JP6502903B2 - 車両用シート部材及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シート部材及びその製造方法に関する。
自動車等の車両用シート部材として、たとえばフレーム材が発泡樹脂成形体に一体成形された車両用シート部材が知られている(たとえば特許文献1、2等参照)。
特許文献3では、車両への固定のための掛け止め具とそれを連結する連結部材とを備えたフレーム材を用いて、これを発泡粒子成形体内に埋め込み一体成形する車両用シート部材の製造方法が開示されている。連結部材は車両用シート部材の長手方向に沿って発泡粒子成形体の前方側に埋設される。特許文献3では、掛け止め具の柱部が埋設されている発泡粒子成形体部分のうち、車両用シート部材の長手方向外方の部分に、柱部から長手方向外方に向かう切り込みを形成することが記載されている。
特開2001−161508号公報 国際公開WO2015/159691号公報 国際公開WO2016/042759号公報
上記の通り、特許文献1〜3に記載される形態の車両用シートは、車両用シート部材を構成する発泡樹脂成形体の内部にフレーム材が一体成形されている。フレーム材と、発泡樹脂成形体とは材料が異なるため熱膨張係数は異なる。このため、発泡樹脂成形体のうちフレーム材が存在しない発泡樹脂の部分と、フレーム材が埋設された発泡樹脂の部分とでは、熱膨張および熱収縮の程度が異なる。
したがって、例えば、成形後の発泡樹脂成形体の脱型時の放熱、または車両用シート部材への入熱などにより、発泡樹脂成形体のうちフレーム材が存在しない発泡樹脂の部分が、所定の形状から僅かに変形することが想定される。
前記課題を解決すべく本明細書で開示する本発明は、フレーム材と、前記フレーム材を埋設する発泡樹脂成形体と、を備えた車両用シート部材の製造方法であって、前記車両用シート部材の平面視において、前記車両用シート部材の輪郭に沿って前記フレーム材が配置されるように、前記フレーム材を成形型内に配置する配置工程と、成形型内において、前記フレーム材を埋設するとともに前記車両用シート部材の輪郭を形成する枠状部と、前記枠状部の内側において前記枠状部をわたすように前記枠状部から内側に延在する延在部と、を含む発泡樹脂成形体を成形する成形工程と、を含み、前記成形工程時に、前記延在部が延在する延在方向に対して交差する方向に沿って、切り欠き溝、切れ目、または前記延在部を分断する切れ込みを、前記延在部に成形することを特徴とする。
車両用シート部材の製造方法において、発泡樹脂成形体のうちフレーム材が埋設された状態の枠状部と、枠状部の内部に延在してフレーム材が存在しない延在部とでは、見かけ上の熱収縮量が異なる。これにより、枠状部に囲まれた延在部には、熱応力として圧縮応力および引張応力が不均一に作用し、延在部が変形し易いところ、本発明ではこの変形を抑えることができる。
すなわち、本発明では、前記成形工程時に、枠状部の内側に延在する延在部に、延在方向に対して交差する方向に沿って、切り欠き溝または切れ目を成形することにより、熱収縮により延在部の表面に作用する応力を解放し、延在部の変形を抑えることができる。また、延在部に、延在部を分断する切れ込みを、延在方向に対して交差する方向に沿って成形することにより、延在部は、分断された分断部により構成され、分断部は自由端を有することになる。これにより、延在部が熱収縮しても、延在部に作用する熱応力を抑えることができる。このような結果、寸法精度の高い車両用シート部材を製造することができる。
より好ましい態様としては、前記フレーム材は、前記枠状部の内側の空間を挟んで対向する対向部分同士が連続した連続部分を有し、前記成形工程において、前記延在部を、前記対向部分の間に亘って延在するように成形する。
ここで、フレーム材の連続部分が埋設された枠状部の部分に、延在部の両側が拘束されるため、このような延在部は、熱収縮により変形し易い。このような場合であっても、この態様によれば、延在部に、切り欠き溝、切れ目、または切れ込みを成形することにより、延在部の変形を抑えることができる。
さらに好ましい態様としては、前記平面視における前記車両用シート部材の輪郭は、短手方向と長手方向を有した形状であり、前記成形工程において、前記延在部を、前記枠状部の対向する部分に亘って、少なくとも前記長手方向に沿って延在した第1延在部分を含むように成形するとともに、前記切り欠き溝、前記切れ目、または前記切れ込みを、前記第1延在部分に成形する。
ここで、長手方向に沿って成形された第1延在部分は、熱収縮により変形し易いところ、この態様によれば、第1延在部分を成形する際に、切り欠き溝、切れ目、または切れ込みを成形することにより、熱収縮による延在部の変形を抑えることができる。
切り欠き溝のより好ましい態様としては、前記切り欠き溝を、溝底部から溝開口部に向かって広がるように成形する。この態様によれば、溝底部から溝開口部に向かって広がるように切り欠き溝を成形することにより、熱収縮時に、延在部の表面およびその近傍に延在方向に沿って作用する熱応力を解放し、延在部の変形を抑えることができる。
さらに好ましい態様としては、前記フレーム材を、車両用シート部材の輪郭に沿って周回させる。この態様によれば、フレーム材が車両用シート部材の輪郭に沿って周回するので、車両用シート部材の強度を高めることができる。ここで、フレーム材を車両用シート部材の輪郭に沿って周回させると、延在部の両側が拘束され、熱収縮により変形し易い。このような場合であっても、この態様によれば、延在部に切り欠き溝、切れ目、および切れ込みのいずれか一つを成形しても、切り欠き溝、切れ目、または切れ込みにより、延在部の変形を効果的に抑えることができる。
本明細書では、本発明として、車両用シート部材をさらに開示する。本発明に係る車両用シート部材は、フレーム材と、前記フレーム材を埋設する発泡樹脂成形体と、を備えた車両用シート部材であって、前記フレーム材は、前記車両用シート部材の平面視において、前記車両用シート部材の輪郭に沿って配置されており、前記発泡樹脂成形体は、前記フレーム材を埋設するとともに前記車両用シート部材の輪郭を形成する枠状部と、前記枠状部の内側において前記枠状部をわたすように前記枠状部から内側に延在する延在部と、を含み、前記延在部には、前記延在部が延在する延在方向に対して交差する方向に沿って、切り欠き溝、切れ目、または前記延在部を分断する切れ込みが形成されていることを特徴とする。
車両用シート部材に熱が入熱された時(または入熱された熱が放熱する時)、発泡樹脂成形体のうちフレーム材が埋設された状態の枠状部と、枠状部の内部に延在してフレーム材が存在しない延在部とでは、見かけ上の熱膨張量(熱収縮量)が異なる。これにより、枠状部に囲まれた延在部には、熱応力として圧縮応力および引張応力が不均一に作用し、延在部が変形し易いところ、本発明ではこの変形を抑えることができる。
すなわち、本発明では、枠状部の内側に延在する延在部に、延在方向に対して交差する方向に沿って、切り欠き溝または切れ目を形成することにより、延在部の表面に作用する熱応力を解放し、延在部の変形を抑えることができる。また、延在部に、延在部を分断する切れ込みを、延在方向に対して交差する方向に沿って形成することにより、延在部は、分断された分断部により構成され、分断部は自由端を有することになる。これにより、延在部が熱膨張および熱収縮しても、延在部に作用する熱応力を抑えることができる。このような結果、延在部に切り欠き溝、切れ目、および切れ込みのいずれか一つを形成した場合であっても、車両用シート部材の寸法精度を確保することができる。
より好ましい態様としては、前記フレーム材は、前記枠状部の内側の空間を挟んで対向する対向部分同士が連続した連続部分を有し、前記延在部は、前記対向部分の間に亘って延在するように形成されている。
ここで、フレーム材の連続部分が埋設された枠状部の部分に、延在部の両側が拘束されるため、このような延在部は熱膨張および熱収縮により特に変形し易い。このような場合であっても、この態様によれば、延在部に、切り欠き溝、切れ目、または切れ込みを形成することにより、延在部の変形を抑えることができる。
より好ましい態様としては、前記平面視における前記車両用シート部材の輪郭は、短手方向と長手方向を有した形状であり、前記延在部は、前記枠状部の対向する部分に亘って、前記長手方向に沿った第1延在部分を含み、前記切り欠き溝、前記切れ目、または前記切れ込みは、前記第1延在部分に形成されている。長手方向に沿って形成された第1延在部分は、熱膨張および熱収縮により変形し易いところ、この態様によれば、第1延在部分に、切り欠き溝、切れ目、または切れ込みを形成することにより、延在部の変形を抑えることができる。
切り欠き溝のより好ましい態様としては、前記切り欠き溝は、溝底部から溝開口部に向かって広がるように形成されている。この態様によれば、溝底部から溝開口部に向かって広がるように切り欠き溝を形成することにより、熱膨張および熱収縮時に、延在部の表面およびその近傍に延在方向に沿って作用する熱応力を解放し、延在部の変形を抑えることができる。
より好ましい態様としては、前記フレーム材は、車両用シート部材の輪郭に沿って周回している。この態様によれば、フレーム材が車両用シート部材の輪郭に沿って周回するので、車両用シート部材の強度を高めることができる。ここで、フレーム材を車両用シート部材の輪郭に沿って周回させると、延在部の両側が拘束され、熱膨張および熱収縮により変形し易い。このような場合であっても、この態様によれば、延在部に切り欠き溝、切れ目、および切れ込みのいずれか一つを形成しても、切り欠き溝、切れ目、または切れ込みを形成することにより、延在部の変形を効果的に抑えることができる。
本発明に係る車両用シート部材の製造方法によれば、寸法精度の高い車両用シート部材を得ることができる。また、本発明に係る車両用シート部材によれば、車両用シート部材に熱が入熱された時または入熱された熱が放熱する時であっても、車両用シート部材の寸法精度を確保することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用シート部材を上方側から視た模式的斜視図である。 図1に示す車両用シート部材を下方側から視た模式的斜視図である。 図1に示す車両用シート部材の平面図である。 図1に示す車両用シート部材の左側面図である。 図1に示す車両用シート部材の製造方法を説明するための模式的斜視図である。 図5に示すI−I線矢視断面に対応した位置における模式的断面図である。(a)は、成形型内に予備発泡樹脂粒子を充填した状態の断面図であり、(b)は、(a)に示す状態から、予備発泡粒子を発泡させて、発泡樹脂成形体を成形した状態の断面図であり、(c)は、(b)に示す状態から、発泡樹脂成形体を成形型から脱型した状態を示した図である。 比較例となる車両用シート部材の製造方法を説明するための図であり、(a)は、予備発泡粒子を発泡させて、発泡樹脂成形体を成形した状態の断面図であり、(b)は、(a)に示す状態から、発泡樹脂成形体を成形型から脱型した状態を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用シート部材を上方側から視た模式的斜視図である。 (a)は、図8に示す切り欠き溝およびその近傍の模式的断面図であり、(b)〜(e)は、(a)に示す切り欠き溝の変形例を説明するための図であり、(f)は切れ目およびその近傍の模式的断面図である。 本発明の他の実施形態に係る車両用シート部材を下方側から視た模式的斜視図である。 図10に示す車両用シート部材の変形例に係る車両用シート部材を上方側から視た模式的斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る車両用シート部材を下方側から視た模式的斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る車両用シート部材を下方側から視た模式的斜視図である。
以下、本発明による車両用シート部材および車両用シートのいくつかの実施形態を、図面を参照しながら説明する。しかし、本発明の範囲は個別の実施形態には限定されない。
<第1実施形態>
1.車両用シート部材10について
図1〜7に基づいて車両用シート部材及びその製造方法の第1実施形態を説明する。
図1および図2に示すように、車両用シート部材10は、基本構成として、フレーム材20と、フレーム材20の少なくとも一部を埋設する発泡樹脂成形体30と、を備えている。
車両用シート部材10の全体形状に特に制限はないが、図3に示すように、平面視で矩形である形状が一般的である。本明細書において矩形とは長方形、正方形等の四角形を指し、長方形及び正方形に限らず、台形や、平行四辺形の形状であってもよい。本明細書において矩形は概略矩形である場合も含み、例えば、隅部が丸みを帯びていてもよいし、矩形を構成する辺の一部又は全部が曲がった辺であってもよい。
本実施形態では、図3に示すように、車両用シート部材10の平面視における輪郭Sは、短辺および長辺を有した矩形であり、短手方向と長手方向とを有した形状である。輪郭Sは、4つの辺として、短辺を構成する右方縁部sRおよび左方縁部sLと、長辺を構成する前方縁部sFおよび後方縁部sBと、4隅を構成する隅部sCと、を含んでいる。なお、本実施形態でいう、前後左右とは、車両内に搭乗者が着座した状態で、車両から車両の進行(前方)方向を見たときの方向のことをいう。
本実施形態の車両用シート部材10は、例えば、図4に示すように、車両用シート部材10の上面11、すなわち発泡樹脂成形体30の上面31の側から適宜クッション材等の上部シート部材50を積層配置して、車両用シート1とすることができる。また、適当な外装材により、車両用シート部材10をクッション材等とともに被覆して車両用シート1としてもよい。
1−1.フレーム材20について
図1および図2に示すように、フレーム材20は、発泡樹脂成形体30に所要の保形性と強度を付与するために埋め込まれるものである。フレーム材20は、発泡樹脂成形体30を成形する条件下において発泡樹脂成形体30と比較して寸法が実質的に変化しない材料、例えば鋼またはアルミニウム等の金属材料、により構成することが通常である。
フレーム材20は、平面視における車両用シート部材10の輪郭Sに沿って、発泡樹脂成形体30の内部に延在した第1および第2骨組み部21,22と、第1および第2骨組み部21,22の端部に連結された一対の台座部23,23と、を備えている。
フレーム材20は、各台座部23に取付けられた前方係止部24と、第2骨組み部22に取付けられた後方係止部25をさらに備えている。本実施形態では、第1および第2骨組み部21,22、前方および後方係止部24,25としては、例えば直径が3〜6mm程度の鋼またはアルミニウム製の線材(ワイヤー)等が用いられるが、例えば金属製の帯状または管状の鋼材であってもよい。さらに、フレーム材20を、鋼板から打ち抜き成形およびプレス成形により、製造してもよい。
フレーム材20の第1骨組み部21は、前方縁部sFの中央に沿って、その近傍に配置されており、第2骨組み部22は、前方縁部sFの両側、右方縁部sR、左方縁部sL、後方縁部sB、および各隅部sCに沿って、これらの近傍に配置されている。フレーム材20は、車両用シート部材10の輪郭Sに沿うように、輪郭Sを形成する発泡樹脂成形体30の外周面33から少し内側に入った個所に埋設されている。
このようにして、第1および第2骨組み部21,22およびこれらを連結する一対の台座部23,23により、フレーム材20は、車両用シート部材10の輪郭Sに沿って連続して周回している。なお、本実施形態では、フレーム材20は、車両用シート部材10の輪郭Sに沿って連続して周回しているが、例えば、フレーム材20が、車両用シート部材10の輪郭Sに沿って断続的に周回していてもよい。すなわち、この形態には限らず、輪郭Sに沿う一部の部分のみに骨組み部が配置されていてもよい。例えば、第2骨組み部22が、台座部23,23に連結されず、後方縁部sBに沿って配置されてもよい。また、フレーム材20を構成する骨組み部の個数も2つに限定されるものではなく、その個数は1つまたは3つ以上であってもよい。
フレーム材20の前方係止部24と後方係止部25は、車両用シート部材10を車両に係止する部分である。前方係止部24は、例えば溶接または接着等により、台座部23に連結されており、台座部23から下方に突出している。前方係止部24の先端部分24aは、略U字状の湾曲しており、発泡樹脂成形体30から露出し、基端部分24bは、台座部23と共に発泡樹脂成形体30に埋設されている。より具体的には、基端部分24bは、その周囲の全体が発泡樹脂成形体30に包埋される。これにより、本実施形態の車両用シート部材10を前方係止部24の先端部分24aを介して車両に係止する際に引き抜き方向の力が加わった場合であっても、前方係止部24は発泡樹脂成形体30に保持され、引き抜き方向の力に対する耐性を高めることができる。
さらに、後方係止部25は、第2骨組み部22のうち、後方縁部sBに沿った中央部分22bから、後方に突出している。後方係止部25の先端部分25aは、略U字状の湾曲しており、発泡樹脂成形体30から露出し、基端部分25bは、発泡樹脂成形体30に埋設されている。
本実施形態では、前方係止部24及び後方係止部25の先端部分24a,25aはそれぞれ線材を略U字状に曲げて形成しているが、この構造には限定されず、車両側の構造に応じて係止が可能な構造とすればよい。
本実施形態では、前方係止部24は、台座部23を介して第1および第2骨組み部21,22の双方に連結されている。しかしながら、前方係止部24は、この形態には限定されず、後方係止部25のように、台座部23を介さず直接に第1または第2骨組み部21,22の双方に連結されていてもよい。また、前方係止部24の数は特に限定されず、1つであってもよいし3つ以上であってもよい。前方係止部24と後方係止部25のうち一方が存在していなくてもよい。
1−2.発泡樹脂成形体30について
図1および図2に示すように、発泡樹脂成形体30は、発泡樹脂の型内発泡成形体である。発泡樹脂としては、特に限定されないが、通常は、発泡された熱可塑性樹脂が用いられ、例えば、発泡ポリスチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂とポリオレフィン系樹脂とを含む発泡複合樹脂、発泡ポリオレフィン系樹脂等が好適に用いられる。発泡倍率は、発泡樹脂の種類に応じて適宜調整することができるが、一般的には10〜50倍程度、典型的には20〜40倍程度である。
発泡樹脂成形体30には、車両の搭乗者が座る側となる上面31と、車両に締結される側となる底面32が形成されている。発泡樹脂成形体30は、フレーム材20を埋設するとともに、車両用シート部材10の平面視において、車両用シート部材10の輪郭Sを形成する枠状部35を備えている。枠状部35は、車両用シート部材10を取り付けた状態で、座席の前方に位置する前方部分35aと、前方部分35aと一体的に形成され、後方に向かって傾斜した後方部分35bと、から構成されている。車両用シート部材10が車両に組み込まれたとき、発泡樹脂成形体30の前方部分35aは搭乗者の上腿部を支持し、後方部分35bは搭乗者の臀部を支持する。
具体的には、図4に示すように、発泡樹脂成形体30の上面31は、図示する実施形態では、前方部分35aの後方端の近傍が最深部となるように下方に窪んだ曲面であることで、上部シート部材50を介し、搭乗者の上腿部及び臀部を保持するよう形成されている。ただし、発泡樹脂成形体30の形状および厚みは、車両用シート部材10が取り付けられる車両本体側の形状によって種々変化し得るものであり、図示する実施形態には限定されない。例えば発泡樹脂成形体30の上面31は概ね平坦な形状であってもよい。
発泡樹脂成形体30は、枠状部35の内側において枠状部35をわたすように枠状部35からその内側に延在する延在部36を備えている。より具体的には、本実施形態では、フレーム材20は、枠状部35の内側の空間を挟んで対向する対向部分22a,22a同士が連続した第2骨組み部22(連続部分)を有している。延在部36は、対向部分22a、22aの間に亘って延在するように形成されている。
このような延在部36は車両用シート部材10を補強する補強部であり、枠状部35の内側に空間に延在部36を形成することにより、発泡樹脂成形体30の前方部分35a及び後方部分35bにはそれぞれ肉抜き部38a,38bが形成されている。肉抜き部38a、38bは発泡樹脂成形体30を軽量化することや、車両用シートを構成する他の部材(例えば、発泡樹脂成形体30よりも弾性変形しやすいクッション材、コンソールボックスの部材等)を収容することを目的として設けられる。
図1〜3に示すように、発泡樹脂成形体30の延在部36には、延在部36が延在する延在方向Lに対して交差する方向に沿って、延在部36を分断する切れ込み37Aが形成されている。より具体的には、延在部36が延在する延在方向Lは、車両用シート部材10の長手方向に一致しており、切れ込み37Aは、長手方向に対して直交する短手方向に沿って形成されている。これにより、延在部36は、2つの分断部36a,36aにより構成されることになり、分断部36aの先端側は自由端になる。ここで、切れ込み37Aは、延在部36を分断していれば、その幅は限定されるものではない。ただし、発泡樹脂成形体30の強度確保の観点から、切れ込み37Aの幅(すなわち分断部36,36同士の隙間)は、切れ込み37Aを形成していない状態の延在部36の長手方向(延在方向L)の長さに対して、20%以下が好ましく、より好ましくは10%以下、さらに好ましくは5%以下であり、さらに好ましくは2%以下である。
本実施形態では、切れ込み37Aは、長手方向に対して直交する短手方向に沿って形成されているが、切れ込み37Aが延在部36を分断することができるものであれば、延在方向Lに対して傾斜して交差する方向に沿って切れ込み37Aを設けてもよい。
さらに、本実施形態では、延在部36は長手方向に沿って1つ形成されているが、必要に応じて延在部36を複数設けてもよく、短手方向またはこれらの方向とは異なる任意の方向に沿って延在部を1つまたは複数設けてもよい。
ここで、車両用シート部材10に熱が入熱された時(または入熱された熱が放熱する時)、発泡樹脂成形体30のうちフレーム材20が埋設された状態の枠状部35と、枠状部35の内部に延在してフレーム材20が存在しない延在部36とでは、見かけ上の熱膨張量(熱収縮量)が異なる。これにより、枠状部35に囲まれた延在部36には、熱応力として圧縮応力および引張応力が不均一に作用し、延在部36の中央が例えば上側に湾曲するように変形し易い。特に、長手方向に沿って形成された延在部36は、このような現象が顕著である。
しかしながら、本実施形態では、枠状部35の内側に延在する延在部36に延在部36を分断する切れ込み37Aを形成することにより、延在部36は、分断された分断部36a,36aにより構成され、各分断部36aは自由端を有することになる。これにより、延在部36が熱膨張および熱収縮しても、延在部36に作用する熱応力を抑えることができ、車両用シート部材10の寸法精度を確保することができる。
特に、本実施形態では、第2骨組み部22が埋設された枠状部35の部分に、延在部36の両側が拘束される構造を採用している。このため、延在部36は熱膨張および熱収縮により特に変形し易い。フレーム材20が車両用シート部材10の輪郭Sに沿って連続して周回している場合には、延在部36はさらに変形し易い。このような場合であっても、本実施形態では、上述したように、延在部36に切れ込み37Aを形成することにより、各分断部36aが、延在方向Lに沿って独立して膨張および収縮するので、延在部36の変形をより効果的に抑えることができる。
2.車両用シート部材10の製造方法について
以下に図5および図6を参照しながら車両用シート部材10の製造方法について説明する。なお、図5では、フレーム材20を便宜上、実線で記載している。図5に示すように、本実施形態の車両用シート部材10の製造する際には、フレーム材20を成形型7のキャビティ73に配置する。次に、樹脂と発泡剤とを含む発泡性樹脂粒子を予備発泡させた予備発泡樹脂粒子30Aを充填した後、成形型7内に蒸気を供給することにより予備発泡樹脂粒子30Aを発泡させ、発泡樹脂成形体30を成形する。その後、成形型7内で発泡樹脂成形体30を冷却後、フレーム材20と共に発泡樹脂成形体30を成形型7から脱型し、発泡樹脂成形体30に残った熱を放熱する(放冷する)。
ところで、発泡樹脂成形体30は、通常、脱型後、発泡成形時の残熱が放熱する際に、わずかに収縮する性質を有する。一方、金属等の材料により構成されたフレーム材20は、発泡樹脂成形体30の成形の前後で、発泡樹脂成形体30に比べて実質的な寸法変化がない。したがって、図7(a)に示すように、発泡樹脂成形体30を、第1型71および第2型72からなる成形型7で成形し、図7(b)に示すように、成形型7から発泡樹脂成形体30を脱型して発泡樹脂成形体30が放熱するまでの間、発泡樹脂成形体30は熱収縮する。このとき、フレーム材20が存在しない延在部36の両側は、フレーム材20が存在する枠状部35で拘束されているため、延在部36には熱応力として圧縮応力および引張応力が不均一に作用し、延在部36は中央から上側に湾曲するように変形し易い。そして、成形後の発泡樹脂成形体30の変形状態は、放熱後にも保持されてしまう。
このような点を鑑みて、本実施形態では、以下のようにして、車両用シート部材10を製造する。まず、フレーム材20を準備する。フレーム材20の構造および材質は、上述した通りである。次に、図5に示すように、車両用シート部材10の平面視において、車両用シート部材10の輪郭Sに沿ってフレーム材20が配置されるように、フレーム材20を成形型7内に配置する(配置工程)。
図5および図6(a)に示すように、成形型7は、第1型71および第2型72からなり、第1型71および第2型72を型締めした際に、成形型7内に、発泡樹脂成形体30に応じたキャビティ73が形成される。第1型71には、延在部36の成形に合わせて、延在部36が延在する延在方向L(長手方向)に対して交差する方向(短手方向)に沿って、仕切り壁74が形成されている。
次に、図6(a)に示すように、フレーム材20が内部に配置された第1型71および第2型72を仮型締め(クラッキング)した後に、樹脂と発泡剤とを含む発泡性樹脂粒子を予備発泡させた予備発泡樹脂粒子30Aを充填し、型締めする。
次に、図6(b)に示すように、蒸気等で成形型7のキャビティ73内を加熱して予備発泡樹脂粒子30Aを二次発泡させ、予備発泡樹脂粒子30A間の空隙を埋めるとともに、予備発泡樹脂粒子30Aを相互に融着させることにより一体化し、発泡樹脂成形体30を成形する(成形工程)。
これにより、成形型7内において、枠状部35と、延在部36とを含む発泡樹脂成形体30を成形することができる。成形された枠状部35は、フレーム材20を埋設するとともに車両用シート部材10の輪郭Sを形成する。成形された延在部36は、枠状部35の内側において枠状部35をわたすように枠状部35から内側に延在する。これと同時に、仕切り壁74により、延在部36が延在する延在方向Lに対して交差する方向に沿って、延在部36には、延在部36を分断する切れ込み37Aが成形される。
次に、水冷または放冷により、成形型7内の発泡樹脂成形体30を冷却する。さらに、発泡樹脂成形体30を成形型7から脱型し、発泡樹脂成形体30とフレーム材20とが一体化された本実施形態の車両用シート部材10を得ることができる。ここで、発泡樹脂成形体30を成形型7から脱型する途中から脱型後に、成形後の残熱が放熱することにより、発泡樹脂成形体30が収縮する。
実施形態では、延在部36を分断する切れ込み37Aを、延在方向Lに対して交差する方向に沿って成形することにより、延在部36は、分断された一対の分断部36a,36aにより構成され、各分断部36aは自由端を有することになる。これにより、延在部36が熱収縮しても、各分断部36aが独立して収縮するので、延在部36に作用する熱応力を抑えることができる。このような結果、寸法精度の高い車両用シート部材10を製造することができる。
本実施形態では、図5に示すように、フレーム材20は、第2骨組み部22を有しており、第2骨組み部22は、枠状部35の内側の空間を挟んで対向する対向部分22a,22a同士が連続した連続部分となっている。発泡樹脂成形体30を成形する際には、対向部分22a,22aの間に亘って延在するように延在部36を成形する。したがって、本来は、フレーム材20の第2骨組み部22が埋設された枠状部35の部分に、延在部36の両側が拘束されるため、延在部36が、熱収縮により変形し易い。特に、フレーム材20を、車両用シート部材10の輪郭Sに沿って連続して周回させているため、このような変形は生じ易い。このような場合であっても、本実施形態では、成形工程時に、延在部36に切れ込み37Aを成形することにより、このような変形を抑制することができる。
<第2実施形態>
以下に、本発明の第2実施形態に係る車両用シート部材10およびその製造方法を図8および図9を参照しながら説明する。なお、第2実施形態に係る車両用シート部材10が第1実施形態と相違する点は、延在部36に切れ込み37Aの代わりに、切り欠き溝37Bまたは切れ目37Cを設けた点である。したがって、第1実施形態と同じ構成は、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。なお、本明細書でいう「切れ込み」は、延在部を分断するように形成されるものをいい、「切り欠き溝」および「切れ目」は、延在部を分断しないように形成されるものをいう。
図8に示すように、本実施形態では、延在部36に、延在部36が延在する延在方向Lに対して交差する方向に沿って、切り欠き溝37Bが形成されている。より具体的には、本実施形態では、延在部36は長手方向に沿って形成されており、切り欠き溝37Bは、長手方向と直交する短手方向に沿って形成されている。なお、切り欠き溝37Bの形成される方向は、切れ込み37Aと同様に、延在部36が延在する延在方向Lに対して交差していれば、その方向は限定されるものではない。
図9(a)に示すように、切り欠き溝37Bは、切り欠き溝37Bが延在する延在方向Lと直交する断面において、溝底部37aから溝開口部37bに向かって広がるように形成されている。
このように、本実施形態では、切り欠き溝37Bは、溝底部37aから溝開口部37bに向かって広がっている。これにより、熱膨張および熱収縮時に、延在部36の表面およびその近傍に延在方向Lに沿って作用する熱応力(引張応力または圧縮応力)を解放し、延在部36が湾曲するような熱変形を抑えることができる。
ここで、延在部36に設ける切り欠き溝37Bは、延在部36に切り欠き溝37Bを形成しない状態で、延在部36の熱変形量が最も大きい位置に設けられることが望ましく、特に、湾曲するように変形する延在部36の表面のうち、凸側の表面に設けることが望ましい。これにより、延在部36の熱変形をより効果的に抑えることができる。さらに、複数の切り欠き溝37Bを延在部36の延在方向Lに並んで形成してもよい。これにより、より浅い深さの複数の切り欠き溝37Bで延在部36が湾曲するような熱変形をより効率的に抑えることができ、延在部36の強度も確保することができる。特に、切り欠き溝37Bを複数設けた場合には、各切り欠き溝37Bの溝深さを、延在部36の端部から中央に進むに従って浅くなるように、各切り欠き溝37Bを形成することがより好ましい。
本実施形態では、切り欠き溝37Bの変形例として、例えば、図9(b)に示すように、溝底部37aが凹曲面により形成されていてもよい。これにより、溝底部37aの応力集中を低減することができる。さらに、切り欠き溝37Bの変形例として、図9(c)または図9(d)に示すように、切り欠き溝37Bの断面が台形状の溝、または、矩形状の溝であってもよい。さらに、図9(e)に示すように、矩形状の切り欠き溝37Bの溝底部37aが、凹曲面により形成されていてもよい。さらに、図9(f)に示すように、切り欠き溝37Bの代わりに、切れ目(スリット)37Cであってもよい。
車両用シート部材10を製造する際には、第1実施形態と同様に、フレーム材20を成形型のキャビティに位置するように配置する。次に、樹脂と発泡剤とを含む発泡性樹脂粒子を予備発泡させた予備発泡樹脂粒子を充填した後、成形型7内に蒸気を供給することにより予備発泡樹脂粒子を発泡させ、発泡樹脂成形体30を成形する。本実施形態では、図6(a)に示す第1型71に仕切り壁74を設ける代わりに、切り欠き溝37Bに応じて第2型72に向かって突出した突出部を第1型71に設ける。これにより、発泡樹脂成形体30の延在部36に切り欠き溝37Bを成形することができる。なお、切れ目37Cを設ける場合には、切れ目37Cの形状に応じて第2型72に向かって突出した薄板部を第1型71に設ける。
その後、フレーム材20と共に発泡樹脂成形体30を成形型から脱型し、発泡樹脂成形体30を放熱させる。本実施形態では、枠状部35の内側に延在する延在部36に、延在方向Lに対して交差する方向に沿って、切り欠き溝37Bまたは切れ目37Cを成形することにより、延在部36の表面に作用する熱応力を解放し、延在部36の変形を抑えることができる。
<その他の実施形態>
以下に、本発明のその他の実施形態について、図10〜図13を参照しながら説明する。なお、これらの他の実施形態に係る車両用シート部材10の構成のうち、第1実施形態および第2実施形態と共通する構成は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図10に示すように、この実施形態では、車両用シート部材10の延在部36は、長手方向に延在する第1延在部分36A、および、短手方向に延在する2つの第2延在部分36B,36Bを有している。第1延在部分36Aと第2延在部分36Bとは、連結部36Cにより連結されており、各第1延在部分36Aと第2延在部分36Bには、各延在部分の延在方向と交差する方向に沿って、4つ(複数)の切れ込み37Aが形成されている。
このように、相互に交差する第1延在部分36Aと第2延在部分36Bとを、枠状部35の内側に設けることにより、車両用シート部材10の補強を行うことができる。また、第1延在部分36Aと第2延在部分36Bのいずれにも切れ込み37Aを形成することにより、第1延在部分36Aおよび第2延在部分36Bの湾曲するような熱変形を抑えることができる。さらに、成形後、発泡樹脂成形体30の熱収縮が起因となった、第1延在部分36Aおよび第2延在部分36Bの変形も抑えることができる。
図10に示す実施形態では、第1延在部分36Aおよび第2延在部分36Bの双方に、切れ込み37Aを形成したが、たとえば、図11に示すように、短手方向に延在する第2延在部分36Bに、切れ込み37Aの代わりに切り欠き溝37Bを形成してもよい。これにより、第2延在部分36Bに比べて熱変形し易い第1延在部分36Aは、切れ込み37Aにより、より確実に熱変形を抑えることができる。一方、第1延在部分36Aに比べて熱変形し難い第2延在部分36Bには切り欠き溝37Bを形成することにより、その強度を確保しつつ、熱変形を抑えることができる。
図10に示す本実施形態では、フレーム材20は、車両用シート部材10の輪郭Sに沿って連続して周回しているが、フレーム材20は、車両用シート部材10の輪郭Sに沿って少なくとも一部に配置されていればよい。したがって、図12に示すように、第2骨組み部22が、台座部23,23に連結されず、後方縁部sBに沿ってのみ配置され、第1延在部分36Aにのみに切れ込み37Aを形成してもよい。この場合には、長手方向に延在する第1延在部分36Aに、切れ込み37Aを設ければよい。
さらに、図13に示すように、枠状部35の内側の空間を挟んで対向する対向部分22a,22a同士を端部として、これらが連続した第2骨組み部22(連続部分)有したフレーム材20を用いてもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
1:車両用シート、7:成形型、10:車両用シート部材、20:フレーム材、21:第1骨組み部、22:第2骨組み部(連続部分)、22a:対向部分、30:発泡樹脂成形体、35:枠状部、36:延在部、36a:分断部、36A:第1延在部分、36B:第2延在部分、37a:溝底部、37b:溝開口部、37A:切れ込み、37B:切り欠き溝、37C:切れ目、L:延在方向、S:輪郭

Claims (10)

  1. フレーム材と、前記フレーム材を埋設する発泡樹脂成形体と、を備えた車両用シート部材の製造方法であって、
    前記車両用シート部材の平面視において、前記車両用シート部材の輪郭に沿って前記フレーム材が配置されるように、前記フレーム材を成形型内に配置する配置工程と、
    成形型内において、前記フレーム材を埋設するとともに前記車両用シート部材の輪郭を形成する枠状部と、前記枠状部の内側において前記枠状部をわたすように前記枠状部から内側に延在する延在部と、を含む発泡樹脂成形体を成形する成形工程と、を含み、
    前記成形工程時に、前記延在部が延在する延在方向に対して交差する方向に沿って、切り欠き溝、切れ目、または前記延在部を分断する切れ込みを、前記延在部に成形することを特徴とする車両用シート部材の製造方法。
  2. 前記フレーム材は、前記枠状部の内側の空間を挟んで対向する対向部分同士が連続した連続部分を有し、
    前記成形工程において、前記延在部を、前記対向部分の間に亘って延在するように成形することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート部材の製造方法。
  3. 前記平面視における前記車両用シート部材の輪郭は、短手方向と長手方向を有した形状であり、
    前記成形工程において、前記延在部を、前記枠状部の対向する部分に亘って、少なくとも前記長手方向に沿って延在した第1延在部分を含むように成形するとともに、前記切り欠き溝、前記切れ目、または前記切れ込みを、前記第1延在部分に成形することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用シート部材の製造方法。
  4. 前記切り欠き溝を、溝底部から溝開口部に向かって広がるように成形することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用シート部材の製造方法。
  5. 前記フレーム材を、車両用シート部材の輪郭に沿って周回させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用シート部材の製造方法。
  6. フレーム材と、前記フレーム材を埋設する発泡樹脂成形体と、を備えた車両用シート部材であって、
    前記フレーム材は、前記車両用シート部材の平面視において、前記車両用シート部材の輪郭に沿って配置されており、
    前記発泡樹脂成形体は、前記フレーム材を埋設するとともに前記車両用シート部材の輪郭を形成する枠状部と、前記枠状部の内側において前記枠状部をわたすように前記枠状部から内側に延在する延在部と、を含み、
    前記延在部には、前記延在部が延在する延在方向に対して交差する方向に沿って、切り欠き溝、切れ目、または前記延在部を分断する切れ込みが形成されていることを特徴とする車両用シート部材。
  7. 前記フレーム材は、前記枠状部の内側の空間を挟んで対向する対向部分同士が連続した連続部分を有し、前記延在部は、前記対向部分の間に亘って延在するように形成されていることを特徴とする請求項6に記載の車両用シート部材。
  8. 前記平面視における前記車両用シート部材の輪郭は、短手方向と長手方向を有した形状であり、
    前記延在部は、前記枠状部の対向する部分に亘って、前記長手方向に沿った第1延在部分を含み、
    前記切り欠き溝、前記切れ目、または前記切れ込みは、前記第1延在部分に形成されていることを特徴とする請求項6または7に記載の車両用シート部材。
  9. 前記切り欠き溝は、溝底部から溝開口部に向かって広がるように形成されていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の車両用シート部材。
  10. 前記フレーム材は、車両用シート部材の輪郭に沿って周回していることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に記載の車両用シート部材。
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