JP2019086677A - 用紙加湿装置、画像形成システム、および用紙加湿方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙の加湿量を高精度に制御することが可能な用紙加湿装置を提供する。【解決手段】水を保持する側周面を有する給水ローラーと、前記給水ローラーの側周面から水が転写される側周面を有する第1の加湿ローラーと、前記第1の加湿ローラーとの間に用紙を通過させるニップ部を形成する第2の加湿ローラーと、前記ニップ部における前記用紙の搬送速度に基づいて、前記給水ローラーの側周面に保持させる水の量を制御する加湿制御部とを備えた用紙加湿装置である。【選択図】図2
Description
本発明は、用紙加湿装置、画像形成システム、および用紙加湿方法に関する。
電子写真方式の画像形成システムにおいては、画像形成に際して用紙が加熱されるが、用紙の両面に加えられる熱量は同一ではなく、これにより用紙にカールや波打ち等の用紙変形が生じる場合がある。また、画像形成時の帯電に起因して、画像形成後に積層された用紙同志の貼り付きが生じる場合がある。そこで画像形成システムにおける画像形成装置の後段に用紙加湿装置を設け、画像が形成された用紙に対して水分を付加することにより、用紙変形の防止や除電を行う技術が知られている。この用紙加湿装置は、例えば用紙の種類、用紙の秤量、および用紙の画像濃度に応じて用紙の加湿量を制御する制御部を備えている(例えば、特許文献1)。
しかしながら上述したように、用紙の種類、用紙の秤量、および用紙の画像濃度に応じて用紙の加湿量を制御する用紙加湿装置であっても、用紙の加湿量を一定に調整することが困難な場合があった。
そこで本発明は、用紙の加湿量を高精度に制御することが可能な用紙加湿装置を提供すること、この用紙加湿装置を用いた画像形成システムを提供すること、および用紙の加湿量を高精度に制御することが可能な用紙加湿方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、水を保持する側周面を有する給水ローラーと、前記給水ローラーの側周面から水が転写される側周面を有する第1の加湿ローラーと、前記第1の加湿ローラーとの間に用紙を通過させるニップ部を形成する第2の加湿ローラーと、前記ニップ部における前記用紙の搬送速度に基づいて、前記給水ローラーの側周面に保持させる水の量を制御する加湿制御部とを備えた用紙加湿装置である。
以上のような構成の本発明によれば、用紙の加湿量を高精度に制御することが可能な用紙加湿装置、この用紙加湿装置を用いた画像形成システム、および用紙の加湿量を高精度に制御することが可能な用紙加湿方法を得ることが可能である。
以下、本発明を適用した用紙加湿装置、画像形成システム、用紙加湿方法の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下においては、画像形成システムの全体構成を説明し、次いでこの画像形成システムに設けられた用紙加湿装置の構成、さらに用紙加湿装置が実施する用紙加湿方法の順に説明を行う。
≪画像形成システム≫
図1は、第1実施形態の画像形成システム1の全体構成を示す概略図であり、電子写真方式の画像形成システム1を前面(正面)から見た構成図である。図1に示す画像形成システム1は、画像形成装置Aと後処理装置Bとを備えており、後処理装置Bの内部に用紙加湿装置Cが設けられている。
図1は、第1実施形態の画像形成システム1の全体構成を示す概略図であり、電子写真方式の画像形成システム1を前面(正面)から見た構成図である。図1に示す画像形成システム1は、画像形成装置Aと後処理装置Bとを備えており、後処理装置Bの内部に用紙加湿装置Cが設けられている。
<画像形成装置A>
画像形成装置Aは、一例として、感光体を一本の中間転写ベルトに対面させて縦方向に配列することにより用紙Pに対してフルカラーの画像を形成するタンデム型カラー式のものである。この画像形成装置Aは、上部に自動原稿搬送装置と走査露光装置とからなる画像読取装置2を有し、下部に画像形成部3と複数の給紙トレイ4と用紙搬送経路5とを備えている。また、画像形成装置Aは、画像形成制御部6を備えている。
画像形成装置Aは、一例として、感光体を一本の中間転写ベルトに対面させて縦方向に配列することにより用紙Pに対してフルカラーの画像を形成するタンデム型カラー式のものである。この画像形成装置Aは、上部に自動原稿搬送装置と走査露光装置とからなる画像読取装置2を有し、下部に画像形成部3と複数の給紙トレイ4と用紙搬送経路5とを備えている。また、画像形成装置Aは、画像形成制御部6を備えている。
画像読取装置2は、自動原稿搬送装置の原稿トレイ上に載置された原稿を搬送部により搬送し、原稿の片面又は両面の画像を走査露光し、画像情報を読み取るものである。また、画像読取装置2は、コンタクトガラスに載置された原稿の画像情報についても読み取る構成となっている。
画像形成部3は、複数の給紙トレイ4から用紙Pの供給を受けるものであり、画像読取装置2により読み取られた画像情報、またはパーソナルコンピュータ(PC:personal computer)のような外部装置から送信された画像情報に基づいて、用紙Pに画像形成を行うものである。
この画像形成部3は、画像転写部3aと、定着部3bとから構成されている。画像転写部3aは、帯電、露光及び現像を行う電子写真プロセスにより、感光体上にトナー像を形成しこの画像を用紙Pに転写するものである。本実施形態において画像転写部3aは、中間転写ベルトを有するタイプのものであり、複数の感光体上のトナー像は中間転写ベルトに転写され、中間転写ベルト上のトナー像が用紙Pに転写される。
定着部3bは、加熱ローラーと加圧ローラーとで用紙Pを搬送するニップ部を形成し、用紙Pを搬送しつつ加熱・加圧してトナーを溶融して、画像転写部3aにより用紙Pに転写された画像を用紙Pに定着させるものである。
用紙搬送経路5は、給紙トレイ4から画像形成部3、画像形成部3から後処理装置Bに用紙Pを搬送する経路である。このような用紙搬送経路5は、画像形成部3における画像転写部3aから定着部3bに用紙を送る経路の他、定着部3bの下流側から画像転写部3aの上流側につながる反転経路5aを備えている。反転経路5aは、用紙Pの表裏を反転させたうえで、再度画像転写部3aに再搬送するための経路である。この反転経路5aにより、用紙Pに対する表裏の画像形成が可能となっている。
画像形成制御部6は、ここでの図示を省略した画像形成装置Aの操作部、さらにはパーソナルコンピュータなどの外部装置から入力された設定に基づいて、画像形成装置Aの各部の動作を制御するものである。なお、操作部や外部装置においては、次に説明する後処理装置Bの動作に関する設定もなされるが、後処理装置Bの動作に関する設定は、画像形成制御部6を介して後処理装置Bに送信されるか、または直に後処理装置Bに送信されてもよい。
画像形成制御部6は、ここでの図示を省略した画像形成装置Aの操作部からの操作、さらにはパーソナルコンピュータなどの外部装置からの受信信号にし たがって、画像形成装置Aの各部の動作を制御するものである。
<後処理装置B>
後処理装置Bは、画像形成装置Aにより画像形成された用紙Pに対して後処理を行うための装置である。後処理とは、加湿、切断、パンチ、折り、およびステープル処理等である。特にこの後処理装置Bは、後処理として用紙Pに対して加湿を実施するものであって、以降に詳細に説明する用紙加湿装置Cを備えている。また後処理装置Bは、用紙加湿装置Cを挟んで配置された第1経路R1および第2経路R2と、後処理が終了した用紙Pを受ける排紙トレイTrとを備えている。
後処理装置Bは、画像形成装置Aにより画像形成された用紙Pに対して後処理を行うための装置である。後処理とは、加湿、切断、パンチ、折り、およびステープル処理等である。特にこの後処理装置Bは、後処理として用紙Pに対して加湿を実施するものであって、以降に詳細に説明する用紙加湿装置Cを備えている。また後処理装置Bは、用紙加湿装置Cを挟んで配置された第1経路R1および第2経路R2と、後処理が終了した用紙Pを受ける排紙トレイTrとを備えている。
第1経路R1は、画像形成された用紙Pを、画像形成装置Aから受け入れて用紙加湿装置Cの用紙加湿部10にまで搬送する経路である。ここでは一例として、第1経路R1は、画像形成装置Aから搬送された用紙Pを、用紙Pの主表面を略水平として用紙加湿部10に導入する構成であることとする。また第2経路R2は、用紙加湿部10を通過した用紙Pを排紙トレイTrまで搬送する経路である。この第2経路R2は、用紙加湿部10を通過した用紙Pを、用紙Pの主表面を略水平として排紙トレイTrに排出する。
なお、本実施形態において第1経路R1は、画像形成装置Aから用紙加湿装置Cまで直に用紙Pを導く構成として示しているが、第1経路R1上には用紙Pの切断およびパンチ機構などの他の機構が設けられていてもよい。また本実施形態において第2経路R2は、用紙加湿装置Cから排紙トレイTrまで直に用紙Pを導く構成として示しているが、第2経路R2上には折り機構やステープル機構等が設けられていてもよい。
≪用紙加湿装置≫
図2は、図1に示した用紙加湿装置Cの詳細を示す構成図である。図2に示す用紙加湿装置Cは、用紙Pに対して加湿を行うための装置である。ここで、上記の画像形成装置Aによって画像形成された用紙Pは帯電状態となっており、帯電状態の用紙Pは種々の不都合をもたらす。このため、用紙加湿装置Cは画像形成された用紙Pに対して加湿を行う。このような用紙加湿装置Cは、用紙Pに対して加湿を行う用紙加湿部10と、用紙加湿部10の駆動を制御する加湿制御部20とを備えている。
図2は、図1に示した用紙加湿装置Cの詳細を示す構成図である。図2に示す用紙加湿装置Cは、用紙Pに対して加湿を行うための装置である。ここで、上記の画像形成装置Aによって画像形成された用紙Pは帯電状態となっており、帯電状態の用紙Pは種々の不都合をもたらす。このため、用紙加湿装置Cは画像形成された用紙Pに対して加湿を行う。このような用紙加湿装置Cは、用紙Pに対して加湿を行う用紙加湿部10と、用紙加湿部10の駆動を制御する加湿制御部20とを備えている。
<用紙加湿部10>
用紙加湿部10は、用紙加湿部10に導かれた用紙Pを、両面から挟持する2つの給水ユニット10a,10bを備えている。ここで用紙Pは、主表面を略水平に保って用紙加湿部10に導かれるため、2つの給水ユニット10a,10bは、用紙Pの搬送経路の下側に配置された下側給水ユニット10aと、用紙Pの搬送経路の上側に配置された上側給水ユニット10bである。これらは、それぞれ次のように構成されている。
用紙加湿部10は、用紙加湿部10に導かれた用紙Pを、両面から挟持する2つの給水ユニット10a,10bを備えている。ここで用紙Pは、主表面を略水平に保って用紙加湿部10に導かれるため、2つの給水ユニット10a,10bは、用紙Pの搬送経路の下側に配置された下側給水ユニット10aと、用紙Pの搬送経路の上側に配置された上側給水ユニット10bである。これらは、それぞれ次のように構成されている。
[下側給水ユニット10a]
下側給水ユニット10aは、下側貯水槽11a、下側配管12a、下側制御バルブ13a、下側給水ローラー101a、下側水切りローラー102a、および下側加湿ローラー103aを備えている。下側給水ローラー101a、下側水切りローラー102a、および下側加湿ローラー103aは、用紙Pの搬送方向xに対して垂直で、かつ用紙加湿部10に導かれた用紙Pの主表面に対して平行に軸を保って配置されている。これらの構成は以下のようである。
下側給水ユニット10aは、下側貯水槽11a、下側配管12a、下側制御バルブ13a、下側給水ローラー101a、下側水切りローラー102a、および下側加湿ローラー103aを備えている。下側給水ローラー101a、下側水切りローラー102a、および下側加湿ローラー103aは、用紙Pの搬送方向xに対して垂直で、かつ用紙加湿部10に導かれた用紙Pの主表面に対して平行に軸を保って配置されている。これらの構成は以下のようである。
−下側貯水槽11a−
下側貯水槽11aは、用紙Pの下側主表面に供給するための水Wを貯留するための水槽である。この下側貯水槽11aは、以降に説明する下側給水ローラー101aの下部を収容する。この下側貯水槽11aには、ここでの図示を省略した水位計が設けられていることとする。なお、下側貯水槽11aは、下側給水ローラー101aの下部の外周に沿う断面円弧状に形成されていてもよい。
下側貯水槽11aは、用紙Pの下側主表面に供給するための水Wを貯留するための水槽である。この下側貯水槽11aは、以降に説明する下側給水ローラー101aの下部を収容する。この下側貯水槽11aには、ここでの図示を省略した水位計が設けられていることとする。なお、下側貯水槽11aは、下側給水ローラー101aの下部の外周に沿う断面円弧状に形成されていてもよい。
−下側配管12a−
下側配管12aは、下側貯水槽11aに水Wを供給し、また下側貯水槽11aに貯留された水Wを排水するための配管であり、例えば下側貯水槽11aの底面に接続されている。なお、下側配管12aは、下側貯水槽11aに対する給水用と排水用とに分かれていてもよい。
下側配管12aは、下側貯水槽11aに水Wを供給し、また下側貯水槽11aに貯留された水Wを排水するための配管であり、例えば下側貯水槽11aの底面に接続されている。なお、下側配管12aは、下側貯水槽11aに対する給水用と排水用とに分かれていてもよい。
−下側制御バルブ13a−
下側制御バルブ13aは、下側配管12aに設けられたものであって、下側配管12aから下側貯水槽11aへの給排水を制御する。この下側制御バルブ13aは、加湿制御部20に対して有線または無線接続され、加湿制御部20からの指示にしたがって、下側貯水槽11aに対する給排水を制御する。
下側制御バルブ13aは、下側配管12aに設けられたものであって、下側配管12aから下側貯水槽11aへの給排水を制御する。この下側制御バルブ13aは、加湿制御部20に対して有線または無線接続され、加湿制御部20からの指示にしたがって、下側貯水槽11aに対する給排水を制御する。
−下側給水ローラー101a−
下側給水ローラー101aは、水Wを保持する側周面を有する部材である。またこの下側給水ローラー101aは、下側貯水槽11a内に貯留された水Wを汲み上げる汲上げローラーも兼ねている。このような下側給水ローラー101aは、回転可能に支持されると共に、その下部を下側貯水槽11a内に収容した状態で設けられている。下側給水ローラー101aは、自己の回転に伴って下側貯水槽11a内に貯留された水Wを側周面に保持する状態で汲み上げる。また、下側給水ローラー101aは、その側周面を下側加湿ローラー103aの側周面に接触させることで、自己の回転に伴って、下側加湿ローラー103aの側周面に対して水Wを転写する。
下側給水ローラー101aは、水Wを保持する側周面を有する部材である。またこの下側給水ローラー101aは、下側貯水槽11a内に貯留された水Wを汲み上げる汲上げローラーも兼ねている。このような下側給水ローラー101aは、回転可能に支持されると共に、その下部を下側貯水槽11a内に収容した状態で設けられている。下側給水ローラー101aは、自己の回転に伴って下側貯水槽11a内に貯留された水Wを側周面に保持する状態で汲み上げる。また、下側給水ローラー101aは、その側周面を下側加湿ローラー103aの側周面に接触させることで、自己の回転に伴って、下側加湿ローラー103aの側周面に対して水Wを転写する。
またこのような下側給水ローラー101aは、親水性のソリッドタイプのローラーで構成されていることが好ましい。親水性のソリッドタイプのローラーとは、例えばゴムローラー(特にニトリルゴムのローラー)や金属ローラーに親水化処理を施したものであって、多孔質部材のように水分保持のための小孔を有しない構成のローラーである。また下側給水ローラー101aは、所定の表面粗さに調整されたものであることが好ましい。
−下側水切りローラー102a−
下側水切りローラー102aは、下側給水ローラー101aに保持される水Wの量を制限する水量制限部材である。この下側水切りローラー102aは、回転可能に支持される。また下側水切りローラー102aは、下側給水ローラー101aの側周面に対して当接または離間自在な側周面を有し、さらに下側給水ローラー101aに対する接触圧を調整することにより、下側給水ローラー101aの側周面に保持される水Wの量を制限する。
下側水切りローラー102aは、下側給水ローラー101aに保持される水Wの量を制限する水量制限部材である。この下側水切りローラー102aは、回転可能に支持される。また下側水切りローラー102aは、下側給水ローラー101aの側周面に対して当接または離間自在な側周面を有し、さらに下側給水ローラー101aに対する接触圧を調整することにより、下側給水ローラー101aの側周面に保持される水Wの量を制限する。
またここでの図示は省略したが、下側水切りローラー102aにはカム機構が設けられ、これによって下側給水ローラー101aに対する接離および接触圧が調整される構成となっている。このカム機構は、加湿制御部20に対して有線または無線接続され、加湿制御部20からの指示にしたがって、下側水切りローラー102aの下側給水ローラー101aに対する接触圧、当接および離間の状態を制御する。
このような下側水切りローラー102aは、下側給水ローラー101aの回転方向に対して下側貯水槽11aの下流側において、下側給水ローラー101aの略水平方向に配置されている。このような下側水切りローラー102aは、下側給水ローラー101aとの当接により下側給水ローラー101aとは逆方向に回転する構成となっている。
また下側水切りローラー102aは、その側周面であって下側給水ローラー101aに接する表面層が多孔質材料で構成された多孔質ローラーであり、多孔質部材の孔部内に水分の保持が可能である。またこの多孔質材料は、弾性変形する材料であってもよく、このような材料としては例えばポリウレタンが例示される。これにより、下側水切りローラー102aは、下側給水ローラー101aに対する接触圧を調整することにより、下側給水ローラー101aの表面層に保持される水分量を制御する。
図3は、下側水切りローラー102aの下側給水ローラー101aに対する接触圧と下側給水ローラー101aの表面に保持される水の量との関係を説明するための図である。
図3Aと図3Bとは、下側水切りローラー102aの下側給水ローラー101aに対する接触圧に差があり、図3Aの方が図3Bよりも接触圧が大きい。図3Aに示すように、下側水切りローラー102aは、下側給水ローラー101aに対する接触圧を大きくすることにより、下側給水ローラー101aの側周面に保持させる水Wの量を少なくすることができる。一方、図3Bに示すように、下側水切りローラー102aは、下側給水ローラー101aに対する接触圧を小さくすることにより、下側給水ローラー101aの側周面に保持させる水Wの量を多くすることができる。
図3Aと図3Bとは、下側水切りローラー102aの下側給水ローラー101aに対する接触圧に差があり、図3Aの方が図3Bよりも接触圧が大きい。図3Aに示すように、下側水切りローラー102aは、下側給水ローラー101aに対する接触圧を大きくすることにより、下側給水ローラー101aの側周面に保持させる水Wの量を少なくすることができる。一方、図3Bに示すように、下側水切りローラー102aは、下側給水ローラー101aに対する接触圧を小さくすることにより、下側給水ローラー101aの側周面に保持させる水Wの量を多くすることができる。
また特に、多孔質部材からなる下側水切りローラー102aは、下側給水ローラー101aとの間の接触圧により、孔部Hに吸収された水Wが押し出される。その後、下側水切りローラー102aの回転によって孔部Hが接触圧から開放される際、孔部Hが再び水Wを吸収する。したがって、図3Aに示したように、接触圧が大きいほど、多量の水Hが押し出されて孔部Hの空間が広くなり、空間が広くなった孔部Hに対して、より多くの水Wが吸収されるようになる。
このような作用によっても、多孔質部材からなる下側水切りローラー102aは、下側給水ローラー101aに保持させる水Wの量を調整することが可能であり、水分量の調整能力が高いローラーであると言える。なお、ここでの図示は省略したが、下側水切りローラー102aの下方には、下側水切りローラー102aの孔部Hから押し出された水Wを受けるための水受け部材が設けられていることとする。この水受け部材は、下側貯水槽11aから延設されたものであってもよい。
−下側加湿ローラー103a−
再び図2に戻り、下側加湿ローラー103aは、用紙Pを搬送するニップ部Nを形成する一対の加湿ローラーのうちの第1の加湿ローラーに相当し、下側給水ローラー101aから転写された水Wを用紙Pに供給する部材である。この下側加湿ローラー103aは、回転可能に支持される。また下側加湿ローラー103aは、その側周面を下側給水ローラー101aの側周面に当接させる状態で配置されることにより、下側給水ローラー101aの側周面に保持された水分を受け取る。
再び図2に戻り、下側加湿ローラー103aは、用紙Pを搬送するニップ部Nを形成する一対の加湿ローラーのうちの第1の加湿ローラーに相当し、下側給水ローラー101aから転写された水Wを用紙Pに供給する部材である。この下側加湿ローラー103aは、回転可能に支持される。また下側加湿ローラー103aは、その側周面を下側給水ローラー101aの側周面に当接させる状態で配置されることにより、下側給水ローラー101aの側周面に保持された水分を受け取る。
このような下側加湿ローラー103aは、下側給水ローラー101aの上部に配置されている。このような下側加湿ローラー103aは、下側給水ローラー101aとの当接により下側給水ローラー101aとは逆方向で、用紙Pの搬送方向xに回転する構成となっている。
[上側給水ユニット10b]
上側給水ユニット10bは、上側貯水槽11b、上側配管12b、上側制御バルブ13b、汲上げコロ14、汲上げローラー15、上側給水ローラー101b、上側水切りローラー102b、および上側加湿ローラー103bを備えている。汲上げコロ14、汲上げローラー15、上側給水ローラー101b、上側水切りローラー102b、および上側加湿ローラー103bは、用紙Pの搬送方向xに対して垂直で、かつ用紙加湿部10に導かれた用紙Pの主表面に対して平行に軸を保って配置されている。これらの構成は以下のようである。
上側給水ユニット10bは、上側貯水槽11b、上側配管12b、上側制御バルブ13b、汲上げコロ14、汲上げローラー15、上側給水ローラー101b、上側水切りローラー102b、および上側加湿ローラー103bを備えている。汲上げコロ14、汲上げローラー15、上側給水ローラー101b、上側水切りローラー102b、および上側加湿ローラー103bは、用紙Pの搬送方向xに対して垂直で、かつ用紙加湿部10に導かれた用紙Pの主表面に対して平行に軸を保って配置されている。これらの構成は以下のようである。
−上側貯水槽11b−
上側貯水槽11bは、用紙Pの上側主表面に供給するための水を貯留するための水槽である。この上側貯水槽11bは、以降に説明する汲上げコロ14を収容する。この上側貯水槽11bには、ここでの図示を省略した水位計が設けられていることとする。なお、上側貯水槽11bは、汲上げコロ14の下部の外周に沿う断面円弧状に形成されていてもよい。
上側貯水槽11bは、用紙Pの上側主表面に供給するための水を貯留するための水槽である。この上側貯水槽11bは、以降に説明する汲上げコロ14を収容する。この上側貯水槽11bには、ここでの図示を省略した水位計が設けられていることとする。なお、上側貯水槽11bは、汲上げコロ14の下部の外周に沿う断面円弧状に形成されていてもよい。
−上側配管12b−
上側配管12bは、上側貯水槽11bに水を供給し、また上側貯水槽11bに貯留された水を排水するための配管であり、例えば上側貯水槽11bの底面に接続されている。なお、上側配管12bは、上側貯水槽11bに対する給水用と排水用とに分かれていてもよい。
上側配管12bは、上側貯水槽11bに水を供給し、また上側貯水槽11bに貯留された水を排水するための配管であり、例えば上側貯水槽11bの底面に接続されている。なお、上側配管12bは、上側貯水槽11bに対する給水用と排水用とに分かれていてもよい。
−上側制御バルブ13b−
上側制御バルブ13bは、上側配管12bに設けられたものであって、上側配管12bから上側貯水槽11bへの給排水を制御する。この上側制御バルブ13bは、加湿制御部20に対して有線または無線接続され、加湿制御部20からの指示にしたがって、上側貯水槽11bに対する給排水を制御する。
上側制御バルブ13bは、上側配管12bに設けられたものであって、上側配管12bから上側貯水槽11bへの給排水を制御する。この上側制御バルブ13bは、加湿制御部20に対して有線または無線接続され、加湿制御部20からの指示にしたがって、上側貯水槽11bに対する給排水を制御する。
−汲上げコロ14−
汲上げコロ14は、上側貯水槽11bに貯留された水Wの内部に浸漬され、上側貯水槽11bに貯留された水Wを汲み上げ、汲み上げた水Wを汲上げローラー15に供給する部材である。この汲上げコロ14は、回転可能に支持されると共に、その側周面を汲上げローラー15の側周面に接触させることで、自己の回転に伴って汲上げローラー15の側周面に対して水Wを転写する。
汲上げコロ14は、上側貯水槽11bに貯留された水Wの内部に浸漬され、上側貯水槽11bに貯留された水Wを汲み上げ、汲み上げた水Wを汲上げローラー15に供給する部材である。この汲上げコロ14は、回転可能に支持されると共に、その側周面を汲上げローラー15の側周面に接触させることで、自己の回転に伴って汲上げローラー15の側周面に対して水Wを転写する。
−汲上げローラー15−
汲上げローラー15は、汲上げコロ14によって汲み上げられた上側貯水槽11b内の水Wを、さらに汲み上げて上側給水ローラー101bに転写する部材である。この汲上げローラー15は、回転可能に支持されると共に、その側周面を上側給水ローラー101bの側周面に接触させることで、自己の回転に伴って上側給水ローラー101bの側周面に対して水Wを転写する。このような汲上げローラー15は、汲上げコロ14の上部に配置され、汲上げコロ14とは逆方向に回転する構成となっている。
汲上げローラー15は、汲上げコロ14によって汲み上げられた上側貯水槽11b内の水Wを、さらに汲み上げて上側給水ローラー101bに転写する部材である。この汲上げローラー15は、回転可能に支持されると共に、その側周面を上側給水ローラー101bの側周面に接触させることで、自己の回転に伴って上側給水ローラー101bの側周面に対して水Wを転写する。このような汲上げローラー15は、汲上げコロ14の上部に配置され、汲上げコロ14とは逆方向に回転する構成となっている。
−上側給水ローラー101b−
上側給水ローラー101bは、水Wを保持する側周面を有する部材である。この上側給水ローラー101bは、汲上げローラー15の側周面から転写された水Wを、上側加湿ローラー103bの側周面に転写する。この上側給水ローラー101bは、回転可能に支持されると共に、その側周面を上側加湿ローラー103bの側周面に接触させることで、自己の回転に伴って、上側加湿ローラー103bの側周面に対して水Wを転写する。このような上側給水ローラー101bは、汲上げローラー15の回転方向に対して汲上げコロ14の下流側において、汲上げローラー15の略水平方向に配置されている。また上側給水ローラー101bは、汲上げローラー15との当接により汲上げローラー15とは逆方向に回転する構成となっている。
上側給水ローラー101bは、水Wを保持する側周面を有する部材である。この上側給水ローラー101bは、汲上げローラー15の側周面から転写された水Wを、上側加湿ローラー103bの側周面に転写する。この上側給水ローラー101bは、回転可能に支持されると共に、その側周面を上側加湿ローラー103bの側周面に接触させることで、自己の回転に伴って、上側加湿ローラー103bの側周面に対して水Wを転写する。このような上側給水ローラー101bは、汲上げローラー15の回転方向に対して汲上げコロ14の下流側において、汲上げローラー15の略水平方向に配置されている。また上側給水ローラー101bは、汲上げローラー15との当接により汲上げローラー15とは逆方向に回転する構成となっている。
またこのような上側給水ローラー101bは、下側給水ローラー101aと同様に、親水性のソリッドタイプのローラーで構成されていることが好ましいがこれに限定されることはない。
−上側水切りローラー102b−
上側水切りローラー102bは、上側給水ローラー101bに保持される水Wの量を制限する水量制限部材である。この上側水切りローラー102bは、回転可能に支持される。また上側水切りローラー102bは、上側給水ローラー101bの側周面に対して当接または離間自在な側周面を有し、さらに上側給水ローラー101bに対する接触圧を調整することにより、上側給水ローラー101bの側周面に保持される水Wの量を制限する。
上側水切りローラー102bは、上側給水ローラー101bに保持される水Wの量を制限する水量制限部材である。この上側水切りローラー102bは、回転可能に支持される。また上側水切りローラー102bは、上側給水ローラー101bの側周面に対して当接または離間自在な側周面を有し、さらに上側給水ローラー101bに対する接触圧を調整することにより、上側給水ローラー101bの側周面に保持される水Wの量を制限する。
またここでの図示は省略したが、上側水切りローラー102bにはカム機構が設けられ、これによって上側給水ローラー101bに対する接離および接触圧が調整される構成となっている。このカム機構は、加湿制御部20に対して有線または無線接続され、加湿制御部20からの指示にしたがって、上側水切りローラー102bの上側給水ローラー101bに対する接触圧、当接および離間の状態を制御する。
このような上側水切りローラー102bは、上側給水ローラー101bを挟んで汲上げローラー15と逆側に配置されている。この上側水切りローラー102bは、上側給水ローラー101bとの当接により上側給水ローラー101bとは逆方向に回転する構成となっている。
また上側水切りローラー102bは、下側給水ローラー101aと同様の多孔質ローラーであることが好ましいがこれに限定されることはない。上側水切りローラー102bは、親水性のソリッドタイプのローラーで構成されたものであってもよい。また上側水切りローラー102bは、ローラー状の部材に限定されない他の水切り部材に置き換えることも可能であり、例えばプレート状の水切り部材に置き換えても良い。
−上側加湿ローラー103b−
上側加湿ローラー103bは、用紙Pを搬送するニップ部Nを形成する一対の加湿ローラーのうちの第2の加湿ローラーに相当し、上側給水ローラー101bから転写された水Wを用紙Pに供給する部材である。この上側加湿ローラー103bは、回転可能に支持される。また上側加湿ローラー103bは、その側周面を上側給水ローラー101bの側周面に当接する状態で配置されることにより、上側給水ローラー101bの側周面に保持された水Wを受け取る。
上側加湿ローラー103bは、用紙Pを搬送するニップ部Nを形成する一対の加湿ローラーのうちの第2の加湿ローラーに相当し、上側給水ローラー101bから転写された水Wを用紙Pに供給する部材である。この上側加湿ローラー103bは、回転可能に支持される。また上側加湿ローラー103bは、その側周面を上側給水ローラー101bの側周面に当接する状態で配置されることにより、上側給水ローラー101bの側周面に保持された水Wを受け取る。
このような上側加湿ローラー103bは、上側給水ローラー101bの下部に配置されている。また上側加湿ローラー103bは、上側給水ローラー101bとの当接により上側給水ローラー101bとは逆方向で、用紙Pの搬送方向xに回転する構成となっている。
<加湿制御部20>
加湿制御部20は、用紙加湿部10による用紙Pの加湿を制御するためのものである。この加湿制御部20は、下側制御バルブ13a、下側水切りローラー102a、上側制御バルブ13b、上側水切りローラー102b、および図1に示した画像形成装置Aの画像形成制御部6に対し有線または無線接続されている。また加湿制御部20は、下側貯水槽11aおよび上側貯水槽11bに設けられた水位計に対しても、有線または無線接続されている。
加湿制御部20は、用紙加湿部10による用紙Pの加湿を制御するためのものである。この加湿制御部20は、下側制御バルブ13a、下側水切りローラー102a、上側制御バルブ13b、上側水切りローラー102b、および図1に示した画像形成装置Aの画像形成制御部6に対し有線または無線接続されている。また加湿制御部20は、下側貯水槽11aおよび上側貯水槽11bに設けられた水位計に対しても、有線または無線接続されている。
この加湿制御部20は、用紙加湿部10の制御に必要となる情報を画像形成装置Aの画像形成制御部6から取得し、取得した情報に基づいて用紙Pが適切な加湿量で加湿されるように用紙加湿部10を制御する。
加湿制御部20が画像形成装置Aの画像形成制御部6から取得する情報は、ここでは用紙Pの搬送速度[s]に関する情報であって、例えば搬送モードである。用紙Pの搬送速度[s]は、画像形成装置Aの性能の他、用紙の搬送経路や搬送モードなどによって変化する値である。例えば図1を用いて説明した反転経路5aを用いて用紙Pに対する表裏の画像形成を実施する場合には、搬送速度[s]は1200mm/s以上の高速搬送モードとなる。またこの他にも、搬送モードをサブトレイ排紙とした場合、また用紙Pのカールを除去するためのデカーラとした場合にも、搬送速度[s]は高速搬送モードとなる。
加湿制御部20は、画像形成制御部6から取得した用紙Pの搬送速度[s]に関する情報から、用紙Pの搬送速度[s]を割り出す。そして、割り出した用紙Pの搬送速度[s]に基づいて、き、用紙Pが適切な加湿量で加湿されるように、下側給水ユニット10aの下側制御バルブ13aおよび下側水切りローラー102aを制御する。次に用紙Pの搬送速度[s]に基づいて、このような制御を実施する理由を説明する。
図4は、用紙Pの搬送速度[s]と下側給水ユニット10aによる用紙Pの加湿量との関係を示すグラフであり、下側給水ユニット10aを一定の状態とした場合のグラフである。このグラフに示すように、用紙Pの搬送速度[s]が遅い領域(例えば400mm/s以下)においては、搬送速度[s]によらずに下側給水ユニット10aによる用紙Pの加湿量は一定である。これに対し、用紙Pの搬送速度[s]が速くなるほど、下側給水ユニット10aによる加湿量が加速度的に大きくなることがわかった。これは、以下のようなメカニズムによる。
図5は、用紙Pの搬送速度[s]と下側給水ローラー101aの表面に保持される水Wの量(水分量)との関係を説明するための図である。この場合、下側給水ローラー101aに対する下側水切りローラー102aの接触圧、および下側貯水槽11aに貯留された水Wの水位[L]は一定である。
図5Aは、用紙Pの搬送速度[s]が遅い場合を示している。この場合、下側加湿ローラー103a、下側水切りローラー102a、および下側給水ローラー101aの回転速度も遅い。このため、下側水切りローラー102aは、下側給水ローラー101aとの間の接触圧から開放される際に、十分な時間を掛けて孔部Hに水Wを吸収することができる。これにより、下側給水ローラー101aに保持される水Wの量が少なめになる。このため、孔部Hの吸水能力の限界に達するまでは、用紙Pの搬送速度[s]が遅いほど、下側加湿ローラー103aによる用紙Pの加湿量が少なくなるのである。
図5Bは、図5Aに示した場合と比較して、用紙Pの搬送速度[s]が速い場合を示している。この場合、下側加湿ローラー103a、下側水切りローラー102a、および下側給水ローラー101aの回転速度も速い。このため、下側水切りローラー102aは、下側給水ローラー101aとの間の接触圧から開放される際に、十分な時間を掛けて孔部Hに水Wを吸収することができない。これにより、下側給水ローラー101aに保持される水Wの量が多めになる。このため、用紙Pの搬送速度[s]が速いほど、下側加湿ローラー103aによる用紙Pの加湿量が多くなるのである。
そこで、図2に示した加湿制御部20は、用紙Pの搬送速度[s]に基づき、用紙Pに対する加湿量が一定となるように、下側制御バルブ13aおよび下側水切りローラー102aを制御する。このような制御を実施する加湿制御部20は、例えばここでの図示を省略したCPU(Central Processing Unit)、およびRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などの記憶部を備えたものである。
図6は、加湿制御部20を構成する記憶部に記憶されているデータの一例を示す図である。図6に示すように、加湿制御部20は、用紙Pの搬送速度[s]に対して、接触圧[v]と、水位[L]とを関連付けて記憶する。
接触圧[v]は、下側給水ローラー101aに対する下側水切りローラー102aの接触圧[v]である。この接触圧[v]は、下側水切りローラー102aに設けられたカム機構によって制御される。
また水位[L]は、下側貯水槽11aに貯留された水Wの、下側給水ローラー101aに対する水位[L]である。水位[L]は、大きい値であるほど、下側給水ローラー101aによって汲み上げられる水Wの量が多く、したがって下側給水ローラー101aに保持される水Wの量を多くすることができる。
この水位[L]は、下側制御バルブ13aによる下側貯水槽11a内への給水量によって調整される。また水位[L]は、下側貯水槽11aに対する下側給水ローラー101aの相対的な高さ位置によって調整されてもよい。この場合、この用紙加湿部10は、下側貯水槽11aを、下側給水ローラー101aに対して相対的に上下させる機構を備えていることとする。
図6に示す一例のように、接触圧[v]は、搬送速度[s]が低速(例えば400mm/s以下)の範囲に対しては、一定の基準値が適用される。一方、搬送速度[s]が400mm/sを超える範囲に対しては、基準値に対する増加値が適用される。この増加値は、搬送速度[s]が速いほど大きな値が設定されていることとする。これらの基準値および増加値は、それぞれの値が適用される用紙Pの搬送速度[s]において、下側給水ユニット10aによる用紙Pの加湿量が所望の一定値となる値である。
また水位[L]は、搬送速度[s]が高速(例えば1200mm/s超)ではない範囲に対しては、一定の基準値が適用される。搬送速度[s]が1200mm/sを超える高速の範囲に対しては、基準値に対する減少値が適用される。この減少値は、搬送速度[s]が速いほど小さな値が設定されていることとする。これらの基準値および減少値は、それぞれの値が適用される用紙Pの搬送速度[s]において、下側給水ユニット10aによる用紙Pの加湿量が所望の一定値となる値である。
なお、このような用紙Pの搬送速度[s]に関連付けられた接触圧[v]および水位[L]、さらに接触圧[v]および水位[L]の基準値を割り当てる搬送速度[s]は、予備試験やシミュレーションによって予め取得しておくこととする。
加湿制御部20は、画像形成装置Aの画像形成制御部6から取得した用紙Pの搬送速度[s]に関する情報を、記憶部に記憶されている上記データと照合する。そして、データ中で適合する用紙Pの搬送速度[s]に関連付けられた接触圧[v]となるように下側水切りローラー102aのカム機構を制御し、さらに関連付けられた水位[L]となるように下側制御バルブ13aを制御する。
次に、このような加湿制御部20によって実施される用紙加湿部10の制御、すなわち用紙Pの搬送速度[s]に基づく下側水切りローラー102aのカム機構、および下側制御バルブ13aの制御の手順を、用紙加湿方法として詳細に説明する。
≪用紙加湿方法≫
図7は、本実施形態に係る用紙加湿装置Cによる用紙加湿方法を示すフローチャートである。このフローチャートに示す用紙加湿方法は、加湿制御部20を構成するCPUが、ROMやRAMに記録されたプログラムを実行することにより実現され、画像形成ジョブの開始をトリガーとして開始される。
図7は、本実施形態に係る用紙加湿装置Cによる用紙加湿方法を示すフローチャートである。このフローチャートに示す用紙加湿方法は、加湿制御部20を構成するCPUが、ROMやRAMに記録されたプログラムを実行することにより実現され、画像形成ジョブの開始をトリガーとして開始される。
<ステップS11>
ステップS11において、加湿制御部20は、画像形成ジョブの開始に伴い、加湿ジョブが選択されているか否かを判断する。そして加湿ジョブが選択されている(YES)と判断した場合には、次のステップS12に進む。加湿ジョブが選択されていない(NO)と判断した場合には、処理を終了させる。なお、加湿ジョブの選択は、画像形成装置Aの操作部からの操作、さらにはパーソナルコンピュータなどの外部装置からの受信信号によってなされる。
ステップS11において、加湿制御部20は、画像形成ジョブの開始に伴い、加湿ジョブが選択されているか否かを判断する。そして加湿ジョブが選択されている(YES)と判断した場合には、次のステップS12に進む。加湿ジョブが選択されていない(NO)と判断した場合には、処理を終了させる。なお、加湿ジョブの選択は、画像形成装置Aの操作部からの操作、さらにはパーソナルコンピュータなどの外部装置からの受信信号によってなされる。
<ステップS12>
ステップS12において、加湿制御部20は、下側貯水槽11aに基準水位の水Wが貯留されているか否かを判断する。この際、加湿制御部20は、例えば下側貯水槽11aに設けた水位計によって検知された下側貯水槽11aの水位[L]に基づいて、この判断を実施する。そして加湿制御部20は、貯留されている(YES)と判断した場合にはステップS13に進む。一方、貯留されていない(NO)と判断した場合には、ステップS20に進む。
ステップS12において、加湿制御部20は、下側貯水槽11aに基準水位の水Wが貯留されているか否かを判断する。この際、加湿制御部20は、例えば下側貯水槽11aに設けた水位計によって検知された下側貯水槽11aの水位[L]に基づいて、この判断を実施する。そして加湿制御部20は、貯留されている(YES)と判断した場合にはステップS13に進む。一方、貯留されていない(NO)と判断した場合には、ステップS20に進む。
<ステップS20>
ステップS20において、加湿制御部20は、下側制御バルブ13aの制御による給水処理を実施する。これにより、下側貯水槽11aに基準水位の水Wを貯留する。ここで基準水位とは、用紙Pの搬送速度[s]が1200mm/s以下の場合に適用される水位[L]の基準値である。給水処理の終了後には、ステップS13に進む。
ステップS20において、加湿制御部20は、下側制御バルブ13aの制御による給水処理を実施する。これにより、下側貯水槽11aに基準水位の水Wを貯留する。ここで基準水位とは、用紙Pの搬送速度[s]が1200mm/s以下の場合に適用される水位[L]の基準値である。給水処理の終了後には、ステップS13に進む。
<ステップS13>
ステップ13において、加湿制御部20は、画像形成装置から取得した用紙Pの搬送速度[s]に関する情報に基づいて、用紙Pの搬送速度[s]がどの範囲であるかを判断し、さらに次に進むステップを判断する。400mm/s以下であると判断した場合にはステップS14に進む。400mm/sを超え、1200mm/s以下であると判断した場合には、ステップS15に進む。1200mm/sを超えていると判断した場合には、ステップS16に進む。
ステップ13において、加湿制御部20は、画像形成装置から取得した用紙Pの搬送速度[s]に関する情報に基づいて、用紙Pの搬送速度[s]がどの範囲であるかを判断し、さらに次に進むステップを判断する。400mm/s以下であると判断した場合にはステップS14に進む。400mm/sを超え、1200mm/s以下であると判断した場合には、ステップS15に進む。1200mm/sを超えていると判断した場合には、ステップS16に進む。
<ステップS14>
ステップS14において、加湿制御部20は、接触圧[v]および水位[L]を、それぞれの基準値に保つ。
ステップS14において、加湿制御部20は、接触圧[v]および水位[L]を、それぞれの基準値に保つ。
<ステップS15>
ステップS15において、加湿制御部20は、接触圧[v]の調整を実施する。ここでは、下側水切りローラー102aのカム機構を制御することにより、下側水切りローラー102aによる下側給水ローラー101aに対する接触圧[v]を、基準値よりも大きい値の範囲で調整する。この際、加湿制御部20は、用紙Pの搬送速度[s]を記憶部に記憶されているデータと照合し、この搬送速度[s]に関連付けられた接触圧[v]を割り出す。そして下側水切りローラー102aによる下側給水ローラー101aに対する接触圧[v]が、割り出した接触圧[v]となるように、下側水切りローラー102aのカム機構を制御する。
ステップS15において、加湿制御部20は、接触圧[v]の調整を実施する。ここでは、下側水切りローラー102aのカム機構を制御することにより、下側水切りローラー102aによる下側給水ローラー101aに対する接触圧[v]を、基準値よりも大きい値の範囲で調整する。この際、加湿制御部20は、用紙Pの搬送速度[s]を記憶部に記憶されているデータと照合し、この搬送速度[s]に関連付けられた接触圧[v]を割り出す。そして下側水切りローラー102aによる下側給水ローラー101aに対する接触圧[v]が、割り出した接触圧[v]となるように、下側水切りローラー102aのカム機構を制御する。
<ステップS16>
ステップS16において、加湿制御部20は、接触圧[v]の調整に加えて水位[L]の調整を実施する。ここでは、下側水切りローラー102aのカム機構を制御することにより、下側水切りローラー102aによる下側給水ローラー101aに対する接触圧[v]を、基準値よりも大きい値の範囲で調整する。またこれと共に、下側制御バルブ13aを制御することより、下側貯水槽11aの水位[L]を、基準値よりも小さい値の範囲で調整する。この際、加湿制御部20は、用紙Pの搬送速度[s]を記憶部に記憶されているデータと照合し、この搬送速度[s]に関連付けられた接触圧[v]および水位[L]を割り出す。そして、割り出した接触圧[v]および水位[L]となるように、下側水切りローラー102aのカム機構および下側制御バルブ13aを制御する。このように接触圧[v]の調整に加えて水位[L]の調整を行うことにより、搬送速度[s]が超高速の場合であっても、下側給水ローラー101aに保持させる水Wの量を十分に制御することが可能である。
ステップS16において、加湿制御部20は、接触圧[v]の調整に加えて水位[L]の調整を実施する。ここでは、下側水切りローラー102aのカム機構を制御することにより、下側水切りローラー102aによる下側給水ローラー101aに対する接触圧[v]を、基準値よりも大きい値の範囲で調整する。またこれと共に、下側制御バルブ13aを制御することより、下側貯水槽11aの水位[L]を、基準値よりも小さい値の範囲で調整する。この際、加湿制御部20は、用紙Pの搬送速度[s]を記憶部に記憶されているデータと照合し、この搬送速度[s]に関連付けられた接触圧[v]および水位[L]を割り出す。そして、割り出した接触圧[v]および水位[L]となるように、下側水切りローラー102aのカム機構および下側制御バルブ13aを制御する。このように接触圧[v]の調整に加えて水位[L]の調整を行うことにより、搬送速度[s]が超高速の場合であっても、下側給水ローラー101aに保持させる水Wの量を十分に制御することが可能である。
<ステップS17>
以上の後、ステップS17において、加湿制御部20は、用紙加湿部10に対して加湿処理を開始させ、一連の処理を終了させる。
以上の後、ステップS17において、加湿制御部20は、用紙加湿部10に対して加湿処理を開始させ、一連の処理を終了させる。
なお以上の処理において、上側給水ユニット10bは、所定の状態に設定されていることとする。ここで所定の状態とは、上側給水ユニット10bによって用紙Pに所定の加湿量で加湿を実施できる状態であることとする。
≪実施形態の効果≫
以上説明した実施形態によれば、用紙Pの搬送速度[s]に基づいて下側給水ローラー101aの側周面に保持させる水Wの量を制御する構成としたことにより、用紙Pの搬送速度[s]が変化した場合であっても、用紙Pを所望の加湿量に加湿することが可能になる。この結果、用紙Pの搬送モードによらず、高精度に制御された用紙Pの加湿によって、用紙Pのカールや波打ち等の用紙変形を確実に防止し、また用紙Pを確実に除電して積層させた用紙P同志の貼り付きを防止することが可能になる。
以上説明した実施形態によれば、用紙Pの搬送速度[s]に基づいて下側給水ローラー101aの側周面に保持させる水Wの量を制御する構成としたことにより、用紙Pの搬送速度[s]が変化した場合であっても、用紙Pを所望の加湿量に加湿することが可能になる。この結果、用紙Pの搬送モードによらず、高精度に制御された用紙Pの加湿によって、用紙Pのカールや波打ち等の用紙変形を確実に防止し、また用紙Pを確実に除電して積層させた用紙P同志の貼り付きを防止することが可能になる。
なお、以上説明した用紙Pの搬送速度[s]に基づく制御は、単独で実施されることに限定されることはく、他の情報に基づく制御と組み合わせて実施してもよい。他の情報としては、例えば、用紙Pに関する紙種の情報および坪量の情報、さらに用紙Pに形成される画像濃度(印字率)等が例示される。加湿制御部20は、画像形成装置Aの画像形成制御部6から取得したこれらの情報に基づいて、下側給水ユニット10aや上側給水ユニット10bを制御し、これに追加する制御として、上述した用紙Pの搬送速度[s]に基づく制御を実施する構成であってもよい。このような構成とすることにより、さらに制御性の良好な加湿を実施することが可能になる。
≪変形例1≫
上述した実施形態の変形例1として、用紙Pの搬送速度[s]に基づく下側給水ユニット10aの制御を、上側給水ユニット10bに対しても実施する構成が例示される。この場合、用紙Pの搬送速度[s]に基づく上側給水ユニット10bの制御は、上側給水ローラー101bに対する上側水切りローラー102bの接触圧[v]の調整と、上側貯水槽11bに貯留された水Wの汲上げローラー15に対する水位[L]の調整とによって実施される。この場合であっても、接触圧[v]は搬送速度[s]が速いほど大きな値に調整され、水位[L]は搬送速度[s]が大きいほど小さな値に調整される。これにより、さらに高精度に用紙Pの加湿制御を実施することが可能になる。
上述した実施形態の変形例1として、用紙Pの搬送速度[s]に基づく下側給水ユニット10aの制御を、上側給水ユニット10bに対しても実施する構成が例示される。この場合、用紙Pの搬送速度[s]に基づく上側給水ユニット10bの制御は、上側給水ローラー101bに対する上側水切りローラー102bの接触圧[v]の調整と、上側貯水槽11bに貯留された水Wの汲上げローラー15に対する水位[L]の調整とによって実施される。この場合であっても、接触圧[v]は搬送速度[s]が速いほど大きな値に調整され、水位[L]は搬送速度[s]が大きいほど小さな値に調整される。これにより、さらに高精度に用紙Pの加湿制御を実施することが可能になる。
≪変形例2≫
上述した実施形態の変形例2として、水位[L]の調整を優先する場合が例示される。この場合、図7に示したステップS13において、搬送速度[s]が400mm/sを超え、1200mm/s以下である場合に進んだステップS15においては、水位[L]の調整を実施する。水位[L]は、搬送速度[s]が速いほど小さな値に調整される。そして、搬送速度[s]が1200mm/sを超えた場合に進んだステップS16においては、水位[L]の調整に追加して接触圧[v]の調整を実施する。接触圧[v]は、搬送速度[s]が速いほど大きな値に調整される。
上述した実施形態の変形例2として、水位[L]の調整を優先する場合が例示される。この場合、図7に示したステップS13において、搬送速度[s]が400mm/sを超え、1200mm/s以下である場合に進んだステップS15においては、水位[L]の調整を実施する。水位[L]は、搬送速度[s]が速いほど小さな値に調整される。そして、搬送速度[s]が1200mm/sを超えた場合に進んだステップS16においては、水位[L]の調整に追加して接触圧[v]の調整を実施する。接触圧[v]は、搬送速度[s]が速いほど大きな値に調整される。
≪変形例3≫
上述した実施形態の変形例3として、用紙Pの搬送速度[s]に基づく下側給水ユニット10aの制御は、接触圧[v]の調整のみ、または水位[L]の調整のみによって実施する場合が例示される。
上述した実施形態の変形例3として、用紙Pの搬送速度[s]に基づく下側給水ユニット10aの制御は、接触圧[v]の調整のみ、または水位[L]の調整のみによって実施する場合が例示される。
≪変形例4≫
上述した実施形態の変形例4として、用紙加湿部10における用紙Pの搬送方向が略垂直方向のものが例示される。この場合、用紙Pのニップ部を挟んで左右に配置された2つの給水ユニットの少なくとも何れか一方に対し、上述した用紙Pの搬送速度[s]に基づく制御を適用する。また1つの加湿ローラーに対して複数の給水ローラーを設けた構成も例示される。
上述した実施形態の変形例4として、用紙加湿部10における用紙Pの搬送方向が略垂直方向のものが例示される。この場合、用紙Pのニップ部を挟んで左右に配置された2つの給水ユニットの少なくとも何れか一方に対し、上述した用紙Pの搬送速度[s]に基づく制御を適用する。また1つの加湿ローラーに対して複数の給水ローラーを設けた構成も例示される。
1…画像形成システム
11a…下側貯水槽
11b…上側貯水槽
13…汲上げコロ
15…汲上げローラー
20…加湿制御部
101a…下側給水ローラー(汲上げローラー)
101b…上側給水ローラー
102a…下側水切りローラー
102b…上側水切りローラー
103a…下側加湿ローラー(第1の加湿ローラー)
103b…上側加湿ローラー(第2の加湿ローラー)
[s]…搬送速度
[V]…接触圧
[h]…水位
A…画像形成装置
C…用紙加湿装置
N…ニップ部
P…用紙
W…水
11a…下側貯水槽
11b…上側貯水槽
13…汲上げコロ
15…汲上げローラー
20…加湿制御部
101a…下側給水ローラー(汲上げローラー)
101b…上側給水ローラー
102a…下側水切りローラー
102b…上側水切りローラー
103a…下側加湿ローラー(第1の加湿ローラー)
103b…上側加湿ローラー(第2の加湿ローラー)
[s]…搬送速度
[V]…接触圧
[h]…水位
A…画像形成装置
C…用紙加湿装置
N…ニップ部
P…用紙
W…水
Claims (12)
- 水を保持する側周面を有する給水ローラーと、
前記給水ローラーの側周面から水が転写される側周面を有する第1の加湿ローラーと、
前記第1の加湿ローラーとの間に用紙を通過させるニップ部を形成する第2の加湿ローラーと、
前記ニップ部における前記用紙の搬送速度に基づいて、前記給水ローラーの側周面に保持させる水の量を制御する加湿制御部とを備えた
用紙加湿装置。 - 前記給水ローラーの側周面に対して当接または離間自在な側周面を有する水切りローラーを備え、
前記加湿制御部は、前記給水ローラーに対する前記水切りローラーの接触圧によって前記給水ローラーの側周面に保持させる水の量を制御する
請求項1に記載の用紙加湿装置。 - 前記水切りローラーは、多孔質材料を用いて構成されている
請求項2に記載の用紙加湿装置。 - 前記加湿制御部は、前記搬送速度が速い程、前記接触圧を高くする制御を行う
請求項2または3に記載の用紙加湿装置。 - 前記給水ローラーに水を供給する貯水槽と、
前記貯水槽から水を汲み上げて前記給水ローラーに汲み上げた水を供給する汲上げローラーとを備え、
前記加湿制御部は、前記貯水槽に貯留された水の前記汲上げローラーに対する水位により、前記給水ローラーに側周面に保持させる水の量を制御する
請求項1〜4の何れか1項に記載の用紙加湿装置。 - 前記加湿制御部は、前記搬送速度が速い程、前記水位を高くする制御を行う
請求項5に記載の用紙加湿装置。 - 前記給水ローラーは前記汲上げローラーを兼ねる
請求項5または6に記載の用紙加湿装置。 - 前記第1の加湿ローラーと前記第2の加湿ローラーとは、前記用紙を上下方向からニップする状態で配置された
請求項1〜7の何れか1項に記載の用紙加湿装置。 - 前記第1の加湿ローラーは、前記ニップ部の下方に配置された
請求項8に記載の用紙加湿装置。 - 前記給水ローラーとは別に、前記第2の加湿ローラーの側周面に水を転写する別の給水ローラーを備え、
前記加湿制御部は、前記別の給水ローラーの側周面に保持させる水の量を前記ニップ部における前記用紙の搬送速度に基づいて制御する
請求項1〜9の何れか1項に記載の用紙加湿装置。 - 請求項1〜10の何れか1項に記載の用紙加湿装置と、
用紙に画像形成を行い画像形成された前記用紙を前記用紙加湿装置に搬送する画像形成装置とを備えた
画像形成システム。 - 一対の加湿ローラーの間に形成したニップ部に用紙を通過させることで前記用紙を加湿する用紙加湿方法であって、
加湿制御部が、前記ニップ部における前記用紙の搬送速度に基づいて、給水ローラーの側周面に保持させる水の量を制御し、
前記一対の加湿ローラーのうちの一方の側周面に、前記給水ローラーの側周面に保持された水を転写する
用紙加湿方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017215397A JP2019086677A (ja) | 2017-11-08 | 2017-11-08 | 用紙加湿装置、画像形成システム、および用紙加湿方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017215397A JP2019086677A (ja) | 2017-11-08 | 2017-11-08 | 用紙加湿装置、画像形成システム、および用紙加湿方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019086677A true JP2019086677A (ja) | 2019-06-06 |
Family
ID=66762962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017215397A Pending JP2019086677A (ja) | 2017-11-08 | 2017-11-08 | 用紙加湿装置、画像形成システム、および用紙加湿方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019086677A (ja) |
-
2017
- 2017-11-08 JP JP2017215397A patent/JP2019086677A/ja active Pending
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