JP2019084780A - シートパッドの成形型 - Google Patents

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Abstract

【課題】一方の型に対し他方の型を閉じたとき形成されるキャビティのパーティングラインが部分的に異なる複数組のシートパッドの成形型において、一方の型を共通化して型数を減らしたシートパッドの成形型を提供する。【解決手段】下型21L又は下型21Rに対して上型22を閉じたとき形成されるキャビティ20LC又はキャビティRCに発泡樹脂を注入してクッションパッド10L又はクッションパッド10Rを成形するシートパッドの成形型20L、20Rである。下型21L又は下型21Rと一つの上型22を有し、下型21L又は下型21Rのそれぞれに対して上型22を閉じたとき形成されるキャビティ20LC又はキャビティ20RCのパーティングラインが、第1パーティングライン21b11と第2パーティングライン21c11の部分で、上型22において異なっている。【選択図】図5

Description

本発明は、シートパッドの成形型に関する。
従来から乗物用シートのクッション材としてポリウレタン樹脂の発泡成形体であるシートパッドが知られている。下記特許文献1には、ポリウレタン樹脂を発泡成形して自動車用のシートパッドを成形する型が開示されている。この型は、下型に対し上型を閉じたとき成形するシートパッドの外形形状に対応したキャビティが形成されるように構成されている。
特開2015−147312号公報
自動車用のシートパッドにおいて、例えば、フロントシートのクッションパッドのように左右で側面部の形状がわずかに異なるものがある。これは、シートベルトのバックルを取付ける部分がフロントシートのシート幅方向内側にあり、バックルを取付けないシート幅方向外側とは形状をわずかに相違させる必要があることに起因する。このとき、左右のクッションパッドの形状が部分的にわずかに異なるものであってもシート幅方向において異なっていると、下型と上型のパーティングラインが変化するため左右一組ずつの上下型を準備する必要があった。そこで、かかる場合に必要な型数を減らしてクッションパッドを製造する型費用を低減したいというニーズがあった。
本発明は、このようなニーズに鑑みて創案されたものである。一方の型に対し他方の型を閉じたとき形成されるキャビティのパーティングラインが部分的に異なる複数組のシートパッドの成形型において、一方の型を共通化して型数を減らしたシートパッドの成形型を提供することを課題とする。
本発明の第1発明は、一方の型に対して他方の型を閉じたとき形成されるキャビティに発泡樹脂を注入してシートパッドを成形するシートパッドの成形型であって、複数の前記一方の型と一つの前記他方の型を有し、前記一方の型のそれぞれに対して前記他方の型を閉じたとき形成される前記キャビティのパーティングラインが、前記他方の型において部分的に異なっていることを特徴とする。
第1発明によれば、複数の一方の型に対して一つの他方の型を閉じたとき形成されるキャビティのパーティングラインが、他方の型において部分的に異なる複数のシートパッドを成形できる。これによって、他方の型を共通化して一方の型と同数の複数設ける必要がなくなるので型数を減らすことができ、型費用の低減が図られる。
本発明の第2発明は、上記第1発明に係るシートパッドの成形型であって、前記一方の型において前記パーティングラインが異なっている部分は、本体部に対して入れ子を入れる構造になっていることを特徴とする。
第2発明によれば、一方の型の本体部に対しパーティングラインが異なっている部分に対応する入れ子を交換すればよいので、本体部を共通化することにより型費用をさらに低減できる。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は第2発明に係るシートパッドの成形型であって、前記パーティングラインは所定幅を有する面状に形成されていることを特徴とする。
第3発明によれば、パーティングラインは所定幅を有する面状に形成されているので発泡樹脂成型時におけるシール性が向上しバリ等の発生を抑制できる。
本発明の一実施形態に係るシートパッドの成形型で成形したクッションパッドの斜視図である。左席のクッションパッドを示す。 図1のII−II線で切断して示す断面図である。 上記実施形態に係るシートパッドの成形型で成形したクッションパッドの斜視図である。右席のクッションパッドを示す。 図3のIV−IV線で切断して示す断面図である。 上記実施形態に係るシートパッドの成形型で左席のクッションパッドを成形する状況を示す図である。図2と同じ断面を同じ方向から見た図である。 図5のVI部分を拡大して示す図である。 図5のVII部分を拡大して示す図である。 上記実施形態に係るシートパッドの成形型で右席のクッションパッドを成形する状況を示す図である。図4と同じ断面を同じ方向から見た図である。 図8のIX部分を拡大して示す図である。 図8のX部分を拡大して示す図である。
本発明の一実施形態を、図1〜図10にしたがって説明する。各図中、矢印により本実施形態に係るシートパッドの成形型によって成形されたクッションパッドが自動車のフロアに取付けられた時の自動車用シート及び自動車の各方向を示す。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。なお、図5〜図10に示すシートパッドの成形型の説明においては、左右の方向をクッションパッドの方向に合わせて表示した。
図1及び図2には、本発明に係る成形型で作製した左席の自動車用シートにおけるシートクッションのクッション材であるクッションパッド10Lが示されている。クッションパッド10Lは、ポリウレタン樹脂を発泡成形したウレタンフォームから形成されており、その密度は0.046〜0.072g/cm3程度で、その硬さは25%硬度が200〜350N/φ200程度である。クッションパッド10Lは、着座乗員の臀部及び大腿部を下から支持するメイン部11と、着座乗員の臀部及び大腿部を側方から支持する右土手部12及び左土手部13と、を備えている。メイン部11は、着座面である上面がほぼ水平方向に延びて形成され、右土手部12及び左土手部13はメイン部11から上方に向かって膨出するように形成されている。メイン部11と右土手部12の間及びメイン部11と左土手部13の間には前後方向に延びる横断面が上方に開口した略U字状の縦溝14が配設され、縦溝14間の前後方向中央部には左右方向に延びる横断面が上方に開口した略U字状の横溝15が配設されている。クッションパッド10Lは、左右方向中央部における水平面に対し垂直な面に関してほぼ左右対称の形状をしている。左右で異なっているのは、右土手部12の右側部12aと、左土手部13の左側部13aである。右土手部12の右側部12aはシートベルトのバックル(図示せず)を配置するために左方(シート幅方向中央)に向けて凹んでいるのに対し、左土手部13の左側部13aはそのような凹みがなくほぼ水平面に対し垂直な面形状となっている。右土手部12の下端部には横断面が略三角形で前後方向に延びる略三角柱形状の突起部12a2が形成されている。突起部12a2は、クッションパッド10Lとしては特に機能を有する部分ではなく、クッションパッド10Lを成形する過程で生成される部分である。突起部12a2は、クッションパッド10Lに表皮材であるクッションカバー(図示せず)を被せつけたとき、折り曲げられシートクッションの外観には何ら影響を及ぼさない。ここで、クッションパッド10Lが、特許請求の範囲の「シートパッド」に相当する。
図3及び図4には、本発明に係る成形型で作製した右席の自動車用シートにおけるシートクッションのクッション材であるクッションパッド10Rが示されている。クッションパッド10Rは、その材質、密度及び硬さともクッションパッド10Lと同一である。クッションパッド10Rは、クッションパッド10Lに対して鏡面対称形状に形成されている。具体的には、クッションパッド10Rは、着座乗員の臀部及び大腿部を下から支持するメイン部11と、着座乗員の臀部及び大腿部を側方から支持する右土手部16及び左土手部17と、を備えている。メイン部11は、着座面である上面がほぼ水平方向に延びて形成され、右土手部16及び左土手部17はメイン部11から上方に向かって膨出するように形成されている。メイン部11と右土手部16の間及びメイン部11と左土手部17の間には前後方向に延びる横断面が上方に開口した略U字状の縦溝14が配設され、縦溝14間の前後方向中央部には左右方向に延びる横断面が上方に開口した略U字状の横溝15が配設されている。クッションパッド10Rは、左右方向中央部における水平面に対し垂直な面に関してほぼ左右対称の形状をしている。左右で異なっているのは、右土手部16の右側部16aと、左土手部17の左側部17aである。左土手部17の左側部17aはシートベルトのバックル(図示せず)を配置するために右方(シート幅方向中央)に向けて凹んでいるのに対し、右土手部16の右側部16aはそのような凹みがなくほぼ水平面に対し垂直な面形状となっている。左土手部17の下端部には横断面が略三角形で前後方向に延びる略三角柱形状の突起部17a2が形成されている。突起部17a2の機能については、突起部12a2と同じである。ここで、クッションパッド10Rが、特許請求の範囲の「シートパッド」に相当する。
ここで、クッションパッド10Lの右土手部12の右側部12aにおけるパッドパーティングライン12a1と、クッションパッド10Rの右土手部16の右側部16aにおけるパッドパーティングライン16a1と、は異なる。また、クッションパッド10Lの左土手部13の左側部13aにおけるパッドパーティングライン13a1と、クッションパッド10Rの左土手部17の左側部17aにおけるパッドパーティングライン17a1と、は異なる。これによって、従来のシートパッドの成形型でクッションパッド10Lとクッションパッド10Rを成形しようとすると、クッションパッド10L用の上下型とクッションパッド10R用の上下型の計4つのシートパッドの成形型を準備する必要があった。
図5〜図7にクッションパッド10Lを成形するときの成形型20Lの構造を示す。成形型20Lは、クッションパッド10Lの着座面側である表側の形状に対応した下キャビティ面21sを有する下型21Lと、クッションパッド10Lの着座面と反対側の面である裏側の形状に対応した上キャビティ面22sを有する上型22と、を有する。下型21Lに対して上型22を閉じたとき、下キャビティ面21sと上キャビティ面22sとで囲まれたキャビティ20LCが形成される。ここで、下型21Lと上型22が、それぞれ、特許請求の範囲の「一方の型」と「他方の型」に相当する。
下型21Lは、本体部21aと、第1入れ子21bと、第2入れ子21cと、を有する。本体部21aは、クッションパッド10Lのメイン部11に対応したメイン表面21s1と、左土手部13の右側(シート幅方向内側)に対応した左土手内表面21s2と、右土手部12の左側(シート幅方向内側)に対応した右土手内表面21s3と、を有する。そして、本体部21aは、左土手内表面21s2の左側に第1入れ子21b又は第2入れ子21cを挿入可能な左凹部21a1と、右土手内表面21s3の右側に第1入れ子21b又は第2入れ子21cを挿入可能な右凹部21a2と、を有する。また、本体部21aは、左凹部21a1の上端部から水平方向に左側(シート幅方向外側)に延びる下左型面21a3と、右凹部21a2の上端部から水平方向に右側(シート幅方向外側)に延びる下右型面21a4と、を有する。本体部21aは、左右方向中央部における水平面に対し垂直な面に関して左右対称に形成されている。すなわち、左土手内表面21s2と右土手内表面21s3、左凹部21a1と右凹部21a2、下左型面21a3と下右型面21a4は、それぞれ、対称形状に形成されている。
図5及び図6に示すように、第1入れ子21bは、左凹部21a1に挿入されたとき右側(シート幅方向内側)に左土手部13の左側(シート幅方向外側)の左側部13aに対応した左土手外表面21s4が左土手内表面21s2に連続して形成されるような形状をしている。そして、左土手外表面21s4の上端部から斜め上左方に向かって延びる第1パーティング面21b1が形成され、第1パーティング面21b1の上端部から左方(シート幅方向外側方向)に延びる上面部21b2が形成されている。第1パーティング面21b1は、10〜30mmの幅に形成されている。左土手外表面21s4の上端部すなわち左土手外表面21s4と第1パーティング面21b1とが交わる線が第1パーティングライン21b11である。第1パーティングライン21b11が、クッションパッド10Lのパッドパーティングライン13a1に対応する。ここで、第1入れ子21bと第1パーティングライン21b11が、それぞれ、特許請求の範囲の「入れ子」と「パーティングライン」に相当する。
図5及び図7に示すように、第2入れ子21cは、右凹部21a2に挿入されたとき左側(シート幅方向内側)に右土手部12の右側(シート幅方向外側)の右側部12aに対応した右土手外表面21s5が右土手内表面21s3に連続して形成されるような形状をしている。そして、右土手外表面21s5の上端部から斜め上右方に向かって延びる第2パーティング面21c1が形成されている。第2パーティング面21c1の上端部は、下右型面21a4の左端部に一致している。第2パーティング面21c1は、10〜30mmの幅に形成されている。右土手外表面21s5の上端部すなわち右土手外表面21s5と第2パーティング面21c1とが交わる線が第2パーティングライン21c11である。第2パーティングライン21c11が、クッションパッド10Lのパッドパーティングライン12a1に対応する。右土手外表面21s5は、第2パーティングライン21c11から下方に延びる立壁面21s51と、立壁面21s51の下端部から左方に湾曲しながら下方に延びる湾曲面部21s52と、を有する。立壁面21s51の下端部すなわち立壁面21s51と湾曲面部21s52が交わる線が交線部21s53である。ここで、第2入れ子21cと第2パーティングライン21c11が、それぞれ、特許請求の範囲の「入れ子」と「パーティングライン」に相当する。
図5〜図7に示すように、上型22は、クッションパッド10Lのメイン部11に対応したメイン裏面22s1と、左土手部13に対応した左土手裏面22s2と、右土手部12に対応した右土手裏面22s3と、を有する。そして、下型21Lに対し上型22を閉じた状態で、左土手裏面22s2の左端部である下型21Lの第1パーティングライン21b11に対応する部分から斜め上左方に向かって延びる上左型面22a1が形成されている。上型22は、左右方向中央部における水平面に対し垂直な面に関して左右対称に形成されている。したがって、左土手裏面22s2と右土手裏面22s3は、対称形状に形成され、上左型面22a1に対応する上右型面22a2が右土手裏面22s3の右端部から斜め上左方に向かって延びて形成されている。図7において、上型22の下型21Lの第1パーティングライン21b11に対応する部分である第1対応ライン22a11と交線部21s53とを結んだ仮想面23(二点鎖線で示す)と、上右型面22a2と、立壁面21s51で囲まれる領域T(ハッチングで示す)が、クッションパッド10Lの突起部12a2を成形する部分である。
図8〜図10にクッションパッド10Rを成形するときの成形型20Rの構造を示す。成形型20Rは、クッションパッド10Rの着座面側である表側の形状に対応した下キャビティ面21fを有する下型21Rと、クッションパッド10Rの着座面と反対側の面である裏側の形状に対応した上キャビティ面22sを有する上型22と、を有する。上型22は、クッションパッド10Lを成形するときのものと同一である。下型21Rに対して上型22を閉じたとき、下キャビティ面21fと上キャビティ面22sとで囲まれたキャビティ20RCが形成される。ここで、下型21Rが、特許請求の範囲の「一方の型」に相当する。
下型21Rは、本体部21aと、第1入れ子21bと、第2入れ子21cと、を有する。本体部21a、第1入れ子21b及び第2入れ子21cは、下型21Lの本体部21a、第1入れ子21b及び第2入れ子21cと同一のものである。下型21Rは、下型21Lに対して第1入れ子21b及び第2入れ子21cの挿入位置が左右で異なっている。すなわち、下型21Rは、左凹部21a1に第2入れ子21cが挿入され、右凹部21a2に第1入れ子21bが挿入されている。言うまでもなく、第1入れ子21b及び第2入れ子21cの前後の向きは、下型21Rと下型21Lとで異なっている。すなわち、下型21Rは、左右方向中央部における水平面に対し垂直な面に関して下型21Lの左右を入れ替えた形状とされている。したがって、下型21Rに対して上型22を閉じたとき、第1パーティング面21b1と第1パーティングライン21b11は右側に、第2パーティング面21c1と第2パーティングライン21c11は左側に配置される。これによって、下型21Lにおいては、左凹部21a1に挿入された第1入れ子21bの第1パーティング面21b1が上型22の上左型面22a1に当接して第1パーティングライン21b11を形成し、右凹部21a2に挿入された第2入れ子21cの第2パーティング面21c1が上型22の上右型面22a2に当接して第2パーティングライン21c11を形成する。また、下型21Rにおいては、左凹部21a1に挿入された第2入れ子21cの第2パーティング面21c1が上型22の上左型面22a1に当接して第2パーティングライン21c11を形成し、右凹部21a2に挿入された第1入れ子21bの第1パーティング面21b1が上型22の上右型面22a2に当接して第1パーティングライン21b11を形成する。すなわち、上型22において、パーティングラインが下型21Lと下型21Rとで部分的に異なっている。これによって、共通の上型22を下型21Lと下型21Rに対して使用してキャビティ20LCとキャビティ20RCを形成することができる。
以上のような本実施形態に係る成形型20L及び成形型20Rは、以下のような作用効果を奏する。下型21Lに対して上型22を閉じたとき、上型22の左側の上左型面22a1に第1パーティングライン21b11が形成され、上型22の右側の上右型面22a2に第2パーティングライン21c11が形成される。この状態で、キャビティ20LC内に発泡ポリウレタン樹脂を注入して発泡硬化させることによりクッションパッド10Lを得ることができる。また、下型21Rに対して上型22を閉じたとき、上型22の左側の上左型面22a1に第2パーティングライン21c11が形成され、上型22の右側の上右型面22a2に第1パーティングライン21b11が形成される。この状態で、キャビティ20RC内に発泡ポリウレタン樹脂を注入して発泡硬化させることによりクッションパッド10Rを得ることができる。これによって、上型22を下型21L及び下型21Rに対して共通化できるので、下型21L及び下型21Rごとに上型を設ける必要がなくなり型数を減らして型費用の低減を図ることができる。
また、下型21L及び下型21Rにおいて、第1パーティングライン21b11又は第2パーティングライン21c11が形成される部分は、本体部21aに対して第1入れ子21b又は第2入れ子21cを入れる構造になっている。すなわち、本体部21aの左凹部21a1に第1入れ子21bを挿入し、本体部21aの右凹部21a2に第2入れ子21cを挿入すれば下型21Lが形成され、本体部21aの左凹部21a1に第2入れ子21cを挿入し、本体部21aの右凹部21a2に第1入れ子21bを挿入すれば下型21Rが形成される。これによって、下型21L及び下型21Rにおいて、本体部21aを共通化できるので型費用をさらに低減することができる。
さらに、第1パーティングライン21b11は第1パーティング面21b1に含まれて第1パーティング面21b1は10〜30mmの幅に形成されている。また、第2パーティングライン21c11は第2パーティング面21c1に含まれて第2パーティングライン21c11は10〜30mmの幅に形成されている。これによって、パーティングラインが所定幅を有する面状に形成されているのでポリウレタン樹脂を発泡成形時におけるシール性が向上しバリ等の発生を抑制できる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、下型21Lと下型21Rに対して上型22を共通化したが、これに限らず、パーティングラインが上型22の上左型面22a1及び上右型面22a2の面上に形成されるものであるならば、3つ以上の下型に対して上型22を共通化してもよい。さらに、複数の上型に対して1つの下型としてもよい。
2.上記実施形態においては、第1パーティングライン21b11と第2パーティングライン21c11がその上に形成される上型22の上左型面22a1及び上右型面22a2は、それぞれ一平面とした。しかし、これに限らず、第1パーティングライン21b11が当接する面と、第2パーティングライン21c11当接する面が、互いに所定の角度で交わる異なる面であってもよい。
3.上記実施形態においては、本発明を自動車用シートのクッションパッド10L、10Rに適用したが、自動車用シートのバックパッド、アームレストパッド及びヘッドレストパッド等に適用してもよいし、飛行機、船、電車等に搭載のシートのシートパッド、アームレストパッド及びヘッドレストパッド等に適用してもよい。
10L クッションパッド(シートパッド)
10R クッションパッド(シートパッド)
20L 成形型
20LC キャビティ
20R 成形型
20RC キャビティ
21L 下型(一方の型)
21R 下型(一方の型)
21a 本体部
21b 第1入れ子(入れ子)
21b1 第1パーティング面
21b11 第1パーティングライン
21c 第2入れ子(入れ子)
21c1 第2パーティング面
21c11 第2パーティングライン
22 上型(他方の型)

Claims (3)

  1. 一方の型に対して他方の型を閉じたとき形成されるキャビティに発泡樹脂を注入してシートパッドを成形するシートパッドの成形型であって、
    複数の前記一方の型と一つの前記他方の型を有し、
    前記一方の型のそれぞれに対して前記他方の型を閉じたとき形成される前記キャビティのパーティングラインが、前記他方の型において部分的に異なっているシートパッドの成形型。
  2. 請求項1に記載のシートパッドの成形型であって、前記一方の型において前記パーティングラインが異なっている部分は、本体部に対して入れ子を入れる構造になっているシートパッドの成形型。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のシートパッドの成形型であって、前記パーティングラインは所定幅を有する面状に形成されているシートパッドの成形型。



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