JP2019089896A - 黒色用分散染料混合物及びそれを用いる合成繊維素材の染色法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高発色、高耐光な染色物のための黒色用分散染料組成物の提供。【解決手段】式(1)で示される黄色又は橙色系分散染料とC.I.Disperse Blue 165を含有する黒色用分散染料混合物。更にC.I.Disperse Blue 160を含有する黒色用分数塗料混合物。[R1はH又はニトロ基;R2はアミノ基又は水酸基;R3は塩素原子、ニトロ基、カルボキシ基、−COOR6基、−SO2R7基;R6及びR7はC1〜4のアルキル基]【選択図】なし
Description
本願発明は、黒色用分散染料混合物及びそれを用いる染色法に関する。更に詳しくは、特定の黄色及び橙色系分散染料と青色系分散染料を含有した黒色用分散染料混合物、並びにそれを用いる合成繊維素材の染色法に関する。
近年、一般衣料分野において、合成繊維素材の染色物の高耐光堅牢度に対する要望が高い。特に、マイクロファイバーポリエステルやポリエステルにウレタン樹脂などを塗布又は含浸させた合成皮革や人工皮革等の合成繊維素材において高発色且つ高耐光な染色物を得る事は難しく課題となっていた。又、高発色な染料を得る上で橙色系分散染料の使用が重要となるが、これまでに合成繊維素材の染色において高耐光堅牢度を実現可能な橙色系分散染料を含む黒色用分散染料混合物の報告は未だなされていない。特許文献1にはC.I.Disperse Blue 165系の色素を使用した染料組成物が記載されているが、本願発明とは組成が異なり性能も劣る。特許文献2にはC.I.Disperse Orange 56を使用した染料組成物が記載されているが、本願発明の黒色用分散染料混合物は開示されていない。なお、本明細書においてC.I.はカラーインデックスジェネリックネームを表す。
これらの問題点を解決するために、高発色且つ高耐光堅牢度を有する黒色用分散染料混合物とそれを用いる合成繊維素材の染色法が求められていた。
本願発明者等は前記課題を解決すべく誠意研究の結果、特定の黄色及び橙色系分散染料と、特定の青色系分散染料を組み合わせることにより、各色の堅牢度が強いだけでなく、高発色な黒色用染料組成物を見出し、本願発明を完成させるに至った。
即ち、本願発明は以下の1)から6)に関する。
1)下記式(1)で示される黄色及び橙色系分散染料並びに下記式(2)で示される青色系分散染料を含有する黒色用分散染料混合物。
[式中、R1は水素原子又はニトロ基を表し、R2はアミノ基又は水酸基を表し、R3は塩素原子、ニトロ基、カルボキシ基、−COOR6基、−SO2R7基を表し、R6、R7は(C1〜C4)アルキル基を表す]
1)下記式(1)で示される黄色及び橙色系分散染料並びに下記式(2)で示される青色系分散染料を含有する黒色用分散染料混合物。
2)更に、下記式(3)で示される青色系分散染料を含有する上記1)記載の黒色用分散染料混合物。
[式中、R4は−C2H4OH、−C2H4CH(CH3)OCH3、−C3H6OR8基を表し、R8は(C1〜C4)アルキル基を表し、R5は=O又は=NH基を表す。]
3)黒色用分散染料混合物中、式(1)で示される黄色及び橙色系分散染料が25〜70重量%、式(2)で示される青色系分散染料が30〜75重量%、式(3)で示される青色系分散染料が0〜10重量%である上記1)又は2)に記載の黒色用分散染料混合物。
4)上記1)〜3)のいずれか一項に記載の黒色用分散染料混合物と分散剤を含有する黒色用染料組成物。
5)上記4)記載の黒色用染組成物を用いることを特徴とする合成繊維素材の染色法。
6)上記1)〜3)のいずれか一項に記載の黒色用分散染料混合物を含有する合成繊維素材。
本願発明の黒色分散染料混合物及びそれを含有する黒色用染料組成物は各種の染色性能が高く、それを用いた染色物は特に耐光堅牢度が強く、発色性が優れている。
以下に本願発明を詳細に説明する。本願発明の黒色用分散染料混合物は前記式(1)で示される黄色及び橙色系分散染料並びに前記式(2)で示される青色系分散染料を含有する。
式(1)で表される化合物のR3としてはニトロ基、−COOR6基、−SO2R7基(スルフィン酸エステル基)が好ましい。又、R6、R7は(C1〜C4)アルキル基であるが、(C1〜C4)アルキル基としては、直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基が挙げられ、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、tert−ブチル基、シクロプロピル基等が挙げられる。中でも好ましくはメチル基、エチル基が挙げられる。
式(1)で表される化合物は、文献公知の方法又はそれを応用して製造することもできるが、市販されている化合物を使用してもよく、例えば、C.I.Disperse Yellow 60、C.I.Disperse Orange 53、C.I.Disperse Orange 56等が挙げられる。
式(1)で表される化合物は、文献公知の方法又はそれを応用して製造することもできるが、市販されている化合物を使用してもよく、例えば、C.I.Disperse Yellow 60、C.I.Disperse Orange 53、C.I.Disperse Orange 56等が挙げられる。
式(2)で表される化合物は、文献公知の方法又はそれを応用して製造することもできるが、市販されている化合物を使用してもよく、C.I.Disperse Blue 165:1が挙げられる。
本願発明の黒色用分散染料混合物には、更に、前記式(3)で表される青色系分散染料を含有していてもよい。
式(3)で表される化合物のR8における(C1〜C4)アルキル基としては、直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基が挙げられ、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、tert−ブチル基、シクロプロピル基等が挙げられる。中でも好ましくはメチル基、エチル基が挙げられる。
式(3)で表される化合物のR5は=Oが好ましい。
式(3)で表される化合物は、文献公知の方法又はそれを応用して製造することもできるが、市販されている化合物を使用してもよく、例えば、C.I.Disperse Blue 60等が挙げられる。
式(3)で表される化合物のR8における(C1〜C4)アルキル基としては、直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基が挙げられ、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、tert−ブチル基、シクロプロピル基等が挙げられる。中でも好ましくはメチル基、エチル基が挙げられる。
式(3)で表される化合物のR5は=Oが好ましい。
式(3)で表される化合物は、文献公知の方法又はそれを応用して製造することもできるが、市販されている化合物を使用してもよく、例えば、C.I.Disperse Blue 60等が挙げられる。
本願発明の黒色用分散染料混合物中、式(1)で示される黄色及び橙色系分散染料が25〜70重量%、式(2)で示される青色系分散染料が30〜75重量%、式(3)で示される青色系分散染料が0〜10重量%が好ましい。
本願発明の黒色用分散染料混合物には色目を調整したり、堅牢度、染色特性等を調整するために、他の分散染料や分散染料以外の染料を添加してもよい。該染料の添加量としては黒色用分散染料混合物に対して約10%以下である。該染料としては、例えば、C.I.Disperse Red 73、C.I.Disperse Red 323、C.I.Disperse Blue 257、C.I.Disperse Blue 284等が挙げられる。
本願発明の染料組成物は、式(1)、式(2)及び式(3)で示される染料の各原末を前記したような配合比で混合した後、微粒子化(分散化)処理を施して染料組成物としてもよいし、又、これらの染料原末について別々に微粒子化(分散化)処理を施した後、前記したような割合に混合してもよい。後者にあたっては染浴に個々に微粒子化(分散化された)染料を添加し、本願発明の染料組成物と同じ組成を染浴中で形成させてもよい。微粒子化処理をするに当たっては一般的に染料の原末をナフタレンスルホン酸とアルキルベンゼンスルホン酸のホルマリン縮合物、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸のホルマリン縮合物、クレゾールと2−ナフトール−6−スルホン酸のホルマリン縮合物、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、クレオソート油スルホン酸のホルマリン縮合物、リグニンスルホン酸等のアニオン分散剤、又は、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとのブロック共重合物、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物、ポリスチレン化フェノールのエチレンオキサイド付加物等の非イオン分散剤、又は、これらのアニオン分散剤と非イオン分散剤の混合物と少量の水の存在下にボールミル、サンドグラインダーあるいはサンドミル等の粉砕機を用いて十分に湿式粉砕することにより行われる。このとき染料原末は通常、染料組成物の全量に対し10〜50重量%の割合で配合される。本発明の染料組成物は微粒子化されたままのペースト状のままで、あるいは乾燥してから染色に供される。
次に本願発明の染色法について説明するが、本願発明の染色法は以下の記載に限定されるものではない。本願発明の染色法により染色し得る繊維は特に限定されないが、合成繊維素材であるマイクロファイバーポリエステルや人工皮革、合成皮革が好ましい。
マイクロファイバーとは繊維径が1.0d(デニール)以下の繊維である。人工皮革、合成皮革とはポリエステルにウレタン樹脂等を塗布又は含浸させた加工布であり、例えばエクセーヌ(登録商標)、アルカンターラ(登録商標)等が挙げられる。
本願発明の染色法における染色条件は通常の分散染料を用いた染色法が適用できる。即ち、上記の本願発明の水性媒体含有黒色用染料組成物に繊維を浸漬し、必要により加圧下で、105℃以上、好ましくは110℃〜140℃に加熱して30分〜1時間程度染色する。又、o−フェニルフェノールやトリクロロベンゼン等のキャリヤーの存在下に比較的高温、例えば水の沸騰状態で染色することもできる。あるいは、水性媒体含有黒色用染料組成物を布にパディングし、150℃〜230℃において30秒〜1分間の乾熱処理を施すサーモゾル方式での染色も可能である。
一方、本願発明の黒色用分散染料混合物を用いて、天然糊剤(例えば、ローカストビーンガム、グアーガム等)、加工糊剤(例えば、カルボキシメチルセルロース等の繊維素誘導体、加工ローカストビーンガム等)、合成糊剤(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニル酢酸等)等とともに捺染糊を調製し、布に印捺した後にスチーミング又はサーモゾル処理を施す捺染法による染色を行なってもよい。
又、本願発明の黒色用分散染料混合物を用いて、グリセリンあるいはジエチレングリコール等の不乾性剤とともにインクを調製し、パディング等によって予め糊剤等が付与された布にインクジェット方式のプリンターを用いて印刷した後にスチーミング又はサーモゾル処理するインクジェット捺染法による染色を行ってもよい。
更に、染色時に上記の他の分散染料、他の染料や染色薬剤を加えて使用することもできる。
一方、本願発明の黒色用分散染料混合物を用いて、天然糊剤(例えば、ローカストビーンガム、グアーガム等)、加工糊剤(例えば、カルボキシメチルセルロース等の繊維素誘導体、加工ローカストビーンガム等)、合成糊剤(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニル酢酸等)等とともに捺染糊を調製し、布に印捺した後にスチーミング又はサーモゾル処理を施す捺染法による染色を行なってもよい。
又、本願発明の黒色用分散染料混合物を用いて、グリセリンあるいはジエチレングリコール等の不乾性剤とともにインクを調製し、パディング等によって予め糊剤等が付与された布にインクジェット方式のプリンターを用いて印刷した後にスチーミング又はサーモゾル処理するインクジェット捺染法による染色を行ってもよい。
更に、染色時に上記の他の分散染料、他の染料や染色薬剤を加えて使用することもできる。
本願発明の黒色用分散染料混合物組成物を用いて染色する際におけるその使用量は染色の目的等により任意であるが、好ましくは、例えば、0.3dの繊維の場合0.05%〜20%o.w.f.(対繊維重量)であり、より好ましくは0.2%〜10%o.w.f.である。又、例えば、合成皮革用PET(ポリエチレンテレフタレート)繊維の場合0.1%〜30%o.w.f.であり、好ましくは0.5%〜20%o.w.f.である。
ポリエステルとポリウレタンの複合素材は染色した後、洗浄剤、還元剤及びアルカリ剤を含有する還元洗浄浴中で80℃〜95℃、15分〜30分処理される。
該洗浄剤としては、例えば、アニオン性界面活性剤、非イオン界面活性剤等が挙げられる。又、エチレンオキサイドの付加モル数が8以上のポリオキシエチレンアルキルアミンも洗浄剤として使用できる。このようなポリオキシエチレンアルキルアミンの例としてはアミート320(登録商標)(花王株式会社製)等があげられる。その使用量は還元洗浄浴中0.1〜3.0重量%、好ましくは0.2〜1.0重量%、更に好ましくは0.3〜0.6重量%程度である。
該還元剤としては、例えばハイドロサルファイト、二酸化チオ尿素、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム等が挙げられる。その使用量は還元洗浄浴中0.1〜1.0重量%、好ましくは0.2〜0.6重量%程度である。
該アルカリ剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。その使用量は還元洗浄浴中0.1〜1.0重量%程度である。
該洗浄剤としては、例えば、アニオン性界面活性剤、非イオン界面活性剤等が挙げられる。又、エチレンオキサイドの付加モル数が8以上のポリオキシエチレンアルキルアミンも洗浄剤として使用できる。このようなポリオキシエチレンアルキルアミンの例としてはアミート320(登録商標)(花王株式会社製)等があげられる。その使用量は還元洗浄浴中0.1〜3.0重量%、好ましくは0.2〜1.0重量%、更に好ましくは0.3〜0.6重量%程度である。
該還元剤としては、例えばハイドロサルファイト、二酸化チオ尿素、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム等が挙げられる。その使用量は還元洗浄浴中0.1〜1.0重量%、好ましくは0.2〜0.6重量%程度である。
該アルカリ剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。その使用量は還元洗浄浴中0.1〜1.0重量%程度である。
本願発明の染色法で染色された本願発明の分散染料混合物を含有する合成繊維素材も含まれる。
以下の実施例により本願発明を更に詳細に説明するが、本願発明はこれらに限定されるものではない。実施例において使用する染料は下記式(A)〜式(E)として示す。式(B)の染料はC.I.Disperse Orange 56、式(C)の染料はC.I.Disperse Orange 53、式(D)の染料はC.I.Disperse Yellow 60、式(A)の染料はC.I.Disperse Blue 165:1、式(E)の染料はC.I.Disperse Blue 60である。実施例において、部は重量部を、%は重量%をそれぞれ意味する。
[実施例1〜9,比較例1〜6]
分散染料原末を表1−1、表1−2に示す割合で組合せ、分散剤45重量%を加え、更に純水を加えて全体を100重量%とし、微粉砕機を用いて微粒子化処理を行い、分散染料組成物を調整した。
分散染料原末を表1−1、表1−2に示す割合で組合せ、分散剤45重量%を加え、更に純水を加えて全体を100重量%とし、微粉砕機を用いて微粒子化処理を行い、分散染料組成物を調整した。
[表1−1]
[表1−2]
B−79:C.I.Disperse Blue 79
B−165:C.I.Disperse Blue 165
B−281:C.I.Disperse Blue 281
Y−163:C.I.Disperse Yellow 163
Y−30:C.I.Disperse Yellow 30
Y−114:C.I.Disperse Yellow 114
[表1−2]
B−79:C.I.Disperse Blue 79
B−165:C.I.Disperse Blue 165
B−281:C.I.Disperse Blue 281
Y−163:C.I.Disperse Yellow 163
Y−30:C.I.Disperse Yellow 30
Y−114:C.I.Disperse Yellow 114
[表面濃度測定試験1]
実施例1〜9、比較例1〜6で調整した分散染料組成物を用い、分散均染剤KP レベラーAL1%o.w.f.(日本化薬(株)製、アニオン界面活性剤)と、酢酸と酢酸ナトリウムによりpH4.5に調整された純水を加え、ポリエステル繊維(0.3d(デニール)糸使用)100部に対し分散染料が各3%、6%、10%、15%o.w.f.(対繊維重量)になるように全量を2000部に調製する。この染浴にポリエステル繊維(0.3d(デニール)糸使用)100部を浸漬し、130℃で60分間染色した後、染色物を45%のカセイソーダ6部、ハイドロサルファイト6部、サンモールRC−700(日華化学(株)製、アニオン界面活性剤)2部に水を加えて全量3000部とした浴で80℃、10分間の還元洗浄を施し、水洗、乾燥して染色物を得た。得られた染色物の表面濃度を機器測色機(マクベス社 カラーアイ CIE−3100)にて測定しΣK/Sを算出し表2−1に示した。又、図1には実施例1〜3、5、7、比較例1、3、6記載の分散染料組成物を用いた結果をプロットしたグラフを示した。
実施例1〜9、比較例1〜6で調整した分散染料組成物を用い、分散均染剤KP レベラーAL1%o.w.f.(日本化薬(株)製、アニオン界面活性剤)と、酢酸と酢酸ナトリウムによりpH4.5に調整された純水を加え、ポリエステル繊維(0.3d(デニール)糸使用)100部に対し分散染料が各3%、6%、10%、15%o.w.f.(対繊維重量)になるように全量を2000部に調製する。この染浴にポリエステル繊維(0.3d(デニール)糸使用)100部を浸漬し、130℃で60分間染色した後、染色物を45%のカセイソーダ6部、ハイドロサルファイト6部、サンモールRC−700(日華化学(株)製、アニオン界面活性剤)2部に水を加えて全量3000部とした浴で80℃、10分間の還元洗浄を施し、水洗、乾燥して染色物を得た。得られた染色物の表面濃度を機器測色機(マクベス社 カラーアイ CIE−3100)にて測定しΣK/Sを算出し表2−1に示した。又、図1には実施例1〜3、5、7、比較例1、3、6記載の分散染料組成物を用いた結果をプロットしたグラフを示した。
[表面濃度測定試験2]
実施例1〜9、比較例1〜6で調整した分散染料組成物を用い、分散均染剤KP レベラーAL1%o.w.f.(日本化薬(株)製、アニオン界面活性剤)と、酢酸と酢酸ナトリウムによりpH4.5に調整された純水を加え、ポリエステル人工皮革繊維(ウレタン含浸:製品名 アルカンターラ)100部に対し分散染料が各5%、10%、15%、20%o.w.f.(対繊維重量)になるように全量を2000部に調製する。この染浴にポリエステル人工皮革繊維(ウレタン含浸:製品名 アルカンターラ)100部を浸漬し、125℃で60分間染色した後、染色物を45%のカセイソーダ6部、ハイドロサルファイト6部、サンモールRC−700(日華化学(株)製、アニオン界面活性剤)2部に水を加えて全量3000部とした浴で80℃、10分間の還元洗浄を施し、水洗、乾燥して染色物を得た。得られた染色物の表面濃度を機器測色機(マクベス社 カラーアイ CIE−3100)にて測定しΣK/Sを算出し表2−2に示した。又、図2には実施例1〜3、5、7、比較例1、3、6記載の分散染料組成物を用いた結果をプロットしたグラフを示した。
実施例1〜9、比較例1〜6で調整した分散染料組成物を用い、分散均染剤KP レベラーAL1%o.w.f.(日本化薬(株)製、アニオン界面活性剤)と、酢酸と酢酸ナトリウムによりpH4.5に調整された純水を加え、ポリエステル人工皮革繊維(ウレタン含浸:製品名 アルカンターラ)100部に対し分散染料が各5%、10%、15%、20%o.w.f.(対繊維重量)になるように全量を2000部に調製する。この染浴にポリエステル人工皮革繊維(ウレタン含浸:製品名 アルカンターラ)100部を浸漬し、125℃で60分間染色した後、染色物を45%のカセイソーダ6部、ハイドロサルファイト6部、サンモールRC−700(日華化学(株)製、アニオン界面活性剤)2部に水を加えて全量3000部とした浴で80℃、10分間の還元洗浄を施し、水洗、乾燥して染色物を得た。得られた染色物の表面濃度を機器測色機(マクベス社 カラーアイ CIE−3100)にて測定しΣK/Sを算出し表2−2に示した。又、図2には実施例1〜3、5、7、比較例1、3、6記載の分散染料組成物を用いた結果をプロットしたグラフを示した。
表面濃度測定試験の結果から本願発明の黒色用分散染料混合物が染浴の染料濃度に応じて染色された合成繊維素材の表面濃度を高くし、従来の染料に比べて高発色性であることを示している。
[耐光堅ろう度試験]
上記表面濃度測定試験と同様に染色した各染色物に、フェードメーター(ブラックパネル温度63℃±2℃、照射量 50W/m2)キセノンランプを用いて光照射し、照射部分の変褪色を褪色基準であるJIS L−0841に規定のブルースケールに基づき判定した。その結果を表3に示した。
[表3]
上記表面濃度測定試験と同様に染色した各染色物に、フェードメーター(ブラックパネル温度63℃±2℃、照射量 50W/m2)キセノンランプを用いて光照射し、照射部分の変褪色を褪色基準であるJIS L−0841に規定のブルースケールに基づき判定した。その結果を表3に示した。
[表3]
以上の結果から明らかなように、本願発明の黒色分散染料混合物は合成繊維素材を染色した際に優れた耐光堅牢度を示す。
これらの試験結果から両試験に優れた性能を示す本願発明の黒色用染料組成物の高い実用性が明白である。
これらの試験結果から両試験に優れた性能を示す本願発明の黒色用染料組成物の高い実用性が明白である。
Claims (6)
- 黒色用分散染料混合物中、式(1)で示される黄色及び橙色系分散染料が25〜70重量%、式(2)で示される青色系分散染料が30〜75重量%、式(3)で示される青色系分散染料が0〜10重量%である請求項1又は2に記載の黒色用分散染料混合物。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の黒色用分散染料混合物と分散剤を含有する黒色用染料組成物。
- 請求項4記載の黒色用染料組成物を用いることを特徴とする合成繊維素材の染色法。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の黒色用分散染料混合物を含有する合成繊維素材。
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