JP2019091736A - コイル部品 - Google Patents
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Abstract
Description
同文献のコイル部品において、金属端子は、鍔部の外側の面に沿って配置されている直立部と、鍔部の底面に沿うよう折り曲げられた底部と、コアから若干離れるように直立部の上端寄りの位置から横方向に突出している接続部とを有している。ワイヤ端部は、金属端子の接続部に接続されている。
また、自動巻線機を用いて金属端子の接続部にワイヤ端部を接続する工程が非常に複雑であると考えられ、したがって、コイル部品の製造容易性に関し、改善の余地がある。
前記軸部に巻回された第1ワイヤ及び第2ワイヤと、
前記第1ワイヤの両端部及び前記第2ワイヤの両端部のうち対応するワイヤ端部がそれぞれ接続されている複数の金属端子と、
を備え、
前記鍔部において実装対象面と対向して配置される対向面のうち、前記軸部の軸方向に対して直交する方向における両方の端部に、それぞれ切欠形状部が形成されており、
前記切欠形状部に前記金属端子の少なくとも一部分が配置されているコイル部品が提供される。
前記軸部にそれぞれ巻回される第1ワイヤ及び第2ワイヤの各々の両端部のうち対応するワイヤ端部がそれぞれ接続される複数の金属端子と、
を備え、
前記鍔部において実装対象面と対向して配置される対向面のうち、前記軸部の軸方向に対して直交する方向における両方の端部に、それぞれ切欠形状部が形成されており、
前記切欠形状部に前記金属端子の少なくとも一部分が配置されているコイル部品が提供される。
先ず、図1から図5を用いて第1実施形態を説明する。
図1は第1実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た斜視図であり、図2は図1の部分拡大図である。図3はコイル部品100の側面図である。図1から図3の各図は、各金属端子30にそれぞれ対応するワイヤ端部(一端部41a、他端部41b、一端部42a、他端部42b)が絡げられた状態を示す。
図4はコイル部品100を底面側から視た部分拡大の斜視図であり、溶接後の状態を示す。
図5はコイル部品100の斜視図であり、溶接後、板コア20が設けられた状態を示す。
実装対象面とは、コイル部品100が搭載され且つ電気的に接続される電子基板などの、コイル部品100と対向する主面である。
各切欠形状部13には、対応する金属端子30の全体又は一部分が配置されている。
なお、以下の説明において、軸部11の軸方向(図3における左右方向)のことを、単に軸方向と称することがある。また、便宜的に、実装対象面側を下、その反対側を上という場合がある。
すなわち、本実施形態に係る他のコイル部品100は、軸部11と軸部11の両端にそれぞれ形成された鍔部12とを有するコア(ドラムコア10)と、軸部11にそれぞれ巻回される第1ワイヤ41及び第2ワイヤ42の各々の両端部のうち対応するワイヤ端部(一端部41a、他端部41b、一端部42a、他端部42bのいずれか)がそれぞれ接続される複数の金属端子30と、を備えている。鍔部12において実装対象面と対向して配置される対向面12aのうち、軸部11の軸方向に対して直交する方向における両方の端部に、それぞれ切欠形状部13が形成されており、切欠形状部13に金属端子30の少なくとも一部分が配置されている。
また、切欠形状部13内のスペースを利用して、金属端子30に対するワイヤ端部の接続を行う場合には、コイル部品100の製造容易性を良好にすることができる。
各鍔部12は、実装対向面と対向する対向面12aの他、他方の鍔部12と対向する内面12cと、内面12cとは反対側を向いている外面12bと、対向面12aとは反対側を向いている反対面12d(図3)と、を有している。対向面12aは鍔部12の下側の面(底面)であり、反対面12dは鍔部12の上側の面(上面)である。
切欠形状部13は、対向面12aから上方に向けて切り欠かれた形状となっている。
図2及び図4に示すように、切欠形状部13は、軸方向に対して平行で対向面12aに対して直交している起立面13bと、実装対象面と対向して配置される切欠対向面13aとを有する。切欠対向面13aは対向面12aに対して平行である。
各切欠形状部13は、軸方向において鍔部12の両端間に亘って形成されており、軸方向における両側に開放している。
なお、以下の説明において、便宜的に、一の鍔部12に形成されている2つの切欠形状部13の並び方向を左右方向という場合がある。つまり、各鍔部12には、左右一対の切欠形状部13が形成されている。
各外面12bには、左右一対の凹部14が形成されている。一対の凹部14は、左右対称に配置されている。一対の凹部14どうしの間には、対向面12aから反対面12dに亘って上下に帯状に延在しているリブが存在している。
左側の凹部14の縦方向延在部14aから横方向延出部14bが延出している方向は左方向であり、右側の凹部14の縦方向延在部14aから横方向延出部14bが延出している方向は右方向である。
左側の縦方向延在部14aにおいて、横方向延出部14bよりも上側の部位の左端は、左側の起立面13bと隣接し、当該起立面13bに繋がっている。右側の縦方向延在部14aにおいて、横方向延出部14bよりも上側の部位の右端は、右側の起立面13bと隣接し、当該起立面13bに繋がっている。
金属端子30は、更に、凹部14に配置されていて軸方向に対して直交している板状部32と、板状部32から実装対象面側に向けて起立している溶接部33と、を有している。
溶接部33には、括れ部33aが形成されている。括れ部33aは、溶接部33における括れ部33aの周囲の部分よりも括れている(左右方向に幅狭になっている)。
軸部11に第1ワイヤ41及び第2ワイヤ42が巻き付けられた後、図2に示すように括れ部33aにワイヤ端部(一端部41a等)が絡げられる。
溶接部33の括れ部33aにワイヤ端部が絡げられることにより、溶接部33に絡げられたワイヤ端部が溶接部33から脱落することが抑制される。
起立部34が底板部31から起立面13bに沿って起立しているとは、起立部34が、底板部31から、上方に向けて起立しており、且つ、起立部34が起立面13bに沿って配置されていることを意味する。
左側の切欠対向面配置部35は、起立部34から左方に延びており、左側の切欠対向面13aに沿って配置されている。右側の切欠対向面配置部35は、起立部34から右方に延びており、右側の切欠対向面13aに沿って配置されている。
各絡げ部36は、切欠対向面配置部35から下方に延びている。
絡げ部36には、括れ部36aが形成されている。括れ部36aは、絡げ部36における括れ部36aの周囲の部分よりも括れている(軸方向に幅狭になっている)。
軸部11に第1ワイヤ41及び第2ワイヤ42が巻き付けられた後、図2に示すように括れ部36aにワイヤ端部(一端部41a等)が絡げられる。
絡げ部36の括れ部36aにワイヤ端部が絡げられることにより、絡げ部36に絡げられたワイヤ端部が絡げ部36から脱落することが抑制される。
起立部34、切欠対向面配置部35及び絡げ部36は、切欠形状部13において、軸方向における内方側の部分に配置されている。
各切欠形状部13において、起立部34、切欠対向面配置部35及び絡げ部36を含む部分は、帯状の金属片を折り曲げることにより構成されている。
また、絡げ部36の先端36bも、底板部31よりも上方に位置しており、より詳細には対向面12aよりも上方に位置している。
ただし、先端33bは、例えば、先端36bよりも下方に位置している。
絡げ部36が切欠形状部13に配置されていることにより、鍔部12からの金属端子30のはみ出しを抑制でき、軸部11の軸方向におけるコイル部品100の寸法を抑制できる。また、切欠形状部13内のスペースを利用して絡げ部36にワイヤ端部を容易に絡げることができる。また、金属端子30が絡げ部36と溶接部33とを有していることにより、ワイヤ端部をより安定的に金属端子30に対して接続することができる。
また、絡げ部36と溶接部33との間のワイヤ端部は、いわゆる空中配線となるが、ワイヤ端部は、絡げ部36に絡げられた上で溶接部33にも絡げられるため、絡げ部36と溶接部33との間におけるワイヤ端部の張力を低減できる。換言すれば、絡げ部36と溶接部33とにワイヤ端部の張力を分散させることができる。このため、溶接の際などにおいてワイヤ端部の損傷や断線を抑制することができる。
金属端子30の板状部32が凹部14に配置されていることによって、鍔部12からの金属端子30のはみ出しを更に抑制でき、軸部11の軸方向におけるコイル部品100の寸法を抑制できる。また、溶接部33は、切欠形状部13に対して軸方向における外方側に隣接する位置に配置されているので、切欠形状部13に配置されている絡げ部36にワイヤ端部を絡げた後、容易にワイヤ端部を溶接部33まで引き回して該溶接部33にワイヤ端部を溶接することができる。
例えば、第1ワイヤ41の一端部41a及び他端部41bは、互いに斜めに対向している2つの金属端子30にそれぞれ絡げる。また、第2ワイヤ42の一端部42a及び他端部42bは、残り2つの金属端子30にそれぞれ絡げる。
なお、各ワイヤ端部(一端部41a、他端部41b、一端部42a、他端部42b)において、各溶接部33に絡げられている部分よりも先端側の部分は、図示しない外部の治具により保持させておく。
こうして、各ワイヤ端部が、それぞれ対応する金属端子30に対して溶接され且つ電気的に接続される。
次に、図6から図9を用いて第2実施形態を説明する。
図6は第2実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た斜視図であり、図7は第2実施形態に係るコイル部品100の側面図である。図6及び図7は、金属端子30にワイヤ端部が配置された状態を示す。図8は第2実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た斜視図であり、ワイヤ端部がかしめ固定された状態を示す。図9は第2実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た部分拡大の斜視図であり、溶接後の状態を示す。
本実施形態に係るコイル部品100は、金属端子30の構造が、上記の第1実施形態に係るコイル部品100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係るコイル部品100と同様に構成されている。
その代わりに、金属端子30は、以下に説明する軸方向延出部37(図9等)、外側延出部38(図6等)及びかしめ片39(図9等)を有している。
かしめ片39は、ワイヤ端部がかしめ固定及び溶接される部分である。かしめ片39によってワイヤ端部がかしめ固定された後、ワイヤ端部がかしめ片39に対して溶接される。
かしめ片39は、例えば、略矩形状の形状に形成されている。
こうして、かしめ片39は、軸方向延出部37の軸方向に対して直交する方向における端縁から折り返された折り返し形状となっていてワイヤ端部をかしめ固定している。
左側のかしめ片39は軸方向延出部37の先端部(軸方向における外方側の端部)における左端縁から折り返されており、右側のかしめ片39は軸方向延出部37の先端部(軸方向における外方側の端部)における右端縁から折り返されている。
ここで、かしめ片39(例えば溶接片39a)とともに、軸方向延出部37の先端部も溶接により溶融してワイヤ端部と一体化していてもよい。更には、外側延出部38の一部分も溶接により溶融してワイヤ端部と一体化していてもよい。
本実施形態の場合、かしめ片39と軸方向延出部37との少なくとも一方の、軸方向における外方側の端部が、溶接部である。
ただし、本発明は、この例に限らず、かしめ片39ではなく軸方向延出部37の先端部が溶接により溶融してワイヤ端部と一体化していてもよい。
よって、ワイヤ端部を絡げ部36に絡げ、更にワイヤ端部をかしめ片39によりかしめ固定した上で、ワイヤ端部を溶接することができるので、ワイヤ端部の溶接をより安定的に行うことができる。
また、ワイヤ端部は、絡げ部36に絡げられた上でかしめ片39によりかしめ固定されるため、絡げ部36とかしめ片39との間におけるワイヤ端部の張力を低減できる。換言すれば、絡げ部36とかしめ片39とにワイヤ端部の張力を分散させることができる。このため、溶接の際などにおいてワイヤ端部の損傷や断線を抑制することができる。
このため、かしめ片39を折り曲げてワイヤ端部をかしめ固定する作業を、鍔部12等と干渉することなく容易に行うことができる。
より詳細には、かしめ片39は、例えば、板状部32よりも軸方向における外方側に配置されている。
なお、各ワイヤ端部(一端部41a、他端部41b、一端部42a、他端部42b)において、外側延出部38又は軸方向延出部37に沿って配置されている部分よりも先端側の部分は、図示しない外部の治具により保持させておく。
次に、各金属端子30の例えば溶接片39aにレーザー光を照射して、溶接片39aと各ワイヤ端部(一端部41a、他端部41b、一端部42a、他端部42b)とを溶接する。これにより、溶接玉50(図9)が形成される。レーザー光の照射方向は、例えば、下から上に向かう方向である。こうして、各ワイヤ端部が、それぞれ対応する金属端子30に対して溶接され且つ電気的に接続される。
その後、第1実施形態と同様に、ドラムコア10に板コア20を固定する。こうして、ドラムコア10と板コア20とを有するコイル部品100が得られる。
次に、図10から図15を用いて第3実施形態を説明する。
図10は第3実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た斜視図であり、図11は第3実施形態に係るコイル部品100の側面図であり、それぞれ金属端子30にワイヤ端部が配置された状態を示す。図12は第3実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た部分拡大の斜視図であり、ワイヤ端部がかしめ固定された状態を示す。図13は第3実施形態に係るコイル部品100の部分拡大の底面図であり、ワイヤ端部がかしめ固定された状態を示す。図14は第3実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た部分拡大の斜視図であり、図15は第3実施形態に係るコイル部品100の部分拡大の底面図であり、それぞれ溶接後の状態を示す。
本実施形態に係るコイル部品100は、金属端子30の構造が、上記の第2実施形態に係るコイル部品100と相違しており、その他の点では、上記の第2実施形態に係るコイル部品100と同様に構成されている。
その代わりに、金属端子30は、以下に説明する折返片61を有している。
ただし、本発明は、この例に限らず、折返片61は、切欠対向面配置部35及び外側延出部38に連接されていてもよいし、切欠対向面配置部35に連接されていてもよい。
第2かしめ片62は、ワイヤ端部がかしめ固定及び溶接される部分である。第2かしめ片62によってワイヤ端部がかしめ固定された後、ワイヤ端部が、例えば、第2かしめ片62、外側延出部38及び第1かしめ片63に対して溶接される。
こうして、折返片61は、軸方向延出部37の軸方向に対して直交する方向における端縁から、軸方向延出部37の軸中心側(内側)へ折り返された折り返し形状となっていてワイヤ端部をかしめ固定している。
左側の折返片61は軸方向延出部37の左端縁から(外側延出部38を介して)右端縁へ折り返されており、右側のかしめ片39は軸方向延出部37の右端縁から(外側延出部38を介して)左端縁へ折り返されている。
ただし、本発明は、この例に限らず、折返片61のうち少なくとも第1かしめ片63については、切欠対向面配置部35及び軸方向延出部37から折り返された折り返し形状となっていてもよいし、切欠対向面配置部35から折り返された折り返し形状となっていてもよい。
ただし、本発明は、この例に限らず、第2かしめ片62の一部分のみが溶接により溶融してワイヤ端部と一体化していてもよいし、軸方向延出部37の一部分のみが溶接により溶融してワイヤ端部と一体化していてもよい。
ここで、金属端子30において、軸方向における外方側の、軸方向延出部37の先端側に位置する部分には、軸方向延出部37の一部分が含まれていても良いし、含まれていなくても良い。すなわち、例えば、第2かしめ片62の一部分のみであってもよい。本実施形態の場合は、例えば、上述のように、第2かしめ片62、外側延出部38及び第1かしめ片63の一部分ずつに対してワイヤ端部が溶接されている。
また、ワイヤ端部は、第1かしめ片63と第2かしめ片62とによってそれぞれかしめ固定されるため、第1かしめ片63と第2かしめ片62との間におけるワイヤ端部の張力を低減できる。換言すれば、第1かしめ片63と第2かしめ片62とにワイヤ端部の張力を分散させることができる。このため、溶接の際などにおいてワイヤ端部の損傷や断線を抑制することができる。
ただし、本発明は、この例に限らず、軸方向延出部37が第2かしめ片62よりも軸方向における外方側に突出していてもよい。
なお、各ワイヤ端部(一端部41a、他端部41b、一端部42a、他端部42b)において、軸方向延出部37に沿って配置されている部分よりも先端側の部分は、図示しない外部の治具により保持させておく。
次に、例えば、各金属端子30の第2かしめ片62の軸方向における外方側の端部にレーザー光を照射して、第2かしめ片62、軸方向延出部37及び外側延出部38の一部分ずつと各ワイヤ端部(一端部41a、他端部41b、一端部42a、他端部42b)とを溶接する。これにより、溶接玉50(図14、図15)が形成される。レーザー光の照射方向は、例えば、下から上に向かう方向である。こうして、各ワイヤ端部が、それぞれ対応する金属端子30に対して溶接され且つ電気的に接続される。
その後、第1実施形態と同様に、ドラムコア10に板コア20を固定する。こうして、ドラムコア10と板コア20とを有するコイル部品100が得られる。
次に、図16から図18を用いて第4実施形態を説明する。
図16は第4実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た斜視図であり、金属端子30にワイヤ端部が配置された状態を示す。図17は第4実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た部分拡大の斜視図であり、ワイヤ端部がかしめ固定された状態を示す。図18は第4実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た部分拡大の斜視図であり、溶接後の状態を示す。
本実施形態に係るコイル部品100は、金属端子30の構造が、上記の第3実施形態に係るコイル部品100と相違しており、その他の点では、上記の第3実施形態に係るコイル部品100と同様に構成されている。
本実施形態の場合も、第2かしめ片62と軸方向延出部37との少なくとも一方の、軸方向における外方側の端部に対して、ワイヤ端部が溶接されている。
詳細には、本実施形態の場合、例えば、第2かしめ片62において、軸方向延出部37よりも軸方向における外方側に突出している部分に対して、ワイヤ端部が溶接されている(図17、図18参照)。
次に、図19から図23を用いて第5実施形態を説明する。
図19は第5実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た斜視図であり、図20は第5実施形態に係るコイル部品100の側面図であり、それぞれ金属端子30にワイヤ端部が配置された状態を示す。図21は第5実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た部分拡大の斜視図であり、ワイヤ端部がかしめ固定された状態を示す。図22は第5実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た部分拡大の斜視図であり、図23は第5実施形態に係るコイル部品100の正面図であり、それぞれ溶接後の状態を示す。
本実施形態に係るコイル部品100は、金属端子30の構造が、上記の第1実施形態に係るコイル部品100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係るコイル部品100と同様に構成されている。
その代わりに、本実施形態の場合、金属端子30は、それぞれ以下に説明する第1軸方向延出部71、第2軸方向延出部72、位置決め起立部74、側方突出部75、かしめ片76及び接続部77を有している。
換言すれば、底板部31、起立部34及び切欠対向面配置部35の各々の軸方向における内方側の端は、鍔部12の内面12cよりも、軸方向における外方側に位置している。
より詳細には、切欠形状部71aは、テーパー状の部分を含んでおり、第1軸方向延出部71の延出方向における先端部において、溶接片73に対して側方突出部75側(軸方向における内方側)に隣接する部分は、先端側(軸方向における外方側)に向けて徐々に幅狭になっている。溶接片73は、第1軸方向延出部71において先端側に向けて徐々に幅狭になっている部分の先端側に連接されている。
図20に示すように、かしめ片76は、鍔部12の軸方向における外方側の面(外面12b)において切欠対向面13aに対して隣接している部位(横方向延出部14b)よりも、軸方向における外方側に配置されている。
このため、かしめ片76を折り曲げてワイヤ端部をかしめ固定する作業を、鍔部12等と干渉することなく容易に行うことができる。
より詳細には、かしめ片76は、例えば、板状部32よりも軸方向における外方側に配置されている。
かしめ片76において、第1軸方向延出部71側(接続部77側)とは反対側の端縁には、切欠形状部76aが形成されている。これにより、かしめ片76の軸方向における外方側の端部には、幅狭の溶接片76bが形成されている。
より詳細には、切欠形状部76aは、テーパー状の部分を含んでおり、かしめ片76において軸方向における外方側の部分は、軸方向における外方側に向けて徐々に幅狭になっている。溶接片76bは、かしめ片76において軸方向における外方側に向けて徐々に幅狭になっている部分に連接されている。
こうして、かしめ片76は、第1軸方向延出部71の軸方向に対して直交する方向における外端縁から内端縁へ折り返された折り返し形状となっていてワイヤ端部をかしめ固定している。
左側のかしめ片76は第1軸方向延出部71の先端部(軸方向における外方側の端部)における左端縁から折り返されており、右側のかしめ片76は第1軸方向延出部71の先端部(軸方向における外方側の端部)における右端縁から折り返されている。
ここで、かしめ片76及び第1軸方向延出部71において、溶接片76b及び溶接片73よりも軸方向における内方側の部分も、溶融して溶接玉50を形成してもよい。
同様に、接続部77の一部分も、溶融して溶接玉50を形成してもよい。
なお、本発明は、これらの例に限らず、かしめ片76の一部分のみが溶接によりワイヤ端部と一体化してもよいし、第1軸方向延出部71の一部分のみが溶接によりワイヤ端部と一体化してもよい。
なお、図23に示すように、例えば、溶接玉50における半分以上の部分は、切欠形状部13内のスペースに収まっている。
より詳細には、位置決め起立部74は、切欠形状部13内のスペースにおいて、軸方向における内方側の端部に配置されている。
図20に示すように、位置決め起立部74の起立方向における先端74aは、対向面12aよりも上方に位置している。
位置決め起立部74は、ワイヤ端部を軸方向に対して交差する方向において位置決めしている。すなわち、左側の位置決め起立部74の左端部が、ワイヤ端部の右方への移動を規制しており、右側の位置決め起立部74の右端部が、ワイヤ端部の左方への移動を規制している。
左側の側方突出部75は側方突出部75及び第1軸方向延出部71の左端縁から左方に突出しており、右側の側方突出部75は側方突出部75及び第1軸方向延出部71の右端縁から右方に突出している。
側方突出部75は、例えば、軸方向に長尺に形成されている(軸方向に延在している)。そして、例えば、側方突出部75の延長上の位置に接続部77が配置されている。
なお、かしめ片76及び接続部77は、側方突出部75から離間しており、かしめ片76をかしめる際にかしめ片76が側方突出部75と干渉しないようになっている。
側方突出部75は、位置決め起立部74とかしめ片76との間において、切欠対向面13a側へのワイヤ端部の移動を規制している。
より詳細には、各ワイヤ端部(一端部41a、他端部41b、一端部42a、他端部42b)を、それぞれ対応する金属端子30の位置決め起立部74に沿って屈曲させ、更に側方突出部75に沿って配置し、更に接続部77又は第1軸方向延出部71に沿って配置し、外方に引き出す。
なお、各ワイヤ端部において、第1軸方向延出部71又は接続部77に沿って配置されている部分よりも先端側の部分は、図示しない外部の治具により保持させておく。
次に、例えば、各金属端子30のかしめ片76の溶接片76bにレーザー光を照射して、溶接片76bと溶接片73とを含むかしめ片76及び第1軸方向延出部71の一部分ずつと接続部77の一部分とを溶融させて各ワイヤ端部(一端部41a、他端部41b、一端部42a、他端部42b)と一体化させ、溶接玉50を形成する(図22)。レーザー光の照射方向は、例えば、下から上に向かう方向である。こうして、各ワイヤ端部が、それぞれ対応する金属端子30に対して溶接され且つ電気的に接続される。
その後、第1実施形態と同様に、ドラムコア10に板コア20を固定する。こうして、ドラムコア10と板コア20とを有するコイル部品100が得られる。
次に、図24を用いて第6実施形態を説明する。
図24は第6実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た部分拡大の斜視図であり、溶接後の状態を示す。
本実施形態に係るコイル部品100は、金属端子30における位置決め起立部74の配置が、上記の第5実施形態に係るコイル部品100と相違しており、その他の点では、上記の第5実施形態に係るコイル部品100と同様に構成されている。
次に、図25から図27を用いて第7実施形態を説明する。
図25は第7実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た斜視図であり、図26は第7実施形態に係るコイル部品100の側面図であり、それぞれワイヤ端部がかしめ固定された状態を示す。図27は第7実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た部分拡大の斜視図であり、溶接後の状態を示す。
本実施形態に係るコイル部品100は、金属端子30の構造が、上記の第5実施形態に係るコイル部品100と相違しており、その他の点では、上記の第5実施形態に係るコイル部品100と同様に構成されている。
また、第1軸方向延出部71及びかしめ片76には切欠形状部71a及び切欠形状部76aが形成されておらず、従って、第1軸方向延出部71及びかしめ片76には幅狭の溶接片73及び切欠形状部76aが形成されていない。
本実施形態の場合、かしめ片76は第2かしめ片である。
図25から図27に示すように、かしめ片76は、軸方向において鍔部12よりも外方側に突出している。より詳細には、かしめ片76は、縦方向延出部14aよりも、軸方向における外方側に配置されている。
かしめ片78は、第2軸方向延出部72の軸方向における内方側の端部に連接されている。より詳細には、かしめ片78は、第2軸方向延出部72の軸方向に対して直交する方向における内方側に連接されている。
このため、第1軸方向延出部71(の対向片79)に対するかしめ片76の折り返し方向(外から内の方向)と、第2軸方向延出部72に対するかしめ片78の折り返し方向(内から外の方向)とが互いに反対方向となっている。
ただし、本発明は、この例に限らず、かしめ片76及び第1軸方向延出部71(例えば第1軸方向延出部71の対向片79)の一部分ずつが溶融してワイヤ端部と一体化していても良いし、かしめ片76と第1軸方向延出部71とのうち第1軸方向延出部71のみの一部分が溶融してワイヤ端部と一体化していてもよい。
また、ワイヤ端部は、第1かしめ片と第2かしめ片とによってそれぞれかしめ固定されるため、第1かしめ片と第2かしめ片との間におけるワイヤ端部の張力を低減できる。換言すれば、第1かしめ片と第2かしめ片とにワイヤ端部の張力を分散させることができる。このため、溶接の際などにおいてワイヤ端部の損傷や断線を抑制することができる。
なお、各ワイヤ端部(一端部41a、他端部41b、一端部42a、他端部42b)において、第1軸方向延出部71に沿って配置されている部分よりも先端側の部分は、図示しない外部の治具により保持させておく。
次に、例えば、各金属端子30のかしめ片76にレーザー光を照射して、かしめ片76の一部分と各ワイヤ端部(一端部41a、他端部41b、一端部42a、他端部42b)とを溶接する。これにより、溶接玉50(図27)が形成される。レーザー光の照射方向は、例えば、下から上に向かう方向である。こうして、各ワイヤ端部が、それぞれ対応する金属端子30に対して溶接され且つ電気的に接続される。
その後、第1実施形態と同様に、ドラムコア10に板コア20を固定する。こうして、ドラムコア10と板コア20とを有するコイル部品100が得られる。
次に、図28から図30を用いて第8実施形態を説明する。
図28は第8実施形態に係るコイル部品100を底面側から視た斜視図であり、金属端子30にワイヤ端部が絡げられた状態を示す。図29は第8実施形態に係るコイル部品100の斜視図であり、図30は第8実施形態に係るコイル部品100の側面図であり、それぞれ溶接後の状態を示す。
本実施形態に係るコイル部品100は、金属端子30の構造が、上記の第1実施形態に係るコイル部品100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係るコイル部品100と同様に構成されている。
そして、図28に示すように、金属端子30は、横方向延出部32bから実装対象面側に向けて起立している起立部81と、起立部81から軸方向における外方側に向けて斜めに突出している突出片82と、を有している。本実施形態の場合、板状部32は、起立部81を含んで構成されている。
突出片82には、例えば、片側が括れた形状の括れ部82aが形成されている。各ワイヤ端部は、括れ部82aに絡げられている。更に、例えば、突出片82において括れ部82aよりも先端側の部分は、溶接により溶融してワイヤ端部と一体化している。これにより、溶接玉50(図29、図30)が形成されている。
このため、金属端子30に対するワイヤ端部の接続は、切欠形状部13よりも外方において、鍔部12との干渉を避けつつ行うことができる。よって、金属端子30にワイヤ端部を接続する工程を容易に行うことができる。つまり、コイル部品100の良好な製造容易性を確保することができる。
(1)軸部と、前記軸部の両端にそれぞれ形成された鍔部と、を有するコアと、
前記軸部に巻回された第1ワイヤ及び第2ワイヤと、
前記第1ワイヤの両端部及び前記第2ワイヤの両端部のうち対応するワイヤ端部がそれぞれ接続されている複数の金属端子と、
を備え、
前記鍔部において実装対象面と対向して配置される対向面のうち、前記軸部の軸方向に対して直交する方向における両方の端部に、それぞれ切欠形状部が形成されており、
前記切欠形状部に前記金属端子の少なくとも一部分が配置されているコイル部品。
(2)前記切欠形状部は、前記軸方向に対して平行で前記対向面に対して直交している起立面と、前記実装対象面と対向して配置される切欠対向面と、を有し、
前記金属端子は、
前記鍔部の前記対向面に沿って配置されている底板部と、
前記底板部から前記切欠形状部の前記起立面に沿って起立している起立部と、
前記起立部から前記切欠形状部の前記切欠対向面に沿って延びている切欠対向面配置部と、
前記切欠対向面配置部から前記軸方向に延出している軸方向延出部と、
を有し、
前記金属端子において、前記軸方向における外方側の、前記軸方向延出部の先端側に位置する部分に、前記ワイヤ端部が溶接により固定されている(1)に記載のコイル部品。
(3)前記金属端子は、
前記軸方向延出部と前記切欠対向面配置部との少なくとも一方から折り返された折り返し形状となっていて前記ワイヤ端部をかしめ固定している第1かしめ片と、
前記軸方向延出部から折り返された折り返し形状となっていて前記ワイヤ端部をかしめ固定している第2かしめ片と、
を有し、
前記第2かしめ片は、前記第1かしめ片よりも、前記軸方向における外方側に配置されており、
前記第2かしめ片と前記軸方向延出部との少なくとも一方の、前記軸方向における外方側の端部に対して、前記ワイヤ端部が溶接されている(2)に記載のコイル部品。
(4)前記第2かしめ片の前記軸方向における外方側の端と前記軸方向延出部の前記軸方向における外方側の端とが互いに面一であるか、又は、前記軸方向延出部が前記第2かしめ片よりも前記軸方向における外方側に突出している(3)に記載のコイル部品。
(5)前記第2かしめ片は、前記鍔部の前記軸方向における外方側の面において前記切欠対向面に対して隣接している部位よりも、前記軸方向における外方側に配置されている(3)又は(4)に記載のコイル部品。
(6)前記軸方向延出部と前記切欠対向面配置部との少なくとも一方から折り返された折り返し形状となっている一の折返片の一部分ずつにより、前記第1かしめ片と前記第2かしめ片とがそれぞれ構成されている(3)から(5)のいずれか一項に記載のコイル部品。
(7)前記第1かしめ片の折り返し方向と前記第2かしめ片の折り返し方向とが互いに反対方向となっている(3)から(5)のいずれか一項に記載のコイル部品。
(8)前記金属端子は、
前記切欠対向面配置部又は前記軸方向延出部から前記実装対象面側に起立していて前記ワイヤ端部を前記軸方向に対して交差する方向において位置決めしている位置決め起立部と、
前記軸方向延出部から折り返された折り返し形状となっていて前記ワイヤ端部をかしめ固定しているかしめ片と、
を有し、
前記かしめ片は、前記位置決め起立部よりも、前記軸方向における外方側に配置されており、
前記かしめ片と前記軸方向延出部との少なくとも一方の、前記軸方向における外方側の端部に対して、前記ワイヤ端部が溶接されている(2)に記載のコイル部品。
(9)前記金属端子は、前記軸方向延出部と前記切欠対向面配置部との少なくとも一方から側方に突出している側方突出部を有し、
前記側方突出部は、前記位置決め起立部と前記かしめ片との間において、前記切欠対向面側への前記ワイヤ端部の移動を規制している(8)に記載のコイル部品。
(10)前記位置決め起立部は、前記金属端子において前記切欠対向面に沿って配置されている部分の、前記軸方向における内方側の端部から、起立している(8)又は(9)に記載のコイル部品。
(11)前記位置決め起立部は、前記軸方向に対して平行に延在している(8)から(10)のいずれか一項に記載のコイル部品。
(12)前記金属端子は、
前記ワイヤ端部が絡げられている絡げ部と、
前記ワイヤ端部が溶接されている溶接部と、
を有し、
前記絡げ部が前記切欠形状部に配置されている(1)に記載のコイル部品。
(13)前記鍔部の前記軸方向における外方側の面には、前記軸方向における内方側に向けて窪んだ平坦な凹部が形成されており、
前記金属端子は、前記凹部に配置されていて前記軸方向に対して直交している板状部を有し、
前記溶接部は、前記板状部から前記実装対象面側に向けて起立していて、前記切欠形状部に対して前記軸方向における外方側に隣接する位置に配置されている(12)に記載のコイル部品。
(14)前記切欠形状部は、前記軸方向に対して平行で前記対向面に対して直交している起立面と、前記実装対象面と対向して配置される切欠対向面と、を有し、
前記金属端子は、
前記鍔部の前記対向面に沿って配置されている底板部と、
前記底板部から前記切欠形状部の前記起立面に沿って起立している起立部と、
前記起立部から前記切欠形状部の前記切欠対向面に沿って延びている切欠対向面配置部と、
前記切欠対向面配置部から起立し前記起立部と対向して配置されていて前記ワイヤ端部が絡げられている絡げ部と、
前記切欠対向面配置部から前記軸方向に延出している軸方向延出部と、
前記軸方向延出部から折り返された折り返し形状となっていて前記ワイヤ端部をかしめ固定しているかしめ片と、
を有し、
前記絡げ部が前記切欠形状部に配置されており、
前記かしめ片と前記軸方向延出部との少なくとも一方の、前記軸方向における外方側の端部に対して、前記ワイヤ端部が溶接されている(1)に記載のコイル部品。
(15)前記かしめ片は、前記鍔部の前記軸方向における外方側の面において前記切欠対向面に対して隣接している部位よりも、前記軸方向における外方側に配置されている(14)に記載のコイル部品。
(16)軸部と、前記軸部の両端にそれぞれ形成された鍔部と、を有するコアと、
前記軸部にそれぞれ巻回される第1ワイヤ及び第2ワイヤの各々の両端部のうち対応するワイヤ端部がそれぞれ接続される複数の金属端子と、
を備え、
前記鍔部において実装対象面と対向して配置される対向面のうち、前記軸部の軸方向に対して直交する方向における両方の端部に、それぞれ切欠形状部が形成されており、
前記切欠形状部に前記金属端子の少なくとも一部分が配置されているコイル部品。
(17)軸部と、前記軸部の両端にそれぞれ形成された鍔部と、を有するコアと、
前記軸部に巻回された第1ワイヤ及び第2ワイヤと、
前記第1ワイヤの両端部及び前記第2ワイヤの両端部のうち対応するワイヤ端部がそれぞれ接続されている複数の金属端子と、
を備え、
前記鍔部において実装対象面と対向して配置される対向面のうち、前記軸部の軸方向に対して直交する方向における両方の端部に、それぞれ切欠形状部が形成されており、
前記ワイヤ端部は、前記切欠形状部を介して前記軸方向における外方に引き出され、前記金属端子に接続されているコイル部品。
(18)前記金属端子は、
前記鍔部の前記軸方向における外方側の面に沿って配置されていて前記軸方向に対して直交している板状部と、
前記板状部から前記軸方向における外方側に向けて斜めに突出している突出片と、
を有し、
前記ワイヤ端部は、前記突出片に溶接されている(17)に記載のコイル部品。
11 軸部
12 鍔部
12a 対向面
12b 外面
12c 内面
12d 反対面
13 切欠形状部
13a 切欠対向面
13b 起立面
14 凹部
14a 縦方向延在部
14b 横方向延出部
20 板コア
30 金属端子
31 底板部
31a 切込部
32 板状部
32a 縦方向延在部
32b 横方向延出部
33 溶接部
33a 括れ部
33b 先端
34 起立部
35 切欠対向面配置部
36 絡げ部
36a 括れ部
36b 先端
36c 突出部
37 軸方向延出部
38 外側延出部
39 かしめ片
39a 溶接片
41 第1ワイヤ
41a 一端部(ワイヤ端部)
41b 他端部(ワイヤ端部)
42 第2ワイヤ
42a 一端部(ワイヤ端部)
42b 他端部(ワイヤ端部)
50 溶接玉
61 折返片
62 第2かしめ片
63 第1かしめ片
64 繋ぎ部
65 切込部
71 第1軸方向延出部
71a 切欠形状部
72 第2軸方向延出部
73 溶接片
74 位置決め起立部
74a 先端
75 側方突出部
76 かしめ片(第2かしめ片)
76a 切欠形状部
76b 溶接片
77 接続部
78 かしめ片(第1かしめ片)
79 対向片
81 起立部
82 突出片
82a 括れ部
100 コイル部品
Claims (16)
- 軸部と、前記軸部の両端にそれぞれ形成された鍔部と、を有するコアと、
前記軸部に巻回された第1ワイヤ及び第2ワイヤと、
前記第1ワイヤの両端部及び前記第2ワイヤの両端部のうち対応するワイヤ端部がそれぞれ接続されている複数の金属端子と、
を備え、
前記鍔部において実装対象面と対向して配置される対向面のうち、前記軸部の軸方向に対して直交する方向における両方の端部に、それぞれ切欠形状部が形成されており、
前記切欠形状部に前記金属端子の少なくとも一部分が配置されているコイル部品。 - 前記切欠形状部は、前記軸方向に対して平行で前記対向面に対して直交している起立面と、前記実装対象面と対向して配置される切欠対向面と、を有し、
前記金属端子は、
前記鍔部の前記対向面に沿って配置されている底板部と、
前記底板部から前記切欠形状部の前記起立面に沿って起立している起立部と、
前記起立部から前記切欠形状部の前記切欠対向面に沿って延びている切欠対向面配置部と、
前記切欠対向面配置部から前記軸方向に延出している軸方向延出部と、
を有し、
前記金属端子において、前記軸方向における外方側の、前記軸方向延出部の先端側に位置する部分に、前記ワイヤ端部が溶接により固定されている請求項1に記載のコイル部品。 - 前記金属端子は、
前記軸方向延出部と前記切欠対向面配置部との少なくとも一方から折り返された折り返し形状となっていて前記ワイヤ端部をかしめ固定している第1かしめ片と、
前記軸方向延出部から折り返された折り返し形状となっていて前記ワイヤ端部をかしめ固定している第2かしめ片と、
を有し、
前記第2かしめ片は、前記第1かしめ片よりも、前記軸方向における外方側に配置されており、
前記第2かしめ片と前記軸方向延出部との少なくとも一方の、前記軸方向における外方側の端部に対して、前記ワイヤ端部が溶接されている請求項2に記載のコイル部品。 - 前記第2かしめ片の前記軸方向における外方側の端と前記軸方向延出部の前記軸方向における外方側の端とが互いに面一であるか、又は、前記軸方向延出部が前記第2かしめ片よりも前記軸方向における外方側に突出している請求項3に記載のコイル部品。
- 前記第2かしめ片は、前記鍔部の前記軸方向における外方側の面において前記切欠対向面に対して隣接している部位よりも、前記軸方向における外方側に配置されている請求項3又は4に記載のコイル部品。
- 前記軸方向延出部と前記切欠対向面配置部との少なくとも一方から折り返された折り返し形状となっている一の折返片の一部分ずつにより、前記第1かしめ片と前記第2かしめ片とがそれぞれ構成されている請求項3から5のいずれか一項に記載のコイル部品。
- 前記第1かしめ片の折り返し方向と前記第2かしめ片の折り返し方向とが互いに反対方向となっている請求項3から5のいずれか一項に記載のコイル部品。
- 前記金属端子は、
前記切欠対向面配置部又は前記軸方向延出部から前記実装対象面側に起立していて前記ワイヤ端部を前記軸方向に対して交差する方向において位置決めしている位置決め起立部と、
前記軸方向延出部から折り返された折り返し形状となっていて前記ワイヤ端部をかしめ固定しているかしめ片と、
を有し、
前記かしめ片は、前記位置決め起立部よりも、前記軸方向における外方側に配置されており、
前記かしめ片と前記軸方向延出部との少なくとも一方の、前記軸方向における外方側の端部に対して、前記ワイヤ端部が溶接されている請求項2に記載のコイル部品。 - 前記金属端子は、前記軸方向延出部と前記切欠対向面配置部との少なくとも一方から側方に突出している側方突出部を有し、
前記側方突出部は、前記位置決め起立部と前記かしめ片との間において、前記切欠対向面側への前記ワイヤ端部の移動を規制している請求項8に記載のコイル部品。 - 前記位置決め起立部は、前記金属端子において前記切欠対向面に沿って配置されている部分の、前記軸方向における内方側の端部から、起立している請求項8又は9に記載のコイル部品。
- 前記位置決め起立部は、前記軸方向に対して平行に延在している請求項8から10のいずれか一項に記載のコイル部品。
- 前記金属端子は、
前記ワイヤ端部が絡げられている絡げ部と、
前記ワイヤ端部が溶接されている溶接部と、
を有し、
前記絡げ部が前記切欠形状部に配置されている請求項1に記載のコイル部品。 - 前記鍔部の前記軸方向における外方側の面には、前記軸方向における内方側に向けて窪んだ平坦な凹部が形成されており、
前記金属端子は、前記凹部に配置されていて前記軸方向に対して直交している板状部を有し、
前記溶接部は、前記板状部から前記実装対象面側に向けて起立していて、前記切欠形状部に対して前記軸方向における外方側に隣接する位置に配置されている請求項12に記載のコイル部品。 - 前記切欠形状部は、前記軸方向に対して平行で前記対向面に対して直交している起立面と、前記実装対象面と対向して配置される切欠対向面と、を有し、
前記金属端子は、
前記鍔部の前記対向面に沿って配置されている底板部と、
前記底板部から前記切欠形状部の前記起立面に沿って起立している起立部と、
前記起立部から前記切欠形状部の前記切欠対向面に沿って延びている切欠対向面配置部と、
前記切欠対向面配置部から起立し前記起立部と対向して配置されていて前記ワイヤ端部が絡げられている絡げ部と、
前記切欠対向面配置部から前記軸方向に延出している軸方向延出部と、
前記軸方向延出部から折り返された折り返し形状となっていて前記ワイヤ端部をかしめ固定しているかしめ片と、
を有し、
前記絡げ部が前記切欠形状部に配置されており、
前記かしめ片と前記軸方向延出部との少なくとも一方の、前記軸方向における外方側の端部に対して、前記ワイヤ端部が溶接されている請求項1に記載のコイル部品。 - 前記かしめ片は、前記鍔部の前記軸方向における外方側の面において前記切欠対向面に対して隣接している部位よりも、前記軸方向における外方側に配置されている請求項14に記載のコイル部品。
- 軸部と、前記軸部の両端にそれぞれ形成された鍔部と、を有するコアと、
前記軸部にそれぞれ巻回される第1ワイヤ及び第2ワイヤの各々の両端部のうち対応するワイヤ端部がそれぞれ接続される複数の金属端子と、
を備え、
前記鍔部において実装対象面と対向して配置される対向面のうち、前記軸部の軸方向に対して直交する方向における両方の端部に、それぞれ切欠形状部が形成されており、
前記切欠形状部に前記金属端子の少なくとも一部分が配置されているコイル部品。
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