその前側制限部26及び後側制限部27の損傷が軽減される。
前側連結部材6及び後側連結部材7は、接続具5の昇降に伴ってカウンタウェイト130が昇降するように接続具5とカウンタウェイト130のウェイトベース130aとを連結するものである。前側連結部材6と後側連結部材7は、油圧シリンダ4の前後に分かれて配置されている。前側連結部材6は、接続具5の前端部から垂下され、その前端部から下方へ延びている。後側連結部材7は、接続具5の後端部から垂下され、その後端部から下方へ延びている。前側連結部材6の上端部は、接続具5の内側板5aの前端部と外側板5bの前端部との間に配置され、それらの前端部にピン結合されている。また、後側連結部材7の上端部は、接続具5の内側板5aの後端部と外側板5bの後端部との間に配置され、それらの後端部にピン結合されている。
前側連結部材6は、その下端部にウェイトベース130aの前記前側吊上用ブラケット136aと着脱可能に結合される前側連結ブラケット6aを有する。また、後側連結部材7は、その下端部にウェイトベース130aの前記後側吊上用ブラケット136bと着脱可能に結合される後側連結ブラケット7aを有する。前側連結ブラケット6aは前側吊上用ブラケット136aにピン結合され、後側連結ブラケット7aは後側吊上用ブラケット136bにピン結合される。これにより、前側連結部材6及び後側連結部材7がウェイトベース130aに連結されるようになっている。前側連結ブラケット6aと前側吊上用ブラケット136aとのピン結合及び後側連結ブラケット7aと後側吊上用ブラケット136bとのピン結合は解除可能であり、それらのピン結合を解除することにより前側連結部材6及び後側連結部材7をウェイトベース130aから切り離すことが可能となっている。
なお、ウェイトベース130aを切り離す箇所は、連結ブラケット6a,7aと吊上用ブラケット136a,136bとの結合箇所に限らず、それ以外の種々の箇所にてウェイトベース130aを切り離して分離できるようにしてもよい。例えば、前側及び後側連結部材6,7上のいずれかの箇所で当該連結部材6,7を上下に分離できるようにすることでウェイトベース130aを切り離せるようにしてもよい。より具体的には、例えば、前側連結ブラケット6aを前側連結部材6のうち当該前側連結ブラケット6aよりも上側の部分と切り離し可能に構成するとともに、後側連結ブラケット7aを後側連結部材7のうち当該後側連結ブラケット7aよりも上側の部分と切り離し可能に構成することによって、ウェイトベース130aを切り離せるようにしてもよい。
干渉回避装置3は、旋回フレーム110上において昇降装置2に隣接するガイリンク120と昇降装置2の前記接続具5との干渉を回避するための装置である。この干渉回避装置3は、旋回フレーム110の後部において、その旋回フレーム110の幅方向における昇降装置2の外側に隣接して設けられている。この干渉回避装置3は、支持部24と、回転制限部25とを有する。
支持部24は、旋回フレーム110の後部の側部110a上に設置されて回転制限部25を支持するものである。この支持部24は、旋回フレーム110の前記側部110aの上面上に立設されている。支持部24は、前側支柱28と、後側支柱29と、架設部30と、前側取付部31と、後側取付部32とを有する。
前側支柱28と後側支柱29は、旋回フレーム110の後部の側部110a上で前後に離間して設置されている。この前側支柱28及び後側支柱29は、共に、旋回フレーム110の後部の側部110aの上面から上方へ延びるとともにクランク状に曲げられた形状を有する。
架設部30は、前側支柱28の上端近傍の部位と後側支柱29の上端近傍の部位との間に架設され、それら支柱28,29の上端近傍の部位同士を繋いでいる。架設部30は、旋回フレーム110の前後方向に延びている。
前側取付部31は、前側支柱28の上端部に取り付けられ、その上端部から旋回フレーム110の幅方向内側へ突出している。後側取付部32は、後側支柱29の上端部に取り付けられ、その上端部から旋回フレーム110の幅方向内側へ突出している。
回転制限部25は、本実施形態では、接続具5が前記隣接高さ領域Aよりも上方から下降することにより前記隣接高さ領域Aに達するまでの所定の高さ位置において、前記ピストンロッド16の中心軸回りの接続具5の回転範囲を前記干渉回避範囲内に制限するとともに、当該接続具5の少なくとも一部が隣接高さ領域A内に入った状態において当該接続具5の回転範囲を前記干渉回避範囲内に制限するものである。具体的には、回転制限部25は、隣接高さ領域Aの上端から僅かに上側の高さ位置から隣接高さ領域Aの上端から僅かに下側の当該隣接高さ領域A内の高さ位置までに亘って、接続具5の回転範囲を前記干渉範囲内に制限する。
より具体的に、回転制限部25は、接続具5のうちピストンロッド16よりも前側の部位に接触してその接続具5の回転を制限する前側制限部26と、接続具5のうちピストンロッド16よりも後側の部位に接触してその接続具5の回転を制限する後側制限部27とを有する。接続具5のうちピストンロッド16よりも前側の部位とピストンロッド16よりも後側の部位は、本発明における第1部分及び第2部分の一例である。
前側制限部26は、前記支持部24の前側取付部31に取り付けられて、支持部24から旋回フレーム110の幅方向内側へ突出している。後側制限部27は、前記支持部24の後側取付部32に取り付けられて、支持部24から旋回フレーム110の幅方向内側へ突出している。前側制限部26と後側制限部27は、ピストンロッド16に対して接続具5が延びる当該ピストンロッド16の径方向の一方側とその反対側とに分かれて配置されている。本実施形態では、前側制限部26はピストンロッド16よりも前側に配置され、後側制限部27はピストンロッド16よりも後側に配置されている。旋回フレーム110の前後方向におけるピストンロッド16と前側制限部26との離間距離と同方向におけるピストンロッド16と後側制限部27との離間距離は、等しくなっている。
前側制限部26及び後側制限部27は、接続具5が格納状態のガイリンク120に干渉する手前の回転位置である干渉回避位置にあるときに当該接続具5に当接することにより当該接続具5が前記干渉回避位置を越えてガイリンク120側へ向かう接続具5の回転を阻止する回転阻止部42をそれぞれ有する。干渉回避位置は、本実施形態では、接続具5のうちガイリンク120側を向く面がガイリンク120と平行に配置され、その面とガイリンク120との間に隙間が形成されるような接続具5の回転位置である。回転阻止部42は、前側制限部26及び後側制限部27の下部である。また、前側制限部26の回転阻止部42及び後側制限部27の回転阻止部42は、本発明における第1阻止部及び第2阻止部の一例である。
前側及び後側制限部26,27の回転阻止部42のガイリンク120側の端面、すなわち旋回フレーム110の幅方向における両制限部26,27の回転阻止部42の内側の端面は、旋回フレーム110の幅方向において一致した位置に配置されており、それらの端面は、共に、前記隣接高さ領域Aの上端から僅かに上側の高さ位置までの範囲及び前記隣接高さ領域Aの上端から僅かに下側の高さ位置までの範囲に入った接続具5の前記外側面にガイリンク120と反対側(旋回フレーム110の幅方向外側)から接触する。すなわち、前側制限部26の回転阻止部42の前記端面が接続具5のうちピストンロッド16よりも前側の部位の外側面にガイリンク120と反対側から接触するとともに、後側制限部27の回転阻止部42の前記端面が接続具5のうちピストンロッド16よりも後側の部位の外側面にガイリンク120と反対側から接触する。これにより、接続具5の回転位置が前記干渉回避位置に位置決めされるようになっている。回転阻止部42の前記端面の上端の高さ位置は、格納状態のガイリンク120のうち接続具5に隣接した部位の上端の高さ位置以上の位置、すなわち前記隣接高さ領域Aの上端以上の高さ位置である。また、回転阻止部42の前記端面の下端の高さ位置は、前記隣接高さ領域Aの上端以下の高さ位置であり、具体的には隣接高さ領域Aの上端から僅かに下側の当該隣接高さ領域A内の高さ位置である。
また、前側制限部26及び後側制限部27は、接続具5が前記隣接高さ領域Aから上側に外れた高さ領域において前記隣接高さ領域Aへ向かって下降するのに伴ってその接続具5を前記干渉回避位置へ案内する案内部44をそれぞれ有する。この案内部44は、前側制限部26及び後側制限部27のうち前記回転阻止部42よりも上側の部分である。
案内部44は、前記隣接高さ領域Aから上側に外れた高さ領域において前記干渉回避位置を越えてガイリンク120側へ回転した接続具5が前記隣接高さ領域Aへ向かって下降するときにその接続具5の下縁部(外側板5bの下縁部)に接触することにより当該接続具5を前記干渉回避位置へ案内する案内面44aを有する。案内面44aは、隣接高さ領域Aへ向かう接続具5の下降を、前記干渉回避位置へ向かう当該接続具5の回転に変換する傾斜を有する。
具体的に、案内面44aは、案内部44のうちガイリンク120側の端面、すなわち旋回フレーム110の幅方向における案内部44の内側の端面である。案内面44aは、下方へ向かうに従ってガイリンク120側へ向かうように傾斜した斜面であり、その下端が回転阻止部42の前記内側の端面の上端に繋がっている。
接続具5が前記干渉回避位置から回転した姿勢では、当該接続具5の前端近傍の部位と後端近傍の部位のいずれか一方がガイリンク120側にはみ出すとともに、他方の部位が前側制限部26もしくは後側制限部27側へはみ出す。この状態の接続具5が前記隣接高さ領域Aの上側からその隣接高さ領域Aへ向かって下降するときには、前側制限部26もしくは後側制限部27側へはみ出した部位の下縁部が対応する制限部の案内面44aに当接し、その案内面44aに対して摺動しつつ、当該案内面44aにより案内されて接続具5の回転位置が干渉回避位置に矯正される。
また、前側制限部26及び後側制限部27は、それに当接する接続具5を傷つけない素材からなる。具体的には、前側制限部26及び後側制限部27は、低摩擦係数を有する合成樹脂、例えばナイロンからなる。前側制限部26及び後側制限部27が低摩擦係数を有する合成樹脂からなることにより、接続具5が前記案内面44aに接触したときにその案内面44aを滑りやすく、接続具5が傷つきにくくなっている。
本実施形態の着脱装置1では、昇降装置2の油圧シリンダ4のピストンロッド16がその中心軸回りに回転した場合であっても、回転制限部25により、接続具5が下降することにより隣接高さ領域Aに達するまでの高さ位置において、当該接続具5の回転範囲が格納状態のガイリンク120に対して干渉しない干渉回避範囲内に制限される。このため、接続具5の昇降時に当該接続具5がガイリンク120に対して干渉するのを回避することができる。
また、本実施形態では、回転制限部25は、接続具5の少なくとも一部が隣接高さ領域A内に入った状態においても当該接続具5の回転範囲を前記干渉回避範囲内に制限する。このため、接続具5の少なくとも一部が隣接高さ領域A内に入った状態においても、当該接続具5の回転によるガイリンク120への当該接続具5の干渉を回避することができる。
なお、従来、シリンダチューブに対するピストンロッドの回転を防止するために油圧シリンダにピストンロッドの廻り止めを付設する例が知られており、着脱装置の油圧シリンダにこのような廻り止めを追加することでピストンロッド自体の回転を防止し、その結果、接続具の回転も生じさせないようにすることが考えられる。この廻り止めは、ピストンロッドに沿うようにそのピストンロッド及びシリンダチューブの径方向外側に配置されて当該ピストンロッドに固定された細長い棒材と、その棒材が挿通される穴を有する穴部材であってシリンダチューブの外周面に固定されたものとからなる。前記棒材は、穴部材によりシリンダチューブに対するピストンロッドの回転方向への変位が規制されている。そのため、当該棒材が固定されたピストンロッドのシリンダチューブに対する回転が阻止される。
しかしながら、このような廻り止めを追加すると、油圧シリンダの径方向外側に廻り止めを配置するためのスペースが必要になり、着脱装置を大型化せざるを得なくなる。着脱装置が旋回フレーム内に配置されている形態では、着脱装置が大型化すると、着脱装置の周囲の他のスペースを削減せざるを得なくなり、例えば、エンジンのメンテナンス用のスペースが狭くなったり、作動油タンクを小さくせざるを得なくなったり、旋回フレームの補強材を設置するスペースを確保できなくなって旋回フレームの補強が困難になったりする。また、廻り止めの細い棒材に油圧シリンダから力がかかった場合にその棒材が破損する虞もある。また、油圧シリンダの機械加工は廻り止め部材を油圧シリンダに取り付けた後で行われるため、油圧シリンダの機械加工が煩雑になり、その生産性が悪化する。このように、従来知られている廻り止めを本実施形態による着脱装置1の油圧シリンダ4に追加することは様々な問題を生じさせる。これに対し、本実施形態の回転制限部25により接続具5の回転範囲を前記干渉回避範囲内に制限する構成では、廻り止めの追加に起因する前記のような問題が生じない。
また、本実施形態では、着脱装置1が旋回フレーム110の幅の範囲内に設置されているため、旋回フレーム110の幅をトレーラ等で輸送可能な制限幅一杯に拡大することができる。このため、旋回フレーム110を大型で剛性の高い構造にしつつ、その旋回フレーム110を含む上部旋回体102をトレーラ等で輸送可能とすることができる。
しかも、着脱装置1が旋回フレーム110の幅の範囲内に設置されていることで、その旋回フレーム110上で格納状態にあるガイリンク120に対して近接した隣接高さ領域Aを通って当該着脱装置1の接続具5が昇降するにも関わらず、その接続具5がピストンロッド16の中心軸回りに回転した場合にガイリンク120に干渉するのも回避できる。具体的には、本実施形態では、前記のように隣接高さ領域Aにおいて接続具5の回転を干渉回避範囲に制限することができるので、そのようなガイリンク120に対する接続具5の干渉を回避できる。すなわち、本実施形態では、旋回フレーム110の高剛性化と、上部旋回体102の輸送性の確保と、ガイリンク120に対する接続具5の干渉回避とを同時に達成することができる。
また、本実施形態では、前側制限部26及び後側制限部27は、隣接高さ領域Aから上側に外れた高さ領域において干渉回避範囲外に回転した接続具5が隣接高さ領域Aへ向かって下降するのに伴ってその接続具5が干渉回避範囲へ回転するように当該接続具5を案内する案内面44aを有する。このため、隣接高さ領域Aから上側に外れた高さ領域において干渉回避位置から回転した状態の接続具5を隣接高さ領域Aへの下降に伴ってスムーズに干渉回避位置に移行させることができる。このため、接続具5が隣接高さ領域Aに入るときには、その接続具5の回転位置は干渉回避位置になっており、格納状態のガイリンク120に対する当該接続具5の干渉を回避できる。
また、本実施形態では、前側制限部26の回転阻止部42が接続具5のうちピストンロッド16よりも前側の部位に接触して接続具5の回転を阻止するとともに、後側制限部27の回転阻止部42が接続具5のうちピストンロッド16よりも後側に位置する部位に接触して接続具5の回転を阻止する。このため、干渉回避位置からピストンロッド16の中心軸回りの一方向きもしくは逆向きのいずれの向きへの接続具5の回転も、前側制限部26及び後側制限部27の回転阻止部42により、阻止することができ、格納状態のガイリンク120に対する接続具5の干渉を確実に回避できる。
本発明によるカウンタウェイト着脱装置は、前記のような構成のものに必ずしも限定されない。本発明によるカウンタウェイト着脱装置の構成として、例えば以下のような構成を採用可能である。
接続具が干渉するのを回避する対象物は、必ずしもガイリンクに限定されず、カウンタウェイト着脱装置に隣接するものであればどのようなものであってもその対象物となり得る。例えば、当該対象物は、格納状態のガントリであってもよい。図11には、そのようなガントリに対する接続具の干渉を回避するように構成された変形例が示されている。
この図11の変形例では、着脱装置1が、旋回フレーム110の後方に配置され、その旋回フレーム110の後端部に取り付けられている。当該変形例のクレーンの上部旋回体は、旋回フレーム110に設置されたガントリ150を有する。このガントリ150は、格納状態では図11に示されているように倒伏して旋回フレーム110から後方へ延びている。ガントリ150は、クレーンの通常の作業状態では、起立し、その上端部が図略のブーム等の起伏部材の先端部と各種ロープ等を介して連結されてその起伏部材を後方から支えるものである。
旋回フレーム110の後端部に取り付けられた着脱装置1の接続具5は、旋回フレーム110の幅方向において格納状態のガントリ150に対して外側に近接した隣接高さ領域Aを通って昇降する。このような構成のクレーンにおいて、例えば、旋回フレーム110の後端部に干渉回避装置の支持部を取り付け、その干渉回避装置の回転制限部により、接続具5が隣接高さ領域Aに達するまでの高さ位置及びその接続具5の少なくとも一部が隣接高さ領域A内に入った状態において、油圧シリンダ4のピストンロッド16の中心軸回りの接続具5の回転範囲を当該接続具5が格納状態のガントリ150に干渉しない干渉回避範囲内に制限すればよい。
また、対象物は、上部旋回体に搭載される作動油タンクやポンプ、配管等の油圧機器、エンジン、マスト、ガイライン、起伏部材を起伏させるための起伏装置のスプレッダやシーブ、ウインチなどの各種機器であってもよい。
また、回転制限部が取り付けられるのは、必ずしも旋回フレームに限定されない。すなわち、上部旋回体におけるカウンタウェイト着脱装置の位置に応じて、そのカウンタウェイト着脱装置に隣接した位置にあるものに対して回転制限部を取り付ければよい。従って、例えば、マスト、ガントリ、前記各種機器のいずれかに回転制限部を取り付けてもよい。
また、接続具が隣接高さ領域よりも下側の高さ位置と隣接高さ領域よりも上側の高さ位置との間で隣接高さ領域を通って昇降する場合には、接続具が上側の高さ位置から隣接高さ領域へ下降する際にその接続具の回転範囲を干渉回避範囲に制限する上側の回転制限部と、接続具が下側の高さ位置から隣接高さ領域へ上昇する際にその接続具の回転範囲を干渉回避範囲に制限する下側の回転制限部とを上下に配置してもよい。
また、同場合において、上側の回転制限部と下側の回転制限部とを一体化した1つの回転制限部としてもよい。例えば、接続部側の端縁が下方へ向かうに従って接続具側へ向かうように傾斜した上側の案内面と上方へ向かうに従って接続具側へ向かうように傾斜した下側の案内面とを有していてそれらの両案内面が連続しているような三角形状の回転制限部としてもよい。また、接続具側の端縁の前記上側の案内面と前記下側の案内面とがそれらの間で上下方向に延びる端面を介して繋がった台形状の回転制限部としてもよい。
また、回転制限部の案内面は、円弧状の曲面であってもよい。この場合において、上側の回転制限部と下側の回転制限部とを一体化した1つの回転制限部にする場合には、当該回転制限部の案内面は半円状の曲面であってもよい。
また、回転制限部が接続具の回転範囲を制限する高さ位置は、前記実施形態で示した高さ位置に必ずしも限定されない。例えば、接続具が隣接高さ領域よりも上方から下降して隣接高さ領域へ移動するときの対象物に対する当該接続具の干渉を回避する場合において、回転制限部は、隣接高さ領域から上方に離れた高さ位置で接続具の回転範囲を干渉回避範囲に制限してもよい。また、接続具が隣接高さ領域よりも下方から上昇して隣接高さ領域へ移動するときの対象物に対する当該接続具の干渉を回避する場合において、回転制限部は、隣接高さ領域から下方に離れた高さ位置で接続具の回転範囲を干渉回避範囲に制限してもよい。
これらの構成であっても、接続具が隣接高さ領域に達するまでにその接続具の回転位置を対象物に干渉しない位置に矯正することができるので、接続具が対象物に対して干渉するのを回避する効果を得ることができる。
また、回転制限部は、接続具の回転を制限するときにその接続具が対象物に対して干渉する前記干渉範囲に入らない程度の当該接続具の回転を許容してもよい。
1 カウンタウェイト着脱装置
2 昇降装置
3 干渉回避装置
4 油圧シリンダ
5 接続具
6 連結部材
16 ピストンロッド
25 回転制限部
114 マスト
120 ガイリンク(対象物)

Claims (7)

  1. 建設機械の上部旋回体の旋回フレームにカウンタウェイトを着脱するためのカウンタウェイト着脱装置であって、
    前記上部旋回体に設けられ、前記カウンタウェイトを前記旋回フレームに対する取り付け位置とその取り付け位置の下方の取り外し位置との間で昇降する昇降装置と、
    前記昇降装置に隣接する前記上部旋回体上の所定の対象物と前記昇降装置との干渉を回避するための干渉回避装置と、を備え、
    前記昇降装置は、上下方向に伸縮するように前記上部旋回体に設けられた油圧シリンダであって、昇降するピストンロッドを有するものと、前記ピストンロッドから径方向外側へ延びるようにそのピストンロッドに接続された接続具であって、前記ピストンロッドの昇降に伴って、前記対象物に対して隣接する高さ領域である隣接高さ領域を通って昇降するものと、前記接続具の昇降に伴って前記カウンタウェイトが昇降するように前記接続具と前記カウンタウェイトとを連結する連結部材と、を含み、
    前記接続具は、前記ピストンロッドとともに当該ピストンロッドの中心軸回りに回転可能に構成され、この接続具の前記中心軸回りの回転範囲には、当該接続具の少なくとも一部が前記隣接高さ領域内に入ったときに当該接続具が前記対象物に干渉する回転範囲である干渉範囲と、当該接続具の少なくとも一部が前記隣接高さ領域内に入ったときに当該接続具が前記対象物に対して干渉しない回転範囲である干渉回避範囲とが含まれ、
    前記干渉回避装置は、前記接続具が上昇又は下降により前記隣接高さ領域に達するまでのいずれかの高さ位置において当該接続具の回転範囲を前記干渉回避範囲内に制限する回転制限部を有する、カウンタウェイト着脱装置。
  2. 前記回転制限部は、前記接続具が前記隣接高さ領域へ移動する過程でその接続具の少なくとも一部が前記隣接高さ領域内に入った状態において当該接続具の回転範囲を前記干渉回避範囲内に制限する、請求項1に記載のカウンタウェイト着脱装置。
  3. 前記回転制限部は、前記接続具が前記対象物に干渉する手前の回転位置である干渉回避位置にあるときに前記接続具に当接することにより前記接続具が前記干渉回避位置を越えて前記対象物側へ向かう当該接続具の回転を阻止する回転阻止部を有する、請求項1又は2に記載のカウンタウェイト着脱装置。
  4. 前記回転制限部は、前記干渉回避位置を越えて前記対象物側へ回転した前記接続具が前記隣接高さ領域へ向かって移動するときにその接続具に対して当接することにより当該接続具を前記干渉回避位置へ案内する案内面を有する、請求項3に記載のカウンタウェイト着脱装置。
  5. 前記案内面は、前記隣接高さ領域へ向かう前記接続具の移動を前記干渉回避位置へ向かう当該接続具の回転に変換する傾斜を有する、請求項4に記載のカウンタウェイト着脱装置。
  6. 前記接続具は、前記ピストンロッドの径方向に沿って前記ピストンロッドから一方側へ延びる第1部分と、前記ピストンロッドから前記第1部分と反対側へ延びる第2部分とを有し、
    前記回転阻止部は、前記第1部分に接触することにより前記接続具の回転を阻止する第1阻止部と、前記第2部分に接触することにより前記接続具の回転を阻止する第2阻止部とを有する、請求項3〜5のいずれか1項に記載のカウンタウェイト着脱装置。
  7. 前記建設機械は、前記旋回フレーム上に起伏可能に設けられて吊荷を吊る起伏部材と、前記起伏部材の後方で前記旋回フレームに設けられたマストと、前記マストの先端部と前記起伏部材とを繋ぐガイリンクとを備えたクレーンであり、
    前記カウンタウェイト着脱装置は、前記旋回フレームの幅内に配置され、
    前記対象物は、前記旋回フレーム上で倒伏したマストに沿うように配置された格納状態の前記ガイリンクである、請求項1〜6のいずれか1項に記載のカウンタウェイト着脱装置。
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