JP2019087474A - 電気機器における操作部材取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作パネルを金属板で構成した場合にも、操作パネルの貫通孔に操作子を正確かつ容易に位置決めして配置することができる電気機器の操作部材取付構造を提供する。【解決手段】電気機器における操作部材取付構造10は、操作パネル12と、取付部材14と、操作部材16とを備える。操作部材16は、取付部材14に対し、位置決め孔28を嵌合させるとともに回転規制部30を係合させることによって位置決めされた状態で取り付けられる。取付部材14は、位置決め突部36が操作パネル12の貫通孔13に嵌合されることによって操作パネル12に位置決めされた状態で取り付けられる。取付部材14の表面における位置決め突部36の突出量は操作パネルの板厚t2よりも小さい。【選択図】図3

Description

本発明は、電気機器における操作部材取付構造に関し、特に、電気機器における操作パネルに操作部材を取り付けるための取付構造に関する。
例えば、特許文献1には、フロントキャビネットなどのキャビネットのキー孔にキーユニットの押込み操作用キーが挿入されている構成を備えた電気電子機器が開示されている。この電気電子機器では、キー孔を取り囲んで溝付き部材がキャビネットと一体に設けられ、この溝付き部材に形成されている溝に摺動自在に嵌まり込む摺動片がキーの外周面に一体形成されている。この構成では、溝付き部材の溝にキーの摺動片が嵌まり込むことによって、キー孔内の正規位置にキーを精度良く配置することができると記載されている。
特開2006−134657号公報
上記特許文献1に記載の電気電子機器では、樹脂製のキャビネットにおいて溝付き部材を一体に形成されたものとすることができる。しかし、キャビネットを金属板で構成する場合には、略筒状をなす溝付き部材を溶接等によって固定することが必要になり、製造工程が煩雑になり製造コストも高くなるという問題がある。
本発明の目的は、操作パネルを金属板で構成した場合にも、操作パネルの貫通孔に操作子を正確かつ容易に位置決めして配置することができる電気機器における操作部材取付構造を提供することである。
本発明に係る電気機器における操作部材取付構造は、貫通孔が形成された操作パネルと、前記操作パネルの裏面に取り付けられ、表面に位置決め突部が形成されている取付部材と、表面に突出する操作子と裏面に突出するアクチュエータ部とを有する操作部が弾性変形可能なヒンジ部を介して移動可能に設けられ、一端側の表面に位置決め部が形成されるとともに他端側の表面に回転規制部が形成されている操作部材と、を備え、前記操作部材は、前記取付部材に対し、前記位置決め部を嵌合させるとともに前記回転規制部を係合させることによって位置決めされた状態で取り付けられ、前記取付部材は、前記位置決め突部が前記貫通孔に嵌合されることによって前記操作パネルに位置決めされた状態で取り付けられ、前記取付部材の表面における前記位置決め突部の突出量は前記操作パネルの板厚よりも小さいことを特徴とする。
この構成によれば、操作部材が位置決め部と回転規制部とによって取付部材に対して正確に位置決めされ、取付部材は位置決め突部が操作パネルの貫通孔に嵌合されることによって操作パネルに対して正確に位置決めされる。したがって、操作部材が取付部材を介して操作パネルに取り付けられることによって、操作部材の操作子を操作パネルの貫通孔内に正確かつ容易に配置することが可能になる。これにより操作子の周囲に形成される操作パネルの貫通孔縁部との間の隙間が全周に亘って一定になり、電気機器の美観または品位が向上する。加えて、取付部材の表面における位置決め突部の突出量は操作パネルの板厚よりも小さいため、位置決め突部の先端が操作パネルの表面に露出しない構成となっている。これにより上記隙間に位置決め突部が露出することがなく、これによっても電気機器の美観または品位の向上に寄与することができる。
本発明に係る電気機器における操作部材取付構造において、前記操作子は、前記貫通孔内において孔縁部から隙間を空けた状態で配置される先端部と前記先端部を操作部本体に連結する連結部とを有し、前記連結部は前記先端部よりも細幅に形成されており、前記取付部材は、一端が前記取付部材の縁部に開口し他端が底部となった切込み溝を有し、前記位置決め突部は前記切込み溝の底部周囲を取り囲むように形成されており、前記操作部材の操作子は、前記連結部を前記切込み溝の開口から挿入して前記底部の位置で前記取付部材の位置決め突部を貫通するように配置され、前記操作部材の回転規制部は前記切込み溝に係合することによって前記操作部材が前記取付部材に対して回転規制されてもよい。
この構成によれば、操作子の連結部が先端部よりも細幅に形成され、この連結部を切込み溝の開口から挿入して切込み溝の底部位置で取付部材の位置決め突部から突出した位置に配置することができる。したがって、操作子の先端部は、操作パネルの貫通孔より少し小さい大きさに形成することで、操作子の先端部と貫通孔縁部との間の隙間を小さくすることができ、その結果、その隙間から取付部材の位置決め突部等の構造が一層視認しにくい構成となって電気機器の美観または品位を一層向上させることができる。
この場合、前記操作部材の位置決め部は前記取付部材の突起に嵌合される凹状嵌合部として形成されており、前記操作部材を前記取付部材に組み付ける際に前記操作部材の端部を前記取付部材から離間する方向に引っ張るための摘み部を前記操作部材に設けてもよい。
この構成によれば、摘み部を持って操作部材を引っ張りながら取付部材に組み付けることで、組付作業を容易に行うことができる。
さらに、本発明に係る電気機器における操作部材取付構造において、前記操作パネルには複数の貫通孔が形成され、前記操作部材には前記貫通孔に対応する複数の操作部が一体に形成されていてもよい。
この構成によれば、複数の操作子を操作パネルに一度に組み付けることができ、組付作業の効率が向上する。
本発明に係る電気機器における操作部材取付構造によれば、操作パネルを金属板で構成した場合にも、操作パネルの貫通孔に操作子を正確かつ容易に位置決めして配置することができる。
本発明の一実施形態の電気機器における操作部材取付構造を操作パネルの表側から見た部分斜視図と、その一部拡大平面図である。 図1に示した操作部材取付構造を裏側から見た斜視図である。 図2中のA−A線断面図である。 (a)は操作部材を表側から見た斜視図、(b)は操作部材を裏側から見た斜視図である。 (a)は取付部材を表側から見た斜視図、(b)は取付部材を裏側から見た斜視図である。 操作部材を取付部材に組み付ける様子を示す(a)斜視図と(b)側面図である。 1つの操作部材を取付部材に組み付けた状態を示す(a)表側から見た斜視図と(b)裏側正面図である。 2つの操作部材を取付部材に組み付けた様子を示す表側から見た斜視図である。 2つの操作部が一体に形成された操作部材を示す(a)表側から見た斜視図と(b)裏側から見た斜視図である。 変形例の取付部材を示す(a)表側から見た斜視図と(b)裏側から見た斜視図である。 (a)は、図9に示した操作部材を図10に示した取付部材に組み付ける様子を示す斜視図、(b)および(c)はその側面図である。 図9に示した操作部材を図10に示した取付部材に組み付けた後の(a)表側斜視図および(b)裏側斜視図である。 図12に示した操作部材および取付部材を操作パネルに取り付けた様子を示す操作パネルの表側正面図である。 5つの操作部が一体に形成された操作部材を示す(a)表側から見た斜視図と(b)裏側から見た斜視図である。 図14に示した操作部材に組み付けられる取付部材を示す(a)表側から見た斜視図と(b)裏側から見た斜視図である。 図14に示した操作部材と図15に示した取付部材とを組み付けた状態を示す(a)表側から見た斜視図と(b)裏側から見た斜視図である。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
図1は、本発明の一実施形態の電気機器における操作部材取付構造10を操作パネルの表側から見た部分斜視図と、その一部拡大平面図である。図2は、図1に示した操作部材取付構造10を裏側から見た斜視図である。図1及び図2に示すように、操作部材取付構造10は、操作パネル12と、取付部材14と、操作部材16とを含んで構成される。本実施形態の操作部材取付構造10は、例えば、アンプなどの音響機器等を含む電気機器に適用される。
操作パネル12は、電気機器の筐体の一壁面を構成するもので、例えば、電気機器の正面パネルを形成するものである。操作パネル12は、電気機器の筐体の側壁のうち、正面パネル以外の他の壁面(例えば、上壁面など)を構成してもよい。また、操作パネル12は、金属板で形成されるのが好ましく、例えば、アルミニウム板によって好適に構成される。
操作パネル12は、電気機器の外側面を構成する表面12aと、その反対側の面(すなわち電気機器の内面)を構成する裏面12bと有する。操作パネル12には、正面視で例えば円形をなす貫通孔13が形成されている。本実施形態では、2つの貫通孔13が横方向(または水平方向)に離間して形成されている例が示されている。なお、操作パネル12に形成される貫通孔13は、例えば、楕円形、四角形等の他の形状であってもよい。また、貫通孔13の数、形成位置、並び方向等は適宜に変更されてもよい。
図1中の拡大正面図に示すように、貫通孔13内に配置された操作子20の先端部22aは正面視で円形をなし、操作パネル12の貫通孔13と同心状に配置されている。これにより、操作子20の先端部22aの外周と貫通孔13の縁部の間には、一定幅の隙間Sが全周に亘って形成されている。この隙間Sの幅は、例えば、0.5mmに設定することができる。このように小さい隙間Sが全周に亘って一定幅で形成されていることで、操作部材取付構造10が適用される電気機器の美観(または品位)を向上させることができる。また、このように小さい隙間Sにすることで、この隙間Sを介して内部構造(例えば、取付部材14の位置決め突部など)が見えにくくなり、これによっても電気機器の美観が向上することになる。
図2に示すように、操作部材16は、取付部材14を介して操作パネル12の裏面12bに取り付けられている。以下では、取付部材14および操作部材16について、操作パネル12への取付状態で操作パネル12側を「表」といい、その反対側を「裏」という。また、以下では、取付部材14および操作部材16の各部について「上」および「下」ということがあるが、これは説明および理解の容易化のための例示であって、取付部材14および操作部材16の取付け方向に応じて変更となり得ることに留意されたい。
図3は、図2中のA−A線断面図である。図4(a)は操作部材16を表側から見た斜視図であり、図4(b)は操作部材16を裏側から見た斜視図である。また、図5(a)は取付部材14を表側から見た斜視図あり、図5(b)は取付部材14を裏側から見た斜視図である。
図3および図4に示すように、操作部材16は、正面視で長方形状をなす板状に形成されている。操作部材16は、例えば、樹脂成形部材により構成されるのが好ましい。操作部材16は、その中央部分に操作部18を備える。操作部18は、正面視で四角形をなす操作部本体19を含む。操作部本体19の左右端および下端はスリットによって区画され、操作部本体19の上端は弾性変形可能な2つのヒンジ部24を介して操作部材16の枠部17の上端部に連結されている。
また、操作部18は、操作子20とアクチュエータ部26とを有する。操作子20は、操作部本体19の表面に前方(すなわち操作パネル12側)へ突出して形成されている。アクチュエータ部26は、操作部本体19の裏面に後方へ突出して形成されている。また、アクチュエータ部26は、操作部18において操作子20より下方に配置されている。
操作子20は、先端部22aと連結部22bとを含む。操作子20の先端部22aは、取付状態で操作パネル12の貫通孔13に挿入されてその内側に配置されることは上述したとおりである。操作子20の連結部22bは、操作子20の先端部22aを操作部本体19に連結している。本実施形態では、連結部22bは先端部22aの裏面に一体に連結されている。
本実施形態では、図4(a)に示すように、操作子20の連結部22bは、操作子20の先端部22aよりも細幅に形成されている。具体的には、連結部22bの左右方向(または水平方向)の幅wは、正面視で円形をなす先端部22aの直径dよりも小さく設定されている。このように形成されていることで、操作パネル12に取付部材14を介して取り付けられたとき、先端部22aの周囲の隙間Sを介して内部構造が見えにくくなる利点があるが、この点については後に詳述する。
操作部材16において操作部18の裏面に形成されたアクチュエータ部26は、円柱状に突出している。図3に示すように、アクチュエータ部26の先端部は、電気機器の内部であって操作パネル12の裏側に固定配置された基板90上のスイッチ92に近接して位置している。これにより、操作部材16が取付部材14を介して操作パネル12に取り付けられた状態で、操作部材16の操作子20が押し操作されると操作部18が後方に移動する。より具体的には、操作部18は、弾性変形するヒンジ部24を介して揺動する。これにより、アクチュエータ部26が後方へ移動し、スイッチ92の可動子が押下される。その結果、電気機器において所定の機能がオン/オフ(例えば、電源の入/切など)されるようになっている。
図3および図4(a)に示すように、操作部材16には、下端側(一端側)の表面に位置決め孔(位置決め部)28が形成されるとともに上端側(他端側)の表面に回転規制部30が形成されている。本実施形態における位置決め孔28は、操作部材16の枠部17の下端部に凹状嵌合部として形成されている。また、本実施形態における回転規制部30は、操作部材16の枠部17の上端部に、円柱状の突出部として形成されている。
また、図3および図4(b)に示すように、操作部材16には、摘み部32が設けられている。摘み部32は、操作部材16を取付部材14に組み付ける際に操作部材16の下端部を取付部材14から離間する方向に引っ張るための部分である。摘み部32は、操作部材16の枠部17の下端部裏面に突出して形成されている。また、本実施形態における摘み部32は、位置決め孔28の左右両側と下側とに隣接する位置に略コ字状をなして形成されている。なお、摘み部32は取付部材14に対する操作部材16の組付性を向上させるために有効であるが、必須のものではなく、省略されてもよい。
続いて、図3および図5を参照して、操作部材取付構造10を構成する取付部材14について説明する。図3および図5に示すように、取付部材14は、正面視で長方形状をなす板状に形成されている。取付部材14は、例えば、樹脂成形部材により構成されるのが好ましい。本実施形態における取付部材14は、2つの操作部材16を操作パネル12に取り付けられるように構成されている。ただし、これに限定されるものではなく、1つの操作部材16を操作パネル12に取り付けるように取付部材を構成してもよい。
取付部材14は、操作パネル12の裏面12bに取り付けられる。取付部材14は、例えば、両面テープ、接着剤等を用いて操作パネル12に固定されてもよい。取付部材14には、切込み溝34が形成されている。本実施形態では、2つの操作部材16が組み付けられるため、2つの切込み溝34が形成されている。切込み溝34は、上端(一端)が取付部材14の上縁部に開口し下端(他端)が底部34aとなった略U字状の切込み形状をなしている。
また、取付部材14には、位置決め突部36が形成されている。位置決め突部36は、切込み溝34の底部34aの周囲を取り囲むように取付部材14の表面に形成され、その外形が正面視で略C字状をなしている。また、位置決め突部36の外形は、操作パネル12の貫通孔13に嵌合する大きさの円弧状に形成されている。
位置決め突部36の取付部材14の表面からの突出量t1(図6(b)参照)は、操作パネル12の板厚t2(図3参照)よりも小さく設定されている。例えば、位置決め突部36の突出量t1は、操作パネル12の板厚t2の1/2〜1/4程度に設定されるのが好ましい。このような範囲の突出量t1に設定することで、操作パネル12に対する取付部材14の位置決め機能を良好に果たすとともに、組付け後に操作パネル12の前方から操作子20と貫通孔13の縁部との間の隙間Sを介して位置決め突部36の先端面を見えにくくするのに有効である。
図3に示すように、操作子20の先端部22aは、裏側下部が薄肉に形成されている。そのため、位置決め突部36の先端面と操作子20の先端部22aとの間に、空間Kが形成されている。この空間Kの表裏方向(または前後方向)の幅は、スイッチ92の可動子がオン/オフ操作されるのに必要な押下量よりも大きく設定されている。これにより、操作子20を押込み操作したとき、操作子20の先端部22aが取付部材14の位置決め突部36に干渉することによってスイッチ92の可動子の押込み量が不足するのを回避することができる。
また、図3および図5(b)に示すように、取付部材14には、突起38が形成されている。突起38は、取付部材14に操作部材16が組み付けられたときに位置決め孔28に嵌合して、取付部材14に対する操作部材16の位置決め機能を果たす。本実施形態では、突起38は、取付部材14の裏面下部において円柱状に突出する形状に形成され、各切込み溝34に対応する位置に2つ形成されている。
さらに、取付部材14の表面には、当接部40が形成されている。当接部40は、取付部材14に操作部材16が組み付けられたとき、操作部材16の枠部17の表面に当接する部分である。当接部40は、正面視で切込み溝34の部分だけが途切れた四角形の枠状に形成されている。
続いて、図6〜図8を参照して、取付部材14への操作部材16の組付けについて説明する。図6は、操作部材16を取付部材14に組み付ける様子を示す(a)斜視図と(b)側面図である。図7は、1つの操作部材16を取付部材14に組み付けた状態を示す(a)表側から見た斜視図と(b)裏側正面図である。図8は、2つの操作部材16を取付部材14に組み付けた様子を示す表側から見た斜視図である。
操作部材16を取付部材14に組み付けるとき、まず、図6(a)に示すように、操作部材16の操作子20の連結部22bを取付部材14の切込み溝34の開口から矢印B方向に挿入する。操作子20の先端部22aは切込み溝34の幅よりも大径に形成されているため、操作子20を切込み溝34に裏側から挿入することはできない。これに対し、操作子20の連結部22bは切込み溝34より若干小さい幅に形成されているため、このようにして切込み溝34に連結部22bを挿入することができる。
操作子20の連結部22bを切込み溝34の底部34aへ向かって挿入していくと、図6(b)に示すように、操作部材16の下端が取付部材14の突起38に当接する。このとき、摘み部32を把持して操作部材16の下部を矢印C方向、すなわち、取付部材14から離間する方向に引っ張る。そうすると、操作子20の先端部22aが取付部材14の位置決め突部36に当接することで操作部材16の引っ張りを阻害するように作用するが、操作部材16の操作子20がヒンジ部24を介して弾性変形移動するため、操作部材16の引っ張り上げが可能になる。その結果、操作部材16の下端が突起38に当接した状態を回避して、取付部材14に対して操作部材16を引き下げることができる。
そして、操作部材16の位置決め孔28に取付部材14の突起38が嵌合され、操作部材16の表面が取付部材14の当接部40に当接した状態に組み付けられる。このとき、図7(a)に示すように、操作部材16の回転規制部30が切込み溝34に係合していることで、取付部材14に対する操作部材16の回転移動が規制される。その結果、1つの操作部材16が、位置決め孔28と回転規制部30とによって、取付部材14に対して正確に位置決めされた状態に組み付けられる。この状態で、操作子20の連結部22bは、図7(a),(b)に示すように、取付部材14の位置決め突部36を貫通する位置に配置され、操作子20の先端部22aは正面視で位置決め突部36の外周部分を除いて覆うように配置されている。
その後、もう1つの操作部材16を取付部材14に同様にして組み付ける。これにより、図8に示すように、取付部材14に対する2つの操作部材16の組付けが完了する。
なお、上記のように組み付けられた操作部材16は、取付部材14に対して接着剤等で固定されてもよい。
そして、最後に、図8に示すように組み付けられた取付部材14および操作部材16を操作パネル12に取り付ける。このとき、図3に示すように、取付部材14の位置決め突部36を操作パネル12の貫通孔13に嵌合させ、取付部材14の表面を操作パネル12の裏面に当接した状態に組み付ける。取付部材14は、例えば、両面テープを用いて操作パネル12に固定されてもよい。このようにして操作パネル12に対する取付部材14および操作部材16の取り付けが完了する。本実施形態では、取付部材14には2つの位置決め突部36が形成されており、これらの位置決め突部36が操作パネル12に形成された2つの貫通孔13に嵌合される。これにより、取付部材14が操作パネル12に対して正確に位置決めされた状態で取り付けられる。
この状態で、操作子20の先端部22aは、操作パネル12の表面から僅かに突出した位置に配置される。また、操作子20の先端部22aは、貫通孔13より小径に形成されるため貫通孔13の孔縁部との間に隙間Sが形成されるが、この隙間Sは例えば0.5mmといった非常に小さい幅に設定される。また、この隙間Sは、操作パネル12に対して取付部材14を介して操作部材16が正確に位置決めされた状態で取り付けられていることで、操作子20の先端部22aが操作パネル12の貫通孔13と同心状に配置される。
上述したように、本実施形態の操作部材取付構造10によれば、操作部材16が位置決め孔28と回転規制部30とによって取付部材14に対して正確に位置決めされ、取付部材14は位置決め突部36が操作パネル12の貫通孔13に嵌合されることによって操作パネル12に対して正確に位置決めされる。したがって、操作部材16が取付部材14を介して操作パネル12に取り付けられることによって、操作部材16の操作子20を操作パネル12の貫通孔13内に正確かつ容易に配置することが可能になる。これにより操作子20の先端部22aの周囲に形成される操作パネル12の貫通孔13の縁部との隙間Sが全周に亘って一定になり、電気機器の美観または品位が向上する。加えて、取付部材14の表面における位置決め突部36の突出量t1(図6(b)参照)は操作パネル12の板厚t2(図3参照)よりも小さいため、位置決め突部36の先端が操作パネル12の表面に露出しない構成となっている。これにより上記隙間Sに位置決め突部36が露出することがなく、これによっても電気機器の美観または品位の向上に寄与することができる。
また、操作子20の連結部22bが先端部22aよりも細幅に形成され、この連結部22bを切込み溝34の開口から挿入して切込み溝34の底部34aの位置で取付部材14の位置決め突部36から突出した位置に配置することができる。したがって、操作子20の先端部22aは、操作パネル12の貫通孔13より少し小さい大きさに形成することで、操作子20の先端部22aと貫通孔13の縁部との間の隙間Sを小さくすることでき、その結果、その隙間Sから取付部材14の位置決め突部36や操作子20の連結部22b等の構造が一層視認しにくい構成となって、電気機器の美観または品位を一層向上させることができる。
さらに、本実施形態では、操作部材16に摘み部32が設けられ、摘み部32を持って操作部材16を引っ張りながら取付部材14に組み付けることで、組付作業を容易に行うことができる。
次に、図9〜図12を参照して、変形例の操作部材取付構造10Aについて説明する。以下においては、上述した実施形態と同一又は類似の構成要素に同一又は類似の符号を付して説明を省略することとし、相違する点について主に説明する。
図9は、2つの操作部18が一体に形成された操作部材16Aを示す(a)表側から見た斜視図と(b)裏側から見た斜視図である。図10は、変形例の取付部材14Aを示す(a)表側から見た斜視図と(b)裏側から見た斜視図である。図11(a)は、図9に示した操作部材16Aを図10に示した取付部材14Aに組み付ける様子を示す斜視図、(b)および(c)はその側面図である。図12は、図9に示した操作部材16Aを図10に示した取付部材14Aに組み付けた後の(a)表側斜視図および(b)裏側斜視図である。図13は、図12に示した操作部材16Aおよび取付部材14Aを操作パネル12に取り付けた様子を示す操作パネル12の表側正面図である。
この変形例の操作部材取付構造10Aでは、図9に示す操作部材16Aと、図10に示す取付部材14Aが用いられる。図9に示すように、操作部材16Aには、2つの操作部18が一体に形成されている。より詳しくは、操作部材16Aは正面視で横長の長方形状をなす枠部17を有し、その枠部17の上部に各2つのヒンジ部24を介して2つの操作部18が一体に連結されている。
この場合、2つの操作部18の間に枠部17の構成部分が不要となるため、操作部18に突出形成されている操作子20間の間隔を接近させるのに有利である。また、上述した実施形態に比べて、1つの操作部材16Aで2つの操作子20を操作パネル12の貫通孔13に組み付けることが可能であるため、組付性が向上する。
また、操作部材16Aは、位置決め孔28および回転規制部30を有する。位置決め孔28は、幅方向(図中の左右方向)の中央位置であって表側上部に形成されている。回転規制部30は、幅方向(図中の左右方向)の中央位置であって表側下部に形成されている。このように2つの操作部18が一体形成された操作部材16Aでは、各1つの位置決め孔28および回転規制部30を設ければ足りる。位置決め孔28が表側下部に形成され、回転規制部30が表側上部に形成されてもよい。操作部材16Aでは、上記実施形態の操作部材16に設けられていた摘み部32が省略されている。
図10に示すように、取付部材14Aには、2つの切込み溝34が形成されている。取付部材14Aでは、各切込み溝34の一端が取付部材の14Aの下端に開口するように形成されている。また、取付部材14Aには、2つの切込み溝34の間に係合溝35が取付部材14の下端から切り込み形成されている。この係合溝35内に操作部材16Aの回転規制部30が係合することで回転規制機能が果たされる。さらに、取付部材14Aの裏面上部の幅方向中央には、位置決め用の突起38が形成されている。
このような構成を有する取付部材14Aおよび操作部材16Aは、図11に示すように組み付けられる。図11(a),(b)に示すように、操作部材16Aの操作子20の連結部22bが取付部材14Aの切込み溝34に挿入されるとともに操作部材16Aの回転規制部30が係合溝35に挿入されるように、操作部材16Aに対して取付部材14Aを矢印D方向に移動させる。このとき、図11(b)に示すように、取付部材14Aの突起38は操作部材16Aの上端に当接することになるが、操作部材16Aの上端には傾斜面31が形成されているため、この傾斜面31に沿って突起38がガイドされることで、図11(c)に矢印Eで示すように突起38が操作部材16Aの位置決め孔28に嵌合することができる。これにより、操作部材16Aは、位置決め孔28および回転規制部30によって、取付部材14Aに対して正確に位置決めされた状態で組み付けられる。そして、このように組み付けられた取付部材14Aおよび操作部材16Aが、上述した実施形態と同様にして、図13に示すように操作パネル12に取り付けられる。
この変形例の操作部材取付構造10Aによっても、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
次に、図14〜図16を参照して、別の変形例である操作部材取付構造について説明する。図14は、5つの操作部18が一体に形成された操作部材16Bを示す(a)表側から見た斜視図と(b)裏側から見た斜視図である。図15は、図14に示した操作部材16Bに組み付けられる取付部材14Bを示す(a)表側から見た斜視図と(b)裏側から見た斜視図である。図16は、図14に示した操作部材16Bと図15に示した取付部材14Bとを組み付けた状態を示す(a)表側から見た斜視図と(b)裏側から見た斜視図である。
この変形例の操作部材取付構造では、図14に示す操作部材16Bと、図15に示す取付部材14Bが用いられる。図14に示すように、操作部材16Bには、5つの操作部18が一体に形成されている。より詳しくは、操作部材16Bは正面視で横長の長方形状をなす枠部17を有し、その枠部17の上部に各2つのヒンジ部24を介して5つの操作部18が一体に連結されている。5つの操作部18は、互いの間に隙間を空けて横方向(左右方向)に並んで配置されている。
この場合、5つの操作部18の間に枠部17の構成部分が不要となるため、操作部18に突出形成されている操作子20間の間隔を接近させるのに有利である。また、上述した実施形態および変形例に比べて、1つの操作部材16Bで5つの操作子20を操作パネル12の貫通孔13に組み付けることが可能であるため、組付性がさらに向上する。
また、操作部材16Bは、位置決め孔28と、1つの回転規制部30と、2つの回転規制穴38Aを有する。位置決め孔28は、表側上部において幅方向(図中の左右方向)のほぼ中央に形成されている。1つの回転規制部30は、表側下部において幅方向の中央位置に形成されている。2つの回転規制穴38Aは、表側上部において幅方向に間隔を空けて形成されている。回転規制部30および回転規制穴38Aの数は、この変形例とは異なる数の複数であってもよい。位置決め孔28が表側下部に形成され、回転規制部30が表側上部に形成されてもよい。操作部材16Bでは、上記実施形態の操作部材16に設けられていた摘み部32が省略されている。
図15に示すように、取付部材14Bには、5つの切込み溝34が形成されている。取付部材14Bでは、各切込み溝34の一端が取付部材の14Bの下端に開口するように形成されている。このうち幅方向中央に位置する切込み溝34が操作部材16Bの回転規制部30に係合する。また、取付部材14Bの裏面上部には、中央に1つの位置決め用の突起38と、2つの回転規制部30Aが幅方向に間隔をあけて形成されている。
図15(b)に示すように、取付部材14Bの裏面には、当接部40a,40bが形成されている。この変形例では、当接部40a,40bは、枠状ではなく、取付部材14Bの上部と下部に幅方向に沿ってそれぞれ延在する帯状に形成されている。取付部材14Bに操作部材16Bが組み付けられたときに、当接部40a,40bが操作部材16Bの表面に当接することは上記の当接部40の場合と同様である。
このような構成を有する取付部材14Bおよび操作部材16Bは、上述した変形例の場合と同様に図16のように組み付けられ、その後、操作パネル12に取り付けられる。操作パネル12に取り付けられた状態を示す図面は省略する。この変形例によっても上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、上記では2つ又は5つの操作部18が一体に形成された操作部材16A,16Bについて説明したが、一体に形成される操作部18の数は適宜に変更可能である。
10,10A 操作部材取付構造、12 操作パネル、13 貫通孔、14,14A,14B 取付部材、16,16A,16B 操作部材、17 枠部、18 操作部、19 操作部本体、20 操作子、22a 先端部、22b 連結部、24 ヒンジ部、26 アクチュエータ部、28 位置決め孔(位置決め部)、30 回転規制部、32 摘み部、34 切込み溝、34a 底部、35 係合溝、36 位置決め突部、38 突起、40,40a,40b 当接部、90 基板、92 スイッチ、K 空間、S 隙間、t1 突出量、t2 板厚。

Claims (4)

  1. 貫通孔が形成された操作パネルと、
    前記操作パネルの裏面に取り付けられ、表面に位置決め突部が形成されている取付部材と、
    表面に突出する操作子と裏面に突出するアクチュエータ部とを有する操作部が弾性変形可能なヒンジ部を介して移動可能に設けられ、一端側の表面に位置決め部が形成されるとともに他端側の表面に回転規制部が形成されている操作部材と、を備え、
    前記操作部材は、前記取付部材に対し、前記位置決め部を嵌合させるとともに前記回転規制部を係合させることによって位置決めされた状態で取り付けられ、
    前記取付部材は、前記位置決め突部が前記貫通孔に嵌合されることによって前記操作パネルに位置決めされた状態で取り付けられ、
    前記取付部材の表面における前記位置決め突部の突出量は前記操作パネルの板厚よりも小さいことを特徴とする、
    電気機器における操作部材取付構造。
  2. 請求項1に記載の電気機器における操作部材取付構造において、
    前記操作子は、前記貫通孔内において孔縁部から隙間を空けた状態で配置される先端部と前記先端部を操作部本体に連結する連結部とを有し、前記連結部は前記先端部よりも細幅に形成されており、
    前記取付部材は、一端が前記取付部材の縁部に開口し他端が底部となった切込み溝を有し、前記位置決め突部は前記切込み溝の底部周囲を取り囲むように形成されており、
    前記操作部材の操作子は、前記連結部を前記切込み溝の開口から挿入して前記底部の位置で前記取付部材の位置決め突部を貫通するように配置され、前記操作部材の回転規制部は前記切込み溝に係合することによって前記操作部材が前記取付部材に対して回転規制されることを特徴とする、電気機器における操作部材取付構造。
  3. 請求項2に記載の電気機器における操作部材取付構造において、
    前記操作部材の位置決め部は前記取付部材の突起に嵌合される凹状嵌合部として形成されており、前記操作部材を前記取付部材に組み付ける際に前記操作部材の端部を前記取付部材から離間する方向に引っ張るための摘み部を前記操作部材に設けたことを特徴とする、電気機器における操作部材取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気機器における操作部材取付構造において、
    前記操作パネルには複数の貫通孔が形成され、前記操作部材には前記貫通孔に対応する複数の操作部が一体に形成されていることを特徴とする、電気機器における操作部材取付構造。
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