JP2019085992A - Egrガス分配器 - Google Patents

Egrガス分配器 Download PDF

Info

Publication number
JP2019085992A
JP2019085992A JP2018077215A JP2018077215A JP2019085992A JP 2019085992 A JP2019085992 A JP 2019085992A JP 2018077215 A JP2018077215 A JP 2018077215A JP 2018077215 A JP2018077215 A JP 2018077215A JP 2019085992 A JP2019085992 A JP 2019085992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
chamber
egr
egr gas
chamber case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018077215A
Other languages
English (en)
Inventor
吉岡 衛
Mamoru Yoshioka
衛 吉岡
成人 伊東
Shigeto Ito
成人 伊東
昭成 安江
Akinari Yasue
昭成 安江
海翔 曹
Haixiang Cao
海翔 曹
鈴木 敬升
Hironori Suzuki
敬升 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Publication of JP2019085992A publication Critical patent/JP2019085992A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

【課題】ガスチャンバの中で発生する凝縮水をエンジンへ吸入させることなくガスチャンバの外へ排出させること。【解決手段】EGRガス分配器1は、複数の分岐管4A〜4Dの下側にて吸気マニホールド2に装着され、各分岐管4A〜4DにEGRガスを分配する。EGRガス分配器1は、ガスチャンバ11を有するチャンバケース12と、同ケース12に設けられ、ガスチャンバ11にEGRガスを導入するガス導入管13と、チャンバケース12から分岐され、ガスチャンバ11から各分岐管4A〜4DへEGRガスを分配する複数のガス分配管14A〜14Dとを備える。各ガス分配管14A〜14Dは、チャンバケース12の上側から対応する分岐管4A〜4Dへ向けて上方へ突出する。ガス導入管13は、ガスチャンバ11の最下部位P1,P2から下方へ突出すると共に、ガス導入管13の上端部がガスチャンバ11の中に突出し、その突出部13fの周壁に排水孔17が形成される。【選択図】図2

Description

この明細書に開示される技術は、エンジンの複数の気筒へEGRガスを分配するために吸気マニホールドに装着されて使用されるEGRガス分配器に関する。
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載される吸気装置(吸気マニホールド)に設けられるEGRガス分配部が知られている。吸気マニホールドは、エンジンと共に車両に搭載され、サージタンクと、サージタンクからエンジンの各気筒に対応して分岐した複数の吸気管(分岐管)とを備える。EGRガス分配部は、複数の分岐管のそれぞれにEGRガスを分配するようになっている。EGRガス分配部は、EGRガス供給源に接続されるガス導入管と、同導入管から二股に分岐した上流側分配管と、同分配管からのEGRガスを集合させるガスチャンバと、同チャンバから分岐し、各分岐管にそれぞれ接続される複数の下流側分配管とを含む。このEGRガス分配部は、ガス導入管の軸線を中心に左右対称形状をなし、ガス導入管からガスチャンバへ導入されるEGRガスは、各下流側分配管を介して各分岐管へ分配されるようになっている。
特開2016−089687号公報
ところが、特許文献1に記載されるEGRガス分配部では、例えば、エンジンの冷間始動時等において、ガスチャンバの中でEGRガスに含まれる水分から凝縮水が発生するおそれがある。この凝縮水がガスチャンバの中に大量に滞留すると、最終的には、その凝縮水がEGRガスと共にエンジンの気筒へ吸入されてエンジンに失火のおそれがある。
この開示技術は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ガスチャンバの中で発生する凝縮水を、エンジンへ吸入させることなくガスチャンバの外へ排出させることを可能としたEGRガス分配器を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の技術は、吸気マニホールドに装着される付属器であり、吸気マニホールドを構成する複数の分岐管のそれぞれにEGRガスを分配するために、複数の分岐管の下側に配置されるEGRガス分配器において、EGRガスが導入されるガスチャンバを有するチャンバケースと、ガスチャンバは、その使用状態における最下部位を含むことと、チャンバケースに設けられ、ガスチャンバにEGRガスを導入するためのガス導入管と、チャンバケースから分岐され、ガスチャンバから複数の分岐管へEGRガスを分配するための複数のガス分配管と、複数のガス分配管は、チャンバケースの上側から対応する複数の分岐管へ向けて上方へ突出するように形成されることと、ガス導入管は、ガスチャンバの最下部位から下方へ突出するように形成されると共に、ガス導入管の上端部がガスチャンバの中に突出して形成され、その突出部の周壁に排水孔が形成されることとを備えたことを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、EGRガス分配器は、エンジンに取り付けられた吸気マニホールドに対し、複数の分岐管の下側に配置されて装着される。この装着状態において、ガス導入管からガスチャンバに導入されるEGRガスは、各ガス分配管から複数の分岐管へ分配される。このとき、チャンバケースの上側に配された分岐管へ、ガス分配管を介してEGRガスが導入される。ここで、冷間時には、ガスチャンバに導入されるEGRガスによりガスチャンバの中で凝縮水が発生することがある。この凝縮水は、自重によりチャンバケースの内壁を伝って流下し、同ケースの最下部位に集合して溜まる。ここで、ガス導入管は、ガスチャンバの最下部位から下方へ突出すると共に、その上端部がガスチャンバの中に突出して形成され、その突出部の周壁に排水孔が形成される。従って、ガス導入管の上端部がガスチャンバの中に突出するので、ガス導入管内で発生した凝縮水は、EGRガスと共にガス導入管からガスチャンバの中へ流出するが、ガス導入管の中へ逆流(再流入)することは抑制される。また、ガスチャンバの最下部位に溜まった凝縮水は、突出部の排水孔から、ガス導入管の下方へ向かって流下する。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の技術は、請求項1に記載の技術において、ガスチャンバの最下部位又はガス導入管に、下方へ延びる凝縮水排出通路が接続され、凝縮水排出通路に開閉弁が設けられることを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1に記載の技術の作用に加え、ガスチャンバの最下部位又はガス導入管に溜まった凝縮水は、開閉弁が開かれることで、凝縮水排出通路を介して外部へ排出される。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の技術は、請求項1又は2に記載の技術において、複数のガス分配管の下端部がガスチャンバの中に突出して形成されることを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1又は2に記載の技術の作用に加え、ガス分配管の下端部がガスチャンバの中に突出して形成されるので、凝縮水がチャンバケースの内壁上で流動しても、ガス分配管の中へ流れ込み難くなる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の技術は、請求項1乃至3のいずれかに記載の技術において、複数のガス分配管は、チャンバケースの長手方向に沿って間隔を置いて配置され、隣り合うガス分配管の間にて、チャンバケースの内壁上には、チャンバケースの長手方向と交差する周方向に凸条が形成されることを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1乃至3のいずれかに記載の技術の作用に加え、チャンバケースの内壁上には、チャンバケースの長手方向と交差する周方向に凸条が形成される。従って、チャンバケースの内壁上にて、遠心力等の作用により、凝縮水が同ケースの長手方向へ移動しようとしても、その移動が凸条により規制される。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の技術は、請求項1乃至4のいずれかに記載の技術において、複数のガス分配管は、チャンバケースの長手方向に沿って間隔を置いて配置され、複数のガス分配管とガスチャンバの最下部位との間にて、チャンバケースの内壁上には、チャンバケースの長手方向に沿った周方向に水平凸条が形成されることを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1乃至4のいずれかに記載の技術の作用に加え、チャンバケースの内壁上には、チャンバケースの長手方向に沿った周方向に水平凸条が形成される。従って、ガスチャンバの最下部位に溜まった凝縮水が、チャンバケースの内壁上にて、遠心力や慣性力の作用により上方へ移動しようとしても、その移動が水平凸条により規制される。
請求項1に記載の技術によれば、ガスチャンバの中で発生した凝縮水を、ガス分配管及び分岐管を介してエンジンへ吸入させることなくガスチャンバの外へ排出することができる。また、逆流する凝縮水によりガス導入管が不用意に詰まることを防止し、ガス導入管からガスチャンバへのEGRガスの円滑な導入を確保することができる。
請求項2に記載の技術によれば、請求項1に記載の技術の効果に加え、EGRガス分配器、開閉弁及び凝縮水排出通路に凝縮水が溜まることを防止することができる。
請求項3に記載の技術によれば、請求項1又は2に記載の技術の効果に加え、チャンバケースの内壁に付着した凝縮水を、ガス分配管及び分岐管を介してエンジンへ吸入され難くすることができる。
請求項4に記載の技術によれば、請求項1乃至3のいずれかに記載の技術の効果に加え、チャンバケースにおいて、複数の凸条により区分された範囲毎に凝縮水の移動を規制することができ、チャンバケースの特定の範囲に凝縮水が偏って溜まることを防止することができる。
請求項5に記載の技術によれば、請求項1乃至4のいずれかに記載の技術の効果に加え、ガスチャンバの最下部位に溜まった凝縮水が複数のガス分配管に流入することを防止することができる。
第1実施形態に係り、吸気マニホールドに装着されたEGRガス分配器等を示す概略図。 第1実施形態に係り、吸気マニホールドに装着されたEGRガス分配器等の概略を示す断面図。 第2実施形態に係り、吸気マニホールドに装着されたEGRガス分配器等の概略を示す断面図。 第2実施形態に係り、EGRガス分配器の左側部を示す断面図。 第2実施形態に係り、EGRガス分配器の左側部を示す図4のA−A線断面図。 対比例(第1実施形態)に係り、EGRガス分配器の左側部における凝縮水の挙動(車両直進走行時)を示す断面図。 対比例(第1実施形態)に係り、EGRガス分配器の左側部における凝縮水の挙動(車両急旋回走行時)を示す断面図。
<第1実施形態>
以下、EGRガス分配器を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[EGRガス分配器と吸気マニホールドとの関係について]
図1に、吸気マニホールド2に装着されたEGRガス分配器1等を概略図により示す。図2に、吸気マニホールド2に装着されたEGRガス分配器1等の概略を断面図により示す。このEGRガス分配器1は、図1、図2に示す状態が、エンジンに取り付けられた吸気マニホールド2に装着される状態を示し、その上下は図1、図2に示す通りである。周知のように、吸気マニホールド2は、サージタンク3と、そのサージタンク3から分岐した複数の分岐管4A,4B,4C,4Dと、各分岐管4A〜4Dをエンジンへ接続するための出口フランジ5とを備える。この実施形態で、吸気マニホールド2は、4気筒のエンジンに対応した4つの分岐管4A〜4Dを有する。EGRガス分配器1は、吸気マニホールド2の各分岐管4A〜4DのそれぞれにEGRガスを分配するために、複数の分岐管4A〜4Dの下側に配置され、吸気マニホールド2に装着されて使用される。EGRガス分配器1及び吸気マニホールド2は、その両方を樹脂材料により形成したり、その一方を樹脂材料により、その他方を金属材料により形成したりすることができる。
[EGRガス分配器の概要について]
図1、図2に示すように、EGRガス分配器1は、EGRガスが導入されるガスチャンバ11を有するチャンバケース12と、チャンバケース12に設けられ、ガスチャンバ11にEGRガスを導入するためのガス導入管13と、チャンバケース12から分岐され、ガスチャンバ11からEGRガスを複数の分岐管4A〜4Dへ分配するための複数のガス分配管14A〜14Dとを備える。複数のガス分配管14A〜14Dは、チャンバケース12の上側から対応する複数の分岐管4A〜4Dへ向けて上方へ突出するように形成される。図2に示すように、チャンバケース12は、複数の分岐管4A〜4Dを横切る方向に伸びる長尺な形状を有し、その中心に対し対称形状をなす左側部15と右側部16を有する。左側部15と右側部16の下部内壁は、それぞれ中央部を最下部位P1,P2として下方へ傾斜する。ガス導入管13は、一つの導入部13aと、導入部13aから二つに分岐する分岐部13b,13cとを有する。各分岐部13b,13cは、チャンバケース12の左側部15と右側部16の最下部位P1,P2から下方へ突出するように形成されると共に、各分岐部13b,13cの上端部がガスチャンバ11の中に突出して形成される。そして、これら突出部13fの周壁には、排水孔17が形成される。この排水孔17は、突出部13fと、チャンバケース12の底壁が交わる位置に配置される。ガスチャンバ11の最下部位P1,P2に溜まった凝縮水は、この排水孔17からガス導入管13の中へ流れ落ちるが、その流れ落ち易さは、排水孔17の径寸法により決定することができる。
この実施形態では、ガス導入管13の導入部13aには、EGR弁31及びEGRクーラ32を介してEGR通路33が接続される。この実施形態で、EGR弁31、EGRクーラ32及びEGR通路33は、それぞれEGRガスの流れの上流側(エンジンの排気通路側)へ向けて下方へ傾斜するように配置される。EGR通路33は、この開示技術の凝縮水排出通路の一例に相当し、EGR弁31は、この開示技術の開閉弁の一例に相当する。周知のように、EGRクーラ32は、内部に熱交換器を備え、同交換器にエンジンの冷却水が流れるように構成される。EGR弁31は、電動式であって、電子制御装置(ECU)40によってエンジンの運転状態に応じて制御されるようになっている。この実施形態において、ECU40は、エンジンの停止時に、凝縮水を排出するために、EGR弁31を開弁制御するようになっている。
この実施形態において、ガス分配管14A〜14Dの下端部14eは、ガスチャンバ11の中に突出して形成される。また、ガス分配管14A〜14Dの上端部14fは、分岐管4A〜4Dの中に突出して形成される。下端部14eの突出の程度は、チャンバケース12の内壁に付着した凝縮水が、各ガス分配管14A〜14Dへ直接流れ込まない程度であればよい。
この実施形態において、複数のガス分配管14A〜14Dは、チャンバケース12の長手方向に沿って間隔を置いて配置される。隣り合うガス分配管14A〜14Dの間にて、チャンバケース12の内壁上には、チャンバケース12の長手方向と交差する周方向に複数の凸条18A,18B,18Cが形成される。これら凸条18A〜18Cの高さは、チャンバケース12の長手方向に作用する遠心力によってチャンバケース12の内壁に付着した凝縮水が内壁上を移動しても、その凝縮水が凸条18A〜18Cを乗り越えない程度であればよい。ここで、凸条18A,18Cの、チャンバケース12の長手方向における位置は、凸条18Aからチャンバケース12の図2の左端までの内壁の面積と、凸条18Cからチャンバケース12の図2の右端までの内壁の面積と、凸条18Aから凸条18Bまでの内壁の面積と、凸条18Bから凸条18Cまでの内壁の面積とが互いに等しくなるように設定される。
以上説明したこの実施形態の構成によれば、EGRガス分配器1は、エンジンに取り付けられた吸気マニホールド2に対し、複数の分岐管4A〜4Dの下側に配置されて装着される。この装着状態において、ガス導入管13からガスチャンバ11に導入されるEGRガスは、各ガス分配管14A〜14Dから複数の分岐管4A〜4Dへ分配される。このとき、チャンバケース12の上側に配された分岐管4A〜4Dへ、ガス分配管14A〜14Dを介してEGRガスが導入される。ここで、エンジンの冷間始動時には、ガスチャンバ11に導入されるEGRガスに含まれる水分によりガスチャンバ11の中で凝縮水が発生することがある。この凝縮水は、自重によりチャンバケース12の内壁を伝って流下し、同ケース12の最下部位P1,P2に集合して溜まることになる。ここで、ガス導入管13(分岐部13b,13c)は、ガスチャンバ11の最下部位P1,P2から下方へ突出すると共に、その上端部がガスチャンバの中に突出して形成され、その突出部13fの周壁に排水孔17が形成される。従って、ガスチャンバ11の最下部位P1,P2に溜まった凝縮水は、突出部13fの排水孔17から、ガス導入管13の下方へ向かって流下する。このため、ガスチャンバ11の中で発生した凝縮水を、ガス分配管14A〜14D及び分岐管4A〜4Dを介してエンジンへ吸入させることなく、ガスチャンバ11の外へ排出することができる。また、ガス導入管13の上端部がガスチャンバ11の中に突出するので、ガス導入管13内で発生した凝縮水は、EGRガスと共にガス導入管13からガスチャンバ11の中へ流出するが、ガス導入管13の中へ逆流(再流入)することは抑制される。このため、逆流する凝縮水によりガス導入管13が不用意に詰まることを防止し、ガス導入管13からガスチャンバ11へのEGRガスの円滑な導入を確保することができる。
この実施形態の構成によれば、ガスチャンバ11の最下部位P1,P2に溜まった凝縮水は、EGR弁31が開かれることで、EGRクーラ32及びEGR通路33、更には排気通路を介して外部へ排出される。このため、EGRガス分配器1、EGR弁31、EGRクーラ32及びEGR通路33に凝縮水が溜まることを防止することができる。
この実施形態の構成によれば、ガス分配管14A〜14Dの下端部14eが、ガスチャンバ11の中に突出して形成されるので、凝縮水がチャンバケース12の内壁上で流動しても、ガス分配管14A〜14Dの中へ流れ込み難くなる。このため、チャンバケース12の内壁に付着した凝縮水を、ガス分配管14A〜14D及び分岐管4A〜4Dを介してエンジンへ吸入され難くすることができる。
この実施形態の構成によれば、チャンバケース12の内壁上には、チャンバケース12の長手方向と交差する周方向に凸条18A〜18Cが形成される。従って、チャンバケース12の内壁上にて、遠心力等の作用により、凝縮水が同ケース12の長手方向へ移動しようとしても、その移動が凸条18A〜18Cにより規制される。このため、チャンバケース12において、複数の凸条18A〜18Cで区分された範囲毎に凝縮水の移動を規制することができ、チャンバケース12における特定の範囲に凝縮水が偏って溜まることを防止することができる。
<第2実施形態>
次に、EGRガス分配器を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態と同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
この実施形態では、チャンバケース12の構成の点で第1実施形態のそれと異なる。また、この実施形態では、特に、エンジンとEGRガス分配器1が、FF車両において横置きに搭載される。
[EGRガス分配器の概要について]
図3に、吸気マニホールド2に装着されたEGRガス分配器1等の概略を断面図により示す。図4に、EGRガス分配器1の左側部15を断面図により示す。図5に、EGRガス分配器1の左側部15を図4のA−A線断面図により示す。図6に、対比例(第1実施形態)に係り、EGRガス分配器1の左側部15における凝縮水の挙動(車両直進走行時)を断面図により示す。図7に、対比例(第1実施形態)に係り、EGRガス分配器1の左側部15における凝縮水の挙動(車両急旋回走行時)を断面図により示す。
図3〜図5に示すように、この実施形態のEGRガス分配器1は、第1実施形態の構成に加え次のような構成を備えている。すなわち、チャンバケース12において、その長手方向に沿って間隔を置いて配置される複数のガス分配管14A〜14Dとガスチャンバ11の最下部位P1,P2との間には、チャンバケース12の内壁上に、チャンバケース12の長手方向に沿った周方向に水平凸条21が形成される。図3に示すように、各凸条18A〜18Cと水平凸条21は、直角に交差するように形成される。
従って、この実施形態の構成によれば、第1実施形態の作用及び効果に加え次のような作用及び効果が得られる。すなわち、図4、図5に示すように、ガスチャンバ11の最下部位P1,P2に溜まった凝縮水CSが、チャンバケース12の内壁上にて、遠心力や慣性力の作用により上方へ移動しようとしても、その移動が水平凸条21により規制される。このため、ガスチャンバ11の最下部位P1,P2に溜まった凝縮水CSが複数のガス分配管14A〜14Dに流入することを防止することができる。
例えば、図4には、車両が急旋回走行したときの凝縮水CSの挙動を示す。急旋回時には、凝縮水CSは、遠心力によりガスチャンバ11の長手方向の端へ集中し、その勢いでチャンバケース12の内壁に沿って上方へ移動しようとするが、その移動が水平凸条21により規制される。一方、図5には、車両が急減速したときの凝縮水CSの挙動を示す。急減速時には、凝縮水CSは、慣性力によりガスチャンバ11の後側へ集中し、その勢いでチャンバケース12の内壁に沿って上方へ移動しようとするが、その移動が水平凸条21により規制される。その結果、いずれの場合も、ガスチャンバ11の最下部位P1,P2に溜まった凝縮水CSが複数のガス分配管14A〜14Dに流入することを防止することができる。
これに対し、水平凸条21がない場合、車両が直進走行しているときは、図6に示すように、凝縮水CSは、最下部位P1,P2を中心にガスチャンバ11の中に静止状態で溜まる。その後、車両が急旋回走行へ移ると、図7に示すように、凝縮水CSは、遠心力によりガスチャンバ11の長手方向の端へ集中し、その勢いでチャンバケース12の内壁に沿って上方へ移動し、上部内壁に衝突して飛散し、その飛沫がガス分配管14Aに流入するおそれがあった。本実施形態では、このことを水平凸条21により防止することができる。
なお、この開示技術は前記各実施形態に限定されるものではなく、開示技術の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
(1)前記各実施形態では、EGRガス分配器1を、EGRガスを吸気マニホールド2の各分岐管4A〜4Dへ分配するために使用したが、このEGRガス分配器1を、EGRガス以外の補助ガス(例えば、PCVガス等)を吸気マニホールド2の各分岐管4A〜4Dへ分配するために使用することもできる。
(2)前記各実施形態では、チャンバケース12の内壁に凸条18A〜18Cを設けたが、この凸条18A〜18Cを省略することもできる。
(3)前記各実施形態では、ガス分配管14A〜14Dの下端部14eをガスチャンバ11の中に突出して形成したが、この構成を省略することもできる。
(4)前記各実施形態では、ガス分配管14A〜14Dの上端部14fを分岐管4A〜4Dの中に突出して形成したが、この構成を省略することもできる。
(5)前記各実施形態では、ガス導入管13に、凝縮水排出通路としてのEGR通路33等を接続したが、EGR通路とは別に凝縮水排出通路を、チャンバケースの最下部位に接続すると共に、その凝縮水排出通路に開閉弁を設けることもできる。
この開示技術は、エンジンシステムに設けられるEGR装置やPCV装置に利用することができる。
1 EGRガス分配器
2 吸気マニホールド
4A〜4D 分岐管
11 ガスチャンバ
12 チャンバケース
13 ガス導入管
13f 突出部
14A〜14D ガス分配管
14e 下端部
14f 上端部
17 排水孔
18A〜18C 凸条
21 水平凸条
31 EGR弁(開閉弁)
33 EGR通路(凝縮水排出通路)
P1 最下部位
P2 最下部位

Claims (5)

  1. 吸気マニホールドに装着される付属器であり、前記吸気マニホールドを構成する複数の分岐管のそれぞれにEGRガスを分配するために、複数の前記分岐管の下側に配置されるEGRガス分配器において、
    前記EGRガスが導入されるガスチャンバを有するチャンバケースと、
    前記ガスチャンバは、その使用状態における最下部位を含むことと、
    前記チャンバケースに設けられ、前記ガスチャンバに前記EGRガスを導入するためのガス導入管と、
    前記チャンバケースから分岐され、前記ガスチャンバから複数の前記分岐管へ前記EGRガスを分配するための複数のガス分配管と、
    複数の前記ガス分配管は、前記チャンバケースの上側から対応する複数の前記分岐管へ向けて上方へ突出するように形成されることと、
    前記ガス導入管は、前記ガスチャンバの前記最下部位から下方へ突出するように形成されると共に、前記ガス導入管の上端部が前記ガスチャンバの中に突出して形成され、その突出部の周壁に排水孔が形成されることと
    を備えたことを特徴とするEGRガス分配器。
  2. 請求項1に記載のEGRガス分配器において、
    前記ガスチャンバの前記最下部位又は前記ガス導入管に、下方へ延びる凝縮水排出通路が接続され、前記凝縮水排出通路に開閉弁が設けられることを特徴とするEGRガス分配器。
  3. 請求項1又は2に記載のEGRガス分配器において、
    複数の前記ガス分配管の下端部が前記ガスチャンバの中に突出して形成されることを特徴とするEGRガス分配器。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のEGRガス分配器において、
    複数の前記ガス分配管は、前記チャンバケースの長手方向に沿って間隔を置いて配置され、隣り合う前記ガス分配管の間にて、前記チャンバケースの内壁上には、前記チャンバケースの前記長手方向と交差する周方向に凸条が形成されることを特徴とするEGRガス分配器。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のEGRガス分配器において、
    複数の前記ガス分配管は、前記チャンバケースの長手方向に沿って間隔を置いて配置され、複数の前記ガス分配管と前記ガスチャンバの前記最下部位との間にて、前記チャンバケースの内壁上には、前記チャンバケースの前記長手方向に沿った周方向に水平凸条が形成されることを特徴とするEGRガス分配器。
JP2018077215A 2017-11-08 2018-04-13 Egrガス分配器 Pending JP2019085992A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017215418 2017-11-08
JP2017215418 2017-11-08

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019085992A true JP2019085992A (ja) 2019-06-06

Family

ID=66762645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018077215A Pending JP2019085992A (ja) 2017-11-08 2018-04-13 Egrガス分配器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019085992A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021014809A (ja) * 2019-07-11 2021-02-12 愛三工業株式会社 Egrガス分配器
CN113047983A (zh) * 2019-12-26 2021-06-29 爱三工业株式会社 Egr气体分配器
US20220298992A1 (en) * 2021-03-22 2022-09-22 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Egr device

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021014809A (ja) * 2019-07-11 2021-02-12 愛三工業株式会社 Egrガス分配器
CN113047983A (zh) * 2019-12-26 2021-06-29 爱三工业株式会社 Egr气体分配器
US11306690B2 (en) * 2019-12-26 2022-04-19 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha EGR gas distributor
CN113047983B (zh) * 2019-12-26 2023-02-17 爱三工业株式会社 Egr气体分配器
US20220298992A1 (en) * 2021-03-22 2022-09-22 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Egr device
US11732681B2 (en) * 2021-03-22 2023-08-22 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha EGR device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019085992A (ja) Egrガス分配器
JP5899378B2 (ja) オイルミスト分離を改善するためのヘッドカバーのバッフルシステム
EP3051096B1 (en) Intake gas cooling device for supercharged internal combustion engine
JP6142477B2 (ja) インテークマニホールド
JPWO2017104531A1 (ja) 気液分離装置
JP2019085936A (ja) Egrガス分配器
JP7336379B2 (ja) Egrガス分配器
CN206391788U (zh) 喷淋式惯性除尘器
JP7163251B2 (ja) Egrガス分配器
US9248735B2 (en) Liquid fuel trap device
JP2013068120A (ja) 内燃機関
JP2004176554A (ja) エンジンのegr装置
JP2015132234A (ja) 内燃機関
US20180106171A1 (en) Exhaust pipe structure
JP6299778B2 (ja) インテークマニホールド及びそれを備えたエンジン
JP6036767B2 (ja) 過給式内燃機関のインタークーラ装置
CN103912411B (zh) 车辆用发动机的废气回流装置
JP2003254178A (ja) 内燃機関の吸気装置
CN107989674A (zh) 新型气缸盖罩内置油气分离系统
CN103557042B (zh) 气液分离装置及曲轴箱通风结构
JP2011074862A (ja) インテークマニホールド
CN112302834A (zh) 一种燃油蒸发系统及其油蒸汽循环方法
CN105697200B (zh) 节油助燃器
CN205760403U (zh) 一种用于脱硫技术除尘除雾装置
US9095804B2 (en) Lamellar separator with catch basin