JP4483820B2 - コイル部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はコイル部品の製造方法に関し、特に複数のコイル部品を製造する方法に関する。
従来、電気回路等において、ノイズ除去のためにノイズフィルタ等のコイル部品が用いられている。このコイル部品は回路基板への実装性を高めるために、フェライト等のコアに巻回された巻線がコアに設けられた端子金具と継線されて構成されている。よってコイル部品は、端子金具を回路上の電極にハンダ等により接合して、回路上に容易に実装することが可能となっている。
コイル部品は、電気回路等に実装される前に、予め巻線が端子金具等に継線されている必要があり、この継線に係る構成としては特許文献1に示されるように、端子部に巻線を巻き付けて継線する構成が開示されている。
特許文献1に示されるコイル部品では、一度に複数のコイル部品を製造する際に、一筆書きで複数のコイル部品に引き回されて巻回することが可能となっている。
特開平10−22137号公報
しかし、特許文献一に示されるコイル部品では、その端子金具である金属片とからげ端子との位置関係から、一筆書きで巻線を引き回して巻回した場合に、一のコイル部品の巻線終了箇所から他のコイル部品の巻線開始箇所までの距離が長くなる。この場合に切断されて除去される巻線が多くなり、巻線の無駄が多大に発生していた。よって本発明は、巻線の無駄な部分を極力少なくしたコイル部品の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、柱状の巻芯部と巻芯部の両端に設けられた一対の鍔部とを有するドラムコアと、巻芯部に巻回され一端部と他端部とがドラムコア外に延出される巻線と、一対の鍔部の一方に設けられて一端部が継線される第一端子金具及び他端が継線される第二端子金具とを備え、第一端子金具には一端部を継線する第一継線部が設けられ、第二端子金具には他端部を継線する第二継線部が設けられ、巻線を第一継線部から巻芯部に導出して巻芯部に巻回した後に巻芯部から第二継線部に導出して形成されるコイル部品を複数製造する方法を提供する。この製造方法では、各々の第一継線部に、巻線を狭持可能な第一腕部と、第一継線部から巻芯部を経て第二継線部に引き回される巻線の引回方向に関して第一腕部の下流側に位置する第一巻線位置規制部と、を構成し、第二継線部に、第二巻線位置規制部と、巻線の引回方向において第二巻線位置規制部の下流側に位置し巻線を狭持可能な第二腕部とを構成し、第一巻線位置規制部は、巻線が第一継線部から巻芯部へと導出される方向と交差する方向に延び巻線のドラムコアに対するずれ防止する第一周縁から構成され、第二巻線位置規制部は、巻線が巻芯部から第二継線部へと導出される方向と交差する方向に延び巻線のドラムコアに対するずれ防止する第二周縁から構成され、第一腕部を第一周縁と交差する方向に延出して構成し、第二腕部を第二周縁と交差する方向に延出して構成する端子金具準備工程と、一のコイル部品に係る一組の第一端子金具及び第二端子金具と、他のコイル部品に係る一組の第一端子金具及び第二端子金具とを一直線上に整列させると共に、一のコイル部品に係る第二継線部と他のコイル部品に係る第一継線部とを、一直線と平行な直線上に配置する端子金具配置工程と各々の一組の第一端子金具及び第二端子金具に各々のドラムコアの一方の鍔部をそれぞれ装着するドラムコア装着工程と、巻線を一のコイル部品に係る第一継線部に掛止し、一のコイル部品に係る巻芯部に巻回し、一のコイル部品に係る第二継線部に掛止した後に、他のコイル部品に係る第一継線部に掛止し、他のコイル部品に係る巻芯部に巻回し、他のコイル部品に係る第二継線部に掛止する巻線引回工程とを備えており、更に、各々の第一継線部に掛止された巻線を各々の第一継線部近傍位置で切断する第一継線部巻線切断工程と、各々の第二継線部に掛止された巻線を各々の第二継線部近傍位置で切断する第二継線部巻線切断工程と、各々の第一継線部に掛止された巻線を第一継線部と電気的に接続する第一継線工程と、各々の第二継線部に掛止された巻線を第二継線部と電気的に接続する第二継線工程と、を同時に若しくは順序を入れ換えて行う切断・継線工程と、を備え、巻線引回工程において各々の第一継線部では、第一周縁に巻線が掛止されて巻線の位置が規定されると共に第一位置規制部の前後で巻線が屈曲され、第一腕部を折り曲げて、第一腕部の折り曲げられた部分で第一周縁より上流側に位置する巻線が保持され、また巻線引回工程において各々の第二継線部では、第二周縁に巻線が掛止されて巻線の位置が規定されると共に第二位置規制部の前後で巻線が屈曲され、第二腕部を折り曲げて、第二腕部の折り曲げられた部分で第二周縁より下流側に位置する巻線が保持されている。
このような製造方法によると、隣り合う一のコイル部品と他のコイル部品との間において、一のコイル部品の巻回終了位置となる第二継線部と他のコイル部品の巻開始位置となる第一継線部との間の距離を、一のコイル部品と他のコイル部品との間の距離と等しい距離とすることができる。従って、一のコイル部品と他のコイル部品との間に位置する巻線の長さを最も短くすることができる。また各端子金具に巻線位置規制部を有しているので、余計な治具を用いることなくコイル部品自体が備える構造で巻線の位置を規制することができる。よって巻線引回工程において、巻線位置規制部により継線部に対する巻回位置及びドラムコアに対する巻回位置を正確にして、巻線を配置することができる。
上記の製造方法に係るコイル部品において、各々の第一継線部と各々の第二継線部とは、同一直線上に位置していることが好ましい。このような構成によると、各々のコイル部品において同一形状とすることができる。
また第一継線工程と第二継線工程とは、第一継線部巻線切断工程と第二継線部巻線切断工程とが行われた後に実施されることが好ましい。
このような製造方法によると、例えば溶接等により継線する場合に、既に余分な巻線が切断されて除去されているため、溶接玉が安定して形成される。
また各々の第一腕部は、巻線を狭持可能な第一カシメ部と、巻線の引回方向において第一カシメ部の下流側に位置する第二カシメ部とをそれぞれ有し、各々の第二腕部は、巻線を狭持可能な第三カシメ部と、巻線の引回方向において第三カシメ部の下流側に位置する第四カシメ部とをそれぞれ有し、第一カシメ部と、第二カシメ部で巻線を狭持すると共に第三カシメ部と第四カシメ部とで巻線を狭持した後に、第一カシメ部と、第四カシメ部とにおいて、第一継線工程と第二継線工程とがそれぞれ行われることが好ましい。
このような構成によると、第二カシメ部及び第三カシメ部で巻線を保持した状態で、継線工程を行うことができる。よって継線工程時において、巻線が継線部より外れることが抑制され、安定して継線作業を行うことができる。
本発明の製造方法によれば、巻線の無駄な部分を極力省いてコイル部品を製造することができる。
以下、本発明の実施の形態によるコイル部品の製造方法について図1から図12に基づき説明する。先ず、本発明の製造方法で製造されるコイル部品について説明する。コイル部品1は、4mm四方程度の大きさであり、プリント配線基盤等にリフローハンダ付け等で面実装され、各種電子機器においてチョークコイルとして用いられる部品である。
図1に示されるコイル部品1は、ドラムコア2と、巻線3と、端子金具4とから構成されている。ドラムコア2は、例えばNi−Zn系の磁性材料を基材として、図2に示されるように、巻芯部21と、一対の鍔部22、23とから構成されている。巻芯部21は略柱状に構成され、巻線3が巻回されている。一対の鍔部22、23はそれぞれ同形かつ略円板状で、巻芯部21の軸方向両端に一体に設けられている。巻芯部21と、一対の鍔部22、23とは同軸的に配置されている。また一方の鍔部である鍔部23には、後述の第一端子5と第二端子6とに対応する箇所に、図5に示されるように、接着剤塗布箇所23A、23Bが設けられている。
巻線3は銅線にウレタン被膜が施された被覆銅線から構成されており、巻芯部21に巻回されて一端部31及び他端部32で端子金具4(図1)に継線されている。
端子金具4は、燐青銅等の銅合金を基材としており、図3に示されるように、第一端子5と第二端子6とから構成されている。また図4に示されるように、端子金具4は、後述のリードフレーム40として一体に板材を打ち抜き加工して構成されている。第一端子5と第二端子6とは、並列して配置され、その並列方向と直交する面において対称に構成されている。よって代表として第一端子5について説明する。
第一端子5は第一実装部51と第一継線部52とから主に構成されている。第一実装部51は略長方形の板材より構成されており、その一面側(紙面において上側)がドラムコア2との接合箇所となり、他面側(紙面において下側)が図示せぬ回路基板との実装箇所になっている。この第一実装部51の長手方向の一端部に第一継線部52が設けられている。
第一継線部52は、巻線3が未だ継線されていない状態で、第一実装部51の平面と平行となるように第一実装部51との間に屈曲箇所を経て第一実装部51の一面側に持ち上げられて設けられており、その外周部分に第一周縁52Aが規定されている。また第一継線部52は、第一巻線位置規制部52Bと、第二カシメ部である第一巻線保持部52Cと、第一カシメ部である第一電気的接合部52Dとを備えている。
第一巻線位置規制部52Bは、継線部屈曲箇所の近傍に位置する第一周縁52Aの一部から規定されており、この第一巻線位置規制部52Bを規定する第一周縁52Aの一部は、第一実装部51の長手方向と直交する方向に延びている。また第一巻線位置規制部52Bに係る第一周縁52Aの一部の、第一実装部51の長手方向と直交する方向の長さは、少なくとも巻線3(図2)の直径より大きくなるように構成されている。
第一巻線保持部52Cは、第一巻線位置規制部52Bを規定する第一周縁52Aの一部の近傍位置に設けられており、巻線3を保持可能な腕部を備えている。
第一電気的接合部52Dは、第一巻線位置規制部52Bに対して第一巻線保持部52Cよりも離間した位置に設けられている。故に第一巻線保持部52Cは、巻線3の経路上において第一電気的接合部52Dより巻芯部21(図2)における巻回部分側に位置している。第一電気的接合部52Dにおいても、第一巻線保持部52Cと同様の腕部を備えている。
また第一実装部51において、短手方向の一端部であって、第一実装部51において反第二端子6側となる位置に一面側に向けて延出された一対の第一フィレット形成片53、53が設けられている。第一フィレット形成片53、53は、コイル部品1が図示せぬ回路基板に実装される際に、好適にフィレットが形成されるように設けられている。
第二端子6も第一端子5と同様に第二実装部61と、第二継線部62と、第二フィレット形成片63、63が設けられ、第二継線部62はその外周部分に第二周縁62Aが規定されると共に、第二巻線位置規制部62Bと、第三カシメ部である第二巻線保持部62Cと、第四カシメ部である第二電気的接合部62Dとを備えている。
この端子金具4を備えるリードフレーム40は、図4に示されるように、長手方向に延びるフレーム41を有している。フレーム41には複数の端子金具4が、第一端子5と第二端子6との整列方向がフレーム41の長手方向と略平行となるように設けられている。
以下、上記構成のドラムコア2、巻線3、端子金具4からコイル部品1を製造する方法について説明する。先ず端子金具配置工程として、図4に示されるリードフレーム40を準備する。このリードフレーム40において、一の製造中のコイル部品1’に係る第一端子5及び第二端子6は、それぞれ第一実装部51及び第二実装部61の長手方向が略平行となり、第一継線部52及び第二継線部62の向きが同一となるように配置されている。また一の製造中のコイル部品1’に係る一組の第一端子5及び第二端子6と、隣り合う他の製造中のコイル部品1’に係る一組の第一端子5及び第二端子6とが一直線上に整列していると共に、一の製造中のコイル部品1’に係る第二継線部62と隣り合う他の製造中のコイル部品1’に係る第一継線部52とが、該一直線と平行な直線上に配置されている。また全ての端子金具4において、全ての第一継線部52と第二継線部62とは、同一直線上に位置している。
上記リードフレーム40に対し、図5に示されるドラムコア2を取り付ける(ドラムコア装着工程)。具体的には、ドラムコア2の一方の鍔部23に設けられた接着剤塗布箇所23A、23Bが第一端子5の第一実装部51と、第二端子6の第二実装部61上に位置するように、ドラムコア2を配置する。第一端子5及び第二端子6は、フレーム41により、一体となっているため、ドラムコア2を配置する際に、接着剤塗布箇所23A、23Bと第一実装部51及び第二実装部61との間にずれが生じることが抑制され、精度良くドラムコア2を端子金具4上に配置することができる。
ドラムコア2において接着剤塗布箇所23A、23Bには接着剤が塗布されているため、図6に示されるようにリードフレーム40上にドラムコア2を配置した状態で接着剤が硬化し、ドラムコア2と端子金具4とが一体に固定される。
次に図8に示されるように、巻線3を引き回していく(巻線引回工程)。巻線3は、ノズル3Aから延出されて、図示せぬ固定部に固定された後に一の製造中のコイル部品1’にかかる第一継線部52に引き回される。具体的には巻線3が第一電気的接合部52D位置から第一継線部52の下面に配置され、第一巻線保持部52C側へと配線される。第一巻線保持部52Cを過ぎた巻線3は第一継線部52の上面側に配線され、第一巻線位置規制部52Bに掛止される。そしてドラムコア2の巻芯部21(図3)に向けて延出され巻芯部21に巻回される。
第一巻線位置規制部52Bにおける第一周縁52Aの一部は、巻線3がドラムコア2の巻芯部21に向かって導出される方向と交差する方向である第一電気的接合部52Dから第一巻線保持部52Cに向かう方向に延びている。第一巻線位置規制部52Bにおいて巻線3は、第一巻線保持部52C近傍位置で第一継線部52の下面側から上面側へと配線されて第一周縁52Aの一部に掛止されて、巻芯部21側へと導出されるため、第一巻線位置規制部52Bの前後で巻線3が屈曲される。故に巻線3の屈曲部分が第一巻線位置規制部52Bに掛止され、巻線3の配置位置を規定することが可能となる。これにより巻線3の第一端子5に対するずれが防止され、故に巻線3の継線を確実にすることができる。
巻線3は図3に示されるように、巻芯部21に複数回巻回された後に、図4に示されるように、第二継線部62に向けて導出される。そして第二継線部62の上面側から第二巻線位置規制部62Bに掛止されて第二巻線保持部62C位置から第二継線部62の下面側へと引き回されて、第二電気的接合部62D側へと配線される。そして第二電気的接合部62Dの端部位置から第二継線部62外へと導出されて、一の製造中のコイル部品1’に係る巻線3の引き回しが終了し、隣り合う他の製造中のコイル部品1’に係る第一継線部52へと巻線3が引き回され、同様に配線される。
このように巻線3を引き回することにより、隣り合う一の製造中のコイル部品1’と他の製造中のコイル部品1’との間において、一の製造中のコイル部品1’に係る巻回終了位置となる第二継線部62と他の製造中のコイル部品1’に係る巻開始位置となる第一継線部52との間の巻線3の距離が、一の製造中のコイル部品1’と他の製造中のコイル部品1’との間の距離と等しい最短距離となる。従って、一の製造中のコイル部品1’と他の製造中のコイル部品1’との間に位置する巻線3の長さを最も短くすることができる。
また第一端子5、第二端子6にそれぞれ第一巻線位置規制部52B、第二巻線位置規制部62Bを有しているので、余計な治具を用いることなくコイル部品1自体が備える構造で巻線3の位置を規制することができる。よって巻線引回工程において、第一巻線位置規制部52B、第二巻線位置規制部62Bにより第一継線部52、第二継線部62に対する巻回位置及びドラムコア2に対する巻回位置を正確にして、巻線3を配置することができる。
フレーム41に接続された端子金具4にかかる全ての第一継線部52及び第二継線部62に巻線3が引き回された後に、図9(a)に示されるように、第一電気的接合部52D、第一巻線保持部52C、第二巻線保持部62C、及び第二電気的接合部62Dがカシメられて、第一継線部52及び第二継線部62において巻線3が保持される。
この場合に第一巻線保持部52Cでは確実に巻線3を狭持して保持する必要があるが、第一電気的接合部52Dでは少なくとも巻線3が第一電気的接合部52Dにあればよい。第二継線部62においても同様である。
巻線3が第一継線部52及び第二継線部62において保持された後に、図9(b)に示されるように、第一継線部52に掛止する巻線3を第一継線部52近傍位置で切断するとともに、第二継線部62に掛止された巻線3を第二継線部62近傍位置で切断する(第一継線部巻線切断工程、第二継線部巻線切断工程)。
巻線3が切断された状態で、図10に示されるように、アーク溶接器3Bにより溶接による継線を行う(第一継線工程、第二継線工程)。この場合に第一継線部52においては、第一電気的接合部52Dが溶融されて、巻線3(図9)と溶接される。第二継線部62においては、第二電気的接合部62Dが溶融されて、巻線3(図9)と溶接される。
巻線3は、第一巻線保持部52C及び第二巻線保持部62C保持されているため、第一電気的接合部52D及び第二電気的接合部62Dを溶融したとしても、第一継線部52及び第二継線部62から巻線3が外れることが防がれている。よって継線工程時において、安定して継線作業を行うことができる。
また継線工程は、不要な巻線3が切断された後に行われているため、第一電気的接合部52D及び第二電気的接合部62Dで保持される巻線3の量は略一定となっている。第一端子5及び第二端子6は対称な形状であるため、第一電気的接合部52Dと第二電気的接合部62Dとの大きさも略等しくなっている。よって継線工程により、第一電気的接合部52D及び第二電気的接合部62Dを溶接して形成される溶接玉は、図11に示されるように、略同一形状に安定して形成される。従って、溶接玉が大きくなって、コイル部品1の外殻に係る寸法が変化することが抑制される。
そして図12に示されるように、フレーム41から端子金具4を切り離し、複数のコイル部品1が完成する。
本発明によるコイル部品の製造方法は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば本実施の形態では、第一端子5及び第二端子6が並んでいる一直線と平行な直線上に全ての第一継線部52、第二継線部62が並んでいるが、これに限らず、図13に示されるように、少なくとも隣り合う第一のコイル部品1’の第一継線部52と他のコイル部品1’の第二継線部62とが、第一端子5及び第二端子6が並んでいる一直線と平行な直線上にあればよい。
このような構成であっても、隣り合う一の製造中のコイル部品1’と他の製造中のコイル部品1’との間において、一の製造中のコイル部品1’の巻回終了位置となる第二継線部62と他の製造中のコイル部品1’の巻開始位置となる第一継線部52との間の巻線3の距離が、一の製造中のコイル部品1’と他の製造中のコイル部品1’との間の距離と等しい距離となる。従って、一の製造中のコイル部品1’と他の製造中のコイル部品1’との間に位置する巻線3の長さを最も短くすることができる。
本発明の実施の形態に係るコイル部品の斜視図。 本発明の実施の形態に係るコイル部品のコアと巻線を示す側面図。 本発明の実施の形態に係るコイル部品の端子金具に係る斜視図。 本発明の実施の形態に係るコイル部品の製造工程を示す図であって、リードフレームを示す斜視図。 本発明の実施の形態に係るコイル部品の製造工程を示す図であって、ドラムコアを示す斜視図。 本発明の実施の形態に係るコイル部品の製造工程を示す図であって、ドラムコアをリードフレームに固定した状態を示す斜視図。 本発明の実施の形態に係るコイル部品の製造工程を示す図であって、リードフレームから連結部を取り外した状態を示す斜視図。 本発明の実施の形態に係るコイル部品の製造工程を示す図であって、巻線引回工程を示す斜視図。 本発明の実施の形態に係るコイル部品の製造工程を示す図であって、巻線がカシメられた状態を示す部分斜視図。 本発明の実施の形態に係るコイル部品の製造工程を示す図であって、巻線切断工程を示す部分斜視図。 本発明の実施の形態に係るコイル部品の製造工程を示す図であって、継線工程を示す斜視図。 本発明の実施の形態に係るコイル部品の製造工程を示す図であって、継線工程後の状態を示す斜視図。 本発明の実施の形態に係るコイル部品の製造工程を示す図であって、コイル部品が完成した状態を示す斜視図。 本発明の実施の形態の変形例に係る巻線引き回工程を示す図。
符号の説明
1、1'・・コイル部品 2・・ドラムコア 3・・巻線 3A・・ノズル
3B・・アーク溶接器 31・・一端部 32・・他端部 4・・端子金具
5・・第一端子 6・・第二端子 21・・巻芯部 22・・鍔部 23・・鍔部
23A、23B・・接着剤塗布箇所 40・・リードフレーム 41・・フレーム
51・・第一実装部 52・・第一継線部 52A・・第一周縁
52B・・第一巻線位置規制部 52C・・第一巻線保持部
52D・・第一電気的接合部 53・・第一フィレット形成片 61・・第二実装部
62・・第二継線部 62A・・第二周縁 62B・・第二巻線位置規制部
62C・・第二巻線保持部 62D・・第二電気的接合部
63・・第二フィレット形成片

Claims (4)

  1. 柱状の巻芯部と該巻芯部の両端に設けられた一対の鍔部とを有するドラムコアと、該巻芯部に巻回され一端部と他端部とが該ドラムコア外に延出される巻線と、一対の該鍔部の一方に設けられて該一端部が継線される第一端子金具及び該他端が継線される第二端子金具とを備え、該第一端子金具には該一端部を継線する第一継線部が設けられ、該第二端子金具には該他端部を継線する第二継線部が設けられ、該巻線を該第一継線部から該巻芯部に導出して該巻芯部に巻回した後に該巻芯部から該第二継線部に導出して形成されるコイル部品を複数製造する方法であって、
    各々の該第一継線部に、該巻線を狭持可能な第一腕部と、該第一継線部から該巻芯部を経て該第二継線部に引き回される該巻線の引回方向に関して該第一腕部の下流側に位置する第一巻線位置規制部と、を構成し、該第二継線部に、第二巻線位置規制部と、該巻線の該引回方向において該第二巻線位置規制部の下流側に位置し該巻線を狭持可能な第二腕部とを構成し、該第一巻線位置規制部は、該巻線が該第一継線部から該巻芯部へと導出される方向と交差する方向に延び該巻線の該ドラムコアに対するずれ防止する該第一周縁から構成され、該第二巻線位置規制部は、該巻線が該巻芯部から該第二継線部へと導出される方向と交差する方向に延び該巻線の該ドラムコアに対するずれ防止する第二周縁から構成され、該第一腕部を該第一周縁と交差する方向に延出して構成し、該第二腕部を該第二周縁と交差する方向に延出して構成する端子金具準備工程と、
    一のコイル部品に係る一組の第一端子金具及び第二端子金具と、他のコイル部品に係る一組の第一端子金具及び第二端子金具とを一直線上に整列させると共に、一の該コイル部品に係る第二継線部と他の該コイル部品に係る第一継線部とを、該一直線と平行な直線上に配置する端子金具配置工程と、
    各々の一組の該第一端子金具及び該第二端子金具に各々のドラムコアの一方の該鍔部をそれぞれ装着するドラムコア装着工程と、
    該巻線を一のコイル部品に係る第一継線部に掛止し、一のコイル部品に係る巻芯部に巻回し、一のコイル部品に係る該第二継線部に掛止した後に、他のコイル部品に係る該第一継線部に掛止し、他のコイル部品に係る巻芯部に巻回し、他のコイル部品に係る第二継線部に掛止する巻線引回工程と、
    各々の第一継線部に掛止された該巻線を各々の該第一継線部近傍位置で切断する第一継線部巻線切断工程と、各々の第二継線部に掛止された該巻線を各々の該第二継線部近傍位置で切断する第二継線部巻線切断工程と、各々の該第一継線部に掛止された該巻線を該第一継線部と電気的に接続する第一継線工程と、各々の該第二継線部に掛止された該巻線を該第二継線部と電気的に接続する第二継線工程と、を同時に若しくは順序を入れ換えて行う切断・継線工程と、を備え、
    該巻線引回工程において各々の該第一継線部では、該第一周縁に該巻線が掛止されて該巻線の位置が規定されると共に該第一位置規制部の前後で巻線が屈曲され、該第一腕部を折り曲げて、該第一腕部の折り曲げられた部分で該第一周縁より上流側に位置する該巻線が保持され
    該巻線引回工程において各々の該第二継線部では、該第二周縁に該巻線が掛止されて該巻線の位置が規定されると共に該第二位置規制部の前後で巻線が屈曲され、該第二腕部を折り曲げて、該第二腕部の折り曲げられた部分で該第二周縁より下流側に位置する該巻線が保持されることを特徴とするコイル部品の製造方法。
  2. 各々の該第一継線部と各々の該第二継線部とは、同一直線上に位置していることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品の製造方法。
  3. 該第一継線工程と該第二継線工程とは、該第一継線部巻線切断工程と該第二継線部巻線切断工程とが行われた後に実施されることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のコイル部品の製造方法。
  4. 各々の該第一腕部は、該巻線を狭持可能な第一カシメ部と、該巻線の引回方向において該第一カシメ部の下流側に位置する第二カシメ部とをそれぞれ有し、
    各々の該第二腕部は、該巻線を狭持可能な第三カシメ部と、該巻線の引回方向において該第三カシメ部の下流側に位置する第四カシメ部とをそれぞれ有し、
    該第一カシメ部と、該第二カシメ部で該巻線を狭持すると共に該第三カシメ部と該第四カシメ部とで該巻線を狭持した後に、該第一カシメ部と、該第四カシメ部とにおいて、該第一継線工程と該第二継線工程とがそれぞれ行われることを特徴とする請求項3に記載のコイル部品の製造方法。
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