JP5957301B2 - スピーカの取付構造 - Google Patents

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本発明は、縦置きの表示部を備えた装置の下部にスピーカを下向きに取り付ける際に特に有効な、スピーカの取付構造に関する。
縦置きの液晶パネルやプラズマパネル等の表示部を備えた当初のテレビ等の装置においては、例えば、装置前面側の筐体部分に、スピーカ取付用のボスが後方に向けて突設され、このボスに、スピーカが放音部を前方に向けてねじ止めされていた(例えば、特許文献1参照)。
しかし、近年、縦置きの液晶パネルやプラズマパネル等の表示部を備えた薄型テレビ等の装置においては、薄型テレビ等のデザイン上の要求から、装置の正面(前面)全体を表示パネルで覆う構造になってきており、その結果、スピーカの開口側の面(放音部)を装置正面に設けることができず、装置背面側の筐体下部に、例えば振動板の外形が略楕円状に形成されたスピーカを、放音部が下向きになるように取り付けている。
例えば図8に示す構造においては、装置背面の筐体1の下部に、スピーカ2の開口側の面(下面)を下から支える通気孔付き受部3が、筐体1と一体又は別体で設けられるとともに、筐体1の背面に、スピーカ取付用のボス11,12が後方に向けて突設されている。
一方、スピーカ2のフレーム4には、筐体1への取付用にアーム部41,42がボス11,12の位置まで延設されている。そして、アーム部41,42の先端部分が、ビス(スクリュウ)51,52を用いて、筐体1の背面側からボス11,12にねじ止めされている。
クッション部材6はスピーカ2と受部3との隙間を塞ぐもので、低弾性力の材料からなるものである。なお、ボス11,12の突設方向は、筐体1の成形用金型の設計上の困難性や製造コストの上昇等の理由から、図8に示したように、現実には、後方に限られる。
特開2011−182050号公報(図1)
特許文献1におけるスピーカの取付構造においては、スピーカの開口方向とねじ止め方向とが一致しており、ねじ止めによって、スピーカの開口側の面を筐体背面(支持部)に押圧することができ、スピーカの開口側の面と筐体背面との間で、エア漏れやビリ付き音が発生することを抑えることができる。しかし、装置の正面全体を表示パネルで覆うという要望には応えられない。
一方、上記図8に示したように、スピーカを下向きに配置した取付構造によれば、装置の正面全体を表示パネルで覆うという要望には応えられる。しかし、スピーカ2の開口方向が下方であるのに対して、ビス51,52を用いたねじ止め方向は前方であるため、両者の方向が直交することになり、ビス51,52を用いたねじ止めでは、スピーカ2の開口側の面を受部3側に良好に押圧することはできない。このため、エア漏れやビリ付き音が発生する場合がある。
なお、受部3を筐体1と別部品で構成し、事前に別部品の受部3にスピーカ2をねじ止めし、その後、スピーカ2と一体の受部3を筐体1にねじ止めする方法も考えられるが、このようにすると、部品点数が増えるだけでなく、組み立て工数も増加し、コストアップにつながるという新たな問題が生じる。
本発明は、縦置きの表示部を備えた装置の下部に、スピーカを下向きに取り付ける場合であっても、作業性の低下やコストアップを招くことなく、エア漏れやビリ付き音の発生を確実かつ簡単に抑えることができるスピーカの取付構造を実現しようとするものである。
上記課題を解決する請求項1に係る発明は、前面側には表示部が設けられ、背面側の筐体上には、開口方向が表示部の表示面と平行となるようにスピーカが取り付けられた装置における、スピーカの取付構造であって、装置の筐体側に設けられ、スピーカの開口側の部位を支える受部と、ねじ穴が前後方向を向くように装置の筐体側に設けられた被ねじ込み部と、スピーカのフレーム側に設けられ、装置背面側から前記被ねじ込み部に対向するアーム部と、前記アーム部に係止され、前記被ねじ込み部に対向するようにビス挿入用貫通穴が穿設されたブッシュと、前記ブッシュのビス挿入用貫通穴に遊嵌され、前記被ねじ込み部へのねじ込みにより、その頭部と前記被ねじ込み部との間で前記ブッシュを圧縮するビスと、を備え、前記ブッシュは、前記ビスのねじ込みに起因する圧縮により、その一部が変位して前記ビスに当接し、前記ビスを前記受部と逆方向に押圧する方向の力を発生し、その反作用として、前記ブッシュ及び前記アーム部が前記受部側に押され、スピーカが前記受部に押し付けられる、ことを特徴とするスピーカの取付構造である。
この発明において、ビスを被ねじ込み部にねじ込むと、ブッシュは圧縮され、この圧縮により、その一部が変位してビスに当接し、ビスを受部と逆方向に押圧する方向の力を発生し、その反作用として、ブッシュ及びアーム部が受部側に押される。ブッシュのビス挿入用貫通穴にはビスが挿入されているが遊嵌状態であるために、ビスに対するブッシュの相対移動は可能であり、ブッシュ及びアーム部が受部側に移動させられ、その結果、スピーカが受部に押し付けられることになる。
又、他の第1の発明は、請求項1に係る発明におけるブッシュが、薄肉の可撓部と、前記可撓部でもって開閉可能に接続され、それぞれに前記ビス挿入用貫通穴が設けられた板状の第1及び第2のベースであって、前記ビス挿入用貫通穴に前記ビスが遊嵌された状態にて、前記被ねじ込み部と前記ビスの頭部との間に配置され、前記被ねじ込み部と前記ビスの頭部とに挟まれて圧縮される第1及び第2のベースと、前記第1,第2のベースの対向面にそれぞれ設けられ、前記第1及び第2のベースが折り畳み状態に移行する過程で、互いに当接する第1,第2の係合部と、を有し、前記第1及び第2の係合部の当接後に、前記第1及び第2のベースが前記被ねじ込み部と前記ビスの頭部との間でさらに圧縮されると、前記第1及び第2の係合部の何れか一方は、圧縮方向と交叉する方向に変位して、前記ビスを前記受部と逆方向に押圧する方向の力を発生し、その反作用として、前記ブッシュ及び前記アーム部が前記受部側に押され、スピーカが前記受部に押し付けられる、ことを特徴とするものである。
この発明においては、第1及び第2の係合部の何れか一方が、圧縮方向と交叉する方向に変位してビスに当接する。その結果、請求項1に係る発明と同様なメカニズムでスピーカが受部に押し付けられることになる。
他の第2の発明は、他の第1の発明において、第1及び第2の係合部の何れか一方は、他方の係合部に向かって突き出た二股状の係合部でなり、他方は、前記二股状の係合部の溝に進入して前記二股状の係合部の間隔を拡げ、前記二股状の係合部に前記ビスを前記受部と逆方向に押圧する方向の力を発生させる突起でなる、ことを特徴とするものである。
この発明においては、二股状の係合部の溝に他方の突起が進入して、二股状の係合部の間隔を拡げ、二股状の係合部をビスに当接する。この結果、請求項1に係る発明と同様なメカニズムでスピーカが受部に押し付けられることになる。
他の第3の発明は、他の第2の発明において、前記ブッシュには、前記第1及び第2のベースに外力を加えない自然状態においても、前記第1ベースと第2のベースとの間の開度を一定範囲内に規制するように、前記第1及び第2のベースの何れか一方には、掛止爪が設けられ、他方には、前記掛止爪に係合し、前記第1及び第2のベースの開方向の移動を規制する段部が設けられている、ことを特徴とするものである。
この発明においても、請求項1に係る発明と同様なメカニズムでスピーカが受部に押し付けられることになる。又、ブッシュの第1ベースと第2のベースとの間の開度は一定範囲内に規制される。
他の第4の発明は、他の第1〜第3の何れかに係る発明において、前記アーム部には、前記受部方向に向けて形成されたU字状の切欠凹部が設けられ、前記第1及び第2のベースの何れか一方には、前記切欠凹部の内縁が嵌合する溝が設けられ、これらの嵌合により、前記切欠凹部内に前記ブッシュを係止した、ことを特徴とするものである。
この発明においても、請求項1に係る発明と同様なメカニズムでスピーカが受部に押し付けられることになる。
請求項1に係る発明によれば、ねじ穴が前後方向を向くように装置の筐体側に設けられた被ねじ込み部にビスをねじ込むだけで、スピーカを被ねじ込み部だけでなく受部にも押圧できる。このため、作業性の低下やコストアップを招くことなく、エア漏れやビリ付き音の発生を確実かつ簡単に抑えることができる。
他の第1の発明によれば、可撓部を中心に第1及び第2のベースが開いた状態の部品として成形すればよく、ブッシュを一部品として樹脂等で容易に成形できる。又、他の第2の発明によれば、二股状の係合部の溝に他方の突起が進入させて、二股状の係合部の溝を拡げ、ビスに当接させる構成のため、二股状の係合部をビスに確実に当接できる。
他の第3の発明によれば、可撓部を中心に第1及び第2のベースが開いた状態の部品としてブッシュを成形した場合であっても、この成形後に、容易に、掛止爪と段部とを係合させることにより、自然状態においても、可撓部が屈曲して第1及び第2のベースのビス挿入用貫通穴が同軸的に配置された半閉状態にブッシュを保持することができ、その後の組み立て作業において、ビスのビス挿入用貫通穴への挿入作業が容易になる。
他の第4の発明によれば、アーム部とブッシュとの係止が簡単になるとともに、受部方向に向けてU字状の切欠凹部が設けられているので、ブッシュが受ける受部方向の力が確実にアーム部に伝達され、両者の連動が確実に行われる。
本発明の第1の実施の形態例を示す分解斜視図である。 図1の形態例におけるブッシュの半開状態での外形図で、(a)が正面図、(b)が左側面図、(c)が右側面図、(d)が平面図、(e)が底面図である。 図1の形態例におけるブッシュの半開状態での斜視図である。 図1の形態例におけるブッシュの折り畳み状態での外形図で、(a)が正面図、(b)が左側面図、(c)が右側面図、(d)が平面図、(e)が底面図である。 図1の形態例におけるブッシュの折り畳み状態での斜視図である。 本発明の第2の実施の形態例におけるブッシュ(第1の係合部)の特徴部分を示す図で、(a)が正面図、(b)が底面図である。 本発明の第2の実施の形態例におけるブッシュ(第2の係合部)の特徴部分を示す拡大斜視図である。 従来のスピーカの取付構造の一例を示す分解斜視図である。
(第1の実施の形態例)
まず、図1〜図5を用いて本発明の第1の実施の形態例を説明する。本形態例は、テレビ等のように、前面(正面)側には表示部が設けられ、背面側の筐体上には、スピーカが下向きに(開口方向が表示部の表示面と平行となるように)取り付けられた装置に適用される、スピーカの取付構造に関するものである。
具体的には、図8に示した構成と同様に、テレビ等の装置の下部に、振動板の外形が略楕円状に形成されたスピーカを下向き(表示面と平行な向き)に取り付け、装置の正面全体を表示パネルで覆うことを可能にしたものである。そこで、図1においては、図8と共通する部分には、同一符号を付して示した。
このような構成においても、図1に示すように、装置背面のプラスチック製筐体1の下部に、スピーカ2の開口側の面(下面)を下から支える通気孔付き受部3が筐体1と一体又は別体で設けられている。又、筐体1の背面には、受部3よりも上部に、スピーカ取付用のボス11,12が後方に向けて突設されている。
このボス11,12は、ねじ穴が前後方向を向くように、装置の筐体1側に設けられた被ねじ込み部に相当するもので、ビス(スクリュウ)51,52をねじ込める構造を有するものであればどのようなものでもよい。ここで、上記ビス51,52としては、タッピングねじ、木ねじ、小ねじ等、種々のものを用いることができ、被ねじ込み部としては、単にねじ穴(ねじ溝が切られる前の下穴も含む)が設けられているだけのものから、ナットが埋め込まれているような構造のものまで、使用されるビス51,52の形状に合致したものが採用される。
スピーカ2のフレーム4には、筐体1への取付用にアーム部41,42が延設されている。このアーム部41,42はフレーム4の一部を延長して形成してもよいし、フレーム4とは別体で構成してもよい。
アーム部41,42の先端部分には、ブッシュ100,200が係止されている。このブッシュ100,200には、ボス11,12に対向するように、ビス挿入用貫通穴101,201が穿設されている。ビス51,52を、このビス挿入用貫通穴101,201に遊嵌させた後、ボス11,12にねじ込み込むことにより、アーム部41,42が筐体1に取り付けられ、同時に、このビス51,52のねじ込み時に、ビス51,52の頭部511,521とボス11,12との間でブッシュ100,200は圧縮されことになる。
ブッシュ100,200は、詳細には後述するように、ビス51,52のねじ込みに伴う圧縮により、その一部が変位してビス51,52に当接し、ビス51,52を受部3と逆方向に押圧する方向の力を発生する。このため、その反作用として、ブッシュ100,200及びアーム部41,42が受部3側に押され、スピーカ2が受部3に押し付けられることになる。そして、ビス51,52のねじ込み終了時には、スピーカ2が受部3に押し付けられた状態になっている。
又、このねじ込みの終了時点では、ビス51,52の頭部511,521は、ブッシュ100,200を介してアーム部41,42をボス11,12側に押圧しており、アーム部41,42の筐体1への係止も達成されている。なお、クッション部材6はスピーカ2と受部3との隙間を塞ぐもので、ブッシュ100,200の圧縮時に生じるスピーカ2への押圧力でもって収縮可能な材料からなるものである。
ここで、本形態例でのブッシュ100,200の形状やその周辺構造について詳細に説明する。なお、ブッシュ100,200は、本形態例では同一形状を有するものである。ここでは、ブッシュ100に準じた符号を付して、ブッシュ100,200の形状等を説明する。
図2及び図3に示すように、ブッシュ100,200は、合成樹脂やゴム等の材料を用いて一部品として成形されたもので、弾性変形可能な薄肉の可撓部105と、この可撓部105でもって開閉可能に接続された板状の第1及び第2のベース107,108からなる。本形態例におけるベース107,108は、可撓部105が変形していない自然状態では、直交するような位置関係にある。
第1及び第2のベース107,108の対向面には、それぞれ第1,第2の係合部121,122が設けられている。第2の係合部122は、図2(a)において、第1の係合部121に向かって突き出た二股状の突起(水平突起)でなり、第1の係合部121は、第2の係合部122である二股状の突起の溝(水平溝)122Aに進入して、二股状の突起の溝の間隔を、上下に拡げる楔状の突起でなる。なお、図2(b)に示すように、二股状の突起の溝122Aは貫通穴となってベース108を貫通している。
二股状の突起の溝の間隔122Aの広がり方向は、第2の係合部122の一部がビス51,52に接近する方向であり、本形態例では、ビス51,52の軸方向と直交し、組み立て時には、第2の係合部122の一部が下方からビス51,52に接近し当接するようになっている。
又、第1及び第2のベース107,108には、それぞれに、上記ビス挿入用貫通穴101,201を構成するものとして、ビス挿入用貫通穴102,103が設けられている。ビス挿入用貫通穴101,201(102,103)は、ブッシュ100が受部3方向(下方)に移動することを許容するもので、受部3方向に長い長穴や、ビス51,52の軸部より大きな内径の丸穴等で構成されている。第1及び第2のベース107,108を折り畳み方向に閉じ始めると、可撓部105が屈曲され、ビス挿入用貫通穴102,103が対向して、両貫通穴102,103に跨がってビス51,52を挿入可能な半閉状態が得られる。
この半閉状態のブッシュ100,200のビス挿入用貫通穴102,103にビス51,52を挿入し、ボス11,12にねじ込み、第1及び第2のベース107,108を折り畳み方向に押圧すると、可撓部105がさらに屈曲され、第1及び第2のベース107,108が一層回動して、第1,第2の係合部121,122が当接を開始し、第1の係合部121である楔状の突起が、第2の係合部122である二股状の突起の溝122A内に進入する。
そして、折り畳みの度合が進むにつれて、第2の係合部122である二股状の突起の溝122Aが拡げられ、第1及び第2のベース107,108は図4及び図5に示すような折り畳み状態に移行していくことになる。
次に、スピーカ2の筐体1への具体的な取付作業の手順について説明する。取付作業に際しては、予め、ブッシュ100,200をアーム部41,42に係止しておく。本形態例では、ブッシュ100,200とアーム部41,42との間で滑り等が生じることなく、両者間で力が確実に伝達されるように、アーム部41,42には、図1に示すように、受部3方向(下方)に向けて形成されたU字状の切欠凹部43,44が設けられ、第2のベース108には、切欠凹部43,44の内縁が嵌合する嵌合溝(131,132)が設けられており、これらの嵌合により、切欠凹部43,44内へのブッシュ100,200の係止が達成されている。
アーム部41,42にブッシュ100,200が装着されたスピーカ2は、次に、クッション部材6がセットされた受部3上に載せられる。このとき、ブッシュ100,200は可撓部105が上側にある状態(図3に示すような姿勢)にある。そして、ボス11,12にブッシュ100,200のビス挿入用貫通穴(103相当)を対向させる。
次に、ベース107を押して、ブッシュ100,200を半閉状態にし、ボス11,12とビス51,52の頭部511,521との間にブッシュ100,200が配置された状況で、ビス挿入用貫通穴101,201(102,103)にビス51の軸部を差し込んだ後、ビス51をボス11にねじ込み。このねじ込みの進行により、第1及び第2の係合部121,122が最初に当接する。
第1及び第2のベース107,108がボス11,12とビス51,52の頭部511,521との間でブッシュ100,200がさらに圧縮されると、第2の係合部122である二股状の突起の一部(上側の水平突起)が、圧縮方向と交叉する方向(図1の上方向)に変位して、下方からビス51,52に当接する。
この当接方向は、第2の係合部122である二股状の突起に、ビス51,52を受部3と逆方向に押圧する方向(図1の上方向)の力を発生させる。よって、この押圧の反作用として、ブッシュ100,200及びアーム部41,42が下方の受部3側に押され、スピーカ2が下方の受部3に押し付けられる。
このようにスピーカ2が受部3に押し付けられた後に、ビス51,52のねじ込みを終了する。この時点では、ビス51,52の頭部511,521は、ブッシュ100,200の嵌合溝(131,132)でアーム部41,42を強く押さえ込んでおり、筐体1へのアーム部41,42の係止も達成されている。
この形態例によれば、ねじ穴が前後方向を向くように装置の筐体1側に設けられたボス11,12(被ねじ込み部)に、ビス51,52をねじ込むだけで、スピーカ2を受部3にも押圧した状態で、ボス11,12に取り付けることができる。このため、縦置きの表示部を備えた装置の下部に、スピーカを下向きに取り付ける場合であっても、作業性の低下やコストアップを招くことなく、エア漏れやビリ付き音の発生を確実かつ簡単に抑えることができる。
さらに、上記形態例によれば、ブッシュ100,200を、可撓部105を中心に第1及び第2のベース107,108が開いた状態の部品として成形することができ、樹脂等で一部品として容易に成形できる。又、上記形態例によれば、二股状の係合部122の溝122Aに他方の係合部121を進入させて、二股状の係合部122の溝を拡げ、ビス51,52に当接させる構成のため、係合部122の変形が安定しており、係合部122の一部をビス51,52に確実に当接できる。
さらに、上記形態例によれば、アーム部41,42にU字状の切欠凹部43,44が設けられ、ベース108に切欠凹部43,44の内縁が嵌合する嵌合溝131,132が設けられ、両者の嵌合により、切欠凹部43,44内へのブッシュ100,200の係止を行っているので、アーム部41,42とブッシュ100,200との係止が簡単になるとともに、U字状の切欠凹部43,44が受部3方向に向けて設けられているので、ブッシュ100,200が受ける受部3方向の力が確実にアーム部41,42に伝達され、両者の連動が確実に行われる。
(第2の実施の形態例)
図6及び図7を用いて本発明の第2の実施の形態例を説明する。図6及び図7において、図1〜図5(第1の実施の形態例)と共通する部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
本形態例は、ベース107,108に外力を加えない状態においても、第1のベース107と第2ベース108との間の開度を一定範囲内(例えば、45°以内)に保てるような構造を備えたものである。ここでは、ベース107の係合部121の先端部分に、掛止爪121Aが設けられ、ベース108の係合部122に、掛止爪121Aに係合し、ベース107,108の開方向の移動を規制する段部122Bが設けられている。なお、これ以外の構成は、第1の実施の形態例と同様である。
この形態例によれば、可撓部105を中心に第1及び第2のベース107,108が開いた状態の部品としてブッシュ100を成形した場合に特に有効である。第1及び第2のベース107,108が180°開いた状態で成形された場合であっても、この成形後に、第1の係合部121の掛止爪121Aを、第2の係合部122である二股状の突起の溝122A内に差し込み、掛止爪121Aが段部122Bを越えて落ち込むまで進入させた後に、押圧を解除すると、可撓部105の戻り弾性力により、掛止爪121Aが段部122Bとを係合する位置まで戻り、この位置を保つ。これにより、ベース107,108に外力を加えない状態においても、可撓部105が屈曲して第1及び第2のベース107,108のビス挿入用貫通穴102,103が同軸的に配置された半閉状態(第1及び第2のベース107,108の開度が、ビス挿入用貫通穴102,103の双方にビス51,52を挿入できる半閉状態)に、ブッシュ100,200を保持することができる。このため、その後の組み立て作業において、ビス挿入用貫通穴102,103へのビス51の挿入作業が容易になる。
(その他の実施の形態例)
なお、本発明は上記第1及び第2の実施の形態例に限られるものではない。例えば、第1及び第2の実施の形態例においては、第1及び第2のベース107,108にそれぞれ第1及び第2の係合部121,122を設けたが、逆に、第1及び第2のベース107,108にそれぞれ第2及び第1の係合部122,121を設けてもよい。
又、第1及び第2のベース107,108の一方に、折り曲げ若しくは弾性変形可能な棒状突起でなる係合部を設け、他方に、この棒状突起(係合部)との当接を斜面で受け、棒状突起をビス51,52方向に曲げるガイドでなる係合部を設けてもよい。この構成の場合、第1及び第2のベース107,108が、ボス11,12とビス51,52の頭部511,521との間で圧縮されると、棒状突起(一方の係合部)は斜面(他方の係合部)との摺接によりビス51,52側に曲げられ、ビス51,52を押圧することになる。
さらに、上記形態例では、可撓部105として、自然状態において、第1及び第2のベース107,108がほぼ直交するような位置関係に保たれるものを示したが、本発明はこれに限らない。例えば、可撓部105として、自然状態において平板状になるのものを採用し、第1及び第2のベース107,108が同一平面上に来る(可撓部105を中心に第1及び第2のベース107,108が180°開いた状態になる)ように構成してもよい。この構成によれば、ブッシュ100,200を一部品として最も簡単に成形できる。
又、ブッシュ100,200をボス11,12とビス51,52の頭部511,521との間で圧縮する際に、ブッシュ100,200の両面若しくは片面に平座がね等を挿入配置し、ブッシュ100,200の全面が均等に圧縮されるように構成してもよい。特に、ビス51,52の頭部511,521が小径の場合は、このように構成することが好ましい。
さらに、上記形態例では、スピーカ2の開口部を装置の下方に向けて配置したものを示したが、この構成に限らず、スピーカ2の開口部を側方に向ける等の場合であっても、本発明を適用できる。
1 : 筐体
2 : スピーカ
3 : 受部
4 : フレーム
6 : クッション部材
11,12 : ボス(被ねじ込み部)
41,42 : アーム部
43,44 : 切欠凹部
51,52 : ビス
100,200 : ブッシュ
101,102,103,201 : ビス挿入用貫通穴
105 : 可撓部
107,108 : ベース
121,122 : 係合部
121A : 掛止爪
122A : 溝
122B : 段部
511,521 : 頭部

Claims (1)

  1. 前面側には表示部が設けられ、背面側の筐体上には、開口方向が表示部の表示面と平行となるようにスピーカが取り付けられた装置における、スピーカの取付構造であって、
    装置の筐体側に設けられ、スピーカの開口側の部位を支える受部と、
    ねじ穴が前後方向を向くように装置の筐体側に設けられた被ねじ込み部と、
    スピーカのフレーム側に設けられ、装置背面側から前記被ねじ込み部に対向するアーム部と、
    前記アーム部に係止され、前記被ねじ込み部に対向するようにビス挿入用貫通穴が穿設されたブッシュと、
    前記ブッシュのビス挿入用貫通穴に遊嵌され、前記被ねじ込み部へのねじ込みにより、その頭部と前記被ねじ込み部との間で前記ブッシュを圧縮するビスと、
    を備え、
    前記ブッシュは、前記ビスのねじ込みに起因する圧縮により、その一部が変位して前記ビスに当接し、前記ビスを前記受部と逆方向に押圧する方向の力を発生し、その反作用として、前記ブッシュ及び前記アーム部が前記受部側に押され、スピーカが前記受部に押し付けられる、ことを特徴とするスピーカの取付構造。
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