JP2019084591A - ハンド機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】可動部を通るフレキシブルケーブルの寿命を延ばす。【解決手段】複数の指部を有し該指部によって対象物を把持するハンド機構であって、フレキシブルケーブルと、対象物の把持に伴って屈曲または伸展し、フレキシブルケーブルの経路を有すると共に、経路に第一面と屈曲部において第一面から屈曲した面である第二面とを有する関節部と、第一面とフレキシブルケーブルとの間に設けられ可撓性を有するシートであって、第二面とシートとの間に隙間を有するように形成されるシートと、を備える。【選択図】図10
Description
本発明は、ハンド機構に関する。
ロボットアーム等に取り付けられ、複数の指部によって対象物を把持するハンド機構が開発されている。例えば、特許文献1には、複数の指部を有するハンド機構(多指ハンド部)と、該ハンド機構が先端に取り付けられたロボットアームと、を備えたロボット装置が開示されている。
ハンド機構では、指部の先端部に感圧センサを備えることがある。この感圧センサの出力信号を制御装置に入力するために、感圧センサにフレキシブルケーブルが接続されている。このフレキシブルケーブルの経路は、指部の内部に設けられている。指部には対象物を把持する際に屈曲または伸展する関節部が設けられており、フレキシブルケーブルはこの関節部を通ることになる。
対象物の把持に伴い関節部が屈曲または伸展を繰り返すと、その動作に合わせてフレキシブルケーブルも屈曲または伸展を繰り返す。ここで、関節部にエッジが存在し、フレキシブルケーブルが屈曲または伸展する際にフレキシブルケーブルがエッジに接触して擦れると、フレキシブルケーブルが摩耗する虞がある。また、エッジに沿ってフレキシブルケーブルが屈曲または伸展を繰り返すと、フレキシブルケーブルに疲労破壊が発生する虞もある。このようにして、フレキシブルケーブルの寿命が短くなると、ユーザがフレキシブルケーブルの交換作業を強いられることになる。なお、指部やアーム部に他のセンサやモータ等が備わり、それらに接続されるフレキシブルケーブルが関節部を通る場合にも同様のことが起こり得る。
本発明は、上記したような種々の実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、可動部を通るフレキシブルケーブルの寿命を延ばすことにある。
本発明の態様の一つは、複数の指部を有し該指部によって対象物を把持するハンド機構であって、フレキシブルケーブルと、前記対象物の把持に伴って屈曲または伸展し、前記フレキシブルケーブルの経路を有すると共に、前記経路に第一面と屈曲部において前記第一面から屈曲した面である第二面とを有する関節部と、前記第一面と前記フレキシブルケーブルとの間に設けられ可撓性を有するシートであって、前記第二面と前記シートとの間に隙間を有するように形成されるシートと、を備えるハンド機構である。
本発明によれば、可動部を通るフレキシブルケーブルの寿命を延ばすことができる。
以下に図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
本発明に係るハンド機構によれば、エッジ上にシートが備わるため、フレキシブルケーブルが直接エッジに接触することを抑制できる。また、第二面とシートとの間に隙間を有するようにシートが形成されており、シートがエッジに沿って屈曲していないため、フレキシブルケーブルの曲率半径が過度に小さくなることを抑制できる。また、シートは可撓性を有するため、関節部の屈曲及び伸展に合わせて変形することができるので、フレキシブルケーブルの動きを妨げることを抑制できる。これらにより、エッジが原因となるフレキシブルケーブルの摩耗や疲労破壊が起こることを抑制できる。
<実施形態>
ここでは、本発明に係るハンド機構をロボットアームに適用した場合について説明する。図1は、本実施形態に係るロボットアームの概略構成を示す図である。ロボットアーム1は、ハンド機構2、アーム機構3、および台座部4を備えている。アーム機構3の一端にハンド機構2が取り付けられている。また、アーム機構3の他端が台座部4に取り付けられている。ハンド機構2は、アーム機構3に接続されたベース部20と、該ベース部20に可動自在に支持された複数の指部21(図1に示す例では、4本の指部21)と、を備えている。
ここでは、本発明に係るハンド機構をロボットアームに適用した場合について説明する。図1は、本実施形態に係るロボットアームの概略構成を示す図である。ロボットアーム1は、ハンド機構2、アーム機構3、および台座部4を備えている。アーム機構3の一端にハンド機構2が取り付けられている。また、アーム機構3の他端が台座部4に取り付けられている。ハンド機構2は、アーム機構3に接続されたベース部20と、該ベース部20に可動自在に支持された複数の指部21(図1に示す例では、4本の指部21)と、を備えている。
<ハンド機構>
次に、ハンド機構2の構成について図2から図8に基づいて説明する。図2はハンド機構2の斜視図である。図3はハンド機構2の上面図である。なお、図3において、矢印は、各指部21の回転可動範囲を示している。図2および図3に示すように、ハンド機構2においては、ベース部20に4本の指部21が、ハンド機構2の長手方向(図3において紙面に垂直な方向)の軸を中心とした円周上に、等角度間隔(すなわち90deg間隔)に配置されている。また、4本の指部21は全て同一の構造を有し且つ同一の長さである。ただし、各指部21の動作は、それぞれ独立して制御される。
次に、ハンド機構2の構成について図2から図8に基づいて説明する。図2はハンド機構2の斜視図である。図3はハンド機構2の上面図である。なお、図3において、矢印は、各指部21の回転可動範囲を示している。図2および図3に示すように、ハンド機構2においては、ベース部20に4本の指部21が、ハンド機構2の長手方向(図3において紙面に垂直な方向)の軸を中心とした円周上に、等角度間隔(すなわち90deg間隔)に配置されている。また、4本の指部21は全て同一の構造を有し且つ同一の長さである。ただし、各指部21の動作は、それぞれ独立して制御される。
図4から図8は、ハンド機構2の指部21の構成およびその駆動機構について説明するための図である。図4は指部21の側面図である。なお、図4では、ベース部20が透過された状態で記載されており、ベース部20の内部に位置する指部21の一部の内部構造をも示している。また、図5は、指部21の先端部側を図4の矢印Aの方向から見た図である。なお、図4および図5では、後述する指部21の第2指リンク部212の一部が透
過された状態で記載されており、該第2指リンク部212の内部構造をも示されている。
過された状態で記載されており、該第2指リンク部212の内部構造をも示されている。
図2および図4に示すとおり、各指部21は、第1指リンク部211、第2指リンク部212、および基端部213を有している。そして、指部21の基端部213がベース部20に接続されている。ここで、基端部213は、図3において矢印で示すように、ベース部20に対して指部21の長手方向(図3において紙面に垂直な方向)の軸回りに回転可能に接続されている。また、指部21において、基端部213に第2指リンク部212の一端が接続されている。そして、この第2指リンク部212と基端部213との接続部に第2関節部23が形成されている。また、図4および図5に示すように、指部21においては、第2指リンク部212の他端に第1指リンク部211の一端が接続されている。そして、この第1指リンク部211と第2指リンク部212との接続部に第1関節部22が形成されている。
また、図4に示すように、ベース部20の内部には第2モータ52および第3モータ53が設けられている。第3モータ53は基端部213をその軸回りに回転駆動させるためのモータである。第3モータ53の回転力が歯車を介して基端部213の回転軸に伝達されることで、基端部213が回転駆動し、それに伴って、図3において矢印で示す範囲で指部21全体が回転駆動される。また、第2モータ52は、第2関節部23において、第2指リンク部212を基端部213に対して相対的に回転駆動させるためのモータである。第2モータ52の回転力が第2指リンク部212の回転軸に伝達される。その結果、図6において矢印で示す範囲で、第2指リンク部212が基端部213に対して相対的に回転駆動される。図6に示すように、第2関節部23は屈曲および伸展可能に形成されている。なお、第2モータ52による駆動力と第3モータ53による駆動力とは、それぞれ独立してその作動対象に伝わるように構成されている。
また、図4および図5に示すように、第2指リンク部212の内部には第1モータ51が設けられている。第1モータ51は、第1関節部22において、第1指リンク部211を第2指リンク部212に対して相対的に回転駆動させるためのモータである。第1モータ51の回転力が歯車を介して第1指リンク部211の回転軸に伝達される。その結果、図7において矢印で示す範囲で、第1指リンク部211が第2指リンク部212に対して相対的に回転駆動される。図7に示すように、第1関節部22は屈曲および伸展可能に形成されている。
また、図2、図4、図5、および図8に示すように、本実施形態では、指部21の第1指リンク部211の先端側に感圧センサ70が設けられている。感圧センサ70は、第1指リンク部211の先端部に作用する外力(圧力)を検出するセンサである。また、図4に示すように、感圧センサ70は、第1指リンク部211における、第1関節部22の屈曲方向側の壁面(以下、「屈曲側壁面」と称する場合もある。)215および伸展方向側の壁面(以下、「伸展側壁面」と称する場合もある。)216の両面に設けられている。ここで、本実施形態では、第1指リンク部211の先端側における屈曲側壁面215は曲面状に形成されている。そこで、図8に示すように、第1指リンク部211の先端側における屈曲側壁面215には、複数の感圧センサ70をその曲面形状に沿って並べて設置してもよい。
<アーム機構>
アーム機構3は、第1アームリンク部31、第2アームリンク部32、第3アームリンク部33、第4アームリンク部34、第5アームリンク部35、および接続部材36を備えている。各アームリンク部には、軸周りに回転させるためのモータ(図示略)が設けられている。アーム機構3をこのような構成とすることで、例えば、該アーム機構3を6自由度の自由度を有する機構とすることができる。
アーム機構3は、第1アームリンク部31、第2アームリンク部32、第3アームリンク部33、第4アームリンク部34、第5アームリンク部35、および接続部材36を備えている。各アームリンク部には、軸周りに回転させるためのモータ(図示略)が設けられている。アーム機構3をこのような構成とすることで、例えば、該アーム機構3を6自由度の自由度を有する機構とすることができる。
<台座部>
台座部4には、ハンド機構2及びアーム機構3を制御するための制御装置(図示略)が内蔵されている。制御装置は、ハンド機構2及びアーム機構3に設けられた各モータを駆動するための駆動信号を生成する複数のドライバを含み、各ドライバからの駆動信号が対応する各モータに供給されるように構成される。また、制御装置には、感圧センサ70からの信号が入力される。制御装置は、演算処理装置およびメモリを有するコンピュータを含んでいる。また、制御装置は、所定の制御プログラムを記憶しており、このプログラムを実行することにより、ハンド機構2及びアーム機構3を制御する。
台座部4には、ハンド機構2及びアーム機構3を制御するための制御装置(図示略)が内蔵されている。制御装置は、ハンド機構2及びアーム機構3に設けられた各モータを駆動するための駆動信号を生成する複数のドライバを含み、各ドライバからの駆動信号が対応する各モータに供給されるように構成される。また、制御装置には、感圧センサ70からの信号が入力される。制御装置は、演算処理装置およびメモリを有するコンピュータを含んでいる。また、制御装置は、所定の制御プログラムを記憶しており、このプログラムを実行することにより、ハンド機構2及びアーム機構3を制御する。
<関節部>
図9は、指部21の第1関節部22の概略構成を示す図である。図9では一部の機構を省略している。指部21の第1指リンク部211の先端側には図7で示したように感圧センサ70が設けられており、感圧センサ70はフレキシブルケーブル200を介して制御装置に接続されている。フレキシブルケーブル200は、平板導体を並列に並べて全体を絶縁体で覆った電線であり、可撓性を有する。平板導体には例えば銅を用いることができる。また、絶縁体には例えばポリイミド又はポリエステルを用いることができる。
図9は、指部21の第1関節部22の概略構成を示す図である。図9では一部の機構を省略している。指部21の第1指リンク部211の先端側には図7で示したように感圧センサ70が設けられており、感圧センサ70はフレキシブルケーブル200を介して制御装置に接続されている。フレキシブルケーブル200は、平板導体を並列に並べて全体を絶縁体で覆った電線であり、可撓性を有する。平板導体には例えば銅を用いることができる。また、絶縁体には例えばポリイミド又はポリエステルを用いることができる。
フレキシブルケーブル200は、第1指リンク部211から台座部4まで配線されているため、第1関節部22の内部にもフレキシブルケーブル200の経路が存在する。第1関節部22の屈曲及び伸展の際には、その動きに合わせてフレキシブルケーブル200が変形することで、該フレキシブルケーブル200の断線が抑制され、電気的な接続が維持される。
しかし、第1関節部22の屈曲または伸展の際に、フレキシブルケーブル200が第1関節部22に形成されているエッジ201に接触する場合がある。ここでいうエッジ201は、第1関節部22を形成している部材の表面において、凸状に屈曲している箇所である。図9に示すエッジ201は、第1関節部22の屈曲の際にフレキシブルケーブル200が接触し得る箇所に存在している。エッジ201は、2つの面(第一面203及び第二面204)の交線で形成されている。したがって、第二面204は、エッジ201(屈曲部)において第一面203から屈曲した面である。すなわち、本実施例においてはエッジ201が、本発明における屈曲部に相当する。
仮に、第1関節部22が屈曲を繰り返す度にエッジ201にフレキシブルケーブル200が接触するような構造だった場合、エッジ201がフレキシブルケーブル200を摩耗させる。また、エッジ201(屈曲部)によってフレキシブルケーブル200が折れ曲がると、疲労破壊を招く虞がある。なお、屈曲部には面取りがなされたものや、曲面を持ったものを含むことができる。例えば、屈曲部を曲面で形成し、その曲率半径を大きくすることにより摩耗や疲労破壊が起こることをある程度は抑制できるが、第1関節部22が屈曲を繰り返すうちに摩耗や疲労が進む虞がある。
そこで本実施形態ではフレキシブルケーブル200とエッジ201との間に、可撓性を有するシート状の部材である保護シート202を設けた。図10は、エッジ201付近の保護シート202の状態を示した図である。なお、第一面203及び第二面204は、第1関節部22を構成する部材の表面である。保護シート202は、フレキシブルケーブル200に例えば接着剤を用いて接着されている。また、保護シート202は、第一面203上において、フレキシブルケーブル200とエッジ201との間に挟み込まれており、第一面203と保護シート202とは例えば接着剤により固定されている。したがって、フレキシブルケーブル200は、第一面203との間に保護シート202を挟んだ状態で第一面203に沿って配置されている。
一方、保護シート202は、第二面204には接着されていない。そのため、保護シート202は、図10におけるエッジ201で屈曲せずに、第一面203から第二面204上の空間に突出する。すなわち、保護シート202は、エッジ201から第一面203の面方向に突出する。保護シート202は、可撓性を有するために第二面204上の空間において撓むことができる。このように、保護シート202が撓んだとしても、第二面204と保護シート202との間に隙間を有するように、該保護シート202が形成されている。なお、保護シート202が第二面204に接触しないように第二面204側に撓むことが可能となるように、保護シート202の材料及び形状が決められる。
このように、保護シート202を配置することにより、フレキシブルケーブル200が、エッジ201に接触することが抑制される。したがって、第1関節部22の屈曲時に、エッジ201でフレキシブルケーブル200が擦れて摩耗することを抑制できる。
また、第1関節部22の屈曲時に、フレキシブルケーブル200は保護シート202と一体となって撓むため、フレキシブルケーブル200が単体で撓む場合と比較すると、撓み難くなる。すなわち、仮にエッジ201上にフレキシブルケーブル200を直接配線した場合には、エッジ201上でフレキシブルケーブル200が屈曲し、このときのエッジ201上におけるフレキシブルケーブル200の曲率半径は比較的小さくなる。一方、保護シート202上に配線したフレキシブルケーブル200は、屈曲時にエッジ201周辺で最小となる曲率半径(図10参照。)が比較的大きくなる。したがって、第1関節部22が屈曲を繰り返したときにフレキシブルケーブル200が屈曲を繰り返したとしても、そのときの曲率半径が比較的大きいために、疲労破壊が起こり難くなる。
保護シート202がエッジ201から第二面204の上部に突出する長さの上限値は、フレキシブルケーブル200が他の部材に接触しないように決定される。保護シート202が長すぎると、フレキシブルケーブル200が撓み難くなるため、第1関節部22が屈曲したときに、フレキシブルケーブル200が十分に撓まずに他の部材に接触する虞がある。したがって、他の部材への接触を抑制するように、保護シート202の長さが決定される。
また、保護シート202がエッジ201から第二面204の上部に突出する長さの下限値は、フレキシブルケーブル200の摩耗や疲労強度が許容範囲となるように決定される。例えば、保護シート202が短すぎると、第1関節部22が屈曲したときに保護シート202が十分に撓まないために、保護シート202の端部においてフレキシブルケーブル200が屈曲し易くなる。この場合、保護シート202の端部においてフレキシブルケーブル200の疲労破壊が起こり易くなる。このような疲労破壊を抑制するように、保護シート202の長さを設定する。
以上のことを考慮して、保護シート202がエッジ201から第二面204の上部に突出する長さを、予め実験またはシミュレーション等により求めておく。また、保護シート202の幅は、フレキシブルケーブル200の幅以上とすることで、フレキシブルケーブル200がエッジ201に直接接触することを抑制する。
また、保護シート202自体がフレキシブルケーブル200を摩耗させることを抑制するように、保護シート202の材料を選定してもよい。この場合、保護シート202の硬度を、フレキシブルケーブル200の硬度以下に設定すれば、フレキシブルケーブル200の摩耗を抑制できる。また、保護シート202がエッジ201によって摩耗することを抑制するという観点からは、保護シート202の硬度は高いほうがよい。したがって、保護シート202及びフレキシブルケーブル200の摩耗を抑制するためには、保護シート
202の硬度を、フレキシブルケーブル200の硬度以下の範囲でなるべく高くしたほうがよい。そうすると、保護シート202の硬度と、フレキシブルケーブル200の硬度とが同程度になるように、保護シート202の材料を選定してもよい。この場合、フレキシブルケーブル200の材料と保護シート202の材料とを同じにしてもよい。例えば、電気的にどこにも接続されていないフレキシブルケーブルを保護シート202として用いてもよい。
202の硬度を、フレキシブルケーブル200の硬度以下の範囲でなるべく高くしたほうがよい。そうすると、保護シート202の硬度と、フレキシブルケーブル200の硬度とが同程度になるように、保護シート202の材料を選定してもよい。この場合、フレキシブルケーブル200の材料と保護シート202の材料とを同じにしてもよい。例えば、電気的にどこにも接続されていないフレキシブルケーブルを保護シート202として用いてもよい。
なお、本実施形態おいては、第1関節部22の屈曲時にフレキシブルケーブル200がエッジ201に接触する構造を例に挙げて説明したが、これに代えて、第1関節部22の伸展時にフレキシブルケーブルがエッジに接触する構造を有していたとしても、エッジとフレキシブルケーブルとの間に保護シートを設けることにより、第1関節部22の伸展時におけるフレキシブルケーブルの摩耗及び疲労破壊を抑制できる。
また、本実施形態おいては、第1関節部22を通る感圧センサ70用のフレキシブルケーブル200について説明したが、保護シート202はこれに限らず他の箇所を通っているフレキシブルケーブル200に用いることもできる。すなわち、他の箇所に存在するエッジ上をフレキシブルケーブル200が通る場合には、その箇所に保護シートを設けることにより、フレキシブルケーブル200の摩耗及び疲労破壊を抑制できる。
例えば、感圧センサ70に接続されているフレキシブルケーブル200は、第1指リンク部211から台座部4まで配線されているため、第2関節部23の内部も通る。したがって、第2関節部23においても、同様に保護シート202を設けることで、フレキシブルケーブル200の摩耗及び疲労破壊を抑制できる。
また、例えば、第2指リンク部212の内部に備わる第1モータ51に電力を供給するためにフレキシブルケーブルを用いることも考えられる。このフレキシブルケーブルは、第2関節部23を通るため、該第2関節部23にエッジが存在する場合には、上記説明と同様にして保護シート202を設けることにより、フレキシブルケーブルの摩耗及び疲労破壊を抑制できる。
さらに、アーム機構3内においても同様にして保護シート202を設けることもできる。
以上のように本実施形態によれば、保護シート202を設けることによりフレキシブルケーブル200の摩耗及び疲労破壊を抑制できる。したがって、フレキシブルケーブル200の交換サイクルを長くすることができるため、メンテナンスの手間を軽減できる。
1・・・ロボットアーム、2・・・ハンド機構、21・・・指部、200・・・フレキシブルケーブル、201・・・エッジ、202・・・保護シート
Claims (5)
- 複数の指部を有し該指部によって対象物を把持するハンド機構であって、
フレキシブルケーブルと、
前記対象物の把持に伴って屈曲または伸展し、前記フレキシブルケーブルの経路を有すると共に、前記経路に第一面と屈曲部において前記第一面から屈曲した面である第二面とを有する関節部と、
前記第一面と前記フレキシブルケーブルとの間に設けられ可撓性を有するシートであって、前記第二面と前記シートとの間に隙間を有するように形成されるシートと、
を備えるハンド機構。 - 前記シートは、前記第一面に固定され、前記屈曲部から前記第一面の面方向に突出することで前記第二面と前記シートとの間に隙間を形成する請求項1に記載のハンド機構。
- 前記シートの硬度が、前記フレキシブルケーブルの硬度以下に設定される請求項1または2に記載のハンド機構。
- 前記シートの硬度が、前記フレキシブルケーブルの硬度と同じに設定される請求項3に記載のハンド機構。
- 前記シートは、前記フレキシブルケーブルと同じ材料を用いて形成される請求項1から4の何れか1項に記載のハンド機構。
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