JP2018182110A - 電子機器の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器収容室を形成する壁に電子機器を固定部材で固定するにあたって過大な押圧力が発生することがない電子機器の取付構造を提供する。【解決手段】電子機器収容室4の壁1と、壁1の穴5と、穴5に挿入された電子機器3の係合凹部22(受圧部)と、電子機器3を電子機器収容室4の奥に向けて押す固定部材11とを備える。固定部材11は、ケース6の係合凹部22(受圧部)に壁1とは反対方向への移動が規制される状態で接続された押圧部13を備える。固定部材11は、壁1を電子機器収容室4の外に向けて押圧するばね部12と、ばね部12の最大圧縮量を規定するストッパープレート23(ストッパー部)とを備えている。【選択図】 図2
Description
本発明は、電子機器を電子機器収容室の内部に向けて付勢する取付具を備えた電子機器の取付構造に関する。
従来、電子機器をその一部が露出する状態で例えば制御盤や電子装置などに挿入して取付けるにあたっては、この電子機器が抜け出ることを規制するために固定部材が用いられることが多い。従来のこの種の固定部材としては、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているものがある。
特許文献1に開示された固定部材は、電子機器収容室の壁となるパネルに前端が当接するとともに、後端部が電子機器より電子機器収容室の奥側に位置する状態で電子機器に取付けられている。この固定部材の後端部には、取付ボルトが通されている。この取付ボルトは、電子機器の最奥部に螺合している。また、この固定部材の中間部には、電子機器の側壁の穴に挿入され、固定部材が前進する(パネルに向けて進む)ことによってこの側壁に係合する断面L字状の突片が設けられている。
この固定部材は、取付ボルトがねじ込まれることによって前進する。そして、固定部材の前端がパネルに当接した状態で取付ボルトがさらにねじ込まれることによって、電子機器が電子機器収容室の奥側に付勢されて抜け止め状態になる。
この固定部材は、取付ボルトがねじ込まれることによって前進する。そして、固定部材の前端がパネルに当接した状態で取付ボルトがさらにねじ込まれることによって、電子機器が電子機器収容室の奥側に付勢されて抜け止め状態になる。
特許文献2に開示された固定部材は、制御盤の穴に挿入された電子機器を上下方向と左右方向とから囲む枠体を有している。この枠体は、制御盤に接触する前側枠体と、この前側枠体より後側に位置する後側枠体と、これら両枠体どうしを接続するV字状の弾性連結片とによって形成されている。
前側枠体と後側枠体との間には圧縮コイルばねが挿入されている。後側枠体には、電子機器の係合穴に係合する係合片が設けられている。
特許文献2に示す固定部材においては、前側枠体が制御盤に当接した状態で後側枠体を前進させ、弾性連結片と圧縮コイルばねとが変形した状態で係合片が係合穴に係合することによって、電子機器が制御盤の奥側に付勢されて抜け止め状態になる。
前側枠体と後側枠体との間には圧縮コイルばねが挿入されている。後側枠体には、電子機器の係合穴に係合する係合片が設けられている。
特許文献2に示す固定部材においては、前側枠体が制御盤に当接した状態で後側枠体を前進させ、弾性連結片と圧縮コイルばねとが変形した状態で係合片が係合穴に係合することによって、電子機器が制御盤の奥側に付勢されて抜け止め状態になる。
特許文献1に示す固定部材を使用する取付構造では、固定部材や電子機器、あるいは電子機器が取付けられるパネルが変形するおそれがあった。この理由は、施工現場では取付ボルトを締め込む際にトルク管理を行うことは少なく、取付ボルトが作業者によって可能な限り締められるからである。
特許文献2に示す固定部材を使用する取付構造では、取付ボルトを使用してはいないが、特許文献1の固定部材を使う場合と同様の問題が発生する。すなわち、作業者が枠体を前進させるときに可能な限り壁に押し付けると、圧縮コイルばねを保持する部分が過大なばね力で破損したり、弾性連結片が過度に変形して破損するおそれがある。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、電子機器収容室を形成する壁に電子機器を固定部材で固定するにあたって過大な押圧力が発生することがない電子機器の取付構造を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る電子機器の取付構造は、電子機器収容室を形成する壁と、前記壁に形成され、電子機器が挿入される穴と、前記電子機器における前記穴内に挿入される部分の外面に設けられた受圧部と、前記電子機器を前記電子機器収容室の奥に向けて押す固定部材とを備え、前記固定部材は、前記受圧部に前記壁とは反対方向への移動が規制される状態で接続された押圧部と、前記壁の内面に近接する方向への移動が前記内面に当接して規制されることにより圧縮され、前記壁を前記電子機器収容室の外に向けて押圧するばね部と、一端が前記壁の内面と対向し、前記ばね部の最大圧縮量を規定するストッパー部とを備えているものである。
本発明は、前記電子機器の取付構造において、前記ばね部は、前記押圧部と一体に形成された板ばねによって構成されていてもよい。
本発明は、前記電子機器の取付構造において、前記受圧部は、前記電子機器が前記穴内に挿入されるときの挿入方向と平行な方向に並ぶ複数の係合凹部によって構成され、前記固定部材の前記押圧部は、前記受圧部を有する前記外面と直交する方向に弾性変形可能に形成されたアームと、このアームの先端部分に設けられて前記複数の係合凹部のうち一つの係合凹部に係合する爪とを備えていてもよい。
本発明は、前記電子機器の取付構造において、前記電子機器の前記受圧部を有する外面には、この電子機器が前記穴内に挿入されるときの挿入方向と平行な方向に延びるガイドが設けられ、前記固定部材は、前記ガイドに移動自在に嵌合する突部を有し、前記ガイドと前記突部は、これらの一部どうしが前記外面と直交する方向に互いに重なる形状に形成されていてもよい。
本発明は、前記電子機器の取付構造において、前記ガイドは、前記電子機器の前記外面を構成する外壁に形成された凹溝であってもよい。
本発明に係る電子機器の取付構造においては、固定部材のばね部が過度に圧縮されることによりストッパー部が電子機器収容室の壁に当たり、ばね部材がそれ以上に圧縮されることを阻止する。
したがって、電子機器収容室を形成する壁に電子機器を固定部材で固定するにあたって過大な押圧力が発生することがない電子機器の取付構造を提供することができる。
したがって、電子機器収容室を形成する壁に電子機器を固定部材で固定するにあたって過大な押圧力が発生することがない電子機器の取付構造を提供することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る電子機器の取付構造の一実施の形態を図1〜図7によって詳細に説明する。
図1において最も上に位置する壁1には、後述する取付構造2によって電子機器3が取付けられている。壁1は、制御盤やその他の設備の扉やパネルなどである。この壁1は、電子機器収容室4の前端に位置している。この壁1には、電子機器3が水平に挿入される穴5が形成されている。この実施の形態においては、便宜上、図1において左側(電子機器3が穴5に挿入される方向の上流側)を単に前側といい、これとは反対側を後側として説明する。
以下、本発明に係る電子機器の取付構造の一実施の形態を図1〜図7によって詳細に説明する。
図1において最も上に位置する壁1には、後述する取付構造2によって電子機器3が取付けられている。壁1は、制御盤やその他の設備の扉やパネルなどである。この壁1は、電子機器収容室4の前端に位置している。この壁1には、電子機器3が水平に挿入される穴5が形成されている。この実施の形態においては、便宜上、図1において左側(電子機器3が穴5に挿入される方向の上流側)を単に前側といい、これとは反対側を後側として説明する。
電子機器3は、図6および図7に示すように、直方体状のケース6と、このケース6の前端部に設けられた表示装置7などを備えている。ケース6の中には、図2に示すように、プリント基板8や電子部品(図示せず)などが収容されている。表示装置7の前端部は、ケース6より上下方向と左右方向とに大きく形成されている。この実施の形態によるケース6は、表示装置7の前端部を保持するために、箱状部分より上下方向と左右方向とに突出するフランジ部9を有している。この電子機器3が壁1の穴5に前方から挿入されると、ケース6のフランジ部9が壁1の前面1aに当接する。
この電子機器3は、上述したように電子機器収容室4に挿入された状態で、ケース6の四隅部分に取付けられた固定部材11によって壁1に固定されている。この実施の形態による固定部材11は、図6および図7に示すように、ケース6の上面の左右両側と、ケース6の左右両側面の下部とにそれぞれ取付けられている。
固定部材11は、電子機器3を電子機器収容室4の奥に向けて(後方に向けて)押し、表示装置7のフランジ部9を壁1の前面1aに前方から押し付ける。この実施の形態による固定部材11は、プラスチック材料を使用して型(図示せず)によって所定の形状に成形したもので、図1に示すように、壁1に前端が接触するばね部12と、このばね部12の後端から後方に延びる押圧部13とを有している。
ばね部12は、図4および図5(C),(D)に示すように、この固定部材11の両側に設けられた一対の板ばね14,15によって構成されている。ここでは、固定部材11の構成を理解し易くするために、板ばね14,15が並ぶ方向を固定部材11の左右方向として説明する。板ばね14,15は、後端部の厚み方向が左右方向となる帯板状に形成されている。左側の板ばね14と右側の板ばね15の後端部は、左右方向に延びる支持板16の両端部に支持されており、この支持板16を介して互いに接続されている。
また、この板ばね14,15は、後端部から前端に向かうにしたがって次第に左右方向の中央に接近するように、湾曲した形状に形成されている。左側の板ばね14の前端と右側の板ばね14の前端との間には隙間が形成されている。これらの左側の板ばね14と右側の板ばね15は、壁1に後側から押し付けられることによって弾性変形し、湾曲部分の曲率が大きくなるように圧縮される。言い換えれば、板ばね14,15は、壁1の内面1b(図1参照)に近接する方向への移動がこの内面1bに当接して規制されることによって圧縮される。
上述した押圧部13は、支持板16の左右方向の両端部にそれぞれ設けられた一対のアーム17,18を有している。これらのアーム17,18は、支持板16から後方に向けて突出している。また、これらのアーム17,18は、前端部の厚み方向が上下方向(前後方向および左右方向とは直交する方向)となる帯板状に形成されている。このため、これらのアーム17,18は、ケース6の外面19(図1参照)と直交する方向(上下方向)に弾性変形可能である。
これらのアーム17,18の後端部17a,18aは、図4および図5(E)に示すように、前端部17b,18bに対して下方に(ケース6に接近する方向に)偏って位置している。アーム17,18の前端部17b,18bは、支持板16の上端部に接続され、アーム17,18の後端部17a,18aは、ケース6の外面に接触している。
このアーム17,18の後端部17a,18aには、図1に示すように、下方に向けて突出する爪21が設けられている。この爪21は、アーム17,18と協働して固定部材11の押圧部13を構成するものである。このアーム17,18の後端部17a,18aが請求項3記載の発明でいう「アームの先端部分」に相当する。
このアーム17,18の後端部17a,18aには、図1に示すように、下方に向けて突出する爪21が設けられている。この爪21は、アーム17,18と協働して固定部材11の押圧部13を構成するものである。このアーム17,18の後端部17a,18aが請求項3記載の発明でいう「アームの先端部分」に相当する。
図1に示す爪21は、ケース6に形成された係合凹部22に係合している。係合凹部22は、ケース6に対する固定部材11の前後方向の位置を変えることができるように、前後方向(電子機器3が穴5内に挿入されるときの挿入方向)に並ぶ3箇所にそれぞれ設けられている。これらの3箇所の係合凹部22の断面形状は、爪21の前方へ移動が許容されるとともに、爪21の後方への移動が規制されるような鋸歯状に形成されている。爪21は、3箇所の係合凹部22のうち一つの係合凹部22に係合する。
この実施の形態においては、係合凹部22が本発明でいう「受圧部」に相当する。このためアーム17,18と爪21とからなる押圧部13は、係合凹部22からなる受圧部に壁1とは反対方向への移動が規制される状態で接続される。
この実施の形態においては、係合凹部22が本発明でいう「受圧部」に相当する。このためアーム17,18と爪21とからなる押圧部13は、係合凹部22からなる受圧部に壁1とは反対方向への移動が規制される状態で接続される。
上述した二つの板ばね14,15どうしの間には、図4および図5(C),(D)に示すように、前端が壁1の内面1bと対向するストッパープレート23が設けられている。このストッパープレート23は、支持板16の左右方向の中央部から前方に向けて延びる帯板状に形成されている。このストッパープレート23の厚み方向は、固定部材11の左右方向である。ストッパープレート23の前端は、自然状態にある板ばね14,15の前端より後側に位置している。ストッパープレート23の前端の位置は、この前端が壁1の内面1bに当接した状態で板ばね14,15が所定の圧縮量だけ弾性変形するように設定されている。このため、ストッパープレート23は、板ばね14,15の最大圧縮量を規定する。ストッパープレート23が壁1に当接した状態における板ばね14,15の圧縮量は、板ばね14,15の弾性限界時の圧縮量より少ない。この実施の形態においては、このストッパープレート23が本発明でいう「ストッパー部」に相当する。
上述した二つのアーム17,18どうしの間には、前後方向と上下方向とに延びる縦板24が設けられている。この縦板24は、支持板16の左右方向の中央部から後方に向けて延びる帯板状に形成されている。
この縦板24の下端部には、図5(B)に示すように、固定部材11の他の機能部(板ばね14,15、アーム17,18、支持板16およびストッパープレート23)より下方で左右方向に突出する断面逆T字状のガイド片25が設けられている。このガイド片25は、図3に示すように、上下方向に延びる縦板部25aと、この縦板部25aの下端から左右方向に延びる板状部25bとによって構成されている。
この縦板24の下端部には、図5(B)に示すように、固定部材11の他の機能部(板ばね14,15、アーム17,18、支持板16およびストッパープレート23)より下方で左右方向に突出する断面逆T字状のガイド片25が設けられている。このガイド片25は、図3に示すように、上下方向に延びる縦板部25aと、この縦板部25aの下端から左右方向に延びる板状部25bとによって構成されている。
このガイド片25は、ケース6の外面19を構成する外壁26に形成されたガイド溝31に移動自在に嵌合する。
ガイド溝31は、ガイド片25の縦板部25aが通る開口部31aと、ガイド片25の板状部25bが通る幅広部31bとを有する凹溝である。このガイド溝31は、図7に示すように、ケース6の後面32に開口している。
ガイド片25の板状部25bと、ガイド溝31の幅広部31bは、これらの一部どうしが上下方向(ケース6の外面19と直交する方向)に互いに重なる形状に形成されている。
ガイド溝31は、ガイド片25の縦板部25aが通る開口部31aと、ガイド片25の板状部25bが通る幅広部31bとを有する凹溝である。このガイド溝31は、図7に示すように、ケース6の後面32に開口している。
ガイド片25の板状部25bと、ガイド溝31の幅広部31bは、これらの一部どうしが上下方向(ケース6の外面19と直交する方向)に互いに重なる形状に形成されている。
また、このガイド溝31は、図2に示すように、前後方向(電子機器3が穴5内に挿入されるときの挿入方向)に延びている。詳述すると、このガイド溝31は、ケース6の後端から固定部材11の前後方向の中央部付近と対応する位置まで前方に向けて延びている。このガイド溝31の内部は、ケース6内の電子機器収容室4とはケース6の外壁26によって仕切られている。
この実施の形態においては、ガイド溝31が請求項4記載の発明でいう「ガイド」に相当し、請求項5記載の発明でいう「凹溝」に相当する。また、この実施の形態においては、ガイド片25が請求項4記載の発明でいう「突部」に相当する。
この実施の形態においては、ガイド溝31が請求項4記載の発明でいう「ガイド」に相当し、請求項5記載の発明でいう「凹溝」に相当する。また、この実施の形態においては、ガイド片25が請求項4記載の発明でいう「突部」に相当する。
本発明に係る電子機器3の取付構造2は、上述した壁1と、壁1の穴5と、電子機器3の複数の係合凹部22と、固定部材11などによって構成されている。この取付構造2を用いて電子機器3を壁1に固定するためには、先ず、壁1の穴5に電子機器3が前方から挿入された状態で、電子機器3のケース6に固定部材11を取付ける。この固定部材11の取付けは、固定部材11のガイド片25をケース6のガイド溝31に後方から挿入することによって行われる。
次に、固定部材11をケース6に対して前方に移動させ、板ばね14,15を壁1の内面1bに押し付ける。この押圧は、ストッパープレート23が壁1の内面1bに当接するまで行うことができる。そして、板ばね14,15が壁1に押し付けられて圧縮されている状態で、アーム17,18の爪21をケース6の3箇所の係合凹部22のうち一つの係合凹部22に係合させる。このように爪21が係合凹部22に係合することにより、板ばね14,15のばね力が固定部材11からケース6に伝達され、ケース6が後方に付勢される。この結果、表示装置7のフランジ部9が壁1の前面1aに前方から押し付けられて電子機器3が壁1に固定される。
この実施の形態による電子機器3の取付構造2においては、固定部材11の板ばね14,15が過度に圧縮されるような場合はストッパープレート23が電子機器収容室4の壁1に当たり、板ばね14,15がそれ以上に圧縮されることを阻止する。
したがって、この実施の形態によれば、電子機器収容室4を形成する壁1に電子機器3を固定部材11で固定するにあたって過大な押圧力が発生することがない電子機器の取付構造を提供することができる。また、この取付構造2によれば、固定部材11が取付けられていることを知らずに作業者が電子機器3を外すために前方へ強く引いた場合は、ストッパープレート23が壁1に当接する。このため、このような場合であっても、板ばね14,15が衝撃で破損されることはない。
したがって、この実施の形態によれば、電子機器収容室4を形成する壁1に電子機器3を固定部材11で固定するにあたって過大な押圧力が発生することがない電子機器の取付構造を提供することができる。また、この取付構造2によれば、固定部材11が取付けられていることを知らずに作業者が電子機器3を外すために前方へ強く引いた場合は、ストッパープレート23が壁1に当接する。このため、このような場合であっても、板ばね14,15が衝撃で破損されることはない。
この実施の形態によるばね部12は、アーム17,18と一体に形成された板ばね14,15によって構成されている。
このため、ばね部12を圧縮コイルばねによって構成する場合と較べると、圧縮コイルばねを保持する構造を省くことができるから小型化されるとともに、部品数が少なくなって製造コストを低く抑えることができる。
このため、ばね部12を圧縮コイルばねによって構成する場合と較べると、圧縮コイルばねを保持する構造を省くことができるから小型化されるとともに、部品数が少なくなって製造コストを低く抑えることができる。
この実施の形態による電子機器3のケース6には、電子機器3が穴5内に挿入されるときの挿入方向と平行な方向に並ぶ複数の係合凹部22が設けられている。固定部材11のアーム17,18の後端部には、複数の係合凹部22のうち一つの係合凹部22に係合する爪21が設けられている。
このため、爪21が係合する係合凹部22を変えることによって、電子機器収容室4を形成する壁1の厚みに応じて固定部材11の取付位置を変えることができるから、常に適正な押圧力で電子機器3を後方へ押すことが可能になる。また、アーム17,18が弾性変形することよって爪21が係合凹部22から出ることが可能であるから、爪21を簡単に最適な係合凹部22に係合させることができる。
このため、爪21が係合する係合凹部22を変えることによって、電子機器収容室4を形成する壁1の厚みに応じて固定部材11の取付位置を変えることができるから、常に適正な押圧力で電子機器3を後方へ押すことが可能になる。また、アーム17,18が弾性変形することよって爪21が係合凹部22から出ることが可能であるから、爪21を簡単に最適な係合凹部22に係合させることができる。
この実施の形態による電子機器3の係合凹部22を有する外面19には、この電子機器3が穴5内に挿入されるときの挿入方向と平行な方向に延びるガイド溝31が設けられている。固定部材11は、ガイド溝31に移動自在に嵌合するガイド片25を有している。ガイド溝31とガイド片25は、これらの一部どうしがケース6の外面19と直交する方向に互いに重なる形状に形成されている。
このため、ガイド片25がガイド溝31に係合し、この係合部が固定部材11の外れ止めとして機能する。したがって、この実施の形態においては、固定部材11が簡単に電子機器3から外れることができないから、電子機器3を固定する機能の信頼性が高い電子機器の取付構造を提供することができる。
このため、ガイド片25がガイド溝31に係合し、この係合部が固定部材11の外れ止めとして機能する。したがって、この実施の形態においては、固定部材11が簡単に電子機器3から外れることができないから、電子機器3を固定する機能の信頼性が高い電子機器の取付構造を提供することができる。
この実施の形態によるガイド溝31は、電子機器3の外面19を構成する外壁26に形成された凹溝によって構成されている。このため、ガイド溝31で電子機器3が開口することがないから、固定部材11のガイド片25がガイド溝31に沿って移動することにより生じた静電気がケース6内の電子部品に向けて放電することがない。
したがって、電子機器3の静電気に対する耐性が高くなる電子機器の取付構造を提供することができる。
したがって、電子機器3の静電気に対する耐性が高くなる電子機器の取付構造を提供することができる。
(第2の実施の形態)
本発明に係る電子機器の取付構造は、図8および図9に示すように構成することができる。これらの図において、図1〜図7によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図8に示す固定部材41は、図1〜図7に示した固定部材11とはガイド片25の構成のみが異なり、その他の構成は同一のものである。この実施の形態による固定部材41のガイド片42は、縦板24の下端から下方に突出する縦板部42aと、この縦板部42aの前後方向の両側にそれぞれ設けられた板状部42bとによって構成されている。縦板部42aは、固定部材11の他の機能部より下方に突出している。板状部42bは、縦板部42aの下端部から左右方向に突出している。
本発明に係る電子機器の取付構造は、図8および図9に示すように構成することができる。これらの図において、図1〜図7によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図8に示す固定部材41は、図1〜図7に示した固定部材11とはガイド片25の構成のみが異なり、その他の構成は同一のものである。この実施の形態による固定部材41のガイド片42は、縦板24の下端から下方に突出する縦板部42aと、この縦板部42aの前後方向の両側にそれぞれ設けられた板状部42bとによって構成されている。縦板部42aは、固定部材11の他の機能部より下方に突出している。板状部42bは、縦板部42aの下端部から左右方向に突出している。
図9に示す電子機器3のケース6には、ガイド片42が通される穴43が形成されている。この穴43は、ケース6の外面19を構成する外壁26を貫通し、電子機器収容室4の内側と外側とを連通している。この穴5は、縦板部42aが通されるスリット部43aと、板状部42bが通される2箇所の幅広部43bとによって構成されている。図9に示す穴43にガイド片42を挿入するためには、ガイド片42を前下がりとなるように傾斜させた状態で行う。この実施の形態においては、穴43が請求項4記載の発明でいう「ガイド」に相当する。
固定部材41とケース6をこの実施形態に示すように形成したとしても、電子機器3を壁1に固定する機能は第1の実施の形態を採る場合と同等であるから、第1の実施の形態を採る場合と同様に、電子機器3を固定部材11で固定するにあたって過大な押圧力が発生することはない。
上述した実施の形態においては、固定部材11をプラスチック材料によって形成し、各機能部を一体に成形する例を示した。しかし、固定部材11を形成する材料は、プラスチックに限定されることはなく、例えば金属でもよい。
上述した第1および第2の実施の形態においては、固定部材11のばね部12を他の機能部と一体の板ばね14,15によって構成する例を示した。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることなく、ばね部12を固定部材11の他の機能部とは別体に形成することができる。この場合、ばね部12は、たとえばスポンジやゴムなどの弾性材によって形成することができる。このような別体式のばね部12は、例えば支持板16に接着剤で固定することができる。
上述した実施の形態においては、ケース6の係合凹部22が3箇所に形成されている例を示した。しかし、この係合凹部22の数は適宜変更することができる。すなわち、係合凹部22が一つだけ設けられていてもよいし、4箇所以上の部位に係合凹部22を設けてもよい。さらに、この実施の形態においては、固定部材11の爪21がケース6の係合凹部22に係合する例を示した。しかし、固定部材11の押圧部13をケース6に取付けるための構造は、爪21を使用する係合構造に限定されることはなく、ねじ部材(図示せず)でケース6に固定したり、その他の固定具でケース6に固定するなど、適宜変更可能である。
1…壁、1b…内面、2…取付構造、3…電子機器、4…電子機器収容室、5…穴、6…ケース、11,41…固定部材、12…ばね部、13…押圧部、14,15…板ばね、17,18…アーム、19…外面、21…爪、22…係合凹部(受圧部)、23…ストッパープレート(ストッパー部)、25,42…ガイド片(突部)、25b,42b…板状部、26…外壁、31…ガイド溝(ガイド,凹溝)、31b…幅広部、43…穴(ガイド)。
Claims (5)
- 電子機器収容室を形成する壁と、
前記壁に形成され、電子機器が挿入される穴と、
前記電子機器における前記穴内に挿入される部分の外面に設けられた受圧部と、
前記電子機器を前記電子機器収容室の奥に向けて押す固定部材とを備え、
前記固定部材は、
前記受圧部に前記壁とは反対方向への移動が規制される状態で接続された押圧部と、
前記壁の内面に近接する方向への移動が前記内面に当接して規制されることにより圧縮され、前記壁を前記電子機器収容室の外に向けて押圧するばね部と、
一端が前記壁の内面と対向し、前記ばね部の最大圧縮量を規定するストッパー部とを備えている電子機器の取付構造。 - 請求項1記載の電子機器の取付構造において、
前記ばね部は、前記押圧部と一体に形成された板ばねによって構成されていることを特徴とする電子機器の取付構造。 - 請求項1または請求項2記載の電子機器の取付構造において、
前記受圧部は、前記電子機器が前記穴内に挿入されるときの挿入方向に並ぶ複数の係合凹部によって構成され、
前記固定部材の前記押圧部は、
前記受圧部を有する前記外面と直交する方向に弾性変形可能に形成されたアームと、
このアームの先端部分に設けられて前記複数の係合凹部のうち一つの係合凹部に係合する爪とを備えていることを特徴とする電子機器の取付構造。 - 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載の電子機器の取付構造において、
前記電子機器の前記受圧部を有する外面には、この電子機器が前記穴内に挿入されるときの挿入方向に延びるガイドが設けられ、
前記固定部材は、前記ガイドに移動自在に嵌合する突部を有し、
前記ガイドと前記突部は、これらの一部どうしが前記外面と直交する方向に互いに重なる形状に形成されていることを特徴とする電子機器の取付構造。 - 請求項4記載の電子機器の取付構造において、
前記ガイドは、前記電子機器の前記外面を構成する外壁に形成された凹溝であることを特徴とする電子機器の取付構造。
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