JP2019094127A - 電子部品包装用カバーテープ - Google Patents
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Abstract
【課題】色を所望の色に着色可能な電子部品包装用カバーテープを提供すること。【解決手段】電子部品包装用カバーテープ10は、電子部品を収納する収納ポケット11aを備えるキャリアテープ11に貼付され、収納ポケット11aを封止する。電子部品包装用カバーテープ10は、基材層2と、基材層2の収納ポケット11a側に積層されたシーラント層5と、シーラント層5の収納ポケット11a側の表面に、2次元的に連続するパターン形状を形成すると共に、導電性微粒子を含有する導電性パターン層6と、を有する。導電性パターン層6は、パターン形成部21と、シーラント層5が露出した開口部22と、を含む。【選択図】図2
Description
本発明は、電子部品包装用カバーテープに関する。具体的には、チップ型の電子部品等を収納ポケットに収納して保管、搬送するための包装体として使用されるキャリアテープにおいて、当該収納ポケットの開口部を、熱シールすることによって被覆する電子部品包装用カバーテープに関する。
抵抗、コンデンサ、ダイオード、ICチップ等の電子部品の保管、搬送に用いられる包装体として、電子部品の形状に合わせた収納部(以下「収納ポケット」ともいう。)を備えるキャリアテープと、収納ポケットの開口面を被覆し、熱シールによって封止する電子部品包装用カバーテープとを有するものが使用されている。収納ポケット内には、個々の電子部品が収納される。電子部品を収納ポケットに収納してカバーテープで封止した後、包装体は、リール状に巻き取られ、その状態で保管、搬送される。包装体は、リール状に巻き取られた状態で、電子回路基板に電子部品を装着する自動組み込み装置にも装填することができる。
キャリアテープからカバーテープを剥離して電子部品を取り出す際、カバーテープの内側と電子部品との間の接触、摩擦や、カバーテープの剥離によって静電気が発生することがある。そのため、電子部品がカバーテープの内面に静電的に付着することにより、カバーテープを剥離する際に電子部品が収納ポケットから飛び出したり、電子部品がキャリアテープの所定位置から移動してしまい、電子部品の電子回路基板への装着に障害が生じたりすることがある。また、静電気によって電子部品が影響を受けることもある。
このような問題を解決するため、カバーテープの収納ポケット側の表面に、導電性微粒子を含有する接着層を有するカバーテープが使用されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、導電性微粒子は有色であることが多いため、導電性微粒子を含有する接着層を有する従来のカバーテープでは、カバーテープの色を任意に変更することが困難である。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の構成を有する。
(1)電子部品を収納する収納ポケットを備えるキャリアテープに貼付され、前記収納ポケットを封止する電子部品包装用カバーテープであって、基材層と、前記基材層の前記収納ポケット側に積層されたシーラント層と、前記シーラント層の前記収納ポケット側の表面に、2次元的に連続するパターン形状を形成すると共に、導電性微粒子を含有する導電性パターン層と、を有し、前記導電性パターン層が、パターン形成部と、前記シーラント層が露出した開口部と、を含む、電子部品包装用カバーテープ。
(1)電子部品を収納する収納ポケットを備えるキャリアテープに貼付され、前記収納ポケットを封止する電子部品包装用カバーテープであって、基材層と、前記基材層の前記収納ポケット側に積層されたシーラント層と、前記シーラント層の前記収納ポケット側の表面に、2次元的に連続するパターン形状を形成すると共に、導電性微粒子を含有する導電性パターン層と、を有し、前記導電性パターン層が、パターン形成部と、前記シーラント層が露出した開口部と、を含む、電子部品包装用カバーテープ。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、電子部品包装用カバーテープの色を所望の色に着色することができる。
[実施形態1]
以下、実施形態1に係る電子部品包装用カバーテープ10及びその製造方法について説明する。図1は、電子部品包装体12の概要図である。図2は、実施形態1に係る電子部品包装用カバーテープ10の断面図であり、図1中に示す電子部品包装用カバーテープ10のA−A断面に相当する。図2において、上側が電子部品包装体12の外側であり、下側が収納ポケット11a側である。図3は、実施形態1に係る電子部品包装用カバーテープ10の導電性パターン層6側から見た平面図である。
以下、実施形態1に係る電子部品包装用カバーテープ10及びその製造方法について説明する。図1は、電子部品包装体12の概要図である。図2は、実施形態1に係る電子部品包装用カバーテープ10の断面図であり、図1中に示す電子部品包装用カバーテープ10のA−A断面に相当する。図2において、上側が電子部品包装体12の外側であり、下側が収納ポケット11a側である。図3は、実施形態1に係る電子部品包装用カバーテープ10の導電性パターン層6側から見た平面図である。
図1に示す電子部品包装体12は、キャリアテープ11の片方の面に電子部品を収納する収納ポケット11aがエンボス加工で形成され、その収納ポケット11aの開口部が電子部品包装用カバーテープ10(以下、単に「カバーテープ10」ともいう)によって熱シールで被覆される。
電子部品の軽薄短小化に伴いキャリアテープ11も細幅化され、テープ切れを防止するためのテープ切れ強度を大きくする必要性から、その素材をポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、アモルファスポリエチレンテレフタレート(APET)、又はそれらに導電剤を練り込んだキャリアテープ11が用途に応じて選択される。キャリアテープ11は、コロナ処理が施された表面に、静電対策として帯電防止剤が塗布されていてもよい。
電子部品包装体12において、カバーテープ10の外表面となる帯電防止層1は、帯電防止剤を含む帯電防止処理を施した導電層である。電子部品包装体12を保管、搬送する際に電子部品包装体12のキャリアテープ11との摩擦により発生する静電気を抑えることができる。
基材層2は、透明(IS014782/13468で規定)な二軸延伸プラスチックフィルムで、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)プラスチックフィルム、二軸延伸ポリプロピレン(PP)プラスチックフィルム、二軸延伸ナイロン(登録商標)プラスチックフィルムのいずれか一種、又は二種以上の組合せを用途に応じて用いることができる。カバーテープ10の細幅化に伴い、テープ切れを防止するためのテープ切れ強度を大きくする必要性から基材層2の厚みは6〜100μmの範囲で形成され、層の厚みが6μm未満では引裂き性が不足し、100μmを超えると硬くなり過ぎて熱シールによる接着が不安定となる。好ましい基材層2の厚みは9〜25μmの範囲である。
また、後述する接着層3と接する面には、コロナ処理、プラズマ処理、又はサンドブラスト処理等の表面処理を施して密着力を向上させることができる。
接着層3は、基材層2と中間層4の積層によりテープ切れ強度を向上させることを目的とし、イソシアネート化合物を材料とするポリウレタン系接着剤とイミン系の乾燥固化硬化剤によるラッカー型の接着層3を介して異なる材質の基材層2と中間層4を接着することでテープ切れ強度を高めている。接着層3の膜厚は0.5〜5μmの範囲で形成されるが、好ましくは1〜3μmの範囲の膜厚が良い。
中間層4は、熱及び圧力に対するクッション機能と耐引裂性を向上させることを目的として、ポリエチレン(PE)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム、エチレンビニルアセテート(EVA)フィルム、エチレンメチルアクリレート(EMA)フィルム、及びアイオノマフィルム又はポリオレフィンフィルムの1種以上が用途に応じて選択される。
特に、シーラント層5に接する側には、密度が0.8〜0.909g/cm3である単層、又は多層の超低密度PEフィルムで形成することで、クッション機能と耐引裂性の向上を図ることができる。
シーラント層5は、キャリアテープ11に熱シールで接着される層であり、透明性を有する熱可塑性樹脂に真球状ポリマー微粒子が均一に分散された熱接着ラッカー型の接着層からなるシーラント層である。
シーラント層5を構成する材料としては、熱可塑性エラストマー、粘着付与樹脂、無機微粒子等を挙げることができる。
熱可塑性エラストマーとしては、スチレンブタジエン樹脂、スチレンブタジエンスチレンブロック共重合体樹脂、スチレンエチレンブチレンスチレンブロック共重合体樹脂、スチレンエチレンプロピレンスチレン共重合体樹脂、スチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体樹脂(SIBS)の中から選択される1種以上を用いることができる。
熱可塑性エラストマー成分の密度は0.8〜1.0g/cm3であることが好ましい。粘着付与樹脂としては、炭化水素樹脂で、密度が0.9〜1.2g/cm3であるもの等を用いることができる。
シーラント層5には、シーラント層5を所望の色に着色する着色剤が含有されていてもよい。着色剤としては、シーラント層5自体やシーラント層5に接触する他の層の透明性を阻害しない又は阻害しにくいものであれば特に制限されない。具体的に、着色剤としては、有機顔料、ドライカラー、リキッドカラー等を用いることができる。
シーラント層5は、後述するように、収納ポケット11a側に露出することになるため、静電気防止のために、導電性を有していてもよい。シーラント層5に含有されていてもよい導電性材料としては、シーラント層5の透明性等を阻害しない限り制限されず、例えば、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン等の酸化金属を挙げることができる。
シーラント層5を構成する材料中、各構成成分の配合割合は、特に制限されないが、熱可塑性エラストマー25〜50質量部に対して、粘着付与樹脂50〜75質量部、着色剤0.1〜1.0質量部とすることができる。
シーラント層5の収納ポケット11a側の表面には、導電性パターン層6が形成されている。導電性パターン層6は、2次元的に連続するパターン形状を形成している。すなわち、導電性パターン層6は、シーラント層5の表面上において、シーラント層5に沿って広がるパターン形状を形成している。導電性パターン層6は、パターン形成部21と、パターン形成部21によって区画された開口部22を有している。
導電性パターン層6は、シーラント層5の表面上の少なくとも一部において連続しており、シーラント層5の表面の全域にわたって連続していることが好ましい。ここで、導電性パターン層6が連続しているとは、パターン形成部21が一体となるよう形成されており、物理的に及び/又は電気的に接続されていることを意味する。すなわち、パターン形成部21は、開口部22を区画しつつ、パターン形成部21が一体となるよう形成されていることが好ましい。これにより、導電性パターン層6は、導電性を有することができる。
導電性パターン層6のシーラント層5の表面上における2次元的に広がるパターン形状としては、例えば、図3に示すような格子状とすることができる。導電性パターン層6のパターン形状としては、連続している限り格子状に限定されず、例えば、三角形が組み合わされた形状、六角形が連なったハニカム形状や、六角形と五角形とがサッカーボールのように組み合わされた形状、波状の線が絡み合った形状等を挙げることができる。
導電性パターン層6のパターン形状は、パターン形成部21及び開口部22を合わせた面積に対する、パターン形成部21の面積の比率(面積比率)が10〜40%であることが好ましく、15〜35%であることが更に好ましく、20〜30%であることが特に好ましい。なお、面積比率は、導電性パターン層6(又はシーラント層5)の表面の全面において測定したものであってもよく、表面の一部の所定領域において測定したものであってもよい。表面の一部の所定領域において測定したものであった場合、所定領域を複数設けて測定し、その平均値を取ることが好ましい。このようなパターン形成部21の面積比率とすることにより、カバーテープ10の内側面(収納ポケット11a側の面)における静電気の発生を低減させると共に、シーラント層5のキャリアテープ11への適切な接着を実現することができる。
また、パターン形成部21の面積比率を適切な範囲とすることにより、導電性パターン層6に含有される導電性微粒子等による遮光を調整し、カバーテープ10としての全光線透過率等の物性を制御することができる。すなわち、パターン形成部21の面積比率が相対的に高くなれば、全光線透過率が低くなり、パターン形成部21の面積比率が相対的に低くなれば、全光線透過率が高くなる。
導電性パターン層6(パターン形成部21)の厚さは、0.1〜1.5μmであることが好ましく、0.35〜1.2μmであることが更に好ましく、0.5〜1.0μmであることが特に好ましい。ここで、導電性パターン層6又はパターン形成部21の厚さとは、シーラント層5の表面からパターン形成部21の表面までの、シーラント層5の垂線方向に平行な長さ(高さ)である。
導電性パターン層6のパターン形成部21が格子形状である場合、線幅は20〜60μmであることが好ましく、25〜50μmであることが更に好ましく、30〜45μmであることが特に好ましい。また、パターン形成部21が格子形状である場合、ピッチは280〜380μmであることが好ましく、300〜350μmであることが更に好ましく、310〜340μmであることが特に好ましい。また、パターン形成部21が格子形状である場合、最小交差角度が15度以上であることが好ましく、30度以上であることが更に好ましい。
導電性パターン層6は、導電性微粒子を含有している。導電性微粒子は、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン、及び硫酸バリウムからなる群より選択される少なくとも1種の酸化金属微粒子であることが好ましい。この中でも、着色性が低く、環境負荷が小さいという観点から、酸化亜鉛、酸化チタン等が好ましく、中でも、アルミニウムドープ型の酸化亜鉛が特に好ましい。導電性微粒子の平均粒子径は、20〜250nmであることが好ましい。
導電性微粒子としてのアルミニウムドープ型酸化亜鉛は、着色性が低いが、例えば、シーラント層5に含有させ、分散させた場合、ヘイズが上昇してしまうことが知られている。本発明においては、このような導電性微粒子をシーラント層5に分散させるのではなく、シーラント層5の表面上に、導電性パターン層6として形成することで、シーラント層5の着色の問題と、ヘイズの問題と、を併せて解決するものである。
導電性パターン層6を構成する導電性微粒子以外の材料としては、バインダー樹脂、カーボンナノファイバー、π共役系導電性ポリマー、各種界面活性剤等を挙げることができる。
バインダー樹脂としては、スチレンブタジエン樹脂、スチレンブタジエンスチレンブロック共重合体樹脂、スチレンエチレンブチレンスチレンブロック共重合体樹脂、スチレンエチレンプロピレンスチレン共重合体樹脂、スチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体樹脂(SIBS)の中から選択される1種以上を用いることができる。
カーボンナノファイバーは、導電性パターン層6のパターン形成部21に強度を付与することができる。カーボンナノファイバーとしては、線径が1〜10nmであり、平均繊維長が50〜100μmであるものを用いることができる。
π共役系導電性ポリマーとしては、ポリチオフェン系、ポリアセチレン系、ポリアニリン系、ポリピロール系のポリマーの中から選択される1種以上を用いることができる。
界面活性剤としては、非イオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性イオン系界面活性剤を用いることができる。非イオン系界面活性剤としてはポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミンの中から選択される1種以上を用いることができる。カチオン系界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩、アルキルアミン塩の中から選択される1種以上を用いることができる。アニオン系界面活性剤としては、スルホン酸塩等を用いることができる。両性イオン系界面活性剤としては、アルキルベタイン等を用いることができる。
導電性パターン層6を構成する材料中、各構成成分の配合割合は特に制限されないが、導電性微粒子85〜95質量部に対して、バインダー樹脂10〜15質量部とすることができる。
電子部品包装用カバーテープ10は、内側面(収納ポケット11a側の面)における表面抵抗率が1012Ω/□以下であることが好ましく、1010Ω/□以下であることが更に好ましい。また、カバーテープ10の内側面(収納ポケット11a側の面)における帯電減衰時間は2秒以下であることが好ましい。ここで、帯電減衰時間とは、温度:23±3℃、相対湿度:12±3%(室温)の環境条件で、サンプルに±5KVを印加し、20ミリ秒以内に拡散させ、50±5Vになるまでに要する時間である。
電子部品包装用カバーテープ10は、ヘイズが30%以下であることが好ましく、20%以下であることが特に好ましい。ここで、カバーテープ10のヘイズは、拡散透過光の全光線透過光に対する割合として測定することができる。
電子部品包装用カバーテープ10は、全光線透過率が70%以上であることが好ましく、80%以上であることが更に好ましい。ここで、カバーテープ10の全光線透過率は、試験片の入射光束に対する全透過光束の割合として測定することができる。
電子部品包装用カバーテープ10は、全体の厚さ(全厚)が30〜80μmであることが好ましく、40〜70μmであることが更に好ましい。ここで、カバーテープ10の全厚とは、カバーテープを構成する各層の積層方向(各層が延在する方向に垂直な方向)における長さ(厚さ)である。
電子部品包装用カバーテープ10は、引張強度が30〜80MPaであることが好ましく、40〜70MPaであることが更に好ましい。なお、引張強度はJIS K7127に準じて測定した。
電子部品包装用カバーテープ10は、引き裂き強度が70〜180MPaであることが好ましく、80〜170MPaであることが更に好ましい。なお、引き裂き強度はJIS K7128−1に準じて測定した。
電子部品包装用カバーテープ10は、剥離強度(ピールオフ強度)が0.2〜0.9N/mmであることが好ましく、0.3〜0.8N/mmであることが更に好ましい。なお、剥離強度はJIS C0806−3に準じて測定した。
次に、電子部品包装用カバーテープ10の製造方法について説明する。電子部品包装用カバーテープ10を構成する帯電防止層1、基材層2、接着層3、中間層4、シーラント層5は、従来公知の方法で作製することができる。
シーラント層5の収納ポケット11a側の表面上に形成する導電性パターン層6は、グラビアコート法によって形成することができる。グラビアコート法は、例えば、図4に示すような方法である。図4は、グラビアコート法の概要を示す説明図である。
図4に示すように、導電性パターン層6を形成する前のカバーテープのシーラント層5側の表面に、グラビア版51のコート面52を押し当てることにより導電性パターン層6を形成する。カバーテープは、回転するグラビア版51と、グラビア版51とは逆向きに回転するバックアップローラ57との間を通過する際に、バックアップローラ57によって、グラビア版51のコート面52へと押し当てられる。グラビア版51は、その一部がコート剤55に浸漬するように構成されており、グラビア版51が回転することによりコート剤の一部がグラビア版51のコート面52の表面に付着すると共に、溝部53(図5)に充填され、カバーテープへと転写される。コート面52に付着する余分なコート剤55を除去するためにドクターブレード59が設けられている。
グラビア版51には、形成する導電性パターン層6のパターン形状と相補的な形状のパターンが形成されている。図5は、グラビア版51のコート面52の一部を示す拡大図である。図5に示すグラビア版51を用いて形成される導電性パターン層6は格子形状となる。すなわち、図5中の溝部53が導電性パターン層6のパターン形成部21に対応し、凸部54が導電性パターン層6の開口部22に対応する。
グラビア版51としては、線幅が15〜60μm、ピッチが200〜600μm、版深が10〜40μmであり、最小交差角度が15度以上であるものを用いることができる。
カバーテープ10において導電性パターン層6を形成する方法は、グラビアコート法に限定されず、コート剤55をインクジェットによって噴霧する方法や、その他のプリント方法を採用することもできる。
以下、本発明の一例としての実施例について説明する。なお、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
従来公知の方法により、実施例1の電子部品包装用カバーテープ10の帯電防止層1、基材層2、接着層3、中間層4、シーラント層5を作製した。シーラント層5の作製には、熱可塑性エラストマーとしてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)25質量部に対して、粘着付与樹脂として炭化水素樹脂を70質量部と、着色剤として赤色系有機顔料を0.5質量部と、アンチブロッキング剤として二酸化珪素系微粒子を4.5質量部と、を含有するシーラント層5用の原料を用いた。
従来公知の方法により、実施例1の電子部品包装用カバーテープ10の帯電防止層1、基材層2、接着層3、中間層4、シーラント層5を作製した。シーラント層5の作製には、熱可塑性エラストマーとしてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)25質量部に対して、粘着付与樹脂として炭化水素樹脂を70質量部と、着色剤として赤色系有機顔料を0.5質量部と、アンチブロッキング剤として二酸化珪素系微粒子を4.5質量部と、を含有するシーラント層5用の原料を用いた。
シーラント層5の表面上に、図5に示すパターンをコート面52に有し、版深が20μmであるグラビア版51を用いて、グラビアコート法により、導電性パターン層6を作製した。導電性パターン層6を作製には、導電性微粒子としてアルミニウムドープ型酸化亜鉛90質量部に対して、バインダー樹脂としてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)10質量部を含有するコート剤55を用いた。
得られた導電性パターン層6は、パターン形成部21が格子形状に配置され、その線幅が45μm、ピッチが310μmであった。パターン形成部21と開口部22との合計に対する、パターン形成部21の面積比率は26.93%であった。なお、面積比率として、1辺が10mmの正方形領域について、ランダムに選択した3か所で測定し、その相加平均値を面積比率とした。
得られた実施例1の電子部品包装用カバーテープ10は、ヘイズが20%、全光線透過率が87%、実施例1における導電性パターン層6表面の表面抵抗率が5.0×108Ω/□、帯電減衰時間が2秒未満であった。また、電子部品包装用カバーテープ10を導電性のキャリアテープ11(C−Pak社製の型番:11JS313C)に160℃で熱シールした場合のピールオフ強度は0.55N/mmであった。実施例1の電子部品包装用カバーテープ10は、引張強度が58MPaであり、引き裂き強度が156MPaであった。
実施例1の電子部品包装用カバーテープは、導電性パターン層6の導電性微粒子としてアルミニウムドープ型酸化亜鉛を用いたことで、赤色に着色したシーラント層5の色が電子部品包装用カバーテープの色として活かされていた。なお、導電性パターン層6の導電性微粒子としてアンチモンドープ型酸化錫を用いた場合には、電子部品包装用カバーテープの色は、アンチモンに由来する青系の着色によって影響を受け、赤色に着色したシーラント層5の色が十分に活かされなかった。実施例1の評価結果等を、下記表1に示す。
(実施例2)
従来公知の方法により、実施例2の電子部品包装用カバーテープ10の帯電防止層1、基材層2、接着層3、中間層4、シーラント層5を作製した。シーラント層5の作製には、熱可塑性エラストマーとしてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)50質量部に対して、粘着付与樹脂として炭化水素樹脂を50質量部と、着色剤として赤色系有機顔料を0.5質量部と、アンチブロッキング剤として二酸化珪素系微粒子を4.5質量部と、を含有するシーラント層5用の原料を用いた。
従来公知の方法により、実施例2の電子部品包装用カバーテープ10の帯電防止層1、基材層2、接着層3、中間層4、シーラント層5を作製した。シーラント層5の作製には、熱可塑性エラストマーとしてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)50質量部に対して、粘着付与樹脂として炭化水素樹脂を50質量部と、着色剤として赤色系有機顔料を0.5質量部と、アンチブロッキング剤として二酸化珪素系微粒子を4.5質量部と、を含有するシーラント層5用の原料を用いた。
シーラント層5の表面上に、図5に示すパターンをコート面52に有し、版深が20μmであるグラビア版51を用いて、グラビアコート法により、導電性パターン層6を作製した。導電性パターン層6の作製には、導電性微粒子としてアルミニウムドープ型酸化亜鉛90質量部に対して、バインダー樹脂としてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)10質量部を含有するコート剤55を用いた。
得られた導電性パターン層6は、パターン形成部21が格子形状に配置され、その線幅が45μm、ピッチが310μmであった。パターン形成部21と開口部22との合計に対する、パターン形成部21の面積比率は26.93%であった。なお、面積比率として、1辺が10mmの正方形領域について、ランダムに選択した3か所で測定し、その相加平均値を面積比率とした。
得られた実施例2の電子部品包装用カバーテープ10は、ヘイズが20%、全光線透過率が87%、実施例2における導電性パターン層6表面の表面抵抗率が5.0×108Ω/□、帯電減衰時間が2秒未満であった。また、電子部品包装用カバーテープ10を導電性のキャリアテープ11(C−Pak社製の型番:11JS313C)に160℃で熱シールした場合のピールオフ強度は0.46N/mmであった。実施例2の電子部品包装用カバーテープ10は、引張強度が58MPaであり、引き裂き強度が156MPaであった。
実施例2の電子部品包装用カバーテープは、導電性パターン層6の導電性微粒子としてアルミニウムドープ型酸化亜鉛を用いたことで、赤色に着色したシーラント層5の色が電子部品包装用カバーテープの色として活かされていた。なお、導電性パターン層6の導電性微粒子としてアンチモンドープ型酸化錫を用いた場合には、電子部品包装用カバーテープの色は、アンチモンに由来する青系の着色によって影響を受け、赤色に着色したシーラント層5の色が十分に活かされなかった。実施例2の評価結果等を、表1に示す。
(実施例3)
従来公知の方法により、実施例3の電子部品包装用カバーテープ10の帯電防止層1、基材層2、接着層3、中間層4、シーラント層5を作製した。シーラント層5の作製には、熱可塑性エラストマーとしてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)25質量部に対して、粘着付与樹脂として炭化水素樹脂を70質量部と、着色剤として青色系有機顔料を0.5質量部と、アンチブロッキング剤として二酸化珪素系微粒子を4.5質量部と、を含有するシーラント層5用の原料を用いた。
従来公知の方法により、実施例3の電子部品包装用カバーテープ10の帯電防止層1、基材層2、接着層3、中間層4、シーラント層5を作製した。シーラント層5の作製には、熱可塑性エラストマーとしてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)25質量部に対して、粘着付与樹脂として炭化水素樹脂を70質量部と、着色剤として青色系有機顔料を0.5質量部と、アンチブロッキング剤として二酸化珪素系微粒子を4.5質量部と、を含有するシーラント層5用の原料を用いた。
シーラント層5の表面上に、図5に示すパターンをコート面52に有し、版深が20μmであるグラビア版51を用いて、グラビアコート法により、導電性パターン層6を作製した。導電性パターン層6の作製には、導電性微粒子としてアルミニウムドープ型酸化亜鉛90質量部に対して、バインダー樹脂としてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)10質量部を含有するコート剤55を用いた。
得られた導電性パターン層6は、パターン形成部21が格子形状に配置され、その線幅が45μm、ピッチが310μmであった。パターン形成部21と開口部22との合計に対する、パターン形成部21の面積比率は26.93%であった。なお、面積比率として、1辺が10mmの正方形領域について、ランダムに選択した3か所で測定し、その相加平均値を面積比率とした。
得られた実施例3の電子部品包装用カバーテープ10は、ヘイズが20%、全光線透過率が87%、実施例3における導電性パターン層6表面の表面抵抗率が5.0×108Ω/□、帯電減衰時間が2秒未満であった。また、電子部品包装用カバーテープ10を導電性のキャリアテープ11(C−Pak社製の型番:11JS313C)に160℃で熱シールした場合のピールオフ強度は0.55N/mmであった。実施例3の電子部品包装用カバーテープ10は、引張強度が58MPaであり、引き裂き強度が156MPaであった。
実施例3の電子部品包装用カバーテープは、導電性パターン層6の導電性微粒子としてアルミニウムドープ型酸化亜鉛を用いたことで、青色に着色したシーラント層5の色が電子部品包装用カバーテープの色として活かされていた。実施例3の評価結果等を、表1に示す。
(実施例4)
従来公知の方法により、実施例4の電子部品包装用カバーテープ10の帯電防止層1、基材層2、接着層3、中間層4、シーラント層5を作製した。シーラント層5の作製には、熱可塑性エラストマーとしてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)25質量部に対して、粘着付与樹脂として炭化水素樹脂を70質量部と、着色剤として赤色系有機顔料を0.5質量部と、アンチブロッキング剤として二酸化珪素系微粒子を4.5質量部と、を含有するシーラント層5用の原料を用いた。
従来公知の方法により、実施例4の電子部品包装用カバーテープ10の帯電防止層1、基材層2、接着層3、中間層4、シーラント層5を作製した。シーラント層5の作製には、熱可塑性エラストマーとしてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)25質量部に対して、粘着付与樹脂として炭化水素樹脂を70質量部と、着色剤として赤色系有機顔料を0.5質量部と、アンチブロッキング剤として二酸化珪素系微粒子を4.5質量部と、を含有するシーラント層5用の原料を用いた。
シーラント層5の表面上に、図5に示すパターンをコート面52に有し、版深が20μmであるグラビア版51を用いて、グラビアコート法により、導電性パターン層6を作製した。導電性パターン層6の作製には、導電性微粒子としてアンチモンドープ型酸化錫90質量部に対して、バインダー樹脂としてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)10質量部を含有するコート剤55を用いた。
得られた導電性パターン層6は、パターン形成部21が格子形状に配置され、その線幅が45μm、ピッチが310μmであった。パターン形成部21と開口部22との合計に対する、パターン形成部21の面積比率は26.93%であった。なお、面積比率として、1辺が10mmの正方形領域について、ランダムに選択した3か所で測定し、その相加平均値を面積比率とした。
得られた実施例4の電子部品包装用カバーテープ10は、ヘイズが18%、全光線透過率が87%、実施例4における導電性パターン層6表面の表面抵抗率が2.0×108Ω/□、帯電減衰時間が2秒未満であった。また、電子部品包装用カバーテープ10を導電性のキャリアテープ11(C−Pak社製の型番:11JS313C)に160℃で熱シールした場合のピールオフ強度は0.55N/mmであった。実施例4の電子部品包装用カバーテープ10は、引張強度が58MPaであり、引き裂き強度が156MPaであった。
実施例4の電子部品包装用カバーテープ10の色は、導電性パターン層6のアンチモンに由来する青系の着色によって影響を受け、赤色に着色したシーラント層5の色が十分に活かされなかった。実施例4の評価結果等を、表1に示す。
(実施例5)
従来公知の方法により、実施例5の電子部品包装用カバーテープ10の帯電防止層1、基材層2、接着層3、中間層4、シーラント層5を作製した。シーラント層5の作製には、熱可塑性エラストマーとしてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)27質量部に対して、粘着付与樹脂として炭化水素樹脂を72質量部と、着色剤として赤色系有機顔料を0.5質量部と、アンチブロッキング剤として二酸化珪素系微粒子を0.5質量部と、を含有するシーラント層5用の原料を用いた。
従来公知の方法により、実施例5の電子部品包装用カバーテープ10の帯電防止層1、基材層2、接着層3、中間層4、シーラント層5を作製した。シーラント層5の作製には、熱可塑性エラストマーとしてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)27質量部に対して、粘着付与樹脂として炭化水素樹脂を72質量部と、着色剤として赤色系有機顔料を0.5質量部と、アンチブロッキング剤として二酸化珪素系微粒子を0.5質量部と、を含有するシーラント層5用の原料を用いた。
シーラント層5の表面上に、図5に示すパターンをコート面52に有し、版深が20μmであるグラビア版51を用いて、グラビアコート法により、導電性パターン層6を作製した。導電性パターン層6の作製には、導電性微粒子としてアルミニウムドープ型酸化亜鉛90質量部に対して、バインダー樹脂としてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)10質量部を含有するコート剤55を用いた。
得られた導電性パターン層6は、パターン形成部21が格子形状に配置され、その線幅が45μm、ピッチが310μmであった。パターン形成部21と開口部22との合計に対する、パターン形成部21の面積比率は26.93%であった。なお、面積比率として、1辺が10mmの正方形領域について、ランダムに選択した3か所で測定し、その相加平均値を面積比率とした。
得られた実施例5の電子部品包装用カバーテープ10は、ヘイズが20%、全光線透過率が87%、実施例5における導電性パターン層6表面の表面抵抗率が5.0×108Ω/□、帯電減衰時間が2秒未満であった。また、電子部品包装用カバーテープ10を導電性のキャリアテープ11(C−Pak社製の型番:11JS313C)に160℃で熱シールした場合のピールオフ強度は0.53N/mmであった。実施例5の電子部品包装用カバーテープ10は、引張強度が58MPaであり、引き裂き強度が156MPaであった。
実施例5の電子部品包装用カバーテープは、導電性パターン層6の導電性微粒子としてアルミニウムドープ型酸化亜鉛を用いたことで、赤色に着色したシーラント層5の色が電子部品包装用カバーテープの色として活かされていた。なお、導電性パターン層6の導電性微粒子としてアンチモンドープ型酸化錫を用いた場合には、電子部品包装用カバーテープの色は、アンチモンに由来する青系の着色によって影響を受け、赤色に着色したシーラント層5の色が十分に活かされなかった。実施例5の評価結果等を、表1に示す。
(比較例1)
従来公知の方法により、比較例1の電子部品包装用カバーテープの帯電防止層1、基材層2、接着層3、中間層4、シーラント層を作製した。比較例1におけるシーラント層の作製には、熱可塑性エラストマーとしてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)34質量部に対して、粘着付与樹脂として炭化水素樹脂を18質量部と、導電性微粒子としてアルミドープ型酸化亜鉛を43質量部と、着色剤として赤色系有機顔料を0.5質量部と、アンチブロッキング剤として二酸化珪素系微粒子を4.5質量部と、を含有する比較例1のシーラント層用の原料を用いた。
従来公知の方法により、比較例1の電子部品包装用カバーテープの帯電防止層1、基材層2、接着層3、中間層4、シーラント層を作製した。比較例1におけるシーラント層の作製には、熱可塑性エラストマーとしてスチレンイソプレンブタジエンスチレン共重合体(SIBS)34質量部に対して、粘着付与樹脂として炭化水素樹脂を18質量部と、導電性微粒子としてアルミドープ型酸化亜鉛を43質量部と、着色剤として赤色系有機顔料を0.5質量部と、アンチブロッキング剤として二酸化珪素系微粒子を4.5質量部と、を含有する比較例1のシーラント層用の原料を用いた。
得られた比較例1の電子部品包装用カバーテープは、ヘイズが35%、全光線透過率が85%、収納ポケット11a側の表面抵抗率が7.7×109Ω/□、帯電減衰時間が3秒であった。また、比較例1の電子部品包装用カバーテープをキャリアテープ(C−Pak社製の型番:11JS313C)に160℃で熱シールした場合のピールオフ強度は0.45N/mmであった。比較例1の電子部品包装用カバーテープは、引張強度が57MPaであり、引き裂き強度が155MPaであった。比較例1の評価結果等を、表1に示す。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。例えば、本発明は以下の趣旨を含むものとする。
(趣旨1)電子部品を収納する収納ポケットを備えるキャリアテープに貼付され、前記収納ポケットを封止する電子部品包装用カバーテープであって、基材層と、前記基材層の前記収納ポケット側に積層されたシーラント層と、前記シーラント層の前記収納ポケット側の表面に、2次元的に連続するパターン形状を形成すると共に、導電性微粒子を含有する導電性パターン層と、を有し、前記導電性パターン層が、パターン形成部と、前記シーラント層が露出した開口部と、を含む、電子部品包装用カバーテープを趣旨とする。
これによれば、電子部品包装用カバーテープの色を所望の色に着色することができる。
(趣旨2)前記導電性パターン層の前記パターン形状は、前記パターン形成部の面積の、前記パターン形成部及び前記開口部を合わせた面積に対する比率が10〜40%である電子部品包装用カバーテープであってもよい。
(趣旨3)前記シーラント層は、前記シーラント層を任意の色に着色可能な着色剤を含有する電子部品包装用カバーテープであってもよい。
(趣旨4)前記導電性微粒子が、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン、及び硫酸バリウムからなる群より選択される少なくとも1種の酸化金属微粒子である電子部品包装用カバーテープであってもよい。
(趣旨5)ヘイズが20%以下であり、前記収納ポケット側の表面における表面抵抗率が1012Ω/□以下である電子部品包装用カバーテープであってもよい。
(趣旨6)趣旨1から趣旨5のうちいずれか1項に記載の電子部品包装用カバーテープの製造方法であって、前記導電性パターン層を、前記シーラント層の前記収納ポケット側の表面上に、グラビアコート法によって形成する電子部品包装用カバーテープの製造方法も趣旨とする。
(趣旨7)前記グラビアコート法において、線幅が15〜60μm、ピッチが200〜600μm、版深が10〜40μm、最小交差角度が15度以上であるグラビア版を用いる電子部品包装用カバーテープの製造方法であってもよい。
1:帯電防止層 2:基材層
3:接着層 4:中間層
5:シーラント層 6:導電性パターン層
10:電子部品包装用カバーテープ 11:キャリアテープ
11a:収納ポケット 12:電子部品包装体
21:パターン形成部 22:開口部
51:グラビア版 52:コート面
53:溝部 54:凸部
55:コート剤 57:バックアップローラ
59:ドクターブレード
3:接着層 4:中間層
5:シーラント層 6:導電性パターン層
10:電子部品包装用カバーテープ 11:キャリアテープ
11a:収納ポケット 12:電子部品包装体
21:パターン形成部 22:開口部
51:グラビア版 52:コート面
53:溝部 54:凸部
55:コート剤 57:バックアップローラ
59:ドクターブレード
Claims (7)
- 電子部品を収納する収納ポケットを備えるキャリアテープに貼付され、前記収納ポケットを封止する電子部品包装用カバーテープであって、
基材層と、
前記基材層の前記収納ポケット側に積層されたシーラント層と、
前記シーラント層の前記収納ポケット側の表面に、2次元的に連続するパターン形状を形成すると共に、導電性微粒子を含有する導電性パターン層と、
を有し、
前記導電性パターン層が、パターン形成部と、前記シーラント層が露出した開口部と、を含む、電子部品包装用カバーテープ。 - 前記導電性パターン層の前記パターン形状は、前記パターン形成部の面積の、前記パターン形成部及び前記開口部を合わせた面積に対する比率が10〜40%である、請求項1に記載の電子部品包装用カバーテープ。
- 前記シーラント層は、前記シーラント層を任意の色に着色可能な着色剤を含有する、請求項1又は請求項2に記載の電子部品包装用カバーテープ。
- 前記導電性微粒子が、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン、及び硫酸バリウムからなる群より選択される少なくとも1種の酸化金属微粒子である、請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の電子部品包装用カバーテープ。
- ヘイズが20%以下であり、
前記収納ポケット側の表面における表面抵抗率が1012Ω/□以下である、請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の電子部品包装用カバーテープ。 - 請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の電子部品包装用カバーテープの製造方法であって、
前記導電性パターン層を、前記シーラント層の前記収納ポケット側の表面上に、グラビアコート法によって形成する、電子部品包装用カバーテープの製造方法。 - 前記グラビアコート法において、線幅が15〜60μm、ピッチが200〜600μm、版深が10〜40μm、最小交差角度が15度以上であるグラビア版を用いる、請求項6に記載の電子部品包装用カバーテープの製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017222080 | 2017-11-17 | ||
JP2017222080 | 2017-11-17 |
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JP2018214404A Pending JP2019094127A (ja) | 2017-11-17 | 2018-11-15 | 電子部品包装用カバーテープ |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021091436A (ja) * | 2019-12-10 | 2021-06-17 | 住友ベークライト株式会社 | カバーテープおよび電子部品包装体 |
JP2021155098A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-07 | 住友ベークライト株式会社 | カバーテープおよび電子部品包装体 |
-
2018
- 2018-11-15 JP JP2018214404A patent/JP2019094127A/ja active Pending
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JP2021091436A (ja) * | 2019-12-10 | 2021-06-17 | 住友ベークライト株式会社 | カバーテープおよび電子部品包装体 |
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