JP2019085474A - フィルムコーティング錠用インクジェットインク - Google Patents
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Abstract
【課題】 水性インクにおいて、乾燥性が良好であり、かつ、錠剤へのインクの定着性に優れたフィルムコーティング錠用インクジェットインクを提供する。【解決手段】 本発明のインクジェットインクは、色材と、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、水とを含み、前記ポリグリセリン脂肪酸エステルが、炭素数8〜12の脂肪酸のモノエステル化物であり、インク全量に対する水溶性有機溶剤の含有量が5重量%以下である、フィルムコーティング錠用インクジェットインクである。【選択図】なし
Description
本発明は、フィルムコーティング錠に適用されるフィルムコーティング錠用インクジェットインクに関する。
錠剤について、錠剤の判別などの目的のため、錠剤表面への印刷を行うニーズがある。
錠剤への印字用のインクとしては、例えば、少なくとも、水、エタノール、高分子分散剤、樹脂及び顔料を含み、ジルコニウム濃度が0.01〜10ppmである、ドロップオンデマンド用インクジェットインクが提案されている(特許文献1参照。)。「溶剤成分としてエタノールを用いるとインク塗膜の定着性を向上させる樹脂を溶解させ、さらに印字対象物上のインク塗膜の乾燥速度を向上させる」旨の記載がある(特許文献1の段落[0020]参照。)。
錠剤への印字用のインクとしては、例えば、少なくとも、水、エタノール、高分子分散剤、樹脂及び顔料を含み、ジルコニウム濃度が0.01〜10ppmである、ドロップオンデマンド用インクジェットインクが提案されている(特許文献1参照。)。「溶剤成分としてエタノールを用いるとインク塗膜の定着性を向上させる樹脂を溶解させ、さらに印字対象物上のインク塗膜の乾燥速度を向上させる」旨の記載がある(特許文献1の段落[0020]参照。)。
しかし、特許文献1に記載の如く、乾燥性を向上させるために有機溶剤を用いる場合、ノズルでのインクの乾燥を防止するために、インクの循環機構などが必要となる(特許文献1の段落[0038]等参照。)。
他方、錠剤、特にフィルムコーティング錠(以下、「FC錠」と表記することがある。)に対し水性インクで印字した場合には、錠剤へのインクの定着性において改良の余地があった。
そこで、本発明は、水性インクにおいて、乾燥性が良好であり、かつ、錠剤へのインクの定着性に優れたFC錠用インクジェットインクを提供することを課題とする。
他方、錠剤、特にフィルムコーティング錠(以下、「FC錠」と表記することがある。)に対し水性インクで印字した場合には、錠剤へのインクの定着性において改良の余地があった。
そこで、本発明は、水性インクにおいて、乾燥性が良好であり、かつ、錠剤へのインクの定着性に優れたFC錠用インクジェットインクを提供することを課題とする。
本発明者らは上記の課題を解決するべく鋭意研究を重ねた結果、水性インクにおいて、ポリグリセリン脂肪酸エステルをFC錠に適用した場合に、インクがFC錠の表面に相溶しつつ、素早く浸透することで、良好な乾燥性を発揮し、しかも、錠剤へのインクの定着性も良好であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のインクジェットインクは、色材と、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、水とを含み、前記ポリグリセリン脂肪酸エステルが、炭素数8〜12の脂肪酸のモノエステル化物であり、インク全量に対する水溶性有機溶剤の含有量が5重量%以下である。
なお、以下において、本発明の「インクジェットインク」を、単に「インク」と表記することがある。
なお、以下において、本発明の「インクジェットインク」を、単に「インク」と表記することがある。
本発明のインクは、ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する水性インクであって、インク全量に対する水溶性有機溶剤の含有量を5重量%以下としたことにより、インクがFC錠の表面に相溶しつつ、素早く浸透する。これにより、良好な乾燥性を発揮し、錠剤へのインクの定着性も良好となる。
従来、乾燥性の向上は、水溶性有機溶剤により達成しようとしていたのに対し、本発明では、水溶性有機溶剤の使用がむしろ乾燥性を阻害する。これは、本発明においては、インクがFC錠の表面に相溶しつつ、素早く浸透することを利用して、良好な乾燥性を得ているためである。このように、本発明の効果は、従来と異なる手法に基づくものであるから、当業者において予測困難な効果であるといえる。
従来、乾燥性の向上は、水溶性有機溶剤により達成しようとしていたのに対し、本発明では、水溶性有機溶剤の使用がむしろ乾燥性を阻害する。これは、本発明においては、インクがFC錠の表面に相溶しつつ、素早く浸透することを利用して、良好な乾燥性を得ているためである。このように、本発明の効果は、従来と異なる手法に基づくものであるから、当業者において予測困難な効果であるといえる。
以下に、本発明の実施の形態を説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は、本実施の形態の記載内容のみに限定して解釈されるものではないことを記載しておく。
〔インク〕
本発明のインクは、色材と、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、水とを含む。FC剤用であるため、可食性材料を用いる。
本発明のインクは、色材と、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、水とを含む。FC剤用であるため、可食性材料を用いる。
<色材>
色材は特に限定されず、顔料でも良いし、染料でも良い。
可食性の色材としては、食品添加物として認定されている着色料及び薬事法「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」において認められている色材を用いることが望ましい。
例えば、タール色素が好ましく使用できる。具体的には、食用青色1号、食用青色2号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用赤色2号、食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色40号、及びこれらのアルミニウムレーキ等が例示できる。
また、酸化チタン、酸化鉄、炭末色素、イカスミ色素、カーボンブラックなども好ましく挙げられる。
酸化鉄としては、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、黒色酸化鉄など、また、炭末色素としては、植物炭末などが好ましく用いられる。植物炭末としては、備長炭、竹炭などの粉末が好ましい。
色材は特に限定されず、顔料でも良いし、染料でも良い。
可食性の色材としては、食品添加物として認定されている着色料及び薬事法「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」において認められている色材を用いることが望ましい。
例えば、タール色素が好ましく使用できる。具体的には、食用青色1号、食用青色2号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用赤色2号、食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色40号、及びこれらのアルミニウムレーキ等が例示できる。
また、酸化チタン、酸化鉄、炭末色素、イカスミ色素、カーボンブラックなども好ましく挙げられる。
酸化鉄としては、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、黒色酸化鉄など、また、炭末色素としては、植物炭末などが好ましく用いられる。植物炭末としては、備長炭、竹炭などの粉末が好ましい。
<ポリグリセリン脂肪酸エステル>
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、ポリグリセリンの水酸基に、脂肪酸のカルボキシル基がエステル結合した構造を備えるエステルである。
本発明においては、ポリグリセリン脂肪酸エステルとして、炭素数8〜12の脂肪酸のモノエステル化物を用いる。
上記エステルを用いることにより、FC錠への良好な乾燥性、密着性が発揮される。
中でも、ポリグリセリンにおけるグリセリンの繰り返し単位の数が2〜10であることがFC錠への良好な乾燥性、密着性付与の観点から好ましい。
特に好ましくは、モノカプリル酸エステル、モノラウリン酸エステルである。
モノカプリル酸エステルは、特にFC錠への良好な乾燥性、密着性の発揮という点で好ましい。連続吐出性も考慮すると、モノカプリル酸デカグリセリンが特に好ましい。
モノラウリン酸エステルは、初期ドットの吐出性という点で好ましい。
また、ポリグリセリン脂肪酸エステルは、HLB14〜17のものが好ましい。
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、ポリグリセリンの水酸基に、脂肪酸のカルボキシル基がエステル結合した構造を備えるエステルである。
本発明においては、ポリグリセリン脂肪酸エステルとして、炭素数8〜12の脂肪酸のモノエステル化物を用いる。
上記エステルを用いることにより、FC錠への良好な乾燥性、密着性が発揮される。
中でも、ポリグリセリンにおけるグリセリンの繰り返し単位の数が2〜10であることがFC錠への良好な乾燥性、密着性付与の観点から好ましい。
特に好ましくは、モノカプリル酸エステル、モノラウリン酸エステルである。
モノカプリル酸エステルは、特にFC錠への良好な乾燥性、密着性の発揮という点で好ましい。連続吐出性も考慮すると、モノカプリル酸デカグリセリンが特に好ましい。
モノラウリン酸エステルは、初期ドットの吐出性という点で好ましい。
また、ポリグリセリン脂肪酸エステルは、HLB14〜17のものが好ましい。
<溶剤>
本発明のインクは、溶剤として、水を用いる。
本発明者の検討によれば、水溶性有機溶剤の併用は、本発明の効果を阻害する。そのため、本発明においては水溶性有機溶剤の併用を制限する。その詳細は、後述の「各成分の配合」の項で詳述する。
水としては、イオン交換水、蒸留水等を用いることが好ましい。
水溶性有機溶剤を用いる場合、例えば、エタノール、プロピレングリコールなどのアルコールが挙げられる。
本発明のインクは、溶剤として、水を用いる。
本発明者の検討によれば、水溶性有機溶剤の併用は、本発明の効果を阻害する。そのため、本発明においては水溶性有機溶剤の併用を制限する。その詳細は、後述の「各成分の配合」の項で詳述する。
水としては、イオン交換水、蒸留水等を用いることが好ましい。
水溶性有機溶剤を用いる場合、例えば、エタノール、プロピレングリコールなどのアルコールが挙げられる。
<その他の任意成分>
本発明のインクにおいて、本発明の効果を害しない範囲で、上記成分以外の成分を含有してもよい。
例えば、染料の溶解や顔料の分散を促進する添加剤や、pH調整剤などが挙げられる。
特に、色材として炭末色素やカーボンブラックを用いる場合、それらの分散性を向上させるために、鉄クロロフィリンナトリウムや銅クロロフィリンナトリウムなどを用いることが好ましい。
本発明のインクにおいて、本発明の効果を害しない範囲で、上記成分以外の成分を含有してもよい。
例えば、染料の溶解や顔料の分散を促進する添加剤や、pH調整剤などが挙げられる。
特に、色材として炭末色素やカーボンブラックを用いる場合、それらの分散性を向上させるために、鉄クロロフィリンナトリウムや銅クロロフィリンナトリウムなどを用いることが好ましい。
<各成分の配合>
色材の含有量としては、その種類によっても異なり、特に限定されないが、例えば、インク全量に対して0.1〜5重量%とすることができる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量としては、特に限定するわけではないが、例えば、インク全量に対して1〜5重量%とすることが好ましい。FC錠表面での浸透速度の面から好ましいからである。より好ましくは1〜4重量%である。
水の含有量としては、色材の種類等によっても異なるが、例えば、インク全量に対し80〜99重量%とすることができる。
色材の含有量としては、その種類によっても異なり、特に限定されないが、例えば、インク全量に対して0.1〜5重量%とすることができる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量としては、特に限定するわけではないが、例えば、インク全量に対して1〜5重量%とすることが好ましい。FC錠表面での浸透速度の面から好ましいからである。より好ましくは1〜4重量%である。
水の含有量としては、色材の種類等によっても異なるが、例えば、インク全量に対し80〜99重量%とすることができる。
水溶性有機溶剤の含有量は、インク全量に対して5重量%以下とし、好ましくは実質的に含有しない。
水溶性有機溶剤の含有量が5重量%を超えると、インクのFC錠への浸透が阻害され、乾燥性が低下し、錠剤に対するインクの定着性も十分に得られない。
なお、上記において、「実質的に含有しない」とは、不純物等として不可避的に水溶性有機溶剤が混入する場合までも除外する趣旨ではないということである。
水溶性有機溶剤の含有量が5重量%を超えると、インクのFC錠への浸透が阻害され、乾燥性が低下し、錠剤に対するインクの定着性も十分に得られない。
なお、上記において、「実質的に含有しない」とは、不純物等として不可避的に水溶性有機溶剤が混入する場合までも除外する趣旨ではないということである。
〔インクの作製方法〕
上記本発明のインクの作製方法は、特に限定されない。
例えば、単純に、各成分を一括混合してインクを調製してもよい。
あるいは、色材の分散性ないし溶解性を高めるなどの目的で、混合を段階的に行ってもよい。
例えば、色材と溶剤とを混合して分散体を調製した後、この分散体をポリグリセリン脂肪酸エステルとともに溶剤に添加して撹拌混合することによりインクを調製することとしてもよい。
上記本発明のインクの作製方法は、特に限定されない。
例えば、単純に、各成分を一括混合してインクを調製してもよい。
あるいは、色材の分散性ないし溶解性を高めるなどの目的で、混合を段階的に行ってもよい。
例えば、色材と溶剤とを混合して分散体を調製した後、この分散体をポリグリセリン脂肪酸エステルとともに溶剤に添加して撹拌混合することによりインクを調製することとしてもよい。
色材として顔料を用いる場合、溶剤への分散は、例えば、メディアレスの分散機を用いて行うこともできるし、分散メディアを用いる分散機を用いることもできる。
メディアレス分散機としては、例えば、マイクロフルイダイザー(商品名)、ナノマイザー(商品名)、スターバースト(登録商標)などが挙げられる。
分散メディアを用いる分散機としては、例えば、サンドミルや、ビーズミルなどを用いる方法が好ましい。
さらに、濾過工程等の他の工程を含んでも良い。
メディアレス分散機としては、例えば、マイクロフルイダイザー(商品名)、ナノマイザー(商品名)、スターバースト(登録商標)などが挙げられる。
分散メディアを用いる分散機としては、例えば、サンドミルや、ビーズミルなどを用いる方法が好ましい。
さらに、濾過工程等の他の工程を含んでも良い。
〔印字方法〕
上記本発明のインクを印字する方法についても、特に限定されない。
例えば、ノズル部とインク供給部との間において、インクの循環を行い、吐出を行わないときのノズル部での微振動等の付与方式を設けることができる。
また、環境の温度変化による粘度の変化による吐出量変化を防止するため、インクを前記インクジェットヘッドとインクタンク筐体との間で循環させる際に、循環インクの温度調整を行うこととしてもよい。
また、高速での安定した吐出を確保するため、インクを前記インクジェットヘッドとインクタンク筐体との間で循環させる際に、循環インクの脱泡を行うこととしてもよい。
また、高速での安定吐出のため、ドットの不吐出が発生することを防ぎ、安定化するため、脱気装置を設けることとしてもよい。例えば、インクを前記インクジェットヘッドとインクタンク筐体との間で循環させる際に、循環インクの脱気を行う。
また、前記インクを前記インクジェットヘッドとインクタンク筐体との間で循環させる際に、殺菌機構により殺菌することが好ましい。
このような殺菌機構としては、深紫外LED、滅菌フィルタ又は瞬間加熱ヒーターである殺菌機構によるもの等が用いられる。
上記本発明のインクを印字する方法についても、特に限定されない。
例えば、ノズル部とインク供給部との間において、インクの循環を行い、吐出を行わないときのノズル部での微振動等の付与方式を設けることができる。
また、環境の温度変化による粘度の変化による吐出量変化を防止するため、インクを前記インクジェットヘッドとインクタンク筐体との間で循環させる際に、循環インクの温度調整を行うこととしてもよい。
また、高速での安定した吐出を確保するため、インクを前記インクジェットヘッドとインクタンク筐体との間で循環させる際に、循環インクの脱泡を行うこととしてもよい。
また、高速での安定吐出のため、ドットの不吐出が発生することを防ぎ、安定化するため、脱気装置を設けることとしてもよい。例えば、インクを前記インクジェットヘッドとインクタンク筐体との間で循環させる際に、循環インクの脱気を行う。
また、前記インクを前記インクジェットヘッドとインクタンク筐体との間で循環させる際に、殺菌機構により殺菌することが好ましい。
このような殺菌機構としては、深紫外LED、滅菌フィルタ又は瞬間加熱ヒーターである殺菌機構によるもの等が用いられる。
さらに、連続した長期の稼働のため、複数のインクジェットヘッドを設け、少なくとも1台のインクジェットヘッドが印字のために稼働している(インクの吐出に供されている)間、他の少なくとも1台のインクジェットヘッドを、インクの吐出に適した状態で待機させておくこととしてもよい。
そのためには、例えば、少なくとも1台のインクジェットヘッドが印字のために稼働している間、他の少なくとも1台のインクジェットヘッドを、所定の領域(以下、これを「メンテナンス領域」あるいは「メンテステーション」と称する)にて待機させるようにすればよい。そして、印字のために駆動しているインクジェットヘッドと、メンテナンス領域で待機しているインクジェットヘッドとが、所定の時間ごとに交換されるようにする。
メンテナンス領域(メンテステーション)に待機させたインクジェットヘッドは、フラッシング、ワイピング、プリカーサ等を行って、インクの吐出に適した状態に維持しておくようにすることができる。
ここで、フラッシングとは、インクジェットヘッドのノズル近傍の付着物をとりのぞき、飛行の曲りをなくすためのものであり、ヘッドの全ノズルからインクを強制的に吐出させることをいい、ワイピングとはノズルに付着したごみや飛びはねたインクを払拭することをいう。また、プリカーサとは、インクジェットヘッドのノズルからインクが吐出しない程度の微振動を発生させ、インクメニスカスを振動することをいう。
このようなメンテステーションでの工程は、インクの乾燥性を発揮させるようなインク組成において、特に、効果が発揮される。メンテステーションでのフラッシング、ワイピング、プリカーサ等の実施の間隔も、インクの乾燥性の許容値に応じた対応が必要となる。
そのためには、例えば、少なくとも1台のインクジェットヘッドが印字のために稼働している間、他の少なくとも1台のインクジェットヘッドを、所定の領域(以下、これを「メンテナンス領域」あるいは「メンテステーション」と称する)にて待機させるようにすればよい。そして、印字のために駆動しているインクジェットヘッドと、メンテナンス領域で待機しているインクジェットヘッドとが、所定の時間ごとに交換されるようにする。
メンテナンス領域(メンテステーション)に待機させたインクジェットヘッドは、フラッシング、ワイピング、プリカーサ等を行って、インクの吐出に適した状態に維持しておくようにすることができる。
ここで、フラッシングとは、インクジェットヘッドのノズル近傍の付着物をとりのぞき、飛行の曲りをなくすためのものであり、ヘッドの全ノズルからインクを強制的に吐出させることをいい、ワイピングとはノズルに付着したごみや飛びはねたインクを払拭することをいう。また、プリカーサとは、インクジェットヘッドのノズルからインクが吐出しない程度の微振動を発生させ、インクメニスカスを振動することをいう。
このようなメンテステーションでの工程は、インクの乾燥性を発揮させるようなインク組成において、特に、効果が発揮される。メンテステーションでのフラッシング、ワイピング、プリカーサ等の実施の間隔も、インクの乾燥性の許容値に応じた対応が必要となる。
もっとも、本発明のインクは、水溶性有機溶剤の含有量を抑えているので、ノズルでの乾燥はあまり問題とならない。そのため、上記のようなノズルでの乾燥抑制のためのインク循環機構等を設けず、一般的な連続式のインクジェット装置で印字することもできる。
〔インクの用途〕
本発明のインクは、FC錠に対して適用される。
錠剤については、常法によって製造したもので良く、有効成分や賦形剤の種類についても、特に限定されない。
錠剤を被覆するコーティング剤は、特に限定するわけではないが、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの水溶性高分子を基剤とするものが好ましく、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを基剤とするものがより好ましい。
コーティング方法も特に限定されず、例えば、パンコーティング、ディップコーティングなどが挙げられる。
本発明のインクは、可食性材料のみでインクを提供することができるため、フィルムコーティング錠に対して安心して使用することができる。
本発明のインクは、FC錠に対して適用される。
錠剤については、常法によって製造したもので良く、有効成分や賦形剤の種類についても、特に限定されない。
錠剤を被覆するコーティング剤は、特に限定するわけではないが、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの水溶性高分子を基剤とするものが好ましく、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを基剤とするものがより好ましい。
コーティング方法も特に限定されず、例えば、パンコーティング、ディップコーティングなどが挙げられる。
本発明のインクは、可食性材料のみでインクを提供することができるため、フィルムコーティング錠に対して安心して使用することができる。
以下、実施例を用いて、本発明にかかるインクについて詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
色材として炭末色素(ウバメガシを原料とする備長炭)、ポリグリセリン脂肪酸エステルとしてモノカプリル酸デカグリセリン「SYグリスター MCA−750」(HLB16.1)(阪本薬品工業社製)、溶剤として水を用い、下記のようにしてインクを調製した。
まず、鉄クロロフィリンナトリウム0.25重量部を精製水2.65重量部に溶解させた溶液中に、備長炭0.5重量部を混合し、ディスクタイプの横型ビーズミルを用いて、Φ0.3mmジルコニアビーズにより2時間分散処理して、分散体を作製した。この分散体では、備長炭の平均粒子径は0.37μmであった。
上記分散体を3.4重量部、精製水94.6重量部、モノカプリル酸デカグリセリン2重量部を、ガラス製のビーカーに入れ、ステンレス製のプロペラで撹拌混合した後、濾過精度1μmのフィルタで濾過し、実施例1にかかるインクを作製した。
色材として炭末色素(ウバメガシを原料とする備長炭)、ポリグリセリン脂肪酸エステルとしてモノカプリル酸デカグリセリン「SYグリスター MCA−750」(HLB16.1)(阪本薬品工業社製)、溶剤として水を用い、下記のようにしてインクを調製した。
まず、鉄クロロフィリンナトリウム0.25重量部を精製水2.65重量部に溶解させた溶液中に、備長炭0.5重量部を混合し、ディスクタイプの横型ビーズミルを用いて、Φ0.3mmジルコニアビーズにより2時間分散処理して、分散体を作製した。この分散体では、備長炭の平均粒子径は0.37μmであった。
上記分散体を3.4重量部、精製水94.6重量部、モノカプリル酸デカグリセリン2重量部を、ガラス製のビーカーに入れ、ステンレス製のプロペラで撹拌混合した後、濾過精度1μmのフィルタで濾過し、実施例1にかかるインクを作製した。
〔実施例2〜10、比較例1〜4〕
下記の表1,2に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして、各インクを作製した。
なお、表中の処方を示す数値は重量部を表している。
また、表中、モノカプリル酸ジグリセリンとしては、「SYグリスター MCA−150」(HLB8.7)(阪本薬品工業社製)を用いた。
モノラウリン酸ペンタグリセリンとしては、「サンソフトA−121E」(HLB14.0)(太陽化学社製)を用いた。
モノカプリル酸デカグリセリンとしては、「SYグリスター ML−750」(HLB14.7)(阪本薬品工業社製)を用いた。
モノオレイン酸デカグリセリンとしては、「NIKKOL Decaglyn 1−OV」(HLB17)(日光ケミカルズ社製)を用いた。
表2から明らかなとおり、実施例5では、分散体の調製工程はなく、分散体の代わりに可食染料「食用青色1号」(保土谷化学工業社製)を用いている。
下記の表1,2に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして、各インクを作製した。
なお、表中の処方を示す数値は重量部を表している。
また、表中、モノカプリル酸ジグリセリンとしては、「SYグリスター MCA−150」(HLB8.7)(阪本薬品工業社製)を用いた。
モノラウリン酸ペンタグリセリンとしては、「サンソフトA−121E」(HLB14.0)(太陽化学社製)を用いた。
モノカプリル酸デカグリセリンとしては、「SYグリスター ML−750」(HLB14.7)(阪本薬品工業社製)を用いた。
モノオレイン酸デカグリセリンとしては、「NIKKOL Decaglyn 1−OV」(HLB17)(日光ケミカルズ社製)を用いた。
表2から明らかなとおり、実施例5では、分散体の調製工程はなく、分散体の代わりに可食染料「食用青色1号」(保土谷化学工業社製)を用いている。
〔特性の測定・評価〕
上記各実施例及び比較例のインクを用い、インクジェットプリンタ「KGKJET HQ1000」(紀州技研工業社製)に充填し、連続して印字テストを行い、その印字テストに基づいて性能を評価した。
印字対象物としては、フィルムコーティング錠(三生医薬社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロースをフィルムコーティング基剤とする錠剤)を用いた。
実施例及び比較例でのそれぞれのインクの特性を下表3に示す。
上記各実施例及び比較例のインクを用い、インクジェットプリンタ「KGKJET HQ1000」(紀州技研工業社製)に充填し、連続して印字テストを行い、その印字テストに基づいて性能を評価した。
印字対象物としては、フィルムコーティング錠(三生医薬社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロースをフィルムコーティング基剤とする錠剤)を用いた。
実施例及び比較例でのそれぞれのインクの特性を下表3に示す。
各項目の詳細は以下のとおりである。
「FC錠への乾燥性」は、印字直後の印字面に、印字直後の秒数に設定したタイミングで毛質の刷毛を接触させ、転写の有無で評価した。
「FC錠への定着性(剥離)」は、印字部分を綿棒で擦ったときの剥離の有無により確認した。
「耐光性」は、120万lux・hr及び200W・h/m2での褪色、変色の有無を目視により評価した。
「耐湿性」は、30℃、湿度60%の恒温恒湿槽で印字し、その環境での印字のにじみ、乾燥、裏移り等を評価した。
「吐出性」は、直線を印字した時のドットの直進性で評価した。
「連続吐出性」は、ノズルの詰り、印字不良、フォント異常等の有無で判定した。
「循環機構なしの初期ドットの吐出性」は、1時間放置後の最初の印字における印字状態で不吐出の有無で確認した。
なお、判定基準は以下のとおりである。
◎は、非常に良好
○は、良好
△は、良好品よりも若干劣る
×は、明らかな不良
「FC錠への乾燥性」は、印字直後の印字面に、印字直後の秒数に設定したタイミングで毛質の刷毛を接触させ、転写の有無で評価した。
「FC錠への定着性(剥離)」は、印字部分を綿棒で擦ったときの剥離の有無により確認した。
「耐光性」は、120万lux・hr及び200W・h/m2での褪色、変色の有無を目視により評価した。
「耐湿性」は、30℃、湿度60%の恒温恒湿槽で印字し、その環境での印字のにじみ、乾燥、裏移り等を評価した。
「吐出性」は、直線を印字した時のドットの直進性で評価した。
「連続吐出性」は、ノズルの詰り、印字不良、フォント異常等の有無で判定した。
「循環機構なしの初期ドットの吐出性」は、1時間放置後の最初の印字における印字状態で不吐出の有無で確認した。
なお、判定基準は以下のとおりである。
◎は、非常に良好
○は、良好
△は、良好品よりも若干劣る
×は、明らかな不良
〔上記結果についての考察〕
比較例1の結果から、ポリグリセリン脂肪酸エステルを添加しなければ、FC錠への乾燥性や定着性に問題が生じることが分かった。
比較例2の結果から、単にポリグリセリン脂肪酸エステルを添加すれば良いわけではなく、本発明所定のポリグリセリン脂肪酸エステルを添加しなければ、FC錠への乾燥・定着性に問題が生じることが分かった。
比較例3,4の結果から、ポリグリセリン脂肪酸エステルを添加したとしても、水溶性有機溶剤を多く配合することで、FC錠への乾燥性や定着性が阻害されることが分かった。
これらに対し、各実施例の結果から、本発明所定のポリグリセリン脂肪酸エステルを添加し、水溶性有機溶剤の量を制限することで、FC錠への乾燥性、定着性が改善できることが分かった。
また、多くの実施例において、その他の評価項目(「耐光性」、「耐湿性」、「吐出性」、「連続吐出性」、「初期ドットの吐出性」)についても良好な評価が得られた。
実施例1〜8の結果から分かるように、カプリル酸エステルを用いる場合、FC錠への乾燥性、定着性が特に良好であった。
実施例9の結果から分かるように、モノラウリン酸ペンタグリセリンを用いる場合、カプリル酸エステルを用いた例と比較して、FC錠への乾燥性は劣るが、初期ドットの吐出性の点では優れていた。
実施例11,12の結果から分かるように、水溶性有機溶剤の使用はできるだけ制限することが好ましい。
比較例1の結果から、ポリグリセリン脂肪酸エステルを添加しなければ、FC錠への乾燥性や定着性に問題が生じることが分かった。
比較例2の結果から、単にポリグリセリン脂肪酸エステルを添加すれば良いわけではなく、本発明所定のポリグリセリン脂肪酸エステルを添加しなければ、FC錠への乾燥・定着性に問題が生じることが分かった。
比較例3,4の結果から、ポリグリセリン脂肪酸エステルを添加したとしても、水溶性有機溶剤を多く配合することで、FC錠への乾燥性や定着性が阻害されることが分かった。
これらに対し、各実施例の結果から、本発明所定のポリグリセリン脂肪酸エステルを添加し、水溶性有機溶剤の量を制限することで、FC錠への乾燥性、定着性が改善できることが分かった。
また、多くの実施例において、その他の評価項目(「耐光性」、「耐湿性」、「吐出性」、「連続吐出性」、「初期ドットの吐出性」)についても良好な評価が得られた。
実施例1〜8の結果から分かるように、カプリル酸エステルを用いる場合、FC錠への乾燥性、定着性が特に良好であった。
実施例9の結果から分かるように、モノラウリン酸ペンタグリセリンを用いる場合、カプリル酸エステルを用いた例と比較して、FC錠への乾燥性は劣るが、初期ドットの吐出性の点では優れていた。
実施例11,12の結果から分かるように、水溶性有機溶剤の使用はできるだけ制限することが好ましい。
Claims (7)
- 色材と、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、水とを含み、
前記ポリグリセリン脂肪酸エステルが、炭素数8〜12の脂肪酸のモノエステル化物であり、
インク全量に対する水溶性有機溶剤の含有量が5重量%以下である、
フィルムコーティング錠用インクジェットインク。 - 植物炭末色素と、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、水とを含み、
前記ポリグリセリン脂肪酸エステルが、炭素数8〜12の脂肪酸のモノエステル化物であり、
インク全量に対する水溶性有機溶剤の含有量が5重量%以下である、
フィルムコーティング錠用インクジェットインク。 - カーボンブラックと、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、水とを含み、
前記ポリグリセリン脂肪酸エステルが、炭素数8〜12の脂肪酸のモノエステル化物であり、
インク全量に対する水溶性有機溶剤の含有量が5重量%以下である、
フィルムコーティング錠用インクジェットインク。 - 染料と、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、水とを含み、
前記ポリグリセリン脂肪酸エステルが、炭素数8〜12の脂肪酸のモノエステル化物であり、
インク全量に対する水溶性有機溶剤の含有量が5重量%以下である、
フィルムコーティング錠用インクジェットインク。 - 水溶性有機溶剤を実質的に含有しない、請求項1から4までのいずれかに記載のフィルムコーティング錠用インクジェットインク。
- 前記ポリグリセリン脂肪酸エステルが、モノカプリル酸エステルである、請求項1から5までのいずれかに記載のフィルムコーティング錠用インクジェットインク。
- 前記ポリグリセリン脂肪酸エステルが、モノラウリン酸エステルである、請求項1から5までのいずれかに記載のフィルムコーティング錠用インクジェットインク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017213687A JP2019085474A (ja) | 2017-11-06 | 2017-11-06 | フィルムコーティング錠用インクジェットインク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017213687A JP2019085474A (ja) | 2017-11-06 | 2017-11-06 | フィルムコーティング錠用インクジェットインク |
Publications (1)
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ID=66762383
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JP2017213687A Pending JP2019085474A (ja) | 2017-11-06 | 2017-11-06 | フィルムコーティング錠用インクジェットインク |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019085474A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021167370A (ja) * | 2020-04-09 | 2021-10-21 | 凸版印刷株式会社 | 可食性水系インクジェットインク及び錠剤 |
-
2017
- 2017-11-06 JP JP2017213687A patent/JP2019085474A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021167370A (ja) * | 2020-04-09 | 2021-10-21 | 凸版印刷株式会社 | 可食性水系インクジェットインク及び錠剤 |
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