JP2019084309A - 人工血管 - Google Patents

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Abstract

【課題】X線撮影において人工血管の位置を把握できる人工血管を提供する。【解決手段】人工血管1はX線撮影において人工血管の位置を把握できる造影剤固定部3を有する。【選択図】図1

Description

本発明は人工血管に関する。より詳しく説明すると,本発明は,X線認識機能を有する人工血管に関する。
例えば,特許5907536号公報や特許5301726号公報には,人工血管が記載されている。このように人工血管はすでに知られた医療機器である。
人工血管は,手術の際に直視下で利用される。そもそもX線透視下で仕様は考慮されてはいない。一度体内に埋め込まれると,体表からはもちろん,X線撮影を行っても人工血管の存在,埋め込まれた位置は確認不可能である。このため人工血管の有無や位置を確認するためには,手術記録を確認したり,CT撮影を行う必要がある。
特許5907536号公報 特許5301726号公報
X線認識機能を有する人工血管であれば,X線撮影のみで,人工血管の有無を確認でき,詳細な部位まで把握可能である。このことは,埋め込まれた患者の安全を守ることにつながり,緊急時にも役立つと考えられる。 また,人工血管が埋め込まれた患者に,血管内治療等を追加することがある。人工血管を埋め込んだ部位をX線撮影で確認することができれば,安全で確実な治療の一助になることはいうまでもない。そこで,本発明は,X線撮影において人工血管の位置を把握できる人工血管を提供することを目的とする。
上記の課題は,基本的には,人工血管にX線撮影用の造影剤を固定させることにより解決できる。
本発明は,人工血管1に関する。この人工血管1は,造影剤固定部3を有する。造影剤固定部は,人工血管が体内に埋め込まれた場合であってもX線により撮像できるものであり,造影剤を人工血管に固定するための部位である。造影剤の例は,硫酸バリウムである。造影剤固定部は,人工血管の長手方向に沿って存在し,周方向に等間隔に存在する4本以上の線郡を有するものであってもよい。また,造影剤固定部は,人工血管全体にわたって格子点状に存在するものであってもよい。造影剤固定部は,人工血管全体にわたって網目状に存在するものであってもよい。
本発明は,造影処理を施すことで,X線撮影により,生体内に埋入された人工血管の位置を把握できる人工血管を提供できる。
図1は,本発明の人工血管を説明するための概念図である。 図2は,本発明の人工血管を説明するための概念図である。 図3は,硫酸バリウム懸濁液を塗布した人工血管の図面に替わる写真である。 図4は,人工血管の図面に替わるX線撮影像写真である。 図5は,腹部正面の図面に替わるX線撮影像写真である。 図6は,腹部左前の図面に替わるX線撮影像写真である。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
本発明は,人工血管1に関する。図1は,本発明の人工血管を説明するための概念図である。図1(a)は,造影剤固定部が格子点状に設けられたものを示し,図1(b)は,周方向に等間隔に存在する4本以上の線郡を構成する造影剤固定部を有するものを示し,図1(c)は,造影剤固定部が,人工血管全体にわたって網目状に存在するものを示す。
人工血管は,すでに知られており,本発明は,基材として,公知の人工血管を用いることができる。人工血管は,用途に応じて適切なものを選択すればよい。人工血管は直線状のものであってもよいし,分岐を有するものであってもよい。人工血管の大きさは,生体内の血管と同様のものであればよい。人工血管の内径(ひだを有する人工血管にあっては,谷部分の内径)は,10〜40mm(又は22〜34mm,24〜32mm)であることが好ましい。人工血管の長さは1〜50cm(又は2cm〜30cm,3cm〜20cm)であることが好ましい。人工血管は,例えば,らせん状,蛇腹状のひだを有するものであってもよい。ヒダの高さ(山部と谷部との高低差)は0.1〜4mm(又は0.5〜3mm)であることが好ましい。またヒダのピッチは1〜5mm(又は2mm〜4mm)であることが好ましい。壁厚としては1mm以下であることが好ましく,更に好ましくは0.3〜0.7mmである。
人工血管は,管状編織物であってもよい。織物又は編み物を構成する繊維の例は,樹脂であり,樹脂の例は熱可塑性樹脂である。 熱可塑性樹脂繊維を形成する熱可塑性樹脂の例は,ポリエチレン,ポリプロピレン,エチレン−α−オレフィン共重合体などのポリオレフィン,ポリアミド,ポリウレタン,ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート,ポリシクロヘキサンテレフタレート,ポリエチレン−2,6−ナフタレートなどのポリエステル,PTFE(例えば延伸PTFE)やETFEなどのフッ素樹脂である。これらのうち,化学的に安定で耐久性が良好で,組織反応の少ない,ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル,PTFEやETFEなどのフッ素樹脂が好ましい。樹脂の分子量は,重量平均分子量1万〜20万,特に重量平均分子量3万〜10万が好ましい。 熱可塑性樹脂繊維は,例えば0.5〜5デニールのモノフィラメントを数〜数百本撚った糸を用いることができる。 熱可塑性樹脂繊維は,ヘパリン,コラーゲン,アセチルサリチル酸,ゼラチン等の抗血栓性材料で被覆処理されていてもよい。
基材としての人工血管1は,市販されているので,市販されている人工血管を購入して,造影剤を固定しても構わない。
この人工血管1は,造影剤固定部3を有する。造影剤固定部は,人工血管が体内に埋め込まれた場合であってもX線により撮像できるものであり,造影剤を人工血管に固定するための部位である。造影剤は,X線により撮像でき,生体親和性に優れるものが好ましい。また,造影剤は,乾燥後も人工血管の剛性に影響を与えないものが好ましい。造影剤の例は,ヨード化ケシ油エチルエステル(特許第5959118号),硫酸バリウム(特許4798662号)である。
造影剤が,人工血管全体にわたって存在する場合,人工血管全体が撮像され,人工血管であることが気づきにくい。そのため造影剤固定部は,人工血管に部分的(例えば0.01%〜20%,0.1%〜5%の領域)において存在することが好ましい。
また,図1(a)に示されるように,造影剤固定部は,人工血管全体にわたって点状(特に点が格子点状)に存在するものであってもよい。例えば,人工血管の山部分にほぼ等間隔に造影剤固定部を設けることにより格子点状に存在する造影剤固定部をえてもよい。この場合,X線を撮影した際に,人工血管の輪郭とともに,点状の造影箇所が存在することとなる。このため,X線により効果的に人工血管の位置を把握できることとなる。各点の大きさは任意であり,例えば,0.1mm〜10cmでもよく,0,5〜10mmでもよい。点の数は,人工血管の表面積に応じて調整すればよく,人工血管の全体像を把握するという観点から,1本の人工血管に10個以上1万個以下(又は20個以上2000個以下,50個以上1000個以下)存在するものが好ましい。点状の造影剤固定部は,例えば,造影剤を溶解した液を人工血管に塗布し,溶媒を蒸発させることにより得ることができる。硫酸バリウムの固定方法は,例えば特許4798662号に記載された通りである。
また,図1(b)に示されるように,造影剤固定部は,人工血管の長手方向に沿って存在し,周方向に等間隔に存在する4本以上(例えば,4本,6本,8本,12本)の線郡を有するものであってもよい。線郡の間隔はランダムであってもよい。線状の造影剤固定部は,例えば造影剤を含んだ(造影剤を固定した)繊維を人工血管に縫い込む(又は織り込む)ことにより得ることができる。線状部分が少ないと,X線撮影の際に,通常の血管と見誤るため4本以上の線部分が存在することが好ましい。線の太さは任意であり,0.0mm〜2mmであってもよい。線は,人工血管の全長にわたって存在してもよいし,90%以上の長さにわたって存在してもよい。
また,図1(c)に示されるように,造影剤固定部は,人工血管全体にわたって網目状に存在するものを含んでもよい。造影剤固定部が網目状であれば,緊急時に医師がX線撮影をしたとしても,人工血管部位を容易に把握できることとなる。
図2は,本発明の人工血管を説明するための概念図である。図2(a)は,造影剤固定部3が,人工血管1全体にわたってランダムに存在するものを示し,図2(b)は,造影剤固定部3が,文字部分5を有する人工血管1の例を示し,図2(c)は,造影剤固定部3線状部分と点状部分とを含むものの例を示す。
図2(a)に示されるように,造影剤固定部3が,人工血管1全体にわたってランダムに存在した場合,X線撮影した際に,かえって人工血管の位置を的確に把握できることとなる。図2(b)に示されるように,造影剤固定部3が,文字部分5を有する人工血管1では,緊急時であっても迅速に人工血管であることを把握できることとなる。図2(c)に示されるように,造影剤固定部3線状部分と点状部分とを含むものであれば,人工血管の存在とその輪郭とを容易かつ的確に把握できることとなる。
本発明の人工血管は,造影剤固定部を有する以外は,通常の人工血管である。このため,本発明の人工血管を,通常の人工血管と同様に,手術の際に血管に替わるものとして使用すればよい。
カイゲンファーマ株式会社製 硫酸バリウム散100gに対し水18〜26mLを加えて200〜240w/v%の濃度の懸濁液とした。この懸濁液を人工血管に塗布し,静置することで乾燥させた。図3は,硫酸バリウム懸濁液を塗布した人工血管の図面に替わる写真である。この人工血管をX線により撮影した。図4は,人工血管の図面に替わるX線撮影像写真である。図4に示される通り,硫酸バリウム部分を,X線により撮像できた。次に,この人工血管を,患者の腹部に固定しX線撮影を行った。図5は,腹部正面の図面に替わるX線撮影像写真である。図6は,腹部左前の図面に替わるX線撮影像写真である。図5及び図6に示される通り,生体内に埋め込んだ人工血管における硫酸バリウム部分は,X線撮影により確認できることが示された。
本発明は,医療機器産業において利用されうる。
1 人工血管, 3 造影剤固定部, 5 文字部分

Claims (6)

  1. 造影剤固定部を有する人工血管。
  2. 請求項1に記載の人工血管であって,前記造影剤固定部は,造影剤が固定された糸である,人工血管。
  3. 請求項2に記載の人工血管であって,前記造影剤は,硫酸バリウムを含む,人工血管。
  4. 請求項2に記載の人工血管であって,前記造影剤固定部は,前記人工血管の長手方向に沿って存在し,周方向に等間隔に存在する4本以上の線郡を有する,人工血管。
  5. 請求項2に記載の人工血管であって,前記造影剤固定部は,前記人工血管全体にわたって格子点状に存在する,人工血管。
  6. 請求項2に記載の人工血管であって,前記造影剤固定部は,前記人工血管全体にわたって網目状に存在する,人工血管。
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